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福祉実践学科ニュースレター
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明星大学福祉実践学科ニュースレター
アシスタントに名乗りを上げてくれました。これ
ら 30 名全員が、一年前のフレッシュマンキャンプ
で感動を味わい、その感動を与えてくれた上級生
アシスタントの先輩たちのようになりたいとの思
いで立候補してくれました。
上級生アシスタントたちの活躍は目を見張るも
のがあり、自主的に週 1 回の全体ミーティングを
開催し、またキャンプファイヤー班、スポーツ班、
出し物班、ディベート班、バス・レクリエーショ
ン班等といった班ごとの打ち合わせを繰り返しま
した。彼らの力があってこそ、我が明星大学の目
指す「体験教育」が具現化されているのです。そ
れも、福祉実践学科の場合は、
「学生(上級生)に
フレッシュマンキャンプを振り返って
福祉実践学科 准教授 浅井 正行
6 月 7 日から一泊二日のフレッシュマンキャン
プ(新入生合宿)が、東京都八王子市の「高尾の森
わくわくビレッジ」で行われました。福祉実践学
科のこの一大イベントも、早いもので 5 年目を迎
えました。学科の伝統行事として“発展”してい
けたら、との願いを込めて始めたフレッシュマン
キャンプが、予想を遥かに超えて、学科になくて
はならないイベントとして、着実に根を生やして
いるのを実感し、大変嬉しく思っています。
毎年、上級生アシスタントたちが、フレッシュ
マンキャンプの企画・運営を取り仕切り、新入生
を楽しませたい・喜ばせたいという一心で、半年
間かけて準備します。今回は、30 名もの上級生が
2014 年 9 月 30 日発行
-1-
9
No.
福祉実践学科ニュースレター
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よる、学生(新入生)のための体験教育」に、大
きな特徴があるのだと思います。
毎年、閉会式では、感極まって、涙を浮かべる
私ですが、今回は私以上に、上級生アシスタント
が大粒の涙を流しながら感動的なスピーチを行っ
てくれました。その姿に新入生たちが、もらい泣
きしている姿を目の当たりにして、この学科の教
員であることに大きな喜びを覚えると共に、我が
福祉実践学科の末永い発展を確信した次第です。
フレッシュマンキャンプでは、新入生が充実し
たキャンパスライフを送ることが出来るように、
「3つの作り」、すなわち、「友達作り」、「教員と
の関係作り」
、そして「居場所作り」というテーマ
を掲げています。高校までとは全く勝手の違う大
学生活は、初めが肝心です。大学入学後のできる
だけ初期の段階で、知り合いを作り、キャンパス
内での自分の居場所が確保できれば、新しい生活
に対する不安や緊張感はかなり軽減されます。そ
うして順調な大学生活をスタートさせることによ
って、充実した 4 年間を送ることができると考え
ています。フレッシュマンキャンプは、新入生ひ
とりひとりが、より良いスタートを切るための重
要な役割を果たしているのです。
フレッシュマンキャンプは、出発前からすでに
始まっています。新入生たちは、6 クラスに分か
れ、それぞれ「自立と体験2」という授業を受け
ます。この授業の中で、入学後間もない新入生た
ちは、まずはお互いの自己紹介をし、クラスメー
トと言葉を交わし、知り合うことから始めます。
そして、お互いに気心が知れるくらいになったと
ころで、フレッシュマンキャンプのメインイベン
トであるクラス対抗出し物決めへと移ります。出
会ったばかりの同級生と、どんな出し物を披露し
ようかと話し合い、決定していくということは、
新入生にとっては案外難しいものです。そこで活
躍するのが上級生アシスタントたちです。今年は、
5 名ずつの上級生アシスタントが、各クラスを担
当し、教員に代わって、授業を取り仕切ってくれ
ました。彼らは昨年度の経験を生かし、アイディ
アに詰まった新入生たちに適切なアドバイスをし
てくれるのです。上級生アシスタントたちは、実
に素晴らしく、新入生の前でリーダーシップを発
揮してくれました。
出し物が決まると、次に出し物の「練習」へと
移ります。授業時間外でも、新入生たちはクラス
