国土交通省補助事業 平成26年度住宅市場技術基盤強化推進事業 秋田 県版 (平成25年度採択) 地域型住宅 ブランド化事業 事例集 平成24年、国土交通省は、地域における 木造住宅生産体制を強化・推進するため に、地域の木造住宅生産にかかわる木材・ 流通・設計・大工・工務店等の各団体で構成 される木造住宅生産体制推進協議会(地域 協議会)を公募し、都道府県ごとに採択い たしました。 本県では、住宅関係団体で構成する『秋 田県木造住宅生産体制強化推進協議会』が 組織されました。本協議会の主な活動は、 木造住宅生産体制強化の1つである新築 住宅の省エネルギー基準適合率を平成32 年までに100%とすることを目指した「住 宅省エネルギー技術者講習会」の開催で、 秋田県内において平成24年度は6回(施 工)、平成25年度は10回(施工7回、設計 3回)行なっております。 そして、もう一つの活動が、平成24年度 にスタートした地域型住宅ブランド化事 業の支援です。県内の事業採択者と連携し て、各グループの活動を支援し、この事業 の適正化ならびに普及・促進を図る役割を 担っております。 本事例集は、平成25年度に採択された 県内のブランド化グループの事業内容及 びコンセプト、建設された住宅の事例等、 その活動実績を紹介するものです。 平成27年2月 ◀日本一高い杉「きみまち杉」 (写真提供:HP「秋田 杉の王国」より) 秋田県木造住宅生産体制強化推進協議会 【構成団体】 (一社)秋田県建築士事務所協会、 (一社)秋田県建築士会、 (一社)秋田県建設業協会、秋田県建設技能組合連合会、秋田建築労働組合、 (公社)秋田県宅地建物取引業協会、 (公社)全日本不動産協会秋田県本部、秋田県木材産業協同組合連合会 【オブザーバー】 秋田県建設部建築住宅課 【事務局】 一般財団法人秋田県建築住宅センター 〒010-0001 秋田市中通2-3-8 アトリオン5階 ℡018-836-7851 http://www.akjc.or.jp 地域型住宅ブランド化事業の概要 ブランド化グループの連携体制のイメージ 補助金について 地域型住宅ブランド化事業に取り組むグループづくり には4つのパターンが考えられ、実際、このパターン でグループづくりが行われている。 本事業の補助金の額は、地 域材を活用した上記の補助対 象となる住宅1戸当たり建築工 事業の目的 そのため、国土交 通省は、各地 域 されていること、ただし⑥の施工は5事 事費の1割以内かつ100万円 本事業は、将来に渡り継続される、 で構築されたグループを公募し、長期 業者以上で構成され、かつ、個々の事 が上限となっている。 地域に根ざした木造住宅の生産体制の 優良住宅を前提とした、グループごと 業者は原則として元請の年間新築住宅 連携強化や、維持管理体制の推進を図 に定められた共通ルール等の取り組み 供給戸数が50戸程度未満の住宅生産者 ることを目的としている。 内容が良好なものを採択。そして、そ (中小住宅生産者)であることが、応募 具体的には、中小住宅生産者、すな のグループに属する中小住宅生産者等 わち地域の大工・工務店等とそれを取り が、自分たちで定めた共通ルールに基 グループの要件となる。 原木供 給、製材 業、 プレカット業等の地 域 林 産 業 者を中心 とし、取引先工務店 と連携体制を構築。 平成 24 年度からの 変更点 24 年度からの主な変更は以 補助対象となる住宅 ・ 25 年度の公募は1回。 う場合、費用の一部を補助するもので 補助対象となる住宅は、グループご ・ 24 年度採択グループが25 年 ある。 との地 域 型住宅の共通 ルールに即し 度事業の実施を希望する場 て、グループ構成員である中小住宅生 合は、改めて適用申請書を グループの要件 産者等によって供給されるものである 提出し、採択される必要が ことを支援するものである。 原則として地域材を活用した木造長 こと、かつ、長 期 優 良住宅 の普及の あり、採択を受けた場合は、 これにより、地域の大工・工務店等が 期優良住宅の供給に取り組むこと、ま 促 進に関する法 律(平成 20 年 12 月5 25 年度中に今後5年度を視 供給する住宅に対する消費者の信頼性 た、①原 木供 給、② 製 材・集 成 材 製 日法律7号)に基づき所管行政庁によ 野に入れたグループの中期 の向上、地域経済の活性化と持続的発 造・合板製造、③建材流通(木材を扱 る長期優良住宅建築等計画の認定を 的活動方針を作成すること。 展、地域の住文化の継承および街並み わない事業者を除く) 、④プレカット加 受け、グループに対する採択通知発出 ・ 24 年度に実施した柱・梁・桁・ の維持・保全、木材供給の向上による 工、⑤設計、⑥施工、⑦木材を扱わな 後に着工するものであること、この二 土台の過半に地域材を使用 森林・林業の再生等に寄与することを目 い流通、⑧その他のうち、①から⑥は つの要件を満たす地 域 材を活用する した場合の補助の上限加算 指している。 原則としてそれぞれ1事業者以上で構成 木造住宅である。 分20万円については、林野 巻く地域材等資材供給から設計・施工 づいて木造長期優良住宅の建設を行 までの事業者が、グループをつくり、連 携体制を強化し、地域資源を活用して、 質な「地域型住宅」の供給に取り組む 庁の木材利用ポイント事業 実施中は休止する。 前提条件 地域材を活用し、地域の気候・風土にあった 「地域型住宅」 の具 体像、共通ルールを作る ※ 地域材や住宅生産技術が共通である地域毎の 協議会、NPO 等のグループを想定 製材 事業者 ② プレカット 工場 ④ 生産する 住宅像の 明確化 建材流通 事業者 グループを作り 「地域型住宅 ブランド化事業」 に取り組む 建築士 事務所 ③ 工務店 C ・ ・ ・ 1 工務店 A 設計事務所 A 設計事務所 A 工務店 B 設計事務所 B 設計事務所 B 工務店 C 設計事務所 C 設計事務所 C ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ 品質・性能を明らかにした地域材の安定的な供給による住宅生産体制の構築 工務店がリードするケース 工務店が数社集まって中心となり、原木供給者、製材工場、 設計事務所等と連携し、産直住宅生産体制を構築。 木 材 利 用 に、天 然 乾 燥、 規 格 化、S 工務店 GEC認証100%等、 工務店 A こだわりを持つ工務 工務店 B 店主導による、川上 工務店 C から川下まで一貫し ・ ・ た住宅生産システム ・ を実現。 設計事務所 A ・ ・ ・ ◆ スパン表を活用した、 耐震性と可変性を確保した設計 ◆ 地域材の需要のまとまりを担保 とした、安定的な木材の供給 中小 工務店 ⑥ ※ ①∼⑤ は原則として1事業者以上、 ⑥ は5事業者以上 施主 ・ ・ ・ ◆ 安定的な木材販売が可能 設計事務所数社が中心となり、供給先の工務店、木材産 地の木材供給業者等と連携し、可変性をもつスケルトン・ インフィル等、住宅 の設 計を重 視した 設計事務所 取り組み。 設計事務所 A 設 計事務所が第三 設計事務所 B 者として施工管理を 設計事務所 C 行うことにより、住 ・ ・ 宅の品質の客観性 ・ を確保する等。 製材工場 設計事務所 C 木材関連事業者 設計事務所がリードするケース 原木供給者 設計事務所 B 2 3 4 原木供給者 工務店 A 製材工場 工務店 B プレカット工場 工務店 C ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◆ 設計側から求められる部材を 安定的に供給 ◆ 施工管理等を設計事務所が担当すること により、住宅の品質管理の客観性を確保 効果 国土交通省 具 地域の気候・風土、街なみ景観等の特徴 体 地域材の特徴、地域材供給の現状 像 「地域型住宅」の具体像 地域型住宅 ブランド化事業 による効果 地域の中小工務店による住宅に 関する消費者の信頼性の向上。 1戸当たり 上記に基づき共通ルールを作る 地域型住宅の規格・仕様に関する共通ルール 地域材の供給・加工・利用に関する共通ルール 積算、資材調達、施工に関する共通ルール 地域型住宅の維持管理に関する共通ルール 地域型住宅の ブランド化に 向けて ⑤ 建材流通 事業者 工務店 B 具体像と共通ルール 住宅生産体制※ 原木 供給者 工務店 A 木材関連事業者 原木供給・製材業・プレカット業 補助内容 関連地域産業の連携による ① 木材をはじめとした各種住宅建材を取り扱う建材流通事 業者が、住宅建材の供給や住宅施工に関する各種サービ スを取引先の工務店等に提供することにより、連携体制 を構築し、工務店等の技術力向上を図る。 ◆建材の調達以外にも 様々なサービスを享受 下の通り。 