「地域ビルダー」及び全国展開の「ハウスメーカー」 における実態調査 2013 年 2 月 全国建設労働組合総連合賃金対策部 特定非営利活動法人建設政策研究所 目次 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 第1章 単純集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 第2章 職種別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 2-1 職種構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 2-2 職種別の年齢・経験年数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 2-3 職種別の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 2-4 職種別の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 2-5 職種別の就労・就業時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 2-6 職種別の受注形態・工期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 2-7 職種別の指値の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 第3章 企業別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 3-1 上位 5 社の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39 3-2 上位 5 社の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 3-3 上位 5 社の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42 3-4 上位 5 社の瑕疵補修等への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・45 3-5 上位 5 社における就労・就業条件・・・・・・・・・・・・・・・・・46 第4章 企業3分類別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 4-1 企業 3 分類の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 4-2 企業 3 分類の年齢構成にみる担い手の状況・・・・・・・・・・・・・51 4-3 企業 3 分類の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54 4-4 企業 3 分類の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 1)支払方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57 2)賃金・単価額・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60 3)材料・副資材の自己負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63 4)締日・支払日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69 4-5 工期と労働時間・所要時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74 1)工期と労働時間の関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74 2)現場までの所要時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84 4-6 作業体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91 はじめに Ⅰ 目的と意義 2010 年度の低層住宅・477 千戸が占める供給状況は大手ハウスメーカーなどが 25%、地 域ビルダーが 45%、地域工務店が 30%と分析されている(住宅産業研究所「2010 年度低 層住宅集計」より)。2011 年度決算をみると、ほとんどの大手ハウスメーカーでは増益を 達成した。一方、パワービルダーは収益を減らしたが、その回復を図り 2013 年 11 月にむ けて飯田グループ 6 社(一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、 アイディホーム)による経営統合の準備が進められている。その市場シェアは、売上高ベ ースでおよそ 7800 億円であり、業界最大手の積水ハウスの売上高の約半分の規模となる。 住宅供給数は約 2 万 6000 棟と分譲戸建住宅 12 万戸のシェアの 20%占め業界トップになる と予想されている。 一方、建設を担っている労働者の状態は賃金、単価が下げられ、労働者の犠牲が会社の 収益を支えていると考えられる。 全建総連では今後の賃金運動を進めるに当たり、ハウスメーカーや地域ビルダーの実態 把握が不可欠であるため、全国 10 都道府県を対象に今回の調査(アンケート)を行った。 集計・分析は特定非営利活動法人建設政策研究所によるものである。 アンケート調査の対象都道府県は地域ビルダーの活躍が際立つ北海道、埼玉、千葉、東 京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡とした。 Ⅱ 配布と回収 配布状況について、2012 年 5 月に賃金アンケート調査の配布時に同時に配布した。 回収状況について、対象者はアンケートの趣旨に合致する現場に従事していると認識し た当事者に記入してもらった。 Ⅲ 質問項目と回答集計 1)集計状況 図表 1 回答者数 県 東京都 埼玉県 神奈川県 愛知県 広島県 大阪府 北海道 兵庫県 総計 度数 778 320 299 57 55 25 17 6 1,557 都道府県別 構成比 50.0 20.6 19.2 3.7 3.5 1.6 1.1 0.4 100.0 本調査で回収したアンケート調査票は 3,163 票である。 .. 本調査では企業の特徴を把握するため従事する企業を一つ .. のみ選択する質問項目を設けている。その項目について複 数回答および無回答および明らかに住宅資本ではない企業 を回答している調査票については無効とした。そのため有 効回答票数は回収数の 49.2%、有効回答数は 1,557 票とな った。また、同様の理由で都道府県別の有効回答数にばら つきが生じ、集計は県別において均衡を欠いていることに 留意されたい。都道府県単位での有効回答回収状況は、東 京都が 50.0%(778)、埼玉県が 20.6%(320)、神奈川県が 1 19.2%(299) 、愛知県が 3.7%(57)、広島県が 3.5%(55)、大阪府が 1.6%(25)、北海道が 1.1%(17)、兵庫県が 0.4%(6)である。なお、各県連による配布数を把握することが困難 であったため、回収率を出していないことに留意されたい。 図表 2 組合単位での回収状況は、東京土建が 所属組合 組合名 東京土建 建設埼玉 神奈川 首都圏建設産業ユニオン 全建愛知 広島建労 大阪建労 北海道 埼玉土建 東京建設従業員組合 阪神土建 東京南部建設技能組合 大森建設組合 東京建設産業組合 総計 43.7%(680)、建設埼玉が 19.7%(307)、神奈 度数 構成比 川が 19.2%(299)、首都圏建設産業ユニオン 680 307 299 85 57 55 25 17 13 8 6 5 1 1 1,557 43.7 19.7 19.2 5.5 3.7 3.5 1.6 1.1 0.8 0.5 0.4 0.3 0.1 0.1 100.0 が 5.5%(85)、全建愛知が 3.7%(57)、広島建 労が 3.5%(55)、大阪建労が 1.6%(25)、北海 道が 1.1%(17)、埼玉土建が 0.8%(13)、東京 建設従業員組合が 0.5%(8)、阪神土建が 0.4% (6)、東京南部建設技能組合が 0.3%(5)、大 森建設組合が 0.1%(1) 、東京建設産業組合が 0.1%(1)である。都道府県別及び所属組合別 の回答者数から首都圏以外の状況が十分に反 映されていない点について留意を要する結果 となっている。 2)現場企業選択肢 調査対象者の従事する現場の企業について、質問項目に掲載した企業は図表 3 の通りで ある。住宅産業研究所による「2010 年度低層住宅集計」のうち、木造戸建を抜き出して作 成したものである。このうち東京、埼玉、神奈川は上位 20 社を、愛知、広島、大阪、兵庫、 北海道は上位 15 社を選択項目とした。各表の右端は県内における「木造戸建戸数」のシェ アを示したものである。 2 図表 3 従事する企業の都道府県別選択項目 東京都 企業名 戸 一建設 1,450 飯田産業 1,170 東栄住宅 920 アーネストワン 900 オープンハウスデベロップ 750 ホーク・ワン 650 三栄建築設計 550 アサカワホーム 520 タクトホーム 495 兼六土地建物 300 東京組 295 城南建設 265 アキュラホーム 210 アイディホーム 200 スターツ 140 積水ハウス 1,365 旭化成 1,360 住友林業 1,030 ミサワホーム 785 大和ハウス 780 20 社計 14,135 木造戸建戸数 43,959 愛知県 企業名 ウッドフレンズグループ 一建設 アーネストワン サンヨーハウジング名古屋 アイディホーム エサキホーム 玉善 サーラ住宅 三昭堂 ウッドホーム トヨタホーム 積水ハウス 大和ハウス 旭化成 一条工務店 15 社計 木造戸建戸数 戸 805 765 675 615 425 415 415 375 280 245 1,700 1,330 1,305 1,130 925 11,405 31,847 % 3.3 2.7 2.1 2.0 1.7 1.5 1.3 1.2 1.1 0.7 0.7 0.6 0.5 0.5 0.3 3.1 3.1 2.3 1.8 1.8 32.2 100.0 % 2.5 2.4 2.1 1.9 1.3 1.3 1.3 1.2 0.9 0.8 5.3 4.2 4.1 3.5 2.9 35.8 100.0 埼玉県 企業名 戸 一建設 1,810 県民共済住宅 1,420 ポラスグループ 1,410 アーネストワン 1,335 東栄住宅 910 飯田産業 670 アイディホーム 655 タクトホーム 570 アイダ設計 515 ホーク・ワン 505 ファイブズホーム 505 アキュラホーム 470 桧家住宅 450 住協建設 390 永大 305 積水ハウス 1,640 旭化成 780 大和ハウス 715 住友林業 560 一条工務店 515 20 社計 16,130 木造戸建戸数 35,196 広島県 企業名 戸 トータテハスジング 285 創建ホーム 220 山根木材 140 共立ハウジング 140 アキュラホーム 120 ワウハウス 120 はるかホーム 100 東亜ハウス 90 アイレストホーム 90 信和ホーム 90 積水ハウス 570 大和ハウス 360 積水化学 260 タマホーム 225 大東建託 220 15 社計 3,030 木造戸建戸数 8,279 3 % 5.1 4.0 4.0 3.8 2.6 1.9 1.9 1.6 1.5 1.4 1.4 1.3 1.3 1.1 0.9 4.7 2.2 2.0 1.6 1.5 45.8 100.0 % 3.4 2.7 1.7 1.7 1.4 1.4 1.2 1.1 1.1 1.1 6.9 4.3 3.1 2.7 2.7 36.6 100.0 神奈川県 企業名 戸 アーネストワン 1,210 一建設 945 城南建設 590 東栄住宅 550 イーカム 485 アイディホーム 410 飯田産業 365 タクトホーム 360 成建 330 津久見建設 285 あさひハウジングセンター 260 すまい 255 真和産業 235 アサカワホーム 215 アイダ設計 215 積水ハウス 1,585 旭化成 1,135 大和ハウス 835 三井ホーム 715 住友林業 670 20 社計 11,650 木造戸建戸数 36,946 大阪府 企業名 戸 フジ住宅 1,020 ファースト住建 480 泉北ホーム 370 一建設 315 アーネストワン 300 サンユー都市開発 250 大阪ホーム販売 190 ハウスフリーダム 170 野村工務店 170 誠建設工業 170 積水ハウス 865 大和ハウス 710 住友林業 495 タマホーム 455 旭化成 445 15 社計 6,405 木造戸建戸数 25,019 % 3.3 2.6 1.6 1.5 1.3 1.1 1.0 1.0 0.9 0.8 0.7 0.7 0.6 0.6 0.6 4.3 3.1 2.3 1.9 1.8 31.5 100.0 % 4.1 1.9 1.5 1.3 1.2 1.0 0.8 0.7 0.7 0.7 3.5 2.8 2.0 1.8 1.8 25.6 100.0 兵庫県 企業名 戸 ファースト住建 480 勝美住宅グループ 380 ハウジングタイホー 370 ヤング開発 325 一建設 245 昭和住宅 230 アーネストワン 200 アキュラホーム 150 ヤマト住建 125 三宅工務店 120 積水ハウス 935 積水化学 565 大和ハウス 555 タマホーム 495 パナホーム 385 15 社計 5,560 木造戸建戸数 17,792 % 2.7 2.1 2.1 1.8 1.4 1.3 1.1 0.8 0.7 0.7 5.3 3.2 3.1 2.8 2.2 31.3 100.0 北海道 企業名 戸 土屋ホームグループ 445 豊栄建設 245 ホーム企画センター 200 コスモ建設 165 札証物産 165 ジョイフルホーム 135 ジョンソンホームズ 135 神出設計事務所 105 住まいのクワザワ 100 ロゴスホーム 100 積水化学 510 ミサワホーム 420 東日本ハウス 310 スウェーデンハウス 210 大東建託 190 15 社計 3,435 木造戸建戸数 19,386 % 2.3 1.3 1.0 0.9 0.9 0.7 0.7 0.5 0.5 0.5 2.6 2.2 1.6 1.1 1.0 17.7 100.0 都道府県別現場回答(図表 4)について、首都圏に集中していることを留意されたい。 また、回答が単一の都道府県を示したものは図表 5 である。 図表 4 都道府県別現場回答数 東京 埼玉 神奈川 愛知 187 106 34 12 積水ハウス 97 23 45 11 3 4 183 大和ハウス 90 14 33 5 4 5 151 住友林業 69 25 37 2 3 136 旭化成 86 9 25 3 125 ミサワホーム 48 一建設 県民共済住宅 広島 大阪 北海道 1 2 総計 340 2 46 兵庫 50 46 アサカワホーム 28 スターツ 41 14 アーネストワン 14 7 15 36 東栄住宅 16 5 8 29 41 三井ホーム アイダ設計 16 城南建設 5 アイディホーム 9 4 アキュラホーム 7 6 三栄建築設計 19 飯田産業 9 ポラスグループ オープンハウスデベロップ 東京組 ファイブズホーム 成建 24 24 7 23 18 23 7 20 7 5 5 19 18 17 17 9 9 20 19 18 一条工務店 タクトホーム 42 5 8 17 2 16 14 14 12 12 10 10 4 桧家住宅 9 9 創建ホーム 8 大東建託 7 イーカム 8 1 8 7 7 タマホーム 6 サンヨーハウジング名古屋 1 7 6 ホーク・ワン 7 兼六土地建物 6 6 7 6 東日本ハウス 6 トヨタホーム 6 5 5 ヤマト住建 5 玉善 5 5 5 山根木材 5 5 トータテハスジング 4 4 はるかホーム 4 4 あさひハウジングセンター 3 3 スウェーデンハウス 3 すまい 3 3 3 ワウハウス 3 3 土屋ホームグループ 3 ハウスフリーダム フジ住宅 三昭堂 2 ウッドフレンズグループ 1 3 2 2 2 2 2 1 サンユー都市開発 1 ファースト住建 1 ロゴスホーム 1 1 1 永大 1 1 1 勝美住宅グループ 1 真和産業 1 1 1 積水化学 1 1 泉北ホーム 1 1 大阪ホーム販売 1 1 津久見建設 1 1 東亜ハウス 1 1 豊栄建設 総計 1 778 320 299 57 55 5 25 17 1 6 1,557 図表 5 単一都道府県での回答企業 ホーク・ワン オープンハウスデベロップ 真和産業 津久見建設 ハウスフリーダム 山根木材 フジ住宅 トータテハスジング 広島県 三栄建築設計 すまい 大阪府 スターツ 神奈川県 東京都 兼六土地建物 あさひハウジングセンター サンユー都市開発 ファースト住建 はるかホーム ワウハウス 積水化学 大阪ホーム販売 東亜ハウス 永大 イーカム ヤマト住建 創建ホーム ポラスグループ トヨタホーム 勝美住宅グループ 東日本ハウス 桧家住宅 玉善 北海道 ファイブズホーム 兵庫県 泉北ホーム 成建 愛知県 埼玉県 三井ホーム 東京組 三昭堂 スウェーデンハウス 土屋ホームグループ ウッドフレンズグループ ロゴスホーム サンヨーハウジング名古屋 豊栄建設 3)調査票および質問項目に関する留意点 本調査では配布時に調査票が再作成されたものがあり、配布版と東京版・北海道版と愛 知版の 3 種類の調査票が生じてしまった。違いについては次の通りである。 (1)東京版と北海道版から「働き方」の質問項目が抜けている。 (2)配布版の「働き方」の質問項目の選択肢は「事業主 の 4 種であるが、愛知版の選択肢は「事業主 常用 手間請け 常用・手間請け 一人親方」 一人親方」の 3 種 となった。 (3)配布版では「工事保証人の有無」についての質問項目が存在しないが、東京版と北 海道版はその質問項目を設けている。 以上の 3 点において、質問項目および選択肢の違いが存在するため、各集計において集 計数にばらつきが生じていることに留意されたい。 Ⅳ 本報告書の構成 第 1 章では、本調査の単純集計を行った。第 2 章では、職種別に集計し分析を行った。 第 3 章では現場企業上位 5 社を抽出し集計と分析を行った。第 4 章では、現場企業を3分 類(ハウスメーカー系、パワービルダー・ローコストビルダー系、地域ビルダー系)別に 集計と分析を行った。 なお、第 2 章以降の集計結果は回答の得られなかった「na」 (無回答)および設問が該当 しない「非該当」を除外して集計しているため、各図表の総 計が異なっていることに留意されたい。 また、本調査では目的の一つである地域毎の特徴をあぶり 図表 6 地域別回収状況 地域 集計 首都圏 1,397 % 89.7 だすように調査票を設計したが、回収数のバラツキ(図表 6) 中部 57 3.7 が極端であったため、地域毎の集計を行うことができなかっ 中国 55 3.5 た。 近畿 31 2.0 北海道 17 1.1 1,557 100.0 総計 6 第1章 単純集計結果 1.回答者自身のことについてお聞きします。 ・働き方 (事業主 常用 手間請け 一人親方) 「働き方」について「事業主、常用、手間請け、一人親方」からの四択となっている。 しかし、東京と北海道では設問を設けておらず、かつまた、全建愛知では「事業主、常用・ 手間請け、一人親方」の三択であった。全建愛知の回答を同様に扱うことはできないため、 東京、北海道、全建愛知以外の回収表から働き方の構成を確認する。 図表 1-1 働き方の構成 事業主 常用 手間請 一人親方 na 総計 度数 128 151 181 236 66 762 構成比 16.8 19.8 23.8 31.0 8.7 100.0 ・従事した作業の職種 図表 1-2 職種 大工 設備 電工 塗装 内装 その他 na 総計 働き方は、「一人親方」が 31.0 %(236)で最も高く、次いで 「手間請」が 23.8 %(181)、「常用」が 19.8 %(151)で高い。 「事業主」が最も低く、16.8 %(128)であった。 (大工 設備 電工 塗装 内装 その他( )) 職種の構成 度数 569 142 92 70 131 489 64 1,557 構成比 36.5 9.1 5.9 4.5 8.4 31.4 4.1 100.0 職種の構成は、「大工」が 36.5 %(569)と最も高く、それ に「その他」31.4 %(489)、「設備」9.1 %(142)「内装」8.4 % (131)、 「電工」5.9 %(92)、 「塗装」4.5 %(70)が続いている。 2番目に高い「その他」について、その内訳をみてみると、職 種は多岐にわたっている。なお、 「その他」の回答は記述を尊重 したため、職種横断的な回答も多い。 7 図表 1-3 職種 その他の構成 度 数 アンカー工 アンテナ工事 インバート仕上 エクステリア オペレーター かしら ガス配管 ガラス ガラス工 キズ補修 キリ クリーニング クレーンリース コアボーリング コーキング コンクリート圧送業 コンクリート工事 サイディング サイディング工事 サッシ サッシ工 サッシ取り付け シーリング シーリング工事 シーリング防水 シール シールエ シール工 システムキッチン システムキッチン施 工 シャッター工事 タイル タイル工 タイル工事 タイル工事業 タイル職 ダクト工 とび とび職 ハウスクリーニング ハスリ はつり工 ブロック ブロック工 ブロック工事 メンテナンス ユニットバス ラス リペア 圧送業 雨どい 屋根 1 1 1 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 1 4 1 1 3 1 3 2 2 3 1 1 1 構成 比 0.1 0.1 0.1 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 0.1 0.2 0.1 0.2 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 1 0.1 1 21 7 度 数 1 1 9 13 20 1 1 3 6 1 1 1 6 1 1 1 1 1 3 1 1 1 1 3 13 3 6 1 1 構成 比 0.1 0.1 0.6 0.8 1.3 0.1 0.1 0.2 0.4 0.1 0.1 0.1 0.4 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.8 0.2 0.4 0.1 0.1 金属加工 1 0.1 0.1 1.3 0.4 金物 金物工 躯体 1 3 1 0.1 0.2 0.1 1 0.1 躯体工 1 0.1 1 1 1 10 3 1 1 1 1 2 1 2 0.1 0.1 0.1 0.6 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 3 1 1 1 4 1 1 2 1 3 1 1 1 0.1 1 1 1 1 15 0.1 0.1 0.1 0.1 1.0 空調 型枠工 型枠大工 建て方 建具 建具業 建材 建設 建設請員 建築金物 軒天 現場監督 現場監督、内装、外 装 杭工 杭工事 杭打 左官 左官、タイル 仮設工 家具取り付け 解体 解体工 外構 外構、タイル 外構工事 外溝 外装 外装建方 外棚 外部サイディング 外壁 外壁、サイディング 外壁シーリング 外壁タイル 外壁工事 外壁補修 瓦 瓦屋 瓦業 瓦工 看板 管理 基礎 基礎工 基礎工事 機械設置 給排水工事 8 構成 比 度数 床業 消毒 硝工 硝子 畳 厨房工事 水道工事 石工 設計 造園 造園・土木 測量 足場 多能工 代理人 鍛冶 鍛冶工 断熱 地質調査 地盤改良 町トビ 鉄筋 鉄筋工 鉄工 鉄工業 鉄骨 点検員 土工 1 1 1 2 1 2 1 4 4 4 1 2 6 1 1 1 2 1 1 1 1 9 5 1 2 3 1 10 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.3 0.3 0.3 0.1 0.1 0.4 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.6 0.3 0.1 0.1 0.2 0.1 0.6 土工業 1 0.1 5 1 8 0.3 0.1 0.5 1 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 土木 土木工事 鳶 鳶、土工、解 体業 鳶工 内外装金物 配管工 板金 美装 保温 保湿工 舗装 補修 防水 防水業 防水工 6 1 1 14 1 1 1 1 3 23 1 3 0.4 0.1 0.1 0.9 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 1.5 0.1 0.2 1 0.1 防水工事 2 0.1 3 1 1 33 1 0.2 0.1 0.1 2.1 0.1 墨出し工 木製建具 溶接工 運転手 塗装、防水 1 1 1 1 1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 屋根ふき工 屋根工事 屋根葺 仮設業 1 2 2 1 0.1 0.1 0.1 0.1 左官工 施工 事務 住宅基礎工事 1 1 3 1 0.1 0.1 0.2 0.1 鳶、土工 na 非該当 総計 ・年齢 1 99 1004 1557 ( 図表 1-4 10 歳代 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳以上 na 総計 才) 年代別構成 度数 4 72 334 390 310 334 63 50 1,557 構成比 0.3 4.6 21.5 25.0 19.9 21.5 4.0 3.2 100.0 年齢を年代別にみてみると、40 歳代(25.0 %)、30 歳代 (21.5 %)、60 歳代(21.5 %)、50 歳代(19.9 %)の割合が高く、 それに比べ 10 歳代、20 歳代の割合は低い構成となっている。 また、一般的には引退している層である 70 歳以上(4.0%) が一定程度存在することは注目すべき事実である。 ・従事した作業の経験年数 図表 1-5 0.1 6.4 64.5 100.0 (約 経験年数(10 年単位)の構成 10 年未満 10 年以上 20 年未満 20 年以上 30 年未満 30 年以上 40 年未満 40 年以上 50 年未満 50 年以上 na 総計 度数 268 372 344 221 182 64 106 1,557 構成比 17.2 23.9 22.1 14.2 11.7 4.1 6.8 100.0 年) 従事した作業の経験年数を見ると、「10 年以 上 20 年未満」が 23.9 %(372)と最も高く、次い で「20 年以上 30 年未満」(22.1 %)、 「10 年未満」 (17.2 %)が高い。 「30 年以上 40 年未満」 (14.2 %)、 「40 年以上 50 年未満」(11.7 %)も一定程度あ る。 2.従事する企業の工事現場のことについて伺います。 ・基本契約書はありますか □あり ・現場ごとに交わす契約書(発注書などの書面)はありますか ・現場ごとに交わす請求書(書面)はありますか 【ある場合のみ回答】 請求書は誰が作成しますか 図表 1-6 基本契約書 あり なし na 総計 度数 723 644 190 1,557 構成比 46.4 41.4 12.2 100.0 図表 1-7 現場ごとの契約書 あり なし na 総計 度数 882 515 160 1,557 構成比 56.6 33.1 10.3 100.0 □なし □あり □なし □あり □なし □会社が作成 □自分で作成 基 本 契 約 書 は 、「 あ り 」 が 46.4%(723) で 、「 な し 」 の 41.4%(644)よりも高い。 現場ごとに交わす契約書は、 「あ り」が 56.6%(882)であるが、「な い」も 33.1%(515)と一定程度を占 めている。 9 図表 1-8 現場ごとの請求書 あり なし na 総計 度数 1,082 324 151 1,557 図表 1-9 請求書の作成者 構成比 69.5 20.8 9.7 100.0 自分 会社 na 総計 度数 420 563 99 1,082 構成比 38.8 52.0 9.1 100.0 現場ごとに交わす請求書は、 「あり」 が 69.5%(1,082)と高く、それは現場 ごとの契約書の「あり」(882)よりも 多い。 現場ごとに交わす請求書が「あ り」の場合の請求書の作成者の内訳 についてみてみると、「会社」52.0%(563)が「自分」38.8%(420)を上回っている。 ・自宅から現場までの所要時間 ( 図表 1-10 所要時間(30 分単位) 30 分未満 30 分以上 1 時間未満 1 時間以上 1 時間 30 分未満 1 時間 30 分以上 2 時間未満 2 時間以上 na 総計 度数 45 249 673 212 85 293 1,557 構成比 2.9 16.0 43.2 13.6 5.5 18.8 100.0 図表 1-11 作業時間の指示 あり なし na 総計 度数 795 496 266 1,557 構成比 51.1 31.9 17.1 100.0 作業開始( 分) 自宅から現場までの所要時間は、 「1 時間以上 1 時間 30 分未満」が 43.2 %(673)と最も多い。 次いで「30 分以上 1 時間未満」、「1 時間 30 分以上 2 時間未満」が続き、 「2 時間以上」も 5.5 %(85)と一定程度存在している。 ・作業時間の指示はありますか 【ある場合のみ回答】 時間 □あり 時 分)~終了( □なし 時 分) 作業時間の指示の有無についてみてみると、51.5%(795)が作 業時間の指示を受けており、「なし」は 31.9%(496)であった。 10 指示される作業時間と終了のそれぞれの時間を見てみると、 「8 時-18 時」が 36.0%(286) で最も高く、 「8 時-17 時」が 25.3%(201)でそれに続いている。 次に指示される作業時間から終了までの総時間を見てみると、「10 時間」が 37.0%(294) で最も高く、次いで 9 時間が 30.9%(246)、9 時間 30 分が 7.0%(56)の順であった。 図表 1-12 1:00-17:00 5:00-18:30 7:00-17:00 7:00-18:00 7:00-20:00 7:30-15:00 7:30-17:00 7:30-17:30 7:30-18:00 7:45-18:00 7:45-22:00 7:50-20:00 8:00-16:30 8:00-17:00 8:00-17:20 図表 1-13 作業指示時間(開始-終了) 度数 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 1 1 1 201 1 構成比 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 25.3 0.1 8:00-17:30 8:00-17:50 8:00-18:00 8:00-18:30 8:00-19:00 8:00-20:00 8:10-18:00 8:15-17:00 8:15-18:00 8:20-17:00 8:20-17:30 8:30-16:00 8:30-16:30 8:30-17:00 8:30-17:30 度数 22 1 286 23 25 2 1 2 1 1 1 1 3 25 33 構成比 2.8 0.1 36.0 2.9 3.1 0.3 0.1 0.3 0.1 0.1 0.1 0.1 0.4 3.1 4.2 度数 33 5 4 1 1 39 2 12 1 1 1 1 51 795 8:30-18:00 8:30-18:30 8:30-19:00 9:00-15:00 9:00-16:30 9:00-17:00 9:00-17:30 9:00-18:00 9:00-20:10 9:30-17:00 9:30-17:30 9:30-18:00 na 総計 構成比 4.2 0.6 0.5 0.1 0.1 4.9 0.3 1.5 0.1 0.1 0.1 0.1 6.4 100.0 指示作業時間トータル 6 時間 7 時間 30 分 8 時間 8 時間 30 分 8 時間 40 分 8 時間 45 分 9 時間 9 時間 10 分 9 時間 20 分 度数 1 4 43 29 1 2 246 1 1 構成比 0.1 0.5 5.4 3.6 0.1 0.3 30.9 0.1 0.1 9 時間 30 分 9 時間 45 分 9 時間 50 分 10 時間 10 時間 15 分 10 時間 30 分 11 時間 11 時間 10 分 12 時間 度数 56 1 2 294 1 28 26 1 2 構成比 7.0 0.1 0.3 37.0 0.1 3.5 3.3 0.1 0.3 12 時間 10 分 13 時間 13 時間 30 分 14 時間 15 分 16 時間 na 総計 度数 1 1 1 1 1 51 795 構成比 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 6.4 100.0 作業時間の指示について開始時間と終了時間をそれぞれ見ると、開始時間は 8:00~8: 29 までが 71.4%(568)と最も多く、終了時間は 18:00 台が 46.0%(366)、17:00 台が 42.1%(335)となっている。 図表 1-14 作業時間指示ありの場合の開始時間 ~6:59 7:00~7:29 7:30~7:59 8:00~8:29 8:30~8:59 9:00~ na 計 度数 2 3 8 568 104 59 51 795 図表 1-15 構成比 0.3 0.4 1.0 71.4 13.1 7.4 6.4 100.0 作業時間指示ありの場合の終了時間 度数 ~16:59 17:00~17:59 18:00~18:59 19:00~19:59 1.0 42.1 46.0 3.6 6 0.8 na 51 6.4 計 795 100.0 20:00~ 11 構成比 8 335 366 29 ・一日のおおよその実働時間は何時から何時までですか 作業開始( 時 分)~終了( 時 分) 実働時間は、指示される作業時間以上に多様であり、早朝4時から働いているケースや、 7 時~22 時まで働いているケースもある。全体では、指示される作業時間と同様に 「8:00-18:00」が 20.4 %(318)で最も高く、次いで「8:00-17:00」が 17.5 %(272)で高い。 次に総実働時間を見てみると、「10 時間」が 21.7 %(338)で最も高く、僅差で「9 時間」 が 21.6 %(337)と高い。その他に、「11 時間」7.5 %(116)、「9 時間半」が 7.3%(114)が続い ている。 