Dual port シリアルインターフェース拡張カード(PY

PC サーバ PRIMERGY(プライマジー)
更新日 2014 年 10 月
Dual port シリアルインターフェース拡張カード(PY-UPS02)
Dual port シリアルインターフェース拡張カード 【PY-UPS02】
1.
概 要
本製品は、高機能無停電電源装置の背面パネルにある拡張用スロット部に装着して使用する、Smart-UPS
用のシリアルインターフェース拡張用オプションカードです。
接続対象 UPS 型名:PY-UPAT50、PY-UPAT75、PY-UPAT15、PY-UPAR12、PY-UPAR15、PY-UPAC3K
2.
特
長
高機能無停電電源装置の背面パネルにある拡張用スロット(Smart スロット)に本ボードを装着することによ
り、UPSの背面にシリアルインタフェースポートを2つ追加することができ、1台のUPSで最大3台までのサ
ーバと接続することができます。
留意事項:本製品を使用した場合、シャットダウン開始までのシーケンスは通常の場合と異なり、本製品
により制御されスレーブサーバのシャットダウン開始時間が2分(固定)となります。
留意事項7.6を参照し、シャットダウンの設定を正しく行う必要があります。

3台のサーバを1台の UPS に接続した構成
サーバ1
(マスターサーバ)
サーバ2
(スレーブサーバ)
サーバ3
(スレーブサーバ)
PowerChute
Business
Edition
UPS
Dual port
シリアルインターフェ
ース拡張カード
AC 電圧
<凡 例>
□
: USB/シリアルケーブル(PowerChute Business Edition 添付品)
RHEL 5 系の旧版 Linux の場合は、シリアル接続のみとなります。
: PY-UPS02 添付ケーブル
: 電力出力線
: USB/シリアルポート
図 1. シリアル拡張カード接続構成図
1
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3.
外
観
ディップスイッチの設定
4.
仕 様
メーカ品名:Interface Expander
メーカ型名:AP9624
寸法(高さ×幅×奥行):102 ×102 ×38 mm
質量:89g
動作保証温度:+10~+35℃
保管温度 :0~+35℃
動作保証湿度:0~95%、結露なきこと
保管湿度 :同上
適合する EMC 規格:VCCI クラス A、FCC クラス A
5.
接続対象 UPS
PY-UPAT50、PY-UPAT75、PY-UPAT15、
PY-UPAR12、PY-UPAR15、PY-UPAC3K
6.
添付品
シリアル ケーブル×2本
2
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7.
主な留意事項
7.1 本製品を UPS に装着する時は、必ず UPS の電源を完全に OFF してください。
7.2 UPS本体に標準で装備されている USB またはシリアルインタフェースポートと接続された、マスター
サーバのみがスケジュール運転等の制御が可能です。
従って、マスターサーバからの制御(Power ON/OFF やスケジュール運転等) に、本製品によりUPSと接続
されたスレーブサーバが連動して動作します。
図1で、マスターサーバで設定されたシャットダウンに関する動作に、他のスレーブサーバが追随して動作し、
停電時及びスケジュール運転によるシャットダウン時にはマスターサーバと同様にスレーブサーバ側でも運
用中のサービスソフトとOSのシャットダウンが実行されます。
7.3 本製品とスレーブサーバとの接続には、必ず本製品に添付の専用ケーブルを使用してください。 また、
本製品の前面パネルにあるディップスイッチの設定は、出荷時のデフォルト状態("1 2 3 4" = "0 1 0 0") を
変更しなでください。
ディップスイッチの設定は
上図の通りになっていること。
図 2. シリアル拡張カード正面図
7.4 本製品を使用する場合は、マスターサーバとスレーブサーバの全てにアプリケーションソフト
PowerChute Business Edition をインストールする必要があります。
7.5 本製品を使用する場合、マスターサーバにはシャットダウン完了までに最も時間の掛かるサーバを接
続し、そのマスターサーバのシャットダウンに要する時間とUPSに接続された全てのサーバおよび機器の
消費電力の合計とを考慮してバッテリ保持時間内にサーバのシャットダウンができるようにアプリケーション
ソフトの設定を行ってください。
(計算例)1台の UPS に本製品を実装して、以下のような3台のサーバを接続する場合
サーバA:シャットダウン完了時間5分、消費電力300W
サーバB:シャットダウン完了時間4分、消費電力250W
サーバC:シャットダウン完了時間3分、消費電力250W
(1)マスターサーバにはサーバAを適用する。(シャットダウン時間最長の為)
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7.6 本製品を使用した場合に、マスターサーバ、スレーブサーバでサポートされる UPS 管理ソフトウェアの
機能は下表のようになる。
項
PCBE 機能
マスターサーバ
スレーブサーバ
○
○
○
設定はマスターから
○
1
電源障害時の自動シャットダウン
2
スケジュールシャットダウン
3
一括管理/設定
○
×
4
モニタリング
○
×
5
通知機能(E-mail、SNMP)
○
×
6
レポート
○
×
7
ロギング
○
×
8
リスクアセスメント
○
×
7.7 シャットダウンの時間関係
UPS 本体
マスターサーバ
スレーブサーバ
On Battery 通知
電源障害発生
バッテリ状態
バッテリ状態
2分固定
(本製品のタイマー時間)
Low Battery 通知
OS シャットダウン開始
(T3:OS 待機時間)
OS シャットダウン開始
OS シャットダウン完了
UPS オフ待機時間カウント
(T4:Power Off Delay)
サーバ電源オフ
OS シャットダウン完了
サーバ電源オフ
AC 切断
UPS スリープ
サーバ AC オフ
サーバ AC オフ
AC 投入
電源復旧
サーバ電源オン
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サーバ電源オン
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記号
マスターサーバ設定項目
設定例
T3
OS 待機時間
1分(デフォルト 0 秒)
T4
Power Off Delay または
3分 (デフォルト値)
シャットダウン遅延
8.
規格の取得状況
安全規格
電気用品安全法
電波規格
RoHS 指令
J-MOSS (日本版 RoHS)
グリーン購入法
対象外(接続対象 UPS に搭載した状態で UL1778 を取得)
対象外
VCCI クラス A
対応済み
対象外
対象外
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