地域の気候・風土に適した特徴的で良 2 木材関連事業者がリードするケース 建材流通事業者がリードするケース 地域材を活用した 木造長期優良住宅 支援 建設費の1割以内かつ 100万円を限度に 補助 中小住宅生産者により 供給される木造住宅 維持管理 普及促進 技術継承 新技術導入 資源循環利用 災害時の応急仮設住宅供給体制 地域の住文化の継承及び街な みの維持・保全。 木材自給率の向上による森林・ 林業の再生。 具体的取組と役割分担 信頼性確保 地域の中小工務店による住宅の 供給を通じた地域経済の活性化。 ● 当該事業に取り組もうとするグループから、 「 『地域型住宅』生産の共通ルール」 等に関する提案を募集し、学識経験者からなる評価委員会による評価結果を踏 まえ、優れた提案について、これら提案内容に基づく活動を行うことを要件として 国土交通省が採択を行う。 ● 採択されたグループ内の中小工務店が、地域毎の住宅生産システムの共通ルー ルに基づいて木造の長期優良住宅の建設を行う場合に、当該建設にかかる費用 の一部について補助を行う。 平成25年度 住宅市場技術基盤強化推進事業 木造住宅・木造建築物の性能及び生産性向上等のための調査検討・普及事業報告書 地域協議会による地域木造住宅生産体制推進に向けた取り組み(発行人:一般社団法人 木を活かす建築推進協議会)-4頁から5頁より引用 3 地域型住宅ブランド化事業 平成25年度総評 グループ代表となる業者は施工事業者が最も多く約5割。 採択に至らなかった グループ等について グループ事務局を務める業種は建材(木材)流通事業者が 最も多く約3割だった。 グループを結成年で見ると、このブランド化事業に応募す 採択に至らなかったグループについて、その主な理由は以 るために平成 24 年以降に結成したグループと平成 23 年以前 下の通りとなった。 に結成したグループが半数程度ずつである。 ◆応募状況 は703 社。業種別では、原木供給が5.3 社(最大 36 社) 、製材・ 482グループが応募・480グループを採択 社(同114 社) 、プレカット加工 3.6 社(同 30 社) 、設計10.6 社 集成材製造・合板製造 7.7 社(同 86 社) 、建材(木材)流通 5.6 公募期間は平成 25 年5月27日から6月24日。この間、482 (同 95 社) 、施工 23.5 社(同 245 社) 、木材を使わない流通 0.8 ・適用申請書の内容が乏しく、グループとして供給する地域型 国産材使用グループは 応募 482グループ中 481グループ 住宅やグループの活動の特徴が判然としないグループ。 応募グループの中で、地域材として国産材のみを使用する グループからの応募があった(内平成 24 年度採択グループは 社(同 82 社) 、その他1.6 社(同 41社)だった。 ことにしているグルーブは 279グループ、外材のみを使用する 411、平成 25 年度新規グループは71) 。この中から採択され 施工事業者が全グループ構成員の約 40%を占め、延べ ことにしているグループは1グループ、国産材と外材の両方を たグループは480グループだった。 11,341社となった。ただ、1事業者が複数の応募グループに 使用することにしているグループは 202グループで、国産材を 所属するケースもあり、それを含めた数字である。この事業 使用することにしているグループは、応募 482グループ中 481 応募した中小住宅事業者は8,872 社 者を1事業者とカウントし、重複分を除くと8,872 社となる。 グループであった。 各グループのメンバー構成を見てみると、1グループあたり このうち1応募グループにのみ所属している事業者は7,016 の平均メンバー数(1事業者が複数の応募グループに所属す 社、複数の応募グループに所属している事業者は1,856 社と る場合を含めた重複集計)は 58.8 社。最も多いグループで なった。 ・グループとしてブランドが本事業の趣旨にそぐわない取り組 みと思われるなど、地域型住宅のブランド化について疑義 のあるグループ。 ◆評価のポイント 応募グループを評価するにあたり、以下の点をポイントとした。 採択状況 ●グループ代表者・事務局業種分布[割合] ●グループ結成年 [構成比] 業種 グループ数 H25年設立 21グループ (4.4%) H22年以前設立 214グループ (44.6%) 全体計 480 グループ H24年設立 217グループ (45.2%) グループ代表者 グループ事務局 H23年設立 28 グループ (5.8%) % グループ数 % Ⅰ 原木供給 16 3.3 12 2.5 Ⅱ 製材・集成材製造・合板製造 44 9.2 38 7.9 Ⅲ 建材(木材)流通 89 18.5 223 46.5 Ⅳ プレカット加工 32 6.7 74 15.4 Ⅴ 設計 136 28.3 118 24.6 Ⅵ 施工 338 70.4 171 35.6 Ⅶ 木材を扱わない流通 14 2.9 44 9.2 Ⅷ その他 39 8.1 66 13.8 ※ 複数業種兼ねる場合はそれぞれカウント ※ 割合は採択グループ数(480)に対する割合 ●地域材の使用状況 特徴あるブランド化の 目標設定 効率的で持続性のある 住宅生産体制の整備 評価のポイント 評価のポイント 評価のポイント ・ 中小工務店が地域の中心的な住 ・ 原木供給、製材、設計、施工事 ・ 供給した地域型住宅を住まい手 宅生産者となり、地域において 業者が連携体制を構築し、効率 とともに長期にわたり維持管理し 新 築 住宅 の 供 給 や家守を将 来 的かつ信頼性の高い住宅生産体 ていく体制の整備を図ること。 にわたり実施していけるとともに、 制の整備を図ること。 川上から川下までの異業種の複 ・ グループとして安定した供給体制 数の事業者がそれぞれの得意分 を整備し、中長期にわたり継続 野を活かし、特徴あるブランド 的に取り組みを実施し、住まいづ 化の目標を明確にし、共有して くりの取り組みとして地域に根付 いること。 くものであること。 グループ数 ●グループの平均値等[構成比]( その他1.6 【2.7%】 原木供給5.3 社 【9%】 社 ( 36社/★2,565社) ( 41社/★776社) 国産材のみを使用するグループ 外材のみを使用するグループ 国産材と外材の両方を使用するグループ 279 1 200 製材・集成材製造 ・ 合板製造 ●「施工」事業者の参加状況[構成比] 7.8社【13.2%】 51∼100人 101人以上 木材を使わ ない流通 0.8社【1.4%】 ( 86社/★3,723社) ( 82社/★405社) 平均値合計 59.0社 施工 23.6社【40%】 =最大/★=総数) 設計 10.6 社 【18%】 ( 95社/★5,108社) 8グループ(1.6%) 41∼50人 建材(木材)流通 17グループ 5.6社【9.5%】) (3.5%) ( 114社/★2,702社) ( 245社/★11,322社) 42グループ(8.7%) プレカット加工 3.6社【6.1%】 ( 30社/★1,714社) 31∼40人 30グループ (6.2%) 21∼30人 77グループ (16%) 10人未満 合計 480 125 グループ (26%) グループ 10∼20人 181グループ (38%) ※延べ数。事業者の重複含む。 長期にわたる住宅メンテ ナンス体制の整備 その他 評価のポイント ・ 長期優良住宅だけでなく、本補助 事業以外の取り組みとして、住宅 グループの技術力の向上 地域産業の活性化 評価のポイント 評価のポイント ・ 長期優良住宅を供給できる中小 ・ 地域の気候・風土・文化や産材 工務店を増やすことができるよう、 省エネ基準、フラット35、低炭素 建築物等、多岐にわたる住宅関連 施策・制度へのグループとしての 対応を通じた、施策対応力の向上 等地域の特性を活かした地域型 に資する取り組みであること。 単独で供給困難な工務店を含め 住宅の供給を図ることにより、地 ・ 東日本大震災の復興に資すると てグループ内で相互に研鑚を行い、 域の雇用創出、地域材の活用等 認められる取り組み(被災者の生 技術力の向上を図ること。 地域産業の活性化を図ること。 活再建に特に配慮したプランや ・ 利用する地域材に関するデータ収 仕組みによる住宅供給、被災地 プを目指し、さらなる技術力向上 集や需給予測等を行い、グループ において産出される木材の活用 のため、新たな技術の導入等に 内での供給量調整や地域材の調達 等)を実施予定のグループ、特に 積極的に取り組むこと。 方法の改善を図ることにより、地域 重要な政策課題の実現に資する 材の供給安定化や各構成員の地域 取り組みを行うグループは加点評 材に対する意識の醸成を図ること。 