小児血友病患者における中心静脈カテーテル使用

「小児血友病患者における中心静脈カテーテル使用に関する
後方視的観察研究」に関するお知らせ
血友病患者さんの出血に対する治療や予防には血友病製剤の注射が行われています.しか
し,血管が細いためや,頻回に注射する必要が生じたために血管確保が困難となることも少
なくありません.そのような時に長期的に血管確保を維持しておく方法として中心静脈カテ
ーテルというものがありますが,日本での使用経験は比較的少ないため,今後ガイドライン
の作成が必要と考えています.
今回,今まで使用したことのある血友病患者さんの経験を今後のガイドライン作成の一助
とさせて頂きたく,日本小児血液・がん学会止血・血栓委員会が主催している,血友病診療
ネットワーク(責任者:嶋 緑倫 日本小児血液・がん学会止血・血栓委員会委員長,奈良
県立医科大学教授)へ参加している先生方に対してアンケート調査を行うことといたしまし
た.
調査内容は,既に診療記録に記載されている医療情報のみを調査票(調査内容は下記)に
より回収する方法をとり,個人が特定されることがないようにして調査が行われます.この
ような調査方法であることとアンケート調査の対象となった方に不利益や危険が生じるこ
とがないことなどより,アンケート調査の同意を個々に得ることをいたしません(なお,調
査は平成 24 年 3 月末で終了いたします). しかしながら,この調査に対して疑問点等がございましたら,下記の本研究代表者へ FAX
または E-mail でご連絡頂ければ幸いです. 調査内容 1)疾患名と重症度,2)診断時年齢,3)挿入時インヒビターの有無,量,high or low responder,
4)カテーテル挿入時年齢,挿入日,5)挿入時までの末梢血管からの補充療法の有無,6)挿
入総回数,抜去の場合の理由,7)挿入の主たる理由,8)カテーテルの種類と穿刺部位,9)
カテーテル挿入医の種類,10)カテーテル挿入時の有害事象の有無,内容,11)カテーテル
挿入時の輸注製剤と投与方法,12)挿入から使用するまでの期間,13)カテーテル挿入時の
入院期間,14)留置中のトラブル(内容,発症日,対処法),15)穿刺部位の消毒方法,16)
カテーテルの閉塞予防方法,17)カテーテルの補充療法以外の使用に関して,18)現時点に
おけるカテーテルの状況,19)針穿刺時の疼痛対策(ポートの場合のみ),20)カテーテルの
ケアに関して,21)カテーテル先端部位置確認について,22)カテーテル留置中の特殊検査
に関して 研究代表者 鈴木信寛(日本小児血液・がん学会止血・血栓委員) FAX : 011-611-0352, E-mail: [email protected] 〒060-8543 札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学小児科