環境省請負事業 平成 20(2008)年度 知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査業務 報告書 平成 21(2009)年 3 月 財団法人 知床財団 1 . 2 目 次 報告書概要 ・・・・・1 はじめに ・・・・・5 第1部 調査結果報告 ・・・・・7 知床半島周辺海域における基礎生産モニタリング ・・・・・9 Ⅰ.知床半島沿岸域のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量 ・・・・・9 Ⅱ.知床半島周辺海域における海洋現場観測およびクロロフィル a 濃度と 水温の経年変動 ・・・・15 水中ロボットカメラ(ROV)を用いた知床周辺海域における生物調査 ・・・・25 知床世界自然遺産地域におけるサケ属魚類の遡上産卵動態と陸圏生態系への物質輸送 に関する研究 ・・・・33 コンブ類分布状況調査 ・・・・48 羅臼沖の深海域における海洋環境および動物プランクトン調査 ・・・・66 Ⅰ.知床半島羅臼沖の深層水を用いた水質モニタリング調査 ・・・・66 Ⅱ.知床羅臼深層水により採集された動物プランクトン群集の季節変化 ・・・・72 知床半島両側における底生魚類の食物関係調査―主要魚種の食性― ・・・・81 バイオロギングによるカラフトマス、シロザケの移動生態調査(非公開) ・・・100 知床半島の斜里側海岸部における高茎草本群落を主体とする群落の現状と固定調査地の 設置に関する 2008 年度調査 ・・・101 2008 年度 知床半島産維管束植物データベース化 ・・・108 硫黄山のシレトコスミレ ―モニタリングサイトの設置とエゾシカによる被食の初確認― ・・・155 第2部 平成 20 年度 知床世界自然遺産地域生態系調査報告会 ・・・164 第3部 長期的モニタリング項目の検討 ・・・202 3 、 . 4 報告書概要 1.調査名(英名) 平成 20 年度 知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査 (Shiretoko world natural heritage site ecosystem monitoring in 2008) 2.調査の背景・目的 知床半島およびその周辺海域(距岸 3km)は、2005 年 7 月に世界自然遺産地域に登録された。知床 では、長年にわたって様々な生物に関する調査研究が盛んに実施されてきたが、本地域を適切に保護 管理するための資料としての蓄積は必ずしも十分とは言えないのが現状である。本調査業務では、知床 生態系の今後の変化を捉えていくための現状把握を含め、適切なモニタリングを行っていく上で必要と判 断された調査について実施した。また、2009 年 2 月 4 日に多分野の研究者による知床生態系の総合的 分析と情報の共有化、及び継続的な研究者ネットワーク作りを目的として開催された「知床世界自然遺産 地域生態系調査報告会」の企画・準備・運営を行った。 本業務は環境省一括計上調査「海域と陸域の一体的な保全に資する統合的管理手法に関する研究」 の一環として行われたものであり、本年度(平成 20 年度)は 5 カ年計画の 4 年目である。 3.調査実施体制 本調査は、環境省からの請負事業として財団法人知床財団が実施したものであり、各種調査について は多分野の研究グループとの協力のもとに行われた。各調査(略称)の研究代表者と所属は以下の通り である。 1. 海洋環境調査:齊藤誠一教授(北海道大学)、塩本明弘教授(東京農業大学) 2. 水中ロボット調査:山本 潤助教(北海道大学) 3. サケ属魚類の遡上動態と物質輸送調査:帰山雅秀教授(北海道大学) 4. コンブ類分布状況調査:宮下和士准教授(北海道大学) 5. 深海域の海洋環境と動物プランクトン調査:塩本明弘教授(東京農業大学)、 山口 篤准教授(北海道大学) 6. 主要魚類食性調査:桜井泰憲教授(北海道大学) 7. サケ類の移動生態調査:宮下和士准教授(北海道大学) 8. 海岸植生調査:石川幸男教授(専修大学北海道短期大学) 9. 植物標本 DB 化:高橋英樹教授(北海道大学) 10. シレトコスミレ分布調査:内田暁友学芸員(知床博物館) 11. 報告会:財団法人 知床財団 12. 長期モニタリング項目の検討:財団法人 知床財団 1 4.調査の手法・概要 1. 海洋環境調査:船舶による現場観測および衛星リモートセンシングにより、知床周辺海域における植 物プランクトンの基礎生産、クロロフィル a 濃度および海洋環境について調査した。 2. 水中ロボット調査:知床半島沿岸の 11 地点において水中ロボットカメラを使用して海底の状況や生 物群集を画像および映像として記録した。 3. サケ属魚類の遡上動態と物質輸送調査:ルシャ川においてカラフトマスの遡上数をカウントするととも に、河川内や河畔より採集した生物試料の安定同位体比分析を実施した。 4. コンブ類分布状況調査:簡易計量魚探として開発中の界面レベル計(BL550)の改良型を使用して、 水中に超音波を発射して跳ね返ってきた音響反射の強度から海底とコンブ類を判別することにより、 7 月のコンブ漁期前と 8 月の漁期後に羅臼沿岸域においてコンブ類の分布状況を調査した。 5. 深海域の海洋環境と動物プランクトン調査:羅臼町が月 1 回分析している海洋深層水汲み上げ施設 によって採取された海水の栄養塩濃度等の解析を実施するとともに、フィルターに入る動物プランク トン量の季節的な変化を調べた。 6. 主要魚類食性調査:夏季と秋季に知床半島の両側で採集した魚類の胃内容物を分析した。 7. サケ類の移動生態調査:遡上前の沿岸域でカラフトマスとシロザケにデータロガーを装着して行動の 特徴について調べた。 8. 海岸植生調査:エゾシカによる採食の影響を把握するために知床半島斜里側の 12 地点に固定調査 地をモニタリングサイトとして設定して植物の優占度を調査した。 9. 植物標本データベース化:北海道大学総合博物館の陸上植物標本庫に保管されている知床半島 地域産の植物標本を選び出し、和名、学名、科名、採集年月日、採集者名、採集地等の標本ラベ ルデータをコンピュータへ入力した。 10. シレトコスミレ分布調査:硫黄山のシレトコスミレ分布域に 3 箇所のモニタリングサイトを設置して個体 数等を記録した。また、初確認となったエゾシカによるシレトコスミレの食被について記録した。 11. 知床世界自然遺産地域生態系調査報告会の開催:本事業で実施された調査を中心に、知床半島 をフィールドとして実施された調査研究の成果について、多分野の研究者、専門家および関連行政 機関が一堂に会して発表される報告会の開催にあたり企画、準備、及び運営を担った。 12. 長期モニタリング項目の検討:知床世界自然遺産地域科学委員会において議論がなされている長 期モニタリング項目や各種調査への評価項目等について整理するとともに、科学委員会の委員から の意見等の聞き取り等を実施した。 5.調査結果 1.海洋環境調査:2008 年 5 月下旬から 6 月初旬において、植物プランクトン群集の現存量(クロロフィル a の総濃度)は知床半島の北側と南側とで大差がみられなかったが、生産量(1%光深度を除く)は北側 2 の方が高かった。一方、南北両側において、岸近くの観測点の方が沖合の点に比べて、現存量、生産 量ともに 2∼3 倍程度高かった。このことから、植物プランクトン群集のもっている生産性は岸近くと沖合 では差はないが、北側の方が南側に比べて高いことが示された。 2002 年 1 月から 2008 年 12 月までの衛星画像データを解析した結果、北側においては表面水温が 約 10℃となる頃に春季の最も高いクロロフィル a 濃度を示す年が多いが、2003 年、2007 年および 2008 年ではそれよりも早い 4 月に最高値を示していた。4 月に最高値を示す年は他の年に比べその値が高 いため、エラーの可能性を含め今後の検証を必要である。南側でも 10℃の水温になる 6 月頃にクロロ フィル a 濃度は最高値を示す年が多かったが、2006 年と 2008 年は水温が上昇する前(春)にピークが 見られた後、さらにもう一度夏にピークがあった。 2.水中ロボット調査:それぞれの観測点において海底の状況や観察された生物群集の特徴について記 載することにより、今後のモニタリング資料を得た。 3.サケ属魚類の遡上動態と物質輸送調査:カラフトマスの遡上行動は夜明け前後に活発化し、河川滞 在日数は 4.9 日と推定された。ルシャ川の遡上数は、2評価モデルから約 1 万個体と推定された。ヒグ マ目視観察から、河畔 5m 以内でカラフトマスを捕食する場合が多く、1 時間あたりの捕食数は約 10 尾 であることが明らかになった。炭素・窒素安定同位体比分析の結果、オショロコマおよび水生無脊椎動 物において海洋由来物質(MDN)が輸送されていることが示された。ヒグマにおいては、草本や海洋由 来の生物に依存している個体など食性に個体差が観察され、河畔から採取した植物の分析結果から ベクターとして機能していることが示唆された。このことは、カラフトマスによる MDN 輸送が河畔林生態 系全体をカバーしている訳ではないものの,陸圏生態系へ行われていることを示唆している。 4.コンブ類分布状況調査:7 月と 8 月のコンブ群落の総面積はそれぞれ 7.09 km2、7.68 km2 であった。 漁期後では高さが 52 cm 以下の群落が増加する一方で、52 cm 以上の群落が減少していた。これは、 高さが 52 cm 以下の群落が漁期の一か月間に成長した群落と考えられた。 5.深海域の海洋環境と動物プランクトン調査:硝酸態窒素、リン酸態リン、ケイ酸態ケイ素の濃度は、10 ∼11 月にかけて減少が見られた後、1 月∼3 月に回復がみられた。羅臼沖では、10 月上・中旬に秋季 ブルーム(植物プランクトンの大増殖)が起こることが衛星画像解析より示されている。10∼11 月にかけ ての栄養塩類の減少は、表層水での秋季ブルームにより消費されて低濃度となった後の 11 月頃に鉛 直混合が活発化したことに関連しているものと考えられた。 1m3 当たりの動物プランクトン沈殿量は 23∼2,900µl であり、2007 年 7∼8 月および 2008 年 2∼3 月に多かった。全動物プランクトンのうちカイアシ類が出現個体数の 96%を、バイオマスの 80%を占めて 最優占していた。 6.主要魚類食性調査:2007∼2008 年の夏季および秋季に知床半島の両側水域から 66 種 3,361 個体を 採集した。生態系内における主要魚種であり、胃内容物の分類を終えたスケトウダラ、マダラ、ホッケお よびヒレグロの 4 魚種について食性を分析した結果、各種ともに季節、水域、体サイズによって食性が 大きく異なることが確認された。 3 7.サケ類の移動生態調査:2 種のサケ類にデータロガーを装着して放流した結果、カラフトマスでは 5 尾 中 3 尾が、シロザケでは 31 尾中 13 尾が再捕された。カラフトマスの平均の遊泳水深と水温は、 11.7±3.6m,15.1±0.6℃であったが、シロザケは、9 月に放流した群で 55.3±39.0m,14.4±2.9℃,10 月が 6.9±5.8m,15.5±0.9℃であった。 8.海岸植生調査:斜里側海岸部に 12 箇所の固定標識を設置した。過去 3 年間を含め、半島両側の海岸 部にそれぞれ 29 箇所の固定標識と調査区を設置したこととなった。 9.植物標本データベース化:知床半島地域産の離弁花類植物標本 1,692 点の標本ラベル情報につい てのデータベース化を行った。知床博物館ホームページ(2009 年 3 月参照)にリストアップされている知 床半島産離弁花植物 365 種のうち、今回証拠標本により確認できたのは 283 種(約 8 割)に過ぎなかっ た。これは、これまでの知床半島地域での植物調査が高山植生に力点が置かれていたため、意外にも 低地・山地の植物や外来種の調査が不十分であったためと思われる。 10.シレトコスミレ分布調査:モニタリングサイトの設置場所は東岳、知円別平および第 3 火口とし、各サイ ト内のシレトコスミレは 939 個体、365 個体および 31 個体であった。 また、2008 年 7 月 2 日にコケシ岩から第 1 火口キャンプサイトの斜面で 1 株、知円別分岐から東岳 の稜線で 2 株、東岳山頂直下で 8 株の合計 11 株のエゾシカによるシレトコスミレの食被を確認した。 11.知床世界自然遺産地域生態系調査報告会:2009 年 2 月 4 日に札幌市の「かでる2・7 710 会議室」 において開催された。1)陸域生態系(エゾシカ・植生)、2)陸域生態系(鳥類・陸上哺乳類)、3)河 川生態系、4)海洋生態系、及び5)社会環境の 5 つのセッションで各種調査について報告がなさ れ、総合討論において今後の報告会や生態系モニタリング調査のあり方等について意見が交わ された。参加者数は、約 100 名であった。 12.長期モニタリング項目の検討:モニタリング項目とその評価項目について科学委員会委員からの意見 を聞き取った上で案を取りまとめ、科学委員会事務局へ提出した。 6.今後の予定 平成 21 年度には、各種調査の補足を行うとともに平成 17 年度からの 5 年間の総括を行う予定である。 7.その他 特になし。 4 はじめに 財団法人 知床財団 理事長 森 信也 知床半島およびその周辺海域(距岸 3km)は、北半球で最も低緯度に位置する季節海氷域であること、 海洋生態系と陸上生態系の相互関係の顕著な見本であること、および世界的に希少な鳥類を始めとした 多くの動植物の生息にとって重要な自然を有する地域であることから、2005 年 7 月に世界自然遺産地域 に登録された。本地域では、科学的データに基づく自然環境の適正な保護管理を行うため科学委員会 が設置され、長期的なモニタリングのあり方を含めた議論がなされている。 知床は、長年にわたって様々な生物に関する調査研究が盛んに実施されてきたが、本地域を適切に 保護管理するための資料としての蓄積は必ずしも十分とは言えないのが現状である。特に海洋環境や海 洋生物に関する資料は乏しい。本地域の適切な保護管理策を構築するためには、知床の生態系の構造 および機能を十分に把握していく必要がある。 本業務では、知床生態系の今後の変化を捉えていくための現状把握を含め、適切なモニタリングを行 っていく上で必要と判断された調査について実施した。調査は、海洋環境学、海洋生態学、河川生態学、 植物生態分類学、および集団遺伝学など高度な専門知識を有する学識経験者と連携・協力して行った。 当財団は、全体の調査の統括・調整役を担うとともに、現地調査に参画した。また、調査地の事前確認、 日程調整、調査機材の準備、移動手段の確保、ヒグマ出没の危険性が高い地域における試料収集が必 要な調査へのヒグマ対策の専門スタッフ同行などの現地調査補佐業務を担った。 また、2009 年 2 月 4 日に環境省が主催となり、多分野の研究者による知床生態系の総合的分析と情報 の共有化、及び継続的な研究者ネットワーク作りを目的に「知床世界自然遺産地域生態系調査報告会」 が開催された。本報告会の企画・準備・運営についても当財団が担った。 本報告書は各調査事業の結果、及び調査報告会の実施結果概要等を取りまとめたものである。なお、 本業務は環境省一括計上調査「海域と陸域の一体的な保全に資する統合的管理手法に関する研究」の 一環として行われたものであり、平成 17 年度に開始され本年度(平成 20 年度)で 4 年目である。本業務 は 5 カ年計画として実施されており、最終年度となる平成 21 年度は本業務で実施された調査全体の取り まとめがおこなわれる予定である。 5 、 6 第1部 調査結果報告 7 . . 8 知床半島周辺海域における基礎生産モニタリング はじめに 本調査では船舶による現場観測および衛星リモートセンシングにより、知床周辺海域における植物プ ランクトンの基礎生産、クロロフィル a 濃度および海洋環境をモニタリングし、それらの時空間変動および 相互関係を明らかにすることを目的とする。 第 1 章では東京農業大学生物産業学部 塩本が現場観測による基礎生産量のモニタリングについて、 第 2 章では北海道大学大学院水産科学研究院 平譯・齊藤が 2006 年、2007 年および 2008 年に実施さ れた観測の結果をそれぞれ報告する。 Ⅰ.知床半島沿岸域のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量 塩本 明弘 東京農業大学生物産業学部 1.調査の目的 有光層内のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量をモニタリングし、人工衛星によるクロロフィル a 画像の精度や確度の向上はもとより、人工衛星観測からでは得られない基礎生産に関する知見を収集 する。 2.試料と方法 本調査は北海道大学の練習船「うしお丸」による 2008 年の 5 月 30 日∼6 月 2 日(晩春)と 9 月 3 日 ∼9 月 8 日(晩夏)までの実習航海で実施した。知 床半島の根室海峡(南側)とオホーツク海(北側)の、 岸と沖合に設けた観測点において、晩春では表面 の光を 100%として 100、37、17、1%の光の強さに相 当する深さ(以後、光深度)から、晩夏では表面から 採水した(図 1)。蛍光法(Welschmeyer, 1994)によ るサイズ別(<2、2-10、>10µm)クロロフィル a 濃度 (植物プランクトン現存量)、13C 法(Hama et al., 1983)を用いたサイズ別基礎生産量(1日あたりの基 9 図1 2008 年の 5 月 30 日∼6 月 2 日(晩春)と 9 月 3 日∼9 月 8 日(晩夏)における調査点の位 置。○は晩春、○は晩夏、○は両方の観測点。 礎生産量)の測定を行った。同時に、表面水温(水温計)、塩分(サリノメータ)、栄養塩類濃度(オートア ナライザー)の測定も行った。 3.結果と考察 3.1 2008 年の 5 月 30 日∼6 月 2 日(晩春) 表面の水温は北側の St.28 で 6℃台、他は 5℃台であった(表 1)。有光層内の塩分は、南側で 32.1∼ 32.8psu、北側で 33.1∼33.5psu であった。亜硝酸塩+硝酸塩の濃度は、100∼17%光深度で 1.5∼ 6.0µM の値がみられ、1%光深度では 4∼8µM という比較的高い値がみられた。北側の St.21 では他の観 測点に比べて比較的高い値がみられた。 表1 観測点における水温、塩分、亜硝酸塩+硝酸塩の濃度 季節 年月日 観測点 海域 深さ (%) 深さ (m) 水温 (℃) 塩分 (psu) 亜硝酸塩+硝酸塩 (μM) 晩春 2008/5/30 9 根室海峡 100 37 17 1 0 3 8 31 5.2 32.148 32.179 32.197 32.401 1.8 1.8 1.9 3.8 2008/5/31 16 根室海峡 100 37 17 1 0 2 9 35 5.6 32.358 32.353 32.344 32.782 2.7 2.7 2.8 5.1 2008/6/1 28 オホーツク海 100 37 17 1 0 6 7 24 6.7 33.212 33.26 33.297 33.474 1.5 2.0 2.2 4.6 2008/6/2 21 オホーツク海 100 37 17 1 0 2 5 26 5.3 33.169 33.167 33.167 33.318 5.4 5.4 5.6 7.6 2008/9/3 2008/9/4 2008/9/3 2008/9/4 4 10 6 12 根室海峡 根室海峡 根室海峡 根室海峡 100 100 100 100 0 0 0 0 16.8 16.8 16.5 16.5 33.138 33.277 33.041 33.704 0.2 0.1 0.1 0.1 2008/9/5 2008/9/6 2008/9/5 2008/9/6 24 30 22 28 オホーツク海 オホーツク海 オホーツク海 オホーツク海 100 100 100 100 0 0 0 0 16.8 17.8 17.1 17.8 33.417 33.767 33.738 33.912 0.1 0.1 0.2 0.1 晩夏 10 クロロフィル a の総濃度(植物プランクトン群集の現存量)についてはいずれの観測点でも、1%光深度 で幾分低い値がみられた(図 2)。総濃度は、南側、北側ともに岸の観測点(St.9、St.28)の方が沖合の観 測点(St.16、St.21)に比べて 2∼3 倍程度高かった。岸どうし、沖合どうしで南側と北側で比較すると(St.9 南側岸 南側沖合 クロロフィルa (mg/m3) 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 0.0 100 [0] クロロフィルa (mg/m3) 1.0 2.0 3.0 4.0 100 [0] <2 µm 2-10 µm 37 [3] >10 µm 17 [8] 深さ (%) 深さ (%) <2 µm St.9 1 [31] 北側岸 1.0 2.0 3.0 >10 µ㹫 17 [9] 北側沖合 4.0 0.0 100 [0] 17 [7] St.28 深さ (%) 深さ (%) 1.0 2.0 3.0 4.0 <2 µm 2-10 µm >10 µm 1 [24] クロロフィルa (mg/m3) 100 [0] <2 µm 37 [6] St.16 1[35] クロロフィルa (mg/m3) 0.0 2-10 µm 37 [2] 37 [2] 2-10 µm >10 µm 17 [5] 1 [26] St.21 図 2 調査点 St.9、16、28、21 の有光層内(100、37、17、1%光深度)における3つのサイズ (<2、2-10、>10μm)のクロロフィル a 濃度。[ ]内の数字は深さ(m)。 と St.28、St.16 と St.21)、差はなく、ほぼ等しかった。次に、サイズ組成をみると、南側の岸では、大型 (>10µm)の占める割合が高く、35∼60%を占めていた。これに対して沖合では、1%光深度を除き小型 (<2µm)の占める割合が最も高く、70∼80%を占めていた。1%光深度では大型が 60%を占めていた。一 方、北側の岸では、大型の占める割合が最も高く、60∼70%を占めていた。沖合でも大型の占める割合 が比較的高く、20∼40%を占めていた。 基礎生産量の総量(植物プランクトン群集の基礎生産量)についてはいずれの観測点でも 1%光深度 では皆無に近く、岸の観測点(St.9 と St.28)では深さに伴う減少がみられた(図 3)。総量は、南側、北側と もに岸の観測点(St.9、St.28)の方が沖合の観測点(St.16、St.28)に比べて 2∼3 倍程度高かった。岸どう し、沖合どうしで南側と北側で比較すると(St.9 と St.28、St.16 と St.21)、北側の方が 1.5 倍程度高かった。 次に、サイズ組成をみると、南側の岸では、大型(>10µm)の占める割合が高く、45∼70%を占めていた。 これに対して沖合では、小型(<2µm)の占める割合が最も高く、45∼75%を占めていた。大型の占める割 合は 17%光深度までは 15%以下であったが、1%光深度では比較的高く 36%であった。一方、北側の 岸では、大型の占める割合が最も高く、60∼80%を占めていた。沖合でも大型の占める割合が比較的高 く、30∼50%程度を占めていた。 11 3.2 2008 年の 9 月 3 日∼9 月 8 日(晩夏) 表面の水温は南側で 16℃台、北側では主に 17℃台であった(表 1)。有光層内の塩分は、南側では岸 の観測点(St.12)を除き、33.0∼33.3 であった。St.12 では 33.7 と、北側の塩分と等しかった。北側の塩分 は、沖合の観測点(St.24;塩分:33.417)を除き、33.7∼34.0 であった。いずれの観測点でも亜硝酸塩+硝 酸塩の濃度は枯渇状態であった。 南側岸 南側沖合 基礎生産量 (mgC/m3/day) 0 10 20 30 40 50 60 70 0 100 [0] 深さ (%) 深さ (%) 17 [8] St.9 1 [31] 北側岸 10 20 30 40 50 60 60 70 >10 µ㹫 17 [9] 70 St. 16 0 基礎生産量 (mgC/m3/day) 10 20 30 40 50 60 70 100 [0] <2 µm 2-10 µm >10 µm 17 [7] St.28 深さ (%) 深さ (%) 50 2-10 µ㹫 <2 µm 1 [24] 40 1[35] 100 [0] 37 [6] 30 37 [2] 南側沖合 基礎生産量 (mgC/m3/day) 0 20 <2 µm 2-10 µm >10 µm 10 100 [0] <2 µm 37 [3] 基礎生産量 (mgC/m3/day) 37 [2] 2-10 µm >10 µm 17 [5] 1 [26] St.21 図 3 調査点 St. 9、16、28、2 の有光層内(100、37、17、1%光深度)における3つのサイズ (<2、2-10、>10μm)の基礎生産量。[ ]内の数字は深さ(m) クロロフィル a の総濃度については、南側では沖合の観測点(St.4、St.10)が岸の観測点(St.6、 St.12)に比べて高く、北側では岸の観測点(St.22、St.28)が沖合の観測点(St.24、St.30)に比べて高か った(図 4)。岸どうしで北側と南側で比較すると(St.6、St.12 と St.22、St.28)、南側の方が高い傾向にあ り、沖合どうしで比較すると(St.4、St.10 と St.24、St.30)、南側の方が 3 倍程度高かった。次に、サイズ組 成をみると、南側では、岸、沖合ともに小型(<2µm)の占める割合が最も高く、70∼80%を占めていた。 ただし、岸では大型(>10µm)の寄与も 10%未満であるもののみられた。一方、北側の岸では、大型の 占める割合が最も高く、60∼70%を占めていた。沖合では、小型の占める割合が最も高かったが(45∼ 55%)、大型の占める割合も比較的高く、25∼40%を占めていた。 基礎生産量の総量については南側でも北側でも、岸の観測点(St.6 と St.12、St.22 と St.28)と沖合の 観測点(St.4 と St.10、St.24 と St.30)では大差が見られなかった(図 5)。岸どうし(St.6、St.12 と St.22、 St.28)、沖合どうし(St.4、St.10 と St.24、St.30)で北側と南側で比較すると、クロロフィル a の場合と同様 に南側の方が高かった。次に、サイズ組成をみると、南側では、岸の St.6 を除き、小型(<2µm)の占め る割合が最も高く、55∼60%を占めていた。St.6 では、大型(>10µm)の占める割合が最も高く、70%を 12 占めていた。一方、北側の岸では、大型の占める割合が最も高く、45∼65%を占めていた。沖合でも 大型の占める割合が比較的高く、20∼40%程度を占めていた。 南側 1.0 北側 クロロフィル a (mg/m 3) 0.9 >10µm 2-10µm <2µm 0.8 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0 4 10 6 沖合 12 岸 24 30 22 岸 沖合 観測点 28 図 4 調査点 St. 4、10、6、12、24、30、22、28 の表面(100%光深度、0m)における3つのサイズ (<2、2-10、>10μm)のクロロフィル a 濃度 南側 基礎生産量 (mgC/m3/h) 4.5 北側 4.0 >10µm 2-10µm <2µm 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 4 10 沖合 6 12 岸 24 観測点 30 沖合 22 28 岸 図 5 調査点 St. 4、10、6、12、24、30、22、28 の表面(100%光深度、0m)における3つのサイズ (<2、2-10、>10μm)のクロロフィル a 濃度 13 4.まとめ 数少ない観測点での結果ではあるが、春季から秋季にかけては、知床半島のオホーツク側では岸でも、 沖合でも大型の植物プランクトンが基礎生産に及ぼす寄与は根室海峡側に比べて高い、ことが分かった。 北側の観測点における表層での塩分は晩春で 33.2∼33.5psu、晩夏で 33.4∼33.9psu であったことから、 有光層内の水は宗谷暖流系水(塩分 33.6psu 以上;青田, 1979)の水そのもの、あるいは影響を受けてい た水と考えられる。したがって、宗谷暖流系水が大型の植物プランクトンを養う能力を有している可能性が ある。暖流水系の水は一般に小型が優占すると言われている(例えば、Shiomoto et al., 1997)。今後、ど のようなメカニズムで宗谷暖流系水が大型の植物プランクトンを養う能力を身につけるのかを明らかにして いく必要がある。夏季の北海道オホーツク海沿岸域は宗谷暖流系水の影響が強いこと(青田, 1979)を考 えると、このメカニズムの解明は夏季のオホーツク沿岸域の比較的高い基礎生産(渡辺, 1989;西浜ら, 1989)を解くカギになるかもしれない。 5.今後の課題 ・サイズ別クロロフィル a と基礎生産量の測定を継続し、データセットを充実させる。 ・衛星リモートセンシングにて得られるクロロフィル a 濃度画像の精度や確度の向上に役立てる。 ・現存量あたりの生産量(植物プランクトンの持つ増殖能力、成長速度)を求め、サイズ別に岸と沖合、 北側と南側で比較する。 ・宗谷暖流水が大型植物プランクトンの生産性に及ぼす影響を明らかにする。 14 Ⅱ.知床半島周辺海域における海洋現場観測およびクロロフィル a 濃度と水温の経年変動 平譯 享・齊藤誠一 北海道大学大学院水産科学研究院 1.目的 本研究は知床を中心とした根室海峡からオホーツク海、そして太平洋の一部にいたる海域の水 温、クロロフィル a 濃度を衛星リモートセンシングによって時系列にモニタリングしている。本 報告書では、はじめに衛星データ検証および衛星では見ることのできない深度方向の分布を確認 するために実施した海洋観測の結果を示し、さらに衛星による 2002 年から 2008 年にかけてのク ロロフィル a 濃度と水温の経年変動を示した。 2.材料および方法 海洋観測は 2006 年 6 月 29 日∼7 月 4 日(US-102)、2007 年 6 月 25 日∼6 月 28 日(US-128) および 2008 年 5 月 29 日∼6 月 2 日に北海道大学水産学部練習船 うしお丸によって実施した。 図 1 に示したように、観測点は定置網などの漁具が設置位置により多少の違いがあるが、3 年 を通してほぼ同じ位置であり、知床半島を囲むように 30 点設けた。今年度の観測は 2006 年度お よび 2007 年度よりも 1 ヶ月早い時期であった。 図 1.海洋観測点.左から 2006 年(US-102),2007 年(US-128)および 2008 年(US-148)の観測点. 各海洋観測点において CTD(SBE-19)およびロゼット採水器(ニスキンボトル)による採水 および光学観測を行った。ニスキンボトルで採取した試水を用い、クロロフィル a 濃度と栄養塩 濃度を調べた。クロロフィル a 濃度は試水 200 ml を GF/F フィルターにろ過し DMF で色素を抽 出後 (Suzuki and Ishimaru, 1990) 、ターナーデザイン社製蛍光光度計を用い蛍光法(Parsons et al., 1984) によって測定した。栄養塩は試水を凍結保存して研究室へ持ち帰った後、オートアナ ライザーによって分析を行った。光学観測については、Biospherical Instruments 社製 水中分光 15 放射計 PRR-600 を用いて、水中分光放射照度および放射輝度を測定した。また、試水を用いグラ スファイバーフィルター法による光吸収係数の測定を行った(Mitchell, 1990)。 また、昨年度に引き続き Aqua 衛星 MODIS センサーにより観測された空間解像度 1kmの衛 星データを用い、1 日単位のクロロフィル a 濃度および海面水温の画像を本研究室の web ページ にて公開した。URL は以下の通りである。 http://odyssey.fish.hokudai.ac.jp/MODIS/MODIS_daily_index.html 2002 年 1 月から 2008 年 12 月の間の画像データから 1 ヶ月毎の平均画像を作成し、知床半島 北側(ウトロ側)および南側(羅臼側)の値を抽出しその経年変動を調べた。抽出した範囲は、 ウトロ側において 44.1゜‐44.3゜N, 145.0゜‐145.2゜E,羅臼側は 43.9゜‐44.1゜N, 145.2゜‐ 145.4゜E である。陸域、雲、氷域またはその他のマスクは NASA プロダクトの基準に従った。 3.結果および考察 ここでは、CTD およびクロロフィル a 濃度について、結果の一部を示す。 図 2 に各年の T-S ダイアグラムを示した。知床周辺海域では冬季に作られたと考えられる 0℃ 近くの冷たく密度の高い水が存在した。この水は 200 m から 500 m 付近の中層に中冷水として存 在していた。また、2008 年度は 1 ヶ月観測時期が早かったためか、2006 年および 2007 年に比 べ低温であり、低温低塩分の水も観測された。 図 3 および図 4 に示したように、2008 年は半島の北側(ウトロ側)と南側(羅臼側)の両方の 沿岸において、海面から海底まで低水温であった。特に羅臼側では 0℃以下の海水が海底付近を 覆っており、冬季の冷却が強かったことが示唆される。また、底棲魚類やベントスへの影響も懸 念される。 一方、図 5 および図 6 に示したように、クロロフィル a 濃度は 50 m よりも表層において 1 mg m-3 以上の高い値を示していた。ブルームのレベルには達していないが、低温においても比較的高 いバイオマスを保つだけの基礎生産力があると考えられる。 現場の特に底層においては例年よりも低い水温が観測されているが、海面水温に大きな違いは 見られなかった(http://odyssey.fish.hokudai.ac.jp/MODIS/MODIS_daily_index.html)。しかし ながら、図 7 に示したように海面のクロロフィル a 濃度は 4 月に例年よりも高く 2 mg m-3 を超え た。前後の日の画像にはエラーと見られる異常に高い値も観測されたため、他の現場観測データ (特に係留ブイ)などによる検証が必要とされる。 図 8 に 2002 年 1 月から 2008 年 12 月までのウトロ側および羅臼側のクロロフィル a 濃度と海 面水温の経年変動を示した。ウトロ側においては、約 10℃の水温となる頃に春季の最も高いクロ ロフィル a 濃度を示す年が多いが、2003 年、2007 年および 2008 年ではそれよりも早い 4 月に 最高値を示している。4 月に最高値を示す年は他の年に比べその値が高いため、エラーの可能性 を含め今後の検証を必要とする。また、水温が顕著に増加している傾向は見られない。一方、羅 16 臼側でも 10℃の水温になる 6 月頃にクロロフィル a 濃度は最高値を示す年が多い。また、2006 年と 2008 年は水温が上昇する前(春)にピークが見られ、さらにもう一度夏にピークを示す。 衛星画像に見られた経年変動の原因を示すには今後の解析を必要とするが、海面の状態のみか らでは判断が難しい部分がある。特に 2008 年の水温の鉛直分布に示されるように、海底付近ま で低水温の水塊が存在するなどが大きな要因になっている可能性は否めない。さらに、そのよう な海洋物理環境は、海氷(流氷)の量や張り出した時期、海面を覆っていた期間および気温に大 きく影響を受けていると考えられる。今後、海氷密接度(被覆面積)および気温の経年変動と合 わせて解析を進める必要がある。 図 2.各年における T-S ダイアグラム(左上: 2006 年(US-102)、右上:2007 年(US-128)、 左下:2008 年(US-148)) 17 図 3.各年における,ウトロ側沿岸の水温プロファイル. (上から 2006 年(US-102),2007 年(US-128)および 2008 年(US-148)) 18 図 4.各年における,羅臼側沿岸の水温プロファイル. (上から 2006 年(US-102),2007 年(US-128)および 2008 年(US-148)) 19 図 5.各年における,ウトロ側沿岸のクロロフィル a 濃度プロファイル. (上から 2006 年(US-102),2007 年(US-128)および 2008 年(US-148)) 20 図 6.各年における,羅臼側沿岸のクロロフィル a 濃度プロファイル. (上から 2006 年(US-102),2007 年(US-128)および 2008 年(US-148)) 21 図 7. 2008 年 4 月 13 日の MOIDS/Aqua のクロロフィル a 濃度画像. 22 5 Utoro side 20 4 3 10 1 0 SST (゜C) Chlorophyll a (mg m-3) 2 0 Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 5 Rausu side 20 4 3 10 2 1 0 0 Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan May Sep Jan 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 Month Year 図 8. 2002 年から 2008 年の各月における MODIS/Aqua のクロロフィル a 濃度(黒)と海面水温(青). (ウトロ側(上図),羅臼側(下図)) 23 4.引用文献 青田昌秋(1979)オホーツク海・北海道沿岸海域の海況変動. 沿岸海洋研究ノート, 17, 1-11. Hama, T., T.Miyazaki, Y.Ogura, T.Iwakuma, M.Takahashi, A.Otsuki and S.Ichimura(1983) Measurement of photosynthetic production of a marine phytoplankton population using a stable 13C isotope. Mar. Biol., 73, 31-36. Mitchell, B.G. (1990). Algorithms for determining the absorption coefficient of aquatic particulates using the quantitative filter technique(QFT). In R.W. Spinrad (Ed.), Ocean Optics X (pp. 137-148). SPIE 1302. 西浜雄二・蔵田護・多田匡秀(1989)サロマ湖・能取湖・網走沖におけるクロロフィル量の季節変化. 水産 海洋研究会報, 53, 52-54. Parsons, T.R., Maita, Y., & Lalli, C.M. (1984). A manual of chemical and biological methods for seawater analysis (pp. 173). Oxford,NewYork,Toronto,Sydney,Frankfurt: Pergamon Press. Shiomoto, A., K. Tadokoro, K. Monaka and M. Nanba (1997) Productivity of picoplankton compared with that of larger phytoplankton in the subarctic region. J. Plankton Res., 19, 907-916. Suzuki, R., & Ishimaru, T. (1990). An improved method for the determination of phytoplankton chlorophyll using N,N-Dimethylformamide. 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Oceanogr., 39, 1985-1922. 24 水中ロボットカメラ(ROV)を用いた知床周辺海域における生物調査 山本 潤1・野別貴博2・桜井泰憲3 1. 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 2. 財団法人 知床財団 3. 北海道大学大学院水産科学研究院 1.目的 知床半島およびその周辺海域(距岸3km まで)は、2005年7月に世界自然遺産地域 に登録された。日本の世界自然遺産登録と しては、白神山地、屋久島についで3番目 であるが、初めて海域を包含している。知 床世界自然遺産地域内である距岸3kmま での海域には、一部に水深が200mより深 い漸深海域を含んでいる。水中は陸上と異 なり、動物相や植物相を視覚的に観察する 図1 水中ロボットカメラ(ROV)の外観 ことが困難である。水中を観察する手法の1 つであるスキューバ潜水においても、水深数十メートルまでの観察にとどまっている。また、大学や水産研 究機関では、調査船による底引き網を用いた生物相や資源量に関する調査などが実施されているが、当 海域のような急峻な海底地形を有する場所では実施することが困難である。そのため、当海域では刺し 網、はえ縄、または定置網漁業による漁獲対象種の漁獲量の変化や混獲される魚類の収集による出現 魚種の変化などで年・季節変化を推定せざる得ない状況にある。海洋生態系はデトライタス(有機懸濁 体)やプランクトンや大型魚類までの低次から高次にいたる様々な栄養段階の生物によって構成されて いるため、漁具によって採集される生物のみでは生態系の構造を評価することは出来ない。そのため、海 底環境や生物群集の視覚的な観察や定量的評価および変化の把握が必要である。本調査では、水中ロ ボットカメラ(Remotely Operated Vehicle、以下ROV、図1)を用いて、海洋および海底環境と生物群集の 映像を収集する。そして、各調査地点の海洋・海底環境の詳細および出現した生物群について記載する ことにより、世界自然遺産地域内海域における海中の変化を視覚的に捉えるためのモニタリング資料とす る。最終的には、海洋・海底環境の保全と持続的漁業の共存を実現するための資料とすることを目的とす る。 25 2.調査の概要 本年度の調査は、2008年6月1日および同9月6日に北海道大学練習船うしお丸(179トン)によってウト ロ側で、2009年1月8-9日に羅臼漁業協同組合所属の指導船“らうす“(10トン)によって羅臼側で実施した。 2009年の1月8-9日の調査では、羅臼沖、知円別沖で調査線を設けて実施する予定であったが、知円別 沖は荒天のため実施できなかった。 表1.観測と ROV を実施した観測点の概要 北緯 東経 観測深度 観測点 観測日 観測時間 開始 度 分 度 分 (m) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 2008/6/1 2008/6/1 2008/6/1 2008/6/1 2008/9/6 2008/9/6 2008/9/6 2008/9/6 2009/1/8 2009/1/8 2009/1/8 7:35 8:30 9:16 9:45 8:10 8:50 9:35 10:13 11:10 12:55 14:08 44 44 44 44 44 44 44 44 43 44 44 13.5 16.5 17.9 20.0 12.4 13.6 16.3 19.3 57.4 0.1 0.4 145 145 145 145 145 145 145 145 145 145 145 10.6 13.8 15.7 17.3 9.3 10.8 13.8 17.3 10.7 12.5 12.2 140 136-150 102 120 123 143 110 100 135-145 124-204 55 4 8 44˚ 20'N 3 2 1 500 7 6 5 44˚ 10'N 200 1000 11 10 44˚ 00'N 500 200 9 100 145˚ 00'E 145˚ 10'E 図2.ROV による観測点 26 145˚ 20'E 145˚ 30'E 3.観測方法 本調査で使用したROVは、北海道大学大学院水産科 学研究院が所有するExpert Nova System・㈱広和製であ る(図1)。本ROVの耐圧深度は400mであり、水深、水温 および水中姿勢の計測センサーとビデオカメラ、デジタ ル・スチルカメラ、3CCDデジタルカメラを装備している。ま た、ROV前部のカメラ下部には、生物吸引器が装備され ており、プランクトンなどの小型生物の採集が可能となっ ている。さらに、100mmの平行光を照射するレーザー測 定器を装備し、撮影した被写体の大きさを計ることができ る。本ROVの浮力は、水中において中性となっている。そ のため、ケーブルに70kgのオモリを取り付けて海底まで沈 め、そこから自由に移動が可能なケーブルを約20m設け ている。すなわち、オモリを沈めた地点の半径約20mが ROVの観察可能範囲である(図3)。生物の観察は、船上 のモニターで映像を確認しながらROVを操作して行い、 同時に映像を撮影した。本報告書においては、撮影した 動画を図4のとおり静止画とした。静止画の左上のアルフ 図3.ROV による観測の模式図 ァベットは、Dは水深、Tは水温であり、右上のCはROVの向き、左下は日付、右下は撮影時刻を表してい る。また、図4のグリーンのレーザー光の間隔は100mmである。 図4.ROV の映像の一例(左上のアルファベット は、D は深度(m)、T は水温(℃)であり、右上の C は ROV の向き(゜)、左下は日付(2008 年 6 月 1 日)、右下は撮影時刻(7 時 47 分 32 秒)を表し ている) 図5.羅臼漁業協同組合所属指導船「らうす」 27 4.結果と考察 1)ルシャ川河口付近(St. 1, 5, 6)。 この海域の底質は、砂となっておりマリンスノーが堆積している。海底には、クモヒトデが高密度に分布 し(図6 A, C-F)、散在する岩の表面にはイソギンチャク類、カイメン類が密集して着生いるのが観察され た(図6 B)。また、St.6ではウミエラが多く認められた(図6 E)。魚類は、カジカ科魚類およびカレイ科魚 類(図6 D)、ホッケ(図6 F)のほか、スケトウダラ幼魚などが観察されたが、確認数は少なかった。 A B C D E F 図6.ルシャ川河口付近の海底の状況(A,およびBはSt.1、CおよびDはSt.5、EおよびFはSt.6 にて撮影) 28 2)チャラセナイ川河口付近(St. 2, 7)。 この水域の海底は、中小の礫となっており、ルシャ川河口付近とは異なっている。St.2の海底に散在す る礫の表面には、ヒダベリイソギンチャク、カイメン類などが着生しているが(図7 A,B)、クモヒトデは多く はなく、スケトウダラの幼魚などの魚類も少ない(図7 Cの黒矢印)。やや浅いSt.7では、小礫から底質が 成っている。有機懸濁物であるマリンスノーが大量に沈降しているが(図7 E,F)イソギンチャク類、カイメ ン類、魚類など観察することはできず、中型のヒトデ類を数個体認めた(図7 Eの黒矢印)。 A A B B C D E F 図7.チャラセナイ川の河口付近の海底の状況(A−CはSt.2、C−FはSt.7にて撮影) 29 3)ウトロ側知床岬先端部付近(St. 3, 4, 8) 先端付近に近い水域においても、多くのマリンスノーが沈降するのが観察できた。St.3 とSt.4では、砂 もしくは礫の底質であり、散在する中礫の表面にイソギンチャク類、ホヤなどが着生していた。(図8 A, B, E, F)。これらの点では、カレイ類(図8 B,E)、カジカ類(図8 F)などを認めたが、その分布は少ない。一方, 最も先端に近いSt.4では、散在する岩の表面にイソギンチャク類、カイメン類が密生しており(図8 C)、そ の周辺には多くのスケトウダラ幼魚が観察された(図8 D)。 A B C D E F 図8.ウトロ側知床岬先端部付近の海底の状況(AおよびBはSt.3、CおよびDはSt.4、Eおよ びFはSt.8にて撮影) 30 4)羅臼沖(St. 9,10,11) 今回は羅臼南沖の St.9 の他に羅臼港沖の水深 50m、100m、200m に定点を設定し、水深 50m 地点を St.11、水深 100m および水深 200m 地点を St.10 とした。なお、羅臼港沖の水深 100~200m 付近は、海底 地形が非常に急峻であり、水深 100m 地点と水深 200m 地点が隣接していたため、定点を 1 地点とした。 St.9 の底質は砂と小礫からなり、クモヒトデ類は認められなかったがメバル属魚類(図 9 A)、マダラの幼 魚(図 9 B)、カジカ類(図 9 B の黄色い矢印)などが観察できた。St.10 では、砂泥底にクモヒトデが多く 分布していたほか、マダラ(図 9 C)およびカレイ類(図 9 D)などの魚類が観察された。St.11 は平坦な砂 底(図 9 E)で、クモヒトデ類は認められなかったが、ヒダベリイソギンチャクが散在し、カレイ類が多く分布 していた。 A B C D E F 図9.羅臼沖の海底の状況(AおよびBはSt.9、CおよびDはSt.10、EおよびFはSt.11にて撮 影) 31 5.おわりに 本研究では、ROVを用いて知床沿岸域において海底の状況を観察するとともに、そこに生息する生物 を画像および映像として記録した。本研究が行ってきた観測点は、世界自然遺産地域内の海域全体を 網羅することはできていないが、当該海域は水深、底質などの変化に伴って,生物相も変化に富み、多 様であることが確認された。特に、本年度はこれまで実施が少なかったウトロ側の観測を8点で実施するこ とができた。ウトロ側の海域は羅臼側に比べ魚類の観察数が少なかったが,イソギンチャク,カイメンなど の無脊椎生物を多く観察することができた。 ROVの映像は断片的ではあるが,その映像が持つ情報は当該海域の生態系を理解する上で重要な 情報を含んでいると考えられる(Yamamoto et al., 2009)。これからもROVを用いて、世界自然遺産地域に 含まれる知床沿岸域の生態系の特徴とその特異性を明らかにしていきたい。 6.謝辞 調査に多大なる協力を頂いた羅臼漁業協同組合の皆様、北海道大学練習船うしお丸の皆様,広和株 式会社の阪 幸宏氏に深く感謝いたします。 7.参考文献 J.Yamamoto, T.Nobetsu, T.Iwamori and Y. Sakurai (2009) Observations of food falls off the Shiretoko Peninsula, Japan, using a remotely operated vehicle, Fisheris Science. 32 DOI 10.1007/s12562-008-0055-z 知床世界自然遺産地域におけるサケ属魚類の遡上産卵動態と 陸圏生態系への物質輸送に関する研究 越野陽介 1・横山雄哉 1・吉原啓太 1・野別貴博 4・工藤秀明 2・南川雅男 3・帰山雅秀 2 1 2 3 北海道大学大学院水産科学院 北海道大学大学院水産科学研究院 北海道大学大学院地球環境科学研究院 4 財団法人知床財団 1.緒 言 サケ属魚類(Oncorhynchus spp.)は、産卵のため河川に遡上することで海洋起源物質(MDN)を陸圏 生態系へ運ぶ(e.g., Gende et al. 2002; Naiman et al. 2002; Schindler et al. 2003; Helfield and Naiman 2006; 帰山・南川 2008)。MDN により、河川湖沼を含む陸圏生態系は生物生産力を高めるだけでなく、 様々な影響を受けることが知られている(帰山 2005)。例えば、ギンザケ(O. kisutch)親魚により産出され た卵をギンザケ幼魚やニジマス(O. mykiss)が摂餌することで、それら河川生息魚類の成長や生存率を高 めること(Bilby et al. 1998)、サケ属魚類の死体が分解されることで河川内栄養塩を増加し、バイオフィル ムも増加すること(Wipfli et al. 1998)、さらにヒグマ(Ursus arctos)がサケ属魚類を捕食運搬することで、ヒ グマのみならず河畔林生態系の生物生産力を高めるなどの影響を与えることが知られている (Hilderbrand et al. 1999a, b)。MDN の陸圏生態系への影響を定量的に評価するためには、サケ属魚類 の遡上数や産卵床数など産卵遡上生態に関する基礎的知見が不可欠である(e.g., Gende et al. 2001)。 サケ属魚類の遡上数推定法には、標識放流法(Petersen 法; Krebs 1989)や音響装置法(Eggers et al. 1995)などの他、最も基本的な手法として目視調査法(Irvine et al. 1992)がある。研究初期の目視調査法 では、遡上ピーク期の親魚数を遡上数評価の指標としていたこともあり、正確な遡上数評価がむずかしか った(Bevan 1961)。その後、河川に遡上する全親魚数を把握するために台形近似法が開発され、現在 ではアラスカ州やカナダで最も普遍的に利用されるようになった(e.g., Ames and Phinney 1977; English et al. 1992; Hill 1997; Bue et al. 1998)。最近になり、親魚の河川における生存日数(滞在時間)、全遡上数 に対する目視観察数の比率(カウント効率)および遡上開始時期などのパラメータが比較的曖昧であって も正確な遡上数を推定できる遡上数評価モデルが開発された(Hilborn et al. 1999; Su et al. 2001; Korman et al. 2002)。さらに、データロガーや超音波発信機によるサケ属魚類の産卵遡上行動に関する 研究(e.g., Keefer et al. 2004; Tsuda et al. 2006; Anderson and Quinn 2007)は、それら遡上数評価方法の 精度を高め、北米ではサケ属野生魚の産卵遡上動態評価法がほぼ確立していると見なすことができる。 一方、わが国の河川では、河道の直線化、河床の低下、ダムなどの人工工作物の構築などのため、サ 33 ケ科魚類の遡上障害や産卵場喪失が起こり、野生サケ属魚類の再生産が不可能な場合がきわめて多い (帰山 2002; Kaeriyama and Edpalina 2004)。また、わが国ではシロザケ(O. keta)の産卵行動(佐野 1955)や産卵場の環境条件(小林 1968)に関する研究や孵化場魚の遡上行動(真山・高橋 1977; 真山 1978)に関する研究例がわずかにあるが、野生サケ属魚類の産卵遡上生態に関する研究はほとんど行 われてこなかった。特に、漁業資源としてわが国で利用されているカラフトマス(O. gorbuscha)野生魚の 産卵遡上生態に関する研究は、Morita et al.(2006)を除き、ほとんど皆無に等しい。 北海道北東部に位置する知床半島は、海と陸の環境の相互作用およびその特徴的な生態系が評価 され、2005 年世界自然遺産に登録された。本研究の対象河川であるルシャ川は知床半島世界自然遺産 地域内の中央部に位置し、比較的数多くのカラフトマスとシロザケが産卵遡上する。これらサケ属魚類は 海起源物質(MDN)をルシャ川に運搬する(Nagasaka et al. 2006; 帰山・南川 2008)が、その産卵遡上 動態に関しては全く明らかにされていない。 安定同位体比分析は、生態系の物質循環および食物網を明らかにする手法としてきわめて有効な手 段である。動物の安定同位体比は基本的に動物の組み込まれている食物連鎖の元である植物の同位体 組成を反映する。そのため、δ13C 固定系により特有の安定同位体比を示す。また、窒素は、摂食段階ごと に一定の割合で 15N が捕食者に濃縮される(δ15N=3∼5‰,平均 3.5‰)。したがって、動物の δ13C と δ15N を求めることにより、生態系の帰属と栄養レベルを知ることができる。通し回遊魚のうち遡河性回遊魚であ るサケ属魚類は、産卵回帰することにより環北太平洋の淡水生態系と河畔林生態系の生物多様性と物 質輸送としての役割を果たす(e.g., Bilby et al. 1996, Wipfli et al. 1998, Hilderbrand et al. 1999a, b, Kaeriyama and Edpalina 2004, 帰山 2005, 帰山・南川 2008)。このような系は、ロシアや北アメリカ大陸 では普遍的に見られるが、わが国では道南の遊楽部川や知床半島の河川群などきわめて限られた地域 でしか観察されない。 本研究では、知床半島ルシャ川に遡上するカラフトマスの遡上産卵動態と安定同位体比分析により彼 らがもたらす MDN が陸域生態系に及ぼす影響を明らかにし、わが国における野生サケ属魚類の産卵遡 上動態評価法の確立と遡河性魚類による陸域−海域生態系相互作用の機能解明を究極の目標とする。 2.材料および方法 2-1.ルシャ川におけるカラフトマスの調査時期および調査方法 2006~2008 年 8 月下旬~10 月中旬に、北海道北東部の知床半島ルシャ川においてカラフトマスの産卵 遡上行動、産卵遡上数および産卵床数の実態評価に関する現地調査を行った。 ルシャ川の河川概要および地域特性 ルシャ川は知床半島の世界自然遺産核心地域、国指定鳥獣保護地区、特別保護地区、および特別 保護指定区域が重複する地域に存在し、オホーツク海へ注ぐ、流域面積 20.5km2、主流路長 10km を有 する河川である。河川勾配は平均 3.8%と急峻で、Aa-Ab 移行型(可児 1970)の河川形態を示す山地渓 34 流である。本河川には河口から 330m、380m および 430m 上流に計 3 基の治山ダムが設けられており、 上流 2,290m 地点に峡谷、上流 3,000m に第一の滝、6,000m に魚止めの滝が存在する。また、上流 2,870m 地点で支流ポンルシャ川が合流している。知床半島はヒグマの生息密度が高く、ヒグマがカラフト マスを捕食する行動も河川河口域を中心に観察されている(山中 1995)。 ルシャ川の河川環境 ルシャ川の河川環境を評価するために、降水量には気象庁ホームページ (http://www.jma.go.jp/jma/index.html)から引用したウトロ観測所の降水量データを使用した。また、2007 年 9 月 14 日∼11 月 17 日および 2008 年 8 月 31 日∼10 月 15 日に、ルシャ川において水位計データロ ガー(HOBO U20 Water Level Logger, Onset 社製)により水温と水位を 2 時間毎に連続測定した。 カラフトマスの河川移動行動解析 カラフトマス個体の河川移動行動を、超音波テレメトリーを用いて解析した。ルシャ川河口で捕獲したカ ラフトマス雄親魚計 22 個体(2006 年; 6 個体、2007 年; 8 個体、2008 年; 8 個体)の胃内に超音波発信機 コード化ピンガー(V13 Coded Transmitter, VEMCO 社製)を挿入し、2006 年 8 月 29 日と 9 月 16 日、2007 年 9 月 14 日、2008 年 9 月 14 日に河口に再放流した。超音波発信機の受信機 VR2(VEMCO 社製)を ルシャ川の河口域、河口より上流 330m、370m、420m、580m の淵に設置した。2008 年には、追跡精度を 高めるために移動式受信機(VR100, VEMCO 社製)も使用し、放流後 7 日間河口から 2008 年における カラフトマス遡上限界地点(河口から約 3km)まで標識魚を追跡した。また、受信機 VR2 および VR100 に 記録されたコード化ピンガーの情報から、カラフトマスの河川滞在日数(S)を算出しカラフトマス遡上数の 計数ルシャ川カウント定点において、8 時から 16 時まで 2 時間毎に 20 分間(5 回/日)、カラフトマス親 魚の遡上数と降下数を目視により計数した。計数日は、それぞれ、2006 年が 8 月 24 日∼10 月 11 日のう ち 19 日間、2007 年が 8 月 21 日∼10 月 14 日のうち 19 日間、2008 年が 8 月 22 日∼10 月 14 日のうち 16 日間であった。またカラフトマス遡上数の昼夜比およびカウント効率の算出を行うために、イワウベツ川 さけます孵化場において 24 時間のカラフトマスの遡上数と降下数を計数した。計数は、それぞれ、2006 年 8 月 24 日、9 月 13 日および 9 月 30 日、2007 年 8 月 23 日、8 月 31 日、9 月 19 日および 10 月 2 日、 そして 2008 年 8 月 26 日、9 月 20 日および 10 月 3 日の 10 回行った。イワウベツ川 24 時間遡上数カウ ント結果 から 、カウン ト効 率をイワウベ ツ川日間遡 上数と孵化 場における 日間捕獲数 との関係式 (y=0.783x; r2=0.89, P<0.01)より求めた。 カラフトマスの産卵床数の推定 ルシャ川におけるカラフトマス産卵流域を 6 区間に区分した。区間区分は、3 ダムよりも下流域(区間 A)、 堰堤間の河川域(区間 B)、第 3 堰堤から峡谷までの流域(区間 C)、峡谷から支流ポンルシャ川合流点ま での流域(区間 D)、支流ポンルシャ川合流点から第一の滝までの流域(区間 E)、滝から魚止めの滝まで 35 の流域(区間 F)とした。各区間内に河川長 100m の調査域を設け、1 週間に 1 回程度の頻度で、カラフト マスの産卵床数を計数した。同時に、流速計 AEM1-D(アレック電子社製)を使用し、産卵床直上におけ る流速を計測した。産卵床密度を、最終カウント時の単位面積当たり(m2)の産卵床数と定義した。また、 産卵床密度とルシャ川における流域面積から総産卵床数を推定した。 カラフトマス死骸カウント法 ルシャ川におけるカラフトマスの死骸数を把握するために、上記産卵流域 6 区間内に流程 100m の調 査区域を設け、クマに捕食された死骸(クマ捕食死骸)をカウントした。単位面積あたり(m2)のクマ捕食死 骸数を算出し、流域面積からルシャ川におけるカラフトマスのクマ捕食死骸数を推定した。 クマ捕食行動の目視観察 正確なカラフトマス死骸数を把握するために、ヒグマの捕食行動の目視観察を行った。観察場所・時間 はカラフトマス遡上数カウントと同じ場所で同じ方法により、まずルシャ川周辺に出没するヒグマの個体識 別を行い、その後にヒグマの捕食行動(カラフトマス捕食数および捕食場所)を観察記録した。 2-2.カラフトマス遡上数および産卵環境収容力の推定方法 カラフトマス遡上数評価 ルシャ川におけるカラフトマスの遡上数は、Area-Under-the-Curve(AUC)法(Irvine et al 1992)および 最尤法を用いた遡上数評価モデル(MLA)法(Hilborn et al. 1999)により推定した。 1) AUC 法 本方法は、最も一般的な遡上数推定方法であり、主にアメリカオレゴン州、ワシントン州、アラスカ州、 およびカナダなどで用いられている(e.g., Ames and Phinney 1977; English et al. 1992; Hill 1997; Bue et al. 1998)。本法は遡上数の実測値を図上にプロットし、その下側の面積を下式に基づく台形近似して遡 上数を推定する方法である。 (t r − t r −1 )(cr + cr −1 ) 2 r =2 C xt = AUCd t × Oe Cd 5 AUCd = ∑ (t i − t i −1 )( xti + xti −1 ) xt1 S xtn S + + 2 2 2 i =2 n AUC = ∑ ここで、AUCd は「ルシャ川における昼間遡上数」、5 は「1 日あたりの計測回数」、r は「計数調査を行った i 日における計数回数」、tr は「計数を行った時間」、Cr は「計数調査を行った i 日における r 回目の計数結 果」、xt は「i 日における日間遡上数」、Ct は「イワウベツ川における日間遡上数」、Cd は「イワウベツ川にお ける昼間の遡上数」、Oe は「イワウベツ川における推定日間遡上数と、イワウベツ孵化場における日間捕 獲数との関係式として求めた補正関数」、AUC は「ルシャ川における総遡上数」、ti は「計数調査を行った 36 i 日」、xti は「i 日の遡上数」、S は「ルシャ川におけるカラフトマスの河川滞在日数」を表し、VR2 に記録さ れたコード化ピンガーの情報から得られたカラフトマスの河川に存在した時間の平均値とした。AUC 法に より推定した遡上数の誤差はブートストラップ法における次式により算定した(Efron and Tibshirani 1993)。 B [ ∑ ( AUC ] e( N j , AUC ) = b =1 b − AUCbm ) 2 B −1 ここで、e([Nj,AUC])は「AUC 法により推定したルシャ川における総遡上数の誤差」、B は「ブートストラップ 反復回数」、AUCb は「反復回数 b 回目における AUC のブートストラップ・サンプル」、AUCbm は「ブートスト ラップ・サンプルの平均値」を表す。ブートストラップ反復は 10000 回行った。パーセンタイル法による 95% 信頼区間の算定方法は、ブートストラップ・サンプルの αB 番目を下側信頼限界、(1-α)B 番目を上側信頼 限界とした。ただし、αB および(1-α)B は自然数であり、α=0.025 である(Efron and Tibshirani 1993)。 2) MLA 法 MLA 法による遡上数の推定には、カラフトマス遡上パターンが正規分布すること、その誤差分布が正 規分布を示すことを仮定した正規‐正規モデルを使用した(Hilborn et al. 1999)。 (t r − t r −1 )(c r + c r −1 ) 2 r =2 C xt = AUC d t × Oe Cd 5 AUC d = ∑ ここで、AUCd は「ルシャ川における昼間遡上数」、r は「計数調査を行った i 日における計数回数」、tr は 「計数を行った時間」、Cr は「計数調査を行った i 日における r 回目の計数結果」、xt は「i 日における日間 遡上数」、Ct は「イワウベツ川における日間遡上数」、Cd は「イワウベツ川における昼間の遡上数」、Oe は 「イワウベツ川における推定日間遡上数と、イワウベツ孵化場における日間捕獲数との関係式として求め た補正関数」である。 xt = Pt + et et ≈ N (0, σ 2) 1 (i − m ) Pt = E exp − 2 2σm σm 2π 2 1 ( xt − pt ) exp − L( x | P ) = ∏ 2σn 2 σn 2π 2 ここで、Pt は「MLA 法で推定したルシャ川における日間遡上数」、et は「日間遡上数の誤差」、E は「ルシャ 川に産卵遡上したカラフトマスの総数」、i は「計数調査を行った日」、L「x|P」は「誤差の損失関数」を表 す。 37 ルシャ川におけるカラフトマスの産卵環境収容力の算定 ルシャ川におけるカラフトマスの遡上数データおよび産卵床データを用いて産卵環境収容力を推定し た。Fukushima et al. (1998) は、カラフトマスの遡上密度が高く、産卵環境が限定されているとき産卵床の 重複頻度は高くなることを明らかにしている。そのため、ルシャ川においても、産卵遡上親魚数が産卵環 境収容力を大幅に超えてしまった場合、産卵床数は産卵遡上親魚数の増加に伴って一定値に漸近する と予想される。今回、産卵遡上親魚数の指標として、Hilborn et al. (1999) を改変した次式を使用した。 1 (i − s ) exp − Dt = ∑ xi − xi ∫ 2 2σs i =0 i = 0 σs 2π 2 n n di ここで、Dt は「カラフトマス計数調査 n 回目までの産卵遡上親魚数」、xi は「日間遡上数」、s は「河川滞在 日数」を表す。また、カラフトマスは河口域を中心とする河川下流域に産卵する(e.g., McNeil 1964; 小林 1968)。そのため、今回はルシャ川における産卵場の中心であり、産卵床の重複が起こっている可能性の 高いルシャ川下流域(A~C 区間)における産卵床密度データを用いて、産卵環境収容力を求めた。また、 遡上数の異なる複数年のデータを使用するため 2006~2008 年 3 年間分の産卵床データをプールして用 いた。また、2006 年 11 月(カラフトマス産卵遡上後)、ルシャ川における治山ダムと下流の水位の落差を 減じるために、ダム中央部に切れ込みを入れるダム改修工事が行われた。この治山ダムの切れ込みによ り、カラフトマスの遡上が容易になった可能性がある。ダムの影響を考慮するため、C 区間において、2006 年のデータのみを用いた時と 2007 および 2008 年 2 年間の産卵床数データを使用した時との違いを検討 した。 カラフトマスの産卵環境収容力の算定方法として、以下のロジスティックモデルを使用した。 St = K 1 + a × exp( −b× D t ) ここで、St は「ルシャ川におけるカラフトマスの累積産卵遡上親魚数が Dt である時の産卵床密度」、K は 「ルシャ川における産卵環境収容力」、a および b は「モデルにおけるパラメータ」を表す。今回、モデルに おけるパラメータは、最尤法により推定した。解析には、マイクロソフトエクセルにおけるソルバー最小化ア ルゴリズムを使用した。 統計解析 今回、ルシャ川における河川水温および降水量の年間比較には、t 検定もしくは分散分析(ANOVA) を使用した。また、日間遡上数と河川水温および河川水位との関係をピアソンの相関係数を用いて検討 した。 2-3. カラフトマスとその遡上河川ルシャ川流域生態系の安定同位体比分析 調査は 2006 年∼2008 年のサケ属魚類遡上前および遡上期に、サケ属魚類の遡上河川としてルシャ 川およびテッパンベツ川、サケ属魚類非遡上河川としてイワウベツ川支流シロイ川で行い、bioflm、水生 38 無脊椎動物、魚類、陸生植物およびヒグマの体毛を採集した。採集したサンプルは、60℃で 24 時間乾燥 させたあと粉末化し、エタノールとクロロホルムの混合溶液で脱脂処理したあと、MAT252 により炭素と窒 素の安定同位体比(δ13C, δ15N)を測定した。炭素と窒素の安定同位体比は、 δ13C or δ15N (‰) = [(Rsample/Rstandard)-1] × 1000 により求めた。また、ヒグマの体毛は体毛の毛根から 5mm 間隔で裁断して安定同位体比を分析する GSA 法(Growth Section Analysis; Mizukami et al. 2005)を用いた。 3.結 果 ルシャ川の河川環境 ルシャ川におけるカラフトマス産卵遡上期の水温は、2007 年 9 月が平均 12.1℃(SD=1.4)、10 月が平 均 8.5℃(SD=1.6)であり、2008 年 9 月が平均 12.7℃(SD=1.8)、10 月が平均 9.9℃(SD=1.4)であった。 2008 年の河川水温は 2007 年と比較して有意に高かった(t 検定; P<0.05)。ルシャ川の水位は、2007 年 の変動が著しく、降雨の直後急激に増水し、短時間で減水する傾向を示した。2006~2008 年 9 月~10 月 におけるルシャ川流域における降水量は、有意な年間差は見られなかったが(ANOVA; P=0.14)、2006 年が最も多く、2008 年が最も少なかった。 カラフトマスの河川遡上行動および河川滞在日数 2006∼2008 年の 3 年間において発信機装着カラフトマスの移動パターンを追跡した結果、供試魚 22 個体のうち、St. 2 よりも上流に遡上したカラフトマスは 13 個体であった。残り 9 個体は、放流場所である St.1 では受信されていたものの、その後の行方は明らかではなく、再び海へ降りた個体、ヒグマに捕食さ れた個体の存在も考えられるが、今回それを特定することはできなかった。河川遡上カラフトマス 13 個体 中、12 個体は St.5(河口から約 580m)より上流に遡上せず、1 個体のみ放流 5 時間後に St. 5 より上流域 に遡上し、その後降下しなかった。今回の超音波発信機を用いた追跡結果では、標識魚の遡上行動と 河川環境要因(水温、水位および捕食者の行動等)との間に関係を見出すことはできなかった。また、各 年における河川滞在日数はそれぞれ、2006 年が 13.8 日間(SD=12.3)、2007 年が 7.8 日間(SD=3.8)、 2008 年が 4.9 日間(SD=4.0)と推定された。 イワウベツ川において 24 時間遡上数を計数した結果、カラフトマスは夜明け前後に遡上が活発化する傾 向を示した。 カラフトマスの産卵遡上動態 AUC 法および MLA 法によるカラフトマスの推定遡上数は、それぞれ 2006 年が 58,000 個体(95%信頼 区間:31,000‐82,000 個体)と 53,000 個体、2007 年が 36,000 個体(同 19,000‐49,000 個体)と 35,000 個 体、2008 年が 10,000 個体(同 7,000‐21,000 個体)と 7,000 個体であった。このように、推定総遡上数は年 により著しく異なっており、2006 年が最も多く、2008 年が最も少なかった。 39 カラフトマス産卵遡上のピーク時期は毎年 9 月 20 日前後であったの。遡上ピーク時(9 月 15−22 日) の河川水温は 2007 年(12.2±1.2 ℃)より 2008 年(12.8±1.7 ℃)の方が有意に高かった(t 検定; P<0.01)。 また、日間遡上数と水温(r=0.11, F=0.19, P=0.67)、日間遡上数と水位(r=0.19, F=0.55, P=0.47)との間に 顕著な相関は観察されなかった。 ランダムサンプルからなるカラフトマスの体サイズ(FL)は、2006 年のオスが 506±44.0mm、メスが 497±23.5mm、2007 年のオスが 542±37.5mm、メスが 501±26.8mm、2008 年のオスが 552±33.8mm、メスが 512±25.4mm であった。 性比は、2006 年が 90 個体中オス 39 個体、メス 51 個体であり、2007 年が 88 個体中オス 41 個体、メス 47 個体、そして 2008 年が 100 個体中オス 38 個体、メス 62 個体であった。このように、ルシャ川に産卵遡 上するカラフトマスはオスよりもメスが多い結果となった。 カラフトマスの産卵床密度および産卵環境収容力 カラフトマスの最終的な産卵床密度は、2006 年が 0.047 床 m-2、2007 年が 0.063 床 m-2、そして 2008 年が 0.060 床 m-2 であった。この産卵床密度はアラスカにおけるカラフトマスのそれ(1 床 m-2; Heard 1991) に比べて著しく低い。2006 年の産卵床密度は、2007 年と 2008 年に比べて低く、特に C 区間の産卵床密 度が低かった。2006 年~2008 年の産卵床データと流域面積から求めたルシャ川における産卵環境収容 力は、0.066 床 m-2(約 3,600 床)と推定された。また、C 区間の産卵環境収容力は、治山ダムの改修前 (0.02 床 m-2)に比べて、改修後に著しく増加した(0.12 床 m-2)。ルシャ川における産卵環境収容力は、推 定遡上数に比べ、きわめて少ない結果となった。また、ルシャ川における産卵床直上の流速(0.16±0.08 ms-1)はアラスカのそれ(0.05−0.07ms-1; Heard 1991)に比べて著しく速かった。 ヒグマによる被食 ルシャ川におけるヒグマ出没頭数は、1 日当たり(8∼16 時の間)2006 年が 4.8 頭(SD=2.3)、2007 年が 5.1 頭(SD=2.2)、2008 年が 3.8 頭(SD=2.7)であった。2008 年秋季にルシャ川周辺に出没し、カラフトマス 遡上魚を捕食していたとみなされるヒグマは、親グマ 12 頭、子グマ 8 頭、合計 20 頭(家族 2 組×3 頭=6 頭、単独 10 頭、子グマ(1 歳半)2 組×2 頭=4 頭)であった。また、その捕食行動は、(a)河川内(70.4%)、(b) 河川から 5m 以内(16.7%)、(c)河川から 5m 以上 10m 以内(1.9%)、(d)河川から 10m 以上 30m 以内(0%) および(e)河川から 30m 以遠の陸域(11.1%)で観察され、河川内で捕食するヒグマの割合が 2006 年およ び 2007 年に比べ多かった。 各調査区間内の推定クマ被食死骸数は区間 A で 128 個体、区間 B で 36 個体、区間 C で 76 個体、 区間 D で 557 個体、区間 E で 4 個体、区間 F で 0 個体であり、ルシャ川全体におけるヒグマによるカラフ トマス捕食数は約 800 個体と推定された。また、上述のヒグマ捕食行動の目視観察の結果より、87.1%の 個体が河川内もしくは河川から 5m 以内で捕食した。カウント結果にこれらの捕食死骸も考慮すると、ルシ ャ川におけるカラフトマス捕食個体数は約 920 個体と推定された。ルシャ川におけるカラフトマス推定遡上 40 数 10,293 個体から、カラフトマス総遡上数の 8.9%がヒグマにより捕食されたことになる。また、調査最終日 における区間 A∼C のヒグマ被食カラフトマス死骸数はメスよりオスの死骸数が多かった。 安定同位体比分析 サケ属魚類遡上河川ルシャ川で 7 月に採集したオショロコマ(Salvelinus malma)筋肉の δ15N (10.07±2.01)はサケ属魚類産卵遡上期に当たる 10 月に採集したオショロコマ筋肉の δ15N(10.32±2.14)と ほぼ同じであった(Mann-Whitney U-test; P>0.05)。また、7 月および 10 月にテッパンベツ川で採集したオ ショロコマ筋肉の δ15N(7 月; 10.46±0.91、10 月; 9.74±0.82)と同時期にルシャ川で採集したオショロコマ筋 肉の δ15N の間に有意な差は検出されなかった(Mann-Whitney U-test; P>0.05)一方、サケ属魚類の非遡 上河川であるシロイ川で採集したオショロコマは 7 月と 10 月の時期においてもルシャ川およびテッパンベ ツ川で採集したものよりも明らかに低い δ15N(7 月; 5.05±0.63、10 月; 4.48±0.75)を示した。10 月に採集さ れたルシャ川とテッパンベツ川のオショロコマ胃内容物からはカラフトマス卵が観察されており、カラフトマ ス卵の δ15N(11.00±1.25)はオショロコマの δ15N とほぼ同値であったこと(Mann-Whitney U-test; P>0.05)か ら、ルシャ川とテッパンベツ川のオショロコマはカラフトマス卵を摂餌することによって、MDN を取り込んで いるものと推察される。しかし、7 月に採集されたオショロコマはサケ属魚類の卵を摂餌していないにも関 わらず、海洋由来の資源を利用しているような非常に高い δ15N を示した。このことから、7 月に採集された オショロコマは海洋に依存した生活史を送っている可能性が高い。ルシャ川とテッパンベツ川で採集され た河川残留型サクラマス(O. masou)は、オショロコマよりも有意に低い δ15N(6.49±1.32)を示した (Mann-Whitney U-test; P <0.05)。また、胃内容物中からもサケ属魚類の卵は観察されず、その大半は陸 生昆虫で占められていた。また、ルシャ川で採捕されたアメマス(S. leucomaenis)はオショロコマよりも高い δ15N(13.47)を示した。 GSA 法により安定同位体比分析をしたヒグマの毛から、遡河性サケ属魚類を捕食するためにルシャ川 に集まるヒグマは、(1) 周年植物を餌とする個体(Bear 1)、(2) 陸域と海域起源の両方の餌を場合に応じ て捕食する個体(Bear 2)、(3) 通常は陸域生物を餌とするが遡上期のみサケ属魚類を補食する個体 (Bear 3)および (4) 常時海起源の生物を餌とする個体(Bear 4)の 4 パターンに分類された。 水中の biofilem は、遡上河川(ルシャ川)と非遡上河川(シロイ川)では δ13C に差が見られないが、δ15N は明らかに遡上河川(-1.12∼3.88)の方が非遡上河川(-3.64∼-1.12)に比べて高かった。 川岸から 10m 以内における一部のヤナギと草本コウモリソウの δ15N はサケ属魚類遡上河川ルシャ川 (0.80±0.36)とテッパンベツ川(-0.49±0.53)で、非遡上河川シロイ川(-3.36±0.32)よりも有意に高値を示し た(Mann-Whitney U-test; P <0.05)。 4.考 察 カラフトマスの河川移動行動および河川滞在日数 ルシャ川におけるカラフトマス標識魚は、ほとんどの個体が河口域とその上流約 580m 内に滞在した。 41 カラフトマスは河口域を中心に河川下流域において産卵する(McNeil 1964; 小林 1968)。今回の結果も、 ルシャ川におけるカラフトマスの主な産卵場は下流域に限定された。ルシャ川におけるカラフトマスの河 川滞在日数は 2006 年が 13.8 日、2007 年が 7.8 日、2008 年が 4.9 日と推定され、遡上数の多い年ほど 長い傾向を示した。近年、知床半島ではカラフトマスを餌として利用するヒグマの数が増加している(山中 1995)。本研究においても、調査期間中、毎日 3.8~5.1 頭のヒグマがルシャ川に出没し、カラフトマスを捕 食していた。ヒグマによる捕食圧は河川へ産卵遡上した親魚の密度に依存し、遡上数が少ないときには 被食率は 100%近くに達するという報告例もある(e.g., Quinn et al. 2001; Quinn et al. 2003)。今回、ルシャ 川におけるヒグマによるカラフトマスの被食率は明らかでない。しかし、カラフトマスの河川滞在日数は、遡 上数が少ない年ほど短いことから、遡上数とヒグマによる被食率の相乗効果により変化したものと考えられ る。サケ属魚類に限らず変温動物の代謝、行動および成熟等は水温の影響を受け(Randall et al. 2002)、 河 川 に お け る サ ケ 属 魚 類 の 死 亡 率 も 水 温 の 影 響 を 受 け る と い わ れ て い る ( e.g., Mcdonald 2000; Mcdonald et al. 2000; Rand et al. 2006)。河川流量の増加も産卵親魚の死亡率を上昇させる要因となり (Rand and Hinch 1998)、河川滞在日数に強く影響すると言われている(Fukushima and Smorker 1997)。 ルシャ川では、カラフトマス産卵遡上期の水温年較差がわずかであり、降雨量も年較差が僅少であったこ とから、ルシャ川カラフトマスの河川滞在日数に河川環境(河川水温や流量)が影響した可能性は低いも のと考えられる。 カラフトマス遡上産卵動態 サケ属魚類の遡上数推定法の中でも、AUC 法が最も一般的に使用されている(e.g., Ames and Phinney 1977; English et al. 1992; Hill 1997; Bue et al. 1998)。しかし、これまで AUC 法では正確な信頼 区間を求めることができず、観測日数が少ない場合、正確な遡上数を推定できないと言われてきた(e.g., Hilborn et al. 1999)。本研究では、その短所を解消するために、ブートストラップ法を用いて推定遡上数 の誤差および信頼区間を算定した。その結果、遡上数の推定誤差は 22‐30%を示した。この誤差はこれ まで AUC 法で求めた推定遡上数と実遡上数との誤差(4‐59%; Hilborn et al. 1999)の範囲内であり、今 回得られた推定遡上数はきわめて妥当なものと判断される。その AUC 法による推定遡上数に対する MLA 法および AUC 法両方法における推定数の差の割合は、それぞれ、2006 年が 8.6%、2007 年が 2.7%、2008 年が 30%であった。2008 年の割合が著しく大きくなったが、これは MLA 法が仮定分布に基 づく推定法であるため、その遡上パターンが著しい双極型を示す場合は遡上数を過小評価してしまう可 能性を示唆している。ルシャ川における推定遡上数は年により大きく変動したが、今回その要因を明らか にすることはできなかった。 2006~2008 年における産卵床密度は、推定遡上数に比べてきわめて低く、親魚遡上数とはリンクしな かった。ルシャ川における産卵床直上の流速はアラスカ(Heard 1991)に比べて著しく速い。さらに、ルシ ャ川は水位変動が著しく、流量が安定していない。現に、2007 年 10 月 7 日の降雨により河川水位が 35cm 増加した時、産卵床密度は 0.097 床 m-2(10 月 4 日)から 0.086 床 m-2(10 月 11 日)に減少した。流 42 量が著しく多い場合、カラフトマス受精卵は河床の礫とともに流出することが知られており(Seegrist and Gard 1972; Montgomery et al. 1996)、流量変動の激しいルシャ川でも同様の現象が起きた可能性が高 い。 今回算定したルシャ川の産卵環境収容力は遡上数に比較して著しく少なかった。ギンザケでは産卵床 の重複により、20~28%の産卵床が掘り返されることがある(Van den Berghe and Gross 1989)。カラフトマス においても産卵親魚数が集中分布した場合、産卵床の重複が起こり、1 日に 60%もの産卵床が掘り返さ れてしまうこともある(Fukushima et al. 1998)。ルシャ川ではカラフトマス遡上数が産卵環境収容力を超え、 産卵床の重複が起こった可能性が考えられる。また、ルシャ川治山ダム上流域における産卵環境収容力 は、ダム改修後増加した。ダムの存在がサケ属魚類の遡上行動を阻害し、産卵遡上に悪影響を及ぼすこ とは広く知られている(e.g., Boggs et al. 2004; Caudill et al. 2007)。今回の結果も、ルシャ川におけるカラ フトマスはダムによる遡上障害を受けている可能性を示唆している。 以上のことから、知床半島ルシャ川におけるカラフトマスの産卵遡上動態は、水温や流量などの河川 環境、遡上数およびヒグマによる被食圧の他に、ダムなど人工工作物による影響を受けているとみなすこ とができる。本研究は、わが国におけるカラフトマス野生魚の産卵遡上動態を評価した最初の研究結果 であり、この研究成果は今後のサケ属野生魚の産卵遡上動態評価技術の確立に貢献できるものと確信 する。 安定同位体比分析結果 一般に、知床半島における降海型オショロコマの出現頻度は非常に低いことで知られている(Morita et al. 2005; Umatani et al. 2008)。しかし、7 月に採集されたオショロコマの 80%以上が高い δ15N を示し、そ の体サイズは今まで報告されているものよりも小型の個体(160~200mm)も確認された。このことは、ルシャ 川およびテッパンベツ川に生息するオショロコマはこれまで考えられていたより非常に多くの個体が降海 性を有していることを示唆している。サクラマス残留型の胃内容物および δ15N から、ルシャ川およびテッパ ンベツ川において同所的に生息するオショロコマとサクラマス残留型との間には餌および生息場所の資 源分割が起きている可能性が示唆される。また、biofilm の高い δ15N から河川内で死亡した遡河性魚類 は分解する過程で biofilm に吸収されることで水生無脊椎動物のバイオマス増加に寄与していること (Bilby et al. 1998, 帰山・南川 2008)が示唆された。 遡河性サケ属魚類を捕食するためにルシャ川に集まるヒグマは、その生活史が 4 パターンに分類され たが、彼らはいずれにせよ栄養段階の高い遡河性魚類を捕食することにより越冬に入るものと考えられ る。 これまで、ルシャ川河畔林生態では河畔林への MDN の運搬がほとんど観察されなかった(帰山・南川 2008)。今回、川岸にきわめて近いエゾキヌヤナギの一部から比較的高い δ15N が得られた。また、ヒグマ の常床とみられる位置に生息していた草本ミミコウモリも高い δ15N を示した。このことは、河川生態系の構 造と機能が不完全で野生サケ属魚類による物質循環が必ずしも十分でないルシャ川において、MDN が 43 スポット的にベクターとしてのヒグマにより運搬していることを表しているのかも知れない。したがって陸域 生態系と海域生態系の相互作用が顕著な河畔林生態系を確保するためには、この点の効果をどのよう にして面に広げて行くかが知床世界自然遺産地域の今後の課題である。 5.引用文献 Ames, J., and Phinney, D. 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Canadian Journal of Fisheries and Aquatic Sciences 55: 1503-1511. 山中正実. 1995. オオカミ不在の北海道のヒグマ. 哺乳類科学 35: 65-70. 47 コンブ類分布状況調査 南 憲吏 1・宮下和士 2・東条斉興 1・安間洋樹 2・伊藤祐介 1・野別貴博 3 1. 北海道大学大学院環境科学院 2. 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 3. 財団法人 知床財団 1. はじめに 本研究は、平成 20 年度知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査の一環として知床半島東部の コンブ群落の分布を把握すること、漁期中におけるその分布変化を明らかにすることを目的に実施したも のである。 知床半島に繁茂するコンブは濃密にあつまりコンブ群落とよばれる藻場を形成する。コンブ群落の単 位面積当たりの生産力は非常に高く、生産力の最も高い陸上系における維管束植物の生産力に匹敵す ると報告されており 1) 、沿岸生態系において一次生産の場として非常に重要である。さらに、コンブ群落 のような藻場は魚類や藻食性動物の餌場 2)、幼稚魚の生育場 3)としての役割も持つ。また、知床産のコン ブは高級品で知られ、沿岸漁業においても重要視されている。これらのことから知床半島における沿岸生 態系の保護や保全、沿岸漁業でコンブ目を有効利用する上でコンブ群落の分布とその変化に関する情 報は非常に重要な情報といえる。 そこで、本研究は短期間の間に分布変化が起こる漁期のコンブ群落の分布に着目した。調査は音響 手法 4-7)を用いてコンブ群落の分布を把握し、漁期における分布変化について明らかにした。 2. 調査の概要 2.1 調査項目 音響調査 + 目視調査 2.2 調査海域 調査海域を図 1 に示す。調査海域は、知床岬(145°20.00′E,44°20.44′N)から羅臼港(145°12.19′E, 44°01.14′N)まででコンブ目が生育する可能性がある水深 30m までを対象とした。調査海域の面積は 24.21km2 である。 48 20.00′ ● 44° 20.00′ 知床岬 10.00′ 羅臼港 ● 0 10 km 図.1 調査海域(■) 2.3 調査日程 漁前: 2008 年 7 月 23 日∼27 日(5 日間) 漁後: 2008 年 8 月 21 日∼22 日(2 日間) 2.4 人員構成 <調査員> 主席調査員 宮下 和士 調査員 南 憲吏 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授 北海道大学大学院環境科学院博士課程 安間 洋樹 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 伊藤 祐介 北海道大学大学院環境科学院博士課程 野別 貴博 財団法人 知床財団 解析支援員 東条 斉興 北海道大学大学院環境科学院博士課程 49 2.5 使用機器 <音響調査> 株式会社カイジョーソニックが簡易計量魚探として開発中の界面レベル計(BL550)の改良型を使用し た(図 2)。計測時の設定を表 1 に示す。 界面レベル計: 水槽内やタンク内などに沈殿した汚泥層の境界面を水中に超音波を発射して跳ね返っ てきた音響反射の強度から探知する音響機器である。この機器は、様々な場所や状況で計測できるよう に軽量(重量:13.2kg)で小型に設計されており持ち運びや設置に便利という利点を持つ。さらに、鉛直分 解能は境界面を正確に見極めるために高分解能(5 cm)に設計されている。 表 1 計測時における界面レベル計の設定 BL550 Frequency (kHz) 200 Pluse length (ms) 0.08 Beam width (degree) 3 Resolution (cm) 5 -1 Ping rate (s ) 1 T-129 型送受波器 (重量 5kg) BL-550 型変換器 (重量 8.2kg) 高さ:25cm 直径:16cm 縦:41cm 高さ:7cm 横:38cm 図.2 界面レベル計 50 <目視調査> 目視調査には、株式会社グローバル環境ソリューション製のマイクロ ROV(Video Ray)を使用した(図 3)。 マイクロ ROV: ポータビリティーとコンパクトさを特徴として、有線により水中からの映像を送信することが できる小型遠隔操作型潜水機である。本機は小型で軽量(3.6 kg)に設計されているので、小型船のよう な狭い空間でも搬入し使用することができる。 21.6 cm 35.1 cm 22.2 cm 図.3 マイクロ ROV 2.6 データ収集 音響調査は調査船(羅臼漁協所属の遊漁船『鯱』)が航行可能な水深 2m の沿岸から水深 30m の沖合 までをジグザグに行き来してデータを収集した(図 4)。データ収集の模式図を図 5 に示す。界面レベル計 の送受波器は海面から 50cm の深さに取り付けた。音響情報は船速約 5 knot で航行しながら 1 秒毎に超 音波を発射して音響反射の強度をパソコンに収録した。位置情報は DGPS(Trimble 社製)により収録した。 