Page 1 of 14 SUPPLIER MANUAL APPROVAL DATE: 14/02/11 REPLACES APPROVAL DATE: 22/10/09 PROCEDURE NUMBER: 豊田合成オーストラリア株式会社 サプライヤーマニュアル 2011 年 2 月 VM-1000 Page 2 of 14 目次 Page Item No. 1 序文 A B C D E F G H 2 3 マニュアル適用範囲 適用性 品質システム保証書 環境 材料使用規制 マニュアルに関する問合わせ 重要/安全特性 材料保証書 サプライヤーの評価 A 全般的評価 B 品質実績 C 納入実績 PPAP A B C D E F - – モニタリングと評価 生産部品承認プロセス 範囲 報告書のレベル 製品品質向上計画 (APQP) 移管部品 一般事項 PPAP 承認フローチャート 3 3 3 3 3 3 3 4 4 4 4 4 5 5 5 5 6 7 7 7 4 TGAU からの要求条件 A 記録の保管 B 納入品のブレークポイント C 条件免除要請 D TGAU への納入品検査 大型タンクローリーでの納入 F 品質問題の報告と是正措置 G 秘密保持契約 H 原材料取り扱い 9 9 9 10 10 11 11 12 12 5 保証評価基準 A 保証請求と経費生産 B 品質保証対象品の調査報告 13 14 14 6 改訂記録 14 7 添付資料 14 Page 3 of 14 1. 序文 A. マニュアル適用範囲 豊田合成オーストラリア株式会社(以下、TGAU)のサプライヤーマニュアルは、自動 車製造業において、最終製品に組み入れられる材料または構成部品を納入するサプラ イヤーと、自動車製造過程に携わるサプライヤーに対して適応される。 B. 適用性 TGAU に製品を供給する上での要求事項は、当マニュアルと、下記の品質管理システ ムの現行版に詳しく記されている: TS/ISO 16949 ISO 9001 PPAP(Production Part approval Process: 生産部品承認プロセス) 生産品質向上計画 (APQP:Advanced Product Quality Planning) 統計的工程管理 (SPC: Statistical Process Control) 潜在的故障要因と影響解析 (PFMEA: Potential Failure Mode and Effects Analysis) 測定システム解析 (Measurement System Analysis) TGAU 顧客特別要求事項:TMCA 6S, Ford Q1, Holden マニュアル等に順ずる 上記文書は、AIAG USA または FAPM オートラリアを通じて、オーストラリア国外か らでも入手が可能である。ISO 関連の文書は全て、SAI-Global より入手が可能である。 C. 品質システム保証書 TGAU の顧客から特別な承認を得ている場合を除き、サプライヤーには、第三者から 現行版 ISO9001 以上の認定を受けていることが求められる。 代替として、現行版 ISO/TS 16949 認定でも可とする。 D. 環境 TGAU は、現行版 ISO14001 で認可された環境管理システムの改善に継続的に取り組 み、環境原則に則り事業を行っているサプライヤーを奨励、サポートする。 E. 材料使用規制 顧客図面の中に、材料使用規制について指示がある場合には、顧客に関係なく、自動 車産業界向け材料データシステム IMDS(International Material Data System Global)を適 用する。 IMDS は、下記ウェブサイトより閲覧可能: http://www.mdsystem.com/index.jsp F. マニュアルに関する問合わせ 本マニュアルに関する質問は、TGAU 品質保証部に問い合わせること。 Page 4 of 14 G. 重要/安全特性 TGAU のシステム文書の中で、逆三角形に「S」の入ったマークが表示されている場 合、その情報は重要/安全特性に関わるものである。このマークは、必要に応じて、サ プライヤーへの文書に使用される(例:PFMEA、工程管理計画、部品図面)。TGAU のみ、重要特性に関する検査要件を作成することが出来る。 H. 材料保証書 サプライヤーは、TGAU に納入する材料が指定の物であること保証するため、材料保 証書を提出する。