SEFC 2015 Structural Engineering Frontier Conference 2015 構造工学フロンティア国際会議 −耐震工学は既に成熟した科学なのか?− 主催: 東京工業大学 建築物理研究センター 日時: 2015年3月18日, 19日 会場: 東京工業大学すずかけ台キャンパス すずかけホール(横浜市緑区長津田町4259 ) 1. 従来型構造による建物群の脆弱性評価 2. 高層ビルの耐震性能評価と耐震補強技術 3. 長周期長時間地震動に対する建物の損傷評価 4. 建物の高減衰化技術の実践と応用 5. 建物の免震化技術の実践と応用 6. 鋼構造,RC構造,ハイブリッド構造に対する新しい 構造システムの開発 7. 低層木造住宅の高耐震化技術 8. 非構造材および設備機器に対する地震被害の低減 9. 建物の耐震性および事業継続性に対する早期診断技術 10. 環境問題に配慮したスマートビルディングの構造工学 KeyNote Speakers John van de Lindt Professor Stephen A. Mahin Jerome F. Hajjar Professor Professor Manos Maragakis Professor Xilin LU Professor Keh-Chyuan Tsai Professor Kuo-Chun Chang Professor Jack P. Moehli Professor John Michael Wallace Professor Chia-Ming Uang Professor Gregory A. MacRae Greg G. Deierlein Professor Professor 2015年3月18、19日に,東京工業大学建築物理研究センター 一方で、現在の極大地震に対する設計思想において、人命を護る ( S E R C ) の 主 催 により, 「 構 造 工 学 フ ロン ティア 国 際 会 議 」 ことを最低限の目標としたために、建物における塑性変形、すな (SEFC2015)を開催します。都市地震工学センター(CUEE)のCOE, わち損傷が許容され、その代替として建設時のコストダウン達成 GCOE (2004∼2013年)の活動を継ぐものですが、建築物の上部 と、経済性の確保を実現するという考えが広まりました。 しかし、 構造に特化して議論します。 いざ地震を経験して街中の建物が修繕や取り壊しを余儀なくさ 日米ともに地震工学の研究に新しい潮流があります。米国では、 れたら、それがたとえ数百年に一度のできごとであっても、構造 ノースリッジ地震から20年が過ぎましたが建物が壊れるような大き 工学者としての理想と言えません。建物の高性能化によって建物 な地震災害が発生しなかった一方で、 ニューオーリンズのハリケー の損傷を防ぐことができれば、上述したような様々な関連課題の ン災害、 ニューヨークの高潮災害などが起きており、 「地震被害軽減 発生防止に直接繋がります。特に、損傷予測については依然とし 」から 「複合災害軽減」へと研究の方向が転換されてきています。彼 て発展途上の段階にあり、材料・部材・構造体としての物理現象 らは、 耐震構造学は成熟期に達したと考え、 ハードよりソフトの強化 に関するさらなる研究が必要と言えます。 を重視し始めています。 日本でも、東日本大震災では津波災害があ SEFC2015の開催により、地震災害軽減に対する構造工学の重 まりに悲惨であった一方、 揺れによる建物の被害は注目されていま 要性を再認識するとともに、複合災害軽減を目指すとき構造工学 せん。昔から津波災害の大きな場合は揺れによる被害は少ないと の分野が寄与できることを再考するよい機会にしたいと思いま いうことがあり、楽観は許されないのですが、建物の強靱化などの す。本会議では、海外から著名な研究者12名を招待し、さらに、 日 ハード面より、 地震後の対応や社会経済評価などに、 政府の戦略的 本人研究者・技術者約20名に講演して戴き、英語−日本語の同時 経済政策の一環として多額の研究費が投資されようとしています。 通訳も提供します。会議では建築防災関係の重要課題を中心に, このような変化は、震災による社会への影響をこれまでより幅 1995年兵庫県南部地震や2011年東北地方太平洋沖地震に関連 広い領域で考えようという進歩的な動向と捉えることができます。 した課題にも言及します。 詳細はこちらよりご確認ください: URL: http://www.serc.titech.ac.jp/SEFC2015/ E-mail: [email protected]
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