38号 2005年2月28日発行

February 2005
Radix 38
News Letter
ラディックス ニュース レター
contents
うと題した勉強会を催した。当日は葉物野菜のおいし
いゆで方を実演披露していただき、野菜の特性に合わ
せた調理の仕方がある、という点を勉強したのだ。
栄養バランスを考えた食品の摂り方や、昨今の消費
者の変化なども踏まえた、とてもタメになる勉強会だっ
た。講師の先生は40 年以上も大学で教鞭を執り、主
婦としても食卓と向き合ってきた大先輩。
この 40 年の食を巡る環境の大変化にもかかわらず、
先生はただ1点、今の野菜をどうやっておいしく食べ
るかを教えてくれた。消費者はエラいゾと居丈高にな
ることなく、逆に最後までヒザも崩さずのご講演に頭
が下がった。
最高の野菜を作るのが生産者の役割で、食べ方は
専門外という考え方では退屈な勉強会との向きもあっ
たかもしれない。しかし50 年100 年と土地にこだわり
ゆで方でおいしさが全然違うんです
先日の農産ブロック集会で、野菜をおいしく食べよ
Radix
2
4
第2回 Radixの会・交流部会視察旅行
スローフードを静かに考えた
テッラ・マードレ
サロネ デル グスト
スローフード協会
7
参加者レポート
中洞 正/澤浦 彰治/定方 雅彦/内藤 夏
伊藤 幸蔵/河野 光枝/三船 進太郎
高橋 祐之/竹並 一人
Report
11
レポート
お台場一 !?の集客でした
首都圏センター 元気市 出店レポート
12
さらなる品質向上を目指して
13
畜産部会
14
農産部会九州ブロック委員会
九州 & 関東 ! メロン勉強会
堆肥づくり勉強会
男女参加で会議も楽し!
Column
今月のコラム
14
TaneTaneコラム第9 回
15
伝統野菜を見直そうvol.17
今も生まれる(?)京野菜
山形の伝統野菜
Information
真摯な方々がいることを感謝したい。
いか、ご存知ですか?
特集
イタリア・スローフードの旅
続け未来を描く有機農家の対岸に、消費の現場にも
皆さんは自分の作物を、どう食べるのが一番おいし
ラディックス
16
インフォメーション
事務局からのお知らせです
第 2回 Radixの会・交流部会視察旅行
イタリア・スローフードの旅
イタリア視察旅行
2004 年10月19日から27日までの9日間、Radixの会・交流部会ではイタリアに本
部を置くスローフード協会からの要請を受け、スローフードの世界生産者大会 テッ
ラ・マードレ(TERRA MADRE) に参加すべく、10 名の生産者とともに視察旅行を
実施。2 年に1度の見本市 サロネ デル グスト(SALONE DEL GUSTO) も見学、
南下しつつ各地を食べ歩き、芸術の都フィレンツェに至る旅を終えました。
2回目のイタリア
「テッラ・マードレ」
ノに参加した、と報告されている。
Radixの会のイタリア視察は2002 年
民族色とりどり(ローカル)に、環境、
に続き2度目。今回は、協会から テッ
安全、種の保存、遺伝子組み換え食品
ラ・マードレ(Terra Madre) に参加し
など万国共通(グローバル)の課題を語
ないか、
との要請を受けての参加だ。 母
り合う。万博じゃあるまいに、民間では
ブラ
なる大地 と題したこの国際会議。主旨
ありそうでなかった 圧倒的な場 を目
マリアーノ
は 食の生産を巡る世界共通の課題を
の当たりにして、参加者一同、表情を取
作り手相互が共有し合う こと。世界か
り繕いながらも、内心固唾を呑んじゃ
ったのではと思う。
の 食の作り手 がピエモンテ州・トリ
協会は今回だけでなく 食の大学(食
モンタ マリアーノアルフィエ
ブラ到着後朝市を見学、スローフード協会本部を訪問。協会推薦のレストラン
Muri Vecchiにて昼食後、テッラマードレの会場 Palazzo Del Lavoloでオープ
ニングセレモニーに参加。
テッラマードレワークショップ参加
テッラマードレのワークショップに全員で参加。
参加プログラムは「地域を評価するための原産地マーク」
「有機認証について」
「農
村地域コミュニケーション」
「生産現場と流通消費におけるエコエフィシエンシー」
等。
CASCINA DEL CORNALE&
サロネ デル グスト
第5日(10月23日(土)
)
リグーリア州のスローフード視察
モンタ ネ リオマッジョー ピエモンテ州から、海沿いのリグーリア州を経てトスカーナに。アドリア海に面し
たリグーリア州の有機農家を訪問。その後リヴィエラの宝石と謳われ、世界遺産
レ レーヴァント
にも登録された海岸沿いの孤立したムラ、チンクエテッレへ。その中心の美しい街
レーヴァントからリオマッジョーレのシャッケトラ(プレシディオ)貴腐ワイン農家
訪問。
スローシティからトスカーナへ
レーヴァント モンテロッソ アドリア海を眺めつつ、いわし組合訪問。プレシディオに登録されているアンチョ
ビーの漁、加工、伝統食の話などを伺う。その後スローシティとして登録されてい
クティリアーノ
る街レーヴァントのお祭りを見学。当地の様々な食材を視察。午後はトスカーナ
州の風景を眺めつつ、州内陸のスローシティ、クティリアーノへ移動。
クテリィアーノ フィレンツェ
ce
Fra
n
リオマッジョーレ
モンテロッソ
ea
ian S
r
Toscana
と啓蒙) などの取り組みを展開、様々
カッシーナデルコルナーレ訪問。午後、見本市サロネ デル グスト視察。
第 7日(10月25日(月)
)
レーヴァント
協会本部 &テッラマードレ、オープニング出席
ッリ トリノ
第 6日(10月24日(日)
)
ネ
トスカーナ州
育) 味の箱舟(種や食文化の多様性
の保護) 食の祭典(小生産者の保護
な 事実 を蓄積しているが、日本国内
ではマスコミがよくないのか、あれって
グルメ? などと揶揄されていたりもす
る。が、気になる存在でもある。スロ
ーフードをググると174,000ヒット、らで
ぃっしゅぼーやでは10,600ヒット。
2 年前が 価値観の共有(似たとこ探
し) 的な視察だったのに対し、今回の
視察で私たちは、その具体的な中身を
踏まえ、彼らが何を競争相手と見做し、
どんな手法で拡大しようとしているか
を、客観的に捉えることができたのでは
ないかと思う。
テッラ・マードレの会場前で全員集合!
ペコリーノのふるさとから芸術の都フィレンツェ
標高 1000メートルの山村クティリアーノは古くからヤギのチーズ ペコリーノ の
産地として有名で、村ぐるみでスローシティの活動を進めている。農家ごとにチー
ズのブランドを持ち別々の銘柄で販売するなど、酪農の形態も日本とは大分異な
り地域性が強く表現されている。
午後、旅の最終宿泊地であるフィレンツェに移動。
第 8、
9日(10月26日(火) フィレンツェ
∼27日(水))
フィレンツェの市内視察と自由時間。空路成田へ。
フィレンツェ 成田
2・Radix News Letter 38
視察参加者:伊藤幸蔵(ファーマーズクラブ赤とんぼ:山形県)
・定方雅彦(利根川みどりの会:群馬県)
・澤浦彰治(野菜くらぶ:群馬県)
・
内藤夏(白州郷牧場:山梨県)
・三船進太郎(中和元気米クラブ:岡山県)
・竹並一人(別所蒲鉾店:島根県)
・河野光枝(八木澤商店:岩手県)
・
he
第 4日(10月22日(金)
)
Milano
rr
Ty
トリノ トリノ モンタ
モンタ
Corsica
特集/イタリア・スローフードの旅
第 3日(10月21日(木)
)
Piemonte
イタリアへ
成田 フランクフルト
トリノ
トリノ ブラ トリノ
トリノ
Ligu
スローフードの旅日程 :2004 年 10月19日∼ 27日
第2日(10月20日(水)
)
ピエモンテ州
だだっ広い国際会議場は壮観でした。
ら130カ国 4,300 名、日本からは76 名
第1日(10月19日(土)
)
rland
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Switz
地中海リビエラ海岸の東の端、レーヴァントは
スローシティ宣言の街。ワイングラスを首に下
げ、街を巡って食のオリエンテーリング(De
Gustbus Tour)を楽しんだ。食は心をなごま
せる。なごんだ心に映る街の風物はどれもやさ
しく映る。食道楽ばんざい!
1
1)スタート地点でワイングラスを受け取る
2)海を臨む高台の古城。地元産のワインと食
事そして美しい景色が胃袋に納まっていく
3)僕らの街を楽しんでくれたかい? 案内して
くれた市長さん(中央)とパチリ
Au
st
ria
2
3
4
Sovenia
Venezia
フィレンツェ
tic
ria
Ad
クティリアーノ
a
Se
Napoli
6
8日間は視察であると同時に、メンバー全
員が毎日食事を共にする旅でもあり、行く
先々の風物に触れる旅でもあった。
4)スローフード協会の本拠地・ブラの街
の朝市で 5)会議と言っても自由な空
間。世界からの参加者がそれぞれのテッ
ラ・マードレを楽しんでいた。みんなで休
憩、パチリ 6)協会本部で見かけたラン
チア。エンジンがスローフードチューン?
