︵保団連副会長︶が基調報 国会内集会には170人 が 参 加 し、 武 村 副 理 事 長 うに機能分化を進めるた 症患者を大病院で診ないよ 連法案の廃案を訴え、さら 拡大と医療保険制度改革関 るなどと回答した。 受診時に自己負担を導入す 保団連側は、そもそも入 院時の食事は治療の一環で 本」をお渡しし、後日あらためて冊 会 場 日高地区公民館2階大会議室 子を郵送させていただきます。 り込んだ法案を提案しない をしっかりと受け止め、生 から提出される医療保険制 人の国会議員が参加 し、国民が安心して医療を あることを指摘し、患者申 路会場では、 代金引換で「仮綴じ 日 時 4月11日(土)15時∼17時 お申し込み・お問い合わせは、☎078−393−1803まで 今 号 の 記 事 「集団的自衛権行使容認 関連法案をどう見るか」 統一地方選にあたって開業医の要求 (案) 5面 H o m o 万年前、現 世人類である我 々︵ ︶ は東 sapiens アフリカで誕生 した。約8万年前、紅海を 〝 出 ア フ リ カ〟、 栄 光 の ユ 渡 っ て ア ラ ビ ア 半 島 へ、 ーラシア大陸への進出。当 時の気候は今とは違ってい たが、肥沃な三日月地帯で 家畜化し、農耕、牧畜を始 野生の小麦を見つけ羊等を めた。人類文明史で画期的 な進歩があった▼ 世紀初 め、同じ基督教徒の新教と 年戦争でドイツ国内は 旧教の争いが起こり、ドイ ツ 疲弊し近代化が遅れたが、 1648年ウェストファリ ア条約で、宗教上の理由で 国家間の争いはやめようと いう気運が興った。それが 近代国家の始まりで、その 後欧州の白人社会では、宗 教上の戦争は起こっていな 日の阪神・淡路 い▼安倍総理は神戸で開か れた1月 養父市そのものの問題とし きるよう、同病院の問題は し、病院が良い形で存続で てもらいたいと取り組んで 父市の責任を指摘した。そ た計画を何とか軌道修正し 十分議論してこなかった養 ている。養父市ではそうし 病院間の役割分担について 院へ医師の集中配置を行っ 馬全体での救急医療体制や 日本がイスラム世界に対し だ。G8先進国の中で唯一 た。余計なことをしたもの の血税を供与すると喧伝し 側︶に2億ドルの日本国民 カイロで有志連合側︵米国 大震災の慰霊式を欠席し、 て、解決に努めたい﹂と語 いる。地域の実情に沿った の上で﹁地域の高齢化に伴 国民として誇りにして良い った。なお、辞意を表明し 歴史的事実だ。寄付行為は て手を汚していない。日本 がその受け皿として担う役 増するなか、公立八鹿病院 割はますます高まる﹂とし 医療体制の確保を県に求め い、医療・介護の需要が急 春 か ら 新 た な 派 遣 を 受 け 県が強行してきた﹃医療再 て い き た い ﹂ と し、﹁ 国、 る﹂との考えを明らかにし 編﹄による弊害を明らかに ている同病院勤務医につい と懇談し、協会から新田誠 目立たぬようにすべき、こ 因を勤務医の れ見よがしにすべきでな 院管理者が、病院赤字の原 設置者の広瀬栄養父市市長 し、引き続き国や県に対し て、南但馬唯一の高次医療 た。 い。テロリストの反発を食 支部長と谷垣正人支部長代 保、施設の充実などを求め 意見をあげること﹂を確認 機関としてさらに人材の確 し、病院医師 が辞表を提出 中核的役割を担うために必 らの要望については、市当 ことや、同病院が南但馬の う求めるとする但馬支部か らあらためて慰留に努める 支援を抜本的に拡充するよ 病院勤務医に対し、市長自 による患者数の減少、救急 足による一部の診療科閉鎖 院の赤字の原因は、医師不 プランの大きな柱の一つ。 経 営 の 赤 字 に つ い て、﹁ 病 行する原因ともなった病院 て、﹁﹃断らない医療﹄がで 谷垣支部長代行より、公 た。 廃止を求める意見書を提出 立八鹿病院の経営改革を強 市 長 は 今 後 の 課 題 と し 味だが、皮肉にも人類文明 はラテン る▼ Homo sapiens 語で﹁知恵あるヒト﹂の意 らう。政治家として配慮が し合った。 ・職員が管理 要な施策や財政措置などを 局から﹁国や県に対して財 患者の公立豊岡病院への集 また、国や県に﹁公立病 院改革ガイドライン﹂等の 者罷免を要求 る。県の改革プランは国の 行うよう求める要望書を提 政 支 援 を こ の 間 求 め て い 浅く、自己顕示しすぎであ する嘆願書を 出、懇談した。 し、公立病院に対する財政 養父市長に提 で未だ人間同士の争いが絶 し、今回の経験を教訓化し えない。この数万年間、人 だ。 反 省 す べ き 点 は 反 省 公立八鹿病院は今試練の時 発祥、揺籃のアラビア半島 きる体制作りが今回の改革 出する事態と て、地域住民から信頼され 類 は 何 を し て き た の か ? しないでほしい。 ︵鼻︶ る病院作りに取り組んでい ﹁知恵ある人﹂に名前負け 税金・融資のご相談は☎078−393−1817へ。 保険医年金・休業保障・グループ保険のお問い合わせは☎078−393−1805へ。 (朝9時30分から) よう求めた。 厚労省側は、①後期高齢 者の保険料軽減特例措置は 国保の軽減措置よりも負担 割合が低いため廃止、②入 かしていく﹂と決意表明。 度改革関連法案の審議を通 受けられるよう、患者負担 出療養については、十分な 例年より遅れているため、神戸・姫 【但馬会場】 ﹁ストップ!患者負担増﹂ 署名2万7千筆を国会へ 院時の食事代は在宅療養の 文︵共産︶両衆院議員が署名の紹介議員 方に比べて安く抑えられて を引き受けた。同日には国会内集会、厚 め、紹介状なしでの大病院 (1部350円送料共・年間購読料12,000円) 振替01190-1-2133 (会員の購読料は会費に含まれています) いるため引き上げる、③軽 兵庫協会・保団連は2月 日、中央要 請行動を実施。武村義人・吉岡正雄両副 告。社会保障関係費の総枠 に持参した。 松本剛明︵民主︶・ 堀内照 ﹁患者負担増ストップの声 理 事 長、 福 田 俊 明 理 事 が、﹁ ス ト ッ プ ! 厚生労働委員として、これ が紹介議員に 衆院 議員 じて、その問題点を明らか 収載を阻むものではないと に患者と対話し、問題点を また患者申出療養の創設 は、新しい医療技術の保険 知らせていこうと呼びかけ 介議員を引き受けると回答 増計画を阻止したいと、そ た。 があり、当日議員は不在だ れぞれあいさつした。 した。 の で、﹁ 患 者 負 担 を こ れ 以 ったが、秘書が署名を受け ﹁ ス ト ッ プ ! 患 者 負 担 にしていきたいと語った。 増﹂署名は、兵庫協会が昨 松本剛明衆院議員は1月 の国会行動での要請後、紹 年秋から取り組んできたも 上増やさず、窓口負担を大 取った。 の全面解禁につながりかね るか疑問であり、混合診療 安全性や有効性が審査され 幅 に 軽 減 す る こ と ﹂﹁ 保 険 厚労省と懇談 のきかない医療を広げる計 画をやめ、必要な医療は公 また、看護師でもある倉 林明子参院議員︵共産・京 都 選 挙 区 ︶、 中 野 洋 昌 衆 院 16 労省交渉も行われた。 2015年 3 月 5 日 神戸フコク生命海岸通ビル5F ☎078・393・1801 20 4 的保険で補償すること﹂を ないなどと批判した。 円)。厚労省の改定スケジュールが 会 場 姫路じばさんびる9階大ホール るもの、決して現場の医師 きたい﹂と語った。 約化など、この間、国や県 4 求めている。 厚労省との懇談では、保 堀内照文衆院議員は、持 議員︵公明︶の政策秘書と 団連が患者負担増計画を盛 参 し た 署 名 の 山 に 驚 き 、 も面談した。 護報酬改定のポイント』(1部 3000 の責任ではない﹂とし、但 日 時 3月28日(土)14時∼16時 て は、﹁ 慰 留 は 困 難 で、 今 安 を 与 え た こ と を お 詫 び 由に、主として公立豊岡病 30 ※テキスト:保団連発行『医療系介 【姫路会場】 が進めてきた医療政策によ 民、医療関係者に大きな不 の公立病院の医師不足を理 4 但馬支部が養父市長と懇談 日 時 3月25日(水)14時∼16時 努力不足など 日に病院 【神戸会場】 行が出席した。 病院で、一昨年就任した病 について、2月 南但馬の中核として 公立八鹿病院の充実を 医師不足が深刻な南但馬 の中核病院である公立八鹿 2015年介護報酬改定研究会 として経営改 12 なっている。 広瀬市長は冒頭のあいさ ガイドラインに沿って策定 つ で、﹁ こ の 問 題 で 地 域 住 されており、県は但馬地域 人もの勤務医 17 11 支部は養父市長に対し 革を強行。何 て、辞意を表明している同 広瀬市長(左)に要望書を手渡す新田但馬 支部長(中央) 、谷垣同支部長代行(右) 協会但馬支 部はこの問題 4 堀内衆院議員(右2人目)に、武村義人(左端) ・吉岡 正雄(右端)両副理事長、福田俊明理事(左2人目) が、署名(手前)を手渡した 研 究 保険診療のてびき 8面 面 「どうなる但馬の医療∼そしてこれから」 会 場 県農業会館11階大ホール 19 患者負担増﹂署名2万7466筆を国会 〠650-0024 神戸市中央区海岸通1丁目2-31 1776号 3面 元・内閣法制局長官 阪田雅裕氏に聞く 松本・堀内 発行所 兵庫県保険医協会 http://www.hhk.jp/ 第 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 (1) 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) 増しています。また、繰 倫理的課題はその重さを 医学・医療に求められる 再生医療がめざましい 発達を遂げつつある今、 ています。 