淡路市環境基本計画 本編 Web版

はじめ
めに
私たちの
のまち淡路市
市は、淡路島
島の北部から
ら中部に位置
置し、東に大阪湾、西に
播磨灘を臨
臨み、市の中
中央部を南北
北に貫く高原
原地帯が広がり、豊かな自
自然と文化、
歴史的伝統
統に恵まれて
ています。こ
この恵まれた
た環境は、私
私たちが共有するかけが
えのない貴
貴重な財産で
であるととも
もに、心のよ
よりどころで
でもあります
す。
一方、社
社会経済活動
動の拡大によ
より、地球温
温暖化や資源
源の浪費、生物多様性の
危機など、地球規模で
で深刻な環境
境問題が生じ
じています。また、地域においても
自然環境や
や生活環境の
の変化により
り、様々な環
環境問題が生
生じています
す。
私たちは
は、ふるさと
と淡路市の誇
誇る豊かな自
自然と歴史や
や多くの文化遺産に配慮 しながら、自
自然と調和
した良好な
な環境を保全
全し、将来の
の世代へ継承
承していく責務を負ってい
います。また
た、今日の環
環境問題は、
原因や影響
響が多岐にわ
わたるため、地域社会を
を構成するあらゆる主体の参加のも とに問題解決
決に取り組
む必要があ
あります。
このよう
うな認識のも
もと、環境へ
への負荷の少
少ない持続的
的発展が可能な社会を構築
築し、優れた
た環境を創
造するため
め、平成 25 年 6 月に「
「淡路市環境
境基本条例」を制定し、環
環境の保全 と創造につい
いて基本理
念を掲げ、市、事業者
者、市民及び
び滞在者(旅
旅行等により市内に滞在する者)の責
責務を明らか
かにすると
ともに、環
環境の保全と
と創造に関す
する施策の基
基本となる事
事項を定めました。
「淡路市
市環境基本計
計画」は、「淡路市環境基
基本条例」に定める基本
本理念のもと
と、環境の保
保全と創造
に関する施
施策を総合的
的かつ計画的
的に推進する
る基本的な計
計画として策定したもの です。
本計画で
では、当市が
が目指す環境
境の将来像を
を『海・里・山、自然の恵
恵み豊かな島
島
笑顔が育
育む循環と
共生のまち
ち』とし、行
行政が中長期
期的に取り組
組むべき環境
境施策と、市民・事業者 ・滞在者に望
望まれる行
動指針を取
取りまとめま
ました。
今後は、皆様ととも
もに計画を推
推進してまい
いりますので
で、市民・事業者・滞在者
者の皆様には
はより一層
のご理解と
とご協力をお
お願い申し上
上げます。
最後に、本計画の策
策定にあたり
り、貴重なご
ご意見をいた
ただきました市民・事業者
者の方々、専
専門的見地
からご審議
議くださいま
ました淡路市
市環境審議会
会委員の方々
々に心からお礼申し上げ ます。
平成 27 年 3 月
淡路市長
門
康彦
彦
目
次
第1章
計画の基本的事項
第 1 節 計画の趣旨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第 2 節 計画の役割と位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
第 3 節 計画期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
第 4 節 対象地域及び範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
第2章
淡路市の環境の現況
第 1 節 淡路市の自然的状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
第 2 節 淡路市の社会的状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
第 3 節 淡路市の生活・自然環境の状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
第 4 節 淡路市の地域環境の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
第 5 節 淡路市の地球環境の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
第 6 節 アンケート調査結果の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
19
第3章
環境の将来像と基本目標
第 1 節 施策体系 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
第 2 節 環境の将来像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
第 3 節 基本目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
第 4 節 基本施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
第4章
環境施策と環境行動指針
第 1 節 低炭素社会の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
第 2 節 自然共生社会の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
第 3 節 循環型社会の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
38
第 4 節 安全・快適社会の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
43
第 5 節 環境資源を活用した地域活性化の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
49
第 6 節 地域力にあふれる社会の実現 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
54
第5章
計画の推進体制と進行管理
第 1 節 計画の推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
62
第 2 節 計画の進行管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
第 3 節 計画の見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
63
第 4 節 環境指標の設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
64
参考資料
1.計画策定の経緯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
66
2.淡路市環境審議会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
3.用語解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
68
第1章
第1章
第1節
計画の基本的事項
計画の基本的事項
計画の趣旨
本市では、淡路市環境基本条例において、環境の保全と創造について基本理念を掲げ、市、事業者、
市民及び旅行等により市内に滞在する者(以下「滞在者」という)の責務を明らかにするとともに、環
境の保全と創造に関する施策の基本となる事項を定めています。
本計画は、この基本理念の実現に向けて、条例第 9 条に基づき、環境の保全と創造に関する施策を総
合的かつ計画的に推進するために策定し、持続可能な社会の形成を目指すものとします。
■淡路市環境基本条例に定める基本理念(第 3 条)
1 環境の保全と創造は、全ての市民が健全で豊かな環境の恵みを享受するとともに、この環境が将来の世代へ継承
されるよう、適切に行わなければならない。
2 環境の保全と創造は、より環境への負荷が少ない循環を基調とした人と自然とが共生した持続的発展が可能な誰
もが住みよいまちづくりを目指し、市、市民、事業者及び旅行等により市内に滞在する者(以下「滞在者」という。)
がそれぞれの責務に応じた役割分担と協働の下、相互に連携しつつ適切に行わなければならない。
3 地球環境の保全は、人類共通の課題であるとともに、市民の健康で文化的な生活を将来にわたって確保する上で
の課題であることから、全ての事業活動及び日常生活において積極的に推進されなければならない。
第2節
計画の役割と位置づけ
本計画は、淡路市総合計画に示す将来像「豊かな自然と文化、太陽の光に包まれ、人々の笑顔があふ
れる淡路のウェルカム・シティ」の実現に向け、淡路市環境基本条例に定める基本理念(条例第 3 条)
のもと、環境の保全と創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進する基本的な計画として策定します。
国
兵庫県
淡路市
(H24.3策定)
淡路市総合計画(後期計画)
第4章第2節
(H5法律第91号)
(H7県条例第28号)
環境の保全と創造
に関する条例
環境基本法
法第15条
(H24.4策定)
(H25市条例第30号)
淡路市環境基本条例
条例第6条
条例第9条
(H26.3策定)
第四次環境基本計画
第四次兵庫県
環境基本計画
淡路市環境基本計画
地球温暖化防止実行計画
バイオマス活用推進計画
図 1-2-1 淡路市環境基本計画と関連計画の位置づけ
- 1 -
第1章
計画の基本的事項
第3節
計画期間
本計画の期間は、平成 27 年度を初年度とし、10 年後の平成 36 年度を目標年度とします。また、社会
経済情勢や環境問題の変化に適切に対応するため、5 年ごとに見直しを行うこととします。
第4節
対象地域及び範囲
本計画は、淡路市全域を対象範囲とし、広域的な取り組みが必要な環境問題(大気、水質、地球環境
問題など)は、関係自治体や兵庫県及び国と連携して取り組むものとします。
また、環境の対象範囲は以下のとおりとします。
表 1-4-1 環境の対象範囲
区
分
対
象
生活環境
大気質、水質、騒音、振動、悪臭、土壌、廃棄物、交通 など
自然環境
地形・地質、野生生物、生態系、生物多様性 など
地域環境
景観、歴史・文化、公園、里山里海、環境教育 など
地球環境
地球温暖化、オゾン層の破壊、再生可能エネルギー など
- 2 -
第2章
第2章
第1節
淡路市の環境の現況
淡路市の環境の現況
淡路市の自然的状況
1.位置と地勢
淡路市は、旧津名郡を構成する 6 町のうち、津名、淡路、北淡、一宮、東浦の 5 町が合併し、平成 17
年 4 月に誕生した市です。淡路島の北部から中部に位置し、東に大阪湾、西に播磨灘を臨み、総面積
184.28km2 を有し、淡路島全体の約 3 割を占めます。また、本州と四国を結ぶ大動脈の 1 つである神戸
淡路鳴門自動車道が南北を貫通するほか、大阪湾沿いに一般国道 28 号、播磨灘沿岸に主要地方道福良
江井岩屋線、東西軸として主要地方道富島久留麻線、主要地方道志筑郡家線などが各集落を結んでいます。
淡路市の地形は、津名地域・東浦地域境の妙見山(標高 522 m)など、市の中央部を南北に貫く高原
地帯が広がっていますが、西側はなだらかな斜面となっています。また、まとまった流域を有する河川
が少なく、貯水用のため池が数多くみられます。
図 2-1-1 淡路市の位置・概要
2.気
象
淡路市の気候は、温暖で降水量の比較的少ない瀬戸内海気候に属しており、平年値(郡家地域気象観
測所:1981∼2010 年)は平均気温 15.9℃、年降水量 1,093mm、日照時間 2,110 時間となっています。
3.水
象
淡路市内には 1 級河川はありませんが、計 20 の 2 級河川が市内を流れています。また、淡路島はた
め池が多いことが知られており、
「兵庫県内の農業用ため池数」
(平成 26 年 4 月現在)では、県全体 38,583
箇所のうち、22,797 箇所が淡路島に位置し、淡路市内には 13,301 箇所のため池があるとされています。
- 3 -
第2章
淡路市の環境の現況
第2節
1.人
淡路市の社会的状況
口
淡路市の人口は 1965 年(昭和 40 年)以降、減少傾向で推移しており、2010 年(平成 22 年)の人口
は 46,459 人となっています。
また、少子高齢化が進行しており、2010 年(平成 22 年)では老年人口が 32%に達しています。
7,000,000
80,000
70,000
淡路市人口︵人︶
60,000
50,000
40,000
6,000,000
5,000,000
4,000,000
3,000,000
30,000
2,000,000
20,000
10,000
淡路市
兵庫県人口︵人︶
5,405,040
5,550,574
66,305
5,588,133
5,278,050
5,401,877
61,675
59,298 5,144,892
5,590,601
54,643 53,235
4,992,140 57,650 56,306
49,078
4,667,928
51,884
4,309,944
46,459
1,000,000
兵庫県
0
0
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010
年
(出典:平成 26 年版市区町別主要統計指標(兵庫県)より作成)
図 2-2-1(1) 淡路市及び兵庫県の人口の推移(国勢調査)
60,000
51,508
淡路市人口︵人︶
50,920
50,370
49,812
49,284
2007
2008
2009
50,000
48,800
48,198
47,606
47,194
46,653
2010
2011
2012
2013
2014
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2005
2006
年
(出典:淡路市住民基本台帳人口(各年 4 月 1 日)より作成)
図 2-2-1(2) 淡路市の過去 10 年間の人口の推移(住民基本台帳)
2010
12%
2005
12%
56%
58%
32%
2010
14%
30%
2005
14%
23%
63%
20%
66%
年
年
2000
14%
1995
16%
1990
18%
0%
59%
27%
61%
62%
20%
淡路市
年少人口(0∼14歳)
老年人口(65歳以上)
40%
60%
80%
2000
15%
23%
1995
16%
20%
1990
18%
100%
0%
生産年齢人口(15∼64歳)
14%
70%
12%
70%
20%
兵庫県
年齢区分別構成比
17%
68%
年少人口(0∼14歳)
老年人口(65歳以上)
40%
60%
80%
100%
年齢区分別構成比
生産年齢人口(15∼64歳)
(出典:平成 26 年版市区町別主要統計指標(兵庫県)より作成)
図 2-2-2 淡路市及び兵庫県の年齢別人口構成比の推移
- 4 -
第2章
淡路市の環境の現況
2.産業・経済
1)就業人口
淡路市の就業人口は減少傾向で推移しており、2010 年(平成 22 年)の就業者数は 21,314 人となって
います。
産業区分別構成比は、第一次産業の就業者比率が県全体と比べて非常に高くなっています。一方、第
一次産業の就業者比率は減少傾向で推移しており、第三次産業の就業者比率が増加しています。
30,000
3,000,000
27,049
26,973
2,517,516
2,581,355
2,495,573
2,345,044
2,550,930
2,500,000
24,043
20,000
21,314
2,000,000
15,000
1,500,000
10,000
1,000,000
5,000
兵庫県就業人口︵人︶
淡路市就業人口︵人︶
25,704
25,000
500,000
淡路市
兵庫県
0
0
1990
1995
2000
年
2005
2010
(出典:平成 26 年版市区町別主要統計指標(兵庫県)より作成)
図 2-2-3 淡路市及び兵庫県の就業人口の推移
2010
18%
2005
19%
61%
22%
57%
25%
20%
1995
21%
30%
25%
1990
0%
54%
26%
28%
20%
淡路市
40%
60%
26%
72%
2005
3%
28%
70%
67%
2000
3%
49%
1995
3%
34%
63%
47%
1990
3%
35%
62%
80%
100%
産業区分別就業者構成比
第一次産業就業者
第三次産業就業者
2%
年
年
2000
2010
0%
31%
20%
兵庫県
40%
80%
100%
産業区分別就業者構成比
第一次産業就業者
第三次産業就業者
第二次産業就業者
60%
第二次産業就業者
(出典:平成 26 年版市区町別主要統計指標(兵庫県)より作成)
図 2-2-4 淡路市及び兵庫県の産業区分別就業者構成比の推移
- 5 -
第2章
淡路市の環境の現況
2)総生産
淡路市の総生産額は減少傾向で推移しており、2009 年(平成 21 年度)の総生産額は約 1,155 億円と
なっています。
また、総生産額の産業別構成比は、第一次産業は概ね 1 割未満であり、生産額の 6∼7 割は第三次産
業が占めています。
160,000
140,000
25,000,000
139,353
136,249
127,408 126,560
20,336,615
19,309,150 19,068,341
120,000
100,000
123,241 124,060 123,681 121,362
17,825,902
19,540,697
19,030,087
18,738,538 18,987,907
19,256,542
115,497
19,049,347
20,000,000
15,000,000
80,000
10,000,000
60,000
40,000
5,000,000
20,000
淡路市
兵庫県 総生産額︵百万円︶
淡路市 総生産額︵百万円︶
144,737
兵庫県
0
0
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
年
(出典:平成 23 年度市町民経済計算長期時系列データ(兵庫県)より作成)
図 2-2-5 淡路市及び兵庫県の総生産額の推移
100%
7.4%
10.4%
8.0%
6.7%
6.8%
8.0%
6.6%
7.3%
7.1%
6.3%
25.6%
25.3%
22.8%
23.4%
22.3%
22.4%
25.3%
26.3%
20.7%
30.2%
64.3%
65.8%
67.7%
68.0%
69.2%
70.0%
70.4%
70.5%
73.0%
62.4%
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
90%
淡路市総生産額 産業別構成比
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
年
第一次産業
第二次産業
第三次産業
(出典:平成 23 年度市町民経済計算長期時系列データ(兵庫県)より作成)
図 2-2-6 淡路市の総生産額の産業別構成比の推移
- 6 -
第2章
淡路市の環境の現況
3.土地利用
淡路市の土地利用状況は、総面積 184.28km2 のう
地目別面積(km2)
ち、田の面積は 31.49km2、畑は 10.46km2 であり、
田
31.49
田畑で計 41.95km2 と淡路市総面積の約 4 分の 1 を
畑
宅 地
占めています。
10.46
91.21
池沼
9.20
0.00
山林
牧場・原野
32.66
雑種地
0.07
7.53
その他(公共用
地等)
1.66
(出典:平成 24 年兵庫県統計書(兵庫県)より作成)
図 2-2-7 淡路市 地目別面積
4.交
通
淡路市では、神戸淡路鳴門自動車道が市中央を
凡 例
高速道路
貫通し、市の東側沿岸には一般国道 28 号、西側
神戸淡路鳴門自動車道
一般国道
主要地方道
沿岸には主要地方道福良江井岩屋線が通ってい
一般県道
ます。これらの道路の交通量(平成 22 年度道路
交通センサス)は、明石海峡大橋は 22,313 台/日、
淡路 IC∼津名一宮 IC 間は 18,586∼19,065 台/日
主要地方道
福良江井岩屋線
となっています。また、一般国道 28 号の交通量
は 7,770∼13,215 台/日、主要地方道福良江井岩
屋線の交通量は 5,435∼8,063 台/日であり、特に
一般国道 28 号
津名付近の交通量(一般国道 28 号)が多くなっ
ています。
N
0km
5km
10km
(出典:平成 22 年度道路交通センサス(兵庫県)より作成)
図 2-2-8 淡路市内の主な道路
- 7 -
第2章
淡路市の環境の現況
5.下水道
2012 年(平成 24 年)における淡路市の下水道普及率は、兵庫県全体が 91.95%に対し、56.91%とな
っています。
また、公共下水道などへの接続率は、2014 年(平成 26 年)3 月末現在で 70.8%となっています。
表 2-2-1 淡路市 下水道普及率(平成 24 年)
区
住民基本台帳人口(A)
(千人)
分
淡路市
兵庫県全体
下水道処理人口(B)
(千人)
普及率(B)/(A)
(%)
47.2
26.9
56.91
5,660.3
5,204.5
91.95
(出典:平成 24 年兵庫県統計書;兵庫県)
80%
25,000
20,000
917
797
958
777
63.8%
1,042
831
65.3%
66.8%
1,087
846
1,098
833
1,122
819
69.6%
70.8%
1,125
813
1,164
821
70%
60%
50%
40%
10,000
14,099
15,544
16,937
17,459
17,987
18,402
18,500
18,885
30%
接続率︵%︶
接続人口︵
人︶
15,000
56.2%
59.3%
68.8%
20%
5,000
10%
0%
0
2007
2008
農業集落排水
2009
2010
2011
コミュニティプラント
2012
公共下水道
2013
2014
接続率(全体)
(出典:淡路市下水道課資料)
図 2-2-9 淡路市の公共下水道などへの接続人口・接続率の推移(各年 3 月末現在)
- 8 -
第2章
淡路市の環境の現況
6.廃棄物
2012 年(平成 24 年)における淡路市の 1 人 1 日当たりごみ排出量は 1,007g であり、兵庫県全体の平
均(984g)をやや上回っています。
一方、リサイクル率は 12.8%であり、兵庫県の平均値 16.7%と比べて低い値となっています。
一人一日当たりごみ排出量
1,400
1,227
1,200
1,000
1,063
1,227
1,037
1,143
1,011
1,095
1,017
1,043
1,001
1,006
1,002
1,007
984
988
984
800
600
400
(g/人日)
200
淡路市
兵庫県
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
年
(出典:各年一般廃棄物処理実態調査結果(環境省)より作成)
図 2-2-10 淡路市・兵庫県の 1 人 1 日当たりごみ排出量の推移
30
リサイクル率︵%︶
25
20
15
14.8
15.7
15.3
15.8
16.6
17.1
17.3
17.4
16.7
