愛知県母子父子寡婦福祉資金貸付システム 開発業務仕様書(案)

愛知県母子父子寡婦福祉資金貸付システム
開発業務仕様書
平成27年2月
愛知県健康福祉部児童家庭課
(仕様書)
第1
1
総論
委託業務名
愛知県母子父子寡婦福祉資金貸付システム開発業務(以下「本業務」という。)
2
業務履行期間
契約締結の日から平成28年3月31日までとする。
3
4
業務の目的
現行の母子寡婦福祉資金貸付システムは平成22年度から運用している。
社会保障・税番号制度対応や父子貸付制度への対応等に伴い大幅な改修が発生することから、
母子父子寡婦福祉資金貸付システム(以下「本貸付システム」という。)を新たに再構築し、現
行のシステムから新システムに移行する。
なお、新システムとなる本貸付システムについては、愛知県が所有する仮想化技術を応用した
共通基盤である庁内クラウド上で稼動することとする。
業務内容
受託者は、本業務について、次に示す作業を行う。
(1)本貸付システム開発作業
後述の「第2
本貸付システムの実現要件」を満足し、庁内クラウド上で稼動するシステムの
設計、開発、テストの一連の作業を行なう。
以下に、独自開発を行なう場合の作業工程の例を示すが、詳細な工程定義は、業界標準である
開発手法(SLCP:ソフトウェア開発プロセス)等を参考に、採用する開発手法(独自開発型、パ
ッケージ活用型)に応じて受託者から提示いただくこととし、契約後に定める。
ア
設計
本仕様書を元に、システムフロー作成、画面設計及び出力帳票設計、詳細設計を行う。
イ 開発・テスト
作成した設計書をもとに、開発・テストまでのシステム稼動するまでの一連の作業を行う。
(2)データ移行作業
現行システムからのデータ抽出は現行システムの保守事業者が行うが、新システムへのデータ
移行は本件受託者が行う。また、データレイアウト整形、コード値変換、桁数変換等についても
本件受託者が行う。
(3)システム稼動環境構築
庁内クラウドで新システムが稼働できるよう、サーバ初期設定作業、本貸付システムの動作環
境構築、動作確認作業を行う。
なお、仮想サーバの構築(OSのインストールまで)は庁内クラウド運用業務委託者が行う。
各作業項目の作業概要を下表に示す。
1
(仕様書)
作業項目
作業概要
サーバ初期設定作業
(データベース構築含)
庁内クラウド運用業務委託者が仮想サーバの構築を行うための
サーバ構築設計、及び仮想サーバ構築後のセキュリティ設定、OS
初期設定、データベースやその他ミドルウェアのセットアップ作
業を行う。
本貸付システムの
環境構築
サーバ初期設定作業の完了後、庁内クラウド上で本貸付システム
が稼働できるように、アプリケーションやデータの移行、ミドル
ウェアの環境設定などを行う。
動作確認作業
庁内クラウド上で本貸付システムが正常に稼働するか、動作確認
を行う。
(4)各種マニュアルの作成
本貸付システムに係る操作マニュアル及び運用マニュアルを作成すること。
(5)職員研修
業務の稼動に向けて、職員研修を行う。対象職員は30人とし、研修に要する講師及び研修資
料について用意すること。
(6)システム要件・運用設計
原則として庁内クラウドが用意しているOS、ミドルウェア、ウイルス対策ソフトを利用する
こと。
また、後述の「第2 本貸付システムの実現要件」を満足するよう、番号制度導入も考慮し、
適切な運用設計を行うこと。
なお、庁内クラウドにて、バックアップ管理、運用管理に必要な各種サービスを提供している
ため、特段の理由がない限り、庁内クラウドで提供するサービスを最大限採用すること。
(7)プロジェクト管理
(1)~(6)の業務を円滑に行なうために、プロジェクト管理を実施する。
ア
プロジェクト管理の実施計画策定
受託者は、業務の着手にあたって、契約締結後2週間以内にプロジェクト実施計画書を提
出し、承認を得ること。
プロジェクト実施計画書に記載する内容を以下に記述する。
