2016(平成 28)年度 淡路市の教育方針 ふるさと・夢・自立、そして生涯を通じての学びの充実 一宮小学校新体育館(平成 27 年 6 月完成) 淡路市教育委員会 (平成28年3月) 平成 28 年度 淡路市の教育方針 ふるさと・夢・自立、そして生涯を通じての学びの充実 「いつかきっと帰りたくなる街づくり」をめざした教育 少子高齢化、高度情報化、グローバル化、環境問題等、社会の急激な変化の中に あって、将来に夢や目標をもって、未来を切り拓く力を培い、互いに支え合い協 力し合いながら、自立していく子どもの育成が求められています。 淡路市は、昨年度、合併10年の検証を踏まえ、淡路市地域総合戦略を策定し ました。『いつかきっと帰りたくなる街づくり』のキャッチフレーズのもと、教育 においても、特色ある教育の充実を掲げ、「あゆみプロジェクト」「タブレット活 用教育推進事業」等の取組を推進しています。本年度も取組を継続し、 ふるさと・ 夢・自立、そして生涯を通じての学びの充実 をめざします。 学校教育では、ふるさとの豊かな自然、伝統・文化、人と人とのつながりにつ いて学び、その良さを理解し、ふるさとを愛し、誇りに思える教育を推進します。 また、淡路市としての防災教育、安心・安全な教育環境づくりをすすめます。学 力向上においては、基礎・基本の充実と活用力の育成に、より一層の工夫と授業 改善に取り組みます。学習に対する意欲は、日々の授業や生活に支えられていま す。子ども本来の活力を引き出すためには、生活力の向上を図り、一人一人を大 切にする視点や規範意識の育成が必要です。学校教育全体で、人権教育、道徳教 育の推進を図ります。教職員は、児童生徒の成長において最も大事な教育環境です。 教職員の資質向上、指導力の向上に、教育委員会として全面的に支援していきます。 社会教育では、国生みマラソン全国大会をはじめとするスポーツ活動やさまざ まな文化活動、市民が生涯を通じて、生きがいのある学びができる機会をつくり、 情報の提供を行い、学ぶ意欲の向上に努めます。公民館や図書館、体育施設等の 社会教育施設の充実を図ります。人権感覚に満ちた人づくりの醸成を図り、同和 問題をはじめとする人権課題解決に向けて取り組み、共に生きる社会の実現をす すめます。また、地域社会が協力して、青少年の健全育成を推進します。文化財 については、昨年度立ち上げた「国生み研究プロジェクト」を推進するなど、ふ るさとの大切な文化遺産の保存・活用に努めます。 これらのことを実現するためには、すべての市民が生涯を通じて、 「学び」「育ち」 「支え合う」ことが求められます。「淡路市」は豊かな自然、伝統・文化、そして、 豊かな人と人とのつながりなど、世界に誇る私たちのふるさとです。この地に生 きる私たちが、豊かさに育まれながら、それを活かしつつ、「淡路市」の教育を創 造していきます。 淡路市教育長 廣田 利幸 【学校教育】 1 キャリア形成の支援と国際化に対応した教育を進める 2 ふるさとを学び、地域社会に対する誇りと愛情を育む 3 基礎的・基本的な知識・技能と、思考力・判断力・表現力等を伸ばし、主 体的に取り組む態度を養う 4 教育研究活動活性化事業「あゆみプロジェクト」「タブレット活用教育推 進事業」を発展充実させる 5 道徳教育・体験活動を充実し、豊かな人間性や社会性を育む 6 人権教育を推進する 7 防災教育を推進する 8 特別支援教育を推進する 9 教育センターの機能を充実し、教育課題の解決を図る 10 生徒指導体制を整備・充実する 11 子どもの安全を守る体制、教育環境・施設の充実を図る 【社会教育】 1 生涯学習の機会・環境の充実 2 人権感覚に満ちた人づくりの醸成 3 協働と参画に基づく社会教育施策の推進 4 青少年健全育成の推進 5 芸術・文化活動の振興 6 文化財の保存と活用 【スポーツ推進・学校保健・学校給食】 1 地域におけるスポーツ活動を振興する 2 一人一人に適したスポーツの生活習慣化を支援する 3 学校保健を充実し、生涯にわたる健康の基礎を培う 4 食育を通じて健康な心と身体を育成する −1− 学校教育 ― ふるさと淡路市で育む、こころ豊かで自立した人づくり ― ∼学び、育て、支える教育の実現∼ 変化の激しい社会で自立して生きていくために、子どもたちは真の「生きる力」を身につけていか ねばなりません。