2014年度 臨床実習についてPDF

東京医科大学病院における本学薬学部 5 年生と
東京医大のポリクリ医学生との合同臨床実習
東京医科大学病院の 10 診療科のご指導およびご協力のもと、平成 22 年度よ
り東京医科大学のポリクリ医学生と本学薬学部 5 年生との合同臨床実習が開始
され、平成 26 年度はその 5 期目を迎えた。平成 22~26 年度に本学から実習に
参加した学生数は、各々13、21、22、27 および 28 名と年々増え、学生からのそ
の関心の高さがうかがえる。
平成 26 年度の当該実習は、東京医科大学病院の 10 科で、平成 26 年 11 月 25
日~12 月 19 日の 4 週間行われた。実習内容や学生の配属診療科等は以下に示す
とおりである。
外科病棟実習の主な内容
1)外来診療における薬物療法(疾患と病態を把握する、処方箋の組立や解析を学ぶ)
2)手術見学(患部の病態や主な術式について理解する)
3)回診への同行(疾患と病態を把握する、カルテの読み方や薬物療法について学ぶ)
4)症例検討会への参加(その内容と参加者の討論の中で、臨床的センスを養う)
5)服薬指導の実際(薬剤師や看護師による服薬指導に同行し、その実際について学ぶ)
6)検査部門(診療科で扱われる検査の見学、検査の方法、検査値の見方や考え方を学ぶ)
7)院内で開かれる講演会や勉強会への参加
8)臨床研究の補助(文献調査やまとめ、データ解析、カルテ情報の整理などを含む)
9)その他(薬物療法に関連する事項、例えば TDM、DI、副作用モニターなど)
東京医科大学における本学学生の臨床研修現場
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平成 26 年度
実習生と実習期間、診療科一覧表
名*
本学所属教室
氏
総合医療薬学講座
酒井
祐
眼科
総合医療薬学講座
前野
恭平
眼科
総合医療薬学講座
大沼
彩
総合医療薬学講座
下東
彩乃
内科学Ⅳ
総合医療薬学講座
細見
知穂
内科学Ⅰ
医療実務薬学教室
木村
美貴
医療実務薬学教室
岡
医療実務薬学教室
佐藤 沙紀
皮膚科学
医療実務薬学教室
冨留宮 亜紀子
眼科
医療実務薬学教室
石田
恵美
外科学Ⅰ
医療実務薬学教室
高橋
英里華
総合診療
医療実務薬学教室
越前谷
洋明
皮膚科学
医療実務薬学教室
田村
幹子
口腔外科
医療実務薬学教室
吉永
玲智
口腔外科
臨床薬理学教室
大舘
祐佳
外科学Ⅰ
臨床薬理学教室
白戸
達介
外科学Ⅰ
臨床薬理学教室
藤
美和子
外科学Ⅰ
臨床薬理学教室
板垣
臨床薬理学教室
朝倉
直子
内科学Ⅱ
臨床薬理学教室
荻村
知里
神経内科
臨床薬理学教室
橋本
澪香
神経内科
臨床薬理学教室
榎本
あずさ
神経内科
臨床薬理学教室
内藤
沙紀
臨床薬理学教室
菅
臨床薬理学教室
田中
郁明
形成外科
臨床薬理学教室
坂本
彩乃
口腔外科
病原微生物学教室
瀬山
翔史(大学院生)
第Ⅰ期
第Ⅱ期
形成外科
総合診療
理美
内科学Ⅰ
清楓
内科学Ⅱ
外科学Ⅰ
留理
外科学Ⅰ
内科学Ⅳ
内科学Ⅱ
I 期:11 月 25 日~12 月 5 日、II 期:12 月 8 日~12 月 19 日
内科病棟実習の主な内容
1)外来診療における薬物療法(疾患と病態を把握する、処方せんの組立や解析を学ぶ)
2)回診への同行(疾患と病態を把握する、カルテの読み方や薬物療法について学ぶ)
3)症例検討会への参加(その内容と参加者の討論の中で、臨床的センスを養う)
4)服薬指導の実際(薬剤師や看護師による服薬指導に同行し、その実際を学ぶ)
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5)検査部門(診療科で扱われる検査の見学、検査の方法、検査値の見方や考え方を学ぶ)
6)院内で開かれる講演会や勉強会への参加
7)臨床研究の補助(文献調査やまとめ、データ解析、カルテ情報の整理などを含む)
8)その他(薬物療法に関連する事項、例えば TDM、DI、副作用モニターなど)
本実習は、1981 年日本で初めて設置された本学の医療薬学大学院における臨
床実習(特別実習 II)を基盤としており、1992 年に締結された東京医科大学と
本学の姉妹校関係のもと、両校の学術交流の趣旨に沿った形で展開されてきた。
6 年制薬学部を卒業した薬剤師には、チーム医療に参画して、医療チームの一員
として薬物療法や臨床研究に積極的に携わることが期待されている。そのよう
な、いわば指導者的臨床薬剤師として将来活躍するための素養を身に付けるべ
く、5 年次に臨床の現場を体験してもらうことを主旨とする。
本実習は、参加学生が所属する薬学部の 3 教室・講座(臨床薬理学教室、医
療実務薬学教室、および総合医療薬学講座)の卒業論文課題研究の一環として
行われたが、本学薬学生には本実習を通じて臨床的センスや臨床研究の必要性、
あるいはチーム医療の精神等を学んでもらった。
最後になりましたが、診療、医学生教育、あるいは臨床研究等の業務でご多
忙の日々、貴重な時間を割いて本学薬学生のご指導に当たられた東京医科大学
病院の各診療科の諸先生方に、心より御礼申し上げます。
平成 27 年 2 月 26 日
臨床薬理学教室教授
平野 俊彦
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