理事候補立候補理由(敬称略、五十音順) 氏名:井口春和 所属:自然科学研究機構・核融合科学研究所 立候補理由: 核融合研究の現場の研究者として、自分たちの研究論理と社会の要請との 整合に危惧を抱くようになりました。その後総研大共同研究「科学と社会」の活動に参加 する中で、人文・社会科学を含む広い視点の議論に刺激を受け、学会員となりました。こ うした経緯を経て今期 2 年間の理事を勤めましたが、学会の仕組みや論点を理解すること に精一杯で任期が過ぎてしまいました。今回再立候補したのは、今期の反省の上で、この 学会で理系の研究者が寄与すべき役割を整理し、それを学会活動の中で実践していく方策 を考えたいと思ったからです。それが、この学会の存在価値を高めることに少しでも役立 てばと思う次第です。 氏名:柄本三代子 所属:東京国際大学人間社会学部 立候補理由: 本学会はいわゆる「立ち上げの時期」を過ぎ、理事立候補者が多数出るこ とにより選挙が行われることがのぞましいと考え、次期理事に立候補いたします。しかし、 私自身理事である機関が長すぎ、本来理事は毎回半数程度は入れ替わる必要があるとの自 らの考えにも反してもいます。次期理事に再任されてもそれを最後とし、学会内外での人 的流動性と活動の新機軸を図ることを、やり残した最後の任務と考え立候補しました。 氏名:大須賀壮 所属:(独)理化学研究所・研究プライオリティー会議 立候補理由: STS の活動をより実学的に。 科学技術活動の高度化に伴い、研究現場には多様な人材が入って来ているが、協働出来 る場が少ない。本会の活動をより実学的にすることで、多くの人材を呼びこみ、AAAS (全米科学振興協会)のような研究者と実務者のクロスプラットフォームとして機能させ ることで最終的に科学技術活動全体の高揚となるようにしたい。 氏名:小川慎一 所属:横浜国立大学大学院国際社会科学研究科 立候補理由: 社会学の立場から微力ながら協力できればと思っております。 氏名:蔵田伸雄 所属:北海道大学 立候補理由: すでに理事を二期つとめ、年次大会の大会長を務めましたが、学会が成熟 期を迎えた段階での種々の問題点への対処という点で、自らがはたすべき役割はまだある と考えて立候補いたしました。生命倫理などの分野での学際的な研究の経験をもとに、理 事として貢献したいと思います。また 2010 年の4S との合同大会開催等に向けて、今ま での理事の経験を学会運営に反映させたいと思います。学会誌編集担当理事としても、学 会誌発行の正常化などのために努力したいと思います。 氏名:黒田光太郎 所属:名古屋大学大学院工学研究科 立候補理由: 私と STS との関わりは 15 年以上前に「STS Network Japan」のメンバーに なったことから始まります。1998 年 3 月に開催された「STS に関する国際会議」への参加 はこの分野の多くの研究者と知り合うきっかけでした。STS 学会設立の際には賛同人のひ とりでもありました。この学会が私よりも一世代若い人たちが中心となって運営されてき たことに深い敬意と理解をいだいてきました。ただ、STS のうち T に関することがこの学 会では少し弱いように感じています。技術に関する諸問題を STS 学会の中でより活発に 検討していく場を創りたいと思い、遅ればせながら、理事に立候補いたします。 氏名:調麻佐志 所属:東京農工大学 立候補理由: 事務局業務の一部外部委託を円滑にすすめ、事務局体制をポータブルにす ることに全力を尽くしたいと考え、立候補いたしました。 氏名:中島秀人 所属:東京工業大学 立候補理由: あと約 2 年で、科学技術社会論学会も発足十周年を迎えます。会員も増え、 順調に発展してきていると言えますが、問題点も明らかになってきています。当面の課題 としては、学会誌を定期的に年 2 回刊行することをめざし、ニューズレターもいっそう充 実していくことが重要に思えます。また、国際活動を強化し、2010 年に東京で開催され る4S(国際科学社会学会)との大会共催を成功させるとともに、発展著しい東アジア諸 地域の STS との連携も強めていく必要があるでしょう。従来の理事会会場の提供の仕事 に含めて、これらにも取り組むべく、立候補することにしました。 氏名:永田素彦 所属:京都大学大学院人間・環境学研究科 立候補理由: 社会心理学の研究者として、社会的コンクフリクトや合意形成の問題に関 心をもっています。本学会では、主に、バイオテクノロジーの社会的受容に関する研究を 発表してきました。これまで日本グループ・ダイナミックス学会、日本質的心理学会の理 事を務めており、その経験を本学会の運営にも生かしたいと思います。 氏名:中村征樹 所属:大阪大学大学教育実践センター 立候補理由: 科学技術社会論研究の将来を切り開いていくためには、大学院生・学生や ポスドクなどの若手研究者が、当事者として、学会運営に関わっていくような体制を作る ことがきわめて重要な課題だと考えています。そのため、従来、正会員に限定されていた 理事被選挙権を、学生会員にも拡大することが必要だと考え、規約改正の実現に尽力して きました。一昨年度の総会で規約改正が実現し、また、私自身、すでに理事を連続して 2 期、つとめたこともあり、今回は立候補を見合わせようと思っていました。しかし、昨今 の若手をとりまく競争的環境の激化のなかで、学生会員が理事として活躍するためには (あるいは立候補するためには)、実際には多くの障害があることをあらためて強く実感 しています。