ごとに集まり、練習を重ねて本番に臨みました。
しかし、なかなかスケジュールが合わず、グルー
プ全員で集まるのが困難な中での練習は一苦労で
す。練習が思い通りに進まず、多くの学生が、
「自
信がない」状態で本番当日を迎えたようです。
いよいよ本番がやってきました。今年は、あい
にくの雨にたたられキャンプイヤーは出来ません
でしたが、体育館で行われた「出し物前」のレク
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リエーションは大いに盛り上がりました。出し物
披露は、差し詰め、クラス対抗ダンス大会という
様相でした。
「自信がなかった」新入生たち、ひと
たび衣装を身に付け、ダンスや演技を始めると、
素晴らしい団結力を発揮し、彼らの表情には、や
り遂げた満足感と達成感に満ちあふれていました。
こうした感動的なシーンを作り出すのに欠かせ
ないのが、上級生アシスタントの存在です。彼ら
はみな、1 年前に味わった同じ「感動」を、新入
生に感じてもらいたい一心で、頑張ってくれまし
た。30 名の先輩たちの勇姿は、しっかりと新入生
の目に焼き付いたようです。新入生たちの感想文
の中で、圧倒的に多かったコメントが、
「TA(上級
生アシスタント)の方々のお蔭で、とても楽しか
った」、
「TA の先輩たちはすごい」、
「TA の先輩たち
のようになりたい」、
「TA の先輩たちのように、来
年がんばりたい」といったものがあったことから
も、それを物語っています。先輩たちから貰った
感動を、次の年はぜひ自分たちが後輩に与えたい、
との思いの絆が、年々熱く、繋がり続けています。
今年の上級生アシスタントたちがくれた感動に
感謝しつつ、来年は、現 1 年生が上級生アシスタ
ントとなり、新たな感動を生み出してくれること
を今からとても楽しみにしています。
みんなに支えられたフレッシュマンキャンプ
富野
大
「フレッシュマンキャンプは、あまり乗り気で
はなかった」というような人が多くいました。僕
は始まる前から乗り気でいました。すすんで僕か
らゼミ長をやらせていただきました。フレッシュ
マンキャンプは僕にとって、福祉実践学科を選ぶ
きっかけになったものです。
僕がまだ高校生の時、オープンキャンパスで学
科の個別相談がありました。その時、上級生アシ
スタントの先輩方から、このフレッシュマンキャ
ンプについていろいろとお話を聞かせてもらいま
した。
そして、フレッシュマンキャンプを終えて一番
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感じたことは、
「現実は想像を遥かに超える」とい
うことです。TA の方からのお話も、心の奥の底ま
で染みました。
まず開会式では、TA の勇貴さんが、
「今回のフ
レッシュマンキャンプでは、交流の幅を広くする
ために、今まで築き上げてきた友達関係を破壊す
る」と言っていました。僕はその時、
「新しい友達
関係なんて築けるのか…」と少し不安になりまし
た。しかし、実際に話したことのない人と話すこ
とができ、僕と仲良くなれて良かったと言ってく
れる人がいました。すごく嬉しかったです。勇貴
さんの言葉にはとても深い意味があるのだと分か
りました。
閉会式では、はーちゃん先輩が言った「ただの
思い出話にしないでください」という言葉が心に
残っています。楽しいことだけではなく、いろい
ろと勉強になったこともあります。仲間との協調
性や支え合い、そして今後、このような経験をど
のように活かしていくのかを振り返りながら、考
えていきたいです。
そして、アーサー先生が涙をこらえる姿、ガー
シー先輩のお話で思わず涙しました。まさか、あ
んなカタチで涙するとは思いませんでした。喜び
や悔しさも入り混じった想いでした。
出し物では、当日声が出なくなり、歌うことが
できなくなりました。パフォーマンス中でも、着
替えに戸惑いうまくいかなかったことが多くあり
ました。しかし、悪いことばかりではありません
でした。みんなから、
「楽しかった」
、
「あなたがゼ
ミ長だったからできたことがあった」など「ゼミ
長をやって本当に良かった」と思いました。
今回のフレッシュマンキャンプで一番学ぶこと
ができたことは、
「支え」です。みんなの声を聞く
度に、気が付けば支えられていました。本当はゼ