TGAU は必要に応じて、材料納入の前に材料保証書を調達部に提出 するようサプライヤーに依頼する。この場合を除き、サプライヤーは、材料保証書ま たは試験結果が、TGAU から依頼を受けてから 24 時間以内に提出できる状態にしてお くこと。大型タンクローリーによる材料納入時には、TGAU 到着時に「タンクローリ ー納入許可書」(Tanker Clearance (cleanliness) Certificate)を提出すること。 2. サプライヤーの評価 A. 全般的評価 – モニタリングと評価 TGAU 調達部は、サプライヤーの評価を毎月実施する。TGAU は、D 評価が3ヶ月続い た場合、またはパフォーマンスが思わしくないと判断した場合、サプライヤーに対し てその旨を通知する。サプライヤーの経営責任者は、改善計画の説明のため、TGAU への来社を要請される場合がある。 低評価の原因が度重なる品質問題である場合、TGAU は、サプライヤーの PPM(Parts Per Million)を 12 ヶ月間モニタリングする。その際、サプライヤーは、モニタリング 期間の終了までに PPM を 0 に引き下げる事を目標にする。 品質実績と納品実績は、減点法で評価する。 B. 評価 減点ポイント A B C D 0 5 10 11+ 実績 (良) (可) (要改善) (不可) 品質実績 TGAU は、各品質問題ごとに品質実績を評価し、その結果を「サプライヤー品質問題 報告書」(Supplier Quality Problem Report: SQPR) にてサプライヤーに通知する。評価 は、ポイント制となっている(次ページ参照)。 同様に、サプライヤーに関わる労働安全衛生福祉問題、環境問題についても、SQPR フ ォームにてサプライヤーに通知する。 Page 5 of 14 問題 重要/安全/環境 主要項目– フィッティング/ 機能 主要項目 – 外観 比較的重要ではない 履歴 今回初めて生じた問題 過去に1回発生 過去に多発 問題対応 即時対応無し 有効的な問題解決行動無し 真因解明 真因への対応遅れ 減点ポイント 20 15 10 5 0 5 10 +1 +20 + 0 +5pt / 週 C. 納入実績 TGAU はサプライヤーに対して、納期の厳守を求める。万が一納期遅れが発生してし まった場合、TGAU 調達部は、サプライヤー納入実績報告書(Supplier Delivery Performance Report: SDPR)を発行してサプライヤーに通告する。また、TGAU 調達部か ら事前に文書での承諾がある場合を除き、事前納入や過剰納入は一切受け付けない。 減点方法は以下のとおり: 明細 SDPR の発行 対応策回答無し 回答不十分 1 ヶ月間に複数 SDPR の発行 減点ポイント 5 +5 +5 +10 3. PPAP - 生産部品承認プロセス A. 範囲 サプライヤーは、製品に直接組み込まれる構成部品と材料全てに対し、PPAP 実施要綱 に従って評価を行い、指定書類を作成すること。 B. 報告書のレベル TGAU への納入品については、PPAP レベル 3 を基本とする。PPAP データの保管、提 出については、次の保管/提出に関する表を参照の事。 Page 6 of 14 要件 レベル 1 デザイン記録 – デザイン所有権のある部品/詳細 – その他の部品/詳細 設計変更関連書類 (該当時のみ) 顧客技術承認証 (必要時のみ) デザイン FMEA プロセスフローチャート プロセス FMEA 管理計画 測定システム解析 寸法確認結果 材料、特性試験結果 初回工程調査 正規の試験担当部門の発行する試験結果報告書 外観承認報告書(AAR: Appearance Approval Report) (該当時のみ) パーツサンプル(6 個) マスターサンプル 検査検査詳細 顧客からの特別要求についての順守記録 部品提出証明書 (Part Submission Warrant: PSW) バルク材料要件確認リスト(バルク材料 PPAP のみ) SOC / IMDS 報告 R R R R R R R R R R R R S R R R R S R S 提出レベル レベル レベル レベル 2 3 4 S S * R R * S S * S S * R S * R S * R S * R S * R S * R S * S S * S S * R * S S * S S * S R R S R S S R R S S R S * * * * S * * レベル R R R R R R R R R R R R R R R R R R R R R S S - サプライヤーは、指定された顧客製品承認実施時に PPAP データを提出し、記録の コピーと PPAP データは、製造現場に加えてもう一箇所適切な場所を選び、保管する。 