屋久島国際写真祭レポート / 作成:田平拓也 2015/12/15 昨年10月に

はじめに
YAKUSHIMA PHOTOGRAPHY FESTIVAL
IS A FRANCO!JAPANESE PROPOSITION OF A CROSS CULTURE
屋久島フォトグラフィフェスティバル(以下 Y.P.F) は日仏共同によ
る写真というヴィジュアルコミニケーションツールを通して屋久島
で各ワークショップや展示を行う島民と参加者にむけた文化交流の
場です。
2017 年春には屋久島に写真愛好家・プロ写真家・アートディレクター
が集まる第 2 回目の開催を行います。
Y.P.F は今回の新しい試みを印刷物として制作し 2015 年 11 月にパリ
を始め、世界のあらゆるフォトフェスティバルに参加していきます。
写真をとおして、屋久島の魅力を世界中の人々に伝える事を目的と
しています。
ワークショップの開催、様々な方法での写真の展示、写真制作、写
真にまつわる技術や見解の共有、意見交換による異文化交流をはか
ります。
Y.P.F は屋久島の地元の方々と協力して文化と現代美術作品を制作
し、発信していく架け橋となり得ることを目指します。
Y.P.F 期間中に制作した作品は、10 月 24 日から 29 日の 6 日間、屋久
島にて公式に展示します。メイン会場(安房公民館)やギャラリー、
レストラン、カフェ、宿泊施設での展示、野外でのスライドショー、
屋久島内のバス停やフェリー乗り場、空港、などのあらゆる公共の
場に写真を展示し閲覧と同時に屋久島の観光に繋がるオリエンテー
ションスタイルの展示を行います。
PHOTO PRODUCTION WORKSHOP AND PHOTO SHOW.
THE GOAL OF THE PROJECT IS TO GATHER PHOTOGRAPHERS,
ART DIRECTORS, AND PHOTOGRAPHY PROFESSIONALS IN
YAKUSHIMA ISLAND NEXT FALL.
OFFERING THE MAGICAL SPIRIT OF THE ISLAND
TO PHOTOGRAPHERS
& INTERNATIONAL IMAGE PROFESSIONALS
ORGANISING WORKSHOPS,
GIVING A SEE THROUGH VARIOUS EXHIBITIONS,
PRODUCING NEW IMAGES AND STORIES
SHARING EXPERIENCE & DIFFERENT IDENTITIES,
PROMOTING INTERCULTURAL DIALOGUE
YPF AIMS TO BUILD BRIDGES BETWEEN CULTURES AND
ALLOW CONTEMPORARY PRODUCTIONS MADE IN COLLUSION
WITH LOCAL ACTORS.
YPF WILL EDIT A BOOK GATHERING THE PRODUCTION OF
THIS GREAT NEW ADVENTURE
THE PHOTOGRAPHIC PRODUCTIONS CREATED DURING THE
FESTIVAL WILL BE SHOWN OFFICIALLY ON THE ISLAND FROM
24TH TO THE 29 ST OF OCTOBER.
