参考資料 2 治験情報IT化検討チームにおける 専門家等からの意見聴取時資料 z z 医療機関の立場から ¾ 齋藤 裕子 静岡がんセンター 副看護師長 ¾ 古川 裕之 金沢大学附属病院 臨床試験管理センター 171 准教授 治験依頼者の立場から ¾ 小原 教仁 ファイザー株式会社 デベロップメント・オペレーション統括部 クリニカル・スタディ・マネジメント部 ¾ 前北 峰成 アストラゼネカ株式会社 ビジネスオフィス z 研究開発本部 木内 貴弘 190 臨床統括部 部長 193 東京大学医学部附属病院大学病院医療情報ネットワーク 研究センター ¾ 木村 通男 浜松医科大学 教授・センター長 教授、附属病院 196 医療情報部長 附属情報処理センター長 199 電子カルテと EDC の連携を試行した立場から ¾ z 部長 医療情報標準化の立場から ¾ z 181 石川 洋一 国立成育医療センター 薬剤部 主任薬剤師 202 規制当局の立場から ¾ 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 信頼性保証部 209 (敬称略) 169 静岡がんセンター概要 2002年9月開院 治験情報のIT化に関する 現状と今後の展望 2003/3/31 第1回IRB開催 2003年5月~臨床試験開始 557床(615床の予定) -医療機関の立場から- マネージメントセンター、病院、研究所 開院当初より、電子カルテを全面的に導入 静岡がんセンター臨床試験支援室 したペーパーレス、フィルムレスの病院 がん領域の治験の受託件数が年々増加 (がん領域では国内第3位?) 齋藤裕子 1 2 臨床試験におけるEDCの動向 使用しているシステムの種類 静岡がんセンターの場合 年度 EDC利用 新規承認 内訳 2003 0(0%) 20 - 2004 1(5%) 21 国内 22 グローバル 1件(P2) 国内 2件(P1・P3 各1件) 29 グローバル 2件(P3) 国内 5件 ・BA 1件 ・P1/2 1件(市販後) ・P3 3件(すべて研究者主導) 33 P1~P3、国内・グローバル、治験・ 研究者主導など多種多様な試験に利用 2005 2006 3(14%) 7(24%) 2007 17(52%) 自社システム RAVE InForm EDMS ClinPraNet 1件(P1) すべて外資系企業(AZ社、 C社、N社、P社、 W社) その他 タクトシステムズ 電助 Wan station *上記には、製造販売後調査の件数は含まない 3 4 医療機関にとって大変なこと EDCはこんなに素晴らしいと いわれるけれど・・・ いわれるけれど Web環境の整備 各社各様のシステムへの対応(トレーニングの時間) ID、パスワード管理 CRF作成に当たってPCが必要 電子カルテの病院では、二度入力の手間 検査データも手入力が必要(伝票の貼付が不可能) 報告書の内容を時系列に確認することができない 入力ミスの可能性 保存に時間がかかる システムダウンなどシステムトラブルがある ロジカルチェックによるデータの質向上 データ収集のスピードアップによる開発促進 etc. 5 専用端末の場合、PCの使える場所に、カルテを運ばなければな らない 紙に書くほうが楽 外注検査の場合は入力が不要となっているものが少なくない 前のVisitのデータが参照しにくい 6 171 試験依頼者/データセンター にとってのメリット 長期的には経費削減? 医療機関にとってのメリット 症例報告書が読みやすい 医療機関にCRF回収に行かなくて良い SDV実施前にCRF記入内容の確認がで きるため SDVが効率的に実施可能 きるため、SDVが効率的に実施可能 データ入力が不要 Hpでの入力とSDVにより二度入力が不要 タイムリーにデータ収集 SAEや逸脱の早期発見 きれいな症例報告書の作成 保管スペースの削減 最近のVisit型CRFは厚い (例:10cm ×3冊/症例) adaptive designに有用 データの質向上 DB(データベース)とCRF(入力フォーム) との一体化により、必要以上のデータが 要求されなくなった例がある でも、紙CRFでもできたはず・・・ 7 8 「第7回CRCと臨床試験のあり方 を考える会議」参加者調査 EDCについて思うこと 試験依頼者はEDCについて、医療機関のスタッフが どのように感じるかを誤解している 試験依頼者内でも、EDCについて感じていることは 異なる 試験依頼者も苦労している EDC経験者 EDC未経験者 CRCがサポートしない研究者主導研究で医師がタイム リーにEDC入力することについては、無理だろうと思っ ている人がほとんど ¾ つまり、CRCは積極的にEDCに取り組もうという意識 を持っているが、使い易いものとは感じていない 試験依頼者の説明 グロ グローバル企業本社の責任者との話 バル企業本社の責任者との話 DMに関する研究会 「できれば使いたくない」と思っている人の方が多い 「EDCを使ってみたい」と思っている人の方が多い DM、モニターのバトルが!? SOPの整備、開始前の準備、医療機関の理解を得ることetc. 9 10 海外でのEDCに対する意識 あるUSのDM 医療機関から見た EDCの短所と改善策 使いにくくても、私の仕事だから良い あるUKの医師 CRC あるUKの医師、CRC I hate EDC ! 言うこときかない、遅い、入力できない期間 が長いから! 11 12 172 システムの種類 セキュリティ 自社開発、パッケージ利用など様々 各社各様のシステムへの対応が必要 現状では、同じシステムでも依頼者が異なれ 定期的にパスワードの変更が必要 デジパス、マトリクスパスワードを利用するものもあり ば試験毎にトレーニングを受けることが求め られており、時間がかかる(平均2-4時間) すべてのシステムがID、パスワード管理 大半がWEB(利用端末の事前特定が必要なものも)、 が が 一部専用の電話回線の利用 WEB入力なら自前のPCが利用可能であり、場所をとら なくて良い 専用回線の利用は入力場所が限定されるため避けたい 内資系企業のシステムは自己学習で可能 システムの標準化がなされ、トレーニン グがある程度簡略化されると良い 同じパスワードが二度と使えないものも少なくない 13 14 デジパス 入力・保存、表示 VISIT毎が基本で、AE・併用薬だけ全コースまとめて、 ないしコース毎のものが多い(pCRFと同様) 保存に時間がかかるものがある 保存する度に1つ前の画面に戻ってしまうものがある どこまで入力が進んでいるのかがページを開いてみない と か な も があ とわからないものがある 速やかな入力、HISとの連携のためには、原則として VISIT毎が良い( AE・併用薬はケースバイケース) 反応が遅い・保存に時間がかかるものは、イライラだけ ではなく、入力先延ばしの原因になる ロジカルチェックは最低限に CRFの入力状況が分かり易く表示されると良い 15 16 レポート メンテナンス pCRFと同様の出力が可能なものが多いが、未 入力ページの見出しも含めて3ヶ月間分入力し ただけで200頁に及ぶものもある。また、プリ ントアウトがまったくできないもの(専用端末 を利用した自社システムの場合など)もある 最低限、pCRFと同程度に見易い出力が可能で あると良い VISIT毎の入力でも時系列にデータを並び替え て見られると良い トラブル、メンテナンスが頻回なものがある。 また、突然メンテナンスの連絡が入り、使えな くなることがある メンテナンスは深夜帯のみにしてほしいが、グ ローバル試験の場合は仕方ない・・・ 頻回なトラブルはもっての他 事前にメンテナンスの時期の連絡があると良い 17 18 173 EDCをより良いものとするために CRCにできること 最初に確認すべきこと 即時入力を心がける 短所や長所、癖や裏ワザをよく理解する 使いにくい点を伝え続ける タイムアウトの仕方、時間 入力を続けていたのに、保存しようとした らタイムアウトに! コミュニケーションが鍵! 修正履歴の取り方 小まめに保存していたら、たくさんの修正 履歴リストに記入を求められた! 19 20 必要なだけ入力スペースを増やせる EDCの使用経験より 採血日が増えても項目名は参照可能 時系列にデータが見られる Sample 21 22 繰り返し入力が不要 必要なデータの自動計算(ex.好中球%→数値) Sample Sample 23 24 174 フリーコメント欄 見易いレポート(印刷可能) Sample Sample 25 26 進捗状況が確認できる CRF作成状況がわかりやすい Sample Sample 27 28 見やすく変更(変更前) 見やすく変更(変更後) Sample Sample 29 30 175 検査データのインポート 自動補填機能 Sample Sample 31 32 異常・AEグレードの機械判定 検査データのインポート Sample Sample 33 34 データの一時保存が可能 入力候補のコピー&ペーストが可能 Sample Sample 35 36 176 どこに違いを感じるか? EDCならではの機能 保存や画面展開速度 繰り返し入力の要否 一時保存の可否 時保存の可否 未入力箇所がすぐにわかるかどうか レポート出力の可否、見やすさ コメント入力欄の有無 臨床検査データのアップロード 施設の出力形式(CSV)にあわせた自動補填機能 自動計算機能:好中球数など 繰り返し入力の省略 有害事象・併用薬の自動補填機能 Visit毎・コース毎入力の場合 進捗状況確認機能 カスタマイズしてもらった点がほとんど! データとして取り扱われなくても、レポート ¾ には反映 DM担当者・システム担当者・ CRC等のコミュニ ケーションが鍵!(その後のシステムにも一部反映) 37 38 SCCにおける外来診察の流れ 患者さんの来院(病院に到着) 各科受付から治験管理室(CRC)に連絡 検査結果などの確認 CRCによる面談 医師の診察(CRC立ち会い) 電子カルテにおける 治験のための診療記録 問診・検査結果の確認、AE評価、VS測定、記録 テンプレート(入力フォーム) の作成と利用 問題点等があれば伝える CRCが行ったAE評価等、記録の確認を得る 医師の署名で記録を残す 次回の診察予約・パス貼り付け等の依頼をする 39 40 テンプレート入力画面 CRC名 医師名 診療記録 観察項目のリマインドと タイムリーな記録 入力が楽 例:Visit毎のテンプレート は検査日の項に自動的に 当日の日付が入るなど 標準化 ・有害事象フォーム ・併用薬フォーム ・効果判定フォーム etc. CRFに近いデザイン →SDVが楽 Sample Sample 41 177 42 記録の修正(変更履歴) 電子カルテのSDV モニターさん1個人1アカウントを発行 アクセス権限の付与条件 患者の同意(説明同意文書への記載) 契約(守秘契約を含む) 依頼者のモ 依頼者のモニターとして認知されていること(プロト タ として認知されていること(プ ト コールへの氏名の記載) 誓約書の提出 誰がいつ修正したか全て記録 修正前後の文書が比較可能 対象・範囲 試験への登録患者さんに限定 閲覧権限のみ EDC利用試験のSDVの際には、電子カルテ とインターネット端末との2台を用意 Sample 43 44 システム概要 臨床試験で必要なデータを、汎用的なツールを利用して記録・保存 し、なるべく人手を介さないで電子症例報告書(e-CRF)を作成し、 依頼者/データセンターへ報告する 1.汎用性 ・様々なベンダの電子カルテに診療記録として連携可能 ・紙カルテの病院でも運用可能 ・受け取り側が共通で利用できるフォーマットで情報を出力 2.セキュリティ ・記録の原資料としての担保が可能(履歴採取も含む) ・e-CRFに対する保証 3.使いやすさ ・情報の入力画面および症例報告書との紐付けが容易 電子カルテ-EDC 連携システム 45 46 EDC入力システム概要 管理番号(承認番号)もしくは課題名 (略称)から対象の試験を選択 システム概要 情報収集機能 症例報告確定 原疾患 既往歴 情報の抽出 スクリーニング情報 電子カルテに反映 臨床検査値、処方実績 電子カルテ 症例報告確定・出力機能 エディタの「EDC」メニューから起動 対象治験に登録されている入力フォーム の一覧から、入力するフォームを選択 治験システム ・入力デ タの確認 ・入力データの確認 ・CRFの確定 HL7 合併症 ・ ・ ・ 確定 キャンセル DBソフトによる 試験データの入力 データ入力機能 E-CRF出力 フォーム準備機能 ・入力フォームの作成 ・CRFフォームの作成 ・入力項目とCRF項目の紐付け フォーム下の「展開」ボタンを押下すると、 入力したデータをエディタに反映 CDISC 修正・複写・削除は通常のテンプレートと 同じ操作で実施可能 ファイルメーカーが起動し、入力フォーム が表示 47 178 48 CRFデータ収集画面 試験と被験者を選択 し「CRF作成」押下 収集期間とCRFを選択し 「開く」ボタン押下 Sample 収集されたデータから必要なデータを選択し、CRFへ反映させる。 49 50 電子カルテに記録 された情報がCRF に収集され表示 「異常値判定」、「因果関係の判定」、「コメント」等はこの画面で入力を行う。 また修正等もこの画面で行い、「CDISC出力」した後は、修正・削除はできない。 