R - サプライヤーは、PPAP データを、製造現場に加えてもう一箇所適切な場所を選ん で保管し、顧客の要望に応じて提出する。 * - サプライヤーは PPAP データを適切な場所に保管し、顧客の要望があれば提出す る。 PPAP レベルの設定には、TGAU クオリティーエンジニアと、材料・プロセス開発担当 マネージャーまたは同等の者の同意を要する。上記表からの例外については、TGAU クオリティーエンジニアより通知する。 C. 製品品質向上計画 (Advanced Product Quality Planning: APQP) TGAU へ構成部品を納めるサプライヤーは、デザイン・設計段階から量産段階も含め て、APQP プロシージャーに従うこと。サプライヤーは、全ての PPAP データ提出時 と、TGAU クオリティーエンジニア、プロダクトエンジニア、調達部から要求があっ た場合に、次の書類を提出すること。 Page 7 of 14 デザイン FMEA (適宜) プロセス FMEA 工程管理計画 プロセスフローチャート 過去または現在、最終顧客または TG グループ会社に納品されている部品についても、 PPAP データの提出が必要となる。 D. 移管部品 過去に最終顧客または TG グループ会社に部材を供給したことのあるサプライヤーか ら、TGAU に移管される部品・組付け部品についても、同様に PPAP データの提出が求 められる。 E. 一般事項 a. サプライヤーは、TGAU に納入するサンプルまたは生産部品が、指定のスペッ ク条件を確実に満たすものであることを保証すること。 b. TGAU に提出する部品サンプルの数は、6 個以上とする。 c. 多数個取りの金型で製造された部品については、各キャビティーからのパーツ をそれぞれ1個以上採寸し、採寸結果レポートを作成する。 d. サプライヤーは、手製または実物大模型サンプルの提出を要求された場合、提 出書類にその旨を明記すること。この場合、提出されたサンプルが全ての承認 を得られるとは限らない。 e. サプライヤーは、指定図面に記載のある全ての特性を、提出書類に記載するこ と。これには、技術及び材料試験の要求事項を含む。(例: HN####, ES-X##### 等) f. 実際の採寸/試験データを必ず提出すること。適性を証明するにあたり、単なる 变述だけの報告書は認めないものとする。 g. PPAP データとなる採寸/試験データは、TGAU への提出時点で、試験実施日か ら 12 ヶ月以内のものを使用する。 h. TGAU 調達部はサプライヤーに対し、PPAP データの処理状況(承認 / 限定付き 承認 / 却下) を、書面にて通知する。 i. サプライヤーは、提出データが限定付き承認/却下となった場合、量産開始の前 までに、修正サンプルと適切なデータを再提出すること。是正措置とデータ再 提出のタイミングは、TGAU 品質保証部に確認すること。 j. サプライヤーは、TGAU 調達部とやり取りをする場合(E-メール、手紙、文書 等)、TGAU 調達部のバイヤーを含む関連スタッフにもコピーを送ること。 F. PPAP 承認フローチャート フローチャートコード: 担当: 1) 供給元 2) 生産技術 3) 品質保証 4) 営業 5) サプライヤー 6) 生産 Page 8 of 14 RAISE ORDER (1) PROCURE TOOLS & EQUIPMENT (5) RE MANUFACTURE SAMPLES (5) MANUFACTURE SAMPLES (5) NOK MEASURE SAMPLES (5) CONFIRM TO DRAWING SPECS. (5) RE MEASURE SAMPLES (5) OK PREPARE SAMPLES & DOCUMENTS IN CORRECT FORMAT (5) OK CONFIRM TO DRAWING SPECS. (5) NOTIFY TOYODA GOSEI AUSTRALIA PURCHASING THAT SUBMISSION