町内会の夏祭りや学校のバザー等において食品を提供する場合

【町内会の夏祭りや学校のバザー等において食品を提供する場合の注意事項】
千葉市保健所食品安全課
TEL 238-9934
町内会の夏祭りや学校のバザー等で食品を提供する場合、営業許可は原則丌要ですが、
調理・提供する食品は衛生的で安全なものでなければなりません。大量調理に慣れていな
い人が食品を取り扱う、屋外等での実施となり調理する施設の衛生確保が難しいなど食品
による事故の発生の恐れがあることから、以下の事項について注意して実施してください。
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食品を取り扱う人について
(1)手洗いを励行しましょう。
→常に使用できる手洗い設備に石鹸と消毒薬を設置して、用便後、調理前や食材が変
わる時などに手を洗い、消毒をしましょう。
【 正 し い 手 の 洗 い 方 】
①手をよくぬらし、 ②指を一本一本丁
石けんを適量取り、 寧に洗う。
よく泡立たせる。
⑥手首までよく洗
う。
③手の甲と指の間
を丁寧に洗う。
⑦流水で石けんを
よく洗い流す
④爪の間、手の平の ⑤必要に応じて爪
しわの間もこすり ブラシを使用。
洗う。
⑧清潔な手ぬぐい、
ペーパータオルで
ふく(タオル共用は
やめましょう)
。
⑨消毒用のアルコ
ールをかけて手指
によくすりこむ。
(2)食品を取り扱う人は、当日の体調チェックを必ず実施しましょう。
→当日、吐き気、嘔吐、下痢、発熱など普段と違う症状がある人や本人に症状がない
場合でも家族に吐き気、嘔吐、下痢等の症状がある人がいた場合は、食品や調理
器 具などに直接触れる作業をしないようにしましょう。
(3)事前に検便を実施することも食中毒予防には有効です。
→調理に直接従事される人は、検便(腸管出血性大腸菌O157など)を実施し、陰
性であることを確認することをお勧めします。
2 食品について
(1) 取り扱う食品は、必要最小限とし、加熱調理食品で、調理工程の簡単(焼くだけ、
煮るだけ)なものにしましょう。
→通常、営業許可を取得する屋台等については、施設の衛生確保が難しいため、取り
扱う食品を制限しています。夏祭りやバザーでも、施設の衛生確保が難しいため、
以下を参考に取り扱う食品を決定してください。
【参考:屋台等で取り扱いが可能な食品(例示)】
分類
取扱品目
煮物
おでん、スープ、モツ煮、豚汁、海鮮汁
焼き物
焼き鳥、焼き餃子、ウインナー焼き、焼きトウモロコシ、イカ焼き、磯辺焼き、
イワシ焼き、鮎焼き、海鮮焼き、ホタテ焼き、ウナギの蒲焼き
お好み焼き類
お好み焼き、たこ焼き、チヂミ
茹で物、蒸し物類
田楽、じゃがバター
麺類
ラーメン、焼きそば、うどん・そば
揚げ物類
鶏唐揚げ、メンチカツ、コロッケ、フライドポテト、揚げたこ焼き、揚げタコ
ドッグ類
アメリカンドッグ、フランクフルト、ホットドッグ(パンに加熱したウインナー
を挟むだけのもの)
酒類
生ビール
焼き菓子類
今川焼、たい焼き、大判焼き、焼き餅、五平餅、ベビーカステラ、ポップコーン
揚げ菓子類
ドーナッツ、チュロス
団子類
焼き団子、みたらし団子
まんじゅう類
焼きまんじゅう、おやき
飲料
清涼飲料水
削氷
かき氷
アイスクリーム類
ディッシュアップアイス、押し出し式アイス
その他
おしるこ
(2) 弁当、おにぎり、すし、カレーライス等のご飯類やハンバーガー、サンドイッチ等
調理パン類は食品事故のリスクが高いので、取り扱わないようにしましょう。
(3) 食品を仕入れる時は、購入時に期限表示を確認しましょう。仕入れ先や提供数の記
録(伝票など)を保管しておきましょう。
(4) 自宅で調理したものや調理から長時間経過した食品は提供しないようにしましょう。
→前日調理(野菜を切る等の簡単な下処理は可)は行わず、調理した食品はその場で
食べてもらい、持ち帰りはやめましょう。
(5) 食品の販売及び食材の保存は適切に行いましょう。
→表示の保存温度を確認して、適正な温度管理を行いましょう。温度計を設置して冷
蔵庫(冷凍庫)内の温度を記録しましょう。
(6) 食品を販売する時は、直射日光のあたる場所は避けましょう。
(7) 毛髪、虫などの異物の混入に十分注意しましょう。
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施設について