そのために、 「確かな学力」 「豊かな心」 「健やかな体」のバランスのとれた成長を促し、 個々の能力や個性を最大限に伸ばす教育の実現を図ります。 「確かな学力」の確実な育成のため、ICT 機器の効果的な活用や発達段階を踏まえた学習集団づく りについて実践研究を推進し、子どもの主体的な学びを創造していきます。さらに、義務教育9年間 を見通した小中一貫教育(小中連携教育)の推進により、発達段階に応じた教育の実現を図ります。 また、社会的自立に向けたキャリア形成の支援、兵庫型「体験教育」の推進、グローバル化に対応し た教育の推進、適切な進路指導に取り組み、自立して未来に挑戦する態度を育成します。 子どもたちの学びを支える仕組みを確立するために、校長のリーダーシップのもと、組織的な学校 運営や働きやすい職場環境づくりを進めるとともに、教職員の資質能力を向上させ、地域に信頼され る開かれた学校づくりを進めます。また、子どもの安全を守る体制を充実させるために、安全・安心 な学習環境の整備や家庭の教育力の向上、地域全体で子どもを育てる環境づくりを推進します。小学 校規模の適正化を図るために小学校再編を推進します。また、教育予算を集中し、施設整備の充実を 推進することにより、子どもたちが恵まれた豊かな教育環境の中で、魅力と特色ある教育が受けられ るようにします。 1 キャリア形成の支援と国際化に対応した教育を進める 各教科や児童会・生徒会活動、学校行事、自然体験、社会体験、就業体験等多様な自主活動や 体験活動の機会を設け、キャリア教育の視点で取り組むことを通して、社会的自立に向けて必 要となる「基礎的・汎用的能力」を育て、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい 生き方を実現しようとする態度を養います。国や文化の異なる人々と積極的にコミュニケーショ ンを図ろうとする態度を育成するために、教員の指導力向上を図るとともに、ALT(外国語指導 助手)等との外国語を用いたふれあいや対話の機会を充実させます。進路指導においては、自 らの意思と責任で主体的に進路を選択し決定できる能力や態度を育成します。 2 ふるさとを学び、地域社会に対する誇りと愛情を育む 「小学校社会科副読本(平成27年度改訂版) 」を活用し、地域の産業や生活環境、地理的環境や 歴史等、ふるさと淡路市について学び、地域社会の一員として地域発展に寄与しようとする態度 や意欲を育みます。また、様々な分野で、優れた実績のある淡路市にゆかりの深い方を招いての 事業推進等により、ふるさとを愛し、誇りに思う心と態度を育みます。 トライやる・ウィーク ハーモニーファーム −2− 学校教育 3 基礎的・基本的な知識・技能と、思考力・判断力・表現力等を伸ばし、主 体的に取り組む態度を養う 全国学力・学習状況調査の結果等により、 児童生徒の生活実態や学習状況等を適切に把握・分析し、 少人数授業や小学校高学年の「兵庫型教科担任制」等の「新学習システム」を推進します。また、 放課後補充学習推進事業「ひょうごがんばりタイム」等による補充的な学習、発展的な学習の展 開など、指導方法や指導体制の工夫・改善を図ります。 4 教育研究活動活性化事業「あゆみプロジェクト」「タブレット活用教育推 進事業」を発展充実させる 「あゆみプロジェクト」研究校・研究グループを中心に小中一貫教育(小中連携教育)に関する 実践的な研究に取り組み、義務教育9年間を見通した教育を推進します。