また、音響調査中に海藻群落の反応がみられた際は、船を停船させてマイクロ ROV による目視調査(漁 前 n = 40、漁後 n = 8 )を行いその海藻群落の種類判別を行った。 51 20.00′ 145°10 音響調査 ● 知床岬 44° 20.00′ 目視調査 10.00′ 羅臼港 ● 0 10 km 図.4 音響調査の航跡と目視調査の地点(左:全体図、右:拡大図) 衛星 PC 界面レベル計 5 knot DGPS 海面 送受波器 50cm コンブ群落 マイクロROV 海底 図.5 計測の模式図 52 2.7 データ処理 コンブ群落の分布は、以下のデータ処理を順に行い求めた。 1) 音響データのランダムサンプリング 漁前と漁後で比較できるように、音響調査で得られた情報からそれぞれ 15,000 個のデータを ArcGIS Ver. 9.2(ESRI 社製)を用いてランダムサンプリングした。 2) 海藻群落の抽出 音響手法は水中に超音波を発射し、対象物からはね返ってくる反射強度を基に生物の分布や海底の 起伏に関する情報を得ることができるものである。8-15) この手法を海藻群落に用いた場合、水中に発射し た超音波は図 6 に示すように①海水のみの層からの弱い反射、②海藻群落の層からのやや強い反射、 そして③海底の層からの強い反射を示す。エコーグラム(15000 個のデータ)で海藻群落の反応があった 箇所を対象に①と②の境界、②と③の境界をエコーグラムから読み取り、これら 2 つの境界によって挟ま れた領域を海藻群落として抽出した。海藻群落のエコーグラムの一例(コンブ群落)とその計測時の写真 を図 7 と 8 に示す。ただし、本研究では探知不能距離(デッドゾーン)16,17) の影響を考慮し、その領域が 20cm 以下のものについてはコンブ群落として取り扱わなかった。 < 反射強度 > 海水のみの層 ①弱 海藻群落の層 境界 ②中 海藻群落として抽出 境界 海底の層 ③強 図.6 コンブ群落の抽出 53 Depth (m) 0 Ping number 0 1500 3000 3 6 <反射強度> 強 コンブ群落 海水のみの層と コンブ群落の層の境界 コンブ群落の層と 海底層の境界 弱 海底 図.7 コンブ群落のエコーグラム コンブ群落 界面レベル計の 送受波器 図.8 コンブ群落を計測中の写真 54 3)海藻群落の種判別 音響情報から抽出した海藻群落の種類は、併行して行った目視調査の結果と合わせることでコンブ群 落、アマモ群落、ホンダワラ群落のいずれかに判別した。目視調査で得られた画像の一例を図 9 に示 す。 図.9 マイクロ ROV によって撮影された海藻群落 左上:コンブ群落 右上:アマモ群落 左下:ホンダワラ群落 4)コンブ群落の分布図の作成 コンブ群落の分布図は、抽出されたコンブ群落の音響情報を ArcGIS でクリギングすることで作成した。 クリギングでは、コンブ群落の高さの分散を用いて分布傾向の予想モデルを作成し、それに基づき観測 点間のコンブ群落の高さを推測した。18) 55 3. 結果 3.1 抽出されたコンブ群落の高さ 音響情報から抽出されたコンブ群落の頻度分布を図 10 に示す。漁前の抽出されたコンブ群落は、 4951 ping で全体(15000 ping)の 33 %(アマモ群落 5 %、ホンダワラ群落 1 %)を占めており、それらの 高さの平均値は 66 cm(20 ∼ 147 cm)であった。一方、漁後の抽出されたコンブ群落は 7002 ping で全 体(15000 ping)の 47 %(アマモ群落 1 %、ホンダワラ群落 0 %)を占めており、それらの高さの平均値は 56 cm(20 ∼ 126 cm)であった。抽出されたコンブ群落は漁前と漁後で 2051 ping の増加がみられ、高さ の平均値は 10 cm 低くなっていた。これらのコンブ群落の頻度分布をコルモゴロフ・スミルノフ検定したとこ ろ有意な差がみられた(P=0.00)。従って、知床沿岸のコンブ群落は漁前と漁後で異なった組成になって 50 50 40 40 頻度(%) 頻度(%) いることが明らかになった。 30 30 20 20 10 10 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 0 0.2 1.6 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 高さ(cm) 高さ(cm) 図 10.抽出されたコンブ群落の頻度分布(左:漁前、右:漁後) 3.2 コンブ群落の分布 抽出されたコンブ群落をクリギングして求めた分布面積を表 2、分布図を図 11、12 に示す。漁前のコン ブ群落の面積は 7.09 km2 (アマモ群落 0.83 km2、ホンダワラ群落 0.06 km2)であった。分布はルサ川 (145°15.90′E,44°08.35′N)より北に多かった。特に、知床岬付近では高さの高い群落が分布していた。 最も広く分布していた群落の高さは 50 ∼ 60 cm であり、そのうち水深 10 ∼ 15 m に最も広く分布(0.69 km2)していた。一方、漁後のコンブ群落の面積は 7.68 km2 (アマモ群落 0.44 km2、ホンダワラ群落 0.00 km2)であった。分布はルサ川より北に多かったが、それよりも南にも分布していた。知床岬付近では漁前 56 同様に高さの高いコンブ群落が分布していた。最も広く分布していた群落の高さは 40 ∼ 50 cm であり、 そのうち水深 10 ∼ 15 m に最も広く分布(0.73 km2)していた。 ※コンブ群落、アマモ群落、ホンダワラ群落の分布については付録図 1、2 に示した。 表 2 コンブ群落の分布面積(km2) <漁前> 高さ (cm) 水深 (m) 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 総計 0-5 0.00 0.00 0.02 0.00 0.02 0.02 0.01 0.00 0.00 0.00 0.00 0.08 5-10 0.00 0.01 0.27 0.53 0.45 0.44 0.20 0.04 0.03 0.01 0.01 1.97 10-15 0.00 0.01 0.29 0.69 0.58 0.37 0.21 0.05 0.02 0.00 0.00 2.22 15-20 0.00 0.00 0.13 0.34 0.32 0.25 0.10 0.03 0.01 0.00 0.00 1.19 20-25 0.00 0.02 0.14 0.24 0.22 0.16 0.07 0.02 0.00 0.00 0.00 0.88 25-30 0.00 0.01 0.09 0.17 0.11 0.13 0.16 0.05 0.02 0.00 0.00 0.75 総計 0.00 0.05 0.93 1.97 1.72 1.37 0.75 0.20 0.08 0.02 0.01 7.09 <漁後> 高さ (cm) 水深 (m) 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 総計 0-5 0.02 0.04 0.03 0.02 0.01 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.10 5-10 0.08 0.63 0.70 0.55 0.33 0.13 0.02 0.00 0.00 0.00 0.00 2.45 10-15 0.04 0.47 0.73 0.53 0.46 0.13 0.03 0.00 0.00 0.00 0.00 2.39 15-20 0.02 0.25 0.31 0.28 0.23 0.07 0.03 0.01 0.00 0.00 0.00 1.19 20-25 0.02 0.17 0.14 0.18 0.21 0.07 0.03 0.01 0.00 0.00 0.00 0.81 25-30 0.03 0.09 0.16 0.16 0.19 0.07 0.02 0.00 0.00 0.00 0.00 0.73 総計 0.21 1.66 2.07 1.72 1.42 0.47 0.13 0.02 0.01 0.00 0.00 7.68 57 20.00′ 145°10.00′ ● 知床岬 44° 20.00′ 相泊港 ● 10.00′ ルサ川 ● 高さ 140 cm 羅臼港 ● 0 図.11 漁前のコンブ群落の分布 58 6 km 20 cm 20.00′ 145°10.00′ ● 知床岬 44° 20.00′ 相泊港 ● 10.00′ ルサ川 ● 高さ 140 cm 羅臼港 ● 0 図.12 漁前のコンブ群落の分布 59 6 km 20 cm 4. 考察 4.1 漁前から漁後にかけての分布変化 漁前と漁後のコンブ群落全体の分布面積を比較したところ、漁期中にコンブ群落の分布面積は 0.59 km2 増加していた。図 13 にその分布変化を高さ毎に示す。分布が増加していたのは 52 cm 以下のコンブ 群落であり、その増加した面積は 3.00 km2 であった。これに対し、減少していたのは 52 cm 以上のコンブ 群落であり、その減少した面積は 2.41 km2 であった。羅臼でコンブ漁を営む漁師の話によると、知床半島 のコンブ漁は長くて葉幅があり厚みのある 2 年目のコンブを対象に漁獲を行っており、短くて葉幅がなく 厚みも薄い1年目のコンブは漁獲していないとのことである。このことから、52 cm の境はその漁獲された 2 年目のコンブ群落と漁獲されなかったコンブ群落の境界と考えられる。従って、漁前から漁後にかけての 分布変化は次の 2 点であると考えられる。 1)2 年目コンブ群落が漁獲されたことにより分布面積が 2.41 km2 減少 2)1 年目コンブ群落が成長を続けたことにより分布面積が 3.00 km2 増加 探知不能範囲の影響で漁前では省かれていた 20 cm 以下のコンブ群落も成長したことで 20 cm 以 上になり漁後ではコンブ群落として識別されるようになった。 0.20 0.20 漁前と漁後の面積の差(km2 ) 0.15 0.15 3.00 km2 増加 0.10 0.10 0.05 0.05 52 cm 0.00 0.00 −0.05 -0.05 −0.10 -0.10 2.41 km2 減少 −0.15 -0.15 −0.20 -0.20 20 20 30 30 40 40 50 50 60 60 70 80 70 80 90 100 110 120 90 100 110 120 コンブ群落の高さ(cm) 図 13. 高さ毎のコンブ群落の増減 60 130 4.2 漁獲対象と漁獲対象外のコンブ群落の分布 漁獲対象(52 cm 以上)と漁獲対象外(52 cm 以下)のコンブ群落の分布を図 14 に示す。漁前では、漁 獲対象となりえるコンブ群落は 6.60 km2 であり、主にルサ川より北に分布していた。漁獲対象にならないコ ンブ群落は 1.08 km2 であり、相泊港(145°19.42′E,44°11.38′N)付近にわずかに分布していた。一方、漁 後では、漁獲対象となりえるコンブ群落は 3.76 km2 であり、主に相泊港より北に分布していた。漁獲対象 にならないコンブ群落は 3.92 km2 であり、羅臼港から知床岬までの調査海域全体に分布していた。 20.00′ 145°10.00′ ● <漁後> ● <漁前> 44° 20.00′ 20.00′ 145°10.00′ 知床岬 知床岬 相泊港 相泊港 ● ● 10.00′ ルサ川 羅臼港 ● ルサ川 ● 0 羅臼港 10 km ● ● 0 10 km 図.14 高さ 52 cm を境にした漁期のコンブ群落の分布 (左:漁前、右:漁後、■:52 cm 以上、■:52 cm 以下) 5. まとめ 本研究では、2008 年の知床半島東部(羅臼から知床岬を対象)におけるコンブ群落の分布が漁期に おいて如何に変化するかを調査した。その結果、コンブ群落の分布は、漁前では 7.09 km2 だったのが、 漁期中に 0.59 km2 増加し、漁後には 7.68 km2 と変化していたことが明らかとなった。この変化の詳細を高 さ毎にみてみたところ、52 cm 以上のコンブ群落は漁期中に 2.41 km2 減少し、52 cm 以下は 3.00 km2 増 加していた。これは、52 cm 以上のコンブ群落は 2 年目のコンブとして漁獲され減少し、52 cm 以下のコン ブ群落は 1 年目のコンブとして漁獲されずに成長を続けて増加したためと考えられた。これらのことから推 測される知床半島東部のコンブ群落の漁期の分布変化を次の 4 パターンの群落でまとめる(図 15)。 ① 高さの低い 1 年目のコンブで形成される群落: 漁前は高さが低いため探知が不可能であったが、成長して漁後は探知が可能になる。 61 ⇒分布が増加する ② 1 年目のコンブで形成される群落: 漁獲されることなく成長を続ける⇒分布が増加する。 ③ 1 年目と 2 年目のコンブが混成して形成される群落: 漁期に 2 年目のコンブが漁獲されることで漁後は高さが低くなるが、1 年目は成長を続ける。⇒分布が 増加する。 ④ 2 年目のコンブで形成される群落: 漁期に漁獲される。⇒分布が減少する。 <漁前> 探知不能範囲 (20 cm) ①1 年目 低くて探知付加 ②1 年目 ③ 2 年目 +1 年目 ④ 2 年目 <漁後> 探知加 図.15 漁期のコンブ群落の変化(上段:漁前、下段:漁後) 6.おわりに 本研究では漁前と漁後の分布変化についてのみ明らかにしたが、今後これと同様の調査を継続して 実施すれば次年度の漁獲対象となる分布の予想や経年変動についても明らかにすることが出来ると考え る。さらに、経年変動と環境を照らし合わせることで分布と環境との関係を明らかにすることができれば、 地球温暖化や流氷減少などの近年起こりつつある環境変化の影響を予測することができるかもしれない。 また、コンブ群落は陸と海との接続部である沿岸に分布するので、海の環境だけでなく海に栄養を供給し ている森や河川などの陸環境にも影響される。コンブ群落の分布度合いは知床半島の海洋環境の指標 となるだけでなく、陸環境の指標ともなりうるだろう。 62 7.謝辞 本調査の実施にあたりご協力をいただいた羅臼漁協協同組合の皆様に厚くお礼申し上げる。また、調 査にご尽力いただいた調査船の須藤公男船長ならびに福田佳弘船長に心より感謝の意を表する。 8.引用文献 1) K.H.Mann:Seaweeds:Their productivity and strategy for growth. 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本報告で用いるすべてのデータは羅臼町が(株)エコニクスに測定依頼をして得られたものである。 3.結果と考察 いずれの栄養塩(硝酸態窒素、リン酸態リン、ケイ酸態ケイ素)の濃度も、2006 年と 2007 年の 10 月から 11 月にかけて減少が見られ、2006 年では 1 月下旬に、2007 年では 3 月下旬に回復がみられた(図1)。 2008 年においては、11 月のデータがないため不明である。クロロフィル a の衛星画像解析から、羅臼沖に おいて 10 月上・中旬に秋季ブルーム(植物プランクトンの大増殖)が起こることが示されている(平譯・齊 藤, 2007)。表層水中の栄養塩類はブルームにより消費されて低濃度になったものと予想される。また、11 月頃には気温低下に伴う表層水温の低下によって鉛直混合が活発化してくると思われる。11 月に見られ た栄養塩類濃度の低下は、濃度の低い表層水との混合が活発になったためではないかと考えられた。 いずれの栄養塩の濃度も夏季(7∼9 月ぐらい)においては春季(3∼5 月ぐらい)に比べて低かった(図 66 1)。春季から夏季に向かい成層化が進むために、表層の栄養塩類が著しく減少することが予想される。 このため、表層水と下層水の栄養塩類の濃度勾配が著しく大きくなり、拡散により下層から栄養塩類が表 層に供給されるであろう。この結果、深層水中の栄養塩が減少するのではなかろうか。 各栄養塩間の関係は1次関数あるいは指数関数で近似できた(図2)。栄養塩類はお互いがある関係 をもって変動していることが明らかとなった。 COD は 2006 年 10 月 2 日、10 月 30 日、2008 年 9 月 29 日に 1.5、2.0、1.6mg/L という比較的高い値 がみられた(図3)。他の大半の値は1mg/L 前後とほぼ一定であった。羅臼沖では秋季に植物プランクトン の大増殖(ブルーム)の起こることが報告されている(平譯・齊藤, 2007)。ブルームで増殖した大量の植物 プランクトンは深層水の取水深度まで沈降する可能性がある。COD は海水中の有機物量を反映している ことから、高い COD は秋季ブルームを反映しているかもしれない。ただし、秋季のブルームは2周間程度 しか続かないようであること(平譯・齊藤, 2007)を考えると、採水間隔(約1カ月)が長すぎるため、必ずしも 捉えられないのかもしれない。 以上から、表層でのブルームのような大きなイベントが起こった場合はもちろん、栄養塩類の状態も、深 層水の COD や栄養塩類の変化として表れてくることが示唆された。深層水の水質モニタリングは表層で の植物プランクトンの変動のモニタリングとして有用であると思われる。 塩分は一般には 33.45∼33.55 であったが、33.6 を超す場合が 2007 年 1 月 31 日、7 月 30 日、10 月 29 日、2008 年 4 月 30 日、8 月 26 日、10 月 27 日にみられた(図4)。オホーツク海沿岸で 33.6 を超す塩 分は宗谷暖流水に分類される(青田, 1979)。宗谷暖流水は夏季の知床半島の羅臼沖の表層に流入する ことが観測されている(佐藤ら, 2007)。時折見られた高い塩分から、季節を問わず知床半島の羅臼沖に 宗谷暖流水が流入している可能性がある。乗船調査での結果も合わせて考えなければならない。 67 68 20080630 20080729 20080826 20080929 20081027 20080630 20080729 20080826 20080929 20081027 年月日 20080526 0 20080526 10 20080430 20 20080331 30 20080430 40 20080331 50 20080225 60 20080128 70 20080225 80 20080128 年月日 20071217 20071126 20071029 20070926 20070827 20070730 20070626 20070529 20070423 20070326 20070226 20070131 20061218 20061120 20061030 20061002 リン酸態リン(μM) 20071126 20071029 20070926 20070827 20070730 20070626 20070529 20070423 20070326 20070226 20070131 20061218 20061120 20061030 20061002 ば、横軸(年月日)の 20061002 とは 2006 年 10 月 2 日を表わす。 20081027 20080929 20080826 20080729 20080630 20080526 20080430 20080331 20080225 20080128 20071217 年月日 20071217 20071126 20071029 20070926 20070827 20070730 20070626 20070529 20070423 20070326 20070226 20070131 20061218 20061120 20061030 20061002 ケイ酸態ケイ素(μM) 硝酸態窒素(μM) 35 30 25 20 15 10 5 0 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 図1 深層水における栄養塩類(硝酸態窒素、リン酸態リン、ケイ酸態ケイ素)の濃度の経時変化。例え 33 硝酸態窒素(μM) 31 29 27 25 23 21 y = 11.90x - 0.072 R2 = 0.870 19 17 15 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 リン酸態リン(μM) 90 ケイ酸態ケイ素(μM) 80 70 60 50 y = 9.922e0.817x R2 = 0.887 40 30 20 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 リン酸態リン(μM) ケイ酸態ケイ素(μM) 80 70 60 50 y = 3.499x - 30.54 R2 = 0.880 40 30 20 15 17 19 21 23 25 27 29 31 硝酸態窒素(μM) 図2 深層水における硝酸態窒素とリン酸態リン、ケイ酸態ケイ素とリン酸態リン、ケイ酸態ケイ素と硝酸 態窒素との関係。R2 は決定係数を示す。 69 わす。 70 20081027 20080929 20080826 20080729 20080630 20080526 20080430 20080331 20080225 20080128 20071126 20071029 20070926 20070827 20070730 20070626 20070529 20070423 20070326 20070226 20070131 20061218 20061120 20061030 20061002 20081027 20080929 20080826 20080729 20080630 20080526 20080430 20080331 20080225 20080128 20071217 年月日 20071217 20071126 20071029 20070926 20070827 20070730 20070626 20070529 20070423 20070326 20070226 20070131 20061218 20061120 20061030 20061002 塩分 COD(mg/L) 2.5 2.0 1.5 1.0 0.5 0.0 図3 深層水における化学的酸素要求量(COD)の経時変化。例えば、横軸(年月日)の 20061002 とは 2006 年 10 月 2 日を表わす。 34.0 33.9 33.8 33.7 33.6 33.5 33.4 33.3 33.2 年月日 図4 深層水における塩分の経時変化。例えば、横軸(年月日)の 20061002 とは 2006 年 10 月 2 日を表 4.今後の課題 ・データを蓄積し、測定項目の季節変化のパターンを明らかにする。 ・深層水のモニタリグ結果は何を反映しているのかを明らかにしていく:深層水の栄養塩類や COD の変 化の原因を明らかにしていく。 ・羅臼沖でみられる塩分の高い水の起源を明らかにしていく。 謝辞 水質モニタリングで得られた貴重なデータを提供して頂いた羅臼町に感謝いたします。 引用文献 青田昌秋(1979)オホーツク海・北海道沿岸海域の海況変動. 沿岸海洋研究ノート, 17, 1-11. 平譯享・齊藤誠一(2007)知床半島周辺海域におけるクロロフィル a 濃度分布の季節変動. 平成 18 年度 知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査業務報告書, 3-10, 財団法人 知床財団. 佐藤政俊・河野時廣・川崎康寛(2007)夏季の北部根室海峡における風による宗谷暖流の流入過程.海 の研究, 16, 455-470. 71 Ⅱ.知床羅臼深層水により採集された動物プランクトン群集の季節変化 山口 篤 1・野別貴博 2 1.北海道大学大学院水産科学研究院 2.財団法人 知床財団 1.はじめに 海洋生態系における低次生産を把握する上で、動・植物プランクトンの季節変化を明らかにす ることは重要である。このうち、植物プランクトンの動態は衛星リモートセンシングなどにより、 詳細な時系列変動についての評価ができるが、動物プランクトンの動態は従来行われてきたプラ ンクトンネットによる採集ではどうしても時間的な解像度が粗く、詳細な時系列変動についての 評価が困難であった。羅臼町では羅臼漁港沖約 2.8 km、水深 350 m の地点から深層水を取水して おり(知床らうす深層水, http://www.rausu-town.jp/sinsousui00.html)、取水した深層水に含まれる粒 子(主に動物プランクトン)は深層水給水施設にてフィルターして除去している。本研究はこの フィルターに捕集された動物プランクトンを、1日1回行われるフィルター掃除のタイミングに 合わせて回収し固定試料として保存し、動物プランクトン群集について時間解像度の短い時系列 試料を得て、知床周辺海域の動物プランクトン相の詳細な季節変化を明らかにすることを目的と している。 2.方法 2007 年 6 月 20 日から 2008 年 12 月 4 日にかけて計 191 本のプランクトン試料を得た。採集間 隔は約 2.8 日間隔である(=533 日間÷191 本)。採集は知床らうす深層水取水施設内(図1)にて、 毎時 110 トンの採水を 4∼41 時間(平均 20 時間) 行った間に、目合い 420 µm の金属製取水フィル ターに捕集された動物プランクトンを 5%ホルマ リン固定して行った。採集時には深層水の水温と 採水量を記録した。試料は沈殿量を測定した後、 試料量に応じて適宜分割した副試料(全体の 1∼ 3%)について実体顕微鏡下にて同定計数し、各 分類群の湿重量を測定した。副試料の観察は現時 点で解析の終わっている 2007 年 6 月から 2008 年 図1.らうす深層水取水施設内のろ過装置 1 月までのデータについて報告する。 72 3.結果 羅臼沖深層水の水温は 6 月から 11 月にかけて 1.5℃から 3.8℃へと上昇し、11 月から翌年 4 月に かけて 0.9℃まで下降していた。動物プランクトン沈殿量は 100∼2900 µL m-3 の間を変動し、5∼7 月および 2∼3 月にかけて高かった(図2)。 3000 5 Settling Volume 4 2000 3 2 1000 Temperature (℃) Zooplankton settling volume (μL m -3 ) Temperature 1 0 0 J 2007 J A S O N D J F M A M J J A S O N D 2008 図2. 知床らうす深層水(羅臼港沖水深350 m)における水温と動物プランクトン沈澱量バイオマス(2007∼2008年) 動物プランクトン出現個体数は 20∼450 inds. m-3 の間にあり、沈殿量と同様の季節変化を示して おり、7月と8月に多かった(図3)。動物プランクトン出現個体数のうちカイアシ類(Copepoda) がいずれの季節も卓越しており、全出現個体数の 96%を占めていた。動物プランクトン出現個体 数と沈殿量の間には極めて有意な関係が見られた(p<0.001)。 73 動物プランクトンバイオマス(湿重量)も出現個体数と同じく7月と8月に多かったが、出現 個体数が8月から 11 月にかけても多かったのに対して(図3)、湿重量は8月から 11 月には少な く(図4)、これはこの時期の動物プランクトン1個体の湿重量が小さくなっていることを示して いた。またバイオマスと出現個体数の間には極めて有意な関係が見られた(p<0.001)。 カイアシ類は動物プランクトン出現個体数の 96%、バイオマスの 80%を占めて最優占していた (表1)。カイアシ類の中では出現個体数の約 50%を、体長 5 mm ほどの Metridia okhotensis とい う、オホーツク海で多い種(種小名の okhotensis は「Okhotsk の」という意味)が占めていた。次 いで同じ Metridia 属で体長 3 mm とやや小型の M. pacifica が約 20%を占めていた。 74 これらカイアシ類相に優占する同属2種はその出現時期が異なり、6 月から 7 月は大型な M. okhotensis が多かったが、8 月以降は小型な M. pacifica に優占種が変化していた(図5)。また 11 月から 12 月には近底層性(Benthopelagic)な Xanthocalanus 属も多く出現していた。 発育段階毎に見ると Metridia okhotensis は C3 期以降が出現した(図6)。本種は C4 期以降に雌 雄が分けられるが、C5 では雌:雄はほぼ 1:1 であったが、C6 (成体) では6月から 11 月にかけて ほとんどが雌成体であったのに対して、12 月と1月には急激に変化し、雄の占める割合が雌より も多くなっていた(図6)。 75 一方 Metridia pacifica は C5 期以降が出現した(図7)。本種は 7 月にはほとんどが雄成体であり、 その後 C5 期雌雄も出現し、その出現個体数もピークを持つことから、再生産による新規個体群の 加入が 8 月から 9 月にあったことが伺えた。 4.考察 知床羅臼深層水では水温は 11 月にピークが見られた(図2)。これは知床半島南部では海表面 水温がおおよそ9月にピークがある(平譯・齊藤 2007)のに対して約2ヶ月遅い。またそのピー クの値も、海表面では 20℃にもおよぶのに対して、3.8℃にしかならない。これは水深 350 m とい う深層水取水環境に要因がある。その水温変動幅は 2.3℃(最低水温は 1.5℃で最高水温は 3.8℃) と小さく、生物にとって低温で安定した環境であることが伺える。 水温の季節変動幅は小さいにも関わらず、動物プランクトン沈殿量、出現個体数およびバイオ マスには明確な季節変化が見られ、いずれも7月から8月にピークが見られた(図2,3,4)。 衛星のモニタリングから海表面での植物プランクトンブルームは7月から8月にあることが報告 されており(平譯・齊藤 2007)、この時期の動物プランクトンの生物量増加は、深海の動物プラ ンクトン群集が表層の植物プランクトンブルームを受けて、すみやかに増加したものであると解 釈することができる。深海生物群集が表層の植物プランクトンブルームに応じて再生産タイミン グを持っている事柄はよく知られている(Smith and Baldwin 1984; Gooday 2002)。また2月から3 月にかけてスパイク状にバイオマスのピークが見られたのは(図2) 、この時期表層に海氷が発達 し、その際のデトライタスの増加に起因したものと推測される。 動物プランクトンの出現個体数は 20∼450 inds. m-3 の間にあった(図3)。この値は当海域の表 76 層動物プランクトン群集についての報告値(600-1200 inds. m-3, Nadtochy 2004)に比べて、明らか に低い。また本研究でのバイオマスは 21∼682 mg WW m-3 であったが、これも当海域の表層動物 プランクトン群集についての報告値(>1000 mg WM m-3, Shuntov et al. 1993)に比べて、やはり少 ない。本研究で出現個体数及びバイオマス共に表層の知見よりも低かったのは深層水の取水口が 深海の 350 m にあるためであろう。 また考慮すべき要因としては取水スピードも挙げられる。取水スピードは期間を通しての平均 が 106 ton h-1 であった。これは毎分当たりの濾水量としては 1.8 m3 min-1(= 106/ 60)になる。こ の採集スピードは速いのか遅いのか、北太平洋で動物プランクトン採集に標準的に使用されてい る NORPAC ネット(元田 1957)の採集スピードと比較してみた。NORPAC ネットが水深 150 m からの曳網に要する時間は毎秒 1 m で曳網するので 150 秒(= 2.5 分)、この間の濾水量は濾過効 率を 95%と仮定すると、口径が 45 cm なので 22.7 m3(=πx [0.45/ 2]2x 150x 0.95)となる。つまり NORPAC ネットでの毎分の濾水量は 9.1 m3 min-1(= 22.7/ 2.5)である。この値を深層水取水速度 (1.8 m3 min-1)と比べると、深層水の取水速度は NORPAC ネット濾水速度の 20%(= 100x 1.8/ 9.1) であることがわかる。このように知床羅臼深層水はやや緩やかな採集速度であるため、おそらく カイアシ類などは定量採集されているが、遊泳力のあるオキアミ類などは定量採集されていない ことが予想されるので、その結果解釈には注意を要する。 カイアシ類の種組成で特徴的であったのは Metridia 属2種(M. okhotensis と M. pacifica)が最優 占種であったことである(両種で全動物プランクトン個体数の 68%を占める, 表1)。Pinchuk and Paul (2000) はオホーツク海の動物プランクトン群集をその種組成から4つに類型分けしている。 本研究で見られた群集構造は、Pinchuk and Paul (2000) における”Central Okhotsk Sea Group”に近い。 本来であれば”Central Okhotsk Sea Group”群集は最優占種として小型カイアシ類の Pseudocalanus minutus を含むが、今回の深層水取水口のフィルター目合いが 420 µm と大きかったため、小型な P. minutus は採集されなかったことが考えられる。いずれにしても、M. okhotensis と M. pacifica は 顕著な日周鉛直移動を行う外洋性カイアシ類と考えられており(Batchelder 1985)、これらの種が 最優占種であった知床羅臼深層水は、細かい時間間隔での採集が困難な、外洋性動物プランクト ン群集の季節変動や経年変動をモニターするのに非常に好適な、世界にも類を見ない施設である といえる。 Metridia okhotensis と M. pacifica はその出現時期が異なり、6月から7月は大型な M. okhotensis が、8月から 10 月は小型な M. pacifica が優占していた(図5)。この優占種のサイズが異なるこ とが、出現個体数が8月から 11 月にかけても多かったのに対して(図3)、湿重量は8月から 11 月には少なく(図4)なっていた要因である(=8月から 11 月の動物プランクトン1個体の湿重 量が小さいため)と考えられた。 77 これら両種の生活史は北太平洋親潮域においても調べられており、Metridia okhotensis は年の大 半を後期発育段階で深海に潜り休眠期を持つのに対して、M. pacifica は緩やかな休眠(Quiescence) を行うものの、基本的に活発な日周鉛直移動種であることが報告されている(Padmavati et al. 2004)。 体サイズが大型な M. okhotensis は頭胸部に”Oil Sac”と呼ばれる油球を持ち(図8)、年の大半を表 層で蓄えた脂質をエネルギーとして過ごすのに対して、小型な M. pacifica には油球の蓄積も小さ く、そのため明確な休眠期は持たないものとされている(Padmavati et al. 2004)。 本研究においても M. okhotensis は6月から 11 月までは成体(C6)はほとんどが雌成体によって 占められており(図6) 、本種が休眠中であったことを示唆している。しかし、12 月と1月にお いて、本種の雄成体が急激に増加し、雌雄比も一気に雄に偏っていた(図6)。Metridia 属の雄成 体は摂餌を行わず、その寿命は非常に短命であることが知られており、また休眠から覚めるのは 雄成体の方が早いことが知られている(Hirakawa and Imamura 1993)。これらのことを考慮すると、 M. okhotensis の再生産はおそらく1月以降に行われ、冬季に産出された新世代が、その後春季ブ ルーム期の7月にかけて成長するのではないかと推測される。 一方、Metridia pacifica の出現時期は春季ブルーム後の8月から 10 月であった。この時期に他 の季節ではあまり出現しない C5F や C5M といった幼体も出現していることから考えて、この8 月から 10 月の M. pacifica のピークは、7月の春季ブルーム期に新しく産出された個体群が後期発 育段階に成長してきたものと考えられる。 このように Metridia 属2種の生活史は春季ブルーム生産物を、生活史のどの段階で利用するか が異なっている。つまり、M. okhotensis はその再生産が春季ブルームに先立つ冬季にあり、春季 ブルーム生産物はコペポダイト幼体が成長し、脂分を蓄えるのに利用する。このように再生産タ イミングが冬季にあり、春季ブルーム生産物をコペポダイト幼体が成長し、脂分を蓄えるのに利 用するカイアシ類としては、親潮域における大型カイアシ類の Neocalanus cristatus が挙げられる (Kobari and Ikeda 1999)。一方、M. pacifica は春季ブルーム生産物を親が再生産を行うのに利用し ているものと考えられる。この同属2種の生活史パターンの差は、これら2種が出現する時期を 78 ずらすことにも繋がり、同所的に同属2種が競合することなく繁栄するためのメカニズムである と考えられる。 5.文献 Batchelder, H. P. 1985. Seasonal abundance, vertical distribution, and life history of Metridia pacifica (Copepoda: Calanoida) in the oceanic subarctic Pacific. Deep-Sea Res. 32A: 949-964. Gooday, A. J. 2002. Biological responses to seasonally varying fluxes of organic matter to the ocean floor: a review. J. Oceanogr. 58: 305-332. Hirakawa, K. and A. Imamura 1993. Seasonal abundance and life history of Metridia pacifica (Copepoda: Calanoida) in Toyama Bay, southern Japan Sea. Bull. Plankton Soc. Japan 40: 41-54. 平譯 亨・齊藤誠一 2007. 知床半島周辺海域におけるクロロフィル a 濃度分布の季節変動. 平成 18 年度知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査業務報告書, pp. 3-10, 財団法人知床 財団. Kobari, T. and T. Ikeda 1999. Vertical distribution, population structure and life cycle of Neocalanus cristatus (Crustacea: Copepoda) in the Oyashio region, with notes on its regional variations. Mar. Biol. 134: 683-696. 元田 茂 1957. 北太平洋標準プランクトンネットについて. 日本プランクトン研連報 4: 13-15. Nadtochy, V. V. 2004. Seasonal dynamics of plankton in zones with different thermal structures of water off the southern Kuril Islands. Russ. J. Mar. Biol. 30: 223-230 (Translated from Biol. Morya). Padmavati, G., T. Ikeda and A. Yamaguchi 2004. Life cycle, population structure and vertical distribution of Metridia spp. (Copepoda: Calanoida) in the Oyashio region (NW Pacific Ocean). Mar. Ecol. Prog. Ser. 270: 181-198. Pinchuk, A. I. And A. J. Paul 2000. Zooplankton of the Okhotsk Sea: a review of Russian studies. University of Alaska Sea Grant College Program, 62 pp., Fairbanks, Alaska. Shuntov, V. P., V. I. Radchenko, V. I. Chuchukalo, A. Ya. Efimkin, N. A. Kuznetsova, V. V. Lapko, Yu. N. Poltev and I. A. Senchenko 1993. Structure of planktonic and nektonic communities in the upper epipelagic zone of the Sakhalin-Kuril region in the period of anadromous migrations of Salmon. Russ. J. Mar. Biol. 19: 240-247 (Translated from Biol, Morya 19: 32-43). Smith, K. L. Jr. and R. J. Baldwin 1984. Seasonal fluctuations in deep-sea sediment community oxygen consumption: central and eastern North Pacific. Nature 307: 624-626. 6.今後の課題 知床らうす深層水取水施設での動物プランクトンモニタリングは、簡便(フィルター掃除の際 のいわゆる「ゴミ」をサンプルにしている)かつ安価(基本的に設備はあるので、採集時に必要 な消耗品が必要なのみ)に、詳細な時間間隔での動物プランクトン試料を得ることが出来る点で 画期的であり、知床半島の海域における低次生産(動物プランクトン)モニタリングに欠かせな いツールとなりうることが確認できた。今後の課題としては以下の3点が挙げられる。 79 1.種組成の解析は少なくとも1年間は通して行う: 全動物プランクトンの変動はその構成種の生活史に左右されている。主要構成分類群であ るカイアシ類の出現種及び発育段階組成に明確な季節変化が見られるので、少なくとも一 年間の試料解析は必要である。今回、短時間での測定が可能な沈殿量についてのみ、全期 間を通してのデータが得られたが、今後その種組成の解析を行う必要がある。 2.海表面環境の季節変化との対応を解析する: 知床半島周辺海域の海表面では、「流氷、海明け、植物プランクトンブルーム」と、さま ざまな季節変化があるので、それに動物プランクトンがどのような反応を示すか解析する 必要がある。タイミングの一致・不一致を解析するために複数年におよぶ種組成の解析が 望ましい。 2.モニタリングシステムを確立する: また今後、種組成を見ないことになったとしても、回収した動物プランクトンの重量を取 水施設でそのまま測定し、取水量で割れば、単位水量あたりの動物プランクトンバイオマ スのデータが得られる。簡便かつ安価に動物プランクトン生物量データが得られるのは海 洋低次生産モニタリングとしても非常に好適であると思われるので、その方法(マニュア ル)の確立を目指す。 . 80 知床半島両側における底生魚類の食物関係調査 ―主要魚種の食性― 加藤寛紀 1・桜井泰憲 1・山本 潤 2・野別貴博 3 1. 北海道大学大学院水産科学研究院 2. 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 3. 財団法人 知床財団 1.はじめに 知床周辺海域は、夏季に宗谷暖流、冬季に寒流である東サハリン海流に交互に覆われることや、冬季 には流氷が接岸するなど、季節的な海洋環境の変化が大きいことが知られている(桜井, 2007)。半島西 岸の斜里水域はオホーツク海に面した開放的な環境であり、オホーツク海の海流の影響を強く受け、冬 季には流氷が接岸する特徴を持つ。一方、東岸の羅臼水域は知床半島、野付半島および国後島に囲ま れた閉鎖的な環境であり、斜里水域に比べ海流の影響は小さく、流氷は接岸しにくい(中川, 1996)。こ のような海洋環境の違いにより、季節および水域ごとに生態系内の種間関係が異なることが予想される。 よって、それぞれの種間関係、特に食物関係を把握し、海洋生態系の特徴を明らかにすることは、より適 切な海洋生態系の保全と管理に資するものであると考えられる。そこで本研究では、魚類を中心とした食 物網の構造を、季節および水域ごとに明らかにすることを目的とした。今回は、本海域で主要な漁獲対 象種であるスケトウダラ Theragra chalcogramma、マダラ Gadus macrocephalus、ホッケ Pleurogrammus azonus、およびヒレグロ Glyptocephalus stelleri の食性について報告する。 2.材料と方法 調査概要 本研究に用いた魚類標本は、夏季は 2007 年 7 月 26 日∼8 月 8 日と 2008 年 7 月 10 日∼8 月 2 日、 秋季は 2007 年 11 月 9 日∼11 月 17 日と 2008 年 11 月 5 日∼26 日に、斜里水域と羅臼水域において、 底刺網漁で漁獲した。採集した標本は 66 種 3,369 尾であった(表 1)。うち今回報告する魚種 4 種は、ス ケトウダラは 590 尾、マダラは 231 尾、ホッケは 784 尾、そしてヒレグロは 332 尾であった。斜里水域は、オ シンコシンの滝の沖合(水深 150∼200m)とタコ岩の沖合(水深 300∼400m)で漁獲されたものを主に用 いた。羅臼水域については、羅臼沿岸域で操業する底刺網漁船の漁獲物を用い、採集地点の詳細につ いては不明である。 81 表1.採集した魚類の和名と個体数 魚種 アイカジカ アカガヤ アカガレイ アサバガレイ アバチャン アブラガレイ イサゴビクニン イトヒキダラ イヌゴチ ウサギアイナメ ウロコメガレイ エゾメバル オグロコンニャクウオ オオバンコンニャクウオ オクカジカ オニカジカ オヒョウ カムチャッカゲンゲ カラスガレイ カラフトソコダラ ガンコ キタノカスベ キタノホッケ キチジ クロガジ クロガシラガレイ クロメヌケ ケムシカジカ コオリカジカ コブシカジカ コマイ クロメヌケ サケビクニン 個体数 1 3 54 43 3 26 5 1 8 1 16 132 31 1 1 1 20 1 1 45 14 7 97 90 1 50 2 3 11 52 189 1 13 魚種 シマソイ シロゲンゲ スケトウダラ スナガレイ セビロカジカ ソウハチ ソコガンギエイ タウエガジ ダルマコンニャクウオ ツマグロカジカ ドスイカ トゲカジカ トビビクニン ドブカスベ ヌマガレイ ネズミギンポ ハツメ ヒゲビクニン ヒラインキウオ ヒレグロ ヒレグロメヌケ ヒレグロビクニン フサギンポ ヌマガレイ ホッケ マガレイ マダラ マメハダカ ミズウオダマシ ミズダコ ムネダラ ヤナギノマイ ヨコスジカジカ 計 個体数 5 19 590 10 1 180 2 29 1 39 2 7 2 5 4 22 2 1 2 332 1 1 4 5 784 92 231 1 1 1 1 31 37 3369 標本の測定およびデータ分析方法 採集した魚類標本は、新鮮なうちに知床財団へと運び、種同定と性判別を行い、魚種に応じて標準体 長または尾叉長(1mm 単位)、体重(0.1mg 単位)をそれぞれ計測し、胃を摘出して 10%中性ホルマリン 溶液で固定した。その後、大学の研究室へ持ち帰って胃内容物分析を行った。胃内容物は、実体顕微 鏡を用いて可能な限り種まで査定し、種別に湿重量(1mg 単位)を測定した。消化が進み、種までの同定 が困難であったものについては、属あるいは科までの同定とし、さらに消化が進んだものについては、一 律に消化物として扱い、分析には含めなかった。さらに、胃内容物として消化物のみが出現した個体、お よび全く胃内容物が出現しなかった個体は空胃個体とし、分析から除いた。種の同定は、オキアミ類につ いては Baker(1990)および千原・村野(1997)、カイアシ類、端脚類およびクーマ類は千原・村野(1997)、 魚類は中坊(1993)、エビ類は三宅(1982)を参考にした。 各魚種の胃中に出現した餌生物を項目別に分け、湿重量組成(%W)を渡辺他(1996)に従い、以下 82 の式より求めた。湿重量組成は、餌生物の栄養源としての重要性を的確に考察でき、出現頻度は、餌生 物の魚種に対する一般性と重要性を考察できる(木曾, 1980)。 %W = wi / W×100 ただし、W は胃内容物の観察を行った個体から出現した全ての餌生物の総湿重量、wi はそのうち餌 生物 i の湿重量である。 また、体長による食性の比較のために、魚種をいくつかの体長群に区分した。スケトウダラは被鱗体長 300mm 以下の個体を未成魚群、301∼450mm の個体を小型群、451mm 以上の個体を大型群とした。マ ダラは被鱗体長 400mm 以下の個体を小型群、401mm 以上の個体を大型群とした。ホッケは標準体長 250mm 以下の個体を未成魚群、251∼300mm の個体を小型群、301mm 以上の個体を大型群とした。ヒ レグロは標準体長 280mm 以下の個体を小型群、281mm 以上の個体を大型群とした。 3.結果 胃内容物組成 現在、採集した魚類標本 3,361 個体のうち 2,072 個体の胃内容物分析が終わり、その結果、属や科ま での同定のものや不明のものを含め 88 項目の餌生物が認められた。 スケトウダラ 採集したスケトウダラのうち現在分析を終えている個体の胃内容物中の餌生物の湿重量組成を水域毎 に求め、胃内容物組成を全個体および体長群別に図1と表 2∼4 に示した。 夏季は 2007 年、2008 年ともに水域、体長群に関係なくオキアミ類(>60%W)を主な餌としていた。種ま で同定できたオキアミ類の中では、水域と季節に関係なく Euphausia pacifica を主に捕食していた。次い で魚類(例えば、2007 年の斜里水域で 11.0%W、羅臼水域で 23.2%W)が重要な餌生物であり、カラフト ソコダラやマメハダカなどが確認されたが、両水域間では大きな食性の違いは認められなかった。次に、 体長群別に胃内容物組成を見ると、未成魚群と大型群の個体数が少ない斜里水域の 2008 年の夏季を 除いて体長の小さな群ほどオキアミ類の割合が高くなっていた(例えば、2008 年の羅臼未成魚群で 99.3%W、小型群で 93.2 %W、大型群で 67.1%W)。逆に、体長の大きな群では魚類や頭足類の割合が 高くなっていた。 秋季は、斜里水域では主な餌生物が魚類(32.8%W)やエビ類(40.4%W、主にホッコクアカエビ)、頭 足類(20.2%W)であったのに対し、羅臼水域では魚類(18.4%W)やエビ(12.7%W)類の割合も夏季と比 べて高いものの、オキアミ類(46.7%W)が依然として高い割合を示した。 夏季と秋季を比較すると、オキアミの割合が大きく異なっていた。夏季では両年、両水域で 70%W を超 える高い割合であったが、秋季では両水域ともに割合が低くなり、特に斜里水域では 4.2%W と極めて低 かった。対照的に魚類やエビ類、頭足類の割合は夏季では極めて低かったものの、秋季では重要な餌 生物となった。 83 100% 80% 60% 40% その他 頭足類 エビ類 魚類 アミ類 20% 0% 6 35 11 0 15 16 4 19 4 0 42 4 4 59 4 40 45 43 未 小 大 未 小 大 未 小 大 未 小 大 未 小 大 未 小 大 斜里 羅臼 2007夏 - 斜里 羅臼 2007秋 - 斜里 - オキアミ類 羅臼 2008夏 図1.スケトウダラの胃内容物組成(グラフの下の数字は個体数) マダラ 採集したマダラのうち、現在分析が終わっている個体の胃内容物中の餌生物の湿重量組成を水域毎 に求め、胃内容物組成を全個体および体長群別に図 2 と表 5∼7 に示した。 夏季は、2007 年は斜里で魚類(97.2%W)、羅臼でエビ類(71.1%W)が主要餌生物であったが、2008 年はカニ類(斜里水域で 43.4%W、羅臼水域で 14.6.%W、主にズワイガニ)と魚類(斜里水域で 41.4%W、 羅臼水域で 48.3%W、主にスケトウダラ)が主要な餌生物となった。体長群ごとに見ると、2008 年では両水 域とも小型群ではカニ類(斜里小型群 65.4%W 羅臼小型群 55.8&W)の割合が大きく、大型群では魚類 (斜里大型群で 57.5%W、羅臼大型群で 50.6%W)の割合が大きかった。 秋季、斜里水域の主要な餌生物は、エビ類(52.4%W、主にモロトゲアカエビ)であった。次に、カニ類 (19.9%W)が多く利用されていた。一方、羅臼水域の主要な餌生物は、魚類(85.4%W)であった。体長 群間の胃内容物組成には多少の差はあるものの、両水域ともに顕著な違いは認められなかった。 84 100% 80% 60% 40% その他 カニ類 頭足類 エビ類 魚類 オキアミ類 20% 0% 0 1 14 7 15 10 11 9 35 15 7 25 小 大 小 大 小 大 小 大 小 大 小 大 斜里 羅臼 2007夏 - 斜里 羅臼 - 2007秋 斜里 - 羅臼 2008夏 図 2.マダラの胃内容物組成(グラフの下の数字は個体数) 季節による食性の違いの検討を試みたが、同じ夏季でも 2007 年と 2008 年では餌生物組成が顕著に 異なっており、季節による食性の傾向を把握することはできなかった。 ホッケ 採集したホッケのうち、現在分析が終わっている個体の胃内容物中の餌生物の湿重量組成を水域毎 に求め、胃内容物組成を全個体および体長群別に図 3 と表 8∼10 に示した。 夏 季 、 斜 里 水 域 の 主 な 餌 生 物 は オ キ ア ミ 類 ( 23.0%W 、 主 に Euphausia pacifica ) と ワ レ カ ラ 類 (48.4%W)であったが、羅臼水域ではオキアミ類(2007 年 35.6%W)と魚類(2007 年で 58.2%W、2008 年 で 61.7%W、主にイカナゴ)であった。また、体長群別に見ると、スケトウダラの結果と同様に、体長の小さ な群ほどオキアミ類の割合が高く、体長の大きな群ほど魚類や頭足類の割合が高かった。 秋季は、2007 年羅臼の結果のみではあるが、オキアミ類(73.4%W、主に Euphausia pacifica)を主に捕 食し、次いで頭足類(23.5%W)を捕食していた。体長群別に見ると小型群はオキアミ類を専食していた (小型群 99.1%W)が、大型群では頭足類の割合が 47.5%W と、オキアミ類(大型群 47.2%W)と同等程度 に多く補食していた。 ヒレグロ 採集したヒレグロのうち、現在分析が終わっている個体の胃内容物中の餌生物の湿重量組成を水域毎 に求め、胃内容物組成を全個体および体長群別に図 4 と表 11,12 に示した。2007 年夏季羅臼、2007 年 秋季斜里は未分析である。 85 100% 80% 60% 40% その他 頭足類 魚類 ワレカラ類 オキアミ類 20% 0% 0 0 0 0 1 21 0 0 0 0 19 12 未 小 大 未 小 大 未 小 大 未 小 大 斜里 羅臼 2007夏 - 斜里 0 羅臼 - 15 34 68 0 34 48 未 小 大 未 小 大 - 2007秋 斜里 - 羅臼 2008夏 図 3.ホッケの胃内容物組成(グラフの下の数字は個体数) 2007 年の夏季の斜里水域では、オキアミ類が大型群と小型群の両群で 70%W を超える高い割合を示し たが、2008 年はオキアミ類の割合は小型群で 31.1%W、大型群で 7.7%W と 2007 年に比べ低い値となっ た。一方、2008 年は多毛類(59.6%W)が主要餌生物となっていた。2008 年夏季の羅臼水域の胃内容物 組成は、同年の斜里水域と似た結果となった。多毛類の割合が最も高く(36.5%W)、次いでオキアミ類 (14.9%W)、ヨコエビ類(10.0%W)が高かった。 100% 80% 60% 40% その他 貝類 多毛類 クーマ類 ヨコエビ類 オキアミ類 20% 0% 19 14 7 23 11 14 0 0 小 大 小 大 小 大 小 大 斜里 羅臼 2007夏 - 斜里 羅臼 2007秋 0 - 20 24 25 20 小 大 小 大 斜里 羅臼 2008夏 図 3.ヒレグロの胃内容物組成(グラフの下の数字は個体数。採集個体数が 0 以外で空欄で あるバーは未分析を示す。) 86 4.おわりに 分析結果より、今回扱った底生魚類 4 種全てで季節と水域、体長の違いによって食性が大きく異なるこ とが確認された。これらのことから、他魚種の食性も同様に異なることが予測される。今後、他魚類につい ての食性を調査し明らかにするとともに、各魚種の食性からそれぞれの魚種間の関係を調べることで、知 床周辺海域の海洋生態系の特徴を明らかにすることができるであろう。 87 表 2.スケトウダラ 2007 年夏季の胃内容物組成 2007年夏季 %W 斜里 全体長 オキアミ類 85.5 Euphausia pacifica 15.4 Thysanoessa inermiss 0.6 Thysanoessa raschi 0.2 未成魚 97.8 42.0 1.4 0.6 Thysanoessa longipes Thysanoessa spinifera Thisanoessa.sp + オキアミ幼生 オキアミ類.sp カイアシ類 69.2 + Metridia okhotenisis + Metridia pacifica + Neocalanus flemingei + Paraeuchaeta elongata + 羅臼 小型 84.5 19.2 0.7 0.3 大型 82.2 全体長 73.2 23.5 1.5 82.2 + + 48.3 + Hyperia medusarum Hyperia spp Themisto japonica Themisto spp Hyperiidae gene 端脚類.sp クーマ類 Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 多毛類 魚類 カラフトソコダラ ソコダラ類.sp カジカ目.sp ゲンゲ科.sp マメハダカ イカナゴ 魚類.sp エビ類 ヒゴロモエビ モロトゲアカエビ モロトゲエビ属.sp ホッコクアカエビ タラバエビ属.sp ボタンエビ タラバエビ科.sp エビ類.sp 頭足類 ドスイカ イカ類.sp 頭足類.sp ヤドカリ類 不明 分析個体 空胃個体 小型 85.1 25.5 1.1 大型 68.3 22.6 1.6 58.5 44.1 + 0.2 53.8 64.1 + + + + Euphausia bungii カイアシ類.sp 端脚類 未成魚 + + 0.2 + + + + + + 0.3 0.2 0.2 0.3 + 11.0 4.9 5.8 0.3 2.4 0.4 0.4 + 0.4 0.2 0.2 1.4 1.4 + 0.1 + + + + + 0.6 0.3 0.3 0.1 + 9.7 9.7 + 4.8 1.0 + 0.6 + 1.2 + + 0.1 0.4 0.1 0.2 0.3 + 0.2 + 0.3 0.5 + 0.2 0.3 0.6 0.2 16.3 23.2 16.1 18.5 0.2 4.8 2.2 3.2 2.2 3.2 1.0 2.0 0.4 1.0 0.2 0.8 2.0 + 0.6 0.2 + 0.6 0.2 35 10 11 2 + 52 12 6 0 + + 0.2 + + 88 + 31 3 0.3 14.3 27.0 26.1 14.3 0 0 0.8 + + 15 16 2 1 (+:<0.1%) 表 3.スケトウダラ 2007 年秋季の胃内容物組成 2007年秋季 %W オキアミ類 斜里 全体長 4.2 Euphausia pacifica Thysanoessa inermiss 0.2 Thysanoessa raschi Thysanoessa longipes 0.4 Thysanoessa spinifera Thisanoessa.sp オキアミ幼生 オキアミ類.sp カイアシ類 未成魚 19.5 羅臼 小型 5.6 大型 0.3 0.3 19.5 + 3.6 + Hyperia medusarum Hyperia spp Themisto japonica Themisto spp Hyperiidae gene 端脚類.sp クーマ類 + 0.9 未成魚 4.9 + 3.0 0.3 小型 47.4 9.7 1.8 大型 34.8 0.4 0.3 Metridia okhotenisis Metridia pacifica Neocalanus flemingei Paraeuchaeta elongata Euphausia bungii カイアシ類.sp 端脚類 全体長 46.7 9.2 1.7 + 0.8 0.2 0.4 + + + + 35.7 0.2 35.7 0.2 + + 0.2 4.2 0.1 + 1.1 + 0.7 2.2 0.2 3.3 0.1 + 1.2 + 0.8 1.2 14.0 0.1 19.5 0.2 0.4 3.0 0.2 0.1 2.1 13.6 2.9 32.8 0.2 44.9 13.2 0.1 18.4 19.5 18.3 19.3 0.2 12.7 0.2 13.4 7.9 8.4 1.0 1.1 34.8 19.1 19.1 Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 多毛類 魚類 カラフトソコダラ ソコダラ類.sp カジカ目.sp ゲンゲ科.sp マメハダカ イカナゴ 魚類.sp エビ類 ヒゴロモエビ モロトゲアカエビ モロトゲエビ属.sp ホッコクアカエビ タラバエビ属.sp ボタンエビ タラバエビ科.sp エビ類.sp 頭足類 ドスイカ イカ類.sp 頭足類.sp ヤドカリ類 不明 分析個体 空胃個体 14.0 18.7 40.4 10.9 0.2 63.7 27.1 0.7 0.3 1.5 20.2 99.4 97.9 1.0 63.7 20.2 + 27 8 25.4 17.6 15.2 0.9 4 0 1.5 28.1 0.9 0.6 + 3.7 4.3 3.9 2.1 28.1 + + 2.3 2.0 2.1 19 7 4 1 0.2 46 7 89 41.5 41.5 0 0 + 3.7 42 4 7 0 (+:<0.1%) 表 4.スケトウダラ 2008 年夏季の胃内容物組成 2008年夏季 %W オキアミ類 Euphausia pacifica Thysanoessa inermiss Thysanoessa raschi Thysanoessa longipes Thysanoessa spinifera Thisanoessa.sp オキアミ幼生 オキアミ類.sp カイアシ類 斜里 全体長 77.6 42.2 2.3 未成魚 99.9 羅臼 小型 70.4 55.1 1.2 0.1 大型 99.7 5.5 11.3 1.0 4.9 全体長 78.6 49.7 1.5 1.1 0.4 未成魚 99.3 95.6 1.7 0.8 0.5 小型 93.2 57.9 2.1 0.6 + 大型 67.1 37.2 1.1 1.5 0.6 0.2 0.5 6.7 5.7 25.9 21.1 1.6 29.1 12.5 52.8 5.4 + 20.4 0.2 0.2 0.3 3.7 0.2 2.1 5.2 0.1 0.2 0.2 2.0 + + 0.3 3.0 0.7 + + + 4.0 1.2 + 28.0 99.9 Metridia okhotenisis Metridia pacifica Neocalanus flemingei Paraeuchaeta elongata Euphausia bungii カイアシ類.sp 端脚類 Hyperia medusarum Hyperia spp Themisto japonica Themisto spp Hyperiidae gene 端脚類.sp クーマ類 + 0.1 + + + + + 0.1 + + + + Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 多毛類 魚類 カラフトソコダラ ソコダラ類.sp カジカ目.sp ゲンゲ科.sp マメハダカ イカナゴ 魚類.sp エビ類 ヒゴロモエビ モロトゲアカエビ モロトゲエビ属.sp ホッコクアカエビ タラバエビ属.sp ボタンエビ タラバエビ科.sp エビ類.sp 頭足類 ドスイカ イカ類.sp 頭足類.sp ヤドカリ類 不明 分析個体 空胃個体 + + 16.4 + + 21.8 0.3 0.4 1.0 8.7 0.3 2.8 0.3 1.8 13.8 0.9 4.9 12.2 3.9 5.8 16.2 5.2 7.7 2.8 3.7 2.3 3.1 0.7 0.9 67 10 4 0 59 8 4 2 90 1.5 8.5 2.8 + 0.3 0.1 1.8 0.2 3.9 + + 7.9 6.2 0.1 0.2 + 13.4 10.6 1.7 + + 128 1 40 1 2.8 + + 45 43 0 0 (+:<0.1%) 表 5.マダラ 2007 年夏季の胃内容物組成 2007年夏季 %W 斜里 全体長 羅臼 小型 大型 オキア ミ類 Euphausia pacifica Thysanoessa raschi Thysanoessa spinife Thisanoessa.sp オキ アミ類.sp カイア シ類 Metridia okhotenisi Neocalanus fleminge Paraeuchaeta elonga カイ アシ類.sp 浮遊性 端脚 類 Themisto japonica Themisto sp Hyperia sp 全体 長 3.8 0.6 小型 3.5 + 大型 5.3 3.6 3.2 + + + + + 0.1 + 3.5 + + + + + 0.1 0.1 1.7 + 0.6 0.6 ヨコエ ビ類 ヨコ エビ類 + 0.7 0.7 Anonyx.sp ワレカ ラ類 端脚類 .sp クーマ 類 アミ類 等足類 多毛類 コガ ネウロコムシ 科. ユムシ 類 魚類 スケ トウダラ タラ 科.sp カレ イ科.sp カジ カ科.sp ゲン ゲ科.sp 魚類 .sp エビ類 ヒゴ ロモエビ モロ トゲアカエビ モロ トゲエビ属.sp トヤ マエビ タラ バエビ属.sp タラ バエビ科.sp エビ ジャコ科.sp エビ 類不明 頭足類 ドス イカ イカ 類.sp 頭足 類.sp カニ類 ズワ イガニ ケガ ニ カニ 類.sp ヤドカ リ 貝類 クモヒ トデ 不明 分析個 体数 空 胃個体数 + + 97.2 97.2 97.2 97.2 2.8 1 0 3.9 4.3 1.4 18.1 20.8 1.9 17.9 20.8 0.3 71.1 7.9 6.3 4.2 + 69.3 9.3 7.4 2.6 1.9 81.5 16.2 17.3 10.5 20.2 50.7 19.1 1.2 19.4 0.2 17.1 7.0 1.2 0.2 7.0 1.2 21 2 0.9 2.9 14 7 2 0 (+:<0.1%) 13.7 2.8 0 0 1 0 91 表 6.マダラ 2007 年秋季の胃内容物組成 2007年秋季 %W 斜里 オキア ミ類 全体長 + 小型 + 大型 + 全体 長 0.1 小型 0.4 大型 + + + + 0.1 0.4 + 0.4 0.1 + 0.1 + 0.4 0.2 + 0.2 + + 84.6 76.5 羅臼 Euphausia pacifica Thysanoessa raschi Thysanoessa spinife Thisanoessa.sp オキ アミ類.sp カイア シ類 Metridia okhotenisi Neocalanus fleminge Paraeuchaeta elonga カイ アシ類.sp 浮遊性 端脚 類 Themisto japonica Themisto sp Hyperia sp + ヨコエ ビ類 ヨコ エビ類 Anonyx.sp ワレカ ラ類 端脚類 .sp クーマ 類 アミ類 等足類 多毛類 コガ ネウロコムシ 科. ユムシ 類 魚類 スケ トウダラ タラ 科.sp カレ イ科.sp カジ カ科.sp ゲン ゲ科.sp 魚類 .sp エビ類 ヒゴ ロモエビ モロ トゲアカエビ モロ トゲエビ属.sp トヤ マエビ タラ バエビ属.sp タラ バエビ科.sp エビ ジャコ科.sp エビ 類不明 頭足類 ドス イカ イカ 類.sp 頭足 類.sp カニ類 ズワ イガニ ケガ ニ カニ 類.sp ヤドカ リ 貝類 クモヒ トデ 不明 分析個 体数 空 胃個体数 + + + + 17.5 18.0 17.1 7.7 0.4 87.1 9.9 0.7 17.1 52.4 18.0 42.8 16.5 58.9 23.2 3.2 25.8 21.5 5.4 77.0 9.1 1.2 1.6 76.5 15.9 77.1 7.0 1.6 2.1 8.9 5.6 8.7 14.9 3.4 1.3 11.5 10.1 8.3 24.5 13.7 0.3 4.8 3.7 15.9 3.0 1.5 3.9 0.2 9.9 19.9 24.5 14.6 3.7 1.2 3.0 23.6 3.9 1.6 19.9 14.6 23.6 1.2 + + + 25 3 + 15 2 10 1 0.9 20 7 1.7 0.3 92 1.6 4.0 11 9 3 4 (+:<0.1%) 表 7.マダラ 2008 年夏季の胃内容物組成 2008年夏季 %W オキア ミ類 Euphausia pacifica Thysanoessa raschi Thysanoessa spinife Thisanoessa.sp オキ アミ類.sp カイア シ類 斜里 全体長 7.6 4.1 0.5 3.0 羅臼 小型 19.3 9.3 大型 1.7 1.4 全体 長 2.9 2.6 + + 小型 35.0 33.9 大型 1.1 0.9 + + 1.6 8.3 0.3 0.3 1.1 0.2 + + 0.2 0.2 + + Metridia okhotenisi Neocalanus fleminge Paraeuchaeta elonga カイ アシ類.sp 浮遊性 端脚 類 Themisto japonica Themisto sp Hyperia sp ヨコエ ビ類 ヨコ エビ類 Anonyx.sp ワレカ ラ類 端脚類 .sp クーマ 類 アミ類 等足類 多毛類 コガ ネウロコムシ 科. ユムシ 類 魚類 スケ トウダラ タラ 科.sp カレ イ科.sp カジ カ科.sp ゲン ゲ科.sp 魚類 .sp エビ類 ヒゴ ロモエビ モロ トゲアカエビ モロ トゲエビ属.sp トヤ マエビ タラ バエビ属.sp タラ バエビ科.sp エビ ジャコ科.sp エビ 類不明 頭足類 ドス イカ イカ 類.sp 頭足 類.sp カニ類 ズワ イガニ ケガ ニ カニ 類.sp ヤドカ リ 貝類 クモヒ トデ 不明 分析個 体数 空 胃個体数 + + 0.2 0.2 + + 0.4 0.4 + + + 0.1 0.8 0.2 0.2 41.4 37.5 + 3.9 6.2 1.1 0.3 + 2.3 0.4 9.9 + + + + 0.2 + + + + 0.3 57.5 56.6 48.3 42.4 6.0 + 4.0 1.9 17.9 2.2 0.8 + + 50.6 44.6 + 9.8 2.5 0.3 0.3 4.3 + 0.7 0.8 1.0 + + 43.4 34.7 0.9 7.8 + 65.4 43.1 2.5 19.8 + + + 50 16 0.1 0.9 8.1 1.7 0.4 5.2 4.2 1.7 18.7 2.3 0.7 0.7 14.4 0.6 13.2 12.5 15.1 0.5 13.9 13.1 + 6.0 32.1 30.5 1.7 0.7 14.6 14.5 + 3.1 55.8 55.8 0.8 12.3 12.3 + 3.3 + + 35 16 15 0 93 + 32 4 + 7 25 0 4 (+:<0.1%) 表 8.ホッケ 2007 年夏季の胃内容物組成 2007年夏季 %W 斜里 全体長 羅臼 未成魚 小型 大型 オキアミ類 Euphausia pacifica Thysanoessa inermiss Thisanoessa.sp オキアミ類.sp 浮遊性端脚類 Hyperia sp Themisto japonica Themist.sp Hyperiidea.sp ヨコエビ類 全体長 35.6 35.5 未成魚 小型 大型 35.9 35.8 0.1 0.2 + 0.2 + 0.1 0.2 + 0.2 + + + + + Anonyx.sp Stenothoidae.sp Maera.sp Oedicerotoidea.sp Pleustidae.sp Ampithoe.sp Parallorchestes.sp Allorchestes.sp ヨコエビ類.sp ワレカラ類.sp 端脚類.sp クーマ類 Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 等脚類 多毛類 ウロココガネムシ科.s 多毛類.sp ユムシ類 魚類 カジカ科.sp イカナゴ ゲンゲ科.sp ハダカイワシ 魚類.sp エビ類 モロトゲアカエビ タラバエビ科.sp タテソコエビ科.sp エビジャコ.sp エビ類.sp 頭足類 イカ類.sp タコ類.sp 頭足類.sp カニ類 貝類 クモヒトデ類 卵 不明 分析個体 空胃個体 0 0 0 0 0 0 0 0 94 2.8 2.8 7.9 7.9 2.7 2.7 0.1 2.6 + + + + + 58.2 58.7 14.1 44.1 0.2 14.2 44.5 0.2 0.2 0.2 0.9 0.9 1.9 22 38 0 0 89.5 1.2 1 21 5 33 (+:<0.1%) 表 9.ホッケ 2007 年秋季の胃内容物組成 2007年秋季 %W 斜里 全体長 羅臼 未成魚 小型 大型 オキアミ類 Euphausia pacifica Thysanoessa inermiss Thisanoessa.sp オキアミ類.sp 浮遊性端脚類 Hyperia sp Themisto japonica Themist.sp Hyperiidea.sp ヨコエビ類 Anonyx.sp Stenothoidae.sp Maera.sp Oedicerotoidea.sp Pleustidae.sp Ampithoe.sp Parallorchestes.sp Allorchestes.sp ヨコエビ類.sp ワレカラ類.sp 端脚類.sp クーマ類 全体長 73.4 71.3 未成魚 小型 99.1 96.0 大型 47.2 46.0 2.1 0.9 3.0 0.4 1.2 1.4 0.7 + 0.2 + + + 0.3 0.1 0.1 + + + + + + 0.3 0.2 + + + + + 0.1 + 0.1 0.1 1.3 + Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 等脚類 多毛類 ウロココガネムシ科.s 多毛類.sp ユムシ類 魚類 カジカ科.sp イカナゴ ゲンゲ科.sp ハダカイワシ 魚類.sp エビ類 モロトゲアカエビ タラバエビ科.sp タテソコエビ科.sp エビジャコ.sp エビ類.sp 頭足類 イカ類.sp タコ類.sp 頭足類.sp カニ類 貝類 クモヒトデ類 卵 不明 分析個体 空胃個体 0.2 0.1 23.5 23.5 0 0 0 0 0 0 0 0 95 1.6 31 28 0.4 0.2 47.5 47.5 0 0 3.2 19 12 11 16 (+:<0.1%) 表 10.ホッケ 2008 年夏季の胃内容物組成 2008年夏季 %W 斜里 全体長 オキアミ類 25.0 Euphausia pacifica 14.0 Thysanoessa inermiss + Thisanoessa.sp + オキアミ類.sp 10.8 浮遊性端脚類 + Hyperia sp + Themisto japonica + Themist.sp Hyperiidea.sp ヨコエビ類 Anonyx.sp Stenothoidae.sp Maera.sp Oedicerotoidea.sp Pleustidae.sp Ampithoe.sp Parallorchestes.sp Allorchestes.sp ヨコエビ類.sp ワレカラ類.sp 端脚類.sp クーマ類 Diastylis alaskensis + 6.9 0.1 0.7 0.2 0.4 + 0.1 + 1.4 4.0 46.4 + + + + + + + 3.1 0.6 2.5 0.1 3.0 + 0.9 クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 等脚類 多毛類 ウロココガネムシ科.s 多毛類.sp ユムシ類 魚類 カジカ科.sp イカナゴ ゲンゲ科.sp ハダカイワシ 魚類.sp 2.1 エビ類 1.0 モロトゲアカエビ 0.4 タラバエビ科.sp 0.2 タテソコエビ科.sp + エビジャコ.sp 0.1 エビ類.sp 0.4 頭足類 12.3 イカ類.sp タコ類.sp 11.6 頭足類.sp 0.7 カニ類 0.5 貝類 + クモヒトデ類 卵 不明 1.6 分析個体 117 空胃個体 16 羅臼 未成魚 76.0 37.5 0.2 38.3 小型 30.8 16.2 0.1 + 14.4 + + 0.2 + 9.9 + + 0.3 0.2 23.8 3.1 6.6 53.0 0.3 0.2 + 5.8 大型 12.1 8.5 + + 3.4 + + + + 5.1 0.2 1.6 0.3 0.7 + + + 2.2 43.5 + 0.1 + + + + + 6.2 1.1 5.1 0.3 0.8 + 2.0 3.9 15 0 + 0.8 2.1 0.8 0.3 + 0.2 0.8 25.5 + + + 24.1 1.4 0.9 + 34 1 3.2 68 15 96 全体長 8.0 2.2 未成魚 小型 30.4 18.6 大型 5.2 0.2 5.8 0.5 11.8 3.5 5.0 + 0.4 + + 0.1 + 3.3 0.2 1.1 + + + + + 0.1 0.1 0.2 0.9 1.1 + + + 0.2 + + + + 0.2 + + + + + + + + 61.7 54.6 + + 62.6 32.6 + 0.7 29.1 1.3 53.9 7.7 0.4 3.5 0.9 25.9 14.6 4.2 0.7 0.5 29.1 16.4 11.4 0.6 0.7 0.6 12.7 0.6 + 1.5 82 46 36.6 0 0 26.0 0.5 + + 1.7 34 48 14 32 (+:<0.1%) 表 11.ヒレグロ 2007 年夏季の胃内容物組成 2007年夏季 %W オキアミ類 斜里 全体長 77.0 8.1 Euphausia pacifica Thysanoessa inermiss Thysanoessa raschi 2.3 Thisanoessa.sp オキアミ類.sp カイアシ類 66.7 + Metridia okhotenisis + カイアシ類.sp + 浮遊性端脚類 3.6 Themisto japonica Themist.sp Hyperiidea.sp 羅臼 小型 73.4 10.2 大型 81.4 5.5 2.4 2.2 60.8 0.1 + + 6.1 73.7 + 3.5 8.7 1.3 0.1 6.0 9.1 2.4 7.4 + 6.1 Diastylis alaskensis 5.5 クーマ科.sp クーマ類.sp 0.6 アミ類 等脚類 0.4 多毛類 2.2 ユムシ類 魚類 0.2 エビ類 カニ類 貝類 + クモヒトデ類 卵 不明 1.7 分析個体 36 空胃個体 3 6.7 ヨコエビ類 Anonyx.sp Maera.sp Merididae.sp Oedicerotoidea.sp ヨコエビ類.sp ワレカラ類 クーマ類 全体長 小型 大型 0.5 0.5 8.2 6.5 5.4 8.2 + 5.6 5.5 1.1 + 1.4 0.8 3.2 1.3 1.3 1.3 1.3 86.5 86.5 87.3 87.3 1.3 100.0 0.4 0.4 3.0 3.1 7.8 7.9 0.2 3.0 21 2 15 1 97 1.7 30 2 1.8 22 2 (+:<0.1%) 8 表 12.ヒレグロ 2008 年夏季の胃内容物組成 2008年夏季 %W 斜里 全体長 オキアミ類 16.3 Euphausia pacifica 6.4 Thysanoessa inermiss 1.2 Thysanoessa raschi Thisanoessa.sp オキアミ類.sp カイアシ類 羅臼 小型 31.1 10.7 大型 7.7 3.8 2.0 全体長 14.9 1.4 小型 4.8 大型 25.2 2.9 1.9 13.5 4.8 22.3 0.5 8.2 1.4 18.9 0.2 0.2 0.5 0.5 9.5 8.1 1.0 11.1 8.2 2.1 + 0.4 0.2 0.5 0.4 1.1 + 0.3 0.2 0.9 59.6 32.3 75.7 1.1 4.0 8.5 4.6 19.5 1.8 3.7 2.1 5.6 6.4 4.7 11.1 6.2 5.0 24 4 0.5 29 5 0.1 8.2 45 27 0.2 10.7 5.7 25 20 20 7 (+:<0.1%) Metridia okhotenisis カイアシ類.sp 浮遊性端脚類 Themisto japonica Themist.sp Hyperiidea.sp ヨコエビ類 Anonyx.sp Maera.sp Merididae.sp Oedicerotoidea.sp ヨコエビ類.sp ワレカラ類 クーマ類 0.7 8.6 8.0 0.3 0.3 1.4 0.7 10.0 2.3 15.1 3.6 0.1 0.2 7.6 0.2 6.1 11.3 0.4 1.4 4.9 1.0 3.9 12.3 Diastylis alaskensis クーマ科.sp クーマ類.sp アミ類 等脚類 多毛類 ユムシ類 魚類 エビ類 カニ類 貝類 クモヒトデ類 卵 不明 分析個体 空胃個体 0.3 53 9 98 6.0 0.1 4.3 0.1 36.5 2.2 12.1 0.2 8.6 0.2 46.5 26.4 4.5 6.5 4.3 5.参考文献 A. de C. Baker. 1990. A Practical Guide to the Euphausiids of the World. British Museum of Natural. 96pp. 北海道水産林務部資源管理課. 2007. 北海道水産資源管理マニュアル 【2007 年度】. 12 三宅貞祥. 1982. 原色日本大型甲殻類図鑑. 保育社. 261pp 中川秀人. 1996. 知床半島沿岸の定置網に入網する魚類の初夏の食性. 北海道大学大学院水産学研 究科水産増殖学専攻修士論文. 61pp 桜井泰憲. 2007. 知床氷縁生態系の特徴とその保全. 生物の科学 遺伝. 61(5). 14-17 千原光雄、村野正昭偏. 1997. 日本産海洋プランクトン検索図鑑. 東海大学出版会. 574pp 中坊徹次. 1993. 日本産魚類検索 全種の同定. 東海大学出版会. 1474pp . 99 バイオロギングによるカラフトマス、シロザケの移動生態調査 岳 雪蓮 1・水越 麻仁 2・本多 健太郎 2・野別 貴博 3・三谷 曜子 4・宮下 和士 4 1 北海道大学水産科学院 2 北海道大学環境科学院 3 財団法人知床財団, 4 北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 非公開 100 知床半島の斜里側海岸部における高茎草本群落を主体とする群落の現状と 固定調査地の設置に関する 2008 年度調査 石川幸男 1・小平真佐夫 2・内田暁友 3 1. 専修大学北海道短期大学みどりの総合科学科 2. 財団法人 知床財団 3. 斜里町立知床博物館 1.はじめに 知床半島においては、1980 年代からのエゾシカの増加によって、植物の種の分布、植物群落の分布と 構造に大きな影響が生じている。シカによる採食の影響は標高約 300m 以下の地域、特に越冬地に集中 し、その中でも海岸の草地、風衝地の低木群落に影響が著しい(佐藤・石川 2003、佐藤ほか 2004、石 川ほか 2005)。このため、2005 年から海岸の植物群落の現状把握が開始され、2005 年と 2006 年には羅 臼側、斜里側の概要を把握した(長谷部ほか 2006、石川・野別 2007)。しかし、シカの個体群の変動に 伴う植物の種と群落の反応を理解するためには長期のモニタリングが不可欠であるものの、2006 年まで の調査で確認された地点は、調査行程の制約などのために必ずしも位置の特定などの面で長期間のモ ニタリングに耐える設定になっていなかった。そこで、2007 年の調査においては、羅臼側を対象として調 査地を新設して概況をさらに把握するとともに、過年度の調査地も含めて固定化して長期のモニタリング に耐える体制が作られた。本年度の調査では昨年の羅臼側に続いて斜里側において、同様の固定化を 実施した。 なお今回の調査においては、主要な調査地点間の移動に加えて、徒歩による移動が困難な場所を通 過するに際して、知床海鳥研究会の福田佳弘氏の操船する蒼鷹丸に全面的にサポートしていただいた。 ここに記して謝意を表する次第である。 2.調査地、行程と方法 現地調査は 2008 年 8 月 15 日から 19 日の 5 日間の行程で行われた。当初の予定では、おおむねイ ダシュベワタラからカムイワッカ川河口までの範囲で調査をおこなう予定であったが、海況が不安定であ ったために 16 日と 17 日には船による移動ができなかった。このため、実際に調査を実施できたのは、図 1 (非公開)と図 2(非公開)に示したように、イダシュベワタラからマムシの川間、知床岬文吉湾から獅子岩 間、およびカムイワッカ川右岸側の半島部分である。 調査は過年度の調査と同様に、通常の植生学的調査方法に従ってセリ科草本、ナガバキタアザミやイ ブキトラノオなどの高茎草本群落が残存する地点において、均質な部分に面積1㎡から4㎡の方形区を 101 設定して優占度を測定した。同時に群落高を測定するとともに、標高や傾斜などの立地環境も記載した。 岩上の風衝地群落要素であるガンコウラン主体の群落でも調査を行った。 昨年度の羅臼側と同様に、今回の調査においては今後のモニタリングに備えて、今年度の調査地点に 加えて、一昨年に植生概況を把握したり、方形区を設けて調査を行った地点(石川・野別 2007)を含め、 主要な調査地点の GPS による位置情報を取得するとともに、番号を刻印したアルミ板を登山用のハーケ ン、ないしボルトで固定して現地に残置した。それぞれの地点においては複数の方形区が設定されてい る場所がある一方で、植生概況が把握されているのみの場所など、調査に粗密があることに注意された い。また植生調査を行った各方形区の位置を特定する目的では、写真を撮影して、次回の調査の際に周 辺の状況と照合してその場所を再現できるように努めた。各調査地点の GPS 座標等を表 1(非公開)に示 した。また、各調査地点を印すアルミ板、各方形区と周辺の状況は、文末の付図に写真資料(非公開)と して掲載した。 3.結果 3−1 植物分布の概要 今回の調査では 26 方形区を設定した。これに加えて、2006 年度に斜里側で設定した 12 ヵ所の方形区 の組成を文末の付表1(非公開)に、また羅臼側で設定した方形区として 2005 年の 3 ヵ所、2006 年度の 14 ヵ所、および 2007 年度の 15 ヵ所の組成を付表 2(非公開)に示した。 羅臼側も含めて、これまでに調査された 70 地点の方形区において、全体で 133 種が確認された。昨年 度の報告にも記したように、ナデシコ科 sp.、スミレ属 sp.とムラサキ科 sp.においては、いずれも標本が不 完全で種が確定できなかったものの、種としてはそれぞれ 1 種である。昨年までの報告では完全な標本 が得られたことから暫定的にオランダイチゴ属 sp.としていた種は、キジムシロ属のチシマキンバイと同定さ れた。さらに、従来はオオヨモギの変種であるエゾノユキヨモギと別種のヒロハウラシロヨモギが判然とせず、 2005 年の報告以来は後者として扱っていたものが、今回の調査のさいに現地で改めて検討した結果、エ ゾノユキヨモギとすることが適切を判明されたので、種名を変更している。一方、ワスレグサ属 sp.は斜里 側に 10 ヵ所、羅臼側に 4 ヵ所で出現しており、2005 年度の報告(長谷部ほか 2005)も参照すればエゾキ スゲとゼンテイカの 2 種が含まれると推察されるが、2006 年度では調査時期が遅かったことから同定のキ ーとなる形質が確認できなかったために種が同定できていない。このように、この 2 種を区別していない年 度があるので、これも 1 種として扱っている。さらに 2007 年度の羅臼側の調査で 07R11 と 07R12 に出現 していたイチゴツナギ属の 1 種も花穂がないことから同定ができず、同属のカラフトイチゴツナギが他の方 形区で出現していることから、種数には組み入れていない。同様に、今年度の調査で確認された 08S17 と 08S19 におけるサクラソウ sp.、08S17 におけるスゲ属 sp.および 08S23 と 08S24 におけるイネ科 sp.も、他 に同科、あるいは同属の種があることから、確認種数には入れていない。 海岸植生調査の枠組みで今年度に新たに確認された種はツルウメモドキ、ヤマブドウ、ミヤマビャクシ ン、エゾクサイチゴ、オトギリソウ、ミヤマタニタデ、エゾニワトコ、ヤマアワ、ワラビ、チシマセンブリ、ツルキ 102 ジムシロ、ハマエノコロ、ハネガヤ、スミレ、オニシモツケ、ヤマハギ、オオカサモチ、シレトコトリカブト、ギョ ウジャニンニク、ヨツバシオガマ、イタヤカエデ、およびヤナギタンポポの 22 種であった。これらの種はす でに知床のフロラ(知床博物館 2005)には記載済みである。 3−2 シカの痕跡 調査途上に確認されたシカ道、およびシカの採食跡等は表 2 に示したとおりである。各所でシカの痕 跡は認められている。 表 2 確認されたシカの痕跡 地点 08GPS1 08GPS5 状況 シカ道があり、エゾノヨロイグサなどセリ科植物に採食痕 シカ道があり、ナガボノシロワレモコウ、ナガバキタアザミ、エゾノユキヨモ 08GPS6 ギ、エゾノシシウドに採食痕あり。 エゾノヨロイグサ、エゾノコリギソウ、ナガボノシロワレモコウに採食痕あ 08GPS9 08GPS10 08GPS11 り 海岸台地の縁部分にシカ道がある。 海岸台地の縁部分にシカ道がある。 シカ道がある。 3−3 GPS地点、方形区、ならびに他の調査地点の詳細 今後のモニタリングに際しては、図 1 と 2 の地図、表1における位置情報に巻末の写真をつき合わせる ことによって、比較的容易に各地点を発見できると考えられる。しかし、海岸という特殊な環境を考えると、 斜面の崩落によって状況が変化するなどの不測の事態にも対応するために、より詳細な情報が求められ る。以下に、昨年の羅臼側と同様に、各地点と方形区の相互関係、植生の状況等を主要な場所ごとに記 述する。 1) イダシュベワタラ南(付図写真 1∼5) イダシュベワタラの南に位置する廃番屋のすく南に、最初の定点 08GPS01(アルミ板 No21)を設 定し、08S01、08S02 と 08S03 の 3 方形区を設定した。写真によって位置の特定は可能である。この地 域は全体に開けた地形をしており、海岸の急斜面は汀線にさほど接近してはいない。斜面の中部から 下部にかけて高茎草本群落が発達しており、方形区で記載した群落のほかに、オオイタドリ群落も広 範囲に広がっている。 2) 観音岩北(写真 6∼11) 観音岩北には、より北側に位置する定点 08GPS02(アルミ板 No22)と、南側に位置する定点 08GPS03(アルミ板 No23)の 2 地点を設定した。08GPS02 には 08S04 と 08S05 の方形区を隣接して 設定した。一方、08GPS03 では 08S06 と 08S07 方形区を設定しているが、ここは同時に、2006 年に調 103 査した 06S01 と同地点である。 3) 観音岩直下(写真 12∼19) 観音岩直下には、GPS 定点と方形区が密集している。設定した定点としては 08GPS04(アルミ板 No24)のみであるが、2006 年の調査時点で数ヵ所の岩峰上に 06S02 から 06S06 までの 5 方形区が 設定されている。これらの配置は、写真 14 で全体を把握することができる。また今回の調査でも 06S05 方形区の位置する小岩峰のすぐ上に 08S08 と 08S09 が設定された。 ここでは、岩峰上にガンコウランを中心とした風衝地群落の要素の種が多く残存している。 4) レタラワタラ(写真 20∼24) レタラワタラの突出部のすぐ南、オキチウシ川河口とのほぼ中間地点に定点 08GPS05(アルミ板 No25)を設定した。ここでは比較的均質な草本主体の植生が連続しており、柱状節理の発達した岩壁 上部に 08S10 を設定し、向かって右側で高度が低くなる方向に 08S11、08S12 の順で 3 方形区を設 定した。 5) オキチウシ番屋南(写真 25∼29) オキチウシ川を渡り、オキチウシの小岬を越えて放棄番屋を過ぎるとオオイタドリの優占する斜面が あり、その前方は上部の岩壁から剥落した岩礫が堆積している。両者の境界部分の下方に 2006 年に 3ヵ所の方形区 06S07 から 06S09 を設定した。今回の調査でここには定点 08GPS06(アルミ板 No26) を設定したが、新たな方形区は設定していない。 6) 風穴トドマツ林の手前下方(写真 30∼32) 定点 08GPS06 からトドマツの優占する林分にかかって間もない地点に、冷気の吹き出し口がある。 