892 鋳造 研究論文 L 第 47 巻 )2002( 第 5 鉄鋳物に発生する焼村き欠陥の観察 黒 IH 豊* 太田英明*料 noitavresbO norI fo noitarteneP tsaC leetS and Yutaka Hideaki noitartenP noitcaret dehsil dlonr lacisyhp gnipar nI eht sand wer noitartenp Keywords Kurokawa Ota 付* and stcefeD gnirucO ぺihsotH Kambayashγ Miyake Hidekazu stcefed fo tsac nori and tsac ts 日le era desuac by lacisyhp ,adohtenr fo gniduj eht srotcaf fo eseht .srotcaf nI siht yduts by gnisu SEM and EPMA .sisylana noitartenP stcefed wer ni which eht senirotcarfer was changed srif .t As rof noitartenp ,eht boundary fo eht acilis sand and latenr was raelc srotcaf fo eht acilis sand and eht latenr depalrevo rof noitartenp eht EPMA sgnipanr foacilis sand and noitcaretni fo sotcaf stcefed had detlenr ni eht SEM .eganri Next ,eht noitartenep ,and derapnroc htiw dezylan by SEM and EPMA sisylana srotcaf detareng ta eht gnitsac yrotcaf dluoc be 1.dceifira 普 noitar:tenep ,SEM 事 EPMA , dradnats sisylana atad 市!蒋雅義** ni tsaC cI hioka ,間 a syohi 時 , **吋 , lacinrehc srotcaf ,ro eht -ni fo noitartenp stcefed was batse edanr ni agnitsac tnenrirepxe htiw a stcefed which deruco due ot ni eht EPMA .gnipanr The EPMA stcefed desuac by lacinrehc .sotcaf latenr di ton palrevo but eht acilis which deruco ta eht gnitsac yrotcaf drants sisylana .atad As atluser , rotcaf rofnoitartenep 句 sseniro, tcarfer c, ilis 品 dnas 壌付きクミi 鴇となることが多いために, はじめ ι .1 上林仁詩* 秀和**料 と対 誌に苦慮している. 蝶付き欠陥は鉄鋳物製品の義樹 iこ発弁えする代表的な鋳造 iっこ生型鋳造工場で発生する鉄鋳 そこで,本研究では, 欠陥である.その緯度が比較的戦微な場合 物の境付き欠陥部に芯PMA 製品とするが,機付き部を除去出来ない場合は廃棄される. て,境付き喪依!の判定を試みた.すなわち,化学的饗掘と 分析等を適用することによっ し た が っ て 境 付 き 欠 離 の 発 生 態Q JS を知り,欠織の主主成を し て 磁 火 設 の 指 標 で あ る オ ー リ チ ッ ク 畿 と け い 砂 の おO 2 詰止することは,仕!こげ工数の依減や生詑f 't!:を向上するた 量を変化させた 1:型砂を作製し,鋳込み実験 めに重要な対策となる. 生させた焼付き欠陥から標準分析データ役得た.次いで, …般的に,焼付き欠陥はその発生嬰除j1 要因 6-8) (熔溺静配,格場動 .EE )lf- として物理的 共品凝問時の体構膨張)9 , 鋳型開げき,鋳期の背正,鋳型と溶誌をの j諮れ 10-13) など)及 )51 (鑑識点物質ーの生成,蒸気掛による気椙 び化学的喪服41 , lこより予め発 鋳造現場で発生した焼刊さ欠陥部と標準分析データとを対 比することで焼付き欠陥の要悶判定と対策を行った .2 焼付き欠絡の標準分析ヂ…タ 皮車、 iのなど〉があげられ,また,それらまさ閣が相瓦に作用 .2 1 実験方法 して発生すると考えられる.