平成26 年8 月6 日 観光日本株式会社出席者 安達幸三郎副社長殿 吉見支配人殿 北野課長殿 渡辺氏 茅ヶ崎ゴルフ場の存続を図る会側出席者 仙波、野村、竹島、菅原伊藤小柴 8 月6 日の面談メモ 本日は面談の時間を取って頂き、有難うございます。面談に際し、効率的に議論を進めさせていた だく為に、当存続会として事前にお話合いをさせて頂きたい内容を昨日送らせて頂きました。茅ヶ 崎ゴルフ場の存続に向けての建設的な話し合いをさせて頂ければと思っておりますので、宜しくお 願い致します、との挨拶のあと、存続会のこれまでの活動を小柴から説明。 署名活動を活発に行っており、8000 名程度の人の署名が集まっている。 周辺住民から自然発生的に出来た「広域避難場を守る会」等々の他のNPO との連携も徐々 に始まっている。 KI 氏の開発計画も当会として把握している事を伝える。事務局メンバー及び一部周辺住民 代表の方とKI 氏との応対メモやMM 市議会議員とKI 氏とのやり取りを記したメモを読み上 げ、当会としての開発計画をどの様に理解しているかを示し、この開発には土地の用途拡大 が必要であり、署名活動による神奈川県や茅ヶ崎市への周辺住民の方々の開発反対の意思 を伝える活動と、予防的に茅ヶ崎市への働きかけを行う事で、開発が進められないようにロビ ー活動も行っている。 服部市長や黒岩知事にもコンタクトを取り、ゴルフ場存続に向けての協力要請も行っている。 メディア戦略も積極化しており、広域避難場を守るという意識も周辺住民の方々と徐々に共有 できる形となっており、開発に対するハードルは、相当高くなりつつある。上記の説明から、署 名活動等により開発計画も難しくなってきているという状況が生まれつつあり、是非ゴルフ場 存続に向けての協力をお願いしたいとの要請を行った。 以下、事前質問に沿って、話が進む。 事前質問 ① ゴルフ場用地の開発計画について 1. 元々は観光日本㈱よりT 社のKI 社長に依頼する形で開発計画を建てたと聞いておりますが、事 実関係を教えて下さい。 回答 数年前に当倶楽部担当者にコンタクトがあった。そちらが情報として得られている同氏が京都に 来て云々はまったくの事実無根であり、観光日本(株)からKI 氏に開発計画を頼んだ事実はありませ ん。 2.開発計画においては、どの様な御社に対するメリットの提供を申し入れられているのでしょうか。 回答 開発計画からのメリットは、観光日本としてはありません。それは、跡地利用の案件であり、我々の 関与するところではありません。当社系列の安達建設は、建設会社とはいっても、ゴルフ場に特 化しており、マンション開発等が出来る会社ではありません。 3.会員との説明会(4/26)から今まで、ゴルフ場の閉鎖方針を現状変えておられないように理解をしてお りますが、開発計画を推進する方向を考えておられるからなのでしょうか。(開発計画から得られる利益 と存続させた場合の利益を天秤にかけているとも考えられるが、どうかという質問も加える。) 回答 開発計画は、ゴルフ場跡地の問題であり、開発計画に関与しているから、閉鎖方針を貫いていた 訳ではありません。開発計画に組もしていないし、それを推進する立場にもありません。 よって、開発計画からの当社が得られる利益と新スポンサーからの利益を天秤にかけているとい う様な事は有りません。当社は、旧来よりご説明しているとおり、借地に関する過去の経緯から当 地でのゴルフ場経営は困難であると判断しています。 ②御社(観光日本㈱)の地権者及び会員とのやり取りについて 1.観光日本㈱として、2014/4/8 以降に、神奈川県、茅ヶ崎市、茅ヶ崎協同㈱と、何かやり取りがあ りましたでしょうか。 また、県、市、茅ヶ崎協同㈱に対して、今後、何かのやり取りをする予定はありますでしょうか。 回答 北野課長が、神奈川県経営財産課に訪問し、今後、原状回復等の事務的な事に関して、相談し ていくという方向性だけを確認しました。その時に、新たなスポンサーと話し合いを始めているとい う事実を県に伝えました。