基礎科目 H23 問題・正解と解説

基礎科目 H23 問題・正解と解説
Ⅰ 1 群∼5 群の全ての問題群からそれぞれ 3 問題、 計 15 問題を選び解答せよ。
(解答欄に 1 つだけマーク
すること。)
1 群 設計・計画に関するもの(全 5 問題から 3 問題を選択解答)
1- 1- 1 東京−名古屋間に信頼度が 0.8 の回線があり、名古屋−大阪間に信頼厚が 0.6 の回線がある。最近、
東京−大阪間の通信業務が増加してきたことから、同区間の信頼性を高めるために、既存回線に加えて
東京−大阪間を直結する新たな回線を設けることにした。東京−大阪間の回線の信頼度を 0.8 にするた
めに、この新たな回線の信頼度として最も近い値はどれか。
① 0.52 ② 0.62 ③ 0.72 ④ 0.82 ⑤ 0.92
正解は 2
これはシステム信頼性の問題です。
0.8
0.6
名古屋
直列の既設回線に新設回線を並列で設置す
ることになります。既設回線は直列の信頼性
東京
になりますから、0.8×0.6=0.48。これと信頼
X
度 X の新設回線を並列にしたときに信頼度
0.8 なので、1−(1−0.48)×(1−X)=0.8.よって X=1−0.2÷(1−0.48)=0.6154≒0.62。
大阪
1-1-2 ある銀行に 1 台の ATM があり、1 時間当たり 50 人が利用する。この ATM の 1 人当たりの平均処理
時間は 30 秒である。このとき、客が ATM に並んでから処理が終了するまでの平均の時間として最も近
い値はどれか。ただし、単位時間当たりに利用する客の数の分布はポアソン分布に、また、処理に要す
る時間は指数分布に従うものとする。
これによる計算式を次に示す。
待ち行列長=利用率÷(1−利用率)
平均待ち時間=待ち行列長×平均処理時間
利用率=単位時間当たりの平均到着人数÷単位時間当たりの平均処理人数
平均応対時間=平均待ち時間+平均処理時間
① 21 秒
② 31 秒
③ 41 秒
④ 51 秒
⑤ 61 秒
正解は 4
待ち行列の問題です。計算式が全部書いてあるので、これに与えられた数字を代入するだけです。
1 人当たり処理時間が 30 秒だから 1 分当たり 2 人処理、よって 1 時間当たりでは 120 人。よって利用率
は 50 人/h÷120 人/h=5/12(割り切れないので分数のままにしておくほうがいい)
よって待ち行列長=5/12÷(1−5/12)=5/12÷7/12=5/7。平均待ち時間=5/7×30 秒=150/7 秒。
よって平均応対時間=150/7 秒+30 秒≒21 秒+30 秒=51 秒。
1-1-3 設計開発プロジェクトの作業リストが下表のように示されている。下図は、この表から作成したアロ
ーダイアグラムである。表に示されているように、各作業(A から G)は、終了されていなければなら
ない先行作業のあるものがあり、また追加費用を投じることによって、 作業日数を 1 日短縮すること
ができる。このプロジェクトの最早完了日数を 1 日短縮する最も安価な方法を選択したい。追加費用を支
払い、作業日数を 1 日短縮すべき作業はどれか。
① 作業 B
② 作業 D
③ 作業 E
④ 作業 F
⑤ 作業 G
正解は 3
クリティカル・パス・メソッド(CPM)に関する問題です。最早完了日数を短縮するということは、そ
の短縮作業はクリティカル・パス(最も時間を要する作業経路)上にあります。比較的単純なのですぐ
わかりますが、あ→う→え→お→かの経路がクリティカル・パスとなり、最早完了日数は 4+4+0+5=
13 日となります。よって作業 B、E、F の中で追加費用が一番安い作業が 1 日短縮すべき作業であり、そ
れは作業 E となります。
1-1-4 大画面薄型テレビの新製品を発売しようとしている A 社と B 社は共に、その定価の設定に悩んでい
る。下表のように、あるコンサルタントは定価と売上高の相関を利得表として報告している。この表は、
A 社が 60 万円、 B 社が 60 万円を定価として設定すると、A 社の売上高は 12 億円{B 社の売上高は 13
億円となることを示している。この表に従うと、A 社も B 社も他社が設定する定価を予想して、 自社の
売上高を最大にする定価を設定することができる。A 社と B 社が共に売上高の最大化を目指し、他社の
定価設定に対して各社が独自に設定する最適な自社の定価の組合せはどれか。
①