図表 1-16 実働時間(開始-終了) 度 数 4:00-17:00 5:30-21:00 6:00-20:00 6:00-21:00 6:00-22:00 6:30-17:00 6:30-18:00 6:30-19:30 6:30-20:00 6:30-21:00 7:00-17:00 7:00-17:30 7:00-18:00 7:00-18:30 7:00-19:00 7:00-19:30 7:00-20:00 7:00-20:30 7:00-21:00 7:00-22:00 7:15-21:00 7:20-18:00 7:30-17:00 7:30-17:30 7:30-18:00 7:30-18:30 7:30-19:00 7:30-19:30 7:30-20:00 7:30-20:30 7:50-18:00 7:50-18:20 8:00-13:00 8:00-14:00 1 1 2 1 1 1 2 1 1 2 1 1 6 1 12 5 7 1 3 4 1 1 3 3 5 4 3 7 1 2 1 1 2 2 構成 比 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.4 0.1 0.8 0.3 0.4 0.1 0.2 0.3 0.1 0.1 0.2 0.2 0.3 0.3 0.2 0.4 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 度 数 8:00-15:00 8:00-16:00 8:00-16:30 8:00-16:50 8:00-17:00 8:00-17:20 8:00-17:30 8:00-17:40 8:00-17:45 8:00-17:50 8:00-18:00 8:00-18:30 8:00-18:40 8:00-18:45 8:00-19:00 8:00-19:10 8:00-19:30 8:00-20:00 8:00-20:30 8:00-21:00 8:00-21:30 8:00-22:00 8:10-17:10 8:10-17:30 8:10-18:00 8:15-15:30 8:15-16:50 8:15-17:00 8:15-17:30 8:15-18:00 8:15-18:15 8:20-17:00 8:20-17:30 8:30-15:00 3 7 2 1 272 1 64 1 1 1 318 33 1 1 104 1 12 24 1 2 1 2 1 1 1 1 1 3 2 2 2 1 1 1 12 構成 比 0.2 0.4 0.1 0.1 17.5 0.1 4.1 0.1 0.1 0.1 20.4 2.1 0.1 0.1 6.7 0.1 0.8 1.5 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 度数 8:30-16:00 8:30-16:30 8:30-17:00 8:30-17:10 8:30-17:30 8:30-17:35 8:30-18:00 8:30-18:30 8:30-19:00 8:30-19:30 8:30-21:00 8:40-16:45 8:40-17:00 8:45-17:30 8:50-17:00 9:00-12:00 9:00-15:00 9:00-16:00 9:00-16:30 9:00-17:00 9:00-17:30 9:00-18:00 9:00-18:30 9:00-19:00 9:00-19:30 9:00-20:10 9:30-17:00 9:30-18:30 10:00-16:00 10:00-16:30 10:00-17:00 10:30-17:00 17:00-21:00 na 総計 1 2 44 1 39 1 45 10 9 2 1 1 1 1 2 1 2 5 2 41 4 24 1 4 1 1 2 1 2 1 1 1 1 342 1,557 構成 比 0.1 0.1 2.8 0.1 2.5 0.1 2.9 0.6 0.6 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.3 0.1 2.6 0.3 1.5 0.1 0.3 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 22 100 図表 1-17 実働時間トータル 度数 構成比 3 時間 4 時間 5 時間 6 時間 6 時間 30 分 7 時間 7 時間 15 分 7時間 30 分 8 時間 8 時間 5 分 8 時間 10 分 8 時間 20 分 8 時間 30 分 8 時間 35 分 1 1 2 6 3 9 1 5 50 1 2 1 50 1 0.1 0.1 0.1 0.4 0.2 0.6 0.1 0.3 3.2 0.1 0.1 0.1 3.2 0.1 8 時間 40 分 2 0.1 度数 構成比 8 時間 45 分 8 時間 50 分 9 時間 9 時間 5 分 9 時間 10 分 9 時間 15 分 9 時間 20 分 9 時間 30 分 9 時間 40 分 9 時間 45 分 9 時間 50 分 10 時間 10 時間 10 分 10 時間 30 分 4 1 337 1 1 2 2 114 1 3 2 338 1 50 0.3 0.1 21.6 0.1 0.1 0.1 0.1 7.3 0.1 0.2 0.1 21.7 0.1 3.2 10 時間 40 分 2 0.1 度数 構成比 10 時間 45 分 11 時間 11 時間 10 分 11 時間 30 分 12 時間 12 時間 30 分 13 時間 13 時間 30 分 13 時間 45 分 14 時間 14 時間 30 分 15 時間 15 時間 30 分 16 時間 1 116 2 18 43 8 13 3 1 7 2 5 1 1 0.1 7.5 0.1 1.2 2.8 0.5 0.8 0.2 0.1 0.4 0.1 0.3 0.1 0.1 na 342 22 1,557 100 総計 実働時間トータルの分布 400 350 300 250 200 150 100 50 3時間 4時間 5時間 6時間 6時間30分 7時間 7時間15分 7時間30分 8時間 8時間5分 8時間10分 8時間20分 8時間30分 8時間35分 8時間40分 8時間45分 8時間50分 9時間 9時間5分 9時間10分 9時間15分 9時間20分 9時間30分 9時間40分 9時間45分 9時間50分 10時間 10時間10分 10時間30分 10時間40分 10時間45分 11時間 11時間10分 11時間30分 12時間 12時間30分 13時間 13時間30分 13時間45分 14時間 14時間30分 15時間 15時間30分 16時間 0 13 ・従事した現場の工期(指示された日数 日、実際の完了日数 日) 指定された工期について、回答数が多い日数は 30 日(4.4%)、45 日(4.0%) 、40 日(3.9%)、 1 日(3.7%)、20 日(3.1%)が上位であった。 図表 1-18 工期指示日数 度数 構成比 度数 構成比 度数 構成比 度数 構成比 0 1 0.1 12 4 0.3 25 19 1.2 75 1 0.1 1 58 3.7 13 4 0.3 28 1 0.1 80 2 0.1 2 37 2.4 14 24 1.5 30 69 4.4 90 15 1 3 26 1.7 15 18 1.2 35 10 0.6 100 5 0.3 4 22 1.4 16 1 0.1 40 61 3.9 120 5 0.3 5 26 1.7 18 2 0.1 45 62 4 150 1 0.1 6 14 0.9 20 49 3.1 50 23 1.5 180 7 0.4 7 31 2 21 5 0.3 60 45 2.9 420 1 0.1 8 3 0.2 23 2 0.1 65 2 0.1 730 1 0.1 10 28 1.8 24 3 0.2 70 4 0.3 865 55.6 1,557 100 na 総計 図表 1-19 工期指示日数(10 日区分) 10 日未満 10 日以上 20 日未満 20 日以上 30 日未満 30 日以上 40 日未満 40 日以上 50 日未満 50 日以上 na 総計 集計 構成比 218 81 79 79 123 112 865 14.0 5.2 5.1 5.1 7.9 7.2 55.6 1,557 100.0 10 日区分でみると、「10 日未満」(14.0%)が最も 多く、次いで「40 日以上 50 日未満」(7.9%)、 「50 日以上」(7.2%)となっている。 14 実際の完了日数は、回答数が多い日数は「1 日」 (3.9%)、 「30 日」 (3.3%)、 「40 日」 (3.2%)、 「20 日」 (2.8%)、 「60 日」 (2.8%)、 「2 日」 (1.9%)、 「10 日」 (1.9%)、 「25 日」 (1.9%)、 「45 日」(1.9%)が上位であった。 図表 1-20 完了日数 度数 構成比 度数 構成比 度数 構成比 1 61 3.9 15 12 0.8 35 2 29 3 24 1.9 16 4 0.3 1.5 17 1 0.1 4 26 1.7 18 6 0.4 42 2 5 15 1 19 2 0.1 44 1 度数 構成比 24 1.5 80 3 0.2 38 2 40 50 0.1 85 1 0.1 3.2 86 1 0.1 0.1 90 16 1 0.1 100 1 0.1 6 18 1.2 20 43 2.8 45 30 1.9 120 5 0.3 7 26 1.7 21 4 0.3 46 2 0.1 130 2 0.1 8 2 0.1 22 3 0.2 48 1 0.1 135 1 0.1 9 6 0.4 23 2 0.1 50 26 1.7 150 5 0.3 10 29 1.9 24 4 0.3 55 2 0.1 180 6 0.4 11 1 0.1 25 30 1.9 60 43 2.8 188 1 0.1 12 5 0.3 27 2 0.1 65 4 0.3 200 1 0.1 13 3 0.2 31 1 0.1 67 1 0.1 410 1 0.1 14 12 0.8 32 4 0.3 68 1 0.1 28 8 0.5 33 1 0.1 70 3 0.2 na 30 52 3.3 34 1 0.1 75 2 0.1 総計 図表 1-21 730 1 0.1 881 56.6 1,557 100 完了日数(10 日区分) 度数 構成比 207 13.3 10 日以上 20 日未満 75 4.8 多く、次いで「50 日以上」(8.2%)、 「20 日以上 30 20 日以上 30 日未満 96 6.2 日未満」 (6.2%)、 「40 日以上 50 日未満」 (5.5%)、 「30 30 日以上 40 日未満 85 5.5 日以上 40 日未満」(5.5%)、「10 日以上 20 日未満」 40 日以上 50 日未満 86 5.5 50 日以上 127 8.2 na 881 56.6 1,557 100.0 10 日未満 総計 図表 1-22 「指示日数」-「完了日数」 10 日区分でみると、「10 日未満」(13.3%)が最も (4.8%)となっている。 工期について、指示された日数が完了日数に 度数 構成比 間に合ったという回答は 54.6%(344)であり 指定工期以上 ちょうど 指定工期内 133 344 153 21.1 54.6 24.3 最も高かった。一方、期日を過ぎたという回答 計 630 100.0 は 21.1%(133)であり、期日内に完了させた という回答の 24.3%(153)が若干上回った。 15 図表 1-23 「指示日数」-「完了日数」 集計 構成比 集計 構成比 -174 -165 -50 -40 -30 -25 -22 -21 1 1 1 2 3 1 1 2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 0.1 -20 7 -15 8 -14 -10 -8 -7 -6 -5 -4 -3 1 11 3 2 4 39 5 9 0.1 0.7 0.2 0.1 0.3 2.5 0.3 0.6 0.4 -2 14 0.5 -1 18 ・現場作業は何人で行いますか 図表 1-24 度数 471 915 171 1,557 構成比 30.3 58.8 11.0 100.0 構成比 59.7 16.2 24.0 100.0 構成比 0 1 2 3 4 5 7 8 344 39 24 9 6 30 1 2 22.1 2.5 1.5 0.6 0.4 1.9 0.1 0.1 13 15 20 25 30 38 60 na 1 6 5 1 1 1 1 927 0.1 0.4 0.3 0.1 0.1 0.1 0.1 59.5 0.9 9 2 0.1 総計 1,557 100 1.2 10 24 1.5 □複数(2人以上)で作業 と高く、1人は 30.3%(471)であった。 □1棟ごと 図表 1-25 現場請け棟数 度数 930 253 374 1,557 集計 現場作業は、「2人以上」で行うケースが 58.8%(915) ・現場は何棟ごと請けますか 現場請け棟数 1棟ごと 2棟以上 na 総計 構成比 □1人で作業 現場作業人数 現場作業人数 1人 2人以上 na 総計 集計 □複数(2棟以上)ごと 現場を請け負う棟数は、「1棟ごと」が 59.7%(930)で高 く、「2棟以上」は 16.2%(253)だった。 3.賃金・単価について伺います ・賃金・単価の支払い方法、金額は次のいずれに該当しますか。該当する金額も記入し て下さい。 □日給( 円/日) □出来高( 円/坪)又は( 円/棟) 図表 1-26 支払方法 支払方法 日給 出来高(坪) 出来高(棟) na 総計 度数 558 405 119 475 1,557 構成比 35.8 26.0 7.6 30.5 100.0 賃金・単価の支払い方法は、日給が最も高く 35.8%(558)、 次いで出来高/坪が 26.0%(405)、最も低いのは出来高/棟 の 7.6%(119)だった。 16 日給、出来高/坪、出来高/棟の賃金・報酬 図表 1-27 日給の額 1 万円未満 1 万円以上 1.5 万円未満 1.5 万円以上 2 万円未満 2 万円以上 2.5 万円未満 2.5 万円以上 na 度数 構成比 29 126 274 75 14 5.2 22.6 49.1 13.4 2.5 40 7.2 558 100.0 額をそれぞれみてみると、日給では、 「1.5 万円 以上 2 万円未満」が 49.1%(274)と半数近く を占め、次いで「1 万円以上 1.5 万円未満」が 22.6%(126)、「2 万円以上 2.5 万円未満」が 13.4%(75)となっている。日額 2 万円未満が 76.9%を占めている。 次に、出来高/坪の額は「3 万円以上 4 万円未 図表 1-28 出来高/坪単価の額 度数 構成比 満」が 15.1%(61)、次いで「2 万円以上 3 万円 1 万円未満 1 万円以上 2 万円未満 2 万円以上 3 万円未満 35 25 58 8.6 6.2 14.3 未満」が 14.3%(58)、「1 万円未満」が 8.6% 3 万円以上 4 万円未満 61 15.1 「4 万円以上 5 万円未満」および「5 万円以上」 4 万円以上 5 万円未満 17 4.2 5 万円以上 17 4.2 192 47.4 405 100.0 na 図表 1-29 出来高/棟単価の額 出来高/棟単価の額 20 万円未満 20 万円以上 30 万円未満 30 万円以上 40 万円未満 40 万円以上 50 万円未満 50 万円以上 60 万円未満 60 万円以上 70 万円未満 70 万円以上 80 万円未満 80 万円以上 na 度数 構成比 39 7 8 7 6 18 10 17 32.8 5.9 6.7 5.9 5.0 15.1 8.4 14.3 7 5.9 119 100.0 (35)、 「1 万円以上 2 万円未満」が 6.2%(25)、 がそれぞれ 4.2%(17)となっている。 次に、出来高/棟単価は、「20 万円未満」が 32.8%(39)と最も高く、次いで「60 万円以上 70 万円未満」が 15.1%(18)、「80 万円以上」 が 14.3%(17)、「70 万円以上 80 万円未満」が 8.4%(10)、 「30 万円以上 40 万円未満」が 6.7% (8)、「20 万円以上 30 万円未満」が 5.9%(7)、 「40 万円以上 50 万円未満」が 5.9%(7)、「50 万円以上 60 万円未満」が 5.0%(6)となってい る。 ・上記の賃金・単価は指値ですか 図表 1-30 指値 指値 はい いいえ na 総計 度数 580 254 723 1,557 □はい □いいえ 賃金・単価が指値である(「はい」 )と回答したのは 37.3%(580) 構成比 37.3 16.3 46.4 100.0 で、「いいえ」が 16.3%(254)であった。 17 ・支払いの締め日・支払日は決められていますか →【はいの場合のみ回答】 締め日は( □はい 日)、支払いは(当月 □いいえ 日又は翌/翌々月 日) 支払いの締め日・支払日の決定については 77.5%(1,206)が「はい」と回答し、高い割合 を示している。締め日は「30 日」が 40.5%(489)で最も高く、次いで「20 日」(23.3%)、 「25 日」(11.9%)の順である。支払い月は、 「翌月」が 45.9 %(714)で最も高く、次いで「当月」 の 21.0 %(327)が高い。また、 「翌々月」もわずかであるが 3.0 %(46)あった。支払日は「30 日」が 24.7 %(385)で最も高く、次いで「10 日」10.4 %(162)、「15 日」7.5 %(116)、「5 日」7.3 %(113)、「20 日」6.9 %(107)、「25 日」6.0 %(94)の順で高い。 図表 1-31 締め日・支払日の決定 はい いいえ na 総計 度数 1,206 82 269 1,557 図表 1-33 支払い月 当月 翌月 翌々月 na 非該当 総計 度数 327 714 46 388 82 1,557 図表 1-32 締め日 構成比 77.5 5.3 17.3 100.0 構成比 21.0 45.9 3.0 24.9 5.3 100.0 度数 構成比 3 1 0.1 18 1 0.1 28 4 0.3 5 8 0.7 20 281 23.3 30 489 40.5 度数 構成比 度数 構成比 6 1 0.1 24 2 0.2 31 8 0.7 10 40 3.3 25 144 11.9 na 112 9.3 15 109 9.0 26 1 0.1 1,206 100.0 16 1 0.1 27 4 0.3 図表 1-34 支払日 1 2 3 5 6 8 10 11 度数 23 4 3 113 12 2 162 4 構成比 1.6 0.3 0.2 7.7 0.8 0.1 11.0 0.3 18 12 14 15 16 18 19 20 21 度数 2 1 116 8 8 1 107 2 構成比 0.1 0.1 7.9 0.5 0.5 0.1 7.3 0.1 23 25 26 27 28 30 31 na 度数 2 94 4 5 12 385 11 394 構成比 0.1 6.4 0.3 0.3 0.8 26.1 0.7 26.7 総計 1,475 100.0 ・1棟の賃金・単価の支払い回数は次のいずれに該当しますか (□一括 1棟の賃金・単価の支払 □分割(その場合は 図表 1-35 支払回数 い回数は「一括」が 34.5%(537)で高く、「分割」 一括 分割 na 総計 は 21.3%(331)であった。さ らに、 「分割」の場合の支払 度数 537 331 689 1,557 図表 1-36 支払:分割回数 構成比 34.5 21.3 44.3 100.0 い回数をみてみると、 「2回」 度数 構成比 2回 115 34.7 3回 4回 5回 77 20 1 23.3 6.0 0.3 0.3 7回 1 は 34.7%(115)で最も高く、 「3回」が 23.3%(77)と続いて 12 回 2 0.6 いる。 na 115 34.7 総計 331 100.0 ・材料・副資材の自己負担はありますか □あり →【ありの場合のみ回答】 回)) 自己負担は □なし 円/棟 材料・副資材の自己負担は「「なし」が 37.1%(577)で高く、 「あり」は 23.3%(363)であっ た。 材料・副資材の自己負担額をみると、 「5万円未満」が 7.8%(121)で最も高い。一方、わ ずかだが「15 万円以上」という高額な額も 1.3%確認された。 図表 1-38 図表 1-37 材料・副資材自己負担 あり なし na 総計 度数 363 577 617 1,557 構成比 23.3 37.1 39.6 100.0 材料・副資材自己負担額(5万円単位) 度数 構成比 10万円以上15万円未満 15万円以上 27 21 7.438 5.785 5万円以上10万円未満 36 9.917 5万円未満 na 121 158 33.33 総計 363 100 43.53 4.仕事をした会社のことについて伺います ・工事「不良」など瑕疵補修費の徴集はありますか →【ありの場合のみ回答】□預託金( 図表 1-39 あり なし na 総計 瑕疵補修費の有無 度数 174 748 635 1,557 構成比 11.2 48.0 40.8 100.0 図表 1-40 万円) 瑕疵補修費の 徴収の仕方 度数 構成比 預託金 工事高 43 67 24.7 38.5 na 64 36.8 174 100.0 総計 19 □あり □工事高に応じて( □なし %) 瑕疵補修費の徴集について、回 答は「あり」が 11.2%(174)、「な し」が 48.0%(748)となっており、 半数近くが瑕疵補修費の徴集がな いと回答した。 また、瑕疵補修費の徴集を「あり」と答えた場合、その徴集の仕方について、回答は「工 事高」が 38.5%、「預託金」が 24.7%であった。 預託金の場合の金額をみると、「2万円以上3万円未満」が 32.6%(14)と最も多く、「1 万円未満」と「3万円以上4万円未満」が 20.9%(4)、「4万円以上」が 16.3%(7)と続いて いる。 瑕疵補修費の徴集について工事高に応じて支払うと答えた中では、「4%以上」が 22.4%(15)が最も多く、次いで「1%未満」が 13.4%(9 人)、 「1%以上2%未満」が 11.9%(8)、 「2%以上3%未満」が 3.0%(2 人)であった。 図表 1-41 図表 1-42 工事高(%) 預託金(万円) 度数 1万円未満 1万円以上2万円未満 4 9 9.3 20.9 2万円以上3万円未満 14 32.6 3万円以上4万円未満 9 20.9 4万円以上 7 16.3 43 100.0 総計 度数 構成比 9 8 2 7 13.4 11.9 3.0 10.4 4%以上 15 22.4 na 26 38.8 総計 67 100.0 構成比 1%未満 1%以上2%未満 2%以上3%未満 3%以上4%未満 ・「不良」工事の場合のさかのぼり期限はありますか □あり( 年)□なし →【ありの場合のみ回答】その場合、工事費用(材料・工賃)は誰が負担しますか ※東京都連のアンケート票には(材料・工賃)の記述なし。 「不良」工事のさかのぼり期限についての回答は、「あり」が 25.8%(401)、「なし」が 図表 1-43 「不良」工事のさかのぼり あり なし na 総計 図表 1-44 度数 401 427 729 1,557 「不良」工事のさかのぼり期限について「2年以上 構成比 25.8 27.4 46.8 100.0 3年未満」が 10.2%(41)と最も高く、次いで「1年以 上2年未満」が 7.7%(31)、「5年以上」が 7.0%(28)、 「3年以上4年未満」が 4.5%(18)、「1年未満」が 1.7 %(7)であった。「永年」と言う回答も1名いた。 さかのぼり年数 度数 構成比 1年未満 1年以上2年未満 2年以上3年未満 3年以上4年未満 7 31 41 18 1.7 7.7 10.2 4.5 4年以上5年未満 0 0.0 28 7.0 1 0.2 na 275 68.6 総計 401 100.0 5年以上 永年 27.4%(427)であった。 工事費用の負担者は、 図表 1-45 不良工事対応 会社 自己 「 自 己 負 担 」 が 度数 構成比 163 179 40.6 44.6 44.6%(179)と最も多く、 「 会 社 負 担 」 が 22 5.5 40.6%(163)、「預託金」 会社+自己 4 1.0 が 5.5%(22)であった。 自己+預託 1 0.2 32 8.0 401 100.0 預託金 na 総計 また、 「会社負担」ある いは「預託金」と「自 己負担」の組合せもわ ずかながらみられた。 20 ・工期に間に合わない場合はありましたか □あった □ない →【あった場合のみ回答】 その場合の対応は次のいずれに該当しますか □会社が作業員を手配 □自分で作業員を手配 □そのまま・何もせず →【自分で作業員を手配する場合のみ回答】 その際の費用負担は1人工当たりいくらですか □自己負担( )円/日 □手間返し 工期に間に合わなかったことの有無について回答数は、 「あった」が 19.9%(310)、 「ない」 が 34.3%(534)と、約2割の回答者が工期に間に合わないことがあったと回答した。 また、工期に間に合わなかった場合の作業員の手配について、回答数は「自分」が 48.7%(151)ともっとも高く、次いで「会社」が 35.2%(109)、「会社+自分」は 7.7%(24)、 「そのまま」が 6.5%(20)で、「自分+そのまま」が 1.0%(3)、「会社+そのまま」が 0.3%(1) の順であった。 さらに、自分で手配する場合、「自己負担」が 65.7%(117)、「手間返し」が 15.7%(28)、 「自己負担」と「手間返し」の両方と答えたのは 9.0%(28)であった。 加えて、工期に間に合わない場合の自己負担額について、「2万円以上3万円未満」が 35.3%(47)ともっとも高く、次いで「1万円以上2万円未満」が 23.6%(35)、 「3万円以上」 が 0.5%(2)、「1万円未満」が 0.1 %(1)であった。 図表 1-47 図表 1-46 工期に間に合わないこと 度数 構成比 あった 310 19.9 ない 534 34.3 na 713 45.8 総計 1,557 100.0 超過への対応 度数 構成比 109 151 35.2 48.7 そのまま 20 6.5 会社+自分 24 3 1 2 7.7 310 100.0 会社 自分 自分+そのまま 会社+そのまま na 総計 図表 1-48 自己負担 手間返し 自己+手間 na 総計 自分で手配する場合 度数 117 28 16 17 178 図表 1-49 構成比 65.7 15.7 9.0 9.6 100.0 21 1.0 0.3 0.6 自己負担額 度数 構成比 1万円未満 1万円以上2万円未満 2万円以上3万円未満 3万円以上 1 35 47 2 0.8 26.3 35.3 1.5 na 48 36.1 133 100.0 5.その他の事項 ・仕事を請ける場合に条件となっている資格は次のうちどれですか。当てはまるものに 全てチェックして下さい。 □木造建築物の組立等の資格 □玉掛け作業主任者の資格 □足場作業主任者の資 格 資格の保有状況について、 「木造建築物の組み立て等」は 16.4%(256)、 「玉掛け作業主任 者」が 17.5%(203)、「足場作業主任者」が 17.0%(265)であった。 図表 1-50 あり na 総計 木造建築物の 組立等の資格 度数 構成比 256 16.4 1,301 83.6 1,557 100.0 図表 1-51 あり na 総計 ・工事保証人の有無 玉掛け作業主 任者の資格 度数 構成比 275 17.7 1,282 82.3 1,557 100.0 □あり 図表 1-52 足場作業主任者の 資格 度数 構成比 あり 265 17.0 na 1,292 83.0 総計 1,557 100.0 □なし ※東京都連のアンケートのみの質問項目 図表 1-53 工事保証人の有無 度数 構成比 あり 81 5.2 なし 232 14.9 na 490 31.5 総計 803 51.6 工事保証人の有無(n=803)については東京版と北海道版の みの質問項目であり、回答数が少なくなっている。 「あり」が 5.2%(81 人)、 「なし」が 14.9%(232 人)であった。 ・労災保険の加入確認 ・建退共証紙の貼付の有無 ・会社負担の補償制度・保険の有無 □一人親方□特別加入□なし □あり □なし □あり □なし 労災保険の加入確認について回答は、 「一人親方」が 35.9%(559 人)、 「中小事業主特別加 入」もしくは「特別加入」が 14%(218 人)、 「なし」が 7.7%(120 人)、 「一人親方」及び「特 別加入」の両方が 2.2%(35 人)であった。 建退共証紙の貼付の有無についての回答数は、「あり」が 8.0%(124 人)、「なし」が 40.2%(626 人)であった。 会社負担の保証制度・保険制度の有無について回答数は、 「あり」が 14.8%(230 人)、 「な し」が 33.5%(522)であった。 図表 1-54 労災保険の 加入確認 労災保険 度数 構成比 一人親方 559 35.9 特別加入 218 14.0 なし 120 7.7 一人+特別 35 2.2 na 625 40.1 総計 1,557 100.0 図表 1-55 建退共証紙 の貼付の有無 度数 構成比 あり 124 8.0 なし 626 40.2 na 807 51.8 総計 1,557 100.0 22 図表 1-56 有無 会社負担の補償制度の 度数 あり なし na 総計 230 522 805 1,557 構成比 14.8 33.5 51.7 100.0 6-1.組合に対する要望など(自由記述) 組合に対する要望については、88 人から主に次のような意見項目が寄せられた。 「対価」 (15)、「組合運営」(13)、「アンケート」(11)、 「企業交渉」(8)、「掛け金」(6)、「福利厚 生」 (5)、 「仕事探し」 (5)、 「企業」 「人材育成」 「振込」 (各 2)、 「組合費」 「契約」 「現場改 善」「工期」 「講習会」「下請構造」「税金」「働き方」「政治・大手への不満」(各1) 、その 他(7)である。 項目 回答内容 賃上げを願います。 安すぎる。 坪単価が安すぎる!! 単価高い。 この調査で賃金が上がるのでしょうか? 賃金のアップで皆が豊かになれる様に。 契約時と給料の支払いが変わって 1 回払いから、出来高に変わり生活苦になった。 組合等で賃金の限度をきめてほしいです。 15 対価 工事費が安い。 材料支給の時、まだ前の材料があるのに次々と(相手形独自)のを多目に送ってくるので、その分手間代か ら引かれているので日当が安くて 1 日 13000 位です。 手間賃金の割にはやることが多すぎる 賃金、単価の明細が無く一式なので、単価が追加分の値がわからない。着工日の日付によっては第一回 目の支払いが翌々月になることもあり、遅すぎる。 最低賃金を上げて欲しい 賃金の底上げ。現状、30 年前より低単価になっている 工事単価があまりにも安すぎて、このままでは生活が成り立たない。ハウスメーカー等に要望してほしい (単価 up)。 もっとしっかりやってほしい. 組合では良く面倒を見てくれました。 ていねいな事務処理に感謝してます 困った時にすべての事に対応できる組合になってほしい。みんなそう思えれば組合員が増えると思う。 沢山有りますがどうも何事も成立しないので大変残念でなりません。なか力不足なのでしょうかそれとも成 寛不足なのか? 書記が多い。へらせ いつも積極的な御活動有難うございます。活動内容に少しでも御協力できる様心掛けております。今後共 宜しく御願い致します。 13 組合運営 やる事多すぎ いつも御世話になりありがとう御座居ます。電話おたい(ママ)とてもしんせつです。これからもよろしくお願 い致します。 今は大工がだんだん少なくなり新築はほとんどないと思います。保険料も安いし組合に対してはなにもあり ません。事務所もよくしてくれるし困った時にはすぐに組合から補償金がするおりまし(死亡した時は助かり ます) ストレスを溜めないで伸び伸びと生業に従事し、その明るい雰囲気をいろんな活動に反映させて楽しませて 下さい。 要望や意見を言っても無駄なので書きません 特に期待していない 組合にお願いする事はもう少し深く調査して下さい 組合員又は職人等等全体 3 割~ぐらい仕事してると思 います。 11 アンケート もっと分かりやすい調査票にしてもらいたい。 アンケート作成時にツリー構造で、細かく分けていただかないと答えにくい。会社も二社あれば、各各違い がありますので、以前建設省が出したアンケートを参考にしてより詳しくすれば。 23 このアンケートは大工用ですよね!!書きづらい!!私は電工ですが、組合員は大工だけですか?もう少 し考えて下さい。 アンケートについての内容は作業員関係である。設計技士及び監督についても考慮して下さい このアンケート自体色々な業種のある中で、結構チグハグな所が多い。 リフォーム会社に対する回答欄が欲しい。リフォーム会社で働いている職人さんはいっぱいいます。 この設問は基本大工さんでしょうか?当てはまらない箇所が多いです。自由に書けるように。 このアンケート記入しづらい。答えにくい内容だけど、我々の仕事等の状況をちゃんと理解してないからだと 思う。もっと我々に歩みよってほしい。 是非会社に賃金調査をしてほしいです。 前回、今回のような、実態調査を基に、労働条件の改善に協力して欲しい。 企業に弱腰。 職人は会社に対して下請で立場が弱いため、組合が賃金交渉など職人にかわってやってほしい。(ストライ キなど) 手間のこうしょう 組合でもっと深く追究して下さい 職人は会社何事も言えないのです。いうとすぐ首になります 命がけで追 究してください 8 企業交渉 もっと強く会社側に意見して欲しい。職人の地位向上のため。組合に入っていても、何のメリットがあるのか わからない。組合にはもっと存在意義の大きさを示してほしい。 少しでも1日も早く大きい交渉をはじめてほしい。 ハウスメーカーの仕事なのに現場ごとに単価が変わったりしている(ほとんどが減額)。一人親方の立場で は、交渉すらできない現状です。組合で、ハウスメーカーに単価設定金額を開示するよう働きかけて欲し い。 仕事量に対し手間がない。消費税 10%になり今後の仕事が心配です。手間がない(少ない)ので大手ビル ダーに話し合いの場を持ってほしい。 保険治療の負担金を安くしてほしい。20%負担に。 一人親方の月々の掛金を、もう少し低くしてほしい。家族が多いのと支払いが多く払えなくなる時があり困 る。 6 掛金を低く 保険のお金が高い。 労災保険の金額が高い 保険料が高い。 保険料を安くしてほしい。あまり医者にかからない人に少し返還とか。 現在小さな会社従わしています。会社は土建組合に入っています(埼玉)。建退共証紙の配布は本人だけで は制度に入れないのでしょうか? 福利厚生の充実 5 福利厚生 県民共済の大工をしています。賃金の値下げはしかたないと思うが、職人に対しての福利厚生を要求して ほしい。 建退共、内装屋は入れないと言われた。 保険料のお金を班長さんが集金しますけど、銀行引き落としにして欲しいです。班長になった時にお金を預 かっているのがとても心配です。 現物の数が少なくなりましたので、給料が少ないので大変です。 もっと組合の方でも仕事を回して欲しい!! 5 仕事探し ここ半年は建設業の仕事はほとんどなし。今は派遣社員 95%です。 仕事を、かっこしてください 2 企業 2 人材育成 2 振込 仕事をどんどん受注して回しましょう 価格競争はしないで、自社の得意とするところを打ってほしい(目玉)。技術者をあまり粗末に扱わないよう にしてほしい。営業される方はもう少し仕事を良く知ってオーナーに接して欲しい(知識がなさすぎる) 大手メーカーは売上げ期間に仕事が集中し現場内はドタ常態(ママ)で最悪。大工がいるのに外構工事が 始まるとトイレもなくなる 現場の仕事環境が悪くなる そして売上げが終ると仕事がなくなる。 いつも待遇の不満を言っているが、技量も向上心も劣り、あいさつもまともに出来ない業者(職人)のなんと 多いことか。こういう人達への指導を行ってもらいたい。 単価が下がっている上に仕事物建がへっていてかくほが大変です。若い人材を育てることができません。 組合が窓口になってくれればよいのですが。 組合費銀行振込にしてほしい 24 組合費銀行振込にしてほしい 1 組合費 1 契約 1 現場改善 1 工期 1 講習会 1 下請構造 1 税金 1 働き方 1 政治・大手 への不満 組合費等を下げてもらいたい。 契約取り極めの統一様があれば幸いです。 現場をやりやすくするよう要望してほしい 工期が少ない。作業者を人間と思っていない。 地域工務店が世の中の大手についていけるような講習会をやってほしい。 3 次ではどうにもならない 税金対策 一人親方という実質的に非正規雇用である働き方を容認し続けられる社会情勢ではないと思います。 