ケニア紅茶のお話 - 旅サロン・ユウ

ケニア紅茶のお話
ケニアといえば、アメリカ大統領オバマ氏のお父様の出身地として一躍有名になりましたが、日本からだったら
飛行機で約 15 時間。決して近いところではありませんが、メディアで「ケニア」という言葉が出るのは、本当に
珍しいことです。サファリでしかイメージの無かったケニアですが・・
ケニアというとコーヒーというイメージがあるのですが、ケニアでは紅茶が沢山飲まれています。
「へえー」っと
思うかもしれませんが、理由は簡単。ケニアの人たちは苦いのが苦手、甘いものが大好き。なのでコーヒーほとん
ど飲まないということ。ちなみに、日本のお土産だったら「ようかん」や「きんつば」なんかが喜ばれます。
紅茶の産地というとインドが挙げられますが、20 世紀初め
にイギリスの企業によるプランテーションではじまり、独立後
は紅茶栽培が奨励され 2004 年にはインド、中国に次いで世界
第 3 位の生産量でした。
標高1600∼2000mの高地に広がる大きな茶畑で作られ
たケニア紅茶は、主にパキスタン、英国などに輸出され、日本
でも1000tを超えるケニア紅茶が輸入されています。
ケニア紅茶のブランドでは安くしか売れないので、ブレンド
ティーの材料としてよくつかわれています。
その1 赤道直下での紅茶栽培
ケニアを搭載に走る巨大渓谷「グレート・リフト・バレー」
周辺には、標高の高い山地が広がり、ケニア山(標高5200m)
はキリマンジャロに次ぐアフリカ第二の標高を誇ります。
この辺りとケリチョ、ナンディヒルズの西部地域がケニア紅茶の主な生産地です。ケニアは赤道直下にあり沿岸
地域は熱帯性気候ですが、この紅茶を栽培する高地(標高1600m以上)では、寒暖の差が激しく、水はけがよ
く、紅茶の栽培に最適です。
ケニア紅茶の最大の特徴は、無農薬栽培です。高地で生産されていること、アジア大陸から隔離され深刻な病害虫
がいないことです。
その2 丁寧に手摘みされています。
年間を通じて栽培されていますが、日本での収穫は年に1∼2回なのに対して、ケニアでは 1 年中平均して 2
週間に 1 回の割合で行われます。収穫はすべて手摘み。
「1 芯2葉(この部分をペコー=若葉の裏側に白い毛があ
るものです。決してオレンジ味の紅茶という意味ではありません。一番上から フラワリーペコー
オレンジペコー ペコー と分類されています。葉の良し悪しではなく、葉の
大きさを表しています。
)
」の部分だけを丁寧に選んでいます。茶葉が土と接触す
ることなく、清潔さを保ち、高い品質を維持しています。
その3 お茶の製法は?
最近の設備を導入した「CTC
(Crush,Tear,Curl)製法でケニア紅茶は作られます。
収穫された茶葉は、16 時間ほど自然乾燥され、その後いくつかの機械
を通し、だんだんと細かく砕かれ成形されていきます。
日本ではまだこの製法はあまり知られていませんが、そのコロコロとし
た丸い茶葉は非常に抽出時間が短く、ミルクティーなどに最適といわれて
います。世界の紅茶の主流派CTC製法で、紅茶市場の 6 割以上を占めて
います。
その4 高カテキンでからだのイイことたくさんのケニア紅茶
ストレス、喫煙、排気ガス、紫外線、過度の飲食や運動など様々な刺激によって、活性酸素が必要以上に作られ
てしまいます。このように余分に作られた活性酸素を減らし、身体の機能を助け、生活習慣病などを予防するのが
カテキンの力です。また、ポリフェノールもたくさん含まれています。
カテキンには他にも以下のような働きがあります。
殺菌作用、美肌効果、毒素の不活性化、ダイエット効果、ウイルス感染予防、口臭予防、二日酔いの解消、虫歯予
防など・・・
ポリフェノールとは、ポリフェノール類の総称です。ケニア紅茶に多く含まれているカテキンもそのポリフェノ
ールの一種です。現在注目されているポリフェノールは、悪玉コレステロールが活性酸素と結び付く前にポリフェ
ノールが活性酸素と結び付き、動脈硬化を防ぐと考えられています。
ケニア紅茶の飲み方
☆ ストレート・ティーであっさりと
[ティーカップ3杯分の作り方]
