各種イベントでの食品の取扱い 1 臨時に飲食店営業又は菓子製造業を行う場合(臨時営業の許可) (1)臨時営業の許可が必要なもの ア 臨時営業(祭り・催し物等において、調理加工等の実演を行って客に提供する短期間(10日間を 限度)の営業)には、飲食店営業と菓子製造業の2種類があります。 イ 臨時営業で提供できる食品は、原則として簡易な調理加工等により客の面前で供食前に十分 加熱調理された食品に限ります(表1参照)。 ウ 原則以外として、飲料及びアイスクリーム類(機械式で密閉型の衛生的なもの)のみ加熱調理 せずに提供が可能です。(注意事項参照) エ 弁当、おにぎり(冷凍食品可)、寿司類、サラダ類、刺身類など、非加熱調理食品(加熱調理 食品にトッピングするものを含む)等は提供できません(表1参照)。 臨時営業における取扱品目(表1) めん類 めし類 揚げ物 飲食店営業 うどん、そば、やきそば、スパゲティ、ラーメン (更新年月H21.3) 菓子製造業 回転焼き 赤飯、山菜おこわ、カレー、白飯 ドーナツ フライドポテト、天ぷら、から揚げ、コロッケ、 さつま揚げ、アメリカンドッグ類 どら焼き たい焼 焼き物 屋内・外で 認めるもの 煮 物 蒸し物 飲 料 ア イ ス クリーム類 その他 条件を付けて 屋内外で認めるもの 焼きいか、たこ焼き、焼き鳥、焼き肉、焼き魚、 うなぎの蒲焼き、お好み焼き、はしまき、 大学いも もんじゃ焼き、野菜炒め だんご類及びまんじゅう類 おでん、味噌汁、豚汁等、ぎょうざ、しゅうまい、 (加熱後調理しないもの) ボイルドチキン 焼菓子類 ジュース、ぜんざい、甘酒、コーヒー、ビール、 焼酎、紅茶、牛乳類、クリームソーダ クレープ 削氷、アイスクリーム、ソフトクリーム ワッフル ホットドッグ、ハンバーガー、 缶詰類冷やしフルーツ ポップコーン及びポン菓子 (キャラメル等で味付したもの) 肉巻きおにぎり、焼きおにぎり、きりたんぽ、 凍結前加熱 焼き飯類 冷凍食品 チキン南蛮 中華バイキング 弁当、寿司類、サラダ類、冷麺類、刺身類、おにぎり、 焼きおにぎり、焼き飯、ピラフ(凍結前加熱冷凍食品を除く)、 認めないもの パエリア、丼物、冷汁、タコス、タコライス、オムライス、 ツイスター、ひつまぶし 焼き芋、とうもろこし、枝豆類、リンゴ飴、ブドウ飴、イチゴ飴 許可を要しないもの 加温饅頭(既製品の加温行為に限る) 屋内のみ チョコバナナ等のチョコフォンデュ ういろう類 だんご類及びまんじゅう類 (加熱後調理するもの) 餡入りもち 綿菓子、白餅(餡入りを除く)、 ポップコーン及びポン菓子 (塩味程度の味付したもの) 取扱等の制限 Ⅰ 全体的な取扱事項 1 臨時許可施設で簡易に調理できる品目であること。 2 当日調理とし、前日調理しないこと。 3 加熱する品目は、加熱を最終工程とし、加熱後の調理はしないこと(白餅を除く)。 4 加熱しない品目は、原則として既製食品を使用すること。 5 加熱後及びそのまま提供する食品にあっては、衛生手袋等を着用し、素手で行わないこと。 6 容器類はワンウェイとし、再使用しないこと。 Ⅱ 品目ごとの取扱事項 品 目 カレー さつま揚げ、ギョウザ、 アメリカンドッグ類、 コロッケ、シュウマイ、 ボイルドチキン おでん、味噌汁、豚汁等 取 扱 等 の 制 限 調理後火を止める場合は、30分以内に全て提供すること。30分以上保管する 場合は、長時間室温に放置せず65℃以上に保つこと。 *カレー、焼き飯等の調理ご飯及び丼物等については、ウエルシュ菌等による食中毒 危害の観点から基本的に認めない。ただしカレーについては、これまで緊急災害時の 非常食等に広く浸透していることから、例外的に認める。 臨時許可施設では揚げる、蒸す、焼く、茹でる等の加熱調理行為だけとする。 加熱前の材料は、許可施設で衛生的に製造・包装された材料を使用すること。 調理後火を止める場合は、30分以内に全て提供すること。30分以上保管する 場合は、長時間室温に放置せず、65℃以上に保つこと。 牛乳類 10℃以下で保管し、客の求めに応じてカップに注いで提供すること。加熱して提供 する場合は、客の求めに応じて加熱すること。