②
③
④
⑤
A 社の定価:60 万円、B 社の定価:60 万円
A 社の定価:60 万円、B 社の定価:65 万円
A 社の定価:65 万円、B 社の定価:60 万円
A 社の定価:65 万円、B 社の定価:65 万円
定価の組合せは決まらない。
正解は 1
最適化に関する問題で、合計売上高が最大になる組み合わせを選ぶことになります。
表のように定価の組み合わせは選択肢①∼④の 4 通りしかなく、各々の場合の A 社・B 社の売り上げは
表中に書いてありますので、単純に A 社売上+B 社売上で比較します。
選択肢①の 60 万・60 万だと A 社 12 億+B 社 13 億=合計 25 億です。同じく②だと 15 億+7 億=22 億、
③だと 8 億+14 億=22 億、④だと 10 億+10 億=20 億ですから、①が合計売上高最大になります。
1-1-5 次の(ア)∼(エ)の安全率について、.それぞれの一般的な数値の組合せとして、最も適切なものは
どれか。
(ア)航空宇宙工学で、航空機あるいはロケットの構造設計に用いる安全率
(イ)玉掛けに用いるワイヤロープの安全率
(ウ)人間が摂取する薬串に対する安全率
(エ)かごを主索でつるエレベーターの主索の常時の安全率(使用時)
ア
イ
ウ
エ
① 100
6
1000
4
② 1.5
4
100
6
③ 100
4
1000
6
④ 1.5
6
100
4
⑤ 10
4
100
6
正解は 4
これはもう知識問題といえますが、アの 100 やウの 1000 は過大だなあと感じることができれば、選択肢
②④⑤の 3 つに絞れるので、当てずっぽうでも多少勝算が上がるでしょう。
2 群 情報・論理に関するもの(全 5 問題から 3 問題を選択解答)
1-2-1 IPv4 アドレスは、32 ビットの 2 進数で定義されるが、 ドット付き 10 進表記を行う場合には、上位
から 1 バイトずつを 10 進数で表し、ドットで区切って表現する。
次の IP アドレスをドット付き 10 進表記で表したものはどれか。
11000000101010000001111110101100
① 172.31.192.168
② 172.31.168.192
③ 172.31.255.255
④ 192. 168.31.172
⑤ 192. 168.172.31
正解は 4
ビットと進数換算の問題です。
「32 ビットの 2 進数」は 32 桁の 2 進数で、1 バイト 8 桁ずつ取り出し
て 10 進数換算してドットで区切って並べるということになります。1 バイト目は 2 進数の左側 8 桁です
から 11000000 で、これは 10000000=27 と 1000000=26 の組み合わせで 27=128、26=64 ですから合計 192
です。2 バイト目は 10101000=27+25+23=128+32+8=168、3 バイト目は 00011111=24+23+22+21+1
=16+8+4+2+1=31、最後は 10101100=27+25+23+22=128+32+8+4=172 となります。
1-2-2 下図に示す通信ネットワークにおいて、隣接するノード間の遅延時間は、 各リンクに数字で示した
とおりである。このとき、 ノード A とノード F の間の通信に最も遅延時間が短くなる経路を利用したと
き、その経路の遅延時間はどれか。ただし、経路の遅延時間は、経由するリンクの遅延時間の和で表さ
れるものとする。
① 1 ② 5 ③ 6 ④ 8 ⑤ 10
正解は 2
クリティカル・パスの逆で、小さい数字が続く、あるいはノードが少ない経路を探すのがコツです。A→
B→D→F と A→C→F はそれぞれ 6 日ですが、A→B→E→F が 5 日となり、最短遅延時間の経路となりま
す。



X  A  B  A  B と等価な論理式はどれか。ここで、論理式中の・は論理積、+は
1-2-3 理論 sh 期
論理和、X はXの否定を表す。

 
①
X  A B  A B
②
X  A B  A B
③
④
⑤

   
X  A  B   A  B 
   
X  A  B   A  B 
X  A B  A B
正解は 2
これは図にするとよくわかります。問題文の論理式のうち(A ̄+B)は「A ではない、もしくは B」と
いう意味ですから、図にすると下のようになります。
A
+
B
A
B
=
A
B
なお、+は論理和というこちは、