READY (5) NOK PREPARE DOCUMENTS & DEVIATION REQUEST (5) SUPPLIERS PREMISES LOCATION OF SUBMISSION EVALUATION? (3) NOTIFY TOYODA GOSEI AUSTRALIA PURCHASING THAT SUBMISSION READY & INCLUDES DEVIATION REQUEST (5) QUALITY ENGINEER ATTENDS (3) DOCUMENTS CORRECT? (3) DISPATCH DOCUMENTS & SAMPLES TO TOYODA GOSEI AUSTRALIA (5) ADVISE TOYODA GOSEI AUSTRALIA OF TRANSIT DETAILS (5) DOCUMENTS CORRECTED (5) NOK DOCUMENTS & SAMPLE QUANTITY CORRECT? (1) NOTIFY SUPPLIER (1) RESULTS CONFORM TO DRAWING SPECS.?(3) OK REGISTER SUBMISSION (3 COPY TO PURCHASING (3) NOTE DOCUMENTATION AS ‘REJECTED’ (3) NOK OK NOK VERIFY RESULTS TO DRAWING SPEC. (3) OK OK (WITH DEVIATION REQUEST) NOK NOK (BUT WITH DEVIATION REQUEST) REGISTER SUBMISSION (3) TEST FIT / FUNCTION (2, 3, 6) CHANGE SPEC. (2) OK NOTE DOCUMENTS ‘APPROVED’ SIGN & DATE BY QUALITY ENGINEER (3) QUALITY ENGINEER RETURNS TO TOYODA GOSEI AUSTRALIA (3) COPIES TO PURCHASING, PRODUCTION, PRODUCT ENGINEERING & SALES (3) MASTER SAMPLES TO RECEIVING INSPECTION METROLOGY & SUPPLIER (3) NOTIFY SUPPLIER RETURN DOCUMENTS & SAMPLES (1) OK TO SUPPLY (5) Page 9 of 14 4. TGAU からの要求条件 A. 記録の保存 特定の書類の保存について最終顧客が特に規定を定めていない場合、PPAP、調査・試 験データ、金型・工具等に関する記録は、サプライヤーが責任を持って保存するこ と。 サプライヤーが最終顧客必要要件を全て満たすように、TGAU は、以下のことを要求 する:重要/安全部品に関する全ての品質記録は、製品生産終了後から 25 年間保存する こと。部品性能と履歴に関する記録は、製品生産終了後から最低 10 年間保存するこ と。 重要/安全部品に関する記録は、24 時間以内に閲覧可能であること。その他の記録は 3 営業日以内に閲覧可能であること。 B. 納入品のブレークポイント(納入品変更の節目について) サプライヤーは、TGAU への納入品が、従来品から修正品または指定品に変わったこ とを示すため、「ブレークポイントラベル」を使用する。 a. b. c. d. e. オーストラリア国内を拠点とするサプライヤーは、FCAI 産業標準ラベルを使用 する(下図参照)。オーストラリア国外を拠点とするサプライヤーは、発送人 氏名、受取人氏名、変更点の詳細、パーツナンバー、サプライヤー名が記入で きることを条件に、各拠点で認められている同等のラベルを使用することが出 来る。 TGAU のストアスタッフにブレークポインラベルがはっきりと見えるよう、ラ ベルの大きさは 100mm x 150mm 以上とし、カートンボックスの外側に貼るこ ととする。 サプライヤーは、「ブレークポイント」となる変更後初回品を発送する前に、 TGAU 調達部に事前連絡を行うこと(最低 2 営業日前)。 サプライヤーは、TGAU 調達部の承認受領後、納入品が「承認済み」であるこ とを示すために、ブレークポイント品の納入 2 回分についてブレークポイント ラベルを使用する。 