【プロジェクト実施計画書に記述すべき事項】
1
プロジェクト定義(概要)
2
プロジェクト運営計画(変更(カスタマイズ)管理・進捗管理・品質管理・
コミュニケーション管理などのマネジメント方法等)
3
プロジェクト作業スコープ
4
WBS一覧
5
マスタースケジュール
6
成果物一覧
7
体制図(甲・乙)
2
(仕様書)
イ
プロジェクト管理の実施
受託者は、承認されたプロジェクト実施計画書に基づき、プロジェクト管理を行なうこと。
また、業務遂行状況の共有、および各種意思決定を行なうことを目的として、定例会を最
低月1回以上実施すること。
(8)初期セットアップ
本県は愛知県宛名管理システムと既存システムとの庁内連携テストを平成28年1月から開始す
る予定である。
愛知県宛名管理システムへの移行に係る作業として、宛名番号の一括発番、副本の初期セット
アップが必要となる場合は対応すること。
(9)庁内連携テスト
本システムと愛知県宛名管理システムとの庁内連携テストは平成28年1月からを予定している
ので、本件受託者は庁内連携テストの実施に向けてテスト計画の立案、テストデータ作成等の業
務を行うこと。
また、平成28年7月以降に国が主導する庁外連携テスト(情報提供ネットワーク連携)が予定さ
れているため、運用・保守業務の範囲で対応できるよう考慮しておくこと。
5
スケジュール条件
本調達の想定スケジュール(案)を下表に示す。
なお、下表に示すスケジュールはあくまでも想定であり、以下に示す事項を満足したうえで、
実現可能なスケジュールを受託者にて作成し、契約後に合意することとする。
業務内容
①
本貸付システム
開発作業
H27年度
第1期
第2期
第3期
第4期
H28年度
設計
開発
テスト
▲
データ
移行
②
データ移行作業
③
システム稼動環境 サーバ初期設定
作業
構築
▲
データ
移行
本貸付システムの
環境構築
動作確認
各種マニュアルの作成
⑤ 職員研修
⑥ システム要件・運用設計
⑦ プロジェクト管理
⑧ 庁内連携テスト
運用・保守
④
(1)新システムは遅くとも、平成28年4月1日までに稼働すること。
(2)本県における受入テスト期間を、最低でも2週間は確保すること。
(3)平成27年度中に同定作業(システム内で同一人を同一人として識別し、個人番号の取得が
3
(仕様書)
住基ネットとの突合により可能となるようデータクレンジングする作業)を完了させること。
なお、実際の住基ネットとの突合作業は愛知県職員が行う。
(4)参考として以下に愛知県宛名管理システム構築事業のスケジュールを示す。
工程
H27年度
第1期
第2期
第3期
第4期
H28年度
開発・単体テスト
結合テスト
受入テスト
庁内連携テスト
6 履行条件
(1)業務上知り得た一切の情報を他に漏らさないこと。
(2)指定する成果物を契約の範囲内で期限内に全て納入できること。
7
成果物及び納入場所
(1)成果物
成果物は次のとおりとする。
各文書の様式については、受託者の様式にて可能とする。
また、(1)本貸付システム開発作業の成果物については、採用する開発手法(独自開発型、
パッケージ活用型)に応じて、契約前に受託者と調整を行う。
4 業務内容
成果物名
納品媒体
(1)本貸付システム開発作業
(9)庁内連携テスト
・業務フロー図
紙印刷物及び電子データ
・基本設計書
設計
1部
・詳細設計書
・システム設計書
電子データ
開発
・プログラムソース
1部
・テスト計画書
紙印刷物及び電子データ
テスト
・テスト結果報告書
1部
・移行計画書
紙印刷物及び電子データ
(2)データ移行作業
・移行完了報告書
1部
(3)システム稼動環境 ・システム稼働環境
紙印刷物及び電子データ
構築
構築手順書
1部
・操作マニュアル
(日常、職員がシステムを操 紙印刷物及び電子データ
作する上で参照するマニュ 30部
(4)各種マニュアルの