ここに定点 08GPS07(アルミ板 No27)を設定した。ここでは 2006 年に吹き出し口の上方の岩上に 06 S10、および右上方に 06S11 を設定したのに加えて、2008 年にも近隣のガンコウラン優占部分で 08S 13 を設定した。さらに写真 30 に示したように、向かって左側のオオイタドリ優占部分に 08S14 を、さら に左側に 08S15 を設定した。 7) 風穴トドマツ林の下方(写真 33∼34) 定点 08GPS07 を超えて引き続き岩塊上のトドマツ林の下方の縁をたどりながら進み、小岩壁が露出 した部分に定点 08GPS08(アルミ板 No28)を設定した。ここでは、岩壁の上方の草付き部分で 2006 年に 06S12 を設定している。あらたな方形区は設定していない。 8) 文吉湾南1 定点 08GPS09 を設けたがタグは設置せず、植生調査も実施していない。また写真も撮影しなかった。 104 台地上ではシカが忌避するハンゴンソウが優占していたが、台地の縁から急崖に落ちる部分を中心に、 小規模だが高茎草本が生育しており、アキタブキ、オオイタドリ、ヤマブキショウマ、エゾゼンテイカ、エ ゾミソガワソウ、アサギリソウ、エゾノユキヨモギ、ヤマハハコ、センダイハギ、ナガボノシロワレモコウ、エ ゾカワラナデシコ、ホタルサイコ、コガネギクが確認された。 9) 文吉湾南2(写真 35∼38) 08GPS09 を越えて、先端が二股に分かれた小半島の右側部分に定点 08GPS10(アルミ板 No30) を設けるとともに、08S16 からS18 を設定した。 10)獅子岩(写真 39∼43) 通称で獅子岩と呼ばれる岩峰に定点 081GPS11(アルミ板 No31)を設定するとともに、08S18 と 08S 19 の方形区を設定した。また先端の岩塊の基部で、オニシモツケの優占する部分に 08S20 を設定した。 オニシモツケが小面積とはいえ生育している場所は、2006 年の調査いらい始めて観察できたものであ る。シカは低頻度とはいえども訪れており、シカ道ができていた。 11)カムイワッカ右岸の半島部分(写真 44∼54) カムイワッカ河口の右岸側に位置する半島部分は、半島の付け根部分が急崖であり、同時に海岸側 も岩盤が急激に海中に没しているためにシカが侵入できず、初夏にはゼンテイカがまとまって開花する 数少ない場所である。データとして記載した内容から明らかなようにこの場所にはシカの痕跡は皆無で あり、往時の知床岬にも分布していたであろう高茎草本群落を髣髴とさせる状態のよい群落であった。 ここに定点 08GPS12(アルミ板 No32)を設定するとともに、08S21 から 08S26 の 6 方形区を連続して 列状に設定して、残存している高茎草本群落を記載した。定点の場所と一連の方形区の配列は、写真 44 に示した。 08S21 がもっとも上方に位置し、背後の落葉広葉樹林の林縁からやや離れて生育している 2 本のイ タカヤエデの中間地点前方に設定されている。ここからほぼ最大斜度方向に、およそ 10m間隔で 08S 22 から 08S26 の方形区を設定した。最下の 08S26 は、下部で岩盤が露出する直上の位置している。 ここでの各方形区の位置を写真から再現することは、似通ったアングルの写真が多いことと目標物が 少ないことからやや困難さを伴うと考えられる。したがって、これら一連の方形区配列を再現するには、 最上部の 08S21 と最下部の 08S26 を決定したのちに両者を巻尺等で結び、これに沿って均等に距離 を配分する形で 08S22 から 08S25 を設定する方法がよいであろう。 08S21 から 08S26 までの組成は文末の付表 1 に記載した。これら 6 方形区に加えて、その周辺で確 認された種は次の通りである。 ヤマハギ、チシマザサ、ススキ、ワラビ、チシマアザミ、オオヨモギ、アキタブキ、 オオイタドリ、ヒロハクサフジ、ギョウジャニンニク、ナガバキタアザミ、 105 エゾノコギリソウ、ツリガネニンジン、エゾイタヤ、ノリウツギ、ヨツバシオガマ、 エゾノシシウド、エゾスカシユリ、ゼンテイカ、ヤマハハコ、カラマツソウ sp、 ツルウメモドキ、ヤマグワ、ヤマブドウ、ミソガワソウ、ナワシロイチゴ、 エゾノヨロイグサ、エゾカワラマツバ、クサフジ、ハンゴンソウ、チシマフウロ、 ヤナギタンポポ、ナガボノシロワレモコウ、オトコヨモギ、カラフトニンジン、 ウシノケグサ、ハマナス、シコタンハコベ、エゾオオバコ、イワベンケイ、ヒメエゾネギ、 ムラサキベンケイソウ、エゾノキリンソウ、シャジクソウ、コウゾリナ なお、この小半島地点な陸路でアクセスすることはできず、上陸するためには小船で岩盤に接近し て取り付く必要があり、危険を伴うことを付記する。調査を実施した 2008 年 8 月 19 日は穏やかな海況 の日であったが、それでも取り付くには苦労をした。上陸地点はこの半島の右側、カムイワッカ川が滝と なって海に落ちる小湾の左端部分に海中の暗礁に妨げられずに船が接近できる場所があり(写真 54 参照)、ここに取り付いた。上陸時には十分に天候を選び、万一の場合に備えてライフジャケットも着用 したままで上陸することが必要である。 4.まとめ 当初に述べたように今年度の調査によって、昨年度の羅臼側に続いて斜里側においても、海岸草原 の今後のモニタリングサイトがほぼ整える予定でいた。しかし、海況の制約から確認とモニタリングの体制 作りは一部にとどまった。これらの地点においては表 2 に示したようにシカの採食痕が散見されることから、 定期的なモニタリングが必要である。 今回の調査で特筆される点は、08GPS08地点で風穴植生が確認されたことと、カムイワッカ川右岸の地 点(08GPS12)において、シカの影響をほぼ受けていないと推察される高茎草本群落がまとまって残存し ていたことの2点である。前者では岩礫上にトドマツが生育しているものの、その中心部にはトドマツを欠く 直径100m程度の円形の裸地があり、調査地点はトドマツ分布域の下部に近い汀線間際に設定された。 ここでは、岩塊の隙間にある冷気の吹き出し地点を中心とした場所がガンコウランによって密に被われ、 汀線間際の岩峰上の気温が25.4℃であったのに対して、その噴出し地点の気温は8.6℃と著しく低かった。 こうした風穴地は、知床半島の多様な植物群落の一形態を示すと考えられ、トドマツを欠く裸地部分を含 めて全貌の把握が必要といえる。また、この場所と同様に海岸線近くに岩礫地が分布する地点はいくつ か確認されていることから、植生の確認が必要であろう。後者の高茎草本群落はその広さが1ha程度であ るとはいえ、エゾノヨロイグサ、エゾノシシウド、オニカサモチ、ホタルサイコなどのセリ科高茎草本に加え、 ゼンテイカ、ススキ、アキタブキ、ナガバキタアザミなどの種も豊富に生育しており、世界遺産としての調査 で確認されたなかではもっとも保存状態の良い海岸高茎草本群落といえる。 斜里側においては、今回の調査で確認した場所以外にカシュニの滝∼カムイワッカ川間の確認が依 然として済んでいない。したがって 2009 年度には、今年度と同様の内容でこの区間の調査とモニタリング 106 サイトの設定を行うことが必要である。これらによって、羅臼側、斜里側双方の海岸部におけるシカの採食 圧の変化傾向をモニターする体制が完成する。 5.文献 石川幸男・佐藤 謙・青井俊樹・内田暁友(2005) 資料―1 知床岬の植生に関する 2004 年度調査報告 書. 平成 16 年度知床国立公園適正利用検討調査報告書. 環境省自然保護局東北海道地区自 然保護事務所. 石川幸男・野別貴博(2007) 知床半島の海岸部における高茎草本群落と風衝地群落の現状に関する調 査. pp105-118. 平成 18 年度知床世界自然遺産地域生態系モニタリング調査業務報告書. 知床 財団. 石川幸男・小平真佐夫(2008) 知床半島の羅臼側海岸部における高茎草本群落を主体とする群落の現 状と固定調査地の設置に関する 2008 年度調査報告書. pp105-141. 平成 19(2007)年度知床世 界自然遺産地域生態系モニタリング調査業務報告書. 知床財団. 佐藤 謙・石川幸男(2003) 2:知床岬の植生の現況調査. pp7-32. 平成 14 年度自然公園における生 態系特定管理施策検討調査(知床国立公園). 国立公園協会. 佐藤 謙・青井俊樹・石川幸男(2004) 知床岬および知床連山の植生に関する 2003 年調査報告.平成 15 年度知床国立公園適正利用基本計画植生モニタリング調査報告書. 知床財団. 斜里町立知床博物館(編)(2005)データブック知床・2005. 斜里町立知床博物館. 長谷部真・小平真佐夫・中西将尚・岡田秀明・山中正実 (2006) 4.海岸線等における希少植物群落・ 外来植物分布調査.Pp.32−42.平成 17 年度知床世界遺産地域生態系モニタリング調査業務報告 書.財団法人知床財団. 107 2008 年度 知床半島産維管束植物データベース化 高橋英樹 北海道大学総合博物館 1.はじめに 知床半島産の維管束植物標本 DB(データベース)を構築する意義については 2007 年度報告書で述 べた。2008 年度は離弁花類についての DB 化を終えたので報告する。 2.方法 まず北大総合博物館陸上植物標本庫(SAPS)に保管されている標本の中から知床半島地域産の植物 標本だけを選び出した。対象とした「知床半島地域」は、斜里岳をも含む広い地域としている。これは半島 基部と半島本体とで植物の地理分布に何らかの傾向があることが予想されたためである。データベース 項目としては、和名、学名、科名、採集年月日、採集者名、採集地(非公開)を記録し、対応する地形図 名(環境庁の都道府県別メッシュマップを基にし、5万分の一地形図の4分割(左上・左下・右上・右下)を 基準メッシュとした。つまり2万5千分の一地形図に相当する)を読みとった。標本ラベルデータを入力した 標本には SAPS 登録ラベルを貼付し、その番号を記録した。作成した表を操作して、科名・学名順の表 (表1)を作成した。証拠標本は、SAPS 内の通常標本の中に分類順に配架されているが、今回入力した 標本は白色のカバーにまとめて区別されているので容易に検索することができる。 3.結果と考察 今年度は知床半島地域産の離弁花類植物標本 1,692 点の標本ラベル情報を DB 化することができた。 これは 2007 年度におこなった合弁花類標本 525 点入力(高橋・岩崎 2008)のほぼ3倍にあたり、データ 量自体はまずまずと考えられる。一方で、知床博物館 HP(2009 年 3 月参照)にリストアップされている知 床半島産離弁花植物 365 種のうち、今回証拠標本により確認できたのは 283 種(約8割)に過ぎなかった。 実に離弁花類 82 種の証拠標本が確認できなかったことになる。 理由としては、これまでの知床半島地域での植物調査が高山植生に力点が置かれていたため、意外 にも低地・山地の植物や外来種の調査が不十分であるためと思われる。 来年度は、いまだ不完全な単子葉類 DB を完成させ、さらに裸子植物・シダ植物を追加して維管束植 物全体を網羅した標本 DB をまとめる予定である。 しかし標本 DB ができたからといって自動的に完成度の高い植物リストができるわけではない。現時点 での本標本 DB は、基本的には標本ラベルデータを尊重して整理したものに過ぎず、次の段階として同 定が正しいかどうかの精査が必要である。今後、再同定により種リストは漸次改訂されていかねばならな い。 それでも本標本 DB の構築により、既存の証拠標本を効率的に検索することができたり、証拠標本のな 108 い種類をピックアップすることができる。本標本 DB を基盤として、より詳細な分類学的研究が必要であり、 同時に知床半島地域でのより広範な現地調査が求められている。 4.引用文献 知床博物館 HP 植物「知床の植物リスト(内田暁友)」.2009.3.10 ( 参 照 年 月 日 ) . (http://shir-etok.myftm.org/page/shokubutsu/planta.html#1) 高橋英樹・岩崎健.2008.知床半島の植物相調査.平成 19(2007)年度知床世界自然遺産地域生態系 モニタリング調査業務報告書, 142-187. 109 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト SAPS番号 標本No. 科名 和名 アオイ科 ジャコウアオイ 学名 Malva moschata 採集年月日 2005.08.06 アオイ科 ジャコウアオイ Malva moschata 2007.08.10 採集者名 地形図名 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 アカザ科 ホソバノハマアカザ Atriplex gmelinii 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011916 1222 アカザ科 ホソバノハマアカザ Atriplex gmelinii 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011885 1327a アカザ科 ハマアカザ Atriplex sucordata 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 006830 26322 アカザ科 ハマアカザ Atriplex sucordata 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 006831 26327 アカザ科 ハマアカザ Atriplex sucordata 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 006829 44643 アカザ科 ハマアカザ Atriplex sucordata 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011894 1281 アカザ科 シロザ Chenopodium album 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011971 1090 アカザ科 シロザ Chenopodium album 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017773 1107 アカザ科 シロザ Chenopodium album 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左上 018142 1150 アカザ科 アカザ Chenopodium album var. centrorubrum 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011939 920 アカザ科 ウラジロアカザ Chenopodium glaucum 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 006832 26340 アカザ科 コアカザ Chenopodium serotinum 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左上 017811 1150 アカザ科 ホソバアカザ Chenopodium stenophyllum 2007.08.12 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017811 1131 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 1955.06.07 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 006835 017532 32156 017806 1096 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 1955.06.07 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 006836 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 2005.09.06 Takahashi, H.(高橋英樹) 宇登呂・右下 017363 32498 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017364 32561 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 2006.09.27 006833 06-34 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 006834 06-47 アカザ科 オカヒジキ Salsola komarovii 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017774 1151 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 017120 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017119 41446 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017117 41663 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017118 41680 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017121 アカバナ科 ヤナギラン Chamaenerion angustifolium 2007.08.12 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017807 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 1928.07.26 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017112 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017111 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 1958.07.30 collector unknown 羅臼①・左上 017110 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014062 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 2001.07.03 Fukuda, T(福田知子) 羅臼①・左下 017113 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 2001.09.05 ミヤマタニタデ Circaea alpina 2005.08.06 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 2005.08.06 Fukuda, T(福田知子) 羅臼①? Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017114 アカバナ科 アカバナ科 ミヤマタニタデ Circaea alpina 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 110 1119 41703 780 017115 32249 017116 32154 知床岬③・左下 017808 1048 羅臼①・右上 014149 183 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 アカバナ科 ケゴンアカバナ 学名 Epilobium amurense 採集年月日 1979.07.14 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014162 212 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014111 342 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014238 684 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 012000 967 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011871 1203 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011906 1297 アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011882 1319b アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011969 1590a アカバナ科 ケゴンアカバナ Epilobium amurense 2006.07.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018057 345 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 1948.05.30 collector unknown 斜里岳・左上 017547 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014239 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011791 768 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011907 1298 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017544 32217 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 2006.08.15 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018058 532 アカバナ科 イワアカバナ Epilobium cephalostigma 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018059 605 アカバナ科 アシボソアカバナ Epilobium dielsii 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) アカバナ科 アシボソアカバナ Epilobium dielsii 2005.08.06 683 014076 429a 017543 32235 アカバナ科 アシボソアカバナ Epilobium dielsii 2006.08.11 羅臼①・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 アカバナ科 ヒメアカバナ Epilobium fauriei 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) アカバナ科 ヒメアカバナ Epilobium fauriei 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) アカバナ科 ヒメアカバナ Epilobium fauriei 2005.08.07 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1928.07.20 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017123 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014148 184a アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014163 211b アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014164 211a アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014181 241a アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014182 240 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017035 612 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011759 807 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014019 1160 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 2005.08.06 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 2005.08.06 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum 2005.08.06 アカバナ科 ミヤマアカバナ Epilobium foucaudianum アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 111 018060 426 知床岬③・左下 011999 966b 014005 993 017122 32349 017124 峰浜・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 014042 1135 017541 32150 017542 32274 017545 32149 2007.08.11 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017809 1108 1894.08.10 Miyabe, K.(宮部金吾) 013905 斜里・右下 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 アカバナ科 カラフトアカバナ 学名 Epilobium glandulosum var. asiaticum 採集年月日 1894.08.10 採集者名 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 017125 アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1958.07.31 collector unknown 羅臼①・左上 013906 アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014102 729 アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011976 1070 アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011988 1097b アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011989 1097a アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011908 1299a アカバナ科 カラフトアカバナ Epilobium glandulosum var. asiaticum 2005.08.06 017546 32161 アカバナ科 エゾアカバナ Epilobium montanum 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017539 32354 アカバナ科 シロウマアカバナ Epilobium shiroumense 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017540 4483 アカバナ科 メマツヨイグサ Oenothera biennis 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・右下 017548 アカバナ科 メマツヨイグサ Oenothera biennis 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) アカバナ科 メマツヨイグサ Oenothera biennis 2006.09.27 アカバナ科 メマツヨイグサ Oenothera biennis 2006.09.27 アカバナ科 メマツヨイグサ Oenothera biennis 2006.09.27 アブラナ科 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica アブラナ科 ミヤマハタザオ アブラナ科 ミヤマハタザオ アブラナ科 宇登呂・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 011788 753 017549 06-50 017550 06-81 017551 06-76 1951.07.12 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 Ohtake, E.(大竹英次郎) 羅臼①・右下 Arabis lyrata var. kamtschatica 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014154 170 Arabis lyrata var. kamtschatica 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014118 327 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014097 735 アブラナ科 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011991 949c アブラナ科 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014009 974 アブラナ科 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 006899 4486 アブラナ科 ミヤマハタザオ Arabis lyrata var. kamtschatica 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006898 32278 アブラナ科 エゾハタザオ Arabis pendula 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017009 691b アブラナ科 エゾハタザオ Arabis pendula 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017783 1049 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014130 195 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014116 336 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014103 728b アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011990 948 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014011 977 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 2005.08.06 012009 32272 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左上 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左上 012001 32276 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017781 783 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017782 785 アブラナ科 エゾノイワハタザオ Arabis serrata var. glauca 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017890 33589 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 1928.07.01 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 012011 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014132 229 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014146 186 112 006900 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 アブラナ科 ハマハタザオ 学名 Arabis stelleri var. japonica 採集年月日 1981.06.06 採集者名 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 018028 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 018029 1255 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 018030 1248 アブラナ科 ハマハタザオ Arabis stelleri var. japonica 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017891 32546b アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 012014 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1951.07.12 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012012 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012013 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1977.07.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 012015 540 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1979.07.13 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014139 156 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014155 169 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011784 759 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011770 898 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬③・左下 011780 907 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011938 916 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011992 951 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017892 33594 アブラナ科 ヤマガラシ Barbarea orthoceras 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 017893 33610 アブラナ科 ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017894 33545 アブラナ科 ハルザキヤマガラシ Barbarea vulgaris 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017784 1003 アブラナ科 オニハマダイコン Cakile edentula 2006.09.27 017895 06-37 アブラナ科 オニハマダイコン Cakile edentula 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017896 06-36 アブラナ科 ナズナ Capsella bursa-pastoris 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017785 1015 アブラナ科 ナズナ Capsella bursa-pastoris 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017786 1051 アブラナ科 コンロンソウ Cardamine leucantha 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 002521 アブラナ科 コンロンソウ Cardamine leucantha 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 002510 アブラナ科 コンロンソウ Cardamine leucantha 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 002504 539 アブラナ科 コンロンソウ Cardamine leucantha 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017897 33536 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 002739 41572 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014174 196 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014183 239 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014066 384 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011756 769 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014044 1131 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 1983.07.24 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 2005.08.06 41387 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 2006.07.23 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018047 253 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018048 608 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017814 823 113 002735 4485 017899 32164 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 アブラナ科 オオバタネツケバナ 学名 Cardamine scutata 採集年月日 2007.06.18 採集者名 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017898 33582 アブラナ科 オオバタネツケバナ Cardamine scutata 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017787 1135 アブラナ科 トモシリソウ Cochlearia oblongifolia 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012017 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1947.07.19 M. T. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 012019 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012021 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012022 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017900 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(舘脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 012020 41617 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012018 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014133 226 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014151 176a アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011772 896b アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬③・左下 011778 910 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011937 915 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014052 1081 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011913 1219 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011926 1266 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011898 1288 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017788 794 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017789 809 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017790 815 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017791 827 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.06.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017792 852 アブラナ科 エゾイヌナズナ Draba borealis 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017793 1105 アブラナ科 エゾスズシロ Erysimum cheiranthoides var. japonicum 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 宇登呂・右下 012023 アブラナ科 マメグンバイナズナ Lepidium virginicum 1958.07.31 collector unknown 羅臼①・左上 017901 アブラナ科 ハクセンナズナ Macropodium pterospermum 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011769 881 アブラナ科 オランダガラシ Nasturtium officinale 2005.08.06 017902 32151 アブラナ科 キレハイヌガラシ Rorippa sylvestris 2007.08.09 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017794 1016 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1951.07.12 Class 1951(クラス1951)[?] 羅臼①・左上 017905 41261 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017908 41098 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017906 41297 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017907 41389 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 017903 1320 アブラナ科 ハタザオ Turritis glabra 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 017904 1321 アリノトウグサ科 タチモ Myriophyllum ussuriense 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018055 596 アリノトウグサ科 タチモ Myriophyllum ussuriense 2007.09.14 Mochida, M. & Kato, Y.(持田誠・加藤ゆき恵) 羅臼①・左下 017552 937 イラクサ科 Boehmeria sylvestris 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・左上 017504 アカソ 114 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 イラクサ科 アカソ 学名 Boehmeria sylvestris 採集年月日 1951.07.14 採集者名 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006758 41477 イラクサ科 アカソ Boehmeria sylvestris 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017505 33590 イラクサ科 ムカゴイラクサ Laportea bulbifera 2006.09.27 017506 33377 イラクサ科 ムカゴイラクサ Laportea macrostachya 2007.08.10 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・右下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017877 1077 イラクサ科 エゾイラクサ Urtica platyphylla 2006.09.27 017507 33375 イラクサ科 エゾイラクサ Urtica platyphylla 2007.08.10 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・右下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017878 1065 ウコギ科 ウド Aralia cordata 2006.09.27 013907 33347 ウコギ科 ウド Aralia cordata 2007.09.19 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017756 1242 ウコギ科 ウマノスズクサ 科 ウマノスズクサ ハリギリ Kalopanax pictus 2006.09.27 013908 33332 オクエゾサイシン Asiasarum heterotropoides 1951.07.14 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 collector unknown 羅臼①・左上 017514 オクエゾサイシン Asiasarum heterotropoides 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014243 676 オクエゾサイシン Asiasarum heterotropoides 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 006877 4463 オクエゾサイシン Asiasarum heterotropoides 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 014084 1555 オクエゾサイシン Asiasarum heterotropoides 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018040 165 ツタウルシ Rhus ambigua 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017267 科 ウマノスズクサ 科 ウマノスズクサ 科 ウマノスズクサ 科 ウルシ科 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 ウルシ科 ツタウルシ Rhus ambigua 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017268 ウルシ科 ツタウルシ Rhus ambigua 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017269 ウルシ科 ヤマウルシ Rhus trichocarpa 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017270 オトギリソウ科 トモエソウ Hypericum ascyron 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006882 017279 オトギリソウ科 トモエソウ Hypericum ascyron 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1959.08.14 Hirata, K. 羅臼①・右下 006886 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006885 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017280 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014173 197 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014186 234 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014070 377 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014112 341 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014127 393 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017007 622 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017038 598b オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014061 781 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011978 1068 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014039 1120a オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011856 1589 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二). 羅臼①・左上 006887 5179 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 2005.08.06 006883 32220 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006884 32350 オトギリソウ科 オトギリソウ Hypericum erectum 2006.07.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 018050 307 115 羅臼①・左下 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 オトギリソウ科 オトギリソウ 学名 Hypericum erectum 採集年月日 2006.08.28 採集者名 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018051 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017281 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1952.07.18 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 006892 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 006891 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1958.09.26 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 006888 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 006889 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014171 199 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014185 237b オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014080 413b オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017015 509 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011760 806 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011765 826 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011997 964 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014016 1015 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014021 1156b オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 006893 4490 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011839 1508 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011826 1438b オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 006890 5143 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018052 379 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018053 434 オトギリソウ科 ハイオトギリ Hypericum kamtschaticum 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018054 560 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006894 574 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006895 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014209 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014214 38 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014125 354 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011875 1239 オトギリソウ科 エゾオトギリ Hypericum yezoense 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011911 1216 カエデ科 ハウチワカエデ Acer japonicum 1894.08.10 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 017040 カエデ科 ハウチワカエデ Acer japonicum 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017039 41583 カエデ科 ハウチワカエデ Acer japonicum 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017041 41532 カエデ科 ハウチワカエデ Acer japonicum 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 017042 カエデ科 ハウチワカエデ Acer japonicum 2006.09.27 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 1890.07.23 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Ishikawa, T.(石川貞治) 斜里・右下 017043 カエデ科 カエデ科 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 1894.08.10 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 017048 カエデ科 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 017045 33334 カエデ科 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017047 32573 116 46 017046 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 カエデ科 エゾイタヤ 学名 Acer pictum subsp. mono 採集年月日 2006.09.27 カエデ科 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 2007.05.30 カエデ科 エゾイタヤ Acer pictum subsp. mono 2007.05.31 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1928.07.20 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1951.07.14 採集者名 地形図名 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬①・左下 知床岬①・左 Iwasaki, K.(岩崎健) 下? Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017058 41437 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017056 41052 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017057 41582 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017055 41051 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 017050 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 017054 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014191 260 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 2006.07.23 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017051 275 017044 017754 779 017755 829 017049 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 2006.07.23 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017052 272 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 2006.07.23 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018038 276 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 2006.07.23 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017053 272 カエデ科 ミネカエデ Acer tschonoskii 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018039 631 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017059 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017060 41581 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017062 41580 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017061 41053 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014067 383 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 017065 5176 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017063 32290 カエデ科 オガラバナ Acer ukurunduense 2006.07.23 Iwasaki, K.(岩崎健) 017064 275 カタバミ科 コミヤマカタバミ Oxalis acetosella 1884.07.21 K. M.(宮部金吾) 羅臼①・左下 武佐岳・左上? 018008 カタバミ科 コミヤマカタバミ Oxalis acetosella 2006.06.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018009 117 カタバミ科 コミヤマカタバミ Oxalis acetosella 2006.06.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018010 132 カタバミ科 エゾタチカタバミ Oxalis fontana 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 018011 41315 カタバミ科 エゾタチカタバミ Oxalis fontana 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017810 1055 カバノキ科 ケヤマハンノキ Alnus hirsuta 1963.08.22 Kawashiro, Z.(川代善一) 峰浜・左下 006540 カバノキ科 ケヤマハンノキ Alnus hirsuta 2006.09.27 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 1953.05.30 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 012007 カバノキ科 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 006545 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014189 248a カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 1982.09.19 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 羅臼①・左下 006544 19035 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2005.08.06 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2006.06.11 117 八木浜・左上 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 33357 006546 011820 1387 006547 32289 017511 113 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 カバノキ科 ミヤマハンノキ 学名 Alnus maximowiczii 採集年月日 2006.07.23 採集者名 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017513 264 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018043 565 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012008 672 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬①・左下 017759 778 カバノキ科 ミヤマハンノキ Alnus maximowiczii 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 021876 33617 カバノキ科 ダケカンバ Betula ermanii 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006550 41687 カバノキ科 ダケカンバ Betula ermanii 1964.07.14 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006548 カバノキ科 ダケカンバ Betula ermanii 1982.09.19 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 羅臼①・左下 006549 19049 カバノキ科 シラカンバ Betula platyphylla var. japonica 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006551 41429 カバノキ科 シラカンバ Betula platyphylla var. japonica 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006552 41385 カバノキ科 シラカンバ Betula platyphylla var. japonica 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017512 41429 カバノキ科 サワシバ Carpinus cordata 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006751 41306 カバノキ科 サワシバ Carpinus cordata 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006752 41376 カバノキ科 サワシバ Carpinus cordata 1982.09.16 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 宇登呂・右下 006754 19020 カバノキ科 サワシバ Carpinus cordata 1982.09.18 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 宇登呂・右下 006753 19030 キンポウゲ科 エゾノレイジンソウ Aconitum gigas 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014026 1146 キンポウゲ科 エゾノレイジンソウ Aconitum gigas 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017284 4462 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 006845 35753 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1958.08.10 T. T. 羅臼①・右下 006847 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1958.08.24 Namba, T. 知床岬①・左下 006846 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1958.08.24 Namba, T. 知床岬①・左下 017287 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1958.08.24 Namba, T. 知床岬①・左下 017288 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017285 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017286 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017289 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017290 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017291 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014246 667 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011955 935 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014015 985 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011873 1232 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011930 1189 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011920 1250 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017828 1201 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017829 1221 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017830 1222 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017831 1224 キンポウゲ科 シレトコトリカブト Aconitum maximum var. misaoanum 2007.09.27 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・右下 017581 33362 118 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 キンポウゲ科 エゾトリカブト 学名 Aconitum yesoense 採集年月日 1963.08.12 採集者名 Tatewaki, M.(舘脇操) 宇登呂・右下 017292 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014153 174 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014045 1130 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 011893 1341 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017293 627 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 2006.09.27 006848 06-68 キンポウゲ科 エゾトリカブト Aconitum yesoense 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 017580 06-68 キンポウゲ科 テリハブシ Aconitum yesoense var. macroyesoense 1894.08.10 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 017294 キンポウゲ科 テリハブシ Aconitum yesoense var. macroyesoense 1958.08.23 Namba, T. 宇登呂・右下 006849 キンポウゲ科 テリハブシ Aconitum yesoense var. macroyesoense 1958.08.23 Namba, T. 宇登呂・右下 017295 キンポウゲ科 テリハブシ Aconitum yesoense var. macroyesoense 1958.08.23 Namba, T. 宇登呂・右下 017296 キンポウゲ科 テリハブシ Aconitum yesoense var. macroyesoense 1958.08.23 Namba, T. 宇登呂・右下 017297 キンポウゲ科 ルイヨウショウマ Actaea asiatica 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006850 41430 キンポウゲ科 ルイヨウショウマ Actaea asiatica 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011998 965 キンポウゲ科 ヒメイチゲ Anemone debilis 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017300 キンポウゲ科 ヒメイチゲ Anemone debilis 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 006851 キンポウゲ科 ヒメイチゲ Anemone debilis 2006.05.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017299 111 キンポウゲ科 ヒメイチゲ Anemone debilis 2006.06.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018074 122 キンポウゲ科 ヒメイチゲ Anemone debilis 2006.06.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017298 203 キンポウゲ科 ニリンソウ Anemone flaccida 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 006855 キンポウゲ科 ニリンソウ Anemone flaccida 2007.06.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017832 キンポウゲ科 ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora var. nipponica 1928.08.01 Gubler, A. 斜里岳・右上 006856 キンポウゲ科 ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora var. nipponica 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011849 1474 キンポウゲ科 ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora var. nipponica 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011816 1399b キンポウゲ科 ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora var. nipponica 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011830 1429 キンポウゲ科 エゾイチゲ Anemone soyensis 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014069 381 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1928.08.01 Gubler, A. 斜里岳・右上 006857 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014137 220 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011762 798 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011771 897 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011946 932 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017301 4470 キンポウゲ科 ミヤマオダマキ Aquilegia flabellata var. pumila 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017833 806 キンポウゲ科 エゾノリュウキンカ Caltha palustris var. barthei 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006858 41569 キンポウゲ科 エゾノリュウキンカ Caltha palustris var. barthei 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011861 1577 キンポウゲ科 エゾノリュウキンカ Caltha palustris var. barthei 1984.08.06 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011853 1528 キンポウゲ科 エゾノリュウキンカ Caltha palustris var. barthei 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018075 183 キンポウゲ科 エゾノリュウキンカ Caltha palustris var. barthei 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 017302 33606 119 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 842 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 キンポウゲ科 サラシナショウマ 学名 Cimicifuga simplex 採集年月日 1980.07.26 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011751 773 キンポウゲ科 サラシナショウマ Cimicifuga simplex 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011858 1582 キンポウゲ科 サラシナショウマ Cimicifuga simplex 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017303 432 キンポウゲ科 サラシナショウマ Cimicifuga simplex 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017304 433 キンポウゲ科 サラシナショウマ Cimicifuga simplex 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017834 1240 キンポウゲ科 ミヤマハンショウヅル Clematis alpina var. fujijamana 1884.07.21 Miyabe, K.(宮部金吾) 武佐岳・左上 006863 キンポウゲ科 ミヤマハンショウヅル Clematis alpina var. fujijamana 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 006862 キンポウゲ科 ミヤマハンショウヅル Clematis alpina var. fujijamana 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006861 41570 キンポウゲ科 ミヤマハンショウヅル Clematis alpina var. fujijamana 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 006860 536 キンポウゲ科 ミヤマハンショウヅル Clematis alpina var. fujijamana 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014121 320 キンポウゲ科 クロバナハンショウヅル Clematis fusca 1984.07.24-25 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011967 1615 キンポウゲ科 クロバナハンショウヅル Clematis fusca 1984.07.24-25 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011968 1613 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 006865 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1951.07.19 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 006864 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 006866 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1979.08.15 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・右上 014204 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1979.08.17 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・右上 014202 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011952 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1984.07.24-25 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011966 1612 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 006867 5133 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018076 118 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018077 141 41104 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018078 156 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018079 176 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017305 186 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017306 184 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017307 188 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017309 192 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.06.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017308 214 キンポウゲ科 ミツバオウレン Coptis trifolia 2006.07.22 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018084 251 キンポウゲ科 エゾキケマン Corydalis speciosa 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017835 808 キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. major 1944.06.29 Tatewaki, M.(舘脇操) 斜里岳・左上? 017330 35045 キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. major 1944.06.29 Tatewaki, M.