「地域ビルダー」及び全国展開の「ハウスメーカー」 における

「地域ビルダー」及び全国展開の「ハウスメーカー」
における実態調査
2013 年 2 月
全国建設労働組合総連合賃金対策部
特定非営利活動法人建設政策研究所
目次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
第1章
単純集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
第2章
職種別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2-1
職種構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2-2
職種別の年齢・経験年数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
2-3
職種別の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
2-4
職種別の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
2-5
職種別の就労・就業時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
2-6
職種別の受注形態・工期・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
2-7
職種別の指値の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36
第3章
企業別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
3-1
上位 5 社の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39
3-2
上位 5 社の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
3-3
上位 5 社の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
3-4
上位 5 社の瑕疵補修等への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
3-5
上位 5 社における就労・就業条件・・・・・・・・・・・・・・・・・46
第4章
企業3分類別集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
4-1
企業 3 分類の構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
4-2
企業 3 分類の年齢構成にみる担い手の状況・・・・・・・・・・・・・51
4-3
企業 3 分類の契約関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54
4-4
企業 3 分類の賃金・単価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
1)支払方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
2)賃金・単価額・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
3)材料・副資材の自己負担・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
4)締日・支払日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・69
4-5
工期と労働時間・所要時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
1)工期と労働時間の関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74
2)現場までの所要時間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84
4-6
作業体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86
おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・91
はじめに
Ⅰ
目的と意義
2010 年度の低層住宅・477 千戸が占める供給状況は大手ハウスメーカーなどが 25%、地
域ビルダーが 45%、地域工務店が 30%と分析されている(住宅産業研究所「2010 年度低
層住宅集計」より)。2011 年度決算をみると、ほとんどの大手ハウスメーカーでは増益を
達成した。一方、パワービルダーは収益を減らしたが、その回復を図り 2013 年 11 月にむ
けて飯田グループ 6 社(一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、
アイディホーム)による経営統合の準備が進められている。その市場シェアは、売上高ベ
ースでおよそ 7800 億円であり、業界最大手の積水ハウスの売上高の約半分の規模となる。
住宅供給数は約 2 万 6000 棟と分譲戸建住宅 12 万戸のシェアの 20%占め業界トップになる
と予想されている。
一方、建設を担っている労働者の状態は賃金、単価が下げられ、労働者の犠牲が会社の
収益を支えていると考えられる。
全建総連では今後の賃金運動を進めるに当たり、ハウスメーカーや地域ビルダーの実態
把握が不可欠であるため、全国 10 都道府県を対象に今回の調査(アンケート)を行った。
集計・分析は特定非営利活動法人建設政策研究所によるものである。
アンケート調査の対象都道府県は地域ビルダーの活躍が際立つ北海道、埼玉、千葉、東
京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡とした。
Ⅱ
配布と回収
配布状況について、2012 年 5 月に賃金アンケート調査の配布時に同時に配布した。
回収状況について、対象者はアンケートの趣旨に合致する現場に従事していると認識し
た当事者に記入してもらった。
Ⅲ
質問項目と回答集計
1)集計状況
図表 1
回答者数
県
東京都
埼玉県
神奈川県
愛知県
広島県
大阪府
北海道
兵庫県
総計
度数
778
320
299
57
55
25
17
6
1,557
都道府県別
構成比
50.0
20.6
19.2
3.7
3.5
1.6
1.1
0.4
100.0
本調査で回収したアンケート調査票は 3,163 票である。
..
本調査では企業の特徴を把握するため従事する企業を一つ
..
のみ選択する質問項目を設けている。その項目について複
数回答および無回答および明らかに住宅資本ではない企業
を回答している調査票については無効とした。そのため有
効回答票数は回収数の 49.2%、有効回答数は 1,557 票とな
った。また、同様の理由で都道府県別の有効回答数にばら
つきが生じ、集計は県別において均衡を欠いていることに
留意されたい。都道府県単位での有効回答回収状況は、東
京都が 50.0%(778)、埼玉県が 20.6%(320)、神奈川県が
1
19.2%(299)
、愛知県が 3.7%(57)、広島県が 3.5%(55)、大阪府が 1.6%(25)、北海道が
1.1%(17)、兵庫県が 0.4%(6)である。なお、各県連による配布数を把握することが困難
であったため、回収率を出していないことに留意されたい。
図表 2
組合単位での回収状況は、東京土建が
所属組合
組合名
東京土建
建設埼玉
神奈川
首都圏建設産業ユニオン
全建愛知
広島建労
大阪建労
北海道
埼玉土建
東京建設従業員組合
阪神土建
東京南部建設技能組合
大森建設組合
東京建設産業組合
総計
43.7%(680)、建設埼玉が 19.7%(307)、神奈
度数
構成比
川が 19.2%(299)、首都圏建設産業ユニオン
680
307
299
85
57
55
25
17
13
8
6
5
1
1
1,557
43.7
19.7
19.2
5.5
3.7
3.5
1.6
1.1
0.8
0.5
0.4
0.3
0.1
0.1
100.0
が 5.5%(85)、全建愛知が 3.7%(57)、広島建
労が 3.5%(55)、大阪建労が 1.6%(25)、北海
道が 1.1%(17)、埼玉土建が 0.8%(13)、東京
建設従業員組合が 0.5%(8)、阪神土建が 0.4%
(6)、東京南部建設技能組合が 0.3%(5)、大
森建設組合が 0.1%(1)
、東京建設産業組合が
0.1%(1)である。都道府県別及び所属組合別
の回答者数から首都圏以外の状況が十分に反
映されていない点について留意を要する結果
となっている。
2)現場企業選択肢
調査対象者の従事する現場の企業について、質問項目に掲載した企業は図表 3 の通りで
ある。住宅産業研究所による「2010 年度低層住宅集計」のうち、木造戸建を抜き出して作
成したものである。このうち東京、埼玉、神奈川は上位 20 社を、愛知、広島、大阪、兵庫、
北海道は上位 15 社を選択項目とした。各表の右端は県内における「木造戸建戸数」のシェ
アを示したものである。
2
図表 3
従事する企業の都道府県別選択項目
東京都
企業名
戸
一建設
1,450
飯田産業
1,170
東栄住宅
920
アーネストワン
900
オープンハウスデベロップ
750
ホーク・ワン
650
三栄建築設計
550
アサカワホーム
520
タクトホーム
495
兼六土地建物
300
東京組
295
城南建設
265
アキュラホーム
210
アイディホーム
200
スターツ
140
積水ハウス
1,365
旭化成
1,360
住友林業
1,030
ミサワホーム
785
大和ハウス
780
20 社計
14,135
木造戸建戸数
43,959
愛知県
企業名
ウッドフレンズグループ
一建設
アーネストワン
サンヨーハウジング名古屋
アイディホーム
エサキホーム
玉善
サーラ住宅
三昭堂
ウッドホーム
トヨタホーム
積水ハウス
大和ハウス
旭化成
一条工務店
15 社計
木造戸建戸数
戸
805
765
675
615
425
415
415
375
280
245
1,700
1,330
1,305
1,130
925
11,405
31,847
%
3.3
2.7
2.1
2.0
1.7
1.5
1.3
1.2
1.1
0.7
0.7
0.6
0.5
0.5
0.3
3.1
3.1
2.3
1.8
1.8
32.2
100.0
%
2.5
2.4
2.1
1.9
1.3
1.3
1.3
1.2
0.9
0.8
5.3
4.2
4.1
3.5
2.9
35.8
100.0
埼玉県
企業名
戸
一建設
1,810
県民共済住宅
1,420
ポラスグループ
1,410
アーネストワン
1,335
東栄住宅
910
飯田産業
670
アイディホーム
655
タクトホーム
570
アイダ設計
515
ホーク・ワン
505
ファイブズホーム
505
アキュラホーム
470
桧家住宅
450
住協建設
390
永大
305
積水ハウス
1,640
旭化成
780
大和ハウス
715
住友林業
560
一条工務店
515
20 社計
16,130
木造戸建戸数
35,196
広島県
企業名
戸
トータテハスジング
285
創建ホーム
220
山根木材
140
共立ハウジング
140
アキュラホーム
120
ワウハウス
120
はるかホーム
100
東亜ハウス
90
アイレストホーム
90
信和ホーム
90
積水ハウス
570
大和ハウス
360
積水化学
260
タマホーム
225
大東建託
220
15 社計
3,030
木造戸建戸数
8,279
3
%
5.1
4.0
4.0
3.8
2.6
1.9
1.9
1.6
1.5
1.4
1.4
1.3
1.3
1.1
0.9
4.7
2.2
2.0
1.6
1.5
45.8
100.0
%
3.4
2.7
1.7
1.7
1.4
1.4
1.2
1.1
1.1
1.1
6.9
4.3
3.1
2.7
2.7
36.6
100.0
神奈川県
企業名
戸
アーネストワン
1,210
一建設
945
城南建設
590
東栄住宅
550
イーカム
485
アイディホーム
410
飯田産業
365
タクトホーム
360
成建
330
津久見建設
285
あさひハウジングセンター
260
すまい
255
真和産業
235
アサカワホーム
215
アイダ設計
215
積水ハウス
1,585
旭化成
1,135
大和ハウス
835
三井ホーム
715
住友林業
670
20 社計
11,650
木造戸建戸数
36,946
大阪府
企業名
戸
フジ住宅
1,020
ファースト住建
480
泉北ホーム
370
一建設
315
アーネストワン
300
サンユー都市開発
250
大阪ホーム販売
190
ハウスフリーダム
170
野村工務店
170
誠建設工業
170
積水ハウス
865
大和ハウス
710
住友林業
495
タマホーム
455
旭化成
445
15 社計
6,405
木造戸建戸数
25,019
%
3.3
2.6
1.6
1.5
1.3
1.1
1.0
1.0
0.9
0.8
0.7
0.7
0.6
0.6
0.6
4.3
3.1
2.3
1.9
1.8
31.5
100.0
%
4.1
1.9
1.5
1.3
1.2
1.0
0.8
0.7
0.7
0.7
3.5
2.8
2.0
1.8
1.8
25.6
100.0
兵庫県
企業名
戸
ファースト住建
480
勝美住宅グループ
380
ハウジングタイホー
370
ヤング開発
325
一建設
245
昭和住宅
230
アーネストワン
200
アキュラホーム
150
ヤマト住建
125
三宅工務店
120
積水ハウス
935
積水化学
565
大和ハウス
555
タマホーム
495
パナホーム
385
15 社計
5,560
木造戸建戸数
17,792
%
2.7
2.1
2.1
1.8
1.4
1.3
1.1
0.8
0.7
0.7
5.3
3.2
3.1
2.8
2.2
31.3
100.0
北海道
企業名
戸
土屋ホームグループ
445
豊栄建設
245
ホーム企画センター
200
コスモ建設
165
札証物産
165
ジョイフルホーム
135
ジョンソンホームズ
135
神出設計事務所
105
住まいのクワザワ
100
ロゴスホーム
100
積水化学
510
ミサワホーム
420
東日本ハウス
310
スウェーデンハウス
210
大東建託
190
15 社計
3,435
木造戸建戸数
19,386
%
2.3
1.3
1.0
0.9
0.9
0.7
0.7
0.5
0.5
0.5
2.6
2.2
1.6
1.1
1.0
17.7
100.0
都道府県別現場回答(図表 4)について、首都圏に集中していることを留意されたい。
また、回答が単一の都道府県を示したものは図表 5 である。
図表 4
都道府県別現場回答数
東京
埼玉
神奈川
愛知
187
106
34
12
積水ハウス
97
23
45
11
3
4
183
大和ハウス
90
14
33
5
4
5
151
住友林業
69
25
37
2
3
136
旭化成
86
9
25
3
125
ミサワホーム
48
一建設
県民共済住宅
広島
大阪
北海道
1
2
総計
340
2
46
兵庫
50
46
アサカワホーム
28
スターツ
41
14
アーネストワン
14
7
15
36
東栄住宅
16
5
8
29
41
三井ホーム
アイダ設計
16
城南建設
5
アイディホーム
9
4
アキュラホーム
7
6
三栄建築設計
19
飯田産業
9
ポラスグループ
オープンハウスデベロップ
東京組
ファイブズホーム
成建
24
24
7
23
18
23
7
20
7
5
5
19
18
17
17
9
9
20
19
18
一条工務店
タクトホーム
42
5
8
17
2
16
14
14
12
12
10
10
4
桧家住宅
9
9
創建ホーム
8
大東建託
7
イーカム
8
1
8
7
7
タマホーム
6
サンヨーハウジング名古屋
1
7
6
ホーク・ワン
7
兼六土地建物
6
6
7
6
東日本ハウス
6
トヨタホーム
6
5
5
ヤマト住建
5
玉善
5
5
5
山根木材
5
5
トータテハスジング
4
4
はるかホーム
4
4
あさひハウジングセンター
3
3
スウェーデンハウス
3
すまい
3
3
3
ワウハウス
3
3
土屋ホームグループ
3
ハウスフリーダム
フジ住宅
三昭堂
2
ウッドフレンズグループ
1
3
2
2
2
2
2
1
サンユー都市開発
1
ファースト住建
1
ロゴスホーム
1
1
1
永大
1
1
1
勝美住宅グループ
1
真和産業
1
1
1
積水化学
1
1
泉北ホーム
1
1
大阪ホーム販売
1
1
津久見建設
1
1
東亜ハウス
1
1
豊栄建設
総計
1
778
320
299
57
55
5
25
17
1
6
1,557
図表 5
単一都道府県での回答企業
ホーク・ワン
オープンハウスデベロップ
真和産業
津久見建設
ハウスフリーダム
山根木材
フジ住宅
トータテハスジング
広島県
三栄建築設計
すまい
大阪府
スターツ
神奈川県
東京都
兼六土地建物
あさひハウジングセンター
サンユー都市開発
ファースト住建
はるかホーム
ワウハウス
積水化学
大阪ホーム販売
東亜ハウス
永大
イーカム
ヤマト住建
創建ホーム
ポラスグループ
トヨタホーム
勝美住宅グループ
東日本ハウス
桧家住宅
玉善
北海道
ファイブズホーム
兵庫県
泉北ホーム
成建
愛知県
埼玉県
三井ホーム
東京組
三昭堂
スウェーデンハウス
土屋ホームグループ
ウッドフレンズグループ
ロゴスホーム
サンヨーハウジング名古屋
豊栄建設
3)調査票および質問項目に関する留意点
本調査では配布時に調査票が再作成されたものがあり、配布版と東京版・北海道版と愛
知版の 3 種類の調査票が生じてしまった。違いについては次の通りである。
(1)東京版と北海道版から「働き方」の質問項目が抜けている。
(2)配布版の「働き方」の質問項目の選択肢は「事業主
の 4 種であるが、愛知版の選択肢は「事業主
常用
手間請け
常用・手間請け
一人親方」
一人親方」の 3 種
となった。
(3)配布版では「工事保証人の有無」についての質問項目が存在しないが、東京版と北
海道版はその質問項目を設けている。
以上の 3 点において、質問項目および選択肢の違いが存在するため、各集計において集
計数にばらつきが生じていることに留意されたい。
Ⅳ
本報告書の構成
第 1 章では、本調査の単純集計を行った。第 2 章では、職種別に集計し分析を行った。
第 3 章では現場企業上位 5 社を抽出し集計と分析を行った。第 4 章では、現場企業を3分
類(ハウスメーカー系、パワービルダー・ローコストビルダー系、地域ビルダー系)別に
集計と分析を行った。
なお、第 2 章以降の集計結果は回答の得られなかった「na」
(無回答)および設問が該当
しない「非該当」を除外して集計しているため、各図表の総
計が異なっていることに留意されたい。
また、本調査では目的の一つである地域毎の特徴をあぶり
図表 6
地域別回収状況
地域
集計
首都圏
1,397
%
89.7
だすように調査票を設計したが、回収数のバラツキ(図表 6)
中部
57
3.7
が極端であったため、地域毎の集計を行うことができなかっ
中国
55
3.5
た。
近畿
31
2.0
北海道
17
1.1
1,557
100.0
総計
6
第1章
単純集計結果
1.回答者自身のことについてお聞きします。
・働き方
(事業主
常用
手間請け
一人親方)
「働き方」について「事業主、常用、手間請け、一人親方」からの四択となっている。
しかし、東京と北海道では設問を設けておらず、かつまた、全建愛知では「事業主、常用・
手間請け、一人親方」の三択であった。全建愛知の回答を同様に扱うことはできないため、
東京、北海道、全建愛知以外の回収表から働き方の構成を確認する。
図表 1-1
働き方の構成
事業主
常用
手間請
一人親方
na
総計
度数
128
151
181
236
66
762
構成比
16.8
19.8
23.8
31.0
8.7
100.0
・従事した作業の職種
図表 1-2
職種
大工
設備
電工
塗装
内装
その他
na
総計
働き方は、「一人親方」が 31.0 %(236)で最も高く、次いで
「手間請」が 23.8 %(181)、「常用」が 19.8 %(151)で高い。
「事業主」が最も低く、16.8 %(128)であった。
(大工
設備
電工
塗装
内装
その他(
))
職種の構成
度数
569
142
92
70
131
489
64
1,557
構成比
36.5
9.1
5.9
4.5
8.4
31.4
4.1
100.0
職種の構成は、「大工」が 36.5 %(569)と最も高く、それ
に「その他」31.4 %(489)、「設備」9.1 %(142)「内装」8.4 %
(131)、
「電工」5.9 %(92)、
「塗装」4.5 %(70)が続いている。
2番目に高い「その他」について、その内訳をみてみると、職
種は多岐にわたっている。なお、
「その他」の回答は記述を尊重
したため、職種横断的な回答も多い。
7
図表 1-3
職種
その他の構成
度
数
アンカー工
アンテナ工事
インバート仕上
エクステリア
オペレーター
かしら
ガス配管
ガラス
ガラス工
キズ補修
キリ
クリーニング
クレーンリース
コアボーリング
コーキング
コンクリート圧送業
コンクリート工事
サイディング
サイディング工事
サッシ
サッシ工
サッシ取り付け
シーリング
シーリング工事
シーリング防水
シール
シールエ
シール工
システムキッチン
システムキッチン施
工
シャッター工事
タイル
タイル工
タイル工事
タイル工事業
タイル職
ダクト工
とび
とび職
ハウスクリーニング
ハスリ
はつり工
ブロック
ブロック工
ブロック工事
メンテナンス
ユニットバス
ラス
リペア
圧送業
雨どい
屋根
1
1
1
3
3
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
1
4
1
1
3
1
3
2
2
3
1
1
1
構成
比
0.1
0.1
0.1
0.2
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.3
0.1
0.1
0.2
0.1
0.2
0.1
0.1
0.2
0.1
0.1
0.1
1
0.1
1
21
7
度
数
1
1
9
13
20
1
1
3
6
1
1
1
6
1
1
1
1
1
3
1
1
1
1
3
13
3
6
1
1
構成
比
0.1
0.1
0.6
0.8
1.3
0.1
0.1
0.2
0.4
0.1
0.1
0.1
0.4
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.8
0.2
0.4
0.1
0.1
金属加工
1
0.1
0.1
1.3
0.4
金物
金物工
躯体
1
3
1
0.1
0.2
0.1
1
0.1
躯体工
1
0.1
1
1
1
10
3
1
1
1
1
2
1
2
0.1
0.1
0.1
0.6
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
3
1
1
1
4
1
1
2
1
3
1
1
1
0.1
1
1
1
1
15
0.1
0.1
0.1
0.1
1.0
空調
型枠工
型枠大工
建て方
建具
建具業
建材
建設
建設請員
建築金物
軒天
現場監督
現場監督、内装、外
装
杭工
杭工事
杭打
左官
左官、タイル
仮設工
家具取り付け
解体
解体工
外構
外構、タイル
外構工事
外溝
外装
外装建方
外棚
外部サイディング
外壁
外壁、サイディング
外壁シーリング
外壁タイル
外壁工事
外壁補修
瓦
瓦屋
瓦業
瓦工
看板
管理
基礎
基礎工
基礎工事
機械設置
給排水工事
8
構成
比
度数
床業
消毒
硝工
硝子
畳
厨房工事
水道工事
石工
設計
造園
造園・土木
測量
足場
多能工
代理人
鍛冶
鍛冶工
断熱
地質調査
地盤改良
町トビ
鉄筋
鉄筋工
鉄工
鉄工業
鉄骨
点検員
土工
1
1
1
2
1
2
1
4
4
4
1
2
6
1
1
1
2
1
1
1
1
9
5
1
2
3
1
10
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.3
0.3
0.3
0.1
0.1
0.4
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.6
0.3
0.1
0.1
0.2
0.1
0.6
土工業
1
0.1
5
1
8
0.3
0.1
0.5
1
0.1
0.2
0.1
0.1
0.1
0.3
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.1
0.1
土木
土木工事
鳶
鳶、土工、解
体業
鳶工
内外装金物
配管工
板金
美装
保温
保湿工
舗装
補修
防水
防水業
防水工
6
1
1
14
1
1
1
1
3
23
1
3
0.4
0.1
0.1
0.9
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
1.5
0.1
0.2
1
0.1
防水工事
2
0.1
3
1
1
33
1
0.2
0.1
0.1
2.1
0.1
墨出し工
木製建具
溶接工
運転手
塗装、防水
1
1
1
1
1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
屋根ふき工
屋根工事
屋根葺
仮設業
1
2
2
1
0.1
0.1
0.1
0.1
左官工
施工
事務
住宅基礎工事
1
1
3
1
0.1
0.1
0.2
0.1
鳶、土工
na
非該当
総計
・年齢
1
99
1004
1557
(
図表 1-4
10 歳代
20 歳代
30 歳代
40 歳代
50 歳代
60 歳代
70 歳以上
na
総計
才)
年代別構成
度数
4
72
334
390
310
334
63
50
1,557
構成比
0.3
4.6
21.5
25.0
19.9
21.5
4.0
3.2
100.0
年齢を年代別にみてみると、40 歳代(25.0 %)、30 歳代
(21.5 %)、60 歳代(21.5 %)、50 歳代(19.9 %)の割合が高く、
それに比べ 10 歳代、20 歳代の割合は低い構成となっている。
また、一般的には引退している層である 70 歳以上(4.0%)
が一定程度存在することは注目すべき事実である。
・従事した作業の経験年数
図表 1-5
0.1
6.4
64.5
100.0
(約
経験年数(10 年単位)の構成
10 年未満
10 年以上 20 年未満
20 年以上 30 年未満
30 年以上 40 年未満
40 年以上 50 年未満
50 年以上
na
総計
度数
268
372
344
221
182
64
106
1,557
構成比
17.2
23.9
22.1
14.2
11.7
4.1
6.8
100.0
年)
従事した作業の経験年数を見ると、「10 年以
上 20 年未満」が 23.9 %(372)と最も高く、次い
で「20 年以上 30 年未満」(22.1 %)、
「10 年未満」
(17.2 %)が高い。
「30 年以上 40 年未満」
(14.2 %)、
「40 年以上 50 年未満」(11.7 %)も一定程度あ
る。
2.従事する企業の工事現場のことについて伺います。
・基本契約書はありますか
□あり
・現場ごとに交わす契約書(発注書などの書面)はありますか
・現場ごとに交わす請求書(書面)はありますか
【ある場合のみ回答】 請求書は誰が作成しますか
図表 1-6 基本契約書
あり
なし
na
総計
度数
723
644
190
1,557
構成比
46.4
41.4
12.2
100.0
図表 1-7 現場ごとの契約書
あり
なし
na
総計
度数
882
515
160
1,557
構成比
56.6
33.1
10.3
100.0
□なし
□あり
□なし
□あり □なし
□会社が作成
□自分で作成
基 本 契 約 書 は 、「 あ り 」 が
46.4%(723) で 、「 な し 」 の
41.4%(644)よりも高い。
現場ごとに交わす契約書は、
「あ
り」が 56.6%(882)であるが、「な
い」も 33.1%(515)と一定程度を占
めている。
9
図表 1-8 現場ごとの請求書
あり
なし
na
総計
度数
1,082
324
151
1,557
図表 1-9 請求書の作成者
構成比
69.5
20.8
9.7
100.0
自分
会社
na
総計
度数
420
563
99
1,082
構成比
38.8
52.0
9.1
100.0
現場ごとに交わす請求書は、
「あり」
が 69.5%(1,082)と高く、それは現場
ごとの契約書の「あり」(882)よりも
多い。
現場ごとに交わす請求書が「あ
り」の場合の請求書の作成者の内訳
についてみてみると、「会社」52.0%(563)が「自分」38.8%(420)を上回っている。
・自宅から現場までの所要時間
(
図表 1-10 所要時間(30 分単位)
30 分未満
30 分以上 1 時間未満
1 時間以上 1 時間 30 分未満
1 時間 30 分以上 2 時間未満
2 時間以上
na
総計
度数
45
249
673
212
85
293
1,557
構成比
2.9
16.0
43.2
13.6
5.5
18.8
100.0
図表 1-11 作業時間の指示
あり
なし
na
総計
度数
795
496
266
1,557
構成比
51.1
31.9
17.1
100.0
作業開始(
分)
自宅から現場までの所要時間は、
「1 時間以上
1 時間 30 分未満」が 43.2 %(673)と最も多い。
次いで「30 分以上 1 時間未満」、「1 時間 30
分以上 2 時間未満」が続き、
「2 時間以上」も
5.5 %(85)と一定程度存在している。
・作業時間の指示はありますか
【ある場合のみ回答】
時間
□あり
時
分)~終了(
□なし
時
分)
作業時間の指示の有無についてみてみると、51.5%(795)が作
業時間の指示を受けており、「なし」は 31.9%(496)であった。
10
指示される作業時間と終了のそれぞれの時間を見てみると、
「8 時-18 時」が 36.0%(286)
で最も高く、
「8 時-17 時」が 25.3%(201)でそれに続いている。
次に指示される作業時間から終了までの総時間を見てみると、「10 時間」が 37.0%(294)
で最も高く、次いで 9 時間が 30.9%(246)、9 時間 30 分が 7.0%(56)の順であった。
図表 1-12
1:00-17:00
5:00-18:30
7:00-17:00
7:00-18:00
7:00-20:00
7:30-15:00
7:30-17:00
7:30-17:30
7:30-18:00
7:45-18:00
7:45-22:00
7:50-20:00
8:00-16:30
8:00-17:00
8:00-17:20
図表 1-13
作業指示時間(開始-終了)
度数
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
201
1
構成比
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.3
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
25.3
0.1
8:00-17:30
8:00-17:50
8:00-18:00
8:00-18:30
8:00-19:00
8:00-20:00
8:10-18:00
8:15-17:00
8:15-18:00
8:20-17:00
8:20-17:30
8:30-16:00
8:30-16:30
8:30-17:00
8:30-17:30
度数
22
1
286
23
25
2
1
2
1
1
1
1
3
25
33
構成比
2.8
0.1
36.0
2.9
3.1
0.3
0.1
0.3
0.1
0.1
0.1
0.1
0.4
3.1
4.2
度数
33
5
4
1
1
39
2
12
1
1
1
1
51
795
8:30-18:00
8:30-18:30
8:30-19:00
9:00-15:00
9:00-16:30
9:00-17:00
9:00-17:30
9:00-18:00
9:00-20:10
9:30-17:00
9:30-17:30
9:30-18:00
na
総計
構成比
4.2
0.6
0.5
0.1
0.1
4.9
0.3
1.5
0.1
0.1
0.1
0.1
6.4
100.0
指示作業時間トータル
6 時間
7 時間 30 分
8 時間
8 時間 30 分
8 時間 40 分
8 時間 45 分
9 時間
9 時間 10 分
9 時間 20 分
度数
1
4
43
29
1
2
246
1
1
構成比
0.1
0.5
5.4
3.6
0.1
0.3
30.9
0.1
0.1
9 時間 30 分
9 時間 45 分
9 時間 50 分
10 時間
10 時間 15 分
10 時間 30 分
11 時間
11 時間 10 分
12 時間
度数
56
1
2
294
1
28
26
1
2
構成比
7.0
0.1
0.3
37.0
0.1
3.5
3.3
0.1
0.3
12 時間 10 分
13 時間
13 時間 30 分
14 時間 15 分
16 時間
na
総計
度数
1
1
1
1
1
51
795
構成比
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
6.4
100.0
作業時間の指示について開始時間と終了時間をそれぞれ見ると、開始時間は 8:00~8:
29 までが 71.4%(568)と最も多く、終了時間は 18:00 台が 46.0%(366)、17:00 台が
42.1%(335)となっている。
図表 1-14
作業時間指示ありの場合の開始時間
~6:59
7:00~7:29
7:30~7:59
8:00~8:29
8:30~8:59
9:00~
na
計
度数
2
3
8
568
104
59
51
795
図表 1-15
構成比
0.3
0.4
1.0
71.4
13.1
7.4
6.4
100.0
作業時間指示ありの場合の終了時間
度数
~16:59
17:00~17:59
18:00~18:59
19:00~19:59
1.0
42.1
46.0
3.6
6
0.8
na
51
6.4
計
795
100.0
20:00~
11
構成比
8
335
366
29
・一日のおおよその実働時間は何時から何時までですか
作業開始(
時
分)~終了(
時
分)
実働時間は、指示される作業時間以上に多様であり、早朝4時から働いているケースや、
7 時~22 時まで働いているケースもある。全体では、指示される作業時間と同様に
「8:00-18:00」が 20.4 %(318)で最も高く、次いで「8:00-17:00」が 17.5 %(272)で高い。
次に総実働時間を見てみると、「10 時間」が 21.7 %(338)で最も高く、僅差で「9 時間」
が 21.6 %(337)と高い。その他に、「11 時間」7.5 %(116)、「9 時間半」が 7.3%(114)が続い
ている。
図表 1-16
実働時間(開始-終了)
度
数
4:00-17:00
5:30-21:00
6:00-20:00
6:00-21:00
6:00-22:00
6:30-17:00
6:30-18:00
6:30-19:30
6:30-20:00
6:30-21:00
7:00-17:00
7:00-17:30
7:00-18:00
7:00-18:30
7:00-19:00
7:00-19:30
7:00-20:00
7:00-20:30
7:00-21:00
7:00-22:00
7:15-21:00
7:20-18:00
7:30-17:00
7:30-17:30
7:30-18:00
7:30-18:30
7:30-19:00
7:30-19:30
7:30-20:00
7:30-20:30
7:50-18:00