アル)
作成
・運用マニュアル
紙印刷物及び電子データ
(管理者である職員が参照
2部
するマニュアル)
紙印刷物及び電子データ
(5)職員研修
・職員研修テキスト
30部
(6)システム要件・運 ・運用設計書
紙印刷物及び電子データ
4
(仕様書)
4 業務内容
用設計
(7)プロジェクト管理
成果物名
・システム運用手順書
・プロジェクト実施計画書
・打ち合わせ議事録
・業務完了報告書
納品媒体
1部
紙印刷物及び電子データ
1部
(2)納入場所
成果物の納入場所は、以下のとおりとする。
○
愛知県健康福祉部児童家庭課
〒460-8501
8
名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
システム利用場所
システムの利用場所は、以下のとおりとする。ただし、福祉相談センターは追加又は減少するこ
とがある。
○
愛知県健康福祉部児童家庭課
〒460-8501
名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
○ 各県福祉相談センター(県内5か所)
・尾張福祉相談センター
地域福祉課
〒460-0001
名古屋市中区三の丸二丁目6-1
・海部福祉相談センター
地域福祉課
〒496-0047
津島市西柳原町1の14
・知多福祉相談センター
地域福祉課
〒475-0902
半田市宮路町1-1
〒444-0860
岡崎市明大寺本町1の4
・西三河福祉相談センター
地域福祉課
・新城設楽福祉市相談センター 地域福祉課 〒441-2301 北設楽郡設楽町田口向木屋28-2
9
関係法令等
本業務にあたっては、この仕様書で定めるほか、次の関係法令等を遵守すること。
(1)母子及び父子並びに寡婦福祉法(昭和三十九年法律第百二十九号)
(2)母子及び父子並びに寡婦福祉法施行令(昭和三十九年政令第二百二十四号)
(3)母子及び父子並びに寡婦福祉法施行規則(昭和三十九年厚生省令第三十二号)
(4)母子及び父子並びに寡婦福祉法施行細則(昭和五十七年愛知県規則第二十四号)
(5)個人情報の保護に関する法律
(6)行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律
(7)特定個人情報保護評価に関する規則
(8)特定個人情報保護評価指針
(9)愛知県個人情報保護条例
(10)愛知県行政情報通信ネットワーク運営管理要領
(11)愛知県情報セキュリティポリシー
10
委託先条件
(1)受託者は、他の地方自治体において、本業務と同等なシステム開発経験を有するものとする。
(2)受託者は、品質管理マネジメントシステム(ISO9001)認証を保有していること。又は本業務
において品質管理マネジメント(ISO9001)と同等レベルの品質管理を実施できること。
5
(仕様書)
(3)受託者は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証、あるいは個人情報保護マ
ネジメントシステム(Pマーク)認証を保有していること。
11
その他
(1)受託者は、システムの開発にあたり、愛知県と十分な打合せを行うとともに、作業の進捗状
況を適宜、愛知県に報告すること。
(2)受託者は、業務遂行上必要と認められるものであって、本仕様書の解釈に疑義が生じた事項
及び本仕様書に明記していない事項について、打合せの中で発生した要件については、本県
と協議の上、可能な限り対応を検討すること。
(3)受託者は、打合せのための資料作成及び議事録の作成を行うこと。
6
(仕様書)
第2
本貸付システムの実現要件
1
機能要件
本業務の機能については、下記のとおりとする。
(1)共通機能
ア 業務に沿ったメニュー配置であること。
イ 画面レイアウトは、申請書、各種届出の書式に準じており、容易に入力可能なこと。