ざまな取り組みを計画し 理﹂について考えるさま 会 と と ら え 、﹁ 医 の 倫 の医師が集まる貴重な機 西﹂を日本全国から多く り返される薬害や臨床デ ぜひ、こうした取り組 ータの改ざんに社会の厳 みの趣旨にご賛同いただ くとともにご厚志を賜れ き、企画にご参加いただ しい目が向けられていま 年を迎えますが、 れば幸甚に存じます。 す。さらに、今年は終戦 から ﹁731部隊﹂に代表さ ま だ の 方 ﹂﹁ ま だ 頼 ん で い 支援募金口座 れる戦前戦中の医師・医 ない方﹂とカルテに3種類 学者の非人道的行為につ くなるまで受診をためらっ の付箋をつけておくように いて、考察と反省はこれ からと言わざるをえませ ん。 こうした中、私も委員 を務める﹁医の倫理﹂企 画実行委員会は、4月に 歳になってからに はまともな生活ができなく 出しています。このままで 計画して、今国会に法案を は、さらなる国民負担増を 削られています。安倍内閣 を上げる必要があると考 計画を許さないという、声 んにとって適切な治療が、 られる方もいます。患者さ してくださいと切実に訴え い﹂とおっしゃる方もいま がないから負担増は仕方な とはおかしいです。負担増 患者さんの中には﹁財源 お金によって制限されるこ すが、大企業などお金があ います。 には、追加で署名を渡して 署名を集めてくれそうな方 しています。また、多くの くなる たり、処置は窓口負担が軽 ゆうちょ銀行 振替口 座 3 ― 30 00950 ― 6385 ﹁医の倫理﹂実行委員 会 ※月刊保団連3月号に 同封している振込用紙 もご利用ください。 回日 京都を中心とする関西各 地で行われる﹁第 本医学会総会2015関 この十数年、医療・介護 の制度改悪、年金引き下げ ってしまう人が続出するの え、今回は特に力を入れて など、社会保障がどんどん ではないかと非常に不安で います。 る所に負担してもらえば、 す。今でさえ、お金があま 師のあるべき姿勢 査委員会︶は、戦後731 ったABCC︵原爆傷害調 研究のためにアメリカが作 所と共同で、被爆者を対象 について問題提 とした研究を進めてきたこ 起。福島県が実施 は、町単位で有意 とを紹介。医学者の倫理と バンク機構が行っている、 質疑では、東日本大震災 後に東北メディカル・メガ 郷地先生が医学者の戦争・戦後責任 について語った の差があることが いう戦時中から続く重大な け皿となった予防衛生研究 隠されていたり、 問題から目をそらしてはな 部隊の研究者の再就職の受 2次検診を必要と らないとした。 した甲状腺エコー する子どもの割合 検査結果について が年度によって大 郷地秀夫協会副理事長が講 ことから、年によっては正 きく異なっている 演し、医師・歯科医師・市 確な検査がなされていなか 対して、郷地先生は﹁人類 後から健康への影響を過小 と日本の研究者は、その直 に被爆地に入ったアメリカ また、広島・長崎での原 爆投下について、戦後すぐ てはならない大前提であ ることが、医学研究の侵し いねいに説明し、了承を得 も、被災者一人ひとりにて の利益になることであって ことなのではという質問に 被災者の遺伝子研究は良い 民ら 人が参加した。 った可能性があるなどと批 協会も参加する﹁医の倫 理﹂ 過 ―去・現在・未来 ― 郷 地 先 生 は 冒 頭、﹁ 医 師 判した。 企画実行委員会は、プレ企 たちが犯してしまう最もあ 目の前の事柄にだけしか目 画として、市民公開学習会 からさまで有害な過ちは、 評価する説明を繰り返して ﹁ハルビン、ヒロシマ・ナ ガサキ、そして福島 医 ―師 を向けないその態度﹂との ・医学者の戦争責任・戦後 WHOコミュニケーション る﹂と回答した。 日 本 精 神 神 経 学 会﹁﹃ 道 路 きたと批判。さらに被爆者 ことが明らかになった。 年度改定に向けた医科・歯 た、保団連討議依頼の﹁ 交通法改正試案﹄に対する 意見﹂等が報告された。ま 内閣府政策統括官ら︵手前︶と復 興県民会議のメンバーが懇談した 年を経過 入 れ、﹁ 防 災 担 当 大 臣 に ぜ と法解釈の拡大を強く申し 生払い続けることになる﹂ するか。少額返済のまま一 狙う。②来年度から介護保 府交渉が報告された。 から在宅への露骨な誘導を 聞け﹂国会集中行動、内閣 加算などを手厚くし、施設 対連2・ 知症の人に対する支援への 借り上げ住宅問題、全国災 災害援護資金 げ ら れ る 。 在 宅 サ ー ビ ス ◇震災対策 は、要介護度が高い人や認 の返済免除対象問題、復興 ﹁被災者の声を ひ来神して被災者の生の声 兵庫県反核 険の要支援者向けサービス ◇反核平和部 を市町村事業に移管する方 医師の会から、NPT再検 ﹁生活保護受給者か自己破 同日には全国災対連の中 の拡大が示されていたが、 を﹂と訴えた。 体は全国で7・2%に止ま と、参加費募金を呼びかけ 針だが、予定している自治 討 会 議 に 代 表 派 遣 す る こ だき、全借受人の返済免除 を聞き、実情を知っていた るとなれば、誰が免除申請 科診療報酬保団連要求︵第 額は155億円にのぼる。 ◇出席 人 1 次 協 会 討 議 案 ︶﹂ が 報 告 復 興 県 民 会 議 側 は、﹁ 連 ◇情勢 ①施設・在宅のほ 帯保証人に〝迷惑〟がかか とんどで介護報酬が引き下 された。 し、昨年9月現在で未返済 年3%。震災後 東日本と違い、当時、連 帯保証人は必須で、金利は 責任を検証する ﹂ ―を2月 部門責任者のガーメウェッ 日、協会会議室で開催。 ジ博士の言葉を紹介し、医 60 70 りないからと、本当にひど 財源は十分にあると説明す ると、多くの方が納得して でも700筆あまり、兵庫 民会議︵合志至誠名誉理事 大 橋 雅 史 氏 ら か ら、﹁ 災 害 けられるようこ 援護資金﹂の返済免除問題 協会では2万8千筆と例年 長 が 代 表 委 員 ︶ は 2 月 説明し、スタッ とを考え署名を集めること でレクチャーを受けるとと の署名を集めよ フ一丸となって は、患者さんにとって心強 もに、阪神・淡路大震災被 にないペースで集まってい 日、衆議院議員第1議員会 署名を集めてい いものだと思います。署名 災者の今も続く生活困難を ます。医師が患者さんのこ 館内で内閣府政策統括官・ ます。患者さん の最終提出期限である通常 う﹂と署名の意 全員に声をかけ 国会閉会の6月まで頑張り 訴え、返済免除措置のでき 義をていねいに 的保険で誰もが 署名してくださいます。 協会も参加する阪神・淡 仲介で実現したもの。 必要な医療が受 今回の署名は現在、当院 路大震災救援・復興兵庫県 災害救護資金は免除対象 職員会議で は、職員に﹁公 医学者の倫理の問題 目をそらしてはならない 連からは住江憲勇会長始 込みも、所轄庁として﹁把 り反対などを訴えた。保団 当者の概数も、免除額の見 染地域への経済補償打ち切 する厳しい解釈であり、該 保険の減免制度復活、核汚 資力﹂であることを要件と 援法の改定や、医療・介護 準が、実は借受人のみなら の被災者を中心に400人 産した者﹂とされた免除基 央行動も行われ、東北3県 会らによる﹁ 歳以上の成 吸器ワクチン検討WG委員 CAN国際運営委員の川崎 びかけられた。来局中のI る議論、日本呼吸器学会呼 そして福島﹂への参加が呼 腺がん県民健康調査に関す ン、ヒロシマ・ナガサキ、 ﹁医の倫理 ― 過去・現在・ った。 未来﹂募金への協力が了承 ◇医療活動報告 介護報酬 改定内容、福島県での甲状 さ れ 、 プ レ 企 画﹁ ハ ル ビ っていることが明らかにな ることが了承された。また ず連帯保証人も同様に﹁無 が参加。被災者生活再建支 握していない﹂ との返答 ン 接 種 に 関 す る 考 え 方 ﹂、 日理事会より︶ 人に対する肺炎球菌ワクチ 哲氏があいさつした。 役員、事務局が参加した。 ︵2月 で、免除される該当者がほ め、全国5協会から5人の 65 16 医の倫理プレ企画・市民公開学習会 14 た。堀内照文衆議院議員の とんどいない可能性がある られるよう﹁署 ますので、皆さん少しでも 13 14 るだけ幅広い適用を要請し 28 歴史を踏まえた日本の医の倫理の課題 名をしてくれた 署名に協力していただけた 13 29 「医の倫理」−過去・現在・未来− 日本医学会総会2015関西 並行企画 方 ﹂﹁ 頼 ん だ が らと思います。 20 70 「6月まで署名を訴え続けます」と加藤先生 お申し込み・お問い合わせは、京都府保険医協会☎075−212−8877まで 「災害援護資金」返済問題 すべての借受人の返済免除を 日 時 4月12日(日)9時30分∼16時30分 会 場 京都市東山区・知恩院和順会館 [午前]特別講演 「731部隊の戦後と医の倫理」 講 師 青木冨貴子氏(ジャーナリスト、ノンフィクション作家) ①戦時下医学犯罪に関わる映像番組等の上映、②講演、 ③香山リカ氏を司会に対談 [午後]シンポジウム 発言予定 土屋貴志氏(大阪市立大学准教授)平岡諦氏(健保連大阪中央病院顧問) 石田勇治氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)川田龍平氏(参議院議員) 参加費 1000円(資料代) 全国災対連2・13国会集中行動 「医の倫理」企画実行委員/兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹 加藤 擁一先生 ⑥ ● インタビュー ∼日本医学会総会2015関西に向けて 患者さん全員に声かけ 患者負担増 賛同・募金協力のお願い 須磨区・かとう歯科クリニック 署名「私も集めてます」 「医の倫理」―過去・現在・未来―企画実行委員会 ストップ (2) 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) を﹁現に戦闘行 れ、実力行使をするとして 逆に、その国の政府が手 に負えず、外国の軍隊の応 ら、結局米軍が展開すると 自衛隊の邦人救出は? 