ミ長である僕がみんなを支えなければならないの
に、支えられっぱなしでした。次は僕の番です。
いつでも僕はみんなの支えになりたいです。クラ
スのみんなと TA の先輩方、先生、僕を支えてくれ
た人、本当にありがとうございます。この気持ち、
絶対に忘れません。
そんな中、一泊二日のフレッシュマンキャンプ
がありました。B ゼミのメンバーは、垣ちゃんを
はじめ、TA の先輩方も、1 年生もみんなフレンド
リーで、すぐに仲良くなりました。私は B ゼミの
副ゼミ長を務めました。もともと、前に立ってみ
んなをまとめるようなキャラクターではなかった
ので戸惑いもありました。また、「ダンス頑張ろ
う!」というみんなの雰囲気にも付いていけず、
私一人だけキャンプに対して、みんなとの温度差
を感じていました。しかし、本番が近づくにつれ、
さすがに焦りを感じ、放課後の練習にも出るよう
になりました。その時、みんなが楽しそうに踊っ
ている姿を見て、私は副ゼミ長としてみんなを引
っ張る側なのに何をしているんだろうと気付きま
した。大学生活に楽しさを感じなくなっていた私
は、TA の先輩方が言っていた、「フレッシュマン
キャンプ、絶対楽しいから!」という言葉を信じ
てみようと思いました。
フレッシュマンキャンプ当日、まだ覚えきれず
に危うかったダンスもありました。でも今の B ゼ
ミなら大丈夫だと思いました。本番はトップバッ
ターでの発表で不安もありました。けれど観客側
も盛り上げてくれて、とても気持ち良く踊り切る
ことができました。友人から、
「つかさ、めっちゃ
笑顔だったよ!」とか、
「楽しそうだった!」と言
われた時は、本当に嬉しかったです。
バレーボール大会では、久しぶりに運動をして
筋肉痛になりました。少し動いただけで疲れてし
まい、自分の体力の衰えを実感した瞬間でした。B
この思いを次の 1 年生に!
葭葉 つかさ
フレッシュマンキャンプに行って、私はこの学
科に入って本当に良かったと思いました。大学に
入学して 2 か月、サークルにも入り、友達もたく
さんできて、学校生活にもだいぶ慣れてきました。
けれど、高校の時と比べて、何となく物足りなさ
を感じていました。入学したばかりの頃は、きち
んと 1 時限から受けていた授業も、だんだんと休
むようになり、大学へ通うことに楽しさを感じな
くなっていました。
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ゼミの結果はビリでした..
.
(笑)でも、誰かが失
敗しても、
「どんまい!」と言って励まし合ったり、
負けても「次は勝とう!」という温かい声が B ゼ
ミには多かったかなと思いました。そんな思いや
りのある B ゼミで良かったと改めて思いました。
このフレッシュマンキャンプでは、TA の先輩方
の大きさをとても感じました。
「1 年生が楽しんで
くれることが私たち TA の喜びだよ」と言って、半
年も前から準備をしていたことを知った時、私も
こんな先輩になりたいと純粋に思いました。最後
の挨拶の時、TA の先輩方が泣いている姿を見た時、
私は明星大学の福祉実践学科を選んで正解だった
と、心から思いました。そして、先輩方が伝えて
くれたこの想いを、次の 1 年生へとつなげていき
たいです。
先生、TA の先輩方、1 年生、みんなのお蔭で、
このフレッシュマンキャンプを通して私は大学へ
通う意味や楽しさを知りました。本当にありがと
うございました。
ティーが高く、練習の成果が見られました。私た
ちの班の出し物は最後でしたが、みんなで踊った
時は、一体感を感じました。同じ班の人とは、毎
週のクラスや放課後に集まって練習をしたりして
いくうちに、どんどん仲良くなり、当日は一番の
目標であった「楽しむこと」ができました。
二日目のディベートでは、出されたテーマにつ
いて班のみんなと意見を出し合いました。普段は
こんな形で自分の意見を言うことはないので、貴
内容の濃かった 2 日間のキャンプ
重な経験になりました。先輩方の意見には、
「さす
及川 春佳
がだなあ」と感心させられました。討論会の最後
のまとめでは、みんなの意見が聞け、自分では見
フレッシュマンキャンプを終えて、始まる前と
ることのできなかった角度から物事を見ることも
始まった後で大きく変わったことがありました。
できました。これから自分が物事を考えていく上