価した。 ・ グループ全体としてのレベルアッ 採択日 (平成25年8月6日)現在 4 平成25年度 住宅市場技術基盤強化推進事業 木造住宅・木造建築物の性能及び生産性向上等のための調査検討・普及事業報告書 地域協議会による地域木造住宅生産体制推進に向けた取り組み(発行人:一般社団法人 木を活かす建築推進協議会)-6頁から7頁より引用 5 大館ロングライフ・ハウス 目 次 大館で暮らし 大館で共に生きる 大館ブランド住宅 住宅は誰もが必要とし、生活の基盤となる重要な場所です。 天然秋田杉のチェンソー伐倒▶ 私たちは住まわれる方が愛着を持ち、安心して長く住み続けられるように (写真提供:HP「秋田 杉の王国」より) ■事例1 ■事例2 ■事例3 大館ロングライフ・ハウス 秋田北浦山林再生を考える会 10 秋田こだわり木の家協議会 12 主婦目線の工夫が随所にある快適子育て住宅 …………………………………………(仙北市) 13 居心地の良い北欧インテリアの家 ………………………………………………………(秋田市) 14 職人の技が光るこだわりの家 ……………………………………………………………(秋田市) 15 4 県産材100%住宅『よこての森を育む家』 『よこての家を育む家』普及推進協議会 ■事例7 7 ▲曲げわっぱをアレンジした表札。樺の細工は厄除けを表す。 ■共通ルール 積雪重量に配慮した 耐震構造 地域材の活用 高い性能の建築構造とプランの回遊性が叶えた家族の息づかいを感じる住まい ………(仙北市) 11 3 秋田こだわり住宅 ■事例4 ■事例5 ■事例6 『大館の暮らしにあった家』を目指しています。 ちょっと広めのメーターモジュール住宅 ………………………………………………(大館市) 8 少ないエネルギーで快適な空間を保てる南欧風の家 …………………………………(大館市) 9 2 秋田北浦杉の家 http://ohdate-llh.main.jp/ ■代表者:石川 成 ■事務局:三浦木材(株) 〒017-0031 大館市上代野字上代野5番地1 Tel.0186-48-5811 ■実施戸数:5戸 事業のコンセプト 1 大館ロングライフ・ハウス 大館ロングライフ・ハウス 16 コンパクトでありながら開放的な空間がある人と自然にやさしい家 ………………(横手市) 17 5 秋田スギの香る家 秋田杉匠の会 18 ■事例8 秋田スギに包まれた快適な省エネルギー住宅 …………………………………………(秋田市) 19 ■事例9 雪国で南欧風のスタイルを楽しむ住まい ………………………………………………(大館市) 20 ………………………………………… (北秋田市) 21 ■事例10 北秋田市に造る子育て世代の長期優良住宅 6 秋田地産地消の家 秋田地産地消の家づくり部会 22 ■事例11 小エネの Q 1 住宅の芝置屋根の家 ………………………………………………………(能代市) 23 ■事例12 『すまいるエコハウス』∼家族が笑顔で幸せに暮らせる家 ……………………………(湯沢市) 24 連動式火災報知器の 設置 進む省エネ化・低炭素化に 対応できる住宅 除排雪のいらない 家づくり 長く住みつがれる家 地元グループメンバーによる維持管理された 質の高い住宅 ■大館ブランド住宅とは 使う材料が地場産材中心 大館は山に囲まれ古くから林業が盛んでしたが、今は外材に押されて衰退しています。大館ブランドでは使用材料の概ね 70%を地場産材とし、地元の林業を応援します。また、 「Ao-Mwood」や「十和田石」他の地場特産品を採用しています。曲げ わっぱをアレンジした表札も特徴のひとつです。 国が推奨する「長期優良住宅」 住宅性能表示制度に沿った長期優良住宅の審査を受け、構造・省エネ・維持管理の容易性など、厳しい基準をクリアした良質 の住宅を提供します。また、これにより減税等の優遇措置を受けられます。 設計・施工は地元業者 大館の気候風土を熟知した建築士が設計し、地元の職人が建てるので、気候にあった暮らしやすい建物を造ります。地元だか らこそ、もしもの時にもすばやい対応が可能です。 長く住み続けられる住宅 長く住み続けられるように住宅のメンテナンスのアドバイスをします。また、より暮らしやすい住宅が出来るように、メン バー一同研究を行ない、常にレベルアップを図っています。 7 事例 ■ちょっと広めのメーターモジュール住宅 1 大館市 床面積:1F 98.8㎡ 2F 64.0㎡(延床面積 162.8㎡) ■設計・施工: (有)石川建築 ■原木供給/協同組合秋田県北木材センター ■製材/(株)沓沢製材所 ■建材:三浦木材(株) ■少ないエネルギーで快適な空間を保てる南欧風の家 事例 2 大館市 床面積:1F 84.99㎡ 2F 57.96㎡(延床面積 142.95㎡) ■設計・施工: (有)ワイズホーム ■原木供給・製材:協同組合秋田県北木材センター、大館北秋田森林組合 ■建材:三浦木材(株) 1.地産地消 ■コンセプト 主な構造材や下地材は勿論、 1階の床の 大部分にも地場産杉材を使いました。 厚さも 3cmありますので、 断熱効果も抜群。 夏は適 度に湿気を吸い足裏がベトつきませんし、 冬 は床暖をしているかのごとく冷たさを感じま せん。 柔らかい材料なので傷はつき易いの ですが、 裸足での感触は一年を通してさらり としています。 節のある材料を使いましたが、 多少の着色をして目立たなくしました。 お客様の要望により、 南欧風の住宅に仕上げ ました。 屋根は切妻屋根ですが、落雪の心配がない 材料を選び、 雪国でも制限されないイメージ通り の外観となりました。内観はホワイトを基調とし、床 にはパイン材のフローリング、 そしてリビングは梁 を現し、一部の壁を無垢の板張りとしました。照 明は全部LEDとし、 一部は調光もできます。 また、 住宅の性能にもこだわり、 大館の寒い冬 でも省エネで快適に過ごせる住宅になりました。 ■高気密・高断熱 2.メーターモジュール 3.作り付家具 この住宅は91cm間隔ではなく、 1m間隔を 基準として建てられています。 トイレや廊下・階 段などは巾が91cmだとどうしても狭く感じら れ、 「もう少し広ければ・・・」 と思ってしまします。 そこで、 1m巾にしたところ僅か9cmの広がり 以上にゆとりが感じられ、 大変好評です。 8帖 間も家具などを置いた残りの部分が実質的 な8帖間となりますので、 ソファーやベットを置 いてもゆったりとした空間が生まれました。 作り付けや置き家具のほとんどは自社製 作です。場所にあわせ、建て主様の要望に あわせて造りますので、無駄な隙間もなく、 収納力もあり、 「あるべきところにある」 とい う物の整理ができます。 なんと言っても、地 震で倒れるといった心配は一切ありません。 洗面脱衣 洗 洋間 冷 台所 廊下 ホール ■2F 押入 ホール (上神棚) 棚 小上り 居間 TV 下駄箱 玄関 8 特徴としては給気と排気が機械で行われ、 ど ちらも本体部分を通りそこで室内と外部の熱を 交換するため、 夏でも冬でもロスの少ないクリー ンな空気を供給できるということです。 省エネの 住宅には欠かせないものと考えております。 ■2F 子供部屋 トイレ 収納 収納 洗面脱衣室 スリム収納 温水器 浴室 ウォークイン クローゼット 納戸 階段 ホール LDK 寝室 和室 ホール 玄関 ST 濡れ縁 ■熱交換型換気システム(第1種) 車庫 洋室 クローゼット ■1F 階段 子供部屋 パントリー 仏間 ヒートポンプ暖房と言ってもいくつか種類があ りますが、 我が社で採用しているのは温水式のパ ネルヒーター(電気)です。特徴としては[デザイン やカラーが豊富で室内との調和がとれる][運転 音がほとんどなく、 とても静か][設置スペースが少 なく、室内を有効活用できる][低温水のため、 ヤ ケドの心配がなく安心・安全][温度調整が簡単 で、部屋ごとの調整も可能][輻射熱なので気流 の発生がなく、 ほこりが抑えられる] また、我が社の住宅にとっては相性抜群なの で、 大きく省エネを図れます。 (我が社ではeハウス ビルダー[東北電力推奨電化住宅施工店]です) 押入 納戸 棚 食堂 ■ヒートポンプ暖房(温水パネル) ■1F B B カップボード 下部物入 物入 勝手口 収納 下り壁(H=500) WC 4.長期優良住宅 この住宅の特徴は 【高気密・高断熱】 【ヒー トポンプ暖房(温水パネル)】 【熱交換型換気 システム(第1種)】 などを採り入れ、 高い性能 をもったオール電化住宅です。 構造や断熱・気密・設備などの面での 長期優良は勿論ですが、世代を超えて住 まい続けられることを考えました。