政治の側から大型公共事業の前倒しをして大手が住宅から引き上げて欲しい。 引退を考える歳なので請負工事はしておりません。体に習った仕事をしておりますので!! 手間請です。高年齢ですのであまり仕事が少ないですが何とかやっています。 組合員の毎日が楽しく安全に笑顔で作業出来るように・・・出来るかな・・・・・?!! 7 その他 下請けではなく仕事を出す方です。但しリフォーム中心。 多忙 町場しかやっていませんのでこの質問には答えられません。 昭和工務店 6-2.会社の運営でおかしい、または気になるところ(自由記述) 「会社の運営でおかしい、気になるところ」についての自由回答は、 「対価」 「費用」 「工期」 「会社」 「交渉」 「作業」 「下請関係」 「仕事の空き」 「技能育成」など、約 118 の意見が寄せ られた。 作業員なのでくわしくは分かりませんが、居宅の塗り替えですが日本ペイントの下請でどんぶり勘定で1件 30 万くらいで材料費で 10 万円ぐらい必要で 24~5 人くらい人工がかかります。赤字になります。仕事がな いのでしかたなく社長はやってるみたいです。セキスイ自体の受金額は 300 万~400 万らしいです。 賃金が安いのにマイナス受注が多すぎる。例えば、補修代、床鳴りなど。 職人の技にそれなりの賃金支払いを求める。 意味がなく単価が下がるところ。 現場の手間が締日まで分からない。坪単価が安すぎる。 賃金が安い。 単価、補修費関係 軒天下地工事が実質タダ。無料工事の増加。 職人の手間を下げること、手間をかけさせることばかりを考えている。 33 対価 手間賃が安いのと、消費税込はおかしいと思います。 手間賃が安いと思います。消費税込はおかしいと思います。 仕事がめんどうになって来ているのに、手間が上がらない事。 単価が低い。工期がない。経費がかかる。でも会社は泣かないで、自分の取り分を取って職人に渡す。 単価が安い 家のグレードが上がっても売値が変わらない。 単価が安すぎ。 単価、低い! 1 人工 25000 円は必要です!がんばりましょう!!もっと権利を主張できないものでしょうか?誇りを持って 仕事しています! 単価が安いです。 単価が安すぎる 25 賃金が安い ギス補修のひょうがかんとくによってさまざまちがう 2.5 万~4500 の間で差がある。営業所によってアフタ ー工事の手間をかってに引いてしまう。一棟 69 万の手間で 2 年間のアフター保障するのはおかしい。(自 分が工事した現場はタダでやらされる 大手の言い値になるしかない時が多い。 後期の組み立てや単価決めなど 単価が安い、仕事に見合っていない、仕事がよく続かなくなる、工期と仕事内容があっていない ハウスメーカーの一次下請け会社に所属していますが、発注書が、一次下請け会社が操作して職人に渡 すため、実際の手間もわからず、ただ毎年下がる一方です。メーカーが単価を職人に開示して、不公平の ない賃金がもらえればと願っています。 安い 分業化にともない、5000円引かれれば、分業された業者に4500円しか支払いがないというグレーゾーン があります。 遅い人早い人、早い人に合わせて単価を決めている様な気がする。早い人は残業などして、自分で自分の 首を絞めている。\25000 普通一般の人は AM8:00PM6:00 までで約 1800 位ですが年々単価がさがる、安 くなれば、それに合わせて、早い人はさらに残業などして工期を間に合わせる。だから単価が安くなる一方 です。自分勝手な事はやめてほしいです。会社運営もおかしいです。 特にないけど、安い。大変。 賃金が安い 工事が、どんどん安すくなっている。心配です もう限界 手間が安い 経費が出ない。安い。工期がおかしい。交通費が出ない。 管理費を 1 割引かれています。 安全衛生費の名目で労災掛け金同等の額を引かれます。 わずかですが、金物(ロール針、ピンネイル、ビス)等の職人持ちというのがある。 内装の場合は、ほとんどが材料屋が間に入っているため、職人は材料屋の指値になります。材料屋も装飾 屋の言いなりのようです。 図面上での面積の積算の為実際の面積が違う事が多すぎるのに追加の予算は出ても材料代金くらいにし かならない。 CAD 明細書を見せてくれないこと。 細かい造りの時に単価がでない。遠い現場の時ガソリン代が出ない。遠い現場の時は工務店から別途もら ってほしい。 25 費用 従業員の保険は会社負担にし、保険や退職などの充実も検討が必要。 問 5 に関する件。1 棟につき 2 万円が差引かれて支払われるか工事完了後いつになったら支払われるの かさっぱり分からない。 近年では複雑な内容の工程も図面上に記載されているものは全て手間請金額に含まれているので負担が 多い。 保証工事費が 1 棟につき 20000 円を引かれ、遣り放題 5000 円も大工に請求し引かれる。又、協力会費と して 1000 円単位の端数を毎日相殺される。1 年にしたら相当な金額になる。 安全協力費という名目で 1.5 万円ひかれています。何につかっているのでしょうか。手間がさがるとき、会社 と我々で温度差があり、大幅に手間が下げてきます。 ゴミの持ち込みなので処分代金をいくらか取られることがある。 税込で消費税を引かれる。 標準的な工事以外の(追加工事含む)代金が支払われない。 手伝いでいっているのにほぼ自分の道具で仕事をしている 知らない間に、手間請けなのに、一部材料が買い取りになっていたり、品質より工期、高所作業は 65 歳ま でと会社の方針なのに、実際は 70 歳以上でも会社は黙認 2011 年にアーネストワンをやった時、駐車場に車を置かなかった人がいて、3万円の請求されて1万円の 罰金を何人も払っている。空き缶のゴミが落ちていて、一棟分で全員連帯責任で 100 円の罰金を払った人 もいた。罰金は本社まで支払いに行かせていた。 2年間5万円(一棟に付)を補償金としてとられているが、続けてやっている人は大金になるのでそれほど 取らなくても良いのでは? 消費税がもらえない 私は今の会社に 15 年位いますが、なんの保険だか分からない保険代が引かれます出面 100 円位。自分で 労災保険には必ず入れと言われます。私の場合、年間で 8 割がリフォームです(手間請です。)私、材料、 26 金物全部一式持たされます。現地で仕事が増えても金額は追加になりません。材料費、手間、経費 3 重損 です。大工さんだけで 20 人位います。組合で聞いてもらいたい。 材料費等仕入については消費税を払っているが会社に対し請求書は内税になってるので原価請求のみで 別当消費税は請求できない 安全対策費 材料が高すぎるので(建材店に対して)なんか変な感じがする 工期がない。 年間を通して仕事がまんべんになく、現場の工期が短すぎる。 工期が短すぎる。日当の額が低すぎる。体がボロボロになり病院ばかり行くようになった。 11 工期 すみません。ずい分前のことであり、ただ工期が短く大変だったとくことです。 仕事は工期なし手間なし でも最高の仕上をしろ、そんな賃金は出てない。ハウスメーカーの仕事はわから ないようにどこかで手抜きする以外にない。手間に合う仕事は出来ない。 設計段階(設計士が外注)内合せ不足です。(設計~確設申請)までの費用(12 万~17 万位)だからだと思 うところ大です。現場着工を急ぎすぎ。内合せ、設計不足詳細図なしでの木工事へのしわ寄せ、現場の対 応に追われている現状で有ります。(管理者不在) 仕上がりのチェックがきびしすぎて毎回ほぼ手直しに行かなくてはならない。(ムリヤシダメ出しをみつける ような、直してもわからないような場所で困る) 子会社優先で、協力工事店にはあとまわし。工期をつめて単価も下げてるような気もする。工期優先で引き 渡せばそれでいいみたいなのはどうしたものか? ゆとりがほしい 工期 30 日に日曜・祝日も含まれているが、日曜・祝日は休めと指示。 もうすこしゆとりをもった工期で仕事をさせてもらいたい。 社員が多すぎる。(本社、委託、営業所等) 会社というか?社会がおかしい! タマホームはおかしいの一言! いろいろな面で会社からの一方通行。休業する側の立場を一切考えていない!!話し合う気も見当らな い!!単価が安すぎる!!! 10 会社 売りっぱなしの営業。無理な工期でも、客の言いなり。現場まかせ 三栄建設設計のホームページを見て下さい 会社の対応がずさん。下職に、話が伝わらない。 品質より、会社の利益、職人は、会社の財産ではなく、使い捨てロボット 営業の教育が悪い、企業自体が決めた事は守れない、要求のみ増加、追加変更の工事代も支払わない 強制的な単価下落、工期の短縮等、ハウスメーカーの横暴が目立ちます。 2次下請けの為、意見が通りにくい。(足場が危なくて直しを要請しても直してくれない等) 職員にやらせるばかりで、元請の人はなにもしない。 強制的。 10 交渉 9 作業 強制的、やりすぎ、仕事がやりにくい。 監督の態度に振り回され、動物扱いする様な指示をするのが頭に来る。監督が悪いのに大工が悪い風に 言いがかりをつける。休みがまったくなく家族内もメチャクチャになり、日祝も早朝から遅晩まで働かされ て、賃金も全く割に合わない。工期の短すぎも納得いかない。 会社の運営はとにかくやりたい放題の関じです。とにかく職人などまともな人間扱いをしてくれません。単 価、賃金等等は全部会社のいいなりです。だからどんどん単価下がる一方です。仕事がないためですね。 早く景気が良くなり仕事が町にあふれるようになれば自然に手間も上ります。 会社の事でもおかしいことだらけです。100 としたら 99%おかしいですよ。組合としてもっとてっていて的に やりまくって下さいよ もうこの業界も限界ですよ 早く手を打って下さい 命がけで取り組んで下さい 1日 でも早い方が良いです そして昔のような活気有る建設業界にして下さい 会社はいばりちらし又ワンマン経営です。われわれ職人ではどうすることも出来ません 大きいそしき、又 は組合の力でてってい的にあばいてくてさい かげながら力をお手伝いします 会社はやりたい放題の経営ぶりですね 現場の責任者であるかんとくも仕事の内容がぜんぜんわかりませ んです とにかく職人たちを虫けら扱いでいばりちらしています 少しでもさからうと明日から仕事に来なくて も良いと言います どうしようもないです 一人の一所長はかって好きほうだいやっている。気に入らないと仕事をさせない等、大手会社でありなが ら、なぜそういう事が出来るのか不思議だ。 押しつけ作業が多すぎる。 27 杜撰。 やたら仕事に対して指図が多すぎる!! 安全ヘルメット、安全帯を従業員にきびしいが、施主などは普通に足場や屋根に登り、建物に入る。同じ空 間にいるのにおかしい。 現場監督の入れかわりがはげしかった。 現場監督が現場は多くかけもちしているため、めったに現場に来れない。そのため仕上がってからの変更 の指示もありこまっている。 ・図面と全くちがいすぎ・値段が上がらない・会社もゼネコンも自分の仕事を職人にさせる インチキ工事 段取りが悪いです。 中間に下請けの会社がいるのはおかしい。 言えない。ハウスメーカーにからまれる。 親会社から(ハウスメーカー)から代理工事店は 10%カットしての発注事を出すらしいがどうもおかしい 平 米数と金額仕事内用(ママ)の金額が見合わない いい仕事をすればする程赤字金額になっている 7 下請関係 会社と戦うとクビになります。単価が低い。作業が多すぎ、工期に間に合わず、赤字で、会社をやめる。 下請工事では、発注書をもらうのが遅い。だんだんサービスが下りサービス工事が多い。 会社の分譲住宅の場合、会社が客、大工が元請で事故などの責任はすべて大工の責任。あきらかに会社 のリスク回避。その上何も意見すら通らない。1 棟あたりの坪単価は 10 年前の半分ぐらい。 受注元が工務店なのでハウスメーカーは金額は出していても工務店が出してくれない。 1~2 ヶ月仕事がなくても何の連絡もない。仕事がある時は毎月会議があるけどない時は会議もなし。 解体の仕事が続かない。 4 仕事の空き 2 技能育成 解体の仕事が続かない。 公私混合が多すぎる。プライベート田有無も充実していないと意欲に欠ける。もっと仕事現場を確保して休 業日を無くす努力をしてほしい。 後継技術員、技能者の育成が公的機関による推進が望まれます。 従業員の教育に時間をかけてほしい 1 支払い 木工事完了(100%)しているのに支払が5万円程度残る(翌月払い)。 1 社保 労災の保険に加入していない元請が大半であり、請負単価は低く事故があった時は泣き寝入りです。 私の事業所では該当するところがありません。 不景気 5 その他 すべておかしい 特に期待していない 会社とはどこの会社?表でチェックした会社とか言ってもらわないとわからない。 28 第2章 2-1 職種別集計 職種構成 職種別構成は全体では「大工」が 56.7%で最も 図表 2-1 職種構成 高く、それに続いて「設備」14.1%、 「内装」13.0%、 回答数 構成比 「電工」9.2%、 「塗装」7.0%が続く。なお、ここ 大工 569 56.7 では「その他」、na(無回答)は除外して集計し 設備 142 14.1 ている。 電工 92 9.2 塗装 70 7.0 東京では働き方についての設問がなく、また回 内装 131 13.0 答数が少ないため、あくまで参考データであるこ 総計 1004 100.0 とをふまえ、職種別に働き方をみてみると、全体 職種別の働き方(参考) では「一人親方」が 35.8%で最も高く、次いで「手 図表 2-2 事業主 常用 手間請 一人親方 総計 28 44 118 115 305 大工 9.2 14.4 38.7 37.7 100.0 18 24 5 19 66 設備 27.3 36.4 7.6 28.8 100.0 9 5 3 11 28 電工 32.1 17.9 10.7 39.3 100.0 7 6 4 7 24 塗装 29.2 25.0 16.7 29.2 100.0 14 9 16 21 60 内装 23.3 15.0 26.7 35.0 100.0 76 88 146 173 483 総計 15.7 18.2 30.2 35.8 100.0 2-2 間請」が 35.8%で高い。 職種別では「大工」は「手間請」 (38.7%)、 「一 人親方」(37.7%)、「設備」は「常用」(36.4%)、 「一人親方」(28.8%)、「電工」は「一人親方」 (39.3%)、 「事業主」 (32.1%)、 「塗装」は「事業 主」(29.2%)、「一人親方」(29.2%)、「内装」は 「一人親方」(35.0%)、「事業主」(23.3%)がそ れぞれ高い。 職種別の年齢・経験年数 職種別の年齢構成は、全体では 40 歳代(24.5%)が最も高く、僅かな差であるがそれ に 60 歳代(23.9%)、50 歳代(22.5%)、30 歳代(21.3%)が続く。 職種別では、「大工」が 50 歳代、60 歳代、「設備」 図表 2-3 が 30 歳代、40 歳代、 「電工」 が 40 歳代、50 歳代、60 歳 大工 代、 「塗装」が 40 歳代、50 設備 歳代、「内装」が 40 歳代、 電工 50 歳代でそれぞれ高い。相 塗装 対的に「大工」は中高年者 の割合が高く、それに対し 内装 総計 職種別の年齢構成 10 歳 20 歳 30 歳 40 歳 50 歳 60 歳 70 歳 代 代 代 代 代 代 以上 1 11 117 120 125 155 25 0.2 2.0 21.1 21.7 22.6 28.0 4.5 7 49 31 26 22 3 5.1 35.5 22.5 18.8 15.9 2.2 3 9 29 23 23 4 3.3 9.9 31.9 25.3 25.3 4.4 7 13 17 16 10 4 10.4 19.4 25.4 23.9 14.9 6.0 6 20 42 29 23 5 4.8 16.0 33.6 23.2 18.4 4.0 1 34 208 239 219 233 41 0.1 3.5 21.3 24.5 22.5 23.9 4.2 29 総計 554 100.0 138 100.0 91 100.0 67 100.0 125 100.0 975 100.0 て「設備」は若い従事者で構成されている。 「電工」、 「塗装」 、 「内装」は両者の中間的な構 成となっている。職種別の平均年齢は、設備 45.9 歳、大工 50.8 歳、電工 51.3 歳、塗装 47.9 歳、内装 49.0 歳で大工が最も平均年齢が高い。 職種別の経験年数構成は、全体では「10 年以上 20 年未満」の割合が 24.4%で最も高く、 次いで「20 年以上 30 年未満」が 21.5%、「10 年未満」が 19.3%で高い。 職種別では、 「大工」、「設備」が「10 年以上 20 年未満」がそれぞれ 24.1%、33.3%で 最も高いのに対し、 「電工」、 「塗装」 、 「内装」では「20 年以上 30 年未満」がそれぞれ 29.2%、 27.7%、27.4%で最も高い。 図表 2-4 10 年未満 103 19.4 25 18.9 18 20.2 13 20.0 21 17.9 180 19.3 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 2-3 職種別の経験年数構成 10 年以上 20 20 年以上 30 30 年以上 40 40 年以上 50 50 年以上 年未満 年未満 年未満 年未満 128 98 74 98 31 24.1 18.4 13.9 18.4 5.8 44 27 23 12 1 33.3 20.5 17.4 9.1 0.8 16 26 16 11 2 18.0 29.2 18.0 12.4 2.2 12 18 11 5 6 18.5 27.7 16.9 7.7 9.2 28 32 21 13 2 23.9 27.4 17.9 11.1 1.7 228 201 145 139 42 24.4 21.5 15.5 14.9 4.5 総計 532 100.0 132 100.0 89 100.0 65 100.0 117 100.0 935 100.0 職種別の契約関係 職種別に基本契約書の有無、現場ごとの契約書の有無、現場ごとの請求書の有無、現場 ごとの請求書がある場合の請求書作成者についてそれぞれみてみる。 まず、現場企業との間で取り交わす基本契約書は、全体では「あり」が 54.2%と半数以 上に及んでいる。職種別では、「大工」55.2%、「設備」60.9%、「電工」53.1%、「内装」 50.8%で基本契約書が「あり」と回答しているが、「塗装」のみそれが 39.3%と低く、6 割は「なし」と回答している。 次に現場のごとの契約書の有無は、全体では「あり」が 65.0%あり、基本契約書同様に 図表 2-5 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 基本契約書の有無 あり 273 55.2 78 60.9 43 53.1 22 39.3 64 50.8 480 54.2 なし 222 44.8 50 39.1 38 46.9 34 60.7 62 49.2 406 45.8 総計 495 100.0 128 100.0 81 100.0 56 100.0 126 100.0 886 100.0 図表 2-6 現場ごとの契約書 の有無 あり なし 総計 375 145 520 大工 72.1 27.9 100.0 87 47 134 設備 64.9 35.1 100.0 49 34 83 電工 59.0 41.0 100.0 26 31 57 塗装 45.6 54.4 100.0 58 63 121 内装 47.9 52.1 100.0 595 320 915 総計 65.0 35.0 100.0 30 半数以上を占めている。職種別 では「大工」では「あり」が 72.1%と他の職種に比べもっと も高い。一方、「塗装」、 「内装」 はそれぞれ 45.6%、47.9%と半 数にも至っていない。 さらに現場ごとの請求書の有 無についてみてみると、全体で は 76.9%が「あり」と回答して おり、基本契約書、現場ごとの 契約書に比べ高い割合を示して いる。職種別では「電工」88.1%、「設備」81.0%、「内装」76.6%、「大工」75.3%、「塗 装」65.4%の順で「あり」の割合が高く、5職種ともに半数以上を占めている。 しかしながら、現場ごとの請求書作成者についてみてみると、本来従事者自らが作成す べき書面であるにもかかわらず、全体では半数以上の 56.3%が「会社」(パワービルダー またはハウスメーカー等の従事先企業)が作成者となっている。職種別では、 「大工」60.8%、 図表 2-7 の有無 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 現場ごとの請求書 あり 388 75.3 111 81.0 74 88.1 40 65.6 95 76.6 708 76.9 なし 127 24.7 26 19.0 10 11.9 21 34.4 29 23.4 213 23.1 総計 515 100.0 137 100.0 84 100.0 61 100.0 124 100.0 921 100.0 図表 2-8 現場ごとの請求書 の作成者 自分 会社 総計 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 「設備」58.5%、「内装」 50.0%、 「電工」46.3%、 「塗 140 217 357 装」40.6%がそれぞれ「会 39.2 60.8 100.0 社」によって作成されてい 44 62 106 る。 「会社」による請求書作 41.5 58.5 100.0 成の理由は本調査では確認 36 31 67 53.7 46.3 100.0 19 13 32 社」による請求書作成が日 59.4 40.6 100.0 常化しているのであれば、 40 40 80 それは従事者の「会社」へ 50.0 50.0 100.0 279 363 642 の従属化を示唆するものと 43.5 56.5 100.0 することはできないが、 「会 しても捉えられるものであ る。 2-4 職種別の賃金・単価 図表 2-9 賃金・単価の支払い方法 出来高/ 出来高/ 日給 坪 棟 167 209 59 38.4 48.0 13.6 55 23 15 59.1 24.7 16.1 31 16 9 55.4 28.6 16.1 41 8 2 80.4 15.7 3.9 42 43 9 44.7 45.7 9.6 336 299 94 46.1 41.0 12.9 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 賃金・単価の支払い方法は、全体では 総計 「日給」が 46.1%で最も高い。次いで「出 435 100.0 93 100.0 56 100.0 51 100.0 94 100.0 729 100.0 来高/坪」が 41.0%で高く、 「出来高/棟」 は 12.9%で低い。しかしながら職種別でみ てみると、「大工」では「出来高/坪」が 48.0%で最も高いが、 「設備」 (59.1%)、 「電 工」(55.4%)、「塗装」(80.4%)ではそれ ぞれ「日給」が高い。 「内装」は僅かではあ るが「出来高/坪」 (45.7%)が高い。賃金・ 単価の支払方法には職種によるバラつきが みられる。 次に「日給」賃金額、 「出来高/坪」および「出来高/棟」の単価をみてみると、 「日給」 賃金額は全体では「1万5千円以上2万円未満」が 56.2%で最も高く、それは職種別でも 同様で、それぞれ「1万5千円以上2万円未満」が高い。 31 図表 2-10 日給賃金額 1 万円以上 1万5千円 未満 29 18.2 15 32.6 8 26.7 6 15.4 5 12.2 63 20.0 1 万円未満 15 9.4 4 8.7 1 3.3 大工 設備 電工 塗装 3 7.3 23 7.3 内装 総計 図表 2-11 2 1.4 大工 設備 電工 塗装 総計 2万円以上 総計 25 15.7 6 13.0 6 20.0 5 12.8 10 24.4 52 16.5 159 100.0 46 100.0 30 100.0 39 100.0 41 100.0 315 100.0 出来高/坪の単価 1万円未満 内装 1 万5千円 以上2万円 未満 90 56.6 21 45.7 15 50.0 28 71.8 23 56.1 177 56.2 15 60.0 17 9.8 1万円以上 2万円未満 10 6.9 1 100.0 2 66.7 1 100.0 3 12.0 17 9.8 2万円以上 3万円未満 50 34.7 3万円以上 4万円未満 56 38.9 4万円以上 5万円未満 17 11.8 5万円以上 総計 9 6.3 144 100.0 1 100.0 3 100.0 1 100.0 25 100.0 174 100.0 1 33.3 1 4.0 51 29.3 56 32.2 6 24.0 16 9.2 17 9.8 「出来高/坪」単価は全体では「3万円以上4万円未満」 (32.2%)、 「2万円以上3万円 未満」(29.3%)の割合が高い。職種別では回答者数を考慮し「大工」のみをみてみると、 全体同様「3万円以上4万円未満」 (38.9%)、 「2万円以上3万円未満」 (34.7%)が高い。 「出来高/棟」単価は、全体では「50 万円以上」が 52.8%で最も高い。職種別では「出 来高/坪」単価同様に回答者数を考慮し、 「大工」のみをみてみると「50 万円以上」が 77.2% で最も高い。 「出来高/坪」および「出来高/棟」の単価については「大工」以外の回答者 数が少ないため、これらのデータの理解には留意を要する。 図表 2-12 大工 設備 出来高/棟の単価 10万円以 10万円 上20万円 未満 未満 7 12.3 5 38.5 電工 塗装 内装 総計 1 50.0 2 25.0 15 16.9 20万円以 上30万円 未満 4 7.0 1 7.7 4 44.4 1 7.7 3 37.5 12 13.5 1 12.5 2 2.2 30万円以 上40万円 未満 3 23.1 3 33.3 6 6.7 32 40万円以 上50万円 未満 2 3.5 2 15.4 2 22.2 1 50.0 7 7.9 50万円 以上 44 77.2 1 7.7 2 25.0 47 52.8 総計 57 100.0 13 100.0 9 100.0 2 100.0 8 100.0 89 100.0 2-5 職種別の就労・就業時間 5職種の実労働 図表 2-13 実働時間 8 時間 8 時間 以上 未満 9 時間 未満 1 15 0.2 3.2 2 22 1.7 19.0 5 6.8 9 17.3 7 9 7.0 9.0 10 60 1.2 7.3 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 時間は、「大工」、 9 時間 以上 10 時間 未満 87 18.3 60 51.7 30 40.5 38 73.1 28 28.0 243 29.7 10 時間 以上 11 時間 未満 221 46.5 24 20.7 28 37.8 3 5.8 33 33.0 309 37.8 11 時間 以上 12 時間 未満 105 22.1 5 4.3 5 6.8 2 3.8 8 8.0 125 15.3 12 時 間 以上 46 9.7 3 2.6 6 8.1 0.0 15 15.0 70 8.6 総計 475 100.0 116 100.0 74 100.0 52 100.0 100 100.0 817 100.0 「内装」で「10 時 間以上11時間未 満」の割合がそれ ぞ れ 46.5 % 、 33.0%で高く、 「設 備」、 「電工」 「塗装」 は「9時間以上 10 時間未満」の割合 が そ れ ぞ れ 51.7%、40.5%、 73.1%で高い。 また従事先企業からの作業時間の指示は、5職種とも「なし」よりも「あり」の割合が 高い。 図表 2-14 作業時間の指示 の有無 あり なし 総計 270 201 471 大工 57.3 42.7 100.0 76 41 117 設備 65.0 35.0 100.0 53 30 83 電工 63.9 36.1 100.0 39 17 56 塗装 69.6 30.4 100.0 61 47 108 内装 56.5 43.5 100.0 499 336 835 総計 59.8 40.2 100.0 図表 2-15 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 自宅から現場までの所要時間についてみてみると、全体で は「1時間以上1時間 30 分未満」が 53.2%で最も高い。職 種別にみてみると、いずれの職種においても「1時間以上1 時間 30 分未満」が最も高く、塗装では「1時間以上1時間 30 分未満」が 72.4%で大勢を占めている。 また、大工では「1時間以上1時間 30 分未満」に次いで 「30 分以上1時間未満」が高いのに対し、設備、電工は「1 時間 30 分以上2時間未満」が高い。職種によって現場エリ アの広がりに差があることが示唆される。 自宅から現場までの所要時間 30 分以上 1 時間以 30 分未満 1 時間未 上 1 時間 満 30 分未満 22 141 241 4.6 29.3 50.1 3 21 69 2.4 16.9 55.6 2 13 38 2.6 16.7 48.7 4 5 42 6.9 8.6 72.4 2 19 61 1.9 17.8 57.0 33 199 451 3.9 23.5 53.2 1 時間 30 分以上 2 時間未満 59 12.3 25 20.2 17 21.8 4 6.9 18 16.8 123 14.5 33 次に自宅ま 2 時間以 上 総計 での所要時間 18 3.7 6 4.8 8 10.3 3 5.2 7 6.5 42 5.0 481 100.0 124 100.0 78 100.0 58 100.0 107 100.0 848 100.0 を大工、非大 工(設備、電 工、塗装、内 装)別にみて みると、大工、 非大工ともに 「1時間以上1時間 30 分未満」がそれぞれ 50.1%、57.2%で最も高いが、2番目に高い のは大工が「30 分以上1時間未満」 (29.3%)、非大工が「1時間 30 分以上2時間未満」 (17.4%)で異なっている。自宅から現場までの平均所要時間をみると、大工は 58.5 分、 非大工は 65 分である。職種別の自宅から現場までの所要時間は、図表 2-13 が示すように 図表 2-16 大工 非大工 総計 2-6 職種によって異 大工、非大工別の自宅から現場までの所要時間 30 分 未満 30 分以上 1 時間未満 22 4.6 11 3.0 33 3.9 141 29.3 58 15.8 199 23.5 1 時間以上 30 分以 2 時間 1 時間 30 分 1上時間 2 時間未満 以上 未満 241 59 18 50.1 12.3 3.7 210 64 24 57.2 17.4 6.5 451 123 42 53.2 14.5 5.0 なっているが、 総計 481 100.0 367 100.0 848 100.0 それは大工、非 大工別にみてみ ても同様の傾向 にあることが確 認された。 受注形態・工期 仕事を請ける場合の現場作業人数は、全体では「1人」が 39.0%、 「2人以上」が 61.0% で「2人以上」の方が高い。職種別にみてみると、いずれも「2人以上」の割合が高いが、 塗装、設備の「2人以上」の割合はそれぞれ 85.0%、73.1%で他の職種に比べて高い。 また請負棟数についてみてみると、全体では「1 棟ごと」が 82.0%で大勢を占めている。 職種別では、大工の「1棟ごと」が 93.1%で他の職種に比べて最も高い。 図表 2-17 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 現場作業人数 2人 1人 以上 233 291 44.5 55.5 35 95 26.9 73.1 34 52 39.5 60.5 9 51 15.0 85.0 47 70 40.2 59.8 358 559 39.0 61.0 図表 2-18 総計 524 100.0 130 100.0 86 100.0 60 100.0 117 100.0 917 100.0 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 請負棟数 1棟ごと 431 93.1 64 58.2 50 67.6 32 61.5 85 78.7 662 82.0 2棟以上 32 6.9 46 41.8 24 32.4 20 38.5 23 21.3 145 18.0 総計 463 100.0 110 100.0 74 100.0 52 100.0 108 100.0 807 100.0 材料・副資材の自己負担の有無についてみてみると、全 図表 2-19 材料・副資材の 自己負担の有無 あり なし 総計 101 269 370 大工 27.3 72.7 100.0 41 40 81 設備 50.6 49.4 100.0 40 28 68 電工 58.8 41.2 100.0 16 21 37 塗装 43.2 56.8 100.0 52 35 87 内装 59.8 40.2 100.0 250 393 643 総計 38.9 61.1 100.0 体では「あり」が 38.9%、「なし」が 61.1%で「なし」の 割合が高い。 職種別にみてみると、設備、電工、内装は「なし」に比 べ「あり」の割合が高く、逆に大工、塗装では「あり」に 比べ「なし」の割合が高い。なかでも大工では「あり」は 27.3%に過ぎず、「なし」が 72.7%で大勢を占めている。 職種による材料・副資材の負担に差があることがわかる。 34 図表 2-20 大工・非大工別、支払方法別の 材料・副資材の自己負担の有無 あり なし 総計 大工 日給 14 88 102 13.7 86.3 100.0 出来高 53 112 165 /坪 32.1 67.9 100.0 出来高 18 27 45 /棟 40.0 60.0 100.0 非大工 日給 34 76 110 30.9 69.1 100.0 出来高 47 19 66 /坪 71.2 28.8 100.0 出来高 28 3 31 /棟 90.3 9.7 100.0 総計 194 325 519 37.4 62.6 100.0 次に大工・非大工別、支払い方法別に材料・ 副資材の自己負担の有無をみてみると、全体で は、 「あり」が 37.4%、 「なし」が 62.6%である が、大工・非大工別、支払い方法別にみてみる と、「あり」は大工・日給 13.7%、大工・出来 高/坪 32.1%、大工・出来高/棟 40.0%、非大 工・日給 30.9%、非大工・出来高/坪 71.2%、 非大工・出来高/棟 90.3%と、大工・非大工別、 支払い方法別に材料・副資材の自己負担の有無 は異なっている。 回答数が少ないため、参考データ 図表 2-21 大工・非大工別、働き方別の 材料・副資材の自己負担の有無(参考) あり なし 大工 事業主 10 11 47.6 52.4 常用 5 17 22.7 77.3 手間請 31 53 36.9 63.1 一人親方 23 52 30.7 69.3 非大工 事業主 31 9 77.5 22.5 常用 2 11 15.4 84.6 手間請 12 8 60.0 40.0 一人親方 25 9 73.5 26.5 総計 139 170 45.0 55.0 としてであるが、大工・非大工別、 総計 21 100.0 22 100.0 84 100.0 75 100.0 40 100.0 13 100.0 20 100.0 34 100.0 309 100.0 働き方別(事業主、常用、手間請、 一人親方)にも材料・副資材の自己 負担の有無をみてみると、全体では、 「あり」が 45.0%、 「なし」が 55.0% である。大工・非大工別、働き方別 にみてみると、 「あり」は大工・事業 主 47.6%、大工・常用 22.7%、大工・ 手 間 請 36.9 % 、 大 工 ・ 一 人 親 方 30.7%、非大工・事業主 77.5%、非 大工・常用 15.4%、非大工・手間請 60.0%、非大工・一人親方 73.5%と なっている。 