茅ヶ崎協同(株)には、4 月30 日に吉見支配人と北野課長が赴き、賃借 契約が未締結で有るが、本年度(平成27年3月末迄)は旧来の賃料にて使用させて頂きたい旨、懇 願に伺いました。 原状復帰(クラブハウス、ボール飛球防止ネット排除等)に関する地権者との話し合いはどうなって いますでしょうか。 回答 これは、これから県や市、茅ヶ崎協同と今後詰めていく話で有り、現状何も決まっていません。当 社の試算では、クラブハウスの取り壊し飛球防止ネットの撤去とで、1 億5000万円程度のコストが かかるものと目論んでいます。観光日本としては、原状回復とはいえ、ゴルフ場として引き継いでい るので、そのままゴルフ場として返すというお願いをしていきます。 2. 観光日本㈱として、今後、会員とのやり取りを、どの様にする予定なのでしょうか。 回答 現状、新スポンサーとの交渉が始まる等、状況が大きく変化をしており、会員に話を出来るような 状況にはなっていないので、現状会員への第2回の説明会を行う事は時期尚早であると考えてい ます。新スポンサーや新経営体への経営移管が具体化すれば、情報開示して参ります。 追加提案 この前の全会員への通知により、受け取った会員にはある種混乱が起きている。会社としての現状認識 を、全会員に伝えるべきだと考えるが、どうか。少なくとも、ゴルフ場存続に向けて、新しいスポンサーと の話をはじめており、存続を図る会と協力して、ゴルフ場の存続に向けて努力を続けている、等のメッセ ージを全会員に送るべきだと思うが、どうか。 回答 会員の中には本件に拘りたくないとの意向の方もいらっしゃいますので、社内で協議をした上で、 送るべきかどうかを決めたいと考えています。 追加質問 経営移管をするには、現在の土地貸借契約の引き継ぎが重要になり、会社分割をする必要がある。こ れが出来ないと、賃貸借契約を一から県及び茅ヶ崎協同、茅ヶ崎市と行う必要が出てくるので、非常に 困難を伴う。県の財産経営課の小島課長と話した折には、新しいスポンサーとの賃貸借契約をするとい う事になると、現状の倍の2 億円程度の賃料でという話しになると聞いている。こうなるとゴルフ場の存続 は出来ない状況となってしまう。これを避ける為には、現状の賃貸借契約を引き継ぐ必要があり、観光日 本から茅ヶ崎ゴルフ場の部分だけを会社分割の形で切り出し、この切り出した会社が従来の契約を引き 継いでいる形を取る必要がある。さもないと、県と賃貸契約を結ぶ為に、何故賃料を基準の半額にしな ければいけないのかという議論を、県の幹部や議会関係者にも行っていく必要が出てくるので、大変な プロセスになる事が予想される。これは、どうしても避けたいが、会社分割をする事に対して、ご協力い ただけないか。 回答 民事再生時に会社分割を考えたが、これは、4つのゴルフ場の会員を平等に扱うという事を担保 する為に、出来なかったと理解しています。 追加意見及び提案 民事再生時は、美奈木ゴルフ場の膨大な預託金問題が大問題となっており、茅ヶ崎の2 億1400 万円 程度の預託金はそれに比べるとかなり小額であり、この4つのゴルフ場間の会員の取り扱い方法につい ては、平等性を担保すると言っても、非常に難しかったのではいかと推察される。しかし、現状は、この 預託金問題は民事再生により、キャッシュフロー上の問題からは切り離されており、状況が全く異なる。 各ゴルフ場の会員の平等性をある程度担保しつつ、会社分割を行う事は十分可能ではないかと考えら れる。或は、現状茅ヶ崎ゴルフ場は閉鎖するとの方針を決めたのなら、茅ヶ崎ゴルフ倶楽部の会員はプ レー権を喪失する状況であり、既に平等性は担保されていない。また、会社分割の方法によっては、定 性的な評価によりほぼ平等性を担保した形を作る事は可能だと思われるので、是非、会社分割に向け ての協力をお願いしたい。新スポンサーが経営するにしても、会員が経営を行う形を取ったとしても、会 社分割をやり、現賃貸契約を引き継いだ形にする必要がある。是非、御社とこの会社分割に向けての 協議を行いたい。 回答 会社分割がゴルフ場存続にとって、重要であることは理解しました。我々もゴルフ場の閉鎖を望ん でいる訳ではなく、存続が可能であるのなら出来る限り協力は致します。