現在は2 階に寝室がありますが、将来的には2階を 子供夫婦の寝室等に使い、 1階洋間を老 人室と使えるようにトイレ・浴室をすぐ隣に なるようにしています。 また、建具は全て吊 建具ですの敷居一切無くし掃除し易く、構 造的にも間取りの変更等にも対応できるよ うに設計しました。 棚 押入 ■高性能オール電化住宅 構造は在来軸組工法にボックスパネルを はめ込み、 高い耐震性と気密性を確保。 (C 値=0.2) 断熱はダブル断熱となっており、 外張り断 熱+付加断熱(内側)を施しています。 断熱性 能が高いため外部への熱損失がとても少な く、 室内の暖かさが持続します。 また、 マルチス タック工法という独自の断熱工法で施工して います。 (Q値=1.0) 窓は樹脂サッシのトリプルガラス(Low-E: アルゴンガス入り)を採用し、 窓際でもあまり 寒さを感じません。 洋室 クローゼット 洋室 バルコニー ポーチ テラス ポーチ 9 秋田北浦杉の家 秋田北浦山林再生を考える会 ■代表者:仲野谷 勝洋 ■事務局: (株)黒澤製材所 〒014-0354 仙北市角館町水ノ目沢79-1 Tel.0187-53-2504 ■実施戸数:5戸 事業のコンセプト ■高い性能の建築構造とプランの回遊性が叶えた家族の息づかいを感じる住まい 断熱性能Q値1.0が支える パネルヒーターの優しい暖かさとオープンな間取り。 コミュニケーションを大切にした快適な住まいが 家族のすこやかな成長を見守ります。 者で構成され、地元の秋田スギをふんだんに使用し、地元の方々に安心・安全・快適そして高性能な住宅造 りをしていくことを目的としているグループです。その為に、当グループでは厳しいルール作りをし、地 も出来るだけ秋田のスギを使用する(一部集成材)又、二次構造部材にも乾燥した地元のスギを使用する など木材に関しては地元産製品を使用する事により安全な家づくりとして耐久性にも貢献しておりま す。又、断熱・気密性にも優れた家づくりを目指し、グループ内で幾度となく研修会・勉強会を開きグルー プ内の施工業者で建てる住宅は高性能なものとなっております。 ■事業の取り組み 目標設定 ゆとりある敷地に伸びやかに佇むモ ダンな配色のW邸。 オーナー夫婦はと もに転勤が多く、地元への配属を機に 自宅建築を決断しました。 仲野谷工務所を選んだ理由は、 オー ル電化による快適な住まいを多く手が けてきた、 これまでの施工例の完成度 と知識の深さ。下請け業者に委ねるこ となく、 自社雇用の社員大工が施工を 手がける安心感も決め手になりました。 県全体の70%以上が人工スギ林であるメリットを有効活用し、 特に北浦地区の強度ある特性を活かし下の取組を行う。 プランニングの段階でまず優先した ●主要構造材の過半数に合法木材証明がなされた秋田スギ無垢材及び積層を使用・特に横架材にも過半のスギ無垢材を使用 のは、 親子でお互いの息づかいを感じ ●下地材を含む二次部材にも過半以上の合法木材秋田スギを使用 ●住宅履歴を長期に管理する為、事務局・施工者・施主のみの保管だけでなく履歴サービスの利用を促進し計画的メンテナンスに努める。 ≪課題解決に向けた取り組み≫ グループ内の勉強会 → 秋田スギの利用促進、長期優良住宅施工のメリットや施主へのPR等の強化、長期優良リフォーム等 体制の整備 ●地域型住宅の構造秋田スギに秋田県認証無垢材を使用することで品質の保持に努める。 ●地域型住宅の特徴等を十分に説明し、受注から施工に至る時間に余裕を持たせる。 ≪グループの信頼≫ ●グループでの統一性を重視し、個々のお客様への積極的なアピールを行う。 ●地域型住宅の良さを理解して貰う為のグループとしてのPR活動をする。 ることのできる、子どもの成長を考えた 家であること。一階は、玄関・リビング• ダイニング・キッチンのそれぞれにドア を設けずオープンに配し、家族の気配 をぬくもりとしていつも感じ、 便利に行き 来できる回遊性の高い間取りとなりま した。玄関から続く仕切りのない開放 的な空間を、住宅性能の高さによって 冬は暖かく、 夏は涼しく快適に支えます。 技術力の向上 ■1F 和室 テラス ●秋田杉が該当する補助金もあり、今年度はより使用しやすい環境にある。 ●合法木材証明をした秋田杉を提供出来る製材所がグループメンバーに数多く入っている。その為、地域材を取扱いする事業者による合 ■2F 勝手口 トイレ 食品庫 洗面 脱衣所 トイレ ホール ベランダ ホール DN 納戸 ウォークイン クローゼット UP 玄関 スロープ 書斎 浴室 キッチン 「秋田北浦杉の家」では、 地域材を利用する際に下記の事項の選定を行った。 ●秋田杉は資源として豊富にあり、良質な木も多く建築材として扱いやすい特徴がある。 押入 長期優良住宅認定の取組が未経験の事業者が多く含まれている。 その対応として設計事業者によるサポートや、 初心者向 けの勉強会や省エネ基準、 低炭素住宅等の勉強会を計画して実施する。 地域産業等への寄与 仙北市 ■設計・施工: (有)仲野谷工務所 ■原木供給:協同組合仙北東森林組合 ■製材:協同組合秋田スギ乾燥センター ■製材・建材: (株)黒澤製材所 ■建材:ジャパン建材(株) 当グループは秋田県南の大仙市・仙北市を中心として狭いエリアを中心とした林業・製材・工務店の業 住宅を構成する構造部分の柱には地元のスギ(乾燥秋田スギ認証製品)を使用する事とし又、横架材に 3 床面積:1F 100.54㎡ 2F 90.21㎡(延床面積 190.75㎡) 地域の森を育て地域の木材で高性能な家づくり 元ブランドとして確立する為の共通ルールを設けております。 事例 主寝室 洋室1 外物入 リビング ダイニング 洋室2 玄関ポーチ テラス ベランダ 法証明と地域型住宅のルールを順守する事が出来る。 10 11 秋田こだわり住宅 秋田こだわり木の家協議会 http://akitakodawari.com/ ■代表者:千葉 恒昭 ■事務局:(株)角繁 〒011-0901 秋田市寺内字蛭根85-38 Tel.018-883-0092 ■実施戸数:23戸 事例 ■主婦目線の工夫が随所にある快適子育て住宅 4 仙北市 床面積:1F 89.43㎡ 2F 64.59㎡(延床面積 154.02㎡) ■設計・施工: (株)寺沢工務店 ■原木供給:秋田県森林組合連合会、仙北東森林組合、協同組合秋田県北木材センター、大館北秋田森林組合 ■製材:東北木材株式会社、協同組合秋田スギ乾燥センター、協同組合秋田県北木材センター、大館北秋田森林組合 ■プレカット・建材: (株)角繁 秋田こだわり木の家協議会は、平成24年に県内90社以上の伐採・製材・販売・プレカット・設計・施工事業 者で発足しました。当会は住宅産業を通じて地域社会に貢献する事を目指した会です。秋田県全域に50社 以上の施工事業者が加入している事で、各地域の住まいに関する相談や施工に対応する事ができます。 「秋田こだわり住宅」は秋田杉等の秋田県産材を地域材に指定し、土台・柱・梁桁の過半及び母屋・小屋 束・大引きの過半に地域材を使用する事を共通ルールとしています。また羽柄材やネダレス合板において も可能な限り秋田杉を使う事で地産地消を促進し、地域の活性化にできる限り貢献したいと考えていま す。平成25年度の長期優良住宅補助金申請戸数は23戸、使用した地域材の量は前年度同様の約400㎥にも のぼります。 入る明るく暖かい、健康的で快適な住宅にご さらに維持管理体制における共通ルールでは住宅履歴情報サービスの利用を義務化とし、確実かつ計 満足を頂きました。 安全・安心・快適さはもとよ 画的なメンテナンスを実施する事をモットーにしています。秋田こだわり木の家協議会は安全・安心で快 適な住まいづくりを目指すグループとして日々研鑽に励んでいるところです。 秋田こだわり木の家 り、 大切な家族同士のコミュニケーション・スキ 今回ご紹介させて頂くY様邸は30代のご夫 やすく、 出し入れしやすい多彩な収納庫をご提 ンシップを取りながら、成長に合わせて変化し 婦、 子供 (長女10歳、 長男5歳) 4人のご家族で 案して、 いつでもスッキリしたスペースが保たれ ていくご家族の絆を育む空間づくりを実現させ す。 お子様の成長などによって今までお住まい ています。 『家族をいつも近くに感じていたい。 』 て頂けると自負しています。 であったアパートが手狭になったことを考慮し、 と言うご希望もあり、 キッチンの近くに階段を配 当社は地元のお客様に支えられて創業50 共働きで忙しい奥様の家事の負担を少しでも 置することで、お子様への積極的な声掛けや 周年を迎えることができました。 これからも地元 軽減することと、時間的なゆとりを持って頂くこ 家族で空間を共有できる安心感など、大人の に密着し、 お客様の幸せの笑顔、喜びの笑顔 とをコンセプトに、冬暖かく夏涼しい健康的で 目が行き届く子育て住宅が実現できました。 