7:50-18:20
8:00-13:00
8:00-14:00
1
1
2
1
1
1
2
1
1
2
1
1
6
1
12
5
7
1
3
4
1
1
3
3
5
4
3
7
1
2
1
1
2
2
構成
比
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.4
0.1
0.8
0.3
0.4
0.1
0.2
0.3
0.1
0.1
0.2
0.2
0.3
0.3
0.2
0.4
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
度
数
8:00-15:00
8:00-16:00
8:00-16:30
8:00-16:50
8:00-17:00
8:00-17:20
8:00-17:30
8:00-17:40
8:00-17:45
8:00-17:50
8:00-18:00
8:00-18:30
8:00-18:40
8:00-18:45
8:00-19:00
8:00-19:10
8:00-19:30
8:00-20:00
8:00-20:30
8:00-21:00
8:00-21:30
8:00-22:00
8:10-17:10
8:10-17:30
8:10-18:00
8:15-15:30
8:15-16:50
8:15-17:00
8:15-17:30
8:15-18:00
8:15-18:15
8:20-17:00
8:20-17:30
8:30-15:00
3
7
2
1
272
1
64
1
1
1
318
33
1
1
104
1
12
24
1
2
1
2
1
1
1
1
1
3
2
2
2
1
1
1
12
構成
比
0.2
0.4
0.1
0.1
17.5
0.1
4.1
0.1
0.1
0.1
20.4
2.1
0.1
0.1
6.7
0.1
0.8
1.5
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
度数
8:30-16:00
8:30-16:30
8:30-17:00
8:30-17:10
8:30-17:30
8:30-17:35
8:30-18:00
8:30-18:30
8:30-19:00
8:30-19:30
8:30-21:00
8:40-16:45
8:40-17:00
8:45-17:30
8:50-17:00
9:00-12:00
9:00-15:00
9:00-16:00
9:00-16:30
9:00-17:00
9:00-17:30
9:00-18:00
9:00-18:30
9:00-19:00
9:00-19:30
9:00-20:10
9:30-17:00
9:30-18:30
10:00-16:00
10:00-16:30
10:00-17:00
10:30-17:00
17:00-21:00
na
総計
1
2
44
1
39
1
45
10
9
2
1
1
1
1
2
1
2
5
2
41
4
24
1
4
1
1
2
1
2
1
1
1
1
342
1,557
構成
比
0.1
0.1
2.8
0.1
2.5
0.1
2.9
0.6
0.6
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.3
0.1
2.6
0.3
1.5
0.1
0.3
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
22
100
図表 1-17
実働時間トータル
度数
構成比
3 時間
4 時間
5 時間
6 時間
6 時間 30 分
7 時間
7 時間 15 分
7時間 30 分
8 時間
8 時間 5 分
8 時間 10 分
8 時間 20 分
8 時間 30 分
8 時間 35 分
1
1
2
6
3
9
1
5
50
1
2
1
50
1
0.1
0.1
0.1
0.4
0.2
0.6
0.1
0.3
3.2
0.1
0.1
0.1
3.2
0.1
8 時間 40 分
2
0.1
度数
構成比
8 時間 45 分
8 時間 50 分
9 時間
9 時間 5 分
9 時間 10 分
9 時間 15 分
9 時間 20 分
9 時間 30 分
9 時間 40 分
9 時間 45 分
9 時間 50 分
10 時間
10 時間 10 分
10 時間 30 分
4
1
337
1
1
2
2
114
1
3
2
338
1
50
0.3
0.1
21.6
0.1
0.1
0.1
0.1
7.3
0.1
0.2
0.1
21.7
0.1
3.2
10 時間 40 分
2
0.1
度数
構成比
10 時間 45 分
11 時間
11 時間 10 分
11 時間 30 分
12 時間
12 時間 30 分
13 時間
13 時間 30 分
13 時間 45 分
14 時間
14 時間 30 分
15 時間
15 時間 30 分
16 時間
1
116
2
18
43
8
13
3
1
7
2
5
1
1
0.1
7.5
0.1
1.2
2.8
0.5
0.8
0.2
0.1
0.4
0.1
0.3
0.1
0.1
na
342
22
1,557
100
総計
実働時間トータルの分布
400
350
300
250
200
150
100
50
3時間
4時間
5時間
6時間
6時間30分
7時間
7時間15分
7時間30分
8時間
8時間5分
8時間10分
8時間20分
8時間30分
8時間35分
8時間40分
8時間45分
8時間50分
9時間
9時間5分
9時間10分
9時間15分
9時間20分
9時間30分
9時間40分
9時間45分
9時間50分
10時間
10時間10分
10時間30分
10時間40分
10時間45分
11時間
11時間10分
11時間30分
12時間
12時間30分
13時間
13時間30分
13時間45分
14時間
14時間30分
15時間
15時間30分
16時間
0
13
・従事した現場の工期(指示された日数
日、実際の完了日数
日)
指定された工期について、回答数が多い日数は 30 日(4.4%)、45 日(4.0%)
、40 日(3.9%)、
1 日(3.7%)、20 日(3.1%)が上位であった。
図表 1-18
工期指示日数
度数
構成比
度数
構成比
度数
構成比
度数
構成比
0
1
0.1
12
4
0.3
25
19
1.2
75
1
0.1
1
58
3.7
13
4
0.3
28
1
0.1
80
2
0.1
2
37
2.4
14
24
1.5
30
69
4.4
90
15
1
3
26
1.7
15
18
1.2
35
10
0.6
100
5
0.3
4
22
1.4
16
1
0.1
40
61
3.9
120
5
0.3
5
26
1.7
18
2
0.1
45
62
4
150
1
0.1
6
14
0.9
20
49
3.1
50
23
1.5
180
7
0.4
7
31
2
21
5
0.3
60
45
2.9
420
1
0.1
8
3
0.2
23
2
0.1
65
2
0.1
730
1
0.1
10
28
1.8
24
3
0.2
70
4
0.3
865
55.6
1,557
100
na
総計
図表 1-19
工期指示日数(10 日区分)
10 日未満
10 日以上 20 日未満
20 日以上 30 日未満
30 日以上 40 日未満
40 日以上 50 日未満
50 日以上
na
総計
集計
構成比
218
81
79
79
123
112
865
14.0
5.2
5.1
5.1
7.9
7.2
55.6
1,557
100.0
10 日区分でみると、「10 日未満」(14.0%)が最も
多く、次いで「40 日以上 50 日未満」(7.9%)、
「50
日以上」(7.2%)となっている。
14
実際の完了日数は、回答数が多い日数は「1 日」
(3.9%)、
「30 日」
(3.3%)、
「40 日」
(3.2%)、
「20 日」
(2.8%)、
「60 日」
(2.8%)、
「2 日」
(1.9%)、
「10 日」
(1.9%)、
「25 日」
(1.9%)、
「45
日」(1.9%)が上位であった。
図表 1-20
完了日数
度数
構成比
度数
構成比
度数
構成比
1
61
3.9
15
12
0.8
35
2
29
3
24
1.9
16
4
0.3
1.5
17
1
0.1
4
26
1.7
18
6
0.4
42
2
5
15
1
19
2
0.1
44
1
度数
構成比
24
1.5
80
3
0.2
38
2
40
50
0.1
85
1
0.1
3.2
86
1
0.1
0.1
90
16
1
0.1
100
1
0.1
6
18
1.2
20
43
2.8
45
30
1.9
120
5
0.3
7
26
1.7
21
4
0.3
46
2
0.1
130
2
0.1
8
2
0.1
22
3
0.2
48
1
0.1
135
1
0.1
9
6
0.4
23
2
0.1
50
26
1.7
150
5
0.3
10
29
1.9
24
4
0.3
55
2
0.1
180
6
0.4
11
1
0.1
25
30
1.9
60
43
2.8
188
1
0.1
12
5
0.3
27
2
0.1
65
4
0.3
200
1
0.1
13
3
0.2
31
1
0.1
67
1
0.1
410
1
0.1
14
12
0.8
32
4
0.3
68
1
0.1
28
8
0.5
33
1
0.1
70
3
0.2
na
30
52
3.3
34
1
0.1
75
2
0.1
総計
図表 1-21
730
1
0.1
881
56.6
1,557
100
完了日数(10 日区分)
度数
構成比
207
13.3
10 日以上 20 日未満
75
4.8
多く、次いで「50 日以上」(8.2%)、
「20 日以上 30
20 日以上 30 日未満
96
6.2
日未満」
(6.2%)、
「40 日以上 50 日未満」
(5.5%)、
「30
30 日以上 40 日未満
85
5.5
日以上 40 日未満」(5.5%)、「10 日以上 20 日未満」
40 日以上 50 日未満
86
5.5
50 日以上
127
8.2
na
881
56.6
1,557
100.0
10 日未満
総計
図表 1-22
「指示日数」-「完了日数」
10 日区分でみると、「10 日未満」(13.3%)が最も
(4.8%)となっている。
工期について、指示された日数が完了日数に
度数
構成比
間に合ったという回答は 54.6%(344)であり
指定工期以上
ちょうど
指定工期内
133
344
153
21.1
54.6
24.3
最も高かった。一方、期日を過ぎたという回答
計
630
100.0
は 21.1%(133)であり、期日内に完了させた
という回答の 24.3%(153)が若干上回った。
15
図表 1-23
「指示日数」-「完了日数」
集計
構成比
集計
構成比
-174
-165
-50
-40
-30
-25
-22
-21
1
1
1
2
3
1
1
2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.2
0.1
0.1
0.1
-20
7
-15
8
-14
-10
-8
-7
-6
-5
-4
-3
1
11
3
2
4
39
5
9
0.1
0.7
0.2
0.1
0.3
2.5
0.3
0.6
0.4
-2
14
0.5
-1
18
・現場作業は何人で行いますか
図表 1-24
度数
471
915
171
1,557
構成比
30.3
58.8
11.0
100.0
構成比
59.7
16.2
24.0
100.0
構成比
0
1
2
3
4
5
7
8
344
39
24
9
6
30
1
2
22.1
2.5
1.5
0.6
0.4
1.9
0.1
0.1
13
15
20
25
30
38
60
na
1
6
5
1
1
1
1
927
0.1
0.4
0.3
0.1
0.1
0.1
0.1
59.5
0.9
9
2
0.1
総計
1,557
100
1.2
10
24
1.5
□複数(2人以上)で作業
と高く、1人は 30.3%(471)であった。
□1棟ごと
図表 1-25 現場請け棟数
度数
930
253
374
1,557
集計
現場作業は、「2人以上」で行うケースが 58.8%(915)
・現場は何棟ごと請けますか
現場請け棟数
1棟ごと
2棟以上
na
総計
構成比
□1人で作業
現場作業人数
現場作業人数
1人
2人以上
na
総計
集計
□複数(2棟以上)ごと
現場を請け負う棟数は、「1棟ごと」が 59.7%(930)で高
く、「2棟以上」は 16.2%(253)だった。
3.賃金・単価について伺います
・賃金・単価の支払い方法、金額は次のいずれに該当しますか。該当する金額も記入し
て下さい。
□日給(
円/日)
□出来高(
円/坪)又は(
円/棟)
図表 1-26 支払方法
支払方法
日給
出来高(坪)
出来高(棟)
na
総計
度数
558
405
119
475
1,557
構成比
35.8
26.0
7.6
30.5
100.0
賃金・単価の支払い方法は、日給が最も高く 35.8%(558)、
次いで出来高/坪が 26.0%(405)、最も低いのは出来高/棟
の 7.6%(119)だった。
16
日給、出来高/坪、出来高/棟の賃金・報酬
図表 1-27 日給の額
1 万円未満
1 万円以上 1.5 万円未満
1.5 万円以上 2 万円未満
2 万円以上 2.5 万円未満
2.5 万円以上
na
度数
構成比
29
126
274
75
14
5.2
22.6
49.1
13.4
2.5
40
7.2
558
100.0
額をそれぞれみてみると、日給では、
「1.5 万円
以上 2 万円未満」が 49.1%(274)と半数近く
を占め、次いで「1 万円以上 1.5 万円未満」が
22.6%(126)、「2 万円以上 2.5 万円未満」が
13.4%(75)となっている。日額 2 万円未満が
76.9%を占めている。
次に、出来高/坪の額は「3 万円以上 4 万円未
図表 1-28 出来高/坪単価の額
度数
構成比
満」が 15.1%(61)、次いで「2 万円以上 3 万円
1 万円未満
1 万円以上 2 万円未満
2 万円以上 3 万円未満
35
25
58
8.6
6.2
14.3
未満」が 14.3%(58)、「1 万円未満」が 8.6%
3 万円以上 4 万円未満
61
15.1
「4 万円以上 5 万円未満」および「5 万円以上」
4 万円以上 5 万円未満
17
4.2
5 万円以上
17
4.2
192
47.4
405
100.0
na
図表 1-29 出来高/棟単価の額
出来高/棟単価の額
20 万円未満
20 万円以上 30 万円未満
30 万円以上 40 万円未満
40 万円以上 50 万円未満
50 万円以上 60 万円未満
60 万円以上 70 万円未満
70 万円以上 80 万円未満
80 万円以上
na
度数
構成比
39
7
8
7
6
18
10
17
32.8
5.9
6.7
5.9
5.0
15.1
8.4
14.3
7
5.9
119
100.0
(35)、
「1 万円以上 2 万円未満」が 6.2%(25)、
がそれぞれ 4.2%(17)となっている。
次に、出来高/棟単価は、「20 万円未満」が
32.8%(39)と最も高く、次いで「60 万円以上
70 万円未満」が 15.1%(18)、「80 万円以上」
が 14.3%(17)、「70 万円以上 80 万円未満」が
8.4%(10)、
「30 万円以上 40 万円未満」が 6.7%
(8)、「20 万円以上 30 万円未満」が 5.9%(7)、
「40 万円以上 50 万円未満」が 5.9%(7)、「50
万円以上 60 万円未満」が 5.0%(6)となってい
る。
・上記の賃金・単価は指値ですか
図表 1-30 指値
指値
はい
いいえ
na
総計
度数
580
254
723
1,557
□はい
□いいえ
賃金・単価が指値である(「はい」
)と回答したのは 37.3%(580)
構成比
37.3
16.3
46.4
100.0
で、「いいえ」が 16.3%(254)であった。
17
・支払いの締め日・支払日は決められていますか
→【はいの場合のみ回答】 締め日は(
□はい
日)、支払いは(当月
□いいえ
日又は翌/翌々月
日)
支払いの締め日・支払日の決定については 77.5%(1,206)が「はい」と回答し、高い割合
を示している。締め日は「30 日」が 40.5%(489)で最も高く、次いで「20 日」(23.3%)、
「25
日」(11.9%)の順である。支払い月は、
「翌月」が 45.9 %(714)で最も高く、次いで「当月」
の 21.0 %(327)が高い。また、
「翌々月」もわずかであるが 3.0 %(46)あった。支払日は「30
日」が 24.7 %(385)で最も高く、次いで「10 日」10.4 %(162)、「15 日」7.5 %(116)、「5
日」7.3 %(113)、「20 日」6.9 %(107)、「25 日」6.0 %(94)の順で高い。
図表 1-31 締め日・支払日の決定
はい
いいえ
na
総計
度数
1,206
82
269
1,557
図表 1-33 支払い月
当月
翌月
翌々月
na
非該当
総計
度数
327
714
46
388
82
1,557
図表 1-32 締め日
構成比
77.5
5.3
17.3
100.0
構成比
21.0
45.9
3.0
24.9
5.3
100.0
度数
構成比
3
1
0.1
18
1
0.1
28
4
0.3
5
8
0.7
20
281
23.3
30
489
40.5
度数
構成比
度数
構成比
6
1
0.1
24
2
0.2
31
8
0.7
10
40
3.3
25
144
11.9
na
112
9.3
15
109
9.0
26
1
0.1
1,206
100.0
16
1
0.1
27
4
0.3
図表 1-34 支払日
1
2
3
5
6
8
10
11
度数
23
4
3
113
12
2
162
4
構成比
1.6
0.3
0.2
7.7
0.8
0.1
11.0
0.3
18
12
14
15
16
18
19
20
21
度数
2
1
116
8
8
1
107
2
構成比
0.1
0.1
7.9
0.5
0.5
0.1
7.3
0.1
23
25
26
27
28
30
31
na
度数
2
94
4
5
12
385
11
394
構成比
0.1
6.4
0.3
0.3
0.8
26.1
0.7
26.7
総計
1,475
100.0
・1棟の賃金・単価の支払い回数は次のいずれに該当しますか
(□一括
1棟の賃金・単価の支払
□分割(その場合は
図表 1-35 支払回数
い回数は「一括」が
34.5%(537)で高く、「分割」
一括
分割
na
総計
は 21.3%(331)であった。さ
らに、
「分割」の場合の支払
度数
537
331
689
1,557
図表 1-36 支払:分割回数
構成比
34.5
21.3
44.3
100.0
い回数をみてみると、
「2回」
度数
構成比
2回
115
34.7
3回
4回
5回
77
20
1
23.3
6.0
0.3
0.3
7回
1
は 34.7%(115)で最も高く、
「3回」が 23.3%(77)と続いて
12 回
2
0.6
いる。
na
115
34.7
総計
331
100.0
・材料・副資材の自己負担はありますか
□あり
→【ありの場合のみ回答】
回))
自己負担は
□なし
円/棟
材料・副資材の自己負担は「「なし」が 37.1%(577)で高く、
「あり」は 23.3%(363)であっ
た。
材料・副資材の自己負担額をみると、
「5万円未満」が 7.8%(121)で最も高い。一方、わ
ずかだが「15 万円以上」という高額な額も 1.3%確認された。
図表 1-38
図表 1-37 材料・副資材自己負担
あり
なし
na
総計
度数
363
577
617
1,557
構成比
23.3
37.1
39.6
100.0
材料・副資材自己負担額(5万円単位)
度数
構成比
10万円以上15万円未満
15万円以上
27
21
7.438
5.785
5万円以上10万円未満
36
9.917
5万円未満
na
121
158
33.33
総計
363
100
43.53
4.仕事をした会社のことについて伺います
・工事「不良」など瑕疵補修費の徴集はありますか
→【ありの場合のみ回答】□預託金(
図表 1-39
あり
なし
na
総計
瑕疵補修費の有無
度数
174
748
635
1,557
構成比
11.2
48.0
40.8
100.0
図表 1-40
万円)
瑕疵補修費の
徴収の仕方
度数 構成比
預託金
工事高
43
67
24.7
38.5
na
64
36.8
174
100.0
総計
19
□あり
□工事高に応じて(
□なし
%)
瑕疵補修費の徴集について、回
答は「あり」が 11.2%(174)、「な
し」が 48.0%(748)となっており、
半数近くが瑕疵補修費の徴集がな
いと回答した。
また、瑕疵補修費の徴集を「あり」と答えた場合、その徴集の仕方について、回答は「工
事高」が 38.5%、「預託金」が 24.7%であった。
預託金の場合の金額をみると、「2万円以上3万円未満」が 32.6%(14)と最も多く、「1
万円未満」と「3万円以上4万円未満」が 20.9%(4)、「4万円以上」が 16.3%(7)と続いて
いる。
瑕疵補修費の徴集について工事高に応じて支払うと答えた中では、「4%以上」が
22.4%(15)が最も多く、次いで「1%未満」が 13.4%(9 人)、
「1%以上2%未満」が 11.9%(8)、
「2%以上3%未満」が 3.0%(2 人)であった。
図表 1-41
図表 1-42 工事高(%)
預託金(万円)
度数
1万円未満
1万円以上2万円未満
4
9
9.3
20.9
2万円以上3万円未満
14
32.6
3万円以上4万円未満
9
20.9
4万円以上
7
16.3
43
100.0
総計
度数
構成比
9
8
2
7
13.4
11.9
3.0
10.4
4%以上
15
22.4
na
26
38.8
総計
67
100.0
構成比
1%未満
1%以上2%未満
2%以上3%未満
3%以上4%未満
・「不良」工事の場合のさかのぼり期限はありますか □あり(
年)□なし
→【ありの場合のみ回答】その場合、工事費用(材料・工賃)は誰が負担しますか
※東京都連のアンケート票には(材料・工賃)の記述なし。
「不良」工事のさかのぼり期限についての回答は、「あり」が 25.8%(401)、「なし」が
図表 1-43 「不良」工事のさかのぼり
あり
なし
na
総計
図表 1-44
度数
401
427
729
1,557
「不良」工事のさかのぼり期限について「2年以上
構成比
25.8
27.4
46.8
100.0
3年未満」が 10.2%(41)と最も高く、次いで「1年以
上2年未満」が 7.7%(31)、「5年以上」が 7.0%(28)、
「3年以上4年未満」が 4.5%(18)、「1年未満」が
1.7 %(7)であった。「永年」と言う回答も1名いた。
さかのぼり年数
度数
構成比
1年未満
1年以上2年未満
2年以上3年未満
3年以上4年未満
7
31
41
18
1.7
7.7
10.2
4.5
4年以上5年未満
0
0.0
28
7.0
1
0.2
na
275
68.6
総計
401
100.0
5年以上
永年
27.4%(427)であった。
工事費用の負担者は、
図表 1-45
不良工事対応
会社
自己
「 自 己 負 担 」 が
度数
構成比
163
179
40.6
44.6
44.6%(179)と最も多く、
「 会 社 負 担 」 が
22
5.5
40.6%(163)、「預託金」
会社+自己
4
1.0
が 5.5%(22)であった。
自己+預託
1
0.2
32
8.0
401
100.0
預託金
na
総計
また、
「会社負担」ある
いは「預託金」と「自
己負担」の組合せもわ
ずかながらみられた。
20
・工期に間に合わない場合はありましたか
□あった
□ない
→【あった場合のみ回答】 その場合の対応は次のいずれに該当しますか
□会社が作業員を手配 □自分で作業員を手配 □そのまま・何もせず
→【自分で作業員を手配する場合のみ回答】 その際の費用負担は1人工当たりいくらですか
□自己負担(
)円/日
□手間返し
工期に間に合わなかったことの有無について回答数は、
「あった」が 19.9%(310)、
「ない」
が 34.3%(534)と、約2割の回答者が工期に間に合わないことがあったと回答した。
また、工期に間に合わなかった場合の作業員の手配について、回答数は「自分」が
48.7%(151)ともっとも高く、次いで「会社」が 35.2%(109)、「会社+自分」は 7.7%(24)、
「そのまま」が 6.5%(20)で、「自分+そのまま」が 1.0%(3)、「会社+そのまま」が 0.3%(1)
の順であった。
さらに、自分で手配する場合、「自己負担」が 65.7%(117)、「手間返し」が 15.7%(28)、
「自己負担」と「手間返し」の両方と答えたのは 9.0%(28)であった。
加えて、工期に間に合わない場合の自己負担額について、「2万円以上3万円未満」が
35.3%(47)ともっとも高く、次いで「1万円以上2万円未満」が 23.6%(35)、
「3万円以上」
が 0.5%(2)、「1万円未満」が 0.1 %(1)であった。
図表 1-47
図表 1-46
工期に間に合わないこと
度数 構成比
あった
310
19.9
ない
534
34.3
na
713
45.8
総計
1,557
100.0
超過への対応
度数
構成比
109
151
35.2
48.7
そのまま
20
6.5
会社+自分
24
3
1
2
7.7
310
100.0
会社
自分
自分+そのまま
会社+そのまま
na
総計
図表 1-48
自己負担
手間返し
自己+手間
na
総計
自分で手配する場合
度数
117
28
16
17
178
図表 1-49
構成比
65.7
15.7
9.0
9.6
100.0
21
1.0
0.3
0.6
自己負担額
度数
構成比
1万円未満
1万円以上2万円未満
2万円以上3万円未満
3万円以上
1
35
47
2
0.8
26.3
35.3
1.5
na
48
36.1
133
100.0
5.その他の事項
・仕事を請ける場合に条件となっている資格は次のうちどれですか。当てはまるものに
全てチェックして下さい。
□木造建築物の組立等の資格
□玉掛け作業主任者の資格 □足場作業主任者の資
格
資格の保有状況について、
「木造建築物の組み立て等」は 16.4%(256)、
「玉掛け作業主任
者」が 17.5%(203)、「足場作業主任者」が 17.0%(265)であった。
図表 1-50
あり
na
総計
木造建築物の
組立等の資格
度数 構成比
256
16.4
1,301
83.6
1,557
100.0
図表 1-51
あり
na
総計
・工事保証人の有無
玉掛け作業主
任者の資格
度数 構成比
275
17.7
1,282
82.3
1,557
100.0
□あり
図表 1-52 足場作業主任者の
資格
度数 構成比
あり
265
17.0
na
1,292
83.0
総計 1,557
100.0
□なし
※東京都連のアンケートのみの質問項目
図表 1-53
工事保証人の有無
度数 構成比
あり
81
5.2
なし
232
14.9
na
490
31.5
総計
803
51.6
工事保証人の有無(n=803)については東京版と北海道版の
みの質問項目であり、回答数が少なくなっている。
「あり」が
5.2%(81 人)、
「なし」が 14.9%(232 人)であった。
・労災保険の加入確認
・建退共証紙の貼付の有無
・会社負担の補償制度・保険の有無
□一人親方□特別加入□なし
□あり □なし
□あり □なし
労災保険の加入確認について回答は、
「一人親方」が 35.9%(559 人)、
「中小事業主特別加
入」もしくは「特別加入」が 14%(218 人)、
「なし」が 7.7%(120 人)、
「一人親方」及び「特
別加入」の両方が 2.2%(35 人)であった。
建退共証紙の貼付の有無についての回答数は、「あり」が 8.0%(124 人)、「なし」が
40.2%(626 人)であった。
会社負担の保証制度・保険制度の有無について回答数は、
「あり」が 14.8%(230 人)、
「な
し」が 33.5%(522)であった。
図表 1-54
労災保険の
加入確認
労災保険
度数 構成比
一人親方
559
35.9
特別加入
218
14.0
なし
120
7.7
一人+特別
35
2.2
na
625
40.1
総計
1,557
100.0
図表 1-55 建退共証紙
の貼付の有無
度数 構成比
あり
124
8.0
なし
626
40.2
na
807
51.8
総計 1,557
100.0
22
図表 1-56
有無
会社負担の補償制度の
度数
あり
なし
na
総計
230
522
805
1,557
構成比
14.8
33.5
51.7
100.0
6-1.組合に対する要望など(自由記述)
組合に対する要望については、88 人から主に次のような意見項目が寄せられた。
「対価」
(15)、「組合運営」(13)、「アンケート」(11)、
「企業交渉」(8)、「掛け金」(6)、「福利厚
生」
(5)、
「仕事探し」
(5)、
「企業」
「人材育成」
「振込」
(各 2)、
「組合費」
「契約」
「現場改
善」「工期」
「講習会」「下請構造」「税金」「働き方」「政治・大手への不満」(各1)
、その
他(7)である。
項目
回答内容
賃上げを願います。
安すぎる。
坪単価が安すぎる!!
単価高い。
この調査で賃金が上がるのでしょうか?
賃金のアップで皆が豊かになれる様に。
契約時と給料の支払いが変わって 1 回払いから、出来高に変わり生活苦になった。
組合等で賃金の限度をきめてほしいです。
15
対価
工事費が安い。
材料支給の時、まだ前の材料があるのに次々と(相手形独自)のを多目に送ってくるので、その分手間代か
ら引かれているので日当が安くて 1 日 13000 位です。
手間賃金の割にはやることが多すぎる
賃金、単価の明細が無く一式なので、単価が追加分の値がわからない。着工日の日付によっては第一回
目の支払いが翌々月になることもあり、遅すぎる。
最低賃金を上げて欲しい
賃金の底上げ。現状、30 年前より低単価になっている
工事単価があまりにも安すぎて、このままでは生活が成り立たない。ハウスメーカー等に要望してほしい
(単価 up)。
もっとしっかりやってほしい.
組合では良く面倒を見てくれました。
ていねいな事務処理に感謝してます
困った時にすべての事に対応できる組合になってほしい。みんなそう思えれば組合員が増えると思う。
沢山有りますがどうも何事も成立しないので大変残念でなりません。なか力不足なのでしょうかそれとも成
寛不足なのか?
書記が多い。へらせ
いつも積極的な御活動有難うございます。活動内容に少しでも御協力できる様心掛けております。今後共
宜しく御願い致します。
13
組合運営
やる事多すぎ
いつも御世話になりありがとう御座居ます。電話おたい(ママ)とてもしんせつです。これからもよろしくお願
い致します。
今は大工がだんだん少なくなり新築はほとんどないと思います。保険料も安いし組合に対してはなにもあり
ません。事務所もよくしてくれるし困った時にはすぐに組合から補償金がするおりまし(死亡した時は助かり
ます)
ストレスを溜めないで伸び伸びと生業に従事し、その明るい雰囲気をいろんな活動に反映させて楽しませて
下さい。
要望や意見を言っても無駄なので書きません
特に期待していない
組合にお願いする事はもう少し深く調査して下さい 組合員又は職人等等全体 3 割~ぐらい仕事してると思
います。
11
アンケート
もっと分かりやすい調査票にしてもらいたい。
アンケート作成時にツリー構造で、細かく分けていただかないと答えにくい。会社も二社あれば、各各違い
がありますので、以前建設省が出したアンケートを参考にしてより詳しくすれば。
23
このアンケートは大工用ですよね!!書きづらい!!私は電工ですが、組合員は大工だけですか?もう少
し考えて下さい。
アンケートについての内容は作業員関係である。設計技士及び監督についても考慮して下さい
このアンケート自体色々な業種のある中で、結構チグハグな所が多い。
リフォーム会社に対する回答欄が欲しい。リフォーム会社で働いている職人さんはいっぱいいます。
この設問は基本大工さんでしょうか?当てはまらない箇所が多いです。自由に書けるように。
このアンケート記入しづらい。答えにくい内容だけど、我々の仕事等の状況をちゃんと理解してないからだと
思う。もっと我々に歩みよってほしい。
是非会社に賃金調査をしてほしいです。
前回、今回のような、実態調査を基に、労働条件の改善に協力して欲しい。
企業に弱腰。
職人は会社に対して下請で立場が弱いため、組合が賃金交渉など職人にかわってやってほしい。(ストライ
キなど)
手間のこうしょう
組合でもっと深く追究して下さい 職人は会社何事も言えないのです。いうとすぐ首になります 命がけで追
究してください
8
企業交渉
もっと強く会社側に意見して欲しい。職人の地位向上のため。組合に入っていても、何のメリットがあるのか
わからない。組合にはもっと存在意義の大きさを示してほしい。
少しでも1日も早く大きい交渉をはじめてほしい。
ハウスメーカーの仕事なのに現場ごとに単価が変わったりしている(ほとんどが減額)。一人親方の立場で
は、交渉すらできない現状です。組合で、ハウスメーカーに単価設定金額を開示するよう働きかけて欲し
い。
仕事量に対し手間がない。消費税 10%になり今後の仕事が心配です。手間がない(少ない)ので大手ビル
ダーに話し合いの場を持ってほしい。
保険治療の負担金を安くしてほしい。20%負担に。
一人親方の月々の掛金を、もう少し低くしてほしい。家族が多いのと支払いが多く払えなくなる時があり困
る。
6
掛金を低く
保険のお金が高い。
労災保険の金額が高い
保険料が高い。
保険料を安くしてほしい。あまり医者にかからない人に少し返還とか。
現在小さな会社従わしています。会社は土建組合に入っています(埼玉)。建退共証紙の配布は本人だけで
は制度に入れないのでしょうか?
福利厚生の充実
5
福利厚生
県民共済の大工をしています。賃金の値下げはしかたないと思うが、職人に対しての福利厚生を要求して
ほしい。
建退共、内装屋は入れないと言われた。
保険料のお金を班長さんが集金しますけど、銀行引き落としにして欲しいです。班長になった時にお金を預
かっているのがとても心配です。
現物の数が少なくなりましたので、給料が少ないので大変です。
もっと組合の方でも仕事を回して欲しい!!
5
仕事探し
ここ半年は建設業の仕事はほとんどなし。今は派遣社員 95%です。
仕事を、かっこしてください
2
企業
2
人材育成
2
振込
仕事をどんどん受注して回しましょう
価格競争はしないで、自社の得意とするところを打ってほしい(目玉)。技術者をあまり粗末に扱わないよう
にしてほしい。営業される方はもう少し仕事を良く知ってオーナーに接して欲しい(知識がなさすぎる)
大手メーカーは売上げ期間に仕事が集中し現場内はドタ常態(ママ)で最悪。大工がいるのに外構工事が
始まるとトイレもなくなる 現場の仕事環境が悪くなる そして売上げが終ると仕事がなくなる。
いつも待遇の不満を言っているが、技量も向上心も劣り、あいさつもまともに出来ない業者(職人)のなんと
多いことか。こういう人達への指導を行ってもらいたい。
単価が下がっている上に仕事物建がへっていてかくほが大変です。若い人材を育てることができません。
組合が窓口になってくれればよいのですが。
組合費銀行振込にしてほしい
24
組合費銀行振込にしてほしい
1
組合費
1
契約
1
現場改善
1
工期
1
講習会
1
下請構造
1
税金
1
働き方
1
政治・大手
への不満
組合費等を下げてもらいたい。
契約取り極めの統一様があれば幸いです。
現場をやりやすくするよう要望してほしい
工期が少ない。作業者を人間と思っていない。
地域工務店が世の中の大手についていけるような講習会をやってほしい。
3 次ではどうにもならない
税金対策
一人親方という実質的に非正規雇用である働き方を容認し続けられる社会情勢ではないと思います。
政治の側から大型公共事業の前倒しをして大手が住宅から引き上げて欲しい。
引退を考える歳なので請負工事はしておりません。体に習った仕事をしておりますので!!