会社分割となると、法律 面での議論、税制面での議論をしていく必要があり、当社の顧問弁護士と存続会の顧問弁護士 との間で協議し、まず分割案を具体化する必要があるのではないでしょうか。 追加意見 時間も切迫しているので、是非、顧問弁護士間で会社分割案を作る作業を早急に始めたい。 3.観光日本㈱として、県、市、茅ヶ崎協同㈱以外(開発業者等々)とのやり取りを何か考えておられるで しょうか。 回答 新スポンサー候補のM社と協議をし始めたところで、その他のスポンサーとは話はしていませ ん。当社に直接経営権の引き継ぎを提案してきている会社もありません。現状では、M社とのみ 協議を行っています。 ③観光日本㈱として経営継続依頼 1.この3か月強での茅ヶ崎ゴルフ場をとりまく経営環境の変化を踏まえて、茅ヶ崎ゴルフ場の経営の継 続をお願いしたいと思っております。 ・茅ヶ崎ゴルフ場の存続を図る会として、閉鎖反対の署名活動及びメディア向け広報活動を、活発に行 っております。また、神奈川県と茅ヶ崎市に対するゴルフ場継続に向けての陳情、他の市民活動との連 携等の活動も行っています。閉鎖反対署名人数は、現状までに周辺住民の方々を中心に6000人を超 えており、会員からの署名も500人を超えています。今後も会員総会含めて事務局としてゴルフ場存続 の活動を行っていくつもりです。これらの活動を通じて、地権者へのゴルフ場存続に向けての協力を得 て行こうと思っております。特に地代の維持が存続に向けて最も重要な課題と認識をしており、会の総 力を持って、地代交渉にも協力させて頂きたいと思っております。 また、茅ヶ崎ゴルフ場は地震等による火災の延焼リスクの高いクラスター地域の中にあり、この地域の重 要な広域避難場所となっている事実を周辺住民の方々に知ってもらい、ゴルフ場存続にむけて協力を 得られるような活動もしております。この様な啓蒙活動により、地域住民自ら、広域避難場を守る会等の 地域住民による活動も活発化してきております。 また、無暗な開発が出来ないよう、第一種低層で高さ制限、広さ制限のかかっている現状の土地用途 制限を変える事がないよう、茅ヶ崎市にも働きかけをおこなっております。 回答 先程も述べたように、当社の現状認識は、当社として茅ヶ崎ゴルフ場を経営していく事は無理だと 判断しています。これは、現状でも賃料が高いのに、契約上、今後も賃料が上がっていく設計に なっている事。茅ヶ崎協同との未契約状況で明け渡しを求められている事、そして市街化調整区 域への組み入れが不可能であった事。等々を踏まえての経営判断であります。 追加提案 賃貸契約が問題という事であれば、会社分割をし、その会社を会員の保有する会社にして、この会員保 有の会社が神奈川県及び茅ヶ崎協同、茅ヶ崎市と賃貸契約を結ぶ形をとり、この新会社から観光日本 が、ゴルフ場運営受託を行うという形にすれば、観光日本が賃貸借契約の問題を引きずる形にはならな いのではないか。会員保有の会社、或は一般社団法人に、公的な意味を持たせて、例えば「茅ヶ崎緑 保全共同会社」的な名前を付けて、賃貸者契約の交渉を、県、市、茅ヶ崎協同と行えばよいのではない か?県や市、茅ヶ崎協同に、この会社の優先株等を持ってもらう事も、将来に渡ってゴルフ場を存続さ せるスキームとしては、良いスキームだと考えられる。この会社から、ゴルフ場運営委託を観光日本が受 ければ、問題が解決するように思うが、どうか。もちろんゴルフ場運営会社は、M 社であってもI 社であ っても、同じことは言えると思うが、御社としてこの様なスキームに乗ることは、可能か。 回答 社内で協議が必要な事だと思うので、即答は出来ません。 2.観光日本㈱として経営の継続を行う為には、どの様な条件(賃貸料、利益、会員への要望など)が必 要と考えておられるのでしょうか?それとも、どの様な状態でも経営継続は考えておられないのでし ょうか。 もし依然として茅ヶ崎ゴルフ場の経営継続を観光日本(株)としては出来ないというご判断であれば、 当会としては、少なくとも以下の閉鎖方針の撤回と新スポンサーへの引き継ぎをお願いしたいと思っ ております。 