湯煎及び保温容器等を用いて事前に 温めておく行為はしないこと。 削氷 削氷部分と保管容器が連結した電動式削氷機を使用し、衛生的にワンウェイ カップに注ぐこと。削氷に使用する氷は、許可施設又は氷雪製造業で製造された 氷を使用すること。 ソフトクリーム 外部から汚染されない専用の機械設備を使用すること。また、機械設備は毎日始業 前後に確実に洗浄消毒すること。 ホットドッグ、ハンバーガー 具材は、許可施設で衛生的に製造・包装された材料を使用し、十分に加熱すること。 野菜類は、許可施設で衛生的に洗浄、カット、包装されたもの又は市販の洗浄済み カット野菜を使用し、10℃以下で保管すること。臨時許可施設での野菜類の洗浄、 カット行為は認めない。 缶詰類冷やしフルーツ 缶詰、レトルトパウチ食品等の許可施設で衛生的に製造・包装された既製食品を ワンウェイカップに注いで提供する行為だけ認める。 凍結前加熱冷凍食品の 肉巻きおにぎり等は、「凍結前加熱冷凍食品」の表示のある冷凍食品に限って 肉巻きおにぎり、 認める。凍結前に加熱していない冷凍食品及び冷凍食品の表示のないもの(いわ 焼きおにぎり、 ゆる冷凍流通食品)は認めない。 きりたんぽ、 提供する際は、客の注文に応じて加熱すること。また、加熱する際は附帯設備を設け 焼き飯類 冷凍食品に表示してある定められた調理方法を遵守し中心部まで十分に加熱する こと。 凍結前加熱冷凍食品の 凍結前加熱冷凍食品の枝豆類は、二次汚染防止の観点から水による解凍は 枝豆類 行わないこと。 チキン南蛮 ソース及び酢は既製品を使用すること。また、臨時許可施設でのソースの調理は 認めない。 中華バイキング 許可施設で調理された食品を、臨時許可施設で加熱し、陳列販売する行為だけを 認める。許可施設から臨時営業許可施設までの食品の保管は、10℃以下又は 65℃以上の温度を保つこと。 チョコフォンデュ バナナのカットは専用の衛生的な調理器具を使用すること。バナナ以外の果実を バナナチョコ類 使用する場合は、許可施設で衛生的に洗浄、包装されたものを10℃以下で保管し 使用すること。トッピング、デコレーションは既製食品を使用すること。 クレープ バナナのカットは専用の衛生的な調理器具を使用すること。バナナ以外の果実を 使用する場合は、許可施設で衛生的に洗浄、包装されたものを10℃以下で保管し 使用すること。 2 臨時に既製包装表示食品を購入販売する場合(常時営業の許可又は行商の登録) (1)許可又は登録が必要なもの ア 許可が必要なもの(臨時営業ではなく常時営業の許可が必要なもの) (a)乳類(牛乳、乳飲料等)の販売・・・・・乳類販売業の許可(店頭販売に限る) (b)食肉(生肉)の販売・・・・・・・・・・食肉販売業の許可(包装食肉に限る) (c)魚介類(生鮮魚介)の販売・・・・・・・魚介類販売業の許可(包装魚介類に限る) イ 行商登録が必要なもの(製造する場合は、別途に許可・登録が必要です。) (a)宮崎県食品等取扱条例第2条の対象食品等(表2)に掲載された食品の販売 宮崎県食品等取扱条例第2条の対象食品等(表2) みりん干し、アジ・サバ等の半乾燥品及び乾燥品(干物)、塩辛、 魚介類のいわゆる珍味、ウニ・カニ等の加工品など(魚肉練り製品を 含む) 豆腐(豆乳及び卯の花を含む) 木綿豆腐、絹豆腐、油揚げ、厚揚げ、薄揚げ、焼き豆腐、揚げ豆腐、 及びその製品 凍り豆腐、がんもどき等 幕の内弁当、おにぎり弁当、調理パン、サンドイッチ、天ぷら、 弁当類、そうざい及び納豆 トンカツ、コロッケ、ハンバーグ、佃煮、納豆等 生めん、ゆでめん、乾めん、そば、マカロニ、スパゲッティ、 めん類 そうめん、きしめん、中華めん、インスタントめん、カップめん 菓子類(あん、あめ及びみつを もち菓子、ケーキ、あめ菓子、干菓子、せんべい、チョコレート、 含む)アイスクリーム類及び合成樹脂製 パン、氷菓、アイスクリーム類、ペットボトル入り清涼飲料水 容器包装詰の清涼飲料水 鮮魚介類(生きたものを除く) の製品(加工品) 食肉製品、乳製品(缶入りの粉乳 及び練乳を除く)及び乳酸菌飲料 こんにゃく、ところてん及び漬物 そうざい半加工品 添加物 おもちゃ ハム、ソーセージ、ベーコン、バター、チーズ、クリーム、 乳酸菌飲料等 こんにゃく、刺身こんにゃく、ところてん、たくあん、みそ漬、 かす漬、酢漬、塩漬、ぬか漬等 ギョーザ、コロッケ、ハンバーグ、シュウマイ、ミートボール等 (原材料を複合整形したものの半製品であって冷凍食品、食肉 製品又は魚肉練り製品、若しくは缶詰、びん詰を除く。) 