(舘脇操) 斜里岳・左上? 017331 35045 キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. major 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011977 1069 キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. submersus 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018080 296 キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. submersus 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018081 664 キンポウゲ科 ハイキンポウゲ Ranunculus repens 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011767 883b キンポウゲ科 ハイキンポウゲ Ranunculus repens 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011768 883a 120 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 キンポウゲ科 ハイキンポウゲ 学名 Ranunculus repens 採集年月日 2007.06.18 採集者名 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017311 キンポウゲ科 イトキンポウゲ Ranunculus reptans 1984.08.02 Kohyama et al.(甲山ら) 羅臼①・左下 017310 295 キンポウゲ科 イトキンポウゲ Ranunculus reptans 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018082 663 キンポウゲ科 カラマツソウ属 Thalictrum 1979.08.15 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・右上 014203 キンポウゲ科 カラマツソウ Thalictrum aquilegifolium var. intermedium 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017312 キンポウゲ科 チャボカラマツ Thalictrum foetidum var. glabrescens 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014220 26 キンポウゲ科 チャボカラマツ Thalictrum foetidum var. glabrescens 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014114 338 33540 33573 キンポウゲ科 チャボカラマツ Thalictrum foetidum var. glabrescens 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014101 731 キンポウゲ科 チャボカラマツ Thalictrum foetidum var. glabrescens 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011786 755b 755a キンポウゲ科 チャボカラマツ Thalictrum foetidum var. glabrescens 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011787 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1952.07.19 Samejima, J. & Tsuji, Y.(鮫島惇一郎・辻寧昭) 知床岬③・左下 006872 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006868 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006869 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017314 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017315 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017316 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017317 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017318 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017319 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017320 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017321 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014172 198 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011948 934 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011996 962 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011979 1067 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011933 1193 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011845 1480 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2005.08.06 006871 32195 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2006.05.25 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017322 32555 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2006.07.12 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017838 361-1 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2006.07.12 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017839 361-2 018083 383 017313 33311 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2006.08.10 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2006.09.27 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017836 1014 キンポウゲ科 アキカラマツ Thalictrum minus var. hypoleucum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017837 1231 キンポウゲ科 コカラマツ Thalictrum minus var. stipellatum 1979.08 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) ? 017012 693 キンポウゲ科 コカラマツ Thalictrum minus var. stipellatum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014240 682 キンポウゲ科 コカラマツ Thalictrum minus var. stipellatum 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014058 785 121 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 キンポウゲ科 コカラマツ 学名 Thalictrum minus var. stipellatum 採集年月日 1984.08.05 採集者名 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011811 1409a キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius hondoensis var. riederianus 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018085 284 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014077 426 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017022 555a キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014092 709b キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011752 771c キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011753 771b キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011754 771a キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014028 1143 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014047 1167 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017325 4479 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017327 4479 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017329 4479 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011862 1575 キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011827 1436b キンポウゲ科 チシマノキンバイソウ Trollius riederianus 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017326 5168 ケシ科 クサノオウ Chelidonium majus var. asiaticum 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 006897 542 ケシ科 クサノオウ Chelidonium majus var. asiaticum 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017818 1148 ケシ科 エゾエンゴサク Corydalis ambigua 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017815 782 ケシ科 エゾエンゴサク Corydalis ambigua 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017816 796 ケシ科 エゾエンゴサク Corydalis ambigua 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017817 817 ケシ科 エゾキケマン Corydalis speciosa 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011910 1307 ケシ科 コマクサ Dicentra peregrina 1928.07.18-22 Gubler, A. 羅臼①・右上 013999 ケシ科 コマクサ Dicentra peregrina 1928.07.26 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 014000 ケシ科 コマクサ Dicentra peregrina 1979.07.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014144 296 シナノキ科 シナノキ Tilia japonica 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017070 41433 シナノキ科 オオバボダイジュ Tilia maximowicziana 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017071 41440 シナノキ科 オオバボダイジュ Tilia maximowicziana 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017072 41438 シナノキ科 モイワボダイジュ Tilia maximowicziana var. yesoana 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017073 41439 シナノキ科 モイワボダイジュ Tilia maximowicziana var. yesoana 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017074 41391 ジンチョウゲ科 カラスシキミ Daphne miyabeana 1948 Miyata, Y.(宮田泰) 宇登呂・右下 017533 ジンチョウゲ科 カラスシキミ Daphne miyabeana 1979.08 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) ? 017011 ジンチョウゲ科 ナニワズ Daphne pseudomezereum subsp. jezoensis 2007.06.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017862 841 スイレン科 ネムロコウホネ Nuphar pumilum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006802 41451 スイレン科 ネムロコウホネ Nuphar pumilum 1958.07.30 collector unknown 羅臼①・左上 006875 スイレン科 ヒツジグサ Nymphaea tetragona 1951.07.14 collector unknown 羅臼①・左上 017516 スミレ科 スミレ属 Viola 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017536 スミレ科 スミレ属 Viola 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017537 122 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 696 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 スミレ科 スミレ属 学名 Viola 採集年月日 1979.08.15 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 011794 442 スミレ科 スミレ属 Viola 2005.08.06 017538 32236 スミレ科 エゾノタチツボスミレ Viola acuminata 1928.07.19 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 スミレ科 キバナノコマノツメ Viola biflora 2006.07.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018103 225 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 1984.07.24 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011810 1380 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 1984.07.24-25 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011964 1635 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 1984.07.24-25 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011965 642 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.06.26 羅臼①・左下 018106 177 Iwasaki, K.(岩崎健) 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 羅臼①・右上 017075 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018107 168 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018105 191 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.06.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018118 198 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.06.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017077 211 スミレ科 チシマウスバスミレ Viola blandaeformis var. pilosa 2006.07.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018108 372 スミレ科 ウスバスミレ Viola blandiformis 2006.07.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018104 365 017076 スミレ科 エゾノアオイスミレ Viola collina 1964.07.14 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 スミレ科 エゾノアオイスミレ Viola collina 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011927 スミレ科 タニマスミレ Viola epipsila ssp. repens 2006.06.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018111 143 スミレ科 タニマスミレ Viola epipsila ssp. repens 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018112 194 スミレ科 タニマスミレ Viola epipsila ssp. repens 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 017534 スミレ科 ケタチツボスミレ Viola grypoceras var. pubescens 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017879 781 スミレ科 オオバタチツボスミレ Viola kamtschadalorum 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014226 62 スミレ科 Viola kamtschadalorum 1971.09.10 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014227 70 Viola kamtschadalorum 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017020 543 スミレ科 オオバタチツボスミレ オオバタチツボスミレ(高山 型) オオバタチツボスミレ Viola kamtschadalorum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014241 681 スミレ科 オオバタチツボスミレ Viola kamtschadalorum 1984.07.24 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011808 1354 スミレ科 オオバタチツボスミレ Viola kamtschadalorum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011825 1440 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1928.07. Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017081 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017082 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1951.07.15 Ohtake, E. & Toyokuni, H.(大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017078 41046 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1951.07.15 Ohtake, E. & Toyokuni, H.(大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017079 41046 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017080 41046 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014194 274 スミレ科 シレトコスミレ Viola kitamiana 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011837 1446 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017085 41044 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017083 41326 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017084 41326 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014161 214 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017880 798 スミレ科 123 1268 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 スミレ科 オオタチツボスミレ 学名 Viola kusanoana 採集年月日 2007.06.18 採集者名 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017086 33537 スミレ科 オオタチツボスミレ Viola kusanoana 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017087 33554 スミレ科 タカネタチツボスミレ Viola langsdorffii 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017088 スミレ科 タカネタチツボスミレ Viola langsdorffii 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017089 スミレ科 タカネタチツボスミレ Viola langsdorffii 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017090 41047 スミレ科 オオバタチツボスミレ Viola langsdorfii ssp. sachalinensis 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018109 174 スミレ科 オオバタチツボスミレ Viola langsdorfii ssp. sachalinensis 2006.07.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018110 308 017091 スミレ科 スミレ Viola mandshurica 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 スミレ科 スミレ Viola mandshurica 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011919 スミレ科 スミレ Viola mandshurica 1981.06.06 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 017514 スミレ科 スミレ Viola mandshurica 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 1029 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1949.05.30 Tatewaki, M.(舘脇操) 017095 35828 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1949.05.31 Tatewaki, M.(舘脇操) 知床岬③・左下 知床岬①・左 下? 知床岬①・左下 017881 スミレ科 017096 35839 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017093 41045 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017094 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014210 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014217 30 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014095 738b スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014063 779 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011982 1062 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011917 1223a スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011928 1269 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011838 1511 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 2005.08.06 017097 32282 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 2006.05.25 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017092 32557 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018113 226 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 019114 175 1248 44 スミレ科 アイヌタチツボスミレ Viola sacchalinensis 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018115 385 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017099 41442 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 1953.05.30 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2005.08.06 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2005.08.06 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017098 スミレ科 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2005.08.06 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2006.06.26 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018116 181 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018119 193 017101 32233 017102 32279 017103 32223 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018117 295 スミレ科 ミヤマスミレ Viola selkirkii 2007.05.30 Iwasaki, K..(岩崎健) 知床岬③・左下 017882 833 スミレ科 ツボスミレ Viola verecunda 1951.05.26 Misumi, T.(三角亨) 斜里・右下 017535 124 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 スミレ科 ツボスミレ 学名 Viola verecunda 採集年月日 1951.07.14 採集者名 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017104 41392 スミレ科 ツボスミレ Viola verecunda 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017105 41443 スミレ科 ツボスミレ Viola verecunda 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017106 41443 スミレ科 ツボスミレ Viola verecunda 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 017108 543 スミレ科 ツボスミレ Viola verecunda 2007.09.19 Takahashi, H.(高橋英樹) 知床岬③・左下 017107 33991 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 013915 41038 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013916 41496 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013917 41498 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013910 41534 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 013914 41666 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1960.07.27 Ikeda, Y. 羅臼①・右下 013909 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013911 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013912 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013913 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014135 224 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014160 215 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014094 704 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 2005.08.06 013918 32248 013919 221 018102 283 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 2006.07.05 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 セリ科 エゾボウフウ Aegopodium alpestre 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1952.07.19 Samejima, J., Tzuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 013924 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013920 羅臼①・左下 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013921 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013922 013923 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011828 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013925 444 セリ科 エゾノヨロイグサ Angelica anomala 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017863 1217 セリ科 アマニュウ Angelica edulis 1979.07.13 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014140 155 セリ科 オオハナウド Angelica edulis 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013955 626 セリ科 オオバセンキュウ Angelica genuflexa 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011863 1572b セリ科 オオバセンキュウ Angelica genuflexa 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013926 594 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013935 41327 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013939 41327 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013933 41393 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1951.07.15 羅臼①・左上 013928 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1951.07.18 羅臼山麓班 Class 1951(クラス1951) 宇登呂・右下 013930 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013929 125 1434 41639 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 セリ科 ホタルサイコ 学名 Bupleurum longiradiatum 採集年月日 1962.07.27 採集者名 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013931 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013932 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013934 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・右下 013937 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・右下 013938 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014152 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014115 337 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014249 631a セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011776 886 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011944 928 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011931 1190c セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011932 1190a セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 013936 5187 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum 2005.08.06 013927 32186 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum var. elatius 2007.08.09 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017865 1036 セリ科 ホタルサイコ Bupleurum longiradiatum var. elatius 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017864 1227 セリ科 コガネサイコ Bupleurum longiradiatum var. shikotanense 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017866 1089 セリ科 レブンサイコ Bupleurum triradiatum 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 017553 セリ科 レブンサイコ Bupleurum triradiatum 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 017554 セリ科 ドクゼリ Cicuta virosa 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013940 41447 セリ科 エゾノシシウド Coelopleurum lucidum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013943 41394 セリ科 エゾノシシウド Coelopleurum lucidum 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(舘脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 013942 44646 セリ科 エゾノシシウド Coelopleurum lucidum 2005.08.06 013941 32148 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1971.08.13 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Sato, K., Tsujii, T. & Koda, Y.(佐藤謙・辻井達一・幸田泰則) 羅臼①・右下 014236 98 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014128 387 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017024 553a セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014093 705 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014014 984 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 013951 5178 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 013945 32267 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013948 438 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013947 576 76 175 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013949 575 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013950 564 013946 665 013944 33336 014232 18 014051 1079 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.09.25 セリ科 ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum 2006.09.27 セリ科 カラフトニンジン Conioselinum kamtschaticum 1971.09.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 セリ科 カラフトニンジン Conioselinum kamtschaticum 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 126 知床岬③・左下 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 セリ科 カラフトニンジン 学名 Conioselinum kamtschaticum 採集年月日 1980.08.24 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011915 1221 セリ科 カラフトニンジン Conioselinum kamtschaticum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011884 1326 セリ科 カラフトニンジン Conioselinum kamtschaticum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 011891 1337 セリ科 ミツバ Cryptotaenia japonica 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013952 41353 セリ科 ミツバ Cryptotaenia japonica 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013953 41-98 セリ科 ハマボウフウ Glehnia littoralis 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 013954 4495 セリ科 ハマボウフウ Glehnia littoralis 2007.08.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017867 1163 セリ科 オオハナウド Heracleum dulce 1948 Miyata, Y.(宮田泰) 宇登呂・右下 013959 セリ科 オオハナウド Heracleum dulce 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013957 41500 セリ科 オオハナウド Heracleum dulce 1957.07.14 Tatewaki, M. & Toynama, M.(舘脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 013958 44648 セリ科 オオハナウド Heracleum dulce 2005.08.06 013956 32155 セリ科 オオハナウド Heracleum dulce 2007.08.10 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017868 1093 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013963 41499 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013964 41533 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 013962 41664 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013960 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013961 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011986 セリ科 マルバトウキ Ligusticum hultenii 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017869 1113 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013965 41495 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014179 243 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014065 776 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2005.08.06 013966 32240 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2007.05.31 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017870 818-1 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017871 818-2 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2007.06.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017872 844 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017555 33556 セリ科 ヤブニンジン Osmorhiza aristata 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017556 33579 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1951.07. Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 013970 41041 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 013971 41040 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1958.07.30 collector unknown 羅臼①・左上 013967 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1959.08.14 Hirata, K. 羅臼①・右下 013972 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014213 40 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1979.07.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014109 301 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017005 624 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011793 766 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011994 958 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 011892 1338 127 1113 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 カワラボウフウ 学名 Peucedanum terebinthaceum 採集年月日 1984.08.04 採集者名 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 地形図名 セリ科 羅臼①・左下 011852 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二). 羅臼①・左上 013973 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 2005.08.06 32266 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 013969 セリ科 013968 32346 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017873 1045 セリ科 カワラボウフウ Peucedanum terebinthaceum 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017874 1133 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 013977 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013974 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013975 1516 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 013976 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014126 351 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014245 670 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011755 770 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011829 1430 セリ科 オオカサモチ Pleurospermum camtschaticum 1984.08.06 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011959 1642 セリ科 ウマノミツバ Sanicula chinensis 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 013978 41328 セリ科 ウマノミツバ Sanicula chinensis 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) セリ科 ウマノミツバ Sanicula chinensis 2005.08.06 セリ科 ウマノミツバ Sanicula chinensis セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis セリ科 シラネニンジン セリ科 シラネニンジン セリ科 014104 744 013979 32230 2006.09.27 宇登呂・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・右下 013980 33363 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 013981 Tilingia ajanensis 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 013989 41033 Tilingia ajanensis 1951.07.16 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 013986 41036 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1951.07.16 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 013987 41035 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1951.07.17 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 013985 41037 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 013988 41034 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 013983 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 013998 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 013982 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 013984 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1958.07.31 collector unknown 羅臼①・左上 013991 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 013990 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1979.08.14 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・右下 014205 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011798 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017016 507 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014031 1180a セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014032 1180b セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011846 1477 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011815 1400 128 445 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 シラネニンジン 学名 Tilingia ajanensis 採集年月日 1984.08.11 採集者名 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 地形図名 セリ科 羅臼①・右上 013995 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 013997 5146 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2005.08.06 013992 32268 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 013996 32323 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2006.07.22 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013394 231 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 013993 298 5152 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2006.08.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018101 585 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017876 1040 セリ科 シラネニンジン Tilingia ajanensis 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017875 1204 セリ科 イブキゼリ Tilingia holopetala 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017029 574 センリョウ科 ヒトリシズカ Chloranthus japonicus 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006876 41524 センリョウ科 ヒトリシズカ Chloranthus japonicus 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017775 784 タデ科 ウラジロタデ Aconogonum weyrichii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 006767 5139 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006768 41478 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006770 41479 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006771 41610 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 006769 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014157 167 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014166 205 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014184 238 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014078 422 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011801 496 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017031 568 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017036 605 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011995 959 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014012 978a タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 1309 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 011888 1276 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 知床岬②・右下 知床岬②・右 下? 羅臼①・左下 011876 タデ科 011864 1571 タデ科 オンタデ Aconogonum weyrichii var. alpinum 2006.09.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018061 645 タデ科 ミズヒキ Antenoron filiforme 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・左上 006762 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 006765 35750 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017365 35750 35750 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017366 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014248 633 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011943 926 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014049 1076 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011843 1491 129 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 タデ科 イブキトラノオ 学名 Bistorta major var. japonica 採集年月日 2005.08.06 タデ科 イブキトラノオ Bistorta major var. japonica 2007.08.10 採集者名 地形図名 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 タデ科 ムカゴトラノオ Bistorta vivipara 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011821 1386 タデ科 ソバカズラ Fallopia convolvulus 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006763 41294 タデ科 イヌタデ Persicaria longiseta 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 017367 06-93 タデ科 タニソバ Persicaria nepalensis 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011900 1292 タデ科 タニソバ Persicaria nepalensis 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017820 1239 タデ科 ミゾソバ Persicaria thunbergii 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006766 41568 タデ科 ミゾソバ Persicaria thunbergii 2006.09.27 33365 ミゾソバ Persicaria thunbergii 2006.09.27 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 017368 タデ科 017369 06-89 タデ科 ハルタデ Persicaria vulgaris 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011901 1293b タデ科 ハルタデ Persicaria vulgaris 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011902 1293a タデ科 ハルタデ Persicaria vulgaris 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017821 1169 タデ科 ハナタデ Persicaria yokusaiana 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017822 1023 タデ科 ミチヤナギ Polygonum arenastrum var. platycarpum 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017823 1031 タデ科 ミチヤナギ Polygonum aviculare 1884.07.15 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 006772 タデ科 ミチヤナギ Polygonum aviculare 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 017374 タデ科 ミチヤナギ Polygonum aviculare 1957.08.23 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 017375 006764 32209 017819 1059 26323 タデ科 ミチヤナギ Polygonum aviculare 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 017501 タデ科 ミチヤナギ Polygonum aviculare 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011883 1322 タデ科 オオイタドリ Reynoutria sachalinensis 2006.09.27 017370 06-86 タデ科 オオイタドリ Reynoutria sachalinensis 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 017371 06-86 タデ科 オオイタドリ Reynoutria sachalinensis 2006.09.27 017372 06-83 タデ科 オオイタドリ Reynoutria sachalinensis 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 017373 06-99 タデ科 オオイタドリ Reynoutria sachalinensis 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017824 1095 タデ科 ヒメスイバ Rumex acetosella 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006773 41480 タデ科 ヒメスイバ Rumex acetosella 2005.08.06 32174 ヒメスイバ Rumex acetosella 2007.06.18 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 006774 タデ科 017502 33539 タデ科 ヒメスイバ Rumex acetosella 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017825 1022 タデ科 ヒメスイバ Rumex acetosella 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017826 1149 タデ科 タカネスイバ Rumex arifolius 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006780 41609 タデ科 タカネスイバ Rumex arifolius 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 006779 44647 タデ科 タカネスイバ Rumex arifolius 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006781 タデ科 タカネスイバ Rumex arifolius 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011868 タデ科 ナガバギシギシ Rumex crispus 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 017503 タデ科 ナガバギシギシ Rumex crispus 2005.08.06 ノダイオウ Rumex longifolius 1884.07.14 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Miyabe, K.(宮部金吾) 武佐岳・左上 006776 タデ科 タデ科 ノダイオウ Rumex longifolius 1980.07.27 Sato, K., Samejima, J. & Shimizu, M.(佐藤謙・鮫島惇一郎・清水) 011958 130 宇登呂・右下 1199 32198 006778 752 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 タデ科 ノダイオウ 学名 Rumex longifolius 採集年月日 1980.08.08 採集者名 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014053 タデ科 ノダイオウ Rumex longifolius 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011905 1296 タデ科 ノダイオウ Rumex longifolius 2005.08.06 006777 32207 タデ科 エゾノギシギシ Rumex obtusifolius 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006782 32175 タデ科 エゾノギシギシ Rumex obtusifolius 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017827 1004 ツリフネソウ科 キツリフネ Impatiens noli-tangere 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017068 ツリフネソウ科 キツリフネ Impatiens noli-tangere 2005.08.06 32245 キツリフネ Impatiens noli-tangere 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017066 ツリフネソウ科 017067 32260 ツリフネソウ科 キツリフネ Impatiens noli-tangere L. 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017757 1106 ツリフネソウ科 キツリフネ Impatiens noli-tangere L. 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017758 1139 トウダイグサ科 エゾユズリハ Daphniphyllum macropodum var. humile 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 018016 トウダイグサ科 エゾユズリハ Daphniphyllum macropodum var. humile 1951.07.12 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 018017 41273 トウダイグサ科 エゾユズリハ Daphniphyllum macropodum var. humile 1951.07.12 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 018018 41272 トウダイグサ科 エゾユズリハ Daphniphyllum macropodum var. humile 1967.08.16 Naruhashi, N.(鳴橋) 羅臼①・左上 018019 2644 トウダイグサ科 エゾユズリハ Daphniphyllum macropodum var. humile 1982.09.18 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 宇登呂・右下 018020 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1936.07. Tomooka, H. 羅臼①・右下 006784 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 006785 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1971.08.13 Sato, K. & Tsujii, T.(佐藤謙・辻井達一) 羅臼①・右下 014235 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014225 64 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014196 268 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.07.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014143 297 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014081 412 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017013 500 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017021 540 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017032 588 ナデシコ科 メアカンフスマ Arenaria merckioides 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 006783 5128 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 006788 535 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014088 720 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011774 894 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011950 938 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 2005.08.06 006786 32201 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006787 32166 ナデシコ科 オオミミナグサ Cerastium holosteoides 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017332 33602 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1890.07.23 Ishikawa, T.(石川貞治) 斜里・右下 006797 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006794 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006792 41321 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006793 41671 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 006790 131 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 1082 99 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ 学名 Dianthus superbus 採集年月日 1962.07.27 採集者名 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006791 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006795 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006796 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017336 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017337 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017338 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017339 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017340 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017341 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006789 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014057 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011941 922 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011972 1091 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 2005.08.07 32355 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 2006.09.27 017333 33306 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 2006.09.27 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017342 ナデシコ科 017334 06-49 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 2006.09.27 017335 06-39 ナデシコ科 エゾカワラナデシコ Dianthus superbus 2007.08.11 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017760 1111 ナデシコ科 タカネナデシコ Dianthus superbus var. speciosus 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014117 335 ナデシコ科 キタノハマツメクサ Honkenya peploides 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014056 1085b ナデシコ科 キタノハマツメクサ Honkenya peploides 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011896 1284 ナデシコ科 キタノハマツメクサ Honkenya peploides 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011878 1312 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 017343 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006798 41481 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011775 892a ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011940 921 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014055 1084a ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011872 1229 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011922 1260b ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 1983.07.24 4496 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 2005.08.06 006799 32199 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 2005.08.06 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006800 ナデシコ科 017344 32200 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 2007.06.01 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017772 839 ナデシコ科 ハマハコベ Honkenya peploides var. major 2007.08.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017761 1164 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 1928.07.19-29 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006806 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006804 41309 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 宇登呂・右下 006805 41641 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 1955.06.07 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 017346 132 765 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ナデシコ科 オオヤマフスマ 学名 Moehringia lateriflora 採集年月日 1980.07.25 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014090 718 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011899 1290 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017345 32551 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017762 814 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 2007.08.12 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017763 1123 ナデシコ科 オオヤマフスマ Moehringia lateriflora 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 017764 1143 ナデシコ科 エゾハマツメクサ Sagina maxima f. crassicaulis 2005.08.07 006807 32359 ナデシコ科 エゾハマツメクサ Sagina maxima f. crassicaulis 2007.08.11 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017765 1109 ナデシコ科 エゾハマツメクサ Sagina maxima f. crassicaulis 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017766 1216 ナデシコ科 ツキミセンノウ Silene noctiflora 1928.07.17 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 006809 ナデシコ科 ツキミセンノウ Silene noctiflora 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006808 41311 ナデシコ科 ツキミセンノウ Silene noctiflora 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006810 41386 ナデシコ科 ノハラツメクサ Spergula arvensis 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011758 809a ナデシコ科 ウスベニツメクサ Spergularia rubra 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017767 1032 ナデシコ科 ウスベニツメクサ Spergularia rubra 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017768 1058 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1884.07.23 M. K.