また、タブレット端末 の効果的な活用の研究を推進することによって、子どもたちの主体的な学びへの変革を図り、児 童生徒の「確かな学力」の向上を図ります。 5 道徳教育・体験活動を充実し、豊かな人間性や社会性を育む 兵庫県版道徳副読本を活用するなどの道徳教育の推進により、子どもたちに多様な考え方や価値観 から自分の考えを深めるなど、豊かな人間性を育んでいきます。また、認定こども園での協同活動、 小学校における環境体験事業・自然学校、中学校におけるトライやる・ウィーク等の体験活動の充 実によって、社会性を身に付けながら「生きる力」を育んでいきます。 6 人権教育を推進する 同和問題を人権課題の重要な柱として捉えつつ、女性・子ども・高齢者・障害のある人・外国人 等人権にかかわるあらゆる今日的課題の解決に向け、命と人権を大切にする教育を推進します。 また、「ともに生きる社会」の実現に向け、互いの個性・人格を認め合い、生き生きと生活する ことができるための学習や交流機会の充実を図ります。 運動会 環境体験学習(稲刈り) −3− 学校教育 7 防災教育を推進する 阪神淡路大震災後21年が経過する中で、津波をはじめとする自然災害に備え、対応できる力を 育成するために「学ぼう災事業」を活用し、地域と学校が連携した防災訓練等の実施や学校の防 災体制の充実を図ります。また、北淡震災記念公園の活用等により、震災を語り継ぐ取組を進め ます。 8 特別支援教育を推進する 特別な支援を要する児童生徒の自立と社会参加に向けたキャリア形成をめざし、教育センターを 拠点に、一人一人の教育的ニーズに応じた支援の充実を図ります。そのために学級・学校に支援 員や看護師を適正に配置します。また、サポートファイルを活用し、医療・福祉等の関係機関と の連携を密にしていくとともに、就学に関する支援体制を整備します。 9 教育センターの機能を充実し、教育課題の解決を図る 教育センターを中核としてタブレット端末活用に係る研修を推進します。また、電話相談事業や 学校への訪問等、いじめを中心とした生徒指導上の諸問題の未然防止及び早期解決、学校問題事 案への総合的な取組を行います。 自然学校 環境体験学習(野鳥観察) −4− 学校教育 10 生徒指導体制を整備・充実する いじめ問題に対し、市及び各校における「いじめ防止基本方針」に基づき、学校、家庭、地域、 その他関係者が連携して組織的に対応します。また、青少年センターとの連携を密にし、課題の ある児童生徒への訪問指導・教育相談活動や、不登校児童生徒及び保護者、学校に対する支援を 充実します。 11 子どもの安全を守る体制、教育環境・施設の充実を図る 「淡路市通学路交通安全プログラム」に基づき、警察、道路管理者、地域、学校が一体となった 通学路の安全対策を推進します。 児童数が変化する中で、小学校規模の適正化を進めます。また、多様な教育活動が展開できるよ う、学校施設・設備の整備に努めるとともに、老朽化した学校施設の改修を進め、児童生徒の安 全確保に努めます。また、教材備品の充実を図っていきます。 交通安全教室 タブレット活用 あゆみプロジェクト研修会 −5− 社会教育 ― 生涯学習の充実と文化財の保存・活用 ― 近年、 急速に進行する情報通信機器の発達は、 携帯電話やスマートフォンなどが新たなコミュニケー ションツールとして浸透するに伴い、人々に価値観の多様化と生活様式の変化をもたらすとともに、 人と人とが直接触れ合うコミュニケーション機会の減少を招く結果となりました。さらに、同時に進 行する少子高齢化の波と相まって、地域の教育力低下へとつながることも危惧されています。このよ うな社会において、活力ある地域で、心豊かに暮らすために、世代を超え、多くの人がともに学び、 お互いの価値観を尊重し、共有する場の充実が求められています。 