No.1(平成27年3月発行)(PDF:1621KB)

去る2月27日(金)、浜松市精神保健福祉センター会議室にて、第1
回専門部会が開催されました。 当日は、今後の部会の進め方や地域
移行の課題などについて、約2時間にわたり議論が進められ、公開で
行われた会議には8名の方の傍聴参加をいただきました
行われた会議には8名の方の傍聴参加をいただきました。
おっ!!
地域移行の話し合いが
されておるようじゃ
城下へ行ってみるのじゃ
地域移行専門部会だより
浜松市障がい者自立支援協議会
地域移行専門部会はじまる!
Vol.1
平成27年3月
(2015.3)
拙者も色々と調べて
みるのじゃ
様々な理由で1年以上
入院をしている者が多
くいるのじゃ
地域移行専門部会とは・・
浜松市障がい者自立支援協議会に位置づけられた、特定事項につい
て調査研究を行う専門部会です。
て調査研究を行う専門部会です
精神障がいのある方々に関する、「入院医療から地域生活への移行促
進」と、「安心できる地域生活を支える仕組み」を協議し、課題解消に向
けた手法の検討と体制支援の実践を進めます。
専門部会構成員を紹介します
部会長
副部会長
★岸 直樹
★佐々木正和
★佐々木正和
★明石 幸子
(精神保健福祉士)
(精神保健福祉士)
(精神保健福祉士)
(作業療法士)
浜松市障害者相
談支援事業所だ
んだん (所長)
聖隷クリスト
聖隷クリストファー
大学 (助教)
ファー大学
神経科浜松病院
部会長という重責をいただき
ましたが、浜松市障がい者自立
支援協議会と部会の取組みや
課題を共有して、幅広く地域か
らの協力を得られるよう努めて
いきたいと思います。
(医療支援室副主任)
(助教)
以前退院促進事業に携わっ
ていた時期があり、その頃より
障害者の地域移行は少し進ん
だという印象を受けています。
今後、浜松地域で、病院と連携
して地域移行を行い、さらに進
展することを望んでいます。
病気のメカニズムを理解しつ
つ、生活を見据えたリハビリテ
ーションの視点を持ち、患者と
関わっているという作業療法士
の強みを生かして、皆さんと地
域移行を進めたいと思います。
★川嶋 章記
★竹田 道子
(精神科医師)
(精神保健福祉士)
(看護師)
常葉大学
相談支援
タ
相談支援センタ
ーだんだん
朝山病院
★河合 正好
(教授)
社会そのもので精神障害者を
受け入れる体制づくりを考える
のはすばらしいと思います。長期
入院者を退院させるにはかな
り苦労すると思いますが、退院
支援がスムーズに進むような支
援ができたらいいと思います。
(相談支援専門員)
12年ほど退院促進事業にか
かわっています。長期入院者を
退院に結び付けるにはとても長
い時間がかかります。いろいろ
間
な経験を踏まえた意見を述べて
いきたいと思います。
(看護部長)
退院のイメージが持てない患
者に、どうイメージを持ってもら
うかということが一番難しいと
思っています。地域移行を進め
域
るというスタッフの意識も大事
だと思います。
★平野 慎一朗
★増田 喜信
★山下 いづみ
(精神保健福祉士)
(精神保健福祉士)
(主任介護支援専門員)
相談支援事業所
はまかぜ
三方原病院
地域包括支援
センター和合
(所長)
(医療相談室長)
(相談支援専門員)
医療
行政 福祉の連携を今
医療・行政・福祉の連携を今
以上に深めて、利用者が安心し
て生活することのできる体制づ
くりに注力し、地域移行支援事
業を進めていきたいと思ってお
ります。
生活課題を抱えて る方は、
生活課題を抱えている方は、
地域と連携を深めないと退院
できません。病院と地域にある
壁を崩し、地域に取組みを拡げ
たいと思っています。
介護保険法により設置され
た地域包括支援センターです
ので、地域と少しずつつながっ
ています。私たちにできることを
教えていただき、協力して地域
移行を進めたいと思っています
。
第1回部会で交わされた主な意見
今回の部会では、それぞれの立場からの現状紹介や、抱えている課題などにつ
いて意見交換を行い、今後の協議に向けて、課題認識の共有を図りました。