① ティーポット・急須などに、ティースプーンに平盛り3
杯分の茶葉を入れる。
② 沸かしたての熱湯約500cc をポットに注ぎ、時々ポッ
トを揺らしながら3分待つ。
③ 茶こしを通して、カップに注ぐ。
*ケニア紅茶の葉の形状は、円形の粒状(CTC製法)であ
るため、葉が大きい紅茶に比べて出方が早いので、ストレー
トであっさり召し上がるためには、浸出時間を3分にとどめ
ておいた方がよいでしょう。3分の浸出時間ですと、わずか
な渋みが出てそれがコクになっておいしいのですが、渋みが
嫌いな人は2分30秒くらいにしたほうが、おいしく感じる
こともあります。
☆ おいしいチャイ
[ ティーカップ3杯分の作り方]
① 手鍋に200∼250cc の湯を沸騰させ、ティースプーンに
山盛り6杯分の茶葉を入れる。
② 水分が少なくなるまで煮込む。
③ これに、ミルク約500cc を入れて沸騰させる。
④ 茶こしでこしてカップに注ぎ、好みに応じて砂糖を入れる。
*紅茶をミルクで煮出さないところがポイントです。
☆
暑い国の暑さを乗りきる妙薬、爽やかなチャイ
(インド・アフリカ風 スパイス・ミルク・ティー)
[ティーカップ3杯分の作り方]
① 牛乳300cc 、水300cc をを鍋に入れ、これに茶葉をテ
ィースプー ンに山盛り3杯分、それにカルダモンとシナモンを好
みに応じてふりかける。
② 中火で10分位煮出して、中のエキスが出たら、茶こしでこ
してカップに注ぎ、好みに応じて砂糖を入れる。
*カルダモン、シナモンとも、パウダーとして香辛料店で入手で
きます。また、各種香辛料をまぜあわせたものがガラム・マサラ
という名で売られているのでそれを使うこともできます。生のシ
ョウガをスライスしたり、すりおろしたりしたものを入れても、
おいしいスパイス・ティーが出来ます。
☆
モーニング・ティーにはこれ!ストロング
ミルク・ティー [ティーカップ3杯分の作り方]
① ティーポット・急須などに、ティースプーンに山盛り6杯
分の茶葉を入れる。
② 沸かしたての熱湯約500cc をポットに注ぎ、時々ポッ
トを揺らしながら3分待つ。
③ 茶こしを通して、カップに半分∼2/3まで注ぐ。
④ あたためたミルクをお好みに合わせて注ぐ。
⑤ お好みに合わせて砂糖を入れる。
*わずかのミルクを垂らすだけでも、ずいぶん味が変
わりまろやかになりますが、本格的なミルクティーは、濃い紅
茶にカップ1/3∼1/2分までたっぷりミルクを入れます。
☆冷蔵保存用(家族で大量に飲む時など)
① 普通にホット・ティーを作り、熱いうちに砂糖を入れてか
き混ぜてよく溶かす。
② 別に準備したガラスポット、プラスチックボトルなどの冷
えやすい容器に①の紅茶を移す。 ③ 冷蔵庫に入れて、氷結
しないように冷蔵する。
*冷蔵庫で長く冷蔵した紅茶は、冷蔵庫から出した時に白く濁
っていることがありますが(クリームダウン現象)
、飲むのに差
し支えありません。
*少し薄めに作って砂糖なしでもいただけます。
冬だったら、上記のミルクティにゆずの皮をスライスしたものをいれ、3∼4分蒸らして、スプーンでさっと
混ぜて出来上がり。和風のミルクティが出来上がります。お客様のおもてなしにもぴったりのアイテムです。
もう一つ、冬のおススメ「ジンジャーティー」
。ジンジャーパウダーをスプーンに1/
4をカップにいれ、少量のお湯を注いでかき混ぜます。ひねしょうがのスライスを適量
用意してティーポットにいれ、沸騰したお湯と適量の茶葉をいれ3∼4分蒸らします。
蒸し終わったら、茶漉しを使ってカップに注ぎます。お好みで砂糖やミルクもOKです。
生姜には殺菌作用と体を温める働きがあり、まだまだ寒い冬を乗り切るのにおすすめで
す。
ケニア紅茶取扱
タ マ シャ ・ティー・ ハウス ( 旅サ ロン ユ ウ
内)
電話078−842−5700
紅茶の効用(あくまでもご参考まで・・・)
以下に一般的に言われている紅茶の効用について、ご紹介させていただきました。
紅茶が病気やその他に「効く」とか、紅茶を飲むと「治る」というものではありませんが、
「紅茶生活」のご参考
にしていただければと思います。
・・くれぐれも、ご参考に!!
