宮 崎 県 医 療 計 画(概要) 1 推進期間 平成25年度~29年度 ※ただし、推進期間内において必要に応じ、計画内容の見直しを行う。 2 基本理念 「いつでも、どこでも必要な医療サービスが、受けられる医療体制の確立」 3 基本方針 県民が安心できる医療提供体制を構築するため、民間活力の積極的な活用を図る とともに、以下の基本方針のもと、各種施策を実施する。 (1)地域を支える医療体制の構築 (2)救急・災害医療体制の整備 (3)医療従事者の養成・確保 (4)医療と福祉が連携した在宅医療・介護体制の整備 (5)医薬品等の安全確保・安定供給の推進 (6)県民への情報提供 基本理念 推 進 体 制 基 宮崎県医療計画の体系図 いつでも、どこでも必要な医療サービスが 受けられる医療体制の確立 市町村 関係団体等 連携 県民 県 連携 連携 理解・協力 国 2 救急・災害医療体制の整備 方 3 医療従事者の養成・確保 4 医療と福祉が連携した在宅医療・ 介護体制の整備 針 医療圏 5 医薬品等の安全確保・安定供給の 推進 6 県民への情報提供 本 1 地域を支える医療体制の構築 一次医療圏 設定しない 二次医療圏 7医療圏 三次医療圏 県全域 (延岡西臼杵、日向入郷、西都児湯、宮崎東諸県 都城北諸県、西諸、日南串間) 5 疾 病 脳卒中 7医療圏(二次医療圏と同じ) 急性心筋梗塞 4医療圏(県北、県央、県南、県西) 糖尿病 7医療圏(二次医療圏と同じ) 県全域 精神疾患 5 事 業 5 疾 病 ・5 事 業 及 び 在 宅 医 療 の 医 療 提 供 体 制 の 構 築 4医療圏(県北、県央、県南、県西) がん へき地医療拠点病院の指定、自治医大卒医の配置等 による医師の確保 へき地医療 救急医療 7医療圏(二次医療圏と同じ) 小児医療 4医療圏(県北、県央、県南、県西)に再編 周産期医療 4医療圏(県北、県央、県南、県西) 災害医療 7医療圏(二次医療圏と同じ) 7医療圏(二次医療圏と同じ) 在宅医療 -1 - 4 具体的な内容 (1)二次医療圏 7医療圏(延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、 都城北諸県、西諸) 医 療 圏 延岡西臼杵 日向入郷 宮崎東諸県 西都児湯 日南串間 都城北諸県 西 諸 構成する市町村 延岡市、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町 日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村 宮崎市、国富町、綾町 西都市、高鍋町、新富町、西米良村、木城町、川南町、都農町 日南市、串間市 都城市、三股町 小林市、えびの市、高原町 ※宮崎県北部医療圏は延岡西臼杵医療圏に名称変更しています。 (2)基準病床数 病床種別 療養病床 及び 一般病床 精 神病 床 感染症病床 結 核病 床 ※ 医 療 圏 延岡西臼杵 日向入郷 宮崎東諸県 西都児湯 日南串間 都城北諸県 西 諸 計 県 全 域 県 全 域 県 全 域 基準病床数 1,470 757 4,980 619 834 2,195 907 11,762 5,370 32 26 既存病床数 1,811 975 5,344 1,065 1,123 2,443 1,090 13,851 5,844 30 97 既存病床数は平成24年12月末現在 (3)医療提供体制の構築 ① 保健・福祉との連携 ・ 保健と福祉との有機的な連携 ・ 疾病予防から治療、介護までの切れ目のないサービス提供体制の構築 ② 医療機関の機能分担と連携 ・ 各医療機関の機能と役割の明確化 ・ 地域連携クリティカルパスの普及 ・ 歯科医療等も含めた医療機関相互の連携体制の構築 ③ 高度・特殊医療の提供体制の充実 ・ 専門医師の確保、専門性の高い医療従事者の育成 ④ 公的医療機関等の役割 ・ 民間医療機関との役割分担及び連携の推進 ・ 患者の症状にあわせた相互受入体制の構築 ⑤ 県民への医療情報の提供 ・ 各医療機関の医療情報を提供する「総合医療情報システム」の活用 ⑥ 県民からの相談機能の充実 ・ 各相談窓口の相談員の資質向上 ・ 県民からの各種相談を的確に受けることができる体制の充実 ⑦ 県民の理解と協力を得るための意識啓発 ・ 「かかりつけ医」や診療時間内での受診等の意識啓発 -2 - (4)5疾病・5事業及び在宅医療にかかる医療連携体制の構築 ① がん がんについては、がん診療連携拠点病院等を中心として地域の医療機関との 連携強化等により、がん医療の充実を図ることを目指す。 ○ がんにかかる医療圏 延岡西臼杵医療圏 日向入郷医療圏 宮崎東諸県医療圏 西都児湯医療圏 日南串間医療圏 都城北諸県医療圏 西 諸 医 療 圏 県北地区 県央地区 県南地区 県西地区 ○ 都道府県がん診療連携拠点病院 ・ 宮崎大学医学部附属病院 ○ 地域がん診療連携拠点病院 ・ 県立宮崎病院(県央地区) ○ 宮崎県がん診療指定病院 ・ 県立延岡病院(県北地区) ○ ② ・ 国立病院機構都城病院(県西地区) ・ 県立日南病院(県南地区) 主な数値目標 現 状 目標値 がんの75歳未満年齢調整死亡率(10万対) 79.4(H23) → 68.4 喫煙率(男性) 31.5% → 25.8% 〃 (女性) 4.4% → 3.6% 肥満者(BMI25以上)の割合(男性20~69歳) 33.5% → 32.3% 〃 (女性40~69歳) 26.2% → 25.1% 野菜摂取量の平均量 241g → 295.5g がん検診受診率(男性) 34.7%(胃がん)等 → 50%以上※ 〃 (女性) 27.5%(胃がん)等 → 50%以上※ (※胃がん肺がん大腸がんについては当面40%) 精密検査受診率 88.4%(胃がん)等 → 100% チーム医療を行うことができる拠点病院等 - → 5施設(H27) 脳卒中 脳卒中については、すべての二次医療圏ごとに、急性期医療から回復期・維 持期のリハビリテーションにおける円滑な医療体制の充実を図る。 ○ 脳卒中にかかる医療圏 二次医療圏と同じ。 (延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、都城北諸県、西諸) ○ 脳卒中にかかる急性期医療を担う医療機関 ・ 延岡西臼杵医療圏 → 県立延岡病院 ・ 日 向 入 郷 医 療 圏 → 和田病院、宮崎県済生会日向病院 ・ 宮崎東諸県医療圏 → 県立宮崎病院、宮崎大学医学部附属病院、金丸脳神 経外科病院、潤和会記念病院、駒柵脳神経外科、 上田脳神経外科 ・ 西 都 児 湯 医 療 圏 → 西都児湯医療センター -3 - ・ ・ ・ ○ ③ 日 南 串 間 医 療 圏 → 県立日南病院 都城北諸県医療圏 → 都城市郡医師会病院、野口脳神経外科 西 諸 医 療 圏 → 池田病院 数値目標 高血圧の改善(収縮期血圧の 男性 平均値の低下) 女性 総コレステロール240mg/dl以上 男性 の者の割合 女性 LDLコレステロール160mg/dl 男性 以上の者の割合 女性 特定健康診査の実施率 特定保健指導の実施率(対象者は検診結果から ハイリスクと判断された者) 現 状 138mmHg 134mmHg 17.2% 32.4% 16.3% 26.4% 35.7% 23.5% 目標値 → 136mmHg → 132mmHg → 15.1% → 28.2% → 14.2% → 23.2% → 70 % → 45 % 急性心筋梗塞 急性心筋梗塞については、医療機能が十分でない二次医療圏については、隣 接医療圏の医療機関との連携強化等により、急性期医療から回復期・維持期の リハビリテーションにおける円滑な医療体制の充実を図り、医療の確保を目指 す。 ○ ○ 急性心筋梗塞にかかる医療圏 延岡西臼杵医療圏 日向入郷医療圏 宮崎東諸県医療圏 西都児湯医療圏 日南串間医療圏 都城北諸県医療圏 西諸医療圏 県北地区 県央地区 県南地区 県西地区 急性心筋梗塞にかかる急性期医療を担う医療機関 ・ 県北地区 → 県立延岡病院 ・ 県央地区 → 県立宮崎病院、宮崎大学医学部附属病院、社会保険宮崎江南 病院、宮崎市郡医師会病院、藤元中央病院 ・ 県南地区 → 県立日南病院 ・ 県西地区 → 都城市郡医師会病院、藤元早鈴病院、ベテスダクリニック ○ 数値目標 高血圧の改善(収縮期血圧の 男性 平均値の低下) 女性 総コレステロール240mg/dl以上 男性 の者の割合 女性 LDLコレステロール160mg/dl 男性 以上の者の割合 女性 特定健康診査の実施率 特定保健指導の実施率(対象者は検診結果から ハイリスクと判断された者) -4 - 現 状 138mmHg 134mmHg 17.2% 32.4% 16.3% 26.4% 35.7% 23.5% → → → → → → → → 目標値 136mmHg 132mmHg 15.1% 28.2% 14.2% 23.2% 70 % 45 % ④ 糖尿病 糖尿病については、一次予防としての生活習慣の改善に取り組むとともに、 特定健康診査の受診率を上げ、危険因子の早期発見を目指す。併せて、「かか りつけ医」や専門の医療機関など連携の取れた医療提供体制の構築を目指す。 ○ ○ ⑤ ⑥ 糖尿病にかかる医療圏 二次医療圏と同じ。 (延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、都城北諸県、西諸) 数値目標 特定健康診査の実施率 特定保健指導の実施率(対象者は検診結果から ハイリスクと判断された者) 現 状 35.7% 23.5% → → 目標値 70 % 45 % 精神医療 精神疾患については、うつ病や認知症をはじめとする精神疾患の早期発見・早 期治療を推進し、併せて人権に配慮した適正な医療等の確保や地域における安定 した医療・生活の確保に努めるとともに、精神科救急医療体制の拡充を進める。 ○ 精神疾患にかかる医療圏 県全域 ○ 認知症疾患医療センター指定病院 協和病院(日向市) 野崎病院(宮崎市) 大悟病院(三股町) ○ 数値目標 1年未満入院者の平均退院率 自殺死亡率(人口10万人当たりの 自殺者数) 現 状 68.7% 27.7 → → 目標値 73.0% 22.9 へき地医療 へき地医療については、へき地公立病院等への自治医科大学卒業医師の派遣 や地域医療支援機構等による医師の確保を図るとともに、へき地医療拠点病院 等の往診機能の充実など、へき地医療の確保を図る。 ○ ○ へき地の医療提供体制の状況 ・へき地医療拠点病院 → 2か所 椎葉村国民健康保険病院、美郷町国民健康保険西郷病院 ・ へき地市町村立病院・診療所(公設民営等も含む) → 17か所 ・ へき地出張診療所 → 13か所 ・ 巡回診療実施地区(県・市町村実施) → 11か所 ・ へき地市町村立歯科診療所(公設民営等も含む) → 5か所 数値目標 へき地公立医療機関における常勤医指数 -5 - 現 状 57人 → 目標値 69人 ⑦ 救急医療 救急医療については、初期から三次までの救急医療体制の構築を図るほか、 ドクターヘリ等を活用した迅速な救急医療提供体制の強化や救急医療従事者の 資質の向上、県民の救急医療に対する意識の啓発に努め、県民が安心できる救 急医療提供体制の充実を図る。 ○ ○ 救急医療にかかる医療圏 二次医療圏と同じ。 (延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、都城北諸県、西諸) 救命救急センター 県立延岡病院、県立宮崎病院、宮崎大学医学部附属病院 ○ 第二次救急医療施設 ・ 延岡西臼杵医療圏 ・ 日向入郷医療圏 ・ 宮崎東諸県医療圏 ・ 西都児湯医療圏 ・ 日南串間医療圏 ・ 都城北諸県医療圏 ・ 西諸医療圏 ○ ⑧ → → → → → → → 9施設 8施設 20施設 8施設 4施設 12施設 5施設 数値目標 救急要請から現場到着までの平均所要時間 救急要請から医療機関収容までの平均所要時間 緊急性の少ない軽症患者の救急出動の割合 救命救急センターの充実度評価Aの割合 現 状 9.3分 36.2分 36.8% 50% → → → → 目標値 9.3分未満 36.2分未満 36.8%未満 100% 小児医療(小児救急を含む) 小児医療については、小児科医の養成・確保に取り組むとともに、特に小児救急 医療については、4つの「こども医療圏」を設定し、初期救急施設と二次救急 施設の役割分担と連携のもと、24時間体制の小児救急医療体制の構築を図る。 ○ 小児(救急)医療にかかる医療圏(こども医療圏) 延岡西臼杵医療圏 県北地区 日向入郷医療圏 宮崎東諸県医療圏 県央地区 西都児湯医療圏 日南串間医療圏 県南地区 都城北諸県医療圏 西諸医療圏 県西地区 ○ 中核病院小児科(三次救急) 宮崎大学医学部附属病院 地域小児科センター(二~三次救急) 県立延岡病院(県北地区) 県立宮崎病院(県央地区、県南地区) 国立病院機構都城病院、都城市郡医師会病院(県西地区) 地域振興小児科(二次救急) ○ ○ -6 - 国立病院機構宮崎病院(県央地区) 県立日南病院(県南地区) ○ ⑨ 数値目標 中核病院小児科の整備 地域小児科センターの整備 地域振興小児科の整備 現 状 1か所 4か所 2か所 → → → 目標値 1か所 4か所 4か所 周産期医療 周産期医療については、関係機関との密接な連携のもと、総合周産期母子医 療センターである宮崎大学医学部附属病院を中心とした地域分散型の周産期医 療体制の充実を図る。 ○ 周産期医療にかかる医療圏 延岡西臼杵医療圏 日向入郷医療圏 宮崎東諸県医療圏 西都児湯医療圏 日南串間医療圏 都城北諸県医療圏 西諸医療圏 県北地区 県央地区 県南地区 県西地区 ○ 総合周産期母子医療センター 宮崎大学医学部附属病院 ○ 地域周産期母子医療センター ・ 県北地区 → 県立延岡病院 ・ 県央地区 → 県立宮崎病院、宮崎市郡医師会病院、古賀総合病院 ・ 県南地区 → 県立日南病院 ・ 県西地区 → 国立病院機構都城病院、藤元早鈴病院 ○ 数値目標 総合周産期母子医療センターNICU病床数 〃 (診療報酬加算病床数) 地域周産期母子医療センターNICU病床数 〃 (診療報酬加算病床数) -7 - 現 状 9 (9) 34 (18) → → → → 目標値 9 (9) 40 (27) ⑩ 災害医療 災害医療については、各市町村、各医療関係機関、各防災関係機関と密接な連 携を図りながら、災害拠点病院の機能充実や災害医療従事者の研修会(災害訓 練)を定期的に実施するなど、県民の生命と安全に直接関わる災害医療体制の 充実を図る。 ○ ○ 災害医療にかかる医療圏 二次医療圏と同じ。 (延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、都城北諸県、西諸) 基幹災害拠点病院 県立宮崎病院、宮崎大学医学部附属病院 ○ 地域災害拠点病院 ・ 延岡西臼杵医療圏 ・ 日向入郷医療圏 ・ 宮崎東諸県医療圏 ・ 西都児湯医療圏 ・ 日南串間医療圏 ・ 都城北諸県医療圏 ・ 西諸医療圏 ○ ⑪ → → → → → → → 県立延岡病院 済生会日向病院、千代田病院、和田病院、 宮崎市郡医師会病院 西都児湯医療センター 県立日南病院 都城市郡医師会病院 小林市立病院 数値目標 災害拠点病院の耐震化率 災害派遣医療チーム(DMAT)数 災害医療コーディネーター数 現 状 64% 13チーム 0人 目標値 100% 15チーム 16人 → → → 在宅医療 在宅医療については、地域における在宅医療・介護を担う施設や機能を把握 し、医療と介護等サービスが連携した「多職種協働による在宅チーム」を構築 するとともに、医療ソーシャルワーカーや訪問看護師、ケアマネジャー等、在 宅医療・介護を担う人材の養成確保に努める。 ○ ○ 在宅医療にかかる医療圏 二次医療圏と同じ。 (延岡西臼杵、日向入郷、宮崎東諸県、西都児湯、日南串間、都城北諸県、西諸) 数値目標 地域医療支援病院数 在宅療養支援病院数 在宅療養支援診療所数 在宅療養支援歯科診療所数 在宅患者訪問薬剤管理指導料届出薬局数 訪問看護ステーション数 -8 - 現 状 7 8 116 64 394 67 → → → → → → 目標値 10 9 150 90 400 75 (5)医療提供基盤の充実 ① 医療従事者の養成・確保と資質向上 (医 師) ・ 宮崎大学、県医師会、市町村及び県で設置した「宮崎県地域医療支援機構」 において、総合的な診療能力を有する医師及び専門医に対するキャリア支援 等により医師確保を推進 ・ 宮崎大学医学部と十分な連携を図り、医師の養成及び県内定着への取組 ・ 医師修学資金及び小児科医師研修資金の貸与等により医師の地域間偏在及 び特定診療科の医師不足を解消 ・ 本県の基幹型臨床研修病院が合同で県外での病院説明会出展等、若手医師 確保を推進 ・ 女性医師の就労環境整備のため、出産・育児・再就労の場面における支援 体制を充実 (保健師・助産師・看護師・准看護師) ・ 県立看護大学・宮崎大学医学部看護学科及びその大学院の教育・研究機能 の充実 ・ ナースバンクを活用した再就労の促進及び求人・求職相談の実施 ・ 養成所等への支援や実習指導者の研修など教育体制の充実 ・ 看護職希望者の拡大を図るための啓発活動の展開 ・ 新人看護師等を対象とした研修の実施 ・ 院内保育所への支援 ・ 未就労看護師等の再就業を支援するための講習会の実施 ・ 訪問看護師養成講習会等の研修会の開催 等 ② 医療安全の確保 ・ 定期的な立入検査等を通じた点検・指導の実施による医療事故や院内感 染防止対策の徹底 ・ 医療に関する相談を受ける医療相談窓口の機能の充実 ・ 薬局や医薬品製造業者等の監視指導による医薬品等の品質や有効性、安全 性の確保 ・ 医薬品の重複投与等を確認し、健康被害の防止を図る「かかりつけ薬局」 の機能強化や「お薬手帳」の普及啓発 -9 - (6)計画の推進 ① 計画の推進体制 県、市町村、大学、保健・医療・福祉関係団体等と連携し、計画の方針に沿っ た施策の推進を図る。併せて、「かかりつけ医」を持つなど適切な受診行動の必 要性や意義等について県民の意識啓発に努める。 特に、5疾病5事業及び在宅医療ごとの具体的な施策の推進については、次の 協議会等を活用し、医療連携体制の構築を図る。 各 種 協 議 会 等 宮崎県がん対策推進協議会 宮崎県へき地医療支援機構 宮 崎県 救 急 医療 協 議 会 役 割 県内におけるがん医療の効果的な推進 県内におけるへき地医療対策の各種事業の実施 県内における救急医療機関と搬送機関の連携の促進 等、救急医療の円滑な運営 宮 崎 県 周 産 期 医 療 協 議 会 県内における周産期医療体制の整備 こどもの医療・福祉等に関する 県内のこどもの医療、福祉等に関する現状や課題、 関係者連絡会議(仮称) 対策等について協議 宮崎県災害医療関係者連絡会議 県内における災害時の医療提供体制の整備 宮 崎 県 地 域 医 療 対 策 協 議 会 県内における医師の確保促進や、関係機関の機能分 担・連携の推進 宮 崎 県 地 域 医 療 支 援 機 構 県、市町村、宮崎大学、県医師会等が密接に連携を 図りながら、県内における医師不足や医師の地域偏 在を解消等を推進 宮崎県医師確保対策推進協議会 県内の公立病院等における医師確保を推進 ② 実施主体の役割 (県) ・ 市町村や大学、関係団体との総合的な調整や計画の達成状況や効果等の検 証など全体の進行を管理 ・ 保健所は所管区域における各種情報の収集や分析、広報を行い、地元関係 団体との連携・調整機能の発揮 (市町村) ・ 住民ニーズにあった保健・医療・福祉サービスを提供するための総合相談 窓口等としての機能の発揮 ・ 県や関係団体と連携を図り、地域における各種サービス提供体制を充実 (関係機関・団体・大学等) ・ それぞれ専門的な立場から県民に良質なサービスを提供 ・ 相互に連携して保健から医療・福祉まで切れ目のないサービス提供体制を 構築 ・ 大学等は医療関係従事者の養成と確保 (県民) ・ 生活習慣病等にならないよう日頃から自らの健康を管理 ・ 医療資源は有限であることを十分理解し、 「かかりつけ医」等を持つなど、 医療機能の分担と連携体制の構築等に協力 ③ 評価・公表の実施 宮崎県医療審議会において、1年ごとに数値目標及び施策の進捗状況等を 評価 ・評価結果をホームページ上に公表。 ・ - 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