を常に念頭に置きながら、理想とする 「本物の 快適な住宅をご提案させて頂きました。 Y様邸は高性能の硬質ウレタンフォームで基 健康住宅」 づくりに励んでまいります。 毎日仕事と家事、 そして子育てに大忙しの奥 礎から天井まで家全体を包んだ高断熱・高気 トラルコートで『夏のイ 様がいくつもの家事を同時にこなすことを見据 密のオール電化住宅で、 冷暖房方式はヒートポ えて、 家事の効率化を実現する動線にこだわり ンプ式エアコンを2台使用しています。 1台は天 ベント2014』を開催し ました。毎日の洗濯作業を緩和するため、洗濯 井裏に設置してサイクルファンを利用すること 物は洗面脱衣室に併設のサンルームで室内物 で、 床下まで送風しながら構造内を循環させて 干しをして、乾かしたあとすぐにアイロン掛けが います。 もう1台は室内に設置し、 合計2台で家 いただく為、一般向けイ ベントを年1回開催して います。今年度は8月に イオンモール秋田セン ました。中でも「木工作コーナー」 「端材詰め放題コーナー」では行列ができる程の盛り上がりを見せる事 ができました。さらに住まいに役立つ情報コーナーとして「ホウ酸によるシロアリ対策」 「免震スーパージ オ工法」 「太陽光相談コーナー」 「ガーデニング相談コーナー」を併設して、一般の方が普段聞けない情報の 提供をさせて頂きました。このようなイベントを定期的に行なう事で多くの方に木の良さや地場工務店 の良さを伝えていく事ができればと思います。 できるよう、 直線的な流れで動線を結ぶことによ 中を一定の温度に保つことが出来ます。 そして って移動時間の短縮を実現しました。 またキッ 高性能の樹脂製断熱サッシを使うことで開口 チンと収納については、 家事をする奥様が動き 部を広くとることができました。 随所に自然光が ■1F 秋田こだわり木の家協議会では、最新の住宅に関する施策や補助金制度の勉強会を実施したり、事務局 で入手した最新情報を会員に向けていち早く提供しています。平成25年度には木材利用ポイントの勉強 会を新年度早々に行ない、会員である販売店や工務店へ早期の事業者登録 を促す事で、結果的に多くのお施主様に貢献できたのではないかと思って CZ 洋室 全体のレベルアップを図っていきます。 12 浴室 PS 洗面脱衣室 エコキュート サンルーム ホール 物入 階段 CH=2,500 また長期優良住宅を初めて設計・施工する施工事業者へのサポートの為 取り込む施工事業者のフォローができる様、勉強会などを通じてグループ 洗 トイレ 子供室A CZ トイレ WIC 冷 おります。 に、事務局が認定手続申請の支援を行ないました。今後も長期優良住宅に ■2F ガレージ 玄関 L・D・K 吹抜 DN も活動を広く認知して UP 協議会では一般の方に 階段 ホール 子供室B 寝室 CZ 風除室 13 ■居心地の良い北欧インテリアの家 事例 5 秋田市 床面積:1F 84.48㎡ 2F 50.10㎡(延床面積 134.58㎡) ■設計・施工: (株)村上商店 ■原木供給:秋田県森林組合連合会、仙北東森林組合、協同組合秋田県北木材センター ■製材:東北木材株式会社、協同組合秋田スギ乾燥センター、協同組合秋田県北木材センター ■プレカット: (株)角繁 ■建材: (株)中屋儀右衛門 事例 ■職人の技が光るこだわりの家 6 秋田市 床面積:1F 55.48㎡ 2F 52.17㎡(延床面積 107.65㎡) ■設計・施工:畑山住宅(株) ■原木供給:秋田県森林組合連合会、協同組合秋田県北木材センター ■製材:秋田製材協同組合、協同組合秋田県北木材センター ■建材: (株)角繁、 (有)戸井田製材所 ました。 と天井のダウンライトがおしゃれでシック 本の気候風土適した建て方はありません。 外 壁は「ガルバリウム鋼 板 」と「 秋 田 な雰囲気を醸し出すLDK、 2階には収納 設計に自由度があり、思いのすべてを表 スギ 」のコラボレーションです。外 壁の 付きの洋室3部屋と3畳の納戸、 そして南 現できる工法ではないでしょうか。弊社で 下 地になるのは耐 震 壁「モイス」 という 側にバルコニーを配置しています。庭には は機械による 「プレカットでの材料刻み」 は 天然の粘土鉱物で作られた面材です。 車3台が駐車可能な広いスペースを確保 行なわず、木材寸法が十分に生かせ、建 耐 震 、防 蟻 、調 湿に優れているので 弊 して、残りの土地を有効活用したほぼ総2 物の強度向上につながる 「手刻み」 にこだ 社の標 準 仕 様になっています。結 露が 階建てとシンプルな外観ながら、 4LDK わっています。 これには構造部材を出来る 発 生するような高 湿 度になると湿 気を +納戸の充実設計となっています。 だけ痛めつけないようにするため、熟練の 外部に排出します。それによりカビの発 大工による木組みの知識が必要であり、 生や木材の腐食を防ぎ、建物の寿命を 現在の機械プレカットでは不可能な材料 秋 田 市 川 尻に建 設させていただい 延ばします。 そして内壁には漆喰を塗っ ( 時が 経 つほど風 合いや 味をだす)か 秋田市手形に建設したS様住宅は、完 加工を行ないます。 これら木組みの知識は たS様 邸は細 長い 敷 地に建つ、カーポ ています。漆 喰 にも優 れた 吸 湿 、放 湿 にもこだ わりました 。本 物 の 素 材を使 成後に隠れて見えなくなる構造材や下地 太古の木造建築物、五重塔や神社仏閣 ート付きの 二 階 建て住 宅です。家 族の 性があります。空 気の温 度を適 度に調 用したからこそ何 年 、何 十 年 後も素 敵 材も、 そして表に現れる部分にも地場材の などで用いられており、強度が証明されて ライフスタイルの 変 化 に 対 応できる空 節 することで 結 露を防 止します。湿 度 な家になり続けます。日本 三 大 美 林に 秋田スギをふんだんに使用することで、木 いるため長期優良住宅にも適しています。 間 、そして家 族のコミュニケーションが の高い夏は湿気を吸い込み、乾燥した 数えられる無垢の「秋田スギ」で作られ の持つ自然の良さを存分に発揮した住宅 古き良き在来工法と最新の高断熱・高気 深まる構成、そんな「あったらいいな」 と 冬には 湿 度を放 出して居 心 地 の 良い た上 品な空 間と自然 素 材の美しさが 、 です。地域型住宅として構造材には含水 密工法を融合し、優れた強度と洗練され いう空 間を、採 光と通 風そして使 いや 室内環境をつくります。 ゆったりとした気持ちにさせてくれます。 率をチェックした秋田スギを中心に使用し た設計と卓越した技術を持ったスーパー すい 間 取りを何 回も打ち合わせをしな ひとつひとつ丁寧につくりあげた「木の ていますが、強度が必要な部分の梁には 大工集団による建築に自信を持っており がら考えました。2Fの窓からは吹き抜 家 」は 、やわらかさと温もりがとても気 米松、土台にはヒバを適材適所に用いる 断熱性能向上として、準防火地域のた けを通して1Fまで 光 が 差し込 みます。 持ちが良いものです。村上商店の職人 ことで、強度向上と乾燥収縮による狂いの めトリプル樹脂サッシは使えませんでした また 、窓を開 放 することで 気 持ちの 良 たちは 確 かな目で 素 材 の 個 性を見 抜 防止に努めています。 が、 ペアガラス+内サッシで断熱補強と外 い 風 が 家 中を通り抜けます。自然 の 光 き、機 械ではできない 細やかな加 工を 今では珍しくなった職人の技を感じる無 断熱+アイシネン吹付断熱を施工するこ や風を取り入れる窓と高断熱+高気密 自らの 手で 仕 上げていきます。日々の 垢の造作建具、各部屋の無垢床材とLD とで住宅性能を高めることができました。 夏は涼しく冬は暖かく過ごすためにヒート +遮熱の住宅構造は、冬は少ないエネ 生活からご家族やお客様との交流まで、 Kの表し梁には自然塗料であるオスモカラ ルギーで 効 率よく暖める空 間をつくり、 その楽しさを広げるのは間取りです。私 ー 「日本の茶色」 で着色して色濃くシックに ポンプを使ったオール電化仕様にして、 ラ 夏は室 温を上げず快 適な空 間をつくり たちは設計の中でも特に間取りを大切 仕上げました。 そして壁の一部に天然素材 ンニングコストも軽減間違いなしの「エコ ます。 に考え、 くらしに大きなゆとりと快 適さ の塗り壁材である西洋漆喰の仕上げもし 住宅」 です。数々の大工の技が注ぎ込まれ 「 外 観と違い 、狭さを全く感じさせな 家はこれから永く住 み 続けていくも をご提 案しています。やさしさにこだわ ています。 た手造り感満載の建物は、大手メーカーと い 家だ 」 と内 覧 会に来 場された方々に のです。 