物期的要闘による焼付き欠陥 elbaT 1 こ実験に m いずこ生製砂の 0iS 2 オーリチ、y , 抵 とは,校度が耀くなることや充てん性が懇fとすることで, ク景,ゼ…ゲノレコーン番号及び耐火皮を示す. 鋳型題げさに溶携が差し込むことによる場合がその代表斜 けい砂の純度で,7.99 である.北学的繋 E誌による捜イ、i‘き欠簡とは, i誌純護けい砂 mas %と sam8.29 0iS 2 震は %を選んだ‘ 場合である.焼付き欠 i絡の{欝々の要lZSlは上記の文献等によ オーリチックは, Na ベントナイトと水をけい妙に添加し 01 分 間 混 練 し た 後 に 1273K で 2 時間;焼成して 0-18 }I チ ッ ク 付 着 mas 63 17)の範囲内で{、志せた,このオー けい妙に水分と Na ベントナイトを 8mass% 添加して 01 り輯らかであるが,鋳造現場では各要関が総瓦 iこ作用して 分遅緩して,議J火疫の裂なる生型砂を?専に主主主芝砂の水分 の懐用やオーリチック盤の増加による耐火!交の低下に起出 して,鋳物砂の棒融から低融点物資生成につながる一連の '31 司 王 0 1 月 261:1 成 ZjS 1ボ総受望書 ihsoyihcusT yrtsudnl oC ゅLt.d ihsoyihcusT ytcA oC 吟し .dt 中部科さ詳技術センヂ ubuhC ecneicS ygolonhceT τ etneC 総務大学工学部 ytlucaF gnifreoenignE , iasnaK ytisrevinU 株〉ツチヨシ震を量産 料 問 帥 制 (株)ツチヨシアクティ 992 鉄鋳物に発生する焼付き欠陥の観察 Table 1 seitrpoP fo gren Si0 tneoc aciliS Table ni dnas mas 出 7.9 7.9 9.1 8 1 leveL 2-levL 3-levL 2 ー 2 Chemical sand citiloO tneoc ni erg dnas , ,n mas% 0.0 1.1 6 5.61 snoitpmc rof pouring Segr enoc tset Temp. .oN SK35 SK31 SK16 fo acilis set .t K 2043 3691 371 sand (mas 幼 si 目今,ゐ Au-Ju n -n FE--nL 回一回 。aEqa C3-co 主 ,0 3 80.0 04. 38 η Table 3 Table Grain ezis 4 Chemical noitubirtsid (mas snoitspmoc %) fo Na etinoteb Fig.2 gren .scitiloo sam( Photo sand 幼. 。 tB-aN Table with fo pentraio tnerfid tcefd conte 急 事 九iliI S)8( which fo a 9号 11 告 ocurs quartz ni and 19 む 101 似合 5 pH tB-aN Table 6 Chemical giP nori (40-50mas letS cs 悶 p (20-10mas%) R泡tum scrap(40-5mas%) compsiton fo slairetm (mas 幼. 弘 ) S a:ciliS sand ,C : Cast nori ,M M : Meltd lairetam siylan sand with fo noitarep tnerfid conte .giF 3 EPMA ocurs ni gren and .scitiloo ×高さ 50mm ,V : Void tcefd の凹み部を 6 か所有している.主型はフラ ン鋳型とし, 11 1ず の 生 型 は 生 型 砂 ( Table 2601 which fo quartz I)を]l S Z のっき同め試験器で, 3 回っき同めて直任 50mm 高さ 75mm の 大 き さ に (111 木部の高さ 25mm 接する高さ 50mm の生型試験 )"¥J X ,溶湯と 作製した.