紅茶の効能・効果
紅茶の効能・効果として、特に注目を浴びているのは、「紅茶フラボノイド」です。この成分は、身体の細胞を酸化させる活
性酸素を抑える働きをもつ抗酸化物質で、ビタミンC,E,Aと共に摂取することにより、より良く効果的に発揮します。紅
茶のお茶うけを工夫したり、ミルクやフルーツティーなどにして身体に摂り入れることにより、健康な身体を維持できます。
他にも紅茶には、優雅な気持ちにしてくれるリラックス効果や、身体を温める作用と、疲労回復効果など、心身ともに落ち着
かせてくれる作用があります。
紅茶の成分の効能
「タンニン(カテキン類、紅茶フラボノイド)」・・・抗酸化作用、動脈硬化抑制作用、血中コレステロール抑制作用、血糖上
昇抑制作用、解毒作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、消化促進作用、脂肪分解作用、制ガン作用など「カフェイン」
・・・
覚醒作用、大脳刺激作用、利尿作用、疲労回復作用、新陳代謝促進作用、血液循環促進作用など
ダイエット・肥満防止
紅茶に含まれる「カフェイン」には、集中力を高める効果、持久力の持続、他にも脂肪分解の作用があるので、ダイエットや
肥満防止の目的でスポーツをする際には、紅茶をスポーツ飲料にすることでホルモンの分泌が盛んになり、新陳代謝を促進し、
脂肪の分解に一役買う飲み物になります。以前は、マラソン選手の間で、紅茶をスポーツ飲料として飲むのが流行りになった
時期もあるそうです
がん予防
紅茶に含まれる「カテキン類」や「紅茶フラボノイド」には、抗酸化作用、抗ガン作用など身体に良い作用がさまざまにある
ので、日本人の三大死因の一つ、「ガン」になりにくい体を作る飲み物になります。ガンの予防には、ビタミンEが効果的と
もいわれていますが、紅茶の抗酸化作用の効果は、ビタミンEの約20倍ともいわれています。紅茶を含むお茶の飲用が多い
地域では、ガンによる死亡率が低いというデータもあるとのことですので、紅茶は身体の健康を維持するに欠かせない飲み物
といえるでしょう。
成人病予防
紅茶に含まれる成分のひとつ、
「タンニン」にはカテキンや紅茶フラボノイドを多く含んでいて、これら働きには抗酸化作用、
血中コレステロールの抑制作用、血糖上昇抑制作用、動脈硬化抑制作用などがあります。このことによって、高血圧の予防、
糖尿病の予防に効果があり、また、成人病の予防にも大変効果があります。生活習慣病を引起こす、運動不足、喫煙、飲酒な
ど生活リズムが乱れがちになると、成人病を引き起こし、治療も難しいといわれていますので、毎日紅茶を摂り入れるように
しましょう。
かぜ予防
紅茶に含まれる「カテキン類」は、殺菌作用があるため風邪のウィルスの活性を抑える働きがあり、感染を防ぐ効果がありま
す。他にも、紅茶には身体を温める作用があるので、寒気がする時に飲むと身体を温めてくれます。ただし、風邪を引いてか
ら紅茶を飲んでも効果はほとんど期待できませんから、風邪を引く前から紅茶でうがいをするようにして風邪の予防に摂りい
れましょう。
虫歯予防
紅茶に含まれる「タンニン」には、歯を強くする フッ素 が含まれています。紅茶に含まれる「フッ素」の量は、日本茶の
番茶に次ぐ含有量をもっていることから、紅茶を毎日飲むことで歯を強くし、虫歯予防に効果的です。ほかにも、紅茶には殺
菌作用や消毒作用もあることから、虫歯の原因になる歯垢や雑菌を防ぐ働きももっています。
リラックス効果・老化防止
紅茶には「カフェイン」が含まれていますが、その効能には、覚醒作用、大脳刺激作用、疲労回復作用があり、疲れやイライ
ラなど、ストレス解消に効果的です。それと、紅茶の場合は「カフェイン」の働きを「テアニン」が抑制するためにやさしい
飲み心地になります。注意したことは、飲みやすいことで摂りすぎてしまうと、逆効果になります。紅茶を適量に飲むことで、
