多々羅大橋は愛媛県の大三島と 広島県の生口島を結ぶ西瀬戸自動

多々羅大橋は愛媛県の大三島と
広島県の生口島を結ぶ西瀬戸自動
車 道( し ま な み 海 道 )の 愛 媛 県 か ら
4 番 目 に 存 在 す る 斜 張 橋 で す .し ま
なみ海道は瀬戸内海の島々を経由
し本州と四国を結ぶ主要な道とし
て使われています。
橋 長 は 1480m, 主 塔 の 高 さ は 226m, 中 央 径 間 長 890m で す . 橋 梁 形
式 は 3 径 間 連 続 複 合 箱 桁 斜 張 橋 . 着 工 ( 起 工 式 ) は 1990 年 8 月 25 日 .
現 手 着 手 は : 1992 年 11 月 30 日 .供 用 は 1999 年 5 月 1 日 か ら 始 ま り ま
した.建設当時は姉妹橋であるフランスのノルマンディー橋を超えて世界一
の 斜 張 橋 に な り ま し た 。2013 年 現 在 で は ,ロ シ ア の ル ー ス キ ー 島 連 絡 橋( 主
塔 間 : 1104m)が 世 界 で 最 長 の 斜 張 橋 で ,多 々 羅 大 橋 は 4 番 目 で あ り ま す が ,
日本では 1 番大きな斜張橋です.
主塔の特徴的な形は,巨大なハープや羽ばたく鳥の姿を連想させます.
この橋は計画当初,吊り橋の予定
でしたが架橋技術の進歩と景観に
配慮した斜張橋へと設計が変更さ
れ ました。その ため 、鳴 き龍 現象と
呼ばれる特殊な現象が起きること
で も有名で す。これ は「 多々 羅鳴き
龍 」と いわ れ、塔の 下の歩道 で手を
叩くと日光東照宮の鳴き龍のよう
に音が何回にも渡って反響します。
これは塔の特徴的な形状によって
起きる現象です。橋には歩行者,自転車,バイク道が併設されているため,
瀬戸田パーキングエリアに車を止めると主塔の下まで歩いて行く事ができ,
誰でもこの鳴き龍を体験することが出来ます.
春と秋には主塔に登れるツアーも開かれ、主
塔にはエレベーターで登れますが数階分は徒
歩 で 階 段 を 登 る よ う に な り ま す 。 ビ ル 10 階 に
相 当 す る 頂 上 で は 、瀬 戸 内 海 の 島 々 を 眺 め る こ
とができます。
多々羅しまなみ公園を訪れることで多々羅
大橋を横から綺麗に眺めることができます,
ここでは多々羅大橋と瀬戸内海を一望でき
るだけでなく、地元で採れた新鮮な野菜・柑
橘・海産物の販売を行っている農水産物直売
所・上 浦 ふ れ あ い 屋 台 市 で の ん び り と 休 憩 す る
こともできます。
多々羅大橋は構造物をして役割を果たすだけでなく、他の橋とは変わった
特 徴 的 な 主 塔 で あ る た め 、以 上 の 様 な 様 々 な 魅 力 を 持 っ て い ま す 。そ の た め 、
しまなみ海道を利用した多くの人はこの橋を気に入られる方が多いそうで、
私もその一人です。皆様もぜひ足を運んでいただいて、多々羅大橋の壮大さ
と美しさを感じてみてはいかがでしょうか。
(愛媛大学大学院
生産環境工学専攻
参考文献
1) 愛 媛 県 ホ ー ム ペ ー ジ http://ww w.pref.eh ime.jp/
2) 土 木 学 会 四 国 支 部 「土 木 紀 行 」
htt p://dobok u7.sakura .ne.jp/ki kou/kikou .htm
3) 土 木 学 会 四 国 支 部
htt p://www.j sce7.jp/
仲健太朗)