手間請です。高年齢ですのであまり仕事が少ないですが何とかやっています。
組合員の毎日が楽しく安全に笑顔で作業出来るように・・・出来るかな・・・・・?!!
7
その他
下請けではなく仕事を出す方です。但しリフォーム中心。
多忙
町場しかやっていませんのでこの質問には答えられません。
昭和工務店
6-2.会社の運営でおかしい、または気になるところ(自由記述)
「会社の運営でおかしい、気になるところ」についての自由回答は、
「対価」
「費用」
「工期」
「会社」
「交渉」
「作業」
「下請関係」
「仕事の空き」
「技能育成」など、約 118 の意見が寄せ
られた。
作業員なのでくわしくは分かりませんが、居宅の塗り替えですが日本ペイントの下請でどんぶり勘定で1件
30 万くらいで材料費で 10 万円ぐらい必要で 24~5 人くらい人工がかかります。赤字になります。仕事がな
いのでしかたなく社長はやってるみたいです。セキスイ自体の受金額は 300 万~400 万らしいです。
賃金が安いのにマイナス受注が多すぎる。例えば、補修代、床鳴りなど。
職人の技にそれなりの賃金支払いを求める。
意味がなく単価が下がるところ。
現場の手間が締日まで分からない。坪単価が安すぎる。
賃金が安い。
単価、補修費関係
軒天下地工事が実質タダ。無料工事の増加。
職人の手間を下げること、手間をかけさせることばかりを考えている。
33
対価
手間賃が安いのと、消費税込はおかしいと思います。
手間賃が安いと思います。消費税込はおかしいと思います。
仕事がめんどうになって来ているのに、手間が上がらない事。
単価が低い。工期がない。経費がかかる。でも会社は泣かないで、自分の取り分を取って職人に渡す。
単価が安い
家のグレードが上がっても売値が変わらない。
単価が安すぎ。
単価、低い!
1 人工 25000 円は必要です!がんばりましょう!!もっと権利を主張できないものでしょうか?誇りを持って
仕事しています!
単価が安いです。
単価が安すぎる
25
賃金が安い
ギス補修のひょうがかんとくによってさまざまちがう 2.5 万~4500 の間で差がある。営業所によってアフタ
ー工事の手間をかってに引いてしまう。一棟 69 万の手間で 2 年間のアフター保障するのはおかしい。(自
分が工事した現場はタダでやらされる
大手の言い値になるしかない時が多い。
後期の組み立てや単価決めなど
単価が安い、仕事に見合っていない、仕事がよく続かなくなる、工期と仕事内容があっていない
ハウスメーカーの一次下請け会社に所属していますが、発注書が、一次下請け会社が操作して職人に渡
すため、実際の手間もわからず、ただ毎年下がる一方です。メーカーが単価を職人に開示して、不公平の
ない賃金がもらえればと願っています。
安い
分業化にともない、5000円引かれれば、分業された業者に4500円しか支払いがないというグレーゾーン
があります。
遅い人早い人、早い人に合わせて単価を決めている様な気がする。早い人は残業などして、自分で自分の
首を絞めている。\25000 普通一般の人は AM8:00PM6:00 までで約 1800 位ですが年々単価がさがる、安
くなれば、それに合わせて、早い人はさらに残業などして工期を間に合わせる。だから単価が安くなる一方
です。自分勝手な事はやめてほしいです。会社運営もおかしいです。
特にないけど、安い。大変。
賃金が安い
工事が、どんどん安すくなっている。心配です もう限界
手間が安い
経費が出ない。安い。工期がおかしい。交通費が出ない。
管理費を 1 割引かれています。
安全衛生費の名目で労災掛け金同等の額を引かれます。
わずかですが、金物(ロール針、ピンネイル、ビス)等の職人持ちというのがある。
内装の場合は、ほとんどが材料屋が間に入っているため、職人は材料屋の指値になります。材料屋も装飾
屋の言いなりのようです。
図面上での面積の積算の為実際の面積が違う事が多すぎるのに追加の予算は出ても材料代金くらいにし
かならない。
CAD 明細書を見せてくれないこと。
細かい造りの時に単価がでない。遠い現場の時ガソリン代が出ない。遠い現場の時は工務店から別途もら
ってほしい。
25
費用
従業員の保険は会社負担にし、保険や退職などの充実も検討が必要。
問 5 に関する件。1 棟につき 2 万円が差引かれて支払われるか工事完了後いつになったら支払われるの
かさっぱり分からない。
近年では複雑な内容の工程も図面上に記載されているものは全て手間請金額に含まれているので負担が
多い。
保証工事費が 1 棟につき 20000 円を引かれ、遣り放題 5000 円も大工に請求し引かれる。又、協力会費と
して 1000 円単位の端数を毎日相殺される。1 年にしたら相当な金額になる。
安全協力費という名目で 1.5 万円ひかれています。何につかっているのでしょうか。手間がさがるとき、会社
と我々で温度差があり、大幅に手間が下げてきます。
ゴミの持ち込みなので処分代金をいくらか取られることがある。
税込で消費税を引かれる。
標準的な工事以外の(追加工事含む)代金が支払われない。
手伝いでいっているのにほぼ自分の道具で仕事をしている
知らない間に、手間請けなのに、一部材料が買い取りになっていたり、品質より工期、高所作業は 65 歳ま
でと会社の方針なのに、実際は 70 歳以上でも会社は黙認
2011 年にアーネストワンをやった時、駐車場に車を置かなかった人がいて、3万円の請求されて1万円の
罰金を何人も払っている。空き缶のゴミが落ちていて、一棟分で全員連帯責任で 100 円の罰金を払った人
もいた。罰金は本社まで支払いに行かせていた。
2年間5万円(一棟に付)を補償金としてとられているが、続けてやっている人は大金になるのでそれほど
取らなくても良いのでは?
消費税がもらえない
私は今の会社に 15 年位いますが、なんの保険だか分からない保険代が引かれます出面 100 円位。自分で
労災保険には必ず入れと言われます。私の場合、年間で 8 割がリフォームです(手間請です。)私、材料、
26
金物全部一式持たされます。現地で仕事が増えても金額は追加になりません。材料費、手間、経費 3 重損
です。大工さんだけで 20 人位います。組合で聞いてもらいたい。
材料費等仕入については消費税を払っているが会社に対し請求書は内税になってるので原価請求のみで
別当消費税は請求できない
安全対策費
材料が高すぎるので(建材店に対して)なんか変な感じがする
工期がない。
年間を通して仕事がまんべんになく、現場の工期が短すぎる。
工期が短すぎる。日当の額が低すぎる。体がボロボロになり病院ばかり行くようになった。
11
工期
すみません。ずい分前のことであり、ただ工期が短く大変だったとくことです。
仕事は工期なし手間なし でも最高の仕上をしろ、そんな賃金は出てない。ハウスメーカーの仕事はわから
ないようにどこかで手抜きする以外にない。手間に合う仕事は出来ない。
設計段階(設計士が外注)内合せ不足です。(設計~確設申請)までの費用(12 万~17 万位)だからだと思
うところ大です。現場着工を急ぎすぎ。内合せ、設計不足詳細図なしでの木工事へのしわ寄せ、現場の対
応に追われている現状で有ります。(管理者不在)
仕上がりのチェックがきびしすぎて毎回ほぼ手直しに行かなくてはならない。(ムリヤシダメ出しをみつける
ような、直してもわからないような場所で困る)
子会社優先で、協力工事店にはあとまわし。工期をつめて単価も下げてるような気もする。工期優先で引き
渡せばそれでいいみたいなのはどうしたものか?
ゆとりがほしい
工期 30 日に日曜・祝日も含まれているが、日曜・祝日は休めと指示。
もうすこしゆとりをもった工期で仕事をさせてもらいたい。
社員が多すぎる。(本社、委託、営業所等)
会社というか?社会がおかしい!
タマホームはおかしいの一言!
いろいろな面で会社からの一方通行。休業する側の立場を一切考えていない!!話し合う気も見当らな
い!!単価が安すぎる!!!
10
会社
売りっぱなしの営業。無理な工期でも、客の言いなり。現場まかせ
三栄建設設計のホームページを見て下さい
会社の対応がずさん。下職に、話が伝わらない。
品質より、会社の利益、職人は、会社の財産ではなく、使い捨てロボット
営業の教育が悪い、企業自体が決めた事は守れない、要求のみ増加、追加変更の工事代も支払わない
強制的な単価下落、工期の短縮等、ハウスメーカーの横暴が目立ちます。
2次下請けの為、意見が通りにくい。(足場が危なくて直しを要請しても直してくれない等)
職員にやらせるばかりで、元請の人はなにもしない。
強制的。
10
交渉
9
作業
強制的、やりすぎ、仕事がやりにくい。
監督の態度に振り回され、動物扱いする様な指示をするのが頭に来る。監督が悪いのに大工が悪い風に
言いがかりをつける。休みがまったくなく家族内もメチャクチャになり、日祝も早朝から遅晩まで働かされ
て、賃金も全く割に合わない。工期の短すぎも納得いかない。
会社の運営はとにかくやりたい放題の関じです。とにかく職人などまともな人間扱いをしてくれません。単
価、賃金等等は全部会社のいいなりです。だからどんどん単価下がる一方です。仕事がないためですね。
早く景気が良くなり仕事が町にあふれるようになれば自然に手間も上ります。
会社の事でもおかしいことだらけです。100 としたら 99%おかしいですよ。組合としてもっとてっていて的に
やりまくって下さいよ もうこの業界も限界ですよ 早く手を打って下さい 命がけで取り組んで下さい 1日
でも早い方が良いです そして昔のような活気有る建設業界にして下さい
会社はいばりちらし又ワンマン経営です。われわれ職人ではどうすることも出来ません 大きいそしき、又
は組合の力でてってい的にあばいてくてさい かげながら力をお手伝いします
会社はやりたい放題の経営ぶりですね 現場の責任者であるかんとくも仕事の内容がぜんぜんわかりませ
んです とにかく職人たちを虫けら扱いでいばりちらしています 少しでもさからうと明日から仕事に来なくて
も良いと言います どうしようもないです
一人の一所長はかって好きほうだいやっている。気に入らないと仕事をさせない等、大手会社でありなが
ら、なぜそういう事が出来るのか不思議だ。
押しつけ作業が多すぎる。
27
杜撰。
やたら仕事に対して指図が多すぎる!!
安全ヘルメット、安全帯を従業員にきびしいが、施主などは普通に足場や屋根に登り、建物に入る。同じ空
間にいるのにおかしい。
現場監督の入れかわりがはげしかった。
現場監督が現場は多くかけもちしているため、めったに現場に来れない。そのため仕上がってからの変更
の指示もありこまっている。
・図面と全くちがいすぎ・値段が上がらない・会社もゼネコンも自分の仕事を職人にさせる
インチキ工事
段取りが悪いです。
中間に下請けの会社がいるのはおかしい。
言えない。ハウスメーカーにからまれる。
親会社から(ハウスメーカー)から代理工事店は 10%カットしての発注事を出すらしいがどうもおかしい 平
米数と金額仕事内用(ママ)の金額が見合わない いい仕事をすればする程赤字金額になっている
7
下請関係
会社と戦うとクビになります。単価が低い。作業が多すぎ、工期に間に合わず、赤字で、会社をやめる。
下請工事では、発注書をもらうのが遅い。だんだんサービスが下りサービス工事が多い。
会社の分譲住宅の場合、会社が客、大工が元請で事故などの責任はすべて大工の責任。あきらかに会社
のリスク回避。その上何も意見すら通らない。1 棟あたりの坪単価は 10 年前の半分ぐらい。
受注元が工務店なのでハウスメーカーは金額は出していても工務店が出してくれない。
1~2 ヶ月仕事がなくても何の連絡もない。仕事がある時は毎月会議があるけどない時は会議もなし。
解体の仕事が続かない。
4
仕事の空き
2
技能育成
解体の仕事が続かない。
公私混合が多すぎる。プライベート田有無も充実していないと意欲に欠ける。もっと仕事現場を確保して休
業日を無くす努力をしてほしい。
後継技術員、技能者の育成が公的機関による推進が望まれます。
従業員の教育に時間をかけてほしい
1
支払い
木工事完了(100%)しているのに支払が5万円程度残る(翌月払い)。
1
社保
労災の保険に加入していない元請が大半であり、請負単価は低く事故があった時は泣き寝入りです。
私の事業所では該当するところがありません。
不景気
5
その他
すべておかしい
特に期待していない
会社とはどこの会社?表でチェックした会社とか言ってもらわないとわからない。
28
第2章
2-1
職種別集計
職種構成
職種別構成は全体では「大工」が 56.7%で最も
図表 2-1
職種構成
高く、それに続いて「設備」14.1%、
「内装」13.0%、
回答数
構成比
「電工」9.2%、
「塗装」7.0%が続く。なお、ここ
大工
569
56.7
では「その他」、na(無回答)は除外して集計し
設備
142
14.1
ている。
電工
92
9.2
塗装
70
7.0
東京では働き方についての設問がなく、また回
内装
131
13.0
答数が少ないため、あくまで参考データであるこ
総計
1004
100.0
とをふまえ、職種別に働き方をみてみると、全体
職種別の働き方(参考)
では「一人親方」が 35.8%で最も高く、次いで「手
図表 2-2
事業主 常用 手間請 一人親方 総計
28
44 118
115
305
大工
9.2 14.4 38.7
37.7 100.0
18
24
5
19
66
設備
27.3 36.4 7.6
28.8 100.0
9
5
3
11
28
電工
32.1 17.9 10.7
39.3 100.0
7
6
4
7
24
塗装
29.2 25.0 16.7
29.2 100.0
14
9
16
21
60
内装
23.3 15.0 26.7
35.0 100.0
76
88 146
173
483
総計
15.7 18.2 30.2
35.8 100.0
2-2
間請」が 35.8%で高い。
職種別では「大工」は「手間請」
(38.7%)、
「一
人親方」(37.7%)、「設備」は「常用」(36.4%)、
「一人親方」(28.8%)、「電工」は「一人親方」
(39.3%)、
「事業主」
(32.1%)、
「塗装」は「事業
主」(29.2%)、「一人親方」(29.2%)、「内装」は
「一人親方」(35.0%)、「事業主」(23.3%)がそ
れぞれ高い。
職種別の年齢・経験年数
職種別の年齢構成は、全体では 40 歳代(24.5%)が最も高く、僅かな差であるがそれ
に 60 歳代(23.9%)、50 歳代(22.5%)、30 歳代(21.3%)が続く。
職種別では、「大工」が
50 歳代、60 歳代、「設備」
図表 2-3
が 30 歳代、40 歳代、
「電工」
が 40 歳代、50 歳代、60 歳
大工
代、
「塗装」が 40 歳代、50
設備
歳代、「内装」が 40 歳代、
電工
50 歳代でそれぞれ高い。相
塗装
対的に「大工」は中高年者
の割合が高く、それに対し
内装
総計
職種別の年齢構成
10 歳 20 歳 30 歳 40 歳 50 歳 60 歳 70 歳
代
代
代
代
代
代
以上
1
11
117
120
125
155
25
0.2
2.0
21.1
21.7
22.6
28.0
4.5
7
49
31
26
22
3
5.1
35.5
22.5
18.8
15.9
2.2
3
9
29
23
23
4
3.3
9.9
31.9
25.3
25.3
4.4
7
13
17
16
10
4
10.4
19.4
25.4
23.9
14.9
6.0
6
20
42
29
23
5
4.8
16.0
33.6
23.2
18.4
4.0
1
34
208
239
219
233
41
0.1
3.5
21.3
24.5
22.5
23.9
4.2
29
総計
554
100.0
138
100.0
91
100.0
67
100.0
125
100.0
975
100.0
て「設備」は若い従事者で構成されている。
「電工」、
「塗装」
、
「内装」は両者の中間的な構
成となっている。職種別の平均年齢は、設備 45.9 歳、大工 50.8 歳、電工 51.3 歳、塗装
47.9 歳、内装 49.0 歳で大工が最も平均年齢が高い。
職種別の経験年数構成は、全体では「10 年以上 20 年未満」の割合が 24.4%で最も高く、
次いで「20 年以上 30 年未満」が 21.5%、「10 年未満」が 19.3%で高い。
職種別では、
「大工」、「設備」が「10 年以上 20 年未満」がそれぞれ 24.1%、33.3%で
最も高いのに対し、
「電工」、
「塗装」
、
「内装」では「20 年以上 30 年未満」がそれぞれ 29.2%、
27.7%、27.4%で最も高い。
図表 2-4
10 年未満
103
19.4
25
18.9
18
20.2
13
20.0
21
17.9
180
19.3
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
2-3
職種別の経験年数構成
10 年以上 20 20 年以上 30 30 年以上 40 40 年以上 50 50 年以上
年未満
年未満
年未満
年未満
128
98
74
98
31
24.1
18.4
13.9
18.4
5.8
44
27
23
12
1
33.3
20.5
17.4
9.1
0.8
16
26
16
11
2
18.0
29.2
18.0
12.4
2.2
12
18
11
5
6
18.5
27.7
16.9
7.7
9.2
28
32
21
13
2
23.9
27.4
17.9
11.1
1.7
228
201
145
139
42
24.4
21.5
15.5
14.9
4.5
総計
532
100.0
132
100.0
89
100.0
65
100.0
117
100.0
935
100.0
職種別の契約関係
職種別に基本契約書の有無、現場ごとの契約書の有無、現場ごとの請求書の有無、現場
ごとの請求書がある場合の請求書作成者についてそれぞれみてみる。
まず、現場企業との間で取り交わす基本契約書は、全体では「あり」が 54.2%と半数以
上に及んでいる。職種別では、「大工」55.2%、「設備」60.9%、「電工」53.1%、「内装」
50.8%で基本契約書が「あり」と回答しているが、「塗装」のみそれが 39.3%と低く、6
割は「なし」と回答している。
次に現場のごとの契約書の有無は、全体では「あり」が 65.0%あり、基本契約書同様に
図表 2-5
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
基本契約書の有無
あり
273
55.2
78
60.9
43
53.1
22
39.3
64
50.8
480
54.2
なし
222
44.8
50
39.1
38
46.9
34
60.7
62
49.2
406
45.8
総計
495
100.0
128
100.0
81
100.0
56
100.0
126
100.0
886
100.0
図表 2-6 現場ごとの契約書
の有無
あり なし
総計
375
145
520
大工
72.1 27.9 100.0
87
47
134
設備
64.9 35.1 100.0
49
34
83
電工
59.0 41.0 100.0
26
31
57
塗装
45.6 54.4 100.0
58
63
121
内装
47.9 52.1 100.0
595
320
915
総計
65.0 35.0 100.0
30
半数以上を占めている。職種別
では「大工」では「あり」が
72.1%と他の職種に比べもっと
も高い。一方、「塗装」、
「内装」
はそれぞれ 45.6%、47.9%と半
数にも至っていない。
さらに現場ごとの請求書の有
無についてみてみると、全体で
は 76.9%が「あり」と回答して
おり、基本契約書、現場ごとの
契約書に比べ高い割合を示して
いる。職種別では「電工」88.1%、「設備」81.0%、「内装」76.6%、「大工」75.3%、「塗
装」65.4%の順で「あり」の割合が高く、5職種ともに半数以上を占めている。
しかしながら、現場ごとの請求書作成者についてみてみると、本来従事者自らが作成す
べき書面であるにもかかわらず、全体では半数以上の 56.3%が「会社」(パワービルダー
またはハウスメーカー等の従事先企業)が作成者となっている。職種別では、
「大工」60.8%、
図表 2-7
の有無
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
現場ごとの請求書
あり
388
75.3
111
81.0
74
88.1
40
65.6
95
76.6
708
76.9
なし
127
24.7
26
19.0
10
11.9
21
34.4
29
23.4
213
23.1
総計
515
100.0
137
100.0
84
100.0
61
100.0
124
100.0
921
100.0
図表 2-8 現場ごとの請求書
の作成者
自分
会社
総計
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
「設備」58.5%、「内装」
50.0%、
「電工」46.3%、
「塗
140
217
357
装」40.6%がそれぞれ「会
39.2
60.8
100.0
社」によって作成されてい
44
62
106
る。
「会社」による請求書作
41.5
58.5
100.0
成の理由は本調査では確認
36
31
67
53.7
46.3
100.0
19
13
32
社」による請求書作成が日
59.4
40.6
100.0
常化しているのであれば、
40
40
80
それは従事者の「会社」へ
50.0
50.0
100.0
279
363
642
の従属化を示唆するものと
43.5
56.5
100.0
することはできないが、
「会
しても捉えられるものであ
る。
2-4
職種別の賃金・単価
図表 2-9
賃金・単価の支払い方法
出来高/ 出来高/
日給
坪
棟
167
209
59
38.4
48.0
13.6
55
23
15
59.1
24.7
16.1
31
16
9
55.4
28.6
16.1
41
8
2
80.4
15.7
3.9
42
43
9
44.7
45.7
9.6
336
299
94
46.1
41.0
12.9
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
賃金・単価の支払い方法は、全体では
総計
「日給」が 46.1%で最も高い。次いで「出
435
100.0
93
100.0
56
100.0
51
100.0
94
100.0
729
100.0
来高/坪」が 41.0%で高く、
「出来高/棟」
は 12.9%で低い。しかしながら職種別でみ
てみると、「大工」では「出来高/坪」が
48.0%で最も高いが、
「設備」
(59.1%)、
「電
工」(55.4%)、「塗装」(80.4%)ではそれ
ぞれ「日給」が高い。
「内装」は僅かではあ
るが「出来高/坪」
(45.7%)が高い。賃金・
単価の支払方法には職種によるバラつきが
みられる。
次に「日給」賃金額、
「出来高/坪」および「出来高/棟」の単価をみてみると、
「日給」
賃金額は全体では「1万5千円以上2万円未満」が 56.2%で最も高く、それは職種別でも
同様で、それぞれ「1万5千円以上2万円未満」が高い。
31
図表 2-10
日給賃金額
1 万円以上
1万5千円
未満
29
18.2
15
32.6
8
26.7
6
15.4
5
12.2
63
20.0
1 万円未満
15
9.4
4
8.7
1
3.3
大工
設備
電工
塗装
3
7.3
23
7.3
内装
総計
図表 2-11
2
1.4
大工
設備
電工
塗装
総計
2万円以上
総計
25
15.7
6
13.0
6
20.0
5
12.8
10
24.4
52
16.5
159
100.0
46
100.0
30
100.0
39
100.0
41
100.0
315
100.0
出来高/坪の単価
1万円未満
内装
1 万5千円
以上2万円
未満
90
56.6
21
45.7
15
50.0
28
71.8
23
56.1
177
56.2
15
60.0
17
9.8
1万円以上
2万円未満
10
6.9
1
100.0
2
66.7
1
100.0
3
12.0
17
9.8
2万円以上
3万円未満
50
34.7
3万円以上
4万円未満
56
38.9
4万円以上
5万円未満
17
11.8
5万円以上
総計
9
6.3
144
100.0
1
100.0
3
100.0
1
100.0
25
100.0
174
100.0
1
33.3
1
4.0
51
29.3
56
32.2
6
24.0
16
9.2
17
9.8
「出来高/坪」単価は全体では「3万円以上4万円未満」
(32.2%)、
「2万円以上3万円
未満」(29.3%)の割合が高い。職種別では回答者数を考慮し「大工」のみをみてみると、
全体同様「3万円以上4万円未満」
(38.9%)、
「2万円以上3万円未満」
(34.7%)が高い。
「出来高/棟」単価は、全体では「50 万円以上」が 52.8%で最も高い。職種別では「出
来高/坪」単価同様に回答者数を考慮し、
「大工」のみをみてみると「50 万円以上」が 77.2%
で最も高い。
「出来高/坪」および「出来高/棟」の単価については「大工」以外の回答者
数が少ないため、これらのデータの理解には留意を要する。
図表 2-12
大工
設備
出来高/棟の単価
10万円以
10万円
上20万円
未満
未満
7
12.3
5
38.5
電工
塗装
内装
総計
1
50.0
2
25.0
15
16.9
20万円以
上30万円
未満
4
7.0
1
7.7
4
44.4
1
7.7
3
37.5
12
13.5
1
12.5
2
2.2
30万円以
上40万円
未満
3
23.1
3
33.3
6
6.7
32
40万円以
上50万円
未満
2
3.5
2
15.4
2
22.2
1
50.0
7
7.9
50万円
以上
44
77.2
1
7.7
2
25.0
47
52.8
総計
57
100.0
13
100.0
9
100.0
2
100.0
8
100.0
89
100.0
2-5
職種別の就労・就業時間
5職種の実労働
図表 2-13
実働時間
8 時間
8 時間
以上
未満
9 時間
未満
1
15
0.2
3.2
2
22
1.7
19.0
5
6.8
9
17.3
7
9
7.0
9.0
10
60
1.2
7.3
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
時間は、「大工」、
9 時間
以上
10 時間
未満
87
18.3
60
51.7
30
40.5
38
73.1
28
28.0
243
29.7
10 時間
以上
11 時間
未満
221
46.5
24
20.7
28
37.8
3
5.8
33
33.0
309
37.8
11 時間
以上
12 時間
未満
105
22.1
5
4.3
5
6.8
2
3.8
8
8.0
125
15.3
12 時
間
以上
46
9.7
3
2.6
6
8.1
0.0
15
15.0
70
8.6
総計
475
100.0
116
100.0
74
100.0
52
100.0
100
100.0
817
100.0
「内装」で「10 時
間以上11時間未
満」の割合がそれ
ぞ れ 46.5 % 、
33.0%で高く、
「設
備」、
「電工」
「塗装」
は「9時間以上 10
時間未満」の割合
が そ れ ぞ れ
51.7%、40.5%、
73.1%で高い。
また従事先企業からの作業時間の指示は、5職種とも「なし」よりも「あり」の割合が
高い。
図表 2-14 作業時間の指示
の有無
あり なし 総計
270 201
471
大工
57.3 42.7 100.0
76
41
117
設備
65.0 35.0 100.0
53
30
83
電工
63.9 36.1 100.0
39
17
56
塗装
69.6 30.4 100.0
61
47
108
内装
56.5 43.5 100.0
499 336
835
総計
59.8 40.2 100.0
図表 2-15
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
自宅から現場までの所要時間についてみてみると、全体で
は「1時間以上1時間 30 分未満」が 53.2%で最も高い。職
種別にみてみると、いずれの職種においても「1時間以上1
時間 30 分未満」が最も高く、塗装では「1時間以上1時間
30 分未満」が 72.4%で大勢を占めている。
また、大工では「1時間以上1時間 30 分未満」に次いで
「30 分以上1時間未満」が高いのに対し、設備、電工は「1
時間 30 分以上2時間未満」が高い。職種によって現場エリ
アの広がりに差があることが示唆される。
自宅から現場までの所要時間
30 分以上 1 時間以
30 分未満 1 時間未 上 1 時間
満
30 分未満
22
141
241
4.6
29.3
50.1
3
21
69
2.4
16.9
55.6
2
13
38
2.6
16.7
48.7
4
5
42
6.9
8.6
72.4
2
19
61
1.9
17.8
57.0
33
199
451
3.9
23.5
53.2
1 時間 30
分以上 2
時間未満
59
12.3
25
20.2
17
21.8
4
6.9
18
16.8
123
14.5
33
次に自宅ま
2 時間以
上
総計
での所要時間
18
3.7
6
4.8
8
10.3
3
5.2
7
6.5
42
5.0
481
100.0
124
100.0
78
100.0
58
100.0
107
100.0
848
100.0
を大工、非大
工(設備、電
工、塗装、内
装)別にみて
みると、大工、
非大工ともに
「1時間以上1時間 30 分未満」がそれぞれ 50.1%、57.2%で最も高いが、2番目に高い
のは大工が「30 分以上1時間未満」
(29.3%)、非大工が「1時間 30 分以上2時間未満」
(17.4%)で異なっている。自宅から現場までの平均所要時間をみると、大工は 58.5 分、
非大工は 65 分である。職種別の自宅から現場までの所要時間は、図表 2-13 が示すように
図表 2-16
大工
非大工
総計
2-6
職種によって異
大工、非大工別の自宅から現場までの所要時間
30 分
未満
30 分以上
1 時間未満
22
4.6
11
3.0
33
3.9
141
29.3
58
15.8
199
23.5
1 時間以上
30 分以 2 時間
1 時間 30 分 1上時間
2 時間未満 以上
未満
241
59
18
50.1
12.3
3.7
210
64
24
57.2
17.4
6.5
451
123
42
53.2
14.5
5.0
なっているが、
総計
481
100.0
367
100.0
848
100.0
それは大工、非
大工別にみてみ
ても同様の傾向
にあることが確
認された。
受注形態・工期
仕事を請ける場合の現場作業人数は、全体では「1人」が 39.0%、
「2人以上」が 61.0%
で「2人以上」の方が高い。職種別にみてみると、いずれも「2人以上」の割合が高いが、
塗装、設備の「2人以上」の割合はそれぞれ 85.0%、73.1%で他の職種に比べて高い。
また請負棟数についてみてみると、全体では「1 棟ごと」が 82.0%で大勢を占めている。
職種別では、大工の「1棟ごと」が 93.1%で他の職種に比べて最も高い。
図表 2-17
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
現場作業人数
2人
1人
以上
233
291
44.5
55.5
35
95
26.9
73.1
34
52
39.5
60.5
9
51
15.0
85.0
47
70
40.2
59.8
358
559
39.0
61.0
図表 2-18
総計
524
100.0
130
100.0
86
100.0
60
100.0
117
100.0
917
100.0
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
請負棟数
1棟ごと
431
93.1
64
58.2
50
67.6
32
61.5
85
78.7
662
82.0
2棟以上
32
6.9
46
41.8
24
32.4
20
38.5
23
21.3
145
18.0
総計
463
100.0
110
100.0
74
100.0
52
100.0
108
100.0
807
100.0
材料・副資材の自己負担の有無についてみてみると、全
図表 2-19 材料・副資材の
自己負担の有無
あり なし 総計
101 269
370
大工
27.3 72.7 100.0
41
40
81
設備
50.6 49.4 100.0
40
28
68
電工
58.8 41.2 100.0
16
21
37
塗装
43.2 56.8 100.0
52
35
87
内装
59.8 40.2 100.0
250 393
643
総計
38.9 61.1 100.0
体では「あり」が 38.9%、「なし」が 61.1%で「なし」の
割合が高い。
職種別にみてみると、設備、電工、内装は「なし」に比
べ「あり」の割合が高く、逆に大工、塗装では「あり」に
比べ「なし」の割合が高い。なかでも大工では「あり」は
27.3%に過ぎず、「なし」が 72.7%で大勢を占めている。
職種による材料・副資材の負担に差があることがわかる。
34
図表 2-20 大工・非大工別、支払方法別の
材料・副資材の自己負担の有無
あり
なし
総計
大工
日給
14
88
102
13.7
86.3
100.0
出来高
53
112
165
/坪
32.1
67.9
100.0
出来高
18
27
45
/棟
40.0
60.0
100.0
非大工
日給
34
76
110
30.9
69.1
100.0
出来高
47
19
66
/坪
71.2
28.8
100.0
出来高
28
3
31
/棟
90.3
9.7
100.0
総計
194
325
519
37.4
62.6
100.0
次に大工・非大工別、支払い方法別に材料・
副資材の自己負担の有無をみてみると、全体で
は、
「あり」が 37.4%、
「なし」が 62.6%である
が、大工・非大工別、支払い方法別にみてみる
と、「あり」は大工・日給 13.7%、大工・出来
高/坪 32.1%、大工・出来高/棟 40.0%、非大
工・日給 30.9%、非大工・出来高/坪 71.2%、
非大工・出来高/棟 90.3%と、大工・非大工別、
支払い方法別に材料・副資材の自己負担の有無
は異なっている。
回答数が少ないため、参考データ
図表 2-21 大工・非大工別、働き方別の
材料・副資材の自己負担の有無(参考)
あり
なし
大工
事業主
10
11
47.6
52.4
常用
5
17
22.7
77.3
手間請
31
53
36.9
63.1
一人親方
23
52
30.7
69.3
非大工
事業主
31
9
77.5
22.5
常用
2
11
15.4
84.6
手間請
12
8
60.0
40.0
一人親方
25
9
73.5
26.5
総計
139
170
45.0
55.0
としてであるが、大工・非大工別、
総計
21
100.0
22
100.0
84
100.0
75
100.0
40
100.0
13
100.0
20
100.0
34
100.0
309
100.0
働き方別(事業主、常用、手間請、
一人親方)にも材料・副資材の自己
負担の有無をみてみると、全体では、
「あり」が 45.0%、
「なし」が 55.0%
である。大工・非大工別、働き方別
にみてみると、
「あり」は大工・事業
主 47.6%、大工・常用 22.7%、大工・
手 間 請 36.9 % 、 大 工 ・ 一 人 親 方
30.7%、非大工・事業主 77.5%、非
大工・常用 15.4%、非大工・手間請
60.0%、非大工・一人親方 73.5%と
なっている。
図表 2-22
10 日 10 日以上 20 日以上
未満 20 日未満 30 日未満
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
現場での指示
指示された工期日数
14
4.3
17
40.5
7
25.0
11
37.9
53
79.1
102
20.8
19
