2015年2月13日 情報提供資料 今回のテーマ (特別編④) 南米の中でも成長期待の高いメキシコの魅力に ついて2月まで4回シリーズでご紹介します。 消費市場の成長に期待 メキシコ・レポート 最近、所得格差という⾔葉を良く⽬にするようになりましたが、メキシコはOECD加盟国の中でも特に所得格差 が⼤きな国です。総⼈⼝の平均所得の上位10%と下位10%の格差は約30倍と、加盟国平均の10倍に対し⼤きな 差があります。所得格差が⼤きく、どこで何を買うかという消費者の購買⾏動が⼤きく違うため、⼩売業者はそ れぞれの所得層に合わせた展開をしています。⼤都市部は富裕層向けの地場⾼級百貨店や⼤規模ショッピング モールなどが⽴ち並び先進国と⼤きく変わりませんが、郊外へ進出したウォルマートなどの⼤規模スーパーマー ケットチェーンは、所得層に合わせて⾼級スーパーから安売りスーパーまで、現地に適応した店舗展開をしてい ます。 所得層に応じたマーケティングなど市場開拓では難しい⾯はありますが、メキシコの消費市場は成⻑余⼒の⼤き な市場として期待されています。⾜元では景気が回復したアメリカからの移⺠送⾦に加え、輸出の増加による雇 ⽤改善や賃⾦増、低所得者も含めたクレジットカードの普及による購買⼒の⾼まりが内需を後押ししています。 実質賃⾦の伸びはまだまだですが、雇⽤者数の増加で企業が⽀払う給与総額の拡⼤は続いており、経済成⻑に応 じて中間所得者層が徐々に増加してくることで、メキシコの消費市場の魅⼒がさらに⾼まることが期待されます。 さらに⼈⼝構造の変化も後押し材料です。2013年のメキシコの⼈⼝は1億2,233万⼈で、⽇本の⼈⼝1億2,730万 ⼈を早晩抜く⾒込みです。年齢中央値も20代半ばと若年層が過半を占め、40代半ばに達した⽇本とは⼤きく異な ります。⽣産年齢⼈⼝(15歳〜64歳)が⼦供と⾼齢者の⼈⼝を上回る⼈⼝ボーナス期のピークは2025〜2030年 と⾒られており、メキシコの消費市場は持続的な成⻑が期待されます。 (ミニコラム)メキシコでは若者や⼥性を中⼼にコンビニエンスストアの利⽤が拡⼤しています。地元飲料メーカーが出資する「OXXO(オク ソ)」の店舗シェアは7割と断トツですが、「セブン・イレブン」は2014年9⽉現在1,780店でシェア1割、「サークルK」も数%のシェアを確保 しています。 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資 信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は各種 の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するも のではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のもので あり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関する グラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。■当 資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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