特集/イタリア・スローフードの旅
Roma
5
7
7)モンテロッソでイワシ(アンチョビ)
漁師さんの話を聞く竹並一人氏(右)
。
目に美しい地中海の魚影は薄かった。
8)フィレンツェの市場で日本と連
絡をとっている伊藤幸蔵氏。日
本で中越地震が発生した
のだ
9
8
en
9)旅で初めてお目にかかった Mc の看板
(フィレンツェ)
。イタリアには自動販売機、
コンビニがない。 Mc があるのは主要な都
市部だけと聞く 10)最終日、楽士たちが芸
術の都の華を添えてくれた。中央の帽子は後
10
藤和明氏?(フィレンツェ・共和国広場)
ian
a
Se
3. 子どもたちを含め、消費者に味の教育を
Sicilia
スローフードとは
スローフード運動は、イタリアに本部を置
く非営利組織・スローフード協会により進め
られている。次の3つの指針を掲げ、イタリ
アの田舎町・ブラから始まった。
1. 消えてゆく恐れのある伝統的な食材や料
理、質のよい食品、ワイン(酒)を守
2. 質のよい素材を提供する小生産者を守る
進める。
協会は1986 年設 立、世界中に7 万人以
上の会員を持つ。日本では現在 32のコンヴ
ィヴィウム(地域支部)が置かれ、それぞれ
が地域の持つ豊かな価値を生かし、失われ
つつある「食」の価値(多様性や文化など)
を消費者と共有するプログラムなど、示唆に
富んだ活動を推進している。昨年 6月にはそ
の統括組織とも言うべきスローフードジャパ
ンが設立された。
高橋祐之(えりもビーフ:北海道)
・中洞正(中洞牧場:岩手県)小祝政明(JBF:長野県)
・後藤和明(らでぃっしゅぼーや)
・郡山昌也(ら
でぃっしゅぼーや)
・緒方大助(らでぃっしゅぼーや)・竹内周(事務局)
3
Radix News Letter 38・
第 2回 Radixの会・交流部会視察旅行
イタリア・スローフードの旅
スローフードを静かに考えた
イタリア視察旅行
Radixの会事務局・事務局長 竹内 周
テッラ(大地の)マードレ(母)
。協会としても今回が初めてと言われるこの取り組
みは、その母たる存在としての 食のつくり手 を、なんと世界から4,300人も呼
び集めてしまった。これは消えてゆく恐れのある伝統的な食材を守ることを軸に、
消費者に味の教育を進めるいっぽうで、それをつくり伝え、提供する小生産者を
守るという、協会が掲げる3つの方針に沿った取り組みだ。
テッラ・マードレ Terra
madre
……世界の食コミュニティの出会い
費用と宣伝
それにしても世界から4,300人とは恐
れ入った。受付では登録のある参加者
とにかく集まった。壮観 !
つのワークショップを垣間見た感覚だ。
がひとりずつ厳密にチェックされ、個人
10月20日午前。ピエモンテ州・トリノ
その中身は、テーマごとの発表者が
名入りの IDカードとストラップ、同時通
市労働 会 館(PALAZZO DEL LAVORO)
それぞれの活動を発表するスタイルで、
訳のヘッドセットが渡される。会期中の
の大会議場。場内はヨーロッパのみなら
今回日本から参加した76 名のうち、雑
食事はすべてフリー。送迎用の大型バ
ずアジア・アフリカ系の人々も含めて渾
穀の活動を進めているいるふぁ(大谷ゆ
スも駆り出され、経済的に貧しい国々か
然と席に座り、舞台の進行を眺めてい
み子代表・東京)や、アイガモ農法グ
らの参加は協会が旅費や現地での宿泊
る。会場の外では各所に露店というか、
ループ(古野隆雄代表・福岡)のほか、
費などのすべてを負担したという。ばく
それぞれが持ち込んだモノや主張が展
Radixとは別参加のオルタートレードジ
大な費用がかかっている。
示され、または販売されている。
ャパン(東京)やながさき南部生産組合
開催の挨拶文のなかで会長のペトリ
舞台上はオリンピックの入場行進さな
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
がら各国の生産者代表が次々と壇上に
(長崎)などが発表した。
ーニ氏は語っている……
「テッラ・マードレは、これまでスロー
並び、延々と拍手が続く。日本代表は
共通のリアリティ
古代米の生産者・佐賀県の武富勝彦さ
列挙されたテーマを見ると、なるほ
んだった。その後若き日のアルパチーノ
ど国境を越えた共通のテーマだらけ。
はかかった費用の面でも言えることであ
ばりの司会者のトークで時おりの場内拍
Think Global Act Local とはよく言っ
る。これらは確信と情熱をもってイベン
フードが発信したイベントの中で、疑い
なく最も大 掛かりなものである。それ
手。同時通訳が遅れるので、我々は常
たもの、一見ローカル実はグローバル。
トを援助してくれた行政の参加、そして
に拍手の マ をはずす。
肌の色が違っても、見ず知らずの土地の
地方公共団体、各アソシエーション、企
トリノ市長、ピエモンテ州知事、イタ
生産者が、日本の我々と同じ課題を話
業などによって可能にされたものである
リア農業大臣とお歴々の演説が続き、ト
しているその場にいると、不思議なこと
……」。
リは協会会長のカルロ・ペトリーニ氏だ。
に 世界共通 という感覚が妙なリアリ
日程上参加できなかったが、最終日
すばらしいお話だったのだろうが、残念
ティを伴い迫ってくる。共通のバックグ
のレセプションにはイギリスからチャー
ながら何が話されたかはわからない。巨
ラウンドが感じられるからだ。
ルズ皇太子が出席したという。100人近
大な拍手、舞台の背の巨大スクリーンに
場内はテーマごとの部屋で区切られ
くはいたと思われる取材陣はそれぞれに
映し出されるペトリーニ氏の顔……。
出入りはざっくばらん、かつ昼食時間に
報道するだろう。一連の催しを月刊誌
『ソ
同じ時と場に、兎にも角にも、世界か
は巨大ランチ会場が出現し、人の往来、
トコト』
(木楽舎刊)は20頁の大特集で
らこんなに多くの生産者が居合わせた
立ち話、そこかしこの記念写真大会など
意義が語られていったのだと思う。
と混沌、雑然としていたが、食や環境
の課題を覆う世界共通のリアリティが一
60のワークショップ
点、かすかな緊張感を漂わせていたよ
4日間のこの催し、1日目午前のセレモ
うに思える。
ニー終了後は3日目までテーマごとのワ
ークショップ、4日目がエンディングセレ
モニーという段取り。ワークショップは会
期中60を超えるテーマ(※)が網羅され、
参加者は興味のあるテーマを事前申し込
みして参加する趣向。あいにく日本語の
同時通訳のあるものが限られ、我々は2
4・Radix News Letter 38
左 )5 千 人 近く、 世 界の生
産者が集まった
右)初日の夜、
3つ以上のチャ
ンネルで会議の模様が報道
されていた。写真は協会会
長のカルロ・ペトリーニ氏
宣伝した。参加した生産者は国に帰っ
く事実と、言い方は悪いがそのみごと
て口々に話し出すだろう。イベントその
な演出。
ものがすばらしき広報材料なのだ。
参加者として我々は映画のエキストラ
テッラ・マードレ効果
を演じさせられたような気がしなかった
訳ではない。細かな点では、イタリア
この作用はいったい何なのか ? 今回
特有(?)のいい加減さも目についたし、
の視察旅行中、我々の間では個別のテ
同時通訳がへたクソで内容が充分に聞
ーマより、その 仕掛け についての話
きとれなかったなどもある。
題が尽きなかった。食と環境を巡る世
しかし、これらが限定的ではあるにせ
界共通の不安に対しての 反作用 とし
よ、今後関連の経済を掘り起こし始め
て、それを象徴するテーマが、これだ
るだろう予感と併せ、克目し記憶に留め
けの人々を惹きつける 作用 に結びつ
たいイベントだったと言える。
(※)テッラ・マードレワークショップのテーマ: 水資源 /農業生
産、分配、消費における環境保全的、効率的解決手段 / 有機
認証 /フェアトレード/貿易/高品質な素材の価値を高める解決
策としての半加工 / 遺伝子組み換え作物 / 原産地表示と商標登
録 / 持続可能なツーリズムの経験 / 見せかけの価格と実体価格
/ 生活、農業について学ぶ学校 / 東欧諸国にとっての民間企業
/ 農家にとっての自営 / 農業での労働環境 / 子供と食べもの/ 食
品サービス業 /ECの農業政策の改革 / 火山の宝物 / 生物生態
学/伝統的なビールのスタイル/アルコールの伝統/ココア/チー
ズ : 生乳のプラスの効果 /チーズの伝統を守る/ 食品としての牛
乳 / 砂漠化と飼育 /オーガニックワイン/はちみつ1 種類の花か
ら採種したはちみつ/はちみつの健康に関する便益、重要な問
題と資源について/ 高品質な食べものの中間業者と卸売業者の
役割 /ブドウ園とワイナリーでの持続可能性と生物多様性 / 蒸
留 / 食肉用動物にどのような餌を与えるべきか ?/ 土地に固有の
農業に関する慣習 / 小規模な漁業 / 食用肉 / 在来種と亜種 / 農
業に関する争いの基盤 / 小麦とその素晴らしい派生品 /自給自
足できるアフリカ/コーヒー /お茶 / 地方での意思疎通 / 動物や
虫などを用いた有害生物管理 /バナナ/ 野菜栽培 / 土地の治癒
/ 米 /とうもろこし/ 塩 / 農業の中の女性の役割 / 持続可能な養
殖 / 私たちの日常食 / 採集を基礎とした経済 / 持続可能な養鶏
/ 持続可能な養豚 / 食肉代用品 / 高高度の農業 / 果樹園の生態
系とその副産物 / 商品作物として持続可能なものは何か ?