15.6
13.2
10
17.4
14.5
14.0
12.8
14.0
5
淡路市
兵庫県
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
年
(出典:各年一般廃棄物処理実態調査結果(環境省)及び淡路市生活環境課資料より作成)
図 2-2-11 淡路市・兵庫県のリサイクル率の推移
- 9 -
第2章
淡路市の環境の現況
7.都市公園
淡路市には国営公園の他、兵庫県内の県立都市公園 15 箇所(未供用含む)のうち 4 箇所が立地し、
供用面積の合計は 229.1ha、年間利用者数は 284 万人となっています。また、兵庫県の 1 人あたり都市
公園面積が 12.4m2/人(平成 24 年:全国第 23 位)であるのに対し、淡路市は 49.3m2/人(人口は平成 22
年度の 46,459 人で計算)となっています。
表 2-2-2 淡路市の都市公園
公園名
区
分
開 園
年月日
計画面積
(ha)
供用面積
(ha)
平成 24 年度
利用者数(万人)
国営明石海峡公園(淡路地区) 国営公園
H14.3.21
96.1
39.5
47
兵庫県立淡路島公園
広域公園
S60.4.21
148.8
148.8
198
兵庫県立灘山緑地
都市緑地
H12.3.18
11.3
11.3
19
兵庫県立あわじ石の寝屋緑地
都市緑地
H27.4 開園予定
75.4
兵庫県立淡路佐野運動公園
運動公園
H15.5.3
29.5
29.5
20
−
−
361.1
229.1
284
合 計
−
−
注)1.供用面積は公有水面など実態上一般の利用に供されていない区域を含む。
2.国営明石海峡公園の面積、利用者数は「事業評価監視委員会資料 国営明石海峡公園(再評価)」(平成 25 年;近畿地
方整備局)、他の公園のデータは「都市公園の整備について」(平成 26 年;兵庫県)の記載データを示した。
- 10 -
第2章
第3節
淡路市の環境の現況
淡路市の生活・自然環境の状況
1.公害苦情
淡路市での公害苦情の発生状況を以下に示します。
淡路市では、多い年で 10 数件の公害苦情があり、主に大気汚染、水質汚濁、悪臭などの苦情が生じ
ています。
表 2-3-1 淡路市の公害苦情の発生状況
典型 7 公害
年度
大気
汚染
水質
汚濁
土壌
汚染
騒音
地盤
沈下
振動
典型7公
害以外
の苦情
小計
悪臭
合計
H24 年度
2
2
0
1
0
0
4
9
1
10
H23 年度
2
6
0
0
0
0
4
12
3
15
H22 年度
0
0
0
0
0
0
2
2
0
2
H21 年度
1
0
0
0
0
0
2
3
2
5
H20 年度
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
H19 年度
0
6
0
0
0
0
0
6
0
6
H18 年度
6
4
0
0
0
0
2
12
1
13
(出典:各年兵庫県環境白書)
2.大気質
大気質は、兵庫県において広域的に監視されており、淡路市近隣では、明石市(王子局)と洲本市(洲
本市役所局)で二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質などの測定が行われています。
代表的な汚染物質である二酸化窒素濃度の推移を以下に示しますが、王子局と洲本市役所局の測定結
果は減少傾向で推移しており、環境基準を達成する良好な大気質が維持されています。
また、近年注目されている微小粒子状物質(PM2.5)は 2010 年から王子局で測定が開始されています
が、過去 2 年間は環境基準が非達成となっており、今後も注視していく必要があります。
0.06
二酸化窒素 年平均値
洲本(洲本市役所局)
明石(王子局)
0.05
0.04
0.03
0.021 0.022
0.021
0.020
0.022
0.020 0.020
0.02
0.017 0.017
0.016
(ppm)
0.01
0.014
0.014
0.014
0.014
0.014
0.011
0.011
0.010
0.009
0.009
2007
2008
2009
2010
2011
0.00
2002
2003
2004
2005
2006
年
(出典:兵庫県環境白書、大気・水質等常時監視結果のデータより作成)
図 2-3-1 明石市・洲本市における二酸化窒素濃度の推移
- 11 -
第2章
淡路市の環境の現況
3.水
質
1)河
川
淡路市内の河川では環境基準類型は設定されていませんが、志筑川(採水地点:志筑橋)と郡家川(採
水地点:上水源取水口)の 2 箇所で水質の監視が実施されています。
河川の有機汚濁の指標である BOD(生物化学的酸素要求量)の状況を以下に示しますが、志筑川の過
去 10 年間の BOD の 75%水質値は 6.7∼14mg/L であり、郡家川と比べて、水質の有機汚濁がみられます。
16
BOD 75%水質値
14
13
14
13
12
9.5
10
(mg/L)
8
10
8.1
8.9
9.9
6.7
7.7
6
志筑川
5.7
4.8
4.6
郡家川
4.3
4
2.7
2
2.4
2.6
2.2
2.8
2.4
0
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
年度
(出典:各年兵庫県環境白書のデータより作成)
図 2-3-2 志筑川、郡家川の BOD 濃度の推移
2)海
域
淡路市の周辺海域では、大阪湾(採水地点:津名港内)と淡路島西部南部海域(採水地点:淡路市浜
沖、淡路市撫沖)で水質の監視が実施されています。
海の有機汚濁の指標である COD(化学的酸素要求量)の状況を以下に示します。
「津名港内」は環境基準C類型(基準値:8mg/L 以下)、淡路島西部南部海域の「淡路市浜沖」「淡路
市撫沖」は環境基準A類型(基準値:2mg/L 以下)に指定されていますが、いずれの地点の水質も環境
基準を達成しています。
5
COD 75%水質値
津名港内
淡路市浜沖
淡路市撫沖
4
3.1
3
2
2.4
2.2
1.9
1.9
1.9
1.8
2.4
1.8
1.8
1.8
1.7
2.0
2.0
1.9
2.1
1.7 1.8
1.9
1.9
1.7
(mg/L) 1
0
2006
2007
2008
2009
年度
2010
2011
2012
(出典:各年大気・水質等常時監視結果(兵庫県)のデータより作成)
図 2-3-3 津名港・淡路市浜沖・淡路市撫沖の COD 濃度の推移
- 12 -
第2章
4.騒
淡路市の環境の現況
音
1)自動車騒音
淡路市では、平成 24 年度に、岩屋、久留麻、生穂の 3 地点で自動車騒音の測定が実施されています
が、いずれの地点も環境基準(幹線交通を担う道路に近接する空間の特例値:昼間 70dB、夜間 65dB)
を達成しています。
表 2-3-2 淡路市の主要道路の自動車騒音測定結果(平成 24 年度)
測定地点
用途地域
環境基
路線名
準類型
車線
道路
等価騒音レベル
数
構造
昼間
夜間
環境基準
昼間
夜間
淡路市岩屋
指定無し
B
一般国道 28 号
2 平面
62dB
54dB
○
○
淡路市久留麻
指定無し
C
一般国道 28 号
2 平面
68dB
63dB
○
○
淡路市生穂
指定無し
C
一般国道 28 号
2 平面
65dB
58dB
○
○
(出典:平成 25 年度版兵庫県環境白書)
2)航空機騒音
淡路市では、平成 24 年度に、塩尾、釜口、野島江崎の 3 地点で航空機騒音の測定が実施されていま
す。
淡路市は航空機騒音の環境基準は設定されていませんが、測定値の最大でも環境基準I類型の基準値
(70 WECPNL 以下)を大きく下回っています。
注)航空機騒音の環境基準は平成 25 年 4 月より新環境基準が施行されており、本測定結果は旧環境基準によるものです。
表 2-3-3 淡路市の航空機騒音測定結果(平成 24 年度)
測定地点
淡路市塩尾 塩田小学校
淡路市釜口 釜口小学校
淡路市野島江崎 野島消防器具庫
WECPNL
最大
最小
平均
56dB
32dB
47dB
49dB
25dB
42dB
51dB
36dB
45dB
44dB
23dB
41dB
52dB
42dB
49dB
54dB
43dB
49dB
(出典:平成 25 年度版兵庫県環境白書)
- 13 -
第 2 章 淡路
路市の環境の現
現況
境
5.自然環境
1)植
物
淡路市は
は、古くから
ら開発が進ん
んだ地域であ り、自
然植生は少
少なく、代償
償植生が広く
く分布します
す。
「改
訂増補 淡
淡路島の植物
物誌」
(2012 年;自然環境
年
境研究
所)による
ると、池沼や
や水田が分布す
する市北部の
の丘陵
地は、水田
田などの周りに湿地や二次
次林がわずか
かに残
されており
り、
湿地や池
池沼に生える植
植物が多くみ
みられ
るのが特徴
徴とされてい
います。市中
中南部の津名
名山地
は、常隆寺
寺山付近はス
スギ植林地が
が分布します
すが、寺
周辺の伊勢
勢の森にはア
アカガシ及び
びスダジイを
を中心
とした暖帯
帯林が残され
れているとさ
されています
す。
なお、
「兵
兵庫の貴重な
な自然-兵庫県
県版レッドデ
データ
ブック 2010-」に選定
定された 729 種の維管束植
種
植物の
N
うち、1122 種が淡路市
市で確認され
れています。
兵庫県レッドデ
デー 県内分布に淡路市
タブック指定種
種 が含まれるもの
シダ植物
15 種
95 種
子植物
0 種
1 種
種 裸子
双子葉 離弁花
30 種
204 種
子
子 植物
植 被子
合弁花
21 種
192 種
物
物 植物
単子葉植物
46 種
237 種
計
112 種
729 種
注)1.兵庫
庫県版レッドデータ
タブック2010より作
作成した。
2.県内
内分布は旧5町及び
び淡路地域が含まれ
れるものを計数した
た。
0km
区分
10km
5kkm
(環
環境省「自然環
環境保全基礎調査
査」より作成)
図 2-3-4 淡路市の
の現存植生の
の概要
2)植物群落
落
淡路市の
の貴重な植物
物群落として
ては、常隆寺 のスダ
通称名又は所在地
通
地(ランク)
[分類区分
分]
ジイ群落や
や黒谷の棚田
田草地などの
の 9 件の植物
物群落
が「兵庫の
の貴重な自然
然」に選定さ
されています
す。
また、黒
黒谷の棚田は
は、環境省の
の「モニタリ ングサ
イト 1000」
」では全国に
に 18 箇所ある里地・里 山のコ
アサイト(
(長期間に渡
渡りモニタリングを継続す
するサ
隆寺の
イト)の 1 つに選定さ
されており、久野々・常隆
スダジイ群
群落や岩屋・
・大和島のイ
イブキ群落、明神・
にも指
明神崎のイ
イブキ群落は
は兵庫県の天
天然記念物に
定されてい
います。
「兵
兵庫の貴重な自然」貴重性
性評価の区分
0km
①Aランク・・・規模的、質
質的にすぐれて
ており貴重性の程
程度
が最も高く、全国的価値
値に相当するもの
の
②Bランク・・・Aランクに
に準ずるもので
で、地方的価値
値、
都道府県的
的価値に相当す
するもの
③Cランク・・・Bランクに
に準ずるもので
で、市町村的価
価値
に相当する
るもの
- 14 -
10km
5km
m
N
(
「兵庫
庫県版レッドデー
ータブック 201
10」より作成)
図 2-3-5 淡路市の
の植物群落の
の概要
第2章
3)動
淡路市の環境の現況
物
「淡路島の絶滅の恐れのある野生生物(Ⅲ)」
(1996 年;
【島のシンボルバード:シロチドリ】
自然環境研究所)によると、淡路島には、哺乳類 21 種、
鳥類 180 種余り、両生類 13 種、爬虫類 12 種、昆虫類 3,600
種余りが分布するとされており、山地性の種から海浜性
の種まで多様な動物種が生息・分布することが大きな特
徴と考えられています。
一方、自然海浜の減少など、開発行為による自然環境
※淡路島のシンボルバードですが、自然海浜の
減少などにより激減しており、
「兵庫の貴重な
自然」ではランクA(兵庫県内において絶滅
の危機に瀕している種)に指定されています。
の改変・減少や、後継者不足・耕作放棄などによる里地
里山の荒廃などにより、多くの動物種の生息環境が急速
に失われつつあると考えられています。
兵庫県レッドデー 県内分布に淡路市
設定年
タ・リスト指定種 が含まれる種
哺乳類
8 種
2 種
2003
脊
鳥類
153 種
84 種
2010
椎
両生類
8 種
6 種
2003
動
爬虫類
16
種
9
種
2003
物
魚類
54 種
7 種
2012
昆虫類
292 種
33 種
2013
無
動
クモ類
69 種
1 種
2003
脊
物
153 種
35 種
2014
椎 貝類
その他
65 種
22 種
2014
計
818 種
199 種
注)1.各年兵庫県版レッドデータブック・リストより作成した。
2.2003年版のレッドデータは詳細な県内分布が記載されて
いないため、淡路地域の確認種数を計数した。
区分
平成 26 年現在、見直しが進められている「兵
庫の貴重な自然」では、貴重な動物として 818
種が指定されていますが、このうち 199 種が淡
路市(又は淡路島)で確認されています。
4)特定外来生物
国内の在来生物や生態系に影響を及ぼす外来生物で、
【特定外来生物:ナルトサワギク】
政令で定めたものを「特定外来生物」と呼びます。
平成 27 年 1 月現在、植物ではオオキンケイギクやナル
トサワギクなど計 13 種、動物ではアライグマやブラック
バスなど計 100 種が特定外来生物に指定されています。
淡路市でも、ナルトサワギクやオオキンケイギクなど
の特定外来生物の繁茂拡大が問題となっており、拡大防
止の取り組みが進められています。
【特定外来生物:オオキンケイギク】
また、兵庫県では「兵庫県の生物多様性に悪影響を及
ぼす外来生物リスト(ブラックリスト)」が作成されてお
り、平成 27 年 1 月現在、59 種の植物、68 種の動物が「警
戒種(生物多様性への影響が大きい、または今後影響が
大きくなることが予測される種)」及び「注意種(生物多
様性への影響がある種)
」に指定されています。
(出典:環境省ホームページ「外来生物写真集」
)
- 15 -
第2章
淡路市の環境の現況
5)地形・地質・自然景観・生態系
淡路市の貴重な地形・地質・自然景観・生態系
は、絵島や野島断層など 4 件の地形、野島鍾乳洞
通称名又は所在地(ランク)
[分類区分]
など 13 件の地質、大和島や明神崎など 10 件の自
然景観及び貴重な生態系である北淡路の棚田・た
め池群が「兵庫の貴重な自然」に選定されていま
す。
「兵庫の貴重な自然」貴重性評価の区分
①Aランク・・・規模的、質的にすぐれており貴重性の程度
が最も高く、全国的価値に相当するもの
②Bランク・・・Aランクに準ずるもので、地方的価値、
都道府県的価値に相当するもの
③Cランク・・・Bランクに準ずるもので、市町村的価値
に相当するもの
④要注目・・・・(地質)温泉・湧水などのように地質以外
の分野の自然現象のうち、地質との関連
性があり重要とみなされるもの
(自然景観)その場所の貴重性だけでな
く、今後の人の暮らしと自然環境の関係
を考える上で重要とみなされるもの
N
0km
10km
5km
(
「兵庫県版レッドデータブック 2011(地形・地質・自然環境・
生態系)
」より作成)
図 2-3-6 貴重な地形の分布
通称名又は所在地(ランク)
[分類区分]
通称名又は所在地(ランク)
[分類区分]
凡 例
N
0km
5km
●
貴重な自然景観
■
貴重な生態系
N
10km
0km
5km
10km
(
「兵庫県版レッドデータブック 2011(地形・地質・自然環境・ (
「兵庫県版レッドデータブック 2011(地形・地質・自然環境・
生態系)
」より作成)
生態系)
」より作成)
図 2-3-7 貴重な地質の分布
図 2-3-8 貴重な自然景観・生態系の分布
- 16 -
第2章
第4節
淡路市の環境の現況
淡路市の地域環境の状況
1. 景観資源
淡路島では、学識経験者や淡路地域の在住者、
凡 例
島内三市及び淡路県民局で構成された「淡路島百
景選定委員会」が設置され、約 17,000 票の投票
●
淡路島百景
●
淡路市32景
結果をもとに、淡路島百景が選定されています。
淡路市には淡路島百景のうち、「絵島」や「大
阪湾を望む岩屋中学校」など、53 景が市内に位置
しています。
また、淡路島百景には選定されませんでした
が、今後も守り育てていくべき大切な景観とし
て、「明神崎」や「北淡江埼公園」などが「淡路
島百景に準ずる景観」
(淡路市 32 景)として選定
N
されています。
0km
5km
10km
(兵庫県ホームページ「淡路島百景説明シート」等より作成)
図 2-4-1 淡路島百景・淡路市 32 景の分布
2.文化財
淡路市内には、計 50 件の指定文化財(国指定
文化財 5 件、県指定文化財 16 件、市指定文化財
29 件)が位置しています。
凡 例
●
国指定文化財
●
県指定文化財
○ 市指定文化財
なお、
「兵庫の貴重な自然」に選定されている、
久野々・常隆寺のスダジイ群落、岩屋・大和島の
イブキ群落、明神・明神崎のイブキ群落は、文化
財としても天然記念物に指定されています。
N
0km
5km
10km
(淡路市教育委員会「淡路市の文化財」等より作成)
図 2-4-2 淡路市内の指定文化財の分布
- 17 -
第2章
淡路市の環境の現況
第5節
淡路市の地球環境の状況
1.温室効果ガス排出量(淡路市事務事業)
淡路市の事務事業における温室効果ガス排出量
温室効果ガス排出量(平成24年度)
ガソリン
199,602 (平成 24 年度)は、11,951,525kg-CO2 と推定され
軽油 灯油
47,668 227,539 ており、廃プラスチック焼却による排出が全体の
A重油
55,704 LPG
47,441 54.0%、電気使用による排出が 41.2%を占めてい
ます。
淡路市では平成 26 年 3 月に「淡路市第2次地球
廃プラス
チック焼却
6,451,713 温暖化対策実行計画」を取りまとめ、平成 30 年ま
電気
4,921,858 でに温室効果ガス排出量を 227t 削減(-1.9%)す
る目標を設定しています。
単位:kg-CO2
図 2-5-1 排出量構成比
2.メガソーラー・風力発電の立地状況(建設中含む)
淡路市内には 14 箇所のメガソーラー(建設中含
凡 例
む)があり、出力は 2015 年夏には約 90MW に達す
る予定です。また、2 箇所の風力発電があり、発
●
メガソーラー
●
風力発電
電規模は合計 13MW となっています。
表 2-5-1 淡路市内のメガソーラー・風力発電
【メガソーラー】
発電事業者
場 所
出力
(MW)
発電開始
淡路市
淡路市生穂新島
1
H22.11
(株)下土井
淡路市北山
1
H24.08
塩屋土地(株)
淡路市浜
2
H25.02
(株)クリハラント
(株)ウエストエネルギー
ソリューション
(株)クリハラント
淡路市佐野新島
7
H25.03
淡路市野島平林
1
H25.08
淡路市佐野新島
1
H25.09
(株)ホテルニューアワジ
淡路市志筑新島
4
H25.10
ORソーラー(株)
淡路市志筑新島
2
H26.03
(一財)淡路島くにうみ協会
淡路市岩屋
1
H26.03
H26.03
淡路市大町下
2
(株)アーバンヴィレッジ
山佐産業㈱
淡路市岩屋
1
H26.12
(株)淡路貴船太陽光発電所
淡路市野島貴船
30
H26.12
兵庫県企業庁
淡路市佐野新島
2
H27.02
(株)ユーラスエナジー淡路
淡路市津名の郷
34
H27.07
合計
N
0km
89
場 所
淡路市
淡路市小倉
(株)Kenes
淡路市野島常盤
出力
(MW)
発電開始
1
H14
12
H24
10km
図 2-5-2 淡路市内のソーラー・風力発電施設
【風力発電】
発電事業者
5km
合計
13
注)出力はMW単位で四捨五入して表示した。
(出典:あわじ環境未来島ホームページ等より作成)
- 18 -
第2章
第6節
淡路市の環境の現況
アンケート調査結果の概要
1.市民アンケート
淡路市在住の市民 1,000 人(無作為抽出)を対象に市民アンケート調査を実施しました。
表 2-6-1 市民アンケート調査の概要
区
分
内
容
調査対象者
淡路市に在住する 18 歳以上の男女 計 1,000 人
標本抽出
住民基本台帳から居住地域の人口比率に応じて無作為抽出
調査期間
平成 26 年 4 月∼5 月
調査方法
郵送による調査票の配布・回収
回収状況
448 人(回収率:45%)
【市民アンケート調査結果の概要】
・「地域の身近な環境」の満足度について、「大気質」や「自然環境」は満足の意見が多いが、「交通機関
の整備」は不満の意見が多かった。
・「地域の環境問題」として、「耕作放棄地の増加」
「ごみの不法投棄」
「鳥獣害」「後継者不足」をあげる
意見が多かった。
・
「市民の環境への取り組み」として、
「家で花や木を育てる」
「ごみは持ち帰る」
「節電・クールビズ」は、
「実施している」と回答した人が 50%を上回った。
・
「淡路市の環境問題への取り組み」は、
「再生可能エネルギー」や「上水道整備」の取り組みを評価する
意見がやや多く、「鳥獣害」や「交通機関整備」については不満の意見が多かった。
地域の環境問題
全体(n=448)
身近な環境の満足度
全体(n=448)
環境意識
大気質
80%
後継者不
足
水質
60%
交通機関
自然触れ
合い
老朽空き
家
騒音
40%
悪臭
鳥獣害
0%
0%
ごみの不
法投棄
公園・緑
自然景観
自然環境
減少
里山環境
減少
自然環境
都市景観
里山景観
満足+やや満足
耕作放棄
地
エコドライ
ブ
森林荒廃
市の環境への取り組みの満足度
全体(n=448)
交通機関
自転車・
徒歩利用
節水
生活環境
80%
自然環境
60%
生活排水
60%
騒音配慮
40%
外来種増
加
回答率(意見数/回収数)
回答率 回答率
不満+やや不満
全体(n=448)
市民の環境への取り組み状況
節電・クー
ルビズ
騒音・振
動
20%
住環境
歴史・文
化
クリーンエ
ネ導入
水質
40%
20%
地産地消100%
地球温暖
80%
化防止
大気質
60%
公園等整
備
40%
20%
森林・里
山
上水道
20%
0%
自然保護
0%
再生可能
エネ
花や木を
育てる
リサイク
ル
マイバッ
グ
積極的な
美化 ごみ持ち
帰り
外来種拡
大防止
鳥獣害
自然景観
ごみ処理
歴史・文
化
自然観察
環境保全
活動
回答率(意見数/回収数)
回答率
回答率
満足+やや満足
- 19 -
都市景観
不満+やや不満
第2章
淡路市の環境の現況
2.事業者アンケート
淡路市内の 100 事業者(無作為抽出)を対象に事業者アンケート調査を実施しました。
表 2-6-2 事業者アンケート調査の概要
区
分
内
調査対象者
淡路市内の事業者 計 100 事業者
標本抽出
淡路市の登録より無作為抽出
調査期間
平成 26 年 4 月∼5 月
調査方法
郵送による調査票の配布・回収
回収状況
48 事業者(回収率:48%)
容
【事業者アンケート調査結果の概要】
・「環境マネジメントシステムの導入状況や導入予定」を聞く設問では、
「導入している」「導入を検討し
ている」事業者は合わせて約 10%にとどまり、約 70%の事業者は「導入予定無し」と回答した。
・「実施している環境への取り組み」を聞く設問では、事業者の約 30%が「社員への環境教育」に取り組
んでいると回答し、
「節電」