援を求めることがあるとす 為が行われて﹂ も、犯行の主体が犯罪集団 いないだけでは であり、これを相手にする ころには、いつでも、どこ れば、それは、今回の過激 でも政府の決断ひとつで自 派組織イスラム国のよう 政府は昨年7月の﹁集団的自衛権行使容認﹂の閣 議決定を具体化する関連法案を、ゴールデンウィー 場合に限られることになり な く 、﹁ そ こ で に、正規軍に抗しえるだけ 衛隊の派遣ができることに もの、そしてもう一つが政 ますが、そのような犯罪集 の軍事的実力を備えた組織 ク明けに国会提出するとしている。その内容をどう 治的な主張を実現またはア 団であれば、一般に重火器 による犯行に限られるとい で武力行使に及ぶことを防 ように、いつ、どこで、ど の時限法︵特別措置法︶の これらの法律の第1条 これに対していわゆる で、法律の目的、つまり何 ﹁恒久法﹂では、これまで するといったことも考えら があったようなときに限定 いわゆる武力行使容認決議 その派遣を、国連安保理で 一条の目的規定において、 ぐためには、たとえば、第 般の閣議決定を受けて非戦 ではありません。ただ、先 対的な法的基準ということ 上の工夫にほかならず、絶 を可能にするための法制度 隊による外国軍隊への支援 の整合性を図りながら自衛 ために適切な措置をとるこ 連の全加盟国がその防止の 為を非難するとともに、国 て、国際的なテロリズム行 保理決議が、再三にわたっ 認められたこと、また、安 全に対する脅威﹂であると おいて﹁国際の平和及び安 和と安全に寄与するものと テロ特措法等において、 の行動は常に国際社会の平 すが、日本の場合は、米軍 的は盛り込まれると思いま ため﹂といった抽象的な目 動する他国軍隊を支援する 会の平和と安全のために活 も こ の 場 合 で も、﹁ 国 際 社 なってしまいます。もっと 律で定めることができなく 待できないと思われます。 るものですから、採用は期 閣の企図する方向には反す なります。これは、安倍内 への派遣もできないことに んから、これではイラク等 容認決議は行われていませ スでも安保理での武力行使 ガニスタンやイラクのケー ん。 なることは避けられませ 隊員が負うリスクが大きく くなりますし、現場の自衛 のとみなされる可能性は高 軍隊の軍事行動と一体のも 当然、法的にもそれが他国 で活動することになれば、 衛隊がより戦場に近い場所 闘地域の範囲が広がり、自 る邦人救出をできるように 禁じる武力行使に当たり、 使に及ぶことは憲法9条の 国が救出のためにその外国 9条との関係に限って言え A2 海外で邦人が人質 となるような事件は、憲法 え方は変えられていませ すから、仮にそのための法 ても、この点についての考 れからも考えにくいことで た。先般の閣議決定におい にも例がありませんし、こ らないかどうか、十分に注 わが国が加担する結果にな れ、内戦の一方の当事者に 紛争地域に自衛隊が派遣さ 許 さ れ な い と し て き ま し 認めたりしたことは、過去 ば、二つに大別する必要が 整備が行なわれたとしても 意する必要があると思いま ん。 とと併せて閣議決定のこの 理を踏襲するとしているこ す。従来の政府の解釈の論 メリカなどの外国と同じで までやるというのでは、ア とあらば中東での機雷除去 りません。ですから、必要 す。 文章を読めば、日本が集団 は、集団的自衛権の行使を が 国 に も 及 ぶ﹁ 明 白 な 危 の武力行使に憲法上の歯止 ということになり、わが国 集団的自衛権の 行使はどんな場合? 何ら制約するものではない じかねない事態﹂であれば ﹁我が国と密接な関係にあ めはなくなってしまうわけ 集団的自衛権の行使を認め ことは明らかです。 る他国に対する武力攻撃が 険﹂がある場合に限られる た理由で、ホルムズ海峡で 圧迫するから、などといっ て限られた範囲内でしか集 図がないのであれば、極め もし安倍内閣に、集団的 自衛権の行使を限定する意 です。 権利が根底から覆される明 の機雷除去まで可能である な論理の枠内で、﹂﹁論理的 釈に変えると述べているわ とするのでは、単に、わが いかのような閣議決定の文 団的自衛権の行使ができな 変更するのではなく、従来 てきました。国民の生命や いないとする新たな解釈に 状況を表すものとして用い 団的自衛権の行使を禁じて ら武力攻撃を受けたときの に、憲法第9条はおよそ集 いう表現を、日本が外国か 定されますし、行使に際し 関係がある場合に行使が限 も、その国の利害と大きな ですから、どの国の場合で と共に戦わせるということ の将兵を戦場に送り、他国 行使するというのは、自国 す︵閣議決定3︵1︶︶。 政 府 は こ れ ま で、﹁ 我 が る場合には集団的自衛権を つまり、第一次の安保法 国の存立が脅かされ⋮⋮権 行使できるというのと同じ 制懇報告書が提言したよう 利が根底から覆される﹂と ことです。集団的自衛権を いものです。 通じて明確にしてもらいた を、国会での質疑応答等を に限られるものであること の危険が切迫している場合 どわが国に対する武力攻撃 権の行使が朝鮮半島有事な 文言に忠実に、集団的自衛 のですから、ぜひともこの ません。政権自らの言葉な 言は、国民に対する目くら が根底から覆されるという の解釈の延長線上で説明で 自由、その他すべての人権 ては十分に慎重な検討が行 ましのためというほかあり 自衛権の行使も許されると ようなことは、国土が外国 われることはいうまでもあ ます。そして、その﹁論理 きる限りにおいて、集団的 外には考えられないからで する解釈に改めるとしてい 軍隊の攻撃を受ける場合以 な帰結を導く﹂としていま けです︵同3︵3︶︶。 国の利益に重大な影響があ め ら れ る。﹂ と し た 上 で、 憲法第9条の解釈の基本的 武力行使ができるという解 ﹁従来の政府見解における 白な危険がある場合に﹂も 的整合性と法的安定性が求 生命、自由及び幸福追求の の存立が脅かされ、国民の これに対して、原油の不 足が企業経営や国民生活を A3 先の閣議決定は、 発生し、これにより我が国 ﹁政府の憲法解釈には論理 る案をまとめています。 す。 つ ま り、 憲 法 第 9 条 した場合﹂だけではなく、 国に対する武力攻撃﹂がわ Q3 国家安全保障局は 的 な 帰 結 ﹂ と し て、﹁ 我 が 的 自 衛 権 を 行 使 で き る の ﹁国民に経済的な被害が生 国に対する武力攻撃が発生 は、﹁ 密 接 な 関 係 に あ る 他 したがって、仮に邦人救 発動される機会があるとは 目的とした犯罪集団による 出のために自衛隊が派遣さ 思えません。 ら身代金などを奪うことを あります。一つは、もっぱ に軍隊の派遣を求めたり、 もし法整備が行なわれれ ば、警察活動の名の下に、 しようとしています。 用基準を広げ、自衛隊によ うした組織を相手に実力行 Q 2 政府はその地域を 統 治 す る﹁ 領 域 国 ﹂ の 同 意、﹁ 領 域 国 ﹂ で の 警 察 力 ピールすることを主眼に、 などを装備していることは 実施される活動 の 不 足、﹁ 領 域 国 ﹂ の 権 力 一定の軍事的な実力を備え あ り 得 ま せ ん か ら 、 通 常 の期間を通じて 戦闘行為が行わ なってしまいます。もちろ れることがない ん、この場合でも、個々の 派遣については国会の承認 月の評議 が必要という法制になるこ 意なり要請があるからとい えるわけです。相手国の同 見るか、元内閣法制局長官の阪田雅裕氏に1問1答 形式で見解をうかがっ た。︵次号に昨年 員会での阪田氏の講演録﹁集団的自衛権が許されな いわけ﹂を掲載予定︶ た集団が行なうものです。 は、軍隊も含めた現地国の 府が、自衛隊派遣の正当性 衛隊の活動が、その近隣で ぐために不可欠な要件であ のために自衛隊を派遣する のような活動をさせるため れます。しかし、先のアフ とを求めていることを記し 評価することになりますか 自衛隊の海外での活動区域 た上で、テロの脅威の除去 ないことは当然です。 が維持されている範囲、敵 を説明する責任をいっさい 行われている他国軍隊の軍 と認められる﹂ 免れるものではありませ 事行動︵武力行使︶と一体 とが予想されますから、政 ん。しかし、法案の審議に のものとみなされ、わが国 って、このような場合に自 比べれば、国会で論議され 自身が武力行使をしている 後者の集団は、一般に﹁国 警察力によって十分に対処 る時間が少なくなると予想 と評価されることを避ける に準じる組織﹂とよばれ、 できるはずです。外国人が の活動に対してわが国も協 されますし、国会の閉会中 ためです。この﹁武力行使 対する相手が﹁国家または 力をするのだとしているわ など、派遣に先立って国会 との一体化﹂という考え方 国家に準ずる組織﹂でない けです。イラク人道復興支 の承認を得る暇がないとき については、左右両陣営か 地域︵非戦闘地 Q1 政府は、自衛隊の 海外派遣を﹁恒久法﹂で行 援法も同様に、たくさんの には事後承認で足りるとい ら批判がありましたが、活 域︶に限ってきたのは、自 えるようにするとしていま 安保理決議を引用して、イ った取り扱いになる可能性 動区域を非戦闘地域に限定 衛隊を派遣し、実力行使に す。また、昨年の閣議決定 ラクにおける自衛隊の活動 が大きいと考えられます。 海外派兵、どう変わる? で﹁現に戦闘行為が行われ が国際社会の平和と安全に このように制度的には、個 及ぶことは、憲法上許され ている現場︵戦場︶以外で 資するものであると規定し 政府は、自衛隊が海外でこ 犯罪集団によって人質にさ の補給や輸送は﹃武力行使 ています。 ことなどを条件に、武器使 との一体化﹄にならない﹂ れたからといって、現地の としました。