《 回転の運動方程式 》

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《 回転の運動方程式 》
その理解のために 物体が質点ではなく、大きさを持つとすると、その物体は並進運動だけでなく、回転運動も
可能となる。
(例えば、太陽の回りに地球が公転運動、自転運動しているよう に。)
[1] 運動の記述
〈問題1〉 ラジアン単位はどのような測り方か? 1ラジアンとはどのような角度か?
[2] 角運動量の定義と回転運動の方程式
並進運動の運動方程式は
る。
である。 それでは、回転運動の運動方程式について考えてみ
回転運動の運動方程式の導出
今、ある軸の回りを質量mの物体が速さvで回っているとする。
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vと角速度の関係
v=rω (ここでωはラジアン単位でなければならない)
の両辺にベクトル積としてrを掛けると、
ここで
であるので(*)、上式は
ここで角運動量J、力のモ−メント(トルク、回そうとする力)Nを次式で定義する。
すると運動方程式が
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のとき、回転の運動方程式は
と書ける。
よって回転の運動方程式は
となる。
これは∆t時間に角運動量Jが ∆Jだけ変化したとき、∆J=N∆tとなることを意味している。
〈問題2〉上の図の例で、ベクトルJはどの方向を向いているか?
〈問題3〉(*)が成り立つのはなぜか?説明せよ。
〈問題4〉
Oの回りに回転できるようにした棒の上に重りを乗せた。
このとき、時計回りに回そうとする力のモ−メントのベクトルの向き、大きさは?
[3]固定軸の回りの回転:回転の運動方程式と慣性モ−メント
ある物体、例えば円板が次の図のように固定された軸の回りを回転しているとする。
この円板の角運動量の大きさは、小部分の角速度は一定の値ωなので、 J=ΣJi=Σ(miri2)ω 物体の形状を
決めるとΣ(miri2)の値は決まってしまうので、
I≡Σmiri2 (慣性モ−メント) と書くと、この物体の角運動量は J=Iω となり、回転運動の方程式は とな
る。
〈問題5〉 上式においてNはどの軸方向の力のモ−メントの大きさか?
君たちのそれぞれの角運動量の 実験テ−マ において、
ベクトルNの方向は?
並進運動と回転運動の対応関係をまとめると
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〈問題6〉角速度ωを、その大きさを持つベクトルとすると、この角速度ベクトルの
向きはどのような方向を向いていることになるか?
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