脳を刺激するリラックス効果があります。ほかにも紅茶には「タンニン」に含まれるさまざまな作用が老化防止や美容にも効
果的とされています。
食中毒防止・下痢解消
O−157や腸炎ピブリオ、サルモネラなど細菌性食中毒や下痢の症状には、お茶に含まれる「カテキン」が食中毒の原因と
なる菌に対して抗菌作用を発揮します。つまり、食中毒防止・下痢解消には、お茶を飲むことで、感染力の強い病原菌もお茶
に含まれるカテキン類が毒作用に働き、食中毒菌の繁殖を抑え、解毒する効果があるということですね。食中毒の怖い、梅雨
の時期、夏の暑い季節には、お茶はもってこいの飲み物ということです。
ケニアのお話
ケニアには、多様な地形のコントラストがあります。また、何世紀にもわたり
貿易と移民のルート上に位置していたため、様々な文化の影響を受けました。
近代的な文化を持つケニアの人々が魅力的な国です。
ケニアは、アフリカ大陸の東海岸に位置する国です。また、赤道が国土を二分
分しています。
国土面積は 586,600 平方キロメートルで、日本の約 1.5 倍です。
東はソマリア、北はエチオピアとスーダン、西はウガンダ、そして南はタンザ
ニアと隣接しています。
ケニア時間は、グリニッジ標準時間より 3 時間進んでおり、日本との時差は−
6 時間です。
ケニアに行くには、関西空港からエミレーツ航空を利用してドバイを経由、
首都ナイロビへ向かいます。エミレーツ航空は、アラブ首長国の飛行機で、世
界のエアラインベスト10のうち、2位(2008 年度)の実績をもつ航空会社
です。
ケニア最高峰は、ケニア山(Mount Kenya)です。アフ
リカ大陸で 2 番目に高い山です。標高は、5,199 メート
ル(17,058 フィート)にもおよびます。ケニア山には、
キクユ族やほかの民族に、神 ンガイ が住むと信じられ
ている神聖な山です。ケニア山は、赤道直下に位置してい
ますが、その山頂には万年雪を抱いています。
ケニアは、言うまでもなく、動物観察の機会に非常に恵まれた
国です。ケニアの平原地帯、サバンナでは、たくさんの大型動
物たちに出会うことができるでしょう。ケニアで最も不毛な地
域は、主に国の北部と東部です。この地域の砂漠地帯と半砂漠
地帯は、ケニアの全国土の約 20%を占めています。
ケニアには、16 の主要な動物生態系があり、これらは国立公園、国立保護区、そして動物保護区として、それぞれ国、
地方自治体により管理されています。
ケニア最大の国立公園は、 ツァボ国立公園 です。実際には 2 つの国立公園、 ツァボイースト国立公園 と ツァ
ボウエスト国立公園 に別れています。これらの 2 つの国立公園をあわせると、英国ウェールズと同じ大きさになるの
ですから、驚きです。
マサイマラ国立保護区は、世界で最も有名な動物保護区といえるでしょう。この平原は、隣国タンザニアのセレンゲ
ティ平原から続いています。恒例のヌーの大移動(川渡り)は、7 月と 11 月に行われます。300 万頭もの動物たち
が、乾燥して草が無くなったタンザニアの平原から、より緑で恵みの多い牧草地、標高 2,000m 近いマラにむけて移
動してくるのです。
他にも、アンボセリ国立公園、サンブル国立保護区、シャバ国立公園、バッファロースプリングス国立保護区、そし
てメルー国立公園などがあります。
マサイマラのオグラヌーの群れ
マサイマラやアンボセリでもっとも多く見られる草食動物です。
毎年何百万頭の群れが集団でタンザニアのセレンゲティ国立公園
からマサイマラに大移動を繰り返します。ヌーを捕食するライオ
ンやヒョウやハイエナ等の肉食動物も彼らを追って移動します。
時には目のいいシマウマやガゼルと、嗅覚に優れたヌーが一緒に
なり、お互いを補いながら敵から身を守ります。全ての動物達が
ヌーの動きと連動しているのです。特に7月はマサイマラに行く
沢山の動物がマラ川を渡る光景が見られる可能性が高いのでお勧
めです