ウ 住所入力、金融機関(支店)入力の際はコード入力により住所名称、金融機関(支店)名称
が自動取得できること。
エ 事務所コードや資金コード等の各種機械処理コードは、別紙1で定めるコードを原則とし
て用いること。やむを得ずコードの読替えが必要な場合は、愛知県と事前に協議し、愛知
県が認めた場合に限り、データ移行作業時に読替えすること。
オ 利用者ごとにシステムの使用制限がかけられること。
カ 別紙2の帳票一覧で示した帳票に準じる帳票を出力できること。
また、各種一覧表はエクセルやCSVなど職員端末で読み取れるファイルで出力可能であ
り、ワードによる差し込み印刷に対応している形式であること。
なお、各種一覧表及び集計表は原則母子・父子・寡婦ごと、各福祉相談センター・関係市
(以下「福祉事務所」という。)ごと、償還金・違約金ごとに作成できること。
キ 本貸付システムに係る業務フローは別紙3「業務流れ図」に準ずること。
また、社会保障・税番号制度導入等により、本県との調整により業務フローの変更が必要
な場合は、適切に対応すること。
なお、別紙3「業務流れ図」については、現行の主要な業務のみを抽出しており、全ての
業務を網羅しているものではない点に留意すること。
ク 変更履歴管理ができること。
ケ 協議により、画面構成、画面操作及び帳票レイアウトを変更できること。
コ 法改正時などのためのシステムやデータの拡張性があること。
サ システムの保有する各データがエクセルやCSVなど職員端末で読み取れるファイルで出
力可能であること。
シ 法令等の改正が平成27年度中にあった場合は、速やかにプログラム等の変更が可能であ
ること。
(2)支払処理機能
ア 継続資金については毎回の支払時に一部借用書が、一時資金及び継続資金の最終回の支払
時に借用書が出力できること。
イ 銀行等に口座振替を依頼するにあたり、全国銀行協会ファイルフォーマット(通称:全銀
フォーマット)に準拠した口座振替用電子媒体用データを作成できること。また、データ
保存媒体はDVD-RAMとし、富士通FIP製ソフトウェア「COMPLOCK2」による
データの暗号化を行うこと。
ウ 支払履歴が一覧表示できること。
(3)台帳処理機能
ア 借受人等の情報(台帳)は、貸付時(氏名、貸付金額、貸付期間、償還方法等)、貸付中、
償還時と連携しているとともに、随時に台帳が出力でき、条件設定することにより個別に
リストアップできること。
イ 貸付申請や増減額申請、辞退・停止届、償還期間方法変更申請、支払猶予申請、償還免除
申請、一時・繰上償還申請、据置期間延長申請、保証人変更申請、金融機関変更等届等の
各種申請や届(以下「各種申請や届」)について、容易にシステムに入力できること。
7
(仕様書)
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
各種申請や届の処理状況(審査中、決定済み、再審査)がシステム画面上において一覧で
確認でき、各福祉相談センターで変更入力等をした場合には、県庁で承認後、変更入力が
確定し、対応する一覧表が作成・出力できること。
借受人・連帯借受人・連帯保証人の名前、住所、生年月日、勤務先等の個人情報は、職員
端末からの入力により登録・修正・更新・削除ができること。
債務整理者の情報(申立日、決定日等)を台帳上に記載し、管理できること。
印鑑変更届の提出年月日、変更理由が台帳に登録・修正・更新・削除できること。
台帳(出力・画面)に変更履歴が記載されること。
各償還者の償還残高が容易に検索・照会・出力できること。
(4)調定処理機能
ア 本県が定める様式の納入通知書の作成ができること。
イ 金融機関等への口座振替用に電子媒体用のデータを作成できること。
ウ 1ヶ月の償還金を分納でき、分納納入通知書を印刷できること。
エ 分納納入通知書の発行したことが台帳上で確認でき、分納による返済の収納履歴が照会で
きること。
オ 納入通知書の再発行が容易にできること。
