警備・防災業務に関するアンケート調査結果の概要

平成 20 年4月
警備・防災業務に関するアンケート調査結果の概要
全国ビルメンテナンス協会
警備防災委員会
1 警備・防災業務を行う会員企業数
警備・防災業務を行っていると回答した会員企業数は 963 社である。そのうち、警備業務のみを行っ
ている企業数は 544 社、全体の 56.5 パーセントを占めている。次に、警備業務及び防災業務の両方を行
っている企業数は 381 社、全体の 39.6 パーセントとなっている。防災業務のみを行っている企業数は
38 社、全体の 3.9 パーセントとなっている。
表1 警備・防災業務を行う会員企業数
回答内訳
警備業務のみ
544 社
防災業務のみ
56.5%
割合(%)
38 社
両方とも
実施
3.9%
合
381 社
963 社
計
39.6%
100%
(注)本表は、平成 19 年 9 月 30 日現在の調査結果である。
2 警備業務
(1)警備業務の種類別営業所等数
警備業務を行っている企業について、業務の種類別に営業所等数をみると、1号警備「常駐」が
全体の 47.4 パーセントを占め最も高い割合となっている。次に割合が高いのは、2 号警備「交通誘
導」が全体の 16.2 パーセントであり、3 番目は、2 号警備「雑踏」が 8.9 パーセントである。
表2 警備業務の種類別営業所等数
1号警備
区 分
空港
業務の種類
常 駐
本 社
919
158
160
1,186
182
2,105
47.4
支社・
営業所等
計
割合(%)
2号警備
機 械
駐車場
交通
保 安
3号警備
貴重品
核燃料
雑 踏
保安
誘導
73
10
280
226
137
36
340
386
210
7.6
8.7
4.7
4号警備
緊急
合計
身 辺
運 搬
物質等
通報
161
39
2
23
9
1,834
438
236
71
6
59
34
2,611
46
718
397
110
8
82
43
4,445
1.0
16.2
8.9
2.5
0.2
1.8
1.0
100.0
(2)警備員の雇用形態
常用の警備員数 46,225 人を社員、嘱託及びパート別にみると、社員が全体の 58.6 パーセントを占
め最も高い割合となっている。次に多いのは、パートで 27.9 パーセントとなっている。また、常用
の警備員数を男女別にみると、男が 96.5 パーセントを占め、女はごく少数となっている。
表3 警備員の雇用形態
常
区
用
分
合
社
人
員
員
嘱
託
計(割合)
臨
時
パート
男
26,225 人
6,159 人
12,214 人
44,598 人 (96.5%)
1,360 人
女
874 人
96 人
657 人
1,627 人 ( 3.5%)
354 人
計
27,099 人
6,255 人
12,871 人
割合(%)
58.6
13.5
46,225 人
27.9
(100%)
100
1,714 人
―
(3)警備員の年齢構成
警備員の年齢構成は、50∼59 歳が全体の 30.4 パーセントを占め最も高い割合となっている。次に
多いのは、60∼65 歳未満で 27.3 パーセントとなっている。特に、60 歳以上の警備員は、45.5 パーセ
ントとなっている。
一方、30 歳未満は、全体の 6.6 パーセントとなっている。
表4 警備員の年齢構成
年齢別
30 歳未満
警備員数
3,030 人
割合(%)
30∼49 歳
7,959 人
6.6
60∼65 歳未
50∼59 歳
17.5
満
65 歳以上
合
計
13,845 人
12,450 人
8,285 人
45,569 人
30.4
27.3
18.2
100
(4)警備員検定合格者数
警備員の検定合格者数を 1 級、2 級別にみると、合計で 2 級が全体の 92 パーセント、1 級が8パー
セントとなっている。しかしながら、空港保安警備では、2 級が 65 パーセント、1 級が 35 パーセン
トとなっている。