サロネ デル グスト Salone
del Gusto
……スローフードの食の祭典
なって催されるワークショップで、その
食材を食べながら話を聞く。完全予約
制のランチ、ディナーはすべて食や環境、
14万人の有料入場者数
通 !)に、食べながらスローフード的な
2002 年の訪問以来、Radix の会で2
雰囲気を楽しむスタイルは人それぞれ、
どちらもおいしいが、参加者に考え感じ
回目の参加となったサロネ デル グスト
という様相だ。
ることを求める。
5回目となるスローフード協会の食の祭
明確なメッセージ性
五感が総動員される場
典だ。2 年に1度開催されるこの催しは、
しかしそこには仕掛けがある。出展ブ
総じてこのイベントは、ヒトの感覚の
トリノ市に本拠を置く自動車メーカー・
ースは 味の箱舟 に登録された、失われ
官能的部分
(味覚・触覚・嗅覚)の満足感、
フィアット社の工場跡地を改装し利用さ
つつある食材のブースがオレンジ色に統
共感をベースに、アタマの部分(視聴覚)
れているトリノ市・リンゴットセンターで
一され、パンフレットでわかりやすく案
で納得と信頼を生むという仕掛けになっ
開催される5日間の巨大見本市。
内されている。生産量があまりにも少な
ている。アタマはわかってもカラダが納
期間中500 を超えるブース出展のほ
く、通常の流通ルートに乗らない希少な
得しないの逆で、人はカラダがゴキゲン
か、生産者による 食のラボラトリー
食材が中心で、まさにこの会場でしかあ
だと、リクツが降伏してしまうというか、
や協会オススメのランチやディナーのコ
りつけない食材がごろごろ試食できる。
柔軟になる。参加者全員がおおらかな
ースのほか、会場を出発地にしたピエモ
ブース全体のレイアウトは地域別。地
キモチになって、メッセージを YESと
(Salone Del Gusto)は、今年の開催が
域の中では食材別に構成され、歩きな
も催される。今回は14万人が19ユーロ
がら「ああ今南イタリアのオリーブオイ
(約 2600 円)の有料入場者数との公式
ルに来てるな」とどうしても地域が意識
発表があった。
おなか一杯、食いしん坊のお祭り
出展ブースは(最低限度の審査基準
はあると思うが)厳密にスローフード的
なものばかりではなく、ある程度おおら
かと言っていいだろう。参加者も老若男
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
ンテ州のレストランや産地を巡るツアー
生物多様 性についてのテーマを設定。
させられる趣向だ。
食のラボラトリー は生産者が講師と
右上)サロネ デル グストの会場入り口。来場者は家族連れから
若者まで幅広い。日本の同種の見本市に比べ、圧倒的に若者が
多い気がする 左下)フードラボラトリー。生産者先生の話を
聞き、なるほどと頷きつつテーマの食材を食す。ワインと共に!
右下)
500を超える出展ブースが延々と続く会場。
希少食材のブー
スはオレンジ色でわかりやすい
女で恋人、友達、家族とこれもおおらか。
大仰な運動の啓蒙臭はなく、協会本部
の販売ブースではセンスのいい Tシャツ
やバッジ、本などを売っている。
そこらじゅうでみんなが食べている、
飲んでいる。それが 食の祭典 の意味
であり、平たく言えば食べる祭り、おな
か一杯の食いしん坊のお祭りなのだと
実感。そして全体の雰囲気をスローフー
ドという言葉やメッセージが覆い、入場
者も出展者も共通(さすが食は万国共
5
Radix News Letter 38・
言いたいキモチ になっていく。
語れない。
者の日常にどんな変化をもたらすか ? その指揮者は主催者たるスローフー
2 年に一度のお祭り。お仕着せではな
……食の祭典、いわんやスローフード協
ド協会、そして多様な音色を紡ぎだし
い、強制感のない有料イベント。14万
会の示すメッセージはイタリアの専売特
ているのはすべて、食のつくり手たる生
人は前回の13万人を凌いだ。これらが
許ではなく、現在進行形の我らが足元
産者なのであった。生産者なしに食は
来場者にどんな記憶を残すのか。来場
にあるんじゃなかろうかな∼。
スローフード協会 about
Slow Food
な統一プログラムへの参加資格を各人
に与える。各地域支部の活動について
は、基本的に各支部の主体性に任され
スローフード運動
さ等を感じさせない気軽さを含み、そ
食(質の高い食品を守る)を通じてつ
の総体をスローフードというわかりやす
くり手(小さな生産者を守る)と食べ手
い言葉で象徴し、意識的に一種のブラン
本部と支部(コンヴィヴィウム)
ドイメージを形成する。
協会本部は専従スタッフを常駐し、マ
結果、活動そのものへの参加に消費
スコミを動員し、テーマ性が高く大々的
(味覚の教育を進める)の関わり合いを
進めることで、人間本来の 食 を取り
ている。
戻す。これが スローフード運動 の理
者は一種ステイタスを、企業は広告的価
かつ国際的な取り組み(※)を定期的に開
念の柱になっている。協会はゆっくり食
値を提供し、行政には経済効果への呼
催、活動を世界に広報していく。この
べることや、ファーストフードに反対す
び水を予感させる。
活動が入会を動機づける主要な取り組
ることのみを目的とした活動ではない点
みとなるばかりでなく、各国の新たな地
を強調する。
スローフード協会
域支部(コンヴィヴィウム)設立の契機
この3つの理念は、マクドナルド的な
スローフード協会は国際本部の指導
となっている。
食の均質化や、消えつつある希少食品
のもと各国に代表支部を置き、各国内
地域支部は基本的に地域の活動を担
や品種の存在、それらを作る生産者や
に地域支部を網の目のように組織する
当、特殊な場合を除きボランティアに近
地域の文化が消失しつつある現実ととも
(イタリアをのぞく世界 38カ国、132の
い運営となっていると聞く。この2年間の
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
に、それらを積極的に支持する消費者
都市に展開、日本では32支部約2千人)。
日本国内の動向を見ると、2002 年の第
の消失など、世界共通の時代背景を照
運営は基本的に各支部の自主性に任さ
一回視察以前、国内の地域支部は6つを
らす。
れ、国際本部、各国支部、地域支部そ
数えるのみだったが、
その年開催された
「ス
そして実際に食べておいしい希少食
れぞれで活動が展開される。活動原資
ローフードアワード授賞式」での日本人
品や品種を試食する場(サロネ デル グ
は会費収入。この収入を地域支部、各
大賞受賞者の輩出、10月に開催された見
ストほか多数)を提供したり、香りや味
国支部、国際本部、機関紙というふう
本市「サロネ デル グスト」
「味の箱舟プ
覚の体験を通じて、食べること味わうこ
に振り分け、かつ各レベルの自助努力
(企
ロジェクト」を契機として広がっていった。
との楽しさを伝えつつ、一般の消費者
業からの献金、広告・イベント収入など)
その後日本での地域支部設立の申請
のみならず行政や企業にも運動への参
で運営している。
が相次ぎ、結果 2004 年 6月のスローフ
加と動機付けを促す。
協会は様々な活動によって動機の生
ードジャパン(事務局・宮城県)発足時
これらは(おしゃれな)共通のデザイ
まれた者に、その活動への(協会認定
は32 を数えるまでに成長する。2004
の地域支部への)加入や新たな地域支
年の段階でスローフードジャパンは会費
部の設立を促す。
徴収のシステム構築や協会本部との連
ン、イメージを備え、重さ、面倒さ、暗
Slow Food とそのカタツムリマークは
絡調整などを行なっており、今のところ
国際法で守られた商標である。本部は、
国内独自のイベントなどの活動をするに
各国支部、地域支部とも、3 つの理念
は至っていない。
への賛同や会費の納入義務を含む一定
このような経緯から、日本にもたらさ
の約束事を条件として、各地域支部設
れる活動の情報は専ら協会本部からの
立や商標権の使用、本部の進める様々
世界的な活動と、各地域支部が様々な
解釈のもと独自に進める地域での活動
に限られている。その多様性ゆえに一
般からは(特に国内の活動については)
上)協会本部のレストランの看
板。会議は食事と共に?