5.9
7
16.7
6
21.4
12
41.4
8
11.9
52
10.6
30 日以上 40 日以上
40 日未満 50 日未満
44
13.6
3
7.1
64
19.8
3
7.1
2
6.9
1
1.5
50
10.2
3
10.3
4
6.0
74
15.1
116
35.8
1
2.4
3
10.7
120
24.5
50 日
以上
総計
67
20.7
11
26.2
12
42.9
1
3.4
1
1.5
92
18.8
324
100.0
42
100.0
28
100.0
29
100.0
67
100.0
490
100.0
された工期日数に
ついてみてみると、
全体では「40 日以
上 50 日未満」が
24.5%で最も高く、
次いで「10 日未満」
が 20.8%で高い。
職種別にみてみ
ると、大工は「40
日以上 50 日未満」
(35.8%)、設備は
35
「10 日未満」
(40.5%)、電工は「50 日以上」
(42.9%)
、塗装は「10 日以上 20 日未満」
(41.4%)、
内装は「10 日未満」(79.1%)がそれぞれ高く、職種別に指示された工期日数には差が生
じている。
図表 2-23
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
2-7
次に指示された工期内で実際の
指示かれた工期日数内での工事完了の状況
指示工期
指示工期
以内
以上
総計
225
77
302
74.5
25.5
100.0
27
12
39
69.2
30.8
100.0
17
7
24
70.8
29.2
100.0
24
5
29
82.8
17.2
100.0
54
7
61
88.5
11.5
100.0
347
108
455
76.3
23.7
100.0
工事が終了しているのかについて
みてみると、
「指示工期以内」は全
体では 76.3%が指示された工期
以内で工事を完了している。
職種別にみてみると、大工は
74.5%、設備は 69.2%、電工は
70.8%、塗装は 82.8%、内装は
88.5%が「指示工期以内」に工事
を完了している。
指値の検討
賃金・単価の指値についてみてみると、全体では「あり」が 70.4%にも及んでいる。
職種別にみてみると、5職種とも「あり」が7割前後を占め、いずれの職種においても
指値が生じている。「設備」(70.4%)、「電工」(72.9%)、「塗装」(77.8)、「内装」(72.0)
は7割を超えている。
指値の有無と支払い方法の関係についてみてみると、
「日給」、
「出来高/坪」、
「出来高/
棟」のいずれの支払い方法においても7割前後で指値「あり」と回答しており、支払方法
の差にかかわらず指値が生じていることがわかる。
図表 2-24
大工
設備
電工
塗装
内装
総計
あり
223
68.8
57
70.4
35
72.9
28
77.8
59
72.0
402
70.4
指値の有無
なし
101
31.2
24
29.6
13
27.1
8
22.2
23
28.0
169
29.6
図表 2-25 支払方法別の指値の有無
総計
324
100.0
81
100.0
48
100.0
36
100.0
82
100.0
571
100.0
日給
出来高/坪
出来高/棟
総計
あり
257
68.5
202
72.1
60
70.6
519
70.1
なし
118
31.5
78
27.9
25
29.4
221
29.9
総計
375
100.0
280
100.0
85
100.0
740
100.0
次に指値の有無と基本契約書の有無、現場ごとの契約書の有無、現場ごとの請求書の有
無との関連をみてみると、それぞれの書面の有無と指値の有無には関連性が低いことが示
される。
36
図表 2-26
基本契約書有無別の指値の
有無
あり なし 総計
308 104
412
基本契約書あり
74.8 25.2 100.0
233 138
371
基本契約書なし
62.8 37.2 100.0
541 242
783
総計
69.1 30.9 100.0
まず基本契約書の有無別についてみてみると、
「基
本契約書あり」の場合の指値「あり」は 74.8%、
「基
本契約書なし」の場合の指値「あり」は 62.8%で基
本契約書の有無にかかわらず指値が生じていること
がわかる。同様に現場ごとの契約書の有無別につい
てみてみると、
「現場ごとの契約書あり」の場合の指
値「あり」は 73.5%、「現場ごとの契約書なし」の
場合の指値「あり」は 63.1%に及んでいる。現場ご
図表 2-27
現場ごとの契約書有無別の
指値の有無
あり なし 総計
371 134
505
現場ごとの
契約書あり 73.5 26.5 100.0
181 106
287
現場ごとの
契約書なし 63.1 36.9 100.0
552 240
792
総計
69.7 30.3 100.0
との請求書の有無別では、「現場ごとの請求書あり」
の場合の指値「あり」は 71.9%、「現場ごとの請求
書なし」の場合の指値「あり」は 62.4%に及んでい
る。
最後に現場ごとの請求書作成者(自分/会社)に
ついてみてみると、請求書作成者が「自分」「会社」
にかかわらず指値が生じていることがわかる。全体
図表 2-28 現場ごとの請求書有無別の
指値の有無
あり なし 総計
609
現場ごとの 438 171
請求書あり 71.9 28.1 100.0
67
178
現場ごとの 111
請求書なし 62.4 37.6 100.0
549 238
787
総計
69.8 30.2 100.0
では指値「あり」が 72.1%におよび、作成者別にみ
てみても「自分」は指値「あり」が 71.8%、
「会社」
は指値「あり」が 72.3%とともに7割を超え、「会
社」の方が僅かであるが「自分」よりも指値「あり」
の割合は高くなっている。指値は現場ごとの請求書
作成者が「自分」であるか「会社」であるかにかか
わらず生じていることが確認される。
以上から、基本契約書、現場ごとの契約書、現場
図表 2-29 現場ごとの請求書作成者別
の指値の有無
あり なし 総計
173
68
241
自分
71.8 28.2 100.0
238
91
329
会社
72.3 27.7 100.0
411 159
570
総計
72.1 27.9 100.0
ごとの請求書の有無にかかわらず指値が生じており、
またいずれの書面においても、書面がある場合に比
べ書面のない場合の方が指値「あり」の割合は相対
的に低くなっていることも確認される。
例えば基本契約書の場合、
「基本契約書あり」の場
合の指値「あり」は 74.8%であるが「基本契約書な
し」の場合の指値「あり」は 62.8%と「基本契約書
あり」に比べ低い割合を示している。これは現場ごとの契約書、現場ごとの請求書の場合
においても同様である。いずれの書面であっても書面がない場合の方が、書面がある場合
に比べ指値が生じるケースが少ない結果となっている。書面を交わさない方が、書面を交
わす場合に比べ、賃金・単価の交渉の余地があることを示唆するものであるのか等、指値
が生じる背景についてはさらなる検討を要する。
37
図表 2-30
作業時間指
示あり
作業時間指
示なし
総計
作業時間指示有無別の指値の有無
あり
316
71.8
198
66.7
514
69.7
なし
124
28.2
99
33.3
223
30.3
総計
440
100.0
297
100.0
737
100.0
指値の背景として、従事先企業の管理下の強さを示す作業時間の指示の有無と指値の有無
の関連についてみてみると、
「作業時間指示あり」の場合の指値「あり」は 71.8%、
「作業
時間指示なし」の場合の指値「あり」は 66.7%とともに7割前後の割合を示している。作
業時間指示の有無にかかわらず指値は生じている。
最後に、参考データとして指値の有無と働き方別との関連についてみてみると、全体で
は指値「あり」が 70.4%、指値「なし」が 29.6%である。働き方別では指値「あり」は「事
業主」で 73.4%、
「常用」で 67.9%、
「手間請」で 73.3%、
「一人親方」で 67.8%といずれ
も高い割合である。
「常用」、
「手間請」、
「一人親方」に比べ上位企業と対等な交渉関係にあ
ると想定される「事業主」であるが、4形態の働き方のなかでは最も指値「あり」の割合
が相対的に高い結果である。
図表 2-31
事業主
常用
手間請
一人親方
総計
働き方別の指値の有無(参考)
あり
58
73.4
55
67.9
85
73.3
97
67.8
295
70.4
なし
21
26.6
26
32.1
31
26.7
46
32.2
124
29.6
総計
79
100.0
81
100.0
116
100.0
143
100.0
419
100.0
小括
本章では職種別の集計結果および指値について検討した。職種別の集計結果においては、
大工、非大工ともに「日給」という賃金の支払い方法であるにもかかわらず、材料・副資
材の自己負担のあるケース(図表 2-20)など、「従来」想定されていない働き方の実態が
示された。このような「従来」の想定にない働き方について今後理解を深めることが求め
られる。また指値が契約書面の使用やそれによる契約関係の明示によっては回避されにく
い傾向にあることが調査結果から明らかになった。この点については早急に検討すること
が求められるだろう。
38
第3章
3-1
企業別集計
上位5社の構成
本調査の回答企業数は 1557 社あるが、ここではそのうち回答数の多い上位5社の一建
設(回答数 340)、積水ハウス(同 183)、大和ハウス(同 151)、住友林業(同 136)、旭
化成(同 125)について検討する。
図表 3-1
企業名
回答企業の企業数と構成比(企業掲載順不同)
回答数
構成比
アーネストワン
36
2.3
一建設
340
21.8
アイダ設計
23
1.5
一条工務店
17
1.1
アイディホーム
20
1.3
永大
1
0.1
アキュラホーム
20
1.3
玉善
5
0.3
アサカワホーム
42
2.7
兼六土地建物
6
0.4
あさひハウジングセンター
3
0.2
県民共済住宅
46
3.0
イーカム
7
0.4
三井ホーム
24
1.5
ウッドフレンズグループ
1
0.1
三栄建築設計
19
1.2
オープンハウスデベロップ
17
1.1
三昭堂
2
0.1
サンユー都市開発
1
0.1
山根木材
5
0.3
サンヨーハウジング名古屋
6
0.4
住友林業
136
8.7
スウェーデンハウス
3
0.2
勝美住宅グループ
1
0.1
スターツ
41
2.6
城南建設
23
1.5
すまい
3
0.2
真和産業
1
0.1
タクトホーム
16
1.0
成建
10
0.6
タマホーム
7
0.4
積水ハウス
183
11.8
トータテハスジング
4
0.3
積水化学
1
0.1
トヨタホーム
5
0.3
泉北ホーム
1
0.1
ハウスフリーダム
2
0.1
創建ホーム
8
0.5
はるかホーム
4
0.3
大阪ホーム販売
1
0.1
ファースト住建
1
0.1
大東建託
8
0.5
ファイブズホーム
12
0.8
大和ハウス
151
9.7
フジ住宅
2
0.1
津久見建設
1
0.1
ホーク・ワン
6
0.4
土屋ホームグループ
3
0.2
ホークワン
1
0.1
東亜ハウス
1
0.1
ポラスグループ
18
1.2
東栄住宅
29
1.9
ミサワホーム
50
3.2
東京組
14
0.9
ヤマト住建
5
0.3
東日本ハウス
6
0.4
ロゴスホーム
1
0.1
飯田産業
19
1.2
3
0.2
桧家住宅
9
0.6
125
8.0
豊栄建設
1
0.1
1557
100.0
ワウハウス
旭化成
総計
39
上位5社の地域構成をみてみると、い
図表 3-2
上位 5 社の構成(企業掲載順不同、以下同)
ずれも東京が半数以上を占め、それ以外
回答数
構成比
旭化成
125
13.4
一建設
340
36.4
住友林業
136
14.5
上位5社の職種構成をみてみると、全
積水ハウス
183
19.6
体では「その他」の 35.2%が高いが、
「そ
大和ハウス
151
16.1
の他」を除くと、「大工」(29.4%)、
「設
総計
935
100.0
備」
(11.4%)
、
「内装」
(10.0%)、
「電工」
は神奈川、埼玉の首都圏の地域で占めら
れている。上位5社別についても同様の
傾向にある。
(7.4%)、「塗装」(6.5%)
図表 3-3
上位5社の地域構成
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
広島 大阪
3
2.4
1
0.3
2
3
1.5
2.2
3
4
1.6
2.2
4
5
2.6
3.3
9
16
1.0
1.7
愛知
2
1.6
12
3.5
11
6.0
5
3.3
30
3.2
神奈川
25
20.0
34
10.0
37
27.2
45
24.6
33
21.9
174
18.6
東京
86
68.8
187
55.0
69
50.7
97
53.0
90
59.6
529
56.6
埼玉
9
7.2
106
31.2
25
18.4
23
12.6
14
9.3
177
18.9
総計
125
100.0
340
100.0
136
100.0
183
100.0
151
100.0
935
100.0
の順に高い。企業別ではい
ずれの企業も「大工」が他
の職種に比べて高いが、な
かでも住友林業は他の企業
に比べ「大工」が 45.9%と
最も高く、逆に積水ハウス
は「大工」は 18.1%で最も
低い。上位 5 社の職種構成
は企業ごとに大きく異なっ
図表 3-4
上位5社の職種構成
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
図表 3-5
大工
27
23.5
113
35.3
61
45.9
32
18.1
29
19.9
262
29.4
電工
10
8.7
23
7.2
10
7.5
17
9.6
6
4.1
66
7.4
ている。
塗装
9
7.8
32
10.0
8
6.0
5
2.8
4
2.7
58
6.5
内装
11
9.6
26
8.1
7
5.3
27
15.3
18
12.3
89
10.0
その他
45
39.1
97
30.3
39
29.3
66
37.3
67
45.9
314
35.2
総計
115
100.0
320
100.0
133
100.0
177
100.0
146
100.0
891
100.0
上位 5 社の年齢構成をみ
てみると、全体では「40 歳
代」(26.5%)、「60 歳代」
(23.6%)が高い。企業別
では、旭化成は「40 歳代」
上位5社別の年齢構成
10 歳代
旭化成
一建設
1
0.3
住友林業
積水ハウス
1
0.6
大和ハウス
総計
設備
13
11.3
29
9.1
8
6.0
30
16.9
22
15.1
102
11.4
2
0.2
20 歳代
7
5.8
8
2.5
5
3.7
8
4.6
10
6.7
38
4.2
30 歳代
29
24.0
40
12.3
38
28.4
42
24.1
35
23.5
184
20.4
40 歳代
41
33.9
64
19.7
30
22.4
53
30.5
51
34.2
239
26.5
40
50 歳代
19
15.7
69
21.2
30
22.4
34
19.5
33
22.1
185
20.5
60 歳代
19
15.7
119
36.6
28
20.9
28
16.1
19
12.8
213
23.6
70 歳以上
6
5.0
24
7.4
3
2.2
8
4.6
1
0.7
42
4.7
総計
121
100.0
325
100.0
134
100.0
174
100.0
149
100.0
903
100.0
(33.9%)、一建設は「60 歳代」
(36.6%)、住友林業は「30 歳代」
(28.4%)、積水ハウス
は「40 歳代」
(30.5%)、大和ハウスは「40 歳代」
(34.2)がそれぞれ高い。上位5社の平
均年齢は、旭化成 46.7 歳、一建設 54.5 歳、住友林業 47.9 歳、積水ハウス 47.3 歳、大和
ハウス 45.8 歳で上位5社のなかでは一建設の平均年齢が最も高い。
3-2
上位5社の契約関係
上位5社の基本契約書の有無についてみてみると、全体では「あり」48.2%、
「なし」51.1%
で、約半数は基本契約書がない。企業別では、
「あり」は積水ハウスの 59.5%が最も高く、
住友林業の 39.2%が最も低い。
上位5社の現場ごとの契約書(発注書等の書面)の有無についてみてみると、全体では
図表 3-6
旭化成
一建設
住友林
業
積水ハ
ウス
大和ハ
ウス
総計
上位5社の基本契約書の有無
あり
なし
総計
52
53
105
49.5
50.5
100.0
131
160
291
45.0
55.0
100.0
47
73
120
39.2
60.8
100.0
94
64
158
59.5
40.5
100.0
64
67
131
48.9
51.1
100.0
388
417
805
48.2
51.8
100.0
図表 3-7 上位5社の現場ごとの契約書
(発注書等の書面)の有無
あり
なし
総計
58
55
113
旭化成
51.3
48.7
100.0
149
147
296
一建設
50.3
49.7
100.0
69
53
122
住友林業
56.6
43.4
100.0
107
54
161
積水ハウ
ス
66.5
33.5
100.0
66
64
130
大和ハウ
ス
50.8
49.2
100.0
449
373
822
総計
54.6
45.4
100.0
「あり」が 54.6%を占め、基本契約書よりも高く
なっている。企業別では、いずれも「あり」が半
数以上を占め、積水ハウスの 66.5%が最も高い。
しかしながら「なし」も半数近くに及んでおり、
発注書等の書面のないケースが常態化している様
子がうかがわれる。
上位5社の現場ごとの請求書(書面)の有無に
ついてみてみると、基本契約書、現場ごとの契約
書(発注書等の書面)に比べ全体の「あり」の割
合は高く、74.7%に及んでいる。企業別にみると
いずれの企業も7割を超えているが、なかでも積
水ハウスは基本契約書、現場ごとの請求書(発注
書等の書面)と同様に「あり」が他の企業に比べ
最も高い。
以上、3書面において、基本契約書、現場ごと
の請求書(発注書等の書面)に比べ、現場ごとの
請求書(書面)において最も書面による契約行為
が行われており、また上位5社のなかでは積水ハ
図表 3-8 上位5社の現場ごとの請求書
(書面)の有無
あり
なし
総計
86
27
113
旭化成
76.1
23.9
100.0
223
80
303
一建設
73.6
26.4
100.0
93
31
124
住友林業
75.0
25.0
100.0
127
35
162
積水ハウ
ス
78.4
21.6
100.0
95
38
133
大和ハウ
ス
71.4
28.6
100.0
624
211
835
総計
74.7
25.3
100.0
ウスが他の企業に比べ最もその割合が高かった。
しかしながら、その一方で3書面がない場合も一
定程度あり、書面によらない契約関係が常態化し
ていることも確認された。
最後に、上位5社の現場ごとの請求書(書面)
の作成者についてみてみると、全体では「自分」
は 50.4%に過ぎず、「会社」が 49.6%にも及んで
いる。企業別では、旭化成(57.5%)、一建設(54.2%)
で「自分」が半数を超えているが、住友林業では
「会社」が 58.5%を占めている。また書面を使用する契約行為が他の企業に比べ高い積水
41
図表 3-9 上位5社の現場ごとの請求書(書面)
の作成者
自分
会社
総計
42
31
73
旭化成
57.5
42.5
100.0
109
92
201
一建設
54.2
45.8
100.0
34
48
82
住友林業
41.5
58.5
100.0
51
61
112
積水ハウス
45.5
54.5
100.0
45
45
90
大和ハウス
50.0
50.0
100.0
281
277
558
総計
50.4
49.6
100.0
ハウスであったが、請求書(書面)の作成
者で「自分」と回答したのは 45.5%に過ぎ
ず、
「会社」が 54.5%に及んでいる。本来、
従事者である「自分」によって作成される
べき請求書(書面)であるにもかかわらず、
発注者である「会社」によって作成され、
またそのようなケースが一定程度あり、契
約関係が「会社」の統制下にあることが示
唆される。
この点に関連し、作業時間の指示の有無についてみてみると、全体では「あり」が 62.9%、
「なし」が 37.1%で、いずれの企業も半数以上は作業時間の指示がなされている。企業別
でみてみると、「あり」は大和ハウスの 69.6%が最も高く、それに積水ハウス(64.9%)、
一建設(63.4%)が続いている。
また上位5社の賃金・単価の指値の有無についてもみてみると、全体では「あり」が
69.2%にも及び、
「いいえ」は 30.8%であった。企業別でみてみると、
「あり」は大和ハウ
スが 73.8%で最も高く、次いで住友林業(72.4%)、旭化成(71.0%)が高い。
直接的に企業と従事者との関係を明示するものではないが、具体的な作業時間の指示の
有無、賃金・単価の指値の有無は、契約関係に加え「会社」の統制下に従事者が置かれて
いることを示唆するものとして理解される。
図表 3-10
上位5社の作業時間指示の有無
あり
なし
総計
54
42
96
旭化成
56.3
43.8
100.0
170
98
268
一建設
63.4
36.6
100.0
62
48
110
住友林業
56.4
43.6
100.0
96
52
148
積水ハウス
64.9
35.1
100.0
94
41
135
大和ハウス
69.6
30.4
100.0
476
281
757
総計
62.9
37.1
100.0
3-3
図表 3-11
上位5社の賃金・単価の指値の有無
はい
いいえ
総計
44
18
62
旭化成
71.0
29.0
100.0
114
57
171
一建設
66.7
33.3
100.0
63
24
87
住友林業
72.4
27.6
100.0
57
30
87
積水ハウス
65.5
34.5
100.0
59
21
80
大和ハウス
73.8
26.3
100.0
337
150
487
総計
69.2
30.8
100.0
上位5社の賃金・単価
上位5社の賃金・単価の支払い方法について、企業別、大工/非大工(設備、電工、塗
装、内装)別にみてみる。
まず全体では日給が 62.0%で最も高く、出来高/坪は 28.6%、出来高/棟は 9.4%であ
る。企業別では、いずれの企業も全体の傾向と同様の構成になっており、それぞれの企業
で日給が最も高い。
細かく企業別にみていくと、旭化成では大工、非大工ともに日給が最も高く、かつ似た
構成となっている。一建設では大工、非大工ともに日給が最も高いが、大工に比べ非大工
でその割合は高い。また出来高/棟の割合が非大工に比べ大工で高い。住友林業は、一建
42
図表 3-12
設同様に日給が大工/非
上位5社別、職種別の賃金・単価の支払方法
日給
大工
旭化成
非大工
計
大工
一建設
非大工
計
大工
住友林業
非大工
計
大工
積水ハウス
非大工
計
大工
大和ハウス
非大工
計
総計
出来高/坪 出来高/棟
10
52.6
14
53.8
24
53.3
49
63.6
53
73.6
102
68.5
27
56.3
13
61.9
40
58.0
11
52.4
35
59.3
46
57.5
12
75.0
19
57.6
31
63.3
243
62.0
7
36.8
9
34.6
16
35.6
15
19.5
14
19.4
29
19.5
20
41.7
5
23.8
25
36.2
10
47.6
17
28.8
27
33.8
2
12.5
13
39.4
15
30.6
112
28.6
2
10.5
3
11.5
5
11.1
13
16.9
5
6.9
18
12.1
1
2.1
3
14.3
4
5.8
0.0
7
11.9
7
8.8
2
12.5
1
3.0
3
6.1
37
9.4
大工ともに最も高く、大
総計
工に比べ非大工でその割
19
100.0
26
100.0
45
100.0
77
100.0
72
100.0
149
100.0
48
100.0
21
100.0
69
100.0
21
100.0
59
100.0
80
100.0
16
100.0
33
100.0
49
100.0
392
100.0
合が高いが、出来高/坪、
出来高/棟では大工、非
大工で差があり、出来高
/坪は大工が高く、出来
高/棟は非大工が高い。
積水ハウスは住友林業と
似た構成となっている。
大和ハウスは他の4社と
同様に大工、非大工とも
に日給が最も高いが、そ
の割合は他の4社と異な
り、非大工に比べ大工で
高い。また出来高に関し
ても他の 4 社とは異なり、
出来高/坪は非大工が高
く、出来高/棟は大工が
高い。
以上、賃金・単価の支
払方法は、企業、職種に
よって異なっていることが確認される。ただし、今回の集計は回答数が少ないため、集計
結果の解釈には留意を要するものである。
上位5社の日給賃金額をみてみると、全体では「1万5千円以上2万円未満」が 54.4%
で最も高く、つづいて「1万円以上1万5千円未満」が 21.9%で高い。
企業別では、いずれも「1 万5千円以上2万円未満」が最も高いが、次いで高いのは旭
図表 3-13
1 万円
未満
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
化成、住友林
上位5社の日給賃金額
3
6.8
8
5.3
4
8.2
4
5.8
2
3.2
21
5.6
1 万円以上
1万5千円
未満
7
15.9
36
24.0
6
12.2
22
31.9
11
17.5
82
21.9
1 万5千円
以上2万円
未満
22
50.0
83
55.3
32
65.3
30
43.5
37
58.7
204
54.4
2万円以上
2 万5千円
未満
12
27.3
20
13.3
7
14.3
9
13.0
11
17.5
59
15.7
43
2 万5千円
以上
3
2.0
4
5.8
2
3.2
9
2.4
総計
44
100.0
150
100.0
49
100.0
69
100.0
63
100.0
375
100.0
業は「2万円
以上 2 万5千
円未満」であ
るが、一建設、
積水ハウスで
は「1万円以
上1万5千円
未満」である。
平均日給賃金
額は、旭化成 1 万5千 750 円、一建設 1 万5千 912 円、住友林業 1 万5千 696 円、積水
ハウス1万5千 694 円、大和ハウス 1 万 7 千 222 円であった。
図表 3-14
上位5社の日給賃金額
% 70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
10.0
0.0
1万円未満
1万円以上1万5千円未満
旭化成
一建設
1万5千円以上2万円未満
住友林業
2万円以上2万5千円未満
積水ハウス
2万5千円以上
大和ハウス
回答数が少ないため参考データとして上位5社の出来高/坪および出来高/棟の単価を
みてみると、出来高/坪は全体では「1 万円未満」、「2万円以上3万円未満」がそれぞれ
23.9%で高い。出来高/棟は全体では「50 万円」以上が 46.5%で高い。
図表 3-15
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
1万円
未満
1
10.0
2
14.3
4
18.2
5
33.3
4
66.7
16
23.9
1万円以上
2万円未満
5
50.0
3
21.4
1
4.5
5
33.3
14
20.9
上位5社の出来高/坪の単価(参考)
2万円以上
3万円未満
2
20.0
5
35.7
3
13.6
5
33.3
1
16.7
16
23.9
3万円以上
4万円未満
1
7.1
9
40.9
10
14.9
44
4万円以上
5万円未満
2
9.1
5万円
以上
2
20.0
3
21.4
3
13.6
2
3.0
1
16.7
9
13.4
総計
10
100.0
14
100.0
22
100.0
15
100.0
6
100.0
67
100.0
図表 3-16
上位5社の出来高/棟の単価(参考)
10 万円 10 万円以上 20 万円以上 30 万円以上 40 万円以上 50 万円
未満
20 万円未満 30 万円未満 40 万円未満 50 万円未満
以上
1
1
3
1
16.7
16.7
50.0
16.7
4
2
14
20.0
10.0
70.0
1
1
1
1
25.0
25.0
25.0
25.0
3
1
1
2
42.9
14.3
14.3
28.6
2
1
3
33.3
16.7
50.0
11
2
2
3
5
20
25.6
4.7
4.7
7.0
11.6
46.5
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
3-4
総計
6
100.0
20
100.0
4
100.0
7
100.0
6
100.0
43
100.0
上位5社の瑕疵補修等への対応
上位5社における瑕疵補修費徴収の有無についてみてみると、全体では「あり」は 13.5%
に過ぎず、「なし」が 86.5%と大勢を占めている。企業別にみても同様の傾向にあり、上
位5社では瑕疵補修費の徴収はほとんどなされていない。
図表 3-17 上位5社における瑕疵補修費徴
収の有無
あり
なし
総計
7
69
76
旭化成
9.2
90.8
100.0
29
156
185
一建設
15.7
84.3
100.0
13
72
85
住友林業
15.3
84.7
100.0
13
102
115
積水ハウ
ス
11.3
88.7
100.0
12
77
89
大和ハウ
ス
13.5
86.5
100.0
74
476
550
総計
13.5
86.5
100.0
図表 3-18 上位5社における瑕疵補修費の徴収方法
旭化成
一建設
住友林業
預託金
工事高
総計
3
50.0
5
25.0
4
44.4
3
50.0
15
75.0
5
55.6
4
100.0
4
80.0
31
70.5
6
100.0
20
100.0
9
100.0
4
100.0
5
100.0
44
100.0
積水ハウス
大和ハウス
総計
1
20.0
13
29.5
回答数が僅かであるが、瑕疵補修費の徴収がある場合(44 ケース)について徴収方法を
みてみると、全体では「預金高」が 29.5%、「工事高」が 70.5%であった。
図表 3-19
上位5社における「不良」工事の場合の
さかのぼり期限の有無
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
あり
なし
総計
36
50.7
73
43.7
35
43.2
47
45.2
38
50.7
229
46.0
35
49.3
94
56.3
46
56.8
57
54.8
37
49.3
269
54.0
71
100.0
167
100.0
81
100.0
104
100.0
75
100.0
498
100.0
45
「不良」工事に対するさかのぼり
期限の有無についてみてみると、全
体では「あり」が 46.0%、「なし」
が 54.0%である。企業別にみてみる
と、旭化成(50.7%)、大和ハウス
(50.7%)は「あり」が高く、住友
林業(56.8%)、一建設(56.3%)、
積水ハウス(54.8)は「なし」が高
い。
図表 3-20
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
「不良工事」の
上位5社における「不良工事」の場合のさかのぼり期限
1 年 1年以上
未満 2年未満
9
47.4
2
11.8
1
4
8.3
33.3
3
27.3
1
5
7.7
38.5
2
23
2.8
31.9
2年以上
3年未満
6
31.6
7
41.2
4
33.3
3
27.3
2
15.4
22
30.6
3年以上
4年未満
4
21.1
2
11.8
1
8.3
4年以上
5年未満
1
7.7
8
11.1
0
0.0
5年
以上
総計
6
35.3
2
16.7
5
45.5
4
30.8
17
23.6
19
100.0
17
100.0
12
100.0
11
100.0
13
100.0
72
100.0
場合のさかのぼり
期限をみてみると、
全体では「1 年以
上2年未満」が
31.9%で高く、
「2
年以上3年未満」
(30.6%)がそれ
に続く。企業別で
は、旭化成は「1
年以上2年未満」
(47.4%)、一建設は「2年以上3年未満」
(41.2%)、住友林業、積水ハ
ウスは同率で「1年以上2年未満」、「2年以上3年未満」(住友林業 33.3%、積水ハウス
27.3%)、大和ハウスは「1 年以上2年未満」(38.5%)がそれぞれ高い。
さらに「不良工事」の場合の工事費用負担をみてみると、全体では「会社負担」が最も
高く、企業別では一建設、住友林業、積水ハウスは「会社負担」が高いのに対し、旭化成、
大和ハウスは「自己負担」が高くなっている。
次に工期に間に合わなかった場合の有無についてみてみると、全体では「あった」は
37.7%で「ない」が 62.3%を占めている。企業別では、旭化成、一建設、積水ハウス、大
和ハウスは「ない」が「あった」に比べ高い一方、住友林業では「あった」が「ない」に
比べ高くなっている。
図表 3-21
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
3-5
工期に間に合わなかった場合
上位5社における「不良」工事費用負担
旭化成
総計
図表 3-22
の有無
会社
負担
14
41.2
34
52.3
16
53.3
26
63.4
16
45.7
106
51.7
自己
負担
20
58.8
29
44.6
11
36.7
13
31.7
17
48.6
90
43.9
預託金 会社負担+
自己負担
2
3.1
3
10.0
1
2.4
2
5.7
8
3.9
1
2.4
1
0.5
総計
34
100.0
65
100.0
30
100.0
41
100.0
35
100.0
205
100.0
上位5社における就労・就業条件
上位5社における工事保証人の有無についてみて
みると、全体では「あり」は 24.4%に過ぎず、「な
し」が 75.6%に及んでいる。企業別にみても同様の
傾 向 にあ り、 上 位5 社の な かで は大 和 ハウ スの
29.0%が他の企業に比べて「あり」が最も高い。
46
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
あった
27
39.7
49
31.4
44
54.3
36
32.7
30
38.5
186
37.7
ない
41
60.3
107
68.6
37
45.7
74
67.3
48
61.5
307
62.3
図表 3-23 上位5社における
工事保証人の有無
あり なし
5
27
旭化成
15.6 84.4
18
47
一建設
27.7 72.3
6
24
住友林業
20.0 80.0
12
35
積水ハウス
25.5 74.5
9
22
大和ハウス
29.0 71.0
50
155
総計
24.4 75.6
総計
68
100.0
156
100.0
81
100.0
110
100.0
78
100.0
493
100.0
総計
32
100.0
65
100.0
30
100.0
47
100.0
31
100.0
205
100.0
上位5社における労災保険の加入状況をみると、全体では「一人親方」が 57.2%で最も
高く、次いで「特別加入」が 25.0%で高い。その一方で「なし」も 13.9%(78 ケース)
ある。企業別でみてもいずれの企業とも「一人親方」の割合が高い。また「なし」は上位
5社のなかでは、一建設の 20.1%(39 ケース)、
図表 3-25
積水ハウスの 19.8%(22 ケース)が高い。
図表 3-24
上位5社における労災保険の加入状況
一人 特別 一人+
なし
総計
親方 加入
特別
52
26
2
6