もちろん時が経てば衰えていき り続ける、それが 村 上 商 店の「 木の家 」 1階には4畳半の琉球畳を使った和室、 は一線を画す仕上がりとなっています。 驚かれ、明るさと広がりを高く評 価され ます。わたしたちはい か に 時を重 ねる です。 無垢の表し梁に設置したペンダントライト 「在来工法」…この工法ほど柔軟で、 日 ダイニング 玄関 外物置 カウンター&収納 クローゼット PS T 浴室 ■1F 収納 クロ ーゼット ローゼッ 洗面脱衣室 トイレ 階段 押入 トイレ パントリー T 収納 ウッドデッキ 洗面脱衣 浴室 キッチン 和室 家電収納 靴クローゼット 車庫 ホール ます。 イレ トイレ 洋室1 キッチン ■1F 階段 ■2F ホール 収納 収納 収納 和室 吹抜 子供室 ■2F 化粧梁 本棚 S 寝室 ホール トイレ リビング・ダイニング 玄関 ウォークインクローゼット S カウンター 14 S 本棚 洋室2 洋室3 ホール ポーチ バルコニー 15 「よこての家を育む家」 「よこての家を育む家」普及促進協議会 県産材100%住宅 http://www.cs-mitsumata.co.jp/boranndo.html ■代表者:下タ村 正樹 ■事務局:三又建設(株)横手本店 〒013-0041 横手市大沢字西野25 Tel.0182-32-4706 ■実施戸数:2戸 「秋田県産材100%の地域型ブランド化住宅。」 地元で育った木は、 その土地の気候風 土に最も合う建材です。私たち 『「よこての 家を育む家」普及促進協議会』では、質 感・風合い・強度などに優れた良質な地元 頼らず 「地産地消」 に努めることで、循環型 ■よこての森を育む家とは? 横手市で育ち製材された「乾燥秋田ス プレカット加工会社 建築設計事務所 住宅施工会社 ギ認証製品」 をふんだんに使用した秋田 県産材100%の地域型ブランド住宅です。 す。 森 林と地 域の匠の技を活 用して、 「森」 と 「人」 を元気にしたいと考えて ■情報共有・意見交換 おります。 ■情報提供・要望聴取 耐震性・耐久性・省エネルギー性などの ■建築の条件について 様々な基準を満たした質の高い住宅であ 秋田県南地域産の 「乾燥秋田スギ認証製 り、所管行政庁より 「長期優良住宅」の認 品」 を一定の割合で使用することが唯一 定取得が可能です。 「長期優良住宅」 に認 の条件です。間取りやデザインに、お客様 定されると、様々な税制の優遇を受けるこ のご希望を十分取り入れることのできる自 とができます。 由設計が可能な注文木造住宅です。 ﹁よこての森を育む家﹂共通ルール 16 に普及することに努め、横手市内の 勝手口を近くに配置して、 できる限り少ない動 線で炊事や洗濯ができるよう工夫しました。 収 納スペースとして階段下をパントリーにしました が、床を低くすることで想像以上のスペースが 取れたくさんの物を収納できます。2階の子供 協議会事務局 当協議会の事務局として、三又建設株式 会社が採択を受け事業を展開しておりま て 「よこての森を育む家」 を県南地域 お客様︵施主様︶ で活気のある街と豊かな森を育てます。 私たちは地域型住宅のブランドとし 製材事業者 建材木材流通会社 ■設計・施工:(有)建築業 篠木 ■木材供給者/原木・製材:三又建設(株)製材部 下タ村代表のコメント 原木供給者 住空間を造ることを目指しております。 横手市 床面積:1F 49.57㎡ 2F 49.57㎡(延床面積 99.14㎡) 普及推進協議会 「よこての森を育む家」 普及推進協議会 その手法は、食べ物と同じで木材も輸入に 7 「よこての森を育む家」 構成員の連携体制 産の木材を使って、居心地の良い快適な ■コンパクトでありながら開放的な空間がある人と自然にやさしい家 事例 県産材の優しさを五感で楽しむ家(秋田県産材100%、うち乾燥秋田スギ認証製品使用率は下記のとおり) ■基本性能:①柱材に100%使用。 (横手市産50%以上を目標) ②主要構造材(柱・梁・桁・土台)に50%以上使用。 (横手市産25%以上を目標) ③下地材・造作材に70%以上使用。 (横手市産35%以上を目標) 室は子供たちの成長に合わせて使えるように 横手市十文字町に完成したK様邸は、 まわり んでいただけます。 また在来工法の注文住宅 仕切らずファミリースペースとして使用すること にさくらんぼ畑が広がる自然豊かな環境の中 ですが天井・壁の断熱材は高性能グラスウー で家族の楽しい時間が増えると思います。 にあります。共働きのご夫婦に小さなお子様が ル16Kを使用し通常の約1.4倍の断熱性能が これからも木の良さを生かした秋田の気候 お二人なので奥様の家事動線をスムーズなも ありますので以前に比べてかなり暖かく感じら 風土に合った住宅を作り続けていきたいと思 のにしてなおかつ子供たちの様子が分かるよう れ、 12月の寒い日にお邪魔した時も 「前日の夜 っております。 な間取りにしました。 また背の高いご夫婦が圧 にFFストーブを消しても朝まで暖かいですよ」 と 迫感を感じないように1階の天井は高めにし、 喜んでいらっしゃいました。樹脂サッシは遮熱 窓の位置・高さも工夫して部屋全体が明るくな 高断熱複層ガラス (空気層12㎜) にLOW-Eグ るように出来たことで実際の広さ以上に解放感 リーンを採用して冬場は室内の暖房熱を逃が が感じられるようになりました。 さないように、夏場は強い日差しをカットするよ この家は長期優良住宅制度の認定を受ける うにしています。 ため構造設計一級建築士の資格を持つ当社 間取りについては、1階に間仕切りはありま の社長が構造計算を行い、 部材・筋交い・基礎 せんがストーブ1台でも十分暖かく快適な空間 の安全性を数値で確認し施主様に安心して住 になりました。 キッチン、洗面脱衣、 パントリー、 積雪と地震に強い安心安全な家 ■基本性能:①耐震・耐風等級2以上として、積雪と地震への不安を軽減させる家 雪国の暮らしを快適にする家 食堂・居間 子供室 ■基本性能:①断熱地域区分のⅠ区分を目標とした、冬暖かく夏涼しい快適な家 子供室 収納 家庭内での転倒・転落防止に配慮したバリアフリーの家 ■基本性能:①高齢化バリアフリー、家族バリアフリーに対応した優しい家 地域密着型で透明性と信頼性が高く、横手市の「森」と「人」を元気にする家 ■基本性能:①原木供給から住宅着工そして維持管理まで市内の会社が責任を持って担当する家 ②地域で育てた横手市産材の使用率を上げ、自然環境や景観の保全に貢献する家 ③横手市内の原木供給者・製材事業者・住宅施工会社等の、ものづくりの知恵を結集した家 ④地域の雇用拡大と建築施工技術を継承し、ふるさとの人づくりに貢献する家 玄関 UP ■1F 収納 トリー パントリー 台所 洗面脱衣 WC ■2F 収納 DN 収納 寝室 17 秋田スギの香る家 秋田杉匠の会 http://www.ginou.ac.jp/ ■代表者:小坂 忠美 ■事務局:秋田県建設技能組合連合会 〒010-0966 秋田市高陽青柳町1-43 Tel.018-862-3050 ■実施戸数:21戸 事例 ■秋田スギに包まれた快適な省エネルギー住宅 8 秋田市 床面積:1F 86.12㎡ 2F 39.74㎡(延床面積 125.86㎡) ■設計・施工: (有)池田建築店 ■原木供給:大館北秋田森林組合北秋田工場(製材共) 秋田県独自の高品質認証制度「乾燥秋田スギ認証制度」による認定を受けた木材を、主要構造材の7 0%以上に使用し、高度な資材の品質を確保しながら、昔ながらの建築職人の手による住宅を地元組織に よるバックアップ体制の確保により、大手ハウスメーカーには無い地域の安心感と、住宅履歴の確保によ る長期品質の確保を保証することで、将来的な財産としての住宅付加価値を高め、長期的に住み続けるこ とが出来る住まいの提供を目的としております。 「秋田県内で代々続いてきた大工・工務店業者が主体のグループで、秋田県の材料を使い、 秋田の建築職人が建てる「秋田県製」住宅は秋田の地に適している。」 少子高齢化率が日本一早く進んでいる しかも、 そこで使われている大工技術は 以上と非常に丈夫に設定されており、 自然 秋田県においては、長く住み続ける為には 機械では出来ない長年培って取得される 素材の住宅でありながら見た目と安全性 結婚・出産・進学・就職などの家族構成の 技能であり、一つとして同じ物が無い住宅 も高く兼ねております。 変化や高齢時のバリアフリー化、同時に今 リフォーム工事に大きく影響される物でもあ リフォーム時には(公財)住宅リフォーム・ 敷地の形状・お庭の景観を考慮してた建物 後どんどん人手が少なくなることが予想さ ります。 