主型をフラ ン鋳型としたのは,鋳物の張り気に対する抵抗が大きいた .giF 1 Pouring tset ecip rof .noitarenp めに,溶湯l正がJlt 子であると七型砂に集中し,焼付き欠陥を 再現させやすいためである.溶湯は FC250 はコンパクタビリティ値が 40 lov %となるように混練し た , Table 2 にけい砂の化学組成を, Table 3 に粒度分布 を示す.また, Table 4 に Na ベントナイトの化学組成を, Table .giF 300mm 5 にその特性を示す. 1 ,こ鋳込試験片の形状を示す.鋳込試験片は直径 X 高さ 100mm の円筒状で,内部に直径 50mm 1673K で注湯した, Table 相当とし, 6 に溶解材料の化学組成と配 合割合を示す. 2 ,2 Fig.2 鋳込試験片に発生した焼付き欠陥 に解枠後の鋳込試験片に発生した焼付き欠陥の 光学写真を示す.上段の写真は下型由ーからの観察であり, Si0 2 量が低ドし,オーリチック景が増加するに従って, 03 生型砂の焼結物が多く円筒部に残留している. 第5 サ 第 47 巻 )202( 鋳造工学 下段の写真 は円筒部を断面とした後の観察であり,tJj断時に牛.型砂の 焼結物の大部分がはく落した.焼結物のドには,製品面に 焼付き欠陥が発生しており,け L 、砂の Si0 2 が低下しオー リチック量が増加するに従って多くなっている . Fig.3 に焼付き欠陥内部断面の SEM 像並びに EPMA (Fe と iS のマッピング)を示す. 7.9 mass 3 (B) . 6 mass% ク量 11 に Si0 2 量 7.9 分析結果 3 (A) o mas %でオーリチック量 K) 及び .giF .giF に Si0 mas の 生 型 砂 ( 耐 火 度 1963 K) に発牛ーした Fe とiS の EPMA マッピングの境界が明りょうであることから, Fe SEM %の場合は, mas 173 と iS の しかし,オーリチック量 6.1 mas 観察でけ L 、砂内に気泡が認められるこ とから,けい砂の溶融が進んでいる. .giF 量 8.29 量 %でオーリチッ 焼付き欠陥部を示す.いずれの場合も, 反応は進んでいない. 2 % (耐火度 2043 % で オ ー リ チ ッ ク 量 5.61 3 )C( mas に Si0 2 % (耐火度 K) の場合を同様に示す. Fe と iS の EPMA マッピ ンクの境界は不明りょうであることから, Fe と iS が 反 応 し低融点物質の生成が進行していることが予測される.鋳 造条件 (S/M 比,注湯温度,凝固速度及び材質等)によっ て Fe とiS の反応状態が変化しその EPMA 変化すると考えられる. しかし,耐火度が低下するに従っ て,焼付き内部ではけい砂が溶融し Fe と iS の反応による 低融点物質が生成することが示唆される. - )3( 低融点物質の生成機構は一般に(1) fo anlyzing tcefd lacipyt casting (rough EPMA surface siylan ,m etal れる. 2FeO 2MgO 2MnO + Si0 + Si0 + Si0 FeO 2→ 2 ・Si0 ()etilaya 2f 2→ 2MgO ・Si0 2→ 2MnO' Si0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ )1( )etiretsro 2 f( ・ ・ ・ ・ ・ ・ )2( etiorhpet( 2) …… )3( .3 すなわち,低融点物質とはファイヤライト,フォルステラ イト及びテフォロライト等の総称である. 湯の凝固に伴う被膜Jq の酸化金属 (FeO 主に鋳型中の Si0 2 , MgO )2( と反応して , , )1( これらは鋳鉄溶 , MnO) 及び )3( が 式で示 すような低融点物質を生成すると考えられる.