「節水」は約 70%の事業者、
「資源ごみの分別収集」は約 60%の事業者が取
り組んでいると回答した。
・
「環境への取り組みを進める上での問題」を聞く設問では、
「資金・経費の面で環境保全活動を実施する
余裕がない」
「人材が不足している」「専門知識・情報が不足している」など、資金、人材、情報の不足
をあげる意見が多かった。
設問
環境への コストが高い、コストに見合った効
取組を進 果が期待できない
める上で
の問題 資金・経費の面で環境保全活動を実
施する余裕がない
集計対象
回答数
構成比
11
23%
19
40%
16
33%
15
31%
11
23%
8
17%
4
8%
13
27%
2
4%
0%
20%
40%
23%
40%
人材が不足している
33%
専門知識・情報が不足している
31%
手間や時間がかかる
環境活動に関する情報が不足してい
る
23%
17%
取引先や消費者の協力が得られない
事業所内に市民や行政などと協力し
て対策を推進するための組織がない
8%
27%
その他
- 20 -
4%
60%
第2章
淡路市の環境の現況
3.小中学生・保護者アンケート
淡路市の小学 5 年生(全 17 校)
、中学 2 年生(全 5 校)とその保護者を対象に、小中学生・保護者ア
ンケートを実施しました。
表 2-6-3 小中学生・保護者アンケート調査の概要
区
分
内
容
調査対象者
淡路市の小・中学校に通学する小学 5 年生・中学 2 年生とその保護者
調査期間
平成 26 年 9 月∼10 月
調査方法
学校での調査票の配布・回収
回収状況
小学 5 年生及びその保護者:345 組 中学 2 年生及びその保護者:348 組
【小中学生・保護者アンケート調査結果の概要】
・「身のまわりの環境」について、
「鳥や虫などの生き物をよくみかける」
「家の周りには花や木などの緑が
多い」は児童・生徒、保護者も「そう思う」の回答が多いが、
「海や川、水路の水はきれいだ」
「川や水路、
ため池で生き物をよくみかける」などは、児童・生徒と保護者の回答率に 2 倍以上の差があった。
・
「外の遊び場所」を聞く設問では、遊び場所として「空き地」
「浜辺や海岸(海辺)
」
「田んぼや畑(農地)」
をあげる意見において、児童・生徒と保護者の回答率に大きな差が見られた。
・中学 2 年生の生徒と保護者への「淡路市が将来、どのようなまちになって欲しいか」の設問について、
生徒では「空気や水がきれいなまち」
「自然が豊かなまち」を選ぶ意見が多かったが、保護者では「働く
ところが多いまち」
「空気や水がきれいなまち」を選ぶ意見が多かった。
外で遊ぶ時の遊び場所
まわりの環境について(「そう思う」の回答率)
※保護者は「子どもの頃
どうだったか」を回答
ごみは落
ちていな
い
※保護者は「子どもの頃
どうだったか」を回答
海・川の水
はきれい
100 %
ため池
鳥等の生
き物をみ
かける
80
60
緑が多い
60
40
道路
20
川で生き
物をみか
ける
0
公園
80
川・水
路
40
20
校庭
100 %
0
通学
路
空き地
海で生き
物をみか
ける
いやな臭
いはない
山林
海辺
うるさい音
はない
小5児童
小5保護者
農地
中2生徒
小5児童
中2保護者
小5保護者
中2生徒
中2保護者
質問8(n=335)
70
回答率(%)
60
50
40
30
20
59 47 中学2年生
52 42 30 33 30 25 36 28 27 27 23 21 21 18 17 17 10
0
- 21 -
13 保護者
18 6 11 7 9 9 8 4 3 第3章
環境の将来像と基本目標
第3章
第1節
環境の将来像と基本目標
施策体系
本計画では、淡路市が目指すべき「環境の将来像」を定め、その実現に向けた 6 つの「基本目標」を
設定し、目標を達成するために中長期的に取り組むべき 22 の「基本施策」を抽出しました。
本計画の施策体系を以下に示します。
将来像
6 つの基本目標
22 の基本施策
海・里・山、自然の恵み豊かな島 笑顔が育む循環と共生のまち
■低炭素社会の実現
■CO2 排出の少ないライフスタイルへの転換
∼再生可能エネルギーの活用が進んだ、
地球温暖化防止に取り組むまち∼
■再生可能エネルギー活用の推進
■環境に配慮した交通の推進
■森林・緑地の保全・育成・整備
■自然共生社会の実現
■生物多様性の保全の推進
∼多様な自然が適切に保全・活用され
た、自然と共生するまち∼
■鳥獣被害の防止と適正管理の推進
■里山里海の保全の推進
■環境学習と自然とのふれあい活動の推進
■循環型社会の実現
■4Rの推進
∼循環資源の活用が進んだ、環境負荷
が少ない循環型のまち∼
■廃棄物の適正処理の確保
■地域の循環圏の構築推進
■安全・快適社会の実現
■良好な大気環境の保全
∼良好な大気質・水質・住環境が確保さ
れた、安全・快適で住みやすいまち∼
■良好な水環境の保全
■騒音・振動・悪臭の防止
■近隣公害の防止と快適な住環境の形成
■環境資源を活用した地域活性化の実現
∼自然・歴史・文化などの地域の環境資
源が活用された、魅力のあるまち∼
■自然環境を活用した都市農山漁村交流の推進
■歴史・文化資源の保全と活用
■環境資源を活用した良好な景観の保全・形成
■持続可能な社会構築に向けた産業の振興
■地域力にあふれる社会の実現
■市民参画の促進
∼市民・事業者・滞在者・行政が積極的
に環境保全に取り組む、協働のまち∼
■環境保全団体などの活動支援
■情報提供・共有の推進
図 3-1-1 施策体系
- 22 -
第3章
第2節
環境の将来像と基本目標
環境の将来像
本計画では、市民・事業者・滞在者・行政の各主体がそれぞれの責務に応じた役割分担のもと、相互
に連携して環境保全に取り組んでいくための道しるべとして、淡路市が目指すべき将来の姿「環境の将
来像」を取りまとめました。
【環境の将来像】
海・里・山、自然の恵み豊かな島
笑顔が育む循環と共生のまち
【将来像の意味・考え方】
・淡路市は海に囲まれたまちであり、海辺から中央の山地にかけて、海の自然、里の自然(川やため
池、耕作地、里地・里山)、山の自然がつながっています。
・「海・里・山」の自然のつながりに加え、農漁業などの人の営みと自然のつながりにより、自然の
恵み豊かな、淡路市独特の環境が形成されています。
・自然の恵み豊かな淡路市の環境を、より良い形で将来世代に継承していくことが現世代の責務であ
り、環境の保全や創造に取り組む必要があります。
・淡路市では、市民・事業者・滞在者・行政などのあらゆる主体が、循環と共生を基調とした、笑顔
あふれる環境のまちづくりに取り組み、持続可能な社会の形成を目指します。
- 23 -
第3章
環境の将来像と基本目標
第3節
基本目標
本計画では、淡路市総合計画や国・県の環境基本計画などを踏まえ、「環境の将来像」を実現するた
めの 6 つの基本目標を設定しました。
表 3-3-1 6 つの基本目標とその設定理由
基本目標
1.低炭素社会の実現
設定理由
地球温暖化の問題は人類共通の課題であり、持続可能な
地域社会を構築していくためには、温室効果ガスの排出の
少ない「低炭素社会」の実現に取り組む必要があります。
2.自然共生社会の実現
生物多様性は人類の生存基盤や文化の多様性を支えて
います。地域の多様な自然を保全・活用し、環境の恩恵を
将来にわたって享受できる、人と自然が共生する社会「自
然共生社会」の実現に取り組む必要があります。
3.循環型社会の実現
持続可能な社会の構築を進めるためには、大量生産・大
量消費のライフスタイルを転換し、限りある資源を有効に
利用する社会を構築することが重要です。このため、ごみ
の発生抑制や循環資源の活用が進んだ、環境負荷の少ない
「循環型社会」の実現に取り組む必要があります。
4.安全・快適社会の実現
よりよい地域社会を構築していくためには、公害のない
安全・快適で住みやすいまちづくりが重要です。このため、
良好な大気質・水質・住環境が確保された、「安全・快適
社会」の実現に取り組む必要があります。
5.環境資源を活用した地域活性化の実現
淡路市では過疎化・高齢化が進行しているため、環境資
源を活用し、地域の担い手を育成することで活性化を図る
ことが重要です。このため、豊かな環境資源を保全しつつ、
効果的に活用する「環境資源を活用した地域活性化」の実
現に取り組む必要があります。
6.地域力にあふれる社会の実現
持続可能な社会を構築していくためには、あらゆる主体
が積極的に協働して問題解決を図るなど、地域力を高める
ことが重要です。このため、全ての主体が協働して環境保
全に取り組む「地域力にあふれる社会」の実現に取り組む
必要があります。
- 24 -
第3章
第4節
環境の将来像と基本目標
基本施策
本計画では、6 つの「基本目標」を達成するために中長期的に取り組むべき 22 の「基本施策」を抽出
しました。
■基本目標1:低炭素社会の実現
基本目標
将来像
低炭素社会の実現
■再生可能エネルギーの活用が進んだ、地球温暖化防止に取り組むまち
①CO2 排出の少ないライフスタイルが浸透している。
②再生可能エネルギーが活発に活用されている。
③地域の特徴にあった環境にやさしい交通が形成されている。
④CO2 の吸収源となる森林や緑地が積極的に再生・整備されている。
基本施策
①CO2 排出の少ないライフスタイルへの転換
②再生可能エネルギー活用の推進
③環境に配慮した交通の推進
④森林・緑地の保全・育成・整備
■基本目標2:自然共生社会の実現
基本目標
将来像
自然共生社会の実現
■多様な自然が適切に保全・活用された、自然と共生するまち
①豊かな自然環境が保全され、地域の生物多様性が確保されている。
②有害鳥獣被害がなく、人と野生生物が共生している。
③後継者や耕作放棄地の問題の解消が進み、豊かな里山里海が保全されている。
④人と自然のふれあい活動や環境学習が活発に実施されている。
基本施策
①生物多様性の保全の推進
②鳥獣被害の防止と適正管理の推進
③里山里海の保全の推進
④環境学習と自然とのふれあい活動の推進
■基本目標3:循環型社会の実現
基本目標
将来像
循環型社会の実現
■循環資源の活用が進んだ、環境負荷が少ない循環型のまち
①4R(ごみの発生抑制・排出削減・再使用・再資源化)が積極的に取り組まれている。
②廃棄物が適正に処理され、地域の環境保全が図られている。
③地域資源が地産地消され、農村・漁村を中心とした循環圏が形成されている。
基本施策
①4Rの推進
②廃棄物の適正処理の確保
③地域の循環圏の構築推進
- 25 -
第3章
環境の将来像と基本目標
■基本目標4:安全・快適社会の実現
基本目標
将来像
安全・快適社会の実現
■良好な大気質・水質・住環境が確保された、安全・快適で住みやすいまち
①良好な大気質が維持され、安全・快適な大気環境が確保されている。
②川や海、地下水の水質が良好な状態で維持され、安全・快適な水環境が確保されている。
③騒音や振動、悪臭のない、快適な住環境が形成されている。
④環境意識が高まり、近隣公害やごみの散乱、ペットの糞などの問題が解消している。
基本施策
①良好な大気環境の保全
②良好な水環境の保全
③騒音・振動・悪臭の防止
④近隣公害の防止と快適な住環境の形成
■基本目標5:環境資源を活用した地域活性化の実現
基本目標
将来像
環境資源を活用した地域活性化の実現
■自然・歴史・文化などの地域の環境資源が活用された、魅力のあるまち
①地域の多様な自然が、観光や市民・子ども達の学習・遊び場として活用されている。
②地域の歴史・文化資源が適切に保全・活用され、交流の基盤となっている。
③豊かな自然を背景とした、地域の特徴を活かした景観が形成されている。
④環境資源を活用した産業振興が進められ、地域の活性化に寄与している。
基本施策
①自然環境を活用した都市農山漁村交流の推進
②歴史・文化資源の保全と活用
③環境資源を活用した良好な景観の保全・形成
④持続可能な社会構築に向けた産業の振興
■基本目標6:地域力にあふれる社会の実現
基本目標
将来像
地域力にあふれる社会の実現
■市民・事業者・滞在者・行政が積極的に環境保全に取り組む、協働のまち
①市民・事業者が環境保全や地域課題の解決に積極的に参画している。
②NPO やボランティアなどの市民団体が、各主体と協働し、環境保全に取り組んでいる。
③協働の基盤として、市民・事業者・滞在者・行政で、様々な環境情報が共有されている。
基本施策
①市民参画の促進
②環境保全団体などの活動支援
③情報提供・共有の推進
- 26 -
第4章
第4章
第1節
環境施策と環境行動指針
環境施策と環境行動指針
低炭素社会の実現
1.課題と現在の取り組み
・平成 26 年 3 月に「第 2 次地球温暖化対策実行計画」を取りまとめ、市の事務事業において発生する CO2 排
出量を平成 30 年までに 1.9%削減
(平成 24 年比)
する目標を設定し、
温室効果ガスの削減を進めています。
・本庁舎隣接地にメガワットソーラー発電システムを設置したほか、学校関係施設への太陽光発電シス
テム設置、潮流発電の実証試験など、再生可能エネルギーの活用を進めています。
・バイオマスについては、平成 26 年 3 月にバイオマス活用推進計画をとりまとめ、竹林拡大が問題視
されている現状を踏まえ、竹林活用に特化した活用計画を推進しています。
・路線バスの利用者数が減少し、維持存続が課題となっています。事業者と協力してバス路線の維持に努
めるほか、コミュニティバスを運行するなど、持続可能な交通手段導入の取り組みを進めています。
・兵庫県、洲本市、南あわじ市、淡路市が協働して進める「あわじ環境未来島構想」では、2050 年には
島内エネルギー自給率 100%、CO2 排出量 88%削減(1990 年比)とする目標を設定しており、引き続
き、再生可能エネルギーの活用や温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。
2.環境施策・環境行動指針
「低炭素社会の実現」は、「再生可能エネルギーの活用が進んだ、地球温暖化防止に取り組むまち」
を目指すものであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
低炭素
社会の
実現
基本施策
行
政
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
滞在者
(1)CO2 排 出 の
少ないライ
フスタイル
への転換
1)情報提供・啓発の
推進
2)地球温暖化防止実
行計画の推進
3)地産地消の推進
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の
取り組みへの協力
4)地産地消の推進
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の
取り組みへの協力
4)地産地消の推進
(2)再生可能エ
ネルギー活
用の推進
1)情報提供の推進
1)再生可能エネルギ
ーの利活用の推進
1)再生可能エネルギ
ーの利活用の推進
2)あわじ環境未来島
構想への参加・協
力
1)公共交通機関の利
用
2)あわじ環境未来島
構想への参加・協
力
1)公共交通機関の利
用
2)あわじ環境未来島
構想への理解と協
力
1)公共交通機関の利
用
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)森林保全活動への
参加・協力
2)間伐材などの利用
推進
3)緑地の保全・緑化
への協力
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)開発における森林
保全の配慮
2)間伐材などの利用
推進
3)緑地の保全・緑化
への協力
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)森林保全活動への
協力
2)間伐材などの利用
推進
3)緑地の保全・緑化
への協力
(3)環境に配慮
した交通の
推進
(4)森林・緑地
の保全・育
成・整備
2)再生可能エネルギ
ー活用の推進
3)地域資源を活用し
た自立型エネルギ
ーシステムの検証
1)地域の特徴を踏ま
えた効率的な交通
手段の導入
2)低公害車の導入推
進
3)エコドライブの推進
1) 森 林 の 健 全 な 保
全・再生
2)間伐材などの利用
推進
3)緑地の保全・緑化
の推進
- 27 -
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の
取り組みへの協力
4)地産地消の取り組
みへの理解と協力
1)再生可能エネルギ
ー利活用への理解
と協力
第4章
環境施策と環境行動指針
3.低炭素社会の実現に向けた行政の取り組み
「低炭素社会の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以下のとおりとします。
■行政の環境施策
基本施策
(1)CO2 排出の少ないライ
環境施策
環境施策の内容
1)情報提供・啓発の推進
フスタイルへの転換
広報紙や市ホームページなどを活用して、
省エネ行動などの情報を提供し、CO2 排出の少
ないライフスタイルへの転換を呼び掛ける。
2)地球温暖化防止実行計
画の推進
淡路市地球温暖化対策実行計画に基づき、
事務事業の温室効果ガス排出抑制に努める。
3)地産地消の推進
農漁業などの地域経済の活性化、農水産物
輸送エネルギー(フードマイレージ)の削減
を図るため、地産地消の取り組みを推進する。
(2)再生可能エネルギー
1)情報提供の推進
太陽光発電システムやペレットボイラー
活用の推進
など、再生可能エネルギー導入の補助・助成
に関する情報を提供し、市民・事業者への再
生可能エネルギー導入の推進を図る。
2)再生可能エネルギー活
用の推進
淡路市バイオマス活用推進計画に基づき、
バイオマス活用を推進するなど、様々な再生
可能エネルギー活用の取り組みを推進する。
(3)環境に配慮した交通の
推進
3)地域資源を活用した自
あわじ環境未来島構想と連携し、地域資
立型エネルギーシステ
源を活用した自立型エネルギーシステムの
ムの検証
検証に取り組む。
1) 地域の特徴を踏まえた
効率的な交通手段の導入
2)低公害車の導入推進
地域にあった効率的で持続可能な交通手
段の導入に向けた取り組みを進める。
環境にやさしい低公害車の導入に向けた
取り組みを進める。
3)エコドライブの推進
環境負荷や生活環境への影響を低減する
ため、市の事務事業においてエコドライブ
(環境にやさしい自動車の運転)を推進す
ると共に市民へ周知・啓発を図る。
(4)森林・緑地の保全・育
1)森林の健全な保全・再生
成・整備
県などと連携し、森林の持つ多面的機能
を持続的に発揮させていくため、森林の健
全な保全・管理を図る。
2)間伐材などの利用推進
県などと連携し、森林の健全な保全・管理の
一環として、間伐材などの利用の推進を図る。
3)緑地の保全・緑化の推進
県などと連携し、二酸化炭素の吸収源や
良好な景観形成として、市民の協力のもと、
緑地の保全や緑化を推進する。
- 28 -
第4章
環境施策と環境行動指針
4.低炭素社会の実現に向けた市民の取り組み
「低炭素社会の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■市民の環境行動指針
基本施策
(1)CO2 排出の少ないライ
環境行動指針
1)省エネ行動の推進
フスタイルへの転換
環境行動指針の内容
節電など、環境に配慮したライフスタイ
ルを心掛ける。
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
3)地球温暖化防止の取り
組みへの協力
ごみの減量化や節電など、地球温暖化防
止の取り組みに協力する。
4)地産地消の推進
地元の農水産物の利用を促進し、地産地
消を心掛ける。
(2)再生可能エネルギー活
用の推進
1)再生可能エネルギーの
利活用の推進
再生可能エネルギーの利活用を心掛ける。
2)あわじ環境未来島構想
への参加・協力
(3)環境に配慮した交通の
バイオマス活用推進計画に協力するなど、
あわじ環境未来島構想の取り組みに参
加・協力する。
1)公共交通機関の利用
推進
公共交通機関の利用を心掛け、持続性の
ある交通体系の維持に協力する。
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
(4)森林・緑地の保全・育
成・整備
1)森林保全活動への参加・
協力
森林保全活動に参加するなど、森林の健
全な保全・管理の取り組みに協力する。
2)間伐材などの利用推進
間伐材の利用を推進するなど、森林の保
全に協力する。
3)緑地の保全・緑化への協
力
家庭の緑化や公園・緑地の管理など、緑
化や地域の緑地の保全に協力する。
5.低炭素社会の実現に向けた事業者の取り組み
「低炭素社会の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
(1)CO2 排出の少ないライ
環境行動指針
1)省エネ行動の推進
フスタイルへの転換
環境行動指針の内容
節電など、環境に配慮した事業活動や社
員への環境教育を心掛ける。
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスの購入・提供を心掛ける。
- 29 -
第4章
環境施策と環境行動指針
■事業者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)CO2 排出の少ないライ
3)地球温暖化防止の取り
フスタイルへの転換
組みへの協力
環境行動指針の内容
ごみの減量化や節電など、地球温暖化防
止の取り組みに協力する。
4)地産地消の推進
地元の農水産物などの利用を促進し、地
産地消を心掛ける。
(2)再生可能エネルギー活
用の推進
1)再生可能エネルギーの
利活用の推進
の利活用を心掛ける。
2)あわじ環境未来島構想
への参加・協力
(3)環境に配慮した交通の
事業活動において、再生可能エネルギー
あわじ環境未来島構想の取り組みに参
加・協力する。
1)公共交通機関の利用
推進
公共交通機関の利用を心掛け、持続性の
ある交通体系の維持に協力する。
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の社員教育や周知を心掛ける。
(4)森林・緑地の保全・育
成・整備
1)開発における森林保全
の配慮
市内で開発行為を実施する際は、森林保
全の配慮を心掛ける。
2)間伐材などの利用推進
事業活動において間伐材などの利用を推
進するなど、森林保全への協力を心掛ける。
3)緑地の保全・緑化への協
力
敷地内の緑化や地域の緑地の保全に協力
する。
6.低炭素社会の実現に向けた滞在者の取り組み
「低炭素社会の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
(1)CO2 排出の少ないライ
環境行動指針
1)省エネ行動の推進
フスタイルへの転換
環境行動指針の内容
節電など、環境に配慮したライフスタイ
ルを心掛ける。
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
3)地球温暖化防止の取り
組みへの協力
止の取り組みに協力する。
4)地産地消の取り組みへ
の理解と協力
(2)再生可能エネルギー活
用の推進
ごみの減量化や節電など、地球温暖化防
地産地消の取り組みの趣旨を理解し、協
力を心掛ける。
1)再生可能エネルギー利
活用への理解と協力
- 30 -