Sample 51 52 CDISC出力 電子カルテとEDCを連携した場合 のメリット 「CDISC出力」押下 でCRFの内容がXML ファイルに出力 医療機関 試験依頼者 同じ内容を二度入力しなくて良い 原資料(診療記録)とCRFとの整合性の確認がしや すく、SDVが短時間で実施可能 双方 CRFの情報を速やかに共有 研究者主導研究における利用可能性は大 Sample 53 54 179 EDCが目指すべきこと =臨床試験において目指すべきこと 検討課題 標準化への対応 Quality up Speed up Cost down CRF(入力フォーム)・DBの標準化 データの取り扱いの標準化 標準書式(HL-7、CDISC標準) 電子カルテへの展開速度 有害事象や併用薬のカルテへの記載法 コスト・時間・労力の無駄を省いて より良い薬剤・治療法をより早く患者さんへ Visit毎か通期か 修正への対応 55 56 おまけ:治験の効率化のために ~CRCが非効率的と感じること~ 使い易いEDCシステムとするには? EDCの問題よりも大変なのは・・・ 治験準備期間中に、治験依頼者、EDCシ ステムベンダー/CROのシステム担当者、 データマネジメント担当者、医療機関 デ タマネジメント担当者、医療機関 CRCとのミーティング 開始後も、医療機関からの要望を依頼者 を通してEDCシステムベンダーに上げて いく プロトコールに関すること 血圧を2回測定し、5mmHg以上の差があったら1時間後に再検 PK採血にあわせてVS測定のみならずECG検査(試験によっては3回×6 ポイント/日。Baselineを6回、その後day1,5,15,26に各7ポイント など)も実施(E14ガイドライン以上の要求!)し、そのデータを海外へ 送信 データマネジメントに関すること(一見同じフォームであっても・・・) グレードがかわる度に別事象として記載を求められる AEに用いた併用薬をAE消失後に使用していた場合には「予防投与」とし て別途記載を求められる 臨床検査データの異常値の取り扱いが企業毎に異なる SAE報告書に関すること 記録に関すること プロトコール規定の検査を実施するための入院であっても、AEと関係があ ればSAEとして報告 CRFの記載と同一の内容が原データとして記録されていることが求められ る(実際には診療記録からCRFとして報告する際に、何らかの医学的判断 が加わり、加工されることがあるのが普通。また、カルテは本来、事後的 に直すものではないのに・・・) これらは、新治療法の有効性・安全性評価のために本当に必要か? あまり意義がないのに、煩雑な対応を求められることがもっとも非効率なことでは? 58 57 180 seminor2008 現場では, どんなことが行われているか? 治験を担当する医療機関& 製薬会社のスタッフは, ITに何を期待し何を望むか? 古川 裕之 (ふるかわ Please watch some images. All of the images were recorded in Kanazawa Univ. Hospital. ひろゆき) 金沢大学附属病院 臨床試験管理センター investigator 紙カルテから紙CRFへの転記(CRC) Clinical Research Associate Clinical Research Coordinator 電子カルテから紙CRFへの転記(CRC) CRF記載データの確認(CRA⇒担当医) 男子カルテから電子CRFへの転記(CRC) 181 1 P社専用 EDC端末 業務効率化のために どのようなデータの 電子カルテ端末 本院EDC専用端末 電子的伝達が求められているか? CRCとCRAを対象とした調査を実施しました. 自分のパソコン 調査者:古川裕之 & 吉富克則 金沢大学附属病院 臨床試験管理センター 3台のPCを操るCRA 調査結果は,「臨床薬理」39巻3号(2008年5月31日)掲載予定 【調査結果 1】 under 1 year 12% over 5 years 28% どのデータの転記が不要になると, 1-2 years 18% 業務は軽減するか? 4-5 years 11% 調査対象:大学病院,国立病院機構所属病院,日本SMO協会 のCRC(Clinical Research Coordinator) 方法:質問用紙による調査 2-3 years 19% 3-4 years 12% 調査期間:2007年11月 調査者:古川裕之 & 吉富克則 Work Experienced Periods of Responders (370 CRCs) 金沢大学附属病院 臨床試験管理センター K. Yoshitomi and H. Furukawa, Jpn J Clin Pharmacol Ther 39(3) , 2008 , in printing, (人 ) (% ) 25.0 (% ) 200 併用薬,臨床検査,有害事象,既往歴・合併症の 転記で60%以上の業務量 20.0 なんと言っても臨床検査,そして,併用薬 それなら,おまかせください !! 180 50.0 160 40.0 140 15.0 120 患者基本情報 30.0 100 10.0 80 20.0 60 5.0 40 10.0 20 0.0 0.0 0 併用薬 有害事象 既往歴・合併症 臨床検査 患者基本情報 治験薬投与情報 バイタル 併用療法 画像検査 その他 臨床検査 転記に要する業務量の割合(対象:CRC 370人) 併用薬 バイタル 既往歴・合併症 患者基本情報 画像検査 治験薬投与情報 併用療法 有害事象 転記が不要になることを望む項目(対象:CRC 370人) 吉富克則 & 古川裕之, 2007年11月実施 吉富克則 & 古川裕之, 2007年11月実施 182 2 データ転送や照合不要となることが根本的に持つ問題 24 •転記中に気づいていたミス、異常等に気づきにくくなる。 •チェックが少なくなることでCRFの修正が増えるのでは。 •チェック手順をより厳格化する必要がある。 •転送できるデータと出来ないデータがあると、記入もれが見つけに くくなるのでは。 •オーダリングに載らない薬剤の入力もれが多くなるのでは。 カルテ入力の負担 が増大する可能性 6 •電子カルテへより詳細なデータの入力が求められる。 •入力制限(専門用語の統一など)によってカルテ入力より負担が増え るのでは。 •カルテ入力の負担が増加し、結果として医師の負担が増えるので は。 症例の情報に触れ る機会が減少する こと 5 •転記しながら症例を確認する機会が減るため症例が把握しづらく なる。 •CRCの症例に対する理解度の低下が懸念される。 その他 各1 •最終的なCRF作成作業に対するCRC業務の意識低下。 •同意説明で話すべき事項になるが、患者に納得してもらえるか疑 問。 •カルテが治験のための情報として入力されるため、経時的な臨床 経過がわかりづらくなるのでは。 内容の抜粋 件数 内容の抜粋 件数 転送によりヒューマ ンチェックが甘くな る可能性 現状では対応が難しいと考えられる問題 (その1) 電子カルテ上の病 名と実際の疾患と の違いに関する指 摘 •保険病名の削除作業が必要。 •保険病名の削除もれ等の問題が生じる可能性がある。 •疑いのみで診断がついていないものがある。 27 •病名がついた日と発症、診断日は異なる。 •合併症や既往歴の解釈が患者・CRC・医師・モニター でそれぞれが違う。 オーダと実際の違 いに関する指摘 24 カルテの入力ミス、 入力規則違反に関 する指摘 15 •電子カルテへの入力ミスが直接反映される。 原資料間の不整合 に関する指摘 7 •処方や検査オーダ等と実際の服用・施行は異なること が多い(ノンコンプライアンスや倍量処方、検査や治療 の未施行など)。 •実際に投与・施行されたか確認が必要。 •原資料内の不整合をどう確認するのか。 •カルテの情報は二転三転することがあり、どの情報が 正しいかという判断を行ってから出ないと不整合が生 じる可能性がある。 現状では対応が難しいと考えられる問題 (その2) 件数 電子カルテ外の情 報に関する指摘 その他 内容の抜粋 慣れることで解決すること •電子カルテ以外の情報は転送できるのか。 3 •他院の情報も必要。 •電子カルテ導入前の情報は抜き出させない。 各1 •電子カルテを導入していない施設での試験はどうなる のか。 慣れても解決しないこと これを区別することが 大切なんです CRCの重要な心配 (その1) もし,試験データの一部が電子カルテから 件数 自動転送可能になり,その結果, セキュリティ・プライ バシー 原資料との照合が不要になったとしたら... そのときの,アナタの 心配 適切なデータが転 送されているか? は? システム的な問題 183 内容の抜粋 •情報漏洩、個人情報の保護、ウイルス対策、ハッキン グの防止、アクセス管理。 91 •電子カルテのセキュリティーは確保されるのか。 •治験患者に限らず、全患者のデータの危険性が上が るのではないか。 •必要以上の情報が転送される可能性は無いのか。 •CRFが求めている条件のデータ(同一日に複数のデー 36 タ等)を正確に抜き出せるのか。 •適切なデータが転送されているか確認が必要。 •不適切なデータへの対応で業務が煩雑になるのでは。 •システムのエラー、バグ、機器トラブル、システム停止 時の対応、サーバのダウン、メンテナンスなどによる データ送信業務の停止、データのバックアップ等の保 31 存体制、互換性。 •アクセスが集中したときに時間がかかったりしないか。 •何らかの理由で送信できなかったときは手書きでの対 応が可能か。 3 CRCの重要な心配 (その1) CRAの重要な心配 (その1) 内容の抜粋 件数 患者の取り違え 追記、修正 •追記や修正をどのように行うのか。 20 •追記、修正に手間がかかるのでは。 •履歴はどのように残るのか。 システムの信頼性 とその保障 11 システム導入時に かかる負担 •使用者の教育が十分出来るのか疑問。 6 •誤操作によるトラブル(転送ミスや情報流出)が生じる 可能性。 操作法 転送先間違い 症例報告書の様 式や求めるデータ の多様性 •転送ミスの可能性はないのか。 •転送ミスの確認作業が必要。 •転送システムの設定・調整、インフラ整備等に時間と コストがかかる。 8 •使用者の教育が必要。 •システムの導入費用は施設・依頼者どちらの負担と なるのか。 情報の入力・転送 のタイミング CRAの重要な心配 (その1) 5 •誤送信が懸念される 4 •試験によって必要なデータやCRFの形態が違うが、対 応できるのか •いつのデータを取るのか。 •必要な情報がタイムリーに入力されるのか。 •一部のデータは入力すべきタイミングがあるため(治験 4 薬投与後など)、各項目に転送すべき期間を設定する 必要がある。 •身長等の情報は最新の情報で無い可能性がある。 【調査結果 2】 内容の抜粋 件数 •外部CRCの場合、院内の電子カルテにどの程度携わ れるか問題。 •治験データ以外の情報が流出した場合の保障はどう するのか。 各1 •転送可能なパソコンが限られている場合、業務に支障 が出る。 •電子入力をCRCに依頼する医師が出てくるのでは。 •新たな情報管理体制が必要。 その他 内容の抜粋 件数 •確かに当該被験者のデータであるか確認が必要。 •電子カルテに入力された時点で検体の取り違え等が 21 生じていた場合、もしデータが転送されてしまうと後 の対応が大変になるのでは。 どのデータの照合が不要になると, 業務は軽減するか? SDVの効率化 調査対象:製薬協加盟企業71社+日本CRO協会加盟37社 のCRA(Clinical Research Associate) 方法:質問用紙による調査 調査期間:2007年9月-10月 ワタシのほんとの気持ち・・・よ 調査者:古川裕之 & 吉富克則 金沢大学附属病院 臨床試験管理センター over 5 years 46% under 1 year 1% % 人 1. 2. 3. 4. 180 1-2 years 11% 160 140 2-3 years 12% 併用薬(80%) 既往歴・合併症(68%) 有害事象(47%) 臨床検査(42%) 80 70 60 120 50 100 40 80 30 60 3-4 years 14% 4-5 years 16% 40 20 20 10 0 0 併用薬 既往歴・合併症 有害事象 臨床検査 患者基本情報 バイタル 治験薬投与情報 併用療法 画像検査 その他 照合不要により業務量削減が期待できる項目として 上位3位に挙げられた頻度(対象:CRA 219人) Work Experienced Periods of Responders (219 CRAs) K. Yoshitomi and H. Furukawa, Jpn j Clin Pharmacol Ther 39(3) , 2008 , in printing, 吉富克則 & 古川裕之, 2007年9月-10月実施 184 4 25 % 1. 2. 3. 4. 20 人 既往歴・合併症(22%) 有害事象(20%) 併用薬(18%) 臨床検査(15%) % 120 1. 既往歴・合併症(37%) 2. 臨床検査(30%) 3. 併用薬(30%) 100 1-4の合計で75%軽減 40 35 30 80 15 25 60 20 10 15 40 10 5 20 5 0 0 0 既往 歴 ・合 併症 既往歴・合併症 有害事象 併用薬 臨床検査 併用療法 治験薬投与情報 患者基本情報 画像検査 バイタル mean±S.E. 臨 床検 査 併 用薬 バイ タル 有害 事象 患 者基 本 情報 画 像検 査 併 用療 法 治験 薬 投与 情報 そ の他 業務量とは関係なく、照合不要を望むデータ項目 データ照合不要により期待できる削減業務量 (対象:CRA 219人) (対象:CRA 219人) 吉富克則 & 古川裕之, 2007年9月-10月実施 吉富克則 & 古川裕之, 2007年9月-10月実施 CRAの重要な心配(その1) もし,試験データの一部が電子カルテから 指摘項目 自動転送可能になり,その結果, 心配 システムの信頼性と その保証 追記・修正 38 セキュリティやプライ バシー •情報漏洩対策 •個人情報保護 33 •ウイルス対策 •ハッキングの防止 •アクセス管理 データ転送の正確性 30 は? CRAのまあまあ重要な心配(その2) 指摘項目 システム システム導入時にか かる負担 件 数 内容の抜粋 •システムは信頼できるものか •バリデーションはどのように行うのか(プロトコルご 55 と?