鋳型中の 2 .giF 4 Example fo pentraio pentra .)noit 式で説明さ れる. Si0 村 マッピングが は,けい砂中の石英 ( Si0 KAISb08 , CaAbSi ロナイトではIA33.OE 2 2) 及 び 長 石 (NaAISi 30 S , 0 S 等),牛ー型では粘士鉱物(モンモリ , OIO 主 j} 造現場で党 1/二した焼{、 j き欠陥行[;について,前述の標準 分析データを対比して行った欠陥対策に法づいてその焼什 き要閃を検日、lした. .3 1 焼付き欠陥事例一 l に片状黒鉛鋳鉄 (FC 3 0) Fig.4 ル鋳引中 L 型は ¥'.:1/ , リ シェ で , f に先生した焼イ、lき欠陥をノJミす. Fig.4 (A) ル鋳型の溝部分の焼付き部の光学リ点をノF す. Fig に焼付き郎の断由を観察した O M 可貞と COMPO にシェ 4. (B) (OH) 2 ・ nH 20 , E は 層間の l 価の陽イオン)に含まれる iS の 酸 化 に よ る も の す.いずれの場合もけ L 、砂は溶融しておらず,けし、砂と鋳 である.石英は不純物の量により融点は 2000K 鉄との境界は明りょうである. F ig.4 .1 OiS30gM76 鋳造現場で発生した焼付き欠陥 前後で、耐 )C( Iこけ L 、砂・jlt 鉄 火度が高い.これに対して,長石(島根産長石測定例)で 界面の EPMA は融点は約 150 鉄1jr の Fe とけい砂1jr の iS 及 び O とのマッピングは K-1600 K 及び粘土鉱物(米国庫ベント ナイト測定例)では融点は約 120 から低い. K-1500 K であること このために,酸化金属は石英よりも長石や粘上 鉱物中の Si0 れる. 2 と反応して低融点物質を生成すると考えら この生成反応は固相においても生じる )81 が,液相に おいては反応速度が速くなる.本研究における鋳込実験で は,耐火度の低い生型砂で焼付き欠陥が顕著である. この ことから,まず粘土鉱物を伴うけ L 、砂もしくは長石が部分 マッピンクをぶす. .giF 像をぶ していない.わずかに Mg ている程度である. 3 (A) rと Jii[ 柔に鋳 A 致 と K がけい砂の同りに倒析し したがって,耐火度には問題が無いと 判断される.欠陥対誌として, 1t 1 子に冷引をす~{tí し防 1 1-.し Iき欠陥は物開的要 l刈によって た.以上のことから,本焼{、 発'-1:.したと考えられる. 3.2 Fig.5 焼付き欠陥字例 に球状黒鉛鋳鉄 (FCD) 2 で , t 引は /j:.'~~ ,未使用 的に溶融する.次いでこれらが酸化金属と反応して低融点 の中子に先生した焼什き欠陥をぶす. .giF 物質が生成し,順次焼付き欠陥部が拡大して行くと考えら :リif を不す. .giF 部側面に発弓:した焼付き i郊の光γ 5 (A) に製品ド 5 )B( 103 鉄鋳物に発牛ーする焼付き欠陥の観察 片 山 守 投 打 叫 呂I .giF 5 Example fo noitarep low melting fo anlyzing tcefd lacipyt )noitarenp lairetm Cmetal tniop EPMA siylan because .noitareng c. 、 詰 fo .giF 7 Example fo noitarep laitrap tlem 設計 ri Ol .I fo anlyzing tcefd fo .dnas 像をボす. SEM Meltd lacipyt on ,metal (burn に焼付き部断面の SEM MM 品 EPMA )noitarenp siylan by 像とけ L 、砂・鋳鉄界面の COMPO 像では牛今型内に鋳鉄が差し込んでおり, けい砂断面は溶けた様子はうかがえない.けい砂と鋳鉄と の界面を拡大した COMPO 像では,溶融した物質(耐火 度が低い粘上鉱物と考えられる)が認められる. にけい砂・鋳鉄界面の EPMA giF 5 )C( マッピングを示す. iS と K のかなりの部分が一致することから,本けし、砂はカリ長石 の一種と思われる.けい砂の表面部の粘土鉱物が存在する 箇所に,約 10μm 厚みで Mg , Fe 及び Mn の濃縮部が認 められる.この濃縮部に iS がわずかに点在し, Mg , Fe 及び Mn の EPMA とから, マッピングの重なりが認められないこ (I) ~(3) 式で示される低融点物質は生成してい ないと宅えられる.主に MgO 及び FeO が生成し S i0 2 と 反応する白前の状態と考えられる.