Samsung Electronics case study (Japanese)

ハイテク/ エレクトロニクス
イノベーティブなハイテク製品の開発期間を30%短縮
クリエイティブな設計から製造までの全作業をフル・デジタル・プロセスで支えるシーメンスPLMソフトウェアのテクノロジ
S A M S U N G E L E C T R O N I C S C O., LT D. ( サムスン電子 )
www.siemens.com/plm
Siemens PLM Software
目的
新製品の開発
バリューチェーンの同期化
ナレッジの共有と再利用、知財
管理
課題
テクノロジに基づく価値の創造
コスト削減
迅速な開発
高品質の維持・管理
成功の鍵
デジタルによる設計、検証、
製造
物理プロトタイプの削減と、
フォトリアリスティックな画
像とバーチャル・リアリティ
の活用
CADデータの効率的な管理と
再利用
部品とアセンブリの自動検証
効果
開発期間を30%短縮
物理プロトタイプの製作を
30%削減し、初回の本生産で
エラーを50%削減
BOM(部品表)のエラーを95%
低減
金型の修正回数を19%削減、
携帯電話の金型の開発をたった
の10日に短縮
デジタル・コンバージェンスの変革をリード
韓国サムスン電子は、半導体、電気通信機器、デ
ジタル・メディア機器、デジタル・コンバージェ
ンス技術の分野で世界を代表する総合電機メーカ
ーです。世界56ヵ国、124の拠点に約138,000
人の従業員を擁するサムスン電子は、13のビジネ
ス・ユニットで主に次の5つの事業、すなわち、デ
ジタル・メディア事業、LCD事業、半導体事業、
テレコミュニケーション・ネットワーク事業、デジ
タル家電事業を展開しています。グローバル・ブラ
ンドを世界最速で立ち上げたサムスン電子は、薄型
テレビ、メモリ・チップ、携帯電話、TFT-LCD の
製品で知られる世界的な大手メーカーです。
ハイテク業界のメーカーであれば当然のことです
が、サムスン電子もコストを削減しながらイノベ
ーティブな高品質製品をいち早く市場投入することが最大の命題となっています。世界中に
展開する自社の拠点やビジネス・パートナーとの協業も重要な課題となっています。「テク
ノロジに基づく価値の創造」を企業ミッションに掲げるサムスン電子の戦略は、デジタル・
コンバージェンスをいかに変革していくかに掛かっていると言えます。この変革を成し遂げ
るには、主 に次の要素が 欠かせません。デ ジ タ ル に よ る 製 品 開 発 イ ン フ ラ( 設 計 、 検 証 、
製 造 )と デ ジ タ ル に よ る コ ラ ボ レ ー シ ョ ン で す 。
サムスン電子は、このデジタル・コンバージェンスの変革を実現するための基盤としてシーメ
ンスPLMソフトウェアの製品ライフサイクル管理(PLM)テクノロジを利用しています。この
テクノロジは、デジタルによる製品設計と自動化、大容量のデータと部品表(BOM)の管理、
デジタル・モックアップ、ナレッジ管理、コンカレント・エンジニアリングなど、サムスン電
子の数多くの PLM の取り組みを支えています。
設計から製造までフル・デジタル・プロセスを実現
サムスン電子のデジタル製品開発はクリエイティブな設計プロセスから始まりますが、この設
計プロセスは社内のインダストリアル・デザイン・ソリューションとシーメンスPLMソフトウ
ェアのNX ® I-deas ® で構築されたバーチャル環境内で実施されています。従来の物理プロトタ
イプに代わり、フォトリアリスティックなレンダリングとバーチャル・リアリティの手法が活
用されています。設計のバリエーションのテストやリアルタイムのモーション・シミュレーシ
ョンもデジタルで実行されているため、設計プロセスの早期にエラーを発見して解決すること
ができます。
ハイテク/ エレクトロニクス
ソリューション/サービス
NX
Teamcenter
主な事業内容
サムスン電子は、半導体、電気通信
機器、デジタル・メディア機器、デ
ジタル・コンバージェンス技術の分
野で世界を代表する総合電機メーカ
ーです。
www.samsung.com
所在地
韓国スウォン
受賞歴
AP PLM Innovation Award 2007
最優秀賞
「シーメンス PLMソフトウェアの
PLMテクノロジは、デジタルによる
製品設計と自動化、データと部品表
(BOM)の管理、デジタル・モック
ア ッ プ 、ナ レ ッ ジ 管 理 、コ ン カ レ
ント・エンジニアリングなど、サ
ムスン電子の数多くのPLMの取り
組みを支えています。」
サムスン電子
研究開発 イノベーション・チーム
担当
バイス・プレジデント
Sehyun Kim 氏
メカ ニ カ ル 設 計 者 は 製 品 構 成 に 基 づ い た 設 計 プ ロ セ
スを遂行していきます。標準構成と仕様に基づくト
ップダウン方式の設計が実行されています。シーメ
ン ス PLMソ フ ト ウ ェ ア の Teamcenter ® に 基 づ く メ
カニカル・ライブラリ管理システムを使用して、既
存の部品を検索して再利用することが可能です。
さらに、Teamcenter に基づく完全自動部品 / アセン
ブリ検証システムも稼動させています。このシステム
では、毎日500件以上の検証作業がリアルタイムで実
行されています。
サムスン電子は金型の設計と製造プロセスもほぼ完全
に自動化しています。社内開発したこの自動化システ
ムはルール駆動型であり、コーポレート・ナレッジと
して絶えず更新されています。さらにこのシステムは
人的エラーを未然に回避し、携帯電話の金型開発をた
った10日という驚異的な期間で完了させています。
製品データと部品表の管理プロセスは、サムスンSDSとシーメンスPLMソフトウェ
アが Teamcenter を使用して共同開発しました。製品データのフローを効率良く管
理し、部品表を CAD データと同期させて自動的に作成することができます。
全社的なメリット
設計から製造までフル・デジタルで一気通貫させるアプローチの利点のひとつは製品設
計の大幅な効率性アップです。すでに検証済みの CADデータを検索して再利用できるため、開発期
間の30% 短縮に貢献しています。さらに、社内での設計評価プロセスも大幅に改善されました。デ
ジタル・レンダリングやモックアップの活用により、物理プロトタイプの製作点数を30% 削減しま
した。また、部品表の自動作成により、エラーが 95%も低減されました。
製造面では、金型の修正回数を19%削減し、初回の本生産でエラーを50%削減するなど、自動化
によりエラーの発生が低減しました。また、仕掛品やリリース・データを単一の統合システム上で
グローバルに共有したり、エンジニアリングの変更に応じてCADデータと部品表とのデータ整合性
を維持したりするなど、コラボレーションの面においても大幅に改善されました。
サムスン 電子では現在、製品開発ソリューションを NX I-deas からNX に移行する準備を進めていま
す。さらに、Teamcenter の利用を世界中に拡げて、最終的には全世界の拠点を網羅するコンカレ
ント・エンジニアリング環境を構築する計画です。
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Solid Edge、
Tecnomatix、Parasolid、Femap、I-deas、JT、
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N-0018J 09/08