Y.P.F 主催者 ANTONIN BORGEAUD 千々岩孝道
Creating many events:
Exhibitions & Shows in galleries, restaurants, hotels Projections in the forest
Installations in original sites across the island ike bus stops
YPF2015 was INITIATED AND CO CHAIRED BY ANTONIN BORGEAUD
MEMBER OF VENDREDI and KODO CHIIJIWA
YAKUSHIMA PHOTOGRAPHY FESTIVAL
5 th OCTOBER 7th NOVEMVBER 2015
もうひとつのテーマ Another theme These days, Yakushima is well-known for the giant tree called Jomon Sugi and the
Moss Forest of Shiratani Unsuikyo, but the people
過去、様々なマスコミ媒体で目にする屋久島の風景は縄文杉や
白谷雲水峡といった観光地に偏りがちですが、島に暮らす私た
ちと島へ訪れて島人と交流があった人たちはその他にも素晴ら
しい自然と風土があることを知っています。
日本全国を隅々まで訪ね歩き、各地の辺境の地で生きる古老達
の一生を聞き出し、民間伝承を詳細に調査した民俗学者・宮本
常 一 氏 は、「観 光 と は そ こ に 住 ん で い る 人 の 心 が 豊 か に な ら な
ければならない」と言い、また屋久島のある古老は「島に訪れ
る人に魂に触れる旅をしてほしい」と話してくれました。
今回のもうひとつのテーマは「屋久島から屋久島の魅力を発信
今回のもうひとつのテーマは「屋久島から屋久島の魅力を発信する」
する」ことでした。そのために写真を撮ること、街中に飾る事、
ことでした。写真を撮ること、飾ることが目的ではなく伝える力と
そして森に飾るといった展示とワークショップを開催しまし
方法を探る試みです。街中から森の中まで写真を展示し、屋久島を
た。島の景色を再発見し、発信するかたちを提案する機会を頂
様々な視野で見る機会が作り出されました。撮る行為と見る行為は
けたことをご協力頂いた全ての方に感謝します。
今後、どう屋久島の魅力を伝えられるかを考える機会になったと思
今後も写真の持つ発信力を活かして「後世まで大切にしたい景
います。ご協力頂いた全ての方に感謝します。
色」を島内外に紹介することで屋久島の自然と文化と人の心を
ありがとうございました。
育んでいく機会をつくりだすことをめざしています。
YPF の始まりの年にイベントの立ち上げから携わることができ幸いで
した。今後も写真の持つ力を活かして後世まで大切にしたい景色を
共有できるイベントを開催していきたいと思います。
of this island know that there are plenty more fabulous places rich in nature.
The accomplished folklorist, Tsuneichi Miyamoto, has said that for tourism to thrive,
residents of a community must be spiritually rich. The intent of his words echo in the
hopes of at least one senior resident of Yakushima who says, "We want the people
who journey to this island to have a spiritually moving experience."By taking
photographs, the photographer becomes intimately linked to the subject.Yakushima
overflows with charm for those who would photograph its abundant nature,
unique island culture, and the activities of the islanders. We hang these emotionally
rich pictures in our homes, or collect them in albums as records to reawaken our
memories and kindle excitement for possibilities of the future.During the Yakushima
Photo Festival, we will rediscover the rich scenery of the island through hotographs.
Photographs of scenes from Yakushima that participants would like to treasure or
pass on to the next generation will be exhibited at various locations around the