86
旭化成
60.5 30.2
2.3
7.0
100.0
102
49
4
39
194
一建設
52.6 25.3
2.1
20.1
100.0
65
14
4
2
85
住友林業
76.5 16.5
4.7
2.4
100.0
58
25
6
22
111
積水ハウス
52.3 22.5
5.4
19.8
100.0
45
27
6
9
87
大和ハウス
51.7 31.0
6.9
10.3
100.0
322
141
22
78
563
総計
57.2 25.0
3.9
13.9
100.0
上位5社における
建退共証紙の添付の有無
旭化成
一建設
住友林業
積水ハウス
大和ハウス
総計
図表 3-26
上位5社における建退共証紙の添付の有無をみ
は大和ハウスが 25.0%、一建設が 23.2%で他の企
旭化成
一建設
業に比べて高い。
上位5社における会社負担の補償制度・保険制
度の有無についてみてみると、全体では「あり」
は 32.2%、「なし」は 67.8%で「なし」の割合が
住友林業
積水ハウス
高い。企業別にみても同様の傾向にある。「あり」
大和ハウス
の 割 合 は 積 水 ハ ウ ス ( 36.2 % )、 大 和 ハ ウ ス
総計
(36.0%)、一建設(33.9%)の順で高い。
なし
総計
9
13.4
36
23.2
11
15.5
9
10.2
17
25.0
82
18.3
58
86.6
119
76.8
60
84.5
79
89.8
51
75.0
367
81.7
67
100.0
155
100.0
71
100.0
88
100.0
68
100.0
449
100.0
上位5社における会社負担の
補償制度・保険制度の有無
てみると、全体では「なし」が 81.7%におよび、
「あり」は 18.3%であった。企業別では「あり」
あり
あり
なし
総計
14
23.3
56
33.9
18
26.1
34
36.2
27
36.0
149
32.2
46
76.7
109
66.1
51
73.9
60
63.8
48
64.0
314
67.8
60
100.0
165
100.0
69
100.0
94
100.0
75
100.0
463
100.0
小括
同一企業であっても契約関係、就労・就業の状態は、職種、働き方等によって大きく異
なっていること、企業の従事者への対応は画一的なものではなく個々の事情に応じた個別
的なものであることが確認された。これらの調査結果を踏まえ、企業の従事者への対応の
なかで従事者が不利益を一方的に被らないためにも、多様な契約関係、就労・就業の状態
を前提とした企業交渉が求められることが示された。
47
第4章
4-1
企業 3 分類別集計結果
企業 3 分類の構成
前章では回答数の多い上位 5 社を抽出し検討を行った。
本章では次の通り企業を 3 分類し検討する。本調査において 3 分類はハウスメーカー系
と、支店・営業所等が本社以外の地域(全国 8 地域)外へ展開しているパワービルダー・
ローコストビルダー系、本社所在県と同一地域内で支店・営業所等が展開している地域ビ
ルダー系とした。分類は図表 4-1 の通りである。
図表 4-1
ハウスメーカー系
積水ハウス
大和ハウス
住友林業
旭化成
ミサワホーム
三井ホーム
一条工務店
大東建託
タマホーム
東日本ハウス
スウェーデンハウス
積水化学
パワービルダー・ローコストビルダー系
一建設
アサカワホーム
スターツ
アーネストワン
東栄住宅
アイダ設計
アイディホーム
アキュラホーム
三栄建築設計
飯田産業
タクトホーム
桧家住宅
創建ホーム
サンヨーハウジング名古屋
トヨタホーム
ヤマト住建
ファースト住建
総計
183
151
136
125
50
24
17
8
7
6
3
1
711
340
42
41
36
29
23
20
20
19
19
16
9
8
6
5
5
1
639
地域ビルダー系
県民共済住宅
城南建設
ポラスグループ
オープンハウスデベロップ
東京組
ファイブズホーム
成建
イーカム
ホーク・ワン
兼六土地建物
玉善
山根木材
トータテハスジング
はるかホーム
あさひハウジングセンター
すまい
ワウハウス
土屋ホームグループ
ハウスフリーダム
フジ住宅
三昭堂
ウッドフレンズグループ
サンユー都市開発
ホークワン
ロゴスホーム
永大
勝美住宅グループ
真和産業
泉北ホーム
大阪ホーム販売
津久見建設
東亜ハウス
豊栄建設
総計
図表 4-2 は回答が1県のみであった企業である。
(
46
23
18
17
14
12
10
7
6
6
5
5
4
4
3
3
3
3
2
2
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
207
)内は支店や営業所等を置いている
県の数である。桧家住宅(20)、積水化学(14)、積水化学(14)、東日本ハウス(36)な
どは営業規模を比較的全国的に展開しているが、大半が域内での営業活動を行っており、
48
域内での労働市場を活用する傾向にあると推察される。
図表 4-2
兵庫県
愛知県
(0)
(0)
(4)
(0)
(0)
(1)
(5)
北海道
神奈川県
(0)
(0)
大阪府
埼玉県
(3)
(3)
(4)
(4)
(1)
(0)
(2)
(2)
(0)
(20)
(0)
(0)
広島県
東京都
注:(
回答が 1 県のみの企業
ホーク・ワン
兼六土地建物
スターツ
三栄建築設計
オープンハウスデベロップ
東京組
永大
ポラスグループ
ファイブズホーム
桧家住宅
県民共済住宅
あさひハウジングセンター
すまい
真和産業
津久見建設
三井ホーム(本社:東京)
成建
イーカム
トヨタホーム
玉善
三昭堂
ウッドフレンズグループ
サンヨーハウジング名古屋
山根木材
トータテハスジング
はるかホーム
ワウハウス(本社:岡山)
積水化学(本社:大阪・東京)
東亜ハウス
創建ホーム
ハウスフリーダム
フジ住宅
サンユー都市開発
ファースト住建(本社:兵庫)
泉北ホーム
大阪ホーム販売
東日本ハウス(岩手・東京)
スウェーデンハウス(本社:東京)
土屋ホームグループ
ロゴスホーム
豊栄建設
ヤマト住建
勝美住宅グループ
(1)
(0)
(0)
(0)
(14)
(0)
(3)
(1)
(1)
(1)
(7)
(0)
(36)
(7)
(0)
(0)
(0)
(4)
(0)
)内の数字は本社所在県以外に営業所等展開している県の数。各社ホームページより。
図表 4-3
企業 3 分類の構成
ハウスメーカー
回答数はハウスメーカーが 711(45.7%)、
回答数
構成比
711
45.7
パワービルダー・ローコストビルダーが
パワービルダー・ローコストビルダー
639
41.0
639(41.0%)、地域ビルダーが 207(13.3%)
地域ビルダー
207
13.3
であった。
1,557
100.0
総計
図表 4-4
企業 3 分類の地域構成
東京 埼玉 神奈川
ハウスメーカー
390
80
164
54.9 11.3
23.1
パワービルダー・
339
163
92
ローコストビルダー 53.1 25.5
14.4
地域ビルダー
49
77
43
23.7 37.2
20.8
総計
778
320
299
50.0 20.6
19.2
愛知
26
3.7
23
3.6
8
3.9
57
3.7
大阪
16
2.3
2
0.3
7
3.4
25
1.6
兵庫
0.0
5
0.8
1
0.5
6
0.4
広島
23
3.2
15
2.3
17
8.2
55
3.5
北海道
12
1.7
0
0.0
5
2.4
17
1.1
総計
711
100.0
639
100.0
207
100.0
1,557
100.0
企業 3
分類の地
域構成を
みると、
ハウスメ
ーカーと
パワービ
ルダー・ローコストビルダーでは東京が半数以上を占め、地域ビルダーでは埼玉が 37.2%、
東京が 23.7%を占めている。首都圏(東京、埼玉、神奈川)においてハウスメーカーでは
89.2%、パワービルダー・ローコストビルダーでは 93.0%、地域ビルダーでは 81.6%を占
めている。
49
企業 3 分類の職種構成をみると、ハウスメーカーでは「その他」(35.9%)が最も多く、
ついで「大工」(29.9%)、「設備」(11.7%)であった。パワービルダー・ローコストビル
ダーでは「大工」(44.5%)、「その他」(30.8%)、「設備」(7.3%)の順に、地域ビルダー
企業 3 分類の職種構成
大工 設備 電工
ハウスメーカー
204
80
49
29.9 11.7
7.2
パワービルダー・
273
45
31
ローコストビルダー 44.5
7.3
5.1
地域ビルダー
92
17
12
46.5
8.6
6.1
総計
569
142
92
38.1
9.5
6.2
では「大工」
(46.5%)、
図表 4-5
企業3分類の職種構成0
100
塗装
32
4.7
36
5.9
2
1.0
70
4.7
200
内装
72
10.6
39
6.4
20
10.1
131
8.8
300
その他
245
35.9
189
30.8
55
27.8
489
32.8
400
総計
682
100.0
613
100.0
198
100.0
1,493
100.0
500
「その他」(27.8%)、
「設備」(8.6%)の順
に高い。3 企業のうち
ハウスメーカーのみが
異なった職種構成とな
っている。
600
700
800
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
図表 4-6
大工
設備
電工
塗装
内装
その他
企業 3 分類の職種構成(大工・非大工)
大工
非大工
総計
なお、企業 3 分類による検討において、6 職種で
ハウスメーカー
204
29.9
478
70.1
682
100.0
みるにはデータ数が少ないため、職種においては大
パワービルダー・
ローコストビルダー
273
44.5
340
55.5
613
100.0
地域ビルダー
92
46.5
106
53.5
198
100.0
総計
569
38.1
924
61.9
1,493
100.0
工・非大工での検討を行いたい。大工・非大工別の
職種構成はいずれも「大工」より「非大工」の割合
が高いが、ハウスメーカーではよりその傾向が顕著
である。
次に、企業 3 分類の働き方と職種(大工・非大工)の構成をみたい。働き方については
東京と北海道が集計されていないためデータ数が少なく、以降の検討において留意すべき
点である。「事業主」と「常用」は 3 企業分類とも「大工」より「非大工」の割合が高く、
「一人親方」は3企業分類とも「大工」の割合が高い。
「手間請」はハウスメーカーで「非
大工」の割合が高いが、他2企業分類では「大工」の割合が高い。ハウスメーカーでは「非
大工」が、パワービルダー・ローコストビルダーでは「大工」が高く、地域ビルダーでは
ほぼ同数である。また、ハウスメーカーの「一人親方」の回答数が突出して高い(「大工」
47、「非大工」66)。
50
図表 4-7
企業 3 分類の働き方と職種(大工・非大工)の構成
ハウスメーカー
事業主
常用
手間請
一人親方
ハウスメーカー 集計
パワービルダー・
ローコストビルダー
事業主
常用
手間請
一人親方
パワービルダー・
ローコストビルダー 集計
地域ビルダー
事業主
常用
手間請
一人親方
地域ビルダー 集計
総計
事業主
常用
手間請
一人親方
集計
大 工
7
16.7
14
23.7
26
45.6
47
41.6
94
34.7
15
26.8
21
35.6
58
81.7
46
63.0
140
54.1
6
25.0
9
42.9
34
68.0
22
52.4
71
51.8
28
23.0
44
31.7
118
66.3
115
50.4
305
45.7
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル
ハウス
ダー
ダー
メーカー
(n=137) (n=259) (n=271)
企業3分類の働き方と職種(大工・非大工)構成
0
4-2
非大工
35
83.3
45
76.3
31
54.4
66
58.4
177
65.3
41
73.2
38
64.4
13
18.3
27
37.0
119
45.9
18
75.0
12
57.1
16
32.0
20
47.6
66
48.2
94
77.0
95
68.3
60
33.7
113
49.6
362
54.3
20
総 計
42
100.0
59
100.0
57
100.0
113
100.0
271
100.0
56
100.0
59
100.0
71
100.0
73
100.0
259
100.0
24
100.0
21
100.0
50
100.0
42
100.0
137
100.0
122
100.0
139
100.0
178
100.0
228
100.0
667
100.0
40
事業主(n=42)
常用(n=59)
手間請(n=57)
一人親方(n=133)
事業主(n=56)
常用(n=59)
手間請(n=71)
一人親方(n=73)
事業主(n=24)
常用(n=21)
手間請(n=50)
一人親方(n=42)
60
80
100
大工
120
非大工
企業 3 分類の年齢構成にみる担い手の状況
企業 3 分類の年齢構成をみると、40 歳代以下はハウスメーカーでは 58.8%と半数以上、
パワービルダー・ローコストビルダーでは 46.3%、地域ビルダーでは 53.9%となっている。
30 歳代以下を見ると、ハウスメーカーと地域ビルダーが 3 割を占めている。
51
また、50 歳代以上はパワービルダー・ローコストビルダーでは 53.7 %と最も高く、次
いで地域ビルダーで 46.0 %、ハウスメーカーで 41.1 %、60 歳代以上がパワービルダー・
ローコストビルダーで 32.5%と最も高く、ハウスメーカーで 20.3%、地域ビルダーで 28.2%
となっている年齢構成を比較すると施工の担い手はハウスメーカーが最も若く、パワービ
ルダー・ローコストビルダーがより高齢となっている。
図表
4-8
企業 3 分類の年齢構成
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
総計
企業3分類の年齢構成 0%
10 歳代
1
0.1
3
0.5
0
0.0
4
0.3
10%
20 歳代
34
4.9
27
4.4
11
5.4
72
4.8
20%
30 歳代
171
24.8
112
18.2
51
25.2
334
22.2
30%
40 歳代
200
29.0
143
23.2
47
23.3
390
25.9
40%
50%
50 歳代
143
20.8
131
21.3
36
17.8
310
20.6
60%
60 歳代
120
17.4
167
27.1
47
23.3
334
22.2
70%
70 歳
以上
20
2.9
33
5.4
10
5.0
63
4.2
80%
総計
689
100.0
616
100.0
202
100.0
1,507
100.0
90%
平均
年齢
47.2
50.9
48.7
48.9
100%
ハウスメーカー
(n=689)
パワービルダー・
ローコストビルダー
(n=616)
地域ビルダー(n=202)
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳以上
次に、企業 3 分類の年齢構成について、大工・非大工別に見てみる。
大工のみを見ると、従事する年齢は若干高くなっている。40 歳代以下について、ハウス
メーカーは 45.8%、パワービルダー・ローコストビルダーは 44.5%、地域ビルダーは 44.4%
であり、50 歳代以上についてハウスメーカーが 54.2%、パワービルダー・ローコストビル
ダーが 55.5%、地域ビルダーが 55.6%とどの企業においても半数以上となっている。
また、
60 歳代以上についてハウスメーカーが 28.4%、パワービルダー・ローコストビルダーが
35.4%、地域ビルダーが 33.3%と約 3 割を占めている。年齢層の上位をみるとハウスメー
カーでは 50 歳代(25.9%)と 60 歳代(24.9%)と 30 歳代(20.4%)が、パワービルダ
ー・ローコストビルダーでは 60 歳代(30.0%)と 40 歳代(22.8%)が、地域ビルダーで
は 60 歳代(28.9%)と 30 歳代(25.6%)が上位を占めている。これらの年齢層が中心的
な担い手となっていると推察される。
図表 4-9
企業 3 分類の年齢構成
10 歳
代
ハウスメーカー
0
0.0
パワービルダー・
1
ローコストビルダー
0.4
地域ビルダー
0
0.0
総計
1
0.2
大工
20 歳
代
4
2.0
3
1.1
4
4.4
11
2.0
30 歳
代
41
20.4
53
20.2
23
25.6
117
21.1
40 歳
代
47
23.4
60
22.8
13
14.4
120
21.7
52
50 歳
代
52
25.9
53
20.2
20
22.2
125
22.6
60 歳
代
50
24.9
79
30.0
26
28.9
155
28.0
70 歳
以上
7
3.5
14
5.3
4
4.4
25
4.5
総計
201
100.0
263
100.0
90
100.0
554
100.0
平均
年齢
50.0
51.7
50.1
50.6
10歳代
企業3分類の年齢構成
大工
0%
10%
20歳代
20%
30歳代
30%
40歳代
40%
50%
50歳代
60%
60歳代
70%
70歳以上
80%
90%
100%
ハウスメーカー(n=201)
パワービルダー・
ローコストビルダー
(n=263)
地域ビルダー(n=90)
次に非大工をみると、40 歳代以下について、ハウスメーカーが 64.5%、パワービルダー・
ローコストビルダーが 48.0%、地域ビルダーが 61.5%であった。50 歳代以上についてはハ
ウスメーカーが 35.5 %、パワービルダー・ローコストビルダーが 52.0 %、地域ビルダー
が 38.5 %であった。非大工の年齢層の上位をみるとハウスメーカーが 40 歳代(31.4%)
と 30 歳代(26.8%)で、パワービルダー・ローコストビルダーが 60 歳代(24.8%)と 40
歳代(24.2%)と 50 歳代(22.7%)で、地域ビルダーが 40 歳代(28.8%)と 30 歳代(26.0%)
であり、中心的な担い手と推察できる。
図表 4-10
企業 3 分類の年齢構成 非大工
10 歳
20 歳
30 歳
代
代
代
ハウスメーカー
1
28
124
0.2
6.1
26.8
パワービルダー・
2
24
53
ローコストビルダー
0.6
7.3
16.0
地域ビルダー
0
7
27
0.0
6.7
26.0
総計
3
59
204
0.3
6.6
22.7
10歳代
0%
10%
企業3分類の年齢構成
非大工
20歳代
20%
40 歳
代
145
31.4
80
24.2
30
28.8
255
28.4
50 歳
代
87
18.8
75
22.7
15
14.4
177
19.7
30歳代
30%
40%
60 歳
代
65
14.1
82
24.8
19
18.3
166
18.5
40歳代
50%
70 歳
以上
12
2.6
15
4.5
6
5.8
33
3.7
総計
462
100.0
331
100.0
104
100.0
897
100.0
50歳代
60%
70%
60歳代
80%
平均
年齢
46.0
50.0
47.4
47.8
70歳以上
90%
100%
ハウスメーカー(n=462)
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=331)
地域ビルダー(n=104)
3 企業従事者の経験年数を大工、非大工ごとにみていく。
大工の場合、パワービルダー・ローコストビルダーでは経験年数「10 年未満」が最も多
く占めている(24.5%)。ただし、ハウスメーカー(14.1%)や地域ビルダー(16.5%)で
も一定割合を占めていることに留意する必要があろう。「10 年以上 20 年未満」をみると、
ハウスメーカー(26.3%)と地域ビルダー(27.1%)において最も多くを占めている。
図表 4-11
企業 3 分類の経験年数
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
総計
10 年未満
28
14.1
61
24.5
14
16.5
103
19.4
大工
10 年以上
20 年未満
52
26.3
53
21.3
23
27.1
128
24.1
20 年以上
30 年未満
44
22.2
40
16.1
14
16.5
98
18.4
53
30 年以上
40 年未満
38
19.2
25
10.0
11
12.9
74
13.9
40 年以上
50 年未満
30
15.2
48
19.3
20
23.5
98
18.4
50 年以上
総計
6
3.0
22
8.8
3
3.5
31
5.8
198
100.0
249
100.0
85
100.0
532
100.0
10年未満
企業3分類の経験年数
大工
0%
10%
20%
10年以上
20年未満
30%
40%
20年以上
30年未満
50%
30年以上
40年未満
60%
70%
40年以上
50年未満
80%
50年以上
90%
100%
ハウスメーカー(n=170)
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=188)
地域ビルダー(n=71)
次に非大工の場合、ハウスメーカーでは 10 年以上 20 年未満(31.5%)が最も多く、10
年未満(20.5%)を加えた 20 年未満が 52.0%となっている。パワービルダー・ローコス
トビルダーでは 20 年以上が全体の 65.1%であり経験年数の高い担い手が比重を占めてい
る。地域ビルダーでは 20 年以上 30 年未満が 27.7%と最も多い。10 年以上 20 年未満が
25.7%であり、10 年未満(18.8%)を加えた 20 年未満の経験年数が 44.6%を占めている。
図表 4-12
企業 3 分類の経験年数 非大工
10 年以上 20 年以上
10 年未満 20 年未満 30 年未満
ハウスメーカー
92
141
117
20.5
31.5
26.1
パワービルダー・
45
66
88
ローコストビルダー
14.2
20.8
27.7
地域ビルダー
19
26
27
18.8
25.7
26.7
総計
156
233
232
18.0
26.9
26.8
企業3分類の経験年数
非大工
10年未満
0%
10%
20%
10年以上
20年未満
30%
30 年以上
40 年未満
65
14.5
60
18.9
14
13.9
139
16.0
20年以上
30年未満
40%
50%
40 年以上
50 年未満
24
5.4
43
13.5
13
12.9
80
9.2
50 年以上
総計
9
2.0
16
5.0
2
2.0
27
3.1
448
100.0
318
100.0
101
100.0
867
100.0
30年以上
40年未満
60%
40年以上
50年未満
70%
80%
50年以上
90%
100%
ハウスメーカー(n=356)
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=273)
地域ビルダー(n=82)
以上、年齢構成と経験年数から担い手の状況をみてきたが、そこから次のようなことが
推察されよう。住宅生産の担い手は 30 歳代~40 歳代が最も多い。しかし、その一方で 70
歳以上も一定程度担い手として存在し、20 歳代以下の担い手の層が薄い。また、大工は非
大工よりも高齢化している。施工の担い手はハウスメーカーがより若く、パワービルダー・
ローコストビルダーが最も高齢である。労働組合が企業に対してコミットする場合、年齢
の要素を加味することが重要な要素である考えられる。
4-3
企業 3 分類の契約関係
基本契約書の有無についてみると、パワービルダー・ローコストビルダーの大工の約 6
割が「あり」で最も高いが、職種に関わらずほぼ半々となっている。
現場ごとの契約書(発注書面の有無)についてみると、
「あり」が企業 3 分類ともに非大
工より大工の方が高くなっている。大工の場合、
「あり」が地域ビルダー(81.4%)で最も
高く、次いでパワービルダー・ローコストビルダー(74.8%)、ハウスメーカー(64.1%)
54
であった。非大工をみると最も低いパワービルダー・ローコストビルダーでも「あり」が
52.6%を占めている。
現場ごとの請求書の有無をみると、企業 3 分類、大工・非大工とも「あり」が 7 割を超
えている。
以上を見ると契約書が書面で取り交わされ、契約がきちんとなされているように見える。
しかし、請求書の作成者をみると、
「会社」作成の割合が高い。もっとも高いのは地域ビ
ルダーの大工が 71.2%、最も低い割合でもパワービルダー・ローコストビルダーの非大工
で 52.6%を占めている。請求書の作成は本来請求をする側である「自分」が行うものであ
る。にもかかわらず、請求先である「会社」によって作成されており、契約関係が「会社」
の統制下にあることが示唆される。
なお、諸契約書面の取り交わしの仕方は「事業主」
「常用」
「手間請け」
「一人親方」など
働き方によって異なるものであるが、働き方についての回答は東京と北海道を除いた回答
数が少なく集計が困難であったため掲載していない。
図表
図表
4-14 現場ごとの契約書(発注書等の書面)
の有無
あり なし 総計
ハウスメーカー
大工
118
66
184
64.1 35.9 100.0
非大工 256 194
450
56.9 43.1 100.0
パワービルダー・
大工
187
63
250
ローコストビルダー
74.8 25.2 100.0
非大工 159 143
302
52.6 47.4 100.0
地域ビルダー
大工
70
16
86
81.4 18.6 100.0
非大工
64
31
95
67.4 32.6 100.0
4-13 基本契約書の有無
ハウスメーカー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
地域ビルダー
大工
非大工
あり
89
50.3
229
54.1
141
59.5
148
48.4
43
53.1
51
54.3
なし
88
49.7
194
45.9
96
40.5
158
51.6
38
46.9
43
45.7
総計
177
100.0
423
100.0
237
100.0
306
100.0
81
100.0
94
100.0
図表 4-16 現場ごとの請求書の作成者
自分 会社
ハウスメーカー
大工
55
68
44.7 55.3
非大工
143
160
47.2 52.8
パワービルダー・
大工
68
107
ローコストビルダー
38.9 61.1
非大工
100
111
47.4 52.6
地域ビルダー
大工
17
42
28.8 71.2
非大工
25
51
32.9 67.1
図表 4-15
現場ごとの請求書(書面)の有無
あり なし 総計
ハウスメーカー
大工
138
48
186
74.2 25.8 100.0
非大工 336
97
433
77.6 22.4 100.0
パワービルダー・
大工
189
54
243
ローコストビルダー
77.8 22.2 100.0
非大工 236
73
309
76.4 23.6 100.0
地域ビルダー
大工
61
25
86
70.9 29.1 100.0
非大工
81
15
96
84.4 15.6 100.0
総計
123
100.0
303
100.0
175
100.0
211
100.0
59
100.0
76
100.0
次に、契約書面がどのようにそろっているか検討する。3 分類すべてにおいて多かった
のは「基本契約書」と「現場ごとの契約書」と「現場ごとに交わす請求書」のすべてがそ
ろっているケースで、ハウスメーカーが 42.5%(237)、パワービルダー・ローコストビル
55
図表 4-17
企業 3 分類の諸契約書面の取り交わし状況
「基本契約書」「現場ごとの契約書」「請求書」
うち、請求書は会社作成
「基本契約書」「現場ごとの契約書」
「基本契約書」「現場ごとの請求書」
うち請求書は会社作成
「基本契約書」
「現場ごとの契約書」「現場ごとの請求書」
うち、請求書は会社作成
「現場ごとの契約書」
「現場ごとの請求書」
うち、請求書は会社作成
すべてなし
総計
ハウスメーカー
237
42.5
153
27.5
18
3.2
20
3.6
9
1.6
5
0.9
56
10.1
23
4.1
11
2.0
96
17.2
36
6.5
114
20.5
557
100.0
パワービルダー・
ローコストビルダー
200
40.3
131
26.4
24
4.8
18
3.6
6
1.2
13
2.6
60
12.1
31
6.3
5
1.0
89
17.9
36
7.3
87
17.5
496
100.0
地域ビルダー
77
45.6
65
38.5
8
4.7
7
4.1
4
2.4
2
1.2
31
18.3
17
10.1
8
4.7
15
8.9
5
3.0
21
12.4
169
100.0
総計
514
42.1
349
28.6
50
4.1
45
3.7
19
1.6
20
1.6
147
12.0
71
5.8
24
2.0
200
16.4
77
6.3
222
18.2
1,222
100.0
ダーが 40.3%(200)、地域ビルダーが 45.6%(77)であった。しかし、このうち、請求書
を会社が作成するのはそれぞれ全体の 27.5%、26.4%、38.5%であり、自分で請求書を作
成するケースはすべて 2 割に満たない(それぞれ、15.0%、13.9%、7.1%)。とりわけ地域ビ
ルダーがもっとも書面が整っているものの、請求書を会社が作成する割合が最も高い。
図表 4-18
企業 3 分類における大工・非大工別指値の有無
ハウスメーカー
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
地域ビルダー計
総計
指値
はい いいえ 総計
大工
78
40
118
66.1
33.9 100.0
非大工
186
69
255
72.9
27.1 100.0
264
109
373
70.8
29.2 100.0
大工
104
41
145
71.7
28.3 100.0
非大工
110
59
169
65.1
34.9 100.0
214
100
314
68.2
31.8 100.0
大工
41
20
61
67.2
32.8 100.0
非大工
46
16
62
74.2
25.8 100.0
87
36
123
70.7
29.3 100.0
大工
223
101
324
68.8
31.2 100.0
非大工
342
144
486
70.4
29.6 100.0
大工・非大工計
565
245
810
69.8
30.2 100.0
56
次いで高い割合であった
のが契約書や請求書をなに
も取り交わしていないケー
ス で 、 そ れ ぞ れ 20.5% 、
17.5%、12.4%、全体で 18.2%
であった。
さらに、指値の状況をみ
ると 3 企業分類ともに 7 割
前後が「指値」による単価
設定になっている。指値で
ある割合が最も高いのは、
ハウスメーカー(70.8%)、
次いで、地域ビルダー
(70.7%)、パワービルダ
ー ・ ロー コス ト ビル ダー
(68.2%)であった。
大工より非大工の方が指
3企業分類における
大工・非大工別指値の有無
指値 はい
値である割合の方が高い
指値 いいえ
のは、ハウスメーカー(大
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=123) (n=314) (n=373)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90%100%
大工(n=118)
工 : 66.1 % 、 非 大 工 :
非大工(n=255)
72.9%)と地域ビルダー
大工(n=145)
(大工:67.2%、非大工:
非大工(n=169)
74.2%)であり、パワー
大工(n=61)
ビルダー・ローコストビ
非大工(n=62)
ルダーの場合、非大工
(65.1%)より大工(71.7%)の方が高い割合であった。
以上、企業 3 分類の契約関係をみたが、契約書の取り交わしは書面で行われているもの
の、請求書の作成が「会社」であることや指値である割合が高いことから、企業の統制下
にあることが示唆される。本来の事業主のように対等な契約関係であるためには、指値で
の決定ではなく双方で協議し賃金・単価や工期を設定すべきであるし、労働者としてであ
れば企業が賃金・労働条件を整える必要がある。
4-4
企業 3 分類の賃金・単価
図表 4-19
1)支払方法
企業 3 分類の賃金の支払方法を企業
ごとにみると大工の場合、ハウスメー
カーのみ「日給」
(50.7%)の割合がも
っとも高くパワービルダー・ローコス
トビルダーと地域ビルダーは「出来高/
坪」(46.2%、65.4%)が高い。
企業3分類の賃金の支払方法
大工
ハウスメーカー(n=146)
0
企業分類の賃金支払方法 大工
出来高 出来高
日給 /坪
/棟
ハウスメーカー
74
60
12
50.7
41.1
8.2
パワービルダー・
71
96
41
ローコストビルダー 34.1
46.2
19.7
地域ビルダー
22
53
6
27.2
65.4
7.4
総計
167
209
59
38.4
48.0
13.6
50
100
150
総計
146
100.0
208
100.0
81
100.0
435
100.0
200
250
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=208)
日給
地域ビルダー(n=81)
出来高/坪
出来高/棟
なお、働き方については東京のアンケート票に設問がなかったため、上記の賃金支払方
法についての集計と数が異なるが、働き方によって賃金の支払われ方にどのような傾向が
あるか参考までに掲載する。
57
図表 4-20
企業 3 分類の働き方別職種別の賃金支払方法(参考)
ハウスメーカー
事業主
常用
手間請
一人親方
計
パワービルダー・
ローコストビル
ダー
事業主
常用
手間請
一人親方
計
地域ビルダー
事業主
常用
手間請
一人親方
計
日給
1
9
6
14
30
42.9
6
12
7
9
34
31.2
0
7
4
4
15
23.1
大工
出来高
/棟
2
1
0
1
10
4
18
4
30
10
42.9
14.3
6
1
3
1
31
10
12
11
52
23
47.7
21.1
6
0
2
0
24
3
14
1
46
4
70.8
6.2
出来高
/坪
総計
4
10
20
36
70
100.0
13
16
48
32
109
100.0
6
9
31
19
65
100.0
出来高
/坪
10
5
14
23
52
42.6
17
2
4
10
33
43.4
5
0
10
6
21
42.9
日給
6
23
12
15
56
45.9
10
22
3
1
36
47.4
4
7
3
5
19
38.8
非大工
出来高
/棟
総計
4
1
2
7
14
11.5
3
0
2
2
7
9.2
4
1
2
2
9
18.4
20
29
28
45
122
100.0
30
24
9
13
76
100.0
13
8
15
13
49
100.0
各企業ごとの賃金の支払い方法が地域ごとに統一がとれているかどうかを見たものが図
表 4-21 および図 4-22 である。票数が限られるので個別企業が限定されてしまうが、今後
の参考にしたい。
日給については、被雇用者ではなくとも個人事業主や一人親方などの元で日給で働いて
いるケースもあるのでここでの言及は避けたい。ただし「事業主」と回答しているにもか
かわらず、日給で働いているケースが「住林-埼玉」で 1 ケース、「一建設-埼玉」で 6
ケース確認された。
注目すべきは出来高での支払いである。企業ごとに坪単価や棟単価で統一されているの
