TREND NEWS Vol.〈139〉 2013.12 税理士法人イースリーパートナーズ 今月号のテーマ E-mail [email protected] URL http://www.e3-partners.com ○贈与の基礎知識(森) ○中小企業経営力強化資金融資(神木) ○定年退職・再雇用について(橋本) 年末のご挨拶と休業日のご案内 平成 25 年も残すところあとわずかとなりました。皆さまにおかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し 上げます。毎度格別のご用命に預り厚く御礼申し上げます。 さて、皆様の一年は如何でしたでしょうか。私達税理士法人イースリーパートナーズは今後も皆様に喜んで頂く ため、スタッフ全員で切磋琢磨し、より良いサービスを提供していきたいと考えております。来年も宜しくお願い 致します。 簡単ではございますが、本状をもちまして年末のご挨拶とさせて頂きます。どうぞよいお年をお迎えください。 年末年始は下記の日を休業日とさせて頂きます。ご了承くださいませ。 平成 25 年 12 月 28 日~平成 26 年 1 月 5 日 贈与の基礎知識(森) 教育資金の贈与など、平成 25 年は贈与に関する話題の多い年でした。 贈与税は 1 月 1 日~12 月 31 日の贈与について平成 26 年 3 月 17 日までに申告が必要です。 暦年ごとの贈与を実施されている方は、忘れずに今年中に行いましょう。 ① 暦年贈与 一般的にいう「贈与」がこれに当たります。 受贈者(もらった人)ごとに計算し、年間 110 万の基礎控除を引いた金額に税金がかかります。 税制改正で平成 27 年以後は税率が変わります(下がる部分と上がる部分があります)。 ② 相続時精算課税 .......... 贈与を受けた場合に、この制度を選択すれば贈与を受けた時点では 2,500 万円まで非課税になる制度です。 贈与者(あげた人)が亡くなった場合には、贈与を受けた金額を相続財産に合算して精算します。 この制度を受けられるのは、推定相続人である 20 歳以上の子で、贈与者は 65 歳以上となっています。平成 27 年 1 月以降は、贈与者の要件が 60 歳に引き下げられ、受贈者に孫が追加になります。 この制度の適用を受ける場合には、それ以後は①の暦年贈与は使えません。 また、適用を受ける旨の申告が必要です。 ③教育資金の一括贈与 平成 25 年 4 月から始まりました。平成 27 年 12 月 31 日までの 3 年間の制度です。 贈与者が、子や孫に教育資金を一括で贈与した場合に、1,500 万円までが非課税になります。 金融機関を経由して税務署へ申告書を提出する必要があります。 子や孫が 30 歳になった時点で使っていないものがあれば、その時点で贈与税が課税されます。 ④住宅資金の贈与 直系尊属(父母・祖父母)から住宅取得の資金を贈与された場合に、非課税となる制度です。 平成 25 年中の贈与であれば 700 万円(省エネ住宅等は 1,200 万円)、平成 26 年中の贈与であれば 500 万円 (省エネ住宅に該当する場合は 1,000 万円)までが非課税になります。 特例を受ける旨の申告が必要です。 1 中小企業経営力強化資金融資(神木) 本トレンドニュースではこれまでに、認定支援機関の経営支援を受けた事業者に対する補助金(創業補助金、も のづくり補助金など)を案内してきましたが、今回は日本政策金融公庫による融資制度を紹介します。 「中小企業経営力強化資金」 対象者:経営革新又は異分野の中小企業と連携した新事業分野の開拓等により市場の創出・開拓(新規開業 含む)を行おうとする者で、認定支援機関の指導及び助言を受けている者 対象資金:設備資金、運転資金 貸付限度:≪中小企業事業≫7 億 2,000 万円(運転資金:2 億 5,000 万円) ≪国民生活事業≫7,200 万円(運転資金:4,800 万円) 貸付利率:基準利率(*1)- 0.4% 貸付期間:15 年以内(設備資金) 、7 年以内(運転資金) 貸付条件:①事業計画や経営改善計画を策定し、実行責務を負い、期中の進捗報告を行う ②認定支援機関より上記計画の策定支援、及び継続的な経営支援を受ける ( (*1)H25/3 月現在→≪中小≫1.45%、≪国民≫1.95%) 新規事業を起こす場合に、認定支援機関の支援を受け、借入申込時に事業計画を策定・提出すれば、▲0.4%低 い利率で借入を行うことが出来ます。借入期間中は継続して認定支援機関による支援を受け、公庫に事業計画の進 捗報告を行う必要がありますが、事業を継続していく上ではどちらも不可欠な要素であり、さほどハードルは高く ないものです。ご興味のある方は認定機関であるイースリーパートナーズまでご相談下さい。 定年退職・再雇用について(橋本) 平成 25 年 4 月 1 日に希望者全員の 65 歳までの安定した雇用を確保することを目的として改正高齢者雇用安定 法が施行されました。事業主は高年齢者雇用確保措置として以下の措置を講ずることが義務づけられ、事業主は原 則として希望者全員の 65 歳までの雇用を確保する義務を負うことになります。 ①定年を 65 歳以上に引き上げること ②継続雇用制度導入(本改正により下記経過措置を除き対象者を限定することは出来なくなりました) ③定年の定めの廃止 経過措置として継続雇用制度の対象者を限定している場合で平成 25 年 3 月 31 日までに当該経過措置を利用す ることにつき労使協定を締結している場合には、下記の通り継続雇用制度の対象者の限定を段階的に継続できます が、当該協定を締結していない事業主の方は平成 25 年 4 月 1 日以降は高年齢者雇用確保措置を講ずる義務を負 うことになります。 経過措置 ・平成 25 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで⇒61 歳以上の方につき継続雇用制度の対象者の限定可能 ・平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日まで⇒62 歳以上の方につき継続雇用制度の対象者の限定可能 ご不明点等がございましたら、イースリーパートナーズまでお気軽にお問合せ下さい。 ・平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで⇒63 歳以上の方につき継続雇用制度の対象者の限定可能 ・平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで⇒64 歳以上の方につき継続雇用制度の対象者の限定可能 高年齢者雇用確保措置を実施していない場合には、労働局・ハローワークが改善指導、勧告を行い、それでも是正 されない場合には企業名が公表されることがあります。また、ハローワークなどから助成金を受けられなくなる可 能性もありますので注意が必要です。 【高槻本部】 TEL 072-686-5131 【大阪事務所】 TEL 06-6654-6805 【京都事務所】 TEL 075-354-8455 イースリーパートナーズみんなのブログ更新中です http://e3-partners.seesaa.net/ 2
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