控訴審第2回 2016年3月8日 - 鈴鹿殺人事件・加藤映次さんを守る会

平成28年3月3日
加藤映次さんを守る会通信
NO.4
発行:冤罪 鈴鹿殺人事件
加藤映次さんを守る会事務局
第1回控訴審が2月4日開かれました。控訴審は一審(裁判員裁判)とは違い書面審理が主とな
り、この日は山口裁判長から加藤映次さんの氏名・住所を確認し、必要な書類は提出されているの
で今後については裁判官・検察・弁護団の3者で打合せをしたうえで、次回の予定を追って通知す
ると言うことで閉廷となりました。遠くは富山や岐阜、三重などから多数の方に傍聴応援に来てい
ただいたのですが、当事者以外にはさっぱり状況がわからず、歯切れの悪い「???」幕切れとな
りました。その後、桜華会館にて、鬼頭弁護士・川口弁護士より報告・説明を受けました。控訴趣
意書の陳述が叶わなかったので、全てを明らかにすることはできないが。我々弁護団は、加藤映次
さんの無実を確信している、希望を持って死力を尽くすだけ。無実の加藤映次さんを塀から奪還し
ないといけない!!との力強い言葉をいただきました。
第2回控訴審は、名古屋高等裁判所、1階の1号大法廷で3月8日(火)15:30 より開廷されま
す。【冤罪 鈴鹿殺人事件・加藤映次さんを守る会】も、加藤映次さんの無罪を勝ち取るまで、より
結束力を深めてこの冤罪事件の真実を見極め、加藤映次さんを傍聴席から応援していきたいと思い
ます。どうか、よろしくお願いいたします。
会長 守る会
伊藤三重
男
◎控訴審第2回 2016年3月8日(木)15:30~ 1号大法廷(1階)
傍聴をお願いします。裁判官に、公正かつ慎重な審理をおこなうよう求めていきましょう。
傍聴席に支援して下さる方々の姿があるのは凄く心強いと加藤映次さんは言っています。
閉廷後に、弁護団の報告・説明会を予定しております(徒歩、すぐの桜華会館にて 17:30~詳細は別途)
名古屋高等裁判所
名古屋市中区三の丸 1-4-1 ☎052-203-1611
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報告会会場:桜華会館
名古屋市中区三の丸 1-7-2 ☎052-201-8076
◎控訴審に向け署名を集めています。
・ 1,372 筆(2/2 第1回署名提出)+194 筆 (3/3 現在)=1,566 筆
<3/7(月)2 回目の提出予定です。その後も随時提出していきます>
◎冤罪・裁判に興味のある方、お知り合いに
守る会への入会をすすめてください。
・会員数
74 名(3/3 現在)<5 月 31 日までに、目標数 100 名>
●1審・裁判員裁判の争点と判決(参考)
争点
合鍵
凶器
両手の怪我
検察側
弁護側
判決
軽乗用車の座席下から発
第三者が置いた可能性、指
被告が施錠した後、車に持ち
見。施錠して現場を立ち去っ
紋や血液反応も検出されて
込んだ。捜査機関など第三者
た
いない
の介在は考えられない
事件前日にモンキレンチを
会社の経費で買っており、
購入したモンキレンチで10数
購入。被害者の頭の傷と一
凶器とするには不自然。傷
回頭を殴って殺害。頭部の傷
致
とも一致しない
とも整合する
事件翌日、両手指先に皮下
車のドアやロッカーに手をた
モンキレンチで強く殴る際に、
出血。工具で被害者を殴っ
たきつけた時にできた
指を被害者の身体との間に
た際にできた
犯行動機
挟んでできた皮下出血
被害者に高級時計を買わさ
殺害すれば代金は回収でき
金銭の要求や従業員への不
れるなど経済的負担を強い
ず、動機にならない。被害者
当な仕打ちなど、被害者の振
られ、限界を感じた
との関係は良好だった
舞いに耐えかねた
2015年7月25日中日新聞・三重版より
●判決は
懲役17年に処する。未決拘留日数中600日をその刑に算入する、という信じられないも
のでした。即刻、控訴し、現在に至っています。
●控訴とは?