各デリバリーロットごとにブレークポイントラベルを貼り、「TGAU クオリテ ィーエンジニア宛て」と記入する。 FCAI / FAPM 産業標準ブレークポイントラベル: Page 10 of 14 C. 条件免除要請(Deviation / Waiver Request) サプライヤーは、以下の事態が発生した場合、要求条件の免除を要請することができ る: サプライヤーの納入品が、指定要求事項を満たさない場合で、なおかつ代替品 が外観・性能面で劣ることなく、製造物責任に影響を及ぼさない場合 品質面に懸念が生じ、製品に再加工が必要とされる場合 一定期間において、製造方法、または選択構造材料にやむを得ない変更が生じ た場合 サプライヤーが、特定の管理体制/顧客要求に対する免除を要求した場合 サプライヤーは、状況の詳細、条件の免除を希望する期間、対象部品数等を、サプラ イヤー条件免除要請書(Supplier Deviation Request form) に記入をする。 必要に応じて裏づけ資料(試験データ、サンプル等)を添えて、TGAU 調達部に提出 する。 申請の受領・却下については、その内容に応じて TGAU 調達部、または TGAU クオリ ティーエンジニアより書面にて回答する。 サプライヤーは、免除を受けた製品の数量と期間を記録・保管し、条件免除期間の納 入品が前述の製品必要条件とシステム必要条件を満たすよう、管理する責任がある。 条件免除期間の終了後は、本来、または代替の要求条件に従うこと。条件免除中に納 められた製品は、TGAU への納入時に更なる検査を課す場合もある。 D. TGAU への納入品検査 サプライヤーは、TGAU への納入品が合意要件を満たしているとを確認するために、 適切かつ効果的な納入品検査を決定・実施する責任がある。これらの検査記録は、サ プライヤーの工程管理計画(Process Control Plan)に記載すること。 TGAU は、サプライヤーの検査および管理活動が、マニュアルに基づいて実施されて いることを確認するために、サプライヤーの敷地において、システム・工程・製品監 査を実施する権利を留保する。問題が納入停止あるいは市場問題に及ぶ場合、TGAU は、サプライヤーの全施設において是正措置が確実に実施されていることを確認する ために、組織的審査を実施する。 重要・安全性能部品の検査を実施する際には、エラー防止手段を用いるよう要請す る。 TGAU は、下記項目を納入品検査実施の証拠として認める: SPC データの定期的受領(最低四半期に一度) 検査報告書、検査結果、分析証明書 TGAU は、必要に応じて納入品受け入れ検査を実施する。すなわち、TGAU は、製品 納入時、梱包に特に破損が見られないかぎり、検査報告書類は全て正しく、納入品は Page 11 of 14 TGAU の要求事項を満たしているものとみなす。 大型貯蔵タンクへのバルクケミカル(基礎化学製品) 納入については、次の 4.E 項を参 照のこと。 E. 大型タンクローリーでの納入 大型タンクローリーで納入される液体で、タイプ、スペックの適正が証明されている ものに限り、TGAU の大型貯蔵タンクに搬入することが許される。 a. 上記の適正証明として、以下の書類を事前あるいは納入時に提出すること。 TGAU ラボラトリースタッフには、納入時に提示すること。 分析試験成績証(Certificate of analysis)- 材料が指定スペックであるこ とを証明する。実際の試験データを提示すること。バッチごとに使用期 限期日を表記すること。スペックの一致を述べる变述のみでは不可。 タンクローリー納入許可証(Tanker Clearance (cleanliness) Certificate)前回の搭載物、タンク洗浄等について明記のこと。 b. 材料受入れ検査実施のため、輸送物のサンプルを清潔な容器に入れ、密封して 適切なラベルを貼り、TGAU ラボラトリースタッフに渡す(FTIR 純度検査)。 c. タンクローリーでの納入は、午前 8 時 30 分から午後 12 時の間に実施する。 TGAU ラボラトリースタッフが納入に立ち会えない場合、TGAU ストアースタ ッフまたはセキュリティースタッフが代行してサンプルを取り、上記 4 E a の書 類を確認、受理し、材料受入れ検査実施のため、TGAU ラボラトリースタッフ に速やかに引継ぐ。 