ウィル・ステラVH データ集 Page.1 ネコカリシウイルス、マウスノロウイルス、インフルエンザウイルスなどに効く。ネコカリシウイルス（ノロ代替）で汚染された手に対する効果〈作用時間 15 秒〉 43.77% 消毒 99.99% 消毒ウィル・ステラVH 主なウイルス感染症の流行期起因ウイルス感染症ロタウイルス感染性胃腸炎コクサッキーウイルスＡ16 手足口病アデノウイルス咽頭結膜熱/ 流行性角結膜炎ノロウイルス感染性胃腸炎インフルエンザウイルスインフルエンザ 4月 5月消毒用エタノールウイルスにより流行期が異なるため、年間を通じた感染対策が望まれます。 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月ピークピークピークピークピーク出典：厚生労働省、NIID国立感染症研究所 W H O や C D C のガイドラインにある国際的な試験法をクリアしています。ウィル・ステラVH は、WHO や CDC から公開された「医療現場における手指衛生のためのガイドライン」でも紹介された欧州や米国の標準試験法に基づき、各種細菌、真菌およびウイルスに対する抗微生物効果を評価しており、これらの評価基準を満たしています。対象微生物試験法欧州規格 prEN13727 米国試験・材料協会 ASTM E2315-03 細菌欧州規格 EN1500（注1）（衛生的手指消毒）ドイツ標準試験法 DVV&RKI ガイドライン試験微生物 ● 指標菌株 4 種グラム陰性菌12種グラム陽性菌11種 ● 真菌2種 ● 試験条件及び評価基準 ● 作用時間：15秒対数減少値：5.0Log10以上 ● 作用時間：15秒 ● ● ● 大腸菌 ● ● ● ノンエンベロープウイルス5種エンベロープウイルス4種 ● ネコカリシウイルス ● ● ● 結果適合 5.0Log10 以上減少作用時間：30秒対数減少値：対照液（60 vol% イソプロパノール）と比較し、同等もしくは有意に優れる適合作用時間：30秒、1分、2.5分、5分対数減少値：4.0Log10以上適合作用時間：30秒対数減少値：2.0Log10以上適合ウイルス米国試験・材料協会 ASTM E1838-02 ● ● （注１）欧州の医療施設で患者ケアの前後などの衛生的手指消毒に使用する薬剤は、EN1500の要求事項を満たす必要があります。 Page.2 ウイルスに対する効果ウィル・ステラVHの各種ウイルスに対する試験は、ドイツの標準試験法であるDVV＆RKIガイドライン（注2）に従って実施しました（表1）。その結果、ウィル・ステラVHは、実使用を想定した条件（タンパク質負荷条件）においても、試験した全てのウイルスの感染価を4.0Log10 以上（感染価の減少率：99.99％以上）減少させました。（注2）ドイツウイルス疾病管理協会(DVV)およびロベルト・コッホ研究所(RKI)による、医療におけるウイルスに対する化学消毒剤の試験に関するガイドライン表1 ウィル・ステラＶHの各種ウイルスに対する不活化効果（%）（作用時間15秒）エンベロープなしタンパク質負荷ポリオウイルス 1 型 Poliovirus Type 1, なし ATCC VR-1562 ありアデノウイルス5 型 Adenovirus Type 5 / なしネコカリシウイルスF9 なし ATCC VR-782 Feline calicivirus F9, あり N.T. マウスノロウイルスS7 なし N.T. Murine norovirus S7 あり N.T. インフルエンザウイルスA （H1N1）型 Influenzavirus Type A (H1N1), なし ATCC VR-1469 あり単純ヘルペスウイルス1型 Herpes-simplex virus Type1, なし Adenoid 75, ATCC VR-5 ウィル・ステラVH 消毒用エタノール N.T. N.T. あり（ノロウイルス代替）（ノロウイルス代替）エンベロープありウイルス感染価の減少率（％）ウイルス ATCC VR-733 N.T. N.T. あり N.T. Not tested. ※検出限界以下 (Test report on eﬀectiveness of the hand disinfectant. Micromun GmbH., Greifswald (Germany) ) ウイルスの種類ノンエンベロープウイルス脂質膜構造を持たず、消毒剤抵抗性が高い。ノロウイルスロタウイルスポリオウイルスノロウイルスは、汚染された手指や二枚貝などの飲食物を介して経口および接触感染する。