左上)協会本部の中庭。外の
喧騒とは別のオシャレな空間
左下)協会本部の看板
右下)協会の機関紙『Slow』
。
昨年から日本語版も発行される
ようになった(木楽舎刊)
6・Radix News Letter 38
様々な評価が与えられて(しまって ?)い
るばかりか、この活動が備える広報性に
着目した様々な出版や言論が新たな経
済効果を生み出しており、それらも見逃
すことができない現象であり、日本での
現状といえる。
※協会本部の取り組み……スローフードアワード:年 1回(貢献したヒトへの大賞)/サロネ デル グスト:2 年に1回(累積 6回)/味の箱
舟プロジェクト:消えゆく食の登録制度(3 年目)/食の大学:2003 年設立/テッラマードレ:2004 年。世界生産者会議/様々な出版活動:
機関紙『SLOW』。日本語版は2004より/ワインカタログ、レストランカタログほか出版多数
第 2回 Radixの会・交流部会視察旅行
イタリア・スローフードの旅 /参加者レポート
イタリア視察旅行
どうにも固定的な視点ではまとめにくいスローフード、そしてイタリア。今
回の視察を、参加者の皆さんは実に様々な視点で語ってくださいました。
参加者レポート❶
風光明媚にして美女多し。
イタリアはいい国だ。
中洞 正
岩手県岩泉町(酪農)
生産を優先し、畜産はあくまで穀作農業
の補完的立場であるべきで、その生産の
場を山に求めるのは必然だ。
私が尊敬する酪農家に日野水一朗とい
う人がいる。
「日本の酪農はアルプスの酪
農に学べ」を持論に掲げた一介の開拓農
絡のない食生活を続ける日本人は、大い
民であったが、スイスで「アルペン酪農」
風はいつまでも頬にやさしい。急峻な山岳
に反省しなければならない。食糧自給率
を学び実践した偉大な酪農家だ。残念な
地帯にはオリーブの木が茂り、中腹には中
が低いのは世界中の食べ物を食い漁るか
がら、この高邁な理論を受け入れる素地
世を思わせる歴史的な建物が点在する。
らであり、そのことを直ちに改めなければ
が当時の日本酪農界にはなく、全く正反
先人が歴史と風土とともに作り上げた食
ならない。日本の農産物を中心とした食
対の工業型酪農へと突き進んだのである。
文化が連綿として現代に息づく国イタリア。
文化を見直すことがいまこそ重要である。
チーズ製造の現場も見学したが、農家
歴史、伝統、文化を重んずる国だからこそ
クティリアーノという村でヤギ農家を見
の主婦が手でこねて作る姿はあまりにも原
スローフードに通ずるのだ。
学した。日本では林業生産しか考えられ
始的で、決して衛生的とはいえなかった。
わが国も昭和 30 年ごろまでは先人の構
ないような急峻な山々が、青々とした緑豊
しかしそれが伝統なのである。折りしも当
築した食文化が守られ、当地北上山地で
かな放牧地となっている。そこが滋養あふ
地岩手県ではアイスクリーム製造業者5 社
は「縄文人の末裔」と表現する人もいた。
れる山羊乳の生産の場となり、伝統的な
が連続して大腸菌発生との報道があった。
その言葉は決して北上山地の食文化を蔑
チーズの加工所となっているのである。
過敏な衛生観念が伝統的食文化を崩壊
むものではなく、守りつづけてきた先人の
そもそも畜産と言う産業は穀物生産の
させた要素となっていることに気付くとと
偉大さを称えたものと自分なりに解釈はし
不適な急峻、高冷な山々、寒冷地などに
もにアルペン酪農を日本酪農の主流とすべ
ていたが、今回世界のスローフードとイタ
存在する産業であるはずだ。農業は穀物
きだと意を新たにした今回の旅であった。
リアの食文化に触れ、
「縄文人の末裔」と
いう表現がすばらしい表現だ、とあらため
て確信した旅だった。
パン、パスタ、チーズ、ワインを中心と
した自らの食文化に誇りを持ち続けている
イタリア人と、世界各国の食べ物を貪欲に
むさぼる日本人はあまりにも対照的だ。脈
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
10月の末だというのに地中海の温暖な
左)トスカーナ州北部の山
岳地帯・ピストイア県クティ
リアーノ村で訪ねたヤギ農
家の佇まい
右)
ここの母親たちがつくっ
たヤギチーズ (ペコリーノ)
は、ピストイアを代表する
希少食材 (プレシディオ)に
登録され、サロネ デル グ
ストにも出展していた
参加者レポート❷
作り手の役割が
今後非常に高くなっていく
澤浦 彰治
野菜くらぶ(群馬県昭和村)
心味 を味わう
2 点目は、スローフード運動とテッラ・
マードレの仕掛けのうまさだ。
どこの地域でも問題になりそうな食と生
活、農業と地域などの社会問題を、スロー
フードという言葉でくくったのは見事としか
食が世界の歴史を作ってきた
ヨーロッパでは冬の間も食料を確保する
いいようがない。テッラ・マードレの運営
今回のスローフード視察旅行を通して私
ため加工技術が発達し、貯蔵性の高い作
もさることながら、スローフードという言葉
が感じた1点目は、思ったよりもイタリア
物が多く栽培されるようになった。さらに
が、現代の社会問題全体を表現できる共
の食事が質素だった事。
それが「個人の富の蓄積」につながり、
「個
通言語になりつつあるようにさえ思った。
ホテルの朝食でも野菜の量が少なく、パ
人の富の蓄積」が必要のなかった自然豊
しかし、ちょっと冷ややかな目で見ると、
ンとチーズやバター、ピクルス、ジャムなど
かな地域を植民地化していったのだろう。
このスローフード運動で結果的にイタリア
が中心。食文化の違いもあるだろうが東南
このような質素な食事をしている人が南
の観光資源や食料、飲食が一番利益を得
アジアの方が色とりどりで華やかだ。
国の地で育つフルーツや野菜、コーヒーな
ているようにも感じた。
もっとも、冬の間は野菜が育たず、東
どを食すれば、その国を欲しくなるのもあ
スローフードという切り口は、どちらか
南アジアのように生鮮を食べるという概念
たりまえで、食が世界の歴史を作ってきた
というと商品本位ではなく、その物語性や
が育ちづらい環境だったのかもしれない。
のだと勝手に思い込んだ。
背景、歴史、人生観、哲学が商品になってい
7
Radix News Letter 38・
第 2回 Radixの会・交流部会視察旅行
イタリア視察旅行
イタリア・スローフードの旅 /参加者レポート
ると感じた。商品が悪ければどうしようも
地域性が無くなり、単なる豆腐になり、価
と思う。私たち農業者の役割とそれを理解
ないが、特にその商品が秀でていなければ
格戦争に巻き込まれていったと考えられる。
する流通、加工業の役割は大きいと感じた。
ならないというわけでもない、とも感じる。
訪問したヤギ農家の主婦が販売するチ
私はシャッケトラよりもポートワイン又は
ーズの価格は、決して高くも安くもなかっ
アイスヴァイン(※)が甘さという面では優れ、
た。妥当な価格を自分自身で言えるという
次回は農業事情そのものを見たい
5点目は、イタリアと日本の農業施策の
デザートワインに向いているように感じる。
のは、すべて自分で生産しているからだろ
違いだ。日本の場合、農業予算は非常に
しかし、地域性と製造方法、背景を知れば
う。また、自分の手で作ったものを自分で
大きいが、その殆どが農村の土木建設予
「甘味・辛味・苦味・酸味・塩味・旨味」
加工しているということは、日本と比べ食
算で農業生産に使用される予算は農地改
に継ぐ 心味 が味わえるのではないか。
に近づいているということだろう。これは
良まで含めてもその3分の1に過ぎない。
今後私たちが商品作りをしていく中で、
私たちも学ばなければならない。
イタリアも含め、欧米の農業施策は直接
将来の日本を見た気がした
そうしなければ条件の悪いところでの農業
4点目は、街中に若い人が少なく活気が
生産が成り立たないからだ。今回見学した
小規模経営とは何か
無いように感じた事だ。成熟した社会とい
ヤギ農家、途中見たオリーブ農家、アグリ
3点目は、
「小規模農家を守る、小さな農
えばそれまでだが、ある意味高齢化を迎
ツーリスモなどはその最たる例だと思う。
業を」と言っているが、日本と比べると決
える将来の日本を見ているようだった。
次回は農業事情そのものを見に行きた
して小規模ではない点だ。
日本は良くも悪くもアメリカ型の消費型
いと思う。そのことでその国が立体的に見
イタリアでは小さな農家でも加工場を持
社会を続けていくことだろう。しかし将来
えてくるのではないかと感じる。
ち商品化している。小麦農家では乾燥パス
を見据えた時、日本にある資源、太陽と土と
初めてのイタリアで、理解するにも時間
タまで加工し、ヤギ農家では搾った乳をチ
海、そして人を活かした日本なりの循環型
がかかりそうだが、私たち作り手の役割は
ーズまで加工し、近くの人が買いに来ると
省エネルギー社会へと成長する必要がある
非常に高くなっていくと思いつつ帰宅した。
商品だけでなく 心味 を感じる商品紹介
と仕掛けをしていくことが大切だと思った。
販売もしている。日本でいえば昔、街中に
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
あった豆腐屋さんのような存在だと思う。
現在、昔ながらの豆腐屋さんがほとんど
見られなくなったのは、自分で収穫した大
豆や地域の物を使用しないで、輸入大豆を
使用するようになったことが大きな理由で
はないか。そのため商品に物語が無くなり、
所得保証と輸出補助金だ。なぜかというと、
左)アグリツーリスモを運
営しながらオリーブの有機
栽培を模索している農家を
訪問。リグリアの海を臨む
斜面にオリーブ畑が広がる
右)一昨年も訪問したピ
エモンテ州の生産者組織・
カッシーナ・デルコルナーレ
は宅配事業を進めている。
様々な意見を交換
参加者レポート❸