施設ごと?) •運用のモニタリングが必要、転送ミスの確認が必要 原資料との照合が不要になったとしたら... そのときの,アナタの 件 数 •追記や修正をどのように行うのか •明確なルールが必要 •方法によっては追記や修正にこれまでより手間がか かるのではないか •必要以上のデータの転送や必要なデータのもれが生 じる可能性 •CRFが求めている条件で正確に抜き出せるのか •適切なデータが転送されているか確認が必要 CRAの心配(その3) 指摘項目 内容の抜粋 •システムのエラーやバグ •互換性 •システム停止時の対応 •回線遮断による不通 •電子カルテの不具合への対応 •転送システムが病院情報システムに影響をおよぼす 26 危険 •データバックアップ等の保存体制 •システムに問題があった場合に他の症例の信頼性ま で低下する •電子カルテシステムの変更やバージョンアップ時の対 応 •文字化け •転送システムの設定や調整に時間とコストがかかる 12 のでは、使用者の教育が必要 導入の負担が多ければ小規模な治験には不向き 185 件 数 内容の抜粋 患者の取り違えの危 険性 •コードの誤入力等により違う患者のデータが提供さ れても気づかないのではないか 9 •患者本人のデータであることの担保をどのように取 るのか 症例報告書の様式や 求めるデータの多様 性 •症例報告書の様式や求めるデータの違いにシステ 7 ムや施設が対応できるのか •製薬メーカーの方が合わせる必要があるのか 情報の入力・転送の タイミング 4 •情報はタイムリーに入力されるのか •身長・体重などは最新の情報でないことがある •必要な情報が必要なタイミングで入力・転送される ことが必要 SDV関連の記録 3 •確認記録を残せない •原資料との矛盾の記録をどのように作るのか(現状 ではモニターが案を作成して医師の確認を取ってい ることが多い) 5 CRAのちょっとした心配(その4) 件 数 指摘項目 「紙の症例報告書」から「電子的症例報告書」へ 内容の抜粋 情報の管理体制に 関する指摘 データが適切に扱われるような体制を作る必要があ 3 る 多施設で治験を行う場合の管理が難しくなるのでは プロトコール規定外 の診療に関する指 摘 2 臨時来院や規定外の検査などの取り扱いはどうする のか 法律や行政に関す る指摘 2 照合の要・不要はGCPに関わる問題である 行政のスタンスが重要 その他 各1 Electronic Case Report Form (e-CRF) 医療機関側に責任者を設ける必要がある システムや体制の信頼性を施設選定時に依頼者が調 査・確認する必要がある 治験の契約や手続きが複雑化するのでは 電子症例報告書 Electronic Data Capture System 吉富克則 & 古川裕之, 2007年9月-10月実施 FDA’s Definition of EDC EDC is stressful for us. ( Electronic Data Capture ) The use of an electronic devise/software that enables a physician or physician’s assistant to enter patient data directly into an electronic CRF, its content being maintained in an electronic database.... The source data may be electronic. What is the reason ? 1. Operation of each system is different. 2. Not friendly for user 3. Language used (English) J. Smith, FDA (1996) 1st joint CDER/CBER/DIA Workshop www.fda.gov/cder/elsub.htm 35 50 Medical institution 45 SMO 30 Medical institution SMO 75/25 25/75 40 25 35 30 20 25 15 20 15 10 10 5 5 0 1 2 3 4 0 no response 100/0 Number of different EDC system Number of EDC systems Operated 50/50 0/100 no response Electronic MR/Paper MR at SDV Subjects:CRC with EDC experience (medical institution : 50, SMO : 34) Method: Survey sheet Period: Sept-Oct, 2007 Subjects:CRC with EDC experience (medical institution : 50, SMO : 34) Method: Survey sheet Period: Sept-Oct, 2007 186 6 GLOBAL TRIAL ワタシ,英語圏で生活したことないん ですぅ. いんぐりっしゅ ? 一応,中学校と高校で,6年間,勉強は したのですが・・・・ もちろん,頑張る気持はあります・・・ Protocol and CRF are written in English Language. 問題解決に向けて Pick up and use, EDC ガイドブックの出版 Please !! (Apr.,2008) Transient + Problems CRF 作成支援 and SDV支援システムの開 発 (May.,2008) Continuous April 30, 2008 released 3000+TAX yen Problems EDC guidebook for CRCs and CRAs Protocol と CRFの標準化 written in Japanese 『CRCとCRAのためのEDCガイドブック』目次 ■chapter 4 Q&A about EDC system implementation ■chapter 1 Dream and reality of EDC ⑮ 医療機関の立場から 金沢大学附属病院・古川裕之 ② 試験依頼者/モニターの立場から アステラス製薬(株)データサイエンス部・小林正人 ⑯ 製薬企業の立場か グラクソ・スミスクライン(株)・小林章弘 ③ CRO/DMの立場から イーピーエス(株)臨床情報処理部門・山本祐三 ■chapter 5 Standardization of Clinical Data electronic transmission ① 試験データの電子的伝達に関する基礎知識 金沢大学病院・古川裕之 ■chapter 2 Introduction of EDC system available ⑰ 電子カルテからデータは出るか? ④ E-DMS On line イートライアル(株)営業推進部・河野 覚 ⑱ クリニカルデータマネジメントにおける標準化 ⑤ ARCS+ (株)ACRONET・樋口澄則 様 ⑲ 治験データ電子化のポイント ⑥ InForm フェーズフォワードジャパン(株)・永谷憲司 様 ⑦ Medidata Rave メディデータ・ソリューションズ・ジャパン(株)・山本 武 ⑧ eClinical ⑨ Cap Tool 浜松医科大学医療情報部・木村通男 東京大学大学院医学系研究科・大津 洋 東京大学大学院医学系研究科臨床疫学システム講座・小出大介 ⑳ 電子カルテ情報のEDCシステムへのデータ伝達(CDISCの紹介) CDISC日本リーダー・竹之内喜代輝 (株)NTTデータ・金子直美 ■chapter 6 Trials sponsored by Government メビックス(株)・大川康宏/前崎史朗 21. 平成17年度日本医師会治験推進研究「治験のIT化の現状と仮題」の成果 ■chapter 3 Experiences of EDC system ⑩ 企業CRAの立場から ファイザー製薬(株)・清水文乃 ⑪ 企業DMの立場から 第一三共(株)・水本マリ子 ⑫ 医療機関CRCの立場から 静岡県立がんセンター・齊藤裕子 ⑬ 医療機関CRCの立場から 熊本大学医学部付属病院・石橋寿子 ⑭ 医療施設における治験システムの実例紹介 国立成育医療センター・石川洋一 東京大学大学院医学研究科・木内貴弘 22. SS-MIX(厚生労働省電子的診療データ交換普及推進事業) (株)エスビーエス情報システム・清水俊郎 Approx.220 pages 187 7 試験データの電子的伝達のイメージ Plan A Transmission of Data via Gateway Gateway EDC System A CDISC CDISC, HL7 CDISC CDISC, HL7 EDCによる CRF作成 CDISC EDC System B Basic DATABASE HL7 Electronic Medical Record CDISC, HL7 CDISC EDC System C Transmission to each EDC system Basic database: Clinical Data available for e-CRF writing (Medication history, Laboratory test results, Personal medical history,Vital sign,Patient profile…) One protocol – one EDC system But…. One laptop Same in actuality Web-based EDC system different EDC system e-CRF writing &SDV support system EDC system is now developing… eClinical prescription≠medication Insurance disease ≠ diagnostic disease Insufficiency database (coding…) Copy & Paste X Mac PC HL7 InForm transmission Medidata Rave EMR system Clinical data Available For CRF writing editing Case Report Form (CRF) Copy & Paste Postscript, Modification Cap tool 188 8 処方データ(MS-Excel形式) - ヒスロ ン H錠 200mg 4錠 1日2回 朝・夕食後 2日分 2 アリミデックス錠 1mg 1錠 1日1回 朝食後 2日分 MSコン チン 錠 10mg 2 アロ ーゼン 1日1回 就寝前 7日分 3 ヒスロ ン H錠 200mg 4錠 1日2回 朝・夕食後 7日分 4 アリミデックス錠 1mg 1錠 1日1回 朝食後 7日分 5 ナイ キサン 錠 100mg 3錠 2錠 7日分 0.5g 4月2日 T - Bil GO T (AST) 4月2日 1 7日分 2007年03月09日 外来処方(外科) ラ キソベロ ン液 0.75% 便秘時・頓用 65 1.2 18 1回分 レリフェ ン 錠 400mg 1日1回 朝食後 8日分 ガスターD錠20mg 2錠 1日2回 朝・夕食後 8日分 3 ワン アルファ 錠 0.5ug 1錠 1日1回 朝食後 8日分 - 1 2007年03月11日 外来処方(外科) MSコン チン 錠 10mg 1日2回 12時間毎 内服 2 2錠 アロ ーゼン 7日分 0.8 68 3 月 2 6日 3 月 1 9日 22 0.5 23 3 月 1 7日 3月7日 4.9 4.6 7 0.81 0.92 0.89 2.2 1.1 0.8 14 2.2 0.4 10 3月5日 3.3 3月3日 2 月 2 8日 5.8 7.6 1.07 0.95 3 0.3 0.4 27 26 2 月 2 4日 6.8 0.89 3.7 0.3 0.4 18 3.2 0.4 39 30 0.5 49 23 246 55 15 18 24 12 19 25 29 40 38 61 114 548 203 180 167 99 104 228 205 171 235 195 222 436 468 383 226 215 246 151 260 268 197 341 309 398 35 136 A LP γ ー G TP 195 75 65 37 23 34 43 32 60 59 87 U r e a-N 37 10 15 13 12 12 12 18 15 14 16 15 13 11 Cre 0.8 0.4 0.7 0.7 0.6 0.6 0.4 0.6 0.7 0.8 0.6 0.8 0.7 0.6 3.3 3.3 3.1 2.4 1.8 135 127 128 134 134 135 131 131 129 Na K 1.3 101 2.9 98 87 2.1 2.6 2.4 125 131 131 88 95 4.4 125 97 3.6 95 97 4.1 92 4.6 8.6 6 5.8 19.2 0.6 0.9 1.2 3 5.2 0.4 0.4 5.1 0.9 4.4 2.4 5.4 3.5 2.7 1.9 R BC 2.27 2.28 2.34 2.82 2.85 1.59 2.62 2.51 2.27 2.04 3.04 2.41 2.04 2.2 HGB 6.7 6.8 7.5 8.8 8.9 5.3 7.8 7.5 7.3 6.6 9.1 7.6 6.5 6.9 3.9 3.9 94 8.8 7 0.3 8.4 4.3 95 7.7 20.3 0.1 2.9 4.4 99 8.8 18.9 8 4.5 95 4.2 3.5 5.8 7.1 4.2 96 3.6 16 0.03 Ca 4 123 CRP W BC 3.7 8 3.6 2.7 HCT 19.8 20.4 21.7 26.2 26.1 15.7 23.2 22.7 22.4 19 27.5 22.5 18.7 20 