材料受入れ検査の結果、納入材料が指定スペックに該当しないことが判明した場合、 大量貯蔵タンクにある全材料に異物混入の可能性があるものとみなし、サプライヤー の責任において、材料の回収と代替材料の納入を行う。 F. 品質問題の報告と是正措置 a. サプライヤーへの品質問題報告 供給材料に問題が確認された場合、TGAU のクオリティーエンジニアは、SQPR を発行してサプライヤーに状況を連絡する。 b. 問題の抑制 I. サプライヤーは SQPR の受領後、TGAU へのさらなる不良品流出を防ぐ ため、直ちに抑制策を実施すること。また、臨時措置の詳細を SQPR 回答 書(Supplier Quality Problem Report Response Form)に記入し、24 時間以内 に TGAU に返信すること。 II. サプライヤーは、TGAU で在庫品調査を実施するため、サプライヤー側の 費用負担にて、TGAU への来社または調査人員の提供を求められる場合が ある。 III. サプライヤーが TGAU にて実態調査を行うことが出来ない場合、TGAU Page 12 of 14 のクオリティーエンジニアが、サプライヤーに代行して代替調査人員の手 配を行う。これにより生じる費用は記録しておき、サプライヤーに請求書 を送付して費用を回収する。 c. 真因調査と是正措置 I. II. III. IV. サプライヤーには問題の解決策があること。 TGAU は、サプライヤーが実施する是正措置の有効性を検証するため に、サプライヤーの施設を監査することができる。 サプライヤーは真因を調査し、根本的原因の詳細、是正措置とその実施 期日を、SQPR 受領日より5営業日内に、TGAU クオリティーエンジニ アに SQPR 回答用紙にて報告する。 サプライヤーは、要請があった場合、TGAU クオリティーエンジニアに 是正及び予防措置実施の証拠を提出すること。 d. 継続管理・追跡調査 サプライヤーは、SQPR の受領後、TGAU に代替品または変更品を納入する場 合、ブレークポイントラベルを使用する。ラベルの使用期間については、前述 の「納入品のブレークポイント」の項を参照。 G. 秘密保持契約書(Confidentiality Agreements) TGAU がサプライヤーまたは顧客に情報を提供する際、秘密保持契約を要する場合が ある。この場合、TGAU の担当責任者が秘密保持契約書を準備し、要請に応じてサプ ライヤーの上級管理職者が署名をする。 この秘密保持契約書と、豊田合成株式会社取引条件書(Toyoda Gosei Australia Pty. Ltd. Terms and Conditions) は、TGAU がサプライヤーに見積もりを依頼する際に提示し、 署名を依頼する。 H. 原材料取り扱い TGAU における原材料取り扱いは、フォークリフト車、牽引車またはトレーラー、使 用制限付きでの歩行者操作型パレットまたは運搬機によって行う。 これらの設備を最大限に活用し、輸送車両から機械的に荷卸ができるように、また車 両の迅速に回転させられるように、正当な実用性と経済性がある限り、物品は単位荷 重ごとに供給するよう要請する。 a. 識別とラベリング TGAU のパーツ番号、製品詳細、梱包量、生産履歴管理情報等は、できるかぎ り FCAI ラベリング基準に基づいて表示すること。 b. 梱包サイズと重量 I. 梱包サイズと梱包方法は、量産品初回出荷の前に、サプライヤーと TGAU の間で合意をしておくこと。サプライヤーは、TGAU 梱包データ Page 13 of 14 II. III. IV. V. VI. a. 貨物単位 I. II. III. b. シート(Toyoda Gosei Australia Pty. Ltd. Packaging Data Sheet)を作成し、 TGAU の承認を得ること。この梱包データシートは、見積もり提出時に 一緒に提出すること。 作業者への傷害リスクを危険性を最小限に抑えるために、梱包デザイン 検討時には、マニュアル・ハンドリングを伴う物品の梱包サイズ、重 量、取扱い頻度、その他の要素を考慮すること。サプライヤーは、梱包 案についてリスクアセスメントを実施し、TGAU はこれを労働安全衛生 福祉要綱(OHS&W)、環境的要求事項に基づいて再評価する 。マニュ アル・ハンドリングが必要な場合、個々のコンテナーの重量が 16 Kgs 以 下で、1人で容易に持ち上げられるデザインであることが好ましい。 採用する梱包方法は経済的であり、また、法律、規定、TGAU の要求条 件に適ったものであること。 