使用上の注意点 (Alert Notes) SASシステムリリース8.1 TS1M0

使用上の注意点 (Alert Notes)
SASシステムリリース
システムリリース8.1
TS1M0
システムリリース
Windows版
版
はじめに
「使用上の注意点(Alert Notes)」は、インストールの前あるいはソフトウェアを使う上において、知っておく必要の
ある問題点を列挙しています。不明な点がございましたら、SASインスティチュートジャパン・テクニカルサポート
までご連絡ください。
1
導入時の注意点
1.1
SASシステムリリース8.1 TS1M0をインストールする前に、マイクロソフト社から提供されている下記の修
正モジュールの適用、またはバージョンをインストールする必要があります。
1.2
Windows NT 4.0
Service Pack 4以上とY2K修正モジュール
Windows 95
Y2K修正モジュール
Windows 98
Service Pack 1を適用するか、またはWindows 98 Second Edition
ライセンス情報の更新作業は必ずインストール中に行わなければなりません。インストール中に行わなか
った場合、SAS/CONNECTソフトウェアを利用することができません。なお、この問題を回避するには、
SASシステムリリース8.1 TS1M0を一度アンインストールした後に、再度インストールし、「EXPIREがシステ
ム日付を超えていないライセンス情報」で更新作業を行う必要があります。
1.3
SASシステムリリース8.1 TS1M0は、CD-ROMからの実行をサポートしていませんので、ローカルのディス
クにインストールしなければなりません。
1.4
SASシステムV6にて作成したユーザプロファイルカタログ(SASUSER.PROFILE、SASUSER.PROFILE2)は、
SASシステムリリース8.1 TS1M0では使用することができません。キー定義、ディスプレイの環境設定等
は再定義する必要があります。
2
Base SASソフトウェア
ソフトウェア
2.1
SASシステムリリース8.1 TS1M0のYEARCUTOFFシステムオプションのデフォルト値が、1900年から1920
年に変更されました。
3
SAS/ACCESSソフトウェア
ソフトウェアOLE
DBインターフェイス
インターフェイス
ソフトウェア
3.1
Microsoft SQL Server Version 7 Service Pack1のデータを、SAS/ACCESSソフトウェアOLE DBインター
フェイスを使用してアップデートする際に、WHERE節を使用するとデータが正しくアップデートされないこと
があります。この問題を回避するには、Microsoft SQL Server Version 7 Service Packのバージョンを2に
アップグレードする必要があります。
3.2
Microsoft Jet 4.0 OLE DB Providerを使用して、OLEDB LIBNAMEエンジンのSASデータライブラリを作成
した場合、そのライブラリ中のデータセットのオブザベーション(行)の削除を行うと処理が正しく行われま
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せん。この問題は、Microsoft Jet 4.0 OLE DB Providerの不具合が原因です。
4
SAS/ACCESSソフトウェア
ソフトウェアPC
File Formatsインターフェイス
インターフェイス
ソフトウェア
4.1
MS-EXCEL97及び2000のデータを、IMPORTプロシジャを使用してSASデータセットへと変換する際に、
「GETNAME=NO」オプションが有効になりません。
4.2
MS-EXCEL2000のデータを、インポートウィザードを使用してSASデータセットへと変換すると、変換が終
了しても「処理中」と表示されますが、変換処理は終了していてSASデータセットは正しく作成されます。
5
SAS/ACCESSソフトウェア
ソフトウェアR/3インターフェイス
インターフェイス
ソフトウェア
5.1
Windows NT上でSAS RFCサーバーを稼動しているとエラーが起こる場合があります。この場合は、テク
ニカルサポートまでご連絡ください。(連絡先は、本書最終ページに記載されています。)
5.2
Batch RFCサーバーは、SASシステムリリース8.1 TS1M0では評価版です。
6
SAS/ACCESSソフトウェア
ソフトウェアSYBASEインターフェイス
インターフェイス
ソフトウェア
6.1
SAS/ACCESSソフトウェアSYBASEインターフェイスによって作成したビューディスクリプタを、DATAステッ
プのMODITYステートメントを利用して処理するとエラーが出ます。これは、SASシステムV6のSYBASEエ
ンジンのデフォルトのアクセス方式(RANDAMアクセス)が、SASシステムリリース8.1 TS1M0以降から
limited random access(RMOD access)に変更されたためです。この問題を回避するには、LIBNAMEステ
ートメントにREREAD_EXPOSURE=YESオプションを追加する必要があります。
7
SAS/CONNECTソフトウェア
ソフトウェア
7.1
OS/390にてSOLVE:TCPアクセス4.1を使用しているサーバーに、SASシステムリリース8.1 TS1M0の
WindowsクライアントがSIGNONするとクライアントのSAS.EXEのCPU使用率が99%になり、SASシステムが
ハ ン グ ア ッ プ し て し ま い ま す の で 、 SAS シ ス テ ム を 強 制 終 了 し な け れ ば な り ま せ ん。 OS/390 にて
SOLVE:TCPアクセス4.1を使用している場合は、テクニカルサポートまでご連絡ください。(連絡先は、本
書最終ページに記載されています。)
8