「価値の創造」の運動
式、窓は木枠、雨戸は木製シャッター。ク
ローゼットはムクの一枚板。エアコンなし、
バスタブはなく簡易なシャワーのみ。備品
は旧式テレビと石鹸とタオルぐらい。壁は
定方 雅彦
利根川みどりの会(群馬県尾島町)
)
何度もペンキを塗り、木製品は何度もニス
を塗ったのだろう、その様子に昔の国鉄の
私は伝統野菜や地方野菜に興味があり、
成田からは全日空のジャンボ機。エコノ
車両を思い出す(そういえば最近の JRは
何種類かを栽培してきました。栽培方法を
ミークラス。シートは小振りな布製、頭髪
ペンキの重ね塗りはしないのだろうか…)
。
調べていくうちに、その野菜ならではの料
の防汚布は使い捨ての不織布、全席に付
今の日本は便利で快適な最新型に満ち
理法、その料理の持つ季節感に気づきまし
いた液晶画面はプログラムも多く、停止や
溢れています。軽薄短小、多機能、短寿命、
た。日本では食の画一化が進み、これらの
早送りもできる高機能のもの。
使い捨て。家庭用冷蔵庫などは省エネと
伝統的食文化が断絶しつつあります。そん
一方、フランクフルトからはルフトハン
いうことで新型に買い換えられる。まさに
な中で気になるのは、イタリアのスローフー
ザのエアバス機。エコノミークラス。シー
経済大国、消費大国。
ド運動です。スローフードとは地域の食文
トはたっぷりしていてレカロの革製、頭髪
イタリアでは少し様子が違う。丈夫で上
化の母体であり、風土であると考えます。
の防汚布は同色の革製(クリーニングして
質な物を手入れしながら長く使う。古いか
繰り返し使うのでしょう)
、AV 装置はなし。
らカッコ悪い、ではないようです。
ヒコーキとホテルに見た欧州
最初のホテルはトリノの旧市街に建つ古
往路は、成田からドイツのフランクフル
い石造り。部屋はゆったりしたツインで天
トを経てイタリアのトリノへ至りました。
井が高い。ドアは堅牢な古い木製、鍵も旧
8・Radix News Letter 38
スローフードはなんとメジャーな運動か
スローフード大会テッラ・マードレは、
とても規模の大きな催しでしたが、スロー
るようにと企て、努力した人々がいたとい
フードの見本市サロネ デル グストは2年
う事でしょうか。
に一度の開催ということもあり、もっと大
世の中、需要と供給の関係です。瀕死だ
規模な催しでした。特に目を引いたのはチ
った「供給」に新しい価値を創りだして「需
ーズと肉の多様さ。狩猟民族の血筋を認
要」を活性化させた。スローフード運動は
識しました。いずれも保存のための技術
が蓄積し、文化にまで発展したようです。
「価値の創造」であったと理解しました。
ちなみに、この場合の「価値」を日本風
その後、小規模生産者を何件か訪問し
に言えば、カッコイイこと、人として善であ
ました。ランボルギーニのトラクターに触
ること、体に良いこと、地球にやさしいこと、
れたり、イタリア葱を買ったり、ワインを試
安らぐこと、楽しいこと、
オシャレであること、
飲したりと楽しく過ごし、生産現場の地味
本物志向であること、トレンディーであるこ
なシゴトぶりに親近感を覚えつつ、スロー
と、といった感じでしょうか。
フードについて考えました。
も情報発信できないだろうかと考えました。
現在、採種はブラックボックスになって
います。大手の種苗メーカーが外国の農
場に指示して採種している例が増えている
と聞きます。現在のところ、わが家の自家
採種は尾島ネギ、佐渡太ネギ、世良田ネギ、
ヤーコンです。また、信頼できる生産者の
採種が石橋ゴボウです。今後は自家採種
や依頼採種の比率を高め、採種情報を積
極的に発信することで、価値の創造に参
加したいと考えました。
今回の視察旅行を更に印象深くした出
価値創造の運動に参加しよう
来事は、帰国して3日目に左足アキレス腱
的食文化が残ったという事。その伝統的食
と愛づらし」の発展を願う者として、生産
も自宅療養中も、ずっとスローフードを引
文化を発信し、支持者を増やして生き残れ
者の栽培方法と並び、採種者と採種方法
思うに、イタリアは日本より少しばかり
時代の変化がゆっくりであったため、伝統
日本のスローフードのひとつである「い
参加者レポート❹
を切断したことです。全治 6 週間。入院中
きずっていました。
参加者レポート❺
イタリアの
食空間を訪ねて
日本の10年後を
見て来たような?
内藤 夏
伊藤 幸蔵
白州郷牧場(山梨県)
ファーマーズクラブ 赤とんぼ(山形県)
イタリアのスローフードツアーは、私にとって初めてのヨーロッ
調理してほしいと願っても、ふと自身の生活を振り返ると難しい
パでした。感想は「やっぱり機会があれば海外から日本を見るべ
ことだと認めざるを得ない。しかし、かねてから素材を密に感じ
きだ! 外から見る日本・世界ってやっぱり少し違う、でも日本は
てもらえる食空間を造りたいと考えていた。イタリアの「レストラ
イイ!」でした。
ン」はどうなっているのか̶̶目的は、それを見てくることだった。
スローフードの世界大会テッラ・マードレは、内容は今ひとつで
私たちにとって外食はもはや特別なことではない。見ず知らず
したが企画の素晴しさがあり、参加者の意識を高揚させ、盛り上
の人の手によって調理されたものを日常的に食べることは、違和
げ、そして見せる演出が随所に感じられました。この事は私たち
感のないものになっている。そこに、食べ手が素材や素材の作り
が今まであまり重視してこなかったことですが、今後前向きに取り
手を感じることのできる機能は、もはやない。
組むべき課題の一つになると思います。
イタリアのレストランの全てを見たわけではないので、実のと
イタリアの国土面積は日本から北海道を抜いたほど小さく、山
ころ、彼らが外食を通して素材云々を意識しているかどうかはわ
が多く、資源の少ない国です。ツアーを通して、なぜ EUの農業
からなかったが、どのレストランでも感じたのは、イタリアの人々
政策がオーガニックなのか、その中でなぜイタリアはスローフード
は「食自体を楽しみ、それにかける時間を惜しまない」という、
を前面に押し出しているのかが、少し理解できた気がします。そし
日本人とは全く異なった食に対する意識だった。
て日本の10年後を見て来たような印象も受けました。
素材の作り手がわかる、美味しくて素材のいのちを感じられ
日本には他の国にはない、
るような料理。そして、素材から料理することは楽しいかもしれ
多種多様な食、文化、技術が
ない、と思ってもらえるようなしくみづくり。
「非日常」と「日常」
あります。この宝 物を Radix
の中間のような空間̶̶まだ漠然としたものでしかないが、イタ
の会の活動を通じ磨きをかけ
リアを旅して、そんな食空間のイメージが固まりつつある。
て行きたいと考えています。が
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
現代の忙しい時間を暮らす人々に、泥つきの野菜を素材から
んばりましょう。
9
Radix News Letter 38・
第 2回 radixの会・交流部会視察旅行
イタリア視察旅行
イタリア・スローフードの旅 /参加者レポート
参加者レポート❻
この経験を
どのように生かすか?
河野 光枝
八木澤商店(岩手県)
参加者レポート❼
スローフードの
源流に
三船 進太郎
中和元気米クラブ(岡山県)
10月27日夜、10日ぶりの帰宅のため一ノ関からバスに乗りま
我々は総じて昼と夜、たっぷりの時間と有り余る膨大な量の食
した。イタリアでの出来事が、走馬灯の様に次々に思い出されます。
事を楽しんだ。珍しいものが多く、美味しく食べたが、胃袋には
テッラ・マードレの広々とした会場は、民族色豊かでたいへん
よく受け付けてくれたと感謝している。
な賑わいでした。世界中から、合理化や利益追求のためだけでは
イタリアはヨーロッパの中では珍しく、稲作の盛んな国と聞いて
なく、環境問題や次の世代への食育についての提案をしながら 食
いたので米料理を楽しみにしていたが、期待は裏切られ「まずい」
の文化 を繋ぐために、毎日努力を続けている方々が集まりました。
の一言に尽きる。各地の市場で見た米も粒は不ぞろい、色もまち
言葉は通じなくても、世界中にこんなに沢山の人が、同じ思い
まちで日本の検査基準ではすべて規格外の不良品になるのでは、
で食の仕事に携わっていることを知り、とても心強く思われました。
と思われるものばかりだ。
「米は日本が一番美味い」
を確信できた。
5000 人とも言われる招待客を迎える準備は、どんなにたいへ
山岳地帯のヤギ飼育農家を訪問したが、ここでは母ちゃんが主
んだったことでしょう。裏方として多くの人がボランティアでお手
体で、父ちゃんは外で働き、休日に手伝う程度らしい。急傾斜
伝いされていたことに驚き、あらためて感謝しています。
の斜面で100 頭を超すヤギを放牧的に飼い、搾乳とチーズ作り、
このツアーに参加したことで、日本の良さを再認識し、この経
販売配達を毎日こなす母ちゃんには脱帽するばかりであった。
験をどのように生かすかが私の今後の課題です。
きわめて有効な土地利用と農民の知恵を知り、初めて目にした
さまざまな国の食が日本風にアレンジされ、バラエティ豊かな
チーズ作りの工程がとても珍しく伝統の長さを感じた。試食させ
食生活が根付いている、それが今の日本の食文化かもしれません。
ていただいたヤギのチーズは美味く、更に手作りの自家製ワイン
特集 イ
/ タリア・スローフードの旅
子どもや孫たちが、これからも本当の意味での豊かな食事をして
もたっぷりいただき、会話の弾んだ楽しい時を過ごせた。それは
いけるように、微力ながらもお手伝いしていこうと思います。
まさにイタリアスローフードの源流にたどり着いたようでもあった。
参加者レポート❽
一番美味しい
スローフードは ?