欠陥対策として,コン パクタビリティをドげ,鋳型の充てん性を改善することで 防止した.以上のことから,本焼付き欠陥は酸化物の偏析 あるいはけい砂の部分的な溶融によって焼付きが助長され た主に物理的要困によって発牛.したと考えられる. .3 3 焼付き欠陥事例 -3 Fig.6 S :aciliS sand ,C : C ast nori ,M M : Meltd 6 (A) .giF 6 Example fo noitarep laitrap melt fo anlyzing tcefd fo .dnas (burn lacipyt on ,metal EPMA )noitarenp に FC250 ,主型は生型,シェル鋳型及びコール ドボックス鋳型の中ずに発生した焼付き欠陥を示す .giF lairetam siylan by に生型のド型面に発生した焼付き部の光学写真を示 す. .giF 6 )B( に焼付き部断面の SEM 像及び COMPO 像 を示す. SEM 像ではけい砂断面の大半は健全であるが, 所々に砂粒(けい砂)全体が溶融した状況が認められる. 203 S :aci!iS .giF noitart serh 第 47 巻 )202( 鋳造工学 8 Example tcefd ot eht COMPO{ ,C sand ‘ Cast ,M M nori fo anlyzig (burn lacipyt .)ni fo eht ecafrus : Meltd Pentra meta ま noi S :aciliS lairetam EPMA lairetm fo -enp .giF noitart .trap -da .l 象はその溶融けい砂の拡大でありポーラスとなっ ている. .giF 6 )C( ,こ溶融;打、砂・鋳鉄界面の EPMA マッ ピングを示す. iS と Mg が概ね重なっており Mn とも部 分的に一致する. Fe とはほとんど重なっていない. した がって, iS と Mg 及 び Mn の反応である )2( 式と )3( 式 が進行していることが示唆注れる. iS と Fe のマッピンク 3 (B) の重なりが認められないことから,本欠陥は.giF に近似している.鋳造現場では欠陥対策として,耐火度の 高い細めのけい砂を使用することで欠陥を防止した風以上 のことから,本焼付き欠陥は,化学的焼付き要因の低融点 物質が牛.成途中であり, これの彫警撃を受けた主に物理的要 焼付き欠陥事例 Fig.7 に FC250 Example tcefd ,C b( : Cast ets fo anlyzing rn .)ni 滋 のJq 間と判断される.以 ,l LMM ‘ Low detlm lacipyt cilateM lairetam EPMA fo noitarep edis fo -enp L のことから,本能付き欠絡は, 化学的焼付き要因の低融点物質が生成途中であり, これの 影響を受けた主に物理的要悶による焼付き欠陥であると考 えられる. .3 5 焼付き欠陥事例 Fig.8 5 , 二t 引 は シ ェ ル 鋳 型 , 中 子 は に材質は FCD450 未使用に発生した焼付き欠陥をぷす. .giF 8 (A) に堰付近 8 (B) に焼付 に発生した焼付き部の光学写真を訴す. .giF き 部 を 正 面 よ り 観 察 し た SEM 像と焼付き部断面の COMPO 像を示す. SEM 像では表 mr が 溶 融 し た け い 砂 が 像はけ L 、砂と鋳鉄の境界は比較的明 認められる. COMPO る. .giF 4 , 4~ ヰ.~ はフラン鋳型,未使用のLj 発生した焼付き欠陥を'J/ す. .giF 9 sand りょうであるが,けい砂にポーラス部が部分的に観察され 因によって発生したと考えられる. 4.3 第5号 7 (A) +J に にフラン鋳型の下 型に発生し製品よりはく離した焼付き物の光学写真を不す. .giF 8 )C( にけい砂・鋳鉄界面の EPMA マッピング を示す. iS の外局部に Mg が 検 出 さ れ , そ の 内 部 に 部 分 的に Fe が存在する.それぞれのマッピングは完全には一 3 )C( にtfj 似しており, t正融点物 致しないことから, .giF 7 (B) !