かどうかをみていきたい(日給を除く)。ハウスメーカーの場合、住友林業は出来高払い
14 ケースのうち、1 ケースのみが棟単価(埼玉、事業主)で、他 13 ケース(広島、埼玉、
神奈川)は坪単価である。一条工務店は 5 ケース(愛知 3、埼玉 2)、積水ハウスは 2 ケー
スすべてが坪単価(愛知、埼玉)であり、旭化成は 4 ケースのうち 1 ケース(神奈川、一
賃金の支払い方法
大阪
/
1
7
2
1
1
1
2
2
1
1
1
2
1
1
1
1
出来高 棟
出来高 坪
日給
出来高 棟
出来高 坪
/
58
日給
/
/
3
1
神奈川
出来高 棟
1
出来高 坪
1
1
1
1
1
1
2
3
日給
積水ハウス
旭化成
出来高 棟
一条工務店
事業主
常用
手間請
一人親方
手間請
一人親方
一人親方
一人親方
出来高 坪
日給
出来高 坪
日給
住友林業
埼玉
/
広島
/
愛知
/
大工
/
ハウスメーカー
/
図表 4-21
人親方)のみが棟単価である(坪単価は埼玉と大阪)。
次にパワービルダー・ローコストビルダーを見たい。一建設は全 16 ケースのうち、坪単
価が 10 ケース(埼玉 9、神奈川 1)、棟単価が 6 ケース(愛知 1、埼玉 4、神奈川 1)であ
る。埼玉と神奈川では同一県内でも支払い方が分かれている。アーネストワンの場合、全
8 ケースすべてが坪単価である(埼玉と神奈川)
。アイダ設計の場合、全 7 ケースのうち、
坪単価は 3 ケース(埼玉 2、神奈川 1)、棟単価は 4 ケース(埼玉)である。アイディホー
ムは全 4 ケースのうち、坪単価 2 ケース(神奈川)、棟単価 2 ケース(埼玉)である。アキ
ュラホームは全 7 ケースのうち、坪単価は 6 ケース(広島 5、埼玉 1)、棟単価は 1 ケース
/
/
/
/
/
1
1
1
1
3
1
3
1
1
出来高 坪
2
日給
東栄住宅
桧家住宅
4
3
1
1
1
1
1
2
1
兵庫
出来高 棟
創建ホーム
2
2
出来高 坪
トヨタホーム
ヤマト住建
3
1
4
1
日給
タクトホーム
出来高 棟
サンヨーハウジング名古屋
1
神奈川
出来高 坪
アサカワホーム
6
5
2
4
1
1
2
日給
アキュラホーム
埼玉
出来高 棟
アイディホーム
出来高 坪
アイダ設計
日給
アーネストワン
事業主
常用
手間請
一人親方
常用
手間請
一人親方
事業主
常用
手間請
一人親方
手間請
一人親方
事業主
手間請
一人親方
常用
手間請
常用
一人親方
常用
手間請
一人親方
一人親方
手間請
一人親方
事業主
手間請
一人親方
手間請
手間請
出来高 棟
出来高 坪
日給
一建設
広島
/
愛知
賃金の支払い方法
/
大工
1
1
2
1
/
パワービルダー・ローコストビルダー
/
図表 4-22
1
2
1
1
1
4
1
1
1
1
2
2
2
1
1
2
2
5
2
一人親方
1
59
1
1
(神奈川)である。アサカワホームは全 5 ケース(神奈川)のうち、4 ケースが坪単価、1
ケースが棟単価である。サンヨーハウジング名古屋は、全 2 ケース(愛知)が坪単価であ
る。タクトホームは全 4 ケース(埼玉)とも棟単価である。トヨタホームは全 3 ケース(愛
知)のうち、坪単価は 2 ケース、棟単価は 1 ケースである。ヤマト住建は全 3 ケース(兵
庫)すべてが坪単価である。創建ホームは全 3 ケース(広島)のうち、坪単価が 2 ケース、
棟単価が 1 ケースである。東栄住宅は 6 ケース(埼玉 5、神奈川 1)全てが坪単価である。
桧家住宅は 4 ケース(埼玉)のうち、坪単価は 3 ケース、坪単価が 1 ケースである。
事例が少ないため推察の域を超えないがが、ハウスメーカーの方がより県横断的に統一
されている傾向にある。パワービルダー・ローコストビルダーの場合、県横断的に統一し
ているの企業(アーネストワン、東栄住宅)、県内で統一している企業(サンヨーハウジン
グ名古屋、タクトホーム、ヤマト住建)、県により異なる企業(アイディホーム、アキュラ
ホーム)、県内でも異なる企業(桧家住宅、アイダ設計、一建設、トヨタホーム、創建ホー
ム、アサカワホーム)の 4 つのパターンに分類できる。支払方法の統一・バラツキは個別
企業がどのような管理体制を行っているのか、例えば全社的な管理体制を敷いているのか、
県内で、あるいは県内でも支払方法が異なる場合、支店での管理になっているのか、など
を把握するうえで非常に有効になると考えられる。
2)賃金・単価額
3 企業分類における賃金・単価について、支払方法別に大工・非大工をみたい。
まず、大工の日給の平均額はハウスメーカーが 1.53 万円、パワービルダー・ローコスト
ビルダーが 1.84 万円、地域ビルダーが 1.37 万円であった。次にそれぞれの山をみるとハ
ウスメーカーでは 1.5 万円(20.6%)、1.8 万円(22.1)、2.0 万円(11.8%)であり、パワ
ービルダー・ローコストビルダーでは 1.8 万円(30.4%)
、2.0 万円(15.9%)であり、地
域ビルダーでは 1.5 万円(36.4%)であった。
図表 4-23 企業 3 分類の日給額の分布 大工
企業分類
/万円
~0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4
1.5
ハウス
6
3
5
1
1
14
メーカー
8.8 4.4 0.0 7.4 1.5 1.5 20.6
パワー
ビルダー・
6
3
1
4
2
2
6
ローコスト
ビルダー
8.7 4.3 1.4 5.8 2.9 2.9
8.7
地域
3
1
1
1
1
2
8
ビルダー
13.6 4.5 4.5 4.5 4.5 9.1 36.4
総計
15
7
2 10
4
5
28
9.4 4.4 1.3 6.3 2.5 3.1 17.6
1.6
6
8.8
1.7
7
10.3
1.8
15
22.1
1.9
1
1.5
2.0
8
11.8
2.3
1
1.5
2.4
3.0
3.5
15
0.0
0.0
0.0
0.0
総計
68
100.0
5
3
21
1
11
0
1
1
1
1
69
7.2
2
9.1
13
8.2
4.3
0
0.0
10
6.3
30.4
2
9.1
38
23.9
1.4
0
0.0
2
1.3
15.9
1
4.5
20
12.6
0.0
0
0.0
1
0.6
1.4
0
0.0
1
0.6
1.4
0
0.0
1
0.6
1.4
0
0.0
1
0.6
1.4
0
0.0
1
0.6
100.0
22
100.0
159
100.0
60
25
企業3分類の日給額の分布 大工
ハウスメーカー
パワービルダー・ローコストビルダー
地域ビルダー
20
15
10
5
0
非大工の日給の平均額はハウスメーカーが 1.65 万円で、パワービルダー・ローコストビ
ルダーが 1.63 万円、地域ビルダーが 1.62 万円であった。それぞれの山をみるとハウスメ
ーカーでは 1.5 万円(19.4%)、1.8 万円(16.6%)
、2.0 万円(16.0%)であり、パワービ
ルダー・ローコストビルダーでは 1.5 万円(24.4%)、1.8 万円(16.3%)であり、地域ビ
ルダーでは 1.5 万円(24.1%)であった。
図表 4-24
/万円
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダ
ー
地域ビルダー
総計
企業 3 分類の日給額の分布
非大工
0.9
以下
8
4.6
4
1.0
13
7.4
5
1.1
2
1.1
4
1.2
9
5.1
11
1.3
5
2.9
11
1.4
7
4.0
13
1.5
34
19.4
33
1.6
19
10.9
8
1.7
7
4.0
6
1.8
29
16.6
22
1.9
4
2.3
2
2.0
28
16.0
12
2.1
1
0.6
0
2.2
1
0.6
0
2.3
2
1.1
2
2.5
4
2.3
1
3.5
~
2
1.1
1
総計
175
100.0
135
3.0
1
3.4
13
3.8
3.7
3
10.3
21
6.2
3.0
0
0.0
6
1.8
8.1
2
6.9
22
6.5
8.1
2
6.9
18
5.3
9.6
3
10.3
23
6.8
24.4
7
24.1
74
21.8
5.9
2
6.9
29
8.6
4.4
1
3.4
14
4.1
16.3
2
6.9
53
15.6
1.5
0
0.0
6
1.8
8.9
4
13.8
44
13.0
0.0
1
3.4
2
0.6
0.0
0
0.0
1
0.3
1.5
0
0.0
4
1.2
0.7
0
0.0
5
1.5
0.7
1
3.4
4
1.2
100.0
29
100.0
339
100.0
3企業分類の日給額の分布 非大工
ハウスメーカー
40
パワービルダー・ローコストビルダー
地域ビルダー
35
30
25
20
15
10
5
0
アンケート票への日給額の記入が少なかったため、十分な分析とは言えないが、平均日
額でみると大工より非大工の方が高いことが確認された。また、ここで得られた日給額は
決して高いものであるとは言えない。後述の長時間労働という労働条件を合わせてみると、
働く条件の厳しさは深刻である。
61
なお、参考までに日給額から月収額と年収額を換算し下記図表に記した。ただし、下表
から自己負担や各種社会保険料等を支払っていることを留意されたい。
図表 4-25 日給額から換算した月収額と年収額(参考)
日給額
/万円 ~0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
月収(22 日
換算※)
19.8
22.0
24.2
26.4
28.6
30.8
33.0
35.2
年収
(12 ヵ月)
237.6 264.0 290.4 316.8 343.2 369.6 396.0 422.4
月収(26 日
換算※)
23.4
26.0
28.6
31.2
33.8
36.4
39.0
41.6
年収
(12 ヵ月)
280.8 312.0 343.2 374.4 405.6 436.8 468.0 499.2
1.7
1.8
1.9
2.0
2.3
2.4
3.0
3.5
37.4
39.6
41.8
44.0
50.6
52.8
66.0
77.0
448.8
475.2
501.6
528.0
607.2
633.6
792.0
924.0
44.2
46.8
49.4
52.0
59.8
62.4
78.0
91.0
530.4
561.6
592.8
624.0
717.6
748.8
936.0
1092.0
※22 日換算は、厚生労働省「賃金構造基本調査」2011 年度建設職別工事業(10 人~99 人)の月間労働時間が
177 時間であるため、月平均労働日は 177 時間/8 時間÷22 日を算定。26 日換算は日曜日のみ休みの場合。
次に、3 企業分類において、大工の坪単価と棟単価を見てみたい。
(出来高払いについて
は、非大工の場合、施工範囲が異なっており、それに対応するだけのデータ数がないため
本調査で集計を行っていない。)
まず、大工の坪単価について、「3.5~4 万円未満」がハウスメーカー(31.6%)とパワ
ービルダー(37.8%)において最大の山となっている。パワービルダーの場合のみ「2.5
~3 万円未満」が最大の山(31.3%)である。
図表 4-26
ハウス
メーカー
パワービルダ
ー・
ローコストビ
ルダー
地域ビルダー
総計
25
企業 3 分類の坪単価 大工
1.5~2
2~2.5
1 万円 1~1.5
万円
万円
万円
未満
未満
未満
未満
1
0
6
7
2.6
0.0
15.8
18.4
2.5~3
万円
未満
4
10.5
3~3.5
万円
未満
2
5.3
3.5~4
万円
未満
12
31.6
4~4.5
万円
未満
1
2.6
4.5~5
万円
未満
2
5.3
5 万円
以上
総計
3
7.9
38
100.0
0
1
0
11
21
15
8
6
1
4
67
0.0
1
2.7
2
1.4
1.5
2
5.4
3
2.1
0.0
1
2.7
7
4.9
16.4
4
10.8
22
15.5
31.3
3
8.1
28
19.7
22.4
3
8.1
20
14.1
11.9
14
37.8
34
23.9
9.0
5
13.5
12
8.5
1.5
2
5.4
5
3.5
6.0
2
5.4
9
6.3
100.0
37
100.0
142
100.0
企業3分類の坪単価 大工
ハウスメーカー
パワービルダー・ローコストビルダー
地域ビルダー
20
15
10
5
0
62
棟単価はデータ数が少ないため十分な集計・分析とならないが、参考までに掲載する。
図表 4-27
企業 3 分類の棟単価
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
総計
40 万円
未満
4
36.4
4
10.0
3
50.0
11
19.3
大工(参考)
40 万
円台
1
9.1
1
2.5
0.0
2
3.5
50 万円
台
4
36.4
2
5.0
0
0.0
6
10.5
60 万円
台
1
9.1
15
37.5
0
0.0
16
28.1
70 万円
台
0
0.0
9
22.5
1
16.7
10
17.5
80 万円
台
0
0.0
6
15.0
0
0.0
6
10.5
90 万
円台
1
9.1
1
2.5
0
0.0
2
3.5
100 万円
以上
0
0.0
2
5.0
2
33.3
4
7.0
総計
11
100.0
40
100.0
6
100.0
57
100.0
3)材料・副資材の自己負担
図表 4-28
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
次に、材料・副資材の自
日給における材料の自己負担の有無
大工
非大工
材料・副資材自己負担
あり
なし
3
47
6.0
94.0
42
85
33.1
66.9
45
132
25.4
74.6
10
30
25.0
75.0
19
74
20.4
79.6
29
104
21.8
78.2
1
11
8.3
91.7
7
11
38.9
61.1
8
22
26.7
73.3
14
88
13.7
86.3
68
170
28.6
71.4
82
258
24.1
75.9
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=30) (n=133) (n=177)
日給における材料の自己負担の有無
0%
10%
20%
大工(n=50)
非大工(n=127)
大工(n=40)
非大工(n=93)
大工(n=12)
非大工(n=18)
63
己負担についてみたい。ま
総計
50
100.0
127
100.0
177
100.0
40
100.0
93
100.0
133
100.0
12
100.0
18
100.0
30
100.0
102
100.0
238
100.0
340
100.0
30%
40%
ず、日給の場合の自己負担
について、全体では 24.1%、
大工が 13.7%、非大工が
28.6%、日給であるにもか
かわらず材料・副資材を自
己負担している。3 企業分
類でみると、ハウスメーカ
ーと地域ビルダーは大工よ
り非大工が、パワービルダ
ー・ローコストビルダーは
大工の方が自己負担してい
るという回答が多い。
50%
60%
あり
なし
70% 80% 90% 100%
図表 4-29
日給における材料の自己負担額
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
5 万円
未満
17
70.8
44
61.1
61
63.5
21
58.3
20
58.8
41
58.6
8
47.1
9
50.0
17
48.6
46
59.7
73
58.9
119
59.2
材料・副資材自己負担額/棟
5 万円以上
10 万円以上
15 万円
10 万円未満 15 万円未満
以上
2
4
1
8.3
16.7
4.2
8
9
11
11.1
12.5
15.3
10
13
12
10.4
13.5
12.5
6
8
1
16.7
22.2
2.8
7
2
5
20.6
5.9
14.7
13
10
6
18.6
14.3
8.6
6
3
35.3
17.6
0.0
5
1
3
27.8
5.6
16.7
11
4
3
31.4
11.4
8.6
14
15
2
18.2
19.5
2.6
20
12
19
16.1
9.7
15.3
34
27
21
16.9
13.4
10.4
総計
24
100.0
72
100.0
96
100.0
36
100.0
34
100.0
70
100.0
17
100.0
18
100.0
35
100.0
77
100.0
124
100.0
201
100.0
平均
(万円)
3.5
6.6
5.1
5.3
5.6
5.5
5.0
5.9
5.5
4.6
6.0
5.3
日給における材料の自己負担額は「5 万円未満」が最も高い割合を占め、全体では 59.2%、
ハウスメーカーでは 63.5%、パワービルダー・ローコストビルダーでは 58.8%、地域ビル
ダーでは 48.6%であった。平均を見るとパワービルダー・ローコストビルダーと地域ビル
ダーが同額で 5.5 万円、ハウスメーカーが 5.1 万円であった。
図表 4-30
出来高/坪における材料の自己負担の有無
材料・副資材自己負担
あり
なし
総計
ハウスメーカー
大工
16
40
56
28.6
71.4 100.0
非大工
44
27
71
62.0
38.0 100.0
ハウスメーカー計
60
67 127
47.2
52.8 100.0
パワービルダー・
大工
18
52
70
ローコストビルダー
25.7
74.3 100.0
非大工
13
16
29
44.8
55.2 100.0
パワービルダー・
31
68
99
ローコストビルダー計
31.3
68.7 100.0
地域ビルダー
大工
19
20
39
48.7
51.3 100.0
非大工
11
14
25
44.0
56.0 100.0
地域ビルダー計
30
34
64
46.9
53.1 100.0
総計
大工
53
112 165
32.1
67.9 100.0
非大工
68
57 125
54.4
45.6 100.0
121
169 290
41.7
58.3 100.0
64
出来高/坪の場合は日給より
も材料副資材の自己負担をして
いる割合が高く、全体では
41.7%、大工は 32.1%、非大工
は 54.4%であった。企業ごとに
みるとハウスメーカーとパワー
ビルダー・ローコストビルダー
では大工より非大工の方が、地
域ビルダーでは非大工より大工
の方が材料副資材を自己負担し
ている割合が高い。とりわけハ
ウスメーカーの非大工は 6 割以
上が材料を自己負担している。
1 棟当たりの負担額は「5 万円
未満」が最も多く、ハウスメー
カーが 66.7%、パワービルダ
ー・ローコストビルダーが
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=64) (n=99) (n=127)
出来高/坪における材料の自己負担の有無
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
あり
なし
80% 90% 100%
大工(n=56)
非大工(n=71)
大工(n=70)
非大工(n=29)
大工(n=39)
非大工(n=25)
39.1%、地域ビルダーが 57.9%となっている。平均を見るとパワービルダー・ローコスト
ビルダーが最も多く 6.3 万円、次いでハウスメーカーが 5.4 万円、地域ビルダーが 5.3 万
円でり、日給の場合よりも負担額が高い。材料・副資材の費用が加味された金額であるか
どうか別途調査の必要がある。
図表 4-31
出来高/坪における材料の自己負担額
5 万円
未満
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
9
64.3
17
68.0
26
66.7
5
31.3
4
57.1
9
39.1
8
57.1
3
60.0
11
57.9
22
50.0
24
64.9
46
56.8
材料・副資材自己負担額/棟
5 万円以上
10 万円以上
15 万円
10 万円未満 15 万円未満
以上
2
3
14.3
21.4
0.0
1
1
6
4.0
4.0
24.0
3
4
6
7.7
10.3
15.4
4
6
1
25.0
37.5
6.3
2
1
28.6
0.0
14.3
6
6
2
26.1
26.1
8.7
4
2
28.6
14.3
0.0
1
1
20.0
0.0
20.0
5
2
1
26.3
10.5
5.3
10
11
1
22.7
25.0
2.3
4
1
8
10.8
2.7
21.6
14
12
9
17.3
14.8
11.1
65
総計
14
100.0
25
100.0
39
100.0
16
100.0
7
100.0
23
100.0
14
100.0
5
100.0
19
100.0
44
100.0
37
100.0
81
100.0
平均
(万円)
3.8
6.9
5.4
7.7
4.9
6.3
4.5
6.0
5.3
5.3
5.9
5.6
図表 4-32
出来高/棟における材料の自己負担の有無(参考)
材料・副資材自己負担
あり
なし
総計
ハウスメーカー
大工
3
7
10
30.0
70.0 100.0
非大工
18
5
23
78.3
21.7 100.0
ハウスメーカー計
21
12
33
63.6
36.4 100.0
パワービルダー・
大工
12
18
30
ローコストビルダー
40.0
60.0 100.0
非大工
15
4
19
78.9
21.1 100.0
パワービルダー・
27
22
49
ローコストビルダー計
55.1
44.9 100.0
地域ビルダー
大工
3
2
5
60.0
40.0 100.0
非大工
7
2
9
77.8
22.2 100.0
地域ビルダー計
10
4
14
71.4
28.6 100.0
総計
大工
18
27
45
40.0
60.0 100.0
非大工
40
11
51
78.4
21.6 100.0
58
38
96
60.4
39.6 100.0
図表 4-33
の負担についてはケースが
少ないが参考までにみると、
全体では 6 割、ハウスメー
カーが 63.6%、パワービル
ダー・ローコストビルダー
が 55.1%、地域ビルダーが
71.4%であった。平均を見
るとハウスメーカーが 6.2
万円、パワービルダー・ロ
ーコストビルダーが 3.4 万
円、地域ビルダーが 7.0 万
円であった。
出来高/棟における材料の自己負担額
5 万円
未満
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
出来高/棟の材料・副資材
大工
非大工
大工・
非大工計
2
100.0
7
53.8
9
60.0
9
81.8
10
71.4
19
76.0
0
0.0
3
50.0
3
37.5
11
73.3
20
60.6
31
64.6
材料・副資材自己負担額/棟
5 万円以上
10 万円以上
15 万
10 万円未満
15 万円未満
円以上
0
0
0
0.0
0.0
0.0
0
3
3
0.0
23.1
23.1
0
3
3
0.0
20.0
20.0
2
0
0
18.2
0.0
0.0
3
0
1
21.4
0.0
7.1
5
0
1
20.0
0.0
4.0
2
0
0
100.0
0.0
0.0
1
2
0.0
16.7
33.3
2
1
2
25.0
12.5
25.0
4
0
0
26.7
0.0
0.0
3
4
6
9.1
12.1
18.2
7
4
6
14.6
8.3
12.5
総計
2
100.0
13
100.0
15
100.0
11
100.0
14
100.0
25
100.0
2
100.0
6
100.0
8
100.0
15
100.0
33
100.0
48
100.0
平均
(万円)
0.4
11.9
6.2
3.0
3.8
3.4
6.0
8.0
7.0
3.1
7.9
5.5
瑕疵補修費の徴収はパワービルダー・ローコストビルダーの大工(42.2%)が最も高く、
次いで地域ビルダーの大工(29.9%)であった。一方、ハウスメーカーでは大工(18.2%)、
非大工(12.5%)ともに低い割合となっている。
なお、瑕疵補修費が発生するケース(図表 4-35)は数が少ないが、パワービルダー・ロ
ーコストビルダーの大工の場合、
「預託金」が 51.0%、
「工事高に応じて」が 49.0%となっ
ている。
66
図表 4-34
図表 4-35
瑕疵補修費の徴収の有無
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
図表 4-36
あり
25
18.2
36
12.5
61
14.4
68
42.2
14
7.7
82
23.8
20
29.9
8
13.6
28
22.2
113
31.0
58
11.0
171
19.1
なし
112
81.8
251
87.5
363
85.6
93
57.8
169
92.3
262
76.2
47
70.1
51
86.4
98
77.8
252
69.0
471
89.0
723
80.9
総計
137
100.0
287
100.0
424
100.0
161
100.0
183
100.0
344
100.0
67
100.0
59
100.0
126
100.0
365
100.0
529
100.0
894
100.0
預託金
ハウスメーカー
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
なし
68
55.7
133
51.0
201
52.5
63
42.3
93
56.0
156
49.5
31
51.7
29
55.8
60
53.6
162
48.9
255
53.2
417
51.5
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
不良工事のさかのぼりの有無
あり
54
44.3
128
49.0
182
47.5
86
57.7
73
44.0
159
50.5
29
48.3
23
44.2
52
46.4
169
51.1
224
46.8
393
48.5
瑕疵補修費の徴収の仕方
8
44.4
5
25.0
13
34.2
25
51.0
1
14.3
26
46.4
4
36.4
0
0.0
4
25.0
37
47.4
6
18.8
43
39.1
工事高
に応じて
10
55.6
15
75.0
25
65.8
24
49.0
6
85.7
30
53.6
7
63.6
5
100.0
12
75.0
41
52.6
26
81.3
67
60.9
「不良」工事のさかのぼりについては、
総計
122
100.0
261
100.0
383
100.0
149
100.0
166
100.0
315
100.0
60
100.0
52
100.0
112
100.0
331
100.0
479
100.0
810
100.0
3 企業ともに「あり」が 50%弱を示して
いるが、パワービルダー・ローコストビ
ルダーの大工のみが 57.7%と 5 割を超え
ている。
不良工事の負担について「自己」は全
体で 49.0%、
「大工」全体が 59.4%、
「非
大工」全体が 41.3%である。なかでも自
己負担である割合が高いのはパワービル
ダー・ローコストビルダーの大工が
63.8%、次いで地域ビルダーの大工が
65.4%であった。3 企業分類ともに非大
工より大工の方が自己負担する割合が高
くなっている。
この中で注目すべきは「預託金」が極端に少ない(43 ケースのみ)ことである。とりわ
けパワービルダーでは別の調査で「預託金」を工事代金から差し引かれているケースがい
くつも確認されている。にもかかわらず、
「預託金」により不良工事を負担するケースが本
調査で少ないことは、実際に「預託金」が使われておらず別途自己負担しているか、ある
67
総計
18
100.0
20
100.0
38
100.0
49
100.0
7
100.0
56
100.0
11
100.0
5
100.0
16
100.0
78
100.0
32
100.0
110
100.0
いは、
「預託金」それ自体差し引かれていないケースが多いのか、ということが考えられる
が、それは今後の調査に求められる。
図表 4-37
不良工事の負担者
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
会社
21
42.9
60
51.7
81
51.9
18
22.5
39
56.5
57
42.5
7
26.9
12
57.1
19
40.4
46
29.7
111
53.9
157
43.5
会社
不良工事の負担者
0%
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=47) (n=149) (n=165)
自己
24
49.0
51
44.0
75
48.1
51
63.8
26
37.7
77
57.5
17
65.4
8
38.1
25
53.2
92
59.4
85
41.3
177
49.0
10%
20%
預託金
4
8.2
4
3.4
0
0.0
9
11.3
3
4.3
0
0.0
1
3.8
1
4.8
2
4.3
14
9.0
8
3.9
22
6.1
自己
30%
40%
会社+
自己
自己+
預託
0
0.0
1
0.9
0
0.0
2
2.5
1
1.4
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
2
1.3
2
1.0
4
1.1
預託金
50%
60%
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
3.8
0
0.0
1
2.1
1
0.6
0
0.0
1
0.3
会社+自己
70%
80%
総計
49
100.0
116
100.0
156
100.0
80
100.0
69
100.0
134
100.0
26
100.0
21
100.0
47
100.0
155
100.0
206
100.0
361
100.0
自己+預託
90%
100%
大工(n=49)
非大工(n=116)
大工(n=80)
非大工(n=69)
大工(n=26)
非大工(n=21)
賃金・単価の額は、日給において大工より非大工の方が高いが、額としては低いと言わ
ざるを得ない。大工の坪単価についてはハウスメーカーパワービルダー・ローコストビル
ダーがもっとも低く 2.5 万円から 3 万円が最大の山である。ただし、材料副資材の自己負
担は日給でも出来高でも一定程度存在し、負担額も安いものではないことは留意すべき点
である。その他にもパワービルダー・ローコストビルダーに従事する大工は瑕疵補修費を
徴収されている割合が 4 割を超えている。かつまた不良工事のさかのぼりがある場合は半
数近くにも上り、自己負担も少なくない。
68
4)締日・支払日
締日・支払日が
図表 4-38
締日・支払日の決定
決められているか
ハウスメーカー
どうかの問いにつ
大工
いて、全体では 9
非大工
割以上が「はい」
ハウスメーカー計
と回答している。
パワービルダー・
ローコストビルダー
3 企業分類ごとに
大工
非大工
はハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
が 94.0%、次いで
地域ビルダーが
大工
非大工
93.0%パワービル
地域ビルダー計
ダー・ローコスト
総計
ビ ル ダ ー が
大工
非大工
92.8%であった。
大工・
非大工計
締日・支払日の決定
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=171) (n=503) (n=563)
80%
締め日・支払日が決められている
はい
いいえ
総計
170
8
178
95.5
4.5
100.0
362
23
385
94.0
6.0
100.0
532
31
563
94.5
5.5
100.0
220
12
232
94.8
5.2
100.0
247
24
271
91.1
8.9
100.0
467
36
503
92.8
7.2
100.0
72
9
81
88.9
11.1
100.0
87
3
90
96.7
3.3
100.0
159
12
171
93.0
7.0
100.0
462
29
491
94.1
5.9
100.0
696
50
746
93.3
6.7
100.0
1158
79
1237
93.6
6.4
100.0
締め日・支払日が決められている はい
締め日・支払日が決められている いいえ
85%
90%
95%
100%
大工(n=178)
非大工(n=385)
大工(n=232)
非大工(n=271)
大工(n=81)
非大工(n=90)
次に、締日から支払日までの期間(以下、サイト)を大工・非大工ごとにみていきたい。
まず、全体で「10 日以内」が 3 割を超えている。3 企業分類でそれぞれの山をみると、パ
ワービルダー・ローコストビルダーが「11~20 日」(37.8%)であるが、ハウスメーカー
(36.6%)と地域ビルダー(36.9)%は「10 日以内」となっている。1 か月以内の支払を
見ると、ハウスメーカーが 88.0%、パワービルダー・ローコストビルダーが 87.2%、地域
ビルダーが 86.2%である。
図表 4-39
締日から支払日までの期間
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
総計
10 日
以内
174
36.6
114
28.1
48
36.9
336
33.3
11~
20 日
121
25.5
153
37.8
39
30.0
313
31.0
大工
21~
30 日
123
25.9
86
21.2
25
19.2
234
23.2
31~
40 日
44
9.3
33
8.1
15
11.5
92
9.1
69
41~
50 日
9
1.9
16
4.0
0
0.0
25
2.5
51~
60 日
2
0.4
3
0.7
1
0.8
6
0.6
61~
70 日
2
0.4
0
0.0
2
1.5
4
0.4
総計
475
100.0
405
100.0
130
100.0
1,010
100.0
締日から支払日までの期間
大工
200
ハウスメーカー
パワービルダー・ローコストビルダー
地域ビルダー
150
100
50
0
また、データ数は少ないが、働き方別にみても、全体的には「10 日以内」で事業主(29.8%)、
常用(51.9%)、一人親方(30.2%)が高く、手間請では「11~20 日」(42.6%)と高い。
図表 4-40
働き方別支払いサイト
ハウスメーカー
働き方
事業主
常用
手間請
一人親方
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコスト
ビルダー
事業主
常用
手間請
一人親方
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
事業主
常用
手間請
一人親方
地域ビルダー
総計
事業主
常用
手間請
一人親方
働き方計
大工
10 日
以内
11
35.5
18
47.4
18
43.9
28
30.4
75
37.1
11
32.4
19
54.3
15
27.3
6
11.3
51
28.8
3
15.8
5
62.5
13
39.4
20
58.8
41
43.6
25
29.8
42
51.9
46
35.7
54
30.2
167
35.3
11~
20 日
11
35.5
9
23.7
13
31.7
21
22.8
54
26.7
5
14.7
3
8.6
31
56.4
22
41.5
61
34.5
7
36.8
2
25.0
11
33.3
6
17.6
26
27.7
23
27.4
14
17.3
55
42.6
49
27.4
141
29.8
70
21~
30 日
7
22.6
8
21.1
9
22.0
23
25.0
47
23.3
10
29.4
10
28.6
4
7.3
14
26.4