竹 並 一人
別所蒲鉾店(島根県)
参加者レポート❾
深い意味を
かみしめる旅
高橋 祐之
えりもビーフ(北海道)
今回のスローフード大会の参加者は約 5,000人。見本市には
テッラ・マードレに集う多くの人々。世界の様々な国々から、
イタリアの加工品がところ狭しと並び大会は大盛況でしたが、大
食に寄せる熱い思いを胸に会場は埋め尽くされました。
勢の人々に田舎者の私はちょっと酔ってしまった感じでした。
短角牛をいかに次の時代に引き継ぐか、今何が必要なのか。
会議ではイタリアなど各国のスローフードの現状などの発表が
私はそんな想いを胸に会場を訪れ、この運動がどんな地域から
あり、日本からは「しょっつる」の生産者が発表したようです。
の、どんな生産者の叫びなのかを垣間見ることができました。
世界には様々な文化・食生活があり、そこで古くから親しまれ
「伝統食から飢餓と貧困を考える」
「人生の学校・農業の学校」
「雑
た食品、その素材で作る食事がスローフードだと解釈しています。
穀」
「忘れられた食材」など、様々なテーマで 9つのワークショ
イタリアにはイタリアの、日本には日本のスローフードがあり、お
ップが設けられ、各国の人たちが発表しました。
互いに対等な立場で話しができれば良いと思いました。
見本市サロネ デル グストの会場には、チーズから生ハムなど
また、モンテロッソという港町では鰯漁の漁師さんと話すこと
たくさんの商品が並べられていましたが、このような催しを日本
ができました。でも悲しいかな、海岸は磯枯れしており海藻は全
でも開催しなければならないと感じました。
くといっていいほどありません。こんな状態では魚は岸に寄りま
アンチョビやペコリーノの生産者のお話し、キアナ牛のビステ
せん。漁獲量が減りつつあるというお話しに納得しました。山に
ッカ、チンクエテッレの孤立した村、そこにスローフード運動の
は木々はあまりなく岩肌が顔を出し、山のミネラルなど栄養分を
必要性を強く感じ、その深い意味をかみしめる貴重な旅でした。
含む水はほとんど海に注ぐことがなさそうだと感じました。
そして最後に、根っからの日本人の私にとってはイタリアの食
事は合わず、やはりあったかいごはんとみそ汁、それに魚、しょ
うゆというのが一番美味しいスローフードだと強く感じさせられ
た旅でした。
10・Radix News Letter 38
お台場一 !?の集客でした
首都圏センター“元気市”
出店レポート
Report
11月21日東京はお台場、船の科学館前広場にて、首都圏センターの元気市が開催
されました。北海道から九州から生産者・メーカーさんが参加、配送スタッフ、
らでぃっ
しゅぼーやも合わせて64ブースが並びました。
「初めてフジテレビよりも来場者を上
回った!?」
という船の科学館サイドもびっくりの当日来場者は8000 名!(事務局・島田)
Radix お休み処 ふたたび
アイテム 3: 光枝謹製キムチ鍋
というハプニングも。キムチ鍋キャンセ
神奈川センター元 気市に引き続き、
Radix交流部会担当役員でもある河野
ルか !?のドキドキのスタートでした。荷
Radixの会は お休み処 を開店しました。
光枝さん(八木澤商店)が、こだわり
物の捜索、センターまでの引き取り、そ
出店している生産者・メーカーさん、来
のキムチ鍋を披露。
「元気市は感謝 祭
してキムチ鍋作りなど、急遽 Radixブー
場するらでぃっしゅの会員さん、そして
みたいなものだから、代金をいただくの
ス専属となってくださった小阿瀬さん
(ら
裏方でがんばるスタッフ、それぞれがく
は気がひけるゎ」という光枝さんが考案
でぃっしゅぼーや商品部)、彼なくして
つろいで交流できる場になってほしい、
したのは代金は参加した方の気持ち次
Radixお休み処は開店休業となるところ
という思いを込めて。生産者の写真展
第。
「壱円から壱億円までおキモチをい
でした。
示はもちろん、よりくつろげる雰囲気づ
ただきます」いただいたお代は台風や
危ぶまれていた天候も当日は快晴、
くりを演出しようといくつかのくつろぎア
中越地震の被災者へのらでぃっしゅぼ
やや暑いくらいの陽気に、甘酒もあたた
ーや義援金に寄付しましょう!とのこと。
めずに冷たいままでお出しする場面もあ
アイテム1:甘酒
15000円集まりました。
りました。寒さを考慮して用意していた
11月後半の気候は寒いに違いない、
アイテム4: 和装
おでんや豚汁の売り上げが伸び悩む中、
あったか∼い甘酒をふるまってほっこり
光枝さんが持参してくださった作務衣
キムチ鍋は好評で、暑くてもキムチ鍋は
していただく。米こうじから作る橘倉酒
と豆絞りの手ぬぐい。光枝さんと事務
需要があるのだという発見もありました。
造さんの甘酒は、アルコール分もなくお
局島田が姉さんかぶり、Radixお休み処
お休み処も、開場後徐々に食事をと
子様から運転手さんまで楽しめます。
は和テイストでおもてなしです。
りながら休憩するご家族連れや場内を
アイテム 2: 和モノのテーブルクロス
レポート 首
〝元気市〟
出店レポート
/ 都圏センター
イテムを考えました。
見学 する生 産 者さんらが集まり始め、
紺とエンジの和紙柄のクロスをかけて
助っ人あらわる
お茶屋さんの雰囲気をかもし出します。
じつはこの日、材料が一部届かない
昼過ぎにはほぼ満席状態。少しは交流
に一役買えたでしょうか…。
5
4
圧力かけて…
1
6
4) 宮 垣 農 産 宮 垣 富
男さんオリジナルぽん
菓子機
7
5,6)らでぃっしゅぼーやスタッ
フ揚げる、焼く 7)配送スタッ
フ売る
8)らでぃっしゅぼーや緒方社長
と河野光枝さん
9)Radixお休み処の頼れる助っ
人小阿瀬氏(左)
バボンっ!
ハンマーでたた
くと出来上がり
2
1)庄内協同ファームの子ども餅
つき 2)兵庫からトラックでき
た山名酒造さん。屋台も自作
3)アルプス乙女のりんご飴(アッ
プルファームさみず)
3
8
9
11
Radix News Letter 38・
さらなる品質向上を目指して
九州 & 関東! メロン勉強会
Report
らでぃっしゅぼーやの露地メロンの主産地でもある、九州は長崎と、関東千葉にて、
露地メロンの勉強会が開催されました。長崎はながさき南部生産組合、長崎有機
農業研究会、関東はあゆみの会、和郷園、しおかぜ BOY'S、黒崎有機栽培研究
会から、合計15 名の生産者が集まりました。小祝さんを講師に迎え、勉強会のは
じまり、はじまり。
(事務局・瀬沼)
発酵果の克服 in 長崎
すきこんで分解させることで、作後半に
が伸びて甘さはのりません」と小祝さん。
長崎県北有馬。35 年ほど前から、田
窒素が効いてきてしまうことを防げそう
室内に場所を移しての講義でも、小
んぼの裏作としてメロンの栽培が続いて
です。
祝さんは続けます。
「初期肥効で最初に
います。以前は北有馬一面がメロン畑だ
後半は施肥設計を実際におこなって、
大きな葉をつくらないと
(連鎖反応的に)
ったそうです。
勉強会は無事終了となりました。
後々悪い結果になっていく」
「初期肥効
発酵肥料を施肥するのがベター」とアド
た。まず、らでぃっしゅぼーや農産部吉
安定した収量・
品質をめざして in 千葉
田三千代氏より前作の調査報告があり
千葉県銚子。野菜の合間、7月出荷
参加メンバーからも意見がだされ、また
ました。農産部仕入課管理チームでは、
の露地メロンが育てられている地域で
メンバーの間でも情報・意見交換がお
11月18日、小雨の降る肌寒い日、露
地メロン勉強会がこの地で開かれまし
をねらうには生の資材は避けましょう。
バイス。
レポート 九
/州
関
&東 メ
! ロン勉強会
らでぃっしゅぼーやに納品される農産物
す。1月6日に訪れた時には、畑にはキ
こなわれた様子。こちらも施肥設計をチ
を任意抽出し、調査、検査、記録を行
ャベツ。キャベツの収穫が終わったら、
ェックして終了となりました。
なっています。今回の調査結果から見え
いよいよメロンの定植が待っています。
参加者からは、
「こういう活気のある中
てきた課題のひとつに「発酵果」があり
吉田氏の報告では返品率、クレーム
でいろいろと話をするとやる気がでてく
ました。
率とも、ここ数年向上しているとのこと。
る!」との意見もだされました。勉強は
「収穫時期(5月)の雨が悩みの種」と
更に安定した収量、品質をめざしての勉
もちろん勉強会を通しての交流、未来
の意見もだされ、即解決は難しそうです
強会になりました。
への希望。それも Radixの会勉強会の
が、
「天候が悪いことは前提に、人間に
圃場視察では残渣の問題が話題にな
ひとつの効果かも知れません。
できる部分は万全にしていければ…」小
りました。小祝さんいわく「微生物投入
祝さんの講義にヒントが隠されているよ
で前作残渣の分解を促進できる可能性
うです。
があります」。その土地にあった微生物
圃場視察の後、室内講義に移りまし
を使用することが大切だそうです。また
た。問題の発酵果については「原因は
視察した圃場はなだらかな丘陵地の高
カルシウム不足が考えられます」と小祝
台にあり、土壌が砂っぽいこともあり水
さん。
「ただ、単にカルシウム不足とい
はけは良さそうです。それでも「暖かい
っても物理的に量が足りない場合と、カ
後半に窒素が残っているようではつる先
「ミネラルは早めに
施 肥、 後 半は窒 素
を切らすことがとて
も重要だということ
に気が付きました」
和郷園伊藤さん
リ過剰のために吸われない場合とがあ
ります」
「そして石灰は溶けにくいため、
施肥する場合は必ず時間的に余裕を持
って行うことが重要です」
「また、カリ
が多いと、雨が降った場合、一発で発
酵果になってしまう可能性もありえます」
とのこと。
そして露地ならではの課題も。
「ハウ
スの場合水を切ることで糖分の生成を
うながすことができるが、露地では無
理。肥培管理で後半に窒素が切れるよ
うに管理することが必要になってきま
す」田んぼの裏作という事情とからめて
考えると、稲ワラを気温のまだ高い秋に
12・Radix News Letter 38
「水と温度に左右される有
機肥料。雨の影響は大き
いですが、人間にできる部
分はできるだけ万全にして
いきましょう」らでぃっしゅ
ぼーや吉田三千代氏
「カリが多すぎると形ばかり大きくなって味がぼやけてしまいます。また残
渣をきちんと分解させましょう」と小祝さん
畜産部会
堆肥づくり勉強会
Report
12 月10日、北海道は三石、浦河にて第 2回堆肥づくり勉強会が開催されました。
道内の肉牛、酪農、養豚生産者はもとより、本州の生産者、道内の耕種農家さん
もふくめ、総勢22 名の勉強会となりました。当日は猪野毛さんの牧場を視察後浦
河に移動し室内講義、翌日には畜産部会会議も開催されました。(事務局・瀬沼)
水分調整で水分 60% 程度を
キープ
良い堆肥とはいいがたい。良い堆肥に
水分調整をきちんとして、まずは「臭わ
するには窒素分が必要ですが、発酵の
ない堆肥」を目指すのもひとつの方法
12月10日北海道の冬にしては若干暖
過程ではどうしても臭いがでてきます」
です。発酵の勘がつかめるようになり、
かいこの日、猪野毛牧場に生産者が集ま
とのこと。
また投入する資材を改善していくことで、
ってきました。まずは堆肥場の視察です。
また、堆肥をつくるには餌、飼育環境、
より良い堆肥を目指していく段階に移っ
猪野毛さんの豚は今年の有機認証制
堆肥場のすべての要素においてよい状
ていくことも可能と思われます。
度発効に先駆けてオーガニックに取り組
態を保つこと、そして家畜の健康が前
また農家の方は、
「オーガニックの堆
提条件というお話でした。つまり腸内菌
肥」に大変期待しています。
が貧弱でない健康な家畜、消化性・嗜
「こだわって作ってる豚、牛の糞を使
得に向けて準備を進めています。
好性も含めた餌の状態(たとえば発酵
いたい。どう作ったら、オーガニックの
猪野毛さんの堆肥場は床はコンクリー
飼料の供与も考える…など)、病原菌が
堆肥ができるか、農家としても考えてい
ト打ち、屋根付き。エアレーションは入
蔓延しにくい飼育環境、そして堆肥舎の
きたい。オーガニックの堆肥なんてない
っていませんが、3つに仕切られており、
設計、水分調整、C/N比、適時の切り
です。すばらしい」
(太田農園 太田順
豚舎からバーンクリーナを経て堆肥場に
返し、それらがひとつの輪になってはじ
夫さん)
入った糞は発酵の段階に合わせ、順次次
めて堆肥が完成するのです。
との、ご意見がだされました。
の部屋に送られる設計になっています。
レポート 堆
/ 肥づくり勉強会
んでいる放牧豚です。餌から、飼育環境、
加工に至るまで、各段階で有機認証取
自給飼料から堆肥まで、そしてまた自
視察の上、みなさん気になった問題
オーガニック堆肥誕生 !?
