【19-04 衛生的豚足脱毛機】

【19-04 衛生的豚足脱毛機】
開発組合員-マトヤ技研工業株式会社
〒899-8608 鹿児島県曽於市末吉町南之郷 3050-6
電話 0986-76-0018
協力企業:サンキョーミート株式会社 有明ミート工場
1 開発目的
・
豚足脱毛工程において、砥石を用いた脱毛機は広く普及
しているが、砥石の隙間に残る残留物について効果的な
対策は施されておらず、衛生面の問題は解決されていな
い。この問題を解決するために、砥石等を使用せず残留
物を出さない且つ清掃しやすい、衛生的な豚足脱毛機の
開発を目的とする。
・
又、黒豚の豚足も毛根から脱毛できるか可能性を探る。
砥石隙間の残留物
2 開発機器・装置の内容
・
脱毛槽の中の豚足が槽内を回転し、給湯タンクから湯を供給することで、豚足が脱毛され、爪が
取れる。
・
給湯方式は脱毛槽内に湯を溜めない掛け流し式。脱毛された毛が湯と一緒に排出される。
・
砥石に代わる脱毛部材を凹凸のあるステンレス材で製作。
給湯タンク
回転方向
脱毛槽
豚足脱毛機制御盤
製品取出口
電 源
排水口
装置外観図
3 開発の成果
・湯の温度と脱毛の関係(脱毛槽の径 800、豚足 200 本)
湯の温度
60℃
65℃
70℃
脱毛時間
20 分
15 分
-
仕上がり
○
◎
×
65℃の湯で脱毛した豚足
70℃の湯で脱毛した豚足
・
60℃より65℃のほうが早く脱毛される。
・
70℃の湯で脱毛すると、早く脱毛されるが傷が付きやすく仕上がりが悪い。
・黒豚の脱毛について
黒豚についても本装置で脱毛テストを行ったが
毛根から脱毛されずに毛が残ってしまうものが
あった。
脱毛後の黒豚
4 今後の課題
・
ステンレス製脱毛部材の耐久テスト
・
違う形状の脱毛部材の開発
装置外観