再生可能エネルギー利活用の取り組みの
趣旨を理解し、協力を心掛ける。
第4章
環境施策と環境行動指針
■滞在者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(2)再生可能エネルギー活
2)あわじ環境未来島構想
用の推進
(3)環境に配慮した交通の
への理解と協力
環境行動指針の内容
あわじ環境未来島構想の取り組みについ
て理解し、協力を心掛ける。
1)公共交通機関の利用
推進
公共交通機関の利用を心掛けるなど、地
域の交通体系の維持への協力を心掛ける。
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
(4)森林・緑地の保全・育
1)森林保全活動への協力
成・整備
森林保全活動などの取り組みについて理
解し、森林保全への協力を心掛ける。
2)間伐材などの利用推進
間伐材を利用するなど、森林保全への協
力を心掛ける。
3)緑地の保全・緑化への協
力
公園・緑地の保全・管理の取り組みにつ
いて理解し、適切な利用を心掛ける。
- 31 -
第4章
環境施策と環境行動指針
第2節
自然共生社会の実現
1.課題と現在の取り組み
・淡路市には豊かで多様な自然が残されており、市民アンケート調査でも市民の自然環境への満足度は
高い結果となっています。一方、ナルトサワギクやオオキンケイギクなど、地域の生態系に影響を及
ぼす「特定外来生物」が繁茂拡大しており、生物多様性の保全が大きな課題となっています。
・有害鳥獣による被害が拡大しており、平成 24 年度では被害面積 17.0ha、被害額約 2,500 万円に上って
います。淡路市では「鳥獣被害防止計画」や「緊急捕獲等計画」を策定して対応していますが、引き
続き、有害鳥獣被害防止の取り組みを推進し、人と野生生物との共生を検討していく必要があります。
・耕作放棄地が増加しており、農業により維持されてきた里山環境の荒廃が懸念されています。淡路市
では、農業者・漁業者の協働による「かいぼり」や「漁業者による森づくり活動」など、里山里海の
保全に向けた取り組みが進められていますが、地域の特徴的な自然である里山環境の保全は大きな課
題と考えられます。
・市民アンケート調査では、耕作放棄地や鳥獣害に高い関心が示された反面、自然環境や里山環境の減
少は関心が低い状況でした。自然共生社会の構築には市民の自然環境への関心・理解が不可欠である
ことから、環境情報の提供による啓発や環境教育による理解の促進・普及が重要と考えられます。
2.環境施策・環境行動指針
「自然共生社会の実現」は、「多様な自然が適切に保全・活用された、自然と共生するまち」を目指
すものであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
基本施策
自然共
生社会
の実現
(1)生物多様性
の保全の推
進
(2)鳥獣被害の
防止と適正
管理の推進
(3)里山里海の
保全の推進
行
政
1)情報提供・啓発の
推進
2)自然との調和を目
指した都市計画マ
スタープランの策定
3)公共事業における
環境配慮の推進
4)外来生物対策の推
進
5)自然環境保全活動
の推進
1)有害鳥獣被害防止
対策の推進
2)野生鳥獣の適正管
理の推進
1) 里 山 の 荒 廃 対 策
(竹林拡大防止等)
2)里山里海保全活動
の推進・支援
3)耕作放棄地対策の
推進
4)海岸環境整備事業
の推進
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
1)自然環境・生物多
様性への理解
2)都市計画マスター
プランに基づくま
ちづくりへの協力
3)自然環境への配慮
滞在者
1)自然環境・生物多
様性への理解
2)都市計画マスター
プランに基づくま
ちづくりへの理解
3)自然環境への配慮
4)外来生物拡大防止
への参加・協力
5)自然環境保全活動
への参加・協力
1)有害鳥獣被害防止
対策への協力
2)野生鳥獣の適正管
理への協力
1)里山里海保全活動
への参加・協力
2)地産地消の推進
3)農地や農業施設の
保全・管理
1)自然環境・生物多
様性への理解
2)都市計画マスター
プランに基づくま
ちづくりへの協力
3)事業活動における
環境配慮の推進
4)外来生物拡大防止
への参加・協力
5)自然環境保全活動
への参加・協力
1)有害鳥獣被害防止
対策への協力
2)野生鳥獣の適正管
理への協力
1)里山里海保全活動
への参加・協力
2)地産地消の推進
3)農地や農業施設の
保全・管理
4)海岸の自然環境・
景観保全への協力
4)海岸の自然環境・
景観保全への協力
3)海岸の自然環境・
景観保全への協力
- 32 -
4)外来生物拡大防止
への理解
5)自然環境保全活動
への理解
1)有害鳥獣被害防止
対策への協力
2)野生鳥獣の適正管
理への協力
1)里山里海保全活動
への協力
2)地産地消の取り組
みへの理解と協力
第4章
基本
目標
自然共
生社会
の実現
基本施策
(4)環境学習と
自然とのふ
れあい活動
の推進
行
政
市
1)環境学習の機会や
活動の場の拡大
2)グリーンツーリズ
ム・ブルーツーリ
ズムの推進
3)公園緑地の充実
環境施策と環境行動指針
環境施策・環境行動指針
民
事業者
1)環境学習や環境保
全活動への参加と
意識向上
2)都市農山漁村交流
活動への参加・協
力
3)緑化の推進
4)公園・緑地の維持
管理の協力
1)環境学習や環境保
全活動への協力
2)都市農山漁村交流
活動への参加・協
力
3)敷地内の緑化の推
進
4)公園・緑地の維持
管理の協力
滞在者
1)環境学習や環境保
全活動への参加と
意識向上
2)都市農山漁村交流
活動の活用
3)公園緑地の適切な
利用
3.自然共生社会の実現に向けた行政の取り組み
「自然共生社会の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以下のとおりとします。
■行政の環境施策
基本施策
(1)生物多様性の保全の推
環境施策
環境施策の内容
1)情報提供・啓発の推進
進
広報紙や市ホームページなどの媒体によ
る情報提供、環境保全団体、大学との連携
などにより、市民・事業者・滞在者の生物
多様性保全に関する意識向上を図る。
2)自然との調和を目指し
良好な住環境の保全や自然環境との調和、
た都市計画マスタープ
産業の活性化を目指した都市計画マスター
ランの策定
プランを策定し、地域のバランスのとれた発
展と秩序ある土地利用を推進する。
3)公共事業における環境
配慮の推進
河川改修や土地改良事業などの自然環境
の改変を伴う公共事業にあたっては、生物
多様性の保全に配慮する。
4)外来生物対策の推進
特定外来生物(ナルトサワギク、オオキ
ンケイギクなど)を周知すると共に、関係
機関と連携して駆除や拡大防止に努める。
5)自然環境保全活動の推
進
(2)鳥獣被害の防止と適正
管理の推進
自然環境保全について、市民、環境保護
活動団体、専門家との協働を進める。
1)有害鳥獣被害防止対策
の推進
「鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止
計画」などに基づき、有害鳥獣被害防止対策
を推進するほか、捕獲対策などの強化を図
り、積極的な有害鳥獣対策を推進する。
2)野生鳥獣の適正管理の
推進
野生鳥獣による農業被害の抑制を図るた
め、県と連携し、野生鳥獣の保護や適正管
理に努める。
- 33 -
第4章
環境施策と環境行動指針
■行政の環境施策
基本施策
環境施策
環境施策の内容
(3)里山里海の保全の推進
1)里山の荒廃対策(竹林拡
大防止等)
竹林拡大による里山荒廃を防ぐため、竹
を利用したバイオマス事業を推進するな
ど、関係機関と連携し、特区制度などを活
用した取り組みを推進する。
2)里山里海保全活動の推
進・支援
ため池に蓄積された栄養分を「かいぼり」
によって海へ流し、豊かな海の再生に役立
てるなど、農業者と漁業者の協働による里
山里海保全の取り組みを支援する。
3)耕作放棄地対策の推進
新規就農者などの受け入れや生産性の向
上、有害鳥獣害被害防止などの施策を進め
るなど、耕作放棄地対策を推進する。
4)海岸環境整備事業の推
進
海岸環境整備事業の円滑な推進を図り、
漁港設備の安全性、快適性、機能性の向上
を図ると共に、自然環境との調和を図る。
(4)環境学習と自然とのふ
れあい活動の推進
1)環境学習の機会や活動
の場の拡大
県や大学などと連携し、環境学習の機会
や活動の場の拡大に取り組む。
2)グリーンツーリズム・ブ
ルーツーリズムの推進
ファーマーズマーケット(直売)や体験
型農業、観光農園、農家レストラン、漁業
体験など、多彩なグリーンツーリズム・ブ
ルーツーリズムを推進し、都市と農山漁村
の交流活動の促進を図る。
3)公園緑地の充実
交流・憩いの場、防災活動の拠点、自然
とのふれあい活動の場となる公園の有効活
用を図る。また、地域住民が主体となった、
公園や緑地の維持管理を支援する。
- 34 -
第4章
環境施策と環境行動指針
4.自然共生社会の実現に向けた市民の取り組み
「自然共生社会の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■市民の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)生物多様性の保全の推
1)自然環境・生物多様性へ
進
の理解
環境行動指針の内容
自然環境や農業の多面的機能についての
理解を深め、生物多様性の保全への意識を
高める。
2)都市計画マスタープラ
都市計画マスタープランの策定に協力す
ンに基づくまちづくり
ると共に、市民主体のまちづくりへ参加す
への協力
る。
3)自然環境への配慮
日常生活や野外活動において、自然環境や
生物多様性の理解を深め、保全に配慮する。
4)外来生物拡大防止への
参加・協力
外来生物の拡大について問題意識をもち、
駆除や拡大防止に協力する。また、他地域の
動植物を安易に持ち込まないよう心掛ける。
5)自然環境保全活動への
参加・協力
(2)鳥獣被害の防止と適正
管理の推進
境保全活動への参加を心掛ける。
1)有害鳥獣被害防止対策
への協力
有害鳥獣被害の問題について理解を深め、
被害防止対策へ協力する。
2)野生鳥獣の適正管理へ
の協力
(3)里山里海の保全の推進
自然環境保全の重要性を理解し、身近な環
有害鳥獣被害防止対策に協力すると共に、
野生動物の生息地管理や保護に協力する。
1)里山里海保全活動への
参加・協力
里山里海の保全活動への参加や協力を心
掛ける。
2)地産地消の推進
地元の農水産物の利用を促進し、地産地
消を心掛ける。
3) 農 地 や 農 業 施 設 の 保
全・管理
の適切な保全・管理に努める。
4)海岸の自然環境・景観保
全への協力
(4)環境学習と自然とのふ
れあい活動の推進
農地や施設(農道・水路・ため池など)
清掃や保全活動に参加するなど、海岸の
自然環境と景観の保全に協力する。
1)環境学習や環境保全活
動への参加と意識向上
身近な地域や自然環境に関心を持ち、環
境保全活動や環境学習に参加し、環境に関
する意識向上を心掛ける。
2)都市農山漁村交流活動
への参加・協力
都市農山漁村交流活動への参加・協力を
心掛ける。
3)緑化の推進
草木を育てるなど、家庭内の緑化を心掛
ける。
4)公園・緑地の維持管理の
協力
地域の公園について、積極的な利用と維
持管理への協力を心掛ける。
- 35 -
第4章
環境施策と環境行動指針
5.自然共生社会の実現に向けた事業者の取り組み
「自然共生社会の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)生物多様性の保全の推
1)自然環境・生物多様性へ
進
の理解
環境行動指針の内容
自然環境についての理解を心掛け、社員
教育などにより生物多様性の保全への意識
を高める。
2)都市計画マスタープラ
ンに基づくまちづくり
都市計画マスタープランの策定並びに地
域のまちづくりへの協力を心掛ける。
への協力
3)事業活動における環境
配慮の推進
開発行為を実施する際、自然環境や生物
多様性の保全の配慮を心掛ける。
4)外来生物拡大防止への
参加・協力
事業所などにおいて外来生物の駆除・拡
大防止を図るなど、外来生物拡大防止に協
力する。
5)自然環境保全活動への
参加・協力
(2)鳥獣被害の防止と適正
管理の推進
め、身近な環境保全活動に協力する。
1)有害鳥獣被害防止対策
への協力
有害鳥獣被害の問題について理解を深め、
被害防止対策へ協力する。
2)野生鳥獣の適正管理へ
の協力
(3)里山里海の保全の推進
自然環境保全の重要性について理解を深
有害鳥獣被害防止対策に協力すると共に、
野生動物の生息地管理や保護に協力する。
1)里山里海保全活動への
参加・協力
里山里海の保全活動への参加や協力を心
掛ける。
2)地産地消の推進
地元の農水産物の利用を促進し、地産地
消を心掛ける。
3) 農 地 や 農 業 施 設 の 保
全・管理
の適切な保全・管理に努める。
4)海岸の自然環境・景観保
全への協力
(4)環境学習と自然とのふ
れあい活動の推進
農地や施設(農道・水路・ため池など)
清掃や保全活動に参加するなど、海岸の
自然環境と景観の保全に協力する。
1)環境学習や環境保全活
動への協力
身近な地域や自然環境に関心を持ち、環
境保全活動や環境学習に協力する。
2)都市農山漁村交流活動
への参加・協力
都市農山漁村交流活動への参加・協力を
心掛ける。
3)敷地内の緑化の推進
事業所敷地などにおいて、緑化を心掛ける。
4)公園・緑地の維持管理の
地域の公園について、維持管理などへの
協力
協力を心掛ける。
- 36 -
第4章
環境施策と環境行動指針
6.自然共生社会の実現に向けた滞在者の取り組み
「自然共生社会の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)生物多様性の保全の推
1)自然環境・生物多様性へ
進
の理解
環境行動指針の内容
淡路市の生物多様性に配慮し、他地域の動
植物を安易に持ち込まないよう心掛ける。
2)都市計画マスタープラ
ンに基づくまちづくり
都市計画マスタープランに基づくまちづ
くりの取り組みへの理解を心掛ける。
への理解
3)自然環境への配慮
観光や野外活動において、自然環境や生
物多様性の理解を深め、保全に配慮する。
4)外来生物拡大防止への
理解
来生物拡大防止の取り組みに協力する。
5)自然環境保全活動への
理解
(2)鳥獣被害の防止と適正
管理の推進
自然環境保全の重要性の理解を深め、自然
環境保全活動への協力を心掛ける。
1)有害鳥獣被害防止対策
への協力
有害鳥獣被害の問題の理解を深め、被害防
止対策へ協力する。
2)野生鳥獣の適正管理へ
の協力
(3)里山里海の保全の推進
外来生物の問題について理解を深め、外
有害鳥獣被害防止対策に協力すると共に、
野生動物の生息地管理や保護に協力する。
1)里山里海保全活動への
協力
里山里海の保全活動への参加や協力を心
掛ける。
2)地産地消の取り組みへ
の理解と協力
地産地消の取り組みの趣旨を理解し、協
力を心掛ける。
3)海岸の自然環境・景観保
全への協力
海岸での野外活動などにおいてごみの持
ち帰りを行うなど、自然環境と景観の保全
に協力する。
(4)環境学習と自然とのふ
れあい活動の推進
1)環境学習や環境保全活
動への参加と意識向上
淡路市での環境体験を通して、身近な地
域や自然環境に関心を持ち、環境に関する
意識向上を心掛ける。
2)都市農山漁村交流活動
の活用
環境学習や自然とのふれあい活動の一環
として都市農山漁村交流活動などを活用す
る。
3)公園緑地の適切な利用
淡路市の公園緑地を自然のふれあい活動
の場として、適切に活用する。
- 37 -
第4章
環境施策と環境行動指針
第3節
循環型社会の実現
1.課題と現在の取り組み
・平成 25 年 8 月に「淡路市分別収集計画(第 7 期)」を策定し、容器包装廃棄物の減量化を図るなど、
ごみ排出量の抑制及び再資源化を基本とした地域づくりに取り組んでいます。
・「循環型社会」を形成するには、地域で循環可能な資源はなるべく地域で循環させることが重要です。こ
のため、稲わらや刈草などの生物由来の廃棄物を資源として利活用することが望まれます。
・平成 26 年 3 月に「淡路市バイオマス活用推進計画」をとりまとめ、動植物由来の廃棄物の資源化・
循環利用の取り組みを進めています。
・淡路市の 1 人 1 日当たりごみ排出量は 1,007g(2012 年)と県平均(984g)をやや上回っています。
また、リサイクル率は 10.6%(2012 年)と県平均(16.7%)を大きく下回っており、ごみの排出抑
制と資源リサイクルの更なる推進が今後の課題と考えられます。
・兵庫県、洲本市、南あわじ市、淡路市が協働して進める「あわじ環境未来島構想」では、2050 年には
島内エネルギー自給率を 100%とする目標を設定しており、地域での資源循環の取り組みを進めます。
2.環境施策・環境行動指針
「循環型社会の実現」は、「循環資源の活用が進んだ、環境負荷が少ない循環型のまち」を目指すも
のであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
循環型
社会の
実現
基本施策
(1)4Rの推進
(2)廃棄物の適
正処理の確
保
行
政
1)情報提供・啓発の
推進
2)効率的なごみ収集
の取り組み
3)資源ごみ受け入れ
の取り組み
1)廃棄物処理施設の
適正管理
2)事業系廃棄物処理
の指導
3)不法投棄の防止
(3)地域の循環
圏の構築推
進
4)ごみ持ち帰り行動
の推進
1)地域での資源循環
の取り組み推進
2)バイオマス活用推
進計画の推進
3)地産地消の推進
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
滞在者
1)マイバッグ運動の
推進
2)グリーン購入の推進
3)4Rの推進
4)適正なごみ分別の
実施
5)集団回収の推進
1)グリーン購入の推進
2)4Rの推進
1)グリーン購入の推進
2)4Rの推進
3)適正なごみ分別の
実施
3)適正なごみ分別の
実施
1)ごみの分別・減量
化による廃棄物処
理への協力
2)事業系廃棄物処理
への理解
3)不法投棄防止への
協力
4)ごみ持ち帰り行動
の推進
1)地域での資源循環
の取り組み推進
2)バイオマス利活用
への協力
3)地産地消の推進
1)ごみの分別・減量
化による廃棄物処
理への協力
2)事業系廃棄物の適
正処理
3)不法投棄防止への
協力
4)ごみ持ち帰り行動
の推進
1)地域での資源循環
の取り組み推進
2)バイオマス利活用
への協力
3)地産地消の推進
1)ごみの分別・減量
化による廃棄物処
理への協力
2)事業系廃棄物処理
への理解
3)不法投棄防止への
協力
4)ごみ持ち帰り行動
の推進
1)地域での資源循環
の取り組み推進
2)バイオマス利活用
への協力
3)地産地消の取り組
みへの理解と協力
- 38 -
第4章
環境施策と環境行動指針
3.循環型社会の実現に向けた行政の取り組み
「循環型社会の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以下のとおりとします。
■行政の環境施策
基本施策
(1) 4 R ( ご み の 発 生 抑
環境施策
環境施策の内容
1)情報提供・啓発の推進
広報紙や市ホームページなどの媒体を活
制・排出削減・再使用・
用して、ごみ減量化などの市民の取り組み
再資源化)の推進
紹介や4Rの呼び掛けを行い、循環型社会
形成に向けた環境意識の向上を図る。
2)効率的なごみ収集の取
り組み
「淡路市分別収集計画」により容器包装
廃棄物の分別収集を推進すると共に、可燃
ごみステーションの設置支援を進め、ごみ
の散乱を防ぎ、効率的なごみ収集を図る。
3)資源ごみ受け入れの取
り組み
エコプラザで家庭から排出される資源ご
みの受け入れを行い、ごみの減量化・再資
源化を推進する。
(2)廃棄物の適正処理の確
保
1)廃棄物処理施設の適正
管理
廃棄物処理施設は周辺環境に配慮しつ
つ、適正管理に努めると共に、廃棄物処理
施設の維持管理情報を提供する。
2)事業系廃棄物処理の指
導
事業系廃棄物処理方法を指導し、ごみの
発生抑制、減量化、再資源化の推進を図る。
3)不法投棄の防止
警察と連携すると共に、看板による警告
や周知により、公共的な場所への不法投棄
の防止に努める。
4)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動の呼び
掛け、啓発を推進する。
(3)地域の循環圏の構築
推進
1)地域での資源循環の取
り組み推進
大学などと連携し、農漁業由来のバイオマ
ス資源の循環活用・地産地消を推進するなど、
地域での資源循環の取り組みを推進する。
2)バイオマス活用推進計
画の推進
「淡路市バイオマス活用推進計画」に基
づき、バイオマスの活用を推進する。
3)地産地消の推進
農漁業などの地域経済の活性化、農水産
物の輸送にかかるエネルギー(フードマイ
レージ)の削減やバイオマスの活用など、
地産地消の取り組みを推進する。
- 39 -
第4章
環境施策と環境行動指針
4.循環型社会の実現に向けた市民の取り組み
「循環型社会の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■市民の環境行動指針
基本施策
(1) 4 R ( ご み の 発 生 抑
環境行動指針
1)マイバッグ運動の推進
買い物のときには買い物袋の持参を心掛
ける。
制・排出削減・再使用・
再資源化)の推進
環境行動指針の内容
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
3)4Rの推進
4R(ごみの発生抑制・排出削減・再使
用・再資源化)についての理解を深め、実
践する。
4)適正なごみ分別の実施
ごみの減量化と徹底した分別に努め、資
源化への取り組みに協力する。
5)集団回収の推進
町内会などを中心とする資源ごみの集団
回収を推進する。
(2)廃棄物の適正処理の確
保
1)ごみの分別・減量化によ
る廃棄物処理への協力
2)事業系廃棄物処理への
理解
ごみの減量化と徹底した分別に努め、廃
棄物の適正処理に協力する。
事業系廃棄物の適正処理の取り組みにつ
いて理解する。
2)不法投棄防止への協力
不法投棄防止に関する情報提供や不法投
棄が起こりにくい環境づくりに協力する。
3)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動を心掛
ける。
(3)地域の循環圏の構築
推進
1)地域での循環資源の取
り組み推進
生物由来の廃棄物の堆肥化やバイオマス
利用など、資源の循環利用を心掛ける。
2)バイオマス利活用への
協力
竹チップの利活用など、市のバイオマス
活用推進計画に協力する。
3)地産地消の推進
地元の農水産物の利用を促進し、地産地
消を心掛ける。
- 40 -
第4章
環境施策と環境行動指針
5.循環型社会の実現に向けた事業者の取り組み
「循環型社会の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
(1) 4 R ( ご み の 発 生 抑
環境行動指針
1)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスの購入・提供を心掛ける。
制・排出削減・再使用・
再資源化)の推進
環境行動指針の内容
2)4Rの推進