意見交換を行 今後 協議 向け 課題認識 共有を図りました
【精神科病院の視点から】
● 院内で各病棟の状況をもちより、課題について屈託の
ない意見を出し合うようにしている。
● 入院中の患者が喫茶店に行ったり、バスに乗ったり
したことが、地域生活のイメージづくりになった。
● 精神科医にとっては病棟内での患者の治療が最優先
となる。一方、退院を促す視点をもつことも大事。
● 地域援助事業者に地域移行支援の打診をすると「普段
から病院の依頼がない」「ノウハウがない」などの反応
があ た
があった。
● 病院だけでできることには限界がある。地域包括支援センターや相談支援事業所等との連携が必要。
● 退院支援委員会への地域援助事業者の参加が思うように進んでいない。病院と地域には壁がある。
● 入院が全てと考えている家族の理解を得ることが大きな課題。
● 地域援助事業者の紹介が必要な段階になって考えているようでは遅い。普段からの関係づくりが必要。
【地域援助事業者の視点から】
● 相談支援事業所は計画相談で繁忙であり、現状は手一杯になっている。
● 病院はハードルが高く感じられる。かかわりづらい、少し距離を感じるという意見が多く聞かれる。
● 不安なく精神障害者を受け止められる体制づくりが必要。病院の依頼を福祉が断らないことが大事。
● 本人がどこに行きたいか、どこに住みたいかという心の叫びをきちんとアセスメントする姿勢が重要。
● 支援者が個々にもつノウハウがある。このノウハウを持ち寄って地域移行にあたれないだろうか。
支援者が個々にもつノウハウがある このノウハウを持ち寄って地域移行にあたれないだろうか
● どこの病院でどういう人が働いているのかという情報があると地域援助事業者は助かる。
● 医師の人となりはよくわからない。一緒に進めることにお互いがなれていない。
【地域理解】
● 統合失調症の陰性症状について理解を深めてほしい。この症状を見誤ると困難に
ぶつかりやすい。
ぶつかりやすい
● 処遇困難な方についても、地域がみとめてもらえる社会にならないと退院させにくい。
【地域の受け皿】
●
公的制度だけに頼ってはいられない。地域援助事業者として
積極的に地域に出向くことが大事。
●
民生委員
民生委員とのつながりが大事。受け手となる
なが が大事 受け手 なる
●
福祉サイドが断るようでは地域移行は進まない。
精神保健の問題も他分野の問題が複合的に
絡まっている。将来は、ワンストップ相談体制が
ほしい。
部会の今後の進め方
● 特定課題について集中的な議論を進めるため、年間テーマを設定しました。
● 専門部会の下に準備会合である企画会議を設置し、課題・論点の整理や資料作成を進めます。
統計トピック
浜松市内の精神病床における長期入院(在院期
間1年以上)の人数は、近年、横ばいで推移してい
ます。
このたび示された国の成果目標(平成24年の人
標(
年
数から18%以上減少させた人数を平成29年に達
成する。)に照らすと、本市では、2年後までに865
人以下を目指す必要があります。
今後、私たちには、この実現に向けた具体的な取
り組みが求められるようになります。
お知らせ
● 地域移行専門部会の会議録詳細などの各種情報は、浜松市ホームページにてご覧いただけます。
浜松市
地域移行専門部会
検索
● 次回の専門部会は、7月3日(金)19時から開催します。会議は公開ですので事前予約なしで傍聴
できます。当日開催場所は決まり次第、浜松市ホームページにて発表します。
● 意見等ありましたら、下記の連絡先にお電話、またはメールでお寄せください。
編集後記
浜松市もいよいよ地域移行に向けて動き出しました。
「ともに 生きよう 「ともに 支え合おう!
「ともに」生きよう、「ともに」支え合おう!
皆さんのお力を借りて、よりよい支援方法を見出していけたらいいと
思います。 (M)
<発行>
浜松市役所健康福祉部障害保健福祉課
〒430-8652 浜松市中区元城町103-2
TEL: 053-457-2212
E-mail:[email protected]