すでに安定した職についている理事以上に、研究活動などにできるだけ支障 がでないようなかたちで学会運営に関われるような環境を整備していくことが必要です。 そのような環境整備を行うことが、実現した規約改正を実効化するためには欠かせないと 考え、立候補を決意しました。なお、そのような立候補趣旨から、本選挙に学生やポスド クの会員などが立候補された場合には、ぜひ私ではなくそちらの候補者に投票していただ けるようお願いしたいと思います。 氏名:白楽ロックビル 所属:お茶の水女子大学大学院・人間文化創成科学研究科 立候補理由: 2007 年秋、思いもかけず本学会の学会賞「柿内賢信記念賞」をいただき 感謝しています。2005 年 4 月から理事を 2 期つとめ、その間、初夏シンポジウムの会場係 (世話人)を 2 回行いました。本学会は現在、大幅な改革が必要です。 会員サービスの 充実。 学会の体力強化(運営システム、広報・ウェブ、会員増、電子化、法人化)。 科学技術社会学の普及と知名度アップ(基盤構築、他組織とイベント共催、提言、ポスト 拡大)。理事として、上記の 3 点を改善しようと考えています、ご投票、よろしくお願い 申し上げます。名古屋大学大学院・理学研究科・分子生物学専攻修了、理博、東京在住。 氏名:比屋根均 所属:(社)日本技術士会中部支部、ET の会 立候補理由: 当学会に初めて参加したのは 2005 年の名古屋大学での大会からですが、 その時は「STS の“T”が弱いよね。(技術者は何やってんの!)」という囁きがいろいろ なところで聞かれ、技術者は半ば批判の対象のような雰囲気でした。それへの反発もあっ て盛んに発表し、今ではこのような空気は無くなりましたが、それでもまだ学会全体とし て技術及び技術者への理解は不足していると感じます。“StS”ではなくて T を強めて “STS”にしたい、という問題意識から、この度立候補させて頂くことにしました。 氏名:平田光司 所属:総合研究大学院大学 葉山高等研究センター 立候補理由: 2 年間会長を務めさせていただきました。本会はボランティアベースで運 営されてきたための弱点もあり、会員に申し訳なく思うこともありました。基礎がある程 度固まった現在、組織面での洗練を図るべきと考えています。また、大学等における STS 教育の充実、学会内交流の活発化、4S との共同開催会議(2010 年度)を含む「国際化」 も当面の課題と考えています。科学技術社会論は、科学と社会の関係を研究するだけでは なく、より良い関係を模索し、それを実現するための努力も意味するはずです。「より良 い関係」のためには、社会の科学リテラシーだけではなく、科学の側の「社会リテラシ ー」も必要であり、これを増進すべく努力したいと考えています。 氏名:藤垣裕子 所属:東京大学 大学院総合文化研究科広域システム科学系 立候補理由: 本学会第 1 回年次研究大会実行委員長、4S(Society for Social Studies of Science)理事(2002 年 10 月〜2005 年 10 月)の経験を生かして、今後の学会活動に貢献 したいと考えています。また、2010 年 8 月に東京大学駒場キャンパスで開催予定の 4S と 本学会の合同年次研究大会実行委員長として、現在、準備をすすめている段階ですので、 皆様のご協力をお願いいたします。 氏名:本間善夫 所属:県立新潟女子短期大学(2008 年 4 月より新潟県立大学) 立候補理由: 第 1 回から第 7 回年次研究大会まで研究発表の場を与えてもらい、「科学 技術と社会」について多くを学ばせていただいたことを感謝し、今後の年会開催に微力な がらお手伝いさせていただきたく立候補致しました。また、有用なサイトのリンク集作成 にも取り組みたいと考えております。 氏名:松原克志 所属:常磐大学 立候補理由: 本学会発足以来、私は事務局幹事として学会運営に関わらさせていただき ました。当初より感じていることですが、法学を基礎とする会員が少ないことです。学会 活動で「科学と法」を進展させることは、より「社会」を意識した科学技術社会論となる と考えています。そこで理事としてその進展に貢献したく、立候補しました。 氏名:宗像慎太郎 所属:三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング(株) 立候補理由: 民間シンクタンクに 10 年強、勤務し、環境政策に関わって参りました。 ま た 企 業 評 価 や 技 術 評 価 業 務 に も 携 わ っ て お り ま す 。 当 学 会 に 、 少 し で も NonAcademician の視点を加えられれば、と思います。また 2010 年の 4S-EASST ジョイント年 次大会では、開催事務局の一員として、貢献させていただきます。 氏名:桃木曉子 所属:京都精華大学 立候補理由: 私は前勤務先(2010~07 年)の総合地球環境学研究所で「研究成果の社会 への発信」にかかわる活動を担当し、その一環として、研究機関・研究者が社会とどうか かわっていけばよいかを議論するために「学問と社会のあり方」研究会を主催しました。 このような公的研究機関での経験と、かつて勤務した民間企業での経験をいかして、今後、 科学技術社会論学会の運営と活動に貢献したいと思います。
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