「図を重ねあわせる」ことになり、
・は論理積ですから「図のハッチ重
なり部分のみ」となります。よって(A ̄・B)だったら下図のようになります。
A
・
B
また(A+B ̄) ̄は「B ではなない、
もしくは A」=「B 以外または A」の
否定、つまり上の「A ではなく B であ
る」の領域になります。
(右図)
A
A
B
B
=
A
の否定=白抜き
部分だから、右
のようになる。
以上により、問題文の(A ̄+B)
・
(A+B ̄) ̄は★図と☆図のハッチ重な
り部分のみとなりますから、右図のようになります。
また、①∼⑤の各選択肢を図化すると以下のようになります。
A
B
A
B
A
B
B
A
B
A
A
B
B
A
B
①
②
③
④
⑤
また選択肢②は問題文の論理式(A ̄+B)
・
(A+B ̄) ̄全体の否定、つまり逆です。そして選択肢②は
1 項目が(A ̄+B)の逆の(A+B ̄)
、2 項目が(A+B ̄)の逆の(A ̄+B)ですから、逆の逆=同じ
と考えて正答を選ぶということもできます。
1-2-4 アクセス時間が 1ns の一次キャッシュ、アクセス時間が 10ns の二次キャッシュ、アクセス時間が
100ns の主記憶からなる計算機システムがある。一次キャッシュのヒット率が 95%、二次キャッシュの
ヒット率が 90%のとき、このシステムの実効メモリアクセス時間はどれか。
① 1.9ns
② 6.45ns
③ 11.45ns
④ 15.4ns
⑤ 19.95ns
正解は 1
問題文の意味さえわかれば簡単な計算問題です。
一次キャッシュにヒットするとアクセス時間は 1ns ですみますが、その期待値は 95%で、5%の確率で二
次キャッシュへのヒットを期待することになります。こちらはアクセス時間 10ns で期待値は 90%ですか
ら、一次キャッシュ外れ 5%×二次キャッシュヒット 90%=4.5%となります。残り 0.5%は主記憶で処理
することとなり、アクセス時間は 100ns です。
したがって、1ns×0.95+10ns×0.045+100ns×0.005=1.9ns となります。
1-2-5 パスワードに関する記述で、最も適切なものはどれか。
① サーバ-の通信経路として WEP で暗号化された無線 LAN を利用することで、覚えやすい単語から構成
されるパスワードを安全に利用することができる。
② サーバ-のログインを行う場合、公開鍵暗号方式を利用することで、ユーザが秘密に管理すべきパスワ
ードがネットワーク上に流出するのを防ぐことができる。
③ 利用者がパスワードを忘れた場合に通知できるように、入力したパスワード文字列はサーバにそのま
まの形で保存しておくことが望ましい。
④ パスワードとして記号と数字から構成される長い文字列を利用することで、ネットカフェなどにある
不特定のコンピュータからサーバへ安全にログインできる。
⑤ 辞書を用いたパスワード解析を防ぐには、"asdfghjk"などのキーボードの横一列をパスワードとして利
用することが望ましい。
正解は 2
①×…WEP はもっとも簡易な暗号化なので安全度は低い。
②○…そのとおり。
③×…パスワードをサーバにそのまま残すとハッキングされたら簡単に盗まれる。
④×…ネットカフェなどの不特定 PC はキャッシュでパスワードが残った場合に危険。
⑤×…単純なパスワードは危険。
3 群 解析に関するもの(全 5 問題から 3 問題を選択解答)
1-3-1 有限要素法による線形弾性平面歪み解析で用いられる、一般的なアイソパラメトリック 4 節点四辺形
要素に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① 応力値は、隣接要素との共通辺を横切るとき不連続となる。
②応力値は、要素内で一定である。
③ 一般に、解析精度は、要素形状に依存する。
④ 変位は、要素形状によらず隣接要素との共通辺上で連続となる。
⑤ 一般に、解析精度は、要素分割の細かさに依存する。
正解は 2 (解説略)
1-3-2 下図に示すように、 遠方で y 方向に応力σ(>0)を受け、軸の長さ a と b の楕円孔(a>b) を有
する無限平板がある。楕円孔の縁(点 A) での応力状態(σx、σy、τxy) として適切なものは、次
のうちどれか。
①
②
③
④
⑤
σx=0,σy>3σ,rxy=0
σx>0,σy>3σ,rxy=0
σx=0,σy>3σ,rxy>0
