eneration 3 G 熟練マスター世代キャリアを重ねたフィットネス指導者が、これまでの経験や実績を踏まえながら、後進へのアドバイスや同世代へのエールを送ります。 Midori Ohshima 大島みどり（神奈川県指導歴27年） JAFA/ADI 健康運動指導士介護予防指導士「好きなことを仕事にできる幸せ」楽しいエアロビクスを仕事に！ JAFA会員の皆様こんにちは！湘南エリアを中心に活動等すべてにわたり、後にフリーランスになったときに非常に大きな基礎になりました。養成コースを出ていきなりフリーで仕事をしていたら、今の自分はなかったと思います。をしております大島みどりです。私は現在、民間のフィットネスクラブでエアロビクス、ステップ、コンディショニングフリーランス転向と将来への不安等のクラスと、公民館でのサークル活動、高齢者施設での介護予防運動をするかたわら、フィットネス指導者の派遣事業をしております。 90年代にコンビネーションやステップが広がると、フリーランスになったのをきっかけに、年に一度LAに行くようにこの27年間、社会状況の変化に伴うフィットネスクラブなりました。LAではスタジオをハシゴして、最新のプログの変遷の中、フィットネス指導者としてのあり方を模索しなラムや現地スタイルのコンビネーションを学んで日本へお持がら、無我夢中で過ごしてきました。私がエアロビクスと出ち帰りしたものです。会ったのは、大学生のときに運動不足の解消にとスポーツク同時に、40歳を過ぎても今のようなハードなレッスンがラブ（当時はフィットネスクラブという呼び名ではあり続けられるのだろうか？クラブは契約をしてくれるのだろうませんでしたね）へ行ったのが最初でした。そこでは、スタか？と考え始めたのもこの頃でした。ストレッチやコンディジオNAFA出身のかっこいいエアロビクスインストラクターショニング系のレッスンを少しずつ担当し始め、まずはその（これも当時はフィットネス指導者という呼び名はありクラブにとってなくてはならないフィットネス指導者になませんでした）が、ハイレグのレオタードに身を包み、バリるにはどうしたらいいかと、常に考えるようになりました。バリのハイインパクトのレッスンを行っていた時代です。フィットネス指導者の派遣業もこの頃から開始し、今に至っ元々バレエやダンスをしていたので、エアロビクスの爽ています。快さにすぐハマり、太り気味だったからだがあっという間にシェイプしていったのに驚いた記憶がよみがえります。そして、こんなに楽しいことを教えるのが仕事になるのなら…と、迷わずフィットネスクラブへ就職しました。エアロビクス衰退は由々しき問題バブル崩壊と時を同じくして、エアロビクスの内容は複雑化していきました。インストラクター自身がコンビネーショ社員としての下積み時代私がエアロビクスインストラクターとしてデビューしたンに追われ、運動効果は二の次というように本末転倒になってきたのもこの頃だと思います。 2000年代に入ってからスタジオプログラムは多様化し、会 1986年はバブル景気真っ只中で、フィットネスクラブへ入員さんの平均年齢も年々上がってきました。「からだを鍛える」会することがステイタスな時代。クラブでは「スタジオ＝エではなく「からだをケアする」クラスが増え、あっという間アロビクス」が定番で、誰もが気軽にエアロビクスに参加しにエアロビクスの占める割合は減少の一途をたどっていきまて楽しんでいました。した。現在のスタジオはプレコリオが全盛でしょうか？私も社員としてジム指導を行いながら、スタジオのレッス世間では団塊の世代が現役を退き、メタボやロコモというンを徐々に増やしていきました。フリーのエアロビクスイン言葉が浸透し、医療費の削減や健康志向が求められています。ストラクターたちが競技会やイベントで華やかに活躍していそんな中、効果的に循環器の機能を改善し、内臓脂肪を減らるのをうらやましく思いながら、フリーに負けないフィットし、筋持久力アップをするはずのエアロビクスが廃れていくネス指導者になるにはどうしたらいいだろうと、筋トレに励のは由々しき問題です。んだりセミナーに参加したりして試行錯誤を続けました。この社員として働いた５年間は、経営、運営、人材、教育 6 HEALTH-NETWORK October, 2013 現在はクラブの入会動機で「エアロビクスがしたいから」は、ベスト10にも入らないそうです。