排泄物処理に注意が必要。汚染された手指や飲食物を介して経口および接触感染する。乳幼児の症状としてよくみられる。排泄物処理に注意が必要。薬剤抵抗性の高い微生物の指標となる。血中に入り込み中枢神経系へと広がる。パポバウイルス皮膚あるいは粘膜上皮のどちらかに接触感染し、上皮の過形成を引き起こす。エンベロープウイルス脂質膜構造を持ち、消毒剤抵抗性は比較的低い。インフルエンザウイルス A （H1N1）型飛沫感染および汚染された手指や物品などを介して接触感染する。鳥インフルエンザウイルス A （H5N1）型本来、鳥に感染するウイルスが、ブタへの感染などを介して、人に感染するようになったウイルス。鳥に対して強毒性のもの（H5N1）もあれば弱毒性のもの（H7N9）もある。ワクシニアウイルス種痘に使用されたウイルスである。ウシコロナウイルス（SARS コロナウイルス代替） SARS コロナウイルスは、主に飛沫および接触感染する。 Page.3 細菌に対する効果ウィル・ステラ VH の各種細菌に対する試験は、米国試験・材料協会が定める ASTM E2315-03(Time-Kill 試験 ) に準じて行いました（表 2）。なお、試験には米国 FDA-TFM（注 3）で、医療関連感染症の代表菌株として指定されている 25 菌株を用いました。その結果、ウィル・ステラ VH は 15 秒間の作用で、試験した全ての細菌および真菌を 5.0Log10 以上減少させました。（注3）FDA 発行の医療用手指消毒薬製品暫定的最終基準表2 ウィル・ステラＶHの各種細菌に対する殺菌力（Time-Kill試験）試験菌株グラム陰性菌試験菌株作用時間アシネトバクターヘモリティカス Acinetobacter haemolyticus ATCC 17906 15 秒バクテロイデスフラジリス Bacteroides fragilis ATCC 25285 15 秒インフルエンザ菌 Haemophilus influenzae ATCC 10211 15 秒エンテロバクターアエロゲネス Enterobacter aerogenes ATCC 13048 15 秒大腸菌 Escherichia coli ATCC 11229 15 秒作用時間黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus ATCC 6538 黄色ブドウ球菌グ Staphylococcus aureus ATCC 29213 ラム表皮ブドウ球菌陽 Staphylococcus epidermidis ATCC 12228 性菌スタフィロコッカスホミニス Staphylococcus hominis ATCC 700236 スタフィロコッカスヘモリチカス Staphylococcus haemolyticus ATCC 29970 15 秒 15 秒 15 秒 15 秒 15 秒（社内資料）細菌の種類大腸菌黄色ブドウ球菌アシネトバクターヘモリティカス人や動物の腸管（とくに大腸内）や糞便に汚染された環境中にも広く存在する。病原性大腸菌や毒素原生大腸菌は感染症を引き起こす。ブドウ球菌の中では最も病原性が強く、感染症には化膿性皮フ炎や中耳炎などがある。免疫力が低下した患者には肺炎や敗血症などを引き起こすことがある。アシネトバクター属は人の皮膚の常在菌のひとつ。同属に抵抗力の低下した患者には重い疾患を起こすものがある。スタフィロコッカスホミニス黄色ブドウ球菌と同じブドウ球菌に属する。腋の下に生息する表皮ブドウ球菌で、人の常在菌である。抵抗力の低下した患者には重い疾患を起こすことがある。真菌に対する効果真菌の種類表3 ウィル・ステラＶHの各種真菌に対する殺菌力（Time-Kill試験）試験菌株真菌作用時間カンジダグラブラタ Candida glabrata ATCC 90030 15 秒カンジダアルビカンス Candida albicans ATCC 10231 15 秒カンジダグラブラタカンジダ（Candida ）は、酵母の姿をした真菌属。 C. グラブラタは治療に抵抗性を示すことが多い。カンジダアルビカンス人の皮膚や口、消化管、女性の膣粘膜に普通に生息するが、免疫が低下した場合に日和見感染を引き起こすことがある。カンジダ症には、口腔カンジダ症や性器カンジダ症のような表在性のものや全身性で致命的なカンジダ敗血症などがある。（社内資料）サラヤ株式会社〒546-0013 大阪市東住吉区湯里 2-2-8 TE L . 06-6797-2525 http://www.saraya.com/