(5)収納処理機能
ア 財務システムを経由して銀行から送られてきたデータを行政情報通信ネットワークを介し
てシステムに取り込み、日次で自動消しこみができること。
なお、収納データの電子的受取については財務システムの仕様に従うこと。
イ 自動消しこみができなかった収納データは、各貸付への充当・更正ができること。
ウ 償還金及び未償還金額については、貸付開始日から償還の完了まで管理できること。
エ 還付・充当・更正処理及び還付・充当・更正関係帳票の作成が容易にできること。
オ 口座振替日において口座振替ができなかった者について、納入通知書の再発行ができるこ
と。
(6)社会保障・税番号制度に係る機能
ア 個人番号利用に係る機能
(ア)貸付申請者及び貸付申請者と同一世帯に属する者の個人番号を実装するできること。
(イ)連帯保証人、扶養する児童、相続人等その他主務省令で必要とされる対象者の個人番号を実
装できること。
(ウ)本貸付システムの提供する画面において、個人番号をキーとして個人情報の検索ができ
ること。
(エ)登録した個人番号を確認するための帳票及び母子及び父子並びに寡婦福祉法施行規則、
告示・通知等で個人番号欄が規定される帳票に個人番号を出力できること。
イ 個人番号取得に係る機能
(ア)住基ネット端末の一括提供方式を利用して、基本4情報のうち2情報以上をもって個人番号
を取得するための突合用ファイルを作成できること。
(イ)一括提供方式により取得した個人番号及び基本4情報と既存の基本4情報(性別はシステム
により自動判断をする)を対比して確認できること。
(ウ)真正性が確認できた住基ネット端末から取得した個人番号を一括で記録できること。
ウ 情報連携に係る機能
(ア)個人番号を実装した者のうち、団体内統合宛名番号が未登録の者について、本貸付シス
テムから個人番号、本貸付システムで個人を一意にする番号を出力し、FTP/SFTP を用いて
ファイルにより愛知県宛名管理システムと連携する機能(本貸付システムにおいて団体内
統合宛名番号は実装しないが、愛知県宛名管理システムの画面から直接団体内統合宛名番
8
(仕様書)
号の発番要求を行うことも想定されるため、発番要求を行った識別子が必要となる。)
(イ)特定個人情報データ標準レイアウトに示す項目を愛知県宛名管理システムが求めるレイ
アウトに成形し、CSVファイルで出力する機能(愛知県宛名管理システムへのファイル
アップロードは手動で行う。データ管理情報(副本を提供する際の時点管理情報)など今
後副本登録に必要となるデータ項目が示された場合は、それらのデータ項目も提供できる
こと。)
(ウ)中間サーバは庁内連携機能を実装しないとされていることから、本県は愛知県宛名管理
システムを中継した庁内連携機能を行う可能性がある。その場合、この庁内連携機能に対
応した情報提供機能を実装すること。
(エ)副本の正常性確認が求められる場合は、突合用ファイルと本貸付システムの保持する特
定個人情報の突合ができること。
※情報照会については、愛知県宛名管理システムの画面から直接照会する想定であるため本
貸付システムにおいて照会機能は求めない。
エ 認証・アクセス制御機能
(ア)本貸付システムのログインID(職員番号で管理できることが望ましい)
、パスワードを
個人単位で管理し、個人番号取扱実施者以外について個人番号を利用できないようアクセ
ス制御できること。
(イ)個人番号取扱実施者について、本貸付システムのメニューからログインID及び個人番
号取扱実施期間等を愛知県職員が設定・管理できること。
(ウ)団体内統合利用番号の登録、情報提供データのファイル連携において、愛知県宛名管理
システムが求める形にあわせて職員番号、システムコード等をファイル名に付加できるこ
と。
(7)滞納債権管理機能
ア 未償還者の管理を行い、督促状、催告書の作成及び督促状発行者一覧表、催告書発行者一