事業活動において、簡易包装の検討など、
廃棄物の発生抑制、排出削減、再使用、再
利用など、4Rの推進を心掛ける。
3)適正なごみ分別の実施
ごみの減量化と徹底した分別に努め、資
源化への取り組みに協力する。
(2)廃棄物の適正処理の確
保
1)ごみの分別・減量化によ
る廃棄物処理への協力
2)事業系廃棄物の適正処
理
ごみの減量化と徹底した分別に努め、廃
棄物の適正処理に協力する。
事業活動に伴う事業系廃棄物を適正に処
理する。
3)不法投棄防止への協力
不法投棄防止に関する情報提供や不法投
棄が起こりにくい環境づくりに協力する。
4)ごみ持ち帰り行動の推
進
(3)地域の循環圏の構築推
進
社員へごみ持ち帰り行動の啓発を行うな
ど、廃棄物処理の意識向上に協力する。
1)地域での循環資源の取
り組み推進
生物由来の廃棄物のバイオマス利用な
ど、資源の循環利用を心掛ける。
2)バイオマス利活用への
協力
地域資源や廃棄物系バイオマスの利活用
を検討するなど、市のバイオマス活用推進
計画に協力する。
3)地産地消の推進
地元の農水産物の利用を促進し、地産地
消を心掛ける。
- 41 -
第4章
環境施策と環境行動指針
6.循環型社会の実現に向けた滞在者の取り組み
「循環型社会の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
(1) 4 R ( ご み の 発 生 抑
環境行動指針
1)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
制・排出削減・再使用・
再資源化)の推進
環境行動指針の内容
2)4Rの推進
4R(ごみの発生抑制・排出削減・再使
用・再資源化)についての理解を深め、実
践する。
3)適正なごみ分別の実施
ごみの減量化と分別に努め、資源化への
取り組みに協力する。
(2)廃棄物の適正処理の確
保
1)ごみの分別・減量化によ
る廃棄物処理への協力
2)事業系廃棄物処理への
理解
ごみの減量化と徹底した分別に努め、廃
棄物の適正処理に協力する。
事業系廃棄物の適正処理の取り組みにつ
いて理解する。
3)不法投棄防止への協力
不法投棄防止に関する情報提供や不法投
棄が起こりにくい環境づくりに協力する。
4)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動を心掛
ける。
(3)地域の循環圏の構築推
進
1)地域の資源循環の取り
組み推進
資源の循環利用の取り組みについて理解
を深め、協力する。
2)バイオマス利活用への
協力
市のバイオマス活用推進計画に協力す
る。
3)地産地消の取り組みへ
の理解と協力
地産地消の取り組みの趣旨を理解し、協
力を心掛ける。
- 42 -
第4章
第4節
環境施策と環境行動指針
安全・快適社会の実現
1.課題と現在の取り組み
・大気質は、環境基準を達成する良好な状態が維持されていますが、近年、微小粒子状物質(PM2.5)
など、新たな大気汚染問題が生じています。
・水質は、志筑川などの市内河川で、生活排水が原因と考えられる有機汚濁が生じています。このため、
下水道普及率や、公共下水道などへの接続率の向上が課題と考えられます。
・騒音・振動は苦情発生件数が少なく、一般国道 28 号の騒音測定結果も環境基準を達成している状況
です。一方、市民アンケート調査では道路交通による振動や近隣騒音に関する指摘がありました。
・悪臭は、ほぼ毎年苦情が発生しており、市民アンケートでも悪臭を指摘する意見が多く見られました。
・近隣騒音などの迷惑行為や、犬・猫の糞、ごみのポイ捨てなど、環境マナーに起因する問題が生じて
おり、市としても啓発活動などに取り組んでいます。
2.環境施策・環境行動指針
「安全・快適社会の実現」は、「良好な大気質・水質・住環境が確保された、安全・快適で住みやす
いまち」を目指すものであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
安全・快
適社会
の実現
基本施策
(1)良好な大気
環境の保全
(2)良好な水環
境の保全
(3) 騒 音 ・ 振
動・悪臭の防
止
行
政
1)情報提供・啓発の
推進
2)低公害車の導入推
進
3)エコドライブの推
進
4)県との協力による
調査・監視・指導
1)情報提供・啓発の
推進
2)計画的な下水道整
備
3)整備区域における
普及率向上
4)合併浄化槽の普及
促進
5)県との協力による
調査・監視・指導
1)快適な住環境の創
出
2)道路の計画的な改
良整備
3)県との協力による
調査・監視・指導
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
1)公共交通機関の利
用
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推
進
4)大気環境の保全へ
の協力
1)水環境への理解と
配慮の推進
2)下水道整備への理
解と協力
3)下水道への早期接
続
4)単独浄化槽を合併
浄化槽へ転換
5)浄化槽の保守点検
6)水環境の保全への
協力
1)エコドライブの推
進
2)道路整備への理解
と協力
3)住環境の保全への
協力
- 43 -
滞在者
1)公共交通機関の利
用
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推
進
4)大気汚染防止法の
遵守
1)水環境への理解と
配慮の推進
2)適切な排水処理対
策の実施
3)下水道への早期接
続
4)浄化槽・排水処理
装置の保守点検
1)公共交通機関の利
用
2)低公害車の利用と
選択の配慮
3)エコドライブの推
進
4)大気環境の保全へ
の協力
1)水環境への理解と
配慮の推進
2)下水道整備の取り
組みへの理解
5)水質汚濁防止法の
遵守
1)エコドライブの推
進
2)道路整備への理解
と協力
3)騒音規制法・振動
規制法・悪臭防止
法の遵守
3)水環境の保全への
協力
1)エコドライブの推
進
2)道路整備の取り組
みへの理解
3)住環境の保全への
協力
第4章
環境施策と環境行動指針
基本
目標
安全・快
適社会
の実現
基本施策
(4)近隣公害の
防止と快適
な住環境の
形成
行
政
市
1) 環 境 マ ナ ー の 周
知・啓発
2)清掃活動の取り組
みの推進
3)ごみ持ち帰り行動
の推進
4)老朽空き家対策の
推進
環境施策・環境行動指針
民
事業者
1)近隣騒音・迷惑防
止の配慮
2)適切なペットの飼
育管理
3)清掃活動への参加
4)ごみ持ち帰り行動
の推進
5)空き家情報の提供
滞在者
1)近隣騒音・迷惑防
止の配慮
1)近隣騒音・迷惑防
止の配慮
2)清掃活動への参加
2)清掃活動への理解
3)ごみ持ち帰り行動
の推進
4)空き家の利活用へ
の協力
3)ごみ持ち帰り行動
の推進
4)空き家情報の共有
3.安全・快適社会の実現に向けた行政の取り組み
「安全・快適社会の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以下のとおりとし
ます。
■行政の環境施策
基本施策
(1)良好な大気環境の保全
環境施策
環境施策の内容
1)情報提供・啓発の推進
微小粒子状物質(PM2.5)など、新たな大
気汚染の問題が生じていることを踏まえ、
関係機関と連携すると共に、広報紙や市ホ
ームページで情報提供を行うなど、注意喚
起や情報の周知に努める。
2)低公害車の導入推進
環境にやさしい低公害車の導入に向けた
取り組みを進める。
3)エコドライブの推進
環境負荷や地域の生活環境への影響を低
減するため、エコドライブ(環境にやさし
い自動車の運転)を推進する。
4)県との協力による調査・
監視・指導
(2)良好な水環境の保全
県との協力による調査・監視・指導によ
り、大気汚染の公害防止を図る。
1)情報提供・啓発の推進
関係機関と連携して、志筑川など、市内
河川の水質の状況を周知すると共に、下水
道への接続又は合併浄化槽への転換などの
呼び掛けを行う。
2)計画的な下水道整備
公共下水道整備基本計画の見直しを見据
え、効果の上がる計画的な整備を進めていく。
3)整備区域における普及
率向上
下水道早期加入者への使用料等負担軽減
措置など、下水道への早期接続を促進し、
普及率向上を図る。
- 44 -
第4章
基本施策
(2)良好な水環境の保全
環境施策
環境施策と環境行動指針
環境施策の内容
4)合併浄化槽の普及促進
下水道未整備区域においては合併浄化槽
の普及を促進し、生活排水処理の向上に努
める。
5)県との協力による調査・
監視・指導
(3)騒音・振動・悪臭の防
県との協力による調査・監視・指導によ
り、水質汚濁の防止を図る。
1)快適な住環境の創出
止
市全体の都市計画区域の見直しを行い、
自然と調和した秩序ある住環境の整備を図
る。また、住宅密集地区において快適な住
環境の創出に努める。
2)道路の計画的な改良整
備
道路管理者と連携し、生活道路の安全性
と利便性を高めるため、地域住民の理解と
協力を得ながら、計画的な改良整備に努め
る。
3)県との協力による調査・
監視・指導
(4)近隣公害の防止と快適
県との協力による調査・監視・指導によ
り、騒音・振動・悪臭の公害防止を図る。
1)環境マナーの周知・啓発
な住環境の形成
ごみのポイ捨てや犬・猫の糞、近隣騒音
など、環境マナーに起因する問題について、
広報紙や市ホームページ、看板などで環境
マナーの徹底を呼び掛けると共に、マナー
向上の啓発に取り組む。
2)清掃活動の取り組みの
推進
市民の自主的な組織活動により、保健衛
生及び公衆衛生の向上を促進し、全島一斉
清掃などの地区衛生事業活動を推進する。
3)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動の呼び
掛け、啓発を推進する。
4)老朽空き家対策の推進
関係機関と連携し、空き家情報の収集・
提供体制の強化・充実を図るなど、老朽空
き家対策を推進する。
4.安全・快適社会の実現に向けた市民の取り組み
「安全・快適社会の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■市民の環境行動指針
基本施策
(1)良好な大気環境の保全
環境行動指針
1)公共交通機関の利用
環境行動指針の内容
公共交通機関の利用を心掛け、大気汚染
の原因となる物質の排出削減に協力する。
- 45 -
第4章
環境施策と環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)良好な大気環境の保全
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境行動指針の内容
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
4)大気環境の保全への協
力
(2)良好な水環境の保全
大気環境に関心を持ち、良好な環境の保
全に協力する。
1)水環境への理解と配慮
の推進
水環境に関心を持ち、水の大切さを理解
する。また、環境にやさしい洗剤を使用す
るなど、排水に配慮する。
2)下水道整備への理解と
協力
良好な水環境の保全を図るため、下水道
整備に協力する。
3)下水道への早期接続
公共下水道整備区域においては、早期に
下水道に接続する。
4)単独浄化槽を合併浄化
槽へ転換
公共下水道未整備区においては、単独浄化
槽の合併浄化槽への転換に努める。
5)浄化槽の保守点検
放流先の清掃及び浄化槽の保守点検を適
切に実施する。
6)水環境の保全への協力
水環境に関心を持ち、良好な環境の保全
に協力する。
(3)騒音・振動・悪臭の防
1)エコドライブの推進
止
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
2)道路整備への理解と協
計画的な道路の改良整備に協力する。
力
3)住環境の保全への協力
騒音・振動・悪臭の問題に関心を持ち、
快適な住環境の保全に協力する。
(4)近隣公害の防止と快適
な住環境の形成
1)近隣騒音・迷惑防止の配
慮
近隣の迷惑となる騒音や活動を控え、快
適な住環境の形成に協力する。
2)適切なペットの飼育管
理
責任をもってペットを飼育すると共に、
散歩時の糞処理を徹底する。また、むやみ
に野良猫などにエサを与えないようにする。
3)清掃活動への参加
全島一斉清掃など、清掃活動への参加を
心掛ける。
4)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動を心掛
ける。
5)空き家情報の提供
空き家情報の提供を行うなど、市の老朽
空き家対策に協力する。
- 46 -
第4章
環境施策と環境行動指針
5.安全・快適社会の実現に向けた事業者の取り組み
「安全・快適社会の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
(1)良好な大気環境の保全
環境行動指針
1)公共交通機関の利用
環境行動指針の内容
公共交通機関の利用を心掛け、大気汚染
の原因となる物質の排出削減に協力する。
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の社員教育や周知を心掛ける。
4)大気汚染防止法の遵守
事業の環境影響を認識し、大気汚染防止
法を遵守する。
(2)良好な水環境の保全
1)水環境への理解と配慮
の推進
社員へ水環境への配慮を啓発するなど、
良好な水環境の保全に協力する。
2)適切な排水処理対策の
実施
放流先の環境保全に配慮し、適切な排水
処理対策を実施する。
3)下水道への早期接続
公共下水道整備区域においては、早期に
下水道に接続する。
4)浄化槽・排水処理装置の
保守点検
事業所内の浄化槽、排水処理装置の保
守・点検に努める。
5)水質汚濁防止法の遵守
事業の環境影響を認識し、水質汚濁防止
法を遵守する。
(3)騒音・振動・悪臭の防
1)エコドライブの推進
止
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の社員教育や周知を心掛ける。
2)道路整備への理解と協
計画的な道路の改良整備に協力する。
力
3)騒音規制法・振動規制
法・悪臭防止法の遵守
(4)近隣公害の防止と快適
な住環境の形成
1)近隣騒音・迷惑防止の配
慮
事業の環境影響を認識し、騒音規制法、
振動規制法、悪臭防止法を遵守する。
近隣の迷惑となる騒音や活動を控え、快
適な住環境の形成に協力する。
2)清掃活動への参加
事業所周辺の清掃や地域の清掃活動への
協力を心掛ける。
3)ごみ持ち帰り行動の推
進
社員へごみ持ち帰り行動の啓発を行うな
ど、廃棄物処理の意識向上に協力する。
4)空き家の利活用への協
力
空き家の利活用など、市の老朽空き家対
策の取り組みに協力する。
- 47 -
第4章
環境施策と環境行動指針
6.安全・快適社会の実現に向けた滞在者の取り組み
「安全・快適社会の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
(1)良好な大気環境の保全
環境行動指針
1)公共交通機関の利用
環境行動指針の内容
公共交通機関の利用を心掛け、大気汚染
の原因となる物質の排出削減に協力する。
2)低公害車の利用と選択
の配慮
環境にやさしい低公害車の利用や選択を
心掛ける。
3)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
4)大気環境の保全への協
力
(2)良好な水環境の保全
大気環境に関心を持ち、良好な環境の保
全に協力する。
1)水環境への理解と配慮
の推進
水環境に関心を持ち、水の大切さを理解
する。また、環境にやさしい洗剤を使用す
るなどの配慮を行う。
2)下水道整備の取り組み
への理解
下水道整備の取り組みへの理解を心掛け
る。
3)水環境の保全への協力
水環境に関心を持ち、良好な環境の保全
に協力する。
(3)騒音・振動・悪臭の防
1)エコドライブの推進
エコドライブ(環境にやさしい自動車の
運転)の実践を心掛ける。
止
2)道路整備の取り組みへ
の理解
道路整備の取り組みへの理解を心掛け
る。
3)住環境の保全への協力
騒音・振動・悪臭の問題に関心を持ち、
快適な住環境の保全に協力する。
(4)近隣公害の防止と快適
な住環境の形成
1)近隣騒音・迷惑防止の配
慮
近隣の迷惑となる騒音や活動を控え、快
適な住環境の形成に協力する。
2)清掃活動への理解
地域の清掃活動の取り組みへの理解を心
掛ける。
3)ごみ持ち帰り行動の推
進
観光地や公園などにおいてごみを捨てず
に持ち帰るよう、ごみ持ち帰り行動を心掛
ける。
4)空き家情報の共有
空き家情報の共有や発信など、老朽空き
家対策の取り組みに協力する。
- 48 -
第4章
第5節
環境施策と環境行動指針
環境資源を活用した地域活性化の実現
1.課題と現在の取り組み
・高齢化、後継者不足により、農業・漁業の継続が難しくなっており、農漁業経営の安定を図ると共に
新規就業者の支援・育成が地域の課題となっています。こうした中、淡路市では、魅力ある農漁業の
実現と、農漁村の持つ多面的な機能の保全・活用に向け、里山里海の保全による活性化や、直売施設
の拡充、体験型農漁業など、都市農山漁村交流の取り組みを進めています。
・淡路市には 50 件の指定文化財があり、整備・保存を進めています。また、これら文化財の活用内容を
広げ、観光の更なる充実につなげるなど、文化財を活用した地域活性化の取り組みを進めています。
・淡路市には、
「兵庫の貴重な自然」に選定された自然景観資源が 10 件あり、北淡路の棚田・ため池群
は貴重な生態系に選定されるなど、海・里・山の自然を基調とした景観が形成されています。
・
「あわじ環境未来島構想」における3つの持続「エネルギーの持続」
「農と食の持続」
「暮らしの持続」
を踏まえ、地域の特徴を活かした産業振興、地域活性化により環境保全を図ることが重要です。
2.環境施策・環境行動指針
「環境資源を活用した地域活性化の実現」は、
「自然・歴史・文化などの地域の環境資源が活用された、
魅力のあるまち」を目指すものであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
環境資
源を活
用した
地域活
性化の
実現
基本施策
(1)自然環境を
活用した都市
農山漁村交流
の推進
(2)歴史・文化
資源の保全
と活用
行
政
1)グリーンツーリズ
ム・ブルーツーリ
ズムの推進
2)環境観光の振興
1)文化財の適切な保
全・管理
2)歴史・文化遺産の
保護・活用の検討
(3)環境資源を
活用した良
好な景観の
保全・形成
3)歴史・文化遺産巡
回コースの設定
1)情報提供・啓発の
推進
2)快適な歩行空間の
確保
3)海岸景観の維持
(4)持続可能な
社会構築に
向けた産業
の振興
1)あわじ環境未来島
構想を踏まえた産
業の振興
2)環境保全型農業の
推進
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
1)都市農山漁村交流
活動への参加・協
力
2)清掃活動への参加
1)文化財保護・保全に
対する理解の推進
2) 文 化 財 情 報 の 提
供・発信
3)文化財を活用した
まちづくりの推進
4)歴史・文化交流活
動への参加
1)緑化の推進
2)公園・緑地の維持
管理の協力
3)良好な景観形成に
向けた配慮
4)道路の草刈りや清
掃への参加
5)海岸の自然環境・
景観保全への協力
1)地産地消の推進
2)グリーン購入の推進
3)再生可能エネルギ
ーの利活用の推進
4)環境保全型農業へ
の協力
- 49 -
1)都市農山漁村交流
活動への参加・協
力
2)清掃活動への参加
1)文化財保護・保全に
対する理解の推進
滞在者
1)都市農山漁村交流
活動の活用
2)環境観光への配慮
1)文化財保護・保全に
対する理解の推進
2)文化財を活用した
まちづくりへの協
力
3)歴史・文化交流活
動への参加
1)敷地内の緑化の推
進
2)良好な景観形成に
向けた配慮
2)文化財を活用した
まちづくりへの協
力
3)歴史・文化交流活
動への参加
1)公園緑地の適切な
利用
3)道路の草刈りや清
掃への参加
4)海岸の自然環境・
景観保全への協力
1)地産地消の推進
2)環境負荷の少ない製
品・サービスの検討
3)CSR 活動による環
境保全活動の実施
4)環境保全型農業へ
の協力
2)道路などの清潔な
利用
3)海岸の自然環境・
景観保全への協力
1)地産地消の取り組
みへの理解と協力
2)グリーン購入の推進
3)環境保全型農業へ
の協力
第4章
環境施策と環境行動指針
3.環境資源を活用した地域活性化の実現に向けた行政の取り組み
「環境資源を活用した地域活性化の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以
下のとおりとします。
■行政の環境施策
基本施策
環境施策
(1)自然環境を活用した都
1)グリーンツーリズム・ブ
市農山漁村交流の推進
環境施策の内容
ルーツーリズムの推進
ファーマーズマーケット(直売)や体験
型農業、観光農園、農家レストラン、漁業
体験など、多彩なグリーンツーリズム・ブ
ルーツーリズムを推進し、都市と農山漁村
の交流活動の促進を図る。
2)環境観光の振興
観光関連団体と協力し、農業や漁業を中
心とした体験教育旅行の誘致やPRを図る
など、環境観光の振興を推進する。
(2)歴史・文化資源の保全
と活用
1)文化財の適切な保全・管
理
文化財調査に基づき指定・登録などの保
護措置を行い、文化財の保全に努める。ま
た、文化財の保護・保存状況を調査する。
2)歴史・文化遺産の保護・
活用の検討
歴史・文化遺産の現状把握と保護の取り
組みを進め、活用に向けた検討を進める。
3)歴史・文化遺産巡回コー
スの設定
各地域に存在する歴史・文化遺産を分野
ごとに評価し、テーマ性を持たせた巡回コ
ースなどの設定に取り組む。
(3)環境資源を活用した良
1)情報提供・啓発の推進
好な景観の保全・形成
地域の景観資源について情報を提供する
と共に、住宅様式や街並など、地域の景観
への配慮や清掃美化について意識啓発を図
る。
2)快適な歩行空間の確保
道路管理者などと連携し、まちの景観形
成や快適な歩行空間を確保するための取り
組みを推進する。
3)海岸景観の維持
淡路市の特色である海沿いの景観を維持
するため、関係機関との連携に努める。
(4)持続可能な社会構築
1)あわじ環境未来島構想
に向けた産業の振興
を踏まえた産業の振興
あわじ環境未来島構想を踏まえた企業の
誘致や産業の振興を目指し、奨励制度など
の優遇措置の適切な充実を図る。
2)環境保全型農業の推進
「兵庫県環境創造型農業推進計画」など
を踏まえ、環境にやさしい農業を推進する。
- 50 -
第4章
環境施策と環境行動指針
4.環境資源を活用した地域活性化の実現に向けた市民の取り組み
「環境資源を活用した地域活性化の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりと
します。
■市民の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)自然環境を活用した都
1)都市農山漁村交流活動
市農山漁村交流の推進
への参加・協力
環境行動指針の内容
都市農山漁村交流活動への参加・協力を
心掛ける。
2)清掃活動への参加
全島一斉清掃など、清掃活動への参加を
心掛ける。
(2)歴史・文化資源の保全
と活用
1)文化財保護・保全に対す
る理解の推進
