コバヤシエツコ個展 今日からこの小屋に住みます。

問い合わせ先:MOVE Art Management(新谷)
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PRESS PELEASE 2016.11.3
計4枚
コバヤシエツコ個展
今日からこの小屋に住みます。絵を描きます。展。
会期:2016 年 11 月 9 日(水)∼15 日(火)
Reception Party:2016 年 11 月 12 日(土)19 時∼21 時
会場:gallery and shop 山小屋
渋谷区恵比寿 1-8-14 大黒ビル 720
時間:13:00∼19:00
東京都渋谷区恵比寿 1-7-6 陸中ビル 1F
(恵比寿駅から徒歩 2 分)
Reception Place:MOVE Art Management
作品集『2001/2016 Etsuko Kobayashi』
11 月 9 日発売予定 発行:山小屋ブックス
gallery and shop 山小屋(東京•恵比寿)では、パリの 59Rivoli で活動するアーティスト、コバヤシエツコの個展を開
催します。パリのリヴォリ通りにあるアトリエ 59Rivoli は、かつて 3 人のアーティストが廃ビルをスクワット(不法占拠)
して生まれた伝説的なアトリエです。一時期はフランスの現代美術施設としては入場者数第三位を記録するこのアトリエ
の初期メンバーとして 15 年間、現地で絵を描き続けているのがアーティスト、コバヤシエツコ(エツツ)。
エツツは、その卓越した色彩と独特なラインを組み合わせ、セックス、少女、人間、動物、室内、室外のようなジャンル
をミックスして表現します。幾十にも重なる色彩やライン、蛍光色、鈍い色、カンバスの白地、透明、縫った素材、刺繍
で遊びます。
今回は、エツツとその相棒、最初に 59Rivoli を占拠した 3 人のメンバーのうちの 1 人でもある、ブルーノが山小屋をス
クワットします。二人が暮らし、描き、食べ、眠る 1 週間を展示します。小さな小屋を訪ねてみてください。何が起きる
のか、それは誰にもわかりません。
コバヤシエツコ(Etsuko Kobayashi・エツツ)
長野県生まれ。2001 年に渡仏してすぐにパリのスクワット「59Rivoli」と出会い、絵を描き始める。大胆な色彩と独特なラ
インで生まれる絵は「59Rivoli」を訪れる人々の目にとまり、ほどなくフランス、イギリス、アメリカのギャラリーで個展を
開くようになる。以来 15 年に渡りアーティストとしてパリで暮らす。2013 年、「59Rivoli」を訪れた川内有緒がエツツと
出会い、初の著書本『パリでメシを食う。』の作品が生まれた。今回の山小屋での展示は、エツツの日本での初個展となる。
コバヤシエツコ(エツツ)と「59 リヴォリ」について
コバヤシエツコ(以下エツツ)は、過去十五年間、“スクワット”と呼ばれ
るパリの不法占拠された建物でアーティスト活動をしてきました。美術の専
門的な勉強をしたことはなく、ただ二十代の終わりに「絵を描いて生きてい
く」という決意を胸にやってきたパリで、伝説的なスクワット「59 リヴォリ」
と出会いました。
「59 リヴォリ」は、パリ中心地、ルーブル美術館の並びにある 7 階建の建物で、
1999 年に三人のアーティストによって不法占拠されたことから始まりまし
た。その後、すぐに世界中のアーティストがここに集結し、ひとつのアーティ
スト・コミュニティに発展。「ピカソの洗濯船の再来!」と呼ばれるように
左橋がエツツ。右端は 59Rivoli の代表ガスパール•ドラノエ
なり、パリ市民に熱狂的に歓迎されました。しかし、当然のことながら、
「追
いだせ!」という世論も強く、やがて「59 リヴォリ」は、パリ市の行政や
メディアを巻き込んでの大論争に発展。
「59 リヴォリ」が市民に歓迎された理由のひとつは、従来のスクワットと
は異なり、いつでも入り口のドアが開かれていたからです。アーティストは
見学に来る人々を歓迎し、ワインを注ぎ、作品を前に夜遅くまで語らいまし
た。その時人々は、歴史の中で姿を消したピカソやモディリアーニが生きた
時代の創作の精神が、まだこの街に残っていることを発見したのです。
その後、多くの市民の支持を追い風に、「59 リヴォリ」は 2001 年にパリ
の市長の決断で奇跡的に合法化され、現在でも共同アトリエとして多くの来
パリのリヴォリ通りにあるアトリエ「59Rivoli」
訪者やアーティストを受けいれています。エツツは、「59 リヴォリ」の恒久