island, thereby creating a forum of communication that both residents of local
communities and visitors to the island can enjoy.The Yakushima Photo Festival is
scheduled to be held for three consecutive years. During this time, we, the people
who call Yakushima home, will learn and perfect the skills of turning thoughts into
photographs to be shared. Through the inherent communicability of photographs,
we will introduce people everywhere to this landscape that we want so much to
YPF2015 共同主催 Gallery TABIRA 田平拓也
preserve for posterity. We hope that this event creates many opportunities to foster
nature, culture, and the hearts of all people involved.
YPF2015 Co-Organizer Gallery TABIRA / Takuya Tabira
屋久島国際写真祭 2015 概要
会期 : 2015 年 10 月 5 日∼ 11 月 7 日
YPF 招待作家
会場 : 安房集落 島内全域
展示会場数 : 26
Laurent MONLAÜ Aldo Soares Everett Kennedy Brown
メイン会場 : 安房公民館
参加作家国籍 : 3 カ国
大野雅人 渡部さとる サブ会場 : 屋久島町立屋久杉自然館
会期 : 34 日間
屋久島文化村センター
展示写真数 : 500
アートディレクションアドバイザー
屋久島世界遺産センタ
ワークショップ数 : 18
Cleo Charuet
ワークショップ参加者数 : 200
主催 / Antonin Borgeaud 千々岩孝道
共同主催/ Gallery TABIRA
後援:屋久島町 安房区 Channel Original
GalleryTABIRA 招待作家
フライヤー配布数 : 3000
上田義彦 道用浩一 KIKI 山内悠 公式マップ配布数 : 600
堀江重郎 志津野雷 柏倉陽介
ポスター配布数 : 100
Canon Sigma 公益財団法人屋久島環境文化財団
参加者
南日本新聞社 南日本放送 屋久島文化協会
屋久島住民と観光客
日本エアコミューター ー
ワークショップ / Satoru Watanabe
オープニングパーティ / 上映会 キャッチ&トライ / Canon 街の中の写真展
Exhibition in the Town
過去に林業と漁業で栄えた安房の街を当時と現在の写真を飾る展示を開催しました。
渡部さとる氏が製作した過去の写真を蘇らせる′ファウンドフォト’は暮らす人と
訪れた人を過去に誘い、道用浩一氏の写真は生活者にとってごく当たり前の日常を
喜びに溢れた美しい景色として捉えることができ、志津野雷氏の‘地杉プロジェクト’
に KIKI 氏の‘銘木市’の写真は森に関わる人々と海を渡った屋久島の杉に関わる人々
の繋がりをや想いを知ることができました。
その他、千々岩孝道氏とい大野雅人氏が撮影した様々なポートレート作品、講師陣が
開催したワークショップ‘カメラを持ってぶらり散歩’と‘親子の写真教室’、
‘デジタル初心者教室’で製作された写真を街中に展示しました。また同時期に開催と
なった‘口永良部島写真展’も安房の街中での展示となりました。
今回の展示は過去の古い写真から現在に生きる人々の写真を街中に飾り、過去と現在
の景色から未来の景色をイメージする視覚体験をもたらす試みでした。
まんてん橋 / Kouichi Doyo
安房漁協前 / KIKI 口永良部島 安房商店街 / ファウンドフォト・渡部さとる 宮之浦港 / Masato Ono
安房公民館 / Sigeo Horie
すみれ幼稚園 / Family Workshop
じいじ家 / Rai Sizuno
屋久島文化村センター / Koichi Doyo
はにい釜 / Masato Ono
屋久島世界遺産センター / Yousuke Kashiwakura
屋久島世界遺産センター / Everett Kennedy Brown
安房漁協前 / Satoru Watanabe
滞在製作より / photo by Satoru Watanabe
プログラム
Program
イベント数:23
参加者数:200
今回のイベントではコンセプトを基に23のプログラムを開催しました。
招待作家による各種ワークショップの開催から地域住民による写真撮影と展示
展示会場数:26
箇所
、音楽家と写真家による感性を育むワークショップ等幅広い内容で写真を通し
参加作家国籍:3
ヶ国 た文化的な交流の場を創出しました。
会期:34 日間
ワークショップの数:18
ワークショップ参加者数:200
a.yu- 屋久島在住の方に写真教室のワークショップ /Photography Workshop with yub.ALDO SOARES/Portrait Photography Workshop
