【昭和村食育推進計画 概要版】 便利になった世の中でも 地元の素材、旬の野菜を たくさん食べて ふるさと(自然の恵みや豊かな大地)に感謝し しょうがいに わたる食を楽しむ力を育む 基本理念 村 民 一 人 ひとりが健 やかに、楽 しく毎 日 を暮 らすために、 自 然 の恵 みや豊 かな大 地 に感 謝 し、食 を楽 しむ力 を育 む 食 を 楽 し む 力 と は 、食 に 関 す る 様 々 な 体 験 を 通 し て 、自 ら 食 べ 物 を 選 び 、料 理 し 、味 わ う こ と の で き る 力 の こ と で す 。こ の 力 を 育 む こ と を 目 指 し 、ベ ジ タブルしょうわ食育プラン(昭和村食育推進計画)を策定しました。 食育の基本は家庭です。家庭が土台となるために、保育園、学校、行政、そ の 他 関 係 団 体 が 一 体 と な り 、そ れ ぞ れ の 役 割 に 応 じ て 食 育 を 推 進 し て い き ま す。 平成20年3月 昭 和 村 なぜ、今 「食 育 」なの? 人間が日々の生活を健やかに送るためには、心身共に健康でなければなり ま せ ん 。な か で も 、毎 日 の 食 事 が 健 康 に 与 え る 影 響 は 大 き く 、特 に 子 ど も の 頃 の食習慣は生涯にわたる基礎を築くものであり、重要です。 平 成 1 7 年 7 月 に 施 行 さ れ た 食 育 基 本 法 で は 、「 食 育 」 を 生 き る 上 で の 基 本 であって、知育・徳育及び体育の基礎となるべきものであり、様々な経験を 通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を 実践することができる人間を育てることと位置づけられています。つまり、 私たちの心も身体も「食」の上に成り立っていることになります。 しかし、食べ物に満ちあふれ、あらゆる面で便利になった現代社会では、 「食」を大切にする心の欠如、栄養バランスの崩れや不規則な食事の増加、 肥 満 や 生 活 習 慣 病 の 増 加 、伝 統 的 な 食 文 化 の 消 失 、食 料 自 給 率 の 低 迷 な ど 様 々 な問題が生じています。 昭 和 村 の子 ども達 って、 今 どうなの? 野菜嫌いな子が多 野菜や海草の摂取が少な 血液に異常の ある子が多い 朝食を食べていて 牛乳を毎日飲む習慣の ある子が少ない も、 主食・主菜・副菜が そこで・・・ 昭和村では、毎月第1日曜日を食育の日と設定しました。 親子で一緒に料理をして、 家族そろって楽しく 食卓を囲みましょう。 ・ 乳児健診、幼児健診等村の事業を通じ、保護者に対し朝食の必 要性について説明する。 ・ 保育園では、給食試食会や保育参観での食育教室、給食だより 等を通じ、保護者に対し朝食摂取の啓発を図る。 ・ 学校では、教育活動の中で朝食の大切さを教える。 1 日 の リ ズ ム を 刻 む 体 内 時 計 を リ セ ッ ト す る の は 朝 の 光 、そ し て 朝 食 で す 。朝 食 に は 眠 っ て い た 脳 や 体 を 目 覚 め さ せ る 働 き が あ り ま す 。朝 食 を 食 べ な い と 、脳 に 栄 養 が 行 か ず 、イ ラ イ ラ し た り 、眠 く な る こ と も あ り ま す 。 毎 日 、し っ か り と 朝 食 を 食 べ る た め に は 、夜 更 か し せ ず に 早 起 き す る こ と が必要です。 幼 児 を 対 象 に 行 っ た 食 育 ア ン ケ ー ト で は 、「 夜 食 を ほ と ん ど 食 べ な い 」 と答えた幼児の方が「朝食を毎日食べる」と答えた割合が多かったです。 夜 更 か し を し て 、お 腹 が 空 い た か ら と い っ て 夜 食 を 食 べ る と 、翌 朝 の 目 覚 め も 悪 く 、食 欲 も な い と い っ た 悪 循 環 を 引 き 起 こ し 、肥 満 や 生 活 習 慣 病 の 要 因 に な り ま す 。