それは、TA の先輩方や友達との関係です。入学し
での良い刺激になりました。
てから 2 か月くらい経ったところですが、中には
フレッシュマンキャンプを終えて振り返ってみ
まだ話したこともない人がいたり、先輩との交流
ると、この二日間は、本当に内容の濃いものでし
もあまりありませんでした。そんな普段話さない
た。横の繋がりだけではなく縦の繋がりもできま
人とも交流でき、すぐに打ち解けることができま
した。この多くの繋がりを大事にしていこうと思
した。バス移動の時から、TA の方が盛り上げてく
いました。人数の少ない学科だからこそ、それが
れて、みんなが笑顔になれるような明るい雰囲気
できるのであり、絆も深まるのだと思います。二
を作ってくれました。
日間を過ごして、フレッシュマンキャンプは福祉
スポーツ大会でのバレーボールはみんなで声を
実践学科の自慢の一大イベントという意味が良く
掛け合い、失敗してもプレッシャーを感じること
分かりました。こんなに楽しいフレッシュマンキ
なく全力で取り組むことができました。夕方から
夜にかけてのレクリエーションとダンス発表では、 ャンプを企画してくださった TA の方や先生方、一
さらに仲が深まりました。レクリエーションでは、 緒に楽しんでくれた友達には、とても感謝してい
ます。ここで繋がった関係を大切にして、これか
その日初めて話した先輩ともすぐに親しくなるこ
らの大学生活を充実させていきたいです。
とができました。ダンス発表では、各班のクオリ
母子生活支援施設ナオミホームに就職して
大山
明恵 (1 期生 2014 年 3 月卒業)
私は四月から社会福祉法人ナオミの会ナオミホ
ームという母子生活支援施設で働いています。
はじめに、ナオミホームを簡単に紹介します。
ナオミホームは世田谷区内の閑静な住宅街の中に
あります。現在、16 世帯のお母さんと子どもたち
が生活しています。仕事や子育て、将来への悩み
などの日々の相談を母子支援員を中心とした職員
が聞き、一緒に考えています。学童室や保育室が
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あり、日中一人で過ごしがちな子どもたちと一緒
に遊び、勉強したり、保育園に通えない子どもの
保育を行ったりします。このような形で、お母さ
んと子どもたちに生活の支援をしています。
私が働き始めて一番感じたのは、色々な考えを
持った人がいるということです。当たり前のこと
といえば当たり前なのですが、改めて思うほどそ
う実感する毎日です。そして、その一つ一つに目
を向け向き合っている職員の先輩方を見て、日々
が勉強です。
私は主に学童担当の補助として、小中学生を中
心とした学童に日々関わっています。子供たちに
は、色々な子がいます。言動一つにしても、こう
なのかな?ああなのかな?と考えさせられ、子ど
もたちから学ぶことがたくさんあります。例えば、
寂しいという感情を素直に言葉に出して伝えられ
る子。反対に素直に伝えられずに怒ってしまった
り文句を言ったりして表現する子。後者の場合は、
その前にあった出来事や、子どもの気持ちを察し
なければ、理解するのは難しいのです。
また、子どもたちは大人をよく見ていて、この
大人ならこうしてくれるということがすごくよく
わかっているのだと最近実感しています。
お母さん方とは、月に三回ほどある宿直(夜か
ら朝にかけての勤務)の時にお話をさせていただ
くことが多くあります。お部屋での子どもたちの
様子を教えていただくことがあり、新しい一面を
知ることが楽しみで子どもの知らない面の発見に
もなります。今度は、こうして声をかけてみよう
という気持ちにもなります。
最後に、ナオミホームに来て5ヶ月。支援とい
うものの奥深さを知りました。まだまだわからな
いことや、不安なことはありますが、気にかけて
くださり、相談にのってくださる先輩方を見習い
ながら、私なりの関わり方を見つけていこうと思
います。
松森
他の問題との繋がりも見えてくるようになり、正
解率は上がりました。このような感じで、2年、
3年前の問題にも取り組みました。
受験日までは、自分が社会福祉士になったこと
をイメージし、
「相談援助の際に、ここはきっと使
うだろう」
「社会福祉士でこれを知っておかないと、
仕事をするときに困るだろう」など考えながら勉
強に取り組みました。また自宅ではなかなか集中