c.LAURENT MONLAU /Nature Photography Workshop
d.CLEO CHARUET/Photographic Consultation Sessions
e. 柏倉陽介、田平拓也 /Photo-Trekking Workshop
f. 渡部さとる 大野雅人デジタルカメラ初級教室 /Digital camera beginner classroom
g. 大野雅人 千々岩孝道 親子で参加!子ども写真教室 /Let's have a fun with family
h. 大野雅人 Canon キャッチ&トライ /Canon's Check it out Try it out
I. 大野雅人 S IGMA キャッチ&トライ /Sigma's Check it out and Try it out
j. 渕上印刷写真を収めるアルバムを簡易製本する子ども向けワークショップ /Album-Making for Kids
k. 上田義彦写真展ツアー /Yoshihiko Ueda Exhibition Tour
l. 大野雅人 yu - 親子で参加!子ども写真教室 /Bring the Family!Children Photo Class
m. 大野雅人 渡部さとる中級教室 /Intermediate Digital Camera Class in Yakusugiland
n. 大野雅人 デジタルカメラ中級教室 //Intermediate Digital Camera Class in Shiratani Unsuikyo Park
o. 大野雅人はにい窯・窯焼き見学ツアー /Field Trip to Hanii Kiln
p. 千々岩孝道 屋久島漁協組合トビウオ漁撮影ツアー /Flying Fish Photo-Shoot Tour
q.EVERETT KENNEDY BROWN 感性を育むワークショップ /In Pursuit of Perfection Workshop
r.EVERETT KENNEDY BROWN 湿板写真ワークショップ /Wet Plate Photography Workshop
フライヤーの配布数:3,000 枚
公式マップの配布数:3,000 部
ポスターの配布数:200 枚
湿版印刷ワークショップ / Everett Kennedy Brown
ポートレートワークショップ / AldoSoares
交流会 / 散歩亭
オープニングパーティ / 上映会
親子の写真教室 / yu- ,Kodo Chijiiwa
オープニングパーティ / どこどん屋久島太鼓
初心者デジタルカメラ教室 / Satoru Watanabe
スタジオワークショップ / Antonin Borgeaud
キャッチ&トライ / Canon
初心者デジタルカメラ教室 / Satoru Watanabe
ワークショップ / Laurent Monrau
エキシビションツアー / 屋久島世界遺産センター
飛魚漁撮影ツアー / Kodo Chijiiwa
集合写真 / 春田浜
ワークショップ / Laurent Monrau
キャッチ&トライ / Canon
はにい窯撮影ワークショップ / Masato Ono
中級写真教室 / Masato Ono
湿版印刷ワークショップ / Everett Kennedy Brown
キャッチ&トライ / Sigma
感性を磨くワークショップ / Everett Kennedy Brown
感性を磨くワークショップ / Everett Kennedy Brown
森の中の写真展
Exhibition in the forest
上田義彦氏が命の大元(おおもと)を撮影しようと試みた Materia シリーズの「M.River」は2013年に世界の10冊として「ten photo books 2013」に選ばれました。
その命の根元に迫る「Materia」と「M.River」の作品を実際に撮影した森の中にて展示しました。屋久島で初となる試みで、写真家の目線をダイレクトに体感できる内容
となりました。
※Materia はラテン語で「木の幹」「新しい生命を生む力」という意味
期間:10 月 25 日
Ueda Yoshihiko Exhibit
M. River, a book in the Materia series, is the product of Yoshihiko Ueda's attempts to photograph the "Great Source of Life" (Inochi no Ohmoto).
This book made the worldwide list of "Ten Photo Books, 2013. " Works featured in Materia and M. River are displayed in the location where they were shot,
Yakusugiland Recreational Forest.Materia is a Latin word that includes the meanings of "tree trunk" and the "power to deliver new life."
Date: October 25 (one day, subject to change) Location: Yakusugi land
映像と音楽
映像と音楽
Events
Movie and Music