これで、いつ て、政府の方針がより優先 別 に 立 法 す る 場 合 に 比 べ することは、自衛隊が海外 され、尊重される仕組みに でも、どこの紛争であって このように、従来の立法 では、時限的であるだけで 衛隊が戦闘に巻き込まれる はなく、その法律による自 事態に遭遇しなかったこと も、戦闘行為が行われてい が可能になりますし、その にかんがみても、十分に機 ない現場で自衛隊が活動で ことにこそ恒久法の意義が ったと考えられますし、こ うものであることが法律そ あるということなのでしょ れまで海外に派遣された自 のものに書き込まれていた なりますから、より安易か A1 わが国はこれまで テロ対策特別措置法やイラ ため、立法事実ともいうべ 能してきた法的枠組みだっ つ迅速な自衛隊の海外派遣 ク人道復興支援法など、事 う。 衛隊の派遣に正当な理由が 態に即してその都度、特別 き自衛隊派遣の正当性が、 あり、国際社会の期待に沿 の法律を制定し、これに基 きることになります。 づいて、自衛隊を派遣し、 多国籍軍に対する後方支援 法案の審議を通じて国会で このように外国軍隊支援 たといえます。 議論され、国民にも問われ のための自衛隊の海外派遣 もっとも、この非戦闘地 域の考え方は、憲法9条と のかということを明らかに に自衛隊を派遣するのか、 が際限なく広がることを防 しています。テロ特措法に つまり派遣の目的を予め法 てきたわけです。 テロが、国連安保理に 関して言えば、いわゆる9 等を行ってきました。 Q2 Q3 11 のために行われる外国軍隊 関連法案をどう見るか 集団的自衛権 行 使 容 認 ・ 雅裕氏に聞く 元・内閣法制局長官 阪田 Q1 11 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) (3) いる。 疹を認めるが、気づきにく 療法が中心で、NSAID マラリアは い 。 迅 速 検 査 は 日 本 未 承 104の国で 認。特に治療薬はなく対症 感染症例が認 万 s は重症化を招く可能性が 7000人/ がよい。 あるので使用を避けたほう められ、 年が死亡して いる。媒介す マラリア・デング熱も蚊 を媒介とするので、蚊に刺 感染症について知識を深め 人の参加で、あまり知 らなかった節足動物由来の つけば急いで抗マラリア薬 症熱帯熱マラリアと診断が リア治療のポイントは、重 も存在。マラ とが予防につながる。 ︵水たまり等︶を減らすこ けを使い、蚊自体の発生源 されないような服装や虫除 る蚊は日本に ることができた。 管理が望まれる。 デング熱は世界人口の %ほどがリスクある地域に ら1億人の感染者が出てお 存していることを実感でき 症候群︵SFTS︶で、現 る兵庫懇話会﹂は2月 ﹁共済の今日と未来を考え の共済を守るためにつくる 日 た。 ム病・重症熱性血小板減少 する、ツツガムシ病・ライ 協会が商工団体、山岳団 体などと、非常利助け合い を投与し入院の上、ICU 提示症例はダニを媒介と まず日本にはさまざまな 寄生虫、原虫疾患が近年ま で豊富に存在していた。マ 956年ごろには滋賀県大 り世界的に増加傾向であ ラリアが、寒い北海道や1 居住し、年間5000万か 開 催 し た。﹁ 節 足 動 物 由 来 津で流行した。フィラリア 薬科部は2月7日、協会 会議室で、薬科部研究会を の感染症∼リケッチア感染 に協会会議室で、JA兵庫 中央会農政広報部の小寺收 る。媒介蚊は日本のほとん 部 長 を 講 師 に 学 習 会﹁﹃ 農 は西郷隆盛も罹患してい 地域性ではバベシアが淡 路島でみられるなど、あま た。日本住血吸虫は どの地域に生息。2014 り身近でないと思っていた 症からデング熱まで∼﹂を 年ご テーマに、神戸大学医学部 節足動物由来の感染症の知 年、日本国内での発症例が 協改革﹄ 経 ―過と背景 ﹂ ― を開催し、加盟団体から 武村義人・西山裕康両副理 人が参加した。協会から、 松枝 静紀︼ 郎氏︵2013年県知事選 曹団 ・ 弁護士︶、 田中耕太 務局ら 人が参加した。 寿夫大阪歯科協会理事、事 理事長・保団連理事、早田 理事、安藤元博大阪協会副 授 ︶、 松 山 秀 樹 氏︵ 自 由 法 挙候補者︶が就任した。 宏 氏︵ 神 戸 女 学 院 大 学 教 識を得ることができた。 ろまであり、今も他国では 「農協改革」で脅かされる ︻東灘区・薬剤師 附属病院感染症内科の大路 共済懇話会が学習会 大阪国税局からは、近石 事長が参加した。 定義・価値・原則に基づき 行動します﹂と定めている 全国農業協同組合中央会 ︵JA全中︶が地域農協を 通り、協同組合原則に基づ 監査する権限を廃止するな き、農業生産に必要な肥料 業や共済事業など、さまざ どとする政府の農協改革案 や資材の共同購入、信用事 が出されたことを受け、そ の影響を考えるために開催 自主・自立や民主的運営、 介。政府の﹁農協改革﹂は の狙いと協同組合・共済へ まな事業を行っていると紹 したもの。 小寺氏は、JAは綱領で 地域社会への関与などの協 ﹁協同組合運動の基本的な 同組合原則を侵害しかねな いものであると指 摘した。 また、今回は実 施が見送られたも のの、准組合員の 事業利用について の規制が検討され ているが、この背 景にはグローバリ 兆円以上になる ズムがあり、総額 が狙われているの JAバンクの資金 ではないかと見解 を述べた。 答。保団連は、診療時間中 康範総務課課長補佐他1人 は従来通り電話で行うと回 が対応した。 懇談では事前に提出した の電話対応が困難なこと、 ﹁税務行政の改善を求める 通知と異なる調査が行われ 項 し、改善を求めた。 要望書﹂をふまえ、税務調 る 場 合 が あ る こ と を 指 摘 査について①事前通知 目をすべて書面により通知 税務調査時の税務職員の すること、②現況調査や、 威圧的態度など、問題ある ④行政指導の で行うこと、 通知をした上 諾の下、事前 者の事前の承 面調査は納税 いこと、③反 た行為をしな な言動をとるよう職員に指 税者の誤解を招かないよう 善を求めた。国税局は、納 ど、具体的事例を示し、改 への無理解に基づく調査な 評価に基づく調査や、医業 された、調査官の一方的な 連は、アンケート結果に示 ら進めていくと回答。保団 税者の理解と協力を得なが 引き出しの中を探るといっ 言動について、当局側は納 形式をとった 導すると回答。 ニック院長 原田 晋先生 年ぶりに報告された。診 歴が重要で、症状として皮 年参議院選挙 後に憲法を本 格的に変える と発言してい ることにも関 連して、春の 統一地方選挙 で、投票に行 こうと呼びか ける県民への アピールを採 択 。﹁ 本 当 の 地方創成は、 何よりも憲法 実質的な税務 参加費 500円(協会会員は無料) 比較的まれな疾患︵ダニ媒 炎など︶が土着で存在して と地方自治法を暮らしの中 協会も参加する﹁憲法が 輝く兵庫県政をつくる会﹂ 調査をやめる 講 師 西宮市・はらだ皮膚科クリ 介 脳 炎︿ T B E ﹀、 日 本 脳 断は感染の危険のある行動 る塩漬けにされた土地だけ に生かしていくこと﹂ と 保団連近畿ブロックは2 月 日に大阪国税局交渉を 行政指導文書について当 局は、強権的な表現である め、見直しを行ったと回答 した。 会 場 協会5階会議室 剛先生が講師を務めた。薬 億円 し、県政転換への第一歩と 項目について という意見があることを認 こと、など 要望した。 事前通知に ついて、当局 日 時 3月14日 (土) 剤師の松枝静紀氏の感想を 日、神戸市勤労会 で年間の金利負担が 紹介する。 は2月 回総会を開催し、 なる選択をしようと呼びか 行い、昨年実施した税務調 査アンケート結果をふま え、税務行政の改善を求め て懇談した。 お申し込み・お問い合わせは、☎078−393−1803まで また安倍首 相が2016 館で第 にも及んでいるなど、県の けた。 財政の実態が報告された。 協会からは池内春樹理事 2017年県知事選挙をめ 確認した。 新役員選出では、協会の 長が出席し、こども医療費 武村副理事長が同会の代表 は中学3年生まで無料を実 現 さ せ よ う な ど と 発 言 し 幹事の一人に選出された。 討議では、井戸県政が第 3次行革プランで福祉医療 改悪などを実施した一方 辻一城協会理事・保団連 16時30分∼18時30分 日 時 5月10日(日) 参加費 6500円 出 発 ラウンドワン三宮駅前店 北側8時40分 定 員 40人(事前申込順) 旅 程 多賀「薫寿堂」、道の駅あわじ、 夢舞台「奇跡の星の植物館」、 東浦「千年一酒造」など 蕁麻疹の発症因子と 治療方法 淡路のお香づくりと お花、海鮮・地酒ツアー 研究会 初夏のバスツアー 「農協改革」の経過と背景が語られた 62 他の代表幹事には、石川康 薬科部 30 神戸大学感染症内科の 大路剛先生が講演した 池内理事長がこども医療費無料化の実現を訴えた 90 協同組合原則 12 53 た。 国税局交渉にのぞむ近畿ブロックの参加者 (後列左3人目が辻理事) 70 76 24 14 想 で、3千ヘクタールを超え 会員の声に基づき 税務行政の改善求める 文 武村副理事長が代表幹事に 40 節足動物由来の さまざまな感染症 感 憲法と地方自治法を 暮らしの中に ざして活動を強める方針を 11 19 11 13 保団連近畿ブロック・大阪国税局交渉 18 薬科部研究会 憲法県政の会が総会 (4) 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) 厚生に依存 s e c u r i t= y ﹁社会保障﹂ 記念講演は 関西学院大学 「断末魔」 にある “企業社会” 冨田宏治関西学院大学教授が現代日本と 安倍政権の行方を分析 代 の 党 ら﹁ ネ ト ウ ヨ﹂︵ ネ ット右翼︶勢力への安倍首 ﹁安倍政権の 田宏治教授。 維新の党を復活させる必要 けて、死に体となっていた 崩壊した中、憲法改正へ向 相の期待が総選挙の結果、 行方と日本型 統一地方選挙にあたって 兵庫県政に対する開業保険医の要求︵案︶ 2015年3月 兵庫県保険医協会 ②非核﹁神戸方式﹂を全国 に広げることに努力するこ と。 ③原発ゼロをめざし原発の 再稼動を認めず、自然エネ 2 ルギー推進のための政策を 排出量増加を引き起こす神 行 う こ と。大 気 汚 染、C O を適用するよう国に要求す 少額償還者に返済免除措置 ②災害援護資金の保証人、 招く混合診療や株式会社に ①国民皆保険制度の崩壊を こと 8、国にむかって要求する 反対すること。 鋼石炭火力発電所の増設に ③県立尼崎病院と県立塚口 助金を増額すること。 ること。各種震災関連融資 をやめ、一般会計からの補 と。 パワーの増員や特別養護老 病院の統廃合については、 の返済条件を緩和するこ 復活してきた﹁大阪都構 想﹂は新自由主義的な大阪 人ホームの増設、在宅ケア 基本計画通り小児救急や周 題し、国家の 1、福祉医療制度を拡充す のための住宅改善などを行 産期医療を充実させた病院 4月の統一地方選挙にあたっての兵庫県政に対 する開業保険医の要求︵案︶を掲載する。 ること 市解体計画であると解説 ﹁集団的自衛権の行使﹂を ①こどもの医療費助成を拡 うこと。 し、これを跳ね返すことは 許さない取り組みにもつな 充し、中学3年生まで医療 3、開業保険医が十分な診 病院の跡地に有床の医療機 支配の正統性 s o c i a l がるとした。 費負担を無料にすること。 をてこに頭越しに変更させ 対﹂の政治決定を創価学会 ないと知って、展望が開け 的に押されているわけでは 的視野に立てば国民は一方 的 意 義 が 分 か っ た ﹂﹁ 長 期 ること。 住民税非課税者を対象にす 制限を緩和し、少なくとも 1割負担にすること。所得 と。主治医の裁量権を尊重 対応できる体制を確保する 旨 に も と づ き 行 わ せ る こ 周産期・小児の救急医療に 指導は﹁行政手続法﹂の趣 後、県の南西部で不足する とに留意すること。審査・ 策 を 徹 底 す る こ と 。 移 転 任のある県として、次のこ アイランド移転は、防災対 ①保険診療に関する監督責 ④県立こども病院のポート を講ずるよう国に要求する 準じて、遡及など特例措置 に被災者生活再建支援法に の暮らし再建・救済のため ⑤阪神・淡路大震災被災者 るよう要求すること。 活再建を国の責任ですすめ ④東日本大震災被災者の生 援に全力をつくすこと。 ③東日本大震災の被災者支 ④窓口負担をこどもとお年 再建を要求すること。 業の負担で医療保険制度の 制度改悪に反対し、国と企 ③国庫負担を削減する医療 対すること。 開く﹁患者申出療養﹂に反 ②混合診療全面解禁に道を るよう要求すること。 ること。診療報酬を改善す よる医療機関運営に反対す ②老人医療費助成制度を拡 してきた異常な国家モデル る と い う 状 況 は﹁ 異 常 事 し、医学・医療内容を無視 など、県民本位の小児医療 を建設すること。県立塚口 と。 大阪協会や大阪歯科協会 の 役 員 か ら は、﹁ 都 構 想 の が 維 持 で き な く な り、﹁ 長 態﹂であり、背景には、公 ③母子家庭等医療費助成の した経済審査や強権的指導 を行うこと。 から し、 かるようになること。受傷 象にもどすこと。 ⑤入院給食費助成を助成対 をやめること。 ④所得制限の﹁世帯合算﹂ と。 ③医療・介護スタッフの不 ⑥神戸市と兵庫県は国に提 条件の廃止を国に求めるこ 公費助成を行うこと。 ②医療廃棄物処理について するため直接的な助成を行 間委託はやめさせること。 尊重すること。医師を確保 検関与、レセプト点検の民 と住民、地元行政の合意を 務職員による医療内容の点 の促進をやめ、医療関係者 ・監査を是正すること。事 ⑤公立病院の無理な集約化 拡大、災害規模による適用 壊世帯・住宅店舗への適用 の引き上げ、半壊・一部損 支援限度額500万円まで ⑥被災者生活再建支援法の こと。 措置の廃止、入院給食費の 高齢者医療制度保険料軽減 定基準額の引き上げ、後期 ⑤ と。 2割にするよう要求するこ 寄りは無料に、現役世代も 歳以上の高齢者は 4年度の取り組みを総括 い断末魔﹂の中にあると現 所得制限は、児童扶養手当 直後の処置としては、感染 ⑥院外処方時の薬剤費負担 足を解消するための施策を 案 し て い る﹁ 国 家 戦 略 特 充し、 年度の活動方針を決 代日本を分析した。 た﹂などの感想が寄せられ の一部支給基準にもどすこ に予定されているが、全国 定した。兵庫協会から、池 明党の平和路線と安倍政権 た。 午後2時から5時までの 短い時間にもかかわらず、 予防の観点から局所の清潔 を助成対象に含めること。 阪 府 連 の﹁ 大 阪 都 構 想 反 内春樹理事長、武村義人・ の軍拡政策の矛盾や、次世 事長が参加した。 たいへん内容の濃い講義で を確保することと、脱落歯 ⑦訪問看護療養費も福祉医 2週間ぐらい経ってから分 あり、小児の外傷の要点を を洗う際には水道水は塩素 歳以上の高額療養費算 ほとんど網羅しているよう が含まれているため良くな 種、介護施策を拡充するこ 2、国民健康保険、予防接 療の助成対象とすること。 自治体に歯科検診・予防活 こと。 予防制度を確立し、県下全 盛り込んだ申請を行わない 科検診など、歯科における 業化につながる規制緩和を ④成人歯科検診や妊産婦歯 いがしろにしたり医療の産 実施すること。 すること。 ように東京電力と国に要求 対する賠償を打ち切らない 故に伴い生じた営業損害に ⑦東京電力福島第一原発事 と。 め、勤務医の労働条件を改 ⑥医師不足を解消するた 担増計画に反対すること。 額負担の導入などの患者負 病院を受診する場合等の定 引き上げ、紹介状なしで大 うこと。 に感じました。 いこともあらためて知りま と のことはそこ ヤーの直径0・7㎜ 程度の した。すべて 用するワイヤーには角ワイ ということで が必要ですが、その際に使 ︵税︶を是正すること。 増 や し、 高 す ぎ る 保 険 料 一般会計からの繰り入れを ⑤国に対して医療機関への に反対し、神戸医療産業都 と。 生センター を設立するこ 参加、混合診療の全面解禁 と。 る医療ツーリズムやTPP 断、耐震補強に助成するこ 動のセンターとなる口腔衛 ⑦医療の営利産業化を進め ⑧民間医療機関の耐震診 増と教育体制の充実を要求 善し、医学部の定員の抜本 適用を拡大するよう支援す 保 す る た め に、﹁ 公 立 病 院 を認めて非課税措置を堅持 ⑧但馬地域の医療体制を確 求めず、医療機関の公益性 とすること。 を行わない﹂との神戸市長 ②﹁神戸空港に税金の投入 を抜本的に見直すこと。 ①無駄な公共事業への支出 に反対し、国庫負担の抜本 ⑧国が進める国保の広域化 用を要求すること。 生活必需品へのゼロ税率適 こと。医療をはじめとする ⑦消費税の増税に反対する すること。 から出発して ものが使いやすいこと、子 ②市町が、国民健康保険法 きる事象が理 と ら な い で 歯 肉 で 覆 っ て ること。 改革ガイドライン﹂の押し 事業税非課税措置の撤廃を 市を県民、市民本位の計画 めること 6、不必要な公共事業をや いると考えれ どもは腐骨ができにくいの 第 解しやすくな あげると良いこと等、今後 4、公的医療機関の機能を すること。 対すること。 部を保険から外すことに反 ③予防接種事業の利用者負 の診療にとってたいへん有 平和、民主主義を守ること 担は原則無料とし、全員が りました。 ①非核自治体宣言を行うこ ⑨介護保険の予防給付の一 ①県立病院は引き続き県立 5、震災復興要求 的引き上げを求めること。 ・県営での拡充をおこなう ①借り上げ復興公営住宅か 7、県民のくらしと健康、 ること。 こと。 の公約を守らせること。 ④介護保険制度の保険料・ ②県立病院の職員削減計画 ら被災者を追い出さないこ と。 利用料について独自の減免 付けではなく、地域の実情 益な情報・知見がたくさん また、歯根 破折等、受傷 あ る す ば ら し い 講 義 で し 直後はなかな た。 かその状態が ︻姫路市・歯科 増田 静佳︼ よく分からな いが、通常は 制度をもうけること。マン に沿った支援を行うこと。 条の一部負担金減免の ば、続いて起 で、折れた骨はできるだけ 区﹂で、医療の安全性をな 膜 の つ ぶ さ れ た 状 態 で あ した。 ①国民健康保険に対して、 今回新たに認識したこと は、外傷とは骨と歯と歯根 り、局所の組織の虚血状態 歯の脱臼・移動や動揺、 が生じている 再植に関しては整復・固定 70 歯科定例研究会 ﹁小児の外傷﹂ 外傷歯学の要点を網羅 智世先生のご講演があると 歯科部会は2月8日、協 会会議室で歯科定例研究会 知ってから、この日を楽し 応急処置か みにしておりました。 ﹁小児の外傷 ― ら長期経過まで ― ﹂ を開 催。東京医科歯科大学大学 院医歯学総合研究科准教授 の宮新美智世先生を講師 に、 人が参加した。増田 65 平等に受けられるようにす 充実すること 44 静佳先生の感想文を掲載す る。 外傷歯学は私が卒業した 1988年当時、系統だっ た教育はなく、卒後に自ら 進んで学ばなければ、ほぼ 全くと言ってよいくらい知 識のない分野だと思いま そこでこのたび、宮新美 す。 外傷への対応について多数の質問が出された =﹁国 次総会を開催。近畿8協会 し、 national security 人が参加し、201 家安全保障﹂を米軍に依存 加藤擁一・川西敏雄各副理 また、安倍政権が最近突 如として維新の党・大阪維 を企業の福利 是非を問う住民投票が5月 療をできるようにすること 関を設置すること。 を担保する の断末魔﹂と があったことを指摘。 新の会に接近し、公明党大 〝企業社会〟 法学部長の冨 保団連近畿ブロックは2 月 日、大阪弥生会館で年 保団連近畿ブロック総会 21 45 15 感 想 文 82 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) (5) 民医連避難者健診 子どもだけ受けられる家族 あるためか、親は受けずに て感じました。 