平成21年3月26日発行 あなたと病院をつなぎます 静岡 県立総合病院 第20号 題字は神原院長 (写真)LDRルーム。妊婦さんから「快適に出産ができました」と好評です。 安心・快適な環境で妊婦さんを応援します 陣痛~出産~回復を1つの部屋で。LDRルームを新設 3D病棟(産婦人科病棟)の改修工事を 行い、LDRルームを2室新設しました。 この部屋は、出産時に分娩台に変わる ベッドを備え、入院から陣痛、出産、産後 の回復まで、一連の医療を1つの同じ部屋 でできるように工夫されています。 家庭的な雰囲気の個室で、付添いの方が くつろげるソファーベッドも用意してあり ます。 -県総なるほどメモ- LDRルームの「LDR」とは 次の頭文字をとったものです。 L:陣痛(Labor) D:出産(Delivery) R:回復(Recovery) 従 来 の 場 合 ・妊婦さんは、陣痛が強くなると 病室から陣痛室へ移動 ・出産が近づくと家族と離れて、 ひとり分娩室へ ・出産後、回復のため、また病室 へ戻ります L D R の 場 合 ・移動が不要なため、妊婦さんの 負担は大幅に減少 ・陣痛や分娩で大変な時も、ご家 族がすぐそばでコミュニケー ションをとりながら、お産とい う大仕事を一緒に乗り越えられ ます 改修を機に産婦人科医師も2名増員、計 5名とし、安心して出産できる体制を整え ました。 -1- 平成21年3月26日発行 がん診療情報をわかりやすく提供 がん医療公開講座を開催しました 地域がん診療連携拠点病院に指定されて いる当院では、診療の大きな柱として、が ん医療に力を注いでいます。 今回、広く県民の皆様に最新のがん治療 の状況を知っていただき、がんの早期発 見・治療が大切であることを理解していた だくため、「がん医療公開講座」を開催し ました。 今年で4年目の開催ですが、実際にがん の研究、診療に携わる医師が、最新の診療 情報などをわかりやすく皆様に提供してい ます。 21年1月、2月にグランシップで開催 県立病院として地域の医療を支えるために- 県内医療機関への診療応援を行っています 地方での医師不足が、社会問題として大 きくクローズアップされています。 当院では、他の医療機関からの要請に応 じて、医師派遣などの診療応援を行ってい ます。地域医療を支えるため、当院の医師 確保にも努めてまいります。 3 1 2 県総6 48 5 7 ■医師派遣 派遣先病院名 ③ 富士宮市立病院 派遣医師診療科 第1内科等 第2内科 呼吸器内科 呼吸器内科 ④ 静岡厚生病院 腎臓内科 ⑤ 焼津市立総合病院 ⑥ つばさ静岡 計6箇所 循環器科 ① 川根本町いやしの里 ② 公立森町病院 - 派遣日 毎週水曜日 月1回 毎週火曜日 毎週金曜日 常勤医師:週1~2回 非常勤医師:週3~4回 隔週金曜日 当直週3回、日直1回 延590日/年(見込み) ■その他の診療応援 ⑦ 共立湊病院 ⑧ 静岡赤十字病院 テレパソロジー(遠隔病理診断)* 脳神経外科の手術連携 *通信ネットワークを利用して体組織の画像や顕微鏡の映像を湊病院から当院に送 信し、当院の病理医が診断を行います。 -2- 平成21年3月26日発行 看護専門外来のご紹介 フットケア外来 糖尿病の患者さまに ご存知ですか? 当院では「助産師外 来」「在宅酸素療法外来」「在宅自己導尿 外来」「人工肛門・人工膀胱(ストマ)外 来」「フットケア外来」と5つの看護専門 外来を開設しています。 専用の機 器でケア を行いま す。 今回はフットケア外来をご紹介します。 フットケア外来は、糖尿病の患者さまに、 糖尿病による足病変を予防する指導や正し い足の手入れの方法を指導している外来で す。指導は医師の指示に基づき、専任の看 護師が予約制で行います。 時間は一人30分程度、料金の自己負担 は、健康保険3割負担の方で、一ヶ月約5 00円です。 ご希望の方は担当医師にご相談ください。 循環器病センターのココがすごい! 