MC V 87.2 89.8 92.5 92.9 91.3 98.7 88.5 90.5 98.6 93.3 90.5 93.2 91.6 90.7 MC H 2錠 7日分 0.5g 1日1回 就寝前 3 月 2 6日 3 0.7 452 127 127 In-P 1 2 3 月 2 8日 6.7 0.81 2 2.6 GP T (ALT) LDH Cl 10mL 2007年03月10日 外来処方(整形外科) 3 月 3 1日 5 0.67 A LB UA 1日3回 毎食後 - - MC H C RDW P LT 29.7 34.1 6 30 33.4 322 32.1 34.6 45 31.4 33.8 27 31.3 34.2 18.9 18 33.5 33.9 30 29.7 33.6 25.8 254 30.1 33.3 25.5 191 32.2 32.7 32.6 35 22.4 15.5 111 42 29.7 31.5 33.8 15.9 365 31.7 34.6 15.9 40 31.5 64 61 16 140 7 3 2 目視分類 目視分類 目視分類 目視分類 目視分類 目視分類 0 0 0 0 0 0 1 - 1 P r omyelocyte 0 0 0 0 0 0 0 0 0 My e locyte 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Me t amyelocyte 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 新レシカ ルボン 坐剤 5個 S t ab. 0 0 0 0 0 1 0 0 3 0 医師の指示通り・外用 0 2007年03月16日 外来処方(外科) 2007年03月17日 外来処方(泌尿器科) エースコール錠 2mg 酸化マグネシウム アロ ーゼン 9 10 11 75 32 73 53 16 50 14 32 0 Mo n ocyte 0 E o sino 0 a b n ormal 0 E r ythroblast 0 Ba s o 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 16 0 11 1 0 0 0 0 0 0 1 7 0 17 2 10 0 0 0 0 0 0 0 0 15 0 0 0 0 0 大小不同 (+) 大小不同 (+) 大小不同 (+) 大小不同 (+) 大小不同 (+) 多染性 (+) 低色素性 (+) 低色素性 (+) 多染性 (+) 低色素性 (+) 低色素性 (+) 低色素性 (+) 黄色 多染性 (2+) 淡黄色 0 0 2 大球性 (+) 大小不同 (+) 像 コメン ト3 2 0 1 50 カ ウン ト 大小不同 (+) 色調 0 0 10 カ ウン ト 大小不同 (+) 14日分 0 0 10 カ ウン ト 大小不同 (+) 1.5g 0 0 10 カ ウン ト 大小不同 (+) 多染性 (+) 淡黄色 0 Poikilocyte(+) 淡黄色 0.5g 混濁 (1+) (2+) (1+) (-) 14日分 比重 1.02 1.02 1.013 1.016 6 7 (1+) (-) (+-) (+-) 20mg力価 糖 (-) (3+) (+-) 14回分 ケト ン 体 (-) (-) (-) ニトロ ダームTTS 25mg 14枚 14日分 医師の指示通り・外用 0 ボルタレン 坐剤 25mg 14個 医師の指示通り・外用 0 セルタッチ 42枚 0 (-) (-) (-) (+-) (1+) (-) ウ ロ ビ リノーゲン (+-) (+-) (+-) (+-) ビ リ ルビン (1+) (-) (-) (-) (-) (1+) (-) 1個/6-10HPF 白血球 亜硝酸塩 (-) (+) (+) (-) 赤血球 1個/6-10HPF 1個/1-5HPF データの copy & paste が可能 0.5 0.2 0 36 31 30 66 LA P 血 清 - Amy 66 107 16 65 7日分 T - C HO 96 66 73 2錠 ナイ キサン 錠 100mg 3錠 1日3回 毎食後 1日分 1日分 0.5g 1日2回 朝・夕食後 6 2日分 4 1日2回 12時間毎 内服 潜血 6 4錠 ヒスロ ン H錠 200mg 1日1回 就寝前 PH 蛋白 尿 細 管 上皮細胞 2007年03月18日 外来処方(外科) MSコン チン 錠 10mg アロ ーゼン 1 69 17 像 コメン ト2 1 1 51 31 像 コメン ト1 3 - 32 66 4cp 2 - 0 100 14日分 0.06g 塩酸モルヒネ 医師の指示通り・外用 - A t -Lymphocyte 0 100 痛い時・頓用 アスピ リン 1日1回 朝食後 8 1錠 3錠 医師の指示通り・内服 1日1回 就寝前 7 1錠 14日分 カ ディアン カプセル 60mg 0 0 0 100 MS-Excel形式なので, データの並び替えや抽出が可能 14日分 シグマート錠 5mg S e gment. L y m phocyte 14日分 カ ルデナリン 錠 1mg 1日3回 毎食後 6 0 3錠 1日1回 夕 5 7.1 15.2 5日分 1日3回 毎食後 4 16.4 1日3回 毎食後 1日1回 朝食後 3 17.6 ナイ キサン 錠 100mg 1日1回 朝食後 2 15.2 7 34.7 71 目視分類 0 18.3 6.9 15.9 173 目視分類 0 18.7 7.8 37 7.3 17.9 17 目視分類 0 15.6 7.6 32.8 7.7 17.7 2 目視分類 16.5 7.6 25.6 6.5 3 血液像 Bl a st 83 6.7 20.5 17.4 1 1錠 4日分 16.8 6.6 17.5 5日分 1日1回 朝食後 P DW 7.5 16.7 4錠 1日2回 朝・夕食後 アリミデックス錠 1mg 好酸球数 15.2 26.1 ヒスロ ン H錠 200mg 4 - MP V 14.6 3 5 D - Bil 0.7 ZT T CHE 7 50 136 CEA 3 C A 15-3 18 N C C -ST-439 2007年03月26日 外来処方(泌尿器科) アン ペック 坐剤10mg 5個 医師の指示通り・外用 0 2.5 1CT P 像 コメン ト4 9.1 Poikilocyte(+) Poikilocyte(+) 低色素性 (+) 像 コメン ト5 2007年03月30日 外来処方(外科) ポラ ラミン復効錠6mg 2錠 1日2回 朝・夕食後 3日分 Poikilocyte(+) tear drop cell エ ン ドトキシン 1.6 β - D -グルカン 14.9 実現可能か? Near future Electronic Medical Record System ① PROTOCOL(研究計画書)の電子化 ↓ クリニカルパスと似ている PROTOCOL A Individual EMR 2007 4月6日 TP A /G比 2007年03月06日 外来処方(外科) 1 1日2回 12時間毎 内服 電子カルテの患者データ 検査データ(MS-Excel形式) 2007年03月03日 外来処方(外科) 1 - PROTOCOL B PROTOCOL C ② PROTOCOL (研究計画書)の標準化 ↓ 仮説検証に必要なデータ項目・記述の標準化 PROTOCOL N module (terminology, coding…) 前提条件は,プロトコルとCRFの標準化 We expect to CDISC PR (Protocol Representation) Project and CDASH (Clinical Data Acquisition Standards Harmonization) Project. PR ver.1 : 2008 or 2009 release CDASH ver.1 : 2008 or 2009 release 東急★世田谷線, 2008年5月 ご質問・ご意見をお待ちします.[email protected] 189 9 Agenda ファイザーのEDCシステム ファイザーにおける EDCの現状と課題 EDCの実施上の課題 EDCの今後 ファイザー株式会社 小原 教仁 1 2 ファイザーのEDCシステム(1) Electronic Data Capture (EDC) :臨床試験データを電子の形式で直接収集 ファイザーのEDC システム:Oracle Clinical Remote Data Capture (OC-RDC) ファイザーのEDCシステム ァイザ の シ テ User in site Internet SSL 暗号化 CRAはPCを施設に持ち込んでSDVを実施する 施設に敷設されているインターネット回線を利用する しかし,Tokenを使い,Pfizer networkへアクセスする Study Site CRA Pfizer Network DM OC (RDC) Pfizer In US CRA 3 4 ファイザーのEDCシステム(2) EDCの社内サポート体制 ファイザーの被験者情報管理システムであるOracle IT部門 Clinicalと統合されたシステム 入力された全てのデータはファイザー社内のデ-タ ベースに格納 Execution Study team – PCの中にデータは保存されない 原資料として直接データを入力するシステムではない – 施設には全ての被験者の原資料が必要 オフラインでは利用不可能 – インターネットに接続されている必要がある Study Management DM SME: Subject Matter Expert EDCSC: Electronic Data Capture Support Center 5 190 Operational p Support SMEs Technical Support EDCSC Fundamental Support Lines 6 ファイザーにおけるEDC導入の経緯 1999 2003 EDC Start (Global) 2005 2004 1 1 2 2 ファイザーのEDC実績 2008 - 2007 2006 16 30 J-GCP vs. EDC Infrastructure Research EDC使用試験数 : EDC使用施設数 : 405 施設 総症例数 :3,310 3 310 症例 OCRDC PDF EDC Promotion OCRDC Classic I*Net-J 使用システム I*Net Solution Assessment :OC-RDC Classic, OC-RDC PDF Task Force Running 30 試験 Takeoff Ascent SME (社内資料:2008年5月現在) Cruise 7 8 EDC実施上の課題 (1) トレーニング、アカウント管理 – 現状 • E-Learning(英語)での実施は困難なため、handsonで実施 • 初期パスワードの未変更、他者のアカウントでログイ 初期パスワ ドの未変更 他者のアカウントでログイ ンされた事例が報告 • トレーニング受講記録の保管不備 – 課題 • 英語環境への慣れ • アカウント管理・トレーニング記録に対する意識改革 EDCの実施上の課題 の実施 の課題 9 10 EDC実施上の課題 (2) EDC実施上の課題 (3) 医療機関でのインターネット回線の利用 – 現状 • 多くの施設で専用回線を新規に敷設 • Sponsor PCの医療機関における接続制限(院内 LAN 無線LAN 電話回線) LAN、無線LAN、電話回線) – 課題 • 医療機関のインターネット回線使用 • SDV実施場所のインターネット接続環境の改善 データの入力状況 – 現状 • 原則、来院から3日以内の入力をお願いしている が・・・ • SDV前に全てのDiscrepancyが対応済みのはず だが・・・ – 課題 • 原則ルールが徹底されておらず、EDCの効率性 のメリットが生かされていない 11 12 191 EDC実施上の課題 (4) その他、これまでに経験した課題 – 新規に敷設した回線(ADSL)の接続が不安定 • ある試験の場合; 38施設中16施設について問題あり • 光回線の場合は問題なし – Global Supportの対応が悪い • アカウント申請方法、申請後の確認や必要なアカウント がついていない時の対応方法を再検討 – CRF運用の標準化 • 入力(Complete)→CRAレビュー/データチェック (Discrepancy)→修正→SDV(verify)→SDV後の修 正・追記→re-verify→データ固定→CRFの写し(CD-R) 作成の流れの標準化 EDCの今後への期待 の今後 の期待 13 14 ファイザーEDCシステムの現状と今後 将来的には・・・ Webベースから完全Web化へ OC-RDC PDF カルテ・治験ワークシートに入力された情報が、そのまま Databaseに格納され、Reportingまでを可能とするシステム へ OC-RDC Web Pfizer貸出PC 貸出 施設PC EDC専用PC貸出 完全Web化 Webベース <PCタイプ別RDC対応表> OC-RDC PDF OC-RDC Web EDC専用PC 必要 不要 Pfizer提供PC - 原則不要 施設PC - ○ Study Site 15 Pfizer 16 192 Contents • WBDCの使用実績(AZKK Japan) WBDC(Web-based Data Capture) システムの現状と問題点 • 今後の展望 • 医療機関に期待すること Takanori Maekita Business Office Clinical Division Research & Development AstraZeneca K.K. (AZKK Japan) Slide 2 WBDCの使用実績(AZKK,Japan) • 2000年:Phase I studyにてCOOL*使用開始 • 2005年:Phase II, III studyにてCOOL使用開始 • 2006年: Rave使用開始(ASP) 今後の展望 EDCの普及 • ¾ EFPIA調査結果(前述) ¾ EDC自主ガイダンス(製薬協) English • ¾ EFPIA調査結果(前述) ¾ Asian collaboration ¾ Rave使用はPhaseII以降のみ ¾ COOL使用はPhaseIも可 • 2007年: Rave使用開始(KT) • 2008年: Off-shoring開始 ¾ Knowledge Transfer(KT)開始 *: AstraZeneca社が自社開発したEDC • Phase I以外、全てRave • Data ManagementのCentralized/Off-shoring Slide 4 Slide 3 EDC実施状況の変遷 (EFPIA EDC分科会) 実際は・・・ 2008/4 2006/2 • 入力がタイムリーに行えていない 15以上 ¾ 担当医の評価がすぐに原資料に記載されない ¾ モニターのサポートがないと入力できない 英語への抵抗 CRC業務過多? 