こ の 街 で 第22号 日 平成 19年 5月19日(金) 発 行 サポートセンター径 〒 247-0034 発 行 注:この広報誌は、地域の皆さんを対象としています。 広報係 横浜市栄区桂台中 4-5 ℡045-897-1101 fax1119 ケアホーム トポスでの一場面 ◆P1 表紙 /目次 ◆P2 『地域レポート最前線』 ◆P3 『生活支援事業』 ◆P4 『相談支援事業』 ◆P5 『にんにくの視線』 ◆P6、7 『新しい仲間紹介』 『小祝貴史の祝っとこ』 ◆P8 お知らせ 『編集後記』 ケアホーム「トポス」での自立生活 ~頼りにされているアニキ、安室さん~ 地域の皆さん、こんにちは、今回の地域レポート最前線ではケアホーム「トポス」とそ こで生活をしている安室さんのお話です。 まず、ケアホームというのは、障害のある方たちが、親元を離れ、介助者と共に4~5 名で暮らしている家のことです。家の中は段差をなくし、エレベーターを付けるなど、暮 らす人に合わせて改築されており、自立して生活できるように工夫されています。 今回紹介する「トポス」は、生活全般に身辺介助が必要な方 2 名と、身辺自立されてい る方2名の男性4名の方達が暮らしているケアホームです。 「ただいまー」それぞれが仕事を終えて帰宅します。一番早く帰宅している安室さんは豪 快な笑顔で皆の帰宅を迎え入れてくれます。みんながリビングに揃うと夕飯のメニューや テレビの話題など、ワイワイと賑やかに話が始まります。さながら、部活動の合宿のよう な雰囲気で、笑いが絶えることはありません。 安室さんがトポスで生活を始めてから、この春で 1 年が過ぎました。初めは週に 1 泊か ら徐々に泊数を増やし、現在は週に5~6日生活されています。日を重ねるごとに親元を 離れた暮らしに自信を持ち、仲間との共同生活を楽しみながら暮らしている安室さんは、 みんなから慕われ、「アニキ」と呼ばれています。 安室さんは意志を言葉にすることが難しいのですが、「アニキ、どのチャンネルする?」 「アニキ、何か言いたいの?手伝うよ!」と、介助者に代わり仲間が丁寧に聞き取りをし てくれます。トポスの同居人で、なかなか生活日数を増やす事が出来ない方がいらっしゃ いました。現在は、生活日数を増やされていますが、生活し始めた当初は、様々な不安が あり、ご本人も悩んでいたようです。しかし、一足早く生活日数を増やした仲間に刺激を 受け、それをパワーに換えて、新たな一歩を踏み出せたようです。ここには、お互いに得 手、不得手をフォローしている生活者同士の姿があります。 「トポス」は、生活全般の介助が必要な方と、身辺自立している方の共同生活です。一見 すると生活ペースやスタイルが合わないようですが、お互いを思いやり、優しさを伝え合 って生活されています。年齢も、障害も、仕事も異なる方達の生活ですが、同じ屋根の下 で、尊重し合いながら生活しているからこそ、心地良い暮らしの場になっているのだと感 じています。 トポスの雰囲気は、居るだけで元気が出ます。 男所帯の汗臭さ?トポスの「アニキ」安室さんに、会いに来てください。ボランティアさ ん大歓迎ですよ。 ☆ ボランティア受入れ連絡先 <トポス> ℡ 891-1080 日中活動支援:勝俣篤志 担当、増留 ☆ 学齢期の春休みプログラムも終わり、また新しい年度がやってきました。新しい職員も2名 加わり、昨年度以上に『居心地の良い場所・居心地の良いサービス』を心がけてお待ちしてお ります。今年度も宜しくお願いします。 〇引き続きショートステイ枠は3枠を基本とし、緊急時の宿泊のための1部屋を確保する 為、ご利用日程の調整等をさせていただく場合がございます。そのため、ご利用の前月 中旬に決定のご連絡をさせていただくまでは日程の確約は出来ませんのでご了承下さ い。 〇ご利用中、体調不良などにより家族の方に連絡を取らせていただく場合がございま す。