SAS/ETSソフトウェア
ソフトウェア
8.1
SAS/SHAREソフトウェア、SAS/IntrNetソフトウェア、IOMに基づく接続では、1つのタスクからSASを複数
実行することが可能ですが、このような複数実行環境でSASEFAMEインターフェイスを使用した場合、予
期しない処理結果になる可能性があります。SASEFAMEインターフェイスは、複数実行を考慮して設計さ
れていないため、作成されるデータセットの整合性がとれなくなる可能性があります。複数実行環境では
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2
使わないことを強くお勧めします。これを回避する唯一の方法は、SASEFAMEインターフェイスを利用する
時には、単独で実行することです。
SAS Note SN-002438にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002438.html
8.2
投資分析アプリケーションの[Generic Cashflow…]で行われる分析は、キャッシュフローデータの日付が
等間隔でない場合、間違った結果になります。間違った結果になるのは、[Analyze]メニューから選択でき
るものすべてです。日付が等間隔でないデータ例には、欠損値が存在する場合や、同じ時点で2つ以上
の値をもつ場合が挙げられます。これら2つの例において、[Analyze]メニュー下の分析は誤った結果にな
ります。
この問題を回避するには、次のような方法により、等間隔のデータにする必要があります。
1.
欠損値になっている時点や抜けている時点におけるキャッシュフロー量(amount)として0を入力す
る。
2.
同じ時点なのに別々の値になっているデータは、合計して1つのレコードにまとめる。
SAS Note SN-002657にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002657.html
8.3
投資分析アプリケーションの[Savings]ウィンドウで、利息受取の間隔(compound interval)と入金する間隔
(deposit interval)とに異なる間隔を指定した時、InterestEarned(前期からの利息収益をもつ変数)や預金
額(deposit)など、すべての変数の値が誤って計算されます。例えば、月毎(MONTH)の支払い、利息受取
りを1年(YEAR)ごとにした場合、結果が誤って出力されます。
SAS Note SN-002494にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002494.html
9
SAS/GRAPHソフトウェア
ソフトウェア
9.1
SASシステムをインストールしていないマシン上でSAS/GRAPHソフトウェアによって作成されたHTMLファ
イルを表示するには、幾つかのコンポーネントが必要です。詳細に関しては、「インストレーションガイド
SASシステムリリース8.1 TS1M0 Windows版」をご参照ください。
10 SAS ODBC Driver
10.1
SAS ODBC DriverはMicrosoft Project 98と2000には対応していません。また、今後対応する予定もあり
ません。
10.2
Microsoft Access 2000のデータをSAS ODBCドライバを経由してSASデータセットへと変換することがで
きません。この問題は、Microsoft Jet Engineの不具合が原因です。
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11 SAS/SHAREソフトウェア
ソフトウェア
11.1
SAS/SHAREサーバーとの接続を確立する際に使用するLIBNAMEステートメントがエラーになることがあ
ります。この問題の原因は、SAS/SHAREサーバーのライセンス情報にSAS/CONNECTソフトウェア、
SAS/SHAREソフトウェアが含まれているにも関わらず、SAS/CONNECTをインストールしていない場合に
起こります。この問題を解決するには、SAS/CONNECTソフトウェアとSAS/SHAREソフトウェアの両ソフト
ウェアをインストールする必要があります。
11.2
Microsoft Access 2000のデータをSAS ODBCドライバを経由してSASデータセットへと変換し、
SAS/SHAREサーバーのライブラリに保存することはできません。この問題は、Microsoft Jet Engineの不
具合が原因です。
12 SAS/STATソフトウェア
ソフトウェア
12.1
LOGISTICプロシジャで、EXACTステートメントにESTIMATEおよびJOINTオプション(もしくはJOINTONLY
オプション)を指定した場合で、PROC LOGISTICステートメントにおけるEXPECTATIONSオプションの
MAXTIME=で指定された時間が正確なp値を計算するのに十分でない場合、正確なパラメータ推定値お
よび正確なオッズ比が、本来は欠損値として表示されなければならないところが、それぞれ0,1と誤って表
示されます(p値や信頼区間などは欠損値が出力されます)。OUTEST=で指定したデータセットにおける
正確なパラメータ推定値も0と誤って出力されます。また、_TYPE_=’EPARMMUE’であるオブザベーション
における_STATUS_変数の値も’0 converged’と誤って出力されます。
SAS Note SN-002467にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002467.html
12.2
NLINプロシジャにおいて、最適化の手法として、METHOD=NEWTONまたはMETHOD=GRADIENTを選択
した時、HOUGAARDオプションの指定によって得られるHougaardの歪度指標(Hougaard's measure of