(宮部金吾) 武佐岳・左上 006815 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006814 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006812 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1951.07.15 羅臼①・左上 017347 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1971.09.11 羅臼山麓班 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 014229 5 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014165 206 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014072 372 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011993 953 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 006811 4460 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 006813 32234 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 2006.07.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018044 367 ナデシコ科 シラオイハコベ Stellaria fenzlii 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018045 701 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 011773 895 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 1980.08.25 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・左下 014089 719 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 2006.09.27 006816 06-80 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 006817 06-61 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 2006.09.27 017349 33356 ナデシコ科 カラフトホソバハコベ Stellaria graminea 2007.06.18 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017348 33542 ナデシコ科 コハコベ Stellaria media 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006819 41482 ナデシコ科 コハコベ Stellaria media 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011973 1092 ナデシコ科 コハコベ Stellaria media 2005.08.06 006818 32152 ナデシコ科 コハコベ Stellaria media 2007.06.18 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・左上 017350 33552 ナデシコ科 コハコベ Stellaria media 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 017769 1094 133 知床岬③・左下 41483 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 エゾオオヤマハコベ 学名 Stellaria radians 採集年月日 1884.07.14 採集者名 M. K.(宮部金吾) 地形図名 ナデシコ科 斜里・右下 006820 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1928.08.01 Gubler, A. ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1947.07.18 T. M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 006826 35743 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1947.07.19 T. M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 斜里岳・右上 知床岬①・左 下? 知床岬①・左下 006825 35767 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1947.07.19 T. M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017361 35767 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006823 41525 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1951.07.15 羅臼①・左上 017362 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1951.07.16 羅臼山麓班 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006824 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006827 006822 41615 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006828 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011942 925a ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011987 1112 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014054 1083 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011936 1195 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011897 1285 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 2005.08.06 006821 32211 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 2007.08.11 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017770 1112 ナデシコ科 シコタンハコベ Stellaria ruscifolia 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017771 1210 ニガキ科 ニガキ Picrasma quassioides 1951.07. Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017266 ニシキギ科 ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus 1928.07.19 ニシキギ科 ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus 2006.09.27 ニシキギ科 ツルウメモドキ Celastrus orbiculatus 2007.06.18 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017351 017352 06-38 018024 33534 ニシキギ科 コマユミ Euonymus alatus f. ciliato-dentatus 1951.07.14 collector unknown 羅臼①・左上 018025 ニシキギ科 コマユミ Euonymus alatus f. ciliato-dentatus 1951.07.18 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017353 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 017354 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1962.07.31 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017355 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1962.07.31 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017356 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1962.07.31 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017357 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1971.09.11 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 014228 8 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014091 712 496 ニシキギ科 ヒロハツリバナ Euonymus macropterus 2006.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018026 ニシキギ科 ツリバナ Euonymus oxyphyllus 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017359 ニシキギ科 ツリバナ Euonymus oxyphyllus 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017360 ニシキギ科 ツリバナ Euonymus oxyphyllus 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017358 ニシキギ科 ツリバナ Euonymus oxyphyllus 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014180 242a ニシキギ科 マユミ Euonymus sieboldianus 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 018027 32574 ニレ科 ハルニレ Ulmus japonica 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017508 32563 ニレ科 オヒョウ Ulmus laciniata 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006757 41428 134 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 キンミズヒキ 学名 Agrimonia pilosa var. japonica 採集年月日 1948 採集者名 Miyata, Y.(宮田泰) 地形図名 バラ科 宇登呂・右下 012243 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012244 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012245 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012246 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012247 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012248 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 2006.09.27 012249 06-42 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 012250 06-66 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017841 1136 バラ科 キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017840 1225 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1947.07.19 M. T. & Tatewaki, M.(遠山三樹夫・舘脇操) 知床岬①・左下 012036 35766 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012037 41432 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1951.07.14 collector unknown 羅臼①・左上 012038 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1951.07.14 collector unknown 羅臼①・左上 012039 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012035 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 017940 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017945 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 017941 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017942 41080 44629 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017943 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017944 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 017034 582 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 2005.08.06 017939 32197 017937 364 017938 382 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 2006.07.25 羅臼①・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 バラ科 ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. tenuifolius 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 バラ科 オニシモツケ Filipendula camtschatica 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017946 614 バラ科 オニシモツケ Filipendula camtschatica 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018062 613 バラ科 オニシモツケ Filipendula camtschatica 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018063 636 バラ科 オニシモツケ Filipendula kamtschatica 1951.07. Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017947 41313 バラ科 オニシモツケ Filipendula kamtschatica 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011859 1580 バラ科 エゾノシモツケソウ Filipendula yezoensis 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014059 784 バラ科 ノウゴウイチゴ Fragaria iinumae 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014013 979 バラ科 エゾクサイチゴ Fragaria yezoensis 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014134 225 バラ科 エゾクサイチゴ Fragaria yezoensis 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014145 187 バラ科 エゾクサイチゴ Fragaria yezoensis 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017006 623 バラ科 エゾクサイチゴ Fragaria yezoensis 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017842 795 バラ科 エゾクサイチゴ Fragaria yezoensis 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017948 33549 バラ科 オオダイコンソウ Geum aleppicum 1951.07.15 collector unknown 羅臼①・左上 012040 135 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 バラ科 オオダイコンソウ 学名 Geum aleppicum 採集年月日 1980.07.26 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011781 743 バラ科 オオダイコンソウ Geum aleppicum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014043 1133 バラ科 オオダイコンソウ Geum aleppicum 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 羅臼①・右下 012041 32160 バラ科 オオダイコンソウ Geum aleppicum 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017843 1006 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 012045 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1928.08.01 Gubler, A. 斜里岳・右上 012044 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 012042 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012046 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 012043 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014023 1152 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 012047 4473 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011802 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011812 1403 バラ科 ミヤマダイコンソウ Geum calthaefolium var. nipponicum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011833 1461 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 012051 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012048 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012050 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012049 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 2005.08.06 017949 32232 バラ科 カラフトダイコンソウ Geum macrophyllum var. sachalinense 2007.06.18 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017950 33548 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 012063 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1928.07.26 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 021879 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1928.08.18-22 Gubler, A. 斜里岳・右上 021878 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1951.07. Ohtake, E. & Toyokuni, H.(大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012059 41061 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1951.07.16 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012060 41059 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1951.07.19 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 012061 41053 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1951.07.19 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 012062 41060 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 012055 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012054 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012056 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1958.07.31 collector unknown 羅臼①・左上 017951 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 012052 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1979.07.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014106 291a バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017018 523 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017027 563 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011953 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014022 1155 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1982.09.19 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 羅臼①・左下 012053 19048 136 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 バラ科 チングルマ 学名 Geum pentapetalum 採集年月日 1983.07.24 採集者名 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017946 4477 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011866 1563 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・左下 011805 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011817 1397 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011824 1412 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011834 1460 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 012057 5129 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 012058 5161 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018064 155 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018068 172 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018067 187 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.27 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018120 189 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012064 199 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018065 216 223 バラ科 チングルマ Geum pentapetalum 2006.06.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018066 バラ科 エゾノコリンゴ Malus baccata var. mandshurica 1891 斜里・左上 017952 バラ科 エゾノコリンゴ Malus baccata var. mandshurica 1981.08.07 椙山清利 Hara, M.(原松次) 6698 エゾノコリンゴ Malus baccata var. mandshurica 2006.09.27 017595 33314 バラ科 エゾノコリンゴ Malus baccata var. mandshurica 2006.09.27 斜里・右下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017953 バラ科 017954 06-41 バラ科 キジムシロ属 Potentilla 1949.05.31 Tatewaki, M.(舘脇操) 知床岬①・左下 017960 35834 バラ科 ヒメヘビイチゴ Potentilla centigrana 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017596 33566 バラ科 イワキンバイ Potentilla dickinsii 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014156 168 バラ科 イワキンバイ Potentilla dickinsii 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014170 200 バラ科 イワキンバイ Potentilla dickinsii 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017002 627 バラ科 エゾツルキンバイ Potentilla egedei var. grandis 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017597 バラ科 エゾツルキンバイ Potentilla egedei var. grandis 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011881 1317d バラ科 ミツバツチグリ Potentilla freyniana 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017598 33595 バラ科 ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae 1984.08.04 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・左下 011806 バラ科 ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011848 1475 バラ科 ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011814 1401 バラ科 チシマキンバイ Potentilla megalantha 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 012065 バラ科 チシマキンバイ Potentilla megalantha 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011970 1087 バラ科 チシマキンバイ Potentilla megalantha 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017844 1102 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 012068 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1928.08.18-22 Gubler, A. 羅臼①・右下 012067 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1928.08.18-22 Gubler, A. 羅臼①・右上 012069 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1951.07. Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012070 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012071 137 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 メアカンキンバイ 学名 Potentilla miyabei 採集年月日 1951.07.19 採集者名 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 地形図名 バラ科 羅臼①・右下 012072 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 012066 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014197 264 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1979.07.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014105 295 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014082 410 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・左下 011804 バラ科 メアカンキンバイ Potentilla miyabei 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017599 バラ科 ヒロハノカワラサイコ Potentilla niponica 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017845 789 バラ科 ヒロハノカワラサイコ Potentilla niponica 2007.08.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017846 1156 バラ科 ヒロハノカワラサイコ Potentilla nipponica 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 012073 バラ科 ヒロハノカワラサイコ Potentilla nipponica 1962.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 012074 5149 バラ科 ヒロハノカワラサイコ Potentilla nipponica 1963.07.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012075 バラ科 エゾノミツモトソウ Potentilla norvegica 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014038 1122 バラ科 クロバナロウゲ Potentilla palustris 1984.07.24 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011807 1352 バラ科 クロバナロウゲ Potentilla palustris 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012076 388 バラ科 ツルキジムシロ Potentilla stolonifera 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012077 バラ科 ミヤマザクラ Prunus maximowiczii 1928.07.21 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 012078 バラ科 ミヤマザクラ Prunus maximowiczii 1951.07.12 collector unknown 羅臼①・右下 012079 バラ科 ミヤマザクラ Prunus maximowiczii 1963.0?.12 Kawashiro, Z.(川代善一) 宇登呂・右下 017961 バラ科 ミヤマザクラ Prunus maximowiczii 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014110 バラ科 タカネザクラ Prunus nipponica 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014071 375 バラ科 タカネザクラ Prunus nipponica 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 012080 5182 314 バラ科 タカネザクラ Prunus nipponica 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012081 686 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018069 169 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014192 259 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014244 673 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011980 1066 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011840 1499 バラ科 チシマザクラ Prunus nipponica var. kurilensis 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011857 1583 バラ科 エゾヤマザクラ Prunus sargentii 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 012085 バラ科 エゾヤマザクラ Prunus sargentii 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 012082 バラ科 エゾヤマザクラ Prunus sargentii 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 012083 バラ科 エゾヤマザクラ Prunus sargentii 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 012084 バラ科 エゾヤマザクラ Prunus sargentii 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017847 バラ科 シウリザクラ Prunus ssiori 1947.07.19 M. T. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 012086 バラ科 シウリザクラ Prunus ssiori 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 012088 バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 012089 バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012087 138 790 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 バラ科 オオタカネイバラ 学名 Rosa acicularis 採集年月日 1979.08.14 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014124 バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014010 976 バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014029 1183 バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 1984.08.06 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) バラ科 オオタカネイバラ Rosa acicularis 2005.08.07 バラ科 ハマナス Rosa rugosa バラ科 ハマナス Rosa rugosa バラ科 ハマナス バラ科 356 011854 1526a 017962 32339 1890.07.23 羅臼①・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Ishikawa, T.(石川貞治) 斜里・右下 1949.07.05 T. M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 斜里・右下 017968 37147 Rosa rugosa 1997.07.08 Konda, F.(近田文弘) 斜里・右下 017967 18304 ハマナス Rosa rugosa 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 012090 32572 バラ科 ハマナス Rosa rugosa 2006.09.27 012091 バラ科 ハマナス Rosa rugosa 2006.09.27 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 017963 33323 バラ科 ハマナス Rosa rugosa 2006.09.27 017965 06-56 バラ科 ハマナス Rosa rugosa 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017966 06-44 バラ科 ハマナス Rosa rugosa 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017848 1082 バラ科 エゾイチゴ Rubus idaeus 1884.07.14 Miyabe, K.(宮部金吾) 武佐岳・左上 017889 バラ科 エゾイチゴ Rubus idaeus 1971.09.11 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 014231 21 バラ科 エゾイチゴ Rubus idaeus 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017127 695 バラ科 エゾイチゴ Rubus idaeus 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017849 1076 バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017969 バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017126 バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014198 261 バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014033 1178 バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) バラ科 コガネイチゴ Rubus pedatus 2005.08.06 バラ科 ヒメゴヨウイチゴ Rubus pseudo-japonicus バラ科 ヒメゴヨウイチゴ Rubus pseudo-japonicus バラ科 ヒメゴヨウイチゴ バラ科 バラ科 017964 011850 1470 017970 32307 1884.07.21 羅臼①・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 武佐岳・左上? no name(宮部金吾) 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017128 374 Rubus pseudo-japonicus 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017129 378 ヒメゴヨウイチゴ Rubus pseudo-japonicus 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017971 33580 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1959.08.14 Hirata, K. 羅臼①・右下 017133 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1963.07.26 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 017134 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014190 247 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014034 1177 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014046 1168 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017132 4461 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017131 5142 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017135 436 バラ科 タカネトウウチソウ Sanguisorba stipulata 2006.09.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018070 646 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017150 41684 139 017130 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 バラ科 ナガボノシロワレモコウ 学名 Sanguisorba tenuifolia var. alba 採集年月日 1951.07.16 採集者名 Class 1951(クラス1951) 宇登呂・右下 017151 41642 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 羅臼①・左下 017149 44663 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017139 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017140 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017141 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017142 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017143 バラ科 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 2006.09.27 06-82 ナガボノシロワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. alba 2006.09.27 017972 33341 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1979.08 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Sato, K.(佐藤謙) ? 017154 バラ科 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017144 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017153 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017147 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017148 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1952.07.18 Samejima, J., Tsuji, Y. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 017145 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1952.07.19 Samejima, J. & Tsuji, Y.(鮫島惇一郎・辻寧昭) 知床岬③・左下 017146 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017152 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1979.08.15 011951 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1979.08.17 Sato, K., Samejima, J., Shimizu, M. & Ishizuka, M.(佐藤・鮫島・清水・石塚) 羅臼①・右上 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017004 625 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017028 575a バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014037 1188b バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1982.09.19 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 羅臼①・左下 017158 19039 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017156 4475 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1984.07.24 Tachibana, H. & Sato, K.(橘ヒサ子・佐藤謙) 羅臼①・左下 011809 1357 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011960 1488a バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011961 1410b バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011962 1410c バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017157 5155 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2005.08.06 017973 32185 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017974 32330 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2006.07.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018071 353 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017138 240 014201 494 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017137 669 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017136 689 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 017155 バラ科 チシマワレモコウ Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017850 バラ科 ホザキナナカマド Sorbaria sorbifolia 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017160 696 バラ科 ホザキナナカマド Sorbaria sorbifolia 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017851 1088 140 1085 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 バラ科 ホザキナナカマド 学名 Sorbaria sorbifolia 採集年月日 1951.07.15 採集者名 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017159 バラ科 アズキナシ Sorbus alnifolia 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 017163 バラ科 アズキナシ Sorbus alnifolia 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017162 バラ科 アズキナシ Sorbus alnifolia 1965.08.16 Naruhashi, N.(鳴橋) 羅臼①・右下 017164 2645 バラ科 アズキナシ Sorbus alnifolia 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014120 323 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1949.05.31 Tatewaki, M.(舘脇操) 知床岬①・左下 017167 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017165 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1951.07.15 羅臼①・左上 017170 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1969.08.16 羅臼山麗班 Naruhashi, N.(鳴橋) 羅臼①・左上 017975 2653 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014193 258a バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011757 790 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 017166 5150 683 バラ科 ナナカマド Sorbus commixta 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017169 バラ科 ウジロナナカマド Sorbus matsumurana 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017176 バラ科 ウジロナナカマド Sorbus matsumurana 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017173 バラ科 ウジロナナカマド Sorbus matsumurana 1952.07.19 Samejima, J. & Tsuji, Y.(鮫島惇一郎・辻寧昭) 知床岬③・左下 017172 バラ科 ウジロナナカマド Sorbus matsumurana 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017171 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014129 386 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017017 505 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017026 550 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017175 4480 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 2005.08.06 017174 5167 017976 32305 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 2006.08.28 羅臼①・左上 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018072 577 バラ科 ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017177 685 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1952.07.18 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017182 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 017181 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014141 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011796 453 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014030 1182 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017180 4472 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011851 1517 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017179 5138 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 2005.08.06 017977 32288 283 バラ科 タカネナナカマド Sorbus sambucifolia 2006.09.25 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017178 671 バラ科 ミヤマナナカマド Sorbus sambucifolia var.pseudogracilis 2006.09.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017978 692 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1949.05.30 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼①・左上 017183 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017982 141 41081 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 マルバシモツケ 学名 Spiraea betulifolia 採集年月日 1951.07.16 採集者名 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 地形図名 バラ科 羅臼①・右上 017983 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 017981 41082 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1962.07.31 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017980 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014187 252 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014123 357 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014250 630 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017025 551 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014008 989 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014025 1147 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017185 4488 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011865 1567 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011819 1388 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 017184 5135 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017979 32283 018073 247 バラ科 マルバシモツケ Spiraea betulifolia 2006.07.22 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1928.07.18-22 Gubler, A. 羅臼①・左上 017192 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017189 41084 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017188 41084 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1953.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017187 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 017190 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 017191 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014083 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1979.08.14 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・右下 014206 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011797 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017019 522 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014036 1172 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011832 1425 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011835 1458 バラ科 エゾノマルバシモツケ Spiraea betulifolia var. aemiliana 2006.07.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017186 359 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017986 41083 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014211 43 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014119 326 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017001 628 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014099 733 バラ科 エゾシモツケ Spiraea media var. sericea 2005.08.06 017987 32196 バラ科 ホザキシモツケ Spiraea salicifolia 1884.07.23 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・左上 バラ科 ホザキシモツケ Spiraea salicifolia 1894.08.10 M. K.(宮部金吾) 斜里・右下 017985 ビャクダン科 カマヤリソウ Thesium refractum 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006760 142 408 446 017984 41676 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き SAPS番号 標本No. 科名 和名 カマヤリソウ 学名 Thesium refractum 採集年月日 1952.07.19 採集者名 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 地形図名 ビャクダン科 知床岬③・左下 006761 ビャクダン科 カマヤリソウ Thesium refractum 1952.07.19 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012092 ビャクダン科 カマヤリソウ Thesium refractum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011912 1217 ビャクダン科 カマヤリソウ Thesium refractum 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011921 1251 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1928.07.18-22 Gubler, A. 羅臼①・右下 018013 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 018014 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 018012 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017249 35748 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1951.07.19 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017253 41056 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1951.07.20 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・左上 017251 41055 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1952.07.19 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017250 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017252 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014207 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1971.09.11 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 014233 11 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 017254 532 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014158 165 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014247 666 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017030 570a フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011763 805 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011981 1065 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011984 1115 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014050 1077 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014020 1158 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011874 1236 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011934 1194a フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011877 1311 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017255 4474 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011822 1416 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011831 1427 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018049 285 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017257 381 48 フウロソウ科 チシマフウロ Geranium erianthum 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017256 441 フウロソウ科 タチフウロ Geranium krameri 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011974 1093 フウロソウ科 ゲンノショウコ Geranium nepalense subsp. thunbergii 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017795 1005 フウロソウ科 イチゲフウロ Geranium sibiricum var. glabrius 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017258 41492 フウロソウ科 ミツバフウロ Geranium wilfordii 1969.08.16 Naruhashi, N.(鳴橋) 羅臼①・左上 017259 フウロソウ科 ハマフウロ Geranium yesoense var. pseudo-palustre 1890.07.23 Ishikawa, T.(石川貞治) 斜里・右下 017260 フウロソウ科 ハマフウロ Geranium yesoense var. pseudo-palustre 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 011890 143 1335 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 和名 フウロソウ科 エゾフウロ 学名 Geranium yesoense var. yesoense 採集年月日 1962.07.27 採集者名 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 フウロソウ科 エゾフウロ Geranium yesoense var. yesoense 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011935 フウロソウ科 エゾフウロ Geranium yesoense var. yesoense 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 018015 1296 フウロソウ科 エゾフウロ Geranium yesoense var. yesoense 2006.09.27 017263 33319 フウロソウ科 エゾフウロ Geranium yesoense var. yesoense 2006.09.27 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017264 06-58 フウロソウ科 エゾフウロ Geranium yesoense var. yesoense 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017796 1110 ブドウ科 ヤマブドウ Vitis coignetiae 2005.08.06 017069 32189 ブナ科 カシワ Quercus dentata 1884.07.14 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Miyabe, K.(宮部金吾) 斜里・右下 ブナ科 ミズナラ Quercus mongolica var. crispula 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017509 ブナ科 ミズナラ Quercus mongolica var. crispula 2006.09.27 017510 Hylotelephium telephium 1951.07.31 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左下 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 017265 1194b 006756 33322 012197 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 1955.09.01 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 012196 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011924 1262 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011886 1346 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 011889 1334 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 2006.09.26 012195 06-51 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 017909 33308 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017776 1103 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017777 1232 ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ Hylotelephium telephium no date no name(佐藤謙) 知床岬①・左下 011914 1220 ベンケイソウ科 ミツバベンケイソウ Hylotelephium verticillatum 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 012194 ベンケイソウ科 ミツバベンケイソウ Hylotelephium verticillatum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014167 ベンケイソウ科 コモチレンゲ Orostachys iwarenge var. boehmeri 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014218 28 ベンケイソウ科 コモチレンゲ Orostachys iwarenge var. boehmeri 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 021880 363 ベンケイソウ科 コモチレンゲ Orostachys iwarenge var. boehmeri 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011925 1267 ベンケイソウ科 コモチレンゲ Orostachys iwarenge var. boehmeri 2007.08.14 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017778 1160 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017911 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017912 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014195 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014006 991 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 017913 4465 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011844 1489 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011813 1402 ベンケイソウ科 ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018046 604 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017915 41488 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017914 41529 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 1962.08.28 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017916 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 014018 144 204 270 1242 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 科名 和名 学名 Rhodiola rosea 採集年月日 1980.08.26 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 010367 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017779 832 ベンケイソウ科 イワベンケイ Rhodiola rosea 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017780 1233 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012199 41322 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左下 012200 41489 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012198 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 012201 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017917 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014212 42 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014150 179 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014242 679 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014100 732b ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011947 933 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011895 1283 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1982.09.18 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 宇登呂・右下 012204 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 017910 5183 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 2005.08.06 012203 32170 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 2005.08.07 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 羅臼①・右下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 012202 32356 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017812 1203 ベンケイソウ科 キリンソウ Sedum aizoon var. floribundum 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017813 1234 マタタビ科 サルナシ Actinidia arguta 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006879 41325 マタタビ科 サルナシ Actinidia arguta 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006880 41296 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 006878 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006881 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 1971.09.11 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左上 014230 4 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014131 231 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017282 33533 マタタビ科 ミヤママタタビ Actinidia kolomicta 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 017283 33535 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1947.07.18 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 羅臼①・左上 017193 35732 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1949.05.30 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼①・左上 017194 35824 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017196 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017197 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1965.07.11 Tagawa, T.(田川隆) 羅臼①・左上 017195 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011956 918a マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011957 918b マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011954 1099 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011887 1347 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 017988 32180 145 地形図名 SAPS番号 標本No. ベンケイソウ科 イワベンケイ 1282 44625 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 科名 和名 マメ科 エゾモメンヅル 学名 Astragalus japonicus 採集年月日 2005.08.06 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 2007.08.10 採集者名 地形図名 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) マメ科 エゾモメンヅル Astragalus japonicus 2007.09.19 マメ科 ヤブハギ Desmodium podocarpum var. mandshuricum マメ科 チシマゲンゲ マメ科 ハマエンドウ SAPS番号 標本No. 017989 32180 017797 1081-1 知床岬③・左下 017798 1081-2 知床岬③・左下 017799 1081-3 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017800 1249 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017990 35755 Hedysarum hedysaroides f. neglectum 1928.08.01 Gubler, A. 