未経験 9% 27% 46% 36% • レビューがタイムリーに行えていない 55% 27% 1-14試験 ¾ 一部、未入力箇所があるとフィードバックを躊躇している ¾ ロジカルチェックの設定がWBDCのメリットを引き出せていない 詳細 EDC 実施状況 (海外主導の 治験も含) • 紙によるSDV ¾ SDV用の回線がなくeCRFの出力を用いている SDV後にデータ修正 ¾ 電子カルテの出力を用いている 20 06/ 2 45 % A B C D E F G H 1 5 以上 3 2 1 0 0 1 0 0 I 0 0 2008 稼動 J 2008 稼動 K 1 5 以上 1 5以上 15 以 上 15 以 上 1 5以上 5 4 1 2008 稼動 システム 自社 InForm RAVE OC RAVE RAVE OC OC InForm InForm OC 使用言語 E E E E J J J E J E E 20 08/ 4 73 % • システムダウン OC: Oracle Clinical Remote Data Capture Slide 5 193 Slide 6 WBDCのメリット (1) • SDV前にデータのチェックができる! ¾ コンピュータによるチェックがOnlineで可能 ¾ Data Monitorによる事前チェック WBDCの特徴 結 果 SDVのメインの業務は eCRFと原資料の SDVのメインの業務は、eCRFと原資料の 整合確認 TIME SDV時間の減少 QUALITY CRC/DrのSDVに対する拘束時間が減少 Slide 8 WBDCのメリット (3) WBDCのメリット (2) • On lineによるQuery回答が可能! ¾ データ入力後すぐにQueryが発行される ¾ SDV前にほとんどのQueryは解決できる • データベースに入力・訂正者のログが残る TIME ¾ 訂正時に署名・訂正日の入力が不要 ¾ 署名印影一覧表との整合等のチェックが不要 QUALITY • eCRFには最新の情報が表示される 結 果 ¾ 何度データを入力し直しても、eCRFが見にくくならない 何度デ を 直 も が くくな な ¾ 修正履歴は別表にて確認可能 Queryのためだけのアポイント不要 CRC/Drの業務量が減少する Slide 9 Slide 10 WBDCのメリット (4) WBDCのメリット (5) • 省スペース • 入力・管理リソースの削減 ¾ pCRFの置き場所が不要 ¾ インターネットが使用できるPCがあれば、eCRFを入力できる ¾ 治験終了後の症例報告書(写)は電子媒体(CD/DVD)で保管 ¾ 大規模試験であっても入力リソースゼロ ¾ CRF受付作業なし • 読み合わせ不要 • 管理的業務の減少 ¾ CRFとDatabaseとの照合(読み合わせ)が不要 ¾ LSO*~Database Lock期間短縮 ¾ 治験期間の短縮! ¾ SDVの準備は診療録のみ *:Last Subject Out Slide 11 194 Slide 12 WBDCのデメリット (1) WBDCのデメリット (2) • インフラの整備が必要 • 十分なWBDCセットアップ期間が必要 ¾ eCRF作成にはPCとインターネット接続環境が必要 ¾ eCRF画面設計及びValidation作業に十分な時間が必要 • WBDC入力にはトレーニングが必須 • 試験中(直前)の変更に対する影響大 ¾ 3時間程度のトレーニングを受講しないとWBDCへのアクセス権が与えら れない ¾ eCRF変更は施設IRBの承認のタイミングを考慮する必要あり ¾ 細かい入力ルールを用いたHandlingは困難 • システムダウン・インターネット障害 ¾ システムダウン・インターネット障害の場合は データ入力などの操作ができない Slide 13 Slide 14 理想の環境について - 医療機関での設備例(1) - 医療機関に期待すること Site 用 PC+高速回線 CRA用 高速回線も必要 (AZ Anywhere使用) Slide 16 理想の環境について - 医療機関での設備例(2) 依頼者のSDV用の部屋 インターネット 網 LANと別回線 医療機関LAN 医療機関の執務室 Slide 17 195 目次 治験情報のIT化 医療情報標準化の視点から 1.医療情報の標準化とCDISC標準 2.CDISC標準と治験IT化等 東京大学医学部附属病院 大学病院医療情報ネットワーク研究センター 木内貴弘 2 1 1.医療情報の標準化とCDISC標準 1.医療情報の標準化とCDISC標準 医療と治験の世界のデータ交換技術の 過去、現在及び将来的展望(1) 治験の世界 部門間の通信 医療のモデル化 EHRモデル RIM EHR 次世代EHR コミュニケーション? 臨床研究のモデル化 整合性 ? コミュニケーション CDISC SDTM ↓ 他CDISC標準 BRIDG Model HL7 ver. 3.x 整合性 CDISC標準の BRIDGへの すり合わせ 次世代CDISC標準 CDISC標準(現バージョン) 変数名(8文字以内)、データセット名(8文字以内)等の古い制約。 医療の世界 →→ 将 →来 オブジェクト指向の世界 医療のモデル化 臨床研究の世界 → → → →→ →→→→→現 →在 治験の電子申請 HL7 ver. 2.x 医療と治験の世界のデータ交換技術の 過去、現在及び将来的展望(2) 過去 手続き型の世界 医療の世界 HL7 Ver. 2 現在、幅広く使われている。 HL7 Ver. 3 メッセージングの標準。今後、普及は見込めない。 HL7 Ver. 3 CDA (Clinical Document Architecture) 機械可読文書の標準。当面の現実的選択。 EHR Communication 今後の普及が見込まれる。 1.医療情報の標準化とCDISC標準 1.医療情報の標準化とCDISC標準 CDISC標準(CDISC Standards) ⇒CDISCの規定する標準仕様の集まり CDISC とは? 正式版が存在 メンバー: 製薬会社、CRO、 ARO、ITベンダー等 SDTM Study Data Tabulation Model 申請臨床試験データモデル (SAS.xptファイル⇒XML化予定) SEND Standard Exchange for Non-clinical Data 申請非臨床データモデル (SAS.xptファイル⇒XML化予定) ADaM Analysis y Dataset Model 申請統計解析データモデル (SAS.xptファイル⇒XML化予定) ODM Operational Data Model オペレーショナルデータモデル (XML表現あり、データ転送に使う) LAB Clinical Laboratory Model検査データモデル (XML表現あり、データ転送に使う) PR Protocol Representation 電子化研究計画書 (XML表現あり、通信規約ではない) 5 196 CRT-DDS Case Report Tabulation and 申請症例ファイル・変数定義 Data Definition Specification (PDFもしくはXML) CDASH Clinical Data Acquisition Standards Harmonization 症例報告書 (XML表現あり、通信規約ではない) レベル) 目的: 医薬品の臨床データ及びメタデータの 電子的な取得、交換、申請、アーカイブ化を支援する 国際的な業界標準を確立 電子申請データ仕様 通信規約 治験内容の ( 静的なデータ仕様) ア(プリケーション定義 Clinical Data Interchange Standards Consortiumの略 (非営利の臨床データ標準化団体) 4 3 6 1.医療情報の標準化とCDISC標準 1.医療情報の標準化とCDISC標準 Lab ADaM(統計解析) Lab (XML表現) (XML表現) ③ SDTM(臨床) SEND(非臨床) ADaM(統計解析) ⇒SAS xptフォーマット (現時点で正式なXML表現なし) ODM (XML表現) Lab ① SDTM(臨床) (XML化) SEND(非臨床) (XML化) ADaM(統計解析) (XML化) ODM (XML表現) Lab ② SDTM(臨床) (XML化) SEND(非臨床) (XML化) ADaM(統計解析) (XML化) (XML表現) (XML表現) CRT-DDS(症例ファイル・変数定義) ⇒PDFフォーマット、XML表現 臨床検査会社 ① CDASH 症例記録用紙 (XML表現) PR プロトコール (XML表現) SDTM(臨床) SEND(非臨床) ADaM(統計解析) 規制当局 ODM (XML表現) SDTM(臨床) SEND(非臨床) 製薬会社 公式版開発中 CDASH 症例報告書 (XML表現) PR プロトコール (XML表現) 米国で運用 医療機関 試験運用 規制当局 医療機関⇔製薬会社、製薬会社⇔規制当局 製薬会社 CDISCの標準の概要(将来) 医療機関⇔製薬会社、製薬会社⇔規制当局 医療機関 CDISC標準の概要(現在) 臨床検査会社 7 8 1.医療情報の標準化とCDISC標準 2.CDISC標準と治験のIT化等 FDAによるCDISC採用による 医療機関への影響 独自EDC端末 独自仕様B 製薬企業 CDISC標準準拠の 臨床データ管理システム EDC端末の 共通化 各ベンダー独自の 医学研究用データ 出力システム CDISC標準による 標準化EDC 医学研究データ出力 EDC端末と 電子カルテの 接続 電子カルテ 標準EDC端末 CDISC標準 電子カルテ 標準EDC端末 CDISC標準 CDISC標準 製薬企業 CDISC標準準拠の 臨床データ管理システム 製薬企業 出力システム 独自仕様A 電子カルテ 治験情報システム 医療機関 各ベンダー独自の 医療機関 医学研究用データ 現状 医療機関 各社独自仕様の 製薬企業 臨床データ管理システム CDISC標準 推奨⇒義務化 (2011?) CDISC標準 推奨⇒義務化 (2011?) 医療機関 CDISC標準 推奨⇒義務化 (2011?) FDA CDISC標準による標準化EDC(1) 9 2.CDISC標準と治験のIT化等 10 2.CDISC標準と治験のIT化等 もともと電子カルテ上に 存在するデータ(HL7経由) 2.データ自動抽出 (再入力の2度手間なし) ・患者基本データ CDISC標準による標準化EDC(2) 1.データフォーム組込み CDISC標準による医学 研究データフォーム(XML) オーダー(処方・検査等) 電子カルテ 電子カルテ オーダー(処方・検査等) ・検査データ ・医薬品処方 各診療科別の臨床研究データ収集 電子カルテ上に 存在しなかったデータ (電子カルテ上の症例 データフォームで入力) ・診察所見 ・特殊検査 病院情報システム 電子カルテ オーダー(処方・検査等) 電子カルテ 電子カルテ CDISC標準 による症例 データ収集 (XML) もともと電子カルテ上に 存在するデータ(HL7経由) もともと電子カルテ上に 存在するデータ(HL7経由) もともと電子カルテ上に 存在するデータ(HL7経由) もともと電子カルテ上に 存在するデータ(HL7経由) ・患者基本データ ・検査データ ・医薬品処方等 ・患者基本データ ・検査データ ・医薬品処方等 ・患者基本データ ・検査データ ・医薬品処方 ・患者基本データ ・検査データ ・医薬品処方 電子カルテ上に 存在しなかったデータ (電子カルテ上の症例 データフォームで入力) ・診察所見 ・特殊検査 電子カルテ上に 存在しなかったデータ (電子カルテ上の症例 データフォームで入力) ・診察所見 ・特殊検査 診療用 HL7 Ver. 2 医学研究用 CDISC標準 循環器内科研究データベース群 消化器内科研究デ タベ 消化器内科研究データベース群 群 呼吸器内科研究データベース群 心臓外科研究データベース群 検査部門 システム 看護 システム 消化器外科研究データベース群 11 12 197 2.CDISC標準と治験のIT化等 厚労科研による 試験実装イメージ(1)CDISC 2.CDISC標準と治験のIT化等 臨床疫学データベース (処方と血算・血液生化等) 厚労科研による試験実装イメージ(2) 循環器臨床情報システムの将来像 UMIN INDICE インターネット医学研究データセンター ①平成20年:CDISC標準インターフェイス (データ収集サーバの出力側) 既存のWebインターフェイス ②平成21年:CDISC標準インターフェイス (データ収集サーバの入力側) HTTP 外部 医学研究用データ交換 CDISC標準 CDISC 医療機関内 病院情報システム 電子カルテ 医学研究用データ交換 CDISC標準 新規のCDISC標準インターフェイス (病院情報システムからの出力) ③平成22年度 循環器 臨床情報 システム 多施設医学研究データ収集サーバ (臨床試験、臨床疫学研究、症例登録) 循環器臨床 情報システム 診療用データ交換 当面:HL7 Ver. 2(患者基本情報、検査・処方情報交換) 将来:EHR Communication(電子カルテ情報交換) 1)診療科用医学研究データベース機能 2)電子カルテ機能(将来=>各科別に希望の電子カルテが使えるのが理想) 3)多施設研究への参加機能(将来) 病院情報システム 13 14 198 治験のIT化 浜松医科大学医療情報部 木村通男 1 2 厚生労働省の 保健医療情報標準化会議 各部分の見通し CRFをXML形式で:1~3年後 分岐ロジックも含めてCDISC-PRで:4年~ 分岐ロジックも含めてCDISC PRで:4年 病院からCDISC-CDASH, -LABで送られる 標準採用の制度化次第であるが3年~ 製薬企業からPMDAへCDISC-SDTMで プロトコールが電子的に渡される PMDA次第 2年間の「標準的電子カルテ推進委員会」の WGが再活性化、名称変更 大江(座長)、大原、木村、近藤、佐藤、篠田、 長 中島、成松、山本(隆)、坂無、各委員 医政局医療機器・情報室 タスク 3 「規制改革推進のための3カ年計」 平成19年6月22日閣議決定 4 すでに視野にある規格 7医療分野(1)医療のIT化 6.