σx=0,σy<3σ,rxy=0
σx>0,σy<3σ,rxy=0
正解は 1 (解説略)
1-3-3 下図に示すような熱伝導率の異なる 2 種類の材料で構成される二次元矩形領域 ABCD の熱伝導問題
を考える。各材料の熱伝導率をそれぞれ kl、k2、厚さをそれぞれ ɭ 1、ɭ 2 とする。温度 T が面 AD で T1、
面 BC で T2 に維持されており x 方向に熱が伝わる場合の平均熱伝導率 kx と、.温度 T が面 AB で T2、
面 DC で T1 に維持されており y 方向に熱が伝わる場合の平均熱伝導率 ky の組合せとして正しいものは
どれか。ただし、T1≠T2 であり、温度が与えられない面は断熱条件とする。また、材料境界面で温度は
連続とする。
正解は 5 (解説略)
1-3-4 下図に示す支持条件の異なる 3 つのはり(a)
、
(b)
、
(C)を考える。3 つのはりの材料及び断面の形
状と寸法はすべて同じである。これらのはり(a)
、
(b)
、
(C)の最も小さい固有振動数をそれぞれ fa、fb、
fc とすると、fa、j;、かこ関する大小関係として、正しいものはどれか。ただし、はりのせん断変形は無
視できるものとする。
正解は 3
これは感覚でわかるのではないでしょうか。bは一番ビヨーンと長く振動しそうですね。逆に両端をが
っちり固定されているcが一番細かく振動しそうです。
1-3-5 3 次元直交座標系(x、y、z)におけるベクトル
Ⅴ=(Vx、Vy、Vz)=(sin(x+y+z)
、cos(x+y+z)
、z)
の(2π、0、0)での発散 divV 
① 2
② 1
③ 0
正解は 1 (解説略)
④ -1
V x V y V z

の値はどれか。

z
x
y
⑤ −2
4 群 材料・化学・バイオに関するもの (全 5 問題から 3 問題を選択解答)
1-4-1 次の記述のうち、誤っているものはどれか。ただし、いずれも常圧下での反応である。
①酢酸は弱酸であり、炭酸の酸性度はそれより弱く、フェノールは炭酸より弱酸である。
②塩酸及び酢酸の 0.1mol/L 水溶液は同一の pH を示す。
③水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、 水酸化カルシウム、水酸化バリウムは水に溶けて強塩基性を示
す。
④炭酸カルシウムに希塩酸を加えると、二酸化炭素を発生する。
⑤硫酸アンモニウムに水酸化ナトリウム水溶液を加えると、アンモニアを生成する。
正解は 2
酢酸は塩酸や硫酸といった無機酸より弱い酸です。
1-4-2 以下の結合エネルギーを用いて得られる、 1mol の塩化水素 HCl の生成熱に最も近い値はどれか。
結合エネルギーH-H::436kJ/mol、Cl –Cl::243kJ/mol、H-C1:432kJ/mol
① 93kJ/mol ② 216kJ/mol ③ 340kJ/mol
④ 432kJ/mol ⑤ 679 kJ/mol
正解は 1
1/2H2+1/2Cl2=HCl において 436/2+243/2=339.5kJ/mol を 432kJ/mol から減じて 432−339.5=92.5k
J/mol。
1-4-3 放射線と材料に関する次の(ア)∼(エ)の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
(ア)ガンマ(γ)線の遮蔽には加工性の良い鉛がよく用いられるが、遮蔽効果は同じ厚さの密度
2.35g/cm3 のコンクリート(普通コンクリートと同等の密度)の方が高い。
(イ)材料に放射線を照射すると、力学特性や電気特性が変化することがある。
(ウ)アルファ(α)線、ベータ(β)線はそれぞれヘ リウム原子核、電子の流れであり、アルファ
線の方が材料に対する電離作用が強いが透過力は小さい。
(エ)ベータ(β)線、 ガンマ(γ)線はそれぞれ中性子、電子の流れであり、ベータ線は電離作用
が特に強く、材料や生体-の影響が大きい。
① ア、イ
② ア、ウ
③ ア、エ
④ イ、ウ
⑤ イ、エ
正解は 4
(ア)は鉛の方が密度が大きいので遮蔽効果が高くなります。また(エ)はβ線は電子の流れであり中
性子ではなく、γ線は粒子線ではなく電磁波です。いずれも基礎的な知識です。
1-4-4 金属の変形や破壊に関する次の(A)∼(D)の記述の、
[
]に入る語句の組合せとして、適切な
ものはどれか。
(A)金属の塑性は、