淡路市の文化財の保護・管理に対する理
解を心掛け、文化財保護の意識を高める。
2)文化財情報の提供・発信
市内の様々な文化財の情報を行政に提供
すると共に、自らが取得した知識や技術を、
広く市民に伝えるよう努める。
3)文化財を活用したまち
づくりの推進
財を活用したまちづくりに協力する。
4)歴史・文化交流活動への
参加
(3)環境資源を活用した良
歴史や文化、伝統を大切にし、交流活動
への参加を心掛ける。
1)緑化の推進
草木を育てるなど、家庭内の緑化を心掛
好な景観の保全・形成
ける。
2)公園・緑地の維持管理の
協力
地域の公園について、積極的な利用と維
持管理への協力を心掛ける。
3)良好な景観形成に向け
た配慮
住宅様式や街並みなど、地域の景観に配
慮する。
4)道路の草刈りや清掃へ
の参加
利用する道路の草刈りや清掃などへの参
加を心掛ける。
5)海岸の自然環境・景観保
全への協力
(4)持続可能な社会構築に
歴史・文化的な街並みの整備など、文化
清掃や保全活動に参加するなど、海岸の
自然環境と景観の保全に協力する。
1)地産地消の推進
地元の農水産物などの利用を促進し、地
向けた産業の振興
産地消を心掛ける。
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
3) 再生可能エネルギーの
利活用の推進
バイオマス活用推進計画に協力するなど、
再生可能エネルギーの利活用を心掛ける。
4)環境保全型農業への協
力
「兵庫県環境創造型農業推進計画」など
を踏まえ、環境にやさしい農業に協力する。
- 51 -
第4章
環境施策と環境行動指針
5.環境資源を活用した地域活性化の実現に向けた事業者の取り組み
「環境資源を活用した地域活性化の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおり
とします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)自然環境を活用した都
1)都市農山漁村交流活動
市農山漁村交流の推進
への参加・協力
環境行動指針の内容
都市農山漁村交流活動への参加・協力を
心掛ける。
2)清掃活動への参加
事業所周辺の清掃や地域の清掃活動への
協力を心掛ける。
(2)歴史・文化資源の保全
と活用
1)文化財保護・保全に対す
る理解の推進
解を心掛け、文化財保護の意識を高める。
2)文化財を活用したまち
づくりの協力
参加
歴史や文化、伝統を大切にし、交流活動
への参加を心掛ける。
1)敷地内の緑化の推進
好な景観の保全・形成
事業所敷地などにおいて、緑化を心掛け
る。
2)良好な景観形成に向け
た配慮
市民や行政における景観形成の取り組み
に協力する。
3)道路の草刈りや清掃へ
の参加
利用する道路の草刈りや清掃などへの参
加を心掛ける。
4)海岸の自然環境・景観保
全への協力
(4)持続可能な社会構築に
歴史・文化的な街並みの整備など、文化
財を活用したまちづくりに協力する。
3)歴史・文化交流活動への
(3)環境資源を活用した良
淡路市の文化財の保護・管理に対する理
清掃や保全活動に参加するなど、海岸の
自然環境と景観の保全に協力する。
1)地産地消の推進
地元の農水産物などの利用を促進し、地
向けた産業の振興
産地消を心掛ける。
2)環境負荷の少ない製
品・サービスの検討
3)CSR 活動による環境保全
活動の実施
環境負荷の少ない製品・サービスの検討
の取り組みを心掛ける。
企業の社会的責任を認識し、CSR 活動に
よる環境保全活動の実施を検討する。
4)環境保全型農業への協
力
「兵庫県環境創造型農業推進計画」など
を踏まえ、環境にやさしい農業に協力する。
- 52 -
第4章
環境施策と環境行動指針
6.環境資源を活用した地域活性化の実現に向けた滞在者の取り組み
「環境資源を活用した地域活性化の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおり
とします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
環境行動指針
(1)自然環境を活用した都
1)都市農山漁村交流活動
市農山漁村交流の推進
の活用
環境行動指針の内容
環境学習の一環として都市農山漁村交流活
動を活用するなど、交流による地域活性化の
取り組みに協力する。
2)環境観光への配慮
観光などにおいて、自然環境や景観など
の環境資源の適切な利用や配慮を心掛ける。
(2)歴史・文化資源の保全
と活用
1)文化財保護・保全に対す
る理解の推進
淡路市の文化財の保護・管理に対する理
解を心掛け、文化財保護の意識を高める。
2)文化財を活用したまち
づくりへの協力
文化財を活用したまちづくりの情報を共
有するなど、地域活性化の取り組みに協力
する。
3)歴史・文化交流活動への
参加
(3)環境資源を活用した良
歴史や文化交流活動への参加などによ
り、地域活性化の取り組みに協力する。
1)公園緑地の適切な利用
好な景観の保全・形成
緑地等の緑化や維持管理の取り組みを理
解し、公園緑地の適切な利用を心掛ける。
2)道路などの清潔な利用
ごみのポイ捨て防止や持ち帰りなど、道
路などの清潔な利用を心掛け、良好な景観
の保全に協力する。
3)海岸の自然環境・景観保
全への協力
海岸での野外活動などにおいてごみの持
ち帰りを行うなど、自然環境と景観の保全
に協力する。
(4)持続可能な社会構築に
向けた産業の振興
1)地産地消の取り組みへ
の理解と協力
地産地消の取り組みの趣旨を理解し、協
力を心掛ける。
2)グリーン購入の推進
環境への負荷が少ない製品・商品・サー
ビスを選んで購入することを心掛ける。
3)環境保全型農業への協
力
「兵庫県環境創造型農業推進計画」など
を踏まえ、環境にやさしい農業に協力する。
- 53 -
第4章
環境施策と環境行動指針
第6節
地域力にあふれる社会の実現
1.課題と現在の取り組み
・淡路市では、広報紙やホームページなどにより行政情報を発信し、行政情報の周知と意見聴取の取り
組みを進めています。なお、環境基本計画における市民アンケート調査では、環境に関する情報の入
手先として回答者の 52%が広報紙をあげており、広報紙やホームページは、行政と市民の情報共有
に大きな役割を果たしていると考えられます。
・環境審議会など、審議会を設置する場合は公募による市民参画を進めており、また、各種計画の策定
時にはパブリックコメントを行うなど、市政への市民参画を推進しています。
・社会福祉協議会が運営するボランティアセンターと連携し、ボランティア団体の活性化や地域ネット
ワークの拡充に取り組んでいますが、環境保全分野においても、ボランティアや各種団体との連携を
進める必要があります。
・複雑・多様な環境問題に対応するには、市民と行政が一体となった協働のまちづくりを推進する必要
があり、環境保全への市民参画の推進を図っていく必要があります。
2.環境施策・環境行動指針
「地域力にあふれる社会の実現」は、
「市民・事業者・滞在者・行政が積極的に環境保全に取り組む、
協働のまち」を目指すものであり、基本施策、環境施策と環境行動指針は以下のとおりとします。
基本
目標
地域力
にあふ
れる社
会の実
現
基本施策
(1)市民参画の
促進
行
政
1)公聴機能の充実
2)公募市民による市
民参画の推進
3)地域リーダーの発
掘・育成
4)県などと連携した
環境学習・教育の
基盤づくり
(2)環境保全団
体などの活
動支援
(3)情報提供・
共有の推進
1)NPO 法人やボラン
ティア団体との連
携
2)活動情報の情報発
信
1)情報提供による市
民参画の促進
市
環境施策・環境行動指針
民
事業者
滞在者
1)行政情報の把握と
活動への参加
2)地域の課題解決の
活動の推進
1)行政情報の把握と
活動への参加
2)地域の課題解決の
活動への協力
1)情報の共有による
取り組みへの理解
2)地域の課題解決の
活動への理解
3)環境学習・教育へ
の参画を通じたふ
るさと・環境保全
意識の向上
1)環境保全団体活動
への協力・参加
2)活動情報の活用
3)環境学習・教育へ
の参画を通じたふ
るさと・環境保全
意識の向上
1)環境保全団体活動
への協力
2)活動情報の活用
3)環境学習・教育へ
の参画など、環境
保全に向けた取り
組みへの理解
1)環境保全団体活動
の情報共有
1)情報の発信と共有
の推進
1)情報の発信と共有
の推進
1)情報の発信と共有
の推進
- 54 -
第4章
環境施策と環境行動指針
3.地域力にあふれる社会の実現に向けた行政の取り組み
「地域力にあふれる社会の実現」に向けて、行政が中長期的に取り組むべき環境施策は、以下のとお
りとします。
■行政の環境施策
基本施策
(1)市民参画の促進
環境施策
環境施策の内容
1)公聴機能の充実
広報紙やホームページなど、多様な情報媒
体を活用し、広報活動の推進を図る。また、
行政と市民が一体となって環境保全を進め
るため、市民の意見が市政運営に反映される
よう、公聴機能の充実を図り、行政に対して
意見が提案しやすい環境づくりに努める。
2)公募市民による市民参
画の推進
環境に関する審議会などを設置する場合
は公募による市民の参画を進める。
3)地域リーダーの発掘・育
成
まちづくり活動の活発化や交流の促進を
図るため、活動の中心となる地域リーダーの
発掘・育成に努める。
4)県などと連携した環境
県や関係機関などと連携し、地域の特色
学習・教育の基盤づくり
を活かした活動の充実など、環境学習・教
育の基盤づくりを推進する。
(2)環境保全団体などの活
動支援
1)NPO 法人やボランティア
団体との連携
市民との協働で環境保全活動が展開され
るよう、NPO 法人やボランティア団体など
との連携を図り、相互理解が深まるよう支
援する。
2)活動情報の情報発信
NPO 法人、ボランティア団体などの活動
情報を、必要とする市民へ情報提供する仕
組みづくりを進める。
(3)情報提供・共有の推進
1)情報提供による市民参
画の促進
淡路市の環境施策の情報や環境情報の提
供により、市民との環境情報の共有を図り、
市民参画を促進する。
4.地域力にあふれる社会の実現に向けた市民の取り組み
「地域力にあふれる社会の実現」に向けて、市民に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■市民の環境行動指針
基本施策
(1)市民参画の促進
環境行動指針
1)行政情報の把握と活動
への参加
環境行動指針の内容
環境保全において市民が果たすべき役割
を理解し、行政情報を把握すると共に、地
域・市民活動への参加を心掛ける。
- 55 -
第4章
環境施策と環境行動指針
■市民の環境行動指針
基本施策
(1)市民参画の促進
環境行動指針
2)地域の課題解決の活動
の推進
(2)環境保全団体などの活
動支援
環境行動指針の内容
地域の課題解決のための活動や取り組み
を推進する。
3)環境学習・教育への参画
環境問題を自らの課題として考え、環境
を通じたふるさと・環境
保全・創造に向けた取り組みなどを学ぶ場
保全意識の向上
に参加する。
1)環境保全団体活動への
協力・参加
地域コミュニティや環境保全の重要性を
認識し、町内会や NPO 法人、ボランティア
などの活動に協力・参加する。
2)活動情報の活用
淡路市が発信する NPO 法人、ボランティ
ア団体などの活動情報を活用し、環境保全
に協力する。
(3)情報提供・共有の推進
1)情報の発信と共有の推
進
地域の環境情報の発信や共有を進め、情報
共有による地域力の向上を心掛ける。
5.地域力にあふれる社会の実現に向けた事業者の取り組み
「地域力にあふれる社会の実現」に向けて、事業者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■事業者の環境行動指針
基本施策
(1)市民参画の促進
環境行動指針
1)行政情報の把握と活動
への参加
環境行動指針の内容
環境保全において事業者が果たすべき役
割を理解し、行政情報を把握すると共に、
環境保全活動の取り組みを進める。
2)地域の課題解決の活動
の推進
(2)環境保全団体などの活
動支援
地域の課題解決のための活動や取り組み
を推進する。
3)環境学習・教育への参画
環境問題を自らの課題として考え、環境
を通じたふるさと・環境
保全・創造に向けた取り組みなどを学ぶ場
保全意識の向上
に参加する。
1)環境保全団体活動への
協力
地域コミュニティや環境保全の重要性を
認識し、町内会や NPO 法人、ボランティア
などの活動に協力する。
2)活動情報の活用
淡路市が発信する NPO 法人、ボランティ
ア団体などの活動情報を活用し、環境保全
に協力する。
(3)情報提供・共有の推進
1)情報の発信と共有の推
進
地域の環境情報の発信や共有を進め、情報
共有による地域力の向上を心掛ける。
- 56 -
第4章
環境施策と環境行動指針
6.地域力にあふれる社会の実現に向けた滞在者の取り組み
「地域力にあふれる社会の実現」に向けて、滞在者に望まれる行動の指針は、以下のとおりとします。
■滞在者の環境行動指針
基本施策
(1)市民参画の促進
環境行動指針
1)情報の共有による取り
組みへの理解
への理解
動支援
市の行政情報を共有するなど、地域力向
上の取り組みへの理解を心掛ける。
2)地域の課題解決の活動
(2)環境保全団体などの活
環境行動指針の内容
地域の課題解決のための市民活動や取り
組みへの理解を心掛ける。
3)環境学習・教育への参画
環境問題を自らの課題として考え、環境
など、環境保全に向けた
保全・創造に向けた取り組みへの理解を心
取り組みへの理解
掛ける。
1)環境保全団体活動の情
報共有
地域コミュニティや環境保全の重要性を
認識し、環境保全団体の活動情報の共有に
よる地域力向上への協力を心掛ける。
(3)情報提供・共有の推進
1)情報の発信と共有の推
進
地域の環境情報の発信や共有を進め、情報
共有による地域力向上への協力を心掛ける。
- 57 -
第4章
環境施策と環境行動指針
■淡路市環境基本計画の環境施策・環境行動指針一覧(1)
環境の
将来像
環境施策
海・里・山、自然の恵み豊かな島 笑顔が育む循環と共生のまち
基本目標
基本施策
第 1 節 低炭素社会の実現
∼再生可能エネルギーの
活用が進んだ、地球温暖
化防止に取り組むまち
∼
(1)CO2 排出の少ないライ
フスタイルへの転換
1)情報提供・啓発の推進
2)地球温暖化防止実行計画の推進
3)地産地消の推進
(2)再生可能エネルギー
活用の推進
1)情報提供の推進
2)再生可能エネルギー活用の推進
3)地域資源を活用した自立型エネル
ギーシステムの検証
(3)環境に配慮した交通
の推進
1)地域の特徴を踏まえた効率的な交
通手段の導入
2)低公害車の導入推進
3)エコドライブの推進
(4)森林・緑地の保全・育
成・整備
1)森林の健全な保全・再生
2)間伐材などの利用推進
3)緑地の保全・緑化の推進
(1)生物多様性の保全の
推進
1)情報提供・啓発の推進
2)自然との調和を目指した都市計画
マスタープランの策定
3)公共事業における環境配慮の推進
4)外来生物対策の推進
5)自然環境保全活動の推進
(2)鳥獣被害の防止と適
正管理の推進
1)有害鳥獣被害防止対策の推進
2)野生鳥獣の適正管理の推進
(3)里山里海の保全の推
進
1)里山の荒廃対策(竹林拡大防止等)
2)里山里海保全活動の推進・支援
3)耕作放棄地対策の推進
4)海岸環境整備事業の推進
(4)環境学習と自然との
ふれあい活動の推進
1)環境学習の機会や活動の場の拡大
2)グリーンツーリズム・ブルーツー
リズムの推進
3)公園緑地の充実
(1)4Rの推進
1)情報提供・啓発の推進
2)効率的なごみ収集の取り組み
3)資源ごみ受け入れの取り組み
(2)廃棄物の適正処理の
確保
1)廃棄物処理施設の適正管理
2)事業系廃棄物処理の指導
3)不法投棄の防止
4)ごみ持ち帰り行動の推進
(3)地域の循環圏の構築
推進
1)地域での資源循環の取り組み推進
2)バイオマス活用推進計画の推進
3)地産地消の推進
第 2 節 自然共生社会の実現
∼多様な自然が適切に保
全・活用された、自然と
共生するまち∼
第 3 節 循環型社会の実現
∼循環資源の活用が進ん
だ、環境負荷が少ない循
環型のまち∼
- 58 -
行政(淡路市)
第4章
環境施策と環境行動指針
■淡路市環境基本計画の環境施策・環境行動指針一覧
環境行動指針
市民
事業者
滞在者
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の取り組みへの協力
4)地産地消の推進
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の取り組みへの協力
4)地産地消の推進
1)省エネ行動の推進
2)グリーン購入の推進
3)地球温暖化防止の取り組みへの協力
4)地産地消の取り組みへの理解と協力
1)再生可能エネルギーの利活用の推進
2)あわじ環境未来島構想への参加・
協力
1)再生可能エネルギーの利活用の推進
2)あわじ環境未来島構想への参加・
協力
1)再生可能エネルギー利活用への理
解と協力
2)あわじ環境未来島構想への理解と
協力
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
1)森林保全活動への参加・協力
2)間伐材などの利用推進
3)緑地の保全・緑化への協力
1)開発における森林保全の配慮
2)間伐材などの利用推進
3)緑地の保全・緑化への協力
1)森林保全活動への協力
2)間伐材などの利用推進
3)緑地の保全・緑化への協力
1)自然環境・生物多様性への理解
2)都市計画マスタープランに基づく
まちづくりへの協力
3)自然環境への配慮
4)外来生物拡大防止への参加・協力
5)自然環境保全活動への参加・協力
1)自然環境・生物多様性への理解
2)都市計画マスタープランに基づく
まちづくりへの協力
3)事業活動における環境配慮の推進
4)外来生物拡大防止への参加・協力
5)自然環境保全活動への参加・協力
1)自然環境・生物多様性への理解
2)都市計画マスタープランに基づく
まちづくりへの理解
3)自然環境への配慮
4)外来生物拡大防止への理解
5)自然環境保全活動への理解
1)有害鳥獣被害防止対策への協力
2)野生鳥獣の適正管理への協力
1)有害鳥獣被害防止対策への協力
2)野生鳥獣の適正管理への協力
1)有害鳥獣被害防止対策への協力
2)野生鳥獣の適正管理への協力
1)里山里海保全活動への参加・協力
2)地産地消の推進
3)農地や農業施設の保全・管理
4)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)里山里海保全活動への参加・協力
2)地産地消の推進
3)農地や農業施設の保全・管理
4)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)里山里海保全活動への協力
2)地産地消の取り組みへの理解と協力
3)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)環境学習や環境保全活動への参加
と意識向上
2)都市農山漁村交流活動への参加・
協力
3)緑化の推進
4)公園・緑地の維持管理の協力
1)環境学習や環境保全活動への協力
2)都市農山漁村交流活動への参加・
協力
3)敷地内の緑化の推進
4)公園・緑地の維持管理の協力
1)環境学習や環境保全活動への参加
と意識向上
2)都市農山漁村交流活動の活用
3)公園緑地の適切な利用
1)マイバック運動の推進
2)グリーン購入の推進
3)4Rの推進
4)適正なごみ分別の実施
5)集団回収の推進
1)グリーン購入の推進
2)4Rの推進
3)適正なごみ分別の実施
1)グリーン購入の推進
2)4Rの推進
3)適正なごみ分別の実施
1)ごみの分別・減量化による廃棄物処
理への協力
2)事業系廃棄物処理への理解
3)不法投棄防止への協力
4)ごみ持ち帰り行動の推進
1)ごみの分別・減量化による廃棄物
処理への協力
2)事業系廃棄物の適正処理
3)不法投棄防止への協力
4)ごみ持ち帰り行動の推進
1)ごみの分別・減量化による廃棄物
処理への協力
2)事業系廃棄物処理への理解
3)不法投棄防止への協力
4)ごみ持ち帰り行動の推進
1)地域での資源循環の取り組み推進
2)バイオマス利活用への協力
3)地産地消の推進
1)地域での資源循環の取り組み推進
2)バイオマス利活用への協力
3)地産地消の推進
1)地域での資源循環の取り組み推進
2)バイオマス利活用への協力
3)地産地消の取り組みへの理解と協力
- 59 -
第4章
環境施策と環境行動指針
■淡路市環境基本計画の環境施策・環境行動指針一覧(2)
環境の
将来像
環境施策
海・里・山、自然の恵み豊かな島 笑顔が育む循環と共生のまち
基本目標
基本施策
第 4 節 安全・快適社会の実現
∼良好な大気質・水質・住
環境が確保された、安
全・快適で住みやすいま
ち∼
(1)良好な大気環境の保
全
1)情報提供・啓発の推進
2)低公害車の導入推進
3)エコドライブの推進
4)県との協力による調査・監視・指導
(2)良好な水環境の保全
1)情報提供・啓発の推進
2)計画的な下水道整備
3)整備区域における普及率向上
4)合併浄化槽の普及促進
5)県との協力による調査・監視・指導
(3)騒音・振動・悪臭の防
止
1)快適な住環境の創出
2)道路の計画的な改良整備
3)県との協力による調査・監視・指導
(4)近隣公害の防止と快
適な住環境の形成
1)環境マナーの周知・啓発
2)清掃活動の取り組みの推進
3)ごみ持ち帰り行動の推進
4)老朽空き家対策の推進
(1)自然環境を活用した
都市山農漁村交流の推
進
1)グリーンツーリズム・ブルーツー
リズムの推進
2)環境観光の振興
(2)歴史・文化資源の保全
と活用
1)文化財の適切な保全・管理
2)歴史・文化遺産の保護・活用の検討
3)歴史・文化遺産巡回コースの設定
(3)環境資源を活用した
良好な景観の保全・形成
1)情報提供・啓発の推進
2)快適な歩行空間の確保
3)海岸景観の維持
(4)持続可能な社会構築
に向けた産業の振興
1)あわじ環境未来島構想を踏まえた
産業の振興
2)環境保全型農業の推進
(1)市民参画の促進
1)公聴機能の充実
2)公募市民による市民参画の推進
3)地域リーダーの発掘・育成
4)県などと連携した環境学習・教育
の基盤づくり
(2)環境保全団体などの活
動支援
1)NPO 法人やボランティア団体との
連携
2)活動情報の情報発信
(3)情報提供・共有の推進
1)情報提供による市民参画の促進
第5節
環境資源を活用した
地域活性化の実現
∼自然・歴史・文化などの
地域の環境資源が活用さ
れた、魅力のあるまち∼
第 6 節 地域力にあふれる社
会の実現
∼市民・事業者・滞在者・
行政が積極的に環境保
全に取り組む、協働のま
ち∼
- 60 -
行政(淡路市)
第4章
環境施策と環境行動指針
■淡路市環境基本計画の環境施策・環境行動指針一覧
環境行動指針
市民
事業者
滞在者
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
4)大気環境の保全への協力
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
4)大気汚染防止法の遵守
1)公共交通機関の利用
2)低公害車の利用と選択の配慮
3)エコドライブの推進
4)大気環境の保全への協力
1)水環境への理解と配慮の推進