紛争処理支援センターの「増改築相談 の形状による太陽の日射を利用した省エネル れている 「除排雪」 をも考慮しながらの増 また、 ただ組み立てられるだけの住宅で 員」 の資格を持った技能者が、 その時代に ギー住宅です。 共通仕様である長期優良住宅であり、 耐震 えてくれます。 LDKと寝室からお気に入りの庭を 築・減築リフォーム工事は、新築時から考 は無く、雪国の除排雪まで見てきた地元工 合わせた増改築をも提案でき、 その組織そ 慮されるべきであり、地元に代々住み続け 務店だから出来る「地域住環境への対 のものがいざという時の建築関連の紛争 日射取得の少ない秋田県でも建物の性能を 等級3など大規模地震に備えた高い性能と耐 眺めることができ、 天気の良い日は隣地を気に ている地元の、大工・工務店の技術による 応」 まで考慮され建てられた「秋田スギの 処理にあたる事も対応しております。 上げることにより、 日射取得を十分生かし冬の 久性を兼ね揃えた長寿命住宅でもあります。 することなくウッドデッキで過ごせるリラックス空 ところが非常に大きいものです。 香る家」は秋田県の誇れる県産品であり また、県内建築業界最大の課題である ランニングコストをおさえる事が可能です。 また また、地場産材である秋田杉の無垢材(乾燥 間が得られました。 快適で省エネルギーな木の 地域の大工・工務店は地域の住宅とと 地元の木材業者・納品業者・加工業者・ 建築技能者の後継者不足については、母 夏も魔法瓶のように涼しい空気を持続すること 秋田スギ認証製品) を構造材として使用し景観 住まいは心も体も元気にしてくれます。 もにあり、大手ハウスメーカーと大きく違う 設計士・建築業者まで顔が見える最大の 体団体が建築技能者団体であり職業訓 が出来ます。 住宅の性能はとても重要です。 上も生かせるよう梁等を現して使用し、 外装材 のは、実際に1年を通して10年20年などの 作品と成っております。 練を行い、各種の技術講習会や情報交流 暖房・給湯は高効率型を使用し、 エネルギー 及び内装材(天井羽目板や30㎜の厚さの床 長期スパンで見た場合、何年に一度という これは、全ての共通として、地盤調査は 会を実施し、将来に向けた大工等の建築 豪雪や風水害時など災害時には、 自分の 標準であり、柱角は4寸以上を使用し、主 技能者確保、技能の世代間継承を行い、 家を手がけた大工・工務店が地元にある 要構造材の70%以上が認証を受けた 工務店をサポートしております。 と言うことは大きな力となり、保証書以上 「乾燥秋田杉材」 で証明書がついており、 に施主に安心を与える住宅となります。 は一次エネルギー量が少なくなるガスを使用し 板) は秋田スギ無垢板を使用し木のぬくもりあ ています。 ふれる空間がつくられました。 構造材の無垢材 使用にあたり一本一本の特性を生かせるよう にプレカットではなく自社墨付・切込を行ってお ります。 若い大工さんの木を見る育成も兼ね手 更には大規模地震に対しても耐震強度3 仕事の良さを施主も大工も感じられる技能の 世代間継承を行っております。 間取りは施主のご要望であった吹き抜け空 間と使いやすい動線を考慮した空間としまし た。 玄関は春には窓から満開の桜が顔を出し、 ホールには1尺(300㎜) の存在感ある柱が迎 ウッドデッキ ■1F UP UB LD 廊下 階段 洋室A トイレ ホール シューズ ゼッ クローゼ ット 風除室 18 階段 DN ゼッ クローゼ ット 洋室B 洗面 脱衣室 吹抜 書斎 クローゼット 食品庫 キッチン 玄関 トイレ ■2F 19 事例 ■雪国で南欧風のスタイルを楽しむ住まい 9 大館市 床面積:1F 77.01㎡ 2F 66.41㎡(延床面積 142.42㎡) ■設計・施工: (株)ヤナギヤ ■原木供給:大館北秋田森林組合 ■製材: (有)山建高橋製材所 ■建材:三浦木材(株) 事例 ■北秋田市に造る子育て世代の長期優良住宅 10 北秋田市 床面積:1F 49.28㎡ 2F 59.62㎡(延床面積 89.86㎡) ■設計・施工: (有)小坂工務店 ■原木提供/製材:大館北秋田森林組合 ■建材:山二建設資材(株) ■プレカット:古河林業(株) 「秋田杉匠の会」基本としての4寸角 壁・洋 風 瓦 屋 根・タイル 貼り洗 面 化 粧 の柱を使用し主要構造材の70%以上に 台・アイアン手摺など、凝ったものを使用 弊社では経営理念を 「豊かな人間性を生 ることができると考えています。 秋田スギを使用、 クラックの心配がなく目 し、新しい中にも一目で懐かしさを感じ かした個性ある住まいづくりをし、 環境創造 本物件の特徴は、 「秋田スギの香る家」 の 地のない、汚れがつきにくい真っ白な塗 ずにはいられない造りとなっております。 企業として明るい未来に貢献する。 」 としてい 共通ルールでもある耐震等級3以上の構造 装に瓦屋根が一際目をひく美しい外観 当社の設計から施工までの一貫体制は、 ます。 人には百人百様の考え方や生活スタイ としていること、 省エネルギー等級4以上であ で白を基調とした南欧風のつくりなのに、 お客様の多種多様なニーズに合わせた ルがある様に、 家づくりに対しても考え方は ること、 もちろんその他長期優良の認定内容 雪国秋田の中でも北に位置する大館の 住宅建築を可能にしており地域に根ざ 人それぞれです。 を満たしていることをベースにし、 顧客の希 システムとしました。 冬の雪の中でもひときわ目につく建物で、 した住宅を心がけております。 そういった事から本物件についても、 お施 望であった 「外観デザインを和モダンに」 を 内観の特徴は、 吹抜け周りの秋田スギ梁 無垢のフローリングや杉の梁、天然の漆 主様との打合せを何度も行い、 その中で相 取り入れるため外観を 「黒」 と 「秋田スギのク 材を表しとして秋田スギ構造材の力強さと 喰など自然素材をふんだんに使用し随 手の好みや生活スタイルを分析してそれをそ リア塗装」 2種類に限定し和室へ丸窓を設け 存在感を示しました。 さらに一部の天井材に 所に地域材として秋田スギを使用し、建 の都度図面に落とし込みプラン図やパース ました。 秋田スギ仕上材を採用し、 そこを間接照明と 物内部の塗壁は施主が自ら時間を掛け を作成しています。 夏場はエアコン等をなるべく使用せずに する事で秋田スギの柔らかさも感じられる様 て丁寧に行い、手刻み加工を得意とする その度重なる打合せの中で 「弊社の家づ 涼を採れる様に風の流れを考慮して窓位置 に設計しました。 当社の技能士達による建築職人とお客 くりに対する考え方」 「木のぬくもり」 「木のよ を設計し、 給湯・暖房用のボイラーにエネル 最後に、本物件のお施主様にも 「木のよ さ」 「家づくりの楽しさ」 を実感していただく事 様との協同で完成したオンリーワンの力 さ」 「長期優良住宅とは」 「秋田スギの香る家 ギー効率の高い電気とガスのハイブリッドボ の入った住宅で、主な特徴として の内容」 「住宅の性能とは」 などを説明し、 相 イラー 「ECO ONE」 を採用し、 1Fは床暖房と ができ、 今後もこの様な家づくりを続けられ ・木 製トリプルサッシ・スイス製 漆 喰 塗 互に理解を深める事でより良い家づくりとす 浴室の暖房、 2Fはパネルヒーターによる暖房 るよう皆で協力していこうと思います。 浴室 脱衣室 洗面所 ユーティリティ ウッ ドデッキ ウッドデッキ 寝室 玄関 階段 ロ フト ロフ 寝室 自転車置場 風除室 スロープ ロ フト ロフ 寝室 収納 寝室 LDK 収納 ロフト ロフ 収納 子供室 階段 多目的ホール 和室 吹抜 トイレ トイ レ 収納 ウッドデッキ 20 ロフト 廊下 LD 玄関 クローク ポーチ 階段 ■2F ホール 洗面 トイ トイレ レ 通用口 脱衣室 UB トイレ 収納 収納 ■1F ■2F 小屋裏 キッチン 廊下 トイレ ■1F パントリー ウッドデッキ ウッ 21 秋田地産地消の家 秋田地産地消の家づくり部会 http://www.sankou-kai.jp/index.php ■代表者:佐々木 峰生 ■事務局:山二建設資材(株) 〒010-1415 秋田市御所野湯本3-1-5 Tel.018-826-0333 ■実施戸数:9戸 汗ばむほどの湿気、寒暖の差が大きい晩秋、深々と降り積もる雪…… ■小エネの Q1 住宅の芝置屋根の家 性能を表すQ値は0.961[W/K]、暖房負荷 器を設置した床面温度が23℃前後のマイル は17.6[kWh]、C値は0.65㎠/㎡である。断 材については、秋田県に豊富に有る、乾燥 ドな床下暖房なのだが実際はそれを使わず 熱 仕 様 は 屋 根 が 高 性 能 グ ラスウール 秋田スギ認証製品を主要構造材に50% に薪とペレット兼用のストーブ1台で暖房は 16K300mm、外壁が高性能グラスウール 以上使用し、高品質で耐久性の高い良質 事足りている。