点の一つが水分調整。猪野毛さんの放
家畜が軟便だったり、投入する資材
一歩を踏み出すために、Radixの会では
牧場は山になっているため、その下の豚
が水分の多いものだったりする場合、ま
ジャンルを超えた取り組みを続けていき
舎の周りから堆肥舎にいたるまで、水分
た発酵の勘がつかめていない場合には、
ます。
給飼料へ。地域循環へ向けて、新たな
が多めの環境です。そこで作られる堆
肥も水分調整がうまくいっているとは言
えず、良い堆肥とはいえない状態です。
改善するには、バーンクリーナの清掃を
こまめに行うこと、また「バーンクリー
ナ時点で随時わらなどを足して水分調
整を図ってはどうか」
、
「馬の育成所から
出る馬糞などは水分、成分両方の調整
に使えます」などの意見が出されました。
良い堆肥、臭わない堆肥
1)放牧豚からオーガニック豚へ
切り替えた猪野毛さん。有機認証
取得第1号をめざします。解決す
べき点も明らかになってきました
2)豚舎の中の豚の数を減らして、
豚舎内で糞を発酵させてしまうと
いう手もありますね(宮城 養豚
高橋さん)
3)この日は帯広畜産大OBが5
人も集まりました。…校歌絶唱!
4)餌、飼育環境、堆肥場、そ
してなにより家畜の健康。全ての
バランスをとってやっと「堆肥」
が生まれます。「ボクの糞、最高
1
の堆肥になるかなぁ…?」
2
問題点がいくつか明らかになった後、
場所を移して室内講義へ。小祝さんは
開口一番、良い堆肥と臭わない堆肥と
はどういうものかについての説明を始め
ました。
「臭わない堆肥を作るには C/N
比でいうところの C、つまりわらやおが
くずなどを多めにして水分調整すること
でできる可能性があります。ただそうす
ると完成した堆肥は窒素が少ないため、
3
4
13
Radix News Letter 38・
農産部会九州ブロック委員会
男女参加で会議も楽し!
Report
1月7日熊本人吉市で、今年第一回の農産九州ブロック委員会が開催されました。
今回は今年1年間の活動の方向性を打ち合わせるのが目的。これからは女性の参
加も大切と、委員さんの要望で、各委員さんのかあちゃんも参加しての会議となり、
にぎやかで打ち解けた会議となりました。
(事務局・瀬沼)
九州で品目別だ!
「似た作柄の地域、ブロックでまとめる
「小祝さんに自分の畑に来てもらうスタ
ことでよりつっこんだ話ができる」とら
イルから、同じ品目の仲間同士で集まる
でぃっしゅぼーや大阪センターから参加
勉強会にしていこう。共通の悩みも話し
の農産仕入部・森崎氏がフォロー。課
合える」
。全国のブロック中いちばん積極
題の堆肥勉強会も含め、今年は一歩進
的に小祝さんの勉強会を実施してきたの
んだ中身が期待できそう。日程・品目な
その一方で盛り上がったのはかあちゃ
が九州ブロック。出た意見はその進化系。
どの詳細は皆さんの希望などをまとめて
ん集会。会議は男性と女性でテーブルを
決定する予定。
レポート/農産部会九州ブロック委員会
コラム/Tane Tane コラム
活発な議論が進むかあちゃん会議。おっ、書記は新田
さんちの愛娘・雪乃ちゃんか?
九州ブロックは今年度、全体集会が開けなかったけど、
今年はやりますヨ!みんななごやかに記念写真。
分け、活発な意見が出し合われた様子。
「東京よりも近い韓国でやりましょう!」
九州はワカモノも女性もアツイ!
との盛り上がりを見せる中、まずは顔合
昨年は台風で中止となった若者集会。
わせ、知り合うことを主眼に、語り合い
若者代表として満を持した北原太さんか
の場にすることを決定。会場は地元学
ら「昨年は台風などで被害が多かったこ
発祥の地・水俣。出会いも求め、九州ら
となど、九州はさらに団結しなければい
しいかあちゃん集会にしましょう、と全
けないと思いますタイ」と決意表明。さ
会一致。時期は農閑期。できるだけ多く
あ時期内容はどうするか? 乞うご期待!
の方の参加を期します。お楽しみに!
Column
「ありゃりゃ。これは何だ!?」
奈良時代から続くとも言われる「松ヶ
出くわした、交雑オバケの話です。
ブか天王寺カブと水菜が交雑して偶然
小カブ採種のための母本選に行って
崎うきな蕪」は、多分このように近江カ
ぼくが山の畑に到着するのを待つ間
生まれ、千年も前の古人が、以来何年
採種農家のOさんが、カブを畑から抜き、
もの選抜淘汰を繰り返して固定した、京
玉割れとか、明らかに形状の悪い株を、
の伝統野菜だったのでしょう。
事前に下選抜していてくれたのですが、
そんな屑の山の中に、葉型がまったく違
う、そして雑種強勢が効いて、ひときわ
大きな一個がありました。
「ぬか漬にすると日持ちがよく、商家の
第9回
今も生まれる(?)京野菜
先の尖った大形のカブの上部一面に、
細い京水菜の葉が群生しています。
どうも、大怪我で採種を休んでた間、
「水菜とカブのオバケですねえ。うちか
市販の種で、わずかずつカブや水菜の
ら出した原種から出たのですか?」だっ
自家採種を続けていたらしい。
たら、大変。と、Oさんに聞くと、
「いんや。
「じゃ、こっちの自家用の分は、春まで
これは自家用分のやつだ」
に全部抜き捨ててください。このオバケ
使用人の副食等に用いられていた」と
いう京野菜の、昔々の誕生の秘密を垣
間見たような、思いがけない時代を超
えた、先人との出会いでした。
は貰っていきます。いいですね?」と持
野口 勲(のぐち いさお)
種苗店の三代目。もうすぐ
還暦。若い頃は、手塚治虫
『火の鳥』の初代担当編集
者だった。
『火の鳥』に通じ
る「生命の循環」を理想に、
固定種の復権と農家の
「タネとり」の重要性を、
野口種苗ホームページで訴えている。
14・Radix News Letter 38
ち帰り、本棚の MOOK『京野菜と料理』
を開いてみました。
採種農家でとれたオバ
ケカブ(上)と「松ヶ
崎うきな蕪」
(下/『京
野菜と料理』より)
「似てると思ったけど、やっぱり…」
伝統京野菜の「松ヶ崎うきな蕪」に
葉も根もそっくりなのです。
九州ブロック委員会参加者:小泉代表役員・博子さん(宮崎有機農業研究会)、金井委員、久栄さん(ながさき南部生産組合)、長尾委員(長
崎有機農業研究会)、右田幸子さん(草枕グループ)、北原委員、智美さん(水の子会)、新田委員、忍さん(肥薩自然農業グループ)、山田委
員、礼子さん(かごしま有機生産組合)、森崎委員(らでぃっしゅぼーや農産仕入課)
Column
1
vol.17 山形の伝統野菜
山形在来作物研究会シンポジウムに参加して
農産部会主任研究員 成田 国寛
12 月4日、
山形大学農学部にて
「山形在来作物研究会 第 2回シンポジウム
『在
来野菜たちは今 ∼その現状と可能性を探る∼』
」が開催されました。Radix
からは地元山形の伊藤幸蔵さん(ファーマーズクラブ赤とんぼ代表)、竹内事
務局長、成田が参加しました。
物屋さん「本長」の工場見学、白山だ
シンポジウムには約 200 名がつめ
だちゃ豆記念碑をまわり、後藤勝利さ
かけ、地元はもちろん遠く九州からの
んの焼畑へと向かいます。
参加もあり伝統野菜に対する関心の
鶴岡市内を抜け山道をぐいぐいとの
高さがうかがえました。
ぼっていくと、平野が一望できる山の
基調講演は、ダイコンの栽培や調
斜面に目指す焼畑はありました。小雨
査を通して食育を実践されている佐々
の降る中、鮮やかな紅色をした藤沢
木壽さんの「東北地方の在来種ダイコ
カブが目に飛び込んできます。形は小
ンの利用と教育力」です。エジプトで
ぶりの大根のようですが、れっきとし
は5000 年も前からダイコンが食べら
たカブです。
れていたことや、日本へのダイコン渡
焼けた切り株が点在する畑の中で、
来の歴史、練馬ダイコンや宮重ダイコ
終始にこやかな表情をした後藤さんか
ン、東北の地ダイコンなどについてス
ら、藤沢カブの説明を受けました。
ライドを交えながらご講演いただきま