2)下水道整備への理解と協力
3)下水道への早期接続
4)単独浄化槽を合併浄化槽へ転換
5)浄化槽の保守点検
6)水環境の保全への協力
1)水環境への理解と配慮の推進
2)適切な排水処理対策の実施
3)下水道への早期接続
4)浄化槽・排水処理装置の保守点検
5)水質汚濁防止法の遵守
1)水環境への理解と配慮の推進
2)下水道整備の取り組みへの理解
3)水環境の保全への協力
1)エコドライブの推進
2)道路整備への理解と協力
3)住環境の保全への協力
1)エコドライブの推進
2)道路整備への理解と協力
3)騒音規制法・振動規制法・悪臭防
止法の遵守
1)エコドライブの推進
2)道路整備の取り組みへの理解
3)住環境の保全への協力
1)近隣騒音・迷惑防止の配慮
2)適切なペットの飼育管理
3)清掃活動への参加
4)ごみ持ち帰り行動の推進
5)空き家情報の提供
1)近隣騒音・迷惑防止の配慮
2)清掃活動への参加
3)ごみ持ち帰り行動の推進
4)空き家の利活用への協力
1)近隣騒音・迷惑防止の配慮
2)清掃活動への理解
3)ごみ持ち帰り行動の推進
4)空き家情報の共有
1)都市農山漁村交流活動への参加・
協力
2)清掃活動への参加
1)都市農山漁村交流活動への参加・
協力
2)清掃活動への参加
1)都市農山漁村交流活動の活用
2)環境観光への配慮
1)文化財保護・保全に対する理解の
推進
2)文化財情報の提供・発信
3)文化財を活用したまちづくりの推進
4)歴史・文化交流活動への参加
1)文化財保護・保全に対する理解の
推進
2)文化財を活用したまちづくりへの
協力
3)歴史・文化交流活動への参加
1)文化財保護・保全に対する理解の
推進
2)文化財を活用したまちづくりへの
協力
3)歴史・文化交流活動への参加
1)緑化の推進
2)公園・緑地の維持管理の協力
3)良好な景観形成に向けた配慮
4)道路の草刈りや清掃への参加
5)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)敷地内の緑化の推進
2)良好な景観形成に向けた配慮
3)道路の草刈りや清掃への参加
4)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)公園緑地の適切な利用
2)道路などの清潔な利用
3)海岸の自然環境・景観保全への協力
1)地産地消の推進
2)グリーン購入の推進
3)再生可能エネルギーの利活用の推進
4)環境保全型農業への協力
1)地産地消の推進
2)環境負荷の少ない製品・サービス
の検討
3)CSR 活動による環境保全活動の実施
4)環境保全型農業への協力
1)地産地消の取り組みへの理解と協力
2)グリーン購入の推進
3)環境保全型農業への協力
1)行政情報の把握と活動への参加
2)地域の課題解決の活動の推進
3)環境学習・教育への参画を通じた
ふるさと・環境保全意識の向上
1)行政情報の把握と活動への参加
2)地域の課題解決の活動への協力
3)環境学習・教育への参画を通じた
ふるさと・環境保全意識の向上
1)情報の共有による取り組みへの理解
2)地域の課題解決の活動への理解
3)環境学習・教育への参画など、環
境保全に向けた取り組みへの理解
1)環境保全団体活動への協力・参加
2)活動情報の活用
1)環境保全団体活動への協力
2)活動情報の活用
1)環境保全団体活動の情報共有
1)情報の発信と共有の推進
1)情報の発信と共有の推進
1)情報の発信と共有の推進
- 61 -
第5章
計画の推進体制と進行管理
第5章
第1節
計画の推進体制と進行管理
計画の推進体制
1.淡路市環境審議会
淡路市環境基本条例第 22 条に基づき設置される「淡路市環境審議会」は、学識経験者、各種団体
の代表者、市内の事業者、公募による市民、関係行政機関の職員から構成され、環境基本計画に関す
る事項、環境の保全と創造に関する基本的事項について調査審議すると共に、専門的な見地から本計
画の推進や、計画の点検・評価・見直しについて提言を行います。
2.(仮称)淡路市環境基本計画推進委員会
市(行政)は、環境保全において中心的な役割を担い、将来像や基本目標の達成に向け、環境の状況
を把握すると共に、計画的に環境施策を推進する必要があります。
このため、全庁横断的な組織による施策検討の場として「(仮称)淡路市環境基本計画推進委員会」
を中心とした推進体制を構築し、環境施策の策定、計画の進行管理、各主体との協働の推進など、計画
の推進に取り組むものとします。
3.市民・事業者・滞在者・行政の協働による総合的な推進
本計画に掲げる将来像や基本目標を達成するには、市民・事業者・滞在者・行政など全ての主体が環境
保全の理念を共有すると共に、それぞれの役割を認識し、協働・連携して行動することが重要となります。
このため、(仮称)淡路市環境基本計画推進委員会を中心として市民参画を推進するなど、各主体の協
働・連携に取り組む方針とします。
図 5-1-1 環境基本計画の推進イメージ
- 62 -
第5章
第2節
計画の推進体制と進行管理
計画の進行管理
本計画の進行管理は、環境マネジメントシステムの考え方を踏まえ、
「計画(Plan)」→「実行(Do)」
→「点検(Check)」→「改善(Act)」の 4 段階を繰り返し、計画の継続的な推進・改善を図る、「PD
CAサイクル」の手続きに沿って実施します。
進行管理のイメージ図を以下に示します。
本計画では、 (仮称)淡路市環境基本計画推進委員会において、環境施策や市民などの環境活動の実
施状況を把握し、計画の進行状況を点検します。また、点検結果は環境審議会に報告し、計画進行に関
する審議会の助言・提言を踏まえて、次年度の方針や改善策を検討し、各主体への働きかけを行うもの
とします。
なお、進行管理は 1 年単位で実施するものとし、点検結果をホームページなどで公表する方針としま
す。
環境審議会・推進委員会
施策、事業、
取り組みの
見直し
計画
(Plan)
施策、事業、
取り組みの
計画
実行
(Act)
(Do)
施策、事業、
取り組み結果
の点検・評価
点検
(Check)
実施主体
実施主体
改善
施策、事業、
取り組みの
実施
環境審議会・推進委員会
図 5-2-1 環境基本計画の進行管理
第3節
計画の見直し
本計画は、平成 36 年度を目標年度としています。また、市の最上位計画である総合計画の改定や社
会経済情勢・環境問題の変化、施策の進行状況などを踏まえ、5 年ごとに見直しを行うこととします。
- 63 -
第5章
計画の推進体制と進行管理
第4節
環境指標の設定
本計画の進行管理を効果的に進めるため、基本施策の進行状況の目安となる環境指標を設定します。
環境指標は、現在進めている事業や計画、調査のデータなどより設定するものとし、計画や関連事業
などの実施状況に応じて、適宜見直しを行うものとします。
表 5-4-1 環境指標(初年度)
基本目標
基本施策
環境指標
現状値 (調査年)
備考
低炭素社会の実
現
(1)CO2 排出の少ないライ
フスタイルへの転換
温室効果ガス排出量
(市事務事業)
11,952t-CO2
(平成 24 年度)
淡路市第 2 次地球温暖
化対策実行計画
(2) 再 生 可 能エ ネ ル ギ ー
活用の推進
竹バイオマス利活
用量(炭素換算)
0t/年
(平成 25 年度)
淡路市バイオマス活用
推進計画
(1) 生 物 多 様性 の 保 全 の
推進
生物多様性に関す
る情報提供
0 回/年
(平成 26 年度)
市広報紙による情報提
供
(2) 鳥 獣 被 害の 防 止 と 適
正管理の推進
鳥獣被害面積
17.0ha
(平成 24 年度)
淡路市鳥獣被害防止計
画
鳥獣被害額
24,360 千円
(平成 24 年度)
(3) 里 山 里 海の 保 全 の 推
進
かいぼり活動
4 箇所/年
(平成 26 年度)
−
(4)環境学習と自然とのふ
れあい活動の推進
市主催の環境学習
イベント
37 回/年
(平成 26 年度)
−
(1)4Rの推進
(2) 廃 棄 物 の適 正 処 理 の
確保
1 人 1 日ごみ排出量
1,007g/人・日
(平成 24 年度)
一般廃棄物処理実態調
査(環境省)
リサイクル率
12.8%
(平成 24 年度)
(3) 地 域 の 循環 圏 の 構 築
推進
竹バイオマス利活
用量(炭素換算)
0t/年
(平成 25 年度)
淡路市バイオマス活用
推進計画
(1) 良 好 な 大気 環 境 の 保
全
近隣大気測定局の
環境基準達成状況
全項目で環境基準
を達成
大気・水質等常時監視
結果 (兵庫県)
(2)良好な水環境の保全
志筑川の BOD 濃度
(75%水質値)
10mg/L
(平成 24 年度)
大気・水質等常時監視
結果 (兵庫県)
下水道等接続率
70.8%
(平成 26 年 3 月)
−
自然共生社会の
実現
循環型社会の実
現
安全・快適社会
の実現
(3)騒音・振動・悪臭の防
止
公害苦情発生件数
10 件/年
(平成 24 年度)
(4)近隣公害の防止と快適
な住環境の形成
−
環境資源を活用
した地域活性化
の実現
(1) 持 続 可 能な 社 会 構 築
に向けた産業の振興
竹バイオマス利活
用量(炭素換算)
0t/年
(平成 25 年度)
淡路市バイオマス活用
推進計画
地域力にあふれ
る社会の実現
(1)市民参画の促進
全島一斉清掃
参加者数
8,624 人
(平成 26 年度)
−
河川・道路愛護活動
の参加町内会等数
(2) 環 境 保 全団 体 な ど の
活動支援
ボランティア清掃
参加者数
河川:161 町内会等
道路:45 町内会等
(平成 25 年度)
502 人
(平成 26 年度)
(3)情報提供・共有の推進
環境に関する情報
提供
7 回/年
(平成 26 年度)
- 64 -
−
−
市広報紙による情報提
供
参 考 資 料
- 65 -
1.計画策定の経緯
淡路市環境基本計画は、下記のスケジュールで策定作業を行いました。
日付
策定経緯
平成 26 年 2 月 20 日
(木) 第 1 回淡路市庁内検討会
・市民・事業者アンケート調査について検討
平成 26 年 3 月 20 日
(木) 第 1 回淡路市環境審議会
・市長より、淡路市環境審議会へ環境基本計画の策定を諮問
・市民・事業者アンケート調査について審議
平成 26 年 4 月 28 日
(月) 市民・事業者アンケート調査
∼5 月 16 日(金)
・市民 1000 人、事業者 100 社を無作為抽出し、郵送アンケートを実施
平成 26 年 5 月 28 日
(水) 第 2 回淡路市庁内検討会
・市民・事業者アンケート調査結果を報告
・環境の将来像、小中学生アンケートについて検討
平成 26 年 6 月 25 日
(水) 第 2 回淡路市環境審議会
・市民・事業者アンケート調査結果を報告
・環境の将来像、小中学生アンケートについて審議
平成 26 年 8 月 7 日(木) 第 3 回淡路市庁内検討会
・環境の将来像、小中学生アンケートについて検討
・基本目標・基本施策・環境施策について検討
平成 26 年 8 月 26 日
(火) 第 3 回淡路市環境審議会
・環境の将来像、小中学生アンケートについて審議
・基本目標・基本施策・環境施策について審議
平成 26 年 9 月 22 日
(月) 小中学生・保護者アンケート調査
∼10 月 10 日(金)
・市内の小学 5 年生、中学 2 年生とその保護者を対象に、アンケート調査を実施
平成26 年10 月27 日
(月) 第 4 回淡路市庁内検討会
・小中学生・保護者アンケート調査結果を報告
・環境の将来像、環境基本計画(素案)について検討
平成26 年11 月12 日
(水) 第 4 回淡路市環境審議会
・小中学生・保護者アンケート調査結果を報告
・環境の将来像、環境基本計画(素案)について審議
平成26 年12 月17 日
(水) 第 5 回淡路市庁内検討会
・環境基本計画(素案)について検討
平成 27 年 1 月 21 日
(水) 第 5 回淡路市環境審議会
・環境基本計画(素案)について審議
平成 27 年 2 月 12 日(木)
∼3 月 4 日(水)
パブリックコメント
・淡路市市環境基本計画(素案)の公表と市民意見の募集
平成 27 年 3 月 10 日
(火) 第 6 回淡路市庁内検討会
・環境基本計画について検討
平成 27 年 3 月 25 日
(水) 第 6 回淡路市環境審議会
・淡路市環境審議会より計画策定について答申
- 66 -
2.淡路市環境審議会
(順不同・敬称略)
区
分
学識経験者
役職
会
長
氏
名
所属・職名
藤原 道郎
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメン
ト研究科教授/兵庫県立淡路景観園芸学校
会長職務
代 理
委
員
武田
義明
神戸大学名誉教授
嶽山 洋志
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメン
ト研究科講師/兵庫県立淡路景観園芸学校
委
各種団体の
員
(∼H26.3)
淡路市立中田小学校校長(校長会:環境担当)
大迎
(H26.4∼)
淡路市立志筑小学校校長(校長会:環境担当)
浩一郎
委
員
大上 久和
元兵庫県職員
委
員
中嶋 明美
元学校教職員
委
員
多田
幸七
(∼H26.3)
淡路市連合町内会
荒木
俊介
(H26.4∼)
(淡路市保健衛生推進協議会
代表者
市内の事業
広地 由幸
会長
会長)
委
員
藤村 良男
淡路市商工会 観光部会長
委
員
安田 豊太郎
淡路日の出農業協同組合常務理事
委
員
社領 弘
淡路市漁業振興協議会会長
委
員
木村
明弘
木村農園
委
員
城下
陽一
市民
委
員
新阜 百合枝
市民
委
員
岡田 勝一
市民
委
員
古川 正文
淡路県民局 県民交流室 室長補佐兼環境課長
者
公募による
市民
関係行政機
関の職員
- 67 -
3.用語解説
環境基本計画の本編に記載されている、専門用語などの解説を以下に示します。
【数字・アルファベット表記】
フォーアール
■4 R
4Rとは、廃棄物減量化の 4 つの取り組みの頭文
字をとった言葉。
海域では A から C までの 3 段階で環境基準が設定
されており、最も水がきれいな A 類型の基準値は
2mg/L 以下とされています。
ディーオー
■D O
溶存酸素量(Dissolved Oxygen、略して DO)。水
中に溶けている酸素の量のこと。水質の有機汚濁の
指標。河川などで有機汚濁が進行すると、有機物の
分解により酸素が消費されるため、DO が低下します。
1)Refuse(リフューズ)
不要なものは「要りません」と断ること。
2)Reduce(リデュース)
ごみを減らすこと。
3)Reuse(リユース)
まだ使えるものを繰り返し使うこと。
4)Recycle(リサイクル)
資源として再利用すること。
エヌピーオー
■NPO
NPOは「Nonprofit Organization」を略した言
葉で、非営利で活動を行う法人団体のこと。
ピーディーシーエー
■P D C A サイクル
ビーディーエフ
■B D F
バイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel、略して
BDF)。菜種油やひまわり油などの植物由来の油や、
てんぷら油などの廃食用油からつくられるディーゼ
ルエンジン用燃料。
燃焼によって CO2 を排出しても、大気中の CO2 の増
減に影響を与えない「カーボン・ニュートラル」で
あるため、地球温暖化対策として注目されています。
ビーオーディ
■BOD
生産管理や品質管理などを円滑に進める手法の一
つで、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)
→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、
生産・品質などを継続的に改善する手順を「PDC
Aサイクル」といいます。
ダブルイーシーピーエヌエル
■WECPNL
加重等価平均感覚騒音レベル。
航空機騒音の評価指標のひとつ。うるささ指数と
も呼ばれています。
すいしつち
生物化学的酸素要求量(Biochemical oxygen demand、
略して BOD)
。水質の有機汚濁の指標であり、水中の
有機物等の量を、酸化分解のために微生物が必要と
する酸素の量で表したもの。「BOD」の値が大きいほ
ど、水質は悪い。河川では AA から E までの 6 段階で
環境基準が設定されており、最も水がきれいな AA
類型の基準値は 1mg/L 以下とされています。
■75%水質値
年間の日間平均値を小さい方から並べで、下から
75%目にあたる数値のこと(例:12 個の日間平均値
がある場合、
下から 9 番目の値)
。BOD や COD などは、
この値と環境基準値を比較して水質を評価します。
【あ行】
あく
■悪
シーエスアールかつどう
■C S R 活動
企業の社会的責任(corporate social responsibility、
略して CSR)
。企業が事業活動において利益を優先す
るだけでなく、顧客、株主、従業員、取引先、地域
社会などの様々な利害関係者との関係を重視しなが
ら社会的責任を果たす活動を「CSR 活動」といいま
す。近年は「CSR 活動」の一環として環境保全に取
り組む企業が増えつつあります。
シーオーディ
■COD
しゅう
臭
典型7公害の一つで、ヒトが知覚できる臭気のう
ち不快なものを「悪臭」といいます。
あ わ じ し かんきょうきほんじょうれい
■淡路市 環境基本条例
淡路市における、環境に関する施策の基本となる
事項を定めた条例。環境に関する基本理念(第 3 条)
や市・市民・事業者・滞在者の責務(第 4 条∼第 7
条)、施策の基本方針(第 8 条)、環境基本計画の策
定(第 9 条)などが定められています。
かんきょう み ら い じ ま こうそう
化学的酸素要求量(Chemical Oxygen Demand、略
して COD)。水質の有機汚濁の指標であり、水中の被
酸化性物質を酸化するために必要とする酸素量で示
したもの。「COD」の値が大きいほど、水質は悪い。
■あわじ 環 境 未来島構想
エネルギーと食料の自給率向上、少子・高齢化へ
の対応、豊かさの実現など、日本が抱える課題解決
の先導モデルとなることを目指して「エネルギーの
- 68 -
持続」「農と食の持続」「暮らしの持続」の総合的な
取り組みを進める構想。
兵庫県、洲本市、南あわじ市、淡路市で地域活性
化総合特区の指定申請を行い、平成 23 年 12 月に国
の特区指定を受けています。
養塩を供給する働きがあることから、豊かな里海の
再生を促進するため、農業者と漁業者が交流し「た
め池のかいぼり作業」の取り組みが進められていま
す。
がっぺいじょうかそう
■合併浄化槽
あ わ じ し そうごうけいかく
■淡路市総合計画
行政運営の基本となる市の最上位計画であり、市
民・事業者などと行政が将来像や目標を共有し、ま
ちづくりを進めるための協働の指針となる計画です。
平成 19 年度から平成 28 年度までの 10 年間を、
「基
本構想」の計画期間としており、平成 24 年度から平
成 28 年度までの 5 年間を対象に「後期基本計画」が
取りまとめられています。
■エコドライブ
燃費向上や二酸化炭素、大気汚染物質排出削減な
ど、環境負荷の軽減に配慮した自動車の使用方法を
「エコドライブ」といいます。
主な内容は急発進や急加速、急ブレーキを控える、
適切なエアコンの使用、アイドリングストップ、タ
イヤ空気圧の点検・整備、走行に妨げとなる駐車を
しないなどがあげられます。
■オオキンケイギク
北アメリカ原産のキク科の植物。特定外来生物。
元々は観賞用、緑化用に導入されましたが、全国
的に逸出し、河川敷や道路にしばしば大群落をつく
るなど、在来生態系への影響が危惧されています。
そう
はかい
■オゾン層の破壊
冷蔵庫やクーラーの冷媒などに使われるフロンに
より、成層圏のオゾン層が破壊される地球規模の環
境問題の一つ。1987 年に「オゾン層を破壊する物質
に関するモントリオール議定書」が採択され、日本
では 1989 年からフロンの生産が規制されています。
おんしつ こ う か
■温室効果ガス
二酸化炭素など、地球温暖化(温室効果)をもた
らす気体を総称して「温室効果ガス」と呼びます。
主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一
酸化二窒素、フロンなどがあります。このうち、二
酸化炭素は化石燃料の燃焼などにより大気中に放出
され、また、吸収源である森林が減少していること
から、近年、濃度が増加傾向で推移しています。
【か行】
■かいぼり
「かいぼり」とは、農閑期にため池の水を抜き、
池底に堆積した泥や土砂を取り除くと共に、魚など
の生きものを捕り、天日に干すことをいいます。
「かえぼし」や「池干し」とも呼ばれます。
「かいぼり」は取り除いた泥を海に流すことで栄
トイレの汚水だけでなく、風呂場や台所の生活雑
排水も一緒に処理する浄化槽を「合併浄化槽」とい
います。
かんきょうきょういく
■環 境 教 育
環境や環境問題など、環境保全についての理解を
深めるために行われる教育活動のこと。
「環境教育等による環境保全の取組の促進に関す
る法律」(平成 15 年法律第 130 号)では「環境教育と
は、持続可能な社会の構築を目指して、家庭、学校、
職場、地域その他のあらゆる場において、環境と社
会、経済及び文化とのつながりその他環境の保全に
ついての理解を深めるために行われる環境の保全に
関する教育及び学習をいう。」と定義されています。
かんきょうきじゅん
■ 環 境 基準
大気質、騒音、水質、土壌は、環境基本法(平成
5 年法律第 91 号)第 16 条に基づく「人の健康を保
護し、及び生活環境を保全する上で維持されること
が望ましい基準」として、
「環境基準」が定められて
います。
環境基準は、
「維持されることが望ましい基準」で
あり、行政上の政策目標とされており、
「人の健康等
を維持するための最低限度としてではなく、より積
極的に維持されることが望ましい目標として、その
確保を図っていこうとするもの」とされています。
かんきょうほぜんがたのうぎょう
■ 環 境 保全型農業
農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調
和などに留意しつつ、土づくりなどを通じて化学肥
料、農薬の使用等による環境負荷の軽減に配慮した
持続的な農業を「環境保全型農業」といいます。
かんきょう ふ
か
■ 環 境 負荷
環境に与えるマイナスの(悪い)影響のことを「環
境負荷」といいます。また、環境基本法(平成 5 年
法律第 91 号)では、環境への負荷を「人の活動によ
り、環境に加えられる影響であって、環境の保全上
の支障の原因となるおそれのあるものをいう。
」とし
ています。
かんきょう
■ 環 境 マネジメント
企業などが環境方針や環境目標を定め、環境保全
に取り組むことを「環境マネジメント」といいます。
「環境マネジメント」は、事業活動の環境負荷を
抑えるのに効果的であることから、組織や事業者が
積極的に取り組んでいくことが期待されています。
- 69 -
かんきょう
こうさく ほ う き ち
■ 環 境 マネジメントシステム
■耕作放棄地
「環境マネジメント」を具体的に実行する体制や
計画、仕組みを「環境マネジメントシステム」とい
います(Environmental Management System、略して
EMS とも呼ばれる)
。
「環境マネジメントシステム」は、独自にシステ