薪を焚くのは朝に2本、夕方に 200mm、窓は樹脂サッシのArLow-Eトリプ な家づくりに取り組んでいます。 2本のみである。床下暖房でなくても、床の秋 ルガラスである。基 礎 が 防 蟻 E P S 特 号 田杉は足触りが良く暖かく乾燥感があるの 120mm、底盤下に防蟻EPS特号100mmで でとても喜ばれている。給湯は南側の土庇に ある。他に熱交換換気システムを使っている。 質に応じた地盤調査を実施し、地域材の 供給・加工、積算、資材調達、施工におけ る具体的な共通ルールを設けています。 また、家族の思い出がたくさん詰まった住 まいを、長く大切にそしていつまでも快適に 過ごしていただくために、住宅履歴情報の 保管や、維持管理計画書を策定し長期的 に点検できる体制となっています。 地域型住宅ブランド化事業は共通ルー ルに沿って申請し、採択された優良な住宅 太陽熱給湯パネルを設置し補助熱源はガス この家が建つ外荒巻は能代市の北端に この家の大きな特色は特別に外装の耐候 である。 あり、 日本海からの猛烈な北風で旧家屋は 性が大きい事だ。屋根は土を載せ、 その上に 日射がない時で、居間等のメインな室温 怖いほどに揺れ、 しかも冷たい隙間風が厳し 芝を貼った芝置屋根はフリーメンテナンスで =21.9℃、窓ガラス表面温度=21.0℃、外壁 かったのでその解決を求められた。揺れる事 ある。 そればかりでなく、四季折々の変化の風 内 側 表 面 温 度 = 2 1 . 8 ℃ 、床 面 表 面 温 度 は許容応力の構造計算をし、耐震等級が最 情を味合わせてくれる。外壁は厚さ18mmの =21.7℃(床下暖房をしていなくても杉板厚 高の3、耐風等級が最高の2で解決した。隙 赤ナマハゲ秋田杉貼りウッドロングエコ塗り 36mmの表面温度は冷たくない)、室内相対 間風は隙間相当面積のC値が高気密の でフリーメンテナンスだ。赤ナマハゲ秋田杉板 湿度50.5%、室内絶対湿度=8.33gの良質 0.65㎠/㎡で解決している。 な室内温熱環境である。 トイレや洗面室は暖 会)』は、平成20年10月に発足した地域 っています。 に対して補助する事業となっています。 は60年生の秋田杉板の耐候性が大きい赤 の工務店グループである山工会が主体に 3月には 「山工会フェア」 を秋田テルサで この事業に採択された私達事業者は『地 身だけの板である。耐久性が小さい白太は 房がなくても18℃前後である。 混ぜていない。 ウッドロングエコは秋田杉板 この家の大きな特色のもう一つは小ネル なっています。平成24年に地域型住宅ブ 開催し、 たくさんの方々に参加していただ 産地消』 (地元の大工さんが、地元の材料 ランド化事業参加に向け、会の中に 「秋田 きました。地域の方々にグループの活動を を使った)、 『秋田の自然と調和する家・秋 地産地消の家づくり部会」 を立ち上げ応募 認知してもらうために、最新の建築材料の 田の四季を感じる間がある家』、 を作る 職 し採択されました。 展示・住宅相談コーナーの設置や、大工さ 人 の力を結集したグループです。 平成25年は2回目の採択となり、我々グル ん体験コーナーで実際にお客様が物作り ープの住宅づくりに賛同する事業者も、 を体験し、塗り壁実演コーナーなどを通じ 徐々に増えてきました。 て材料の特徴を知ってもらい、楽しんでグ 『秋田地産地消の家づくり部会(山工 ループを知っていただく活動も行っていま 会)』 は、秋田の気候・風土を踏まえ 『地産 す。 地消』 を第一に考える家づくりをしています。 長期優良住宅の共通ルールとして、断 これからの職人不足を考え、工務店同士 熱性能の高い躯体、省エネ性を高めたエ の協力関係を構築し、 グループ全体として ネルギー消費の少ない機器の設置、耐震 の知識習得・技術向上を目的に勉強会を 性能を確保し地震に強い構造とし、地域 地域材供給の流れ I 原木供給者 のタンニンと反応して黒くなり、 それから数年 ギー住宅で暖かく涼しい。Q1住宅の意味合 でグレーになる。 タンニンは防腐剤なので更 いは国のH25年省エネルギー住宅基準の4 に耐久性が増す。芝置屋根も赤ナマハゲ秋 倍以上の超省エネルギー住宅を示す。 田杉板も時間と共に年代と共に味わいある 時を刻んでくれる。 内装は床板が厚さ36mmの紅白の杉板で、 天井は厚さ12mmの秋田杉の白太だけで揃 えた秋田純白美人スギ板張りである。内装は 優しく美しい秋田純白美人、外装は強い赤ナ マハゲのイメージである。 この家は床下の基礎の立上がりをなくした 合法性木材 国有林 II 製材・集成材製造・合板製造事業者 浴室 勝手口 脱衣室 洗面所 トイレ 台所 IV プレカット工場 押入 手刻み加工 VI 秋田地産地消の家づくり部会 (山工会) 仏 両親寝室 土縁 ウッドデッキ 寝室上部 寝室 吹抜 屋上 オープンスペース 吹抜 将来子供室 収納 将来子供室 バルコニー ■1F 屋上 WC ポーチ 物入 押入 LD 仏間 クローゼット WC 収納 玄関 III 建材流通事業者 書斎 土間 乾燥秋田スギ認証製品 V 設計事務所 ■2F 風除室 秋田県産材 製材・加工 認定工場 22 能代市 床面積:1F 115.93㎡ 2F 81.77㎡(延床面積 197.70㎡) 床下がオープンな空間で、 そこに温水暖房機 地域特性に即した規格・仕様を定め、地 実施して、 グループ全員の情報の共有を図 11 ■設計: (有)西方設計 ■施工:熊谷建設(株) ■原木供給:仙北東森林組合 ■製材:協同組合 秋田スギ乾燥センター ■プレカット:秋田県大断面木構造協同組合 ■建材:山二建設資材(株) 秋田の風土を知り尽くした家づくりのお手伝い 『秋田地産地消の家づくり部会(山工 事例 オープンスペース 上部 将来子供室 ロフ ト1 ロフト1 3畳 ロフト2 4畳 ■ロフト 23 ■『すまいるエコハウス』∼家族が笑顔で幸せに暮らせる家 事例 12 湯沢市 床面積:1F 59.62㎡ 2F 46.37㎡(延床面積 105.99㎡) ■施工: (有)ハウジングメイト ■原木供給:三又建設(株) ■製材:三又建設(株) ■プレカット: (株)高英 ■建材:山二建設資材(株) きものにも便利な机と、 お客様に見えないよう に物干しを用意しました。 LDKには、 テレビ・パソコン・勉強机としても 使用できる4メートルのカウンターを設置しまし た。 遊んだり勉強をする子供を見守りながら料 理したり、 ご友人を招いた時キッチンにいなが らコミュニケーションがとれるようにしました。 仕 切りがないので一階中が一つの空間になり LDKから玄関ホール・玄関・洗面脱衣所までフ ロア全体が温度差なく、 どこにいても一定の温 湯沢市に建設させていただいたH様邸。豪 度で健康に過ごすことができます。 時に浸水しても被害を最小限に抑えることが 雪地帯である湯沢市で、寒い冬も暑い夏も一 H様邸には、家族みんなで楽しく節約できるよ できます。 年中快適に過ごせるように、SW工法を採用し うに各部屋の電気料が一目でわかるモニター 家族が共に生活するには、 良い環境が必要 ました。 自然の恵みである光と風を活用し、長 を設置しました。 そのモニターで太陽光の売電 です。 そして、 なによりもその環境を求めている 期優良住宅認定制度で認められた高い断熱 料もチェックすることができます。 のは、子育て世代だと私たちは考えます。仕事 性・気密性・耐震性により、外気温の影響が少 スーパーウォールは、地震に強く被災地でも に子育てと忙しい家族に、光熱費ゼロで安全 ないため、 暖房や冷房のコストを抑えることにつ その強さが実証されました。 また、 使われている で快適に暮らして欲しいと想うのです。 ながりました。 そこに、創エネルギーである太陽 断熱材は、水を吸わないウレタンなので、水害 光発電を利用し、 生活コストを限りなくゼロに近 づけることができました。 H様邸は、 共働きの若いご夫婦ということで、 これから家族が増えていくことと、 ご友人を招待 してのホームパーティーを楽しみたいという要望 でしたので、 コンパクトだけれども広く感じる空 間を考慮しての住まいづくりでした。 2階の部屋 は、 これから荷物が増えても安心の大容量のウ ォークインクローゼット。将来的に仕切って2部 屋として使えるように、 2つのドアとクローゼット を設けた子供部屋。 各所にも、 デッドスペースを 利用した収納や棚、 階段上にはちょっとした書 ■2F トイレ 収納 ウォークインクローゼット 玄関 主寝室 UP ホール ホール 階段 ■1F DN 階段 LDK 洗面脱衣室 クローゼット クローゼット 吹抜 洋室 UB エコキュート 24 洋室
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