事故の結果の甚大さを改め もおられました。 私たちの兵庫県に落ち着 かれた避難者の皆さまを、 医療面で支えるこのような 査必要と判断された 人に となった。 ④眼圧検査 アイケア使用 考察および結語 ⑤前眼部撮影 眼科検査の 今回の検査だけでは、要 主要機器が移動困難なた 経過観察および眼科精密検 め、特殊マクロカメラで撮 影 高浜原発の再稼働はさせないで 2・ 県庁包囲行動 自治体、住民の声にきちんと向き合うべきである。 私が診察した子どもたち の親御さんにも、特に子ど 稼働する見通しを立てているが、立地自治体だけでなく、事故で影響を受ける全 福島第一原発事故による県内避難者を対象とし、2 月 日に実施された健康診断︵兵庫県民主医療機関連 活動はたいへん意義深く、 関西電力は今後、工事計画の認可や地元同意手続きなどを経て、今夏以降に再 う と、﹁ 県 庁 包 囲 行 動 ﹂ を 松岡泰夫両評議員、冨永弘 行い、協会から住友直幹・ 久先生の3人が参加した。 集会では福井県小浜市明 通寺の住職であり、大飯原 でもある中嶌哲演氏が﹁大 発差し止め訴訟の原告団長 対 ﹂﹁ 原 発 は 全 部 廃 炉 み、﹁ 高 浜 原 発 再 稼 働 反 集会後、約500人が 手をつなぎ県庁をとり囲 た。 れない﹂ とスピーチし 発の再稼働は断じて許さ かな廃炉決断が賢明。原 コストを考えると、速や た場合の巨大なリスク・ 二のフクシマ﹄が発生し な対策費、稼働後に﹃第 す。再稼働のための膨大 の灰﹄ を新たに作り出 稼働すれば、一年間で広島 はこれを一切無視したものである。 型原爆2000発分の﹃死 事に、関西電力高浜原発3 飯原発3・4号機がもし再 でもある井戸敏三兵庫県知 井戸広域連合長に 再稼働反対訴え もの甲状腺のことを心配さ 関しては、福島原発事故や 21 に対する疑念などについて3600件もの国民の声が寄せられたが、同委員会の判断 ・4号機︵福井県︶の再稼 する「審査書」を決定した。 働に合意しないよう訴えよ 原発3、4号機について、再稼働の前提となる新規制基準に「適合している」と する兵庫の会など3団体は ストレス性による可能性が 放オートレフでは若干名の が必要不可欠であると判断 中 等 度 の 遠 視 や 乱 視 が 発 する。また目の疾患は自覚 見、認められたが、年齢を 症状が乏しく経時的な経過 考慮すれば明らかな小児の 観察の必要性が再認識され 今回の検診では、小児の なかった。眼底カメラと矯 正視力0・8の結果から成 ストレス性視力障害は認め 原子力規制委員会は2月12日、再稼働に必要な審査を進めている関西電力高浜 ・6以上であった。両眼開 あり、さらなる精査の結果 2月 日、関西広域連合長 が、いずれも矯正視力は0 検診結果 合 会 の 主 催、 前 号 既 報 ︶ で 診 察 に 参 加 し た 辻 一 城 理 れている方が多く、時とと 山中 忍 継続した検診が必要 眼科 であった。 人の1眼に黄斑部疾患が疑 られなかった。しかしなが のストレス性視力障害が年 兵庫県保険医協会理事長 池内 春樹 もに消えることがない原発 事、山中忍理事の参加記を掲載する。 緒言 !! ② ● そもそも、本審査の基準となる新規制基準は、欧州加圧水型原子炉の安全基準 辻 一城 ない1∼3歳の子どもたち の姿も散見され、時の流れ 難者健診に協会所属の眼科 矯正視力と屈折検査と眼底 視力障害や弱視は認められ た。 医として参加し、貴重な経 撮影が必要不可欠な検査と われた。 このたび、民医連主催の 眼科検診としてストレス 福島原発事故関連の自主避 性視力障害を考慮すれば、 験をさせていただいたので 判断し、さらに下記眼圧検 を感じました。 健診は、診察、血液・尿 検査に加え、心電図や甲状 査および前眼部撮影を実施 前眼部の異常としてはア 一般の日常診療では、小児 ① ● 昨年12月の意見公募では、福井県に原発14基が集中立地する点や、ウラン・プ 小児科 私は、震災・原発事故発 生後約2年半が経過した2 013年8月の第1回にも 腺エコー、また、今回は山 した。 参加したので、今回が2回 中先生の眼科検診も加わ 方法および対象 報告する。 目の参加です。 り、一般の健診では受けら ら、避難者ではない神戸の 第1回は初めての試みで あったこともあり、健診ス れない充実した内容です。 レルギーを認めた者が2人 タッフも受診される避難者 と、片眼に水晶体の軽度の 々明らかに増加しているた る精密な矯正視力検査は重 混濁を認めた者が1人存在 め、自主避難者健診におけ した。 設、増設、再稼働を到底容認することはできない。原子力規制委員会は審査書を に﹂などと訴えた。 険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を出し続ける原子力発電所の新 総合的判断としては、要 要であると判断した。 経過観察7人となり、 人 われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危 もどこか緊張していたよう 断︵検診︶を希望された方 屈折検査を実施 新基準を元にした適合審査を行うのをやめるべきである。 居住し、このたびの健康診 器を持ち込み、精度の高い 々である。 されていないことは明らかである。原子力規制委員会は、不完全で危険性の残る 人には何も異常が認め 自身も「リスクがゼロと確認したわけではない」と発言しており、安全性が保障 中 られなかった。 ※尼崎アスベスト訴訟は、 いないことは極めて重大である。審査をした原子力規制委員会の田中俊一委員長 21 高浜原発の「審査書」正式決定に抗議し、 再稼働しないよう求める 消えることない 子の健康への不安 矯正視力が1・0に満た 震災が直接関与したとは現 今後も続ける必要があると なかった者が4人。そのう 時点では断定できない。し 思います。 協会も参加する原発をな ち 5 歳 児 が 3 人 で あ っ た かし、眼底黄斑部の異常は くし自然エネルギーを推進 13 抗議声明 人と半数以上で、2回目 以降同じ傾向が続いていま 人、小学生 上記公害型と労災型の二つ 2015年2月28日 に 思 い ま し た。 こ の た び 参加者の特徴ですが、参 対象は福島第一原発事故 ①弱視児童を早期に発見で 加した 人のうち、小児が 関連の避難者で兵庫県内に きる両眼開放オートレフ機 す。これは、避難者が子ど た。幼児が た画期的な判 を是認した。国は周辺住民 の裁判をたたかっている。 理事会で、下記の声明を採択し、関係機関に送付した。 は、主催する民医連の方々 診される側も2∼3回目の を感じておられる結果だと 決であり、最 への飛散防止規制を怠って れる、労災型・尼崎アスベ 合しているとする審査書を正式決定したことに対し、協会は2月28日の第1013回 もすっかり要領を得て、受 方が多く、子どもを含む家 思います。健診を受けるの 労災型・尼崎アスベスト 裁判 判決日 日時 3月 日︵月︶ 時 分∼ 高裁もこれを おり、責任は明白である。 スト裁判は、クボタ旧神崎 原子力規制委員会が2月12日、関西電力高浜原発3、4号機が新規制基準に適 ②検眼レンズなどによる矯 族連れが集まる、和やかな もの健康について特に不安 年齢は4歳から 歳、男 正視力検査 性 人 、 女 性 人 で あ っ ③無散瞳眼底カメラ︵眼底 雰囲気の健診会場でした。 最終判断として眼科受診 後極部主要網膜の異常の有 必要者は6人に促した結果 人 無︶ 人、中高生5人、成人 付で、原告、被告双方の上 確定し、1遺族との関係で 責任範囲を工場から300 クボタの責任を求めて運動 告 を 認 め な い 決 定 を 行 っ クボタの責任が確定すると m 以内に限定したが、周辺 を強めていくので、ご支援 1500m を優に超えてい たどっており、その範囲は た。これにより、昨年3月 ともに、もう1人の遺族と 住民の被害は増加の一途を をお願いしたい。 の大阪高等裁判所の判決が の関係でクボタの責任が否 定された。 初めて環境曝 した。 認めた。クボ アスベストの被害はこれ タは周辺住民 からが本番である。協会尼 工場内などで死亡した労働 日に判決が言い渡さ への責任を認 崎支部も参加する﹁アスベ 3月 めて謝罪すべ スト被害からいのちと健康 者の遺族が、国とクボタを 会場 神戸地方裁判所 ︵神戸駅北徒歩5分︶ 15 きである。一 を守る尼崎の会︵会長・船 露による企業 また、最高裁決定は、国 の責任を認め の責任を否定した高裁判決 23 13 方で、高裁判 越 正 信 尼 崎 医 療 生 協 理 事 相手に提訴した裁判。ぜひ 23 決はクボタの 長 ︶﹂ で は 引 き 続 き、 国 と 傍聴にご参加ください。 撤回し、政府・関西電力は高浜原発の再稼働を断念するよう強く求める。 54 大阪高裁判 る。最高裁決定はこの事実 決は、全国で を無視し、高裁決定を是認 クボタと国は加害責任を認めよと訴える船越正 信先生(左端)と原告の山内康民氏(右端)と 保井祥子氏(中央) (昨年3月6日、 大阪高裁 判決後集会) 手をつなぎ県庁を囲む住友(①右端) ・ 松岡 (②左端) ・冨永(②左2人目)各先生 と比べても不十分であり、しかも、住民の安全を確保する避難計画が策定されて 参加記② には格安ながら自己負担も 10 14 11 40 40 震災後もうすぐ4年が経 過するので、健診対象では 尼崎市内のクボタ旧神崎 工場周辺で中皮腫を発症し 死亡したとして、2遺族が クボタと国を相手に謝罪と 日 損害賠償を求めていた裁判 17 27 25 22 最高裁が原告・被告双方の上告認めず 18 クボタの賠償責任が確定 で、最高裁判所は2月 ルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電への懸念等安全性 11 参加記① 公害型・尼崎アスベスト訴訟 (6) 第1776号 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) (7) 兵 庫 保 険 医 新 聞 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) ようにも、相手にしてくれ らどうする﹂と返答したと らいで日朝関係が悪化した る。 