藤沢カブは 8月に山に火入れをし
した。
て、まだ熱いうちに播種し45日前後
「東北には豊かな在来種・食文化が
で収穫されるそうです。
残されている。けっして『みちのく(道
「山焼きは、とても手間と時間がか
の奥)』ではない」と、佐々木先生は
かります」傾斜のきつい焼畑を見ただ
東北の野菜と食の多様性を大切にす
けでも作業は大変だと実感。火入れ
べきと訴えます。
には山火事にならないよう人手が必要
パネルディスカッションでは、焼畑
です。さらに焼く前には市への届け出
で藤沢カブをつくり続けている後藤
をしなければならないなど手続きも煩
勝利さん、花作りダイコンの遠藤孝
雑。これだけ手間をかけても連作で
太郎さん、雪菜の吉田昭一さんから、
きません。普通だったら栽培を考えて
それぞれ地元の伝統野菜や保存活動
しまいます。
などについてのお話しがありました。
それでも藤沢カブを楽しみにしてい
藤沢カブの守人、後藤勝利さん
るファンのためにも絶やしちゃならな
いと、
『男気』で焼畑を続けている後
翌日は現地視察です。藤沢カブの
藤さん。山形発の元気印、伝統野菜
漬物加工を一手に引き受けている漬
の守人です。
3
コラム/伝統野菜を見直そう
今に生きる、山形在来野菜
2
4
1)シンポジウムの様子。満員御礼です
2)シンポジウムの合間に、山形の伝統野菜の温海
カブや雪菜などの試食会もありました。
おいしかった!
3)藤沢カブが育つ焼畑に立つ後藤さん。焼畑に
は藤沢カブと田川カブが栽培されています。収穫終
盤なので、ちょっとまばら状態
4)藤沢カブの姿。地上部に出ているカブは紅色を
しています
【藤沢カブ ワンポイント】
山形県鶴岡市の金峰山麓の藤沢地域
(約70 戸の集落)において、今も焼畑
で栽培されている直径 2.5 ∼ 3cm、長
さ10∼13cmの長赤カブ。カブの地上
部が鮮やかな赤色をしており、辛みがあ
っておいしい。甘酢漬けで食べるのが
一般的。以前は焼畑の灰のみで育てら
れていたが、今は質の良いカブをつくる
ために少量の施肥を行う場合も。後藤
さんが収穫した藤沢カブは、ほぼ全量
が漬物屋(本長さん)へ出荷される。
15
Radix News Letter 38・
Information 事務局からのお知らせです
●「これからはゼニにならんことが流行る!」
……南九州から有機生活』
●農産部会書籍購入助成
かごしま有機生産組合は1
の助成があります。その第1
月20日、設立20周年総会を
開催、この機を節目として『み
ちょってみやんせ 南九州から
有機生活…かごしま有機生産
組合20年の提案』
(自然食通
信社1,700円)を出版。共に
有機農業に取り組んだ134 軒
な記録とも言え、組合を牽引
し続けた代表・大和田世志人
さんの感性が全体をやさしく
包みます。ご希望の方は事務
局またはかごしま有機生産組
合(099-282-6867)まで。
(竹内)
今年度活動計画に書籍購入
紙を同封しますので、追加注
弾として、はちまき生産組合
はご記入の上事
の岩崎政利さんの本『岩崎さ
んちの種取り家庭菜園』を3
月末日までをメドとして農産
会員の皆様にサンプルとして
文をご希望の方
務局までご返
送ください。
(瀬沼)
無料配布いたします。注文用
の生産者の多様な生き方が、
●土壌分析ビデオ制作中!
の歩みを通して伝わってくる好
オ制作。新農業研究会
(青森)
、 当スタッフに出演していただき
決して平坦ではなかった組合
著。有機農業激動の20 年を
「就農研修が好調」との見出
景にあってこそのニュース。記
日本農業新聞で、くらぶち草
その土 地で生きていくこと。
し。1面トップ。1月24日付
事では「農業で生きることは
の会が紹介されていました。 助け合いの心を知らないと続
10 年間で倉渕村(群馬県)に
農業研 修に来た19人すべて
かないよ」と代表の佐藤茂さ
ん。栽培技術以前の問題とし
が新規就農者として定住した、 て「あいさつ」や地域との関
とのこと。後継者不足が慢性
わり合いが大切とのこと。倉
る日本の農業で、新規就農は
棄地 22ヘクタールが解消され
的かつ深刻な課題となってい
インフォメーション
なかなか困難という実情が背
訃報
渕村はこの成果により耕作放
たと結んでいます。 (竹内)
会田養鶏共同組合組合長・中嶋大 さんが、
ご病気のため、
去る1月2日永眠されました。
私が17年前に卵開発担当
の熱い心意気
でぃっしゅぼーや・たまご山ラ
た、らでぃっ
者を任じられた当時初の「ら
ンド」が設立され、この間協
力を惜しまず尽力していただ
いたのが中嶋大さんです。ふ
たまわりほども年齢差のある
私からの、わがままにしか聞
こえないような夢や希望をい
つも静かに受け止め、生産者
使い方では、農産部各産地担
あゆみの会(茨城)
、ゆうき伊
撮影しました。只今編集の段
での取材を終えました。また
絡、申し込みを受け付ける予
賀の郷(三重)水の子(熊本) 階です。完成次第皆様にご連
生産者の視点でまとめた貴重
●くらぶち草の会
昨年10月より始まったビデ
を見せてくれ
しゅぼーやの
歴史を一緒に
築きあげてくれた大事な人で
した。中嶋大さんのご冥福を
心よりお祈りいたします。
(らでぃっしゅぼーや首都圏
センター長・沢村智代美)
土壌分析器(Drソイル)の
定です。
Radix Milestone
(瀬沼)
活 動 短 報
2004 年12 月
3
4
6・7
9
10・11
15
15・16
16
20 ∼22
30
(秋田)
なるほど舎災害お見舞い
ベジタブルスタイル、
事務局、
山形在来作物研究会総会出席(山形)
土壌分析ビデオ撮影(三重)
北海道庁訪問
第2回堆肥作り勉強会(北海道)
野口種苗研究所訪問(埼玉)
土壌分析ビデオ撮影(熊本)
小祝氏打ち合わせ(東京)
交流部会沖縄ツアー下見(沖縄)
仕事納め
2005 年1月
4
6
7
14
15
16
20
21
22
25・26
27・28
仕事初め
農産部会メロン勉強会(茨城)
農産部会九州ブロック委員会(熊本)
(東京)
らでぃっしゅぼーや いとめづらし100 選 選定会議
農産部会ミニ小祝塾(山形)
農産部会ミニ小祝塾(青森)
かごしま有機生産組合設立 20 周年会(鹿児島)
食の学校参加(東京)
農産部会ミニ小祝塾(茨城)
農産部会北海道母ちゃん集会(北海道・定山渓温泉)
農産部会東北母ちゃん集会(山形・赤湯温泉)
編集後記
2001年1月の準備号発行から5 年目。会の活動を報告・公開して、会
員の皆様に Radix の会を知ってもらう、参加してもらおう、という創
Radix
News Letter 38
刊時の思いが達したか、多くの皆様のご支援により、活動へのご理解
ラディックス・ニュースレター
と参加が年々増加しています。堅苦しいお役所ばりの表現(?)も影
2005 年2 月28日発行
が薄れ、若者、かあちゃんの集会など紙面も時に賑々しく、皆様の 今
号
らでぃっしゅぼーや環境保全型生産者団体
を伝える内容に中心軸を移し変化してきました。食べものの情報のす
べての発信源は 作り手 にあります。食を育てると書いて食育。食
を耕し育てる皆様の活動は食育の原点とも言えます。 根っこ を意味
するRadix 会報は、作り手同士が知り合う、交流の情報紙として、改
めて食べ物を生み出す皆様の元気を伝えつつ、外部の方々からの情
報も織り交ぜながら、説得力のある 豊かさ を表現していきたいと
思います(カタいか?)。
16・Radix News Letter 38
(竹内)
〒175-0081 東京都板橋区新河岸1-15-9
らでぃっしゅぼーや内
TEL 03-5399-4631
FAX 03-5399-4634
E-MAIL offi[email protected]
Radix の会についてのお問い合わせは
事務局までお願いいたします。
次号は 3月下旬発行の予定です
この会報は大豆油インキを使用しています。