このようなニーズに対し、市民がいつでも自由に学習機会を選択して学ぶことができる場、学習活 動を通じて社会とのつながり、 人と人とのつながりを作っていくことができる機会の充実を図ります。 また、これらの学びの成果を活かした自主的な活動を支え、市民が主体となる地域活動を支援するた めの協働と参画に基づく社会教育施策の推進に努めます。 公民館では、多様化・高度化する学習ニーズに対応した学習活動・公民館講座等を展開するととも に、生涯学習で得た知識や能力を地域づくりに活かせる生涯学習社会の実現に向けた支援方策を検討 します。併せて、職員の資質向上に努め公民館運営の活性化を図ります。 また、誰もが生き生きと心豊かに暮らすことができる地域社会の創造に向け、市民の芸術・文化活 動機会の充実を図るとともに、文化団体の主体的な活動を支援することによる文化振興に努めます。 また、先人の営みにより育まれた歴史文化遺産は、市民共有の財産であり、心のよりどころとなる 地域の宝といえます。平成 26 年度に策定した「歴史文化基本構想」に基づき、歴史文化を生かした まちづくりのための基盤を構築するとともに、歴史文化の価値を守り伝え、歴史文化の魅力を活かし た地域活力の向上に繋げるための施策の推進に努めます。 1 生涯学習の機会・環境の充実 (1)多様なニーズに対応した講座運営や学習機会の提供など、公民館を中心とした生涯学習拠 点の充実を図るとともに、生涯学習に関する各種情報を幅広く提供できるように努めます。 (2)市民の自主的な企画・運営による学習活動を支援する方策を検討していきます。 (3)協働と参画による学習活動の活性化に向け、各種団体やサークルの活動支援を図るととも に、相互の交流や連携の促進に努めます。 (4)生涯学習施設の一層の活用を促進するため、住民のニーズに応じた施設運営と利便性の向上 を図ります。 (5)知識・情報の拠点となる図書館資料の充実を図るとともに、効果的な図書購入に努め、多様 化する利用者のニーズに対応できる図書館運営に努めます。また、淡路市の図書館のあり方に ついての方針を示す基本計画の策定作業を進め、将来の図書館像を提示します。 (6)ネットワークシステムを活用した図書館・図書室の連携利用、市内配本サービスの充実な どによる図書館の利便性の向上に努めます。更に、図書館まつり等を通じて、図書館利用の促 進に努めるとともに、子ども読書推進計画に基づき、学校・地域・家庭が連携した子どもの読 書活動の推進に努めます。 −6− 社会教育 2 人権感覚に満ちた人づくりの醸成 (1)市民が互いに助け合い、支え合える地域社会を目指すために、同和問題・在日外国人・障 がい者・女性・子ども・高齢者等の人権課題を社会教育活動・公民館活動に積極的に取り入れ 人権学習を推進します。 (2)多文化共生社会の実現に向け、異なる文化や生活習慣、価値観を互いに理解し、尊重し合 える関係を築くために、体験活動や交流活動を進めます。 3 協働と参画の推進における社会教育施策の推進 (1)社会教育委員会において調査・検討を進めてきた協働と参画に基づく社会教育の推進に向 けた取り組みに努めます。 (2)市民団体の自発的活動を支援する環境の整備に努めます。 4 青少年健全育成の推進 (1)家庭・地域・学校と連携しながら、様々な体験活動、世代間交流や国際交流活動など、地 域における多彩な活動機会の創出を図ります。 (2)淡路市青少年健全育成委員会を中心として、青少年を地域で見守る運動を推進するととも に、青少年健全育成大会を開催し、活動の啓発に努めます。 (3)青少年センターの機能充実を図り、家庭・学校・地域が連携する青少年補導活動の展開と、 不登校児童への支援に努めます。 (4)青少年団体の活動の活性化に向け、社会教育施策とタイアップするなど、当該団体の組織 力向上につながる方策を検討します。 (5)すべての児童が放課後等を安心・安全に過ごし、多様な体験・活動を行うことができる施 策の充実に努めます。そのための具体策として、児童クラブと放課後子ども教室の一体的運営 に向けた取り組みを推進するとともに、休日等に体系的な学習・体験プログラムを提供する土 曜チャレンジ学習事業を推進し、有意義な休日の過ごし方を支援することに努めます。 公民館活性化事業「真夏の子どもの日 in 浦小」 人権学習 (阿波木偶箱まわし) −7− 社会教育 5 芸術・文化活動の振興 (1)美術・音楽・演劇などの市民の文化活動の発表の場を提供するとともに、市民が主体とな る活動を支援することにより、活動意欲の高揚を図ります。 (2) 文化協会等の関係団体との連携を図り、団体相互の交流促進と文化活動の活性化支援に努 めます。 (3)文化ホールをはじめとする文化施設の適切な管理運営と計画的な施設修繕に努め、安心・ 安全に利用いただける施設運営に努めます。 (4)文化施設の効果的な運営に努め、芸術・文化の振興を図ります。 6 文化財の保存と活用 (1)史跡五斗長垣内遺跡の整備事業を推進します。 (2)淡路市歴史文化基本構想に基づき、歴史文化遺産の保存・活用に努めます。 (3)淡路市国生み研究プロジェクト∼舟木遺跡重点調査∼をとおして、本市の歴史文化の究明 とそれに基づく情報発信に努めます。 (4)野島断層保存館を地震や活断層、防災学習の場として、活用を推進します。 (5)地域住民との協働と参画に基づく文化遺産を活かした地域づくりを推進するため、住民が 主体となった活用事業を支援します。 (6)歴史民俗資料館等における市内文化財の展示・公開や歴史ウォークなどの活用イベントを とおして、文化財保護と活用の啓発に努めます。 (7)市内各種文化財の調査を推進し、文化財情報の把握と整理に努めるとともに、保存活用の 資料として利用を図ります。 (8)市内指定文化財の適切な保存・管理に努めます。 五斗長垣内遺跡古代米収穫体験 生田地区発掘調査 −8− 社会教育 放課後子ども教室 西谷勝也写真展「ふるさと淡路の原風景」 放課後子ども教室「陶芸体験」 歴史ウォーク −9− スポーツ推進 【スポーツ推進】 ― 豊かなスポーツライフの推進 ― スポーツ基本法の趣旨を踏まえ、市民誰もが、生涯にわたって元気で充実したスポーツライフを送 り、スポーツ・レクリエーション活動を通じた健康の保持・増進を図ることができるまちづくりをめ ざします。 そのため、それぞれの年齢、体力、目的や意欲など、市民のニーズに応じて多様なスポーツを楽し むことができるよう、参加機会の拡充を図ります。また、スポーツクラブ21をはじめ各種団体等の 活動を支援するとともに指導者の育成に努めます。 1 地域におけるスポーツ活動を振興する (1)地域において、スポーツの普及、振興を図るため、地域の実情やニーズに対応できるよう 努めます。 (2)地域の人々のスポーツ活動への参加意識を醸成するとともに、住民が主体となった取り組 みを積極的に支援します。 (3)地域の人々の健康や体力、個性や目的などに応じて多様なスポーツを楽しむことができる ように、また、魅力あるスポーツ空間を確保するため、各スポーツ施設や学校体育施設などの 環境を整備します。 (4)スポーツクラブ21の活動を通して、 市民一人一人が豊かなスポーツライフを実現し、 スポー ツを通した地域コミュニティづくりに努めます。 (5)スポーツ振興において重要な役割を果たす体育協会・スポーツ推進委員の活動を支援します。 淡路市市民体育祭総合開会式 (平成27年10月4日) 淡路国生みマラソン全国大会 (平成27 年10月18日) −10− スポーツ推進 2 一人一人に適したスポーツの生活習慣化を支援する (1)多様なスポーツ活動の広がりに伴い必要となる指導者の育成等を積極的に推進し、スポー ツ指導者の活動支援に努めます。 (2)スポーツ指導者が円滑に指導を行うことのできる環境の整備を図るとともに、ニーズに応 じたプログラムを研究し、提供できるよう創意工夫に努めます。 (3)スポーツ(運動)の機会が少ない人へも、定期的に体力レベル等の確認ができる機会の提 供に努めます。 (4)各地域スポーツクラブ21の活動を支援し、誰もが豊かなスポーツライフが実現できるよ う努めます。 (5)地域の人々が、主体的にスポーツ活動に取り組めるよう、各種のスポーツ情報の提供や環 境整備に努めます。 (6)競技力の維持、向上をめざし、各競技種目で優秀な成績を修めた個人、団体のより一層の 活躍を期待し表彰します。 (7)市民の 「健康づくり・体力づくり・仲間づくり」 のため、各社会体育施設の利活用を促進します。 (8)過疎少子化により活動が持続困難な児童のスポーツクラブの統合に対して、児童の健全育 成の観点から支援します。 (9)市民体育祭の開催により、スポーツ活動の活性化とスポーツを通した市民のコミュニティ づくりに努めます。 学校給食 −11− 学校保健・学校給食 【保健・給食】 ― 学校保健・学校給食を通した心身の育成 ― 児童生徒の健康保持を図り、学校における健康管理及び環境の安全管理の円滑な実施とその成果の 確保に努めます。 また、学校給食の充実を図り、児童生徒の心身の健全な発達を促し、食生活の改善に寄与します。 さらに、 「食」についての様々な経験をとおして「食」に関する知識とマナーを身につけることで日 常生活全般の充実や健全な人間関係の育成を図ります。 3 学校保健を充実し、生涯にわたる健康の基礎を培う (1)児童生徒の発達段階に応じた保健教育を実施し、生涯にわたって自主的に健康で安全な生 活を送ることができる能力・態度・習慣づくりに努めます。 (2)児童生徒の心身の健康状態について、保護者をはじめ学校医などと密接に連絡をとるとと もに、保健室の機能を生かしながら、適切な保健管理・保健指導に努めます。 (3)インターネット等の利用方法にかかる基本知識の理解を促進を、心身の健全育成と安全の 確保を図ります。 (4)喫煙、飲酒、薬物乱用に関しては、児童生徒の実態を十分に把握した上で教材を活用して、 早い時期から健康への影響を認識できるように努めます。 (5)児童生徒が発達段階に応じて性に関する科学的な認識が深められ、健全な異性観に基づい た行動ができるよう、家庭や地域との連携に努めます。また、エイズについて正しい理解を促 し、予防する能力や態度を育てていくとともに、エイズに対する偏見や不必要な不安を取り除 くように努めます。 (6)淡路市学校保健会と連携を図り、各学校・幼稚園における学校保健委員会の活動を支援し、 さらなる児童生徒の健康づくりの推進に努めます。 4 食育を通じて健康な心と身体を育成する (1)「兵庫県学校給食衛生管理マニュアル」に基づき、 安全で安心な学校給食の提供に努めます。 (2)食材について、地産地消を推進し給食の充実に努めます。 (3)学校給食目標 学校における教育の目的を実現するために、下記の目標の達成に努めます。 ア 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図る。 イ 日常生活における食事について、正しい理解と望ましい習慣を養う。 ウ 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養う。 エ 食生活の成り立ちに理解を深め、生命及び自然を尊重し、環境を守る態度を養う。 オ 食にかかわる人々への理解を深め、勤労を重んじる態度を養う。 カ 伝統的な食文化についての理解を深める。 キ 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解を導く。 −12−
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