2014/3/8 Podocyte は糸球体濾過に関与する Podocyte は最終分化細胞である Podocyte が剥離→半月体形成→糸球体硬化 愛媛県立医療技術大学 臨床検査学科 大﨑博之,則松良明 SurePathTM 標本における Podocyte の細胞学的 特徴を把握する 尿中の Podocyte 数と各種糸球体腎炎・半月体 形成との関係を明らかにする 新たな尿中バイオマーカーとなるか検討する 腎生検の頻度を減少させる 10mL SurePath Papanicolaou 10mL SurePath WT-1 香川大学医学部附属病院で腎生検を行った 59 例 腎疾患のない患者 30 例 IgA 腎症 18 例 良性腎硬化症 2 例 膜性腎症 8 例 菲薄基底膜症候群 2 例 紫斑病性腎炎 7 例 Alport 症候群 1 例 糖尿病性腎症 5 例 Lupus 腎炎 1 例 ANCA 関連腎炎 4 例 肥満腎症 1 例 微小変化群 3 例 髄質嚢胞腎 1 例 間質性腎炎 3 例 特発性結節性硬化症 1 例 骨髄腫腎 2 例 自然尿 (腎生検当日) WT1 陽性細胞 (Podocyte) の出現数を計数 上記結果と組織診断,細胞性半月体,各種 臨床データを対比 1 2014/3/8 腎疾患のない患者尿中には WT1 陽性細胞 の出現を認めなかった ( 0/30 ) 腎炎患者では 28/59 ( 47.5% ) に WT1 陽性 細胞の出現を認めた Papanicolaou WT1 IgA 腎症 : 9/18 (50%) 菲薄基底膜症候群 : 1/2 (50%) IgA 腎症 : 9/18 (50%) 菲薄基底膜症候群 : 1/2 (50%) 膜性腎症 : 3/8 (38%) 良性腎硬化症 : 0/2 (0%) 膜性腎症 : 3/8 (38%) 良性腎硬化症 : 0/2 (0%) 紫斑病性腎炎 : 4/7 (57%) Alport 症候群 : 1/1 (100%) 紫斑病性腎炎 : 4/7 (57%) Alport 症候群 : 1/1 (100%) 糖尿病性腎症 : 5/5 (100%) 特発性結節性硬化症 : 1/1 (100%) 糖尿病性腎症 : 5/5 (100%) 特発性結節性硬化症 : 1/1 (100%) ANCA 関連腎炎 : 2/4 (50%) Lupus 腎炎 : 0/1 (0%) ANCA 関連腎炎 : 2/4 (50%) Lupus 腎炎 : 0/1 (0%) 間質性腎炎 : 1/3 (33%) 肥満腎症 : 0/1 (0%) 間質性腎炎 : 1/3 (33%) 肥満腎症 : 0/1 (0%) 骨髄腫腎 : 1/2 (50%) 髄質嚢胞腎 : 0/1 (0%) 骨髄腫腎 : 1/2 (50%) 髄質嚢胞腎 : 0/1 (0%) 微小変化群 : 0/3 (0%) 微小変化群 : 0/3 (0%) IgA 抗体 メカニカルストレス 骨髄腫蛋白 糖尿病性腎症 : 39.2 個 膜性腎症 : 48.3 個 ANCA 関連腎炎 : 30.5 個 20000 15000 150 15000 100 10000 5000 0 50 0 UP (mg/gCr) 20000 200 10000 5000 0 0 50 100 150 200 0 IgAN HSP DN MCNSIN HTNSMN AAV Others 50 100 150 200 Urinary WT-1 positive cells Urinary WT-1 positive cells 5 8 4 6 Cr (mg/dl) 紫斑病性腎炎 : 42.3 個 UP (mg/day) 尿蛋白,尿 Alb,尿潜血,血清 Cr などとの有意 な相関は認められなかった OB (dipsticks) IgA 腎症 : 28.6 個 urinry WT-1 positive cells AGE 3 2 1 4 2 0 0 0 50 100 150 Urinary W T-1 positive cells 200 0 50 100 150 200 Urinary WT-1 positive cells 2 2014/3/8 オッズ比 95% 信頼区間 P値 オッズ比 95% 信頼区間 4.421 1.057 -> 18.49 P値 0.0510 9.818 2.255 -> 42.75 0.0015 40 30 細胞性+ なし 細胞性+ なし 30 20 20 10 (+) 10 (+) 0 感度:32.1% WT-1>1 特異度:90.0% WT-1<1 尿中 WT1 陽性細胞は各種腎炎のスクリーニング や経過観察を行える可能性が高い 細胞性半月体の予測因子となり得る 新たな尿中バイオマーカーとして使用できる 腎生検の欠点を補完できる SurePath法で標本作製することで我々のデータ を世界中で共有できる 0 (+) (+) WT-1>4 感度:45.0% 特異度:92.0% WT-1<4 3
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