創学当初より楽器技術者を 育成し続けたノウハウをもとに、 業界が必要と

創学当初より楽器技術者を
育成し続けたノウハウをもとに、
業界が必要とする人材を育成
周 年を機に﹁一技 至 誠 ﹂
間 、業 界も大きく変 容してきました。
﹁ 技 術 者 ﹂を 育てることでした。この
守って き たのは 、楽 器 奏 者 ではな く
ースを 増 設してきましたが、
一貫して
た。その後 、楽 器にかかわる新 学 科・コ
の養 成 校 として設 立されまし
器 関 連 企 業 向けの﹁ 業 界 オーナーセ
性・信 頼 性のさらなる強 化のため、楽
る 体 制 を 整 えていま す 。また 、関 係
リングした要 望 を 教 育 現 場に反 映 す
ており、
渉 外 部が企業 訪問などでヒア
の設 置により 業 界のニーズを 把 握し
す 。本 校では、教 育 課 程 編 成 委 員 会
別 講 師 として 、
スタジオでヴィンテー
田次 郎 先 生です 。 年ほど前から特
こうしたビジョンに共 鳴してくださ
ったのが世 界 的なギタリストである吉
してまいりました。
もって修 練できる人 材の育 成に注 力
裏 方として﹁ 根 気 ﹂
﹁ 努力 ﹂
﹁ 忍 耐 ﹂を
を 校 訓に掲 げ、演 奏 家 を 陰で 支 える
本 校は創立
CDからネット配 信の時 代になり、制
ミナー﹂を 開 催 するなどしており、常
ジギターを 見せていただいたり 、学 生
ラ ムに反 映 させていくことが重 要 で
作 現 場ではデジタル化が進む一方で 、
に業 界の新しい動 向をキャッチするこ
の作ったギターを 試 奏してアドバイス
校は1980年にピアノ調律師
生 楽 器の魅 力はむしろ 増 加 。耳の肥
とに努めております。
本
えた 楽 器 愛 好 家 も 多いため、優 秀 な
楽 器 技 術 者 を 望 む 声が高 まっていま
定 として 認 可 されたのはその現れで
性 ﹂です。地 道に努 力を重ね、妥 協の
と 同 時に重 視 されているのが﹁ 人 間
校が国 内 唯一の認 定 校に選 ばれまし
Fの親 善 大 使を務めているご縁で、本
さらに、吉田先 生が国 連WAFUNI
をくださったり、最 新の音 楽 事 情をご
時 代の変 遷に伴い、以前より高い技
術が求められるようになってきました。 教 授していただいたりしております 。
もあります。
ない仕 事ができること 。それがベース
躍の場を広げていくことを視 野に、
教
験になるでしょう 。今 後 、海 外へも 活
のメンテナンスをするのは、貴 重 な 経
インターンシップに加 え 、国 外の楽 器
ンスをする計 画があります。国 内での
にあるピアノや管・弦 楽 器のメンテナ
ップで、国 連やニューヨーク市 内の学 校
年 度以降 、本 校の学 生がインターンシ
活 動 をしている 国 連の組 織です 。来
た環 境 改 善や平 和へのプロモーション
た。WAFUNIFとは、音 楽 を 通し
す。ピアノ調 律が2011年に国 家 検
10
育を進めてまいります。
2015 FEB. Vol.406
49
30
にないと 、いい技 術 者は育 ちません。
こうした声に応えるためには、業 界
のニーズを 敏 感に感じとり 、カリ キュ
【学校プロフィール】
1980年中部ピアノ調律専門学院として開校。
89年現校名に改称。2013年学校法人中部学園設立。ピアノ調
律科、管楽器リペア科、弦楽器製作科(ギタークラフトコース・バイ
オリン修理&製作コース)、楽器総合学科(3年制)。
まとめ/森 世志美 撮影/栗本剛樹
学校法人中部学園
︵中部楽器技術専門学校︶
理事長
角堀雅信
【理事長プロフィール】
かくぼり・まさのぶ●1964年生まれ。中部
楽器技術専門学校卒業後、同校に講師として就職。学科長、教務
部長を経て2010年に校長就任。13年より現職。
̶ 変革に挑む̶