屋外の公園などに施設を設置した場合、給水設備がないなど施設の衛生確保が困難です。
尐なくともテント内に以下の設備を用意しましょう。
① 手洗い用と器具洗浄用の蛇口付きポリタンク(18リットル以上)
② 排水設備(バケツ等)
③ クーラーボックス(温度計付)
④ 食器(使い捨て容器)を衛生的に保管するための収納設備(プラスチックケース等)
⑤ ふた付きのごみ箱
また、公園内の給水設備は、井戸水を使用している場合があります。使用する水は、
水道水または飲用に適合している井戸水(検査実施済み)であることを確認して使用し
てください。
【施設例】
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食品に係る事故発生時の連絡体制
主催者等は、食品に係る事故が発生した場合の連絡体制を作りましょう。食品に係る事
故が発生した場合、千葉市保健所食品安全課(緊急連絡先:043-238-9935)
にご連絡ください。 ※土日、祝日もつながります。
また、食材の入手先のリスト(レシート等でも可)や食品を取り扱う人の名簿を作成し、
当日は提供数などを記録しておきましょう。
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記録について
夏祭りやバザーでは、調理する方の体調及び食材の管理が重要です。当日の状況を記録
して、事故が起こらないようにしましょう。
(1)健康状態・身だしなみチェック記録表
健康状態・身だしなみチェック記録表
平 成 年 月 日
体 調
氏 名
発
下
福
熱
痢
痛
吐
き
気
キ
ズ
そ
の
他
服
帽
毛
履
装
子
髪
物
爪
指
輪
備 考
等
開催当日に調理を行う人にそれぞれの項目について問題ない場合は「○」、気に
なることや異常がある場合は「×」を記入してもらい、責任者が確認しましょう。
※「×」がついた人は、調理に携わらないようにしましょう。
(2)冷蔵設備の温度チェック記録表
冷 蔵 設 備 な ど の 温 度 チ ェ ッ ク 記 録 表 冷 蔵 庫 ①
冷 蔵 庫 ②
ク ー ラ ー ボ ッ ク ス ①
冷 凍 庫 ①
開始前 調理中 終了前 開始前 調理中 終了前 開始前 調理中 終了前 開始前 調理中 終了前
出店A
出店B
出店C
出店B
出店D
冷蔵設備には温度計を設置して、イベント開始前・調理中・終了前などに温度を確認
して、食材が適正な温度で保管されているか確認しましょう。
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開催に関する届出について
保健所では、食品による事故が起こらないようにして頂くため、個別に衛生指導を行っ
ています。
開催にあたっては、保健所食品安全課にご連絡ください。
また、具体的な指導が必要な場合は、「模擬店の開催について」をご記入のうえ、ご相
談ください。
(千葉市保健所食品安全課
TEL 043-238-9934)
千葉市のホームページで夏祭りやバザーでの注意事項等がダウンロードできます。
<ホームページアドレス>
食品安全課ホームページ内 よくあるお問い合わせ
http://www.city.chiba.jp/hokenfukushi/kenkou/hokenjo/shokuhin/toiawase.html
【町内会の夏祭りや学校のバザー等で食品を提供する場合のチェックリスト】
!!実施前にチェックしましょう!!
□ 調理する食品は、調理工程が簡単で、加熱して提供するものですか?
□ 前日調理や自宅で調理した食品の持ち込みはないですか?
□ 食材の保管場所(クーラーボックス等)に温度計は設置していますか?
□ 食材の表示の保存温度を確認して、食材を保管していますか?
□ 食材の保管場所(クーラーボックス等)の温度は、適正ですか?
□ 調理する人の体調チェック(下痢・嘔吐・発熱等)はしましたか?
□ 清潔な服装で調理を行っていますか?
□ 髪の毛などは束ねて、身だしなみは整っていますか?
□ 常に手洗いができる設備が近くにありますか?
□ 手洗い設備に、石鹸と消毒薬が設置してありますか?
□ 使い捨ての容器は、衛生的に保管していますか?(収納できるプラスチックケース等
に入れていますか?)
□ ふた付きのゴミ箱は設置していますか?