ムを構築しても良いのですが、専門機関が定めた規
格によりシステムを構築し、認証を受けた方が効果
が大きく、社会的信用が高いため、国際標準化機構
(ISO)が制定した環境マネジメントシステム規格
(ISO14001)の認証を受ける企業が増えています。
「耕作放棄地」とは、耕作が放棄され、農作物が
作付けされていない田畑、果樹園などをいいます。
農業後継者不足を背景に、近年、耕作放棄地が拡
大しており、農業により形成・維持されてきた里地
里山地域の生物多様性など、農業のみならず、自然
環境への影響も懸念されています。
かんばつざい
■間伐材
森林の成長過程で密集化する立木を間引く、間伐
の過程で発生する木材を「間伐材」といいます。
近年、積極的な利用が推進されるようになり、木
質バイオマスとしても利用されています。
きんりんこうがい
■近隣公害
【さ行】
さいせい か の う
■再生可能エネルギー
太陽光、風力、波力、潮力、流水、潮汐、地熱、
バイオマス等、自然の力で永続的に利用することが
できるエネルギーを「再生可能エネルギー」といい
ます。
「再生可能エネルギー」は、資源が枯渇せず繰
り返し使え、発電時や熱利用時に地球温暖化の原因
となる二酸化炭素の排出が少ないことから、普及の
取り組みが進められています。
さとやまさとうみ
住環境の密集化、家庭用機器の普及、価値観・生
活様式の多様化を背景として、近年、日常生活に起
因する近隣騒音など、規制の対象とならない公害苦
情(近隣公害)が増えています。
こうにゅう
■グリーン 購 入
「グリーン購入」とは、製品やサービスを購入す
る際に、環境への影響を考慮して、必要性をよく考
え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで
購入することをいいます。
一般的な例としては、詰め替え式のエコ商品を選
んで購入することなどがあげられます。
「グリーン購入」は、消費生活など購入者自身の
活動を環境にやさしいものにするだけではなく、供
給側の企業に環境負荷の少ない製品の開発を促すこ
とで、経済活動全体を変えていく可能性を持ってい
ると考えられています。
なお、
「国等の公的機関が率先して環境物品等の調
達を推進する」との考え方から、
「国等による環境物
品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)
」
が施行されています。
■グリーンツーリズム
都市の人々が農山漁村の民宿やペンションに宿泊
滞在し、農山漁村生活や農林漁業体験を通じて地域
の人々と交流したり、ふるさとの風景を楽しむなど、
農山漁村滞在型の余暇活動を「グリーンツーリズム」
といいます。
■クールビズ
夏期に、環境省が中心となって行われる環境対策
を目的とした、ノーネクタイなどの衣服の軽装化キ
ャンペーンを「クールビズ(COOL BIZ)」といいます。
■里山里海
里山は、原生的な自然と都市の中間に位置し、農
林業などの人間の働きかけを通して環境が形成・維
持されてきました。里山は、生物の生息・生育環境、
食料や木材など自然資源の供給、良好な景観、文化
の伝承の観点から、重要な地域と考えられています。
また、人の暮らしと深い関わりを持つ沿岸域を里
海と呼びます。里海は生産性が高く豊かな生態系を
持ち、魚類の産卵場所や稚魚の生育場所など、海の
生きものにとっても重要な場所と考えられています。
し ぜ ん きょうせいしゃかい
■自然 共 生 社会
平成 19 年に閣議決定された「21 世紀環境立国戦
略」では、
「自然共生社会」は「生物多様性が適切に
保たれ、自然の循環に沿う形で農林水産業を含む社
会経済活動を自然に調和したものとし、また様々な
自然とのふれあいの場や機会を確保することにより、
自然の恵みを将来にわたって享受できる社会」と定
義されています。
し ぜ ん しょくせい
■自然 植 生
人間の影響を受けずに、その土地の環境の下に自
然に成立する植生
(同じ場所に生える植物の組み合わ
せとその広がりのこと)を「自然植生」といいます。
じぞくかのう
しゃかい
■持続可能な社会
平成 19 年に閣議決定された「21 世紀環境立国戦
略」では、
「持続可能な社会」は「健全で恵み豊かな
環境が地球規模から身近な地域まで保全されるとと
もに、それらを通じて世界各国の人々が幸せを実感
できる生活を享受でき、将来世代にも継承すること
ができる社会」と定義されています。また、
「低炭素
社会」「循環型社会」「自然共生社会」の取り組みを
- 70 -
統合的に進めることにより、地球環境の危機を克服
する「持続可能な社会」を目指すとしています。
います。
せいたいけい
■生態系サービス
じゅんかんしげん
■循環資源
資源として利用できる廃棄物を「循環資源」とい
います。
「循環型社会形成推進基本法」
(平成 12 年法
律第 110 号)では、
「循環資源」は、「廃棄物等のう
ち有用なもの」と定義されています。
じゅんかんがたしゃかい
■循 環 型 社会
平成 19 年に閣議決定された「21 世紀環境立国戦
略」では、
「循環型社会」は「資源採取、生産、流通、
消費、廃棄などの社会経済活動の全段階を通じて、
廃棄物等の発生抑制や循環資源の利用などの取組に
より、新たに採取する資源をできるだけ少なくした、
環境への負荷をできる限り少なくする社会」と定義
されています。
しょくぶつぐんらく
■ 植 物 群落
様々な植物が一緒に生育し、集団を形成すること
で成り立つ植物の集まりを「植物群落」といいます。
■シロチドリ
チドリ目チドリ科チドリ属の 1 種で、砂浜や干潟、
中流域の河川敷、湖、池沼などに生息します。
小倉百人一首「淡路島かよふ千鳥の鳴く声に 幾
夜ねざめぬ須磨の関守」 (源兼昌)の千鳥は本種とさ
れ、
淡路島のシンボルバードと位置づけられています。
近年、河川敷の荒廃と砂地の減少、海岸の人工化
に伴い繁殖地が著しく減少・悪化しており、環境省
レッドリストでは「絶滅危惧 II 類(絶滅の危険が増
大している種)」
、兵庫県版レッドリスト 2013(鳥類)
では「Aランク(兵庫県内において絶滅の危機に瀕
している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策
の必要な種)
」に指定されています。
しんどう
こうがいしんどう
■振動(公害振動)
工場などの事業活動、建設作業、交通機関の運行
などにより、人為的に地盤振動を引き起こし、人の
生活に悪影響及ぼすものを「振動」といいます。
典型7公害の一つに該当します。
すいしつ お だ く
人々が生態系から得ることのできる便益を「生態
系サービス」といいます。
「生態系サービス」には、
食料、水、木材、繊維、燃料などの「供給サービス」
、
気候の安定や水質の浄化などの「調整サービス」、レ
クリエーションや精神的な恩恵を受ける「文化的サ
ービス」、栄養塩の適正な循環や土壌形成、光合成な
どの「基盤サービス」などがあります。
せいぶつ た よ う せ い
■生物多様性
「生物多様性」は、地球上あるいは地域に多種多
様な生物が存在していること示す言葉です。
「生物多様性基本法」
(平成 20 年法律第 58 号)で
は、
「生物の多様性とは、様々な生態系が存在するこ
と並びに生物の種間及び種内に様々な差異が存在す
ることをいう。」と定義されています。
近年、人間活動の拡大に伴う自然環境の悪化によ
り、生物多様性が急速に失われつつあります。生物
多様性は、人類を含めた多くの生物の生存基盤であ
ることから、地球環境問題の一つとなっています。
せつぞくじんこう
下水道及び集落排水施設を利用できる人口のうち、
実際に下水道及び集落排水施設を使用している人口
を「接続人口」といいます。また、処理人口に対す
る下水道や集落排水施設などを使用している人口の
割合を「接続率」といいます。
そう
■騒
おん
音
典型7公害の一つで、騒がしくて不快と感じる音
を「騒音」といいます。
そうおん
■騒音レベル
騒音の大きさを表す指標で、騒音計での計測で得
られる値を「騒音レベル」といいます。
「騒音レベル」
(単位:デシベル)は人の感覚に合
わせて補正した音圧から算出される計測値で、人が
感じる騒音の大小を客観的な数値で表したものです。
■水質汚濁
【た行】
河川や湖沼、海域などの公共用水域の水の状態が、
主に人の活動(産業活動や家庭での日常生活など)
によって悪化することを「水質汚濁」といいます。
典型7公害の一つに該当します。
■大気汚染
せいたいけい
■生態系
植物や動物、微生物といった地球上の全ての生物
は、土や水、大気などの環境の中で生きており、生
物とこれら環境は、お互いに関わりあいながら、食
物連鎖などのひとつのまとまったシステムを形づく
っています。このようなまとまりを「生態系」とい
せつぞくりつ
■接続人口・接続率
たいきおせん
「大気汚染」とは、人間の経済的・社会的な活動
により、大気中の微粒子や気体成分が増加して、人
の健康や環境に悪影響をもたらすことをいいます。
典型7公害の一つに該当します。
かつては、二酸化硫黄、一酸化炭素、二酸化窒素
などの大気汚染が社会問題となっていましたが、
様々な法規制や公害対策により、近年では大多数の
地域で「大気汚染に係る環境基準」が達成されるよ
うになっています。
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だいしょうしょくせい
■代 償 植 生
人間の活動の影響により、自然植生から置き換え
られた植生を代償植生といいます。
たんどくじょうかそう
じょうかそう
■単独浄化槽(みなし浄化槽)
トイレの汚水のみを浄化する浄化槽を「単独浄化
槽」(みなし浄化槽)といいます。浄化槽法により、
平成 13 年 4 月から製造・販売が禁止されています。
近年はトイレの汚水だけでなく、風呂場や台所か
らの生活雑排水が水質汚濁の原因となることから、
公共下水道への接続や合併浄化槽への転換が望まれ
ています。
ちいきりょく
■地域力
「第 4 次兵庫県環境基本計画」
(平成 26 年 3 月策定)
では、「あらゆる主体が地域の特徴を活かして環境保
全・創造に向けて協働する」ことを「地域力」と表現
しています。また、「地域力」は環境保全・創造の取
り組みを支える土台として位置づけられています。
ちきゅう お ん だ ん か
■地球温暖化
地球上の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇し
ている現象・問題を「地球温暖化」といいます。
産業革命以降、人間活動による化石燃料の使用や
森林の減少などにより大気中の温室効果ガス濃度が
急激に増加し、それにより大気の温室効果が強まっ
たことが、
「地球温暖化」の原因と考えられています。
「地球温暖化」の進行は気温の上昇のみならず、
異常高温や大雨・干ばつの増加など、様々な気候変
化を伴うと考えられており、生物の活動や水資源、
農作物への影響など、生態系や人の生活・健康に深
刻な影響を及ぼすことが懸念されています。
つ大幅に変化している場合の騒音レベルのエネルギ
ーの時間平均値に相当します。
と
「都市計画マスタープラン」とは、都市計画法(昭
和 43 年法律第 100 号)に基づいて、「市町村の都市
計画に関する基本的な方針」などを策定したもので
あり、都市づくりの将来ビジョンを確立し、具体的
な都市計画の指針として地区別の将来のあるべき姿
を明示し、地域における都市づくりの課題とこれに
対応した整備などの方針を明らかにする計画です。
とくていがいらいせいぶつ
■特定外来生物
「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止
に関する法律」(平成 16 年法律第 78 号)に基づき、
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、
人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、
又は及ぼすおそれがあるものとして政令で指定され
た生物を「特定外来生物」といいます。
生態系は食物連鎖のバランスのもとで成立してい
ますが、「外来生物」が侵入するとバランスが崩れ、
生態系や人間、農林水産業まで、幅広くにわたって
悪影響を及ぼす場合があると考えられています。
【な行】
■ナルトサワギク
マダガスカルや南アフリカ原産のキク科の植物。
兵庫県や大阪府南部で分布を拡大しており、
「特定外
来生物」に指定されています。淡路市においても、
分布拡大防止ための駆除の呼び掛けを行っています。
<ナルトサワギクの駆除方法>
①根元から引き抜く
②種子の飛散防止のため、その場で 2 重にした袋
に入れる。
③袋ごと「燃えるごみ」として焼却処分する。
※駆除作業は軍手をして行います。
ちさんちしょう
■地産地消
「地産地消」は、
「地域生産・地域消費」の略語で、
地域で生産された様々な生産物や資源(主に農産物
や水産物)をその地域で消費することをいいます。
「地産地消」は、地域経済の活性化や地域の伝統
的食文化の継承に寄与すると考えられ、また、農水
産物の輸送にかかるエネルギー(フードマイレージ)
を削減できると考えられます。
て い た ん そ しゃかい
■低炭素社会
平成 19 年に閣議決定された「21 世紀環境立国戦
略」では、
「低炭素社会」は「気候に悪影響を及ぼさ
ない水準で大気中温室効果ガス濃度を安定化させる
と同時に、生活の豊かさを実感できる社会」と定義
されています。
と う か そうおん
■等価騒音レベル
「等価騒音レベル」は、
「騒音に係る環境基準」の
評価値であり、騒音レベルが時間とともに不規則か
し けいかく
■都市計画マスタープラン
に さんかいおう
■二酸化硫黄
化石燃料の燃焼により発生する酸素と硫黄の化合
物で、主要な大気汚染物質の一つ。せき、ぜんそく、
気管支炎などの障害を引き起こすとされ、代表的な
例としては四日市ぜんそくがあげられます。
1960∼70 年代に日本各地で大気汚染が発生して
いましたが、公害対策・施策が進み、現在では、全
国的に環境基準が達成されるまでに改善されました。
に さんかちっそ
■二酸化窒素
化石燃料の燃焼により発生する酸素と窒素の化合
物で、主要な大気汚染物質の一つ。せき・たんの有
症率との関連があるとされています。
現在では、道路から離れた一般地域では、ほぼ全
- 72 -
国的に環境基準が達成されていますが、大都市部の
交差点など、一部地域の道路沿道では環境基準が未
達成となっています。
「木質ペレット」を燃料として使用できる温水ボイ
ラーのこと。
【ま行】
【は行】
■バイオマス
もともとは生物量を表す概念ですが、近年は、再
生可能な、生物由来のエネルギー資源を「バイオマ
ス」といいます。
木材、生ごみ、紙、糞尿などの有機物が「バイオ
マス」に該当しますが、
「バイオマス」は CO2 の発生
が少ない自然エネルギーであり、化石燃料に代わる
エネルギー源として期待されています。
びしょうりゅうしじょうぶっしつ
ピーエム
■微小 粒 子 状 物質(PM2.5)
従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊
粒子状物質(10μm 以下の粒子)よりも小さな、粒
径 2.5μm以下の大気中の浮遊粒子を「微小粒子状
物質(PM2.5)
」といいます。
微小粒子状物質は非常に小さいため、肺の奥深く
まで入りやすく、呼吸器系への影響に加え、循環器
系への影響が心配されています。このため、平成 21
年に環境基準が設定され、平成 22 年頃より、全国的
な測定・監視が実施されています。
■フードマイレージ
「フードマイレージ」 (food mileage) とは、
「食
料 (food)の輸送距離 (mileage)」という意味であり、
食糧の輸送に伴い排出される CO2 の環境負荷に着目
した、食料の輸送量と輸送距離の指標をいいます。
生産地と消費地が遠くなると輸送にかかるエネルギ
ーがより多く必要になることから、
「食料品は地産地
消(生産地と消費地が近いこと)が望ましい」と考
えられています。
■ブルーツーリズム
島や沿海部の漁村に滞在し、海辺での生活体験を
通じて、心と体をリフレッシュさせる余暇活動の総
称を「ブルーツーリズム」といいます。
「漁村滞在型
余暇活動」とも呼ばれ、海辺での新しい余暇活動を
提案するとともに、それらを通じて、都市住民との
交流や新たなサービス産業の創出、地場産業の育成
などを目指すものです。
ふ ゆ う りゅうしじょうぶっしつ
■浮遊 粒 子 状 物質
大気中に浮遊している粒径 10μm以下の粒子状
物質で、主要な大気汚染物質の一つ。
工場や自動車などを主な排出源とします。
全国の大気汚染測定局の環境基準達成率は、概ね
7∼8 割となっています。
■ペレットボイラー
間伐材や製材端材、建築廃材などを原料にした、
うんどう
■マイバッグ運動
小売店が渡すレジ袋を使わず、消費者が持参した
袋やバッグを使用しようという運動を「マイバッグ
運動」といいます。
レジ袋の過剰な消費から、繰り返し利用できる買
い物袋の使用に切り替えることで、ごみの削減、資
源の節約、それらによる温室効果ガスの削減などを
目的とします。
■メガソーラー
出力 1 メガワット(1,000 キロワット)以上の大
規模な太陽光発電を「メガソーラー」といいます。
メガソーラー発電所は広大な用地を必要とします
が、再生可能エネルギーの基幹電源の一つとして期
待されています。
【や行】
ゆうきおだく
■有機汚濁
水中の有機物の量が自然の浄化能力を超えた場合、
水中の酸素が欠乏し、魚類をはじめ水生生物の生息
が困難となり、悪臭が発生します。このような、水
中の有機物質量が増大することにより発生する水の
汚れを「有機汚濁」といいます。
「有機汚濁」の指標には、
「BOD(生物化学的酸素
要求量)」や「COD(化学的酸素要求量)」
、
「DO(溶存
酸素量)」などがあります。
【ら行】
■リサイクル
廃棄物や不用物を回収し、資源として再生利用、
あるいは有価物を回収・再生して有効利用すること
を「リサイクル」といいます。
りつ
■リサイクル率
リサイクルの実施状況を示す指標の一つ。
環境省の一般廃棄物実態調査では、直接資源化量
と中間処理後再生利用量、集団回収量の合計をごみ
処理量と集団回収量の合計で除算して算出します。
■レッドリスト、レッドデータブック
絶滅のおそれのある野生生物(動植物)のリスト
を「レッドリスト」といいます。
また、
「レッドリスト」の内容に加え、形態、繁殖・
採餌などの生態、分布、生育・生息環境、生育・生
息状況、絶滅の要因、保全対策などのより詳細な情
報が盛り込まれた書籍を「レッドデータブック」と
いいます。
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表紙について
本計画書の表紙は、将来の環境像「海・里・山、自然の恵み豊かな島
笑顔が育む循環と共生のま
ち」を踏まえ、山から里、海が眺望できる(海・里・山のつながりが感じられる)写真をベースに、
「海」「里」
「山」「恵み」「笑顔」「循環」などがイメージできる写真を配置してデザインしました。
表紙全面
■石田地区の棚田(北淡地域)
淡路島北部には、限られた土地と傾斜を利用した棚田が点在しており、
地域の人々の営みにより美しく維持されています。特に石田地区、生田
地区、長澤地区、黒谷地区の棚田は、
「淡路島百景」
「淡路市 32 景」に選
定されており、季節毎に素晴らしい景観を見せています。また、棚田に
代表される淡路市の里地里山は生物の生息・生育環境として重要であり、
黒谷地区の棚田は、環境省「モニタリングサイト 1000 里地調査」にお
いて、植物相や鳥類のモニタリング調査が実施されています。
左側
上
■あわじ花さじき(東浦地域)
県立あわじ花さじきは、「花の島」を代表する花の公園の一つで、なだ
らかな高原に一面の花畑が広がっています(面積約 15ha)。また、淡路市に
は、明石海峡公園、淡路島公園、灘山緑地、あわじ石の寝屋緑地、淡路佐
野運動公園などの都市公園が位置しており、市民 1 人当たりの都市公園面
積は、県全体が約 12m2/人であるのに対し、約 49m2/人となっています。
中
■コスモス祭り(一宮地域)
山田地区、柳沢地区等では、秋頃には地域のイベントなどに合わせて、
休耕田等を活用した「コスモス祭り」が開催されています。
「コスモス祭り」は地域の活性化や他地域との交流を目的に実施され
ており、地元で採れた野菜やお米、果物や花などが直売されるほか、地
産地消の取り組みによる地域で生産されたものを使った、おにぎり等の
振る舞いなどがあり、毎年市外からも多くの人が訪れ賑わっています。
下
■あわじメガソーラー1(津名地域)
淡路市は、温暖で比較的降水量の少ない気候に恵まれており、地域の
特性を活かした、自然エネルギーを利用する取組みが進められています。
あわじメガソーラー1は、兵庫県と淡路市があわじ環境未来島構想の
先導モデルとして整備した太陽光発電施設で、淡路市役所庁舎、防災あ
んしんセンター、津名浄化センターに電力を供給しています。
右側
上
■明石海峡大橋(岩屋地域)
明石海峡は、大阪湾と播磨灘をつなぐ海の回廊であり、全国一、船の
通行量の多い海峡です。明石海峡を横断し、淡路市と神戸市垂水区をつ
なぐ明石海峡大橋は世界最長の吊り橋であり、また、本州と四国を結ぶ
「本州四国連絡橋」の一つ「神戸淡路鳴門自動車道」として、本州や四
国の各都市間を結ぶ交通の要となっています。
中
■ため池(北淡地域)
淡路島は比較的降水量の少ない瀬戸内海気候に属し、まとまった流域
を有する河川が少ないことから、貯水用のため池が数多く見られます。
淡路市には 13,301 箇所のため池があり、市町村別のため池数は日本一
とされています。また、近年、ため池の「かいぼり」により池底に溜まっ
た栄養を海に流し、豊かな里海を再生する取り組みが進められています。
下
■岩屋漁港(岩屋地域)
明石海峡は古くから漁業が盛んな好漁場であり、かつて、淡路島は皇
室・朝廷に海産物等の御食料を貢つぐ「御食国(みけつくに)」でした。
明石海峡に面する岩屋漁港は、淡路島の北の玄関口として古くから栄
える港であり、現在でも、岩屋の漁業産業の中枢として、タコ、タイ、
イカナゴなど、淡路を代表する海産物が多く水揚げされています。
淡路市環境基本計画の冊子は、本編、資料編、概要版(パンフレット)から構成されています。
淡路市環境基本計画の本編、資料編は、小中学校の図書室、淡路市立の図書館(津名図書館、岩屋公民館図書室、
北淡公民館図書室、一宮公民館図書室、東浦図書館)などで閲覧することができます。また、淡路市環境基本計画の
ホームページで電子版を配布しています。
淡路市
市環境基本
本計画
平
平成 27 年 3 月
編集:淡路市
編
市 市民生活部
部 生活環境課
課
〒656-2292 兵
兵庫県淡路市生
生穂新島 8 番地
番
TEL:0799-64-00001(代表)/F
FAX:0799-64
4-2500
淡路市ホ
ホームページ
じん
ひめ
ァミリー
あわ神あわ姫ファ
あわ神は、国生み
み神話に登場する「イザナギノミコ
コト」
をモチーフに、淡
淡路島オレンジの色
色に染まった明石海
海峡
大橋の帽子をかぶ
ぶり、腰に線香を差
差しています。国生
生み
神話で有名な淡路
路島の由来と同様
様に、あわ神の横にあわ
姫という可愛いお
お嫁さんと男の子
子と女の子の双子が
が寄
り添っています。
。
:http://ww
ww.city.awaji.lg.jp/