子 ど も 達 の 体 が 夜 型 に 順 応 で き る よ う に な っ た 訳 で は な く、働く親の増加や塾通い、コンビニや深夜営業のスーパーの普及など、 夜型の生活環境が夜更かしをする子ども達を増やしています。 乳 幼 児 期 は す べ て に お い て 人 生 の 基 礎 を 築 く 大 切 な 時 期 で す 。大 人 が し っ か り と 責 任 を も ち 、子 ど も 達 に 規 則 正 し い 生 活 習 慣( 早 寝・早 起 き・朝 ごはん)を教えていく必要があります。 ◆睡眠で低下した体温を高めます(不定愁訴の出現率低下) ◆ 脳や体を活性化させる働きがあります →集中力アップ・知的作業率が上昇 ◆便秘の解消(排便習慣を付けやすい) ◆肥満の解消(余分なエネルギーを作らない) ◆決まった時間に朝食を食べることで、体内リズムが整い、 疲れにくくなります ・ 乳 児 健 診 、幼 児 健 診 等 村 の 事 業 を 通 じ 、野 菜 の 栄 養 の 大 切 さ を 伝 え、乳幼児期から色々な野菜に触れるよう提案する。 ・ 保 育 園 や 学 校 で は 、地 元 産 の 野 菜 を 積 極 的 に 活 用 し 、旬 の 給 食 を 提供する。 ・ 教 育 フ ァ ー ム を 推 進 し 、地 元 農 家 と ふ れ あ い を 通 じ 、自 然 の 恵 み や勤労への感謝する心を育成する。 ・ 我 が 家 の 野 菜 を 使 っ た 自 慢 料 理 を 募 集 し 、そ の 料 理 を 給 食 に 取 り 入れるなどして、普及をはかる 昭 和 村 は こ ん に ゃ く や 高 原 野 菜 を 中 心 と し た 農 業 立 村 で す 。「 や さ い 王 国 」 を 掲 げ て 、や さ い が 元 気 で 人 に や さ し い む ら づ く り を 目 指 し て い ま す 。野 菜 に 不 自 由 の な い 環 境 に も か か わ ら ず 、幼 児 を 対 象 に 行 っ た 食 育 ア ン ケ ー ト で は 嫌 い な 食 べ 物 の 上 位 が 野 菜 で あ っ た り 、小 中 学 生 を 対 象 に 行 っ た 食 育 ア ン ケ ー ト でも野菜不足の傾向にある児童や生徒が目立ちました。 恵 ま れ た 大 地 で 育 っ た 新 鮮 な 野 菜 に は 、土 の 香 り や 歯 触 り 、野 菜 そ の も の 味 が し て 、味 覚・臭 覚・視 覚・触 覚・聴 覚 と い っ た「 五 感 」を 養 う こ と が で き ま す 。ま た 、旬 の 野 菜 は 栄 養 価 が 高 く 、お い し さ も 格 別 で す 。乳 幼 児 期 に 、こ の 五感をフルに働かせて、 おいしい と感じる感覚を育てることは大変重要で す。 毎 日 の 食 事 に も っ と 地 元 産 の 野 菜 を 積 極 的 に 取 り 入 れ ら れ る よ う 、野 菜 の 摂 取 量 を 増 や す た め の 料 理 選 択 の 工 夫 に つ い て 提 案 し た り 、学 校 や 保 育 園 給 食 の メニューも工夫していきます。 健 康 の た め に 、 大 人 は 毎 日 350g( う ち 緑 黄 色 野 菜 は 120g) を 目 標 に 食 べ ま し ょ う 。 子 ど も は 大 人 の 2 /3 程 度 を 食 べ ま し ょ う 。 ◆ 野菜には無機質・ビタミン・食物繊維が豊富に含まれています。 ( 無 機 質 と は ・・・カ ロ チ ン 、 カ ル シ ウ ム 、 カ リ ウ ム 、 鉄 な ど ) ◆ カロチンには抗ガン作用の効果や、カルシウムや鉄には免疫力を つけて、カゼの予防などに効果があります。 また、食物繊維は、便通をよくして腸内の有 害物質などを排出し、大腸ガン予防にも役立ちます。 ・ 子 育 て 支 援 セ ン タ ー 等 の 事 業 を 通 じ 、親 子 の お や つ 作 り を 支 援 す る。 ・ 保育園では親子クッキングや給食試食会、給食だより等を通じ、 親子で料理することの大切さ伝える。 ・ 学校では食に関する体験活動を通じ、自ら料理する力を育成す る。 ・ 昭 和 村 食 育 の 日 を 毎 月 第 1 日 曜 日 に 設 定 し 、親 子 で 料 理 す る 機 会 をもつよう啓発する。 人 間 は 生 物 で す 。生 き て い く た め に は エ ネ ル ギ ー が 必 要 で す 。そ の エ ネ ル ギ ー が 食 物 で あ り 、食 事 に よ っ て 補 給 さ れ ま す 。し か し 、食 事 は 単 に 空 腹 を 満 た し た り 、栄 養 を 摂 る た め の も の だ け で な く 、一 緒 に 食 物 を 育 て る 、買 い 物 を す る 、料 理 作 り を す る 、食 卓 を 囲 ん で 会 話 す る な ど 、食 に 関 わ る 様 々 な 体験を通じて、食の楽しみを実感し、心豊かにする役割があります。 幼 児 を 対 象 に 行 っ た 食 育 ア ン ケ ー ト で は 、休 日 に 手 作 り お や つ を 食 べ て い る 幼 児 は 8.3% と 少 数 で し た 。 女 性 の 社 会 進 出 が 進 み 、働 く 母 親 も 増 え て き ま し た 。1 日 の 仕 事 を 終 え て からの夕食作りは、時間的にも体力的にも、子供と一緒に料理する余裕の ない親も多いと思います。 心にゆとりのある休日に、親子で一緒に料理する時間をもうけましょう。 食事を作る喜びを感じて、食の楽しみ、大切さを知るとともに、食材を育 ててくれた人、日頃料理を作ってくれる人に感謝する心を育みます。 食事バランスガイド 食事と運動のバランスをコマで表 水分をコマの軸 現 食事の中で水分が欠かせな 食事のバランスが悪くなると倒れてしまうことと、 い存在であることを強調 規 則 正 し く「 コ マ 」が 回 転 す る こ と は「 運 動 」す る 「主食」 「副菜」 「主菜」 「牛乳・ 乳 製 品 」「 果 物 」 の 5 つ の 料 理 区分で表現 十分な摂取が望まれる順に、1 日の食事の 量を示している。 主食 5 5∼ ∼7 7つ つ((ssvv)) (ごはん、パン、麺) 副菜 5 5∼ ∼6 6つ つ((ssvv)) (野菜、きのこ、 いも、海藻料理) 3 3∼ ∼5 5つ つ((ssvv)) 菓子・嗜好飲料はヒモ 2 2つ つ((ssvv)) 2 2つ つ((ssvv)) (肉、魚、卵、 大豆料理) 牛乳・乳製品 「 楽 し み な が ら 、適 度 に 」と い う メッセージを示している。 主菜 果物 厚生労働省・農林水産省決定 特産品 こんにゃく ほうれん草 アスパラガス ふきのとう レタス りんご いちご 料理名 主な材料 ふきのとうのおやき 小麦粉・味噌・牛乳・ふきのとう・唐辛子 こんにゃく汁 こんにゃく・大根・人参・ごぼう・里芋・豆腐 1 主食 副菜 主菜 1 こんにゃくの唐揚げ こんにゃく・コンソメ・片栗粉・小麦粉 2 ブロッコリーのごま味噌和え ブロッコリー・ごま・味噌 1 アスパラガスのお浸し アスパラガス・かつお節 1 こんにゃくのフライ こんにゃく・りんご・豚薄切り肉・チーズ 1 1 豚肉とこんにゃくの味噌煮 こんにゃく・豚バラブロック肉・ごぼう・みそ 1 1 いちごヨーグルト いちご・ヨーグルト 発行:昭和村役場保健福祉課 健康係 電 話 : 0278-24-5111( 内 線 26) FAX: 0278-24-5254 ホ ー ム ペ ー ジ : http://www.vill.showa.gunma.jp/ 牛乳 果物 乳製品 1 1
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