skewness)が誤って計算されます。この問題を回避するには、他の最適化の方法をMETHOD= オプション
で選択してください。
SAS Note SN-002640にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002640.html
12.3
オンラインドキュメント、オンラインヘルプには記載されていませんが、NLINプロシジャにおいて、ODS機
能で作成されるデータセットParameterEstimatesのなかにt値およびp値が出力されます。このうち、p値を
含む変数Probtの値が、間違った値になっています(例えば、通常の線形モデルをあてはめても、REGプ
ロシジャのp値と異なっています)。この問題は、p値を計算するときに、誤差の自由度を正しく用いていな
いことにより生じています。
SAS Note SN-002701にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002701.html
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4
12.4
FACTORプロシジャで、推定方法としてMETHOD=MLを指定した時、EIGENVECTORS(またはEV)オプショ
ンによって出力される固有ベクトルは正しくありません。他の統計量(固有値や因子分析の結果など)は
全て正しいです。"Weighted Reduced Correlation Matrix"から計算される固有ベクトルだけが誤っていま
す。この問題に対する回避策はありません。
SAS Note SN-002707にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/002707.html
12.5
TTESTプロシジャにおいて、WEIGHTステートメントが使われているとき、次の統計量が誤って算出されま
す。
標準偏差・標準偏差の信頼区間・平均の信頼区間・平均の標準誤差・t統計量・t統計量に対するp値
このため、WEIGHTステートメントを用いたときのTTESTプロシジャの結果が、MEANS,GLM,MIXEDプロシ
ジャの結果と異なったものになってしまいます。この問題を解決するために、メンテナンスファイルを適用
するためのインストーラを用意しております。下記URLのリンク先からダウンロードし適用作業を行ってく
ださい。
http://ftp.sas.com/techsup/download/hotfix/v81/stat/81st01/81st01.html
なお、上記サービスをご利用いただけないお客様で、修正モジュールが必要な場合には、弊社テクニカ
ルサポートまでお問い合わせくだい。(連絡先は、本書最終ページに記載されています。)
SAS Note SN-003202にこの問題の情報が記載されています。
http://www.sas.com/service/techsup/unotes/SN/002/003202.html
その他
SASインスティチュートジャパンは、製品出荷後に発見された不具合に対する修正モジュールやマニュアルに記
載されていない最新の情報等を次のサービスにより提供しています。
@nifty
@nifty SASステーション
SASステーション
GO SAS コマンドでSASステーションへアクセスし、[4.データライブラリ] → [メンテナンスモジュール]を選択
して最新の修正モジュールを入手することができます。また、[4.データライブラリ] → [ドキュメント]を選択し
て最新情報等をご覧いただけます。
WWW (World Wide Web)
WWWブラウザを用いて、SASインスティチュートジャパンのホームページ (http://www.sas.com/japan/)に
(http://www.sas.com/japan/)
アクセスし、
[テクニカルサポート] → [FTPサービス] → [FTPサービス---サーバに接続] → [maint/] を選択して最
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新の修正モジュールを入手することができます。
また、[テクニカルサポート] → [SAS FAQ]、[使用上の注意点]を選択して最新情報等をご覧いただけま
す。
Anonymous FTPサービス
FTPサービス
ftpコマンドを用いて、米国SAS Institute Inc.のFTPサーバ(ftp.sas.com
ftp.sas.com)にアクセスし、
ftp.sas.com
/pub/webfiles/Japan/maint ディレクトリに移動して、最新の修正モジュールを入手することができます。
ユーザID、パスワードは以下のように入力してください。
% ftp ftp.sas.com
ftp> Name(ftp.sas.com:userid): anonymous
ftp> Password: お客様のE
お客様のE-mailアドレス
mailアドレス
ftp> cd /pub/webfiles/Japan/maint
上記サービスをご利用いただけないお客様で、修正モジュールが必要な場合には、弊社テクニカルサポートま
でお問い合わせください。(連絡先は、本書最終ページに記載されています。)
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使用上の注意点(Alert Notes) SASシステムリリース8.1 TS1M0
2000年10月17日
Windows版
初版第2刷発行
発行元 株式会社SASインスティチュートジャパン
〒104-0054 東京都中央区勝どき1-13-1 イヌイビル・カチドキ8F
電話 03(3533)3760
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