上訴の一種で、地方裁判所または簡易裁判所がした第一審の判決に対して不服がある場合に、
上級裁判所の司法的救済を求める不服申し立ての制度(刑事訴訟法第351条、372条)
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刑事事件の控訴申し立ては、無制限に出来るわけではなく、一定の控訴理由が必要である。
主な控訴理由は、訴訟手続きの法令違反、法令適用の誤り、量刑不当、事実誤認(ただし、
これらの理由が判決に影響を及ぼすことが明らかな場合)など。
控訴の申し立てをした後は、控訴理由の指摘を具体的に記載した、控訴趣意書を控訴審
裁判所(高等裁判所)に提出することになる。
控訴審裁判所における審理の結果、控訴審判決は大きく控訴棄却判決と判決破棄判決に分
かれる。控訴棄却とは、第一審の判決がそのまま維持される判決の事。
破棄判決とは、第一審の判決が誤っていたとしてこれを棄却する判決の事
破棄判決は、事件を1審裁判所に差し戻す破棄差戻し判決と、控訴審裁判所が自ら判決主
文を言い渡す破棄自判判決に分かれる。
なお、刑事裁判における控訴審の審理は、原則として新たな裁判資料の提出を認めず、
第一審で取調べた証拠に基づき、第一審の判決の当否を事後的に審査する事後審制である。
控訴審では、裁判を一からやり直すわけではない、
新しい証拠は制限される事に注意が必要である。
●冤罪専門誌
『冤罪 File』NO.24
3月号に鈴鹿事件が掲載されました。
巻頭インタビューの次に掲載されています(実質トップ扱い?!)ぜひご一読ください。
一審裁判傍聴と真摯な取材を元に、冤罪が作られて行く恐ろしさが克明に書かれています。
インターネット見れる方、下記の
HP 見てください!amazon ランキン
グ 実話集の雑誌部門
ベストセラー1位! (1/28 日現在)
です。
http://enzaifile.com/index.php
最新号のご注文はお近くの書店へ。« サクラミステリーデラックス 2016 年 3 月号増刊冤罪 File
No.24 雑誌コード 04194-03 »とお伝えください。
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※加藤映次さんの冤罪ブログから
ここ最近、友人の面会が増えた。正月明けに高校のクラス会を開催したとの事で、
僕が冤罪と戦っているという事を知ったとのこと。人によっては事件の事も知ら
なかったらしい。あの忌まわしい日からすでに 1,200 日を過ぎようとしている。
どうしてこんな事になったのか?いまだに信じられない。けれども冤罪はある日
突然我が身に降りかかってきた。自分は無実だ!犯していない罪で罰せられる事
など、この文化国家の日本で有る訳がない!
と思っていた…。それがどうだ、家族にすら会えない日々が2年近くもあり、孤
独と不安な毎日でどうかなりそうだった。けれど、やってもいない殺人を認める
ことは出来ない…。
僕は嘘つきではない。そしてやっと家族との面会が許され、子ども達も大きくなっ
た…。でも過ぎ去った時間は戻らない…。僕の無実を信じて支援してくれる人が沢
山いる!仕事がすべてであった事件前の日々で友人との付き合いも悪かった僕なの
に面会にきてくれる友人、知人達。本当嬉しい事だ。こういう事になって気付いた
人の優しさ、そして僕の事を知らない人の支援の為の無償の行為に本当に感謝する。
非常に難しい控訴審ではあるが、明るい材料も出てきている。そう、僕は無実なん
だから!証拠の全面開示が叶うなら絶対に無実が証明されるはずだ!冤罪は恐ろし
い。けれども、必ず正義は勝つ!と信じている。どうか、これからも支援の程よろ
しくお願いします。
加藤
映次
※孤独と不安な日々を送っている加藤映次さんに手紙・ハガキを出して励ましてあげ
よう!
461-8586 〒名古屋市東区白壁 1-1 加藤映次 宛て
(名前だ
※面会に行って、直接顔を見て応援してあげよう!
面会は、制限がありますので、詳しくは事務局までお問合せ下さい。
●加藤映次さんから手紙で“僕が無実な理由(わけ)”を手紙で訴えてきていますので近
日中にお知らせいたします。
冤罪
鈴鹿殺人事件・加藤映次さんを守る会事務局
事務局長:藤浪正孝
🏣🏣496-0862 津島市城山町 1-15 加藤元博気付
FAX;0567-25-4976
Emaii : [email protected]
ホームページ:enzai.main.jp/
冤罪ブログ拘置所 NOW! http://eiji-enzai.blog.jp
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