回答 現状、観光日本として、茅ヶ崎ゴルフ場の経営を続けることは考えておりません。しかし、ゴルフ場 存続に向けての協力は行っていくつもりです。現に貴会より紹介の新スポンサー、M社の担当者と は何度もコンタクトを持ち、情報提供も行ってきています。 ④茅ヶ崎ゴルフ場の閉鎖方針の撤回と新スポンサーへの経営の引き継ぎ 1. 茅ヶ崎ゴルフ場の閉鎖方針を撤回して頂けませんでしょうか。文書により、閉鎖方針の撤回を、地 権者である神奈川県、茅ヶ崎市、茅ヶ崎協同(株)に対して出して頂きたいと思っております。理由と しては、会員及び地元住民の閉鎖方針撤回要求を受け入れたという形等々、状況の変化に対応し ての閉鎖方針撤回という形でお願いしたいと思っております。 回答 閉鎖方針の撤回については、現状新スポンサーへの移管等まだ何も決まっていないので、文章 で県や茅ヶ崎市、茅ヶ崎協同に、閉鎖方針撤回の文章は現状出せる状況にはないと考えていま す。しかし、新スポンサーへの経営の引き継ぎの条件がそろい、時間を要することが確実となり、 閉鎖方針を延期する必要が認められれば、延期を検討致します。 2.新スポンサー、若しくは会員への運営権の引き渡しをお願い致します。 現状の賃貸借契約を引き継ぐ形での運営権移管を、お願い出来ませんでしょうか。現状の土地の貸 借契約をスムーズに新経営形態に移行するには、茅ヶ崎ゴルフ場を観光日本(株)から会社分割の 形で切り離しをして頂ければ、スムーズに経営移管できるのではないかと思っております。 回答 会社分割案を当社の顧問弁護士と存続会の顧問弁護士の間で協議し、検討いたします。新スポ ンサーとの協議もこれまで通り、真摯に対応していきます。 3.この場合、運営権の引き渡し条件(預託金の扱い、株式の扱い、資産移管について)は具体的なイメ ージはお持ちでしょうか。 回答、困難なのは、3 種類の会員をどう扱っていくかだと認識をしています。株主会員、預託金会員、 預託金の無い会員の3 種の会員の扱いをどうするかが難しい問題だと、認識をしています。 引き継ぎ時に、観光日本がメリットを享受できるとは、思っていません。 ⑤御社の現状認識と今後の当会の活動への御協力について 1. 現状の茅ヶ崎ゴルフ場の存続を図る会の活動を、どの様に御社内では評価されているのでしょう か。迷惑な行為であるのか、賛同して頂けているのでしょうか。 回答 皆様の熱心な活動を目の当たりにして感謝しています。昨年までは会員に対して協力を求めて も、全く反応が無かったので、大変落胆をしていました。現状の動きは、全く違うものだとの認識 をもっており、有難い事だと思っています。 2.茅ヶ崎ゴルフ場の存続を図る会への御協力のお願い ・茅ヶ崎ゴルフ場の件に対して御社内で決定権を持った方との直接交渉を、随時出来るようにお願いし たいと思っておりますが、如何でしょうか。 回答 双方がみんな集まるというのは、非常に時間の調整も難しいですが、当社社長、副社長、吉見支 配人、北野課長と存続会との間で、メールをやり取りし、様々な交渉を迅速に行っていく事は、問 題ないと考えています。 ・全会員への郵送物の通知を、会の任意のタイミングにて可能にして頂きたいと思っております。 回答 弁護士と協議いたします。会員の誰からでも郵送物の通知を受けてしまう事になるので、問題が あると考えています。また、個人情報保護法も含めて、弁護士に相談の上、後日回答致します。 ・今後、県、市、茅ヶ崎協同㈱との面談に対して御社の方にも同行して頂きたいとおもっており、宜しくお 願いします。 回答 状況、内容に応じ出来る範囲内で協力致します。 ・また、茅ヶ崎協同㈱に関しては元支配人であり、青木三郎社長より信頼の厚い平田様の御同行をお願 いできませんでしょうか 回答 吉見支配人及び北野課長が対応をします。平田が、青木社長からの信認が厚いとの認識は、当 社としては持っていません。安達副社長自身についても、必要があれば青木社長の所に出向く事 には、やぶさかではありません。 以上、
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