38
21.5
5
26.3
0
0.0
7
21.2
5
14.7
17
18.1
22
26.2
18
22.2
20
15.5
42
23.5
102
21.6
31~
40 日
1
3.2
3
7.9
1
2.4
14
15.2
19
9.4
4
11.8
1
2.9
4
7.3
8
15.1
17
9.6
3
15.8
0
0.0
2
6.1
2
5.9
7
7.4
8
9.5
4
4.9
7
5.4
24
13.4
43
9.1
41~
50 日
1
3.2
0
0.0
0
0.0
4
4.3
5
2.5
4
11.8
2
5.7
1
1.8
2
3.8
9
5.1
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
5
6.0
2
2.5
1
0.8
6
3.4
14
3.0
51~
60 日
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
1.1
1
0.5
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
1.9
1
0.6
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
2.9
1
1.1
0
0.0
0
0.0
0
0.0
3
1.7
3
0.6
61~
70 日
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
1.1
1
0.5
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
5.3
1
12.5
0
0.0
0
0.0
2
2.1
1
1.2
1
1.2
0
0.0
1
0.6
3
0.6
総計
31
100.0
38
100.0
41
100.0
92
100.0
202
100.0
34
100.0
35
100.0
55
100.0
53
100.0
177
100.0
19
100.0
8
100.0
33
100.0
34
100.0
94
100.0
84
100.0
81
100.0
129
100.0
179
100.0
473
100.0
働き方別支払いサイト
大工
パワービル
ダー・ローコス
トビルダー ハウスメーカー
地域ビルダー
(n=94)
(n=177)
(n=202)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
事業主(n=31)
常用(n=38)
手間請(n=41)
一人親方(n=92)
事業主(n=34)
常用(n=35)
手間請(n=55)
一人親方(n=53)
事業主(n=19)
常用(n=8)
手間請(n=33)
一人親方(n=34)
10日以内
11~20日
21~30日
31~40日
41~50日
51~60日
61~70日
次に、非大工の支払サイトをみると、全体では「10 日以内」が 29.5%と最も大きな山を
示している。非大工では「31~40 日」
(12.9%)の層が大工の場合(9.1%)よりも若干多
い。3 企業ごとの山をみるとハウスメーカーが「21~30 日」(31.7%)、パワービルダー・
ローコストビルダーが「10 日以内」
(30.2%)と「21~30 日」
(28.8%)でほぼ二分してお
り、地域ビルダーが「10 日以内」(30.8%)となっている。
1 か月以内の支払を見ると、ハウスメーカーが 85.8%、パワービルダー・ローコストビ
ルダーが 79.0%、地域ビルダーが 75.4%となっている。
図表 4-41
締日から支払日までの期間
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
総計
10 日
以内
87
28.7
62
30.2
20
30.8
169
29.5
120
締日から支払日までの期間
11~
20 日
77
25.4
41
20.0
17
26.2
135
23.6
非大工
21~
30 日
31~
40 日
96
31.7
59
28.8
12
18.5
167
29.1
33
10.9
28
13.7
13
20.0
74
12.9
非大工
41~
50 日
7
2.3
12
5.9
0
0.0
19
3.3
51~
60 日
2
0.7
3
1.5
1
1.5
6
1.0
61~
70 日
1
0.3
0
0.0
2
3.1
3
0.5
総計
303
100.0
205
100.0
65
100.0
573
100.0
ハウスメーカー
パワービルダー・ローコストビルダー
地域ビルダー
100
80
60
40
20
0
データ数が少ないが、1 ヵ月以内の支払サイトは事業主が 78.7%、常用が 89.6%、手間
71
請が 88.1%、一人親方が 71.1%である。サイトが比較的長いだろう非大工の事業主をみて
も 1 ヵ月未満のサイトはハウスメーカーではが 91.3%、パワービルダー・ローコストビル
ダーが 70.8%、地域ビルダーが 71.4%である。
図表 4-42
働き方別支払いサイト
働き方
事業主
ハウスメーカー
常用
手間請
一人
親方
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコスト
ビルダー
事業主
常用
手間請
一人
親方
パワービルダー・
ローコストビルダ
ー計
地域ビルダー
事業主
常用
手間請
一人
親方
地域ビルダー
計
総計
事業主
常用
手間請
一人
親方
働き
方計
パワービル
ダー・ローコ
地域ビルダー ストビルダー ハウスメー
(n=45)
カー(n=116)
(n=73)
働き方別支払いサイト
非大工
0%
非大工
10 日以
内
7
30.4
9
39.1
6
30.0
7
14.0
29
25.0
5
20.8
11
52.4
4
40.0
2
11.1
22
11~
20 日
30.1
3
21.4
2
50.0
6
50.0
9
60.0
20
44.4
15
24.6
22
45.8
16
38.1
18
21.7
71
30.3
10%
20%
21~
30 日
31~
40 日
41~
50 日
8
34.8
5
21.7
8
40.0
12
24.0
33
28.4
4
16.7
2
9.5
1
10.0
4
22.2
11
6
26.1
7
30.4
6
30.0
17
34.0
36
31.0
8
33.3
6
28.6
1
10.0
5
27.8
20
1
4.3
2
8.7
0
0.0
10
20.0
13
11.2
4
16.7
1
4.8
4
40.0
4
22.2
13
15.1
5
35.7
1
25.0
3
25.0
1
6.7
10
22.2
17
27.9
8
16.7
12
28.6
17
20.5
54
23.1
27.4
2
14.3
17.8
3
21.4
0.0
2
16.7
2
13.3
6
13.3
16
26.2
13
27.1
9
21.4
24
28.9
62
26.5
0.0
1
8.3
2
13.3
6
13.3
8
13.1
3
6.3
5
11.9
16
19.3
32
13.7
30%
40%
50%
60%
51~
60 日
1
4.3
0
0.0
0
0.0
2
4.0
3
2.6
3
12.5
1
4.8
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
2.0
1
0.9
0
0.0
61~
70 日
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
2.0
1
0.9
0
0.0
0.0
0.0
0.0
2
11.1
6
0.0
1
5.6
1
0.0
0
0.0
0
総計
23
100.0
23
100.0
20
100.0
50
100.0
116
100.0
24
100.0
21
100.0
10
100.0
18
100.0
73
8.2
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
4
6.6
1
2.1
0
0.0
4
4.8
9
3.8
1.4
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
6.7
1
2.2
0
0.0
0
0.0
0
0.0
3
3.6
3
1.3
0.0
1
7.1
1
25.0
0
0.0
0
0.0
2
4.4
1
1.6
1
2.1
0
0.0
1
1.2
3
1.3
100.0
14
100.0
4
100.0
12
100.0
15
100.0
45
100.0
61
100.0
48
100.0
42
100.0
83
100.0
234
100.0
70%
80%
90%
100%
事業主(n=23)
常用(n=23)
手間請(n=20)
一人親方(n=50)
事業主(n=44)
常用(n=21)
手間請(n=10)
一人親方(n=18)
事業主(n=14)
常用(n=4)
手間請(n=12)
一人親方(n=15)
10日以内
11~20日
21~30日
31~40日
72
41~50日
51~60日
61~70日
図表 4-43
1 棟あたりの支払回数
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
大工・
非大工計
一括
66
49.3
216
84.0
282
72.1
34
21.0
135
83.9
169
52.3
12
17.9
54
87.1
66
51.2
112
30.9
405
84.4
517
61.3
分割
68
50.7
41
16.0
109
27.9
128
79.0
26
16.1
154
47.7
55
82.1
8
12.9
63
48.8
251
69.1
75
15.6
326
38.7
支払いまでの期間が短いことは事
総計
134
100.0
257
100.0
391
100.0
162
100.0
161
100.0
323
100.0
67
100.0
62
100.0
129
100.0
363
100.0
480
100.0
843
100.0
業主にとっては資金回収のサイクル
が、労働者にとっては生活費を得る
サイクルが短いことを意味するが、
住宅資本へ従事する要因として重要
であることが推察される。
次に支払回数をみると、大工全体
では分割が 69.1%、非大工全体では
一括が 84.4%であり、大工と非大工
では異なった傾向となっている。3
企業分類でみるとパワービルダー・
ローコストビルダーと地域ビルダー
は「大工=分割」、「非大工=一括」
それぞれ 80%前後とかなり似通っ
た傾向を示しているが、ハウスメー
カーの大工のみ一括(49.3%)と分割(50.7%)とほぼ同数である。
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=198)(n=613)(n=682)
3企業分類の1棟の支払回数0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
一括
80%
分割
90%
100%
大工(n=204)
非大工(n=478)
大工(n=273)
非大工(n=340)
大工(n=92)
非大工(n=106)
図表 4-44 働き方別大工の
支払回数
一括 分割 総計
事業主
4
16
20
20.0 80.0 100.0
常用
10
10
20
50.0 50.0 100.0
手間請
18
75
93
19.4 80.6 100.0
一人親方
25
56
81
30.9 69.1 100.0
総計
57
157
214
26.6 73.4 100.0
図表 4-45
働き方別非大工の
支払回数
一括 分割 総計
事業主
67
12
79
84.8 15.2 100.0
常用
20
2
22
90.9
9.1 100.0
手間請
40
3
43
93.0
7.0 100.0
一人親方
61
6
67
91.0
9.0 100.0
総計
188
23
211
89.1 10.9 100.0
73
なお、データ数
が少ないため 3 企
業分類は困難であ
るが、参考までに
働き方別の大工・
非大工の支払回数
を掲載しておく。
分割回数は 3 企業分類の大工、非大工ともに 2 回が最も多く、次いで 3 回である。
図表 4-46
1 棟あたりの分割回数
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工
非大工
4-5
2回
20
48.8
13
59.1
33
52.4
57
58.8
5
50.0
62
57.9
14
36.8
4
80.0
18
41.9
91
51.7
22
59.5
113
53.1
3回
16
39.0
6
27.3
22
34.9
38
39.2
4
40.0
42
39.3
11
28.9
1
20.0
12
27.9
65
36.9
11
29.7
76
35.7
4回
5
12.2
2
9.1
7
11.1
5回
7回
12 回
1
4.5
1
1.6
1
1.0
1
1.0
1
0.9
1
0.9
1
0.6
1
0.6
1
10.0
1
0.9
13
34.2
13
30.2
18
10.2
2
5.4
20
9.4
1
0.5
1
0.5
2
5.4
2
0.9
総計
41
100.0
22
100.0
63
100.0
97
100.0
10
100.0
107
100.0
38
100.0
5
100.0
43
100.0
176
100.0
37
100.0
213
100.0
工期と労働時間・所要時間
1)工期と労働時間の関係
図表 4-47
企業分類の働き方別の作業時間指示の有無
まず、作業時間が指示されてい
るかどうか(作業時間指示の有無)
ハウスメーカー
働き方
事業主
常用
をみると、全体的には「あり」が
58.6%と、作業時間の指示を受けて
手間請
いるという回答が半数以上であった。
一人親方
ハウスメーカー 集計
企業分類でみるともっとも多かった
のはパワービルダー・ローコストビ
ルダーの 61.8%、ついでハウスメー
パワービルダー・
ローコストビルダー
事業主
常用
カ ー が 58.1 % 、 地 域 ビ ル ダ ー が
手間請
54.0%であった。
一人親方
作業指示「あり」と回答した割合
が高かったのはハウスメーカーに従
事する事業主の 71.1%である。事業
パワービルダー・
ローコストビルダー 集計
地域ビルダー
常用
主をみるとパワービルダー・ローコ
手間請
ストビルダーで 57.4%、地域ビルダ
一人親方
ーで 56.0%が「あり」と回答してい
地域ビルダー 集計
る。事業主は働き方に関する決定に
おいて自由度が高いとされるが、住
事業主
総計
宅づくりにおける作業時間は制約さ
74
あり
27
71.1
36
65.5
27
55.1
50
50.5
140
58.1
27
57.4
37
69.8
36
60.0
36
60.0
136
61.8
14
56.0
9
56.3
22
47.8
22
59.5
67
54.0
343
58.6
なし
11
28.9
19
34.5
22
44.9
49
49.5
101
41.9
20
42.6
16
30.2
24
40.0
24
40.0
84
38.2
11
44.0
7
43.8
24
52.2
15
40.5
57
46.0
242
41.4
計
38
100.0
55
100.0
49
100.0
99
100.0
241
100.0
47
100.0
53
100.0
60
100.0
60
100.0
220
100.0
25
100.0
16
100.0
46
100.0
37
100.0
124
100.0
585
100.0
れていることがわかる。
あり
3企業分類の働き方別の作業時間指示の有無
地域ビルダー
(n=124)
パワービルダー・
ローコストビル
ダー(n=220)
ハウスメーカー
(n=241)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
なし
90%
100%
事業主(n=38)
常用(n=55)
手間請(n=49)
一人親方(n=99)
事業主(n=47)
常用(n=53)
手間請(n=60)
一人親方(n=60)
事業主(n=25)
常用(n=16)
手間請(n=46)
一人親方(n=37)
図表 4-48
企業 3 分類の職種別作業指示の有無
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー 計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー 計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー 計
総計
大工
非大工
3 企業分類計
あり
88
49.7
261
66.1
349
61.0
141
65.6
185
63.6
326
64.4
41
51.9
53
58.2
94
55.3
270
57.3
499
64.2
769
61.6
なし
89
50.3
134
33.9
223
39.0
74
34.4
106
36.4
180
35.6
38
48.1
38
41.8
76
44.7
201
42.7
278
35.8
479
38.4
次に、作業時間の指示の有無
総計
177
100.0
395
100.0
572
100.0
215
100.0
291
100.0
506
100.0
79
100.0
91
100.0
170
100.0
471
100.0
777
100.0
1,248
100.0
について職種別にみると、全体
で「あり」との回答は大工が
57.3%、非大工が 64.2%と非大
工の方が高い。企業 3 分類でみ
るとパワービルダー・ローコス
トビルダーが最も多く「あり」
が 6 割強を占めている。
あり
企業3分類の職種別作業時間の指示の有無
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=170) (n=506) (n=572)
0%
10%
20%
30%
大工(n=177)
非大工(n=395)
大工(N=215)
非大工(n=291)
大工(n=79)
非大工(n=91)
75
40%
50%
60%
70%
80%
90%
なし
100%
作業時間の指示が「あり」「なし」の場合の工期の指定について企業 3 分類ごとに大工、
非大工でみたものが図表 4-44 と図表 4-49 である。
まず大工を見ていくと、ハウスメーカーと地域ビルダーで同様の傾向を示している。
ハウスメーカーの指定工期をみると作業時間の指示「あり」の場合、21~30 日が 41.7%
最も多く、指示「なし」の場合 41~50 日が 35.1%と最も多い。
パワービルダー・ローコストビルダーの指定工期を見ると、作業時間の指示がある場合、
41~50 日が 45.0%で
最も多く、
次いで 21~30 日が 28.3%であった。
指示がない場合、
20~30 日と 41~50 日が同数の 33.3%であった。
地域ビルダーの指定工期をみると、作業時間の指示があるなしともに、41~50 日がそれ
ぞれ 54.5%、53.8%と最も多かった。
ここから 2 つの特徴がみられる。まず、全体を見ると作業時間の指示がある場合、41~
50 日が 36.4%、21~30 日が 29.7%であり、指示がない場合、41~50 日が 37.3%、21~30
日が 26.5%となっており、作業時間の指示がある場合の方が指定工期が長い傾向にある。
図表 4-49
企業 3 分類における指定工期
作業
指示
あり
ハウスメーカー
なし
パワービルダー・
ローコストビルダー
あり
なし
地域ビルダー
あり
なし
総計
あり
なし
1~
10 日
6
16.7
3
8.1
2
3.3
2
6.1
0
0.0
0
0.0
8
6.8
5
6.0
11~
20 日
5
13.9
2
5.4
1
1.7
0
0.0
0
0.0
0
0.0
6
5.1
2
2.4
また、3
大工
21~
30 日
15
41.7
8
21.6
17
28.3
11
33.3
3
13.6
3
23.1
35
29.7
22
26.5
31~
40 日
1
2.8
0
0.0
3
5.0
3
9.1
3
13.6
0
0.0
7
5.9
3
3.6
41~
50 日
4
11.1
13
35.1
27
45.0
11
33.3
12
54.5
7
53.8
43
36.4
31
37.3
61~
70 日
5
13.9
8
21.6
8
13.3
5
15.2
4
18.2
3
23.1
17
14.4
16
19.3
71 日
以上
0
0.0
3
8.1
2
3.3
1
3.0
0
0.0
0
0.0
2
1.7
4
4.8
50%
60%
70%
総計
36
100.0
37
100.0
60
100.0
33
100.0
22
100.0
13
100.0
118
100.0
83
100.0
企業分類
のうち、
ハウスメ
ーカーで
働く大工
の指定工
期が最も
短く、さ
らに作業
指示があ
る場合の
方がない
場合より
指定工期が短い。
3企業分類における指示工期 大工
パワービル
ダー・ロー
地域ビル コストビル ハウスメー
ダー(n=35) ダー(n=93) カー(n=73)
0%
10%
20%
30%
40%
80%
あり(n=36)
なし(n=37)
あり(n=60)
なし(n=33)
あり(n=22)
なし(n=13)
1~10日
11~20日
21~30日
31~40日
76
41~50日
61~70日
71日以上
90%
100%
次に、非大工を見ていく。3 企業分類のいずれにおいても非大工は 1~10 日が大きな比
重を占めている。特徴的なのは作業時間の指示「あり」が「なし」よりも低くなっている
ことである。
「あり」の方が厳密に管理されていることが推察される。
図表 4-50
企業 3 分類における指定工期 非大工
作業 1~
11~ 21~
指示 10 日 20 日 30 日
ハウスメーカー
あり
77
5
8
73.3
4.8
7.6
なし
40
0
2
85.1
0.0
4.3
パワービルダー・
あり
33
3
7
ローコストビルダー
60.0
5.5
12.7
なし
21
1
2
75.0
3.6
7.1
地域ビルダー
あり
13
0
0
76.5
0.0
0.0
なし
15
0
1
83.3
0.0
5.6
パワービル
ダー・ロー ハウスメー
カー
地域ビル コストビル
ダー(n=35)ダー(n=83) (n=152)
3企業分類における指定工期
0%
10%
非大工
61~
70 日
3
2.9
0
0.0
5
9.1
2
7.1
0
0.0
2
11.1
71 日
以上
11
10.5
4
8.5
6
10.9
2
7.1
4
23.5
0
0.0
40%
50%
60%
70%
総計
105
100.0
47
100.0
55
100.0
28
100.0
17
100.0
18
100.0
80%
90%
100%
なし(n=47)
あり(n=55)
なし(n=28)
あり(n=17)
なし(n=18)
11~20日
21~30日
31~40日
41~50日
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー 計
指示工期
以上
28
27.5
27
14.8
55
19.3
32
22.4
20
21.3
52
21.9
17
29.8
5
13.2
22
23.2
129
20.9
指示工期
以内
74
72.5
156
85.2
230
80.7
111
77.6
74
78.7
185
78.1
40
70.2
33
86.8
73
76.8
488
79.1
61~70日
71日以上
次に指定工期内に工事が完
企業 3 分類における工期と完了の関係
ハウスメーカー
総計
30%
41~
50 日
1
1.0
1
2.1
1
1.8
0
0.0
0
0.0
0
0.0
あり(n=105)
1~10日
図表 4-51
20%
31~
40 日
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
総計
了しているかどうかについて
102
100.0
183
100.0
285
100.0
143
100.0
94
100.0
237
100.0
57
100.0
38
100.0
95
100.0
617
100.0
みてみると、全体では指定工
期以内は 79.1%でであるが、
指定工期以上が 20.9%と、工
期以内に工事が完了しなかっ
たという回答が 2 割%を超え
ている。
企業ごとにみると指示工期
以上が最も少ない割合を占め
ているのはハウスメーカー
(19.3%)で、次いで地域ビ
ルダー(23.2%)、パワービル
ダー・ローコストビルダー
(21.9%)となっている。しかし、職種別にみると大工の場合、ハウスメーカー(27.5%)
と地域ビルダー(29.8%)が約 3 割、パワービルダー・ローコストビルダー(22.4%)が
77
約 2 割、指示工期以上と回答しており、工期が厳しく設定されていることが推察できる。
企業3分類における工期と完了の関係
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
0
3企業分類
20
大工
28
非大工
27
大工
80
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=95) (n=237) (n=285)
180
200
40
指示工期以上
指示工期以内
33
10%
20%
30%
40%
指示工期以上
50%
60%
70%
指示工期以内
80%
90%
100%
大工(n=102)
非大工(n=183)
大工(n=143)
非大工(n=94)
大工(n=57)
非大工(n=38)
図表 4-52 は作業時間を指
作業時間を指定されている場合の指示工期
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工
非大工
地域ビルダー計
大工
非大工
総計
指示工期
以上
9
20.9
16
13.8
25
15.7
16
21.3
14
24.6
30
22.7
9
31.0
2
10.5
11
22.9
34
23.1
32
16.7
66
19.5
指示工期
以内
34
79.1
100
86.2
134
84.3
59
78.7
43
75.4
102
77.3
20
69.0
17
89.5
37
77.1
113
76.9
160
83.3
273
80.5
企業3分類の作業時間の指示の有無と指定工期以内・以上
0%
20%
パワー
ビル
ダー・
地域ビ ローコ ハウス
ルダー ストビ メー
(n=48 ルダー カー
) (n=132) (n=159)
160
74
指定工期以内・以上
3 企業分類計
140
156
17
5
120
111
20
大工
100
74
0%
図表 4-52
60
32
非大工
非大工
40
総計
43
100.0
116
100.0
159
100.0
75
100.0
57
100.0
132
100.0
29
100.0
19
100.0
48
100.0
147
100.0
192
100.0
339
100.0
40%
大工(n=43)
非大工(n=116)
大工(n=75)
非大工(n=57)
大工(n=29)
非大工(n=19)
78
定されている場合を抽出して
集計したものであり、指示工
期以内に工事が完了したか否
かを示している。
「指定工期以
上」は 3 企業分類とも大工が
2 割を超え、とりわけ地域ビ
ルダーは 3 割を超えている。
作業時間を指示されているの
にもかかわらず、指定された
工期内で完了しなければなら
ないという厳しい工期の設定
にあるといえる。
60%
指示工期以上
指示工期以内
80%
100%
実働時間をみると全体的に長時間労働である。企業 3 分類ともに非大工より大工の労働
時間が長く、9 時間未満は大工全体で 3.4%、非大工全体で 16.6%にすぎない。
「10 時間以
上」をみると大工は地域ビルダーが 82.3%と最も長くパワービルダー・ローコストビルダ
ーが 78.4%、ハウスメーカーが 76.4%を占めている。非大工の場合はハウスメーカーが
38.1%、地域ビルダーが 37.8%、パワービルダー・ローコストビルダーが 22.2%を占めて
いる。なかでも最も長時間労働であるのはハウスメーカーの大工で「11 時間以上 12 時間
未満」が 23.0%、
「12 時間以上 13 時間未満」が 9.6%、
「13 時間以上 14 時間未満」が 1.7%、
「14 時間以上」が 2.8%となっている。
図表
4-53
企業 3 分類の実働時間
ハウス
メーカー
大工
非
大工
ハウス
メーカー計
パワービ
ルダー・
ローコスト
ビルダー
パワー・
ローコスト計
地域
ビルダー
大工
非
大工
大工
非
大工
地域
ビルダー計
総計
大工
非
大工
全体計
8時
間未
満
1
0.6
15
4.1
16
2.9
0
0.0
7
2.8
7
1.5
0
0.0
3
3.7
3
1.9
1
0.2
25
3.6
26
2.2
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=161) (n=470) (n=545)
企業3分類の実働時間
8 時間以
上9時
間未満
8
4.5
48
13.1
56
10.3
5
2.3
33
13.1
38
8.1
2
2.5
10
12.2
12
7.5
15
3.2
91
13.0
106
9.0
0%
職種別
9 時間以
上 10 時
間未満
33
18.5
164
44.7
197
36.1
42
19.3
156
61.9
198
42.1
12
15.2
38
46.3
50
31.1
87
18.3
358
51.1
445
37.8
10 時間
以上 11
時間未
満
70
39.3
101
27.5
171
31.4
106
48.6
42
16.7
148
31.5
45
57.0
20
24.4
65
40.4
221
46.5
163
23.3
384
32.7
20%
40%
11 時間
以上 12
時間未
満
41
23.0
19
5.2
60
11.0
46
21.1
4
1.6
50
10.6
18
22.8
6
7.3
24
14.9
105
22.1
29
4.1
134
11.4
12 時間
以上 13
時間未
満
17
9.6
10
2.7
27
5.0
11
5.0
6
2.4
17
3.6
2
2.5
5
6.1
7
4.3
30
6.3
21
3.0
51
4.3
60%
13 時間
以上 14
時間未
満
3
1.7
6
1.6
9
1.7
7
3.2
1
0.4
8
1.7
0
0.0
0
0.0
0
0.0
10
2.1
7
1.0
17
1.4
80%
14 時
間以
上
5
2.8
4
1.1
9
1.7
1
0.5
3
1.2
4
0.9
0
0.0
0
0.0
0
0.0
6
1.3
7
1.0
13
1.1
総計
178
100.0
367
100.0
545
100.0
218
100.0
252
100.0
470
100.0
79
100.0
82
100.0
161
100.0
475
100.0
701
100.0
1,176
100.0
100%
大工(n=178)
非大工(n=367)
大工(n=218)
非大工(n=252)
大工(n=79)
非大工(n=82)
8時間未満
11時間以上12時間未満
8時間以上9時間未満
12時間以上13時間未満
9時間以上10時間未満
13時間以上14時間未満
10時間以上11時間未満
14時間以上
作業時間の指示の有無ごとに 3 企業ごとの実働時間をみたい。目を見張るのは作業時間
指示の有無にかかわらず非常に長時間労働になっていることである。
まず、大工をみると 9 時間以内が 1 割を満たしているのはハウスメーカーの作業指示「あ
79
り」の場合のみである。最も多い層である 10 時間以上 11 時間未満について「あり」
「なし」
を比較すると、3 企業とも「なし」より「あり」の方が高い。その前後の「9 時間以上 10
時間未満」と「11 時間以上 12 時間未満」では 3 企業において「あり」より「なし」の方
が高い。作業時間の指示が「ない」という事実は従事する企業から拘束されていないと見
られるが、長時間労働であるという調査結果から企業に従属的であることが示唆される。
図表 4-54
ハウス
メーカー
パワー
ビルダー
・ローコ
ストビ
ルダー
地域
ビルダー
総計
企業分類の実働時間
作業時間指示の有無
大工
作業時 8 時間 8 時間以 9 時間以上 10 時間以上 11 時間以上 12 時間以上 13 時間以 14 時 総計
間指示 未満 上 9 時間 10 時間未 11 時間未満 12 時間未満 13 時間未満 上 14 時間 間以
未満
満
未満
上
あり
1
7
14
34
10
5
0
2
73
1.4
9.6
19.2
46.6
13.7
6.8
0.0
2.7 100.0
なし
0
1
18
26
26
9
2
3
85
0.0
1.2
21.2
30.6
30.6
10.6
2.4
3.5 100.0
計
1
8
32
60
36
14
2
5 158
0.6
5.1
20.3
38.0
22.8
8.9
1.3
3.2 100.0
あり
0
3
19
60
21
6
3
0 112
0.0
2.7
17.0
53.6
18.8
5.4
2.7
0.0 100.0
なし
0
2
14
26
16
4
4
0
66
0.0
3.0
21.2
39.4
24.2
6.1
6.1
0.0 100.0
計
0
5
33
86
37
10
7
0 178
0.0
2.8
18.5
48.3
20.8
5.6
3.9
0.0 100.0
あり
0
1
6
20
5
0
0
0
32
0.0
3.1
18.8
62.5
15.6
0.0
0.0
0.0 100.0
なし
0
1
4
20
10
1
0
0
36
0.0
2.8
11.1
55.6
27.8
2.8
0.0
0.0 100.0
計
0
2
10
40
15
1
0
0
68
0.0
2.9
14.7
58.8
22.1
1.5
0.0
0.0 100.0
あり
1
11
39
114
36
11
3
2 217
0.5
5.1
18.0
52.5
16.6
5.1
1.4
0.9 100.0
なし
0
4
36
72
52
14
6
3 187
0.0
2.1
19.3
38.5
27.8
7.5
3.2
1.6 100.0
計
1
15
75
186
88
25
9
5 404
0.2
3.7
18.6
46.0
21.8
6.2
2.2
1.2 100.0
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=68) (n=178) (n=158)
3企業分類の実働時間 作業時間の有無0%
大工
あり(n=73)
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
なし(n=85)
あり(n=112)
なし(n=66)
あり(n=32)
なし(n=36)
8時間未満
11時間以上12時間未満
8時間以上9時間未満
12時間以上13時間未満
9時間以上10時間未満
13時間以上14時間未満
80
10時間以上11時間未満
14時間以上
100%
次に非大工の場合、最も多い層は「9 時間以上 10 時間未満」、次いで「10 時間以上 11
時間未満」であり大工より少ない値になっているが、長時間労働となっている。
図表 4-55
企業 3 分類の実働時間
作業
時間
指示
ハウス
メーカー
あり
なし
計
パワー
ビルダー
・ローコ
ストビ
ルダー
あり
地域
ビルダー
あり
なし
計
なし
計
総計
あり
なし
計
8 時間以
上9時
間未満
9 時間以
上 10 時
間未満
7
3.3
6
5.7
13
4.1
3
2.1
4
4.7
7
3.0
1
2.3
2
6.5
3
4.0
11
2.8
12
5.4
23
3.7
34
16.2
11
10.5
45
14.3