世界初 ロボットアーム型心血管造影装置を導入 循環器病センター2階の心・血管造影 治療センターをご紹介します。 ここでは経皮的冠動脈インターベンショ ン(PCI)等の高度なカテーテル治療を 行っていますが、そのためには効率よく検 査を行う環境と、精度の高い情報が得られ る機器が必要不可欠となります。 そこで本センターでは、心臓カテーテル 室に、心臓血管造影装置3台を備え、心筋 こうそく等の患者さまの検査と治療を迅速 に行う体制を実現しました。 心臓血管造影装置3台のうちの1台は、 世界に先駆けて8関節のロボットアーム 型血管造影装置を、心臓用として導入し ています。これは8関節のアームで患者 さまをあらゆる方向から造影できる最新 鋭装置です。 また、IVR室 2室では、脳血管・腹部 等の造影撮影や血管内治療を行います。 本センターでは、これらの機器を駆使 し、高度な血管治療を行っています。 ロボットアーム型血管造影装置 IVR-CT -3- 平成21年3月26日発行 ご意見箱から 患者さまの声におこたえします(第17回) 患者さまからのご意見箱を院内の9箇所(本館地下1階、エントランスホール、1・ 3・4・5・6階、北館1階)に設置しています。患者さまのご意見を受けて、実施し たことなどのいくつかをお知らせします。 ●「予約時間から何時間も待たされるが、 予約時間近くで診てもらうようにできない でしょうか。」とのご意見がありました。 待ち時間につきましては、患者さまには 大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。 主な理由としては、医師の数に比べ患者数 が多いこと、検査の結果が判明するまで時 間がかかること、その他緊急への対応など から、ご迷惑をおかけしているところです。 当院では、かかりつけ医である診療所と 役割分担をして、患者さまに質の高い医療 サービスを提供できるよう病診連携を推進 しております。患者さまが病院に集中しな いように、日常的な治療や安定した症状の 患者さまには、近くの診療所で診ていただ けるように、紹介をお勧めしておりますの で、ご理解ご協力をお願いします。 ●「面会者が多数で大きな声で話し、安静 できず迷惑している。」とのご意見が入院 患者さまよりありました。 当院では、午後1時から午後8時までが面 会時間となっており、この間多数の面会者 が訪れます。面会者には、掲示により注意 を促すとともに、気がつく毎に、看護師が 注意し、患者さまのご迷惑にならないよう に努めております。 今後におきましても、面会者及び患者さ まにもご協力いただき、療養しやすい環境 づくりに努めてまいります。 ●「病室内のテレビが21時に切れるが、 映画を見たいので延長できないか。」との ご意見がありました。 病院は療養の場ですので、夜間は静かに 眠ることのできる環境をつくるために、患 者さまにもご協力をお願いしております。 個室の場合はよろしいですが、多床室でテ レビがついていると、周囲の患者さまは眩 しく安眠できる環境ではありません。ご不 便をお掛けしますが、ご理解とご協力をお 願いします。 ●「本館北側の時間外出入口にある障害者 車輌の乗降指定位置には屋根が無いため、 雨天時には車椅子利用者は濡れてしまうの で改善してほしい。」とのご意見がありま した。 このことにつきましては、介護車輌及び 障害者車輌の乗降位置を屋根下で、出入口 までの移動距離が短い場所へ変更しました。 当院では、今後とも、できる限り患者さま が利用し易い環境整備に配慮してまいりま す。 -病院だよりに関するご意見等がありましたら下記までご連絡ください。- 発行:静岡県立総合病院 広報委員会 〒420-8527 静岡市葵区北安東4-27-1 電話番号 054-247-6111(代表) FAX番号 054-247-6140 ホームページ http://www.shizuoka-gh.jp/ -4-
© Copyright 2024 Paperzz