こ境付き部断舗の SEMf 象及び COMPO 像をぷ す. SEM 像ではけい砂断i1I iの大半は健全で‘あるが,所々 橡はそ ;こ砂粒全体が溶融した状泌が認められる. COMPO 物の標準生或邑岳エネルギーの抵い Mg が優先的に酸北し, の溶融けい砂と鋳鉄界面の拡大で,界由ーは明りょうである. 中 で 焼 付 き 欠 賂 が 進h していると考えられる.欠揺対策 .giF 7 )C( iこ溶融けい秒、.鋳鉄界面 iの EPMA マッピング を示す. iS 内に Mn と Mg が部分的に存在する. て , iS と Mn 及び Mg の反応である )2( 式と )3( したがっ 式が進 行していることが示唆される. Fe はわずかに iS 1fr に存在 しているのみである.本欠陥は .giF 3 (B) と.giF 3 )C( 霊の生成途中であると考えられる. )2( O-Si0 次いで主主 g FeO 2, 式において,酸化 系の抵融点物繋が生成しつつある として,細めのけい砂を接関して,焼場の酸化を防止した. 以上のことから,本焼付き欠陥は,化学的要因と物理的要 因の双方の影響によって発生したと考えられる. 6.3 Fig.9 焼付き欠陥事例 -6 に鋳鋼 (SCIH) , '1!:十 : U ま!生存 L シェル鋳型中子 303 鉄鋳物に発生する焼付き欠陥の観察 R. .giF noitart serh 10 Example fo anlyzIg tcefd (burn .)ni ot eht ecafrus fo eht lacipyt noitareP meta に発生した焼fすき欠陥をボれ .giF EPMA lairetm fo -enp Saci:liS .giF metal noitart .l 9( A) dnas ,C :tsaC nori -da 1 Example .noitartenp tcefd r u c o fo anlyzig lanretxE ta eht lacipyt slews , gniev same .noitisop SEM. and EDS fo -enp に製品の焼付き 笛所と分離した;焼付き部の光学写真を示す.焼付き部を分 それに合まれないことから, (1)式において FeO が生成 離した後の製品の表面がしわ状となることで欠陥品となっ していると考えられる.欠陥対議として,けい砂を使用し た. .giF ていたシェル鋳型にオリビンサンドを適用して防止した. 9 )B( に焼付き部会製品側から観察した SEM 及び製品の焼付き部断 l甜の COMPO 像を示す. SEM 像 像で 鋳型を塩基性とすることで,金属酸化物の生成をおさえた. はけい砂は形を残しながらも ,i容融し強固に付着している. 以上のことから,本焼{、 COMPO 発生したと考えられる. 像はけい砂と鋳鉄界耐に低融点物質と思われる層 Iき欠陥は,化学的要因系によって 9 )C( にけい砂・鋳鉄界両の EPMA マッ ピングを示す. Fe ,iS 及び Mn のマッピングがよく一致 3 )C( に近似していると言える. したがっ しており, .giF おいて,同一の鋳物の|司一箇所に発生した外面張り欠陥, て,低融点物が生成していると判断される.欠陥対策とし ベーニング及び焼付き欠陥を'JI す. .giF が存在する. .giF 3.8 .giF 焼付き欠陥事例 8 11 に FC250 ,主型は牛:~,ヰ1 子はシェル鋳型に 11 (A) に製品中 て,焼付き発生箇所の生型砂ぞシェル鋳型置しん(主型 子面に発牛ーした光学写真をぶす.欠陥発生筒所は製品の肉 の一部分を中子用鋳型でよを担)に変更することにより耐火 厚部であり,その肉厚箇所は円線状の薄肉簡所で囲まれて 度を上げて,鋳物砂と添場の反応与を防止した.以上のこと いる.厚肉部の凝屈が遅れ,五車内部が先に凝屈することで, から,本焼付き欠絡は,主に化学的要凶によって発生した 厚内部の溶湯が共品凝出時に閉鎖ループ。となり黒鉛品出に 'fドう膨張が閉じこめられてr:t子屈で, 上記 3 祷類の影藍を 11 (珍)は外張り気欠龍, .giF 発生したと判断される. .giF .giF こ !O1 FCD450 , 主裂は主主苓!, シェル鋳型 tr1 子に発 11 )C( はベーニング欠賂茨び.giF 11 (D)と〔むは焼付 01 (A) Iこ襲品のtfJ 子出 iこ 生した壌付き欠絡を示士 .giF き欠騒の SEM 橡である‘ .giF 1l (むの焼 fすき欠鵠部のけ 発生した農村きの光学 t写真を ;j~ -9\Fig. 0 1 (B) に;焼付き い砂の一部が溶融している. このことから,欠賂が焼付き の形態をとる時は,けし、砂の溶融現象から始まるものと考 部を製品側から観察した SEM 像及び製品の焼付き箇所断 像をノIミす. SEM 像では焼付き部が付着して 面の COMPO えられる.