P1-P2 は じ め に 大塚グループ 企業理念 ご あ い さ つ 大塚化学株式会社は当社の企業理念である「私も信頼、会社も信頼 信頼は社会の夢 技術と 心で信頼の構築 信頼と人の輪を世界に拡げよう」を実践し、独創的技術によるオンリー1、 ナンバー1 製品の提供を通じ、顧客からの信頼を得て社会に貢献してきました。 今日まで世 界は常に変 化を続け、現 在 、我々は地 球 規 模での課 題を多く抱えており、例えば エネルギー問題、環境破壊、食糧問題、水資源、温暖化など大きな岐路に立たされております。大塚 化学の事業は海水の「にがり」を利用してビジネスを開始しました。 こうした自然の恵みを利用した製品 や技術は、今なお多くの分野で利用され発展してきております。 さらに今後は、化学から科学へと視野 世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する を広げることで、独創性のある技術を創出しつづけ、 この地球規模の問題に真剣に取り組み、次世代 へ恵みある地球を引き継いでまいります。 大塚化学の将来像 大塚化学は素材の力を顧客と共に創造的に、 かたちにする会社です。 大塚化学の製品は、 リサイクル可能なプラスチックスや、 自動車の低燃費化を実現する素材として 貢献しております。世界的に原子力発電の課題を抱える中、今後さらに求められる再生可能エネルギー 当 社 企 業 理 念 を開発する際も「素材の力」が必要です。当社はそうしたあらゆる場面において、素材の力を顧客と共に 「かたち」にします。 さらに今後、 研究開発拠点を世界に拡げ、 サスティナブル社会に 貢献できる素材開発へと進化し続けてまいります。 私も信頼、会社も信頼 信頼は社会の夢 技術と心で信頼の構築 信頼と人の輪を世界に拡げよう 大塚化学は、 大塚ホールディングス株式会社の企業理念 「Otsuka - people creating new products for better health worldwide」 に沿って、化学品事業会社として人々の豊かな暮らしと 健康に貢献する企業を目指してまいります。 大塚化学は、この企業理念のもと、創造的技術で お 客 様 に 貢 献 、 信 頼 さ れ る 企 業 を 目 指 し て い ま す。 代表取締役 P11-P16 3 事 業 部 体 制 に よ る 化 学 品 事 業 日本 初 のヒドラジン 工 業 化 に 成 功 。ヒドラジン 誘 導 体 を 中 心 に 、高 い 合 成 技 術 力 で ケミカル ソリューション 事 業 幅 広 い ニ ーズに 対 応 できる機 能 化 学 品 、高 機 能 ポリマ ーを 提 供し て います 。 素 材を核とし、常に技 術 革 新し豊かな暮らしを社 会にもたらす製 品づくりを目指しています。ヒドラジン事 業 、無 機 素 材・複 合 材 事 業 、 医 薬中間 体 事 業を中心とし「自動 車 」 「 電 気・電 子 」 「住宅」 「 医療 」分野へグローバルに製品を提供しています。 主 力 製 品 塩 化ナトリウム 硝酸カリウム 二 塩 酸ヒドラジン ● 硝酸カリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、 他 (無機塩類) 大塚グループ発足時に生産開始した局方塩を中心とした無機塩類の事業展開と、 ヒドラジンのTOPメーカーとして、 ヒドラジン誘導 ● ユニフォームAZシリーズ (樹脂用発泡剤) 体事業、発泡剤事業、高機能ポリマー事業などグローバルに事業展開を進めています。 ヒドラジン誘導体事業では原料からの一貫 ● ヒドラジン誘導体 生産体制が誘導体製品の高品質とコスト競争力を可能にし、汎用のヒドラジン誘導体のみならず、顧客のニーズに合わせたカスタム (ヒドラジン塩類、 ヒドラジド化合物、 へテロ環化合物) 合成も行っており、 ラボスケールからプラントスケールまで対応することが可能です。 また、高機能ポリマー事業においては、 この高い ※水加ヒドラジンはエムジーシー大塚ケミカル (株) が生産販売 合成技術を軸に、 重合を精密制御するリビングラジカル重合用の新触媒を独自に開発しました。 この新触媒を用いた機能性ポリマー TERPLUSの事業化に成功し、 プラントを建設。分散剤、粘着剤など幅広い用途において採用が進んでおります。 ● シャダン・シリーズ (防錆剤、洗浄剤、表面処理剤) ADH ケムキャッチ T E R PL US ● ADH、 DDH、SDH、 IDH、 APA、他 (硬化剤、架橋剤) ● ケムキャッチ・シリーズ (消臭剤) ●機能性ポリマー「TERPLUS」 (分散剤、粘着剤) 有 機 材 料 分 野 、無 機 材 料 分 野 をはじ め 、 マテリアル ソリューション 事 業 新し い「 素 材 」 「 樹 脂 複 合 材 料 」の 研 究 開 発・製 造 を 行 って います 。 主 力 製 品 テラセス ティスモ ポチコン 素材 ● ティスモ (ディスクブレーキパッドの主原料) 有機材料分野、無機材料分野ともに特徴ある「素材・複合材料」の研究開発ならびに製造を行っています。有機材料分野では、 ● テラセス (鱗片状、次世代ディスクブレーキパッド原料) 反応性の紫外線吸収剤、 ノンハロゲン系難燃剤ホスファゼンを開発。無機材料分野では、 ブレーキ用材料、樹脂補強材、導電材 ● ホスファゼン (ノンハロゲン系難燃剤) などのセラミックスの開発を中心に、 ミクロの世界からナノの世界へと進化する材料開発を行っています。 さらに、摺動性、精密補 ● RUVA (反応型紫外線吸収剤) 強性、導電性、誘電性などの機能を持つ複合材料の研究開発も行っております。 樹脂複合材料 (ティスモ、 テラセスを樹脂に複合化) ● ポチコン (精密補強性、表面平滑性、摺動特性) ホスファゼン X N X Q-C H A R G E P P X ケ ミ カ ル サ イ エ ン ス 事 業 世 界 中 から高 い 評 価 をい た だ い て います 。 アゾ系重合開始剤 X ● A I BN、 ADVN、 AMBN、 ACVA、他 (樹脂用アゾ系重合開始剤) X 6 独 自 の 技 術 による医 農 薬 中 間 体 、合 成 試 薬 、医 薬 品 原 体 の 開 発・製 造 は ● Q-CHARGE (キャパシタ用電解液) N X= - O C H ● フィルム用ポチコン 電気二重層キャパシタ (EDLC) X P N RUVA 5 主 力 製 品 G C LE ピロマトール ピロマトールE βーラクタム化合物 (抗生物質中間体) ● GCLE、他カスタムメイド化合物 セファロスポリン系抗生物質の中間体である「GCLE」の独自開発に成功。 その過程で蓄積した技術を基礎に、 β-ラクタム 芳香族関連化合物 (医薬品中間体) を始めとする医農薬中間体や医薬品原体の研究開発を進めています。芳香族系化合物やその誘導体などを用いた ● PHME、PHEP、PHPA 医薬中間体や合成試薬などの製造もおこなっています。 これらの製品群は、医薬品関連分野としてだけでなく電子材料や 医薬合成関連品 化粧品中間体、食品添加香料などの幅広い分野へ展開しており、国内はもとより世界中から評価をいただいております。 ● 1−HOB (脱水縮合剤) 2006年にはインドに大塚ケミカルインディアを設立。 「GCLE」の製造プラントとして稼動しております。 香料関連化合物 ● ピロマトール、 ピロマトールE 11 16
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