斜里岳・右上 017198 Lathyrus japonicus 1955.09.01 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼②・左上 017993 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1961.06.11 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左下 017201 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1961.06.11 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左下 017202 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1961.06.11 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左下 017203 846 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1961.06.11 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左下 017204 846 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1964.07.08 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017207 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1964.07.08 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017208 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1964.07.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017994 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1964.07.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017995 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1964.07.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017996 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017210 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017211 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017212 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017213 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017214 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017215 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬③・左下 017216 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1979.07.13 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014138 159 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011789 751 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014064 778 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011869 1201 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011903 1294 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 017200 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 017992 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017206 4497 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 1997.07.08 Konda, F.(近田文弘) 斜里・右下 017199 18298 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 2005.08.06 32171 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 2006.05.25 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 017991 マメ科 017209 32547 マメ科 ハマエンドウ Lathyrus japonicus 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017801 1042 マメ科 シロバナハマエンドウ Lathyrus japonicus f. albescens 1949.07.05 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 斜里・右下 017222 マメ科 シロバナハマエンドウ Lathyrus japonicus f. albescens 1964.07.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017219 146 1314 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 マメ科 シロバナハマエンドウ 学名 Lathyrus japonicus f. albescens 採集年月日 1964.07.13 採集者名 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017220 マメ科 シロバナハマエンドウ Lathyrus japonicus f. albescens 1964.07.13 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017221 マメ科 シロバナハマエンドウ Lathyrus japonicus f. albescens 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・右下 017217 マメ科 シロバナハマエンドウ Lathyrus japonicus f. albescens 1971.08.13 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・右下 017218 マメ科 エゾノレンリソウ Lathyrus palustris var. pilosus 1934.07.06 Ohwi, J.(大井次三郎) 斜里・右下 017997 マメ科 ヤマハギ Lespedeza bicolor 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 017998 4920 マメ科 ヤマハギ Lespedeza bicolor 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 017999 マメ科 ヤマハギ Lespedeza bicolor 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017008 619 マメ科 ヤマハギ Lespedeza bicolor 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 017223 5182 マメ科 イヌエンジュ Maackia amurensis var. buergeri 1894.08.10 K. M.(宮部金吾) 斜里・右下 017224 マメ科 シロバナシナガワハギ Melilotus officinalis subsp. albus 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014040 1119 マメ科 センダイハギ Thermopsis lupinoides 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 018000 41491 マメ科 センダイハギ Thermopsis lupinoides 1983.07.15 Nakai, H.(中井秀樹) 斜里・左上 018001 1318 マメ科 センダイハギ Thermopsis lupinoides 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017802 1099 マメ科 タチオランダゲンゲ Trifolium hybridum 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 014087 724 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1874.07.18 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 羅臼①・左下 017231 35715 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1936.08.02 Tomooka, H. 羅臼①・左下 017233 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1947.07.19 M. T. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017230 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017232 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 羅臼①・左下 017225 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 羅臼①・左下 017226 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 羅臼①・左下 017227 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017228 35761 44659 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017229 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011867 1196 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011918 1247 マメ科 シャジクソウ Trifolium lupinaster 2007.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017803 1104 マメ科 ムラサキツメクサ Trifolium pratense 2006.09.27 017234 06-53 マメ科 ムラサキツメクサ Trifolium pratense 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・左上 017235 06-62 マメ科 ムラサキツメクサ Trifolium pratense 2006.09.27 018002 33320 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1951.07.14 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 斜里・右下 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左下 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1957.07.14 Tatewaki, M. & Tohyama, M.(館脇操・遠山三樹夫) 知床岬①・左下 017236 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017238 017237 44652 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1962.07.27 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017239 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011790 750b マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014060 783 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬③・左下 011779 908 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011975 1094 147 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 マメ科 クサフジ 学名 Vicia cracca 採集年月日 1980.08.24 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 011870 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.08.24 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬①・左下 014017 1241 マメ科 クサフジ Vicia cracca 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011880 1315a マメ科 クサフジ Vicia cracca 2005.08.06 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 018003 32159 マメ科 クサフジ Vicia cracca 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017804 1026 マメ科 クサフジ Vicia cracca 2007.08.09 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017805 1027 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1890.07.23 Ishikawa, T.(石川貞治) 斜里・右下 017245 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017247 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1961.08.06 Hasegawa, J. 羅臼①・左上 017246 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014208 47 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014221 24a マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014222 24c マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014113 340 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014001 1592b マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1980.08.08 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011985 1114 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1980.08.25 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬①・左下 011929 1270a マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011904 1295b マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・左上 017244 5185 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 2005.08.06 017243 3214 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 2006.09.27 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 峰浜・右下 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 017241 3305 マメ科 ヒロハクサフジ Vicia japonica 2006.09.27 017242 06-40 マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 1951.07.13 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 斜里・右下 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 018004 斜里・左上 1202 41057 017248 マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 018005 マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 1967.08.14 Ito, K.(伊藤浩司) 斜里・左上 018006 マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 1980.08.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) マメ科 ナンテンハギ Vicia unijuga 2006.09.27 ミカン科 ツルシキミ Skimmia japonica var. intermedia ミカン科 ツルシキミ Skimmia japonica var. intermedia 011923 1261 018007 33358 1951.07.12 知床岬①・左下 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 018023 41276 1953.06. Misumi, T.(三角享) 018021 宇登呂・右下 ミカン科 ツルシキミ Skimmia japonica var. intermedia 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 018022 ミカン科 ツルシキミ Skimmia japonica var. intermedia 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018100 572 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 2006.06.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017518 200 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017519 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1928.07.29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017520 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1951.07. Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017522 41032 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017521 41283 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017523 41031 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017524 148 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ミズキ科 ゴゼンタチバナ 学名 Cornus canadensis 採集年月日 1979.07.15 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 014142 279 ミズキ科 ゴゼンタチバナ Cornus canadensis 2005.08.06 017517 32308 ミズキ科 ミズキ Cornus controversa 1951.07.14 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017525 41501 ミズキ科 ミズキ Cornus controversa 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017526 33575 ミソハギ科 エゾミソハギ Lythrum salicaria 1934.08.13 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼②・左上 017109 26329 ミソハギ科 エゾミソハギ Lythrum salicaria 1980.08.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 知床岬②・右下 011879 1313 メギ科 サンカヨウ Diphylleia grayi 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014068 382 メギ科 サンカヨウ Diphylleia grayi 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014237 596 メギ科 サンカヨウ Diphylleia grayi 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 010194 1578 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 1928.07.17 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 012193 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011800 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011764 832 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014003 1020 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 1984.08.12 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 066896 5158 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 2005.08.07 018036 32313 41375 羅臼①・右上 477 モウセンゴケ科 モウセンゴケ Drosera rotundifolia 2006.08.15 羅臼①・右上 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 モクレン科 ホオノキ Magnolia hypoleuca 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006842 モクレン科 キタコブシ Magnolia praecocissima var. borealis 1894.08.10 K. M.(宮部金吾) 斜里・右下 006839 モクレン科 キタコブシ Magnolia praecocissima var. borealis 1949.05.30 Tatewaki, M.(舘脇操) 宇登呂・右下 006838 35817 モクレン科 キタコブシ Magnolia praecocissima var. borealis 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006840 41377 モクレン科 キタコブシ Magnolia praecocissima var. borealis 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006841 41305 モクレン科 キタコブシ Magnolia praecocissima var. borealis 1982.09.18 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 宇登呂・右下 006837 19023 モクレン科 チョウセンゴミシ Schisandra chinensis 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006843 41388 モクレン科 チョウセンゴミシ Schisandra chinensis 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 006844 モチノキ科 ハイイヌツゲ Ilex crenata var. paludosa 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 017271 モチノキ科 ハイイヌツゲ Ilex crenata var. paludosa 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017272 モチノキ科 ツルツゲ Ilex rugosa 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017274 モチノキ科 ツルツゲ Ilex rugosa 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 017273 モチノキ科 ツルツゲ Ilex rugosa 2006.06.29 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018042 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017276 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1951.07. Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 017278 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1951.07.12 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右下 017277 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014004 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1982.09.19 Meyer, F. G., March, S. G., Kawase, M., Nielsen, D. G. & Takahashi, H. 羅臼①・左下 017275 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 1984.08.06 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata 2005.08.06 モチノキ科 アカミノイヌツゲ Ilex sugerokii var. brevipedunculata ヤナギ科 ドロノキ Populus maximowiczii 149 545 202 995 011855 1527 018037 32296 2006.05.26 羅臼①・左下 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018041 105 1948 Miyata, Y.(宮田泰) 005837 宇登呂・右下 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ヤナギ科 チョウセンヤマナラシ 学名 Populus tremula var. davidiana 採集年月日 1979.07.17 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014107 ヤナギ科 ヤナギ属 Salix 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 羅臼①・左下 011803 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1948 Miyata, Y.(宮田泰) 宇登呂・右下 006514 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1928.07.18 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 006516 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006515 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1928.07.22 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 012006 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1951.07.14 Tatewaki, M.(舘脇操) 羅臼①・左上 006513 41476 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1951.07.16 Tatewaki, M.(舘脇操) 知床岬②・右下 006512 41689 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014168 203 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 2006.05.25 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里・右下 012003 32567 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 2006.09.27 33348 バッコヤナギ Salix caprea 2007.06.18 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 薫別・左上 012004 ヤナギ科 012001 33532 ヤナギ科 バッコヤナギ Salix caprea 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 012005 33618 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 006525 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1928.07.28-29 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 006526 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1952.07.19 Samejima, J., Tsuji, Y & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・辻寧昭・水沢広光) 知床岬③・左下 006527 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 006528 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1971.08.11 Sato, K. & Tsujii, T.(佐藤謙・辻井達一) 羅臼①・右下 014177 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1971.08.11 Sato, K. & Tsujii, T.(佐藤謙・辻井達一) 羅臼①・右下 014178 137 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1971.08.12 Sato, K., Tsujii, T. & Koda, Y.(佐藤謙・辻井達一・幸田泰則) 羅臼①・右下 014234 76b ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1971.08.13 Sato, K. & Tsujii, T.(佐藤謙・辻井達一) 羅臼①・右下 014175 95 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014079 415 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1979.08.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 011795 440 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1979.08.16 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017014 510 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1980.08.06 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014007 990 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1980.08.07 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 014002 1046 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014035 1176 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014048 1166 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 006521 4471 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011842 1497 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 006522 5151 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右下 006523 5136 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右下 012028 5137 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右下 012029 5137 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 2005.08.07 006524 32337 303 112 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 2006.06.26 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012030 173 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 012031 402 ヤナギ科 ミネヤナギ Salix reinii 2006.09.25 Iwasaki, K..(岩崎健) 羅臼①・左下 012032 673 150 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ヤナギ科 オノエヤナギ 学名 Salix sachalinensis 採集年月日 1928.07.22 採集者名 Hara, C.(原忠平) 知床岬②・右下 006529 ヤナギ科 オノエヤナギ Salix sachalinensis 1953.05.30 Misumi, T.(三角享) 宇登呂・右下 006532 ヤナギ科 オノエヤナギ Salix sachalinensis 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014188 ヤナギ科 オノエヤナギ Salix sachalinensis 1980.07.27 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011766 854 ヤナギ科 オノエヤナギ Salix sachalinensis 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018095 615 ヤナギ科 オノエヤナギ Salix sachalinensis 2006.09.27 33348 オノエヤナギ Salix sachalinensis 2007.06.18 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 012188 ヤナギ科 012187 33619 ヤナギ科 タライカヤナギ Salix taraikensis 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 006534 41426 ヤナギ科 タライカヤナギ Salix taraikensis 1963.09.12 Kawashiro, Z.(川代善一) 宇登呂・右下 006533 ヤナギ科 キツネヤナギ Salix vulpina 1960.08.05 Ikeda, Y. 知床岬②・右上 006535 ヤナギ科 キツネヤナギ Salix vulpina 1963.09.15 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里①・右上 006536 ヤナギ科 キツネヤナギ Salix vulpina 1979.07.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014108 302 ヤナギ科 キツネヤナギ Salix vulpina 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011841 1498 ヤナギ科 マルバヤナギ Salix yezoalpina 1984.08.05 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 八木浜・左上 011963 1407b ヤナギ科 オオバヤナギ Toisusu urbaniana 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006537 41685 ヤナギ科 オオバヤナギ Toisusu urbaniana 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012034 41685 ヤナギ科 オオバヤナギ Toisusu urbaniana 1951.07.18 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006538 41841 ヤナギ科 オオバヤナギ Toisusu urbaniana 1951.07.18 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 006539 41777 ヤナギ科 オオバヤナギ Toisusu urbaniana 1951.07.18 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012091 41777 ユキノシタ科 トリアシショウマ Astilbe thunbergii var. congesta 1951.07.12 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012191 41576 ユキノシタ科 トリアシショウマ Astilbe thunbergii var. congesta 1951.07.12 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012192 41271 ユキノシタ科 トリアシショウマ Astilbe thunbergii var. congesta 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012190 41431 ユキノシタ科 トリアシショウマ Astilbe thunbergii var. congesta 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011783 762 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1951.07.15 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角亨・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017918 41089 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1958.08.02 Kawano, S.(河野昭一) 羅臼①・右下 012208 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1963.07.26 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 012205 249b ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 017023 554 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017037 602 1150 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014024 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 2006.08.11 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017919 435 ユキノシタ科 アラシグサ Boykinia lycoctonifolia 2006.09.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018094 649 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012209 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012210 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014159 216a ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 1979.07.15 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014199 188b ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014041 1136 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 2007.05.30 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017854 786 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017855 821 151 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ユキノシタ科 ツルネコノメソウ 学名 Chrysosplenium flagelliferum 採集年月日 2007.06.18 採集者名 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017920 33589B ユキノシタ科 ツルネコノメソウ Chrysosplenium flagelliferum 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 八木浜・左下 017921 33604 ユキノシタ科 ネコノメソウ Chrysosplenium grayanum 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011782 742 ユキノシタ科 ネコノメソウ Chrysosplenium grayanum 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017925 33567 ユキノシタ科 チシマネコノメソウ Chrysosplenium kamtschaticum 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012211 ユキノシタ科 チシマネコノメソウ Chrysosplenium kamtschaticum 1951.07.15 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・右上 012212 ユキノシタ科 チシマネコノメソウ Chrysosplenium kamtschaticum 2006.06.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018087 142 ユキノシタ科 チシマネコノメソウ Chrysosplenium kamtschaticum 2006.06.26 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018086 179 ユキノシタ科 チシマネコノメソウ Chrysosplenium kamtschaticum 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017856 820 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018092 628 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 2007.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017861 1068 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 1928.07.17 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右上 012213 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014074 368 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017003 626 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011785 757 ユキノシタ科 ノリウツギ Hydrangea paniculata 1980.07.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 011792 767 ユキノシタ科 ツルアジサイ Hydrangea petiolaris 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017922 ユキノシタ科 ツルアジサイ Hydrangea petiolaris 1962.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 017923 ユキノシタ科 ツルアジサイ Hydrangea petiolaris 2006.08.28 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018088 558 ユキノシタ科 ツルアジサイ Hydrangea petiolaris 2006.09.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018089 639 ユキノシタ科 ツルアジサイ Hydrangea petiolaris 2006.09.27 33350 ウメバチソウ Parnassia palustris 1928.07.29 Takahashi, H., Miyazawa, S. & Kuniyasu, G.(高橋英樹・宮澤誠治・国安岳) 武佐岳・左上 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 017924 ユキノシタ科 ユキノシタ科 ウメバチソウ Parnassia palustris var. multiseta 2006.08.10 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018090 413 ユキノシタ科 ウメバチソウ Parnassia palustris var. multiseta 2006.09.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018093 633 ユキノシタ科 コウメバチソウ Parnassia palustris var. tenuis 1958.07.30 collector unknown 羅臼①・左上 018031 ユキノシタ科 コウメバチソウ Parnassia palustris var. tenuis 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011847 1476 ユキノシタ科 コウメバチソウ Parnassia palustris var. tenuis 1984.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 八木浜・左上 011818 1391b ユキノシタ科 エゾスグリ Ribes latifolium 1947.07.19 Tatewaki, M. & Takaya, M.(舘脇操・高谷) 知床岬①・左下 017927 35756 ユキノシタ科 エゾスグリ Ribes latifolium 1959.08.14 Hirata, K. 羅臼①・右下 017926 ユキノシタ科 エゾスグリ Ribes latifolium 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017858 801 ユキノシタ科 エゾスグリ Ribes latifolium 2007.05.31 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017859 830 ユキノシタ科 シレトコスグリ Ribes latifolium f. shiretokoense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼①・左上 018032 012214 ユキノシタ科 シレトコスグリ Ribes latifolium f. shiretokoense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼①・左上 018033 ユキノシタ科 シレトコスグリ Ribes latifolium f. shiretokoense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼①・左上 018034 ユキノシタ科 シレトコスグリ Ribes latifolium f. shiretokoense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼①・左上 018035 ユキノシタ科 トガスグリ Ribes sachalinense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012215 ユキノシタ科 トガスグリ Ribes sachalinense 1962.07.30 Ito, K.(伊藤浩司) 羅臼①・左上 012216 ユキノシタ科 トガスグリ Ribes sachalinense 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014136 152 223a 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 科名 和名 ユキノシタ科 トガスグリ 学名 Ribes sachalinense 採集年月日 1979.07.14 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) ユキノシタ科 トガスグリ Ribes sachalinense 1980.08.26 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 地形図名 SAPS番号 標本No. 羅臼①・右上 014147 185 知床岬②・右下 知床岬①・左 下? 知床岬①・左 011909 1301 012217 011777 ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 1962.08.30 Ito, K.(伊藤浩司) ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 1962.08.30 Ito, K.(伊藤浩司) ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 1980.07.28 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 下? 知床岬③・左下 ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 1980.08.05 Sato, K.(佐藤謙) 知床岬③・左下 011949 937 ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 2005.08.06 017884 32187 ユキノシタ科 トカチスグリ Ribes triste 2007.08.10 Takahashi, H., Ishikawa, Y. & Uchida, A.(高橋英樹・石川幸男・内田暁友) 知床岬③・左下 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017860 1064 ユキノシタ科 シコタンソウ Saxifraga cherlerioides var. rebunshirensis 1959.07.31 Kawashiro, Z.(川代善一) 斜里岳・右上 012219 ユキノシタ科 シコタンソウ Saxifraga cherlerioides var. rebunshirensis 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014219 29 ユキノシタ科 シコタンソウ Saxifraga cherlerioides var. rebunshirensis 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左上 014122 362 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017886 41714 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017887 41745 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 017888 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014096 736 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 2006.09.25 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017885 670 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017932 33592 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 2007.08.13 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017853 1138 ユキノシタ科 ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. incisolobata 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017852 1226 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012221 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012222 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012223 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1971.09.09 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・右下 014223 55 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1980.08.10 Sato, K.(佐藤謙) 峰浜・右下 014027 1138 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 1984.08.04 Sato, K. & Nishikawa, T.(佐藤謙・西川恒彦) 羅臼①・左下 011860 1579 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2006.07.24 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017930 305 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2006.08.15 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 017929 525 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2006.09.27 06-87 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右上 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右上 012220 ユキノシタ科 012224 06-91 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2006.09.27 Kuniyasu, G., Miyazawa, S. & Takahashi, H.(国安岳・宮澤誠治・高橋英樹) 武佐岳・右下 017928 33371 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2007.06.18 Takahashi, H., Izawa, T. & Tachi, T.(高橋英樹・伊澤岳師・舘卓二) 武佐岳・右上 017929 33572 ユキノシタ科 エゾクロクモソウ Saxifraga fusca 2007.09.19 Iwasaki, K.(岩崎健) 知床岬③・左下 017857 1215 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1928.07.20 Hara, C.(原忠平) 知床岬③・左下 012225 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1951.07.16 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012230 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012226 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012228 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 012229 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1952.07.20 Samejima, J. & Mizusawa, H.(鮫島惇一郎・水沢広光) 知床岬③・左下 012227 153 012218 914 2008 年度にデータベース化した北海道大学総合博物館所蔵の離弁花類植物リスト続き 地形図名 SAPS番号 標本No. 科名 和名 ユキノシタ科 フキユキノシタ 学名 Saxifraga japonica 採集年月日 1980.07.27 採集者名 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・左下 011761 802 ユキノシタ科 フキユキノシタ Saxifraga japonica 1983.07.24 Takahashi, H.(高橋英樹) 斜里岳・右上 012231 4484 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1928.07.28 Hara, C.(原忠平) 羅臼①・右下 012234 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1951.07.15 Ohtake, E. & Toyokuni, H.(大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017933 41086 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1951.07.16 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 017934 41087 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1951.07.18 Misumi, T., Ohtake, E. & Toyokuni, H.(三角享・大竹英次郎・豊国秀夫) 羅臼①・右上 012233 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1958.08.29 Yokomizo, Y. 羅臼①・右下 012236 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1979.08.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 014075 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1979.08.17 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右下 017033 584 ユキノシタ科 チシマクモマグサ Saxifraga merkii 1984.08.11 Takahashi, H. & Kushibiki, E.(高橋英樹・櫛引英二) 羅臼①・右上 012235 5148 ユキノシタ科 ヤマハナソウ Saxifraga sachalinensis 1951.07.17 Class 1951(クラス1951) 知床岬②・右下 017935 41747 ユキノシタ科 ヤマハナソウ Saxifraga sachalinensis 1977.06.20 Takahashi, H.(高橋英樹) 羅臼①・左上 017936 531 ユキノシタ科 ヤマハナソウ Saxifraga sachalinensis 1979.07.14 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 羅臼①・右上 014169 202 ユキノシタ科 ヤマハナソウ Saxifraga sachalinensis 1980.07.25 Sato, K. & Samejima, J.(佐藤謙・鮫島惇一郎) 宇登呂・右下 014098 734 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 1951.07.13 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012241 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 1951.07.14 Class 1951(クラス1951) 羅臼①・左上 012242 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 1964.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012238 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 1964.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012239 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 1964.07.29 Ito, K.(伊藤浩司) 知床岬①・左下 012240 ユキノシタ科 イワガラミ Schizophragma hydrangeoides 2006.09.03 Iwasaki, K.(岩崎健) 羅臼①・左下 018091 154 430 592 硫黄山のシレトコスミレ —モニタリングサイトの設置とエゾシカによる被食の初確認— 内田 暁友 斜里町立知床博物館 1.はじめに シレトコスミレ Viola kitamiana Nakai は高山の風衝砂礫地に生育するスミレ科の多年生草本で、知床半 島および南千島に分布する(Barkalov 2000)。知床半島で見られる植物では種としての分布域が最も限 られており、北海道版レッドデータブック(北海道環境生活部環境室自然環境課 2001)において絶滅危 急種(Vu)と判定されている稀少植物であるとともに、知床半島の象徴的な植物として親しまれている。 知床半島における産地については硫黄山と羅臼岳,遠音別岳の 3 産地があげられている(Nakai 1928; 吉村 1977; 籾山 1982)が、羅臼岳に関しては近年の確認がなく、現在確実な産地は硫黄山と遠音別岳 の 2 産地のみである。 分布の南限となる遠音別岳個体群は 1975 年に確認されたものである(吉村 1977).稜線鞍部のごく狭 い範囲に生育しており、1982 年および 1984 年に詳細な個体群調査がおこなわれている(吉村 1983; 吉 村・新庄 1985)。また吉村(1983)は航空写真から読み取ったシレトコスミレが生育可能と考えられる風衝 砂礫地の面積および現地で計測した個体密度から、面積約 950 m2 に約 27,000 個体が生育すると推測し た。 その後、知床半島ではエゾシカの急増という環境の急激な変化があった(石川 2007)にもかかわらず、 遠音別岳のシレトコスミレ個体群の消長やエゾシカによる被食・踏圧の影響に関する情報はなかった。 そこで著者は 2006 年に遠音別岳の現地調査をおこない、開花個体数(有効個体数)(非公開)という結 果と、あわせてモニタリングサイトを設置した。これに続き 2007 年には硫黄山周辺で開花個体数(非公 開)という結果を得た。本報告では 2008 年におこなったモニタリングサイトの設置、および 2008 年にはじ めて確認されたエゾシカによる食被について報告する。 2.調査方法 調査は 2008 年 7 月 2–3 日におこない、3 モニタリングサイトを設置した。また食被の状況を把握するた めに 8 月 23 日に追加調査をおこなった。 モニタリングサイトは(1)分布の中心である(地名非公開:a 地点)、(2)温暖化によるハイマツ低木林や ヒースとの競合をモニタリングするために(地名非公開:b 地点)のハイマツ低木林と接した平坦地、(3)登 山者の踏圧の影響をモニタリングするため、登山者がよく利用する(地名非公開:c 地点)に沿って設置し た。いずれのサイトも遠音別と同様に 4 × 4 m2 であるが、c 地点のみ 2 × 8 m2 と道に沿った長方形だが面 155 積は他と同様に 16 m2 となるようにした。各サイトでモニタリング項目として個体の位置と葉枚数、花の有無 を記録した。 3.結果と考察 1.モニタリングサイト a)(地名非公開、a 地点) サイト内にあらわれた個体数は 939 と他のサイトと比べ最大で(図 1)、うち開花個体数は 447(47.6%) だった。葉枚数分布は葉が 1 枚のものが最も多い L 字型であった(図 2)。 b)(地名非公開、b 地点) サイト内の個体数は 356 で、うち開花個体は 133(37.4%)であった(図 3)。葉枚数分布は葉が 1 枚のも のが最も多い L 字型であった(図 4)。シレトコスミレはヒースのなかにはごく少数が、ハイマツ低木林には 全くみられなかった。 c)(地名非公開、c 地点) サイト内の個体数は 31 個体と最少で(図 5)、うち開花個体数は 16(51.6%)で開花率は他サイトとくらべ 最も高かった。また葉が 2 枚のものが最も多く、他のサイトと異なる葉枚数分布を示した(図 6)。 なお、2005 年より硫黄山登山口周辺の道路を登山者が利用できない状態であるため、このモニタリン グサイト周辺の登山道は過去 4 年間、通常より踏圧が低い状態で維持されている。現在の低い密度と L 字型でない葉枚数分布は(1)花粉や種子の運搬など生物環境、(2)土壌凍結や、砂礫の動きなど無機 環境、(3)踏圧など人間環境のいずれかの影響によると考えられるが現在は特定できない。将来、登山 道入口が利用可能になる前年または当年にモニタリングを行い、踏圧の少ない状態で個体数がどう変化 したかを確認する必要がある。 156 図1.a 地点におけるシレトコスミレの平面分布 図 2.a 地点におけるシレトコスミレの葉枚数分布 157 図 3.b 地点におけるシレトコスミレの平面分布 図 4.b 地点におけるシレトコスミレの葉枚数分布 158 図 5.c 地点におけるシレトコスミレの平面分布 159 図 6.c地点におけるシレトコスミレの葉枚数分布. 160 2.エゾシカによる被食 2008 年 7 月 2 日に調査地でエゾシカによる食痕が初めて確認された。被食を受けたのは(地名非公 開)で 1 株(図 10)、(地名非公開)で 2 株、(地名非公開)で 8 株(図 11)の合計 11 株である。周辺にはコ マクサや稀少植物であるメアカンキンバイ、メアカンフスマもみられたがこれらには食痕はみられず、エゾ シカがシレトコスミレを選択的に食べたと考えられた。周辺の足跡からはシレトコスミレ分布地を利用して いるエゾシカ個体はごく少数のようであった。 また 8 月 23 日にも被食状況の調査を行ったが、新しい食痕は認められなかった。被食を受けた株も新 しい葉が地下茎からのび、一見して被食を受けたとはわからない状態まで回復していた(図 12)。 筆者の 2007 年までの調査によりシレトコスミレの有効個体数(開花個体数)は知床半島全域で 37,511 あるものの生育地面積はごく限られ、10 km2 未満であることが明らかになっている。従ってエゾシカによる 選択的な被食が始まれば、ごく短期間で個体群が絶滅するおそれがある。 したがってシレトコスミレ個体群を保全するためには(1)被食が拡大した際に速やかに把握できる調査 体制、(2)被食拡大の各段階でとるべき保全策をあらかじめ確定しておく必要がある。また今回の調査で は被食から 2 箇月弱のあいだに食痕が目視しづらい状態になることも明らかになった。したがって被食状 況を正確に把握するには調査間隔をより短く設定する必要がある。 図 10 (地名非公開)における被食株 2008 年 7 月 2 日 161 図 11 (地名非公開)における被食株 2008 年 7 月 2 日 図 12 (地名非公開)における回復した被食株 2008 年 8 月 23 日 162 4.謝辞 本調査をおこなうにあたって知床財団の野別貴博、知床山考舎の滝澤大徳、環境省ウトロ自然保護官 事務所の中村仁の各氏に協力いただいた。ここに記して謝意を表す。 5.引用文献 Barkalov V Yu. 2000. Phytogeography of the Kurile Islands. Natural history research, special issue 7: 1–14. 石川幸男.2007.知床半島におけるシカの増加と植物の保全活動.斜里町立知床博物館(編),しれとこ ライブラリー7 知床の植物 2.pp. 54–68. 北海道環境生活部環境室自然環境課(編).2001.北海道の希少野生生物 北海道レッドデータブック 2001.8 pls. + 309 pp.北海道,札幌. 籾山泰一.1982.スミレ科.佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・冨成忠夫(編),日本の野生植 物 草本 2 離弁花類.pp. 243–253.平凡社,東京. Nakai T. 1928. Violae ad Floram Japonicam Novae. The botanical magazin 42: 556–566. 吉村健次郎.1977.知床半島の高山植生 特に数種の植物の分布について.釧路博物館報 243: 3–6. 吉村健次郎.1983.知床半島,遠音別のシレトコスミレ: その分布と個体数.北方林業 35: 230–233. 吉村健次郎・新庄久志.1985.シレトコスミレ群落の組成と構造.環境庁自然保護局(編),遠音別岳原生 自然環境保全地域調査報告書.pp. 297–315.環境庁自然保護局,東京. 163 第2部 平成 20 年度 知床世界自然遺産地域 生態系調査報告会 . 164 . 165 平成 20 年度 知床世界自然遺産生態系調査報告会 財団法人 知床財団 本報告会は、平成 20 年度に環境省予算によって実施された「知床世界自然遺産地域生態系モニタリ ング調査」を中心に、知床半島およびその周辺海域をフィールドとして実施された調査研究の成果につ いて、多分野の研究者、専門家および関連行政機関が一堂に会して、以下のとおり開催された(各報告 の内容については、講演要旨を参照)。平成 18 年度から開始され、今年度で 3 回目の開催となった。今 年度は、開催時間に対する報告が多かったため、知床世界自然遺産地域科学委員会の委員と調整し、 前年度以降から新たな成果が得られた調査、及び過去 2 回の報告会において未報告であった調査を中 心に報告がなされた。 参加者数は、知床における調査及び研究に興味を持つ研究者も含め、約 100 名であった。 写真 1.報告会実施の状況1 写真 2.報告会実施の状況 2 主 催:環境省 釧路自然環境事務所 日 時:2009 年 2 月 4 日(水) 09:30∼17:45 会 場:かでる2・7 710 会議室 1.報告会式次第 09:30−09:35 挨 拶 趣旨説明 北沢克巳 (環境省釧路自然環境事務所 所長) 山中正実(知床財団 事務局長) 166 09:35−10:50 (※氏名左上の○は報告者) 1、陸域生態系(エゾシカ・植生) 座長 梶 光一(東京農工大)・石川幸男(専修大道短大) 09:35‐09:40 座長より調査概要紹介 09:40‐09:55 エゾシカ・植生関連調査 ・知床半島斜里側の沿岸域における希少・在来植物群落調査 ○ 石川幸男(専修大道短大)・小平真佐夫(知床財団) ・知床岳・知床沼地区における利用による荒廃、ならびにエゾシカ採食圧のモニタリングサ イト設定 ○ 石川幸男(専修大道短大)、佐藤 謙(北海学園大)、内田暁友(知床博物館)、村上智子 (村山ギソー(株)) ・知床岬における植生回復試験調査区のモニタリング調査 村上智子(村山ギソー(株))・○石川幸男(専修大道短大)・佐藤 謙(北海学園大)・青 井俊樹(岩手大) 09:55‐10:05 平成 20 年度エゾシカ関連調査 ○ 増田 泰・小平真佐夫・葛西真輔・山中正実(知床財団) 10:05‐10:15 輪採制を用いた隣接地区におけるエゾシカ狩猟 ○ 車田利夫(道環境研) 10:15‐10:25 植物相及び希少植物関連調査 ・知床の植物相―標本 DB 化への道 ○ 内田暁友(知床博物館)) 高橋英樹(北大総合博物館)(代理発表 ・知床半島におけるシレトコスミレの分布 ○ 内田暁友(知床博物館) ・野別貴博(知床財団) 10:25‐10:35 知床岬の植生調査および森林モニタリング調査 ○ 渡辺 修(さっぽろ自然調査館)・石川幸男(専修大道短大) 10:35‐10:50 質疑 10:50‐11:00 ∼ 休憩 ∼ 167 11:00−11:50 2、陸域生態系(鳥類・陸上哺乳類) 座長 梶 光一(東京農工大) 11:00‐11:05 座長より調査概要紹介 11:05‐11:15 知床半島に生息するケイマフリおよび海鳥の現状とその保護 ○ 福田佳弘(知床海鳥研究会) 11:15‐11:25 希少猛禽類にかかる調査について ○ 中川 元(知床博物館) 11:25‐11:35 知床世界自然遺産地域 平成 20 年度ヒグマ関連調査の報告 ○ 小平真佐夫・葛西真輔・増田 泰・山中正実(知床財団)・ 増田隆一(北大院理学) ・釣賀一二三・間野 勉(道環境研) 11:35‐11:50 質疑 11:50‐13:00 ∼ 昼食 ∼ 13:00−13:50 3、河川生態系 座長 大泰司紀之(知床世界自然遺産地域科学委員会 委員長) 13:00‐13:05 調査概要紹介 13:05‐13:15 イワウベツ川における河川工作物改良効果の検証∼サケ科魚類遡上調査について 栗林貴光(ユニオンデータシステム(株) ) ○ 13:15‐13:25 知床半島サシルイ川の魚道改良に伴うシロザケ Oncorhynchus keta の産卵域の変化 ○ 小宮山英重(野生鮭研究所) 13:25‐13:35 知床自然遺産内地域におけるサケ属魚類の河川遡上動態と陸圏生態系への物質輸送に関す る研究 越野陽介・横山雄哉・吉原啓太(北大院水産)・野別貴博(知床財団)・ ○ 工藤秀明(北大院水産)・南川雅男(北大院地球科学)・帰山雅秀(北大院水産) 168 13:35‐13:50 質疑 13:50−15:10 4、海洋生態系 座長 桜井泰憲(北大院水産) 13:50‐13:55 座長より調査概要紹介 13:55‐14:10 知床半島沿岸域のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量 ∼現場観測と衛星観測からのアプローチ ○ 塩本 明弘(東農大生物産業)・齋藤 誠一・平譯 享(北大院水産) 14:10‐14:20 オホーツク海、サロマ湖、ウトロにおけるアイスアルジー ○ 服部 寛(東海大)・A. Macminn(タスマニア大)豊田威信・野村大樹(北大低温研) 14:20‐14:35 知床半島沿岸における浅海域生物相調査 ○ 五嶋聖治・矢部 衞(北大院水産)・阿部剛史(北大総合博) ・小亀一弘(北大院理) ・ 千葉 晋・園田 武(東農大生物産業) ・野別貴博(知床財団) 14:35‐14:45 コンブ群落分布調査及びサケ科魚類 2 種の移動生態調査 ・知床半島東部における漁期のコンブ群落の分布変化 南 憲吏(北大院環)・○宮下和士(北大 FSC)・東条斉興(北大院環)・ 安間洋樹(北大 FSC)・伊藤祐介(北大院環)・野別貴博(知床財団) ・知床半島周辺海域に回帰したカラフトマス(Oncorhynchus gorbuscha)及びシロザケ(O. keta)の移 動生態に関する研究 岳 雪蓮・水越麻仁・本多健太郎(北大院環)・野別貴博(知床財団)・ 三谷曜子・○宮下和士(北大 FSC) 14:45‐14:55 知床における海生哺乳類の出現の季節変化と個体数 ○ 小林万里(東農大生物産業・北の海の動物センター)・笹森琴絵(北の海の動物センター) 14:55‐15:10 質疑 15:10‐15:20 ∼ 休憩 ∼ 169 15:20−16:10 5、社会環境 座長 小林昭裕(専修大道短大) 15:20‐15:25 座長より調査概要紹介 15:25‐15:35 知床国立公園における自動車利用適正化について 中村 仁・高橋啓介(環境省) ・小林昭裕(専修大学北海道短期大学) ・ ○ 及川宏之(株式会社ドーコン) 15:35‐15:45 知床五湖におけるガイドツアー参加に対する支払意志額の推定 庄子 康・椎名博之(北大院農) ・久保雄広(北大農) ○ 15:45‐15:55 羅臼岳における携帯トイレに対する登山者の意識 愛甲哲也・庄子 康(北大院農)・山口和男((有)自然環境コンサルタント) ○ 15:55‐16:10 質疑 16:10−17:40 6、総合討論 座長 大泰司紀之(知床世界自然遺産地域科学委員会 委員長) ・ 全体を通しての意見交換 ・ 平成 22 年度以降の調査報告会の継続についての意見交換 17:40−17:45 閉会挨拶 北沢克巳 (環境省釧路自然環境事務所 所長) 170 2.報告会における討論について ■第1部 調査報告会のあり方など ●高橋啓介ウトロ首席自然保護官より、総合討論に向けた話題提供(パワーポイント使用) 。 科学委員会における議論の重点 2 つ(長期モニタリングと遺産管理計画)を紹介後、調査報告 会のあり方について課題提起。 1)調査報告会は、今回が 3 回目。学際的交流の場、また行政と研究者の意見交換の場として役 立っているとの評価あり。 2)環境省の生態系モニタリング調査予算(現行予算枠組)は平成 21 年度まで。平成 22 年度 以降は予算措置が不透明。 3)調査報告会を今後どのように運営していくか?皆様のお知恵を拝借したい。 ●出席者からの意見 *何らかの形での継続は必要。しかし集まりやすい時期・場所はいつか?生態学会の北海道地区 大会は、地区会の正式な連携プログラムとしては無理だと言われた。函館の北洋研究シンポ ジウムも、必ずしも海域関係者全員が集まるわけではない。 *屋久島の(科学委員会の)例では、NPO に助成金が出ており、NPO が 7-8 人に旅費を出す形 式で今度やる予定である。しかしこのような形は長続きしないだろう。しかし、何らかの形 で続けるべきである。 *やるなら、やはり札幌で年 1 回が良いのではないか? *斜里や羅臼が調査報告会会場でも行くという人は、傾向を知りたいので挙手願いたい(数名が 挙手)。 *科学委員の一人としては、調査報告会は科学委員会と日程を合わせて実施されるものと考えて いた。必要であるなら、科学委員会は今後も続くはずだから、それに付随して予算措置をす るよう行政側は努力すべきだ。 *この報告会の継続は環境省予算の獲得をお願いしたいが、その獲得のために我々は最大限協力 しなければいけない。 *何年かに一度は地元でも開催して、地元のガイド・観光関係者等が勉強できる場を提供すべき。 *座長まとめ:この報告会は必要である、当面科学委員会と連動する形で継続するべき、毎年で なくてよいので地元で開催するべきという点は共通認識。この件については、来年度に向け て論議を続けていくものとする。 ■第2部 モニタリング等の課題について ●松田委員(座長)より、パワーポイントを使っての論点整理あり。 1)広域的な視点による管理(日露、気候変動) −アザラシ、ホットスポット、アイスアルジー、種分布 171 2)シカの植生指標と密度操作実験 −増えすぎを示す植生変化は? 3)社会的要因の指標(海域について欠落) −ケイマフリと観光船、オオワシとヒグマと置餌 −レジャー目的船舶等の航行や無秩序な餌やり・観察等による悪影響の懸念→ →「知床エコツーリズムガイドライン」の効果的運用 4)河川工事とサケ遡上モニタリング −海域と陸域の相互関係 5)この報告会の持ち方 − 年次報告書 6)海洋環境 ●出席者からの意見 [ 海域に関する研究、及び、広域的な視点による管理(日露、気候変動)等について] *亜寒帯生態系に関するプログラム(ESSS: Ecosystem Study of Subarctic Sea)会議メンバー の間では、気候変化によるオホーツク海と親潮生態系のモニタリングについては、日本とロ シアが責任を持って調査するべきとの議論があり、知床を「ホットスポット」として調査し ていこうと提案している。2012 年の長期モニタリング開始までに、知床をホットスポットと して国際的に位置づけさせたい。知床の中でも特に環境変動に敏感な場所(ミニホットスポ ット的な場所)や種をピックアップしてモニタリングしていくことも一案。 *海で生態系を定量化して観察する研究をずっとしている。ここで言っている「モニタリング」 が、どういうことを指しているのか、位置づけがよくわからない。「モニタリングの質」は、 どの程度を求めているのか?どこがランディングポイントなのかが課題である。 *「温暖化適応」という視点が必要。知床での取り組みで、温暖化を止められるものでもない。 温暖化の影響が出た後、知床でどう対応するかが大事。 *長期的なモニタリングの継続について、地元の関係機関・団体などが継続して行けるものはな いか、調査頻度を落とせないかなど、現実的に継続可能な組み立てを検討しようという論議 が科学委でも行われている。 *特定の環境変化に敏感な種のみ見て大きな変化を感知することは難しい。動物相や植物相を把 握することも重要。例えば 10 年おきにしっかりおさえておくことが欠かせない。そこは、環 境省にしっかり頑張って予算をとってもらうしかない。その 10 年の合間は、ある程度素人に やってもらって隙間を埋めてもらうのも良かろう。ただし、長期の定期調査はプロがやらな いといけない。 *種の同定ができる分類のプロの育成も重要である。分類のプロが絶滅危惧種状態。 *温暖化の影響は、水温上昇よりも、海中に CO2 が溶けることによる海水の酸性化で顕在化する と言われている。 172 *インベントリー調査をきちんとやってこそ、初めてホットスポットはどこか、指標種は何かと いう議論が可能になる。40 年前の海藻調査は、足かけ 4 年で 12 回実施している。浅海域生 物相調査について、我々は 3 年で 6 回しか実施していないため、あと 1-2 回は調査を実施し てしっかりした資料にし、後世に引き継ぎたい。 *今はクロロフィルをサイズで見ているが、やはり中身の種も見ないと正確に評価できない。し かし継続は簡便でないとできないので、ジレンマがある。一つのやり方はリモセンではない か。それに加えて、誰かが船を出して、そのデータをみんなで持ち寄り、解析する、という 枠組みがあるとよい。こういう会はそのための一つの選択肢だと思う。 *モニタリングに関しては、遺産を管理するためのものであるため、行政が責任を持って予算を 獲得するべき。 *研究会のあり方については、行政に予算を期待するのではなく、 「知床学」として、知床に関す る情報交換・共有の場であるべきと考える。 *海洋モニタリングについては、ESSS、PICES、GLOBEC など様々な国際的枠組みの中での情 報提供の場であってもよい。 *調査報告会の開催時期については、年度末は、卒論や入試などがあり、忙しい。年度末以外に してほしい。 *報告会の発表内容も、演題数が多すぎて内容が要約的になってしまっている。手法を再考すべ き。 *座長まとめ: 日本の EEZ 内の生物多様性保全の戦略が必要。知床はそのための突破口になり える。そのような観点に立って、3/8 に予定されている日露生態系シンポでも議論いただきた い。 [シカの植生指標と密度操作実験について] *シカの密度を 5 頭/km2 以下にすれば、林床植生への影響を抑えられるとのおおよその知見があ る。植生の指標種や高山植生との関係については、先ずは試行的にやってみて、結果を見て 指標開発を進める。 *知床岬で捕獲されたシカの齢構成についての解釈だが、高齢のメスが多く、妊娠率は 98%であ った。これは子ジカに対するクマの捕食圧が高く、加入が制限されているということではな いか?人間による捕獲も合わせて、シカの個体数調整のためにクマとの協力関係が結べるか もしれない。 *斜里町側での秋のライトセンサスでも、100 メス比(メス成獣 100 頭あたりの、連れられてい る子ジカの頭数)は下がっていない。したがって 6 月の子ジカ捕食だけが若いメスがいない 理由ではないかもしれない。 *春先衰弱しているシカ(子ジカ)をクマが捕食するという自然死はあるのではないか? 173 *植生について補足したい。今後、高山帯での急速かつ局所的な採食圧が懸念される。高山帯は これまでシカの採食圧を受けたことがなく、急激な変化が起こる可能性があり、慎重に対処 しなければならない。知床では高山帯はハイマツが優占しており、その中に湿原植生や雪田 群落や風衝地や岩礫地の植生群落(シレトコスミレ生育地含む)が点在している。それらへ の影響が指標になりうる。 *「クマとの協働」と言わず、いっそクマに任せてしまうのも一つの手ではないか?そのために はクマにもっとシカの味を覚えてもらわなくてはいけない。あえてシカ死体を置いてみると か。 *低標高地では現在も高い採食圧が持続しているとのデータはあるか?植生回復調査のために設 定した方形区の、外側の植生の劣化が一段と進んでいるような気がするのだが。 *知床岬では密度操作実験の後、ササが伸びてきた。劣化ばかりではなく回復も(低標高地で) 強い採食圧が引き続きかかっていたことの証拠になると思う。 *現在のモニタリング計画素案では、定期的な植物インベントリー調査は、半島各地に設置した 広域採食圧調査などの各種調査プロットを観察していくことで代行するという案になってい るが、調査プロット外も含めて広域的に踏査して植物相を把握する調査は必要ないか? *植物インベントリー調査は、原則的にはシラミつぶしに踏査するべきだと思う。ただ、データ ベース作成の過程で、調査の空白エリアがハッキリすれば、そこへ現地調査に行って調査プ ロットを設置するという話になるだろう。 *座長まとめ: シカと植生に関係する指標種については、目途がついてきたとの感触がある。 先ずは試行しながら指標開発を進めていくことが大事だろう。 [ 社会的要因の指標について] *ケイマフリが観光船の影響で減少して 100 羽を切った、というのは衝撃的なデータだ。地域の 観光資源の損失であり、知床の観光が持続的産業になっていないということになる。 *リクリエーション利用のインパクトに関する研究は、高山帯で始まったもので、もともと世界 的にも少ない。知床でも、海については、社会的要因調査のモニタリング項目として欠けて いた。方法は 2 つあり、①規制する、②埋もれている資源の価値を磨き、マナーの啓発や環 境教育で問題を解決する、という方法がある。システムをうまく動かす仕組み作りが重要。 こういった場でいろんな知見を積み上げていきたい。 *知床の利用適正の話は陸ばかりであり、海についても必要と指摘されている。環境省本省で行 った国立公園制度の検討会についても、国立公園などの保護地域は社会的な存在であるにも かかわらず、検討員が自然科学の専門家ばかりで、社会科学的なアプローチができる委員が いないという批判が外部からあった。自然科学によって分かった知見を下に、実際の保護管 理を実行するには社会科学のノウハウが必要である。知床では全国のトップランナーとされ 174 ているので、自然科学と社会科学を融合させた地域管理を作り上げていきたい。 *観光船による高速航行や海鳥営巣地への接近などが問題だが、観光客がそんなことを求めてい るのか疑問である。貴重な海鳥がいると伝えれば、それをゆっくり見たいと観光客は思って いると思われるので、そのような客の意向を調べて結果を業者に伝えるのが良いのではない か? *そのような社会科学的調査は難しい。例えば「こんな運航法であなたは満足していますか?」 ということを観光船の乗客に聞くのは難しい。 *陸域の利用調整については広域的に見ないといけないと思う。例えば知床連山で規制を強化し たら、羅臼湖の利用者数が増加するというような可能性も出てくる。 *座長まとめ: 陸海における人為的影響に関する自然科学者と社会科学者との連携が重要とな る。 [ 河川工作物と河川生態系の保全等について] *やっと日本でも野生魚の遡上状態のモニタリング法・評価法が確立されてきたと考えている。 知床世界遺産の登録の価値である陸域と海域の相互作用についても明らかにしなければなら ないが、安定同位体研究で道筋が見えてきた。今の知床の河川が本来の生態系と言えるかど うかという本質的な議論も必要となる。 *ダム改良による自然遡上増加後に発生する諸問題に関する整理が必要な時期になっている。サ ケマスのクマやワシなどによる利用等について、具体的なデータを出す調査が必要になって くる。ダム改良でサケマスが遡上するようになって、野生生物がそれらを利用可能となり、 彼らの活動が変化してきている。クマなどについては危機管理上も現状把握が重要となる。 *保護の進展やサケマスの溯上促進により、大きな変化が出てきている。ヒグマについては保護 地域の周辺地域・隣接区域に重大な影響がすでに出てきている。周辺地域も包含する危機管 理も含む管理計画の策定が、近い将来、すぐに必要になる。 ■北沢所長 締めの挨拶要点 *予算措置については全力で努力するが、成果主義で実績や効果を求められる現状にあることを ご理解いただき、後押しをお願いしたい。 *報告会は H22 年度以降、予算も無くできないということではなく、今と同じ形での継続はでき ないということである。 *みなさんのお知恵を拝借したい。データの積極的な提供もお願いし、それらを知床の保全に活 かしてゆきたい。 175 3.資料 講演要旨 知床半島斜里側の沿岸域における希少・在来植物群落調査 ○ 石川幸男(専修大道短大)・小平真佐夫(知床財団) エゾシカによって著しい採食圧を受けている知床半島の海岸部の高茎草本群落やガンコウランなどの 風衝地群落の現況を確認するために、2005年より調査が進められてきた。2005年には斜里側と羅臼側を 網羅して在来植物の残存状況の概要が把握され、2006 年には方形区を用いた組成調査が実施された。 これらの調査によって、主要な残存地点が明らかにとなったことから、2007 年には羅臼側海岸部を踏査 し、これまでの調査地点も含めて調査区を固定化し、今後のシカ採食圧の変化をモニタリングしうる体制 を整えた。2008年には昨年の羅臼側と同様に、斜里側の知床岬∼カムイワッカ間を対象に、調査区を固 定して組成調査を行った。 調査は8月15日から19日に実施され、固定調査地を設定したのは知床岬(文吉湾以南)∼獅子岩間、 イダシュベワタラ∼カパルワタラ間、およびカムイワッカ川河口右岸側の半島部分の、大別して3地域であ る。当初に調査を予定していたカパルワタラ∼ルシャ間では、海況が不良であったために調査が実施で きなかった。 過年度の調査から残存程度が少ないと危惧された高茎草本群落を中心に確認を行った結果、知床岬 ∼獅子岩間で3地点5方形区、イダシュベワタラ∼カパルワタラ間では2006年の調査地点と方形区を含め て15地点27方形区、およびカムイワッカ川河口右岸側では1地点6方形区が設定された。したがって、合 計19地点をGPSでマーキングし、38方形区で組成を確認するとともにその位置を写真で記録したことにな る。今回に調査した斜里側において、高茎草本群落ならびに風衝地群落がよく残存している地点は獅子 岩付近、イダシュベワタラ∼マムシの川間、カムイワッカ川河口右岸であった。 今回の調査で特筆される点は、レタラワタラ∼マムシの川間の岩礫の崩落地のトドマツ林に位置する地 点(08S08)で風穴植生が確認されたことと、カムイワッカ川右岸の小半島地点(08S12)において、シカの 影響をほぼ受けていないと推察される高茎草本群落がまとまって残存していたことの2点である。前者で は岩礫上にトドマツが生育しているものの、その中心部にはトドマツを欠く直径100m程度の円形の裸地が あり、調査地点はトドマツ分布域の下部に近い汀線間際に設定された。ここでは、岩塊の隙間にある冷気 の吹き出し地点を中心とした場所がガンコウランによって密に被われ、汀線間際の岩峰上の気温が 25.4℃であったのに対して、その噴出し地点の気温は8.6℃と著しく低かった。こうした風穴地は、知床半 島の多様な植物群落の一形態を示すと考えられ、トドマツを欠く裸地部分を含めて全貌の把握が必要と いえる。また、この場所と同様に海岸線近くに岩礫地が分布する地点はいくつか確認されていることから、 植生の確認が必要であろう。後者の高茎草本群落はその広さが1ha程度であるとはいえ、エゾノヨロイグ サ、エゾノシシウド、オニカサモチ、ホタルサイコなどのセリ科高茎草本に加え、エゾゼンテイカ、ススキ、ア キタブキ、ナガバキタアザミなどの種も豊富に生育しており、世界遺産としての調査で確認されたなかで はもっとも保存状態の良い海岸高茎草本群落といえる。 2008年までに固定化した方形区は、羅臼側を含めて67方形区(斜里側38ヵ所、羅臼側29 ヵ所)になる。 斜里側で2008年に確認できなかったカパルワタラ∼ルシャ間において、固定化した方形区を設定するこ とが2009年の課題である。 176 知床岳・知床沼地区における利用による荒廃、 ならびにエゾシカ採食圧のモニタリングサイト設定 ○ 石川幸男(専修大道短大)・佐藤 謙(北海学園大)・ 内田暁友(知床博物館)・村上智子(村山ギソー(株)) 知床岳、知床沼地区には非公式の登山ルートがあるために、その利用者が植生に与える影響を把握 することが求められる。同時に、一昨年度の遠音別岳周辺、昨年度の知床連山に引き続いて、今後のシ カ採食圧を継続的にモニタリングする目的で低地から高山までをセットとして一連のモニタリングサイトを 設定する必要があったことから、本調査は、両者を兼ねて実施された調査である。 調査は8月9日から12日にかけて実施されたが、悪天候のために知床岳には到達できず、知床沼に2ヵ 所(SN1と2、標高約920m)、より下方の登山ルート沿いでダケカンバ主体の森林部分に1ヵ所のサイト (SN3、標高約400m)を設定した。このうちSN1とSN2(どちらも長さ24m、幅1m)は湿性草原に相当するこ とから草本層の組成調査を実施し、SN3では混合ベルト法(長さ100m、幅4m)を用いて、上層の林木個 体から下層の草本までを調査した。また、1980年代初頭の北海道の総合調査の際に、本報の著者の一 人である佐藤を中心にしてミヤマハンノキ・ダケカンバ林に設定された調査区(SB-22、20m×5m、標高約 770m)も、その場所を再現できたので組成を再測した。 知床沼においては、上の沼の西側に1ヵ所(SN1)、下の沼の北側で唯一のキャンプサイトとして利用さ れている場所に1ヵ所(SN2)、利用者の影響をモニタリングする帯状区を設定した。SN1は、佐藤が1980 年代初頭に調査した場所とほぼ同じ場所を再現して設定された。佐藤の調査結果と比較すると両帯状区 における登山者による踏みつけの影響は明らかであったものの、2004年にこの地を訪れた際の状況と比 較した場合には、全般に大きな変化は確認されなかった。したがって、世界遺産指定以降は特段に利用 状況の変化は認められなかった。 一方で知床沼へのシカの侵出は顕著であり、影響が強く懸念された。今回の調査では、従来は植生記 載が不十分であった知床沼の植生の全貌を把握することも念頭においていた。佐藤の1980年代初頭の 調査では悪天候のために沼の西岸のみを調査していたために、今回の調査では左岸側を確認したところ、 シカの踏み跡が縦横に走り、採食跡もいくらか認められ、植物の生育期にシカが知床沼で採食しているこ とは明らかといえる。佐藤が調査したSB-22においても林床のチシマザサが激減した一方でタカネノガリヤ スが優占しており、踏圧につよいヒメスゲ等も被度が高かったことから、シカの影響を反映しているものと 推察された。SN3でも林床植生は貧弱であったことから、すでにある程度はシカの採食を受けているもの と推察された。 なお、SN3 のある大崩れ(標高約 400m)から SB-22 までは、ウナキベツ川上流の大崩壊地の上縁にそ ってルートがつけられていることから、崩落の拡大が懸念されている。今回の調査では、2004 年に撮影し た写真と今回の写真を対比した結果、大きな変化は確認されなかったものの、定点からの写真撮影によ って、変化を監視することが求められる。 177 知床岬における植生回復試験調査区のモニタリング調査 村上智子(村山ギソー(株))・○石川幸男(専修大道短大)・ 佐藤 謙(北海学園大)・青井俊樹(岩手大) 知床岬に生育する在来種の保護と回復を目的として防鹿柵を3ヵ所設置し、防鹿柵の内外に設置して いる固定方形区のモニタリング調査を継続している。文吉湾に近いエオルシの山地高茎草本群落ではセ リ科草本を主体とした群落の回復を、アブラコ湾のガンコウラン群落ではガンコウランを主体とした風衝地 群落の回復を目指している。また、根室側の亜高山高茎草本群落ではシレトコトリカブトなどの亜高山草 本の回復を目指している。エオルシの山地高茎草本群落とアブラコ湾のガンコウラン群落では、防鹿柵 の設置後 6 シーズンが経過し、根室側の亜高山高茎草本群落では 4 シーズンが経過した。いずれの区 画でも柵内でも在来種の回復は緩やかに進んでいた。 本年の調査は 8 月 14 日と 15 日の両日に実施された。エオルシの山地高茎草本群落では、回復の目 的としている多くの種の開花個体の増加がみられたが、セリ科植物ではやや減退が確認された。すなわ ち、カラフトニンジンとエゾノシシウドにおいて、昨年度は高被度でかつ開花結実が確認された調査区内 で減退が目立っていた。このことの理由としては、これらの種が一度開花・結実すると枯死してしまう一稔 草(一回結実性多年草)である可能性も考えられたものの、その実情は不明であり、今後もセリ科を含む 山地高茎草本群落の組成を観察する必要がある。なお、エゾノシシウドと同属(Coelopleurum)のミヤマゼ ンコ、カラフトニンジンと同属(Conioselinum)のミヤマセンキュウは一稔草であることが知られている。アブ ラコ湾のガンコウラン群落では、全般に回復の目的とする種の個体が増加しており、特にチシマセンブリ では未開花個体の増加が著しかった。根室側の亜高山高茎草本群落では柵外に比べて柵内で群落高、 植被率、種数が大きい傾向は昨年と同様であった。柵内の群落高は昨年より大きくなって変化がみられ たものの、植被率と種数の面では昨年からの変化は柵内外ともにごくわずかであった。柵の設置以前に 優占していたトウゲブキが依然として優勢である事が他の回復を妨げている可能性が考えられる。 178 平成 20 年度エゾシカ関連調査 ○ 増田 泰・小平真佐夫・葛西真輔・山中正実(知床財団) 知床岬エゾシカ密度操作実験(捕獲作業) 本実験は特定管理地区である知床岬のエゾシカ越冬数を 3 ヵ年で半数以下に減らし、同地域に特徴 的な植生群落の地域的絶滅を回避しようとする試みで、捕獲と並行してシカの越冬数低下に伴う植生変 化のモニターも行われている。具体的な捕獲目標としては、同地域でのシカ越冬数を過去最高の 600 頭 (航空カウント結果等から)とすると、1 年目に 150 頭、2 年目 100 頭、3 年目 60 頭のメス成獣を捕獲するこ とで越冬数が 300 頭以下になると予測されている。初年度に当たる H19/20(2007/08)年冬には、メス成獣 150 頭捕獲を目標としたが 89 頭の捕獲に留まった。よって 2 年目の今年はメス成獣の最低捕獲目標を 120 頭に上方修正し、12 月の捕獲作業 3 回でメス 34 頭を捕獲した。今後は 3-4 月で目標数捕獲を目指 す。 エゾシカ個体数動向 ①知床岬地区: H20(2008)年 3 月の航空カウントは 447 頭。上記作業で捕獲した 33 頭を加え、この冬 の越冬数を 480 頭と推定した。前年(518 頭)、前々年(524 頭)とほぼ横ばい。密度操作の効果が出るの は H20/21 年冬からであり、この推定越冬数は想定内である。H20 年 4 月の自然死亡調査では 0 才 1 体 の確認に留まったが、密度操作実験で捕獲した死体のほとんどがクマに消費され、回収時に発見できな くなっていることから、確認死体数は実際の自然死亡数を大きく下回ることが疑われる。 ②幌別・岩尾別地区: H20 年度秋は 4.5-5.5 頭/km と昨年(6-7頭/km)より漸減。百メス比は 2006 年の最 低期(10-17)に比較するとやや高い(28-34)。 ③ルサ・相泊地区: H20 年も過去同様、11 月まで 100 頭前後(8km 区間; 12.5 頭/km)で推移している。 越冬群が移動してくるのはこれから(実施中)。 ④真鯉地区: H20 年 12 月に 0 頭、H21 年 1 月 17 日 32 頭。輪採制実施中の可猟区であるが、積雪量 の増加とともに目撃数も増加している。 ⑤峯浜地区(羅臼側隣接地域): 10 月に実施、約 2 頭/km で平年並み。 *①環境省・知床財団、②斜里町・知床財団、③羅臼町・知床財団、④知床財団、⑤北海道による実 施。 179 輪採制を用いた隣接地区におけるエゾシカ狩猟 ○ 車田 利夫(北海道環境科学研究センター) 近年のエゾシカ狩猟においては,大幅な規制緩和の実施にも関わらず,捕獲数は頭打ちとなっている. 捕獲数が伸びない理由の一つに,エゾシカの学習効果による捕獲効率の低下が挙げられる.これは,解 禁当初は比較的捕獲しやすいが,連続して狩猟圧をかけ続けると,時間の経過とともにエゾシカが学習し, 狩猟者が近づきにくい場所や発砲が禁止されている夜間に活動の場所や時間をシフトするため,捕獲し にくくなるというものである.この影響を低減する方法として,狩猟期間中に一定間隔でシカの警戒心を弱 めるための禁猟期間を設ける一方,狩猟者の出猟機会を確保するため,可猟区を小ブロックに分割し, 隣接するブロックの可猟期間を交互に設定するという「輪採制システム」が検討されてきた. 知床世界自然遺産地域に隣接する地域は,羅臼町及び斜里町側ともに一般狩猟が可能な地域であり, 両町併せて年間 600 頭前後のエゾシカが捕獲されている.この地域でのエゾシカ狩猟は,知床半島エゾ シカ保護管理計画に基づく,遺産地域隣接地区における個体数調整事業として位置付けられており,平 成 19 年度には,隣接地区での捕獲数増加を図るため,道内で初めて輪採制が導入された. 平成 19 年度の輪採制では,羅臼町を 2 地区(A,B 地区),斜里町を 3 地区(C,D,E 地区)に区分し, E 地区を除く各地区では,約 2 週間間隔で可猟期間と禁猟期間を交互に設定した.さらに,同じ町内の 2 地区の禁猟期間は重複しないように設定した.その結果,平成 19 年度の両町における狩猟努力量はほ ぼ例年並みが維持され,輪採制が狩猟者の出猟頻度に大きく影響することはなかったと考えられた.しか し,羅臼町では,狩猟努力量が例年を大きく下回る時期があり,これは,従来羅臼町全体に投資されてい た狩猟努力量を,面積の小さい A 地区だけでは吸収できなかったためと考えられた.羅臼町では,B 地 区の捕獲効率が前年度より上昇したため,町内の捕獲数は前年度を上回った.斜里町では前年度の 2 倍の捕獲数となったが,これには従来禁猟区であった C 地区の新規開放など,輪採制以外の影響も大き いと考えられ,過去との比較に基づく輪採制の効果の検証はできなかった.禁猟期間の前後の捕獲効率 を比較すると,多くの場合で禁猟期間後の捕獲効率の方が高くなっており,2 週間の禁猟にはエゾシカの 警戒心を弱める効果があると考えられた. 以上のように,輪採制には捕獲数の増加に一定の効果があると考えられたことから,地域区分や禁猟 期間の長さ等に一部変更を加えた上で,平成 20 年度にも継続実施しているところである. 180 知床の植物相―標本 DB 化への道 高橋英樹(北大総合博物館)(代理発表 ○ 内田暁友(知床博物館)) これまで知床半島から報告された維管束植物(シダ植物以上)のうち半数近くの種類で証拠標本が引 用されてこなかった。より完成度の高い知床半島の植物リストを作成するためには、証拠標本をまず確定 することが必要である。 現在、北大総合博物館植物標本庫(SAPS)に保管されている植物標本の中から知床産標本を選び出 し、ラベルデータを入力する作業とともに、北海学園大佐藤氏より寄贈された標本に整理番号を付与して データ入力する作業を進めている。 2007 年度の作業で、合弁花類 1013 点のデータ入力を終えた。さらに 2007 年度から 2008 年度(今年 度)にかけて、単子葉類 993 点、離弁花類 1149 点のデータを追加した。この結果、現時点ではシダ類・ 裸子植物を除く種子植物 3155 点の入力が終わった。さらに、最近採集された未整理標本が 1000 点近く 残っている。来年度には、これら未整理標本と SAPS のシダ類・裸子植物標本の DB 化入力を終える予定 であり、最終的には 4500 点近くからなデータベースが完成する。ただし証拠標本の再同定・精査は不完 全であり、より完全な知床半島の植物リストを完成するには、さらに1,2年かかるであろう。 以下このデータベースを活用してできること(できそうなこと)と課題について述べる。 (1)知床半島域における植物種の現存量(個体数)の推定 採集しにくい条件(大きすぎる/小さすぎる個体サイズ、植物体に刺がある、岸壁・水中など特殊な生 育地に生えるなど)が変わらない種類間でなら、採集量(標本点数)は植物種の現存量にほぼ比例する だろう。例:ラン科ハクサンチドリの標本点数は 14 点だが、同じラン科のキンセイランやサイハイランは1点 しかない。知床半島域においては、ハクサンチドリに較べるとキンセイランやサイハイランがより希少である と推定できる。 (2)時代による植物種の現存量の変動(時間的なパターン) 調査者側の標本採集活力が時代によって変わらないならば可能だろう。現実には、時代によって調査 活力や調査地域は変動するので、詳細に解析できる例はまれだろう。それでも、「キンセイランは 1948 年 に一度採集されただけ」という事実から、当該地域から本種が絶滅したのかどうか、といった調査課題を設 定することは可能だろう。 (3)植物種の自生地分布パターンの違い(空間的なパターン) 地理分布パターンの解析ができる可能性はより高い(半島基部∼先端部、斜里/羅臼側)。ただし現 地調査が半島域全体で網羅的に行われる必要がある。実際には、密に調査されている地域は限られて いるので、調査課題設定の上で有効なくらいかもしれない。 (*)近隣地域データとの比較 千島列島南部、道東地域(例えば根室半島)などとの比較により、植物種の移動経路の推定などが可 能。ここでも新たな研究調査課題設定のための基礎データとなりうる。 181 知床半島におけるシレトコスミレの分布 ○ 内田暁友(知床博物館)・野別貴博(知床財団) シレトコスミレは高山の風衝砂礫地に生育するスミレ科の多年生草本で,知床半島および南千島に分 布する(Barkalov 2000).知床半島で見られる植物では種としての分布域が最も限られており,北海道版 レッドデータブック(北海道環境生活部環境室自然環境課 2001)で絶滅危急種(Vu)と判定された稀少植 物であるとともに知床半島の象徴的な植物として親しまれている. 知床半島における産地については硫黄山と羅臼岳,遠音別岳の 3 産地があげられている(Nakai 1928; 吉村 1977; 籾山 1982)が,羅臼岳に関しては近年の確認がなく,現在確実な産地は硫黄山と遠音別岳 の 2 産地である. 現存量についての定量的なデータは 1980 年代の遠音別岳のものがあるが(吉村 1983; 吉村・新庄 1985),それ以降は調査されていない.また硫黄山ではこれまで調査が行われていなかった.シレトコスミ レの知床半島全域での現状把握を行うため,2005-2006 年に遠音別岳で,2007–2008 年には硫黄山で現 存量と分布域の全容を明らかにするため調査を行い,今後の増減の傾向を把握するために 4 つの方形 区を設定してモニタリングサイトとした. 調査の結果,知床半島におけるシレトコスミレの成熟個体数(開花個体数)の合計は 37,511 個体であっ た.また生育地面積は 10 km2 未満であると推定され,知床半島のなかでも極めて限られた地域に集中し て分布していた. また硫黄山では 2007,2008 年の両年ともにシレトコスミレ分布地でエゾシカの新しい足跡がみられ, 2008 年には初めてエゾシカによる食痕が確認された.エゾシカには個体数は少ないものの,高山を夏季 に定常的に利用しているものがいること,そして食痕のあったシレトコスミレ個体の周辺でみられたコマク サ,メアカンキンバイ,メアカンフスマに食痕がなかったことから,エゾシカが今後シレトコスミレを選択的に 食べる可能性があることが明らかになった. 知床半島のシレトコスミレは生育地が 2 箇所に集中し生育面積も限られているため,エゾシカに食草と して選択されれば速やかに絶滅の危機に瀕する可能性が高い.したがって数年は夏季(6–8 月)にエゾシ カ被食の有無についての監視が必要と考えられる. 182 知床岬の植生調査および森林モニタリング調査 北海道森林管理局 (調査・とりまとめ ○ 渡辺 修(さっぽろ自然調査館)・石川幸男(専修大道短大)) ■知床岬の植生分布とその変遷 [目的・方法] 知床岬の草原部では、エゾシカの被食圧の増大により植生の変化が見られ、各種の調査や実験が実 施されてきている。本事業では、空中写真を元に知床沼以北の約 5400ha の 1980 年と 2008 年の植生を 判読し、岬先端地区については植物相・群落・植生分布の現地調査の結果も合わせて、より詳細な植生 図を作成する。 現地調査は 2008 年 8 月に実施し、302 種の植物を確認し、既存調査と合わせて 348 種の目録を作成 した。また 28 調査区の群落調査結果と既存報告をもとに 15 群落に区分した。その際、ナガハグサ-オオス ズメノカタビラ群落などの代償群落と、ハンゴンソウ・トウゲブキなどの忌避植物が増加している群落をエゾ シカの急増による「偏向遷移群落」と定義して区分した。 [結果] 草原部分 83.5ha の植生区分のうち、1980 年には見られなかった偏向遷移群落が 27.6ha(33%)存在し ていたのに対して、高茎草本群落は大幅に縮小していた。また 50.0ha 見られたササ群落では、ササの被 覆面積・生育高が減少し、ヤマアワ-ササ群落の増加やハンゴンソウのパッチの増加などの変化が見られ た。 ■知床岬森林実験区(エゾシカ防除)のモニタリング調査と森林構造の変化 [目的・方法] 2004 年に岬地区の混交林に設置された森林調査区(囲い区・対照区、各 1ha)の再測調査を実施し、 2005 年の毎木調査結果からの 3 年間の変化についてまとめた。再測は、樹高 2m 以上の全個体と、稚 樹・林床植生を対象に実施した。 [結果] 囲い区は生立木 586 本・総胸高直径断面積(BA)48.1 ㎡、対照区は生立木 1095 本・BA 48.7 ㎡で、3 年間で本数はそれぞれ約 5%減少したが、BA は約 1%増加した。両調査区とも、すでに設定以前にエゾ シカによる樹皮剥ぎの影響を強く受けており、3 年間での枯死・成長動態に大きな差は認められなかった。 ただ、前回多数の枯死個体が見られたナナカマド・イチイなどのエゾシカの選好性が高い種はこの 3 年で も約 3 分の 1 が枯死しており、設定以前の被食の影響が残っていると推察された。 樹高 2m 以上への新規加入個体は、対照区ではトドマツのみで広葉樹は確認されなかったが、囲い区 ではシウリザクラなど 12 本が確認された。これらは主に萌芽によるものだった。樹高 30cm 以上の稚樹調 査では、囲い区で 41 本(0.33 本/㎡)の広葉樹が確認されているため(対照区は 0 本)、エゾシカの除去に より、徐々に実生更新も増加してくると期待される。 183 知床半島に生息するケイマフリおよび海鳥の現状とその保護 福田佳弘(知床海鳥研究会) ケイマフリの国内での繁殖地は、青森県と岩手県の一部と北海道の根室半島・道南の松前小島・天売 島そして知床半島である。知床半島では、主に西側の斜里町側でのみ繁殖し、その周辺の海域に生息 している。 これまでの繁殖期における生息確認調査の結果の最大個体数は、2002 年から 2006 年の間では約 130 羽から 140 羽であったが、2007 年には 107 羽そして 2008 年には 98 羽と 100 羽を切ってしまった。 その減少の原因のひとつとして、世界遺産に指定される前後から増加した高速で航行するクルーザー 型の観光船の影響が考えられている。観光クルーザーの航路がケイマフリの繁殖する崖や生息する海域 と重なっていることから、航行による採餌活動や繁殖活動への影響が懸念されている。 観光船の接近による影響の 1 例として、2005 年は 7 巣の繁殖が確認されていた知床五湖の断崖では 営巣地に約 10m以内に接近し「ケイマフリの営巣地」であるとスピーカーから大音量でアナウンスしていた。 その結果、2006 年はこの場所での営巣の確認ができなかった。2007 年と 2008 年には 1 巣のみの確認で あったが、いずれも繁殖期の途中で巣への出入りが確認できなくなり営巣途中で放棄してしまった可能 性がある。 観光クルーザー以外の影響として、海流や海中の環境の変化などによる餌資源の減少などが考えられ るが、その因果関係については明らかにされた研究はない。 一方、知床半島で繁殖するケイマフリ以外の海鳥類は 2008 年の調査の結果は、ウミウ 628 巣・ウミネコ 220 巣・オオセグロカモメ 1154 巣であった。近年、繁殖地にヒグマが侵入し雛を捕食している。2008 年の 例では、知床五湖の断崖のウミネコ繁殖地・知床岬に近いオオセグロカモメ繁殖地の文吉湾離岸堤でヒ グマが上陸して雛を捕食していたという目撃情報があった。また、フレペの滝では、オオセグロカモメが 2006 年に 385 巣が確認されていたが、育雛期の 7 月にヒグマが侵入しほとんどの雛を捕食してしまった。 その後、2007 年には 136 巣と 2008 年は 1 巣と激減してしまった。これは、ヒグマの侵入し雛を捕食した影 響が出ていると考えられる。 今回の発表では、環境省の委託調査等で行ってきたケイマフリおよび海鳥類についての調査と保護の 現状そして今後の課題についてお話したいと考えています。 184 希少猛禽類にかかる調査について 中川 元(斜里町立知床博物館) 知床半島では 29 種の猛禽類の生息が確認されている。うち 12 種が環境省のレッドリスト記載種であり、 「種の保存法」による国内希少野生動植物種には 8 種が指定されている。高次捕食者である猛禽類が海 岸や森林など様々な環境に生息していることは知床の生態系の特徴を示しており、オオワシ、シマフクロ ウなど国際的希少種の生息地となっていることは、知床が世界自然遺産の登録基準(生物多様性)を満 たす要件の一つとなっている。知床において希少猛禽類の生息状況のモニタリングを継続し、その評価 に基づく保全上の対策を実施して行くことは世界遺産地域の保護管理上重要である。 オジロワシの繁殖状況については地元研究者らによって 1960 年代より調査が行われており、1988 年か らは繁殖成功率や生産力等も調べられてきた。2004 年にはモニタリング調査グループが発足し、現在半 島に生息する繁殖つがいの約 7 割(18 つがい前後)について毎年繁殖状況が調べられている。 シマフクロウの生息状況調査は環境省の給餌等事業(1995 年以降は保護増殖事業)が始まった 1980 年代半ばより研究者らによって行われ、繁殖状況や巣箱の利用状況、営巣環境や餌資源のほか、標識 調査による幼鳥の移動・分散等が調べられてきた。 オオワシとオジロワシの越冬状況については 1970 年代後半より地元教育委員会や研究者らによるカウ ント調査等が始まり、80 年代半ば以降は合同調査グループによる北日本一円のカウント調査や環境省に よる生息状況調査、日露共同の渡り調査等も行われ、渡来数や越冬分布の変動、渡りルート、越冬地間 の移動などが明らかにされてきた。2006 年からはオオワシとオジロワシの保護増殖事業のもとに、越冬個 体数調査、自然採食環境餌資源調査、人為的餌資源影響把握調査等が道内のワシ類越冬地一円で実 施されている。 越冬のためにロシア極東から北海道に渡来するオオワシとオジロワシは、知床半島など道東の越冬地 から国後・択捉両島や道北への季節的移動があり、また餌資源の変化に伴う道東の各越冬地間の移動 もある。このため知床半島で越冬するオオワシ・オジロワシの生息状況の把握と評価には道東各地と北方 四島を含む道内一円の広域的調査を同時に行うことが重要である。 希少猛禽類の調査は未だ充分とは言えないが、これまで行われてきた各種調査結果の概要について 報告する。 185 知床世界自然遺産地域 平成 20 年度ヒグマ関連調査の報告 ○ 小平真佐夫・葛西真輔・増田 泰・山中正実(財団法人知床財団)・ 増田隆一(北大院理学)・釣賀一二三・間野 勉(道環境研) 今年度は北海道国際航空寄付事業の知床キムンカムイプロジェクト最終年として、GPS テレメトリー装 着と位置データ取得、遺伝的分析を行った。 学術捕獲では 6 台のバレルトラップによる 317.5 ワナ日の捕獲努力でヒグマ 6 頭を捕獲し、メス成獣 3 頭とオス成獣 2 頭に GPS 首輪を装着した。うち 2 台が中途脱落し、3 頭をモニター中である。前年度、前々 年度の装着個体は故障・中途脱落・死亡などで 5 台を回収、未回収は 7 台である。未回収の原因は脱落 装置の作動不良と電池故障による。これらの対策として、今年度から他メーカーの脱落装置を採用し、作 動不良のバックアップとして木綿ベルトを併用した。結果、首輪の中途脱落は増える傾向となるが、故障 による首輪の回収不能は避けられる見通しとなった。年間行動圏を推定するには装着期間不十分とはい え、本年度はオス成獣の行動圏(n = 3)データが得られた。うち 2 頭は予測通りにメス成獣の平均年間行 動圏(MCP で 52.2 km2)の 2 倍から 3 倍(100-157 km2)の行動圏であり、保護区内部のルシャから保護区 外の農地、あるいは斜里町から脊梁山脈を越えて羅臼町へと広がっていた。残り 1 頭のそれはメス成獣と あまり変わらなかった(14 か月装着;63.2 km2)が、季節的に行動圏内の利用地域が異なるメスに比較し、 行動圏をまんべんなく利用する傾向があった。 DNA 分析に関し、前年報告(斜里・羅臼町における 1998-2005 年捕獲 147 個体の分析)以降、ミトコン ドリア DNA 分析では範囲を道東地域に広げて 105 個体分(1998-2006 年捕獲)の標本を追加し、マイクロ サテライト DNA 分析では標本数はそのままで分析する遺伝子領域を 8 か所から 18 か所に増加し、これ までの 2 グループ間(半島部 vs. 半島基部)に加えて 3 グループ間(斜里半島部 vs. 斜里基部 vs. 羅 臼)の比較を行った。 ミトコンドリア DNA 分析の結果、道東地域では知床半島で大半を占める道東グループ(HB10, 11, 12, 13)が半分程度(47.9%)で、道北-道央グループ(HB01, 02; 52.1%)と混在しており、系統では道北-道央 グループの HB02(49.3%)が最も多かった。また知床半島で優先する系統(HB11)は道東広域で優先す る系統(HB02, 13)と異なり、面積当たりでは道東地域のなかで知床半島の遺伝的多様度が最も高かっ た。 マイクロサテライト DNA 分析の結果、斜里半島部と斜里基部間には遺伝的な差が見られなかったが、 斜里半島部と羅臼間、斜里基部と羅臼間には差があった。脊梁山脈が地理的障壁となり、距離的に短い 山脈越えの遺伝子交流より、山脈の斜里側、羅臼側それぞれでの遺伝子交流のほうが比較的盛んであ ることが推測された。 186 イワウベツ川における河川工作物改良効果の検証∼サケ科魚類遡上調査について 北海道森林管理局(調査・とりまとめ ○ 栗林貴光(ユニオンデーターシステム㈱)) ■目的 イワウベツ川支流の赤イ川、ピリカベツ川に設置されている治山ダムのうち、平成 18 年度、平成 19 年 度に改良した箇所について、改良効果の検証を目的としてサケ科魚類の遡上状況調査、及び河床変動 調査を実施した。 ■調査方法 遡上調査は平成 20 年 8 月から平成 21 年 1 月の期間中に 10 回実施した。調査区間はイワウベツ川、 及び支流の赤イ川、ピリカベツ川のサケ科魚類の遡上可能区間とし、対象魚種はサクラマス、カラフトマス、 シロザケを調査対象とした。調査は河口部のサケ・マス孵化場から約 100m 単位の小区間を設定し、それ ぞれの区間内の個体数と産卵床数を目視によりカウントした。また河床変動調査は、改良したダムの縦横 断測量、水深、流速、礫構成について調査をした。 ■調査結果 遡上調査の結果を対象魚種別にみると、サクラマスは河口部の孵化場での捕獲が始まる 8 月までに河 川内に遡上した親魚の確認を期待したが、産卵床も含め確認する事が出来なかった。サクラマス 0∼1 歳 魚については各所で水中の観察により確認されている。 カラフトマスは、9/4 に孵化場から 500 尾が遡上放流され、第 2 回調査(9/8)∼第 4 調査(10/6)までの 期間に河川内で確認された。遡上確認数のピークは第 2 回調査(9/8)のカラフトマス親魚 200 尾である。 遡上分布ではイワウベツ川の本流域で河口から約 2.2km の地点が上流端でありピリカベツ川合流点まで 達しなかった。赤イ川では上流端の鋼製治山ダムまで到達しており、途中 2 箇所の改良個所(孵化場導 水管、H18 改良治山ダム)を正常に通過していることを確認した。産卵床は河口から 0.4km∼0.6km の平 瀬や渕、同じく河口から 1.1km の赤イ川合流点付近に多く確認された。 シロザケは孵化場での捕獲期間が終了した 10/23 以降から遡上可能となり、イワウベツ川全体での確 認数は第 7 回調査(11/17)の 173 尾をピークに、その後は減少し第 9 回調査(12/26)までに河川内に確 認されなくなった。遡上分布はカラフトマスとほぼ同様の傾向が見られ、イワウベツ川のシロザケ確認最上 流区間は河口から約 2.4km の地点であり、ピリカベツ川合流点まで達していなかった。赤イ川では上流端 の鋼製治山ダムまで到達しており、途中 2 箇所の改良個所を正常に通過していることを確認した。 河床変動調査については、前年度の調査実績と比較して大きな変化は見られなかった。 187 知床半島サシルイ川の魚道改良に伴うシロザケ Oncorhynchus keta の産卵域の変化 小宮山英重(野生鮭研究所) 1970 年代知床半島羅臼町内を流れるサシルイ川の下流域(河口から 100∼400m の範囲内)に、北海 道所管のダムが2基設けられ、それぞれに魚道が設置された。サシルイ川には5種のサケ科魚類(シロザ ケ、カラフトマス、サクラマス・ヤマメ、オショロコマ、アメマス)が生息している。2003 年度から 2008 年度ま でに北海道が行った5回の調査で、アメマスを除く4種が自然産卵で再生産を繰り返しいることが分かっ た。ただし、カラフトマスとシロザケの2種は、魚道があるにもかかわらず2基目のダムの上流域まで遡上し、 産卵することが困難であることも明らかになった。そこで、これら 2 種をダムの上流域での再生産も可能に させるため 2007 年度の冬季に魚道の改良工事が行われた。改良の要点は、魚道を遡上する魚が空中を 飛び上がるのではなく、水中を泳いで上れる構造にしたことである。今回は、その改良効果の程度につい てシロザケを対象とした調査結果から報告する。 調査は、8月下旬から1月上旬まで行った。約 2 週間間隔で河川を踏査し、生体および産卵床の分布 と数を記録した。基本的に1調査区を流路長 100mとし、さらに2基のダムを調査区の区切りとして調査し た。サケ科魚類の1匹のメスが完成させた産卵床は、平面的に見ると長楕円形の形状で、浮石状態の砂 礫が塚状に積み上げられた構造をしている。それらの産卵床のうち、塚の部分およびその上流部のくぼ みの表面を構成する大小の砂礫の表面が2週間以内に魚によって動かされたと判定できる色調であるこ と、および塚部分の固さの程度が流水で積み上げられた砂礫の川底よりも十分にやわらかいもの(産卵 床の塚表面の直下 20-30cm の位置に卵が産み込まれていると推定できる固さのもの)を 1 個の「新しい産 卵床」として記録した。卵を1度も産みこむことなく産卵床造成初期の段階で産卵行動が中断された(メス 親魚が、ヒグマ・ワシ類・人などによって持ち去られた)産卵床や時間が2週間以上経過したサケ科魚類の 古い産卵床の上にオショロコマが複数の産卵床(産卵床群)を造成したため一見しただけではシロザケの 新しい産卵床と見間違える構造のものなどは、動かされた砂礫の範囲、塚を構成する砂礫のサイズ、砂 礫を移動させた方向、塚を構成する砂礫を動かしたメスのサイズなどを推定しながらシロザケの卵が産み こまれている新しい産卵床との識別を行った。複数のシロザケが産卵床を重複させるため計数が困難な 場所は、調査のたびに産卵床を写真で記録し、河床表面の礫の分布や構造の変化で前回の調査以降 に造成された新しい産卵床か否かを判定した。 調査の結果、サシルイ川に遡上したシロザケのうち下流側に設置された第一ダムの上流に遡上した生 体数は改修前に比べ2倍となり、産卵床数は4∼5倍となった。また改良前は、上流側に設置された第二 ダムの上流域に遡上できたシロザケは皆無であったが、改良後は遡上し、産卵したシロザケを記録するこ とができた。産卵域の上限は河口から約 1,900m 地点(標高 64m)となり、改修前の約 5.8 倍の距離となっ た。これらの結果から魚道を改良したことによりダムの上流域で再生産するシロザケが増えたという大まか な答えは得られた。ただし、個別の調査データーを分析すると、自然現象としては説明できない(ひとつ の仮説として密漁により川に遡上した親魚が大量に持ち去られたとするなら合理的となる)調査数値も同 時に得られている。改修の効果の程度については、来年度以降の調査結果を踏まえた後に今年度の調 査結果を再評価する必要があると考えられた。 188 知床世界自然遺産地域内におけるサケ属魚類の河川遡上動態と 陸圏生態系への物質輸送に関する研究 ○ 越野陽介・横山雄哉・吉原啓太(北大院水産)・野別貴博(知床財団)・ 工藤秀明(北大院水産)・南川雅男(北大院地球科学)・帰山雅秀(北大院水産) カラフトマスの産卵遡上生態 超音波テレメトリーおよび遡上行動 24 時間調査の結果,彼らの遡上行動は夜明け前後に活発化し, 河川滞在日数は 2006 年が 13.8 日,2007 年が 7.8 日,2008 年が 4.9 日と推定された。カラフトマスの遡上 動態を台形近似法(AUC 法)と最尤法による評価モデル(MLA 法)から算定した結果,2006 年に約 58,000 個体,2007 年に約 35,000 個体,2008 年に約 10,000 個体と推定された。その推定精度は 22‐30% と高く,これまでの知見(4‐59%; Hilborn et al. 1999)と変わらなかった。ルシャ川におけるカラフトマスの産 卵床密度(0.047 床 m-2~0.063 床 m-2)および産卵環境収容力(約 3,600 床)は,推定遡上数に比べ著しく 低かった。その理由として,遡上数が産卵環境収容力を超えた場合,産卵床の重複(掘り返し)が起こる ためと考えられた。 ヒグマによるカラフトマスの捕食行動 目視観察より,ルシャ川におけるヒグマの 1 時間あたりのカラフトマス捕食数は約 10 尾であり、その捕食 行動パターンは、(a)河川内(47.0%)、(b)河川から 5m 以内(30.7%)、(c)河川から 5m 以上 10m 以内 (6.2%)、(d)河川から 10m 以上 30m 以内(5.8%)および(e)河川から 30m 以遠の陸域(10.3%)で捕食する 場合に区分された。すなわち,ヒグマはルシャ川ではカラフトマスを河畔 5m 以内で捕食する場合が多い といえる。 海起源物質の陸圏生態系への物質輸送 炭素(δ13C)・窒素(δ15N)安定同位体比分析の結果,ルシャ川で採集したオショロコマおよび水生無脊 椎動物の栄養段階はカラフトマスが遡上しないイワウベツ川支流シロイ川よりも高く、カラフトマスにより河 川内に海洋由来の物質(MDN)が輸送されていることが示された。特にオショロコマはカラフトマス卵の摂 餌とともに両安定同位体比と肥満度の増加が見られた。GSA 法によりヒグマの食歴を解析した結果、草本 を主に摂食している個体や海洋由来の生物に依存している個体など、食性に個体差が観察された。また、 河畔で採取したミミコウモリの δ15N は著しく高かった(6.52‰)ことから、ヒグマが河畔林生態系へのベクタ ーとして機能していることが示唆された。河畔から 10m 以内で採集したヤナギ、フキ、チシマザサも高い δ13C と δ15N を示した。このことは、カラフトマスによる MDN 物質輸送が河畔林生態系全体をカバーしてい る訳ではないものの,陸圏生態系へ行われていることを示唆している。 189 知床半島沿岸域のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量 ○ 塩本明弘(東農大生物産業) 1.調査の目的 有光層内のサイズ別クロロフィル a 濃度と基礎生産量をモニタリングし、人工衛星によるクロロフィル a 画像からでは得られない基礎生産に関する知見を収集する。 2.試料と方法 本調査は北海道大学の練習船「うしお丸」による 2008 年 5 月 28 日∼6 月 4 日の実習航海で実施した。 知床半島の南側(根室海峡)と北側(オホーツク海)の、岸近くと沖合に各々1 点ずつ設けた観測点にお いて、表面の光を 100%として、100、37、17、1%の光の強さに相当する深さ(以後、光深度)から採水した。 蛍光法(Welschmeyer, 1994)によるサイズ別(<2、2-10、>10µm)クロロフィル a 濃度(植物プランクトン現存 量)、13C 法(Hama et al., 1983)を用いたサイズ別基礎生産量(1日あたりの基礎生産量)の測定を行った。 同時に、水温・塩分、栄養塩類濃度の測定も行った。 3.結果と考察 植物プランクトン群集の現存量(クロロフィル a の総濃度)は知床半島の北側と南側とで大差がみられな かったが、生産量(1%光深度を除く)は北側の方が南側に比べて高かった。一方、南北両側において、 岸近くの観測点の方が沖合の点に比べて、現存量、生産量ともに 2∼3 倍程度高かった。したがって、植 物プランクトン群集のもっている生産性は岸近くと沖合では差はないが、北側の方が南側に比べて高いこ とが示された。 北側では岸近くの観測点では、現存量、生産量への寄与は大型のものが最も高かった(55∼80%)。沖 合の点での現存量への寄与は、小型のものが高かったが(32∼52%)、大型のものも比較的高かった(19 ∼38%)。これに対して生産量への寄与は大型のものが最も高かった(45∼54%)。一方、南側では岸近く の観測点では、北側と同じように現存量、生産量への寄与は大型のものが最も高かった(34∼70%)。沖 合の点では、現存量、生産量への寄与は小型のものが最も高かった(46∼79%)。以上から、知床半島の 岸近くの基礎生産においては、大型植物プランクンの果たす役割が最も高いことが示された。これに対し て、沖合においては、半島北側で大型の寄与が高く、南側では小型の寄与が高いことが示された。北側 の点の表層の塩分は 33.2∼33.5 であったことから、宗谷暖流系水(塩分 33.6 以上;青田, 1979)の影響を 受けていたと考える。宗谷暖流系水が大型の植物プランクトンを繁茂させる能力を有している可能性があ る。 4.今後の課題 ・サイズ別クロロフィル a と基礎生産量の測定を継続する。 ・宗谷暖流系水が大型植物プランクトンの生産性に及ぼす影響を明らかにする。 ・乗船調査にて得られた結果を用いて、衛星リモートセンシングにて得られるクロロフィル a 濃度画像の精 度を高める。 190 オホーツク海、サロマ湖、ウトロにおけるアイスアルジー ○ 服部 寛(東海大)・A. Macminn(タスマニア大)・豊田威信・野村大樹(北大低温研) オホーツク海の南部域にあたる知床半島周辺海域や、その南部域周辺海跡湖は、冬期に流氷や季節 海氷で覆われたりする海域の中では、北半球の最も低緯度に位置する海域である。この海氷の中では海 洋の食物連網を最初支える基礎生産者にあたるアイスアルジーが増殖し、海氷中やその下の層の生物 に利用されるため、氷海の存在は独特の生態系を形成している原因と言われている。当海域における氷 海生態系の研究は、これまで冬期のサロマ湖に形成される季節海氷を対象に多くの研究がなされてきた が、流氷域での研究は知床周辺においてさえ、ほとんど為されていなかった。 知床域の流氷の基礎生産の知見は得られていないが、サロマ湖の基礎生産は年間 230gCm-2 y-1 で、 その内冬期の水の中の基礎生産が 0.3 gCm-2 y-1 であることに比べると、同じ時期のアイスアルジーの基 礎生産は 1.3 gCm-2 y-1 に達し、生態系にとり氷の存在が重要であることがわかる。植物プランクトンの分布 量(現存量)においても、氷の中のアイスアルジーの量が多いことが分かり、オホーツク海、サロマ湖、ウト ロの氷直下の水中の量が、それぞれ 1.41、0.76、0.17µgL-1 と少なかったことに比べ、海水と接する氷の中 のアイスアルジーの量は 61.67、215.32、9.54µgL-1 に達していた。冬期の水中と海氷のなかの現存量はオ ホーツク海、サロマ湖、ウトロで差が認められたものの、色素組成から見た種組成は、地域や水中、海氷 中で差がなく、珪藻類が最も優占して、知床周辺海域の基礎生産者としては珪藻類が重要であることが わかる。 氷海生態系の中で重要な珪藻類であるが、その種組成は氷の状態で大きく異なっていた。すなわち、 サロマ湖の季節海氷では群体を形成する付着性珪藻類が多く、ウトロの流氷内では浮遊性の種が優占し (表1)、氷の性質による顕著な差が現れた。 表1.サロマ湖とウトロで観察された主要珪藻類(%組成) ウトロ サロマ湖 氷 海水 氷 Detonula confervacea 15 40 2-10 Meloshira arctica 10 40 2-10 2 1 0-1 60 0 2-10 1 1 40-60 Navicula spp. Odontella aurita Thalassiosira nordenskioeldii 191 知床半島沿岸における浅海域生物相調査 ○ 五嶋聖治・矢部 衞(北大院水産)・阿部剛史(北大総合博)・小亀一弘(北大院理)・ 千葉 晋・園田 武(東農大生物産業)・野別貴博(知床財団) 浅海域生物相調査グループは、「生物多様性」が世界自然遺産への登録基準の一つとなった知床の 生物相の現状を記録すること、および多様性を定量的に記録することを目的とした採集調査を2006年より 実施している。2008年は6月、9月および11月に、根室海峡側の6地点、オホーツク海側の6地点の岩礁潮 間帯、潮下帯および砂浜において実施した。採集は、海藻類、無脊椎動物、および魚類を対象とし、タモ 網やピンセット、ヘラ、地引網等で行った。定量調査は貝類を対象とし、50×50cmの方形枠を使用し、枠 内の種別個体数を計数した。各生物相の概略を以下のように報告する。 海藻類に関しては、2006、2007年度の両年で、計94種の生育を確認した。2008年度の調査により、緑 藻シリオミドロ・エゾミル、褐藻ホソエゾフクロ・ウイキョウモ・ハバダマシ・コンブモドキ、紅藻ウップルイノリ・ ワツナギソウ・エンドウイトグサ・ショウジョウケノリを新たに加え、計104種の生育を確認することができた。 このうちサシルイのみで採集されたものが2種、11月の調査のみで採集されたものが5種あった。一方、昨 年度までも重点的に調査をしてきた6月の斜里町チャシコツ・羅臼町相泊で今年度に計3種が新たに採集 されており、昨年度調査報告で可能性として挙げた流氷などの影響による年変動も、出現種を左右する 原因の一つであることが示唆された。なお、昨年度調査報告において40年間で消滅もしくは生育頻度が 低下したと思われる種として挙げたものの多くは、今年度調査で生育が再確認された。 無脊椎動物に関しては、2006、2007年度の両年で、軟体動物門50種、環形動物門多毛類11種、節足 動物門甲殻類24種の計85種を確認した。2008年度の調査で、刺胞動物門4種、触手動物門2種、軟体動 物門4種、環形動物門8種、紐型動物門1種、星口動物門1種、節足動物門37種、棘皮動物門9種、脊索 動物門2種など計73種が新たに追加され、3年間で計158種を確認することができた。'08年度の調査結果 で特筆すべき点は以下のとおりである。1)等脚類のシリケンウミセミの一種に未記載種の可能性がある、 2)貝類では北海道以北に分布する種が全体の半分を占める、3)南方では深い水深に分布する貝類が 知床では潮間帯付近に出現する傾向にある、などがあげられる。 魚類に関しては、2006、2007年度の両年で、9目25科86種の生息を確認したが、2008年度の調査で未 同定種2種を含む8種が新たに確認され、合計で10目7科94種になった。今年度に新たに確認された種 はウグイ、キツネメバル、ハコダテギンポ属の1種、アゴハゼ、タウエガジ属の1種、ヒラメ、マコガレイおよび クロガシラガレイである。ハコダテギンポ属の1種はローソク岩とチャシコツ崎から3個体が採集され、ハコダ テギンポに類似するが頭部の形状や斑紋で異なる。タウエガジ属の1種は文吉湾などで5個体が採集さ れ、ニセタウエガジに類似するが側線孔数などが異なる。これらは未記載種の可能性があるが、精査する ためにはさらに調査を進め、標本数を増やすことが必須である。 以上のとおり、採集調査によって得られた生物の種査定を進めることにより、知床半島浅海域における 生息種リストを作成し、生物相の特徴のみならず分類学的な新知見についても得られつつある(貝類定 量調査はデータ解析中)。この詳細な調査結果を取りまとめることにより、北海道オホーツク海沿岸域のみ ならず、北半球において季節流氷が到来する南限域としてのオホーツク海南部の浅海域生物相の特徴 を表す資料となり、他の水域との比較により知床の浅海域生物相の位置づけも可能となると考えられる。 生物相調査は、生態系内で起こった変化を定量的に示すことはできないが、同様の努力量による再調査 192 により、時間経過に伴う生物相変化の有無を把握することが可能となる。海藻相調査においては、1967年 から70年にかけて羅臼側を中心とした詳細な調査の際に大学院生として参加していた増田道夫名誉教 授(北海道大学)の助言を受けることができ、大いに役立った。このような研究者世代間の継承が期待で きるタイムスパンで、大規模な調査の実施により生物相を確実に把握することで中長期的モニタリングの 基礎データとしつつ、それ以外の期間については小規模な採集調査や定点での定量調査を継続し、こ れによって異常を監視するのが、現実的なモニタリング手法であると考える。 193 知床半島東部における漁期のコンブ群落の分布変化 南 憲吏(北大院環境科学)・○宮下和士(北大北方生物圏 FSC)・東条斉興(北大院環境科学)・ 安間洋樹(北大北方生物圏 FSC)・伊藤祐介(北大院環境科学)・野別貴博(知床財団) 【目的】 知床半島のコンブ(Lasminaries sp.)は濃密に集まりコンブ群落を形成する。このコンブ群落は沿岸生 態系において一次生産の場、魚類や藻食性動物の餌場・隠れ場、幼稚魚の生育場としての役割を持つ。 また、知床産のコンブは高級品として知られており、東側ではコンブ漁が盛んに行われている。コンブ群 落の分布情報は知床半島における沿岸生態系の保護や保全、沿岸漁業でコンブを有効利用する上で 非常に重要といえる。そこで、本研究では、広範囲で定量的に計測が可能な音響手法を用いて、漁前と 漁後のコンブ群落の分布を把握し、コンブ漁による分布の変化について調べた。 【方法】 コンブが生育する水深 30 m までの知床世界自然遺産の東部 24.21 km2 を調査海域として、漁前の 2008 年 7 月 23 日から 27 日と漁後の 2008 年 8 月 21 日から 22 日の計 2 回調査を実施した。調査は、 簡易計量魚探 BL550(カイジョ―ソニック社製)を遊漁船の舷側に取り付け、約 5 knot で調査海域を航行 し、水平方向に 2 m、鉛直方向に 5 cm の解像度で音響情報を収集した。海藻群落の反応があった地点 では小型 ROV と目視による直接観察(n = 40)を行い、コンブ群落をその他の海藻群落と判別した。解析 では、海底とコンブ上端を反射強度から識別し、それらに挟まれた領域(20 cm 以上)をコンブ群落として 抽出した。その後、ArcGIS(ESRI 社製)を用いて Kriging を行い、コンブ群落の高さ毎の分布面積を求め、 漁前と漁後の分布の比較を行った。 【結果・考察】 漁前のコンブ群落の総面積は 7.09 km2 (RMS : 23.53)であり、漁後の総面積は 7.68 km2 (RMS : 20.73)と、総面積は漁後において 0.59 km2 増加した。漁前のコンブ群落は、高さにかかわらずルサ川より 北部に多く分布していた。一方、漁後では 50 cm 以上の比較的高いコンブ群落が相泊港より北部に多く 分布し、50 cm 以下の比較的低い群落が相泊港よりも南部に多く分布していた。漁後では高さが 52 cm 以下の群落が 3.00 km2 増加する一方、52 cm 以上の群落が 2.41 km2 減少していた。高さが 52 cm 以下 の群落は漁期一か月で成長したコンブ群落であり、52 cm 以上の群落が漁の対象となっていたと考えら れる。漁を行ってもコンブ群落の分布面積が増加していることから、知床半島のコンブ漁は生態系を保全 しながら持続的に利用されていることが示唆された。今後、経年的に調査を継続すれば、漁前後だけで なく分布の経年変動も詳細に明らかにできると考える。 194 知床半島周辺海域に回帰したカラフトマス(Oncorhynchus gorbuscha) 及びシロザケ(O. keta)の移動生態に関する研究 岳 雪蓮・水越麻仁・本多健太郎(北大院環境科学)・野別貴博(知床財団)・ 三谷曜子・○宮下和士(北大北方生物圏 FSC) 【背景・目的】 産卵のため北海道周辺へ回帰したカラフトマス(Oncorhynchus gorbuscha)及びシロザケ(O. keta)の遊 泳行動に関する知見は少なく,特に,サケマス漁業の主流である沿岸定置網漁業で漁獲される際に重要 な,接岸時の行動に関する情報は数少ない。そこで,本研究ではデータロガーを用いて,知床半島沿岸 海域にて上記 2 魚種の遊泳行動及び水温データの取得を目的とした。また,両データを比較・検討する 事により,遊泳行動と水温の関係を明らかにすることを目的とした。 【材料・方法】 カラフトマス: 2007 年 8 月 7,8 日に 2 箇所(ルシャ川沖・知床岬沖)で計 9 尾にデータロガー(水深・水 温を 1 分毎に記録)を装着し,放流した。2008 年 8 月 4,6 日には 2 箇所(知床岬沖・羅臼化石浜沖)で 計 5 尾にデータロガーを装着し,放流した。また,同時期,両年ともに知床半島を覆う形でそれぞれ 9 台, 25 台の水温ロガー(水温を 30 分毎に記録)を定置網底部と表層、中層に設置した。 シロザケ: 2007 年 9 月 18∼25 日の間に 3 箇所(羅臼沖・カムイワッカ川沖・知床岬沖)で計 10 尾にデー タロガーを装着し,放流した。2008 年 9 月 17∼22 日及び 10 月 7∼10 日には 3 箇所(羅臼峰浜沖・斜里 前浜沖・知床岬沖)で計 31 尾にデータロガーを装着し,放流した。また,カラフトマス同様,両年それぞれ 9 台,54 台の水温ロガーを設置した。 【結果・考察】 カラフトマス: 2007 年には 5 尾が定置網漁等により再捕獲され,22∼64 時間の遊泳を記録した。平均遊 泳深度及び平均経験水温は,それぞれ 6.4±9.2 (±SD.) m,16.9±1.1ºC であった。遊泳タイプは,表層 5m 以浅を遊泳するタイプと 30∼50m 深を上下に遊泳するタイプの 2 タイプに分かれた。2008 年には 3 尾が 定置網漁等により再捕獲され,12∼33 時間の遊泳を記録した。平均遊泳深度及び平均経験水温は,そ れぞれ 11.7±3.6m,15.1±0.6℃で,全個体が上下遊泳を行うタイプであった。この違いは,成熟度合いの 差によって生じたものと考えられ,シロザケで同様の結果が報告されている。 シロザケ: 2007 年には定置網漁等により 3 尾が再捕獲され,18∼23 時間の遊泳を記録した。平均遊泳 深度及び平均経験水温は,それぞれ 83.0±24.6m,12.2±2.2ºC であり,上下移動や水温変化はあまり見ら れなかった。2008 年には 13 尾が定置網漁等により再捕獲され,25∼232 時間の遊泳を記録した。9 月放 流群及び 10 月放流群の平均遊泳深度と平均経験水温は,9 月が 55.3±39.0m,14.4±2.9℃であり,10 月 が 6.9±5.8m,15.5±0.9℃であった。10 月放流群は 9 月放流群と比較して遊泳深度が浅く,1℃程高い水 温帯を遊泳していた。この時期の,定置網周辺の表層水温は 9 月が 18.1±0.3℃で,10 月は 14.7±0.4℃で あり、9 月は経験水温との差が大きかった。シロザケは,成熟が完了するまでの間,12~14℃の好適水温を 選択しながら遊泳している事が報告されており,本調査海域でも同様の行動を示していると考えられる。 195 知床における海生哺乳類の出現の季節変化と個体数 ○ 小林万里(東農大生物産業・北の海の動物センター)・笹森琴絵(北の海の動物センター) 2008 年度の知床半島・羅臼沖における周年の海生哺乳類の分布(どの季節にどこにどのような動物) と密度(どのぐらいの個体数)を明らかにし、2007 年度の結果と比較することを目的として、2008 年度も月 に 2 回船舶により、決められた調査ルートを、10 ノットで航行してもらい、その航行中に観察された動物相 を記録した。また、鰭脚類については、陸からの観察も行ない、種による適切な調査方法を検討した。 2007 年度と同様 2008 年度でも、鯨類についてはミンククジラ、イシイルカ、ネズミイルカ、カマイルカ、 マッコウクジラ、ツチクジラ、シャチが発見された。両年で、ミンククジラは、4 月から 5 月にかけて主に観察 され、ピークは 4 月下旬に見られたが、その発見個体数は 2007 年度の方が多い傾向(2007 年度 37 頭、 2008 年度 29+頭)が見られた。イシイルカ、ネズミイルカはほぼ周年観察され、これも両年で同様な傾向 であった。しかし、2008 年度ではイシイルカは 7 月中・下旬に 2007 年度では 9 月上旬にピークを持ち、 周年の発見個体数は明かに 2008 年度の方が多かった(2007 年度 286+頭、2008 年度 439+頭)。ネズミ イルカは両年で 12 月の発見が多く、2008 年度の方が多かった(2007 年度 21+頭、2008 年度 32 頭)。カ マイルカは両年ともに 7 月下旬から急に見られ周年の最高数を数えた。2008 年度は 7 月のみの発見であ ったが、2007 年度では 9 月に子供連れが確認された。来遊個体数はほぼ同数であった(2007 年度 557++頭、2008 年度 580++頭)。マッコウクジラは、6 月下旬から見られ 12 月下旬(2007 年度は 11 月下 旬)まで発見があり、両年ともに 7 月下旬に発見のピークがあった。2008 年度の方が長い期間発見された が、周年の発見個体数は 2007 年の方が多かった(2007 年度 24+頭、2008 年度 16 頭)。ツチクジラは、 2008 年度では 8 月下旬より 11 月下旬まで発見があり、全個体数も 78+頭を数えたが、2007 年度はそれ よりも長く(9 月上旬∼12 月下旬)見られたが、全個体数は 48+頭であった。シャチは、2008 年度では 4 月・6 月・7 月で発見があり、それぞれ 19 頭・30 頭・8 頭と比較的多くの個体を観察できたのに対し、2007 年度は 9 月の 1 回のみで、個体数も 17 頭であった。 以上のように、シャチ以外は、出現季節などは同様な傾向が見られたものの周年発見個体数はミンクク ジラとマッコウクジラ以外は 2008 年度の方が多い傾向がみられた。これらの傾向は、餌資源と深く結びつ いている可能性が高く、今後餌資源量と来遊個体数の関係を調べる必要があると思われた。 一方、鰭脚類については、2008 年度調査中であるため詳細を示せないが、同年とも 11 月からトドが確 認され、アザラシも年内から数頭確認されていた。 知床半島・羅臼沖での海生哺乳類の分布や個体数を把握することは、この海域の豊かさの指標として も、気候・環境変動に伴う高次捕食者相の変化を把握するためにも、今後も長期的にモニタリングするこ とが重要であると考えられた。 196 知床国立公園における自動車利用適正化について ○ 中村仁・高橋啓介(環境省)・小林昭裕(専修大道短大)・及川宏之(株式会社ドーコン) 平成 11 年度から、知床国立公園の自然環境の保全と快適な利用環境確保のため、自動車利用適正 化対策として、カムイワッカ地区の車両規制が行われている。1年目の平成 11 年度は試行ということでお 盆のピーク時期をはずして行われ、平成 12 年度からは、お盆時期を含めた規制を実施している。 車両規制の内容は、環境省釧路自然環境事務所、北海道網走支庁、斜里町を事務局として、規制を する警察署や当該道路の維持管理を担当する土木現業所、また観光関係・自然保護団体等の関係機 関・団体から構成される「知床国立公園カムイワッカ地区自動車利用適正化対策連絡協議会」において、 協議・調整が図られている。 協議会では、車両規制に対する利用者意識を把握することを目的として、平成11年から、来訪者に対 するアンケート調査を実施してきている。平成 20 年度のアンケート結果によると、車両規制に対する理解 については、「必要であり、理解する」が 74.7%、「ある程度の規制をやむを得ない」が 24.2%であった。積 極的理解を示す「必要であり、理解する」に、 消極的理解を示す「ある程度の規制をやむを得ない」を加 えると 98%以上となり、ほとんどの利用者は車両規制に理解を示している状況が明らかになっている。 また、カムイワッカに加え、知床五湖においても、お盆時期に駐車場待ちの渋滞が発生することから、 知床五湖地区の車両規制の必要性について検討するための基礎データとして、平成 20 年 8 月 15 日に 知床五湖駐車場の出入調査と、道の駅うとろ・シリエトクにおいてアンケート調査を実施した。知床五湖駐 車場の平均的な駐車時間では、乗用車・観光バス共に1時間程度であった。道の駅うとろ・シリエトクでの アンケート結果では、回答者の 24.2%が知床五湖を訪問しており、37.9%がこれから行く予定と回答して おり、途中で引き返した人、行く予定だったがやめた人を含めると、利用者の約 65%が知床五湖への来 訪を旅行の行程に含んでいた。五湖に行った人・行く人のうち、シャトルバスを利用した人・利用する人の 割合は、21.2%であり、その理由としては、カムイワッカの滝にシャトルバスで行くためが 42.9%、知床五湖 の駐車場にスムーズに入るためが 28.6%であった。 197 知床五湖におけるガイドツアー参加に対する支払意志額の推定 ○ 庄子 康・椎名博之(北大院農)・久保雄広(北大農) 知床五湖では、ヒグマの出没による遊歩道の閉鎖、夏季の混雑、利用者の増加による遊歩道わきの荒 廃が問題となっている。このような問題を解決するため、認定されたガイドの同伴によってのみ遊歩道の 歩行を可能とする、認定ガイド制の導入が検討されている。2008 年 11 月 2 日には、その導入実験(知床 五湖利用コントロール導入実験)が行われている。 本調査では、この導入実験の参加者に対して、ガイドツアー体験後にアンケート調査を実施し、導入実 験で行ったようなガイドツアーに、参加者がどの程度の金額を支払う意志があるのかを仮想評価法 (CVM: Contingent Valuation Method)によって評価した。回答者は、総参加者数 168 名のうち子供などを 除いた 153 名(男性 64 名・女性 78 名)であった。また回答者のうち、北海道外在住者は 47 名、斜里町民 は 46 名であった。 ガイドツアーに対する一人当たりの支払意志額を分 析したところ(二段階二肢選択形式)、中央値が 4,180 円、平均値が 4,896 円と推定された。支払意志額に居 住地(道内かあるいは斜里町か)や年齢(所得と関連) に関係があるかを検証したが、関係がないことが明ら かとなった。また、支払わないと回答した回答者にその 理由をたずねたところ、主に金額が高すぎるからであり (38 名)、お金を徴収することに反対であったり(5 名)、 自然環境やガイドの魅力が低くかったりするため(0 名)ではないことが明らかとなった。一方、支払意志額 を直接たずねたところ(自由回答方式)、ツアー体験前 の平均値は 2,886 円、ツアー体験後の平均値は 4,017 図 1 提示額と支払意志額の関係 円であり、上記の評価額とほぼ整合的であった。支払 意志額が体験後に下がった人は 6 人、変わらなかった人が 43 人であり、多くの回答者は予想以上の満足、 もしくは想定した通りの満足を得ていると考えられた。また、体験後の評価額と体験前の評価額の差を求 め(つまり満足の変化を計算し)、それがツアーの印象とどのような関連があるかを分析したが、アンケート 票で聴取した項目とはどれとも関連がなかった。例えば、「受付時の手続きやレクチャーが面倒に感じた」 といった項目が、支払意志額の変化には影響していないことが明らかとなった。 198 羅臼岳における携帯トイレに対する登山者の意識 ○ 愛甲哲也・庄子 康(北大院農)・山口和男((有)自然環境コンサルタント) 羅臼岳は,深田久弥の「日本百名山」にもあげられ,登山者に人気のある山で,年間約 1 万人が登山 する。登山口は,ウトロ側の岩尾別温泉,羅臼側の羅臼温泉野営場がある。両登山口にトイレはあるが,登 山道にはトイレがなく,水場や休憩地点での屎尿と紙の散乱,悪臭が問題視されてきた。これに対して, 斜里町,羅臼町,北海道,環境省,林野庁は,携帯トイレ使用の登山者への呼びかけを,2008 年からは じめた。 北海道で,携帯トイレの使用呼びかけが行われるのは,利尻山や大雪山などの事例がある。利尻山で は,2000 年に無償配付をはじめ,現在では有償での販売に移行し,全国でも最も携帯トイレの導入が進 んでいる事例として知られている。羅臼岳の携帯トイレの導入にあたっては,利尻山などの取り組みを参 考に,両登山口に回収ボックスの設置,町内各所での販売,関係機関・山岳団体・ショップなどにポスタ ー掲示・チラシ配付の広報が行われた。 この取り組みの効果を検証し,今後の対策を検討するため,環境省釧路自然環境事務所の調査の一 環として,2008 年の登山シーズンに羅臼岳の岩尾別温泉登山口において登山者の意識調査を実施した。 質問項目は,登山経験や,携帯トイレの認知度,所有状況,購入場所,使用したか,今後の対策への意 見などとした。2008 年7月 19∼21 日,26∼28 日,8月1∼3 日の9日間で 348 通の回答を得,338 通の有 効回答を分析の対象とした。対象者は,男性が 57.7%,60 代以上が 35.8%,北海道内在住が 27.2%,友 人や家族での登山が 43.7%であった。 日帰りが 95.9%とほとんどで,95.9%が岩尾別登山口を往復していた。携帯トイレの使用の呼びかけが 行われていることを事前に知っていたのは 65.7%で,33.3%の回答者は旅行の出発前にその情報を得て おり,他の人から伝え聞いた,ポスター・リーフレット,雑誌・書籍などが情報の入手先となっていた。携帯 トイレを所持していたのは 38.2%で,今回の登山用に登山用品店で購入した,知床以外の山で入手した, ガイドから分けてもらったなどが多かった。回答者の 199 人が登山中に用を足しており,そのうちで携帯ト イレを使用したのは 44 人(22.3%)であった。不使用の理由は,持っていなかった,小便では不要と思った, 不慣れだった,ブースが無かったなどがあげられた。ブースの設置場所として,羅臼平,極楽平が多く望 まれていた。北海道の山岳地に携帯トイレを導入することに肯定的な回答者は 55.9%いたが,トイレの設 置に肯定的(47.0%)で,携帯トイレやブースへの抵抗感を示す回答者も 3 割程度いた。 199 参考資料 1 知床における森林生態系保全・再生事業(広域調査)の概要 北海道森林管理局(調査・とりまとめ (社)日本森林技術協会) エゾシカによる森林植生への影響を把握するため、斜里町側 越冬地で9箇所の調査地を新たに設け、森林調査(毎木・林床植 生・稚樹・被食率)を実施した。 ■調査方法:各調査地に 100mの調査ラインを設定し、幅 4m内で 毎木調査、20mおきに半径 3mの円を 6 箇所設置して林床植生・ 稚樹(高さ 50-200cm)・枝被度について調査した。樹皮食いにつ いては全立木の剥ぎとり面積を測定し、枝・稚樹については被食 率を3段階で記録した。 ■調査地:調査地はいずれも斜里町側で、岩尾別地区 2 箇所、知 床岳地区 1 及び 2 で各 1 箇所、知床岬地区で5箇所、合計9箇所 の調査地を設定した。9 箇所の内 8 箇所が針広混交林で、広葉樹 林は 1 箇所である。全体で立木は 27 種、稚樹は 20 種、林床植物は 79 種が確認された。 ■結果:地区ごとの平均値をグラフにまとめた。樹皮はぎ(被食率)は知床岳 2 で 50%と高かった。樹皮は ぎは全て昨年以前のものであった。枝被食率は岩尾別地区を除き、全体的に低かった。 植生についてみると、忌避種は知床岳1で約 87%と高く、次いで知床岬が約 67%の比率を示したが、 知床岳 2 では約 17%と低かった。忌避種で出現割合の高いものはツタウルシ、ミミコウモリ、シラネワラビ であった。ササの被度は知床岳 2 で約 75%と高く、知床岳 1 と知床岬では殆ど 0 に等しかった。林外種 はいずれの地区でも低かった。 立木の現存量(胸高断面積合計:BA)では、知床岳 2 と知床岬で高く知床岳1で少なかった。樹皮食 いの対象にならないとされているトドマツとダケカンバについてみると、知床岳 2 でトドマツの割合が高く、 ダケカンバは岩尾別で多かった。 稚樹についてみると、稚樹本数の多いのは岩尾別で約 1000 本で、その他では 500 本前後の本数であ る。稚樹のうち出現本数の多いのは ではシウリザクラが最も多い。 80 2 1 40 20 0 0 岩尾別 知床岳1 トドマツ 調査地は何れも越冬地であり、 60 知床岳2 ダケカンバ 岩尾別 知床岬 ササ 他広葉樹 シカの可食資源が少なくなっている と思われる。 70 50 可食面積 被食率 50 40 40 30 30 20 20 下枝の被度(%) 60 60 被食率(%) 的標高の高い知床岳2を除くとエゾ 調査区あたりの樹皮可食量(㎡) 皮食いの影響を受けており、比較 14 12 12 8 枝被食率 6 6 4 4 2 0 0 200 可食枝被度 8 0 知床岬 10 10 2 知床岳2 その他 14 10 知床岳1 知床岬 林外種 16 10 岩尾別 知床岳2 下枝可食被度と枝被食率 立木樹皮の可食量と被食率 過去にエゾシカにより、かなりの樹 知床岳1 忌避種 0 岩尾別地区 知床岳1 知床岳2 知床岬地区 枝被食率(%) 稚樹の被食率は低いが、被食稚樹 林床植物被度 100 3 被度(%) ナカマド、ハリギリ、ヤチダモが多い。 調査区あたりBA(㎡) 立木の現存量(BA) トドマツで、次いでイタヤカエデ、ナ 参考資料 2 知床半島両側における底生魚類の食物関係調査 −主要魚種の食性− 加藤寛紀・桜井泰憲(北大院水産科学)・山本 潤(北大北方生物圏 FSC)・野別貴博(知床財団) 【目的】知床周辺海域は、半島の東西の水域間や季節間で海洋環境や主要漁獲対象種が異なることか ら、生態系内の種間関係が異なると予想される。よって、それぞれの種間関係、特に食物関係を把握し、 海洋生態系の特徴を明らかにすることは、より適切な海洋生態系の保全と管理に資するものであると考 えられる。そこで本研究では、魚類を中心とした食物網の構造を、季節、水域ごとに明らかにすることを目 的とする。今回は現在の研究の経過と、本海域で漁獲量が多く主要魚種と考えられるスケトウダラ、マダ ラ、ホッケ、ヒレグロの食性について報告する。 【材料・方法】知床半島西岸の斜里側、東岸の羅臼側の両水域において 2007 年の夏(7,8月)と秋(11 月)、2008 年の夏(7 月)と秋(11 月)に刺し網漁にて漁獲された魚類を標本として用いた。採集した標本 は、66 種 3,361 尾であった。うちスケトウダラは 590 尾、マダラは 231 尾、ホッケは 784 尾、そしてヒレグロ は 332 尾であった。 採集した標本について、魚体測定と胃内容物分析を行った。胃内容物は可能な限り種までの同定を 行い、消化が進み同定が困難なものについては、科あるいは属までの同定とした。餌生物の重要性を判 断する指標として、湿重量組成(%W)を求めた。湿重量組成は餌生物の総湿重量に対するそれぞれの 餌生物種の湿重量の割合である。 【結果】現在 2007 年夏と秋、2008 年夏に採集した標本の胃内容物分析を行った。2007 年秋の標本はス ケトウダラ、マダラ、ホッケのみ行った。その結果、確認された餌生物は全魚種で 32 種、科あるいは属ま での同定のものを含めると 87 項目であった。 ほとんどの魚種で季節、年、水域、体サイズによって食性が異なることが確認された。スケトウダラは、 2007 年夏、2008 年夏はともにほぼオキアミ類(特にツノナシオキアミ)のみを捕食していたが、2007 年秋 はオキアミ類の割合は小さく、ソコダラなどの魚類やホッコクアカエビなどのエビ類、頭足類などを主に捕 食していた。マダラは、2007 年は夏と秋ともにカレイやカジカなどの魚類やヒゴロモエビやモロトゲアカエ ビなどのエビ類を主に捕食していた。2008 年夏は、2007 年の両季節と比べズワイガニなどのカニ類の割 合が大きかった。特に小型の個体では 50%W を超えていた。ホッケについては、2008 年夏は羅臼水域 で見られなかったワレカラ類が斜里水域では大きな割合を示し、水域間で食性の違いが認められた。ヒレ グロは、2007 年夏の斜里水域ではツノナシオキアミや Thysanoessa raschi などのオキアミ類を主に捕食し ていたが、同じ季節である 2008 年夏では両水域ともにオキアミ類の割合は小さく、多毛類の割合が大きく なった。 今後残りの標本の分析を行い、各魚種の食性から季節や水域ごとの魚種間の関係や海洋生態系の 特徴を明らかにすることを目指す。 201 第3部 長期的モニタリング項目の検討 202 . 203 長期的モニタリング項目の検討 財団法人 知床財団 知床世界自然遺産地域(以下、「知床遺産地域」という。)の世界自然遺産としての価値を維持 していくためには、科学的な知見に基づき順応的に管理していく必要がある。そのためには、知 床遺産地域及びそこに影響を及ぼすおそれのある周辺地域において、社会環境を含む生態系のモ ニタリングを実施し、その結果を総合的に評価することで、各種管理計画の見直しや各種活動の 改善を行い、それらの実行に関して関係者が密接に連携協力することで、順応的かつ統合的な管 理を実施していくことが求められる。そこで平成 18 年度より、知床世界自然遺産地域生態系モニ タリング報告会、及び知床世界自然遺産地域科学委員会において以下のとおり必要となるモニタ リング調査に対する議論が進められている。 平成 18 年度 モニタリング項目について平成 19 年 3 月 4 日に開催された知床世界自然遺産地域生態系モニ タリング報告会における総合討論での議論を整理するとともに、長期的に毎年実施すべき調査、 数年に一度の定期的な調査および必要に応じて実施する集中調査に区分することにより、各調査 について検討を行った。また、概ね 5 年を 1 期とし、各期の終了時には、モニタリング結果をも とに科学委員会において評価検討を行うという仕組みについて提案した。 平成 19 年度 9 月 19 日に開催された第 1 回知床世界自然遺産地域科学委員会(以下、科学委員会とする)に おいて、「今後のモニタリングの進め方について」として議題に取り上げられた。事務局からは、 たたき台として「知床世界自然遺産地域における長期モニタリングと順応的・統合的管理の基本 的考え方」および「科学委員会及び各ワーキンググループにおいて提案されている各種調査研究・ モニタリングの一覧(暫定版)」の 2 資料が提示された。基本的考え方においては、0)前提(生 態系モニタリングと社会環境モニタリングの関係について)、1)知床遺産地域等の生態系モニタ リングについて、2)知床遺産地域等の社会環境モニタリングについて、3)モニタリングの評 価と順応的管理・統合的管理への反映について、4)モニタリングの進め方について、5)モニ タリング等の調査実行と順応的管理・統合的管理に関する留意事項について事務局より説明がな された。中でもモニタリングの進め方については、2007∼2011 年度を準備期間とし、2012 年度 より定期継続調査を安定的に実行し続ける体制に移行し、5 年に 1 度、モニタリング結果の評価 を元にその実施内容や体制の見直しを行い、次期の 5 年のモニタリングのあり方を定めるという 204 模式図が提示された(図1)。科学委員会委員からは、順応的管理は仮説実証型の管理であり、モ ニタリング結果を評価する判断基準をあらかじめ定めた上で検証する必要があること、順応的管 理を行うためのモニタリングはシンプルでなくてはならず、ある閾値を越えた段階で速やかに対 応できるような管理を担保しなければならないこと等の意見および指摘があった。 モニタリング項目 の選択 モニタリング結果の評価に基づく助言、 モニタリング内容や管理方針等の 見直し、必要に応じた集中調査 モニタリング結果の評価に基づく助言、 モニタリング内容や管理方針等の 見直し、必要に応じた集中調査 繰り返し 2007 年度 08 09 10 2011 年度 12 13 14 15 2016 年度 2017年度・・・・・・・・ 並行して、集中調査 (長期モニタリング移行前) モニタリング実行(5年) 定期継続調査 モニタリング実行(5年) 定期継続調査 図1.長期的なモニタリングと順応的・統合的な管理に関する模式図(平成 19 年度第 1 回知床 世界自然遺産地域科学委員会配布資料4−1より) 各種調査研究・モニタリングの一覧(暫定版)については、海洋環境と低次生産、海洋汚染、 魚介類、海棲哺乳類、海鳥・海ワシ類、海洋レクリエーション、陸上動物、陸生植物、その他の 9 構成要素に区分された 87 項目の調査が挙げられており、科学委員会委員からは、全調査を実施 することは現実的ではないため対象項目の整理が重要であるとの指摘があった。また、整理に際 しては、科学委員会全体では人数が多すぎて議論を行いづらいため、委員長・座長など主要な委 員からメンバーを選んで素案を検討すべきであるという提案があった。その進め方は、合同事務 局で検討されることが確認された。 上記を踏まえて、モニタリング対象項目を選択するために、科学委員の中から各研究分野の委 員 9 名(大泰司科学委員会委員長、桜井海域 WG 座長、中村河川工作物 WG 座長、梶エゾシカ WG 座長(欠席)、松田委員、中川委員、帰山委員、石川委員、佐野委員)を参集し、科学委員会 モニタリング検討会議を 2008 年 1 月 9 日に札幌に於いて実施した。モニタリング項目の選定基 準について、事務局案では世界遺産のクライテリア(生態系と生物多様性)を示したが、委員か らはクライテリアに加え、海域管理計画やエゾシカ保護管理計画の目的および IUCN 技術評価書 の内容を取り入れるべきとの意見があった。また、モニタリング項目を海域、陸域および海域と 陸域の相互作用に区分し、それぞれの調査が次の 10 項目の基準のいずれに当てはまるかの検討作 業がおこなわれた。 205 1)遺産地域内海域における海洋生態系の保全 2)持続的な水産資源利用による安定的な漁業 3)エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響を軽減する 4)河川工作物がサケ科魚類に与える影響の評価と改良 5)特異な生態系の生産性が維持されていること 6)海洋生態系と陸上生態系の相互関係が維持されていること 7)遺産登録時の生物多様性が維持されていること 8)野生サケの再生産の維持 9)観光と自然環境保全の両立(IUCN 技術評価書) 10)外来種による在来生態系への悪影響を防ぐこと。 第 1 回科学委員会における議論、及び、1 月 9 日に開催された科学委員会モニタリング検討会 議における議論をもとに、合同事務局が意見を集約・整理し、平成 20 年 3 月 11 日に行われた第 2 回科学委員会においては、 「資料4−1 知床世界自然遺産地域における長期モニタリングと順 応的・統合的管理の基本的考え方」 、「資料4−1別紙 ング調査項目について」及び「資料4−2 知床世界自然遺産地域におけるモニタリ モニタリング調査表」の 3 資料が示され、議題「今 後のモニタリングの進め方について」として議論がなされた。議論では、平成 20 年 2 月の IUCN 及びユネスコ世界遺産センター調査団来訪時における気候変動への対応に関する提案があったこ とに関連して、温暖化をモニターするためには、異なる主体により様々に収集されている気象に 関するデータを第一に整理する必要があり、各委員が知りうる情報を事務局で集約することとな った。また、基本的な考え方については、コンセプト、用語の定義やモニタリングのアウトプッ トのあり方に関する指摘があった。基本的な考え方については、これらの意見をもとに事務局で 修正することとなった。その後、合同事務局に加え、科学委員会委員長、知床財団の間で協議を 進め、資料 1、2の通り、長期モニタリング等に関する基本的考え方が整理された。 平成 20 年度 第 1 回科学委員会(11 月 19 日開催)において合同事務局より、2011 年までは長期モニタリン グ体制を開始するまでの準備期間とし、その間に試行して調査項目の調整を行い、2012 年以降に 長期モニタリング体制を本格スタートさせる方針が示された。また、モニタリング項目の絞り込 みにおいては、候補となっているそれぞれの調査に対して 7 つの評価項目、1)特異な生態系の 生産性が維持されていること、2)海洋生態系と陸上生態系の相互関係が維持されていること、 3)遺産登録時の生物多様性が維持されていること、4)遺産地域内海域における海洋生態系の 保全と持続的な水産資源利用による安定的な漁業が維持されていること、5)河川工作物による 影響が軽減されるなど、サケ科魚類の再生産が可能な河川生態系が維持されていること、6)エ ゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していないこと、 206 及び7)レクリエーション利用等の人為的活動と自然環境保全が両立されていること、のどの項 目が該当しているのかに加え、2005 年及び 2008 年の UNESCO からの勧告の記載の有無、IUCN 調査報告書における指摘の有無についても検討された。また、一部の科学委員会委員からの聞き 取り結果をもとに作成した各調査項目に対する管理目標および優先順位が資料として示された (資料3)。その結果、海域やエゾシカと植生に係わるモニタリング項目の検討は、海域ワーキン ググループ(以下、WG)及びエゾシカ WG で行われることとなったほか、評価項目の 8 番目と して「温暖化関連」も新たに加えることとなった。 第 2 回科学委員会会議では、事務局が委員に依頼して行った各モニタリング調査の重要度に対 するアンケートの結果が取りまとめられて紹介された(資料4)。一方で、海域 WG およびエゾ シカ WG 会議におけるモニタリング項目の絞り込みの議論の結果として、海域 WG では知床世界 遺産のためだけの調査は少ないので多くの項目を残して統合・整理し、さらに絞り込むというよ りも各調査をより簡略化して継続可能な体制を検討することが報告された。またエゾシカ WG で は、モニタリング項目のさらなる絞込みよりはむしろ、継続的に調査可能な組み立てを検討して いこうとしていることが報告された。そこで調査組み立ての検討は、項目ごとに個別グループを 作って、次回科学委の 6 月までに議論してはどうかとの意見あり、事務局からは科学委員会の委 員及び外部の専門家で検討した上で科学委員会にて再度論議してもらう形になるであろうとの回 答がなされた。また、温暖化関連の評価項目として「気候変動の影響もしくは影響の予兆を早期 に把握できること」が 8 番目として加えられた上で長期的に評価していくべき必須事項としての モニタリング項目(素案)が示された(資料5)。一方で、気候変動に係わる専門家が科学委員会 にいないという指摘がなされ、事務局で検討されることとなった。 207 資料1 知床世界自然遺産地域における長期モニタリングと 順応的・統合的管理の基本的考え方(事務局案) 0. はじめに ・知床世界自然遺産地域(以下、「知床遺産地域」という。)の世界自然遺産としての価値を維持していく ためには、科学的な知見に基づき順応的に管理していく必要がある。 ・そのためには、知床遺産地域及びそこに影響を及ぼすおそれのある周辺地域(以下、「知床遺産地域 等」という)において、社会環境を含む生態系のモニタリングを実施し、その結果を総合的に評価す ることで、各種管理計画の見直しや各種活動の改善を行い、それらの実行に関して関係者が密接に 連携協力することで、順応的かつ統合的な管理を実施していくことが求められる。 ・知床遺産地域の良好な自然環境が世界遺産として維持されるよう、科学的知見に基づき順応的に管 理していくことを目標とし、その基礎となる必要かつ十分なモニタリングを効率的に実施して、知床遺 産地域等で行われている人為的活動に反映させ、良好な形で維持していくことに資するデータを得 ることを目的とする。 ・自然環境への望ましくない変化の兆候をできるだけ早くつかみ、また、劣化した自然の回復状況を把 握することができるモニタリング項目を選定し、実施していくことを目指す。 ・モニタリング項目の選定の際には、知床遺産地域の自然環境に影響を与える可能性がある、あるい は逆に自然環境の変化を反映するような社会環境の項目(レクリエーション利用の実態調査の結果、 及び、関係機関・団体などによる各種事業の概要等)も選定し、モニタリングを行う。 ・モニタリングの結果は、年度ごとの報告書としてまとめ、公開するとともに、研究者や地元等に活用して いただけるよう、調査報告会を開催するなど広く社会に情報提供するよう努めることとする。 1. モニタリングの評価と順応的・統合的管理への反映について ・知床世界遺産地域科学委員会(附属ワーキングを含む。以下同じ)において、モニタリングの内容及 びその結果を評価する。 ・知床世界遺産地域科学委員会はその評価結果を関係者に助言し、関係者は、密接に連携協力しつ つ、モニタリング内容の見直しや、各種管理計画の見直し等、知床遺産地域の適正な管理に活か す。 2. モニタリングの進め方について 208 1)準備期間(2007∼2011 年) ・定期的に実施することが必要とされるモニタリング項目を 2008 年度までに選定する。(モニタリング項目 の選定については、別紙に基づいて行う)選定したモニタリング項目については、長期モニタリングの 試行段階の第一期分として 4 年間(2008∼2011 年度)実施する。実施結果に基づいて、その後の長期 的実行に当たって、2011 年度に実施内容や実施体制に関する再評価を行い、長期的に継続する体制 を整える。 2)長期モニタリング(2012 年∼) ・知床遺産地域等のモニタリングを安定的に実行し続ける体制に移行する。5 年に一度、モニタリング結 果の評価を元にその実施内容や実施体制の見直しを行い、次期の 5 年のモニタリングのあり方を定 める。それを繰り返していく。 モニタリング 項目の選択 モニタリングの実施内容・実施体制の見 直し モニタリングの実施内容・実施体制の見 直し 繰り返し 2007 08 09 10 2011 12 13 14 15 年度 年度 (長期モニタリング移行前) モニタリング試行(4 年) (2008∼2011 年) 2016 2017 年度 ・・・・・・・・ 年度 長期モニタリング体制に移行 モニタリング実行(5 年) 図.長期的なモニタリングと順応的・統合的な管理に関する模式図(平成18年度生態系モニタリング調査業 務報告書を改変) ・なお、モニタリング結果の評価は毎年行い、その結果、緊急の問題発生に関わる原因究明や対策手法 検討などのための調査が必要とされた場合には、随時対策としてこれらの調査を行うこととする。 3. モニタリングの実行と順応的・統合的管理に関する留意事項 1)長期的・安定的にモニタリングを実行していくためには、モニタリング項目を必要かつ十分なものに絞 込むとともに、間隔や手法などのモニタリング方法を検討することも必要。 2)モニタリングが必要とされる項目について、実施主体の明確化や、実施主体による長期的なモニタリン グの実施体制(財源や組織体制を含む)の確保、実施する関係者間の十分な連携協力・意思疎通 を図っていくことが必要。 3)モニタリングを長期的に実行する体制が存在するものについても、そのモニタリング結果が知床遺産 209 地域の範囲に限定してまとめられていないため、順応的管理に資する視点で分析・評価しにくくなっ ているものがある。関係者に対してモニタリング結果の取りまとめ方法について協力を求めていくこと が必要。 4)モニタリングとその結果に関する評価から、課題が見出され、助言等が行われた場合、実際の施策や 管理への反映状況を確認していくことが必要。 5)人口動態や産業構造などの地域社会の現況といった各種既存データのうち、モニタリングの評価に参 考となる事項については、年度ごとに取りまとめる報告書に参考資料として添付することとする。 210 資料2 知床世界自然遺産地域におけるモニタリング項目について 1.