第6回 2014年11月23日 読売新聞

平成26年11月23日(日) 読売新聞
n
歯
顎が長いことに悩んでいます
手術以外の方法はないかと考えていま
すには手術をし、 その後に矯正を行う
とのことでした。 親としては心配で、
歯並びを治すには矯正治療が と見過ごされてきました。
残ることはありません。手術時
あります。歯と歯を支えている
しかし、外見上の劣等感や精 の大出血の心配も少ないです。
骨(
歯槽骨)の問題であれば矯 神的負担のほかに、 「
いろいろ しかし、多量の出血が予想され
正治療だけで治すことができま な物をよくかみたい」 「
きれい る場合は自己血貯留輸血を行う
す。しかし、娘さんの場合は骨 な発音で話がしたい」と考えて ことがあります。
格性の問題がある 「
顎変形症」“ いる患者さんは多いのが現実で
切 った骨はプレートやネジで
。
外科的な治療(
という病気で、
手
口の粘膜は縫合します。
す
固定し、
術)との併用が必要なようです
顎変形症の手術では、手術前 上下顎を固定するために上の歯
“ に矯正治療を行います。
ね。
その後、 列と下の歯列をワイヤで結び固
‘
顎の骨は、上顎骨と下顎骨と 骨の成長発育が止まる年齢の時 定する、顎間固定を行います。
頬骨で作られています。顎変形 期に外科手術を行います。その 固定中は口を開けられないた
プレートが折れることがあるの
で、食事については主治医と相
談しながら決めてください。手
術前の食事に戻る時期には個人
差があります。手術後は最終的
なかみ合わせをつくる目的で術
後矯正治療が必要です。
顎変形症の治療は、治療期間
が長期になります。きちんと納
得がいくまで主治医と治療方法
についての話し合いが必要で
; 間千葉支局 「お口の健康相談室 」 係まで、 はが l
秦 き か フ ァ ク ス (04 3 ・225 ・2 l90 ) 、 メ ー ル (Ch ib l
l a @ y o m iu r 1 co m ) で お 寄 せ 下 さ い。
ことをおすすめします。
歯学部付属病院の口腔外科、ま
たは病院の口腔外科を受診する
症は、顎の骨の大きさ、形の異 時期は女性では誌歳以降、男性 め、食事は鼻からチ ューブで栄 す。また、外科手術に関しては
退院後の食事は、茶わん蒸し
やプリンなどかむ必要のないも
のから始め、1か月後にはペー
住所、 氏名、 年齢、 性別、 電話番号を明記し、 l
; 〒260 ・0013千葉市中央区中央 4 の 15の 3 読売新 案
長期治療 主治医と相談を
凱
ス スト食やオムレツなど柔らかい
ト
伊 ものを食べますo退院後すぐに
かむ力で患部に負担をかける
l
A
常や位置のずれが原因で起こる一は円から幻歳以降です。
養を取ることになります。顎間
病気です。骨格性の顎変形によ
手術は入院し、全身麻酔で行了 固定は354週間です。固定を
る障害は、機能面では、全くか います。顎の骨を切 って移動さ 外した直後は口が全く開きませ
み合わせのない場合でも、何ら せて、かみ合わせや左右のバラ んが、開口練習で少しずつ開け
ノ
-
▲
ン
"
も
も
かの手段で栄養摂取が可能で ンスが合う位置に骨を移動させ られるようになります。手術後
す。そ のため、以前は顎変形症 て固定します。手術は口の中か しびれが出ることがあります
はそれほど重大な病気ではない ら行いますので顔の表面に傷が が、このしびれやマヒは数か月
で消えます。
仁ン
′
醗
//′
笠 び
テ◆
劣怖
リ
代
キ朽し
/‘
埋-
麹
と、移動させた骨がずれたり、
-
県歯科医師会の歯科医が、 歯や口に関する皆 !
iさんの悩みや相談にお答えします。 普段の治療茉
l で械は聞けないことや、 歯や口に関する悩み を募 i
l 集しています。
,
お
お薑
圈の
の
健康楓藝
、
。
頚箭美し
虚 」 と診断され、 治
科で 「袂皀
す。 ただ、 娘は手術をしたいと言 って
います。 先生はこの病名の症例は多く
行 っ ているので安心してくださいと言
います。 娘は時々、 顎の痛みを訴える
こともあります。 治療法などについて
ア ドバイスをお願いします。 (館山市、
女性 44歳、 娘 14歳 )
現在中学 3 年生の娘についての相談
です。 前歯で物をかみ切ることができ
ず
顎の変形 手術が心配
Q