(通院は緊急の場合を除きご家族の付き添いとなります) 〇日にちや曜日を固定するなどの定期的なご利用、長期に渡る宿泊はお断りしていま す、ご了承ください。 〇ショートステイのお申し込み期限(一時ケアを除く)は、ご利用月の前月5日までとなっ ております。9月分までの日程は下記のスケジュールを参考にしていただき、期限を過 ぎたお申し込みはお断りさせていただきますのでよろしくお願いいたします。 ※ 緊急時に関しては上記の限りではありません ショートステイお申し込み期限 7 月分/~6 月 5 日、8 月分/~7 月 5 日、9 月分/~8 月 5 日 たくさんの方がやってくるショートステイ、中には泊まることに不安を抱えている方もいます。 ほんとは大好きなお風呂なのに移動できなかったり、なかなか寝付けず明け方まで一緒にウトウトし て過ごしたりと、始めはリラックスしてもらえないこともあります。でも、 落ち着ける環境や楽しく過ごす方法を探っていきながら、笑顔で過ごせたり 無事家族に報告し安堵してもらえるようになったときの嬉しさは何ものにも 替えられません。 いろんな不安を抱えながらも来てくれる人をはじめ、もちろん楽しみにして くれる人も!これからもみなさんのお越しをお待ちしています。(三橋清之) 春休みの余暇プログラムにて 相談支援室は、今年の2月から本郷台駅前にある横浜銀行2F の「つどいの広場 さかえ」に移り ました。 交通の便もよく、銀行に来た方が気軽に立ち寄って声をかけてくれる機会も多くなっているように感 じます。また、お隣の「子育てサロン」に来る親子のみなさんが「こんにちは!」といつも元気な声 をかけてくれたり、3 階の「さかえ区民活動センター」を利用される方が見学に寄って下さったりと、 地域の皆さんとの交流が毎日の活力になっています。 障害者自立支援法の施行に伴い、障害の種別に関わらず福祉サー ビスが提供されるようになったことで、さまざまな方からの相談が 寄せられるようになってきました。来館や電話、訪問での話し合い を通じて、日常生活への支援や、福祉サービス・余暇活動・就労に 関する情報提供など、その内容は多岐にわたります。 つい先日、こんなことがありました。 リハビリ施設から、自宅に戻った T さん。久しぶりに戻った我が 家に戻れた嬉しさと不安が入り混じっています。さて、慣れていた はずの一人暮らしも久しぶりだと、どこか勝手が違うようです。お 金をどうやって使えば良いだろう。おうちの中で転んだらどうしよ う。ガスの元栓閉め忘れないかしら・・・不安は尽きません。本人はもちろんのこと、担当のケー スワーカーも心配しています。 さぁ、我々の出番です!今月はどの位のお金で生活をしていかなければならないか。ヘルパーさ んが入らないときの食事のメニューはどうしようか・・・本人と一緒に考えます。また、T さんが 動けなくなったらどうすれば良いか。携帯電話?緊急時通報システム?・・・ご近所に住む大家さ んと一緒になって考えています。 また、ある時は、感覚過敏で外に出られなくなっ たお子さんの相談がありました。その時は、インタ ーネットで支援グッズを一緒に探したり、同じ症状 で悩んでいたお子さんを持つ先輩お母さんから、お 知恵を拝借したり・・・ そんな中、引きこもりがちだった方が、再び元気 に通所をはじめた。という嬉しいお知らせが届くこ ともありました。 障害があっても、住み慣れたこの街で安心して暮らしていく為の課題はそれぞれですが、地域の ネットワークと身軽な(?)フットワークを大切にして「だれもが暮らしやすいまちづくり」に貢 献することを目指し、今日も奮闘中です。 (立花秀彦) ※今年から相談員が立花、大森、口野の 3 名になりました。これからも宜しくお願いします。 め にんにくの視線 『輝く笑顔・皆との会話』 径で働き始めて今年で 9 年目。