できなかったので、大学の図書館に通い、勉強し
ていました。一緒に勉強をする仲間を見つけ、覚
えたことや問題などを出し合ったり、どんな風に
覚えているのかも聞き合い、モチベーションを上
げていました。もう少し勉強しておけば…と言う
後悔は絶対にしたくなかったので、必死に取り組
んでいました。合格の結果を見たときは、本当に
うれしかったです。
就職は、有料老人ホームにしました。将来は社
会福祉士の資格を活かし、相談業務に携わりたい
と考えています。現場に就職したのは、まずは高
齢者分野の現状を知っておかないと、視野の広い
相談員になれないのではないかと考えたからです。
高齢者とお話をすることも好きなので、介護を選
びました。特別養護老人ホームにしようかとも悩
んだのですが、有料老人ホームの方が人手が手厚
いこともあり、質の高い介護技術が学べると思い
ました。
勤務はシフト制で不規則で、はじめのうちは慣
れることに苦労しましたが、少しずつ慣れてきま
した。名前を憶えていただき、声をかけてくださ
るご入居者の方もいます。怒られることもありま
すが、人生の大先輩として学ぶこともたくさんあ
ります。介護はたくさんの笑顔と、たくさんのあ
りがとうが溢れている、とても魅力的な仕事だと
感じています。
日野市平山地区に高齢者サロンを開設して
サロン店長
社会福祉士試験に合格して
晴香 (1 期生 2014 年 3 月卒業)
私は、就職活動と卒業論文が落ち着いた秋ごろ
から、国家試験の受験勉強に本格的に取り組み始
めました。
まず、何から取り組めば良いのか、何が苦手科
目なのか自分で把握していなかったので、教授か
ら教えていただいた「とにかく過去問題集を徹底
的に解いていく」という方法で勉強をしていまし
た。初めに一番最近の国家試験を解き、できなか
ったところは解説を読み、自分の言葉でノートに
まとめました。2回目に同じところを間違えた問
題は、覚えられるよう、他の参考書やインターネ
ットで違う視点での解説などを探し、また自分の
言葉でまとめ覚えていきました。そうするうちに、
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杉森
彩加
近年、高齢者の引きこもりや孤独死が問題とな
っています。その理由に家族規模の縮小、高齢者
の単身世帯が増えていることや、近隣住民との関
係が希薄になっていることが挙げられます。この
ような問題が少しでも緩和されるよう、私が所属
するゼミでは、今年の 3 月から準備を始め、6 月
に『憩い処明星 ひだまりのしろたえぎく』とい
う名のサロンを日野市平山 6 丁目に開きました。
「住民の憩いの場になるように、温かい気持ち
で寄り添い見守ります」という願いを込めてこの
ようなサロン名になりました。平山地区は、文化
水準が高く、音楽、絵画などの芸術に関心が高い
人が多く、歴史的にも由緒ある地域です。サロン
とは地域住民の交流の場や、高齢者の居場所づく
りを行い、一人暮らしの高齢者をひきこもりにさ
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せず、また地域の活性化を図るという目的を持つ
ものです。
現在このサロンは、8 人の学生スタッフが主体
となり、日野市社会福祉協議会などの協力で企
画・運営されています。学生が運営することのメ
リットは世代間交流ができることだと思います。
学生と交流することで古き良き習慣や文化など語
り継ぐことができるからです。また、若者と交流
することで日常生活に刺激を与えることができる
と思います。
課題は、利用者数がまだ少ないことです。今ま
で 2 度広報紙をつくり、地域を歩き、1 件ずつ自
分たちの手で配布しました。その上、サロンの前
を通る人たちにも積極的に声をかけ宣伝もしまし
た。その甲斐あってか、最近では少しずつ存在が
認知されるようになってきました。しかし、まだ
中まで入ってくれる方が多くはないのが現状です。
ですので今後は楽器の演奏やレクリエーション、
歌などのイベントを定期的に開催し、利用者の定
着を図りたいと考えています。
『憩い処明星 ひだまりのしろたえぎく』はま
だ駆け出したばかりです。平山という文化や自然
が豊かな地区に根付いていけるよう、住人のニー
ズを把握し、それにあった活動を続け、次の世代