図表 2-22 10 日 10 日以上 20 日以上 未満 20 日未満 30 日未満 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 現場での指示 指示された工期日数 14 4.3 17 40.5 7 25.0 11 37.9 53 79.1 102 20.8 19 5.9 7 16.7 6 21.4 12 41.4 8 11.9 52 10.6 30 日以上 40 日以上 40 日未満 50 日未満 44 13.6 3 7.1 64 19.8 3 7.1 2 6.9 1 1.5 50 10.2 3 10.3 4 6.0 74 15.1 116 35.8 1 2.4 3 10.7 120 24.5 50 日 以上 総計 67 20.7 11 26.2 12 42.9 1 3.4 1 1.5 92 18.8 324 100.0 42 100.0 28 100.0 29 100.0 67 100.0 490 100.0 された工期日数に ついてみてみると、 全体では「40 日以 上 50 日未満」が 24.5%で最も高く、 次いで「10 日未満」 が 20.8%で高い。 職種別にみてみ ると、大工は「40 日以上 50 日未満」 (35.8%)、設備は 35 「10 日未満」 (40.5%)、電工は「50 日以上」 (42.9%) 、塗装は「10 日以上 20 日未満」 (41.4%)、 内装は「10 日未満」(79.1%)がそれぞれ高く、職種別に指示された工期日数には差が生 じている。 図表 2-23 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 2-7 次に指示された工期内で実際の 指示かれた工期日数内での工事完了の状況 指示工期 指示工期 以内 以上 総計 225 77 302 74.5 25.5 100.0 27 12 39 69.2 30.8 100.0 17 7 24 70.8 29.2 100.0 24 5 29 82.8 17.2 100.0 54 7 61 88.5 11.5 100.0 347 108 455 76.3 23.7 100.0 工事が終了しているのかについて みてみると、 「指示工期以内」は全 体では 76.3%が指示された工期 以内で工事を完了している。 職種別にみてみると、大工は 74.5%、設備は 69.2%、電工は 70.8%、塗装は 82.8%、内装は 88.5%が「指示工期以内」に工事 を完了している。 指値の検討 賃金・単価の指値についてみてみると、全体では「あり」が 70.4%にも及んでいる。 職種別にみてみると、5職種とも「あり」が7割前後を占め、いずれの職種においても 指値が生じている。「設備」(70.4%)、「電工」(72.9%)、「塗装」(77.8)、「内装」(72.0) は7割を超えている。 指値の有無と支払い方法の関係についてみてみると、 「日給」、 「出来高/坪」、 「出来高/ 棟」のいずれの支払い方法においても7割前後で指値「あり」と回答しており、支払方法 の差にかかわらず指値が生じていることがわかる。 図表 2-24 大工 設備 電工 塗装 内装 総計 あり 223 68.8 57 70.4 35 72.9 28 77.8 59 72.0 402 70.4 指値の有無 なし 101 31.2 24 29.6 13 27.1 8 22.2 23 28.0 169 29.6 図表 2-25 支払方法別の指値の有無 総計 324 100.0 81 100.0 48 100.0 36 100.0 82 100.0 571 100.0 日給 出来高/坪 出来高/棟 総計 あり 257 68.5 202 72.1 60 70.6 519 70.1 なし 118 31.5 78 27.9 25 29.4 221 29.9 総計 375 100.0 280 100.0 85 100.0 740 100.0 次に指値の有無と基本契約書の有無、現場ごとの契約書の有無、現場ごとの請求書の有 無との関連をみてみると、それぞれの書面の有無と指値の有無には関連性が低いことが示 される。 36 図表 2-26 基本契約書有無別の指値の 有無 あり なし 総計 308 104 412 基本契約書あり 74.8 25.2 100.0 233 138 371 基本契約書なし 62.8 37.2 100.0 541 242 783 総計 69.1 30.9 100.0 まず基本契約書の有無別についてみてみると、 「基 本契約書あり」の場合の指値「あり」は 74.8%、 「基 本契約書なし」の場合の指値「あり」は 62.8%で基 本契約書の有無にかかわらず指値が生じていること がわかる。同様に現場ごとの契約書の有無別につい てみてみると、 「現場ごとの契約書あり」の場合の指 値「あり」は 73.5%、「現場ごとの契約書なし」の 場合の指値「あり」は 63.1%に及んでいる。現場ご 図表 2-27 現場ごとの契約書有無別の 指値の有無 あり なし 総計 371 134 505 現場ごとの 契約書あり 73.5 26.5 100.0 181 106 287 現場ごとの 契約書なし 63.1 36.9 100.0 552 240 792 総計 69.7 30.3 100.0 との請求書の有無別では、「現場ごとの請求書あり」 の場合の指値「あり」は 71.9%、「現場ごとの請求 書なし」の場合の指値「あり」は 62.4%に及んでい る。 最後に現場ごとの請求書作成者(自分/会社)に ついてみてみると、請求書作成者が「自分」「会社」 にかかわらず指値が生じていることがわかる。全体 図表 2-28 現場ごとの請求書有無別の 指値の有無 あり なし 総計 609 現場ごとの 438 171 請求書あり 71.9 28.1 100.0 67 178 現場ごとの 111 請求書なし 62.4 37.6 100.0 549 238 787 総計 69.8 30.2 100.0 では指値「あり」が 72.1%におよび、作成者別にみ てみても「自分」は指値「あり」が 71.8%、 「会社」 は指値「あり」が 72.3%とともに7割を超え、「会 社」の方が僅かであるが「自分」よりも指値「あり」 の割合は高くなっている。指値は現場ごとの請求書 作成者が「自分」であるか「会社」であるかにかか わらず生じていることが確認される。 以上から、基本契約書、現場ごとの契約書、現場 図表 2-29 現場ごとの請求書作成者別 の指値の有無 あり なし 総計 173 68 241 自分 71.8 28.2 100.0 238 91 329 会社 72.3 27.7 100.0 411 159 570 総計 72.1 27.9 100.0 ごとの請求書の有無にかかわらず指値が生じており、 またいずれの書面においても、書面がある場合に比 べ書面のない場合の方が指値「あり」の割合は相対 的に低くなっていることも確認される。 例えば基本契約書の場合、 「基本契約書あり」の場 合の指値「あり」は 74.8%であるが「基本契約書な し」の場合の指値「あり」は 62.8%と「基本契約書 あり」に比べ低い割合を示している。これは現場ごとの契約書、現場ごとの請求書の場合 においても同様である。いずれの書面であっても書面がない場合の方が、書面がある場合 に比べ指値が生じるケースが少ない結果となっている。書面を交わさない方が、書面を交 わす場合に比べ、賃金・単価の交渉の余地があることを示唆するものであるのか等、指値 が生じる背景についてはさらなる検討を要する。 37 図表 2-30 作業時間指 示あり 作業時間指 示なし 総計 作業時間指示有無別の指値の有無 あり 316 71.8 198 66.7 514 69.7 なし 124 28.2 99 33.3 223 30.3 総計 440 100.0 297 100.0 737 100.0 指値の背景として、従事先企業の管理下の強さを示す作業時間の指示の有無と指値の有無 の関連についてみてみると、 「作業時間指示あり」の場合の指値「あり」は 71.8%、 「作業 時間指示なし」の場合の指値「あり」は 66.7%とともに7割前後の割合を示している。作 業時間指示の有無にかかわらず指値は生じている。 最後に、参考データとして指値の有無と働き方別との関連についてみてみると、全体で は指値「あり」が 70.4%、指値「なし」が 29.6%である。働き方別では指値「あり」は「事 業主」で 73.4%、 「常用」で 67.9%、 「手間請」で 73.3%、 「一人親方」で 67.8%といずれ も高い割合である。 「常用」、 「手間請」、 「一人親方」に比べ上位企業と対等な交渉関係にあ ると想定される「事業主」であるが、4形態の働き方のなかでは最も指値「あり」の割合 が相対的に高い結果である。 図表 2-31 事業主 常用 手間請 一人親方 総計 働き方別の指値の有無(参考) あり 58 73.4 55 67.9 85 73.3 97 67.8 295 70.4 なし 21 26.6 26 32.1 31 26.7 46 32.2 124 29.6 総計 79 100.0 81 100.0 116 100.0 143 100.0 419 100.0 小括 本章では職種別の集計結果および指値について検討した。職種別の集計結果においては、 大工、非大工ともに「日給」という賃金の支払い方法であるにもかかわらず、材料・副資 材の自己負担のあるケース(図表 2-20)など、「従来」想定されていない働き方の実態が 示された。このような「従来」の想定にない働き方について今後理解を深めることが求め られる。また指値が契約書面の使用やそれによる契約関係の明示によっては回避されにく い傾向にあることが調査結果から明らかになった。この点については早急に検討すること が求められるだろう。 38 第3章 3-1 企業別集計 上位5社の構成 本調査の回答企業数は 1557 社あるが、ここではそのうち回答数の多い上位5社の一建 設(回答数 340)、積水ハウス(同 183)、大和ハウス(同 151)、住友林業(同 136)、旭 化成(同 125)について検討する。 図表 3-1 企業名 回答企業の企業数と構成比(企業掲載順不同) 回答数 構成比 アーネストワン 36 2.3 一建設 340 21.8 アイダ設計 23 1.5 一条工務店 17 1.1 アイディホーム 20 1.3 永大 1 0.1 アキュラホーム 20 1.3 玉善 5 0.3 アサカワホーム 42 2.7 兼六土地建物 6 0.4 あさひハウジングセンター 3 0.2 県民共済住宅 46 3.0 イーカム 7 0.4 三井ホーム 24 1.5 ウッドフレンズグループ 1 0.1 三栄建築設計 19 1.2 オープンハウスデベロップ 17 1.1 三昭堂 2 0.1 サンユー都市開発 1 0.1 山根木材 5 0.3 サンヨーハウジング名古屋 6 0.4 住友林業 136 8.7 スウェーデンハウス 3 0.2 勝美住宅グループ 1 0.1 スターツ 41 2.6 城南建設 23 1.5 すまい 3 0.2 真和産業 1 0.1 タクトホーム 16 1.0 成建 10 0.6 タマホーム 7 0.4 積水ハウス 183 11.8 トータテハスジング 4 0.3 積水化学 1 0.1 トヨタホーム 5 0.3 泉北ホーム 1 0.1 ハウスフリーダム 2 0.1 創建ホーム 8 0.5 はるかホーム 4 0.3 大阪ホーム販売 1 0.1 ファースト住建 1 0.1 大東建託 8 0.5 ファイブズホーム 12 0.8 大和ハウス 151 9.7 フジ住宅 2 0.1 津久見建設 1 0.1 ホーク・ワン 6 0.4 土屋ホームグループ 3 0.2 ホークワン 1 0.1 東亜ハウス 1 0.1 ポラスグループ 18 1.2 東栄住宅 29 1.9 ミサワホーム 50 3.2 東京組 14 0.9 ヤマト住建 5 0.3 東日本ハウス 6 0.4 ロゴスホーム 1 0.1 飯田産業 19 1.2 3 0.2 桧家住宅 9 0.6 125 8.0 豊栄建設 1 0.1 1557 100.0 ワウハウス 旭化成 総計 39 上位5社の地域構成をみてみると、い 図表 3-2 上位 5 社の構成(企業掲載順不同、以下同) ずれも東京が半数以上を占め、それ以外 回答数 構成比 旭化成 125 13.4 一建設 340 36.4 住友林業 136 14.5 上位5社の職種構成をみてみると、全 積水ハウス 183 19.6 体では「その他」の 35.2%が高いが、 「そ 大和ハウス 151 16.1 の他」を除くと、「大工」(29.4%)、 「設 総計 935 100.0 備」 (11.4%) 、 「内装」 (10.0%)、 「電工」 は神奈川、埼玉の首都圏の地域で占めら れている。上位5社別についても同様の 傾向にある。 (7.4%)、「塗装」(6.5%) 図表 3-3 上位5社の地域構成 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 広島 大阪 3 2.4 1 0.3 2 3 1.5 2.2 3 4 1.6 2.2 4 5 2.6 3.3 9 16 1.0 1.7 愛知 2 1.6 12 3.5 11 6.0 5 3.3 30 3.2 神奈川 25 20.0 34 10.0 37 27.2 45 24.6 33 21.9 174 18.6 東京 86 68.8 187 55.0 69 50.7 97 53.0 90 59.6 529 56.6 埼玉 9 7.2 106 31.2 25 18.4 23 12.6 14 9.3 177 18.9 総計 125 100.0 340 100.0 136 100.0 183 100.0 151 100.0 935 100.0 の順に高い。企業別ではい ずれの企業も「大工」が他 の職種に比べて高いが、な かでも住友林業は他の企業 に比べ「大工」が 45.9%と 最も高く、逆に積水ハウス は「大工」は 18.1%で最も 低い。上位 5 社の職種構成 は企業ごとに大きく異なっ 図表 3-4 上位5社の職種構成 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 図表 3-5 大工 27 23.5 113 35.3 61 45.9 32 18.1 29 19.9 262 29.4 電工 10 8.7 23 7.2 10 7.5 17 9.6 6 4.1 66 7.4 ている。 塗装 9 7.8 32 10.0 8 6.0 5 2.8 4 2.7 58 6.5 内装 11 9.6 26 8.1 7 5.3 27 15.3 18 12.3 89 10.0 その他 45 39.1 97 30.3 39 29.3 66 37.3 67 45.9 314 35.2 総計 115 100.0 320 100.0 133 100.0 177 100.0 146 100.0 891 100.0 上位 5 社の年齢構成をみ てみると、全体では「40 歳 代」(26.5%)、「60 歳代」 (23.6%)が高い。企業別 では、旭化成は「40 歳代」 上位5社別の年齢構成 10 歳代 旭化成 一建設 1 0.3 住友林業 積水ハウス 1 0.6 大和ハウス 総計 設備 13 11.3 29 9.1 8 6.0 30 16.9 22 15.1 102 11.4 2 0.2 20 歳代 7 5.8 8 2.5 5 3.7 8 4.6 10 6.7 38 4.2 30 歳代 29 24.0 40 12.3 38 28.4 42 24.1 35 23.5 184 20.4 40 歳代 41 33.9 64 19.7 30 22.4 53 30.5 51 34.2 239 26.5 40 50 歳代 19 15.7 69 21.2 30 22.4 34 19.5 33 22.1 185 20.5 60 歳代 19 15.7 119 36.6 28 20.9 28 16.1 19 12.8 213 23.6 70 歳以上 6 5.0 24 7.4 3 2.2 8 4.6 1 0.7 42 4.7 総計 121 100.0 325 100.0 134 100.0 174 100.0 149 100.0 903 100.0 (33.9%)、一建設は「60 歳代」 (36.6%)、住友林業は「30 歳代」 (28.4%)、積水ハウス は「40 歳代」 (30.5%)、大和ハウスは「40 歳代」 (34.2)がそれぞれ高い。上位5社の平 均年齢は、旭化成 46.7 歳、一建設 54.5 歳、住友林業 47.9 歳、積水ハウス 47.3 歳、大和 ハウス 45.8 歳で上位5社のなかでは一建設の平均年齢が最も高い。 3-2 上位5社の契約関係 上位5社の基本契約書の有無についてみてみると、全体では「あり」48.2%、 「なし」51.1% で、約半数は基本契約書がない。企業別では、 「あり」は積水ハウスの 59.5%が最も高く、 住友林業の 39.2%が最も低い。 上位5社の現場ごとの契約書(発注書等の書面)の有無についてみてみると、全体では 図表 3-6 旭化成 一建設 住友林 業 積水ハ ウス 大和ハ ウス 総計 上位5社の基本契約書の有無 あり なし 総計 52 53 105 49.5 50.5 100.0 131 160 291 45.0 55.0 100.0 47 73 120 39.2 60.8 100.0 94 64 158 59.5 40.5 100.0 64 67 131 48.9 51.1 100.0 388 417 805 48.2 51.8 100.0 図表 3-7 上位5社の現場ごとの契約書 (発注書等の書面)の有無 あり なし 総計 58 55 113 旭化成 51.3 48.7 100.0 149 147 296 一建設 50.3 49.7 100.0 69 53 122 住友林業 56.6 43.4 100.0 107 54 161 積水ハウ ス 66.5 33.5 100.0 66 64 130 大和ハウ ス 50.8 49.2 100.0 449 373 822 総計 54.6 45.4 100.0 「あり」が 54.6%を占め、基本契約書よりも高く なっている。企業別では、いずれも「あり」が半 数以上を占め、積水ハウスの 66.5%が最も高い。 しかしながら「なし」も半数近くに及んでおり、 発注書等の書面のないケースが常態化している様 子がうかがわれる。 上位5社の現場ごとの請求書(書面)の有無に ついてみてみると、基本契約書、現場ごとの契約 書(発注書等の書面)に比べ全体の「あり」の割 合は高く、74.7%に及んでいる。企業別にみると いずれの企業も7割を超えているが、なかでも積 水ハウスは基本契約書、現場ごとの請求書(発注 書等の書面)と同様に「あり」が他の企業に比べ 最も高い。 以上、3書面において、基本契約書、現場ごと の請求書(発注書等の書面)に比べ、現場ごとの 請求書(書面)において最も書面による契約行為 が行われており、また上位5社のなかでは積水ハ 図表 3-8 上位5社の現場ごとの請求書 (書面)の有無 あり なし 総計 86 27 113 旭化成 76.1 23.9 100.0 223 80 303 一建設 73.6 26.4 100.0 93 31 124 住友林業 75.0 25.0 100.0 127 35 162 積水ハウ ス 78.4 21.6 100.0 95 38 133 大和ハウ ス 71.4 28.6 100.0 624 211 835 総計 74.7 25.3 100.0 ウスが他の企業に比べ最もその割合が高かった。 しかしながら、その一方で3書面がない場合も一 定程度あり、書面によらない契約関係が常態化し ていることも確認された。 最後に、上位5社の現場ごとの請求書(書面) の作成者についてみてみると、全体では「自分」 は 50.4%に過ぎず、「会社」が 49.6%にも及んで いる。企業別では、旭化成(57.5%)、一建設(54.2%) で「自分」が半数を超えているが、住友林業では 「会社」が 58.5%を占めている。また書面を使用する契約行為が他の企業に比べ高い積水 41 図表 3-9 上位5社の現場ごとの請求書(書面) の作成者 自分 会社 総計 42 31 73 旭化成 57.5 42.5 100.0 109 92 201 一建設 54.2 45.8 100.0 34 48 82 住友林業 41.5 58.5 100.0 51 61 112 積水ハウス 45.5 54.5 100.0 45 45 90 大和ハウス 50.0 50.0 100.0 281 277 558 総計 50.4 49.6 100.0 ハウスであったが、請求書(書面)の作成 者で「自分」と回答したのは 45.5%に過ぎ ず、 「会社」が 54.5%に及んでいる。本来、 従事者である「自分」によって作成される べき請求書(書面)であるにもかかわらず、 発注者である「会社」によって作成され、 またそのようなケースが一定程度あり、契 約関係が「会社」の統制下にあることが示 唆される。 この点に関連し、作業時間の指示の有無についてみてみると、全体では「あり」が 62.9%、 「なし」が 37.1%で、いずれの企業も半数以上は作業時間の指示がなされている。企業別 でみてみると、「あり」は大和ハウスの 69.6%が最も高く、それに積水ハウス(64.9%)、 一建設(63.4%)が続いている。 また上位5社の賃金・単価の指値の有無についてもみてみると、全体では「あり」が 69.2%にも及び、 「いいえ」は 30.8%であった。企業別でみてみると、 「あり」は大和ハウ スが 73.8%で最も高く、次いで住友林業(72.4%)、旭化成(71.0%)が高い。 直接的に企業と従事者との関係を明示するものではないが、具体的な作業時間の指示の 有無、賃金・単価の指値の有無は、契約関係に加え「会社」の統制下に従事者が置かれて いることを示唆するものとして理解される。 図表 3-10 上位5社の作業時間指示の有無 あり なし 総計 54 42 96 旭化成 56.3 43.8 100.0 170 98 268 一建設 63.4 36.6 100.0 62 48 110 住友林業 56.4 43.6 100.0 96 52 148 積水ハウス 64.9 35.1 100.0 94 41 135 大和ハウス 69.6 30.4 100.0 476 281 757 総計 62.9 37.1 100.0 3-3 図表 3-11 上位5社の賃金・単価の指値の有無 はい いいえ 総計 44 18 62 旭化成 71.0 29.0 100.0 114 57 171 一建設 66.7 33.3 100.0 63 24 87 住友林業 72.4 27.6 100.0 57 30 87 積水ハウス 65.5 34.5 100.0 59 21 80 大和ハウス 73.8 26.3 100.0 337 150 487 総計 69.2 30.8 100.0 上位5社の賃金・単価 上位5社の賃金・単価の支払い方法について、企業別、大工/非大工(設備、電工、塗 装、内装)別にみてみる。 まず全体では日給が 62.0%で最も高く、出来高/坪は 28.6%、出来高/棟は 9.4%であ る。企業別では、いずれの企業も全体の傾向と同様の構成になっており、それぞれの企業 で日給が最も高い。 細かく企業別にみていくと、旭化成では大工、非大工ともに日給が最も高く、かつ似た 構成となっている。一建設では大工、非大工ともに日給が最も高いが、大工に比べ非大工 でその割合は高い。また出来高/棟の割合が非大工に比べ大工で高い。住友林業は、一建 42 図表 3-12 設同様に日給が大工/非 上位5社別、職種別の賃金・単価の支払方法 日給 大工 旭化成 非大工 計 大工 一建設 非大工 計 大工 住友林業 非大工 計 大工 積水ハウス 非大工 計 大工 大和ハウス 非大工 計 総計 出来高/坪 出来高/棟 10 52.6 14 53.8 24 53.3 49 63.6 53 73.6 102 68.5 27 56.3 13 61.9 40 58.0 11 52.4 35 59.3 46 57.5 12 75.0 19 57.6 31 63.3 243 62.0 7 36.8 9 34.6 16 35.6 15 19.5 14 19.4 29 19.5 20 41.7 5 23.8 25 36.2 10 47.6 17 28.8 27 33.8 2 12.5 13 39.4 15 30.6 112 28.6 2 10.5 3 11.5 5 11.1 13 16.9 5 6.9 18 12.1 1 2.1 3 14.3 4 5.8 0.0 7 11.9 7 8.8 2 12.5 1 3.0 3 6.1 37 9.4 大工ともに最も高く、大 総計 工に比べ非大工でその割 19 100.0 26 100.0 45 100.0 77 100.0 72 100.0 149 100.0 48 100.0 21 100.0 69 100.0 21 100.0 59 100.0 80 100.0 16 100.0 33 100.0 49 100.0 392 100.0 合が高いが、出来高/坪、 出来高/棟では大工、非 大工で差があり、出来高 /坪は大工が高く、出来 高/棟は非大工が高い。 積水ハウスは住友林業と 似た構成となっている。 大和ハウスは他の4社と 同様に大工、非大工とも に日給が最も高いが、そ の割合は他の4社と異な り、非大工に比べ大工で 高い。また出来高に関し ても他の 4 社とは異なり、 出来高/坪は非大工が高 く、出来高/棟は大工が 高い。 以上、賃金・単価の支 払方法は、企業、職種に よって異なっていることが確認される。ただし、今回の集計は回答数が少ないため、集計 結果の解釈には留意を要するものである。 上位5社の日給賃金額をみてみると、全体では「1万5千円以上2万円未満」が 54.4% で最も高く、つづいて「1万円以上1万5千円未満」が 21.9%で高い。 企業別では、いずれも「1 万5千円以上2万円未満」が最も高いが、次いで高いのは旭 図表 3-13 1 万円 未満 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 化成、住友林 上位5社の日給賃金額 3 6.8 8 5.3 4 8.2 4 5.8 2 3.2 21 5.6 1 万円以上 1万5千円 未満 7 15.9 36 24.0 6 12.2 22 31.9 11 17.5 82 21.9 1 万5千円 以上2万円 未満 22 50.0 83 55.3 32 65.3 30 43.5 37 58.7 204 54.4 2万円以上 2 万5千円 未満 12 27.3 20 13.3 7 14.3 9 13.0 11 17.5 59 15.7 43 2 万5千円 以上 3 2.0 4 5.8 2 3.2 9 2.4 総計 44 100.0 150 100.0 49 100.0 69 100.0 63 100.0 375 100.0 業は「2万円 以上 2 万5千 円未満」であ るが、一建設、 積水ハウスで は「1万円以 上1万5千円 未満」である。 平均日給賃金 額は、旭化成 1 万5千 750 円、一建設 1 万5千 912 円、住友林業 1 万5千 696 円、積水 ハウス1万5千 694 円、大和ハウス 1 万 7 千 222 円であった。 図表 3-14 上位5社の日給賃金額 % 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 1万円未満 1万円以上1万5千円未満 旭化成 一建設 1万5千円以上2万円未満 住友林業 2万円以上2万5千円未満 積水ハウス 2万5千円以上 大和ハウス 回答数が少ないため参考データとして上位5社の出来高/坪および出来高/棟の単価を みてみると、出来高/坪は全体では「1 万円未満」、「2万円以上3万円未満」がそれぞれ 23.9%で高い。出来高/棟は全体では「50 万円」以上が 46.5%で高い。 図表 3-15 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 1万円 未満 1 10.0 2 14.3 4 18.2 5 33.3 4 66.7 16 23.9 1万円以上 2万円未満 5 50.0 3 21.4 1 4.5 5 33.3 14 20.9 上位5社の出来高/坪の単価(参考) 2万円以上 3万円未満 2 20.0 5 35.7 3 13.6 5 33.3 1 16.7 16 23.9 3万円以上 4万円未満 1 7.1 9 40.9 10 14.9 44 4万円以上 5万円未満 2 9.1 5万円 以上 2 20.0 3 21.4 3 13.6 2 3.0 1 16.7 9 13.4 総計 10 100.0 14 100.0 22 100.0 15 100.0 6 100.0 67 100.0 図表 3-16 上位5社の出来高/棟の単価(参考) 10 万円 10 万円以上 20 万円以上 30 万円以上 40 万円以上 50 万円 未満 20 万円未満 30 万円未満 40 万円未満 50 万円未満 以上 1 1 3 1 16.7 16.7 50.0 16.7 4 2 14 20.0 10.0 70.0 1 1 1 1 25.0 25.0 25.0 25.0 3 1 1 2 42.9 14.3 14.3 28.6 2 1 3 33.3 16.7 50.0 11 2 2 3 5 20 25.6 4.7 4.7 7.0 11.6 46.5 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 3-4 総計 6 100.0 20 100.0 4 100.0 7 100.0 6 100.0 43 100.0 上位5社の瑕疵補修等への対応 上位5社における瑕疵補修費徴収の有無についてみてみると、全体では「あり」は 13.5% に過ぎず、「なし」が 86.5%と大勢を占めている。企業別にみても同様の傾向にあり、上 位5社では瑕疵補修費の徴収はほとんどなされていない。 図表 3-17 上位5社における瑕疵補修費徴 収の有無 あり なし 総計 7 69 76 旭化成 9.2 90.8 100.0 29 156 185 一建設 15.7 84.3 100.0 13 72 85 住友林業 15.3 84.7 100.0 13 102 115 積水ハウ ス 11.3 88.7 100.0 12 77 89 大和ハウ ス 13.5 86.5 100.0 74 476 550 総計 13.5 86.5 100.0 図表 3-18 上位5社における瑕疵補修費の徴収方法 旭化成 一建設 住友林業 預託金 工事高 総計 3 50.0 5 25.0 4 44.4 3 50.0 15 75.0 5 55.6 4 100.0 4 80.0 31 70.5 6 100.0 20 100.0 9 100.0 4 100.0 5 100.0 44 100.0 積水ハウス 大和ハウス 総計 1 20.0 13 29.5 回答数が僅かであるが、瑕疵補修費の徴収がある場合(44 ケース)について徴収方法を みてみると、全体では「預金高」が 29.5%、「工事高」が 70.5%であった。 図表 3-19 上位5社における「不良」工事の場合の さかのぼり期限の有無 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 あり なし 総計 36 50.7 73 43.7 35 43.2 47 45.2 38 50.7 229 46.0 35 49.3 94 56.3 46 56.8 57 54.8 37 49.3 269 54.0 71 100.0 167 100.0 81 100.0 104 100.0 75 100.0 498 100.0 45 「不良」工事に対するさかのぼり 期限の有無についてみてみると、全 体では「あり」が 46.0%、「なし」 が 54.0%である。企業別にみてみる と、旭化成(50.7%)、大和ハウス (50.7%)は「あり」が高く、住友 林業(56.8%)、一建設(56.3%)、 積水ハウス(54.8)は「なし」が高 い。 図表 3-20 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 「不良工事」の 上位5社における「不良工事」の場合のさかのぼり期限 1 年 1年以上 未満 2年未満 9 47.4 2 11.8 1 4 8.3 33.3 3 27.3 1 5 7.7 38.5 2 23 2.8 31.9 2年以上 3年未満 6 31.6 7 41.2 4 33.3 3 27.3 2 15.4 22 30.6 3年以上 4年未満 4 21.1 2 11.8 1 8.3 4年以上 5年未満 1 7.7 8 11.1 0 0.0 5年 以上 総計 6 35.3 2 16.7 5 45.5 4 30.8 17 23.6 19 100.0 17 100.0 12 100.0 11 100.0 13 100.0 72 100.0 場合のさかのぼり 期限をみてみると、 全体では「1 年以 上2年未満」が 31.9%で高く、 「2 年以上3年未満」 (30.6%)がそれ に続く。企業別で は、旭化成は「1 年以上2年未満」 (47.4%)、一建設は「2年以上3年未満」 (41.2%)、住友林業、積水ハ ウスは同率で「1年以上2年未満」、「2年以上3年未満」(住友林業 33.3%、積水ハウス 27.3%)、大和ハウスは「1 年以上2年未満」(38.5%)がそれぞれ高い。 さらに「不良工事」の場合の工事費用負担をみてみると、全体では「会社負担」が最も 高く、企業別では一建設、住友林業、積水ハウスは「会社負担」が高いのに対し、旭化成、 大和ハウスは「自己負担」が高くなっている。 次に工期に間に合わなかった場合の有無についてみてみると、全体では「あった」は 37.7%で「ない」が 62.3%を占めている。企業別では、旭化成、一建設、積水ハウス、大 和ハウスは「ない」が「あった」に比べ高い一方、住友林業では「あった」が「ない」に 比べ高くなっている。 図表 3-21 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 3-5 工期に間に合わなかった場合 上位5社における「不良」工事費用負担 旭化成 総計 図表 3-22 の有無 会社 負担 14 41.2 34 52.3 16 53.3 26 63.4 16 45.7 106 51.7 自己 負担 20 58.8 29 44.6 11 36.7 13 31.7 17 48.6 90 43.9 預託金 会社負担+ 自己負担 2 3.1 3 10.0 1 2.4 2 5.7 8 3.9 1 2.4 1 0.5 総計 34 100.0 65 100.0 30 100.0 41 100.0 35 100.0 205 100.0 上位5社における就労・就業条件 上位5社における工事保証人の有無についてみて みると、全体では「あり」は 24.4%に過ぎず、「な し」が 75.6%に及んでいる。企業別にみても同様の 傾 向 にあ り、 上 位5 社の な かで は大 和 ハウ スの 29.0%が他の企業に比べて「あり」が最も高い。 46 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 あった 27 39.7 49 31.4 44 54.3 36 32.7 30 38.5 186 37.7 ない 41 60.3 107 68.6 37 45.7 74 67.3 48 61.5 307 62.3 図表 3-23 上位5社における 工事保証人の有無 あり なし 5 27 旭化成 15.6 84.4 18 47 一建設 27.7 72.3 6 24 住友林業 20.0 80.0 12 35 積水ハウス 25.5 74.5 9 22 大和ハウス 29.0 71.0 50 155 総計 24.4 75.6 総計 68 100.0 156 100.0 81 100.0 110 100.0 78 100.0 493 100.0 総計 32 100.0 65 100.0 30 100.0 47 100.0 31 100.0 205 100.0 上位5社における労災保険の加入状況をみると、全体では「一人親方」が 57.2%で最も 高く、次いで「特別加入」が 25.0%で高い。その一方で「なし」も 13.9%(78 ケース) ある。企業別でみてもいずれの企業とも「一人親方」の割合が高い。