音楽家内田輝 AKIRAU
CHIDA クラヴィーコード演奏会
YPF 招待の写真家が滞在中に製作した作品をアートディレクターのクレオ氏が
スライドショーに編集し、音楽家内田輝氏が即興で音をつけるイベントを行い
洗足音楽大学卒業後、欧州を旅しPARIS に滞在。 帰国後、芸術家達の交流を目
ました。その他にも、感性を育むワークショップでは森の中での演奏会も開催。
的として、[baroque
voice] を企画運営する。 2010年 [baroque voice] が文化
庁芸術祭、認定公演となる。 11年 横浜にstudio & gallery [studio baroque
voice]
をオープン。 音楽家としては、作曲家、sax
奏者、14世紀に考案された
またオープニングパーティでは
GalleryTABIRA の招待作家によるスライドショー
楽器 clavichord 奏者として 古楽器と現代楽器の精神性を踏まえながら の演奏
を開催。島の日常を切り撮った「HIKARU」、林業に従事する様々な人々の想いで
をしている。 ピアノ調律師、録音技師、音楽会のディレクションなど、活動は
展開する「地杉プロジェクト」、名もない巨樹を生き物のように表現した「巨人」
多岐に渡る。
などを上映しました。
音楽家内田輝 AKIRAU CHIDA クラヴィーコード演奏会
洗足音楽大学卒業後、欧州を旅しPARIS に滞在。 帰国後、芸術家達の交流を目
的として、[baroque voice] を企画運営する。 2010年 [baroque voice] が文化
庁芸術祭、認定公演となる。 11年 横浜にstudio & gallery [studio baroque
voice] をオープン。 音楽家としては、作曲家、sax 奏者、14世紀に考案された
楽器 clavichord 奏者として 古楽器と現代楽器の精神性を踏まえながら の演奏
をしている。 ピアノ調律師、録音技師、音楽会のディレクションなど、活動は
多岐に渡る。
地杉プロジェクト / CinemaCaravan 屋久島地杉プロジェクト上映会
屋久杉は1924年に天然記念物、1954年に特別天然記念物とされ、1000年以上の樹齢のみに使用される呼称である。 一方で生態系の観点から本土の杉ではなく、屋久島由来の杉の
植林が進められた結果、30−70年生の杉が島内に生息する。 それは「屋久島地杉」と呼ばれているが、その存在はあまり知られていない。 そのほとんどが丸太、チップ用材としてのみ搬
出されるという深刻な状況を抱えていた屋久島地杉だが地杉を製品化して島外に広め、 林業をもう一度活性化するという山・製材所の方達の強い思いからこのプロジェクトはスタート、そし
て様々な課題を乗り越えて製品化が実現。 「天然資源としての森林」「林業としての森林」この二つのサイクル実現に向けての取り組みが今始動したのである。
HIKARU / Doyo Kouichi 巨人 / Yu Yamauchi ポートフォリオレビュー
Portfolio Review パリ・フォトで活躍するフリーランスのアーティスティックディレクター Cleo
さんのフォトレビューを開催しました。
当初 1 人 20 分の予定が 40 分を超え、また 11 月にパリフォトで開催されたイベント
PhotoDOG にレビュー参加者の作品まで展示されることになりました。
滞在製作
Live Photo Show Y.P.F. の招待作家が滞在中に新たな作品を撮り下ろすプログラム。
屋久杉自然館にて展示されたほか、パリフォトの PhotoDOG にて出展。
また 2016 年春には南フランスのアルルで開催される国際的な写真展に
出展予定です。屋久島の魅力を世界へ発信する機会となりました。
The organizers of YPF have requested invited photographers to capture Yakushima
as seen with their own eyes. The unique styles and perspectives of these artists
will be on display in the photographs of this exhibition.
滞在製作 / Antonin Borgeaud
滞在製作 / Kodo Chijiiwa
滞在製作 / Masato Ono
滞在製作 / Everett Kenendy Brown
パリでの写真展
PhotoDOC2015
屋久島でのフェスティバル開催後に、11月12∼15日までフランス・パリにてParis Photo期
間中に開催されPHOTO DOCに参加。国際的な23店のギャラリーが集結し、作品の展示販売
を行うイベントでYPFブースを設け、フェスティバル期間中にYPF招待作家が屋久島で撮影
し制作した作品、ならびにポートフォリオレビューを受けた作家による作品を展示販売
を行いました。
数在るギャラリーの中からYPFがベストギャラリー賞を受賞し、来年度のParis Photo期間
中のPHOTO DOCでのブース出展を約束されました。また南フランスにて行われるArles
Photo Festivalにての展示販売も予定しています。
報告
Report
島内、島外からの YPF 参加者により屋久島を様々な視点や観点で撮影された写真、また屋久島の戦前から戦後のファウンドフォトを野外に展示する事によって、