に受け継いでいきたいと考えています。
オーストラリアの福祉を学ぶ
菅藤 睦美
2014 年 2 月 16 日~2 月 22 日まで、私を含め学
生5人、教員2人でメルボルンへ研修旅行に行っ
た。私は初めての海外で、とても楽しみな気持ち
と、不安な気持ちを持っていた。いざ着いてみる
と楽しい気持ちでいっぱいになり、テンションが
上がった。滞在していた時、オーストラリアは夏
であり、日本の真夏を想像していたので意外と涼
しくて寒いくらいだった。メルボルンに着いた時
には、すでに日付が変わっており 17 日になってい
た。実は、その日が私の 24 歳の誕生日であった。
飛行機の中で誕生日をむかえ、海外で誕生日を
過ごすことは、人生で初めてのことであり、良い
思い出となった。さら
に、その日の夕食時に
馬場先生、加藤先生が
誕生日ケーキを用意
して下さった。夕食を
食べていたら突然、店
員さんが歌を歌いな
がらケーキを持って
来て驚いた。この写真
は、ろうそくの炎を消
した後に撮ったもの
である。みんなからメ
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ッセージカードも貰い、一生忘れることが出来な
い誕生日になった。
翌日から施設へ見学に行き、少しハードな日々
を過ごした。5カ所の施設に行ったうち、私が一
番印象に残った所は、日本でいう有料老人ホーム
である。ロイヤルフリーメーソンズという名で施
設の外見、施設内もとてもきれいであった。そこ
では、利用者の方と実際にお話をすることができ、
生の声を聞けた。オーストラリアに移住されたら
しい日本人の方とお会いして、お話を聞き質問を
したりした。
オーストラリアなので基本は、英語だが日本人
の方とお話が出来たので、質問もしやすかった。
突然の訪問にも関わらず、私たちの相手をして下
さり貴重な時間となった。その他に施設内を見学
し、スタッフの方から施設の説明を聞いた。ロイ
ヤルフリーメーソンズの食堂には驚いた。テーブ
ルとイスが、どこかの高級レストランのような感
じで配置されていた。日本の施設では絶対に見る
ことのない食堂であった。
施設内は清潔で心地良く生活出来る環境である
と思った。施設の外見もきれいである一方、一つ
古い建物があった。最初に使っていた建物で、か
なり古いものであった。昔の建物が残っているの
も、原点を忘れないから良いことだなと感じた。
それから、スタッフの方がとても親切だった。私
たちは見学で訪れたが昼食の用意などをして下さ
り、温かい人柄だなと思った。
日本で勉強をしていても具体的には分かりづら
いと思う。実際に現地へ行き、自分の目で見るこ
とが一番良いと感じた。私自身も自分の目で見た
ことにより、どのような利用者の方がいるのかを
知ることが出来た。また、施設内を見ることによ
り日本との違いも比較出来ると思う。社会人にな
ったら、このような時間を取ることは難しいと思
うし、機会も少なくなるだろう。学生時代の内に、
他の国へ行くことは今後の人生において、とても
貴重な体験・財産になると私は思う。後輩にも日
本だけではなく、世界に目を向けて福祉を学ぶた
めにこの研修旅行に是非行って欲しいと思う。
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私の Fiji ライフ
小森 磨美
Bula! 私は4月より 1 年休学をしてフィジー共
和国という常夏の国に滞在しています。目的は英
語の習得と発展途上国であるフィジーの福祉を直
接見ることです。留学を決めた最大のきっかけは、
大学 2 年時に参加したハワイセミナーにて現地の
先生と直接、福祉の話を共有できなかったことで
す。これをきっかけに私は大好きな英語を得意に
して、さらに自分の専門である福祉を多くの国の
人と共有したいと思い、留学をすることを決意し
ました。
さて、フィジー共和国には人種が大きく分けて
2 種類あります。フィジー人とインド人です。私
のホームステイ先の家族はインド人で食事はやは
り殆どがカレーです。日本ではインド人のカレー
というとご飯かナンがセットというイメージです
が、本当のインド人のカレーは、ナンは殆ど食べ
ずに、ロティと呼ばれるパン生地を薄く伸ばした
ものを食べます。ちなみに現在フィジー生活が 4
ヶ月以上経ちましたが、未だカレーには飽きてお
りません!