また「なし」は上位 5社のなかでは、一建設の 20.1%(39 ケース)、 図表 3-25 積水ハウスの 19.8%(22 ケース)が高い。 図表 3-24 上位5社における労災保険の加入状況 一人 特別 一人+ なし 総計 親方 加入 特別 52 26 2 6 86 旭化成 60.5 30.2 2.3 7.0 100.0 102 49 4 39 194 一建設 52.6 25.3 2.1 20.1 100.0 65 14 4 2 85 住友林業 76.5 16.5 4.7 2.4 100.0 58 25 6 22 111 積水ハウス 52.3 22.5 5.4 19.8 100.0 45 27 6 9 87 大和ハウス 51.7 31.0 6.9 10.3 100.0 322 141 22 78 563 総計 57.2 25.0 3.9 13.9 100.0 上位5社における 建退共証紙の添付の有無 旭化成 一建設 住友林業 積水ハウス 大和ハウス 総計 図表 3-26 上位5社における建退共証紙の添付の有無をみ は大和ハウスが 25.0%、一建設が 23.2%で他の企 旭化成 一建設 業に比べて高い。 上位5社における会社負担の補償制度・保険制 度の有無についてみてみると、全体では「あり」 は 32.2%、「なし」は 67.8%で「なし」の割合が 住友林業 積水ハウス 高い。企業別にみても同様の傾向にある。「あり」 大和ハウス の 割 合 は 積 水 ハ ウ ス ( 36.2 % )、 大 和 ハ ウ ス 総計 (36.0%)、一建設(33.9%)の順で高い。 なし 総計 9 13.4 36 23.2 11 15.5 9 10.2 17 25.0 82 18.3 58 86.6 119 76.8 60 84.5 79 89.8 51 75.0 367 81.7 67 100.0 155 100.0 71 100.0 88 100.0 68 100.0 449 100.0 上位5社における会社負担の 補償制度・保険制度の有無 てみると、全体では「なし」が 81.7%におよび、 「あり」は 18.3%であった。企業別では「あり」 あり あり なし 総計 14 23.3 56 33.9 18 26.1 34 36.2 27 36.0 149 32.2 46 76.7 109 66.1 51 73.9 60 63.8 48 64.0 314 67.8 60 100.0 165 100.0 69 100.0 94 100.0 75 100.0 463 100.0 小括 同一企業であっても契約関係、就労・就業の状態は、職種、働き方等によって大きく異 なっていること、企業の従事者への対応は画一的なものではなく個々の事情に応じた個別 的なものであることが確認された。これらの調査結果を踏まえ、企業の従事者への対応の なかで従事者が不利益を一方的に被らないためにも、多様な契約関係、就労・就業の状態 を前提とした企業交渉が求められることが示された。 47 第4章 4-1 企業 3 分類別集計結果 企業 3 分類の構成 前章では回答数の多い上位 5 社を抽出し検討を行った。 本章では次の通り企業を 3 分類し検討する。本調査において 3 分類はハウスメーカー系 と、支店・営業所等が本社以外の地域(全国 8 地域)外へ展開しているパワービルダー・ ローコストビルダー系、本社所在県と同一地域内で支店・営業所等が展開している地域ビ ルダー系とした。分類は図表 4-1 の通りである。 図表 4-1 ハウスメーカー系 積水ハウス 大和ハウス 住友林業 旭化成 ミサワホーム 三井ホーム 一条工務店 大東建託 タマホーム 東日本ハウス スウェーデンハウス 積水化学 パワービルダー・ローコストビルダー系 一建設 アサカワホーム スターツ アーネストワン 東栄住宅 アイダ設計 アイディホーム アキュラホーム 三栄建築設計 飯田産業 タクトホーム 桧家住宅 創建ホーム サンヨーハウジング名古屋 トヨタホーム ヤマト住建 ファースト住建 総計 183 151 136 125 50 24 17 8 7 6 3 1 711 340 42 41 36 29 23 20 20 19 19 16 9 8 6 5 5 1 639 地域ビルダー系 県民共済住宅 城南建設 ポラスグループ オープンハウスデベロップ 東京組 ファイブズホーム 成建 イーカム ホーク・ワン 兼六土地建物 玉善 山根木材 トータテハスジング はるかホーム あさひハウジングセンター すまい ワウハウス 土屋ホームグループ ハウスフリーダム フジ住宅 三昭堂 ウッドフレンズグループ サンユー都市開発 ホークワン ロゴスホーム 永大 勝美住宅グループ 真和産業 泉北ホーム 大阪ホーム販売 津久見建設 東亜ハウス 豊栄建設 総計 図表 4-2 は回答が1県のみであった企業である。 ( 46 23 18 17 14 12 10 7 6 6 5 5 4 4 3 3 3 3 2 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 207 )内は支店や営業所等を置いている 県の数である。桧家住宅(20)、積水化学(14)、積水化学(14)、東日本ハウス(36)な どは営業規模を比較的全国的に展開しているが、大半が域内での営業活動を行っており、 48 域内での労働市場を活用する傾向にあると推察される。 図表 4-2 兵庫県 愛知県 (0) (0) (4) (0) (0) (1) (5) 北海道 神奈川県 (0) (0) 大阪府 埼玉県 (3) (3) (4) (4) (1) (0) (2) (2) (0) (20) (0) (0) 広島県 東京都 注:( 回答が 1 県のみの企業 ホーク・ワン 兼六土地建物 スターツ 三栄建築設計 オープンハウスデベロップ 東京組 永大 ポラスグループ ファイブズホーム 桧家住宅 県民共済住宅 あさひハウジングセンター すまい 真和産業 津久見建設 三井ホーム(本社:東京) 成建 イーカム トヨタホーム 玉善 三昭堂 ウッドフレンズグループ サンヨーハウジング名古屋 山根木材 トータテハスジング はるかホーム ワウハウス(本社:岡山) 積水化学(本社:大阪・東京) 東亜ハウス 創建ホーム ハウスフリーダム フジ住宅 サンユー都市開発 ファースト住建(本社:兵庫) 泉北ホーム 大阪ホーム販売 東日本ハウス(岩手・東京) スウェーデンハウス(本社:東京) 土屋ホームグループ ロゴスホーム 豊栄建設 ヤマト住建 勝美住宅グループ (1) (0) (0) (0) (14) (0) (3) (1) (1) (1) (7) (0) (36) (7) (0) (0) (0) (4) (0) )内の数字は本社所在県以外に営業所等展開している県の数。各社ホームページより。 図表 4-3 企業 3 分類の構成 ハウスメーカー 回答数はハウスメーカーが 711(45.7%)、 回答数 構成比 711 45.7 パワービルダー・ローコストビルダーが パワービルダー・ローコストビルダー 639 41.0 639(41.0%)、地域ビルダーが 207(13.3%) 地域ビルダー 207 13.3 であった。 1,557 100.0 総計 図表 4-4 企業 3 分類の地域構成 東京 埼玉 神奈川 ハウスメーカー 390 80 164 54.9 11.3 23.1 パワービルダー・ 339 163 92 ローコストビルダー 53.1 25.5 14.4 地域ビルダー 49 77 43 23.7 37.2 20.8 総計 778 320 299 50.0 20.6 19.2 愛知 26 3.7 23 3.6 8 3.9 57 3.7 大阪 16 2.3 2 0.3 7 3.4 25 1.6 兵庫 0.0 5 0.8 1 0.5 6 0.4 広島 23 3.2 15 2.3 17 8.2 55 3.5 北海道 12 1.7 0 0.0 5 2.4 17 1.1 総計 711 100.0 639 100.0 207 100.0 1,557 100.0 企業 3 分類の地 域構成を みると、 ハウスメ ーカーと パワービ ルダー・ローコストビルダーでは東京が半数以上を占め、地域ビルダーでは埼玉が 37.2%、 東京が 23.7%を占めている。首都圏(東京、埼玉、神奈川)においてハウスメーカーでは 89.2%、パワービルダー・ローコストビルダーでは 93.0%、地域ビルダーでは 81.6%を占 めている。 49 企業 3 分類の職種構成をみると、ハウスメーカーでは「その他」(35.9%)が最も多く、 ついで「大工」(29.9%)、「設備」(11.7%)であった。パワービルダー・ローコストビル ダーでは「大工」(44.5%)、「その他」(30.8%)、「設備」(7.3%)の順に、地域ビルダー 企業 3 分類の職種構成 大工 設備 電工 ハウスメーカー 204 80 49 29.9 11.7 7.2 パワービルダー・ 273 45 31 ローコストビルダー 44.5 7.3 5.1 地域ビルダー 92 17 12 46.5 8.6 6.1 総計 569 142 92 38.1 9.5 6.2 では「大工」 (46.5%)、 図表 4-5 企業3分類の職種構成0 100 塗装 32 4.7 36 5.9 2 1.0 70 4.7 200 内装 72 10.6 39 6.4 20 10.1 131 8.8 300 その他 245 35.9 189 30.8 55 27.8 489 32.8 400 総計 682 100.0 613 100.0 198 100.0 1,493 100.0 500 「その他」(27.8%)、 「設備」(8.6%)の順 に高い。3 企業のうち ハウスメーカーのみが 異なった職種構成とな っている。 600 700 800 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 図表 4-6 大工 設備 電工 塗装 内装 その他 企業 3 分類の職種構成(大工・非大工) 大工 非大工 総計 なお、企業 3 分類による検討において、6 職種で ハウスメーカー 204 29.9 478 70.1 682 100.0 みるにはデータ数が少ないため、職種においては大 パワービルダー・ ローコストビルダー 273 44.5 340 55.5 613 100.0 地域ビルダー 92 46.5 106 53.5 198 100.0 総計 569 38.1 924 61.9 1,493 100.0 工・非大工での検討を行いたい。大工・非大工別の 職種構成はいずれも「大工」より「非大工」の割合 が高いが、ハウスメーカーではよりその傾向が顕著 である。 次に、企業 3 分類の働き方と職種(大工・非大工)の構成をみたい。働き方については 東京と北海道が集計されていないためデータ数が少なく、以降の検討において留意すべき 点である。「事業主」と「常用」は 3 企業分類とも「大工」より「非大工」の割合が高く、 「一人親方」は3企業分類とも「大工」の割合が高い。 「手間請」はハウスメーカーで「非 大工」の割合が高いが、他2企業分類では「大工」の割合が高い。ハウスメーカーでは「非 大工」が、パワービルダー・ローコストビルダーでは「大工」が高く、地域ビルダーでは ほぼ同数である。また、ハウスメーカーの「一人親方」の回答数が突出して高い(「大工」 47、「非大工」66)。 50 図表 4-7 企業 3 分類の働き方と職種(大工・非大工)の構成 ハウスメーカー 事業主 常用 手間請 一人親方 ハウスメーカー 集計 パワービルダー・ ローコストビルダー 事業主 常用 手間請 一人親方 パワービルダー・ ローコストビルダー 集計 地域ビルダー 事業主 常用 手間請 一人親方 地域ビルダー 集計 総計 事業主 常用 手間請 一人親方 集計 大 工 7 16.7 14 23.7 26 45.6 47 41.6 94 34.7 15 26.8 21 35.6 58 81.7 46 63.0 140 54.1 6 25.0 9 42.9 34 68.0 22 52.4 71 51.8 28 23.0 44 31.7 118 66.3 115 50.4 305 45.7 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=137) (n=259) (n=271) 企業3分類の働き方と職種(大工・非大工)構成 0 4-2 非大工 35 83.3 45 76.3 31 54.4 66 58.4 177 65.3 41 73.2 38 64.4 13 18.3 27 37.0 119 45.9 18 75.0 12 57.1 16 32.0 20 47.6 66 48.2 94 77.0 95 68.3 60 33.7 113 49.6 362 54.3 20 総 計 42 100.0 59 100.0 57 100.0 113 100.0 271 100.0 56 100.0 59 100.0 71 100.0 73 100.0 259 100.0 24 100.0 21 100.0 50 100.0 42 100.0 137 100.0 122 100.0 139 100.0 178 100.0 228 100.0 667 100.0 40 事業主(n=42) 常用(n=59) 手間請(n=57) 一人親方(n=133) 事業主(n=56) 常用(n=59) 手間請(n=71) 一人親方(n=73) 事業主(n=24) 常用(n=21) 手間請(n=50) 一人親方(n=42) 60 80 100 大工 120 非大工 企業 3 分類の年齢構成にみる担い手の状況 企業 3 分類の年齢構成をみると、40 歳代以下はハウスメーカーでは 58.8%と半数以上、 パワービルダー・ローコストビルダーでは 46.3%、地域ビルダーでは 53.9%となっている。 30 歳代以下を見ると、ハウスメーカーと地域ビルダーが 3 割を占めている。 51 また、50 歳代以上はパワービルダー・ローコストビルダーでは 53.7 %と最も高く、次 いで地域ビルダーで 46.0 %、ハウスメーカーで 41.1 %、60 歳代以上がパワービルダー・ ローコストビルダーで 32.5%と最も高く、ハウスメーカーで 20.3%、地域ビルダーで 28.2% となっている年齢構成を比較すると施工の担い手はハウスメーカーが最も若く、パワービ ルダー・ローコストビルダーがより高齢となっている。 図表 4-8 企業 3 分類の年齢構成 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 総計 企業3分類の年齢構成 0% 10 歳代 1 0.1 3 0.5 0 0.0 4 0.3 10% 20 歳代 34 4.9 27 4.4 11 5.4 72 4.8 20% 30 歳代 171 24.8 112 18.2 51 25.2 334 22.2 30% 40 歳代 200 29.0 143 23.2 47 23.3 390 25.9 40% 50% 50 歳代 143 20.8 131 21.3 36 17.8 310 20.6 60% 60 歳代 120 17.4 167 27.1 47 23.3 334 22.2 70% 70 歳 以上 20 2.9 33 5.4 10 5.0 63 4.2 80% 総計 689 100.0 616 100.0 202 100.0 1,507 100.0 90% 平均 年齢 47.2 50.9 48.7 48.9 100% ハウスメーカー (n=689) パワービルダー・ ローコストビルダー (n=616) 地域ビルダー(n=202) 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 次に、企業 3 分類の年齢構成について、大工・非大工別に見てみる。 大工のみを見ると、従事する年齢は若干高くなっている。40 歳代以下について、ハウス メーカーは 45.8%、パワービルダー・ローコストビルダーは 44.5%、地域ビルダーは 44.4% であり、50 歳代以上についてハウスメーカーが 54.2%、パワービルダー・ローコストビル ダーが 55.5%、地域ビルダーが 55.6%とどの企業においても半数以上となっている。 また、 60 歳代以上についてハウスメーカーが 28.4%、パワービルダー・ローコストビルダーが 35.4%、地域ビルダーが 33.3%と約 3 割を占めている。年齢層の上位をみるとハウスメー カーでは 50 歳代(25.9%)と 60 歳代(24.9%)と 30 歳代(20.4%)が、パワービルダ ー・ローコストビルダーでは 60 歳代(30.0%)と 40 歳代(22.8%)が、地域ビルダーで は 60 歳代(28.9%)と 30 歳代(25.6%)が上位を占めている。これらの年齢層が中心的 な担い手となっていると推察される。 図表 4-9 企業 3 分類の年齢構成 10 歳 代 ハウスメーカー 0 0.0 パワービルダー・ 1 ローコストビルダー 0.4 地域ビルダー 0 0.0 総計 1 0.2 大工 20 歳 代 4 2.0 3 1.1 4 4.4 11 2.0 30 歳 代 41 20.4 53 20.2 23 25.6 117 21.1 40 歳 代 47 23.4 60 22.8 13 14.4 120 21.7 52 50 歳 代 52 25.9 53 20.2 20 22.2 125 22.6 60 歳 代 50 24.9 79 30.0 26 28.9 155 28.0 70 歳 以上 7 3.5 14 5.3 4 4.4 25 4.5 総計 201 100.0 263 100.0 90 100.0 554 100.0 平均 年齢 50.0 51.7 50.1 50.6 10歳代 企業3分類の年齢構成 大工 0% 10% 20歳代 20% 30歳代 30% 40歳代 40% 50% 50歳代 60% 60歳代 70% 70歳以上 80% 90% 100% ハウスメーカー(n=201) パワービルダー・ ローコストビルダー (n=263) 地域ビルダー(n=90) 次に非大工をみると、40 歳代以下について、ハウスメーカーが 64.5%、パワービルダー・ ローコストビルダーが 48.0%、地域ビルダーが 61.5%であった。50 歳代以上についてはハ ウスメーカーが 35.5 %、パワービルダー・ローコストビルダーが 52.0 %、地域ビルダー が 38.5 %であった。非大工の年齢層の上位をみるとハウスメーカーが 40 歳代(31.4%) と 30 歳代(26.8%)で、パワービルダー・ローコストビルダーが 60 歳代(24.8%)と 40 歳代(24.2%)と 50 歳代(22.7%)で、地域ビルダーが 40 歳代(28.8%)と 30 歳代(26.0%) であり、中心的な担い手と推察できる。 図表 4-10 企業 3 分類の年齢構成 非大工 10 歳 20 歳 30 歳 代 代 代 ハウスメーカー 1 28 124 0.2 6.1 26.8 パワービルダー・ 2 24 53 ローコストビルダー 0.6 7.3 16.0 地域ビルダー 0 7 27 0.0 6.7 26.0 総計 3 59 204 0.3 6.6 22.7 10歳代 0% 10% 企業3分類の年齢構成 非大工 20歳代 20% 40 歳 代 145 31.4 80 24.2 30 28.8 255 28.4 50 歳 代 87 18.8 75 22.7 15 14.4 177 19.7 30歳代 30% 40% 60 歳 代 65 14.1 82 24.8 19 18.3 166 18.5 40歳代 50% 70 歳 以上 12 2.6 15 4.5 6 5.8 33 3.7 総計 462 100.0 331 100.0 104 100.0 897 100.0 50歳代 60% 70% 60歳代 80% 平均 年齢 46.0 50.0 47.4 47.8 70歳以上 90% 100% ハウスメーカー(n=462) パワービルダー・ ローコストビルダー(n=331) 地域ビルダー(n=104) 3 企業従事者の経験年数を大工、非大工ごとにみていく。 大工の場合、パワービルダー・ローコストビルダーでは経験年数「10 年未満」が最も多 く占めている(24.5%)。ただし、ハウスメーカー(14.1%)や地域ビルダー(16.5%)で も一定割合を占めていることに留意する必要があろう。「10 年以上 20 年未満」をみると、 ハウスメーカー(26.3%)と地域ビルダー(27.1%)において最も多くを占めている。 図表 4-11 企業 3 分類の経験年数 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 総計 10 年未満 28 14.1 61 24.5 14 16.5 103 19.4 大工 10 年以上 20 年未満 52 26.3 53 21.3 23 27.1 128 24.1 20 年以上 30 年未満 44 22.2 40 16.1 14 16.5 98 18.4 53 30 年以上 40 年未満 38 19.2 25 10.0 11 12.9 74 13.9 40 年以上 50 年未満 30 15.2 48 19.3 20 23.5 98 18.4 50 年以上 総計 6 3.0 22 8.8 3 3.5 31 5.8 198 100.0 249 100.0 85 100.0 532 100.0 10年未満 企業3分類の経験年数 大工 0% 10% 20% 10年以上 20年未満 30% 40% 20年以上 30年未満 50% 30年以上 40年未満 60% 70% 40年以上 50年未満 80% 50年以上 90% 100% ハウスメーカー(n=170) パワービルダー・ ローコストビルダー(n=188) 地域ビルダー(n=71) 次に非大工の場合、ハウスメーカーでは 10 年以上 20 年未満(31.5%)が最も多く、10 年未満(20.5%)を加えた 20 年未満が 52.0%となっている。パワービルダー・ローコス トビルダーでは 20 年以上が全体の 65.1%であり経験年数の高い担い手が比重を占めてい る。地域ビルダーでは 20 年以上 30 年未満が 27.7%と最も多い。10 年以上 20 年未満が 25.7%であり、10 年未満(18.8%)を加えた 20 年未満の経験年数が 44.6%を占めている。 図表 4-12 企業 3 分類の経験年数 非大工 10 年以上 20 年以上 10 年未満 20 年未満 30 年未満 ハウスメーカー 92 141 117 20.5 31.5 26.1 パワービルダー・ 45 66 88 ローコストビルダー 14.2 20.8 27.7 地域ビルダー 19 26 27 18.8 25.7 26.7 総計 156 233 232 18.0 26.9 26.8 企業3分類の経験年数 非大工 10年未満 0% 10% 20% 10年以上 20年未満 30% 30 年以上 40 年未満 65 14.5 60 18.9 14 13.9 139 16.0 20年以上 30年未満 40% 50% 40 年以上 50 年未満 24 5.4 43 13.5 13 12.9 80 9.2 50 年以上 総計 9 2.0 16 5.0 2 2.0 27 3.1 448 100.0 318 100.0 101 100.0 867 100.0 30年以上 40年未満 60% 40年以上 50年未満 70% 80% 50年以上 90% 100% ハウスメーカー(n=356) パワービルダー・ ローコストビルダー(n=273) 地域ビルダー(n=82) 以上、年齢構成と経験年数から担い手の状況をみてきたが、そこから次のようなことが 推察されよう。住宅生産の担い手は 30 歳代~40 歳代が最も多い。しかし、その一方で 70 歳以上も一定程度担い手として存在し、20 歳代以下の担い手の層が薄い。また、大工は非 大工よりも高齢化している。施工の担い手はハウスメーカーがより若く、パワービルダー・ ローコストビルダーが最も高齢である。労働組合が企業に対してコミットする場合、年齢 の要素を加味することが重要な要素である考えられる。 4-3 企業 3 分類の契約関係 基本契約書の有無についてみると、パワービルダー・ローコストビルダーの大工の約 6 割が「あり」で最も高いが、職種に関わらずほぼ半々となっている。 現場ごとの契約書(発注書面の有無)についてみると、 「あり」が企業 3 分類ともに非大 工より大工の方が高くなっている。大工の場合、 「あり」が地域ビルダー(81.4%)で最も 高く、次いでパワービルダー・ローコストビルダー(74.8%)、ハウスメーカー(64.1%) 54 であった。非大工をみると最も低いパワービルダー・ローコストビルダーでも「あり」が 52.6%を占めている。 現場ごとの請求書の有無をみると、企業 3 分類、大工・非大工とも「あり」が 7 割を超 えている。 以上を見ると契約書が書面で取り交わされ、契約がきちんとなされているように見える。 しかし、請求書の作成者をみると、 「会社」作成の割合が高い。もっとも高いのは地域ビ ルダーの大工が 71.2%、最も低い割合でもパワービルダー・ローコストビルダーの非大工 で 52.6%を占めている。請求書の作成は本来請求をする側である「自分」が行うものであ る。にもかかわらず、請求先である「会社」によって作成されており、契約関係が「会社」 の統制下にあることが示唆される。 なお、諸契約書面の取り交わしの仕方は「事業主」 「常用」 「手間請け」 「一人親方」など 働き方によって異なるものであるが、働き方についての回答は東京と北海道を除いた回答 数が少なく集計が困難であったため掲載していない。 図表 図表 4-14 現場ごとの契約書(発注書等の書面) の有無 あり なし 総計 ハウスメーカー 大工 118 66 184 64.1 35.9 100.0 非大工 256 194 450 56.9 43.1 100.0 パワービルダー・ 大工 187 63 250 ローコストビルダー 74.8 25.2 100.0 非大工 159 143 302 52.6 47.4 100.0 地域ビルダー 大工 70 16 86 81.4 18.6 100.0 非大工 64 31 95 67.4 32.6 100.0 4-13 基本契約書の有無 ハウスメーカー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 地域ビルダー 大工 非大工 あり 89 50.3 229 54.1 141 59.5 148 48.4 43 53.1 51 54.3 なし 88 49.7 194 45.9 96 40.5 158 51.6 38 46.9 43 45.7 総計 177 100.0 423 100.0 237 100.0 306 100.0 81 100.0 94 100.0 図表 4-16 現場ごとの請求書の作成者 自分 会社 ハウスメーカー 大工 55 68 44.7 55.3 非大工 143 160 47.2 52.8 パワービルダー・ 大工 68 107 ローコストビルダー 38.9 61.1 非大工 100 111 47.4 52.6 地域ビルダー 大工 17 42 28.8 71.2 非大工 25 51 32.9 67.1 図表 4-15 現場ごとの請求書(書面)の有無 あり なし 総計 ハウスメーカー 大工 138 48 186 74.2 25.8 100.0 非大工 336 97 433 77.6 22.4 100.0 パワービルダー・ 大工 189 54 243 ローコストビルダー 77.8 22.2 100.0 非大工 236 73 309 76.4 23.6 100.0 地域ビルダー 大工 61 25 86 70.9 29.1 100.0 非大工 81 15 96 84.4 15.6 100.0 総計 123 100.0 303 100.0 175 100.0 211 100.0 59 100.0 76 100.0 次に、契約書面がどのようにそろっているか検討する。3 分類すべてにおいて多かった のは「基本契約書」と「現場ごとの契約書」と「現場ごとに交わす請求書」のすべてがそ ろっているケースで、ハウスメーカーが 42.5%(237)、パワービルダー・ローコストビル 55 図表 4-17 企業 3 分類の諸契約書面の取り交わし状況 「基本契約書」「現場ごとの契約書」「請求書」 うち、請求書は会社作成 「基本契約書」「現場ごとの契約書」 「基本契約書」「現場ごとの請求書」 うち請求書は会社作成 「基本契約書」 「現場ごとの契約書」「現場ごとの請求書」 うち、請求書は会社作成 「現場ごとの契約書」 「現場ごとの請求書」 うち、請求書は会社作成 すべてなし 総計 ハウスメーカー 237 42.5 153 27.5 18 3.2 20 3.6 9 1.6 5 0.9 56 10.1 23 4.1 11 2.0 96 17.2 36 6.5 114 20.5 557 100.0 パワービルダー・ ローコストビルダー 200 40.3 131 26.4 24 4.8 18 3.6 6 1.2 13 2.6 60 12.1 31 6.3 5 1.0 89 17.9 36 7.3 87 17.5 496 100.0 地域ビルダー 77 45.6 65 38.5 8 4.7 7 4.1 4 2.4 2 1.2 31 18.3 17 10.1 8 4.7 15 8.9 5 3.0 21 12.4 169 100.0 総計 514 42.1 349 28.6 50 4.1 45 3.7 19 1.6 20 1.6 147 12.0 71 5.8 24 2.0 200 16.4 77 6.3 222 18.2 1,222 100.0 ダーが 40.3%(200)、地域ビルダーが 45.6%(77)であった。しかし、このうち、請求書 を会社が作成するのはそれぞれ全体の 27.5%、26.4%、38.5%であり、自分で請求書を作 成するケースはすべて 2 割に満たない(それぞれ、15.0%、13.9%、7.1%)。とりわけ地域ビ ルダーがもっとも書面が整っているものの、請求書を会社が作成する割合が最も高い。 図表 4-18 企業 3 分類における大工・非大工別指値の有無 ハウスメーカー ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 地域ビルダー計 総計 指値 はい いいえ 総計 大工 78 40 118 66.1 33.9 100.0 非大工 186 69 255 72.9 27.1 100.0 264 109 373 70.8 29.2 100.0 大工 104 41 145 71.7 28.3 100.0 非大工 110 59 169 65.1 34.9 100.0 214 100 314 68.2 31.8 100.0 大工 41 20 61 67.2 32.8 100.0 非大工 46 16 62 74.2 25.8 100.0 87 36 123 70.7 29.3 100.0 大工 223 101 324 68.8 31.2 100.0 非大工 342 144 486 70.4 29.6 100.0 大工・非大工計 565 245 810 69.8 30.2 100.0 56 次いで高い割合であった のが契約書や請求書をなに も取り交わしていないケー ス で 、 そ れ ぞ れ 20.5% 、 17.5%、12.4%、全体で 18.2% であった。 さらに、指値の状況をみ ると 3 企業分類ともに 7 割 前後が「指値」による単価 設定になっている。指値で ある割合が最も高いのは、 ハウスメーカー(70.8%)、 次いで、地域ビルダー (70.7%)、パワービルダ ー ・ ロー コス ト ビル ダー (68.2%)であった。 大工より非大工の方が指 3企業分類における 大工・非大工別指値の有無 指値 はい 値である割合の方が高い 指値 いいえ のは、ハウスメーカー(大 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=123) (n=314) (n=373) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100% 大工(n=118) 工 : 66.1 % 、 非 大 工 : 非大工(n=255) 72.9%)と地域ビルダー 大工(n=145) (大工:67.2%、非大工: 非大工(n=169) 74.2%)であり、パワー 大工(n=61) ビルダー・ローコストビ 非大工(n=62) ルダーの場合、非大工 (65.1%)より大工(71.7%)の方が高い割合であった。 以上、企業 3 分類の契約関係をみたが、契約書の取り交わしは書面で行われているもの の、請求書の作成が「会社」であることや指値である割合が高いことから、企業の統制下 にあることが示唆される。本来の事業主のように対等な契約関係であるためには、指値で の決定ではなく双方で協議し賃金・単価や工期を設定すべきであるし、労働者としてであ れば企業が賃金・労働条件を整える必要がある。 4-4 企業 3 分類の賃金・単価 図表 4-19 1)支払方法 企業 3 分類の賃金の支払方法を企業 ごとにみると大工の場合、ハウスメー カーのみ「日給」 (50.7%)の割合がも っとも高くパワービルダー・ローコス トビルダーと地域ビルダーは「出来高/ 坪」(46.2%、65.4%)が高い。 企業3分類の賃金の支払方法 大工 ハウスメーカー(n=146) 0 企業分類の賃金支払方法 大工 出来高 出来高 日給 /坪 /棟 ハウスメーカー 74 60 12 50.7 41.1 8.2 パワービルダー・ 71 96 41 ローコストビルダー 34.1 46.2 19.7 地域ビルダー 22 53 6 27.2 65.4 7.4 総計 167 209 59 38.4 48.0 13.6 50 100 150 総計 146 100.0 208 100.0 81 100.0 435 100.0 200 250 パワービルダー・ ローコストビルダー(n=208) 日給 地域ビルダー(n=81) 出来高/坪 出来高/棟 なお、働き方については東京のアンケート票に設問がなかったため、上記の賃金支払方 法についての集計と数が異なるが、働き方によって賃金の支払われ方にどのような傾向が あるか参考までに掲載する。 57 図表 4-20 企業 3 分類の働き方別職種別の賃金支払方法(参考) ハウスメーカー 事業主 常用 手間請 一人親方 計 パワービルダー・ ローコストビル ダー 事業主 常用 手間請 一人親方 計 地域ビルダー 事業主 常用 手間請 一人親方 計 日給 1 9 6 14 30 42.9 6 12 7 9 34 31.2 0 7 4 4 15 23.1 大工 出来高 /棟 2 1 0 1 10 4 18 4 30 10 42.9 14.3 6 1 3 1 31 10 12 11 52 23 47.7 21.1 6 0 2 0 24 3 14 1 46 4 70.8 6.2 出来高 /坪 総計 4 10 20 36 70 100.0 13 16 48 32 109 100.0 6 9 31 19 65 100.0 出来高 /坪 10 5 14 23 52 42.6 17 2 4 10 33 43.4 5 0 10 6 21 42.9 日給 6 23 12 15 56 45.9 10 22 3 1 36 47.4 4 7 3 5 19 38.8 非大工 出来高 /棟 総計 4 1 2 7 14 11.5 3 0 2 2 7 9.2 4 1 2 2 9 18.4 20 29 28 45 122 100.0 30 24 9 13 76 100.0 13 8 15 13 49 100.0 各企業ごとの賃金の支払い方法が地域ごとに統一がとれているかどうかを見たものが図 表 4-21 および図 4-22 である。票数が限られるので個別企業が限定されてしまうが、今後 の参考にしたい。 日給については、被雇用者ではなくとも個人事業主や一人親方などの元で日給で働いて いるケースもあるのでここでの言及は避けたい。ただし「事業主」と回答しているにもか かわらず、日給で働いているケースが「住林-埼玉」で 1 ケース、「一建設-埼玉」で 6 ケース確認された。 注目すべきは出来高での支払いである。企業ごとに坪単価や棟単価で統一されているの かどうかをみていきたい(日給を除く)。