覧表が作成できること。
イ 督促状、催告書の発行履歴が照会できること。
ウ 督促状、催告書の発行止めができること。
エ 不能欠損処理が生じた場合、台帳等のデータを整理できること。
オ 未納者の未納原因を入力できるとともに、一覧表として出力できること。
(8)統計機能
ア 債権報告のための統計表(調定予定表及び調定収入見込み表)が償還金及び違約金につい
て個々に作成及び出力できること。
イ 償還金及び違約金について個々に収入未済繰越通知書が過年度分と現年度分とが別々に作
成・出力できること。
ウ 決算及び各種統計に係る資料が出力できること。
エ 厚生労働省へ報告する貸付業務成績表(新規申込み・貸付状況調、貸付人員動態、母子福
祉貸付金内訳状況等調、修学資金貸付状況調等)が出力できること。
(9)検索・照会機能
ア 借受人・連帯借受人及び連帯保証人の氏名(カナ)の条件により検索が可能であること。
イ カナ検索は、濁点、半濁点があってもなくても、検索できること。
ウ 借受人、連帯借受人、連帯保証人等を生年月日から検索できること。
エ 「ある人」が複数の貸付金に関連している場合、関連している貸付を容易に検索できるこ
と。
オ 部分一致検索ができること。
カ 借受人の情報を貸付台帳により管理し、随時台帳を出力できること。
9
(仕様書)
(10)マスタメンテナンスの機能
ア 処理日、貸付限度額、貸付月額、貸付期間、償還期間、据置期間、住所コード、金融機関
コード、貸付コード、利子率、無利子限度額、無利子期間、知事名、担当部局名、担当課
名、元号等の登録及び変更が容易であること。
(11) その他
ア 台帳の画面において特記事項などメモが 200 文字程度入力できること。
イ 送付先を登録すれば、通知書等郵便物を現住所とは異なる住所へ送付することができるこ
と。
ウ DV等被害の支援申出者であることを端末に表示できるとともに、DV等被害の支援申出
者であるときは、納付書、通知書の印刷抑止ができること。
エ 通知書等について、窓あき封筒に対応していること。
オ 新たに中核市となったことにより本業務が移管される場合、該当する市のデータ(台帳等)
の取りまとめ、集計、一覧表等が出力できるとともに、データの抽出ができること。
カ 番号制度に伴う庁内連携テストに必要となる作業について対応すること。
キ 本仕様に定めていない詳細事項については、委託者と受託者の間で、協議・調整すること。
2 非機能要件
(1)システム稼動要件
ア 愛知県が所有する仮想化技術を応用した共通基盤である庁内クラウド上で稼動すること。
イ データベース兼アプリケーションサーバーは庁内クラウドの仮想サーバ上に構築すること。
ウ 庁内クラウドの主な仕様及び提供するサービスは別紙4「庁内クラウド技術標準書」を参
照すること。
エ ウィルス対策ソフトは可能な限り、庁内クラウドが用意しているソフトウェアを用意し、
パターンファイルの取得やエンジンの更新は庁内クラウドのパターンファイル配信用サー
バを利用すること。
オ OS、ミドルウェアの一部については庁内クラウドでライセンスを取得済であるため、特
段の理由がない限り、庁内クラウドが提供する製品を利用すること。
カ 本庁と各福祉相談センター間は行政情報通信ネットワークを利用して接続しているため、
ネットワークへの負荷が必要最小限に抑えられるシステムであること。また、県が保有す
る既存機器等を使用するため、それらに与える影響を最小限に留めるようにすること。な
お、端末台数増加、出先機関への端末増設に対応できること。
(2)システム方式要件
ア システム形態は、Web方式とする。クライアントはブラウザのみで稼動することとし、他の
ソフトウェアを、クライアント端末へインストールしないことを条件とする。なお、クラ
イアント端末は、職員端末を利用すること。
イ 県職員が通常業務で利用している、以下のクライアント端末にて稼動すること。なお、愛