フィジーにはフィジータイムと呼ばれるものが
あります。フィジータイムとは、とにかくゆっく
り精神です。そのためバスには時刻表などありま
せん。待っていれば、そのうち来るでしょうとい
う考え方です。日本では考えられませんよね!
ほかにも違うことは挨拶。日本人は知り合い以
外には基本的に挨拶しませんよね。しかしフィジ
ーでは知らない人が笑顔で普通に挨拶してきます。
日本では不思議なことかも知れませんが私はフィ
ジーにて挨拶することの重要性を学びました。
次に福祉の話をしようと思います。先日やっと
福祉らしいことをしてきました。それは児童養護
施設の訪問です。まず施設の子供の人数は 29 人。
寮などは無く 1 つの家にスタッフ含め、皆で暮ら
している状況です。衛生面は日本の施設の方が遥
かに徹底されています。フィジーでは午前中遊ん
でいたところで、そのまま食事をします。しかし、
フィジーにも良い点があり、常夏で晴れの多いこ
の地域では洗濯物が本当によく乾きます。そのた
め洗濯の回転はとても速いです。
年齢層は下が 1 歳児程度から上が 18 歳程度まで
で、施設の中は広いとは言えません。個人の部屋
が無く、1 部屋に 4〜5 人で寝る形となっています。
お風呂は日本の各家庭にあるような 1 人用のお風
呂で、決して施設に相応しい大きさではありませ
ん。トイレもまた 1 つしか置かれていません。し
かし子ども達は日本同様元気な子たちばかりで、
例え私が英語を話すことが出来なくても、工作や
スポーツを通して仲を深めることができます。こ
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れは私にとってとても貴重な経験となりました。
私はフィジーで過ごしていて、日本は本当に恵
まれているなと日々感じています。それはフィジ
ーでは洗濯は手洗い、断水が 2 日間の予定が 4 日
間続くなど、日本では考えられないことだと思い
ます。しかし逆に考えれば、日本ではできないこ
とだと、私はいつも自分に言い聞かせています。
まだまだ長いフィジー生活、これからも私は大好
きな英語を、そしてフィジーの福祉を、学んでい
きたいと思います!
公園で会ったフィジアン
ハワイソーシャルワークセミナーに
参加して
荒木 華愛
2014 年 2 月中旬から 2 週間、ハワイソーシャル
ワークセミナーに参加をしてきました。大学に入
学してソーシャルワークに出会ってから、私は人
に対して、社会に対しての見方が大きく変わりま
した。今まで日本に住んでいたにも関わらず、こ
んなことも知らなかったのかと衝撃を受ける毎日
でした。その視点を海外へと広げて学べるという
のは、ただ旅行に行く以上のことを得られるに違
いないと思い応募しました。
長いフライトを終えて、空港に着いてすぐに歓
迎の歌とレイという花の首飾りをかけてもらいま
した。早速ハワイの文化に触れ、ついに来たんだ
なーと不安もあり嬉しさもありという複雑な思い
でした。ハワイは日本と違って湿気が少なくとて
も過ごしやすい気候でした。一緒に参加をする日
本、台湾、フィリピンから集まった 19 人の仲間は
みんなそれぞれ目標に向かって頑張っていて、ソ
ーシャルワークに対する思いも強く、その仲間と
の関わりだけでもすごく学ぶことがたくさんあり
ました。2 週間のスケジュールは講義を聞いたり、
施設見学をしたり、ハワイの文化に触れたりと、
毎日がとっても濃くて、1 日が 1 週間のようでも
あり、一瞬のようでもある日々でした。
講義では、アメリカのソーシャルワークについ
てをはじめ、色々な内容の講義を受けました。い
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セミナーの講義時間
つも日本で受けている講義とはまた違ったスタイ
ルの授業でした。施設見学では、建物がおとぎ話
の世界をイメージして作られた ICU(集中治療室)
やハワイの赤十字社、女子刑務所などたくさん見
させてもらいました。中でもホームレスシェルタ
ー見学がとても印象に残りました。ハワイではこ
こ最近ホームレスが急増していて深刻な問題にな
っているそうです。日本は寒暖差が激しい気候で