ハウスメーカーの場合、住友林業は出来高払い 14 ケースのうち、1 ケースのみが棟単価(埼玉、事業主)で、他 13 ケース(広島、埼玉、 神奈川)は坪単価である。一条工務店は 5 ケース(愛知 3、埼玉 2)、積水ハウスは 2 ケー スすべてが坪単価(愛知、埼玉)であり、旭化成は 4 ケースのうち 1 ケース(神奈川、一 賃金の支払い方法 大阪 / 1 7 2 1 1 1 2 2 1 1 1 2 1 1 1 1 出来高 棟 出来高 坪 日給 出来高 棟 出来高 坪 / 58 日給 / / 3 1 神奈川 出来高 棟 1 出来高 坪 1 1 1 1 1 1 2 3 日給 積水ハウス 旭化成 出来高 棟 一条工務店 事業主 常用 手間請 一人親方 手間請 一人親方 一人親方 一人親方 出来高 坪 日給 出来高 坪 日給 住友林業 埼玉 / 広島 / 愛知 / 大工 / ハウスメーカー / 図表 4-21 人親方)のみが棟単価である(坪単価は埼玉と大阪)。 次にパワービルダー・ローコストビルダーを見たい。一建設は全 16 ケースのうち、坪単 価が 10 ケース(埼玉 9、神奈川 1)、棟単価が 6 ケース(愛知 1、埼玉 4、神奈川 1)であ る。埼玉と神奈川では同一県内でも支払い方が分かれている。アーネストワンの場合、全 8 ケースすべてが坪単価である(埼玉と神奈川) 。アイダ設計の場合、全 7 ケースのうち、 坪単価は 3 ケース(埼玉 2、神奈川 1)、棟単価は 4 ケース(埼玉)である。アイディホー ムは全 4 ケースのうち、坪単価 2 ケース(神奈川)、棟単価 2 ケース(埼玉)である。アキ ュラホームは全 7 ケースのうち、坪単価は 6 ケース(広島 5、埼玉 1)、棟単価は 1 ケース / / / / / 1 1 1 1 3 1 3 1 1 出来高 坪 2 日給 東栄住宅 桧家住宅 4 3 1 1 1 1 1 2 1 兵庫 出来高 棟 創建ホーム 2 2 出来高 坪 トヨタホーム ヤマト住建 3 1 4 1 日給 タクトホーム 出来高 棟 サンヨーハウジング名古屋 1 神奈川 出来高 坪 アサカワホーム 6 5 2 4 1 1 2 日給 アキュラホーム 埼玉 出来高 棟 アイディホーム 出来高 坪 アイダ設計 日給 アーネストワン 事業主 常用 手間請 一人親方 常用 手間請 一人親方 事業主 常用 手間請 一人親方 手間請 一人親方 事業主 手間請 一人親方 常用 手間請 常用 一人親方 常用 手間請 一人親方 一人親方 手間請 一人親方 事業主 手間請 一人親方 手間請 手間請 出来高 棟 出来高 坪 日給 一建設 広島 / 愛知 賃金の支払い方法 / 大工 1 1 2 1 / パワービルダー・ローコストビルダー / 図表 4-22 1 2 1 1 1 4 1 1 1 1 2 2 2 1 1 2 2 5 2 一人親方 1 59 1 1 (神奈川)である。アサカワホームは全 5 ケース(神奈川)のうち、4 ケースが坪単価、1 ケースが棟単価である。サンヨーハウジング名古屋は、全 2 ケース(愛知)が坪単価であ る。タクトホームは全 4 ケース(埼玉)とも棟単価である。トヨタホームは全 3 ケース(愛 知)のうち、坪単価は 2 ケース、棟単価は 1 ケースである。ヤマト住建は全 3 ケース(兵 庫)すべてが坪単価である。創建ホームは全 3 ケース(広島)のうち、坪単価が 2 ケース、 棟単価が 1 ケースである。東栄住宅は 6 ケース(埼玉 5、神奈川 1)全てが坪単価である。 桧家住宅は 4 ケース(埼玉)のうち、坪単価は 3 ケース、坪単価が 1 ケースである。 事例が少ないため推察の域を超えないがが、ハウスメーカーの方がより県横断的に統一 されている傾向にある。パワービルダー・ローコストビルダーの場合、県横断的に統一し ているの企業(アーネストワン、東栄住宅)、県内で統一している企業(サンヨーハウジン グ名古屋、タクトホーム、ヤマト住建)、県により異なる企業(アイディホーム、アキュラ ホーム)、県内でも異なる企業(桧家住宅、アイダ設計、一建設、トヨタホーム、創建ホー ム、アサカワホーム)の 4 つのパターンに分類できる。支払方法の統一・バラツキは個別 企業がどのような管理体制を行っているのか、例えば全社的な管理体制を敷いているのか、 県内で、あるいは県内でも支払方法が異なる場合、支店での管理になっているのか、など を把握するうえで非常に有効になると考えられる。 2)賃金・単価額 3 企業分類における賃金・単価について、支払方法別に大工・非大工をみたい。 まず、大工の日給の平均額はハウスメーカーが 1.53 万円、パワービルダー・ローコスト ビルダーが 1.84 万円、地域ビルダーが 1.37 万円であった。次にそれぞれの山をみるとハ ウスメーカーでは 1.5 万円(20.6%)、1.8 万円(22.1)、2.0 万円(11.8%)であり、パワ ービルダー・ローコストビルダーでは 1.8 万円(30.4%) 、2.0 万円(15.9%)であり、地 域ビルダーでは 1.5 万円(36.4%)であった。 図表 4-23 企業 3 分類の日給額の分布 大工 企業分類 /万円 ~0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 ハウス 6 3 5 1 1 14 メーカー 8.8 4.4 0.0 7.4 1.5 1.5 20.6 パワー ビルダー・ 6 3 1 4 2 2 6 ローコスト ビルダー 8.7 4.3 1.4 5.8 2.9 2.9 8.7 地域 3 1 1 1 1 2 8 ビルダー 13.6 4.5 4.5 4.5 4.5 9.1 36.4 総計 15 7 2 10 4 5 28 9.4 4.4 1.3 6.3 2.5 3.1 17.6 1.6 6 8.8 1.7 7 10.3 1.8 15 22.1 1.9 1 1.5 2.0 8 11.8 2.3 1 1.5 2.4 3.0 3.5 15 0.0 0.0 0.0 0.0 総計 68 100.0 5 3 21 1 11 0 1 1 1 1 69 7.2 2 9.1 13 8.2 4.3 0 0.0 10 6.3 30.4 2 9.1 38 23.9 1.4 0 0.0 2 1.3 15.9 1 4.5 20 12.6 0.0 0 0.0 1 0.6 1.4 0 0.0 1 0.6 1.4 0 0.0 1 0.6 1.4 0 0.0 1 0.6 1.4 0 0.0 1 0.6 100.0 22 100.0 159 100.0 60 25 企業3分類の日給額の分布 大工 ハウスメーカー パワービルダー・ローコストビルダー 地域ビルダー 20 15 10 5 0 非大工の日給の平均額はハウスメーカーが 1.65 万円で、パワービルダー・ローコストビ ルダーが 1.63 万円、地域ビルダーが 1.62 万円であった。それぞれの山をみるとハウスメ ーカーでは 1.5 万円(19.4%)、1.8 万円(16.6%) 、2.0 万円(16.0%)であり、パワービ ルダー・ローコストビルダーでは 1.5 万円(24.4%)、1.8 万円(16.3%)であり、地域ビ ルダーでは 1.5 万円(24.1%)であった。 図表 4-24 /万円 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダ ー 地域ビルダー 総計 企業 3 分類の日給額の分布 非大工 0.9 以下 8 4.6 4 1.0 13 7.4 5 1.1 2 1.1 4 1.2 9 5.1 11 1.3 5 2.9 11 1.4 7 4.0 13 1.5 34 19.4 33 1.6 19 10.9 8 1.7 7 4.0 6 1.8 29 16.6 22 1.9 4 2.3 2 2.0 28 16.0 12 2.1 1 0.6 0 2.2 1 0.6 0 2.3 2 1.1 2 2.5 4 2.3 1 3.5 ~ 2 1.1 1 総計 175 100.0 135 3.0 1 3.4 13 3.8 3.7 3 10.3 21 6.2 3.0 0 0.0 6 1.8 8.1 2 6.9 22 6.5 8.1 2 6.9 18 5.3 9.6 3 10.3 23 6.8 24.4 7 24.1 74 21.8 5.9 2 6.9 29 8.6 4.4 1 3.4 14 4.1 16.3 2 6.9 53 15.6 1.5 0 0.0 6 1.8 8.9 4 13.8 44 13.0 0.0 1 3.4 2 0.6 0.0 0 0.0 1 0.3 1.5 0 0.0 4 1.2 0.7 0 0.0 5 1.5 0.7 1 3.4 4 1.2 100.0 29 100.0 339 100.0 3企業分類の日給額の分布 非大工 ハウスメーカー 40 パワービルダー・ローコストビルダー 地域ビルダー 35 30 25 20 15 10 5 0 アンケート票への日給額の記入が少なかったため、十分な分析とは言えないが、平均日 額でみると大工より非大工の方が高いことが確認された。また、ここで得られた日給額は 決して高いものであるとは言えない。後述の長時間労働という労働条件を合わせてみると、 働く条件の厳しさは深刻である。 61 なお、参考までに日給額から月収額と年収額を換算し下記図表に記した。ただし、下表 から自己負担や各種社会保険料等を支払っていることを留意されたい。 図表 4-25 日給額から換算した月収額と年収額(参考) 日給額 /万円 ~0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 月収(22 日 換算※) 19.8 22.0 24.2 26.4 28.6 30.8 33.0 35.2 年収 (12 ヵ月) 237.6 264.0 290.4 316.8 343.2 369.6 396.0 422.4 月収(26 日 換算※) 23.4 26.0 28.6 31.2 33.8 36.4 39.0 41.6 年収 (12 ヵ月) 280.8 312.0 343.2 374.4 405.6 436.8 468.0 499.2 1.7 1.8 1.9 2.0 2.3 2.4 3.0 3.5 37.4 39.6 41.8 44.0 50.6 52.8 66.0 77.0 448.8 475.2 501.6 528.0 607.2 633.6 792.0 924.0 44.2 46.8 49.4 52.0 59.8 62.4 78.0 91.0 530.4 561.6 592.8 624.0 717.6 748.8 936.0 1092.0 ※22 日換算は、厚生労働省「賃金構造基本調査」2011 年度建設職別工事業(10 人~99 人)の月間労働時間が 177 時間であるため、月平均労働日は 177 時間/8 時間÷22 日を算定。26 日換算は日曜日のみ休みの場合。 次に、3 企業分類において、大工の坪単価と棟単価を見てみたい。 (出来高払いについて は、非大工の場合、施工範囲が異なっており、それに対応するだけのデータ数がないため 本調査で集計を行っていない。) まず、大工の坪単価について、「3.5~4 万円未満」がハウスメーカー(31.6%)とパワ ービルダー(37.8%)において最大の山となっている。パワービルダーの場合のみ「2.5 ~3 万円未満」が最大の山(31.3%)である。 図表 4-26 ハウス メーカー パワービルダ ー・ ローコストビ ルダー 地域ビルダー 総計 25 企業 3 分類の坪単価 大工 1.5~2 2~2.5 1 万円 1~1.5 万円 万円 万円 未満 未満 未満 未満 1 0 6 7 2.6 0.0 15.8 18.4 2.5~3 万円 未満 4 10.5 3~3.5 万円 未満 2 5.3 3.5~4 万円 未満 12 31.6 4~4.5 万円 未満 1 2.6 4.5~5 万円 未満 2 5.3 5 万円 以上 総計 3 7.9 38 100.0 0 1 0 11 21 15 8 6 1 4 67 0.0 1 2.7 2 1.4 1.5 2 5.4 3 2.1 0.0 1 2.7 7 4.9 16.4 4 10.8 22 15.5 31.3 3 8.1 28 19.7 22.4 3 8.1 20 14.1 11.9 14 37.8 34 23.9 9.0 5 13.5 12 8.5 1.5 2 5.4 5 3.5 6.0 2 5.4 9 6.3 100.0 37 100.0 142 100.0 企業3分類の坪単価 大工 ハウスメーカー パワービルダー・ローコストビルダー 地域ビルダー 20 15 10 5 0 62 棟単価はデータ数が少ないため十分な集計・分析とならないが、参考までに掲載する。 図表 4-27 企業 3 分類の棟単価 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 総計 40 万円 未満 4 36.4 4 10.0 3 50.0 11 19.3 大工(参考) 40 万 円台 1 9.1 1 2.5 0.0 2 3.5 50 万円 台 4 36.4 2 5.0 0 0.0 6 10.5 60 万円 台 1 9.1 15 37.5 0 0.0 16 28.1 70 万円 台 0 0.0 9 22.5 1 16.7 10 17.5 80 万円 台 0 0.0 6 15.0 0 0.0 6 10.5 90 万 円台 1 9.1 1 2.5 0 0.0 2 3.5 100 万円 以上 0 0.0 2 5.0 2 33.3 4 7.0 総計 11 100.0 40 100.0 6 100.0 57 100.0 3)材料・副資材の自己負担 図表 4-28 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 次に、材料・副資材の自 日給における材料の自己負担の有無 大工 非大工 材料・副資材自己負担 あり なし 3 47 6.0 94.0 42 85 33.1 66.9 45 132 25.4 74.6 10 30 25.0 75.0 19 74 20.4 79.6 29 104 21.8 78.2 1 11 8.3 91.7 7 11 38.9 61.1 8 22 26.7 73.3 14 88 13.7 86.3 68 170 28.6 71.4 82 258 24.1 75.9 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=30) (n=133) (n=177) 日給における材料の自己負担の有無 0% 10% 20% 大工(n=50) 非大工(n=127) 大工(n=40) 非大工(n=93) 大工(n=12) 非大工(n=18) 63 己負担についてみたい。ま 総計 50 100.0 127 100.0 177 100.0 40 100.0 93 100.0 133 100.0 12 100.0 18 100.0 30 100.0 102 100.0 238 100.0 340 100.0 30% 40% ず、日給の場合の自己負担 について、全体では 24.1%、 大工が 13.7%、非大工が 28.6%、日給であるにもか かわらず材料・副資材を自 己負担している。3 企業分 類でみると、ハウスメーカ ーと地域ビルダーは大工よ り非大工が、パワービルダ ー・ローコストビルダーは 大工の方が自己負担してい るという回答が多い。 50% 60% あり なし 70% 80% 90% 100% 図表 4-29 日給における材料の自己負担額 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 5 万円 未満 17 70.8 44 61.1 61 63.5 21 58.3 20 58.8 41 58.6 8 47.1 9 50.0 17 48.6 46 59.7 73 58.9 119 59.2 材料・副資材自己負担額/棟 5 万円以上 10 万円以上 15 万円 10 万円未満 15 万円未満 以上 2 4 1 8.3 16.7 4.2 8 9 11 11.1 12.5 15.3 10 13 12 10.4 13.5 12.5 6 8 1 16.7 22.2 2.8 7 2 5 20.6 5.9 14.7 13 10 6 18.6 14.3 8.6 6 3 35.3 17.6 0.0 5 1 3 27.8 5.6 16.7 11 4 3 31.4 11.4 8.6 14 15 2 18.2 19.5 2.6 20 12 19 16.1 9.7 15.3 34 27 21 16.9 13.4 10.4 総計 24 100.0 72 100.0 96 100.0 36 100.0 34 100.0 70 100.0 17 100.0 18 100.0 35 100.0 77 100.0 124 100.0 201 100.0 平均 (万円) 3.5 6.6 5.1 5.3 5.6 5.5 5.0 5.9 5.5 4.6 6.0 5.3 日給における材料の自己負担額は「5 万円未満」が最も高い割合を占め、全体では 59.2%、 ハウスメーカーでは 63.5%、パワービルダー・ローコストビルダーでは 58.8%、地域ビル ダーでは 48.6%であった。平均を見るとパワービルダー・ローコストビルダーと地域ビル ダーが同額で 5.5 万円、ハウスメーカーが 5.1 万円であった。 図表 4-30 出来高/坪における材料の自己負担の有無 材料・副資材自己負担 あり なし 総計 ハウスメーカー 大工 16 40 56 28.6 71.4 100.0 非大工 44 27 71 62.0 38.0 100.0 ハウスメーカー計 60 67 127 47.2 52.8 100.0 パワービルダー・ 大工 18 52 70 ローコストビルダー 25.7 74.3 100.0 非大工 13 16 29 44.8 55.2 100.0 パワービルダー・ 31 68 99 ローコストビルダー計 31.3 68.7 100.0 地域ビルダー 大工 19 20 39 48.7 51.3 100.0 非大工 11 14 25 44.0 56.0 100.0 地域ビルダー計 30 34 64 46.9 53.1 100.0 総計 大工 53 112 165 32.1 67.9 100.0 非大工 68 57 125 54.4 45.6 100.0 121 169 290 41.7 58.3 100.0 64 出来高/坪の場合は日給より も材料副資材の自己負担をして いる割合が高く、全体では 41.7%、大工は 32.1%、非大工 は 54.4%であった。企業ごとに みるとハウスメーカーとパワー ビルダー・ローコストビルダー では大工より非大工の方が、地 域ビルダーでは非大工より大工 の方が材料副資材を自己負担し ている割合が高い。とりわけハ ウスメーカーの非大工は 6 割以 上が材料を自己負担している。 1 棟当たりの負担額は「5 万円 未満」が最も多く、ハウスメー カーが 66.7%、パワービルダ ー・ローコストビルダーが パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=64) (n=99) (n=127) 出来高/坪における材料の自己負担の有無 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% あり なし 80% 90% 100% 大工(n=56) 非大工(n=71) 大工(n=70) 非大工(n=29) 大工(n=39) 非大工(n=25) 39.1%、地域ビルダーが 57.9%となっている。平均を見るとパワービルダー・ローコスト ビルダーが最も多く 6.3 万円、次いでハウスメーカーが 5.4 万円、地域ビルダーが 5.3 万 円でり、日給の場合よりも負担額が高い。材料・副資材の費用が加味された金額であるか どうか別途調査の必要がある。 図表 4-31 出来高/坪における材料の自己負担額 5 万円 未満 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 9 64.3 17 68.0 26 66.7 5 31.3 4 57.1 9 39.1 8 57.1 3 60.0 11 57.9 22 50.0 24 64.9 46 56.8 材料・副資材自己負担額/棟 5 万円以上 10 万円以上 15 万円 10 万円未満 15 万円未満 以上 2 3 14.3 21.4 0.0 1 1 6 4.0 4.0 24.0 3 4 6 7.7 10.3 15.4 4 6 1 25.0 37.5 6.3 2 1 28.6 0.0 14.3 6 6 2 26.1 26.1 8.7 4 2 28.6 14.3 0.0 1 1 20.0 0.0 20.0 5 2 1 26.3 10.5 5.3 10 11 1 22.7 25.0 2.3 4 1 8 10.8 2.7 21.6 14 12 9 17.3 14.8 11.1 65 総計 14 100.0 25 100.0 39 100.0 16 100.0 7 100.0 23 100.0 14 100.0 5 100.0 19 100.0 44 100.0 37 100.0 81 100.0 平均 (万円) 3.8 6.9 5.4 7.7 4.9 6.3 4.5 6.0 5.3 5.3 5.9 5.6 図表 4-32 出来高/棟における材料の自己負担の有無(参考) 材料・副資材自己負担 あり なし 総計 ハウスメーカー 大工 3 7 10 30.0 70.0 100.0 非大工 18 5 23 78.3 21.7 100.0 ハウスメーカー計 21 12 33 63.6 36.4 100.0 パワービルダー・ 大工 12 18 30 ローコストビルダー 40.0 60.0 100.0 非大工 15 4 19 78.9 21.1 100.0 パワービルダー・ 27 22 49 ローコストビルダー計 55.1 44.9 100.0 地域ビルダー 大工 3 2 5 60.0 40.0 100.0 非大工 7 2 9 77.8 22.2 100.0 地域ビルダー計 10 4 14 71.4 28.6 100.0 総計 大工 18 27 45 40.0 60.0 100.0 非大工 40 11 51 78.4 21.6 100.0 58 38 96 60.4 39.6 100.0 図表 4-33 の負担についてはケースが 少ないが参考までにみると、 全体では 6 割、ハウスメー カーが 63.6%、パワービル ダー・ローコストビルダー が 55.1%、地域ビルダーが 71.4%であった。平均を見 るとハウスメーカーが 6.2 万円、パワービルダー・ロ ーコストビルダーが 3.4 万 円、地域ビルダーが 7.0 万 円であった。 出来高/棟における材料の自己負担額 5 万円 未満 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 出来高/棟の材料・副資材 大工 非大工 大工・ 非大工計 2 100.0 7 53.8 9 60.0 9 81.8 10 71.4 19 76.0 0 0.0 3 50.0 3 37.5 11 73.3 20 60.6 31 64.6 材料・副資材自己負担額/棟 5 万円以上 10 万円以上 15 万 10 万円未満 15 万円未満 円以上 0 0 0 0.0 0.0 0.0 0 3 3 0.0 23.1 23.1 0 3 3 0.0 20.0 20.0 2 0 0 18.2 0.0 0.0 3 0 1 21.4 0.0 7.1 5 0 1 20.0 0.0 4.0 2 0 0 100.0 0.0 0.0 1 2 0.0 16.7 33.3 2 1 2 25.0 12.5 25.0 4 0 0 26.7 0.0 0.0 3 4 6 9.1 12.1 18.2 7 4 6 14.6 8.3 12.5 総計 2 100.0 13 100.0 15 100.0 11 100.0 14 100.0 25 100.0 2 100.0 6 100.0 8 100.0 15 100.0 33 100.0 48 100.0 平均 (万円) 0.4 11.9 6.2 3.0 3.8 3.4 6.0 8.0 7.0 3.1 7.9 5.5 瑕疵補修費の徴収はパワービルダー・ローコストビルダーの大工(42.2%)が最も高く、 次いで地域ビルダーの大工(29.9%)であった。一方、ハウスメーカーでは大工(18.2%)、 非大工(12.5%)ともに低い割合となっている。 なお、瑕疵補修費が発生するケース(図表 4-35)は数が少ないが、パワービルダー・ロ ーコストビルダーの大工の場合、 「預託金」が 51.0%、 「工事高に応じて」が 49.0%となっ ている。 66 図表 4-34 図表 4-35 瑕疵補修費の徴収の有無 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 図表 4-36 あり 25 18.2 36 12.5 61 14.4 68 42.2 14 7.7 82 23.8 20 29.9 8 13.6 28 22.2 113 31.0 58 11.0 171 19.1 なし 112 81.8 251 87.5 363 85.6 93 57.8 169 92.3 262 76.2 47 70.1 51 86.4 98 77.8 252 69.0 471 89.0 723 80.9 総計 137 100.0 287 100.0 424 100.0 161 100.0 183 100.0 344 100.0 67 100.0 59 100.0 126 100.0 365 100.0 529 100.0 894 100.0 預託金 ハウスメーカー ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 なし 68 55.7 133 51.0 201 52.5 63 42.3 93 56.0 156 49.5 31 51.7 29 55.8 60 53.6 162 48.9 255 53.2 417 51.5 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 不良工事のさかのぼりの有無 あり 54 44.3 128 49.0 182 47.5 86 57.7 73 44.0 159 50.5 29 48.3 23 44.2 52 46.4 169 51.1 224 46.8 393 48.5 瑕疵補修費の徴収の仕方 8 44.4 5 25.0 13 34.2 25 51.0 1 14.3 26 46.4 4 36.4 0 0.0 4 25.0 37 47.4 6 18.8 43 39.1 工事高 に応じて 10 55.6 15 75.0 25 65.8 24 49.0 6 85.7 30 53.6 7 63.6 5 100.0 12 75.0 41 52.6 26 81.3 67 60.9 「不良」工事のさかのぼりについては、 総計 122 100.0 261 100.0 383 100.0 149 100.0 166 100.0 315 100.0 60 100.0 52 100.0 112 100.0 331 100.0 479 100.0 810 100.0 3 企業ともに「あり」が 50%弱を示して いるが、パワービルダー・ローコストビ ルダーの大工のみが 57.7%と 5 割を超え ている。 不良工事の負担について「自己」は全 体で 49.0%、 「大工」全体が 59.4%、 「非 大工」全体が 41.3%である。なかでも自 己負担である割合が高いのはパワービル ダー・ローコストビルダーの大工が 63.8%、次いで地域ビルダーの大工が 65.4%であった。3 企業分類ともに非大 工より大工の方が自己負担する割合が高 くなっている。 この中で注目すべきは「預託金」が極端に少ない(43 ケースのみ)ことである。とりわ けパワービルダーでは別の調査で「預託金」を工事代金から差し引かれているケースがい くつも確認されている。にもかかわらず、 「預託金」により不良工事を負担するケースが本 調査で少ないことは、実際に「預託金」が使われておらず別途自己負担しているか、ある 67 総計 18 100.0 20 100.0 38 100.0 49 100.0 7 100.0 56 100.0 11 100.0 5 100.0 16 100.0 78 100.0 32 100.0 110 100.0 いは、 「預託金」それ自体差し引かれていないケースが多いのか、ということが考えられる が、それは今後の調査に求められる。 図表 4-37 不良工事の負担者 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 会社 21 42.9 60 51.7 81 51.9 18 22.5 39 56.5 57 42.5 7 26.9 12 57.1 19 40.4 46 29.7 111 53.9 157 43.5 会社 不良工事の負担者 0% パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=47) (n=149) (n=165) 自己 24 49.0 51 44.0 75 48.1 51 63.8 26 37.7 77 57.5 17 65.4 8 38.1 25 53.2 92 59.4 85 41.3 177 49.0 10% 20% 預託金 4 8.2 4 3.4 0 0.0 9 11.3 3 4.3 0 0.0 1 3.8 1 4.8 2 4.3 14 9.0 8 3.9 22 6.1 自己 30% 40% 会社+ 自己 自己+ 預託 0 0.0 1 0.9 0 0.0 2 2.5 1 1.4 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 2 1.3 2 1.0 4 1.1 預託金 50% 60% 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 3.8 0 0.0 1 2.1 1 0.6 0 0.0 1 0.3 会社+自己 70% 80% 総計 49 100.0 116 100.0 156 100.0 80 100.0 69 100.0 134 100.0 26 100.0 21 100.0 47 100.0 155 100.0 206 100.0 361 100.0 自己+預託 90% 100% 大工(n=49) 非大工(n=116) 大工(n=80) 非大工(n=69) 大工(n=26) 非大工(n=21) 賃金・単価の額は、日給において大工より非大工の方が高いが、額としては低いと言わ ざるを得ない。大工の坪単価についてはハウスメーカーパワービルダー・ローコストビル ダーがもっとも低く 2.5 万円から 3 万円が最大の山である。ただし、材料副資材の自己負 担は日給でも出来高でも一定程度存在し、負担額も安いものではないことは留意すべき点 である。その他にもパワービルダー・ローコストビルダーに従事する大工は瑕疵補修費を 徴収されている割合が 4 割を超えている。かつまた不良工事のさかのぼりがある場合は半 数近くにも上り、自己負担も少なくない。 68 4)締日・支払日 締日・支払日が 図表 4-38 締日・支払日の決定 決められているか ハウスメーカー どうかの問いにつ 大工 いて、全体では 9 非大工 割以上が「はい」 ハウスメーカー計 と回答している。 パワービルダー・ ローコストビルダー 3 企業分類ごとに 大工 非大工 はハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー が 94.0%、次いで 地域ビルダーが 大工 非大工 93.0%パワービル 地域ビルダー計 ダー・ローコスト 総計 ビ ル ダ ー が 大工 非大工 92.8%であった。 大工・ 非大工計 締日・支払日の決定 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=171) (n=503) (n=563) 80% 締め日・支払日が決められている はい いいえ 総計 170 8 178 95.5 4.5 100.0 362 23 385 94.0 6.0 100.0 532 31 563 94.5 5.5 100.0 220 12 232 94.8 5.2 100.0 247 24 271 91.1 8.9 100.0 467 36 503 92.8 7.2 100.0 72 9 81 88.9 11.1 100.0 87 3 90 96.7 3.3 100.0 159 12 171 93.0 7.0 100.0 462 29 491 94.1 5.9 100.0 696 50 746 93.3 6.7 100.0 1158 79 1237 93.6 6.4 100.0 締め日・支払日が決められている はい 締め日・支払日が決められている いいえ 85% 90% 95% 100% 大工(n=178) 非大工(n=385) 大工(n=232) 非大工(n=271) 大工(n=81) 非大工(n=90) 次に、締日から支払日までの期間(以下、サイト)を大工・非大工ごとにみていきたい。 まず、全体で「10 日以内」が 3 割を超えている。3 企業分類でそれぞれの山をみると、パ ワービルダー・ローコストビルダーが「11~20 日」(37.8%)であるが、ハウスメーカー (36.6%)と地域ビルダー(36.9)%は「10 日以内」となっている。1 か月以内の支払を 見ると、ハウスメーカーが 88.0%、パワービルダー・ローコストビルダーが 87.2%、地域 ビルダーが 86.2%である。 図表 4-39 締日から支払日までの期間 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 総計 10 日 以内 174 36.6 114 28.1 48 36.9 336 33.3 11~ 20 日 121 25.5 153 37.8 39 30.0 313 31.0 大工 21~ 30 日 123 25.9 86 21.2 25 19.2 234 23.2 31~ 40 日 44 9.3 33 8.1 15 11.5 92 9.1 69 41~ 50 日 9 1.9 16 4.0 0 0.0 25 2.5 51~ 60 日 2 0.4 3 0.7 1 0.8 6 0.6 61~ 70 日 2 0.4 0 0.0 2 1.5 4 0.4 総計 475 100.0 405 100.0 130 100.0 1,010 100.0 締日から支払日までの期間 大工 200 ハウスメーカー パワービルダー・ローコストビルダー 地域ビルダー 150 100 50 0 また、データ数は少ないが、働き方別にみても、全体的には「10 日以内」で事業主(29.8%)、 常用(51.9%)、一人親方(30.2%)が高く、手間請では「11~20 日」(42.6%)と高い。 