福井県立病院 医療情報システム更新業務に係る落札者決定基準 1 はじめに 本落札者決定基準は、「福井県立病院 医療情報システム更新業務」に係る落札者の決定基準を定めるもので ある。 2 審査機関等 (1) 審査機関 本調達に係る審査および評価については、福井県立病院医療情報システム更新業務に関する審査委員会 (以下「委員会」という。)において実施する。 (2) 審査内容 評価委員会は、福井県立病院医療情報システム更新業務調達仕様書および福井県立病院医療情報システム 更新業務要求仕様書(以下「仕様書」という。)にて求められる性能、機能および技術等の要求要件を満 たしているかの審査および次項 3 に基づき付与する点数の審査を行う。 3 落札者の決定方法 (1) 落札者の決定に当たっては、次のアおよびイに掲げる要件のいずれにも該当する入札者のうち、4 から 6 に定める評価方法により算出された「技術点」と「価格点」を合計した「総合評価点」が最も高い入札 者を落札者とする。 ア 入札価格および入札価格に運用保守費用を合算した総費用(以下「ライフサイクルコスト」という。) が、それぞれ予定価格およびライフサイクルコスト基準価格の制限の範囲内であること。 イ 技術提案書の内容が、仕様書に定める各要求要件の「必須」項目について、すべて対応が可能なこと。 (2) 総合評価点の最も高い者が2以上ある場合は、次の順序で落札者を決定する。 ア 価格点が高い者を落札者として決定する。 イ 技術点および価格点が同点の場合は、当該入札者にくじを引かせて落札者を決定する。 (3) 技術点および価格点の配分は以下のとおりとする。 評価要素 配点 技術提案書(択一式回答方式) 900点 技術提案書(記述式回答方式)およびプレゼンテーション審査 600点 ライフサイクルコスト見積額 650点 B 価格点 入札価格(初期導入費用) 350点 C 総合評価点 A+B A 技術点 合計得点 2150点 350点 2500点 ア 総合評価点は 2500 点満点とし、その得点配分は技術点を 2150 点、価格点を 350 点とする。 イ 技術点は、技術提案書(択一式回答方式)、技術提案書(記述式回答方式)およびプレゼンテーション 審査、ライフサイクルコスト見積額に対する得点の合計点とする。 ウ 価格点は、入札価格(初期導入費用)に対する得点とする。 4 技術提案の評価方法 (1) 技術提案は、各要求要件について入札者が対応できる実現方法を 1 つ記号で選択して回答する「択一式 回答方式」および当院からの要求仕様に対する具体的な実現方法等を記述にて提案回答する「記述式回答 方式」の 2 種類の提案書を「技術提案書」として提出すること。 (2) 技術提案の評価は、提出された技術提案書に対して、(3)に示す技術提案書評価基準(以下「評価基 準」という。)に基づき評価を行う。 (3) 技術提案書の評価基準 技術提案書 択一式 回答方式 記述式 回答方式 № 評価項目 ■ 1 電子カルテシステム ■ 2 オーダリングシステム ■ 3 看護支援システム ■ 4 医事会計システム ■ 5 栄養管理システム ■ 6 インシデント・アクシデントシステム ■ 7 ICU患者管理システム ■ 8 看護管理システム ■ 9 経理・資産管理システム(原価管理システム含む) ■ 10 人事・給与システム ■ 11 グループウェア ■ 12 地域医療連携システム ■ 13 診療情報管理システム(がん登録システム含む) ■ 14 健康診断システム ■ 15 リハビリシステム ■ 16 物流管理システム(滅菌請求) ■ 17 図書管理システム ■ 18 DPC分析システム ■ 19 患者案内表示システム(インターフェース部分まで) 択一式回答の合計点 最高点 900点 必須項目のみのた め、配点はなし。 電子カルテに含む 900点 ■ 20 ライフサイクルにおけるシステムの拡張性 180点 ■ 21 院内情報システムの最適化 80点 ■ 22 システム開発体制とデータ移行 140点 ■ 23 障害時における体制と運用保守体制 50点 ■ 24 利用者負担の軽減 70点 ■ 25 高度な信頼性およびセキュリティの実現 80点 記述式回答の合計点 600点 ライフサイクルコスト見積額の評価点 650点 技術回答の合計点 2150点 (4) 択一式回答方式の採点基準 ア 択一式回答方式の選択肢および配点は、以下のとおりとする。 