[ア]が存在するために原子の移動が比較的容易で、また、移動後も結合が切れな
いことによるものである。
(B)結晶粒径が[イ]なるほど、金属の降伏応力は大きくなる。
(C)多くの金属は室温下では変形が進むにつれて甲子欠陥が増加し、
[ウ]する。
(D)疲労破壊とは、
[ エ ]によって引き起こされる破壊のことである。
ア
イ
ウ
エ
①
同位体
大きく
加工硬化
経年腐食
②
同位体
小さく
加工軟化
繰り返し負荷
③
自由電子
小さく
加工軟化
繰り返し負荷
④
自由電子
小さく
加工硬化
繰り返し負荷
⑤
自由電子
大きく
加工軟化
経年腐食
正解は 4
(ア)は自由電子。これは金属の基本です。
(イ)は密に締まってくるイメージを持ってもらえば感覚的にわかります。
(ウ)はたとえば金属の棒を曲げていくと次第に固くなっていくイメージでわかります。
(エ)は基礎知識ですね。
1-4-5 生体膜に関する次の記述の、 [
]に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
生体膜の構成要素の 1 つは脂質である。長い炭化水素鎖を持つカルボン酸である脂肪、脂質の主成分
であり、
[ ア ]体の形で脂質中に存在している。生体膜に用いられる炭素数 12 以上の甲和脂肪酸の
壷合、 炭素鎖が長い方が、融点が[ イ ]
。細菌の培養して[ ウ ]の割合が増え争場合がある。
同じ炭素数でも炭素鎖中に不飽和結合が存在する脂肪酸は、飽和結今のみの脂肪酸ノと比べて融点が
[ エ ]。不飽和結合を有する脂壷を含む生体膜は、飽和結合のみの脂質で構成された生体膜よりも
流動性が[ オ ]。そこで、細菌の培養温度を上昇させた場合、生体膜の流動性を保つため、膜脂質
の成分として[ カ ]が増加する場合がある。
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
①
アミド
低い
長鎖脂肪酸
高い
減る
不飽和脂肪酸
②
アミド
高い
短鎖脂肪酸
低い
増す
飽和脂肪酸
③
エステル
高い
長鎖脂肪酸
低い
増す
飽和脂肪酸
④
エステル
低い
長鎖脂肪酸
高い
増す
不飽和脂肪酸
⑤
エステル
高い
短鎖脂肪酸
低い
減る
不飽和脂肪酸
正解は 3
単純な知識問題なので解説は省略します。
5 群 技術連関(全 5 問題から 3 問題を選択解答)
1-5-1 平成 22 年版環境。循環型社会・生物多様性白書における温室効果ガスに関する次の記述のうち、 正
しいものはどれか。ただし、 温室効果ガス排出量は、二酸化炭素換算したものとする。
①わが国が 2008 年度に排出した温室効果ガスのうち、二酸化炭素の排出量は全体の 9 割以上を占めてい
る。
②わが国の 2008 年度における二酸化炭素の排出量を部門別に比較すると、 産業部門が最も多く、次いで
家庭部門である。
③気候変動に関する国際連今枠組条約で埠、2050 年までに温室効果ガスの大気中濃度を自然の生態系や人
類に危険な悪影響を及ぼさない水準で、安定化させることを目的に掲げている。
④1997 年の気候変動枠組条約締約国会議において、先進各国の温室効果ガス排出量について、法的拘束力
のある数量化された削減約束を定めたパリ議定書が採択された。
⑤2009 年の気候変動枠組条約締約国会議において、中国やインドなどの途上国に対しても、温室効果ガス
の排出量の基準年から削減させる数値目標を定めた。
正解は 1
①○…そのとおり。
②×…産業部門、運輸部門、業務その他部門、家庭部門の順です。
③×…2050 年を目標としているのは排出量の削減であり大気中濃度ではありません。
④×…パリ議定書ではなく京都議定書です。
⑤×…数値目標は定められていません。
1-5-2 平成 22 年版環境。循環型社会。生物多様性白書から抜粋した次の記述(問題作成のため一部改変)の、
[
]に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
廃棄物リサイクル行政の目的が、これまでの[ ア ]の向上や公害問題の解決に加えて循環型社会
の形成をも目指していることを踏まえ、 今後、わが国全体として、 3R に重点を置いた最適なリサイ
クル。処理システムを構築していくこととされています。
平成 13 年 5 月の環境大臣より公表された廃棄物処理法に基づく基本方針の中では、まず、 できる限