知県のクライアントパソコンは順次更新されるため、OSやブラウザのバージョンアップ
に対し、極力小規模な作業で対応可能なシステムとすること。
Windows7 Professional SP1
OS
Windows8.1 Pro(32/64bit)
Internet Explorer11
ブラウザ
ウ
効率的な運用と拡張性が図れるシステムであること。
(3)入出力(画面・帳票)設計要件
ア 操作が簡単で画面は見やすく、使いやすいこと。また、コンピュータの操作等に慣れてい
ない業務担当職員にも容易に操作可能であること。
10
(仕様書)
イ
コード番号の直接入力などは極力行わずに、コンボボックス等の機能を用いることにより、
検索処理や登録・更新・削除処理が容易にできること。
ウ 帳票について
(ア)出力帳票は、白紙の用紙に直接様式・項目を印刷できること。
(イ)帳票については出力の前に画面で印刷イメージを確認でき、印刷範囲の指定、出力プリ
ンタの指定、用紙サイズ、拡大縮小印刷、ページ指定など細かい印刷指定ができるシステ
ムであること。
(ウ)職員端末が利用するページプリンタから全ての帳票を印刷できること。
エ 本貸付システムは、今後の市町村合併、県の組織体制の見直しに伴い、集計単位の変更(福
祉相談センターの統廃合、市町村の統廃合等)、運用体制の変更(実施機関の統廃合、経
理業務の変更等)が予想されることから、各種帳票・集計表等の作成にあたっては、本貸
付システム構築後に変更があった場合に、迅速かつ経済的に修正ができるよう十分に配慮
されたものであること。
(4)セキュリティ要件
ア 本貸付システムにおいて扱われる情報は、県民のプライバシーに関わる要素が非常に大き
いため、システムの情報はパスワードなどの活用によって、業務担当職員以外の者が容易
に情報を入手できないように、情報の機密保持に万全の注意を払うものであること。
イ セキュリティ対策について、次の要件を考慮したシステムとすること。
(ア)職員単位で、システムへのアクセス制限ができるシステムであること。
(イ)アクセスログを保存できるシステムであること。
(ウ)アクセスログを消去する場合は、消去前に媒体等に退避しておくこと。
(5)その他、開発付帯要件
ア 本貸付システム開発のために必要なツール等については、受託者が用意するものとする。
イ 構築期間中は、問合わせや日常の運用支援に即時に対応できる体制を設けること。
3 移行要件
(1)現行システムから抽出されたデータの移行を行なうとともに、移行データの検証用資料を作
成すること。検証方法、検証用資料については愛知県と協議の上、別途定める。
(参考)台帳登録件数 約 2,500 件
4 運用・保守要件
(1)バックアップ管理、監視、連携ソフトウェア等は庁内クラウドの提供するサービスを最大限
利用することとし、可能な限り自動化すること。
(2)導入後の維持管理経費が、必要最小限であること。
(3)ジョブなどは庁内クラウドが提供するサービスを活用してスケジューリングし、日々の操作
が必要ない、容易な保守管理が実現できること。
(4)パッケージソフトウェアを適用する場合、パッケージソフトウェアの根幹に影響を及ぼす大
幅な制度改正を除き、制度変更への対応はカスタマイズによる個別対応ではなく、パッケー
ジのバージョンアップ(運用・保守業務にて契約するパッケージ利用料・保守料)で極力対
応すること。
(5)年間30件程度、問合せ及び作業依頼への対応を行うこと。
(6)システムに関する障害が発生した場合への対応を行うこと。(初年度は瑕疵担保責任の範囲
で対応すること)
(7)年間2回程度、停電に伴うシステムシャットダウン及び起動を行うこと。
(8)平成28年度以降に予定している庁外連携テストに関連する作業を行うこと。
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