第 4章最新 DC ブラシレス・モータ制御のメカニズム専用 RX62T マイコン・キット & 無償シミュレータでベクトル制御も試して合点! 最新 DC ブラシレス・モータ制御のメカニズム金田洋志インバータ．直流電圧を3相交流電圧に変換 V U V 0.05Ω， 1W×3 モータの相電流を検出 HIN LIN HIN LIN HIN LIN 62 IRQ0-A 21 IRQ3 61 IRQ1-A 55 AN001 50 AN102 56 AN000 33 3 GTIOC2BA 36 2 GTIOC2AA 34 3 GTIOC1BA 37 2 GTIOC1AA 35 GTIOC0BA 3相相補PWM 3 GTIOC0AA FAN7382MX （フェアチャイルド） ×3 2 実験キット INV-1TGKIT-A （RX62T インバータ基板 INV-1RX62T） W BLY171S-15V-8000 （Anaheim Automation） 7 5 7 5 7 5 HO LO HO LO HO LO 38 MOSFETのゲート・ドライバIC ロータホール・センサ 24V （ACアダプタから） N0600N （ルネサス 60V，30A） ×6 モータに流れる電流を検出するための抵抗 DCブラシレス・モータ W 2200μ MOSFET．モータに電圧を加える/加えないのスイッチとして動作する U RX62T （ルネサスエレクトロニクス）ロータ（回転子）の磁極位置と速度を検出マイコンはモータの速度が一定になるようにインバータ出力電圧を指令する図 1　今回の DC ブラシレス・モータ制御回路の構成本制御回路の動作について実機による実験やシミュレーションを交えて解説する．モータの定格回転数 8000rpm まで最新のベクトル制御で安定して回してみる．負荷トルクが変わっても回転数の偏差が小さく抑えられていることを確認するここでは，DC ブラシレス・モータの制御系について，ブラック・ボックスなく解説します． DC ブラシレス・モータの制御技術は書籍に記載されている数式を追うだけで技術を修得することは難しいです．そこで，市販されている図 1 に示す実験キットをモデル化し，制御プログラム，マイコンのペリフェラル，回路，モータ，センサという実際の制御系のすべての要素をモデル化して無料シミュレータ上で各部の波形や値を確認できるようにしました． 2014 年 4 月号モータの高効率化を支える制御技術今日では高効率な DC ブラシレス・モータ（永久磁石同期モータ）が広く使われています．特に冷蔵庫やエアコン，洗濯機など民生機器の中でも大きな電力を使用する機器の動力部でよく使用され，省エネに貢献しています．普及が進みつつある電気自動車にも 100kW クラスの DC ブラシレス・モータが使われています． 61