り廃棄物の排出を抑制し、次に、廃棄物となったものについては不適正処理の防止その他の環境-の負荷
の低減に配慮しつつ、
[ イ ]
、 再生利用、熱回収の順にできる限り循環的な利用を行い、こうした
排出抑制及び適正な循環的利用を徹底した上で、なお適正な循環的利用が行われないものについては、
[ ウ ]を確保することを基本とすること等を定めています。これにより一般廃棄物及び産業廃棄物
の最終処分量を平成 22 年度までに平成 9 年度のおおむね[ エ ]に削減することとしています。
ア
イ
ウ
エ
① 生活環境
再資源化
適正な処理
半分
② 公衆衛生
再使用
適正な処分
半分
③ 生活環境
再資源化
適正な処分
1/3
④ 公衆衛生
再資源化
適正な処理
1/3
⑤ 生活環境
再使用
適正な埋め立て
1/3
正解は 2
アは「生活環境」ではなく「公衆衛生」であることは廃棄物の話であることから感覚的にわかります。
イは 4R の解説ですが、リデュース、リユース、リサイクルですから文章よりリユース・再使用です。
ウは循環的利用ができないのですから処分になります。埋め立てに限りません。
エは 1/2 ですが、知らなくてもイまでで②に絞り込めます。
つまり感覚的にわかる言葉と常識的な知識だけで正解にいち早くたどりつけます。
1-5-3 天然ガスは、 日本まで輸送する際に容積を少なくするため、液化天然ガス(LNG、Liquefied Natural
Gas)の形で運ばれている。0℃、1 気圧の天然ガスを液化すると体積はほぼ何分の 1 になるか。次のうち
最も近いものを選べ。なお、天然ガスはすべてメタン(CH4)で構成される理想気体とし、LNG の密度
は温度によらず 425kg/m3 で一定とする。
① 1/400
② 1/600
③ 1/800
④ 1/1000
⑤ 1/1200
正解は 2
体積比は LNG 密度÷(天然ガスの空気に対する比重×1.293kg/m3)=425÷(0.55×1.293)≒600 ですが、
これは単純知識といってもいいでしょう。
1-5-4 統計的品質管理を羊おいてよく用いられている正規分布に関する次の記述の、
[
]に入る数値の
組合せとして、正しいものはどれか。
ある生産ラインにおいて生産される A 製品の 1 個の質量が、平均 80g、標準偏差 4g の正規分布に従
い、別の生産ラインにおいて生産される B 製品の 1 個の質量が、平均 120g、標準偏差 3g の正規分布に
従っているとする。このとき、A 製品から 4 個を取り出したときの平均質量は平均[ア]g、標準偏差[イ]
g の正規分布に従う。
また、A 製品から 4 胤 B 製品から 4 個を取り出したときの仝鼓室量は平均[ウ]g、標準偏差[エ]g
の正規分布に従う。ただし、各製品の質量は統計的に独立とする。
ア
イ
ウ
エ
①
20
4
400
10
②
80
4
800
7
③
80
2
800
10
④
20
2
400
7
⑤
80
2
800
7
正解は 3
ア:A 製品の母平均μ=80 で、標本平均mの期待値はμと等しく 80gとなります。
イ:母標準偏差σ=4、標本数 n=4 より、標本平均mの標準偏差σm=σ/√n=4/√4=2gとなります。
ウ:A 製品のmは 80 なので 4 個で 320g、B 製品はμ=120 より標本平均mの期待値はμに等しく 120
なので、4 個で 480g、合計 320+480=800gとなります。
エ:A 製品の標準偏差σ=4 より分散 VA=σ2=16、同様にσ=9 の B 製品の分散 VB=σ2=9 となり、
合計することで分散が加算されます(分散の加法性)
。A 製品 4 個、B 製品 4 個ですから、全体の分
散 V=16×4+9×4=64+36=100。標準偏差は分散の平方根ですからσ=√V=√100=10 です。
ウまでは簡単ですから正解選択肢③か⑤の 2 択まではもっていけます。
1-5-5 次の科学史・技術史上著名な人物と業績との組合せのうち、誤っているものはどれか。
① ガリレオ・ガリレイ
天体望遠鏡を製作し天体観測に利用
② クリスティアーン・ホイへンス
振り子時計を発明
③ リチャード・アークライト
水力紡績機を発明
④ アントワ-ヌ・ベクレル
放射性元素ラジウムを発見
⑤ ジョージ・イーストマン
写真用フイルム乾板を発明
正解は 4
ラジウムの発見はキュリー夫妻です。これは有名ですよね。なお、ベクレルは差動電流計や定電流電池
等の発明を行いました。