記号 回答内容(対応方法) 配点 A 標準機能として満たすことができる。 5点 B カスタマイズまたは他部門システムの機能により満たすことがで 5点 きる。(費用は入札金額に含むこと。) C 満たすことができない。 0点 イ 回答条件は以下のとおりとする。 (a)回答 A および B は、すべて入札価格内で実現すること。 (b)要求仕様を実現するシステムを、新規追加の部門システムで代替提案する場合は、備考欄に その旨を明記すること。 (c)必要に応じて、記載内容について当院より確認を行う場合がある。その際、事実と異なる回 答であることが判明した場合は、当該要求仕様の回答を無効とする。 (d)要求仕様1項目に対し、2 つ以上の回答を選択しないこと。 (e)必須項目に対して、C の回答をした者は、この入札において失格とする。 (f)択一式回答方式の得点の算出方法は、以下のとおりとする。なお、択一式回答方式の最高点 は評価基準の配点による。 択一式回答方式の得点 = 択一式回答方式の配点 × 択一式回答方式の加点項目得点率 ※ 択一式回答方式の加点項目の得点率 = 加点項目の獲得点数 ÷加点項目の満点点数 (小数点が出た場合は、少数点第 2 位を四捨五入する。) 以下、例を示す。 № 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 仕様書 要求仕様 種別 ・・できること。 必須 ・・できること。 必須 ・・できること。 必須 ・・できること。 必須 ・・できること。 必須 ・・できること。 加点 ・・できること。 加点 ・・できること。 加点 ・・できること。 加点 ・・できること。 加点 入札者の 回答 A B B A A A C B B C 配点 5 0 5 5 0 × × × × × 重みづけ (非公開) 2 2 2 1 1 = = = = = 計 得点率 獲得点 満点 - 10 0 10 5 0 25 10 10 10 5 5 40 62.5% 択一式回答の得点 = 最高点900点 × 62.5% = 562.5点 (5) 記述式回答方式およびプレゼンテーション審査の採点基準 ア 提出された記述式回答方式の技術提案書について、評価基準に定める各評価項目の回答内容が十分満足 できるものであり、かつ実現可能性が高いものであるかを、書類審査およびプレゼンテーション審査に より評価する。なお、各評価項目の最高点は評価基準の配点による。 イ 入札者側のプレゼンテーション審査への参加人数は 5 名以内とする。 ウ 入札者側は、プロジェクトマネージャーおよびプロジェクトリーダの出席を求める。プレゼンテーショ ンおよび評価委員からの質疑には、プロジェクトマネージャーまたはプロジェクトリーダが対応するこ と。 エ 評価委員の配点を合計し、人数で除した平均獲得点を、記述式回答方式およびプレゼンテーション審査 の全体得点とする。(小数点が出た場合は、少数点第 2 位を四捨五入する。) 5 ライフサイクルコスト見積額の評価方法 (1) 本調達の入札価格(医療情報システムの初期導入費用)および当該システムを維持するための導入後 6 年間の運用・保守費用も含めたライフサイクルコスト(総費用)見積額に対する得点を 650 点とする。 (2) ライフサイクルコスト見積額の評価方法は、以下のとおりとする。 ライフサイクルコスト見積額の評価点=650 点× (1-入札者の提示価格÷ライフサイクルコスト基準価格) (小数点が出た場合は、少数点第 2 位を四捨五入する。) (3) なお落札した場合は、このライフサイクルコスト見積額のうち、本調達分の金額を除いた運用保守費用 を、別途契約する運用保守委託業務の金額とする。 6 価格点の評価方法 (1) 本調達の入札価格(医療情報システムの初期導入費用)の価格点を 350 点とする。 (2) 入札価格の評価方法は、以下のとおりとする。 入札価格の評価点=350 点×(1-入札者の入札価格÷入札書比較価格) (小数点が出た場合は、少数点第 2 位を四捨五入する。) 7 評価の公表 予定価格の制限の範囲内で入札した者の総合評価点のみ公表する。
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