知床世界自然遺産地域におけるモニタリングについて 知床世界自然遺産地域が持つ世界自然遺産としての価値を維持していくために、遺産地域における 自然環境の状況を継続的に把握できるようなデータや、その価値を損なうことのないよう自然環境の変化 を早期に察知できるようなデータを得て、遺産地域の適切な保全管理に資することを目的とする。 なお、ここでいうモニタリングとは、自然環境へ望ましくない変化が起こっていないか、劣化した自然が 回復しているかを調べること(図の A に当たる部分)を指す。 Aモニタリング B予測 C評価 D対策 例 A.エゾシカの個体数をモニタリングする B.個体数が今後増えていくと予測する C.植生に悪影響が出る恐れがあると評価する D.個体数を減らして、悪影響を軽減する対策をとる 図.モニタリングとその結果の活用のサイクル 2.モニタリング項目の設定手順 ① モニタリングの評価項目の設定 世界自然遺産としての価値を維持していくためには、世界自然遺産として登録された基準を満たし続 け、世界遺産委員会で指摘された課題に対応していく必要がある。そこで、以下のとおり7つの評価項目 を設定する。 ○世界自然遺産として登録された基準(長期的な評価項目、遺産地域である限り続くもの) ●クライテリア(ⅱ)生態系 「知床は北半球で最も低緯度に位置する季節海氷域であり、季節海氷の形成による影響を大きく受け、 特異な生態系の生産性が見られるとともに、海洋生態系と陸上生態系の相互関係の顕著な見本 である」 →「1.特異な生態系が維持されていること」「2.海洋生態系と陸上生態系の相互関係が維持されている こと」 ●クライテリア(ⅳ)生物多様性 「知床は多くの海洋性及び陸上性の種にとって特に重要であり、これらの中にはシマフクロウ、シレトコ スミレなどの多くの希少種を含んでいる。本地域は多くのサケ科魚類にとって世界的に重要である とともに、トドや多くの鯨類を含む多くの海棲哺乳類にとって世界的に重要である。本地域は世界 211 的に希少な海鳥類の生息地として重要であるとともに、渡り鳥類にとって世界的に重要な地域で ある」 →「3.遺産登録時の生物多様性が維持されていること」 ○世界遺産委員会決議で要請されていること及び科学委員会で重要とされていること(当面の評価項 目、課題解決型) ●a)2008 年までに完成させる海域管理計画の策定を急ぐこと。その中では海域保全の強化方策と遺 産地域における海域部分の境界線の拡張の可能性を明らかにすること →「4.遺産地域内海域における海洋生態系の保全と持続的な水産資源利用による安定的な漁業 が両立されていること」 ●c)サケ科魚類へのダムによる影響とその対策に関する戦略を明らかにしたサケ科魚類管理計画を 策定すること →「5.河川工作物による影響が軽減されるなど、サケ科魚類の再生産が十分に保証されている河川 生態系が維持されていること」 ●d)評価書に示されたその他の課題、特に観光客の管理や科学的調査について対応すること →「6.エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していな いこと」 →「7.レクリエーション利用等の人為的活動と自然環境保全が両立されていること」 ② モニタリング項目の設定 設定された評価項目ごとに評価に必要なデータを得るためのモニタリング項目(内容や手法など)を 設定する。 ※以下の 3 点を満たすモニタリングを目指すこととする。 a.変化の予兆をつかめる、b.実施が容易である、c.評価が容易である。 212 資料3 科学委員会が長期的に評価して行くべき必須事項としてのモニタリング項目の絞込みについて (素案) 必要性検討 注) 参照 番 号 モニタリング項目 評価 項目 2008 2005 UNESCO UNESCO 勧告 勧告 IUCN IUCN 調査 評価書 遺産地域+周辺地域内の 取組みで対応可能か 目標 対象地域 モニタリング調査 管理目標 調査内容 ①航空機による海氷分布状 況観測 知床半島周辺海域の温暖化 評価指標 評価基準 評価に係る課題 調査地域 遺産地域+周辺地域 内の調査・資料で評 価可能か? 流氷の分布状況の変 化を詳細に把握可能 なデータの蓄積が十 分であること データ収集は保安庁により毎年 知床半島沿 確実だが、知床に関する分析と 岸を含む北海 結果の科学委への提供の仕組 道オホーツク 海沿岸 みを整備 可能 年・季節変動を詳細 に把握可能なデータ の蓄積が十分である こと 2010年以降(北大の科研終了 後)の体制を整備 知床半島を含 む半径300km 以上の海洋 可能 収集データを解析する機関が 無く、科学委へのデータ提供の 仕組みも無し (観測データの迅速な利用に向 けた体制を整備) 羅臼・ウトロ 沖の各1点 頻度 長期 モニタリング 現在までの 優先順位 調査主体 委員の意見 整理結果 (凡例参照) 備 考 毎年、期間中毎 第一管区海上 月 保安本部 ◎ 毎年 環境省+北大 協力 ○ 予算担保は2009年度まで 可能 毎年 環境省(協力機 関:羅臼漁協・ ウトロ漁協) ◎ 予算担保は2012年まで 斜里・羅臼 可能 毎年 漁協(調査依頼 機関:北海道) ○ 根室海峡 ロシア側の漁獲情 報等を十分に収集 できれば可能 毎年 水産庁 ◎ 根室海峡 可能 毎年 羅臼漁業協同 組合・釧路水試 ◎ 等を含む海洋環境の変化と 1 海洋環境の変動把 1 握 その特徴をより詳細に把握 ◎ 4 ②衛星リモートセンシングに 可能 □ フィルaの観測 □ 7 よる水温・流氷分布・クロロ (注:具体的数値目標を設定 するのは困難)(海洋生態系 の短・中長期変化の履歴解 ③海洋観測ブイによる水 温・クロロフィルa・流向・流 速の定点観測 析と予測に不可欠) 観測項目のの変化を 詳細に把握可能な データの蓄積が十分 であること 斜里町及び羅臼町に絞った 主要魚介類の資源 2 動態把握 3 データの北海道からの提供、そ 現状の海洋生態系と持続的 1 の後の魚種別データの整理と な水産資源利用による安定 □ □ 的な漁業の営みが維持され 科学委への提供の仕組みが未 可能 「北海道水産現勢」からの 漁獲量変動の把握 整備。 ていること 4 水産現勢のみで漁業がしっかり (注:海域管理計画より) と営まれているのかという判断 は可能か? ①スケトウダラの資源状態 の把握と評価(TAC設定に 係る調査) 資源量 資源量が維持されている こと 根室海峡における 1 の動態把握 ◎ 的・安定的なスケトウダラ漁 □ 業(漁業として成り立つレベ □ 4 辺のスケトウダラ資源動向の把 予算措置は2010年度まで 握 現状の海洋生態系と持続 3 スケトウダラ個体群 オホーツク海全域,北方4島周 オホーツク海南部(ロシ ア水域含む)で管理で きれば可能 ル)が維持されていること 卵期・仔魚期のみからの資源量 ②スケトウダラ産卵量調査 卵分布量 卵分布量の経年変化の 増減 を評価することは困難,ただし 資源の増減の動向予測への活 用は可能。 213 データは漁協内部資料 ①トド来遊及び被害実態調 査 可能 来遊頭数 来遊頭数: 個体数の維持 調査精度に課題有り 漁業被害 全道 地域的には可能だ が、来遊数につい ては、国後側・沖合 いの状態を把握・ 評価できない。 全道 (独)水産総合 研究センター北 海道区水産研 究所・釧路水産 ロシア側の情報等 毎年 試験場・稚内水 を十分に収集でき 11月上旬∼5月 産試験場・中央 れば可能 中旬 水産試験場・北 海道大学(調査 依頼機関:水産 庁) ◎ ロシア側の情報等 を十分に収集でき れば可能 隔年 北海道 ○ 可能 隔年 北海道 ◎ 統合 漁業被害: 漁業被害の軽減 毎年 遺産地域は羅 臼漁協(調査依 頼機関:北海 道) ○ (北水研を中心とする 1 トド個体群の動態 4 把握 ◎ 3 □ □ 極東トド個体群の維持を妨げ ないこと,及び漁業被害増加 の防止 4 北海道沿岸でのトドの 予算措置は2012年度まで 来遊状況と個体数調 査,人為的死亡許容頭 数の科学的算出などを もとに,知床海域のトド ②トドの日本沿岸への来遊 頭数の調査、人為的死亡個 体の性別、年齢、体長、体 重、成熟、胃・腸内容物など のサンプル調査 全道の混獲個体に対する調査 体制整備 来遊頭数 個体数の維持 ロシア側の繁殖地・上陸地にお ける個体数調査結果の入手 管理を実施) 1 アザラシ類個体群 5 の動態把握 不可能 ◎ 3 保護管理の推進 (オホーツク海全体、ロ シア側と連携した資源 管理が必要) □ 4 来遊頭数 アザラシの生息状況及び漁 業被害の調査 漁業被害 ①サケ類の遡上数の変動 のモニタリング 遡上数 来遊頭数: 個体数の維持 漁業被害: 漁業被害の軽減 現在の道庁による調査の手法 では、流氷の変動によるバイア スが大きく精度に課題が大き 斜里・羅臼周 い。 辺海域 第6回自然環境保全基礎調査 の際の広域航空センサス並み の調査努力が必要。 遡上数: 過去●●年間の平均遡 上数以上であること 遺産地域内2 河川 全道の来遊頭数等をモニタリング し,トド極東個体群の維持を妨げな い,科学的ルールに基づく駆除を含 めた個体数管理を実施(混獲と駆除 の年間総数は,北水研トドグループ が算定,これに基づいて北海道海区 調整委員会が各海域での駆除枠を決 定。知床海域の駆除頭数枠も,その 中で決定) No.6−②で対応可能 ・サケ類 遺産登録時(現状並み)の資源 状態の維持、及び、遡上・産卵 サケ科魚類生息状 況の把握 (「海域と陸域の生 態系の相互作用」 をモニタリング項目 6 が欠けている。河 川および河畔林生 態系を含む陸域生 態系の構成種の安 定同位体比分析の モニタリングの検討 がが必要であろ う。) 可能 可能な河川においては、自然 体については、遡上数 再生産を維持するとともに、産 2 ◎ ◎ から把握する。 卵環境を回復させる。 ②サケ類の遡上産卵河川 数と河川内におけるサケ類 の遡上数、産卵場所および 産卵床数のモニタリング 遡上数 産卵床数 リングが、ここに統合される時点で 遡上数の維持 遺産地域とそ の周辺部 産卵床数の維持 可能 未定 ◎ は、河川工作物周辺での産卵状況モ ニタリングが加わることになるであ ろう。 4 サケ類の安定的な自 □ 5 「7」の河川工作物改良結果モニタ サケ類の来遊資源全 □ 然産卵の維持と回復、 ・オショロコマ 遺産登録時(現状並み)の資源 及び、河川・湖沼にお けるサケ科魚類の保 状態の維持、及び、外来種の 侵入の防止 全と外来種侵入防止 は、漁業・遊漁活動と ③サケ科魚類の遺伝的多 様性の現状と変化に関する 調査 各産卵集団の遺伝的 多様性 ④知床の淡水魚類相を特 徴付けるオショロコマの生 息状況調査 生息数 集団ごとに,ミトコンドリアDNA およびマイクロサテライトDNA分 析からFstおよびパブロタイプ・ ダイバスティとアリル数を分析 し,遺伝的多様性を評価する。 同上 可能 5年に1回程度 ◎ 同上 可能 5年に1回程度 ○ 統合 の調整で可能。 214 資源量が維持されている こと No.11−①に統合 サケマス以外の土砂なども含む 河川工作物の改良 7 結果のモニタリング 2 6 ◎ □ ◎ □ 改良した工作物の上流へのサ ケ科魚類の移動 可能 サケ科魚類の溯上の改善 の効果を把握 改良した河川工作物 におけるサケ科魚類 の溯上の状況 緩和されること (より具体性が必要) 物質移動や生物の移動につい て、簡便に継続可能な調査法 は確立できているか? 長期的な「モニタリング」としては 必要ない。 No.6ー②で代用可能 遺産地域と その周辺部 における河 川工作物が 可能 改良された 北海道 改良後3年間は 毎年 北海道森林管 理局 △ 工作物の改良部分の維持管理は必要 評価基準は具体化必要(中村座長意 見) 河川 つがい数 遺産登録時の繁殖つがい オジロワシ繁殖状 8 況の把握 2 ◎ □ 3 数23を下回らないこと、あわ せて安定した個体群の指標 □ 可能 である繁殖成功率72%、生 知床半島全域のオジロワシ 営巣地における繁殖の成 否、及び、巣立ち幼鳥数の モニタリング 生産力(つがい当たり 巣立ち幼鳥数) 産力1.3を目標とする。 シマフクロウの生息 9 状況の把握 ヒグマの生息状況 10 の把握 3 4 保護増殖事業の管理目標 (北海道生息個体数を100羽 から2倍の200羽とする)をふ まえ、中心生息地としての現 状と幼鳥の供給地としての 機能を維持、強化する。この ために繁殖成功率の向上 と、生息環境の改善による潜 在的繁殖可能河川流域への 分布回復を行う。 □ 遺産登録時(現状並み)の生 息密度を下回らないレベル の維持 □ 繁殖成功率 可能 可能 生息数、繁殖の成否、繁殖 率と巣立ち幼鳥数、餌資源 などに関する調査。標識や 発信器装着による移動分散 調査。死亡・傷病個体調査 と原因調査。 食性の変化、繁殖間隔など の把握、標識調査による行 動調査やDNA分析による移 動分散の把握 特定重要地域を指 標とした生態系の 的把握 繁殖成功率: 登録時の67%以上 全繁殖つがいのモニタリングは 労力を要する(特に半島先端 斜里・羅臼・ 部)。 標津北部 現在はボランティアベースの努 力に依存しており継続性に課題 つがい数: 登録時より増加 繁殖成功率 繁殖成功率: 登録時よりの向上 環境省職員等により継続されて 巣立ち幼鳥数 巣立ち幼鳥数: 登録時より増加 リングには多大な労力を要して 新たな生息地への幼 鳥の分散定着 新たな生息地への幼鳥 の分散定着: 登録時より増加 調査の充実も課題。 死亡・傷病個体数 死亡・傷病個体数: 登録時より低下 ヒグマによる痕跡、出 没状況 ◎ □ □ 遺産登録時(現状並み)時点 の生態系の状態を維持 可能 6 現状の維持 215 道内生息地全体の 評価が同時に必要 毎年 環境省 ◎ 可能 毎年 知床財団 △ いる。評価には移動分散・定着 ③広域植生図の作成 人為的変化を起さぬこと 斜里・羅臼 科学委への情報提供が必要 生息密度、及び、生息動向(ト 斜里・羅臼 レンド)を測定する手法開発の その他半島基 必要あり。 部地域 知床財団の独自事業に依存。 財源などによる継続性に課題 継続的な実施体制の確立 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと ◎ いるが、全繁殖つがいのモニタ 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと ②海域の動植物相、及び、 分類群ごとのインベント 生息状況 (浅海域定期調 リ、生息密度、分布など 査) 植物群落の状況 毎年 保護増殖事業事業の検討員、 2 3 可能 オジロワシモニ タリング調査グ ループ(知床財 団、知床博物 館、羅臼町ほ か) 生産力: 遺産登録時の0.8以上 つがい数 ①陸域の動植物相、及び、 分類群ごとのインベント 生息状況(エゾシカ広域採 リ、生息密度、分布など 食圧調査を兼ねる) 11 現状に関する総合 つがい数: 遺産登録時つがい数23 以上 遠音別岳周 辺地域、 ルシャ・知床 連山地区、 知床岬地区 な半島内3ヶ 所の特定重 要地域とその 沿岸海域 知床半島主 要地域全域 可能 ◎ 10年に1回程度 No.11で代用可能 シカ広域採食圧調査など、さまざま な 調査をここに統合。10年、また は、5年間隔で地区毎に巡回しながら 実施するという案。 対象地域は重要地域であり、主要種 以外のモニタリングはこれがなければ 実施されないので必要。 可能 同上 可能 10∼20年毎 ◎ 環境省 ◎ 遠音別岳原生自然環境保全地域で は、約10年間隔で2回、環境省による 総合調査が行われてきている。ただ し、前回からすでに10年以上過ぎてし まっている。 環境省、緑の国勢調査で10∼20年毎に 行われている。 サケマス以外の土砂なども含む 河川工作物の改良 7 結果のモニタリング 2 6 ◎ □ ◎ □ 改良した工作物の上流へのサ ケ科魚類の移動 可能 サケ科魚類の溯上の改善 の効果を把握 改良した河川工作物 におけるサケ科魚類 の溯上の状況 緩和されること (より具体性が必要) 物質移動や生物の移動につい て、簡便に継続可能な調査法 は確立できているか? 長期的な「モニタリング」としては 必要ない。 No.6ー②で代用可能 遺産地域と その周辺部 における河 川工作物が 可能 改良された 北海道 改良後3年間は 毎年 北海道森林管 理局 △ 工作物の改良部分の維持管理は必要 評価基準は具体化必要(中村座長意 見) 河川 つがい数 遺産登録時の繁殖つがい オジロワシ繁殖状 8 況の把握 2 ◎ □ 3 数23を下回らないこと、あわ せて安定した個体群の指標 □ 可能 である繁殖成功率72%、生 知床半島全域のオジロワシ 営巣地における繁殖の成 否、及び、巣立ち幼鳥数の モニタリング 生産力(つがい当たり 巣立ち幼鳥数) 産力1.3を目標とする。 シマフクロウの生息 9 状況の把握 ヒグマの生息状況 10 の把握 3 4 保護増殖事業の管理目標 (北海道生息個体数を100羽 から2倍の200羽とする)をふ まえ、中心生息地としての現 状と幼鳥の供給地としての 機能を維持、強化する。この ために繁殖成功率の向上 と、生息環境の改善による潜 在的繁殖可能河川流域への 分布回復を行う。 □ 遺産登録時(現状並み)の生 息密度を下回らないレベル の維持 □ 繁殖成功率 可能 可能 生息数、繁殖の成否、繁殖 率と巣立ち幼鳥数、餌資源 などに関する調査。標識や 発信器装着による移動分散 調査。死亡・傷病個体調査 と原因調査。 食性の変化、繁殖間隔など の把握、標識調査による行 動調査やDNA分析による移 動分散の把握 特定重要地域を指 標とした生態系の 的把握 繁殖成功率: 登録時の67%以上 全繁殖つがいのモニタリングは 労力を要する(特に半島先端 斜里・羅臼・ 部)。 標津北部 現在はボランティアベースの努 力に依存しており継続性に課題 つがい数: 登録時より増加 繁殖成功率 繁殖成功率: 登録時よりの向上 環境省職員等により継続されて 巣立ち幼鳥数 巣立ち幼鳥数: 登録時より増加 リングには多大な労力を要して 新たな生息地への幼 鳥の分散定着 新たな生息地への幼鳥 の分散定着: 登録時より増加 調査の充実も課題。 死亡・傷病個体数 死亡・傷病個体数: 登録時より低下 ヒグマによる痕跡、出 没状況 ◎ □ □ 遺産登録時(現状並み)時点 の生態系の状態を維持 可能 6 現状の維持 216 道内生息地全体の 評価が同時に必要 毎年 環境省 ◎ 可能 毎年 知床財団 △ いる。評価には移動分散・定着 ③広域植生図の作成 人為的変化を起さぬこと 斜里・羅臼 科学委への情報提供が必要 生息密度、及び、生息動向(ト 斜里・羅臼 レンド)を測定する手法開発の その他半島基 必要あり。 部地域 知床財団の独自事業に依存。 財源などによる継続性に課題 継続的な実施体制の確立 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと ◎ いるが、全繁殖つがいのモニタ 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと ②海域の動植物相、及び、 分類群ごとのインベント 生息状況 (浅海域定期調 リ、生息密度、分布など 査) 植物群落の状況 毎年 保護増殖事業事業の検討員、 2 3 可能 オジロワシモニ タリング調査グ ループ(知床財 団、知床博物 館、羅臼町ほ か) 生産力: 遺産登録時の0.8以上 つがい数 ①陸域の動植物相、及び、 分類群ごとのインベント 生息状況(エゾシカ広域採 リ、生息密度、分布など 食圧調査を兼ねる) 11 現状に関する総合 つがい数: 遺産登録時つがい数23 以上 遠音別岳周 辺地域、 ルシャ・知床 連山地区、 知床岬地区 な半島内3ヶ 所の特定重 要地域とその 沿岸海域 知床半島主 要地域全域 可能 ◎ 10年に1回程度 No.11で代用可能 シカ広域採食圧調査など、さまざま な 調査をここに統合。10年、また は、5年間隔で地区毎に巡回しながら 実施するという案。 対象地域は重要地域であり、主要種 以外のモニタリングはこれがなければ 実施されないので必要。 可能 同上 可能 10∼20年毎 ◎ 環境省 ◎ 遠音別岳原生自然環境保全地域で は、約10年間隔で2回、環境省による 総合調査が行われてきている。ただ し、前回からすでに10年以上過ぎてし まっている。 環境省、緑の国勢調査で10∼20年毎に 行われている。 外来種(アライグ 12 マ)の生息状況調 外来種の根絶、または、個体 数の抑制 3 査 困難であるが不可能で はない アライグマの生息状況、進 入経路等を把握 生息の有無(痕跡調 査・自動撮影調査・捕 獲調査による) 根絶、生息情報の最少 化 低密度下において、評価可能な 調査手法に課題あり 斜里・羅臼 可能 当面毎年 環境省 △ No.11、及び、No.19-③で代用可能 在来種の種数と種組 成 ①エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査(林野庁 1ha囲い区) 在来種の種数と種組 成 管理計画の目標は「近代的 ②エゾシカの影響からの植生 の回復状況調査 (知床岬囲 い区・100平米運動地) な開拓が始まる前(明治以 前)の生態系」の状態である が、具体的な資料存在しな エゾシカによる植生 13 への影響の把握 3 ◎ い。 □ 従って、資料が存在する直 □ 6 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 評価基準と継続的な実施体制 の確立 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 当面、2∼3年 おき、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 林野庁 び、その中間お 調査で5年おき に実施 ◎ 統合 可能 密度操作実験 中は毎年、その 環境省 後は5年おき程 度 ◎ 統合 可能 密度操作実験 が始まったら、 斜里町 毎年。終了後は 知床財団 5年おき程度 可能 実験継続中は 毎年、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 斜里・羅臼 可能 海岸植生は5年 ごと、その他は 特定重要地域 環境省・林野庁 調査11-①の際 に実施 知床岬 岩尾別 知床岬 可能 評価基準と継続的な実施体制の 確立 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 岩尾別 (運動地) ○ 森林動態とエゾシカの影響に関する 長期的モニタリングの適地 No.11-①に統合 調査区のフェンスについては、モニ タリングが行われなくても長期的な 維持管理が必要。将来の調査のため に No.11-①に統合 密度操作実験開始の際には必要 可能 在来種の種数と種組 成 近の状態である知床半島自 ③密度操作実験対象地域 のエゾシカ採食圧調査 然生態系総合調査(1979∼ 1980年)時点の植生状態を 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 密度操作の効果と実施終了判 断基準の確立 知床岬 No.11-①に統合 2008年度まで は環境省・東京 農工大・道環境 研 ◎ 統合 知床岬地区は、過去からのデータが 集積されており、密度操作実験が終 了しても、対照放置区として調査の 継続が重要 目標とする。 ④エゾシカの採食圧の把握 に関する広域植生調査。 知床半島全域に設定した混 合ベルト調査区、及び、海 岸植生調査地点など定点、 登山道の公園利用影響調 査における植生現況とエゾ シカの採食圧に関する調査 帰化植物の分布状 14 況の把握 帰化植物の根絶、または、分 布の縮小化 3 困難であるが不可能で はない 在来種の種数と種組 成 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 評価基準と継続的な実施体制 の確立 ⑤知床岬土壌浸食状況調 査 定点写真による観測 侵食拡大しないこと、回 復の進行 知床岬 可能 隔年 各種植生関連調査に合わ せて外来種の侵入状況を 把握する。 分布、及び、個体数 根絶、登録時より縮小 斜里・羅臼 可能 ? 可能 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 環境省 No.11-①に統合 ◎ 統合 高山帯へのシカの進出と採食圧の増 加の監視は、登山道の公園利用影響 調査(No.21)で兼用して行なってお く。 △ 適宜、写真記録を残すことで対応 △ No.13-④などで代用可能 No.11-①に統合 シレトコスミレ生育・ 15 分布状況調査 3 □ 遺産登録時(現状並み)の分 布の維持 可能 217 定期的に生育・分布状況を 調査 分布域と密度 遺産登録時の生育・分布 状況の維持 硫黄山・遠音 別岳 ◎ 統合 硫黄山はシカの食害発生中につき当 面毎年。 遠音別についても、山岳ガイドなど に情報提供を依頼するなど注目をし ておくべき。 ①ケイマフリ・ウミネコ・オオ セグロカモメ・ウミウの生息 2 ◎ 4 大幅な増加を目標とし。減少 査 営巣数とコロニー数 傾向にあるウミウ、ウミネコ 3 海鳥類生息状況の 16 把握 ケイマフリは繁殖つがい数の 数、営巣地分布と営巣数調 □ □ 「モニタリング1000」による5年お きの調査では、急激な変動の把 握が困難 斜里・羅臼 可能 5年おき 可能 カモメは他の海鳥繁殖への 影響を監視しながら、登録時 程度の営巣数維持を基準と する。 ②調査可能範囲のコロニー で①の営巣巣調査。あわせ て営巣数変動要因調査(営 巣環境、餌資源、オオセグ ロカモメやヒグマによる捕食 との関連、観光船等人為的 影響)。 特定コロニーにおけ る急激な変動の有無 (捕食者、人為的影 響)。 急激な変動の有無 調査エリアが広大で全てのコロ ニーを繁殖期間通して調査する ことが困難。調査体制と予算の 充実。 ③季節的渡来種の種構成 と個体群規模、分布海域、 死体漂着数。 種構成や個体群規模 の著しい変動、大量 死の発生。 種構成と個体群規模: ?? 大量死: 発生しないこと?? 広域に移動する渡り鳥の変動 斜里・羅臼沿 を知床地域のみで評価すること 岸域 が困難 斜里・羅臼 可能 不可能 毎年、夏季 通年 知床半島先端部、国後・択捉両 ①越冬個体数の調査 海ワシ類北海道越冬個体群 海ワシ類の越冬状 況の把握 17 (主にオジロワシ・ ◎ 2 □ 18 海洋汚染調査 の主要越冬地としての環境 収容力を人為的餌資源にた □ オオワシ渡来越冬 群) よらず自然餌資源の回復に 海ワシ類の越冬環境 収容力 自然餌資源の回復に ◎ 知床海鳥研究 会(調査依頼機 関:環境省)、及 び、海鳥類長期 モニタリング調 査グループ(知 床財団、知床博 物館、羅臼町 他) ○ 知床海鳥研究 会 △ 2600羽の越冬可能な環 境収容力 (最低でも1500) 島を含めた根室海峡・道東一円 全道、斜里・ 羅臼 の季節的移動があるため、具 不可能 毎年、 全道2月 知床12-3月 3年に1回 体的指標の設定が難しい。 合同調査グ ループ(知床博 物館・羅臼教委 他) ○ 環境省 ○ 海上保安庁海 洋情報部 △ よる人為的餌資源から の転換、ねぐら環境の 維持・回復は可能。 より維持する ②越冬個体数の季節変動、 及び人為的餌資源と自然餌 資源の利用状況調査。(オ オワシ・オジロワシ保護増 殖事業により実施) 生態系に重大な影響を及ぼ す汚染物質の影響回避 4 環境省 は近年の最大営巣数への回 復を目標とする。オオセグロ 7 ケイマフリ: 営巣数80以 上が望ましい。最低でも 50を下回らぬこと。 ウミウ: 営巣数700を下 回らぬこと ウミネコ: 営巣数800を 下回らぬこと オオセグロカモメ: ウミ ネコの回復を妨げない営 巣数の維持 不可能 越冬個体数の季節変 動 2600羽はかつて、道東の越冬群の 90%以上が知床に集中していた時期 の越冬数。現在は分散しているが、 道東の他の地域の越冬環境や餌は不 安定であり、万一に備えて知床では この程度の越冬可能環境が必要。 1500羽は現在の知床での平均的な越 冬数(中川委員コメント)。 越冬個体数: ?? 半島先端部の調査が困難。 全道 (斜里・羅臼) 不可能 基準値以下の濃度であ ること 情報提供の仕組み未整備 北海道オホー ツク海沿岸 可能 越冬群の個体数 主要越冬地の密度を 1980年代初頭並みに 発見率の評価に課題 高額の調査費に伴う継続性に 課題 斜里・羅臼 可能 5年おき、また は、計画見直し 環境省 時 ◎ ②知床岬エゾシカ越冬群航 空カウント、及び、自然死亡 個体調査 越冬群の個体数と死 亡個体の生物学的特 性 越冬群を1980年代初頭 並みの密度 継続的な実施体制の確立 知床岬 可能 密度操作中は 毎年、その後は 環境省 広域航空カウン トに統合 △ ③主要越冬地における地上 カウント調査(ライトセンサス など) 単位距離あたりの発 見頭数または指標 1980年代初頭のレベル ④間引き個体、自然死個体 などの体重・妊娠率など個 体群の質の把握に関する 調査 間引き個体、自然死 個体などの生物学的 特性(密度の変化に 対する個体群の質的 変化をモニタリング) 人為的餌資源と自然 餌資源の利用状況 餌資源利用状況: 自然餌への回復、人為 的餌資源への依存度低 下 海水中の石油、カドミウム、 水銀などの分析(表面海水 及び海底堆積物の石油、 PCB、重金属等の分析) 汚染物質濃度 ①エゾシカ越冬群の広域航 空カウント 毎年・年1回 管理計画の目標は「近代的 な開拓が始まる前(明治以 前)の生態系」の状態である エゾシカの生息状 19 況の把握 ◎ 6 □ □ が、具体的な資料存在しな い。 従って、資料が存在する直 岬の航空カウントは長期的には No.19-①で代用可能 自然死調査は19-④で対応 困難ではあるが不可能 ではない 近の状態である知床半島自 然生態系総合調査(1979∼ 斜里・羅臼 可能 環境省・北海道 斜里町・羅臼 町・知床財団 ○ 遺産地域内の 捕獲では毎回 環境省・知床財 実施 自然死個体調 団 査は必要に応じ て ○ 環境省・斜里町 ・羅臼町・知床 財団 ◎ 事故防止のために必須 環境省 ◎ No.13-④の広域エゾシカ採食圧調査 の高山帯部分のモニタリングをこの 調査で兼ねる。 毎年 長期継続するコースの絞込みや手法 の検討必要 1980年)時点の個体群レベ ルを目標とする。 観光利用・住民生 20 活とヒグマとの軋轢 の現状把握 公園利用による植 21 生への影響把握 実施体制と評価基準の確立 斜里・羅臼 可能 斜里・羅臼両町での調査基準 が統一されていない 斜里・羅臼 可能 毎年 遠音別 知床連山 知床沼・知床 岳地区 羅臼湖 可能 4∼5年毎 出没状況: 現状を上回らないこと 7 7 □ 人身事故の発生、及び、その 他の観光利用・住民生活と の軋轢を最少化する □ 公園利用にともなう植生への 影響を最少化する 218 可能 目撃・出没状況、被害発生 状況に関する調査 可能 登山道・遊歩道などにおけ る踏圧の影響調査 出没及び被害発生の 状況 踏圧の状態 被害: 人身被害が発生しないこ と、その他の被害は現状 以下に 踏み跡が拡大していない こと 継続的な実施体制の確立 社会環境の把握 (社会環境に関す 22 る年次報告書の作 ◎ 7 □ □ 成、資料集積) 地域社会の現状の変化を把 握して行く 可能 ①遺産地域とその周辺部に おける人口動態・産業活動 になど関する既存の各種統 計資料の整理。 人口動態及び産業統 計 参考資料(既存資料の収 拾整理して現状を把握す る) 継続的な実施体制の確立 斜里・羅臼 可能 毎年 関係機関、取り まとめは環境省 ○ ②国立公園利用状況調査 と概要報告の整理 公園利用動態(主要 な利用指標の定期的 記録と分析) 環境収容力を超えた利 用が発生しないこと 継続的な実施体制の確立 斜里・羅臼 可能 毎年 環境省 ◎ 遺産登録の価値を低下 させる事業が行われない こと 関係機関・各種団体などによる 報告提出のルーティン化、及 び、様式の検討が必要。 斜里・羅臼 可能 毎年 関係機関、取り まとめは環境省 ○ ③遺産地域とその周辺部に おける各種開発・建設工事 などに関する概況の整理 評価項目 1 2 3 4 5 6 7 1/9長期モニタリング 検討会議選定 長期モニタリング 優先順位 ◎ ○ 注) 特異な生態系の生産性が維持されていること 海洋生態系と陸上生態系の相互関係が維持されていること 遺産登録時の生物多様性が維持されていること 3)本モニタリング案は、これで確定するものではなく各ワーキングなどでさらに検討されて行くべきものである。 遺産地域内海域における海洋生態系の保全と持続的な水産資源利用による安定的な漁業が両立されていること 河川工作物による影響が軽減されるなど、サケ科魚類の再生産が可能な河川生態系が維持されていること エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していないこと レクリエーション利用等の人為的活動と自然環境保全が両立されていること 優先順位 高 長期的継続が必須 優先順位は高いが、評価基準の明確化、調査法改良、投下する調査努力量の調整が必要 注)「統合」は別の調査に統合されるもの。 ◎ UNESCO勧告に記載有り □ IUCN技術評価書の他地域との比較、又は、完全性で指摘有り 2008 UNESCO勧告 ◎ ユネスコ/IUCN 調査報告 □ 1)本モニタリング案は、科学委内の9名の委員によって検討された試案である。 2)本モニタリング案は、2012年以降の長期安定的なモニタリングの実施のために検討しているものである。 △ 継続されていれば参考資料として評価する 2005 UNESCO勧告 IUCN 評価書 関係機関・各種団体 による事業実施状況 UNESCO勧告に記載有り IUCN調査報告書で指摘有り 219 網掛けは、すでに世界遺産関連以外の他機関、他事業で実施されているもの。ただし、地元関係機関・団体、 ボランティアベースのものには継続性が保障できないものもある。 資料4 モニタリング重要度アンケート結果 090127時点 評価項目1 番 モニタリング項目 号 1 調査内容 評価項目5 評価項目6 河川工作物によ エゾシカの高密 る影響が軽減さ 度状態によって れるなど、サケ 発生する遺産 科魚類の再生 地域の生態系 産が可能な河 への過度な影 川生態系が維 響が発生してい 持されているこ ないこと と 評価項目7 レクリエーション 利用等の人為 的活動と自然環 境保全が両立さ れていること 7.0 - - 7.1 - - - ②衛星リモートセンシングによる水温・流氷分布・クロロフィルaの観測 6.9 - - 7.1 - - - ③海洋観測ブイによる水温・クロロフィルa・流向・流速の定点観測 6.2 - - 6.6 - - - ④アイスアルジーの生物学的調査(種組成、色素量(クロロフィルa 量)) 6.3 - - 5.1 - - - 7.4 - 7.1 - - - - 7.6 - - 7.9 - - - 6.9 - - 8.0 - - - - - - 7.1 - - - ①トド被害実態調査 6.9 - 5.0 8.0 - - - ②トドの日本沿岸への来遊頭数の調査、人為的死亡個体の性別、年 齢、体長、体重、成熟、胃・腸内容物などのサンプル調査 7.7 - 7.2 6.9 - - - ①アザラシの生息状況の調査 7.0 - 6.9 6.4 - - - ②野生鳥獣被害調査 4.3 - 3.4 5.7 - - - - 8.6 - 7.7 7.4 - - - 8.2 - 6.9 8.5 - - - 5.3 - 4.3 4.8 - - 海洋環境の変動把握 3 根室海峡におけるスケ トウダラ個体群の動態 ②スケトウダラ産卵量調査 把握 ①スケトウダラの資源状態の把握と評価(TAC設定に係る調査) ③スケトウダラの漁獲量(水産現勢) トド個体群の動態把握 アザラシ類個体群の動 態把握 ①サケ類の遡上数の変動モニタリング 6 評価項目4 ①航空機による海氷分布状況観測 主要魚介類の資源動 「北海道水産現勢」からの漁獲量変動の把握 態把握 5 評価項目3 遺産地域内海 域における海洋 特異な生態系 海洋生態系と陸 遺産登録時の 生態系の保全と の生産性が維 上生態系の相 生物多様性が 持続的な水産 持されているこ 互関係が維持さ 維持されている 資源利用による と れていること こと 安定的な漁業 が両立されてい ること 2 4 評価項目2 ②サケ類の遡上産卵河川数と河川内におけるサケ類の遡上数、産卵 サケ科魚類生息状況 場所および産卵床数のモニタリング(No.7を統合) の把握 ③サケ科魚類の遺伝的多様性の現状と変化に関する調査 - - - 7.0 - - - 8 オジロワシ繁殖状況の 知床半島全域のオジロワシ営巣地における繁殖の成否、及び、巣立 ち幼鳥数のモニタリング 把握 - 6.3 7.4 - - - - 9 生息数、繁殖の成否、繁殖率と巣立ち幼鳥数、餌資源などに関する調 シマフクロウの生息状 査。標識や発信器装着による移動分散調査。死亡・傷病個体調査と原 況の把握 因調査。 - - 7.1 - - - - - - - - - - - 1)陸上無脊椎動物(主に昆虫)の生息状況(外来種侵入状況調 査含む) - 3.9 6.1 - - 4.4 - 2)淡水魚類の生息状況、特に知床の淡水魚類相を特徴付ける オショロコマの生息状況(外来種侵入状況調査含む)(No.6-④を 統合) - 4.6 6.2 - - 3.6 - 3)中小大型哺乳類の生息状況調査(外来種侵入状況調査含む) (No.10、12を統合) - 5.4 7.1 - - 7.0 - 4)陸生鳥類生息状況調査 - 4.3 6.9 - - 5.1 - 5)エゾシカの影響からの植生の回復状況調査(林野庁1ha囲い 区)(No.13-①を統合) - 5.6 6.5 - - 8.8 - 6)エゾシカの影響からの植生の回復状況調査 (環境省知床岬 囲い区)(No.13-②を統合) - 4.7 6.2 - - 7.9 - 7)密度操作実験対象地域のエゾシカ採食圧調査 (No.13-③を統合) - 4.8 5.7 - - 7.6 - 8)エゾシカの採食圧の把握に関する広域植生調査。 知床半島全域に設定した混合ベルト調査区、及び、海岸植生調 査地点など定点、登山道沿いにおける植生現況とエゾシカの採 食圧に関する調査。植物のインベントリ調査を兼ねる。 (登山道の公園利用影響調査、外来種侵入状況調査含む、 No.13-④を統合) - 5.1 6.5 - - 8.0 - 9)シレトコスミレの定期的な生育・分布状況調査 - 4.8 7.1 - - 7.0 - ②海域の動植物相、及び、生息状況 (浅海域定期調査) - 5.7 5.6 - - 3.3 - ③広域植生図の作成 - 5.1 7.2 - - 7.1 - ①ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロカモメ・ウミウの生息数、営巣地分 布と営巣数調査 - 5.9 6.9 5.5 - - 6.5 - 4.9 4.4 4.9 - - 6.4 ④サケの漁獲量(水産現勢) ①陸域の動植物相、及び、生息状況 11 16 17 特定重要地域を指標 とした生態系の現状に 関する総合的把握 海鳥類生息状況の把 ②調査可能範囲のコロニーで①の営巣巣調査。あわせて営巣数変動 握 要因調査(営巣環境、餌資源、オオセグロカモメやヒグマによる捕食と の関連、観光船等人為的影響)。 海ワシ類の越冬状況 ①越冬個体数の調査 の把握 (主にオジロワシ・オオ ②越冬個体数の季節変動、及び人為的餌資源と自然餌資源の利用 ワシ渡来越冬群) 状況調査。(オオワシ・オジロワシ保護増殖事業により実施) - 6.9 - - - - - - 6.6 - - - - - 海水中の石油、カドミウム、水銀などの分析(表面海水及び海底堆積 物の石油、PCB、重金属等の分析) - - - 8.6 - - - ①エゾシカ越冬群の広域航空カウント(No.19-②を統合) - - - - - 6.8 - - - - - - 8.6 - - - - - - 6.8 - - - - - - - 6.9 - - - - - - 6.3 - - - - - - 6.1 - - - - - - 6.9 18 海洋汚染調査 19 エゾシカの生息状況の ③主要越冬地における地上カウント調査(ライトセンサスなど) 把握 (アライグマなど中型哺乳類外来種のモニタリングを兼ねる) ④間引き個体、自然死個体などの体重・妊娠率など個体群の質の把 握に関する調査 20 観光利用・住民生活と ヒグマとの軋轢の現状 目撃・出没状況、被害発生状況に関する調査 把握 22 ①遺産地域とその周辺部における人口動態・産業活動になど関する 既存の各種統計資料の整理。 社会環境の把握 (社 会環境に関する年次 ②国立公園利用状況調査と概要報告の整理 報告書の作成、資料 集積) ③遺産地域とその周辺部における各種開発・建設工事などに関する 概況の整理 10…必要不可欠 9…非常に重要 7…重要 5…ある程度重要 3…あまり重要ではない 0…不要 赤 字 …重要度の点数平均値の高かった上位3つ …各調査内容毎に見て最も高い点数のついた評価項目の点数 …世界遺産関連以外の他機関、他事業で実施されているもの。ただし、継続性が保障できないものもある 220 ※科学委員17名中11人が回答 資料5 科学委員会が長期的に評価して行くべき必須事項としてのモニタリング項目について (素案) :遺産管理以外の目的で行われているモニタリング モニタリング調査 評価 項目 管理目標 番 号 モニタリング項目 調査内容 評価指標 評価基準 海氷の分布状況を調査 ①航空機による海氷分布状況観 測 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 ②衛星リモートセンシングによる 水温・流氷分布・クロロフィルaの 観測 知床半島周辺海域の温暖化 等を含む海洋環境の変化と その特徴をより詳細に把握 1 1 . 特 異 な 生 態 系 の 生 産 性 が 維 持 さ れ て い る こ と 主要魚介類の資源 遺産地域+周辺地域 内の調査・資料で評 価可能か? データ収集は保安庁により毎年 知床半島沿 確実だが、知床に関する分析と 岸を含む北海 結果の科学委への提供の仕組 道オホーツク 海沿岸 みを整備 可能 知床半島を含 む半径300km 以上の海洋 可能 水温 (クロロフィルa) 流向 流速 塩分濃度 長期的に見たときの変動 幅を逸脱しているかどう か (基礎データとして他のモ ニタリング結果の評価に も活用) 収集データを解析する機関が 無く、科学委へのデータ提供の 仕組みも無し (観測データの迅速な利用に向 けた体制を整備) 羅臼・ウトロ 沖の各1点 海氷で覆われた時期 の海氷内での基礎生 産生物量の把握 データの蓄積がほとんど 無い。動物プランクトン量 も把握しておくと、低次の 食物連鎖が推定できる 課題はないが、氷の面積の季 節変化とアイスアルジーデータ を組み合わせると、基礎生産の 生物量が推定でき、食物連鎖 の基礎部分を明らかに出来る アイスアル ジーは不均一 分布なのでウ トロ・羅臼の 流氷域の数 地点 頻度 現在までの 調査主体 アンケート 結果 毎年、期間中毎 第一管区海上 月 保安本部 7.0 環境省+北大 協力 6.9 2008 2005 UNESCO UNESCO 勧告 勧告 IUCN IUCN 調査 評価書 備 考 流氷の分布状況の変化 を詳細に把握可能な データの蓄積が十分で あること 予算担保は2009年度ま で 毎年 ◎ 年・季節変動を詳細に 把握可能なデータの蓄 積が十分であること □ ④アイスアルジーの生物学的調 査(種組成、色素量(クロロフィルa 量)) 2 動態把握 調査地域 2010年以降(北大の科研終了 後)の体制を整備 海洋環境の変動把 握 ③海洋観測ブイによる水温・クロ ロフィルa・流向・流速の定点観測 漁業で利用されている主な 魚種の漁獲量を継続的に調 査し整理する 評価に係る課題 長期的に見たときの変動 幅を逸脱しているかどう か (基礎データとして他のモ ニタリング結果の評価に も活用) 水温 流氷分布 クロロフィルa 必要性検討 注) 参照 対象地域 漁獲量を調査 「北海道水産現勢」からの漁獲量 ※基礎的な統計資料であることから、 変動の把握 具体的数値目標を設定することは困難 斜里町及び羅臼町に絞った データの北海道からの提供、そ の後の魚種別データの整理と 科学委への提供の仕組みが未 整備。 □ 毎年 環境省(協力機 春∼秋の期間 関:羅臼漁協・ 1時間毎 ウトロ漁協) 6.2 オホーツク海とサ 流氷が来ている ロマ湖のアイスア 時期に3回(初 東海大(札幌)、 ルジーとの比較 期、最盛期、後 北大(低温研) は、知床の特長を 退期) 明らかにすると思う 6.3 可能 斜里・羅臼 可能 毎年 漁協(調査依頼 機関:北海道) 7.4 根室海峡 ロシア側の漁獲情 報等を十分に収集 できれば可能 毎年 水産庁 7.6 観測項目のの変化を詳 細に把握可能なデータ の蓄積が十分であるこ と □ □ 漁業で利用されている 主な魚種の漁獲量を継 続的に調査しデータの 蓄積が十分であること 水産現勢のみで漁業がしっかり と営まれているのかという判断 は可能か? スケトウダラを持続的に 有効利用できる資源水 準・動向であること ①スケトウダラの資源状態の把握 と評価(TAC設定に係る調査) 資源水準・動向 根室海峡における スケトウダラの適切な資源管 3 スケトウダラ個体群 理と持続的利用の推進 の動態把握 ②スケトウダラ産卵量調査 卵分布量 ※水産庁の資源評価(水 産庁からの委託を受けた 国の研究機関などが漁 獲情報収集、現状分析、 資源評価等を実施)を基 に、水産政策審議会資 源管理分科会の答申を 受け水産庁がTACを設 定している 卵分布量の経年変化の 増減 オホーツク海全域,北方4島周 辺のスケトウダラ資源動向の把 ◎ 握 □ □ 卵期・仔魚期のみからの資源量 を評価することは困難,ただし 資源の増減の動向予測への活 用は可能。 根室海峡 可能 毎年 羅臼漁業協同 組合・釧路水試 毎年 遺産地域は羅 臼漁協(調査依 頼機関:北海 道) 被害実態を調査 削除 ①トド被害実態調査 予算措置は2010年度ま で 全道 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 6.9 データは漁協内部資料 6.9 トドによる被害を継続 的に調査しデータの蓄 積が十分であること 海域WGでの意見を踏ま え、項目1からは削除 する 最小資源豊度推定値 トドの漁業被害の軽減と個体 群維持 トド個体群の動態 4 把握 ②トドの日本沿岸への来遊頭数 の調査、人為的死亡個体の性 別、特性 ①アザラシの生息状況の調査 アザラシの保護管理の推進 来遊頭数 来遊頭数 ※全道の来遊頭数等を モニタリングし,トド極東 個体群の維持を妨げな い,科学的ルールに基づ く駆除を含めた個体数管 理を実施(混獲と駆除の 年間総数は,北水研トド グループが算定,これに 基づいて北海道連合海 区漁業調整委員会が各 海域での駆除枠を決定。 知床海域の駆除頭数枠 も,その中で決定) アザラシの保護管理に重 大な支障を生じさせない こと (絶滅のおそれを生じさ せない) アザラシ類個体群 全道の混獲個体に対する調査 体制整備 全道 ロシア側の繁殖地・上陸地にお ける個体数調査結果の入手 現在の道庁による調査の手法 では、流氷の変動によるバイア スが大きく精度に課題が大き 斜里・羅臼周 い。 辺海域 第6回自然環境保全基礎調査 の際の広域航空センサス並み の調査努力が必要。 ◎ (独)水産総合 研究センター北 海道区水産研 究所・釧路水産 ロシア側の情報等 毎年 試験場・稚内水 を十分に収集でき 11月上旬∼5月 産試験場・中央 れば可能 中旬 水産試験場・北 海道大学(調査 依頼機関:水産 庁) 7.7 ロシア側の情報等 を十分に収集でき れば可能 7.0 隔年 北海道 □ □ 予算措置は2012年度ま で ◎ 5 の動態把握 □ 被害実態を調査 削除 ②野生鳥獣被害調査 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 221 毎年 北海道 4.3 アザラシによる被害を 継続的に調査しデータ の蓄積が十分であるこ と 海域WGでの意見を踏ま え、項目1からは削除 する ②に統合 ①サケ類の遡上数の変動モニタ リング 遡上数 遡上数 ②サケ類の遡上産卵河川数と河 川内におけるサケ類の遡上数、 産卵場所および産卵床数のモニ タリング サケ類の遡上の確保 サケ科魚類生息状 6 況の把握 産卵床数 河川工作物の溯上、 及び、産卵への影響 (No.6-①及びNo.7を統合) ③サケ科魚類の遺伝的多様性の 現状と変化に関する調査 数23を下回らないこと、あわ せて安定した個体群の指標 オジロワシ繁殖状 8 況の把握 である繁殖成功率72%、生 知床半島全域のオジロワシ営巣 地における繁殖の成否、及び、巣 立ち幼鳥数のモニタリング 遺産地域とそ の周辺部 可能 隔年 北海道 現状で予算担保なし 集団ごとに,ミトコンドリアDNA およびマイクロサテライトDNA分 析からFstおよびパブロタイプ・ ダイバスティとアリル数を分析 し,遺伝的多様性を評価する。 繁殖成功率: 登録時の67%以上 同上 全繁殖つがいのモニタリングは 労力を要する(特に半島先端 斜里・羅臼・ 部)。 標津北部 現在はボランティアベースの努 力に依存しており継続性に課題 可能 5年に1回程度 可能 毎年 生産力: 遺産登録時の0.8以上 オジロワシモニ タリング調査グ ループ(知床財 団、知床博物 館、羅臼町ほ か) 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 3.9 2)淡水魚類の生息状況、 特に知床の淡水魚類相を 特徴付けるオショロコマの 生息状況(外来種侵入状況 調査含む) (No.6-④を統合) 生息数 資源量が維持されている こと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 5年に1回程度 4.6 3)中小大型哺乳類の生息 状況調査(外来種侵入状況 調査含む) (No.10、12を統合) 動物相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 5.4 4)陸生鳥類生息状況調査 鳥類相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 4.3 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 可能 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 当面、2∼3年 おき、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 林野庁 び、その中間お 調査で5年おき に実施 5.6 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 密度操作実験 中は毎年、その 環境省 後は5年おき程 度 4.7 実験継続中は 毎年、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 4.8 7)密度操作実験対象地域 のエゾシカ採食圧調査 (No.13-③を統合) 継続的な実施体制の確立 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 222 可能 可能 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと □ □ 2008年度まで は環境省・東京 農工大・道環境 研 現状で予算担保なし □ □ 動物相、生息密度、 分布 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) ◎ ◎ 6.3 1)陸上無脊椎動物(主に昆 虫)の生息状況(外来種侵 入状況調査含む) 遠音別岳周 辺地域、 ルシャ・知床 連山地区、 知床岬地区 な半島内3ヶ 所の特定重 要地域とその 沿岸海域 ◎ 5.3 10年に1回程度 6)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査 (環境 省知床岬囲い区) (No.13-②を統合) 「No.7」の河川工作 物改良結果モニタリン グが、ここに統合され るため、工作物関係の 記載が加わる。 8.2 未定 河川工作物による遡上 障害が実行可能な範囲 で回避されていること つがい数: 遺産登録時つがい数23 以上 海域WGでの意見を踏ま え、6-②に統合する 8.6 可能 5)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査(林野庁 1ha囲い区) (No.13-①を統合) 特定重要地域を指 標とした生態系の 11 現状に関する総合 的把握 工作物の影響については、評 価基準は具体化必要(中村座 長意見) 可能 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと ︶ 1 / 2 遺産地域内2 河川 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など ①陸域の動植物相、及び、生息状 況 遺産登録時(現状並み)時点 の生態系の状態を維持 繁殖成功率 生産力(つがい当たり 巣立ち幼鳥数) 産力1.3を目標とする。 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること 各産卵集団の遺伝的 多様性 つがい数 遺産登録時の繁殖つがい ︵ 2 . 海 洋 生 態 系 と 陸 上 生 態 系 の 相 互 関 係 が 維 持 さ れ て い る こ と 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること シカ広域採食圧調査な ど、さまざまな 調査を ここに統合。10年、また は、5年間隔で地区毎に 巡回しながら実施すると いう案。 対象地域は重要地域で あり、主要種以外のモニ タリングはこれがなけれ ば実施されないので必 要。 ◎ □ □ 遠音別岳原生自然環境 保全地域では、約10年間 隔で2回、環境省による 総合調査が行われてきて いる。ただし、前回から すでに10年以上過ぎてし まっている。 淡水魚類の生息状況な ど、現状で予算担保ない 調査あり 8)エゾシカの採食圧の把握 に関する広域植生調査。 知床半島全域に設定した混 合ベルト調査区、及び、海 岸植生調査地点など定点、 登山道沿いにおける植生現 況とエゾシカの採食圧に関 する調査。植物のインベント リ調査を兼ねる。 (登山道の公園利用影響調 査、外来種侵入状況調査含 む、No.13-④を統合) ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 外来種の分布、及 び、個体数 外来種は根絶、登録時よ り縮小 登山道沿いの踏圧状 況 踏圧が拡大していないこ と 分布域と密度 ②海域の動植物相、及び、生息 状況 (浅海域定期調査) ③広域植生図の作成 可能 海岸植生、登山 道は5年ごと、そ 環境省・林野庁 の他は10年毎 5.1 遺産登録時の生育・分布 状況の維持 可能 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 4.8 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 5.7 植物群落の状況 人為的変化を起さぬこと 知床半島主 要地域全域 可能 10∼20年毎 環境省 5.1 営巣数とコロニー数 ケイマフリ: 営巣数80以 上が望ましい。最低でも 50を下回らぬこと。 ウミウ: 営巣数700を下 回らぬこと ウミネコ: 営巣数800を 下回らぬこと オオセグロカモメ: ウミ ネコの回復を妨げない営 巣数の維持 斜里・羅臼 可能 5年おき 環境省 5.9 ①ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロ ケイマフリは繁殖つがい数の カモメ・ウミウの生息数、営巣地分 大幅な増加を目標とし。減少 布と営巣数調査 傾向にあるウミウ、ウミネコ は近年の最大営巣数への回 復を目標とする。オオセグロ 16 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 9)シレトコスミレの定期的な 生育・分布状況調査 海鳥類生息状況の 把握 「モニタリング1000」による5年お きの調査では、急激な変動の把 握が困難 環境省、緑の国勢調査で 10∼20年毎に行われてい る。 ◎ □ □ カモメは他の海鳥繁殖への 影響を監視しながら、登録時 ②調査可能範囲のコロニーで① 程度の営巣数維持を基準と の営巣巣調査。あわせて営巣数 する。 変動要因調査(営巣環境、餌資 源、オオセグロカモメやヒグマによ る捕食との関連、観光船等人為 ︵ 2 . 海 洋 生 態 系 と 陸 上 生 態 系 の 相 互 関 係 が 維 持 さ れ て い る こ と 在来種の種数と種組 成 特定コロニーにおけ る急激な変動の有無 (捕食者、人為的影 響)。 調査エリアが広大で全てのコロ 急激な変動の有無 ニーを繁殖期間通して調査する ことが困難。調査体制と予算の 斜里・羅臼 可能 毎年、夏季 充実。 的影響)。 ︶ 2 / 2 知床半島先端部、国後・択捉両 海ワシ類の越冬環境 収容力 ①越冬個体数の調査 海ワシ類北海道越冬個体群 の主要越冬地としての環境 17 (主にオジロワシ・ よらず自然餌資源の回復に オオワシ渡来越冬 群) 島を含めた根室海峡・道東一円 全道、斜里・ 羅臼 の季節的移動があるため、具 不可能 毎年、 全道2月 知床12-3月 体的指標の設定が難しい。 海ワシ類の越冬状 況の把握 収容力を人為的餌資源にた より維持する 2600羽の越冬可能な環 境収容力 (最低でも1500) 知床海鳥研究 会(調査依頼機 関:環境省)、及 び、海鳥類長期 モニタリング調 査グループ(知 床財団、知床博 物館、羅臼町 他) 合同調査グ ループ(知床博 物館・羅臼教委 他) 4.9 6.9 ◎ □ □ ②越冬個体数の季節変動、及び 人為的餌資源と自然餌資源の利 用状況調査。(オオワシ・オジロワ シ保護増殖事業により実施) 越冬個体数の季節変 動 人為的餌資源と自然 餌資源の利用状況 223 越冬個体数: ?? 餌資源利用状況: 自然餌への回復、人為 的餌資源への依存度低 下 半島先端部の調査が困難。 全道 (斜里・羅臼) 不可能 3年に1回 環境省 6.6 2600羽はかつて、道東 の越冬群の90%以上が 知床に集中していた時 期の越冬数。現在は分 散しているが、道東の 他の地域の越冬環境や 餌は不安定であり、万 一に備えて知床ではこ の程度の越冬可能環境 が必要。 羽は現在 知床で 漁業で利用されている主な 魚種の漁獲量を継続的に調 査し整理する 主要魚介類の資源 2 動態把握 漁獲量を調査 「北海道水産現勢」からの漁獲量 ※基礎的な統計資料であることから、 変動の把握 具体的数値目標を設定することは困難 斜里町及び羅臼町に絞った データの北海道からの提供、そ の後の魚種別データの整理と 科学委への提供の仕組みが未 整備。 斜里・羅臼 可能 毎年 漁協(調査依頼 機関:北海道) 毎年 遺産地域は羅 臼漁協(調査依 頼機関:北海 道) 7.1 □ □ 漁業で利用されている 主な魚種の漁獲量を継 続的に調査しデータの 蓄積が十分であること 水産現勢のみで漁業がしっかり と営まれているのかという判断 は可能か? 被害実態を調査 削除 ①トド被害実態調査 全道 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 トドによる被害を継続 的に調査しデータの蓄 積が十分であること 海域WGでの意見を踏ま え、項目3からは削除 する。 5.0 最小資源豊度推定値 トドの漁業被害の軽減と個体 群維持 トド個体群の動態 4 把握 ②トドの日本沿岸への来遊頭数 の調査、人為的死亡個体の性 別、特性 ︵ 3 . 遺 産 登 録 時 の 生 物 多 様 性 が 維 持 さ れ て い る こ と ①アザラシの生息状況の調査 アザラシの保護管理の推進 来遊頭数 アザラシの保護管理に重 大な支障を生じさせない こと (絶滅のおそれを生じさ せない) アザラシ類個体群 全道の混獲個体に対する調査 体制整備 全道 ロシア側の繁殖地・上陸地にお ける個体数調査結果の入手 現在の道庁による調査の手法 では、流氷の変動によるバイア スが大きく精度に課題が大き 斜里・羅臼周 い。 辺海域 第6回自然環境保全基礎調査 の際の広域航空センサス並み の調査努力が必要。 ◎ (独)水産総合 研究センター北 海道区水産研 究所・釧路水産 ロシア側の情報等 毎年 試験場・稚内水 を十分に収集でき 11月上旬∼5月 産試験場・中央 れば可能 中旬 水産試験場・北 海道大学(調査 依頼機関:水産 庁) 7.2 ロシア側の情報等 を十分に収集でき れば可能 6.9 隔年 北海道 □ □ 予算措置は2012年度ま で ◎ 5 の動態把握 □ 被害実態を調査 削除 ②野生鳥獣被害調査 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 つがい数 遺産登録時の繁殖つがい 数23を下回らないこと、あわ せて安定した個体群の指標 オジロワシ繁殖状 8 況の把握 である繁殖成功率72%、生 知床半島全域のオジロワシ営巣 地における繁殖の成否、及び、巣 立ち幼鳥数のモニタリング 繁殖成功率 つがい数: 遺産登録時つがい数23 以上 繁殖成功率: 登録時の67%以上 全繁殖つがいのモニタリングは 労力を要する(特に半島先端 斜里・羅臼・ 部)。 標津北部 現在はボランティアベースの努 力に依存しており継続性に課題 可能 毎年 北海道 3.4 毎年 オジロワシモニ タリング調査グ ループ(知床財 団、知床博物 館、羅臼町ほ か) 7.4 環境省 7.1 ◎ □ 産力1.3を目標とする。 生産力(つがい当たり 巣立ち幼鳥数) 保護増殖事業の管理目標 つがい数 つがい数: 登録時より増加 繁殖成功率 繁殖成功率: 登録時よりの向上 環境省職員等により継続されて 巣立ち幼鳥数 巣立ち幼鳥数: 登録時より増加 リングには多大な労力を要して 新たな生息地への幼 鳥の分散定着 新たな生息地への幼鳥 の分散定着: 登録時より増加 死亡・傷病個体数 死亡・傷病個体数: 登録時より低下 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 1)陸上無脊椎動物(主に昆 虫)の生息状況(外来種侵 入状況調査含む) 動物相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 6.1 2)淡水魚類の生息状況、 特に知床の淡水魚類相を 特徴付けるオショロコマの 生息状況(外来種侵入状況 調査含む) (No.6-④を統合) 生息数 資源量が維持されている こと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 5年に1回程度 6.2 生産力: 遺産登録時の0.8以上 □ ︶ 1 / 2 来遊頭数 ※全道の来遊頭数等を モニタリングし,トド極東 個体群の維持を妨げな い,科学的ルールに基づ く駆除を含めた個体数管 理を実施(混獲と駆除の 年間総数は,北水研トド グループが算定,これに 基づいて北海道連合海 区漁業調整委員会が各 海域での駆除枠を決定。 知床海域の駆除頭数枠 も,その中で決定) (北海道生息個体数を100羽 から2倍の200羽とする)をふ 生息数、繁殖の成否、繁殖率と巣 まえ、中心生息地としての現 状と幼鳥の供給地としての 機能を維持、強化する。この ために繁殖成功率の向上 と、生息環境の改善による潜 立ち幼鳥数、餌資源などに関する シマフクロウの生息 9 状況の把握 調査。標識や発信器装着による 移動分散調査。死亡・傷病個体調 査と原因調査。 在的繁殖可能河川流域への 分布回復を行う。 ①陸域の動植物相、及び、生息状 況 224 保護増殖事業事業の検討員、 いるが、全繁殖つがいのモニタ いる。評価には移動分散・定着 斜里・羅臼 道内生息地全体の 評価が同時に必要 毎年 調査の充実も課題。 科学委への情報提供が必要 □ アザラシによる被害を 継続的に調査しデータ の蓄積が十分であるこ と 海域WGでの意見を踏ま え、項目3からは削除 する。 3)中小大型哺乳類の生息 状況調査(外来種侵入状況 調査含む) (No.10、12を統合) 動物相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 7.1 4)陸生鳥類生息状況調査 鳥類相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 6.9 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 可能 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 当面、2∼3年 おき、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 林野庁 び、その中間お 調査で5年おき に実施 6.5 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 密度操作実験 中は毎年、その 環境省 後は5年おき程 度 6.2 可能 実験継続中は 毎年、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 2008年度まで は環境省・東京 農工大・道環境 研 5.7 可能 海岸植生、登山 道は5年ごと、そ 環境省・林野庁 の他は10年毎 6.5 5)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査(林野庁 1ha囲い区) (No.13-①を統合) 特定重要地域を指 標とした生態系の 遺産登録時(現状並み)時点 11 現状に関する総合 の生態系の状態を維持 的把握 3 . 遺 産 登 録 時 の 生 物 多 様 性 が 維 持 さ れ て い る こ と 6)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査 (環境 省知床岬囲い区) (No.13-②を統合) 7)密度操作実験対象地域 のエゾシカ採食圧調査 (No.13-③を統合) ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 8)エゾシカの採食圧の把握 に関する広域植生調査。 知床半島全域に設定した混 合ベルト調査区、及び、海 岸植生調査地点など定点、 登山道沿いにおける植生現 況とエゾシカの採食圧に関 する調査。植物のインベント リ調査を兼ねる。 (登山道の公園利用影響調 査、外来種侵入状況調査含 む、No.13-④を統合) 継続的な実施体制の確立 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 在来種の種数と種組 成 遠音別岳周 辺地域、 ルシャ・知床 連山地区、 知床岬地区 な半島内3ヶ 所の特定重 要地域とその 沿岸海域 可能 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと ◎ □ □ 遠音別岳原生自然環境 保全地域では、約10年間 隔で2回、環境省による 総合調査が行われてきて いる。ただし、前回から すでに10年以上過ぎてし まっている。 淡水魚類の生息状況な ど、現状で予算担保ない 調査あり 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 外来種の分布、及 び、個体数 外来種は根絶、登録時よ り縮小 登山道沿いの踏圧状 況 踏圧が拡大していないこ と 分布域と密度 遺産登録時の生育・分布 状況の維持 可能 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 7.1 ②海域の動植物相、及び、生息 状況 (浅海域定期調査) 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 5.6 ③広域植生図の作成 植物群落の状況 人為的変化を起さぬこと 知床半島主 要地域全域 可能 10∼20年毎 環境省 7.2 営巣数とコロニー数 ケイマフリ: 営巣数80以 上が望ましい。最低でも 50を下回らぬこと。 ウミウ: 営巣数700を下 回らぬこと ウミネコ: 営巣数800を 下回らぬこと オオセグロカモメ: ウミ ネコの回復を妨げない営 巣数の維持 斜里・羅臼 可能 5年おき 環境省 6.9 ︵ ︶ 2 / 2 対象地域は重要地域で あり、主要種以外のモニ タリングはこれがなけれ ば実施されないので必 要。 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 9)シレトコスミレの定期的な 生育・分布状況調査 シカ広域採食圧調査な ど、さまざまな 調査を ここに統合。10年、また は、5年間隔で地区毎に 巡回しながら実施すると いう案。 ①ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロ ケイマフリは繁殖つがい数の カモメ・ウミウの生息数、営巣地分 大幅な増加を目標とし。減少 布と営巣数調査 傾向にあるウミウ、ウミネコ は近年の最大営巣数への回 復を目標とする。オオセグロ 16 海鳥類生息状況の 把握 「モニタリング1000」による5年お きの調査では、急激な変動の把 握が困難 ◎ □ □ カモメは他の海鳥繁殖への 影響を監視しながら、登録時 環境省、緑の国勢調査で 10∼20年毎に行われてい る。 ②調査可能範囲のコロニーで① 程度の営巣数維持を基準と の営巣巣調査。あわせて営巣数 する。 変動要因調査(営巣環境、餌資 源、オオセグロカモメやヒグマによ る捕食との関連、観光船等人為 特定コロニーにおけ る急激な変動の有無 (捕食者、人為的影 響)。 的影響)。 225 調査エリアが広大で全てのコロ 急激な変動の有無 ニーを繁殖期間通して調査する ことが困難。調査体制と予算の 充実。 斜里・羅臼 可能 毎年、夏季 知床海鳥研究 会(調査依頼機 関:環境省)、及 び、海鳥類長期 モニタリング調 査グループ(知 床財団、知床博 物館、羅臼町 他) 4.4 海氷の分布状況を調査 ①航空機による海氷分布状況観 ※基礎的な統計資料であることから、 測 具体的数値目標を設定することは困難 知床半島周辺海域の温暖化 等を含む海洋環境の変化と その特徴をより詳細に把握 1 ②衛星リモートセンシングによる 水温・流氷分布・クロロフィルaの 観測 水温 流氷分布 クロロフィルa 長期的に見たときの変動 幅を逸脱しているかどう か (基礎データとして他のモ ニタリング結果の評価に も活用) 2010年以降(北大の科研終了 後)の体制を整備 知床半島を含 む半径300km 以上の海洋 可能 ③海洋観測ブイによる水温・クロ ロフィルa・流向・流速の定点観測 水温 (クロロフィルa) 流向 流速 塩分濃度 長期的に見たときの変動 幅を逸脱しているかどう か (基礎データとして他のモ ニタリング結果の評価に も活用) 収集データを解析する機関が 無く、科学委へのデータ提供の 仕組みも無し (観測データの迅速な利用に向 けた体制を整備) 羅臼・ウトロ 沖の各1点 可能 海氷で覆われた時期 の海氷内での基礎生 産生物量の把握 データの蓄積がほとんど 無い。動物プランクトン量 も把握しておくと、低次の 食物連鎖が推定できる 課題はないが、氷の面積の季 節変化とアイスアルジーデータ を組み合わせると、基礎生産の 生物量が推定でき、食物連鎖 の基礎部分を明らかに出来る アイスアル ジーは不均一 分布なのでウ トロ・羅臼の 流氷域の数 地点 海洋環境の変動把 握 ④アイスアルジーの生物学的調 査(種組成、色素量(クロロフィルa 量)) この行を追加 漁業で利用されている主な 魚種の漁獲量を継続的に調 査し整理する 漁獲量を調査 主要魚介類の資源 2 動態把握 可能 「北海道水産現勢」からの漁獲量 ※基礎的な統計資料であることから、 変動の把握 具体的数値目標を設定することは困難 斜里町及び羅臼町に絞った データの北海道からの提供、そ の後の魚種別データの整理と 科学委への提供の仕組みが未 整備。 斜里・羅臼 毎年、期間中毎 第一管区海上 月 保安本部 7.1 環境省+北大 協力 7.1 毎年 ◎ 環境省(協力機 毎年 春∼秋の期間 関:羅臼漁協・ 1時間毎 ウトロ漁協) 6.6 オホーツク海とサ 流氷が来ている ロマ湖のアイスア 時期に3回(初 東海大(札幌)、 ルジーとの比較 期、最盛期、後 北大(低温研) は、知床の特長を 退期) 明らかにすると思う 5.1 可能 毎年 流氷の分布状況の変化 を詳細に把握可能な データの蓄積が十分で あること 漁協(調査依頼 機関:北海道) □ □ 予算担保は2009年度ま で 年・季節変動を詳細に 把握可能なデータの蓄 積が十分であること 観測項目のの変化を詳 細に把握可能なデータ の蓄積が十分であるこ と □ □ 漁業で利用されている 主な魚種の漁獲量を継 続的に調査しデータの 蓄積が十分であること 海域WGでの意見を踏ま え、項目4にも追加 水産現勢のみで漁業がしっかり と営まれているのかという判断 は可能か? スケトウダラを持続的に 有効利用できる資源水 準・動向であること ①スケトウダラの資源状態の把握 と評価(TAC設定に係る調査) スケトウダラの適切な資源管 理と持続的利用の推進 資源水準・動向 根室海峡における ※水産庁の資源評価(水 産庁からの委託を受けた 国の研究機関などが漁 獲情報収集、現状分析、 資源評価等を実施)を基 に、水産政策審議会資 源管理分科会の答申を 受け水産庁がTACを設 定している オホーツク海全域,北方4島周 辺のスケトウダラ資源動向の把 根室海峡 ロシア側の漁獲情 報等を十分に収集 できれば可能 毎年 水産庁 7.9 握 ◎ 3 スケトウダラ個体群 □ の動態把握 ②スケトウダラ産卵量調査 水産現勢追加 により削除 予算措置は2010年度ま で 卵分布量 卵分布量の経年変化の 増減 卵期・仔魚期のみからの資源量 を評価することは困難,ただし 資源の増減の動向予測への活 用は可能。 □ 根室海峡 可能 毎年 羅臼漁業協同 組合・釧路水試 8.0 データは漁協内部資料 7.1 漁業で利用されている スケトウダラの漁獲量 を継続的に調査しデー タの蓄積が十分である こと 漁獲量を調査 ③スケトウダラの漁獲量 (水産現勢) 斜里・羅臼 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 可能 毎年 漁協(調査依頼 期間:北海道) 海域WGでの意見を踏ま え、削除する 被害実態を調査 ①トド被害実態調査 全道 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 毎年 遺産地域は羅 臼漁協(調査依 頼機関:北海 道) トドによる被害を継続 的に調査しデータの蓄 積が十分であること 8.0 ︵ 4 . 遺 産 地 域 内 海 域 に お け る 海 洋 生 態 系 の 保 全 と 持 続 的 な 水 産 資 源 利 用 に よ る 安 定 的 な 漁 業 が 両 立 さ れ て い る こ と データ収集は保安庁により毎年 知床半島沿 確実だが、知床に関する分析と 岸を含む北海 結果の科学委への提供の仕組 道オホーツク 海沿岸 みを整備 1 / 2 最小資源豊度推定値 ︶ トドの漁業被害の軽減と個体 群維持 トド個体群の動態 4 把握 ②トドの日本沿岸への来遊頭数 の調査、人為的死亡個体の性 別、特性 来遊頭数 226 ※全道の来遊頭数等を モニタリングし,トド極東 個体群の維持を妨げな い,科学的ルールに基づ く駆除を含めた個体数管 理を実施(混獲と駆除の 年間総数は,北水研トド グループが算定,これに 基づいて北海道連合海 区漁業調整委員会が各 海域での駆除枠を決定。 知床海域の駆除頭数枠 も,その中で決定) 全道の混獲個体に対する調査 体制整備 全道 ロシア側の繁殖地・上陸地にお ける個体数調査結果の入手 (独)水産総合 研究センター北 海道区水産研 究所・釧路水産 ロシア側の情報等 毎年 試験場・稚内水 を十分に収集でき 11月上旬∼5月 産試験場・中央 れば可能 中旬 水産試験場・北 海道大学(調査 依頼機関:水産 庁) ◎ □ □ 6.9 予算措置は2012年度ま で ①アザラシの生息状況の調査 ︵ 4 . 遺 産 地 域 内 海 域 に お け る 海 洋 生 態 系 の 保 全 と 持 続 的 な 水 産 資 源 利 用 に よ る 安 定 的 な 漁 業 が 両 立 さ れ て い る こ と アザラシ類個体群 現在の道庁による調査の手法 では、流氷の変動によるバイア スが大きく精度に課題が大き 斜里・羅臼周 い。 辺海域 第6回自然環境保全基礎調査 の際の広域航空センサス並み の調査努力が必要。 ロシア側の情報等 を十分に収集でき れば可能 隔年 北海道 6.4 ◎ 5 の動態把握 □ 被害実態を調査 ②野生鳥獣被害調査 ②に統合 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 ①サケ類の遡上数の変動モニタ リング 遡上数 遡上数 ②サケ類の遡上産卵河川数と河 川内におけるサケ類の遡上数、 産卵場所および産卵床数のモニ タリング 産卵床数 河川工作物の溯上、 及び、産卵への影響 (No.6-①及びNo.7を統合) サケ類の遡上の確保及び適 切な資源管理と持続的利用 の推進 6 ③サケ科魚類の遺伝的多様性の 現状と変化に関する調査 水産現勢追加 ⑤サケの漁獲量 により削除 (水産現勢) ケイマフリは繁殖つがい数の 遺産地域内2 河川 工作物の影響については、評 価基準は具体化必要(中村座 長意見) 遺産地域とそ の周辺部 可能 可能 北海道 5.7 アザラシによる被害を 継続的に調査しデータ の蓄積が十分であるこ と 隔年 北海道 7.7 海域WGでの意見を踏ま え、6−②に統合する 6.9 未定 河川工作物による遡上 障害が実行可能な範囲 で回避されていること 現状で予算担保なし 集団ごとに,ミトコンドリアDNA およびマイクロサテライトDNA分 析からFstおよびパブロタイプ・ ダイバスティとアリル数を分析 し,遺伝的多様性を評価する。 同上 斜里・羅臼 ※基礎的な統計資料であることから、 具体的数値目標を設定することは困難 カモメ・ウミウの生息数、営巣地分 営巣数とコロニー数 布と営巣数調査 傾向にあるウミウ、ウミネコ は近年の最大営巣数への回 海鳥類生息状況の 把握 可能 5年に1回程度 ケイマフリ: 営巣数80以 上が望ましい。最低でも 50を下回らぬこと。 ウミウ: 営巣数700を下 回らぬこと ウミネコ: 営巣数800を 下回らぬこと オオセグロカモメ: ウミ ネコの回復を妨げない営 巣数の維持 可能 毎年 □ 現状で予算担保なし 7.0 漁業で利用されている サケの漁獲量を継続的 に調査しデータの蓄積 が十分であること 漁協(調査依頼 期間:北海道) 海域WGでの意見を踏ま え、削除する 「モニタリング1000」による5年お きの調査では、急激な変動の把 握が困難 斜里・羅臼 可能 5年おき 環境省 5.5 ◎ □ 斜里・羅臼 可能 毎年、夏季 知床海鳥研究 会(調査依頼機 関:環境省)、及 び、海鳥類長期 モニタリング調 査グループ(知 床財団、知床博 物館、羅臼町 他) 北海道オホー ツク海沿岸 可能 毎年・年1回 海上保安庁海 洋情報部 ②調査可能範囲のコロニーで① の営巣巣調査。あわせて営巣数 する。 変動要因調査(営巣環境、餌資 源、オオセグロカモメやヒグマによ る捕食との関連、観光船等人為 調査エリアが広大で全てのコロ 特定コロニーにおけ る急激な変動の有無 (捕食者、人為的影 響)。 急激な変動の有無 汚染物質濃度 基準値以下の濃度であ ること ニーを繁殖期間通して調査する ことが困難。調査体制と予算の 充実。 的影響)。 18 海洋汚染調査 ◎ □ □ 程度の営巣数維持を基準と 生態系に重大な影響を及ぼ す汚染物質の影響回避 ◎ 4.3 カモメは他の海鳥繁殖への 影響を監視しながら、登録時 「No.7」の河川工作 物改良結果モニタリン グが、ここに統合され るため、工作物関係の 記載が加わる。 漁獲量を調査 大幅な増加を目標とし。減少 16 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること 各産卵集団の遺伝的 多様性 ①ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロ 復を目標とする。オオセグロ 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること 毎年 サケ科魚類生息状 況の把握 ︶ 2 / 2 アザラシの保護管理の推進 来遊頭数 アザラシの保護管理に重 大な支障を生じさせない こと (絶滅のおそれを生じさ せない) 海水中の石油、カドミウム、水銀 などの分析(表面海水及び海底堆 積物の石油、PCB、重金属等の分 析) 227 情報提供の仕組み未整備 4.9 8.6 ②に統合 ①サケ類の遡上数の変動モニタ リング 遡上数 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること 遺産地域内2 河川 可能 隔年 北海道 海域WGでの議論を踏ま え、6−②に統合する 7.4 「No.7」の河川工作 ②サケ類の遡上産卵河川数と河 川内におけるサケ類の遡上数、 産卵場所および産卵床数のモニ タリング 産卵床数 河川工作物の溯上、 及び、産卵への影響 (No.6-①及びNo.7を統合) サケ類の遡上の確保 遡上数 各河川にサケ類が遡上 し、持続的に再生産して いること 物改良結果モニタリン 工作物の影響については、評 価基準は具体化必要(中村座 長意見) グが、ここに統合され 遺産地域とそ の周辺部 可能 未定 8.5 るため、工作物関係の 記載が加わる。 河川工作物による遡上 障害が実行可能な範囲 で回避されていること 現状で予算担保なし サケ科魚類生息状 6 況の把握 ◎ ◎ □ □ 、 5 . 河 川 工 作 物 可 に 能 よ な る 河 影 川 響 生 が 態 軽 系 減 が さ 維 れ 持 る さ な れ ど て い サ る ケ こ 科 と 魚 類 の 再 生 産 が ③サケ科魚類の遺伝的多様性の 現状と変化に関する調査 各産卵集団の遺伝的 多様性 228 集団ごとに,ミトコンドリアDNA およびマイクロサテライトDNA分 析からFstおよびパブロタイプ・ ダイバスティとアリル数を分析 し,遺伝的多様性を評価する。 同上 可能 5年に1回程度 4.8 現状で予算担保なし 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 1)陸上無脊椎動物(主に昆 虫)の生息状況(外来種侵 入状況調査含む) 動物相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 4.4 2)淡水魚類の生息状況、 特に知床の淡水魚類相を 特徴付けるオショロコマの 生息状況(外来種侵入状況 調査含む) (No.6-④を統合) 生息数 資源量が維持されている こと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 5年に1回程度 3.6 3)中小大型哺乳類の生息 状況調査(外来種侵入状況 調査含む) (No.10、12を統合) 動物相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 外来種は、根絶、生息情 報の最少化 可能 10年に1回程度 7.0 4)陸生鳥類生息状況調査 鳥類相、生息密度、 分布 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 5.1 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 可能 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 当面、2∼3年 おき、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 林野庁 び、その中間お 調査で5年おき に実施 8.8 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 密度操作実験 中は毎年、その 環境省 後は5年おき程 度 7.9 在来種の種数と種組 成 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ①陸域の動植物相、及び、生息状 況 っ 6 . エ ゾ シ カ の 高 密 度 状 態 に よ て 発 生 す る 遺 産 地 域 の 生 態 系 へ の 過 度 な 影 響 が 発 生 し て い な い こ と 5)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査(林野庁 1ha囲い区) (No.13-①を統合) 特定重要地域を指 標とした生態系の 遺産登録時(現状並み)時点 11 現状に関する総合 の生態系の状態を維持 的把握 6)エゾシカの影響からの植 生の回復状況調査 (環境 省知床岬囲い区) (No.13-②を統合) 7)密度操作実験対象地域 のエゾシカ採食圧調査 (No.13-③を統合) 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 8)エゾシカの採食圧の把握 に関する広域植生調査。 知床半島全域に設定した混 合ベルト調査区、及び、海 岸植生調査地点など定点、 登山道沿いにおける植生現 況とエゾシカの採食圧に関 する調査。植物のインベント リ調査を兼ねる。 (登山道の公園利用影響調 査、外来種侵入状況調査含 む、No.13-④を統合) エゾシカの生息状 19 況の把握 可能 対象地域は重要地域で あり、主要種以外のモニ タリングはこれがなけれ ば実施されないので必 要。 ◎ 可能 実験継続中は 毎年、その後は 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 2008年度まで は環境省・東京 農工大・道環境 研 7.6 可能 海岸植生、登山 道は5年ごと、そ 環境省・林野庁 の他は10年毎 8.0 ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと 外来種の分布、及 び、個体数 外来種は根絶、登録時よ り縮小 登山道沿いの踏圧状 況 踏圧が拡大していないこ と 分布域と密度 遺産登録時の生育・分布 状況の維持 可能 特定地域の10 年毎の調査、及 び、その中間の 調査で5年おき に実施 7.0 ②海域の動植物相、及び、生息 状況 (浅海域定期調査) 分類群ごとのインベン トリ、生息密度、分布 など 登録時の生息状況・多様 性を下回らぬこと 可能 10年に1回程度 3.3 ③広域植生図の作成 植物群落の状況 人為的変化を起さぬこと 知床半島主 要地域全域 可能 10∼20年毎 ①エゾシカ越冬群の広域航空カウ ント (No.19-②を統合) 越冬群の個体数 主要越冬地の密度を 1980年代初頭並みに 斜里・羅臼 可能 単位距離あたりの発 見頭数または指標 淡水魚類の生息状況な ど、現状で予算担保ない 調査あり 発見率の評価に課題 高額の調査費に伴う継続性に 課題 1980年代初頭のレベル 斜里・羅臼 可能 環境省 7.1 5年おき、また は、計画見直し 環境省 時 6.8 毎年 環境省・北海道 斜里町・羅臼 町・知床財団 環境省、緑の国勢調査で 10∼20年毎に行われてい る。 長期継続するコースの 絞込みや手法の検討必 要 8.6 ◎ □ □ ④間引き個体、自然死個体など の体重・妊娠率など個体群の質 の把握に関する調査 間引き個体、自然死 個体などの生物学的 特性(密度の変化に 対する個体群の質的 変化をモニタリング) 229 遠音別岳原生自然環境 保全地域では、約10年間 隔で2回、環境省による 総合調査が行われてきて いる。ただし、前回から すでに10年以上過ぎてし まっている。 在来種の種数と種組成: 1980年代の状態へ近づく こと ササ群落etc.の属性: 1980年代の状態へ近づく こと ③主要越冬地における地上カウ ント調査(ライトセンサスなど) (アライグマなど中型哺乳類外来 種のモニタリングを兼ねる) □ □ 採食圧への反応が早 い植物群落(ササ群 落etc.)の属性(高さ・ 被度など) 9)シレトコスミレの定期的な 生育・分布状況調査 管理計画の目標は「近代的 な開拓が始まる前(明治以 前)の生態系」の状態である が、具体的な資料存在しな い。 従って、資料が存在する直 近の状態である知床半島自 然生態系総合調査(1979∼ 1980年)時点の個体群レベ ルを目標とする。 在来種の種数と種組 成 継続的な実施体制の確立 遠音別岳周 辺地域、 ルシャ・知床 連山地区、 知床岬地区 な半島内3ヶ 所の特定重 要地域とその 沿岸海域 シカ広域採食圧調査な ど、さまざまな 調査を ここに統合。10年、また は、5年間隔で地区毎に 巡回しながら実施すると いう案。 実施体制と評価基準の確立 斜里・羅臼 可能 遺産地域内の 捕獲では毎回 実施 環境省・知床財 自然死個体調 団 査は必要に応じ て 6.8 中型哺乳類、特に外来 哺乳類のモニタリング も同時に(No.12から 統合) ー 7 . レ ク リ エ ョ シ ン 利 用 等 の 人 為 的 活 動 と 自 然 環 境 保 全 が 両 立 さ れ て い る こ と ①ケイマフリ・ウミネコ・オオセグロ ケイマフリは繁殖つがい数の カモメ・ウミウの生息数、営巣地分 営巣数とコロニー数 大幅な増加を目標とし。減少 布と営巣数調査 傾向にあるウミウ、ウミネコ は近年の最大営巣数への回 復を目標とする。オオセグロ 16 海鳥類生息状況の 把握 ケイマフリ: 営巣数80以 上が望ましい。最低でも 50を下回らぬこと。 ウミウ: 営巣数700を下 回らぬこと ウミネコ: 営巣数800を 下回らぬこと オオセグロカモメ: ウミ ネコの回復を妨げない営 巣数の維持 「モニタリング1000」による5年お きの調査では、急激な変動の把 握が困難 斜里・羅臼 可能 5年おき 環境省 6.5 ◎ □ □ カモメは他の海鳥繁殖への 影響を監視しながら、登録時 斜里・羅臼 可能 毎年、夏季 知床海鳥研究 会(調査依頼機 関:環境省)、及 び、海鳥類長期 モニタリング調 査グループ(知 床財団、知床博 物館、羅臼町 他) 斜里・羅臼両町での調査基準 が統一されていない 斜里・羅臼 可能 毎年 環境省・斜里町 ・羅臼町・知床 財団 6.9 ②調査可能範囲のコロニーで① 程度の営巣数維持を基準と の営巣巣調査。あわせて営巣数 する。 変動要因調査(営巣環境、餌資 源、オオセグロカモメやヒグマによ る捕食との関連、観光船等人為 特定コロニーにおけ る急激な変動の有無 (捕食者、人為的影 響)。 調査エリアが広大で全てのコロ 急激な変動の有無 ニーを繁殖期間通して調査する ことが困難。調査体制と予算の 充実。 的影響)。 人身事故の発生、及び、その 他の観光利用・住民生活と の軋轢を最少化する 地域社会の現状の変化を把 握して行く 観光利用・住民生 20 活とヒグマとの軋轢 の現状把握 社会環境の把握 (社会環境に関す 22 る年次報告書の作 出没状況: 現状を上回らないこと 目撃・出没状況、被害発生状況に 関する調査 出没及び被害発生の 状況 ①遺産地域とその周辺部におけ る人口動態・産業活動になど関す る既存の各種統計資料の整理。 人口動態及び産業統 計 参考資料(既存資料の収 拾整理して現状を把握す る) 継続的な実施体制の確立 斜里・羅臼 可能 毎年 関係機関、取り まとめは環境省 6.3 ②国立公園利用状況調査と概要 報告の整理 公園利用動態(主要 な利用指標の定期的 記録と分析) 環境収容力を超えた利 用が発生しないこと 継続的な実施体制の確立 斜里・羅臼 可能 毎年 環境省 6.1 遺産登録の価値を低下 させる事業が行われない こと 関係機関・各種団体などによる 報告提出のルーティン化、及 び、様式の検討が必要。 成、資料集積) ③遺産地域とその周辺部におけ る各種開発・建設工事などに関す る概況の整理 評価項目 1/9長期モニタリング 検討会議選定 □ 事故防止のために必須 ◎ □ □ 斜里・羅臼 注) 可能 毎年 関係機関、取り まとめは環境省 6.9 1)本モニタリング案は、2012年以降の長期安定的なモニタリングの実施のために検討しているものである。 2)本モニタリング案は、これで確定するものではなく各ワーキングなどでさらに検討されて行くものである。 遺産地域内海域における海洋生態系の保全と持続的な水産資源利用による安定的な漁業が両立されていること 河川工作物による影響が軽減されるなど、サケ科魚類の再生産が可能な河川生態系が維持されていること 網掛けは、すでに世界遺産関連以外の他機関、他事業で実施されているもの。ただし、地元関係機関・団体、 ボランティアベースのものには継続性が保障できないものもある。 エゾシカの高密度状態によって発生する遺産地域の生態系への過度な影響が発生していないこと レクリエーション利用等の人為的活動と自然環境保全が両立されていること 気候変動の影響もしくは影響の予兆を早期に把握できること 2005 UNESCO勧告 ◎ UNESCO勧告に記載有り IUCN 評価書 □ IUCN技術評価書の他地域との比較、又は、完全性で指摘有り 2008 UNESCO勧告 ユネスコ/IUCN 調査報告 関係機関・各種団体 による事業実施状況 被害: 人身被害が発生しないこ と、その他の被害は現状 以下に 1 特異な生態系の生産性が維持されていること 2 海洋生態系と陸上生態系の相互関係が維持されていること 3 遺産登録時の生物多様性が維持されていること 4 5 6 7 8 6.4 ◎ UNESCO勧告に記載有り □ IUCN調査報告書で指摘有り 230 赤 字 海域ワーキンググループでの議論に伴い修正した箇所 中性再生紙 古紙配合率:71% 白色度:70% 231
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