図表 4-40 働き方別支払いサイト ハウスメーカー 働き方 事業主 常用 手間請 一人親方 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコスト ビルダー 事業主 常用 手間請 一人親方 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 事業主 常用 手間請 一人親方 地域ビルダー 総計 事業主 常用 手間請 一人親方 働き方計 大工 10 日 以内 11 35.5 18 47.4 18 43.9 28 30.4 75 37.1 11 32.4 19 54.3 15 27.3 6 11.3 51 28.8 3 15.8 5 62.5 13 39.4 20 58.8 41 43.6 25 29.8 42 51.9 46 35.7 54 30.2 167 35.3 11~ 20 日 11 35.5 9 23.7 13 31.7 21 22.8 54 26.7 5 14.7 3 8.6 31 56.4 22 41.5 61 34.5 7 36.8 2 25.0 11 33.3 6 17.6 26 27.7 23 27.4 14 17.3 55 42.6 49 27.4 141 29.8 70 21~ 30 日 7 22.6 8 21.1 9 22.0 23 25.0 47 23.3 10 29.4 10 28.6 4 7.3 14 26.4 38 21.5 5 26.3 0 0.0 7 21.2 5 14.7 17 18.1 22 26.2 18 22.2 20 15.5 42 23.5 102 21.6 31~ 40 日 1 3.2 3 7.9 1 2.4 14 15.2 19 9.4 4 11.8 1 2.9 4 7.3 8 15.1 17 9.6 3 15.8 0 0.0 2 6.1 2 5.9 7 7.4 8 9.5 4 4.9 7 5.4 24 13.4 43 9.1 41~ 50 日 1 3.2 0 0.0 0 0.0 4 4.3 5 2.5 4 11.8 2 5.7 1 1.8 2 3.8 9 5.1 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 5 6.0 2 2.5 1 0.8 6 3.4 14 3.0 51~ 60 日 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 1.1 1 0.5 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 1.9 1 0.6 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 2.9 1 1.1 0 0.0 0 0.0 0 0.0 3 1.7 3 0.6 61~ 70 日 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 1.1 1 0.5 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 5.3 1 12.5 0 0.0 0 0.0 2 2.1 1 1.2 1 1.2 0 0.0 1 0.6 3 0.6 総計 31 100.0 38 100.0 41 100.0 92 100.0 202 100.0 34 100.0 35 100.0 55 100.0 53 100.0 177 100.0 19 100.0 8 100.0 33 100.0 34 100.0 94 100.0 84 100.0 81 100.0 129 100.0 179 100.0 473 100.0 働き方別支払いサイト 大工 パワービル ダー・ローコス トビルダー ハウスメーカー 地域ビルダー (n=94) (n=177) (n=202) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 事業主(n=31) 常用(n=38) 手間請(n=41) 一人親方(n=92) 事業主(n=34) 常用(n=35) 手間請(n=55) 一人親方(n=53) 事業主(n=19) 常用(n=8) 手間請(n=33) 一人親方(n=34) 10日以内 11~20日 21~30日 31~40日 41~50日 51~60日 61~70日 次に、非大工の支払サイトをみると、全体では「10 日以内」が 29.5%と最も大きな山を 示している。非大工では「31~40 日」 (12.9%)の層が大工の場合(9.1%)よりも若干多 い。3 企業ごとの山をみるとハウスメーカーが「21~30 日」(31.7%)、パワービルダー・ ローコストビルダーが「10 日以内」 (30.2%)と「21~30 日」 (28.8%)でほぼ二分してお り、地域ビルダーが「10 日以内」(30.8%)となっている。 1 か月以内の支払を見ると、ハウスメーカーが 85.8%、パワービルダー・ローコストビ ルダーが 79.0%、地域ビルダーが 75.4%となっている。 図表 4-41 締日から支払日までの期間 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 総計 10 日 以内 87 28.7 62 30.2 20 30.8 169 29.5 120 締日から支払日までの期間 11~ 20 日 77 25.4 41 20.0 17 26.2 135 23.6 非大工 21~ 30 日 31~ 40 日 96 31.7 59 28.8 12 18.5 167 29.1 33 10.9 28 13.7 13 20.0 74 12.9 非大工 41~ 50 日 7 2.3 12 5.9 0 0.0 19 3.3 51~ 60 日 2 0.7 3 1.5 1 1.5 6 1.0 61~ 70 日 1 0.3 0 0.0 2 3.1 3 0.5 総計 303 100.0 205 100.0 65 100.0 573 100.0 ハウスメーカー パワービルダー・ローコストビルダー 地域ビルダー 100 80 60 40 20 0 データ数が少ないが、1 ヵ月以内の支払サイトは事業主が 78.7%、常用が 89.6%、手間 71 請が 88.1%、一人親方が 71.1%である。サイトが比較的長いだろう非大工の事業主をみて も 1 ヵ月未満のサイトはハウスメーカーではが 91.3%、パワービルダー・ローコストビル ダーが 70.8%、地域ビルダーが 71.4%である。 図表 4-42 働き方別支払いサイト 働き方 事業主 ハウスメーカー 常用 手間請 一人 親方 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコスト ビルダー 事業主 常用 手間請 一人 親方 パワービルダー・ ローコストビルダ ー計 地域ビルダー 事業主 常用 手間請 一人 親方 地域ビルダー 計 総計 事業主 常用 手間請 一人 親方 働き 方計 パワービル ダー・ローコ 地域ビルダー ストビルダー ハウスメー (n=45) カー(n=116) (n=73) 働き方別支払いサイト 非大工 0% 非大工 10 日以 内 7 30.4 9 39.1 6 30.0 7 14.0 29 25.0 5 20.8 11 52.4 4 40.0 2 11.1 22 11~ 20 日 30.1 3 21.4 2 50.0 6 50.0 9 60.0 20 44.4 15 24.6 22 45.8 16 38.1 18 21.7 71 30.3 10% 20% 21~ 30 日 31~ 40 日 41~ 50 日 8 34.8 5 21.7 8 40.0 12 24.0 33 28.4 4 16.7 2 9.5 1 10.0 4 22.2 11 6 26.1 7 30.4 6 30.0 17 34.0 36 31.0 8 33.3 6 28.6 1 10.0 5 27.8 20 1 4.3 2 8.7 0 0.0 10 20.0 13 11.2 4 16.7 1 4.8 4 40.0 4 22.2 13 15.1 5 35.7 1 25.0 3 25.0 1 6.7 10 22.2 17 27.9 8 16.7 12 28.6 17 20.5 54 23.1 27.4 2 14.3 17.8 3 21.4 0.0 2 16.7 2 13.3 6 13.3 16 26.2 13 27.1 9 21.4 24 28.9 62 26.5 0.0 1 8.3 2 13.3 6 13.3 8 13.1 3 6.3 5 11.9 16 19.3 32 13.7 30% 40% 50% 60% 51~ 60 日 1 4.3 0 0.0 0 0.0 2 4.0 3 2.6 3 12.5 1 4.8 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 2.0 1 0.9 0 0.0 61~ 70 日 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 2.0 1 0.9 0 0.0 0.0 0.0 0.0 2 11.1 6 0.0 1 5.6 1 0.0 0 0.0 0 総計 23 100.0 23 100.0 20 100.0 50 100.0 116 100.0 24 100.0 21 100.0 10 100.0 18 100.0 73 8.2 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 4 6.6 1 2.1 0 0.0 4 4.8 9 3.8 1.4 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 6.7 1 2.2 0 0.0 0 0.0 0 0.0 3 3.6 3 1.3 0.0 1 7.1 1 25.0 0 0.0 0 0.0 2 4.4 1 1.6 1 2.1 0 0.0 1 1.2 3 1.3 100.0 14 100.0 4 100.0 12 100.0 15 100.0 45 100.0 61 100.0 48 100.0 42 100.0 83 100.0 234 100.0 70% 80% 90% 100% 事業主(n=23) 常用(n=23) 手間請(n=20) 一人親方(n=50) 事業主(n=44) 常用(n=21) 手間請(n=10) 一人親方(n=18) 事業主(n=14) 常用(n=4) 手間請(n=12) 一人親方(n=15) 10日以内 11~20日 21~30日 31~40日 72 41~50日 51~60日 61~70日 図表 4-43 1 棟あたりの支払回数 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 大工・ 非大工計 一括 66 49.3 216 84.0 282 72.1 34 21.0 135 83.9 169 52.3 12 17.9 54 87.1 66 51.2 112 30.9 405 84.4 517 61.3 分割 68 50.7 41 16.0 109 27.9 128 79.0 26 16.1 154 47.7 55 82.1 8 12.9 63 48.8 251 69.1 75 15.6 326 38.7 支払いまでの期間が短いことは事 総計 134 100.0 257 100.0 391 100.0 162 100.0 161 100.0 323 100.0 67 100.0 62 100.0 129 100.0 363 100.0 480 100.0 843 100.0 業主にとっては資金回収のサイクル が、労働者にとっては生活費を得る サイクルが短いことを意味するが、 住宅資本へ従事する要因として重要 であることが推察される。 次に支払回数をみると、大工全体 では分割が 69.1%、非大工全体では 一括が 84.4%であり、大工と非大工 では異なった傾向となっている。3 企業分類でみるとパワービルダー・ ローコストビルダーと地域ビルダー は「大工=分割」、「非大工=一括」 それぞれ 80%前後とかなり似通っ た傾向を示しているが、ハウスメー カーの大工のみ一括(49.3%)と分割(50.7%)とほぼ同数である。 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=198)(n=613)(n=682) 3企業分類の1棟の支払回数0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 一括 80% 分割 90% 100% 大工(n=204) 非大工(n=478) 大工(n=273) 非大工(n=340) 大工(n=92) 非大工(n=106) 図表 4-44 働き方別大工の 支払回数 一括 分割 総計 事業主 4 16 20 20.0 80.0 100.0 常用 10 10 20 50.0 50.0 100.0 手間請 18 75 93 19.4 80.6 100.0 一人親方 25 56 81 30.9 69.1 100.0 総計 57 157 214 26.6 73.4 100.0 図表 4-45 働き方別非大工の 支払回数 一括 分割 総計 事業主 67 12 79 84.8 15.2 100.0 常用 20 2 22 90.9 9.1 100.0 手間請 40 3 43 93.0 7.0 100.0 一人親方 61 6 67 91.0 9.0 100.0 総計 188 23 211 89.1 10.9 100.0 73 なお、データ数 が少ないため 3 企 業分類は困難であ るが、参考までに 働き方別の大工・ 非大工の支払回数 を掲載しておく。 分割回数は 3 企業分類の大工、非大工ともに 2 回が最も多く、次いで 3 回である。 図表 4-46 1 棟あたりの分割回数 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工 非大工 4-5 2回 20 48.8 13 59.1 33 52.4 57 58.8 5 50.0 62 57.9 14 36.8 4 80.0 18 41.9 91 51.7 22 59.5 113 53.1 3回 16 39.0 6 27.3 22 34.9 38 39.2 4 40.0 42 39.3 11 28.9 1 20.0 12 27.9 65 36.9 11 29.7 76 35.7 4回 5 12.2 2 9.1 7 11.1 5回 7回 12 回 1 4.5 1 1.6 1 1.0 1 1.0 1 0.9 1 0.9 1 0.6 1 0.6 1 10.0 1 0.9 13 34.2 13 30.2 18 10.2 2 5.4 20 9.4 1 0.5 1 0.5 2 5.4 2 0.9 総計 41 100.0 22 100.0 63 100.0 97 100.0 10 100.0 107 100.0 38 100.0 5 100.0 43 100.0 176 100.0 37 100.0 213 100.0 工期と労働時間・所要時間 1)工期と労働時間の関係 図表 4-47 企業分類の働き方別の作業時間指示の有無 まず、作業時間が指示されてい るかどうか(作業時間指示の有無) ハウスメーカー 働き方 事業主 常用 をみると、全体的には「あり」が 58.6%と、作業時間の指示を受けて 手間請 いるという回答が半数以上であった。 一人親方 ハウスメーカー 集計 企業分類でみるともっとも多かった のはパワービルダー・ローコストビ ルダーの 61.8%、ついでハウスメー パワービルダー・ ローコストビルダー 事業主 常用 カ ー が 58.1 % 、 地 域 ビ ル ダ ー が 手間請 54.0%であった。 一人親方 作業指示「あり」と回答した割合 が高かったのはハウスメーカーに従 事する事業主の 71.1%である。事業 パワービルダー・ ローコストビルダー 集計 地域ビルダー 常用 主をみるとパワービルダー・ローコ 手間請 ストビルダーで 57.4%、地域ビルダ 一人親方 ーで 56.0%が「あり」と回答してい 地域ビルダー 集計 る。事業主は働き方に関する決定に おいて自由度が高いとされるが、住 事業主 総計 宅づくりにおける作業時間は制約さ 74 あり 27 71.1 36 65.5 27 55.1 50 50.5 140 58.1 27 57.4 37 69.8 36 60.0 36 60.0 136 61.8 14 56.0 9 56.3 22 47.8 22 59.5 67 54.0 343 58.6 なし 11 28.9 19 34.5 22 44.9 49 49.5 101 41.9 20 42.6 16 30.2 24 40.0 24 40.0 84 38.2 11 44.0 7 43.8 24 52.2 15 40.5 57 46.0 242 41.4 計 38 100.0 55 100.0 49 100.0 99 100.0 241 100.0 47 100.0 53 100.0 60 100.0 60 100.0 220 100.0 25 100.0 16 100.0 46 100.0 37 100.0 124 100.0 585 100.0 れていることがわかる。 あり 3企業分類の働き方別の作業時間指示の有無 地域ビルダー (n=124) パワービルダー・ ローコストビル ダー(n=220) ハウスメーカー (n=241) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% なし 90% 100% 事業主(n=38) 常用(n=55) 手間請(n=49) 一人親方(n=99) 事業主(n=47) 常用(n=53) 手間請(n=60) 一人親方(n=60) 事業主(n=25) 常用(n=16) 手間請(n=46) 一人親方(n=37) 図表 4-48 企業 3 分類の職種別作業指示の有無 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー 計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー 計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー 計 総計 大工 非大工 3 企業分類計 あり 88 49.7 261 66.1 349 61.0 141 65.6 185 63.6 326 64.4 41 51.9 53 58.2 94 55.3 270 57.3 499 64.2 769 61.6 なし 89 50.3 134 33.9 223 39.0 74 34.4 106 36.4 180 35.6 38 48.1 38 41.8 76 44.7 201 42.7 278 35.8 479 38.4 次に、作業時間の指示の有無 総計 177 100.0 395 100.0 572 100.0 215 100.0 291 100.0 506 100.0 79 100.0 91 100.0 170 100.0 471 100.0 777 100.0 1,248 100.0 について職種別にみると、全体 で「あり」との回答は大工が 57.3%、非大工が 64.2%と非大 工の方が高い。企業 3 分類でみ るとパワービルダー・ローコス トビルダーが最も多く「あり」 が 6 割強を占めている。 あり 企業3分類の職種別作業時間の指示の有無 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=170) (n=506) (n=572) 0% 10% 20% 30% 大工(n=177) 非大工(n=395) 大工(N=215) 非大工(n=291) 大工(n=79) 非大工(n=91) 75 40% 50% 60% 70% 80% 90% なし 100% 作業時間の指示が「あり」「なし」の場合の工期の指定について企業 3 分類ごとに大工、 非大工でみたものが図表 4-44 と図表 4-49 である。 まず大工を見ていくと、ハウスメーカーと地域ビルダーで同様の傾向を示している。 ハウスメーカーの指定工期をみると作業時間の指示「あり」の場合、21~30 日が 41.7% 最も多く、指示「なし」の場合 41~50 日が 35.1%と最も多い。 パワービルダー・ローコストビルダーの指定工期を見ると、作業時間の指示がある場合、 41~50 日が 45.0%で 最も多く、 次いで 21~30 日が 28.3%であった。 指示がない場合、 20~30 日と 41~50 日が同数の 33.3%であった。 地域ビルダーの指定工期をみると、作業時間の指示があるなしともに、41~50 日がそれ ぞれ 54.5%、53.8%と最も多かった。 ここから 2 つの特徴がみられる。まず、全体を見ると作業時間の指示がある場合、41~ 50 日が 36.4%、21~30 日が 29.7%であり、指示がない場合、41~50 日が 37.3%、21~30 日が 26.5%となっており、作業時間の指示がある場合の方が指定工期が長い傾向にある。 図表 4-49 企業 3 分類における指定工期 作業 指示 あり ハウスメーカー なし パワービルダー・ ローコストビルダー あり なし 地域ビルダー あり なし 総計 あり なし 1~ 10 日 6 16.7 3 8.1 2 3.3 2 6.1 0 0.0 0 0.0 8 6.8 5 6.0 11~ 20 日 5 13.9 2 5.4 1 1.7 0 0.0 0 0.0 0 0.0 6 5.1 2 2.4 また、3 大工 21~ 30 日 15 41.7 8 21.6 17 28.3 11 33.3 3 13.6 3 23.1 35 29.7 22 26.5 31~ 40 日 1 2.8 0 0.0 3 5.0 3 9.1 3 13.6 0 0.0 7 5.9 3 3.6 41~ 50 日 4 11.1 13 35.1 27 45.0 11 33.3 12 54.5 7 53.8 43 36.4 31 37.3 61~ 70 日 5 13.9 8 21.6 8 13.3 5 15.2 4 18.2 3 23.1 17 14.4 16 19.3 71 日 以上 0 0.0 3 8.1 2 3.3 1 3.0 0 0.0 0 0.0 2 1.7 4 4.8 50% 60% 70% 総計 36 100.0 37 100.0 60 100.0 33 100.0 22 100.0 13 100.0 118 100.0 83 100.0 企業分類 のうち、 ハウスメ ーカーで 働く大工 の指定工 期が最も 短く、さ らに作業 指示があ る場合の 方がない 場合より 指定工期が短い。 3企業分類における指示工期 大工 パワービル ダー・ロー 地域ビル コストビル ハウスメー ダー(n=35) ダー(n=93) カー(n=73) 0% 10% 20% 30% 40% 80% あり(n=36) なし(n=37) あり(n=60) なし(n=33) あり(n=22) なし(n=13) 1~10日 11~20日 21~30日 31~40日 76 41~50日 61~70日 71日以上 90% 100% 次に、非大工を見ていく。3 企業分類のいずれにおいても非大工は 1~10 日が大きな比 重を占めている。特徴的なのは作業時間の指示「あり」が「なし」よりも低くなっている ことである。 「あり」の方が厳密に管理されていることが推察される。 図表 4-50 企業 3 分類における指定工期 非大工 作業 1~ 11~ 21~ 指示 10 日 20 日 30 日 ハウスメーカー あり 77 5 8 73.3 4.8 7.6 なし 40 0 2 85.1 0.0 4.3 パワービルダー・ あり 33 3 7 ローコストビルダー 60.0 5.5 12.7 なし 21 1 2 75.0 3.6 7.1 地域ビルダー あり 13 0 0 76.5 0.0 0.0 なし 15 0 1 83.3 0.0 5.6 パワービル ダー・ロー ハウスメー カー 地域ビル コストビル ダー(n=35)ダー(n=83) (n=152) 3企業分類における指定工期 0% 10% 非大工 61~ 70 日 3 2.9 0 0.0 5 9.1 2 7.1 0 0.0 2 11.1 71 日 以上 11 10.5 4 8.5 6 10.9 2 7.1 4 23.5 0 0.0 40% 50% 60% 70% 総計 105 100.0 47 100.0 55 100.0 28 100.0 17 100.0 18 100.0 80% 90% 100% なし(n=47) あり(n=55) なし(n=28) あり(n=17) なし(n=18) 11~20日 21~30日 31~40日 41~50日 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー 計 指示工期 以上 28 27.5 27 14.8 55 19.3 32 22.4 20 21.3 52 21.9 17 29.8 5 13.2 22 23.2 129 20.9 指示工期 以内 74 72.5 156 85.2 230 80.7 111 77.6 74 78.7 185 78.1 40 70.2 33 86.8 73 76.8 488 79.1 61~70日 71日以上 次に指定工期内に工事が完 企業 3 分類における工期と完了の関係 ハウスメーカー 総計 30% 41~ 50 日 1 1.0 1 2.1 1 1.8 0 0.0 0 0.0 0 0.0 あり(n=105) 1~10日 図表 4-51 20% 31~ 40 日 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 総計 了しているかどうかについて 102 100.0 183 100.0 285 100.0 143 100.0 94 100.0 237 100.0 57 100.0 38 100.0 95 100.0 617 100.0 みてみると、全体では指定工 期以内は 79.1%でであるが、 指定工期以上が 20.9%と、工 期以内に工事が完了しなかっ たという回答が 2 割%を超え ている。 企業ごとにみると指示工期 以上が最も少ない割合を占め ているのはハウスメーカー (19.3%)で、次いで地域ビ ルダー(23.2%)、パワービル ダー・ローコストビルダー (21.9%)となっている。しかし、職種別にみると大工の場合、ハウスメーカー(27.5%) と地域ビルダー(29.8%)が約 3 割、パワービルダー・ローコストビルダー(22.4%)が 77 約 2 割、指示工期以上と回答しており、工期が厳しく設定されていることが推察できる。 企業3分類における工期と完了の関係 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー 0 3企業分類 20 大工 28 非大工 27 大工 80 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=95) (n=237) (n=285) 180 200 40 指示工期以上 指示工期以内 33 10% 20% 30% 40% 指示工期以上 50% 60% 70% 指示工期以内 80% 90% 100% 大工(n=102) 非大工(n=183) 大工(n=143) 非大工(n=94) 大工(n=57) 非大工(n=38) 図表 4-52 は作業時間を指 作業時間を指定されている場合の指示工期 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工 非大工 地域ビルダー計 大工 非大工 総計 指示工期 以上 9 20.9 16 13.8 25 15.7 16 21.3 14 24.6 30 22.7 9 31.0 2 10.5 11 22.9 34 23.1 32 16.7 66 19.5 指示工期 以内 34 79.1 100 86.2 134 84.3 59 78.7 43 75.4 102 77.3 20 69.0 17 89.5 37 77.1 113 76.9 160 83.3 273 80.5 企業3分類の作業時間の指示の有無と指定工期以内・以上 0% 20% パワー ビル ダー・ 地域ビ ローコ ハウス ルダー ストビ メー (n=48 ルダー カー ) (n=132) (n=159) 160 74 指定工期以内・以上 3 企業分類計 140 156 17 5 120 111 20 大工 100 74 0% 図表 4-52 60 32 非大工 非大工 40 総計 43 100.0 116 100.0 159 100.0 75 100.0 57 100.0 132 100.0 29 100.0 19 100.0 48 100.0 147 100.0 192 100.0 339 100.0 40% 大工(n=43) 非大工(n=116) 大工(n=75) 非大工(n=57) 大工(n=29) 非大工(n=19) 78 定されている場合を抽出して 集計したものであり、指示工 期以内に工事が完了したか否 かを示している。 「指定工期以 上」は 3 企業分類とも大工が 2 割を超え、とりわけ地域ビ ルダーは 3 割を超えている。 作業時間を指示されているの にもかかわらず、指定された 工期内で完了しなければなら ないという厳しい工期の設定 にあるといえる。 60% 指示工期以上 指示工期以内 80% 100% 実働時間をみると全体的に長時間労働である。企業 3 分類ともに非大工より大工の労働 時間が長く、9 時間未満は大工全体で 3.4%、非大工全体で 16.6%にすぎない。 「10 時間以 上」をみると大工は地域ビルダーが 82.3%と最も長くパワービルダー・ローコストビルダ ーが 78.4%、ハウスメーカーが 76.4%を占めている。非大工の場合はハウスメーカーが 38.1%、地域ビルダーが 37.8%、パワービルダー・ローコストビルダーが 22.2%を占めて いる。なかでも最も長時間労働であるのはハウスメーカーの大工で「11 時間以上 12 時間 未満」が 23.0%、 「12 時間以上 13 時間未満」が 9.6%、 「13 時間以上 14 時間未満」が 1.7%、 「14 時間以上」が 2.8%となっている。 図表 4-53 企業 3 分類の実働時間 ハウス メーカー 大工 非 大工 ハウス メーカー計 パワービ ルダー・ ローコスト ビルダー パワー・ ローコスト計 地域 ビルダー 大工 非 大工 大工 非 大工 地域 ビルダー計 総計 大工 非 大工 全体計 8時 間未 満 1 0.6 15 4.1 16 2.9 0 0.0 7 2.8 7 1.5 0 0.0 3 3.7 3 1.9 1 0.2 25 3.6 26 2.2 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=161) (n=470) (n=545) 企業3分類の実働時間 8 時間以 上9時 間未満 8 4.5 48 13.1 56 10.3 5 2.3 33 13.1 38 8.1 2 2.5 10 12.2 12 7.5 15 3.2 91 13.0 106 9.0 0% 職種別 9 時間以 上 10 時 間未満 33 18.5 164 44.7 197 36.1 42 19.3 156 61.9 198 42.1 12 15.2 38 46.3 50 31.1 87 18.3 358 51.1 445 37.8 10 時間 以上 11 時間未 満 70 39.3 101 27.5 171 31.4 106 48.6 42 16.7 148 31.5 45 57.0 20 24.4 65 40.4 221 46.5 163 23.3 384 32.7 20% 40% 11 時間 以上 12 時間未 満 41 23.0 19 5.2 60 11.0 46 21.1 4 1.6 50 10.6 18 22.8 6 7.3 24 14.9 105 22.1 29 4.1 134 11.4 12 時間 以上 13 時間未 満 17 9.6 10 2.7 27 5.0 11 5.0 6 2.4 17 3.6 2 2.5 5 6.1 7 4.3 30 6.3 21 3.0 51 4.3 60% 13 時間 以上 14 時間未 満 3 1.7 6 1.6 9 1.7 7 3.2 1 0.4 8 1.7 0 0.0 0 0.0 0 0.0 10 2.1 7 1.0 17 1.4 80% 14 時 間以 上 5 2.8 4 1.1 9 1.7 1 0.5 3 1.2 4 0.9 0 0.0 0 0.0 0 0.0 6 1.3 7 1.0 13 1.1 総計 178 100.0 367 100.0 545 100.0 218 100.0 252 100.0 470 100.0 79 100.0 82 100.0 161 100.0 475 100.0 701 100.0 1,176 100.0 100% 大工(n=178) 非大工(n=367) 大工(n=218) 非大工(n=252) 大工(n=79) 非大工(n=82) 8時間未満 11時間以上12時間未満 8時間以上9時間未満 12時間以上13時間未満 9時間以上10時間未満 13時間以上14時間未満 10時間以上11時間未満 14時間以上 作業時間の指示の有無ごとに 3 企業ごとの実働時間をみたい。目を見張るのは作業時間 指示の有無にかかわらず非常に長時間労働になっていることである。 まず、大工をみると 9 時間以内が 1 割を満たしているのはハウスメーカーの作業指示「あ 79 り」の場合のみである。最も多い層である 10 時間以上 11 時間未満について「あり」 「なし」 を比較すると、3 企業とも「なし」より「あり」の方が高い。その前後の「9 時間以上 10 時間未満」と「11 時間以上 12 時間未満」では 3 企業において「あり」より「なし」の方 が高い。作業時間の指示が「ない」という事実は従事する企業から拘束されていないと見 られるが、長時間労働であるという調査結果から企業に従属的であることが示唆される。 図表 4-54 ハウス メーカー パワー ビルダー ・ローコ ストビ ルダー 地域 ビルダー 総計 企業分類の実働時間 作業時間指示の有無 大工 作業時 8 時間 8 時間以 9 時間以上 10 時間以上 11 時間以上 12 時間以上 13 時間以 14 時 総計 間指示 未満 上 9 時間 10 時間未 11 時間未満 12 時間未満 13 時間未満 上 14 時間 間以 未満 満 未満 上 あり 1 7 14 34 10 5 0 2 73 1.4 9.6 19.2 46.6 13.7 6.8 0.0 2.7 100.0 なし 0 1 18 26 26 9 2 3 85 0.0 1.2 21.2 30.6 30.6 10.6 2.4 3.5 100.0 計 1 8 32 60 36 14 2 5 158 0.6 5.1 20.3 38.0 22.8 8.9 1.3 3.2 100.0 あり 0 3 19 60 21 6 3 0 112 0.0 2.7 17.0 53.6 18.8 5.4 2.7 0.0 100.0 なし 0 2 14 26 16 4 4 0 66 0.0 3.0 21.2 39.4 24.2 6.1 6.1 0.0 100.0 計 0 5 33 86 37 10 7 0 178 0.0 2.8 18.5 48.3 20.8 5.6 3.9 0.0 100.0 あり 0 1 6 20 5 0 0 0 32 0.0 3.1 18.8 62.5 15.6 0.0 0.0 0.0 100.0 なし 0 1 4 20 10 1 0 0 36 0.0 2.8 11.1 55.6 27.8 2.8 0.0 0.0 100.0 計 0 2 10 40 15 1 0 0 68 0.0 2.9 14.7 58.8 22.1 1.5 0.0 0.0 100.0 あり 1 11 39 114 36 11 3 2 217 0.5 5.1 18.0 52.5 16.6 5.1 1.4 0.9 100.0 なし 0 4 36 72 52 14 6 3 187 0.0 2.1 19.3 38.5 27.8 7.5 3.2 1.6 100.0 計 1 15 75 186 88 25 9 5 404 0.2 3.7 18.6 46.0 21.8 6.2 2.2 1.2 100.0 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=68) (n=178) (n=158) 3企業分類の実働時間 作業時間の有無0% 大工 あり(n=73) 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% なし(n=85) あり(n=112) なし(n=66) あり(n=32) なし(n=36) 8時間未満 11時間以上12時間未満 8時間以上9時間未満 12時間以上13時間未満 9時間以上10時間未満 13時間以上14時間未満 80 10時間以上11時間未満 14時間以上 100% 次に非大工の場合、最も多い層は「9 時間以上 10 時間未満」、次いで「10 時間以上 11 時間未満」であり大工より少ない値になっているが、長時間労働となっている。 