すがハワイは一年中過ごしやすい気候で、のんび
りしていてホームレスにとっては最高の環境だそ
うです。そんなホームレスの人を支援するのが
IHS(Institute for Human Services)=ホームレス
シェルターです。シェルターにも種類があり、仕
事を持っていない人の支援、仕事をもっている人
の支援、家族と女性のみの支援、男性のみの支援
などと形が様々あります。私は家族や女性を支援
しているシェルターを見学して、考えていたホー
ムレス像が全然違っていて驚きました。
ここではホームレスという考えではなく、ハウ
スレスといって家が今ない状態の人というとらえ
方をしています。仕事をしているが収入が少なく、
今は家を借りて住むことのできない家族を支援し
ています。ソーシャルワーカーは今後自立して生
活できるように、いかにお金をやりくりするのか
を指導したり、利用者のネットワーク作りをした
りするなどの支援を行っています。衣食住・必要
なものはすべて提供し、お金を節約してもらうよ
うにしています。夜は教会やお寺で寝場所を提供
し、昼間このシェルターで生活し、安全や心の負
担を減らすような仕組みです。同じシェルターを
使っている家族の交流の場にもなっており、強い
絆ができたと利用者は話していました。
違うシェルターにも見学に行き、ホームレス支
援といっても様々な形があることに驚きました。
そしてなにより、どこへいってもソーシャルワー
カーが生き生きと、誇りをもって仕事をしている
姿が一番印象に残っています。
ハワイの文化については、私は、ダンスを昔や
っていたこともあり、フラダンスの時間がとって
も楽しかったです。最後の日にセミナーでお世話
になった人たちへ向けフラを披露するのが毎年恒
例になっているらしく、本場のフラダンスを教え
てもらえることがすごく嬉しいことでした。
セミナーの最後にはハワイでの学びのまとめと
して、ペチャクチャ(Pecha Kucha)という方法で一
人一人が発表しました。1 スライド 20 秒で 20 枚
のスライド(パワーポイント)を発表するという形
式です。簡単そうに思えて意外と難しく、苦戦し
ました。私は「The OHANA which I found」という
テーマで発表しました。ハワイには OHANA という
文化があります。OHANA とは誰もがお互いに助け
合う家族のような存在という考え方です。この考
えは人々のつながりを強める事ができ、私たちの
生活や精神面を豊かにしてくれる素敵な文化だと
感じました。
ハワイでの 2 週間は、ここでは伝えきれないほ
ど私に多くのものを与えてくれました。また自分
の課題にも向き合わざるを得ない環境でもあり、
これからもっと頑張ろうと決意を新たにできた期
間でもありました。
このセミナーに無事参加できたのは、もともと
ハワイでのつながりの多い浅井正行先生が色々と
相談に乗ってくれ、このセミナーを紹介してくれ
たのがきっかけです。レポートの添削など行くま
でに色々なアドバイスをいだだきました。ありが
とうございました。またハワイでは Ron Matayoshi
先生、Nathan Chang 先生をはじめ、様々な方々に
お世話になりました。素晴らしい学びの機会を与
えて下さったことに感謝します。
タイトルについて
Starboard(スターボード)とは「右舷」すなわち船の舵取りをする場所です。このニュースレターが、
学科とご家庭をメッセージボードのように結び、学生の皆さんが未来に向かって進んでいく助けにな
れば、という願いを込めています。
2014 年 9 月 30 日発行
発行:明星大学人文学部福祉実践学科 〒191-8506 東京都日野市程久保 2-1-1
Tel.042-591-5527
Fax. 042-591-5489 (人文学部支援室)
福祉実践学科ホームページ
http://www.meisei-u.ac.jp/sw/
明星大学ホームページ
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編集担当:垣内国光・加藤めぐみ・横倉三郎
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