的な利用権を持つ数少ないアーティストの一人です。
エツツは、ワーキングホリデーでパリにやってきて、大論争の渦中にある
「59 リヴォリ」に出会いました。そこには、フランス人だけではなく、アフ
リカやカナダ、ロシア、南米など多くの国からアーティストが集まり、日々
創作に勤しんでいました。作風も考え方も言語も違うアーティストとのカオ
スな共同生活に、奥底に眠っていた創作意欲がかき立てられて、彼女は数多
くの作品を生み出しました。
そう日がたたないうちに、彼女の絵はパリやロンドンのギャラリーやアー
トフェアで認められるようになり、現在ではヨーロッパ中にコレクターがい
エツツのアトリエ風景
ます。パリ、そして「59 リヴォリ」が、彼女を本物のアーティストにした
のです。
その生活は決して楽ではありませんが、彼女は「絵を描いて生きてく」こ
とにこだわっています。しかし、歯を食いしばって、苦労して、というのと
は少し違います。ただ不必要なものをすべて手放し、軽やかに、楽しく、自
由に生きています。エツツの生き方や人生哲学は、『パリでメシを食う』(幻
冬舎文庫)にも詳しく描かれています。
川内有緒『パリでメシを食う。』幻冬舎文庫
Etsuko Kobayashi の作品について
コレクターの一人、ミシェル・ミシーリュは、彼女の絵をこう表現します。
「Etsuko はセックス、少女、人間、動物、室内、室外のようなジャンルをミックスする。蛍光色、鈍い色、カ
ンバスの白地、透明、縫った素材、刺繍で遊ぶ。カンバスには幾重にも重ね合わされた要素や、折り畳まれたも
のが三次元でとりこまれている。わたしのお気に入りはグレーの背景に明るい点のように色のついたボタンが付
いた夜の風景が描かれたカンバスだ。墨で描かれたデッサンは、常軌を逸した夢のようだ。それはエツコにしか
想像できないモンスターの出てくる悪夢のような、偏在する夜のような ...」(コレクター / ミシェル・ミシーリュ)
コバヤシエツコ 経歴
《主な個展》
2016 gallery and shop 山小屋(東京、日本)
2007
アクセス パトリモアンヌ (モンモランシー、フランス)
2006
GM ギャラリー (モンペリエ、フランス)
2004
オーガスト アート (ロンドン、イギリス)
ギャラリー トラフィック(イヴリーシュル セーヌ、フランス)
2002
フラヌリオン ル ルーヴル書店(パリ , フランス)
《主なグループ展》
2016 「美咲芸術世界」(岡山)
2015
「パルファン ド リスボン」 (パリ)
「アートオキュパ プロジェクト 2015」
(岡山)
2014
三人展 ウサギ ギャラリー(パリ)
2013
ウサギ ギャラリー (パリ)
2012
二人展 ギャラリー ドゥテ (パリ)
2011
アンティック デザイン ギャラリー (リスボン)
2010
アートプロジェクト「アート オキュパ」(リスボン)
「夜の庭」(パリ)
「T シャツ―カルト」(バーゼル、スイス)
2009
スリック デッサン アートフェア (パリ)
サロン ド コンテンポラリー デッサン (モンペリエ、フランス)
2008
スリック アート フェア (パリ)
アフォーダブル アートフェア (ロンドン)
2007
サロン ド コンテンポラリー デッサン (パリ)
スクープ バーゼル フェア(バーゼル、スイス)
2005
2004
2003
ロンドン アートフェア (ロンドン)
「Two Women of 59 Rue de Rivoli」コートマン ギャラリー(イリノイ、アメリカ)
トラフィックギャラリー イヴリーシュル セーヌ(フランス)
2001 ギャラリー エドガールマルシャン ダール ( パリ)
初の作品集「2011/2016 ETSUKO KOBAYASHI」を出版
今回の展覧会を記念して、初の作品集を出版します。この作品集は、クラウドファンディング
により 138 人のコレクターのサポートにより出版の運びとなりました。
過去 15 年間に制作した作品の数々、スクワットのエッセンスと彼女の人生が表現された作品
集です。
限定 450 部/山小屋ブックスより発売(展示会場 gallery and shop 山小屋で購入可能です)
※本展に関するお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。
MOVE Art Management(代表:新谷佐知子)
住所:東京都渋谷区恵比寿 1-8-14 大黒ビル 720 tel.03-5789-8218 fax.03-5789-8219
e-mail:[email protected](新谷)