この間、私が出会った笑顔は数え切れません。 『微笑み』『大爆笑』 『泣き笑い』笑顔はどれをとっても周りの人を明るく元気にし、また心に響いて きます。私が担当させて頂いているリサイクルグループは毎日、皆の笑い声が絶えません。誰かが笑 っていると自然と会話が広がってきて、 『あれ?何か楽しい事あった?』 『ねえ、皆で聞いてみようか?』 話が弾み、皆で笑い、途中から来た人達までニコニコ笑顔がこぼれます。 障害が重く言葉を持たない方達。彼らの言葉は「表情」や「瞳の輝き」や「笑顔」だと私は感じて います。言葉のコミュニケーションがとれなくても手を握ると暖かい感触が伝わってきて『あっ!今 日は元気だね。冷えてなくて良かった』と会話。朝、部屋に入ってくる皆の顔が笑顔だと『気持ちが 落ち着いているね。体調も良いみたい』悲しく・辛そうだと『調子が悪いのかな?昨夜は寝てないの?』 と皆の表情を見ながら会話が生まれてきます。また皆と話をしていると彼らも私達の表情を覗き込ん できます。皆は人の心の中を読む力があるのです。私の元気がないと『大丈夫?』と言っているよう なやさしい目でジッと顔を見てくれます。誰か仲間の具合が悪くなると泣きながら心配してくれます。 周りの雰囲気で皆は気持ちを読むことが出来るのです。 私はこのような、すばらしい笑顔と繊細な感情を持った彼らの事を沢山の人達に知ってもらい たいと思っています。リサイクルグループの皆は、ほぼ毎日缶回収の仕事で地域の中を歩いてい ます。(車椅子の方もいます)地域での活動も 9 年目を迎え沢山の方々から声 をかけて頂くようになりました。皆で楽しく笑顔いっぱいに歩いている私達を 見かけたら是非、声をかけてください。皆の輝く笑顔と楽しい会話に参加して 来て下さい。皆は多くの人達の中でこそ輝きを放つすばらい人達なのですから。 (長谷川敏子) この 4 月から径のメンバー 僕は、週に 1 度径に来てい になった社会人 1 年生です。 ます。特技は鼻歌で、100 好きな事はお買物と歩くこ 曲以上のレパートリーがあ はじめまして。僕は今年の とです。お天気の良い日は家 ります♪径では散歩も大好 1月から径に来ました。今 から径まで歩いて通ってま きですが、新しい事にも挑 年は遊びでお菓子作りをや す。これからもよろしく 戦し、楽しみを増やしてい りたいです! お願い致します。 きたいと思っています! 好きな言葉やマスコット、 受注班:安宅隆司 ゆい:上野陽介 キャラクターがたくさんあ ります!みなさん一緒に お話しましょう! ゆい:清水徹 新メンバーへ 初めまして!! 特技は野球です。 径では草野球チームを作りたいと 頑張れ~!! ゆめにも遊 新メンバーへ びに来て一緒にパン作 径での生活には慣れまし ろうね。 たか? 居心地はどうで すか? これからいいお ゆめのパンや 阿出川学 付き合いが続いていきま 思ってます。野球やりたい方は僕に すように‥。末永くよろし 声をかけて下さい。 く! 受注班:谷本崇幸 副所長 金子恵子 よろしくお願いしま~す。ちなみに 僕はピッチャーをやってます。 径に来る前は保育の専門学生でした。 初めまして。前職は販売をや 自慢はなんと言っても健康体です。あと っていて、福祉の現場は初め 物事をひとつひとつ楽しむことで てですが頑張っていきます。 す!!早く皆と仲良く楽しくやって よろしくお願いします。 いきたいです!!一生懸命頑張ります。 日中活動支援:鈴木洋大 日中活動支援:金子洋平 (勝俣篤志) 以前、大型トラックの運転手をして よく喋り、よく食べ、よく笑 初めまして。主婦暦8年、3? いましたが、去年一から、朋や can、 い、毎日元気に落ち着かない 歳の新人です。気持ちはフレッ ケアホームでアルバイトとして働 私ですが、はりきって頑張り シュに頑張ります。よろしく いて、今年の四月から径の職員にな ます。