「やせたい」「脂肪を私たちのフィットネス指導減らしたい」という目的の人が多いのにもかかわらず…。いの人数になってしまうこともざらです）。皆さんとても楽しそうに、初心に帰った気持ちでレッスンを受けていらっしゃいました。日本のエアロ復活に向けてのヒントがここにエアロビクスは何のためにやるの？もありますね！エアロビクス未経験の方がもつ、エアロビクスへのイメージで多いのが「難しい」「お母さんがやるエクササイズ」等 120％の力を出していますか？だそうです。いつの間に、エアロビクスはこんなに難しくとっつきにくいものになってしまったのでしょう？私の仕事への活力は、何よりお客様から返ってくる笑顔、初期のエアロビクスはリニア中心で、ひたすらインストサポートしてくれる家族、それに切磋琢磨できる仲間や先輩ラクターのまねをすればよかったため、全員が踊れる一体感に恵まれたことです。いつもアメリカに一緒に行く友人は、やエアロビクスハイといわれた高揚感を得られました。アスリート兼スタジオ経営者で、大変な努力家なので常に刺これって今流行のプレコリオやZumbaに共通していません激を受けています。か？「温くないか？今の自分」。これは最近何かのキャッチコそうです。お客様の大半はストレスを溜めにレッスンに来ピーで気に入った言葉です。20代の頃、先輩インストラクるのではなく、楽しくまたやりたいと感じるクラスに集まっターに仕事の愚痴をこぼした時「あなたは本当に120％の力てくるのです。私は中上級のコンビネーションを否定するつを出したのか？」と問われ、とても恥ずかしく奮起したのをもりはまったくありません（私も中上級で今風？のエアロや思い出します。今でもへこみそうになったときは、この言葉りますよ！）。でも、せめて初心者・初級のクラスは、初めをかみ締めてまた一歩踏み出していく原動力にしています。てでも楽しめる、本来のエアロビクス効果の上がるクラスの JAFA会員の皆さん！過酷な労働条件や人間関係など、いろいろな悩みにぶつかることも多いと思いますが、渋々・復活を目指しませんか？嫌々の気持ちでこの職業に就いた人はいないはず。好きなこ今年のIDEAで、エアロ復活のヒントを学ぶとを仕事にできているって何て幸せなのでしょう。健康と幸せをお客様とシェアできる最高な仕事に、誇りと責任を持ち IDEAコンベンションに参加して、11年になります。今年ましょう。そして、自分にかかわるすべての人に、感謝の気もダンスエアロ、360度ステップ、リフレクソロジー等、い持ちを忘れずに、これからも一緒にこの仕事に携わっていきろいろチャレンジしました。ましょう。その中で私のイチ押しは、フレッド・ホフマンのエアロビクスでした。彼はエアロビクス創成期に活躍された方で、現在はレッスンよりも事業中心に活動されているようですが、昨年のJAFAフォーラム（東京会場）で来日されたのでご存知の方も多いと思います。フレッドのクラスは「ノンストレスで最高のエアロミュージックと慣れ親しんだLo-Hiを楽しもう！」と、奇抜な動きも、小難しいコンビネーションも一切なく、本当にシンプルな動きだけで構成されていました。参加者は、コリオを覚えるというストレスから解放されるうえ、基本動作をダイナミックに動くので、しっかり有酸素運動になり、なにより気持ちがいいのです。久しぶりに「こんなに単純なのに気持ちがいいなんて！」と周りを見渡すと、誰も途中退場しないことにさらにうれしくなりました（IDEAでは、そのレッスンの様子がわかると、途中でもどんどん退出し、最終的には半分くら IDEAコンベンションに参加して 11年。今年も８月に渡米し、ダンスエアロや360度ステップ、リフレクソロジー等、いろいろなプログラムにチャレンジしました。ネジェマイケートアン Q1 指導キャリアの近いフィットネス指導者で気になる人は？指導者ではありませんが、テニスの伊達公子さん。年齢に関係なく、好きなことにチャレンジする姿に共感します。 Q2 指導の際のウエアやファッションにおけるこだわりは？日本では少数派ですが、エアロビクスではショートトップス＆スコート。自分のスタイルを最大限に生かせるように！ Q3 フィットネス指導者だからこそ実践しているセルフケアは？睡眠をしっかりとることと、就寝前に必ず１時間ストレッチをして、からだをリセットすることです。 HEALTH-NETWORK October, 2013 7