一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事の事業認定の申請を 行いました。

 平成27年4月10日(金)
国土交通省 関東地方整備局 八ッ場ダム工事事務所
記
者
発
表
資
料
一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事の事業認定の申請を
行いました。
今般、一級河川利根川水系八ッ場ダム建設工事において、事業認定申請に必要な準備が整った
ことから、本日、申請を行いましたのでお知らせします。
なお、事業認定申請に必要な事業説明会を平成27年1月24日に行ったところです。
発表記者クラブ
竹芝記者クラブ 神奈川建設記者会 刀水クラブ・テレビ記者会
問い合わせ先
国土交通省 関東地方整備局 八ッ場ダム工事事務所 TEL0279-82-2311(代表)
いちかわ
ふみ ただ
の ぐ ち
あきよし
副所長(事務) 市川 史正
事業対策官
野口 明義
1 参考資料1
「土地収用法の事業認定」とは
土地収用法は、憲法第29条第3項の「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために
用ひることができる」との規定に基づき、「公共の利益となる事業に必要な土地等の収用又は
使用に関し(中略)、公共の利益の増進と私有財産との調整を図り、もつて国土の適正且つ合
理的な利用に寄与すること」を目的として定められたものです。
事業認定手続は、この土地収用法の手続の一つであり、国土交通大臣または都道府県知事
(事業認定庁)が、申請に係る事業が『高い公共性を有し、かつ土地の適正かつ合理的な利用
に寄与するものであることを審査し、当該事業のために土地等を収用又は使用する必要がある
こと』について認定する手続きです。
土地収用法 (昭和二十六年六月九日法律第二百十九号)
(事業の認定)
第十六条 起業者は、当該事業又は当該事業の施行により必要を生じた第三条各号
の一に該当するものに関する事業(以下「関連事業」という。)のために土地を収用し、
又は使用しようとするときは、この節の定めるところに従い、事業の認定を受けなけれ
ばならない。
土地収用法の手続きの主な流れ
権利取得・
明渡し
補償金の支払い
権利取得裁決・
明渡裁決
収用手続
(群馬県収用委員会)
2 収用委員会審理
事業認定手続
(国土交通大臣)
明渡裁決の申立
裁決の申請
土地調書・物件調書の作成
土地・物件の立入調査
事業認定の告示
H27.4.10 申請書の公告・縦覧
H27.1.24 事業認定の申請
事業説明会
参考資料2
事業の概要
事業認定の申請を行った土地の所在
用地取得状況
用地取得率
約93%
※平成27年3月末現在
※面積ベースによる算出
3 八ッ場ダムは、一級河川利根川水系利根川の右支川吾妻川のうち、群馬県吾妻郡長野原町
地内に、洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水及び工業用水の供給並びに発電を目
的とする多目的ダムを建設するものです。それぞれの計画概要は以下のとおりです。
(1)洪水調節
ダム地点における計画高水流量 3,000m3/s のうち、2,800m3/s の洪水調節を行います。
(2)流水の正常な機能の維持(河川の水量確保)
吾妻川(名勝吾妻峡)における流水の正常な機能の維持と増進を図ります。
(3)新規都市用水の供給
新たに水道用水、工業用水の供給を行います。
・水道用水:群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、茨城県に最大 21.389m3/s を供給します。
・工業用水:群馬県、千葉県に最大 0.82m3/s を供給します。
(4)発電(電力供給)
ダム下流に群馬県により新設される八ッ場発電所において、最大出力 11,700kW の発電を
行います。
流域図
4