23
15.8
9
10.5
32
13.8
8
18.2
2
6.5
10
13.3
65
16.3
22
9.9
87
14.0
91
43.3
48
45.7
139
44.1
91
62.3
53
61.6
144
62.1
23
52.3
13
41.9
36
48.0
205
51.3
114
51.4
319
51.3
3企業分類の実働時間 作業時間の有無
非大工
0%
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=75) (n=232)(n=315)
作業時間指示の有無
8時
間未
満
10%
20%
非大工
10 時間
以上 11
時間未
満
58
27.6
24
22.9
82
26.0
20
13.7
16
18.6
36
15.5
6
13.6
10
32.3
16
21.3
84
21.0
50
22.5
134
21.5
30%
11 時間
以上 12
時間未
満
7
3.3
11
10.5
18
5.7
2
1.4
2
2.3
4
1.7
4
9.1
1
3.2
5
6.7
13
3.3
14
6.3
27
4.3
40%
50%
12 時間
以上 13
時間未
満
7
3.3
2
1.9
9
2.9
3
2.1
2
2.3
5
2.2
1
2.3
3
9.7
4
5.3
11
2.8
7
3.2
18
2.9
60%
70%
13 時間
以上 14
時間未
満
4
1.9
1
1.0
5
1.6
1
0.7
0
0.0
1
0.4
0
0.0
0
0.0
0
0.0
5
1.3
1
0.5
6
1.0
80%
14 時
間以
上
総計
2
1.0
2
1.9
4
1.3
3
2.1
0
0.0
3
1.3
1
2.3
0
0.0
1
1.3
6
1.5
2
0.9
8
1.3
210
100.0
105
100.0
315
100.0
146
100.0
86
100.0
232
100.0
44
100.0
31
100.0
75
100.0
400
100.0
222
100.0
622
100.0
90%
100%
あり(n=210)
なし(n=105)
あり(n=146)
なし(n=86)
あり(n=44)
なし(n=31)
8時間未満
11時間以上12時間未満
8時間以上9時間未満
12時間以上13時間未満
9時間以上10時間未満
13時間以上14時間未満
10時間以上11時間未満
14時間以上
実働時間と工期と完了(「工期に間に合わないこと」が「あった」
「ない」)の関係を大工
非大工別にみたい。
まず、大工について、企業 3 分類ともに、工期に間に合わないことが「あった」の方が
「ない」よりも実働時間が長くなっている。
81
図表 4-56
ハウス
メーカー
企業 3 分類の実働時間と工期・完了の関係
8時
間
未
満
0
0.0
1
2.3
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
0.7
工期に間
に合わな
いこと
あった
ない
パワー
ビルダー・
ローコス
トビルダー
地域
ビルダー
あった
ない
あった
ない
総計
あった
ない
大工
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
ストビ メー
地域ビ ルダー カー
ルダー (n=135 (n=111
(n=55)
)
)
実働時間と工期
8 時間
以上 9
時間
未満
3
4.5
2
4.5
1
1.7
2
2.7
2
8.7
0
0.0
6
4.0
4
2.6
0%
9 時間
以上 10
時間未
満
6
9.0
13
29.5
4
6.7
18
24.0
0
0.0
7
21.9
10
6.7
38
25.2
10%
20%
大工
10 時間
以上 11
時間未
満
27
40.3
18
40.9
28
46.7
38
50.7
11
47.8
21
65.6
66
44.0
77
51.0
30%
11 時間
以上 12
時間未
満
14
20.9
9
20.5
18
30.0
12
16.0
9
39.1
4
12.5
41
27.3
25
16.6
40%
50%
12 時間
以上 13
時間未
満
11
16.4
1
2.3
5
8.3
4
5.3
1
4.3
0
0.0
17
11.3
5
3.3
60%
13 時
間以上
14 時
間未満
2
3.0
0
0.0
4
6.7
1
1.3
0
0.0
0
0.0
6
4.0
1
0.7
70%
80%
14 時
間以上
15 時
間未満
4
6.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
0
0.0
4
2.7
0
0.0
90%
総計
67
100.0
44
100.0
60
100.0
75
100.0
23
100.0
32
100.0
150
100.0
151
100.0
100%
あった(n=67)
ない(n=44)
あった(n=60)
ない(n=75)
あった(n=23)
ない(n=32)
8時間未満
11時間以上12時間未満
8時間以上9時間未満
12時間以上13時間未満
9時間以上10時間未満
13時間以上14時間未満
10時間以上11時間未満
14時間以上
次に、非大工における実働時間と工期と完了をみると大工とは異なる傾向がみられる。
10 時間以上をみると若干ではあるが企業 3 分類ともに「あった」より「ない」の方が多く
を占めている。
4-57
企業 3 分類の実働時間と工期・完了の関係
工期に間
に合わな
いこと
ハウス
メーカー
あった
ない
パワー
ビルダー・
ローコス
トビルダー
地域
ビルダー
あった
ない
あった
ない
総計
あった
ない
8時
間
未
満
5
8.1
6
3.8
0
0.0
7
7.0
1
8.3
2
5.4
6
5.1
15
5.1
8 時間
以上 9
時間未
満
7
11.3
23
14.7
5
11.6
15
15.0
0
0.0
5
13.5
12
10.3
43
14.7
9 時間
以上 10
時間未
満
27
43.5
68
43.6
30
69.8
53
53.0
7
58.3
17
45.9
64
54.7
138
47.1
非大工
10 時間
以上 11
時間未
満
16
25.8
39
25.0
6
14.0
19
19.0
2
16.7
8
21.6
24
20.5
66
22.5
82
11 時間
以上 12
時間未
満
2
3.2
11
7.1
1
2.3
1
1.0
1
8.3
3
8.1
4
3.4
15
5.1
12 時間
以上 13
時間未
満
4
6.5
4
2.6
0
0.0
2
2.0
1
8.3
2
5.4
5
4.3
8
2.7
13 時間
以上 14
時間未
満
1
1.6
3
1.9
0
0.0
1
1.0
0
0.0
0
0.0
1
0.9
4
1.4
14 時間
以上 15
時間未
満
0
0.0
2
1.3
1
2.3
2
2.0
0
0.0
0
0.0
1
0.9
4
1.4
総計
62
100.0
156
100.0
43
100.0
100
100.0
12
100.0
37
100.0
117
100.0
293
100.0
実働時間と工期
非大工
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=49) (n=143) (n=218)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
あった(n=62)
ない(n=156)
あった(n=43)
ない(n=100)
あった(n=12)
ない(n=37)
8時間未満
11時間以上12時間未満
8時間以上9時間未満
12時間以上13時間未満
9時間以上10時間未満
13時間以上14時間未満
10時間以上11時間未満
14時間以上15時間未満
そもそも実働時間はかなり長い傾向にあるが、さらに工期完了の有無との関係をみると
技能の差が見えてくるのではないか。そこで、工期内での完了の有無と年齢との相関関係
をみることで、技能が関係するのかどうかを見ていきたい。ただし、10 歳代と 20 歳代の
若年の回答が極端に少ないことに留意する必要がある。
まず、大工の場合、30 歳代以下で「工期に間に合わないこと」が「あった」は「ない」
よりも企業 3 分類ともに多くを占めている。一方、60 歳代以上のハウスメーカーとパワー
ビルダー・ローコストビルダーでも同様の傾向がみられる。
図表 4-58
ハウス
メーカー
企業 3 分類別の工期・完了と年代の関係
工期に間に
合わないこと
あった
10 歳
代
ない
パワービ
ルダー・
ローコスト
ビルダー
地域
ビルダ
ー
あった
総計
あった
ない
あった
ない
ない
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=60) (n=147) (n=119)
企業3分類別の工期・完了と
年代の関係 大工
0%
20 歳
代
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
1.2
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
0.6
2
2.8
1
2.1
0
0.0
0
0.0
0
0.0
4
11.1
2
1.3
5
3.0
10%
20%
大工
30 歳
代
15
20.8
8
17.0
17
27.0
17
20.2
10
41.7
7
19.4
42
26.4
32
19.2
30%
40 歳
代
15
20.8
12
25.5
13
20.6
31
36.9
1
4.2
8
22.2
29
18.2
51
30.5
40%
50 歳
代
22
30.6
15
31.9
12
19.0
15
17.9
7
29.2
6
16.7
41
25.8
36
21.6
50%
60%
60 歳
代
16
22.2
9
19.1
17
27.0
18
21.4
6
25.0
8
22.2
39
24.5
35
21.0
70%
70 歳以
上
2
2.8
2
4.3
4
6.3
2
2.4
0
0.0
3
8.3
6
3.8
7
4.2
80%
総計
72
100.0
47
100.0
63
100.0
84
100.0
24
100.0
36
100.0
159
100.0
167
100.0
90%
100%
あった(n=72)
ない(n=47)
あった(n=63)
ない(n=84)
あった(n=24)
ない(n=36)
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳以上
次に、非大工の場合、30 歳代以下をみると「あった」は「ない」よりも企業 3 分類とも
に多くを占めている。一方、60 歳代以上のハウスメーカーとパワービルダー・ローコスト
83
ビルダーでも同様の傾向がみられる。ハウスメーカーと地域ビルダーで「あった」より「な
い」が多く、60 歳代以上では同様の傾向を示しているのはパワービルダー・ローコストビ
ルダーのみであった。
図表 4-59
ハウス
メーカー
企業 3 分類別の工期・完了と年代の関係
工期に間に合
わないこと
あった
10 歳
代
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
1.2
0
0.0
0
0.0
0
0.0
1
0.6
ない
パワービ
ルダー・
ローコスト
ビルダ
地域
ビルダー
あった
ない
あった
ない
総計
あった
ない
20 歳
代
2
2.8
1
2.1
0
0.0
0
0.0
0
0.0
4
11.1
2
1.3
5
3.0
非大工
30 歳
代
15
20.8
8
17.0
17
27.0
17
20.2
10
41.7
7
19.4
42
26.4
32
19.2
40 歳
代
15
20.8
12
25.5
13
20.6
31
36.9
1
4.2
8
22.2
29
18.2
51
30.5
50 歳
代
22
30.6
15
31.9
12
19.0
15
17.9
7
29.2
6
16.7
41
25.8
36
21.6
60 歳
代
16
22.2
9
19.1
17
27.0
18
21.4
6
25.0
8
22.2
39
24.5
35
21.0
70 歳
以上
2
2.8
2
4.3
4
6.3
2
2.4
0
0.0
3
8.3
6
3.8
7
4.2
総計
72
100.0
47
100.0
63
100.0
84
100.0
24
100.0
36
100.0
159
100.0
167
100.0
企業3分類別の工期・完了と年代の関係
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=57) (n=159) (n=263)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
あった(n=81)
ない(n=182)
あった(n=46)
ない(n=113)
あった(n=14)
ない(n=43)
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代
70歳以上
以上から、労働時間については企業 3 分類ともにかなり長時間になっていることがあき
らかになった。また、とりわけ長時間になっているのはハウスメーカーの大工であること
も確認された。労働時間については企業 3 分類ともに作業時間を指示される傾向にあり、
とりわけパワービルダー・ローコストビルダーにおいて最も行われている。かなりの長時
間労働になっているにもかかわらず、工期以内に完了するかどうかについては、全体の約
2 割が工期以内に完了していない。タイトな工期を長時間労働で補っていることが推察さ
れる。また、工期内に工事が完了しない層が若年層と高齢層が多いことから、住宅資本で
の住宅づくりは作業スピードに関係すると考えられ、一定程度の技能と体力が要求されて
いるものと推察される。
2)現場までの所要時間
現場までの所要時間を 3 企業分類で見ると、大工の場合、3 社ともに 1 時間以上 1 時間
半未満が半数近くで、1 時間未満は 33.9%でしかない。企業分類でみると、ハウスメーカ
ーが最も長く 1 時間半以上が合計で 7 割以上(71.1%)を占め、パワービルダー・ローコ
84
ストビルダーは 62.2%、地域ビルダーは 65.8%である。
図表 4-60
企業 3 分類における現場までの所要時間 大工
分以上
1 時間 30 分以上
30 分未満 30
1 時間未満 2 時間未満
ハウスメーカー
5
47
22
2.8
26.1
12.2
パワービルダー・
15
70
27
ローコストビルダー
6.7
31.1
12.0
地域ビルダー
2
24
10
2.6
31.6
13.2
総計
22
141
59
4.6
29.3
12.3
3企業分類の所要時間
大工 ハウスメーカー(n=180)
0%
10%
20%
30%
40%
1 時間以上
1 時間 30 分未満
95
52.8
107
47.6
39
51.3
241
50.1
50%
60%
70%
2 時間以上
11
6.1
6
2.7
1
1.3
18
3.7
80%
90%
総計
180
100.0
225
100.0
76
100.0
481
100.0
100%
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=225)
地域ビルダー(n=76)
30分未満
30分以上
1時間未満
1時間以上
1時間30分未満
1時間30分以上
2時間未満
2時間以上
次に、非大工を見ると大工における現場までの所要時間より長くなっている。3 社とも
1 時間以上 1 時間 30 分未満の割合は半数を超え、1 時間未満の割合は全体で 16.7%に過ぎ
ない。企業ごとにみると、ハウスメーカーが最も長く 1 時間以上が 87.6%に上り、パワー
ビルダー・ローコストビルダーが 79.0%、地域ビルダーが 75.6%である。
図表 4-61
企業 3 分類における現場までの所要時間
30 分未満
ハウスメーカー
パワービルダー・
ローコストビルダー
地域ビルダー
5
1.3
17
6.3
1
1.3
23
3.1
3企業分類の所要時間
非大工
ハウスメーカー(n=394)
30 分以上
1 時間未満
44
11.2
40
14.8
18
23.1
102
13.7
0%
10%
非大工
1 時間以上
1 時間 30 分未満
215
54.6
151
55.7
44
56.4
410
55.2
20%
30%
40%
1 時間 30 分以上
2 時間未満
93
23.6
45
16.6
11
14.1
149
20.1
50%
60%
70%
2 時間以上
37
9.4
18
6.6
4
5.1
59
7.9
80%
90%
総計
394
100.0
271
100.0
78
100.0
743
100.0
100%
パワービルダー・
ローコストビルダー(n=271)
地域ビルダー(n=78)
30分未満
30分以上
1時間未満
1時間以上
1時間30分未満
1時間30分以上
2時間未満
2時間以上
以上から、3 企業ともに現場までの所要時間が 1 時間以上であり、とりわけ、大工・非
大工ともにハウスメーカー従事者が他 2 社に比べ広い範囲をカバーしていることがわかる。
また、大工に比べ非大工の方が広い範囲をカバーしていることがわかる。
85
4-6
作業体制
作業体制を見ると大工の場合、「1 人」と「2 人以上」が同数であり、請ける棟数は 9 割
(93.1%)が「1 棟ごと」であった。企業ごとにみるとハウスメーカーでは「1 棟ごと」請
ける場合、「1 人」(37.4%)で作業を行うより「2 人以上」
(62.6%)の割合が高い。また
「2 棟以上」を「2 人以上」で請ける場合は 14 ケース確認された。パワービルダー・ロー
コストビルダーでは「1 棟ごと」請ける場合「1 人」(61.5%)で作業を行う方が「2 人以
上」(38.5%)より割合が高い。「2 棟以上」を「2 人以上」で請ける場合は 13 ケース確認
された。地域ビルダーでは「1 棟ごと」請ける場合「1 人」
(45.7%)で作業を行うより「2
人以上」(54.3%)の割合が高い。
以上から、ハウスメーカーと地域ビルダーでは「2 人以上」で「1棟ごと」作業を行い、
図表 4-62
作業人数×作業棟数
ハウスメーカー
1 棟ごと
2 棟以上
パワービルダー・
ローコストビルダー
1 棟ごと
2 棟以上
地域ビルダー
1 棟ごと
2 棟以上
総計
1 棟ごと
2 棟以上
1人
55
37.4
0
0.0
118
61.5
2
13.3
37
45.7
2
100.0
210
50.0
4
12.9
2 人以上
92
62.6
14
100.0
74
38.5
13
86.7
44
54.3
0
0.0
210
50.0
27
87.1
パ
ワー
ビル
ダー
・
ロー
コス ハウ
地域 トビ ス
ビル ル メー
ダー ダー カー
(n=83 (n=20 (n=16
)
7)
1)
作業人数×作業棟数 大工
図表 4-63
作業人数×作業棟数
ハウスメーカー
1 棟ごと
2 棟以上
パワービルダー・
ローコストビルダー
1 棟ごと
2 棟以上
地域ビルダー
1 棟ごと
2 棟以上
総計
1 棟ごと
2 棟以上
パワービルダー・ローコストビルダ
大工
総計
147
100.0
14
100.0
192
100.0
15
100.0
81
100.0
2
100.0
420
100.0
31
100.0
0
50
1棟ごと(n=147)
2棟以上(n=14)
1棟ごと(n=192)
2棟以上(n=15)
1棟ごと(n=81)
2棟以上(n=2)
非大工
1 人 2 人以上
74
186
28.5
71.5
24
77
23.8
76.2
51
95
34.9
65.1
15
68
18.1
81.9
27
31
46.6
53.4
5
16
23.8
76.2
152
312
32.8
67.2
44
161
21.5
78.5
ーでは「1 人」で「1 棟ごと」作業を
行うという特徴がみられた。なお、
パワービルダー・ローコストビルダ
ーと地域ビルダーにおいて「1 人」
で「2 棟以上」作業を行うというの
が 2 ケース(働き方はうち 1 ケース
ずつが「手間請」で 1 ケースずつが
無回答)ずつ確認されたがこのよう
な事実があるかどうか、別の機会に
確認する必要がある。
100
150
200
250
1人
計
260
100.0
101
100.0
146
100.0
83
100.0
58
100.0
21
100.0
464
100.0
205
100.0
86
2人以上
非大工の場合、全体的には「1 人」
(21.5%)での作業より「2 人以上」
(78.5%)の割合が高く、
「1 棟ごと」
(69.4%)が「2 棟以上」(30.6%)より
高い割合となっている。
パワー
ビル
ダー・
ローコ ハウス
地域ビ ストビ メー
ルダー ルダー カー
(n=79) (n=229) (n=361)
0
100
200
300
1棟ごと(n=260)
2棟以上(n=101)
1棟ごと(n=146)
2棟以上(n=83)
1人
1棟ごと(n=58)
2人以上
2棟以上(n=21)
次に、住宅資本での住宅づくりの担い手はどのような資格を持っているのかを見ていき
たい。
「仕事を請ける場合に条件となっている資格」として「木造建築物の組立等の資格」、
「玉掛け作業主任者の資格」、
「足場作業主任者の資格」、
「工事保証人の有無」
(東京と北海
道のみ)、「労災保険の加入確認」、
「建退共証紙の貼付の有無」、「会社負担の補償制度・保
険制度の有無」についての質問項目を設けた。ただし、回答者の設問項目の理解の仕方に
よっては「仕事を請ける際の条件となっている」かどうかではなく、自らにとってあるか
ないかを回答している可能性も考えられる。したがって条件となっているかどうかを判断
図表 4-64
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
するのは困難であるが、ここ
木造建築物の組立等の資格
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
チェックあり
82
40.2
20
4.2
102
15.0
91
33.3
11
3.2
102
16.6
44
47.8
4
3.8
48
24.2
217
38.1
35
3.8
252
16.9
チェックなし
122
59.8
458
95.8
580
85.0
182
66.7
329
96.8
511
83.4
48
52.2
102
96.2
150
75.8
352
61.9
889
96.2
1241
83.1
総計
204
100.0
478
100.0
682
100.0
273
100.0
340
100.0
613
100.0
92
100.0
106
100.0
198
100.0
569
100.0
924
100.0
1,493
100.0
では回答数そのものを集計し、
検討を行った。
まず、木造建築物の組立等
の資格については、全体的に
みると 8 割以上が保有してい
ない。また「大工」(38.1%)
の方が「非大工」(3.8%)よ
り取得している回答が多かっ
た。企業 3 分類でみると地域
ビルダー「大工」
(47.8%)が
最も多く、次いでハウスメー
カー「大工」(40.2%)、パワ
ービルダー・ローコストビル
ダー「大工」
(33.3%)の順で
あった。
次に、玉掛け作業主任者の資格については、全体的にみると 8 割以上が保有しておらず、
「大工」(29.9%)の方が「非大工」(10.9%)より取得している回答が多かった。企業 3
分類でみるとハウスメーカー「大工」
(34.8%)が最も多く、次いでパワービルダー・ロー
コストビルダー「大工」
(28.6%)、地域ビルダー「大工」(22.8%)の順であった。
87
図表 4-65
玉掛け作業主任者の資格
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
図表 4-66
チェックなし
133
65.2
426
89.1
559
82.0
195
71.4
297
87.4
492
80.3
71
77.2
100
94.3
171
86.4
399
70.1
823
89.1
1222
81.8
総計
204
100.0
478
100.0
682
100.0
273
100.0
340
100.0
613
100.0
92
100.0
106
100.0
198
100.0
569
100.0
924
100.0
1,493
100.0
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
次に、足場作業主任者
の資格については、全体
的にみると 8 割以上が保
有 し てお らず 、「 大工 」
(26.7%)の方が「非大
工」
(11.7%)より取得し
ている回答が多かった。
企業 3 分類でみるとハウ
スメーカー「大工」
(32.4%)が最も多く、
次いでパワービルダー・
ローコストビルダー「大
工」(24.5%)、地域ビル
ダー「大工」
(20.7%)の
順であった。
足場作業主任者の資格
ハウスメーカー
総計
チェックあり
71
34.8
52
10.9
123
18.0
78
28.6
43
12.6
121
19.7
21
22.8
6
5.7
27
13.6
170
29.9
101
10.9
271
18.2
チェックあり
66
32.4
70
14.6
136
19.9
67
24.5
34
10.0
101
16.5
19
20.7
4
3.8
23
11.6
152
26.7
108
11.7
260
17.4
チェックなし
138
67.6
408
85.4
546
80.1
206
75.5
306
90.0
512
83.5
73
79.3
102
96.2
175
88.4
417
73.3
816
88.3
1233
82.6
88
総計
204
100.0
478
100.0
682
100.0
273
100.0
340
100.0
613
100.0
92
100.0
106
100.0
198
100.0
569
100.0
924
100.0
1,493
100.0
以上から、上記の技能に
関する資格を保有している
割合は低く、仕事を請ける
際の条件としては可能性が
低いことが推察される。
図表 4-67
工事保証人の有無
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
あり
11
22.4
70
14.6
28
5.3
13
26.0
21
28.0
34
27.2
3
25.0
4
30.8
7
28.0
27
24.3
95
16.8
122
18.0
なし
38
77.6
408
85.4
80
15.2
37
74.0
54
72.0
91
72.8
9
75.0
9
69.2
18
72.0
84
75.7
471
83.2
555
82.0
総計
49
100.0
478
100.0
527
100.0
50
100.0
75
100.0
125
100.0
12
100.0
13
100.0
25
100.0
111
100.0
566
100.0
677
100.0
次に、工事保証人の有無について、
東京と北海道のみの回答であるが見て
みたい。全体では 8 割が「なし」と回
答している。
「あり」については「大工」
(24.3%)の方が「非大工」(16.8%)
よりも多い割合を占めている。企業 3
分類でみるとパワービルダー・ローコ
ストビルダー「大工」
(26.0%)が最も
多く、次いで、地域ビルダー「大工」
(25.0%)、ハウスメーカー「大工」
(22.4%)の順であった。
労災保険の加入について全体では
「一人親方特別加入」が 60.2%、
「中
小事業主特別加入」が 23.3%、両方が
3.7%であった。また、
「なし」が 12.7%
と一定程度存在している。
企業 3 分類ともに「大工」は「一人親方特別加入」が多く、
「非大工」は大工によりも「中
小企業特別加入」の割合が高い。両方での加入は、ハウスメーカーとパワービルダー・ロ
ーコストビルダーで「大工」より「非大工」の方が多くを占めているが、地域ビルダーの
図表 4-68
労災保険の加入状況
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
一人親方
特別加入
113
77.4
143
50.9
256
60.0
136
76.4
81
45.8
217
61.1
45
68.2
30
48.4
75
58.6
294
75.4
254
48.8
548
60.2
中小事業主
特別加入
24
16.4
88
31.3
112
26.2
30
16.9
47
26.6
77
21.7
11
16.7
12
19.4
23
18.0
65
16.7
147
28.3
212
23.3
89
一人+特別
5
3.4
14
5.0
19
4.4
1
0.6
6
3.4
7
2.0
5
7.6
3
4.8
8
6.3
11
2.8
23
4.4
34
3.7
なし
4
2.7
36
12.8
40
9.4
11
6.2
43
24.3
54
15.2
5
7.6
17
27.4
22
17.2
20
5.1
96
18.5
116
12.7
総計
146
100.0
281
100.0
427
100.0
178
100.0
177
100.0
355
100.0
66
100.0
62
100.0
128
100.0
390
100.0
520
100.0
910
100.0
み「大工」
(7.6%)の方が高くなっている。
「なし」の割合が高いのは地域ビルダー「非大
工」(27.4%)に次いで、パワービルダー・ローコストビルダー「非大工」(24.3%)であ
り、ハウスメーカー「非大工」でも 12.8%存在している。労災事故の対応がどのようにな
っているのか、注目すべきところである。
企業3分類の労災保険の加入確認
パワービ
ルダー・
ローコス
地域ビル トビル ハウス
ダー
ダー メーカー
(n=128) (n=355) (n=427)
0%
10%
20%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
大工(n=146)
大工(n=178)
非大工(n=177)
大工(n=66)
非大工(n=62)
中小事業主特別加入
建退共証紙の貼付の有無
ハウスメーカー
大工
非大工
ハウスメーカー計
パワービルダー・
ローコストビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
パワービルダー・
ローコストビルダー計
地域ビルダー
大工・
非大工計
大工
非大工
地域ビルダー計
総計
40%
非大工(n=281)
一人親方特別加入
図表 4-69
30%
大工・
非大工計
大工
非大工
大工・
非大工計
あり
22
16.8
31
14.4
28
8.1
17
12.7
33
22.8
50
17.9
5
9.1
13
25.5
18
17.0
44
13.8
77
18.7
121
16.6
一人+特別
なし
建退共証紙の貼付は全体的に低い。
なし
109
83.2
184
85.6
80
23.1
117
87.3
112
77.2
229
82.1
50
90.9
38
74.5
88
83.0
276
86.3
334
81.3
610
83.4
総計
131
100.0
215
100.0
346
100.0
134
100.0
145
100.0
279
100.0
55
100.0
51
100.0
106
100.0
320
100.0
411
100.0
731
100.0
最も高いのは地域ビルダーの「非大工」
が 25.5%、次いで、パワービルダー・
ローコストビルダー「非大工」の
22.8%の順である。ただし、建退共の
貼付を従事する企業が行っているか
、
自費で行っているのかはこの調査から
は読み取ることができない。いずれに
しても低い割合であり、建退共の周知
と同時に、企業に対し貼付を要求して
いく必要がある。
以上から、担い手は技能に関する資
格を保有している割合は低い。労災保
険については「一人親方特別加入」が
「大工」の場合が大半で、
「非大工」の
場合は「中小事業主特別加入」と「なし」の割合が高いことが明らかになった。また、建
退共の証紙の貼付は全体的に低い。住宅資本における住宅づくりの担い手は将来的に不安
定な状況にあることが示唆される。
90
おわりに
第 1 章では単純集計をおこない、第 2 章では職種別に、第 3 章では上位 5 社ごとに、第
4 章では企業 3 分類ごとに検討を行った。データ数の関係から集計が困難な分野もあり、
今後の課題としたいが、次のようなことが明らかにされた。
職種別の集計結果においては、大工、非大工ともに「日給」という賃金の支払い方法で
あるにもかかわらず、材料・副資材の自己負担のあるケースなどの働き方の実態が示され
た。このような「従来」の想定にない働き方について今後理解を深めることが求められる。
また指値が契約書面の使用やそれによる契約関係の明示によっては回避されにくい傾向に
あることが調査結果から明らかになった。この点については早急に検討することが求めら
れるだろう。
上位5企業の集計結果においては、同一企業であっても契約関係、就労・就業の状態は、
職種、働き方等によって大きく異なっていること、企業の従事者への対応は画一的なもの
ではなく個々の事情に応じた個別的なものであることが確認された。これらの調査結果を
踏まえ、企業の従事者への対応のなかで従事者が不利益を一方的に被らないためにも、書
面の取り交わしがないことを前提にした契約関係や、企業ごとに異なる就労・就業状態を
前提とした企業交渉が求められることが示された。
企業 3 分類の集計結果においては、住宅生産の担い手は 30 歳代~40 歳代が最も多いも
のの、高齢化と若年層の薄さが浮き彫りになった。契約においては書面での取り交わされ
ているが、その作成は従事する住宅資本によるものであり、企業の統制下にあることが示
唆される。そのうえ、賃金・単価は低く、その中から不良工事や材料副資材など工事に関
する費用や労力、加えて、労災保険料を自己負担しなければならない。また、工期設定が
短く企業による統制下にあるため、短工期を長時間労働で補い、作業スピードに見合う技
能と体力が要求される。
しかし、このような状態は新築市況を鑑みるとさらに悪化すると考えられる。新築着工
工数の見通しは 2013 年に 92 万 1,100 戸で前年度比 5.2%増と見通されているが、本調査
での対象者が手掛ける分譲戸建住宅は 12 万 600 戸で前年度比 0.2%減と見通されている
(建設経済研究所「建設経済モデルによる建設投資の見通し」2012 年 10 月)。さらに、人
口減少は歯止めがかからず、第 1 次取得層である 30 歳代の人口は 2010 年から 2015 年まで
に 20%減少するという調査結果も出ている。加えて、現在、消費購買力の落ち込みは周知
の事実となっているが、2009 年に行った世帯年収に関するアンケートによれば、35 歳の世
帯収入は 400 万円以下が 46.5%、500 万円以下では 63.6%にも上る(三菱総合研究所)
。
本調査対象となっている企業のうち、とりわけパワービルダー・ローコストビルダーの住
宅の販売先は確実に縮小傾向にあるといえる。一方、今後リフォーム市場が拡大すると見
通されているが、新築住宅づくりに従事し、長時間労働でスピードが求められている中、
リフォーム工事に対応する技能が十分に蓄積されているとは考えにくい。他方で、住宅資
本による「腕のいい」技能者の囲い込み競争が激化することも予想される。
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今後生じる技能者不足を住宅資本のアキレス腱とみれば、労働組合が技能者を育て組織
することが、労働運動を通して働くルールを作らせ、守らせることの強力な武器となるだ
ろう。
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