機械学習を利用した洋服管理アプリケーションの開発

機械学習を利用した洋服管理アプリケーションの開発
12H016 大沼 里奈
1 はじめに
洋服は種類と数が多く、更に流行が数年周期で変わ
るため新たに洋服を購入する機会が多い。そのため、
所持する洋服は増えていき管理が難しくなる。これら
を解決するため、近年普及している iOS 端末を利用す
ることで、何時どこでも所持している洋服を確認でき
プラットホームである。この Labellio を利用して Web
上で作成した学習モデルは Caffe を使って個人サー
バで実際にモデル動かすことができる。GitHub か
Google のアカウントで利用が可能である。
4 結果と考察
本研究で行った開発の結果と考察は下記の通りで
るような iOS アプリケーションを考える。更に洋服の
ある。
種類を自動で分類し、どの種類の洋服がどれだけある
4.1 iOS アプリケーション
かを一目で確認できるようにする。
2 目的
アプリケーション側で画像データを渡す処理と、受
け取った画像 URL を表示する処理の 2 つにすること
により、アプリケーションの負荷を軽減することで、
本システムではディープラーニングによる画像認
操作を快適にすることを目指したが、実際は画像デー
識モデルを簡単に作成できる Web プラットホームの
タを渡した後、10 秒ほどフリーズしたような状態にな
Labellio [1] を利用し、より正確な画像認識機能の実装
るため改善が必要である。
を行うことで、所持している洋服の種類と数が多い場
4.2 サーバー
合に洋服の種類を把握できず、購入した洋服が既に所
Labellio を使って画像認識をさせることにより高性
持している物と類似してしまう問題を解決するシステ
能なサーバーを用意する必要がなく、さらに Flask を
ムの開発を目的とする。
利用して軽量な Web サーバーが立てれるため、複雑な
3 システム概要
画像認識モデルを作成する上でより性能の高いモデ
ルを作るためには、大量の画像データが必要になる。
問題にぶつかることが少なかった。
5 まとめ
本研究では所持している洋服を簡単に管理し、洋服
本研究では、洋服の画像をカテゴリーごとに約 2500 枚
のカテゴリー分けを自動化することで新しく洋服を購
収集した。収集した画像データをもとに Labellio [1]
入する際に自身の記憶だけを頼りに既に所持している
を利用して画像認識モデルを作成する。この画像認識
洋服を買う人するという不明確かつ無駄を無くすこと
モデルは Flask [2] サーバーで動かし、iOS アプリケー
を目的とした iOS アプリケーションの開発に取り組
ション側から洋服の画像データをサーバーに送ること
んだ。
でモデルが画像データを認識し、タグ付けを行う。ま
た、タグごとにサーバー内で画像を保持させることで
参考文献
iOS アプリケーション側へ保持している画像 URL を
[1] Labellio. https://www.labell.io/.
返す。これによりタグ付けされた画像をカテゴリーご
[2] Flask. http://a2c.bitbucket.org/flask/.
とに iOS 側で確認することができる。
[3] 株式会社 alpacadb. http://www.alpaca.ai/.
3.1 Labellio
Labellio とは株式会社 AlpacaDB [3] が開発した
ディープラーニングによる画像認識を可能にする Web