医療機関が診療 情報を電子的に外部に出す場合の標準の制度 化【平成19年度中に結論】 「規制改革推進のための3カ年計画」対応 経産省相互運用性実証事業の残した宿題 情報化を評価する指標の開発 HL7, DICOM 1.医療機関が他の医療機関など外部に提供する電 子的診療情報については、世界的に普及している データ交換規約に様式を統一することを制度化する。 また、標準化された電子的診療情報は、 2.患者個人の所有物であるとの原則の下、当該情 報について患者個人が自由に管理、あるいは、 3.外部組織に保存を委託し、疾病管理に利用するな どその環境整備についても早急に検討を進める。 HL7 CDA R2(構造のある文書の規格) 199 標準的電子カルテ推進委員会推奨 特定健診のデータ形式として採用 他、HELICS推奨規格を追認する方針 5 医療IT化のグランドデザイン 経産、厚労の過去の事業で採用 「医療情報標準化推進協議会」. 6 SEカストマイズと 規格化オプションの違い 標準規格の普及まで まず先進的な施設で実装:動くまで2,3年 それを見て、後続者が実装:システム更新 時まで待つ必要があり 0から6年 時まで待つ必要があり、0から6年 合計8年(対抗規格、すでに蔓延した独自 規格がない場合) プロトコール、CRFを電子カルテ画面に作り つける DICOMで8年(1993-2001) HL7で10年(1997-2007). 画面プログラムを作りこむ必要があり、数十か 画面プログラムを作りこむ必要があり 数十か ら数百万円 なぜF社は治験対応版を拡販したがらない か? 年齢、日付、身体的所見、検査結果などの 項目のデータ形式が整っていれば 数万(XML-CRF受け取りの場合)から数十万. 7 8 現在、何が求められているか? 施設サイドでは、転写の手間の削減 管理サイドがなぜEDCを入れるか? verifyの削減 本部側での転写の手間の削減 病院情報システム側でのaudit trail やることは医療情報システム安全ガイドラインと同 じ. 9 10 拠点の予算で 浜松医大で作ったもの 近隣施設から登録して割り付けるwebサーバ 検査結果、処方内容をSS-MIXゲートウエイから 取ってきて、CRFの該当部分を作成するソフト SS-MIX:医療情報標準的連携推進事業 (今年度) CRF作成者にICカード認証させ、CRFに電子署 名を入れて作成する 11 200 静岡県版電子カルテの一部が厚生労働省により全国展開 求められればCDISC-LABで出す. 12 SS-MIXの基盤は治験・臨床研究を 含め、いろいろな連携の基礎となる 13 14 まとめ 15 医療情報標準規格の制度化が医政局で進んでいる CDISC-CDASH, -LABで製薬企業が受け取れるようにな るのは、5カ年計画の内には難しい CRFをXML形式(特定健診で採用され 制度化されつつ CRFをXML形式(特定健診で採用され、制度化されつつ あるHL7 CDA形式)で撒くことはできる 現場のニーズは、転記の削減、verifyの削減、audit trail CRFの単純転写項目(検査結果、処方など)を病院情報 システムから取り込んで、CRFを作成し、電子署名するシ ステムなら期間内に出来て、現場の手間を削減できる その後は、CDISC-LAB, -CDASHで製薬企業が受け取れ るようになることと、CDISC-PRの実用化が望ましい. 16 201 概 要 国立成育医療センターにおける試み 1. 治験業務における電子カルテとEDC 電子カルテとEDC連携の 試行について 2. 治験での電カル 治験での電カルEDC EDC連携の試み 連携の試み 3. 試行経験からの考察と要望 国立成育医療センター 薬剤部 石川 洋一 1 2 電子カルテは活用されているか 電子カルテ上で治験を実施するには 電子カルテに以下のような機能を付加した治 験専用サブシステムを導入する z 現状の電カルは、診療情報がワープロ入力さ れており、内容の検索・抽出ができない z すなわち殆どの施設の電子カルテは入力さ れた情報をデータとして扱えない 1. 電子カルテ情報を治験データとして電子 的に取り扱える z 情報をデータとして入力し、検索・抽出が出来 るシステムを導入する必要がある 2. 治験実施の支援を行う 3. 治験の事務的管理を行う 3 4 電子カルテ施設でのEDC 電子カルテ施設での EDCの問題点 の問題点 成育センターにおける治験システム 電子カルテ + 治験管理サブシステム z データは、基本的に データは、基本的に原資料ではない 原資料ではない z 電子カルテデータを人間が見て、 電子カルテデータを人間が見て、EDC EDC画面に 画面に 1.治験担当医師への治験実施計画書に沿った業務 支援(処方、検査、来院他のスケジュール管理) 支援(処方、検査、来院他の ケジ ル管理) 手入力。最終的には紙に出力して署名が必要。 z 施設の人間が手間をかけて手入力 施設の人間が手間をかけて手入力 2.テンプレート使用による記載漏れ・記載ミスの防止 z 毎回異なる 毎回異なるEDC EDCの使用法を覚えなければ使え の使用法を覚えなければ使え 3.該当治験薬、併用禁止薬等のチェックシステム ない。使い勝手が悪いEDCでは大きな時間損 ない。使い勝手が悪いEDC では大きな時間損 失を被る。 4.モニタリング時に、見読性に優れた電子カルテ画面 を活用できる z 治験推進に良いが施設には 治験推進に良いが施設にはメリット感が無い メリット感が無い 5 6 202 手書きの症例報告(CRF)の場合 電子的な症例報告(CRF)の場合 治験業務終了後時間が 経ってからCRFを手書きする 医療施設 忘れた頃にDMから 問い合わせを受ける 医療施設:医師・CRC 治験業務の直後 CRFを手入力する 早い段階でDMから随時 問い合わせを受け対応する モニター アポイントを取りながら 全国を回り書類を送受する ロジカルチェックで データ入力のミス防止 人手を介さない電子的な CRFデータの送受信 手書きのCRFをDM がデータ入力する 内容確認をして人手を介して時間が 経ってから問い合わせを入れる 製薬会社DM 製薬会社DM 早い段階で電子CRFを確認し、 有害事象・実施状況を把握する 7 8 現在の電子カルテとEDCの関係 電子カルテの情報をEDCに用いる 理想の電子CRFとは 電子カルテ 医療機関 電子カルテとは無関係 z データは原資料 データは原資料である電子カルテのデータそ である電子カルテのデータそ のものであり、転記ミス等もなく正確性、信頼 性が高い。治験の質の向上 独立したパソコンで 手入力したデ タのEDC 手入力したデータのEDC z 人手による入力の手間がなく 人手による入力の手間がなく、製薬企業、施 、製薬企業、施 設の両方の作業時間の短縮となる 出力した紙に 押印したCRF 出力した 紙のCRF z 施設の人間の事務対応時間が短縮し、 施設の人間の事務対応時間が短縮し、被験 被験 者対応時間を増加できる 者対応時間を増加 できる モニターが 輸送 製薬企業・医師主導 DMシステム 9 10 電子カルテとEDCの連携による理想の電子CRFの流れ 概 治験サブシステム 電子カルテ 医療機関 データは電子カルテの 原資料そのもの 電子CRF 要 1. 治験業務における電子カルテとEDC 施設職員 施設職員のモニター対応・ タ 対応 CRF作成作業時間の削減 2. 治験での電カル 治験での電カルEDC EDC連携の試み 連携の試み モニター業務の削減 3. 試行経験からの考察と要望 DMシステム 製薬企業・医師主導 11 12 203 医師主導型治験フェンタニル注射液 で実施した連携試行 国立成育医療センター 治験実施医療機関(5施設) ・治験責任医師 電子カルテ システム z 実施施設(6施設) ・治験責任医師 ・治験分担医師 ・治験分担医師 ・治験協力者 データ登録・参照(自施設) z 国立成育医セン、東京大、北里大、大阪府立母子 保健総合医セン、神戸大、国病機構岡山医セン ・治験協力者 データ登録・参照(自施設) 治験調整医師 治験事務局 z 治験実施期間 インターネット (https:暗号化通信) データ参照(全施設) z 2005年2月~12月 2005年2月~12月 データセンター z 対象患児 CRO ・モニタリング担当 z 新生児を含む6歳以下103人 ・データマネジメント担当 データ参照(全施設)14 13 電子カルテのデータから症例報告書 CRFの多くの部分が作成できる 電子カルテとEDC 電子カルテと EDC連携試験の概要 連携試験の概要 z 成育では治験管理サブシステム・薬歴管理システム を使用して電子カルテ上で治験を実施 C:電子カルテ に無し 1% z CRF CRF項目に必要な情報は全ての治験で治験管理サ 項目に必要な情報は全ての治験で治験管理サ ブシステムのテンプレートで電子カルテに記録 ブシステムのテンプレ トで電子カルテに記録 投薬情報・検査データ・サマリー情報 などは加工不要で使用可 A:加工不要 z 今回の電子カルテデータ出力は製薬協提案の Universal Schema「 Schema「universal universal--2-0-040312.xsd 040312.xsd」を 」を 使用 「中間標準」 B:加工必要 44% A:加工不要 55% B:加工必要 C:電子カルテに 無し z CRF CRFの全 の全2,244 2,244項目のうち、加工不要で使用できる 項目のうち、加工不要で使用できる データは約55% データは約 55%であった であった マッピング結果項目数(2244項目) 16 15 医師主導治験でのEDC 医師主導治験での EDC結果 結果 医師主導治験でのEDC 医師主導治験での EDC結果補足 結果補足 z 実際の医師主導治験で電子カルテから 実際の医師主導治験で電子カルテからEDC EDC に向けた治験データ出力試験を実施 z CRF CRF用に定義されたワンポイントのデータ 用に定義されたワンポイントのデータ を電子カルテから収集した場合、そのデー タが異常である場合もあったので、ワンポ イントの周辺デ タも収集し CRF イントの周辺データも収集し、CRF イントの周辺データも収集し、 CRFに求め に求め られるデータを吟味できるようにしておく必 要が感じられた z 電子カルテから原資料である治験データを出 力しEDC 力し EDCと連携させることが可能であること と連携させることが可能であること を実証 z CRFデータと電カルデータがすべて CRFデータと電カルデータがすべて1 1対1で 収集は不利益な場合もある z 電子カルテに入力されたデータのみで症例報 告書CRFの多くの部分の作成が可能 17 18 204 「中間標準」の考え方について 実際のトライアルで発生した問題 z 「中間標準」とは、標準と標準をつなぐ中間の策 z 上位バージョンの 上位バージョンのIMES( IMES(アイムス アイムス/Inter /Inter--Mediate Electronic Standard:中間標準の略 Standard:中間標準の略)) に現在、改善・ 更新されている 1. 2. 3 3. 4. 5. 6. z IMES IMESは汎用構造型 は汎用構造型XML XML定義文を中間標準としてお 定義文を中間標準としてお り、タグの要素項目名をもデータとして取り扱っている ため柔軟性・拡張性に優れる z データ交換標準が データ交換標準がCDISC CDISCなどになった時も などになった時もCDISC CDISCを を タグの要素項目名として取り込み使用できる 施設毎のインターネット環境 施設毎のインターネット環境の差 の差 OSバージョンなどの差 OSバージョンなどの差 SE DM 臨床チ ムの認識の相違 SE・DM・臨床チームの認識の相違 SE・DM・臨床チームの ムの認識の相違 操作性と自由度の選択 操作性と自由度 の選択 データ入力側とモニター側の要求 電子カルテとの連携による問題 z 変換ルール(マッピング)を組み込むことで他の電子 フォーマット(ICH フォーマット( ICH-E2bMなど)へ変換することも可能 E2bMなど)へ変換することも可能19 20 1.施設毎のインターネット環境の差 2.OSバージョンなどの差 z 施設によって作動速度に差が生じた z Mac Macで表示されていたものが、 で表示されていたものが、Win Winでは表示されな では表示されな い字体があった z 画面の動作が遅いとストレスになる z 医師の医療用語変換ソフトなどの使用で漢字の副 作用用語がDMで読めない(特殊外字の使用) z 快適な作業環境を求めるほど作業が遅くなる z 医療現場でのインターネット事情 z 血圧/脈拍数の変動率の自動計算で検査値計算 に誤差が生じた。