閲覧された島民の方々の間で昔の写真をとおして過去を振り返り、そこから目の前に広がる今現在の屋久島を見つめ直すと同時に、島に思いを馳せ、コミニケーション
が生まれ街が活気づきました。また、島民を対象にした親子向けのカメラ初級ワークショップでは、カメラの操作から露出補正まで授業し、それを得た参加者が我が子を撮り
街中に展示することにより、通りは子供の笑顔で彩られ街中が明るくなったと思います。
参加者の中からは今後、月単位で定期的にこの様なワークショップを行ってもらいたいとの声も頂きました。また招待作家によるワークショップでは作家とともに行動し
撮影する事で時を、島を、共有し、写真によるコミニケーションを通して交流を深めると同時に写真技術の向上を図ることができました。世界文化遺産の森であるヤクスギ
ランド内でも森の写真を展示。作家により写し出された森の風景を見ながらその写真を楽しめるというイベントを行い、ダイナミックな展示を展開。
そして、屋久島に点在する、ギャラリー、カフェ、レストラン、窯、工場内でも写真展示を行い屋久島を巡りながら写真を楽しむという展示方法を実施。フェスティバル
のクロージングセレモニーでは、フェスティバル期間中に YPF 招待作家により制作された屋久島の写真を、海を背に素晴らしい音楽家が奏でる音楽と波の音とともに
プロジェクターショーを行いました。
その後、招待作家が屋久島で制作した写真とポートフォリオレビューを受けセレクトされた作家の作品をフランス・パリにて Paris Photo( フランス・パリにて年に一度開催
される世界トップレベルの世界最大のフォトフェスティバル)期間中に開催される、PHOTO DOC という国際的な写真ギャラリーが集結し、作品展示販売を行うイベントで
YPF ブースを設け展示販売を開催。そして、数在るギャラリーの中から YPF がベストギャラリー賞を受賞し、来年度の Paris Photo 期間中の PHOTO DOC でのブース出展を約束された。
また南フランスにて行われる Arles Photo Festival にての展示販売も予定しています。フランス、日本でのマスコミニケーションにより YPF が報道、掲載される事により国際的
に認知され始める事が出来たと考えています。今後とも屋久島の環境を活かした、屋久島ならではのフォトフェスティバルを開催し、2017 年の春に第2回屋久島国際写真祭を行い、
多くの来島者と島民と共に国際的な視野で屋久島を共有してもらい、写真を楽しんでもらいたいと考えています。
2015 年 12 月 1 日
Yakushima Photography Festival 主催者
千々岩孝道
謝辞
Acknowledgment
後援
キヤノンマーケティングジャパン株式会社様 Canel Orijinal 様 株式会社シグマ様 CinemaCaravan 様 株式会社日本ビデオシステム様
東畑賢治写真事務所様 屋久島文化協会様 公益財団法人屋久島環境文化財団様 安房電機利用組合様 屋久島森林組合様 屋久島町様 安房区様 永久保区様 渕上印刷様 南日本新聞社様 南日本放送様 まつばんだ交通様 日本エアコミューター様 協力
安房漁港組合様 屋久島世界遺産センター様 屋久島環境文化村センター様 屋久杉自然館様 屋久島森林保全センター様 KITI 様 安房如竹通り会様 種子屋久高速船株式会社様 サンカラホテル & スパ屋久島様 屋久島山荘様 旅人の宿まんまる様 民宿志保様 KEN サービス様 屋久島町コミュニティークラブ様 なつみ庵様 CafebarNINA 様 散歩亭様 はにい窯様 JungleKitchen 様 SunSun 堂様 じいじ家様 南国酒場 AMARA 様 丸正ストア様 本坊酒造様 CafeKiina 様 一湊珈琲焙煎所様 杉の舎様 丸勝水産様 Cafe 水晶玉様 しずくギャラリー様 どこどん屋久島様 Common & Sence 様 ファシリテーター・写真家・デザイナー・音楽家
AntoninBorgeaud 氏 千々岩孝道氏 CleoCharuet 氏 LaurentMONLAÜ 氏 AldoSoares 氏 EverettKennedyBrown 氏 大野雅人氏 渡部さとる氏 柏倉陽介氏 yu-photograph 氏
上田義彦氏 道用浩一氏 KIKI 氏 山内悠氏
堀江重郎氏 志津野雷氏 内田輝氏
ボランティアスタッフ
ジェニファー・ルー様
中馬知恵様 住田浩昭様 鹿島雅代様 松永風間様 迫田バレリー様 木下成章様 下川俊幸様 西川たかし様 田平ゆかり様 緒方理一郎様 皆川直信様 亀川司様 和田明大様 浅田浩子様 佐藤静香様
渡部はるえ様 高松祐以子様 オーガナイゼーション
Organization
主催 / ( 写真家/ France) 千々岩孝道(写真家/ Japan)
YPF2015 共同主催/ Gallery TABIRA 〒891-4207 鹿児島県熊毛郡屋久島町小瀬田 815-31 tel 0997-43-5956 代表 田平拓也)
アートディレクションアドバイザー / Cleo Charuet(France)
CONTACT FRANCE
CONTACT JAPON
ANTONIN BORGEAUD
KODO CHIJIIWA
+33 (0)6 12 80 05 71
+81 90 3607 7263
[email protected]
[email protected]
撮 影:大野雅人 yu 千々岩孝道 柏倉陽介
レポート作成:田平拓也
©YakushimaPhotoGraphy
2015 ALL RIGHTS RESERVED.