図表 4-55 企業 3 分類の実働時間 作業 時間 指示 ハウス メーカー あり なし 計 パワー ビルダー ・ローコ ストビ ルダー あり 地域 ビルダー あり なし 計 なし 計 総計 あり なし 計 8 時間以 上9時 間未満 9 時間以 上 10 時 間未満 7 3.3 6 5.7 13 4.1 3 2.1 4 4.7 7 3.0 1 2.3 2 6.5 3 4.0 11 2.8 12 5.4 23 3.7 34 16.2 11 10.5 45 14.3 23 15.8 9 10.5 32 13.8 8 18.2 2 6.5 10 13.3 65 16.3 22 9.9 87 14.0 91 43.3 48 45.7 139 44.1 91 62.3 53 61.6 144 62.1 23 52.3 13 41.9 36 48.0 205 51.3 114 51.4 319 51.3 3企業分類の実働時間 作業時間の有無 非大工 0% パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=75) (n=232)(n=315) 作業時間指示の有無 8時 間未 満 10% 20% 非大工 10 時間 以上 11 時間未 満 58 27.6 24 22.9 82 26.0 20 13.7 16 18.6 36 15.5 6 13.6 10 32.3 16 21.3 84 21.0 50 22.5 134 21.5 30% 11 時間 以上 12 時間未 満 7 3.3 11 10.5 18 5.7 2 1.4 2 2.3 4 1.7 4 9.1 1 3.2 5 6.7 13 3.3 14 6.3 27 4.3 40% 50% 12 時間 以上 13 時間未 満 7 3.3 2 1.9 9 2.9 3 2.1 2 2.3 5 2.2 1 2.3 3 9.7 4 5.3 11 2.8 7 3.2 18 2.9 60% 70% 13 時間 以上 14 時間未 満 4 1.9 1 1.0 5 1.6 1 0.7 0 0.0 1 0.4 0 0.0 0 0.0 0 0.0 5 1.3 1 0.5 6 1.0 80% 14 時 間以 上 総計 2 1.0 2 1.9 4 1.3 3 2.1 0 0.0 3 1.3 1 2.3 0 0.0 1 1.3 6 1.5 2 0.9 8 1.3 210 100.0 105 100.0 315 100.0 146 100.0 86 100.0 232 100.0 44 100.0 31 100.0 75 100.0 400 100.0 222 100.0 622 100.0 90% 100% あり(n=210) なし(n=105) あり(n=146) なし(n=86) あり(n=44) なし(n=31) 8時間未満 11時間以上12時間未満 8時間以上9時間未満 12時間以上13時間未満 9時間以上10時間未満 13時間以上14時間未満 10時間以上11時間未満 14時間以上 実働時間と工期と完了(「工期に間に合わないこと」が「あった」 「ない」)の関係を大工 非大工別にみたい。 まず、大工について、企業 3 分類ともに、工期に間に合わないことが「あった」の方が 「ない」よりも実働時間が長くなっている。 81 図表 4-56 ハウス メーカー 企業 3 分類の実働時間と工期・完了の関係 8時 間 未 満 0 0.0 1 2.3 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 0.7 工期に間 に合わな いこと あった ない パワー ビルダー・ ローコス トビルダー 地域 ビルダー あった ない あった ない 総計 あった ない 大工 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス ストビ メー 地域ビ ルダー カー ルダー (n=135 (n=111 (n=55) ) ) 実働時間と工期 8 時間 以上 9 時間 未満 3 4.5 2 4.5 1 1.7 2 2.7 2 8.7 0 0.0 6 4.0 4 2.6 0% 9 時間 以上 10 時間未 満 6 9.0 13 29.5 4 6.7 18 24.0 0 0.0 7 21.9 10 6.7 38 25.2 10% 20% 大工 10 時間 以上 11 時間未 満 27 40.3 18 40.9 28 46.7 38 50.7 11 47.8 21 65.6 66 44.0 77 51.0 30% 11 時間 以上 12 時間未 満 14 20.9 9 20.5 18 30.0 12 16.0 9 39.1 4 12.5 41 27.3 25 16.6 40% 50% 12 時間 以上 13 時間未 満 11 16.4 1 2.3 5 8.3 4 5.3 1 4.3 0 0.0 17 11.3 5 3.3 60% 13 時 間以上 14 時 間未満 2 3.0 0 0.0 4 6.7 1 1.3 0 0.0 0 0.0 6 4.0 1 0.7 70% 80% 14 時 間以上 15 時 間未満 4 6.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 4 2.7 0 0.0 90% 総計 67 100.0 44 100.0 60 100.0 75 100.0 23 100.0 32 100.0 150 100.0 151 100.0 100% あった(n=67) ない(n=44) あった(n=60) ない(n=75) あった(n=23) ない(n=32) 8時間未満 11時間以上12時間未満 8時間以上9時間未満 12時間以上13時間未満 9時間以上10時間未満 13時間以上14時間未満 10時間以上11時間未満 14時間以上 次に、非大工における実働時間と工期と完了をみると大工とは異なる傾向がみられる。 10 時間以上をみると若干ではあるが企業 3 分類ともに「あった」より「ない」の方が多く を占めている。 4-57 企業 3 分類の実働時間と工期・完了の関係 工期に間 に合わな いこと ハウス メーカー あった ない パワー ビルダー・ ローコス トビルダー 地域 ビルダー あった ない あった ない 総計 あった ない 8時 間 未 満 5 8.1 6 3.8 0 0.0 7 7.0 1 8.3 2 5.4 6 5.1 15 5.1 8 時間 以上 9 時間未 満 7 11.3 23 14.7 5 11.6 15 15.0 0 0.0 5 13.5 12 10.3 43 14.7 9 時間 以上 10 時間未 満 27 43.5 68 43.6 30 69.8 53 53.0 7 58.3 17 45.9 64 54.7 138 47.1 非大工 10 時間 以上 11 時間未 満 16 25.8 39 25.0 6 14.0 19 19.0 2 16.7 8 21.6 24 20.5 66 22.5 82 11 時間 以上 12 時間未 満 2 3.2 11 7.1 1 2.3 1 1.0 1 8.3 3 8.1 4 3.4 15 5.1 12 時間 以上 13 時間未 満 4 6.5 4 2.6 0 0.0 2 2.0 1 8.3 2 5.4 5 4.3 8 2.7 13 時間 以上 14 時間未 満 1 1.6 3 1.9 0 0.0 1 1.0 0 0.0 0 0.0 1 0.9 4 1.4 14 時間 以上 15 時間未 満 0 0.0 2 1.3 1 2.3 2 2.0 0 0.0 0 0.0 1 0.9 4 1.4 総計 62 100.0 156 100.0 43 100.0 100 100.0 12 100.0 37 100.0 117 100.0 293 100.0 実働時間と工期 非大工 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=49) (n=143) (n=218) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% あった(n=62) ない(n=156) あった(n=43) ない(n=100) あった(n=12) ない(n=37) 8時間未満 11時間以上12時間未満 8時間以上9時間未満 12時間以上13時間未満 9時間以上10時間未満 13時間以上14時間未満 10時間以上11時間未満 14時間以上15時間未満 そもそも実働時間はかなり長い傾向にあるが、さらに工期完了の有無との関係をみると 技能の差が見えてくるのではないか。そこで、工期内での完了の有無と年齢との相関関係 をみることで、技能が関係するのかどうかを見ていきたい。ただし、10 歳代と 20 歳代の 若年の回答が極端に少ないことに留意する必要がある。 まず、大工の場合、30 歳代以下で「工期に間に合わないこと」が「あった」は「ない」 よりも企業 3 分類ともに多くを占めている。一方、60 歳代以上のハウスメーカーとパワー ビルダー・ローコストビルダーでも同様の傾向がみられる。 図表 4-58 ハウス メーカー 企業 3 分類別の工期・完了と年代の関係 工期に間に 合わないこと あった 10 歳 代 ない パワービ ルダー・ ローコスト ビルダー 地域 ビルダ ー あった 総計 あった ない あった ない ない パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=60) (n=147) (n=119) 企業3分類別の工期・完了と 年代の関係 大工 0% 20 歳 代 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 1.2 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 0.6 2 2.8 1 2.1 0 0.0 0 0.0 0 0.0 4 11.1 2 1.3 5 3.0 10% 20% 大工 30 歳 代 15 20.8 8 17.0 17 27.0 17 20.2 10 41.7 7 19.4 42 26.4 32 19.2 30% 40 歳 代 15 20.8 12 25.5 13 20.6 31 36.9 1 4.2 8 22.2 29 18.2 51 30.5 40% 50 歳 代 22 30.6 15 31.9 12 19.0 15 17.9 7 29.2 6 16.7 41 25.8 36 21.6 50% 60% 60 歳 代 16 22.2 9 19.1 17 27.0 18 21.4 6 25.0 8 22.2 39 24.5 35 21.0 70% 70 歳以 上 2 2.8 2 4.3 4 6.3 2 2.4 0 0.0 3 8.3 6 3.8 7 4.2 80% 総計 72 100.0 47 100.0 63 100.0 84 100.0 24 100.0 36 100.0 159 100.0 167 100.0 90% 100% あった(n=72) ない(n=47) あった(n=63) ない(n=84) あった(n=24) ない(n=36) 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 次に、非大工の場合、30 歳代以下をみると「あった」は「ない」よりも企業 3 分類とも に多くを占めている。一方、60 歳代以上のハウスメーカーとパワービルダー・ローコスト 83 ビルダーでも同様の傾向がみられる。ハウスメーカーと地域ビルダーで「あった」より「な い」が多く、60 歳代以上では同様の傾向を示しているのはパワービルダー・ローコストビ ルダーのみであった。 図表 4-59 ハウス メーカー 企業 3 分類別の工期・完了と年代の関係 工期に間に合 わないこと あった 10 歳 代 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 1.2 0 0.0 0 0.0 0 0.0 1 0.6 ない パワービ ルダー・ ローコスト ビルダ 地域 ビルダー あった ない あった ない 総計 あった ない 20 歳 代 2 2.8 1 2.1 0 0.0 0 0.0 0 0.0 4 11.1 2 1.3 5 3.0 非大工 30 歳 代 15 20.8 8 17.0 17 27.0 17 20.2 10 41.7 7 19.4 42 26.4 32 19.2 40 歳 代 15 20.8 12 25.5 13 20.6 31 36.9 1 4.2 8 22.2 29 18.2 51 30.5 50 歳 代 22 30.6 15 31.9 12 19.0 15 17.9 7 29.2 6 16.7 41 25.8 36 21.6 60 歳 代 16 22.2 9 19.1 17 27.0 18 21.4 6 25.0 8 22.2 39 24.5 35 21.0 70 歳 以上 2 2.8 2 4.3 4 6.3 2 2.4 0 0.0 3 8.3 6 3.8 7 4.2 総計 72 100.0 47 100.0 63 100.0 84 100.0 24 100.0 36 100.0 159 100.0 167 100.0 企業3分類別の工期・完了と年代の関係 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=57) (n=159) (n=263) 0% 20% 40% 60% 80% 100% あった(n=81) ない(n=182) あった(n=46) ない(n=113) あった(n=14) ない(n=43) 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 以上から、労働時間については企業 3 分類ともにかなり長時間になっていることがあき らかになった。また、とりわけ長時間になっているのはハウスメーカーの大工であること も確認された。労働時間については企業 3 分類ともに作業時間を指示される傾向にあり、 とりわけパワービルダー・ローコストビルダーにおいて最も行われている。かなりの長時 間労働になっているにもかかわらず、工期以内に完了するかどうかについては、全体の約 2 割が工期以内に完了していない。タイトな工期を長時間労働で補っていることが推察さ れる。また、工期内に工事が完了しない層が若年層と高齢層が多いことから、住宅資本で の住宅づくりは作業スピードに関係すると考えられ、一定程度の技能と体力が要求されて いるものと推察される。 2)現場までの所要時間 現場までの所要時間を 3 企業分類で見ると、大工の場合、3 社ともに 1 時間以上 1 時間 半未満が半数近くで、1 時間未満は 33.9%でしかない。企業分類でみると、ハウスメーカ ーが最も長く 1 時間半以上が合計で 7 割以上(71.1%)を占め、パワービルダー・ローコ 84 ストビルダーは 62.2%、地域ビルダーは 65.8%である。 図表 4-60 企業 3 分類における現場までの所要時間 大工 分以上 1 時間 30 分以上 30 分未満 30 1 時間未満 2 時間未満 ハウスメーカー 5 47 22 2.8 26.1 12.2 パワービルダー・ 15 70 27 ローコストビルダー 6.7 31.1 12.0 地域ビルダー 2 24 10 2.6 31.6 13.2 総計 22 141 59 4.6 29.3 12.3 3企業分類の所要時間 大工 ハウスメーカー(n=180) 0% 10% 20% 30% 40% 1 時間以上 1 時間 30 分未満 95 52.8 107 47.6 39 51.3 241 50.1 50% 60% 70% 2 時間以上 11 6.1 6 2.7 1 1.3 18 3.7 80% 90% 総計 180 100.0 225 100.0 76 100.0 481 100.0 100% パワービルダー・ ローコストビルダー(n=225) 地域ビルダー(n=76) 30分未満 30分以上 1時間未満 1時間以上 1時間30分未満 1時間30分以上 2時間未満 2時間以上 次に、非大工を見ると大工における現場までの所要時間より長くなっている。3 社とも 1 時間以上 1 時間 30 分未満の割合は半数を超え、1 時間未満の割合は全体で 16.7%に過ぎ ない。企業ごとにみると、ハウスメーカーが最も長く 1 時間以上が 87.6%に上り、パワー ビルダー・ローコストビルダーが 79.0%、地域ビルダーが 75.6%である。 図表 4-61 企業 3 分類における現場までの所要時間 30 分未満 ハウスメーカー パワービルダー・ ローコストビルダー 地域ビルダー 5 1.3 17 6.3 1 1.3 23 3.1 3企業分類の所要時間 非大工 ハウスメーカー(n=394) 30 分以上 1 時間未満 44 11.2 40 14.8 18 23.1 102 13.7 0% 10% 非大工 1 時間以上 1 時間 30 分未満 215 54.6 151 55.7 44 56.4 410 55.2 20% 30% 40% 1 時間 30 分以上 2 時間未満 93 23.6 45 16.6 11 14.1 149 20.1 50% 60% 70% 2 時間以上 37 9.4 18 6.6 4 5.1 59 7.9 80% 90% 総計 394 100.0 271 100.0 78 100.0 743 100.0 100% パワービルダー・ ローコストビルダー(n=271) 地域ビルダー(n=78) 30分未満 30分以上 1時間未満 1時間以上 1時間30分未満 1時間30分以上 2時間未満 2時間以上 以上から、3 企業ともに現場までの所要時間が 1 時間以上であり、とりわけ、大工・非 大工ともにハウスメーカー従事者が他 2 社に比べ広い範囲をカバーしていることがわかる。 また、大工に比べ非大工の方が広い範囲をカバーしていることがわかる。 85 4-6 作業体制 作業体制を見ると大工の場合、「1 人」と「2 人以上」が同数であり、請ける棟数は 9 割 (93.1%)が「1 棟ごと」であった。企業ごとにみるとハウスメーカーでは「1 棟ごと」請 ける場合、「1 人」(37.4%)で作業を行うより「2 人以上」 (62.6%)の割合が高い。また 「2 棟以上」を「2 人以上」で請ける場合は 14 ケース確認された。パワービルダー・ロー コストビルダーでは「1 棟ごと」請ける場合「1 人」(61.5%)で作業を行う方が「2 人以 上」(38.5%)より割合が高い。「2 棟以上」を「2 人以上」で請ける場合は 13 ケース確認 された。地域ビルダーでは「1 棟ごと」請ける場合「1 人」 (45.7%)で作業を行うより「2 人以上」(54.3%)の割合が高い。 以上から、ハウスメーカーと地域ビルダーでは「2 人以上」で「1棟ごと」作業を行い、 図表 4-62 作業人数×作業棟数 ハウスメーカー 1 棟ごと 2 棟以上 パワービルダー・ ローコストビルダー 1 棟ごと 2 棟以上 地域ビルダー 1 棟ごと 2 棟以上 総計 1 棟ごと 2 棟以上 1人 55 37.4 0 0.0 118 61.5 2 13.3 37 45.7 2 100.0 210 50.0 4 12.9 2 人以上 92 62.6 14 100.0 74 38.5 13 86.7 44 54.3 0 0.0 210 50.0 27 87.1 パ ワー ビル ダー ・ ロー コス ハウ 地域 トビ ス ビル ル メー ダー ダー カー (n=83 (n=20 (n=16 ) 7) 1) 作業人数×作業棟数 大工 図表 4-63 作業人数×作業棟数 ハウスメーカー 1 棟ごと 2 棟以上 パワービルダー・ ローコストビルダー 1 棟ごと 2 棟以上 地域ビルダー 1 棟ごと 2 棟以上 総計 1 棟ごと 2 棟以上 パワービルダー・ローコストビルダ 大工 総計 147 100.0 14 100.0 192 100.0 15 100.0 81 100.0 2 100.0 420 100.0 31 100.0 0 50 1棟ごと(n=147) 2棟以上(n=14) 1棟ごと(n=192) 2棟以上(n=15) 1棟ごと(n=81) 2棟以上(n=2) 非大工 1 人 2 人以上 74 186 28.5 71.5 24 77 23.8 76.2 51 95 34.9 65.1 15 68 18.1 81.9 27 31 46.6 53.4 5 16 23.8 76.2 152 312 32.8 67.2 44 161 21.5 78.5 ーでは「1 人」で「1 棟ごと」作業を 行うという特徴がみられた。なお、 パワービルダー・ローコストビルダ ーと地域ビルダーにおいて「1 人」 で「2 棟以上」作業を行うというの が 2 ケース(働き方はうち 1 ケース ずつが「手間請」で 1 ケースずつが 無回答)ずつ確認されたがこのよう な事実があるかどうか、別の機会に 確認する必要がある。 100 150 200 250 1人 計 260 100.0 101 100.0 146 100.0 83 100.0 58 100.0 21 100.0 464 100.0 205 100.0 86 2人以上 非大工の場合、全体的には「1 人」 (21.5%)での作業より「2 人以上」 (78.5%)の割合が高く、 「1 棟ごと」 (69.4%)が「2 棟以上」(30.6%)より 高い割合となっている。 パワー ビル ダー・ ローコ ハウス 地域ビ ストビ メー ルダー ルダー カー (n=79) (n=229) (n=361) 0 100 200 300 1棟ごと(n=260) 2棟以上(n=101) 1棟ごと(n=146) 2棟以上(n=83) 1人 1棟ごと(n=58) 2人以上 2棟以上(n=21) 次に、住宅資本での住宅づくりの担い手はどのような資格を持っているのかを見ていき たい。 「仕事を請ける場合に条件となっている資格」として「木造建築物の組立等の資格」、 「玉掛け作業主任者の資格」、 「足場作業主任者の資格」、 「工事保証人の有無」 (東京と北海 道のみ)、「労災保険の加入確認」、 「建退共証紙の貼付の有無」、「会社負担の補償制度・保 険制度の有無」についての質問項目を設けた。ただし、回答者の設問項目の理解の仕方に よっては「仕事を請ける際の条件となっている」かどうかではなく、自らにとってあるか ないかを回答している可能性も考えられる。したがって条件となっているかどうかを判断 図表 4-64 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 するのは困難であるが、ここ 木造建築物の組立等の資格 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 チェックあり 82 40.2 20 4.2 102 15.0 91 33.3 11 3.2 102 16.6 44 47.8 4 3.8 48 24.2 217 38.1 35 3.8 252 16.9 チェックなし 122 59.8 458 95.8 580 85.0 182 66.7 329 96.8 511 83.4 48 52.2 102 96.2 150 75.8 352 61.9 889 96.2 1241 83.1 総計 204 100.0 478 100.0 682 100.0 273 100.0 340 100.0 613 100.0 92 100.0 106 100.0 198 100.0 569 100.0 924 100.0 1,493 100.0 では回答数そのものを集計し、 検討を行った。 まず、木造建築物の組立等 の資格については、全体的に みると 8 割以上が保有してい ない。また「大工」(38.1%) の方が「非大工」(3.8%)よ り取得している回答が多かっ た。企業 3 分類でみると地域 ビルダー「大工」 (47.8%)が 最も多く、次いでハウスメー カー「大工」(40.2%)、パワ ービルダー・ローコストビル ダー「大工」 (33.3%)の順で あった。 次に、玉掛け作業主任者の資格については、全体的にみると 8 割以上が保有しておらず、 「大工」(29.9%)の方が「非大工」(10.9%)より取得している回答が多かった。企業 3 分類でみるとハウスメーカー「大工」 (34.8%)が最も多く、次いでパワービルダー・ロー コストビルダー「大工」 (28.6%)、地域ビルダー「大工」(22.8%)の順であった。 87 図表 4-65 玉掛け作業主任者の資格 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 図表 4-66 チェックなし 133 65.2 426 89.1 559 82.0 195 71.4 297 87.4 492 80.3 71 77.2 100 94.3 171 86.4 399 70.1 823 89.1 1222 81.8 総計 204 100.0 478 100.0 682 100.0 273 100.0 340 100.0 613 100.0 92 100.0 106 100.0 198 100.0 569 100.0 924 100.0 1,493 100.0 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 次に、足場作業主任者 の資格については、全体 的にみると 8 割以上が保 有 し てお らず 、「 大工 」 (26.7%)の方が「非大 工」 (11.7%)より取得し ている回答が多かった。 企業 3 分類でみるとハウ スメーカー「大工」 (32.4%)が最も多く、 次いでパワービルダー・ ローコストビルダー「大 工」(24.5%)、地域ビル ダー「大工」 (20.7%)の 順であった。 足場作業主任者の資格 ハウスメーカー 総計 チェックあり 71 34.8 52 10.9 123 18.0 78 28.6 43 12.6 121 19.7 21 22.8 6 5.7 27 13.6 170 29.9 101 10.9 271 18.2 チェックあり 66 32.4 70 14.6 136 19.9 67 24.5 34 10.0 101 16.5 19 20.7 4 3.8 23 11.6 152 26.7 108 11.7 260 17.4 チェックなし 138 67.6 408 85.4 546 80.1 206 75.5 306 90.0 512 83.5 73 79.3 102 96.2 175 88.4 417 73.3 816 88.3 1233 82.6 88 総計 204 100.0 478 100.0 682 100.0 273 100.0 340 100.0 613 100.0 92 100.0 106 100.0 198 100.0 569 100.0 924 100.0 1,493 100.0 以上から、上記の技能に 関する資格を保有している 割合は低く、仕事を請ける 際の条件としては可能性が 低いことが推察される。 図表 4-67 工事保証人の有無 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 あり 11 22.4 70 14.6 28 5.3 13 26.0 21 28.0 34 27.2 3 25.0 4 30.8 7 28.0 27 24.3 95 16.8 122 18.0 なし 38 77.6 408 85.4 80 15.2 37 74.0 54 72.0 91 72.8 9 75.0 9 69.2 18 72.0 84 75.7 471 83.2 555 82.0 総計 49 100.0 478 100.0 527 100.0 50 100.0 75 100.0 125 100.0 12 100.0 13 100.0 25 100.0 111 100.0 566 100.0 677 100.0 次に、工事保証人の有無について、 東京と北海道のみの回答であるが見て みたい。全体では 8 割が「なし」と回 答している。 「あり」については「大工」 (24.3%)の方が「非大工」(16.8%) よりも多い割合を占めている。企業 3 分類でみるとパワービルダー・ローコ ストビルダー「大工」 (26.0%)が最も 多く、次いで、地域ビルダー「大工」 (25.0%)、ハウスメーカー「大工」 (22.4%)の順であった。 労災保険の加入について全体では 「一人親方特別加入」が 60.2%、 「中 小事業主特別加入」が 23.3%、両方が 3.7%であった。また、 「なし」が 12.7% と一定程度存在している。 企業 3 分類ともに「大工」は「一人親方特別加入」が多く、 「非大工」は大工によりも「中 小企業特別加入」の割合が高い。両方での加入は、ハウスメーカーとパワービルダー・ロ ーコストビルダーで「大工」より「非大工」の方が多くを占めているが、地域ビルダーの 図表 4-68 労災保険の加入状況 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 一人親方 特別加入 113 77.4 143 50.9 256 60.0 136 76.4 81 45.8 217 61.1 45 68.2 30 48.4 75 58.6 294 75.4 254 48.8 548 60.2 中小事業主 特別加入 24 16.4 88 31.3 112 26.2 30 16.9 47 26.6 77 21.7 11 16.7 12 19.4 23 18.0 65 16.7 147 28.3 212 23.3 89 一人+特別 5 3.4 14 5.0 19 4.4 1 0.6 6 3.4 7 2.0 5 7.6 3 4.8 8 6.3 11 2.8 23 4.4 34 3.7 なし 4 2.7 36 12.8 40 9.4 11 6.2 43 24.3 54 15.2 5 7.6 17 27.4 22 17.2 20 5.1 96 18.5 116 12.7 総計 146 100.0 281 100.0 427 100.0 178 100.0 177 100.0 355 100.0 66 100.0 62 100.0 128 100.0 390 100.0 520 100.0 910 100.0 み「大工」 (7.6%)の方が高くなっている。 「なし」の割合が高いのは地域ビルダー「非大 工」(27.4%)に次いで、パワービルダー・ローコストビルダー「非大工」(24.3%)であ り、ハウスメーカー「非大工」でも 12.8%存在している。労災事故の対応がどのようにな っているのか、注目すべきところである。 企業3分類の労災保険の加入確認 パワービ ルダー・ ローコス 地域ビル トビル ハウス ダー ダー メーカー (n=128) (n=355) (n=427) 0% 10% 20% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 大工(n=146) 大工(n=178) 非大工(n=177) 大工(n=66) 非大工(n=62) 中小事業主特別加入 建退共証紙の貼付の有無 ハウスメーカー 大工 非大工 ハウスメーカー計 パワービルダー・ ローコストビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 パワービルダー・ ローコストビルダー計 地域ビルダー 大工・ 非大工計 大工 非大工 地域ビルダー計 総計 40% 非大工(n=281) 一人親方特別加入 図表 4-69 30% 大工・ 非大工計 大工 非大工 大工・ 非大工計 あり 22 16.8 31 14.4 28 8.1 17 12.7 33 22.8 50 17.9 5 9.1 13 25.5 18 17.0 44 13.8 77 18.7 121 16.6 一人+特別 なし 建退共証紙の貼付は全体的に低い。 なし 109 83.2 184 85.6 80 23.1 117 87.3 112 77.2 229 82.1 50 90.9 38 74.5 88 83.0 276 86.3 334 81.3 610 83.4 総計 131 100.0 215 100.0 346 100.0 134 100.0 145 100.0 279 100.0 55 100.0 51 100.0 106 100.0 320 100.0 411 100.0 731 100.0 最も高いのは地域ビルダーの「非大工」 が 25.5%、次いで、パワービルダー・ ローコストビルダー「非大工」の 22.8%の順である。ただし、建退共の 貼付を従事する企業が行っているか 、 自費で行っているのかはこの調査から は読み取ることができない。いずれに しても低い割合であり、建退共の周知 と同時に、企業に対し貼付を要求して いく必要がある。 以上から、担い手は技能に関する資 格を保有している割合は低い。労災保 険については「一人親方特別加入」が 「大工」の場合が大半で、 「非大工」の 場合は「中小事業主特別加入」と「なし」の割合が高いことが明らかになった。また、建 退共の証紙の貼付は全体的に低い。住宅資本における住宅づくりの担い手は将来的に不安 定な状況にあることが示唆される。 90 おわりに 第 1 章では単純集計をおこない、第 2 章では職種別に、第 3 章では上位 5 社ごとに、第 4 章では企業 3 分類ごとに検討を行った。データ数の関係から集計が困難な分野もあり、 今後の課題としたいが、次のようなことが明らかにされた。 職種別の集計結果においては、大工、非大工ともに「日給」という賃金の支払い方法で あるにもかかわらず、材料・副資材の自己負担のあるケースなどの働き方の実態が示され た。このような「従来」の想定にない働き方について今後理解を深めることが求められる。 また指値が契約書面の使用やそれによる契約関係の明示によっては回避されにくい傾向に あることが調査結果から明らかになった。この点については早急に検討することが求めら れるだろう。 上位5企業の集計結果においては、同一企業であっても契約関係、就労・就業の状態は、 職種、働き方等によって大きく異なっていること、企業の従事者への対応は画一的なもの ではなく個々の事情に応じた個別的なものであることが確認された。これらの調査結果を 踏まえ、企業の従事者への対応のなかで従事者が不利益を一方的に被らないためにも、書 面の取り交わしがないことを前提にした契約関係や、企業ごとに異なる就労・就業状態を 前提とした企業交渉が求められることが示された。 企業 3 分類の集計結果においては、住宅生産の担い手は 30 歳代~40 歳代が最も多いも のの、高齢化と若年層の薄さが浮き彫りになった。契約においては書面での取り交わされ ているが、その作成は従事する住宅資本によるものであり、企業の統制下にあることが示 唆される。そのうえ、賃金・単価は低く、その中から不良工事や材料副資材など工事に関 する費用や労力、加えて、労災保険料を自己負担しなければならない。また、工期設定が 短く企業による統制下にあるため、短工期を長時間労働で補い、作業スピードに見合う技 能と体力が要求される。 しかし、このような状態は新築市況を鑑みるとさらに悪化すると考えられる。新築着工 工数の見通しは 2013 年に 92 万 1,100 戸で前年度比 5.2%増と見通されているが、本調査 での対象者が手掛ける分譲戸建住宅は 12 万 600 戸で前年度比 0.2%減と見通されている (建設経済研究所「建設経済モデルによる建設投資の見通し」2012 年 10 月)。さらに、人 口減少は歯止めがかからず、第 1 次取得層である 30 歳代の人口は 2010 年から 2015 年まで に 20%減少するという調査結果も出ている。加えて、現在、消費購買力の落ち込みは周知 の事実となっているが、2009 年に行った世帯年収に関するアンケートによれば、35 歳の世 帯収入は 400 万円以下が 46.5%、500 万円以下では 63.6%にも上る(三菱総合研究所) 。 本調査対象となっている企業のうち、とりわけパワービルダー・ローコストビルダーの住 宅の販売先は確実に縮小傾向にあるといえる。一方、今後リフォーム市場が拡大すると見 通されているが、新築住宅づくりに従事し、長時間労働でスピードが求められている中、 リフォーム工事に対応する技能が十分に蓄積されているとは考えにくい。他方で、住宅資 本による「腕のいい」技能者の囲い込み競争が激化することも予想される。 91 今後生じる技能者不足を住宅資本のアキレス腱とみれば、労働組合が技能者を育て組織 することが、労働運動を通して働くルールを作らせ、守らせることの強力な武器となるだ ろう。 92
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