No.05

平 成 2 4 年 3 月
茨城県警察本部交通企画課
№5
~夜間横断中の交通事故防止~
夜間発生した交通死亡事故(H21
夜間発生した交通死亡事故(H21~
(H21~23 年)のうち、約5割(50.5%)
約5割(50.5%)が人と車両
(50.5%)が人と車両の
が人と車両の衝突で、そのうちの約7割(71%)
そのうちの約7割(71%)
は歩行者が道路を横断中に事故に遭っています。
さらに横断中の事故のうち、車から見た歩行者の横断方向は、約7割(71.4%)
さらに横断中の事故のうち、車から見た歩行者の横断方向は、約7割(71.4%)が右からの横断でした。
(71.4%)が右からの横断でした。
右からの横断中の事故原因
歩行者の原因
歩行者の原因
○ 夜間は車のヘッドライトしか見えないことが多く、遠くから接近してくる車との距離感や、車の速
度を正確に把握することが困難で
度を正確に把握することが困難です。
○ 加齢に伴い視覚能力、身体能力、判断能力が若い頃に比べ低下
加齢に伴い視覚能力、身体能力、判断能力が若い頃に比べ低下することから
視覚能力、身体能力、判断能力が若い頃に比べ低下することから、
することから、特に高齢者の場合
見えた車が実際は思ったより近く
見えた車が実際は思ったより近くであったり
車が実際は思ったより近くであったり、横断に時間を要
であったり、横断に時間を要してしまう
、横断に時間を要してしまう等の要因も考えら
してしまう等の要因も考えられます
等の要因も考えられます。
れます。
運転者の原因
運転者の原因
○ ライトが下向き走行では、照射距離
ライトが下向き走行では、照射距離は
照射距離は約 40 メートルです
メートルです。
です。時速 60km で走行時の停止距離は、
約 40m
40m(注)で、ライトの照射範囲に歩行者が入った時は
ライトの照射範囲に歩行者が入った時は、
た時は、事故回避が
事故回避が困難です。
(注:出展「交通の教則」平成 23 年改訂版)
年改訂版)
見えていない危険
歩行者横断開始時
ライトが下向きの場合、車の照射範囲(約 40 メ
ートル)に歩行者が入っていない。
既に、歩行者は右から横断を
開始している。
見えている危険
横断開始時
車のライトは見えているが、横断は可能と判断
車との距離や、車の速度を見誤り
無理な横断を開始している。
歩行者は
* 時速 60 キロで衝突した場合、歩行者は約 30 メートルもはね飛ばされます!
○ 接近する車を認めた時は、車の通過を待ち、再度安全確認後横断しましょう。また横断途中
でも安全確認を行い、車が予想以上に接近していた場合は横断を中止しましょう。
○ 反射材等を身につけましょう。横断の際は横断歩道や道路が明るい場所を横断しましょう。
○ 「車は自分に気がついていないかもしれない」と自らも防衛行動を取りましょう。
運転者は
○ 対向車や先行車がいない場合等は、上向きライトを有効に活用しましょう。
○ 夜間は昼間に比べ視界が悪いので、「歩行者がいるかもしれない」等、常に危険を予測した運
転を心掛けましょう。
転を心掛けましょう。