食品衛生法施行令第4条第1項に規定のもの 食品衛生法第62条第1項に規定のもの 注意事項 Ⅰ 乳類(牛乳、乳飲料等)、鮮魚、生肉(冷凍品含む)を販売することはできません。 Ⅱ こんにゃく、ところてん及び漬物を販売する場合は、行商の登録が必要です。なお、製造業の登録を受けた 施設で製造されたものに限ります。 Ⅲ 行商鑑札は常時携帯してください。 Ⅳ 販売する食品は、許可・登録施設等で製造された包装表示のある既製包装食品に限ります。 (包装されていない食品を露出して陳列し、保存し、運搬し及び販売しないこと。) Ⅴ 基準に合う表示のない食品等を販売し、販売の用に供するために陳列し、又は営業上使用することは できません。(食品衛生法第11条関係) (2)許可又は登録が不要なもの ア 農産物及びその極めて単純な加工品・・・野菜、果物、お茶、そば粉、きな粉、乾し椎茸、 千切大根、海藻類(佃煮類を除く)等 イ 缶詰又はびん詰(清涼飲料水その他)・・・缶ジュース、びん詰ラムネ、缶ビール、ツナ缶、 フルーツの缶詰等 3 食品の表示について (1)名称・品名 社会一般に通用する名称を表示してください。 (2)原材料名 (ア)製品に占める重量割合の多い順にその一般的な名称を表示してください。なお、2種類以上の原材料から できている原材料(複合原材料)については、複合原材料の次にカッコをつけてその原材料を記載して ください。 (イ)特定原材料(7品目:卵、乳、そば、小麦、落花生、エビ、カニ)について表示が義務付けられています。 (ウ)食品に使用される添加物は原則としてすべて表示してください。 (3)内容量 計量法の規定に基づき表示してください。 (4)消費期限・賞味期限 定められた方法により保存した場合において、品質の保持が十分に可能であると認められる期限を 年月日で表示してください(必要に応じ時間まで表示してください。)。 ・消費期限・・・概ね5日以内で品質が急速に劣化する食品 (例)弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生めん等 ・賞味期限・・・品質の劣化が比較的緩やかな食品 3ヶ月以上品質保持が可能なものは、年月表示でも構いません。 (例)スナック菓子、即席めん、缶詰、牛乳、乳製品等 (5)保存方法 期限表示の保存条件を具体的に表示してください。 (6)製造者 製造者名称及び製造所所在地を表示してください。 表示例1) 名 称 唐揚弁当 ご飯、鶏唐揚、煮物(里芋、人参、 ごぼう、その他)、焼鮭、その他おかず、 原 材 料 調味料(アミノ酸等)、香料、 着色料(赤102)、保存料(ソルビン酸k) (原材料の一部に小麦、大豆、卵を含む) 内 容 量 1人前 消費期限 21.1.30 18時 直射日光、高温多湿を避けて保存 保存方法 してください。 ○○食品株式会社 製造者 宮崎市○○町1-1 名 称 いちごだいふく つぶあん、もち粉、砂糖、いちご、 原 材 料 でん粉、酵素、膨張剤、香料(原材料の 一部に卵を含む) 内 容 量 6個 消費期限 21.2.5 保存方法 要冷蔵(10℃以下保存) 有限会社○○製菓 製造者 宮崎市○○町2-2 *容器包装されていないもの及び店内加工の対面販売で1日の販売量の範囲内において予め パックしたものは、表示が免除されます。 *上記は基本的な表示ですので、詳細は下記保健所までお問合せください。 問合先:宮崎市保健所 保健衛生課 食品衛生係 TEL(0985)29-5283 FAX(0985)61-1210 表示例2)
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