インターネットエクスプローラの バージョン バージョン5.01 5.01以下で発生した(推奨バージョン外で 以下で発生した(推奨バージョン外で の誤動作) z 施設より自宅の方が性能が高い時代(施設の環境は古く て遅い) z 施設内ではネットに接続できる 施設内ではネットに接続できるPC PCが制限されている が制限されている z セキュリティーの問題でネット用 セキュリティーの問題でネット用PC PCは、逆にネットに接続で は、逆にネットに接続で きないこともある 21 22 3.SE・DM・臨床チームの認識の相違 3.SE・DM・臨床チームの認識の相違 z DM・SEは測定値が DM・SEは測定値が数字だと認識 数字だと認識していたが、 していたが、 CRP CRP・・AST AST・白血球数・ ・白血球数・BUN BUNなどは、数値・ピリオドだ などは、数値・ピリオドだ けでなく「 けでなく「≦」や「↑ 」や「↑」などの記号も入力 」などの記号も入力希望があった 希望があった z 帳票では検査などが「未実施」なのか「未入 力」なのかの判断がつかなかった。「0」と、 「未実施」、 未実施」、 「未入力」の大きな違いについて、 未入力」 大 な違 、 認識の相違があった z 『鎮痛効果:収縮期血圧変動率 鎮痛効果:収縮期血圧変動率(%)/ (%)/脈拍数 脈拍数((心拍数) 心拍数) 変動率(%) 変動率(%)』』について、負の値の場合には「について、負の値の場合には「-」の表示 が必要とされた z 事前打ち合わせを繰り返したはずだが、プル ダウンメニューの追加、項目の追加、表示方 法の変更など大量の変更要望が発生した z CRP CRPについて について小数点以下の桁 小数点以下の桁が入力できなかった。 が入力できなかった。 第2位まで入力し、仮保存 位まで入力し、仮保存//入力完了時に小数点以下 第1位に四捨五入することで対応した 23 24 205 3.SE・DM・臨床チームの認識の相違 4.操作性と自由度との選択 z プロトコール検討時に常識的と思っていた プロトコール検討時に常識的と思っていた言 言 葉の定義の違い z 臨床チームのためにソフトの 臨床チームのためにソフトの「完成度・自由 「完成度・自由 度」を高めると、 度」 を高めると、 z 例えば「手術開始時間」「麻酔開始時間」という観 察ポイントについて 察ポイントに て zプ プロトコール変更などで修正を求められた時、ソ ト ル変更などで修正を求められた時、ソ フトの変更に伴うSEの作業は大変困難となった zDM・SEは開始時間は1つしかないと判断 z 想定外の事実をデータとして入力できなかった z臨床側では「OP室入室時間」「手技の開始時間」「記 録開始」など様々なタイミング z 細かく作り込んでいない表入力の項目では、 修正依頼への対応が早いが、逆に操作性が かなり劣るものになった z 事前の打ち合わせでは、「相談するまでもな い」と考えている常識が、職種によって相互に 異なることを理解する必要がある 25 26 4.操作性と自由度の選択 5.データ入力側とモニター側の操作性 z 麻酔科系 麻酔科系の医薬品の治験では、データ(血圧変動、 の医薬品の治験では、データ(血圧変動、 時間の定義・記録、医薬品使用量他)の取り扱いに 想定外の場合が多く、CRF入力を開始してから内 想定外の場合 が多く、CRF入力を開始してから内 容の再検討、入力の自由度拡大 容の再検討、入力の 自由度拡大の要望が多かった の要望が多かった z データの変更が起こった場合、モニターは変更履歴 の確認が困難であった z MDがロジカルチェックを多く掛けることを希望する と、入力者側にストレスとなる場合があった z システム使用権限( システム使用権限(モニターがロック解除をできる モニターがロック解除をできるな な ど)の変更がモニターから要望された z またロジカルチェックでシステムバグも多くなった z 依頼者側メニュー、クエリ一覧画面において、現状 は目視チェックとロジカルチェックしか表示されない z このようなモニタリング専用機能の認識はなかった z 事実、単純なロジカルチェック内容でも不要なクエリ が発生した z モニターは強制入力の完了した項目の確認を要望 した 27 28 6.電子カルテデータによる問題 実際のトライアルでの問題改善に向けて z 「最終クエン酸フェンタニル投与からの時間」 が臨床では5 が臨床では5時間37 時間37分の判断なのに 分の判断なのに6 6時間 17 17分と表記されてしまっている。 分と表記されてしまっている。自動計算で 自動計算で 算出されている為、手入力で修正できない 算出されている為、手入力で修正できない 1. 電子化に向け、継続して 電子化に向け、継続して基盤整備 基盤整備が必要 が必要 (時点名:術後/ (時点名:術後 時点名 術後/治験タイムスケジュール) 治験タ ジ 2. 異なる立場からの要望に答えるために z 15分以内に実施が、15分 15分以内に実施が、15分1秒でプロトコー 1秒でプロトコー ル違反 ル違反の記録となる の記録となる 3. 「操作性と自由度」の選択 操作性と自由度」の選択 z 臨床では誤差範囲で紙に記録されるが、シス テムの時計の記録では正確過ぎる テムの時計の記録では 正確過ぎる 29 30 206 1.継続した基盤整備が必要 2.異なる立場からの要望に答えるために z 臨床チームとDM・SEとの話し合いは事前に は困難であるが、対応を検討したい z事前の速度、バージョン確認が必要 z施設のシステムは予想よりレベルの差が大きい zインターネットを用いるなら、環境について口頭確 認だけでなく、事前にテストランも実施すべき z EDCで用いるCRFは EDCで用いるCRFは、 、 他施設で開始後は変更 が が困難で、 が困難で 、入力に不都合が起こってもシステムの 都 が起 も 変更は行わず、 変更は行わず 、クエリーの発生で対応 クエリーの発生で対応することが することが 多い z施設のソフトのバージョンアップ実施 z施設では大量の端末のバージョンアップは難題 z施設の予算が不足 z これは臨床チームのストレス これは 臨床チームのストレス、 、 入力以外の業務 負担の増大を意味する zインターネットは大容量の光送信に向け整備 z施設によってはさらなる基盤整備が必要 z CRF確認へのモニターの関与の仕方の検討 31 32 3.「操作性と自由度」の選択 3.「操作性と自由度」の選択 z 事前情報が豊富な 事前情報が豊富な既知医薬品 既知医薬品で で、臨床検査 値異常、 値異常 、副作用などがある程度想定できるも のは のは、 、「操作性 操作性」」を重視してソフトを組む z 情報の少ない 情報の少ない新規医薬品 新規医薬品については については「「 自由 度 」 を重視して作成するとのイメージが妥当 か z 「 操作性」 操作性 」 :厳密なデータ定義 :厳密なデータ定義(( 数値属性、 数値属性、 文 字数など内容制限など))により設計する入力 字数など内容制限など システム((オンライン システム オンラインEDC EDCシステムなど システムなど)) z 「自由度」 自由度」:すべての入力データを :すべての入力データを、 、一旦文字 属性として扱う入力システム((インテリジェント 属性として扱う入力システム PDFなど PDF など) ) z 企業DMは 企業DMは、 、厳格な定義で結果の集約のし易さ 厳格な定義で結果の集約のし易さ、 、 簡便性を求め、 簡便性を求め 、臨床チームは臨床の実際に合っ た入力内容の自由度を求める傾向 z その中間の機能をもつシステムの選択は難 しい 33 概 34 施設での治験電子化の狙いは 要 重要なのは治験にかぎらず臨床データを 電子的に扱えるようにすること 電子的に扱える ようにすること 1. 治験業務における電子カルテとEDC z医療情報のデータベース化 医療情報のデータベース化 2. 治験での電カル 治験での電カルEDC EDC連携の試み 連携の試み z膨大な医療情報の目的に合わせた加工 3. 試行経験からの考察と要望 z情報の送受信、 情報の送受信、ネットワーク通信化 ネットワーク通信化 z医療情報が誰とでも共有できる 35 36 207 医療施設の望むこと 将来の進展に向けて z 治験の電子化は日本の医療の重要課題 z データの電子的出力フォーマットを標準化し て、全ての電子カルテに標準装備 て、全ての 電子カルテに標準装備を望む を望む z 治験推進に向け 治験推進に向けEDC EDCは画期的な方法だが現 は画期的な方法だが現 状では電子カルテと連携が無く施設にメリット が少ない z 標準化の推進 標準化の推進((CDISC CDISCなど など)を望む )を望む z ただし各機関では既に独自のシステムが構 築され標準化には大きな「コスト」が掛かる z 電子カルテ施設では電子カルテと 電子カルテ施設では電子カルテとEDC EDCとを連 とを連 携させ電子カルテの有効活用を推進したい z 多方面の標準化がすぐに困難であれば今 回試行に使用した「中間標準」の考え方も移 行期の作戦として有効 z 治験の電子化を活用して、施設の診療・臨床 研究情報の電子化を進めたい 37 38 将来の進展に向けて IT化に向け検討を望む補足 z 今後、電子カルテを稼動可能な治験中核病 院などを中心に治験において電子フォーマッ ト、データ交換などの試行が望まれる z インターネット環境に各施設、企業で無駄なイ ンフラ投資が発生するので統一を望む z データ(副作用や医薬品名など)の標準化は、 困難な部分があり、標準化しないデータの相 互送信も視野にいれて検討を望む z そのためには多くの費用も必要で、厚生労働 省等による研究・事業等の後押しが望まれる z 電カル、 電カル、EDC EDCシステムのバリデーションは、製 システムのバリデーションは、製 薬企業や医療施設が個々に対応すべきでは なく、公的第3者機関による対応を望む z 施設のシステム化推進と治験のIT化推進は 相互の充実が必須である 39 40 208 信頼性調査(GCP調査) ・適合性書面調査(Document - based Conformity Audit) ・GCP実地調査(GCP on - site Review) 規制当局の視点から GCP調査のPMDAによる実施 (EDCに関して) 薬事法第14条第5項に基づき 厚生労働省で定める医薬 薬事法第14条第5項に基づき、厚生労働省で定める医薬 品又は医療機器に関する製造販売承認申請(承認事項一部 変更承認申請を含む。)が行われる際に申請書と共に提出 される添付資料が、厚生労働省令で定める基準*に従って 収集され、かつ、作成されているか否かについて書面による 調査又は実地による調査を行う。 医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 信頼性保証部 * 臨床試験成績に関する添付資料に対しては、 ・医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(GCP省令) ・薬事法施行規則第43条 への適合性を確認している。 GCPの目的 GCP 電子データ Good Clinical Practice 医薬品及び医療機器の臨床試験の実施の基準 (GCP省令に示される基準) 倫理性 被験者の人権、安全及び福祉の保護 科学性 治験の科学的な質と成績の信頼性 • 電子記録については、「医薬品等の承認又は 許可等に係る申請等に関する電磁的記録・電 子署名利用のための指針」が示されており、医 薬品等の承認等に係る申請等に利用されるこ 録 ととなりましたので、要件を満たした電子記録 は根拠資料となります。 (PMDA、「信頼性保証業務について」のホームページより) 薬事法施行規則第43条 ・申請資料の信頼性の基準 用語の定義(1) 用語の定義(2) 「原資料」とは? 被験者に対する治験薬又は製造販売後臨床試験薬の投 与及び診療により得られたデータその他の記録をいう。 (GCP第2条第10項) 「EDC」とは? Electronic Data Captureの略であり、臨床研究データを電 子の形式で直接(紙媒体を経由せず)収集すること又は収 集するための端末。 (新たな治験活性化5ヵ年計画での定義) 「症例報告書」とは? 原資料のデータ及びそれに対する治験責任医師若しくは 治験分担医師又は製造販売後臨床試験責任医師若しくは 製造販売後臨床試験分担医師 評価を被験者ごとに記 製造販売後臨床試験分担医師の評価を被験者ごとに記 載した文書をいう。 (GCP第2条第13項) 「バリデ トされたシステム とは? 「バリデートされたシステム」とは? 完全性、正確性、信頼性及び意図された性能についての 治験依頼者又は自ら治験を実施する者の要件を満たして いることを保証し、文書化すること(すなわちバリデーション されること。)。 (GCP運用通知) 「症例報告書の見本」とは、各被験者に対して、治験依頼 者に報告すること又は自ら治験を実施する者が保存する ことが治験計画書において規定されている全ての情報を 記録するために印刷された又は光学的若しくは電子的な 記録様式をいう(症例報告書の様式とも呼ばれている)。な お、これに記録されたものは「症例報告書」という。 (GCP運用通知) 209 紙CRFを利用とEDCシステム利用(イメージ) EDCシステムを利用した臨床試験成績 の当部における信頼性調査への取り組み 企 業 実施医療機関 紙CRF 入力 作成・報告 原資料 紙CRF クエリ Monitoring / SDV (カルテ、治験ワークシート、 Film、検査データ、日誌、 CRF(写)等) • 医療機関から電子的に収集された臨床試験データ に対する信頼性調査の方針(EDC調査方針)につい て検討 社内 DB 統計解析 クエリとは? CSR 依頼者から症例報告書の内容に 関する問合わせ全般を指す。 )本年 月から信頼性保証部内 検討グ プ設置 1)本年4月から信頼性保証部内で検討グループ設置 2)検討範囲 3)法令上の整理 4)EDCの現状 5)信頼性調査の整理 EDCシステム 入力・ 修正 原資料 (カルテ、治験ワークシート、 Film、検査データ、日誌等) クエリ 転送・ 変換 EDCサーバ クエリ データ交換 検 体 保存用 電子CRF (写) 作成 保存用 電子CRF 回答 報 告 検査測定 機関 社内 DB 転送・ 変換 統計 解析 総括 報告書 Monitoring / SDV 法令上の整理 EDC調査方針の適応範囲 • EDC調査方針については、「医薬品GCP」及び「申請資料 の信頼性の基準」に基づくことが必要であり、特に以下の 条項に留意し検討している。 治験責任医師等がバリデートされたシ ステムに対して、治験で得られた個別 症例データを入力し、且つ、治験依頼者 が解析等の際にその入力データを活用 している場合 ①薬事法施行規則第43条:「申請資料の信頼性の基準」 ②医薬品GCP第2条:「定義」 ③医薬品GCP第4条:「標準手順書等」 ④医薬品GCP第26条第1項:「記録の保存等」 ⑤医薬品GCP第47条:「症例報告書等」 • 国内の規制及び欧米の規制について包括的な整理 EDCの現状(1) EDCの現状(2) ①医療機関で発生する臨床試験データを収集するまで現状 データ 作成 バリデートされた EDCシステムに対し、治験 責任医師等が入力。 ③EDCを利用した臨床試験成績が含まれた調査品目の申請状況 データ保管状態 データベースサーバに保管し、必要に 応じ表示。 ・ 平成19年度後期はわずかであったが、平成20年度に入って急激 に増加している。 データベースサーバに収集し、適切な 媒体に保管。 カルテ、カルテシール、臨床検 査伝票上の臨床試験データ 汎用ソフト(エクセルやワー ド)を活用し、治験責任医師 等が入力。 個別PCに収集し、紙に印刷し、責任医 師がサイン 師がサイン。 書面CRFに対して、治験責 任医師当が手書き。 書面CRFで保管。 ・ EDCを利用した臨床試験については、平成15年~平成19年に EDCを利用した臨床試験については 平成15年~平成19年に 実施された第Ⅰ相~第Ⅲ相試験であった。また、ほとんどの臨床 試験が、国内試験であるが、国際共同治験でも利用されている。 *信頼性保証部では、製薬協のアンケートを踏まえて考えると、E DCを利用した臨床試験成績が含まれた申請品目が、今後、増加 するものと予想している。 ②EDCの使用状況 国内外で利用されるEDCシステムについては、市販品と 製薬会社等の独自開発品に大別される。 210 EDC調査方針を作成するまでの流れ 今後の予定 ・「治験に関する一般的な流れ」(治験依頼者と医 療機関との契約から治験総括報告書作成ま で)の見える化を実施 「 医療機関から電子的に収集された臨床試 験データに対する信頼性調査について」(治 験依頼者向け留意事項)については 平成2 験依頼者向け留意事項)については、平成2 0年10月のGCP研修会で説明をはじめ周 知を進める。 同じく医療機関向け留意事項についても今 後説明予定。 ・EDCが導入された場合に、「治験に関する一般 的な流れ」が変更する箇所を洗い出し ・上記変更箇所に対する調査ポイントを検討 ・EDC調査方針を作成 参考 治験情報IT化に関連する法令(1) 治験情報IT化に関連する法令(2) • 電子署名及び認証業務に関する法律 (平成12年5月31日 法律第102号) • 民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技 術の利用に関する法律 (平成16年12月1日 法律第149号、e-文書法) • 行政手続等における情報通信の技術の利用に関する法律 (平成14年12月13日法律第151号) • 厚生労働省の所管する法令の規定に基づく民間事業者等 が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関 する省令 (平成17年3月25日 厚生労働省令第44号) • 厚生労働省の所管する法令に係る行政手続等における情 報通信の技術の利用に関する法律施行規則 (平成15年3月20日 厚生労働省令第40号) • 医薬品等の承認又は許可等に係る申請等における電磁的 記録及び電子署名の利用について (平成17年4月1日 薬食発第0401022号 厚生労働省医薬食品局長通知、ER/ES指針) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(1) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(2) -厚生労働省令第44号 別表第1(第3条及び第4条関係)表1から抜粋- -厚生労働省令第44号 別表第2 (第5条、第6条及び第7条関係)抜粋- ・第26条第1項(第56条及び第59条において準用する場合 を含む。)の規定による治験に関する記録の保存 第二章 治験の準備に関する基準 • • • • • • • ・第26条の26(第56条及び第58条第2項において準用する 場合を含む。)の規定による治験に関する記録の保存 ・第27条第2項第5号(第56条及び第58条において準用する 場合を含む。)の規定による財産目録、貸借対照表、損益計 算書、事業報告書その他の財務に関する書類の備え置き ・第34条(第56条及び第58条において準用する場合を含 む。)の規定による手順書等の保存 第4条第1項の規定による手順書の作成 第7条第1項の規定による治験実施計画書の作成 第7条第2項の規定による治験実施計画書への記載 第7条第3項の規定による治験実施計画書への記載 第7条第5項の規定による治験実施計画書の改訂 第8条第1項の規定による治験薬概要書の作成 第8条第2項の規定による治験薬概要書の改訂 (再審査等の資料の基準(第56条)及び 治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) ・第41条第2項(第56条及び第58条において準用する場合 を含む。)の規定による治験に関する記録の保存 211 GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(3) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(4) -厚生労働省令第44号 別表第2 (第5条、第6条及び第7条関係)抜粋- -厚生労働省令第44号 別表第2 (第5条、第6条及び第7条関係)抜粋- 第二章 治験の準備に関する基準 第三章 治験の管理に関する基準 • • • • • • • • • • • • • 第16条第6項の規定による手順書の作成 第16条第7項の規定による説明文書の作成 第18条第2項の規定による委嘱に関する文書の作成 第19条第2の規定による手順書の作成 第20条第4項の規定による治験実施計画書及び治験薬概 要書の改訂 • 第21条第1項の規定による手順書の作成 • 第23条第1項の規定による計画書及び手順書の作成 • 第23条第3項の規定による監査証明書の作成 第15条の4第1項の規定による治験実施計画書の作成 第15条の4第2項の規定による治験実施計画書への記載 第15条の4第3項の規定による治験実施計画書への記載 第15条の4第4項の規定による治験実施計画書の改訂 第15条の5第1項の規定による治験薬概要書の作成 第15条の5第2項の規定による治験薬概要書の改訂 第15条の6の規定による説明文書の作成 第15条の8第1項の規定による文書による契約 (再審査等の資料の基準(第56条)及び 治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) (再審査等の資料の基準(第56条)及び 治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(6) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(5) -厚生労働省令第44号 別表第2 (第5条、第6条及び第7条関係)抜粋- -厚生労働省令第44号 別表第2 (第5条、第6条及び第7条関係)抜粋- 第四章 治験を行う基準 第三章 治験の管理に関する基準 • • • • • • • • • 第28条第2項の規定による手順書、委員名簿並びに会議 の記録及びその概要の作成 • 第36条第1項の規定による手順書の作成 • 第39条の2の規定による文書による契約の締結 • 第47条第1項の規定による症例報告書の作成 • 第47条第2項の規定による症例報告書の変更に係る記載 • 第47条第3項の規定による症例報告書の点検に係る記載 • 第52条第1項(第53条第3項において準用する場合を含 む。)の規定による同意文書の記載 • 第54条第1項の規定による文書による記録 • 第54条第2項の規定による説明文書の改訂 第25条の規定による総括報告書の作成 第26条の4第2項の規定による委嘱に関する文書の作成 第26条の5第2項の規定による手順書の作成 第26条の6第3項の規定による治験実施計画書及び治験 薬概要書の改訂 第26条の7第1項の規定による手順書の作成 第26条の9第1項の規定による計画書及び手順書の作成 第26条の9第3項の規定による監査証明書の作成 第26条の11の規定による総括報告書の作成 (再審査等の資料の基準(第56条)及び 治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) (再審査等の資料の基準(第56条) 及び治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) • • • • • • • • • • GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(7) GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(8) -厚生労働省令第44号 別表第4 (第10条及び第11条関係)抜粋- -厚生労働省令第44号 別表第4 (第10条及び第11条関係)抜粋- • • • • • • • • • • • 第10条第1項の規定による文書の提出 第15条の7の規定による文書の提出 第16条第6項の規定による手順書の交付 第16条第7項の規定による文書の交付 第22条第2項の規定によるモニタリング報告書の提出 第 条第 第23条第3項の規定による監査証明書の提出 規定 る監査証 書 提 第24条第2項の規定による文書による通知 第26条の8第2項の規定によるモニタリング報告書の提出 第26条の10第2項の規定による文書による通知 第26条の10第3項の規定による文書による通知 (再審査等の資料の基準(第56条) 及び治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) 第32条第1項の規定による文書による意見の提出 第32条第2項の規定による文書による意見の提出 第32条第3項の規定による文書による意見の提出 第32条第4項の規定による文書による意見の提出 第32条第6項の規定による文書による通知 第 条第 第32条第7項の規定による文書による通知 規定 る 書 る通知 第40条第1項の規定による文書による通知 第40条第2項の規定による文書による通知 第40条第3項の規定による文書による通知 第40条第4項の規定による文書による通知 第46条第1項の規定による文書による提出 (再審査等の資料の基準(第56条) 及び治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) 212 ER/ES指針の適用範囲 GCP省令上で求められる記録の電磁的保存(9) (1)薬事法及び関連法令に基づいて、医薬品等の承認等に係る申請等にあたっ て提出する資料として電磁的記録又は電子署名を利用する場合。 (2)原資料、その他薬事法及び関連法令により保存が義務づけられている資料 として電磁的記録及び電子署名を利用する場合。 なお、薬事法及び関連法令に基づいて、医薬品等の承認等に係る申請等に あたって提出する資料、原資料、その他薬事法及び関連法令により保存が 義務づけられている資料を紙媒体で作成する際に電磁的記録及び電子署 名を利用する場合にあっても、可能な限り本指針に基づくことが望ましい。 -厚生労働省令第44号 別表第4 (第10条及び第11条関係)抜粋- • • • • • • 第48条第1項の規定による文書による報告 第49条第2項の規定による文書による報告 第49条第3項の規定による文書による報告 第50条第1項の規定による文書による説明及び同意 第 条第 項 規定 第51条第1項の規定による説明文書の交付 説明文書 交付 第55条第2項の規定による文書による説明及び同意 Q. 印刷した紙記録を、「医薬品等の承認又は許可に係る申請に関する記録」の原本で あるとSOPに規定した場合、印刷の元となった電子記録は本適用範囲の対象外とな るのか。 A. 本指針の適用範囲は、最終的な形式が電子的であるか否かによるものではありま せん。原則として、提出または保管に用いる記録や署名が電子的に作成された時点 で本指針が適用されます。ただし、紙に印字した後の電磁的記録の取り扱われ方に より、適用範囲外となる場合も考えられます。 (再審査等の資料の基準(第56条) 及び治験の依頼等の基準(第57条-第59条)において準用する場合を含む。) Q. 治験を実施した医療機関の電子データ(電子カルテ、臨床検査Data等)は対象とな るのか。 A. 治験のために作成される資料(契約書、治験薬管理簿等)は対象となりますが、医 療行為として作成される資料(電子カルテ等)は本指針の対象ではありません。 213
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