再生利用/返却が可能な梱包が好ましい。 事前に TGAU のストアチームコーディネーターから書面での承認を得て いない限り、全ての納品について、オーストラリア基準規格 (*) に沿った パレットを使用すること。これに従わない場合、サプライヤーは、製品 または材料を、納入時のパレットから基準規格パレットに移し変えるよ う要請される場合がある。 ( ) * オーストラリア標準規格パレット:1165mm x 1165mm、 トップスラットx7、ボトムスラットx5、搭載サポートビームx3 一単位の総重量は、600 mm(24 インチ)の 荷重中心で 1500 kg を超えて はならない。規定を超える場合には、TGAU ストアチームコーディネー ターの許可を取得すること。 貨物一単位の(パレット)の全高は、1200 mm(約4フィート)を超えて はならない。 特殊な貨物の場合には、輸送車両と倉庫設備が最大限に利用されるよ う、特別仕様の物置代とコンテナーを使用することができる。 安全について I. II. III. IV. シッピングコンテナーは常に良好な状態に管理されており、特別な安全 対策を要することなく取扱いできるデザインであること。 物置代(Stillage)を積み重ねる際には、納入の要件を満たすよう、きち んと整頓して積み重ねること。 可燃性材料、有害材料は、関連する法令に基づき梱包・輸送しなければ ならない。 全てのパレットが、ガタツキ・抜け板等のない、良好な状態であるこ と。 5. 品質保証基準 TGAU は、納入製品の責任者であるサプライヤーに対し、継続的品質向上プログラム の実施に励むよう要請する。サプライヤーは、市場不安が生じた場合、問題抑制策の 実施、真因調査、永久的是正措置の実施を最優先に取り組む。TGAU は、全サプライ ヤーに対し、OE 顧客(Original Equipment Manufacturer:通常車両メーカーを指す)の Page 14 of 14 車両保証期間を品質保証期間とするよう求める。 A. 保証請求と経費精算 サプライヤーは品質保証において、是正措置に最大の焦点を当てること。TGAU は、品 質保証調査責任とデザイン責任の一環として、発生した部品費用、ハンドリング費用、 労務管理費等を回収するため、最終顧客からの請求に基づいて経費の支払いを要請す る。TGAU は、品質保証経費を回収するため、請求書を発行する。 B. 品質保証対象品の調査報告 TGAU は、サプライヤーが状況を厳重に調査することが出来るよう、必要に応じてク レームの詳細、裏づけデータ等を、該当部品と共に提供する。納入部品がサプライヤ ーに返却された場合、サプライヤーは、真因の全概要、是正措置、ブレークポイント の詳細を含んだ月間レポートを TGAU に提出する。 6. 改訂記録 改訂番号 初版 第2版 改訂日 1999 年 10 月 25 日 2000 年 12 月 7 日 第3版 2005 年 4 月 2 日 第4版 第5版 2005 年 11 月 1 日 2006 年 3 月 24 日 第6版 2007 年 8 月 13 日 第7版 2007 年 11 月 26 日 第8版 2009 年 10 月 22 日 第9版 2011 年 2 月 14 日 変更内容 環境政策の追加、付随する環境配慮事項、 サプライヤー条件免除要請書 改訂フォーマットにて再発行 TGAU ウエブサイトに掲載 APQP - GMW3059 を GADSL に変更 - PPAP - ブレークポイントの詳細を修正 - サプライヤーのための調査実施により生じる 経費の回収 記録保管、システム、重要性能シンボル、 PPAP 必要条件について内容改訂 プロブレム・ソルビング、再調査、監査、重要 性能必要条件に追加記載 プロブレム・ソルビング、マニュアル名、 TGAU 監査、 品質保証 基準内容変更 PPAP 書類の保管・提出表 7. 添付書類 o Supplier Deviation Request Form (サプライヤー条件免除要請書) o Supplier Quality Problem Report (SQPR) Response Form(サプライヤー品質問題回答書) o Tanker Clearance Certificate (タンクローリー納入許可証)
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