れ、自然哲学の元祖とされ マ︶も火であり、人間の生 方、現在トルコ領︶派とさ え、燃えあがる。魂︵アニ 命は永遠の流転の一部をな いう。政府関係者は言うか れて、ただ呼吸によってだ ないと考えているのか。現 政権の真意は? 口先だけ のサゼスチョンか。 は誠に言い辛いが、この問 出身であるが、彼の根本思 稿 北朝鮮拉致被害者は 今後どうなる 題はご存命中には解決しな 想は、プラトン︵前428 しかし、私見を述べさせ ていただくのなら、拉致被 害者が救済を当時の外務省 多木 喬郎 に嘆願したところ、当時の 高砂市 昭隆審議官の同乗、帰国後 投 言わぬかだけで内心は皆同 ヘラクレイトス︵前53 し、乾いた魂が最も賢明で 475年頃︶は、ミ 一番良いと明言している。 じであると私は考えてしま 5年 ― 眠っている人の魂は部分 う。拉致被害者のご両親に レトスのあるイオニア地方 的に世界の火から引き離さ 入院先の病院での中山恭子 (毎回2000万円まで) 安倍首相はデフレから日 本を脱却させ、経済発展を 余裕ができたら掛金再開 まとまった資金は 「一時払」 で上乗せ ■ け世界の火と接触し、心は 忘却の中で衰微している。 ・払込が困難なときは掛金中断、 内 閣 官 房 参 与 の 花 束 贈 呈 外務省アジア局長槇田邦彦 自在性が魅力! ・急な出費にも1口単位で解約可能 (団体定期生命保険) 毎年高配当を継続 2014年度配当率45% ■ 団体保険だから断然安い保険料 ■ 最高5000万円の高額保障 ■ 配偶者1000万円のセット加入あり ■ いつでも増額 ・ 減額できます ■ 医師による診査はありません ■ 図るため、2%のインフレ しかし、ひとたび目覚める (通算30口まで) (毎回40口まで) 348年頃︶によると いのではないかと思ってし 年 ― ﹁万物は流転して止まるこ となし︵パンタ ・ レイ︶﹂ ■ 月 払 : 1口1万円∼ 一時払 : 1口50万円∼ まう。 ● 員 3月例会 ∼職員と力を合わせられる雇用環境の作り方∼ 日 時 3月28日(土)14時30分∼17時 会 場 協会6階会議室 講 師 社会保険労務士 桂 好志郎氏 参加費 3000円(医経研会員は無料) テキスト 保団連発行『医院経営と雇用管理』(1000円)、お持ちの方はご持参ください お申し込み・お問い合わせは、☎078−393−1817 山下まで 病気やケガの休業に備えて、高い 保険料を払っていませんか? 保険医年金 グループ保険 休業保障制度 ● 氏は﹁たった 人の拉致ぐ 加入者が5000人を超えました。 保険の見直しに効きます! 等、国賓並みの気遣い対応 やロゴスとの接触が再開さ (拠出型企業年金保険) 会 スタッフ定着のポイント ң˟ỉᾂٻσฎСࡇửኵỚӳỪẶềắМဇẪẻẰẟὲ 医師・歯科医師の資産形成に最適 ︵国民へのご機嫌取りとも れ、理性は復活するのであ 日 時 3月14日(土) 15時30分∼17時30分 会 場 洲本市健康福祉館3階会議室 講 師 洲本市・たかたクリニック 高田 裕先生、協会事務局 日 時 4月11日(土) 14時30分∼16時30分 会 場 丹波市柏原住民センター 講 師 マネジメントコンサルタント 松田幸子先生 参加費 1000円(受講証を発行) である。存在するものを川 保険請求懇談会(医科向け) ■北摂・丹波支部■接遇研修会 る。アリストテレスの﹁デ ■淡路支部■在宅医療における ●医院経営研究会 の流れに例えて﹁君は同じ 支 部 の 催 物 案 内 川に二度と足を踏み入れる お申し込み・お問い合わせは、☎078−393−1803まで ・ ア ニ マ﹂ や フ ロ イ ト の 83 ことはできない﹂というよ 【宮岡 記】 ― 院、2014年6月 ︵つづく︶ 参考 宮岡等 : こころを診る技術―精神科面接と初診時対応の基本―.医学書 22 先生 面接や問診の治療効果と副作用、向精神薬を処方する前に考えるべきこと 和久 晋也 面接のすすめ方、傾聴・受容・共感の重要性、精神症状から診断を導く考え方、 丹波市 小児科 2月 日 享年 歳 ご冥福をお祈り 申し上げます において、演者が特に大切であると考える以下のことを中心にお話ししたい。 会員訃報 副作用が検討されねばならない。本講演では、主に身体各科の医師の面接や問診 岡部桂一郎 薬物療法重視の傾向が著しい。また、面接はそれ自体が治療の面を持ち、効果や ﹁精神分析入門﹂を先取り 不十分な面接の下で処方されていると言われるし、精神科においても面接軽視、 していた。 だ。最近はプライマリケア領域でも睡眠薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗認知症薬が うに、事物の流動性を示唆 身体医が聞き出せていないという研究結果は、医学教育における医療面接を生ん 10 し、それを通じてなお存続 身体疾患において、適切な面接や問診があれば得られたはずの情報の多くを、 高砂市 北里大学東病院 副院長 宮岡 等先生 いる火であるとなす。万物 講 師 北里大学医学部精神科 主任教授 の根底をなす構造的まとま 日 時 3月28日(土)17時∼ 会 場 協会5階会議室 気︶ 理論の先駆けとなっ ―面接や問診で重視すべきこと― た。空気が稀薄になると火 している一つのもの︵川︶ こころを診る技術 となり、濃厚になると風・ の在り方に注意を向けてい 診療内容向上研究会 第504回 雲・水・土・石になり、希 る。 ればと思います。 薄と濃厚により物質の転移 火が原形的な物質形態で と 生 成 を く り か え す と し あり、世界は永遠に生きて 支払基金より、「傷病名 ・ 診療内容を た。 や施行された必要性を記載していただけ 目標を掲げ、アベノミクス 向にあるようです。 当該IgE検査の内容 〈返戻内容〉 という3本の矢を放った。 名では「特異的IgE」は認められない傾 稿 人間・自然・宇宙について ③ (以下、省略) 投 と れ な く は な い ? ︶。 今 で を行うとすることとされており、疑い病 員 ソクラテス以前のギリシャ ― 自然哲学者断片集より 330×1 会 12 第1776号 しかし、北朝鮮の拉致問題 行い陽性であった場合に、「特異的IgE」 もそういう考えであるのな アレルギー検査は、 「非特異的IgE」を ら、北朝鮮との交渉再開を 特異的IgE半定量・定量 3種類 〈協会コメント〉 解決への動きは全く見えな 116×1 い。最近、野党からの攻撃 フェリチン半定量 のか。 真剣に考えても良いのでは 16×1 を避けるためか、国会で拉 117×1 ︵昨年 月5日号からのつづき︶ CRP であり、彼の断片集の中に 生化学(Ⅰ)10項目以上 致 問 題 の 進 行 を 表 明 し た ないか。今でも未帰還の拉 特異的IgE半定量 ・ 定量は算定できない 致被害者家族の苦しみをテ 「アレルギー性鼻炎の疑い」の病名では 21×1 が、その後音沙汰なし。現 72×1 (60)末梢血液一般 アナクシメネス︵紀元前 政権は、北朝鮮とは交渉し レビでよく拝見するが、ご て も 無 駄 と 考 え て い る の 心情を考えると同情に余り 588年 5 ―25年頃︶は あり、わが身に置き換えて アナクシマンドロスの身内 (12)再診料 か。2004年の、曽我ひ 量の算定について』との記載があるが、 みると目に涙する。 に『病名からみて特異的IgE半定量 ・ 定 282×1 (11)初診料 とみさんのご家族と政府と ギー剤の投与は行っていない。返戻事項 の対面を思い出す。 〈主な請求内容〉 それとも北朝鮮とはまと ﹁空気であるわれわれの魂 もな対等の交渉はできぬ、 がわれわれを一諸に結びつ 科・カビ)の3項目を施行し、抗アレル いや、おこなっても無駄と け統括するごとく、気息が アレルギー検査(ハウスダスト・イネ 〈実日数〉2日 当時、政府の曽我さん一 家に対する対応をみると、 20日 ほか り︵ロゴス︶の原理に従っ 〈主治医コメント〉 タレス、アナクシマンド ロス、アナクシメネスの3 理由により返戻。 アレルギー性鼻炎の疑い 2014年5月 考えているのか。現在の状 全世界を包んでいる﹂とあ IgE半定量・定量の算定について』」との 〈主な傷病名・診療開始月〉 旅客機のファーストクラス 〈診療年月〉2014年5月 て、火は絶えることなく消 再確認願います『病名からみて特異的 人はミレトス︵小アジア地 〈患者〉社保・女性、16歳 況では外交問題を進展させ る よ う に 、 プ ネ ウ マ︵ 精 特異的IgEの返戻事例 並みの接待、外務省の斉木 ࡩጐᧅɿʧʩ (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) 1.最長75歳まで、730日の充実保障 2.割安な掛金が満期まで上がりません 3.掛け捨てではありません 4.弔慰・高度障害給付あり 5.自宅療養、代診をおいても給付 6.うつ病等の精神疾患、 認知症も給付 ※休業保障制度は、営利会社の儲けや高額な代理 店手数料を含まない、非営利・助け合い共済です。 休業保障制度の上乗せに。 自宅療養も補償されます 所得補償保険 精神疾患による就業不能や、地震等の天 災によるケガも/入院は1日目、 自宅療養 は5日目から/再発も含めて通算1000日 まで補償/連続休業は最長2年補償 ắܼଈẆࢼಅՃờắьλẟẺẻẬộẴ 医師賠償責任保険 ・医療上の事故、医療施設の事故を補償 ବỉσฎСࡇ୍ӏᴾộờễẪᵆ ᾃஉᾀଐᵇ !