また、種別ごとにみると、施設警備の合格者数が最も多く、全体の 57.3 パーセントを占めている。
表5 警備員検定合格者数
空港保安警
貴重品運搬警
種別
施設警備
交通誘導
雑踏警備
1級
297 人
140 人
5人
27 人
1人
22 人
492 人
2級
3,237 人
1,748 人
333 人
51 人
15 人
289 人
5,673 人
計
3,534 人
1,888 人
338 人
78 人
16 人
311 人
6,165 人
30.6
5.5
1.3
0.3
5.0
割 合
(%)
57.3
備
核燃料物質等
備
合
計
100
(5)都道府県警備業協会等加入状況
警備業協会等への加入状況をみると、都道府県警備業協会及び各署連絡協議会の両方に加入してい
る企業が 29.2 パーセントを占めている。
また、都道府県警備業協会のみに加入している企業が 55.7 パーセントとなっており、両方に加入し
ている企業と合わせると、警備業協会に加入している企業は 84.9 パーセントとなっている。
一方、いずれにも加入していない企業が 11.8 パーセントとなっている。
表6 都道府県警備業協会等加入状況(①を都道府県警備業協会、②を各署連絡協議会として記入)
加 入 状 況
企 業 数
割合 (%)
①加入
②加入
270 社
29.2
①加入
②非加入
515 社
55.7
①非加入
②加入
31 社
3.3
①非加入
②非加入
109 社
11.8
925 社
100
合
計
(6)警備業務で日頃悩んでいること
警備業務を行っていく上で、日頃から悩んでいることについて延べ 751 社から意見等が出された。
意見の多い順にみると、最も多いのが「警備員の募集」であり、35.8 パーセントとなっている。
次に多いのは、
「警備員の教育」で 21.3 パーセント、3 番目が「警備員の定着性」で 16.4 パーセント
となっている。
表7 警備業務で日頃悩んでいること
区
分
①警備員の教育
意見提出企業数(割合%)
160 社
(21.3)
98 社
(13.0)
③警備員の定着性
123 社
(16.4)
④警備員の募集
269 社
(35.8)
⑤警備業法等についての情報入手
56 社
(7.5)
⑥その他
45 社
(6.0)
②警備員の労務管理
合
計
延べ 751 社
(100)
3 防災業務
(1) 防災センター監視業務
法定の防災センターは、全センターの 40.4 パーセントとなっている。
また、その他の防災センターのうち、最も多いのは、常駐(24 時間)で 25.3 パーセントとなっ
ている。
表8 防災センターにおける業務の実施状況
法 定 の 防 災
そ の 他 の 防 災 セ ン ター
合 計
センター
常駐(24 時間)
2,156 箇所
常駐(16 時間)
1,352 箇所
常駐(8時間) 一部機械警備
814 箇所
519 箇所
502 箇所
5,343 箇所
9.7%
9.4%
100%
割
合
40.4%
25.3%
15.2%
(2) 防火管理業務について有償で受託しているビル数
防火管理業務について有償で受託しているビルのうち、契約に基づく防火管理者の業務は、全体の
21.2 パーセントで行われている。
表9 防火管理業務について有償で受託しているビル数
①契約に基づく防火管 ②防災センター等一部受 ③防火管理者の指示に
理者の業務
託業務
従って行う防火管理
合
計
業務
1,523 箇所
1,334 箇所
4,336 箇所
7.193 箇所
割
合
21.2%
18.5%
60.3%
100%
(3) 消防関係技術資格者取得状況
消防関係技術資格者の取得状況は、危険物取扱者が 51.3 パーセントと最も多くなっている。
表 10 消防関係技術資格者取得状況
消防設備点検資格者
1種
2種
2,405 人
消 防 設 備 士
甲
危険物取扱者
合
計
乙
2.156 人
3,714 人
7.2%
12.5%
6,225 人
15,264 人
29,764 人
割
合
8.1%
20.9%
51.3%
100%