よろしくお願いしま お願いします! りました。これから皆さんにいろい す!! 相談支援:大森清香 ろ教えてもらってがんばってやっ 日中活動支援:首藤淑子 ていきたいと思います。よろしくお 願いします。 生活支援:沼田浩二 新スタッフへ One for all, all for one!! チームの中には 色々な役割の人が必要であり、一人一人がチーム のために必要です。共にスクラム(熱すぎ??) んでいきましょう!! 生活支援主任 組 伊豆 恵 新スタッフへ 人は助けられるよりも助ける方が好きなのだと思います。 これは別に不思議なことではありません。私たちは誰でも(障害があっ てもなくても)心の底では求められ、重宝がられ、頼りにされ、必要と されている人間だと思いたいのです。皆さんが、障害のある人たちを「介 護の対象」として…だけではない関わり(支援)を目指せる職員になるこ とを切に期待します。所長 白鳥基裕 今年度一発目の「いわっとこ!!」は、去年から径の仲間入 りをし、ゆめのメンバーとなった秋山光ルビンさんです。5/8 になんと 20 歳になられました。まさに大人の仲間入りです。去年 からパンを初め、いろいろな事にチャレンジし、大きく成長された秋山さんに、人生の先輩でも ある僕がインタビューしました。 「20 歳になったら何をやる??」の問いに「・・・わかんない」と答えた彼・・・ そうだよね。まだまだ若い!これからいろいろな事を経験して、自分のや りたい事を見つけられるといいね。たくさんの先輩達が応援しているから ね!!一緒に頑張ろうね。 お知らせ 社会福祉法人訪問の家『後援会』会員のお誘い 社会福祉法人『訪問の家』後援会は,法人の理念である『どんなに障害が重い人達も共に社会の中で暮 らしていこう!』という活動を応援するために作られました。ご支援頂ければ幸いです。 * 後援会費……年会費一口 2,000 円(何口でも結構です) * 申し込み……申し込み用紙が朋、又は径,桂台ケアプラザの窓口に置いてあります。 * お問合せ……TEL045-894-6611 fax892-3909(朋内) ☆今年度より後援会会長を株式会社ファンケルの名誉会長、池森賢二さんが快く引き受けてくださいました。 よろしくお願いいたします。 新しくなりました! 3月に径の公用車が新しくなりました。径の開所以来、毎日の送迎や、お出かけに活躍してきたバン が2月故障してしまいました。そこでこのたび、日本財団から補助を頂きハイエースを購入する事がで きました。 特徴はなんと言っても、その車内の広さ!車椅子を4台同時に 固定できるのです!最前列には余裕を持って!…3人座れま す。これで、みんなでロングドライブに行く事が出来るように なりましたね。 ただ、心配なのは、車の大きさ。 。 。 でも、径は名ドラーバー揃いですから! ~ 編集後記 ~ 法人の理事、法人保護者会会長であり障害福祉分野の先駆者として 活躍されてきた深沢忠一さんが今年 1 月にお亡くなりになりました。 お会いするたびに包み込むような笑顔で職員一人ひとりに 丁寧に頭を下げ、利用者さんには腰をかがめ温かい言葉を掛けてく ださっていた姿が印象的でした。 職員にとっても、そして法人全体のお父さん役の方はいなくなって しまいましたが、利用者さん、保護者会、職員が手を取り合って会長 の意志をしっかり受け継いでいきます。 深沢会長、私たちをそしてこれからの横浜の福祉を暖かく見守って いてください。 ご冥福をお祈りいたします 日中活動支援:庄司晃洋 発行:社会福祉法人訪問の家 247-0034 サポートセンター径 横浜市栄区桂台中 4-5 広報係担当:庄司晃洋・伊豆恵・立花秀彦・渡辺敬子 径 045-897-1101 FAX 897-1119
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