ڼấբӳẶỊσฎᢿộỂẅ ᾆᾇᵋᾂᾈᾂᵋᾀᾇᾄ 2015年(平成27年)3月5日(毎月3回5・15・25日発行) 兵 庫 保 険 医 新 聞 (昭和43年6月12日第三種郵便物認可) (8) 第1776号 どうなる但馬の医療∼そしてこれから 南但馬の医療の現状 −687− ☎ 078・393・1801 Fax 078・393・1802 http://www.hhk.jp/ 公立朝来梁瀬医療センター院長 木山 佳明先生講演 但馬地域の現状 但馬の人口・面積・高齢化率 新温泉町 香 美 町 私が勤める朝来梁瀬医療センター (旧 鳥取県 梁瀬病院)は南但馬の朝来市(図1)に 豊岡市 新 温 泉 町 養父市 ある小さな病院で、現在は常勤医がわず 香 美 町 面積 (km2) 人口 (人) 高齢化率 65歳以上 (%) 後期高齢化率 75歳以上 (%) 兵庫県 8,395 5,543,093 25.3% 12.0% 但 馬 2,134 171,729 32.5% 18.7% 対県比 25.4% 3.1% 1.3倍 1.56倍 豊岡市 朝来市 丹波市 か3人の病院である。以前は5∼6名の 養父市 宍粟市 神河町 篠山市 多可町 医師で 24 時間 365 日救急患者を受け入 市川町 佐用町 れ、緊急手術も数多く行っていた。 上郡町 相生市 赤穂市 2007年、但馬の公立病院の医師不足解 福崎町 た つ 姫路市 の 市 太子町 朝来市 三田市 猪名川町 加東市 小野市 三木市 加古川市 高砂市 稲美町 北区 川西市 宝塚市 丹波市 宍粟市 神河町 伊丹市 灘 西宮市 神戸市 区 東 区東 尼崎市 西区 兵中 灘 長庫 央 区 芦 播磨町 明石市 垂 須 田区 区 屋 水 磨区 市 区区 消の名のもとに梁瀬、出石、村岡病院な どの医師を削減し豊岡病院などへ移動さ 西脇市 加 西 市 多 可 町 家島諸島 淡路市 せる再編が行われた。 淡路島 はや7年が過ぎたが、いまだに公立病 洲本市 院の医師不足は解消されず、かえって悪 大 阪 府 兵庫県HP:高齢者保健福祉関係資料(2014年3月4日現在) 図1 上記の地図のように但馬地方は兵庫県の北部に位 置し、 当院は但馬南部の朝来市にある小さな病院 である 化しているのが現状である。但馬は東京 都とほぼ同じ面積で兵庫県全体の約4分 図2 但馬地方は7年間で2万人近い人口が減少 し、さらに高齢化が進んでいる山間地域で ある の1の面積を擁するが、そのほとんどが のが現状である。自治医大や兵庫医大の にとっては何の意味もない。役人や政治 修医に地域医療研修の場を提供してい 山間の地で、交通網は単線のJR山陰本 県養成医師は地域医療に対するモチベー 家の好きな言葉なのだろう。 る。1996年より自治医大の学生の地域医 線とJR播但線のみ、わずかに走ってい ションが高く、本来は地域の診療所や小 ただ兵庫県もこの現状を放置している 療実習に協力してきた。昨年からは岡山 るバスも一日数回のみで住民の足とはな 病院で勤務することを目的に養成された わけではない。全国的にも地域の医師不 大学の医学生に1週間の研修を、また県 りにくい。自家用車が頼りの地域だが、 のだが、この医療再編後、われわれの病 足解消のため多くの県で実施している、 立尼崎病院や塚口病院の研修医、大阪市 この7年間但馬の人口減少と高齢化はま 院には一人も養成医師の派遣はない。 地域枠の医学生の採用を兵庫県も実施し 立総合医療センターの研修医には1カ月 ている。以前から自治医大と兵庫医大に 単位の地域医療研修に参加してもらって 県養成医師を採用していたが、最近は神 いる。地域医療に関心を持っている若い すます進み、車の運転が困難な人々は増 加し続け、身近なところで診療を受けた 県の対策で地方に医師は増えるのか いという要望は強いがその望みは遠のく この医療再編が行われる前は、救急車 戸大学、岡山大学、鳥取大学まで兵庫県 医師や医学生は大勢いるが、その多くの ばかりだ(図2)。 の朝来市の市内搬送率は約50%(内科、 の地域枠の医学生を増やしている。ただ 医師たちにこの但馬に来て勤務医として 外科、整形外科以外の救急は以前から他 その学生たちが卒業してこの但馬までや 活躍してもらうには、まだまだ長い時間 厳しい1次2次救急 市の病院へ搬送されていた)だったが、 って来るかは未知数である。都市部の病 とさまざまな問題があるように思う。 ドクターヘリの導入のおかげか?豊岡 今では25%まで減少している。2006年ま 院には医師があふれても、地方に医師が 但馬地方は医師不足をはじめさまざま の但馬救命救急センターの医師の充足は で当院では年間2千人を超える時間外患 やって来るのはいつのことになるか、甚 な問題を抱えているが、われわれの梁瀬 素晴らしく、3次救急に対してはかなり 者(そのほとんどは自家用車かタクシー だ疑問ではある。 医療センターと同じ朝来市にある和田山 充実したと言える。ただ1次2次救急を で来院)を診ていたが、医師が削減され 行える病院が少なくなり、また実施して てからは救急告示を返上し時間外患者も いてもかなり制限しているのが現状であ 診ることができなくなり、救急車の受け 但馬の医師不足はまだまだ深刻で、県 る医師数が十分足りるかまだめどが立っ る。南但馬の朝来市は豊岡まで車で約1 入れもほとんどできなくなっている。当 に頼ってばかりではいつまでも解消でき ていないのが現状で、前途は多難だが、 時間を要する。救急車で豊岡まで行って 然、近くの病院で診てもらえなくなった ないと、当院の属する公立豊岡病院組合 地域住民の健康を守るという重大な使命 診てもらえたのはいいことだが、帰る手 救急患者さんが、病院に搬送されるまで や八鹿病院組合では独自に奨学金制度を を全うするため、多くの方々が協力し努 立てがないと嘆かれる高齢者の方がいる の時間も長くなっている。 設けている。この制度で問題が解決する 力している。 のも事実である。テレビなどの影響力は 安心安全のための医療再編だと当時の とは思えないが、少しでも医師不足の改 (本文の数値は2014年10月の報告時点の 素晴らしく、ドクヘリに魅せられてやっ 役人は言っていたが、誰のための安心安 善につながればと願っている。 もの 小見出しは編集部) てくる医師は多いが、地域医療に関心を 全だったのか。最近でもやたらこの安心 当院では、少しでも地域医療の魅力を (2014年10月4日 第31回地域医療を考 示してやってくる医師はほとんどいない 安全のためという言葉を聞くが地域住民 知ってもらおうと、医学生や初期臨床研 える懇談会より) 日程 診療内容向上研究会ほか講演録DVD 協会研究部主催の診療内容向上研究会(診内研)、 特別研究会の講演DVD(下 記)を作成しています。頒布価格はいずれも1枚1000円(送料込)です。会員の先 生方個人の視聴用のみにご利用ください。 ご注文は、FAX:078−393−1802 研究部まで ※以前のDVDにつきましては研究部(☎ 078 − 393 − 1803)までお問い合わせくだ さい。 種別 テーマ 5月24日 第495回診内研 100mSv問題と甲状腺がん 岡山大学大学院 環境生命科学研究科 津田敏秀先生 6月21日 第496回診内研 CTコロノグラフィーの現状と将来展望 近畿大学医学部 放射線科准教授 松木 充先生 7月12日 第497回診内研 ワクチンで防げる病気・救える命を 見過ごさないために 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 小児病態制御学 教授 森内浩幸先生 講師 川崎医科大学 検査診断学(内視鏡 ・ 超音波部門)教授 畠 二郎先生 14 8月23日 第498回診内研 得意になるめまい診療 横浜市立脳血管医療センター 神経内 科 城倉 健先生 皮膚科一発診断実例から学ぶ教訓 1月18日 第491回診内研 ∼顔面の皮膚疾患を中心に∼ 自治医科大学附属さいたま医療センタ ー皮膚科科長・教授 出光俊郎先生 9月27日 第499回診内研 糖尿病患者の日常診療において 留意すべき皮膚病変 昭和大学医学部皮膚科学教室 末木博彦先生 使いこなしたい呼吸器科薬剤と 2月8日 第492回診内研 そのエビデンス 近畿中央胸部疾患センター 内科 倉原 優先生 10月11日 第500回診内研 「かぜ」と「かぜ」のように見える 重症疾患 京都大学大学院医学研究科社会健康医 学系専攻医療疫学分野/神戸大学感染 症内科 山本舜悟先生 糖質制限食の有効性と安全性 3月8日 第493回診内研 −糖尿病・動脈硬化・癌・肥満と 糖質制限食− 高雄病院(京都市)理事長 江部康二先生 10月18日 今年のインフルエンザの季節を迎える 神戸大学大学院医学研究科 微生物感 にあたって∼インフルエンザと見間違 染症学講座 感染治療学分野(感染症 えやすい疾患を含め∼ 内科)講師 大路 剛先生 習志野台整形外科内科(千葉県船橋 市)院長 宮川一郎先生 11月2日 第501回診内研 インフルエンザを咽頭視診で診断する 年 14 講師 亀井内科 ・ 呼吸器科(名古屋市)院長 亀井三博先生 年 年 13 11月9日 第490回診内研 消化管をエコーで診る テーマ 4月26日 第494回診内研 私は咳をこう診てきた 年 種別 院が開院される予定である。必要とされ 年 〈会員限定〉参加できなかった研究会をDVDで 日程 医療センターは2016年5月に統合し新病 地域の独自の取り組み 4月20日 特別研究会 「患者参加型医療」を実現する iPadや革新的ICT活用 特別研究会 内科宮本医院(茨城県桜川市) 宮本昭彦先生 保険診療の請求事務・再審査請求・指導・監査などのご相談やお問い合わせは ☎078−393−1803 (研究部)☎078−393−1809 (歯科) 朝9時30分から
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