欠陥対策として,方案変更(厚肉部に堰を設 像ではその l翠みが 10μm 程度であること おり, COMPO ける),坐型造型 fJ の低下(生存!充てん性の低下により凝 ig.l0(C) に焼付き部・鋳鉄界面の EPMA マッ が分かる. F .:jt 型面にも分散させる)及び中子の強度を増 固時の応力を ピングを示す. Fe とO のマッピングがよく一致し iS は すことで防止した.以 k のことから,本焼付き欠陥は,け と考えられる. .3 7 境付き欠絡事 JIW 7 403 鋳造工学 第 47 巻 )202( い砂の溶融による化学的要因によって助長され,共晶凝固 )4 時の溶湯膨張よる物理的要因を主として発生したと考えら 第5号 竹本義明:鋳型の生産技術,鋳造技術シリーズ 2(素形材センター) 1( ) 59 0 3 1 焼付き欠陥の要因を判定した.その結果,以下の知見が得 )5 .] M. Svoboda : AFS .snarT 102 )491( 461 )6 .D M. ucsenafetS ,.S .R esiG ,.T .S piwonka and A.M.Lame: AFS Trans 401. 1( ) 69 123 )7 AFS Mo1d M 1 a t e ecafretnI noitcaeR Comite 4( ・F ) : Modern gnitsaC )491( 9,4 , .A M. Lane ,.T .S Piwonka : AFS )8 .R ihbataP .snarT 104 1( )69 1259 られた. )9 れる. .4 結 言 EPMA 等のミクロ分析機器を用いて,鋳込実験によっ て得られた標準分析データを用いて,鋳造現場で発生する (1)鋳込み実験によって発生させた化学的焼付き欠陥で は , SEM によるけい砂の形態観察及び EPMA による iS と Fe のマッピング分析により,生型の耐火度の低下 とともに』灯、砂の溶融,低融点物質の生成が認められる ことを明らかにした.この結果,化学的焼付き要因をパ ラメータとした標準分析データが得られた. )2( 鋳造現場で発生した焼付き欠陥に EPMA 分析等を適 用し,標準分析データと対比すること等により物理的焼 付き要因,化学的焼付き要因及びそれらの相互作用の影 響を判定できることを明らかにした. 文 献 )1 )2 )3 日本鋳造工学会研究報告書 1 1( ) 79 27 鹿取一男,牧口利貞,阿部喜佐男,中村孝吉:鋳 造工学,機械工学大系34- (コロナ社) ) 8791( 250 芦川友治:日本学術振興会,鋳物研究第 24 委員会 研究報告,鋳鋼の焼付に関する研究ー参考文献 179 104 1( ) )01 岩堀弘昭,杉山義雄,粟野洋司,米倉浩司,上島 義徳:豊田中央研究所 R&D レビュー 3 1( ) 89 4, 33 .S .R iG 怜 ese 仇 , D onka: AFS .snarT 104 1( )69 1249 616 1)1 中江秀雄:鋳造工学 65 1( )39 )21 中江秀雄,松田泰明:鋳造工学 71 1( ) 9 28 )31 中江秀雄,松田泰明:鋳造工学 72 ) 02( 2 0 1 ,M.Owens ,.D M. u csenafetS ,.A M. )41 .] .O Barlow Lane ,.T .S Pewonka : AFS .snarT 105 1( )79 325 )51 AFS Mo1d 1 a t e M ecafretnI noitcaeR Comite 4( F ) : Modern gnitsaC )491( 01 , 43 )61 AFS Mo1d 1 a t e M ecafretnI noitcaeR Comite -4( )F : Modern gnitsaC )491( 11 ,15 )71 黒川豊,矢尾井潤,上林仁司,太田英明,三宅秀 和:鋳造工学 73 ( 20 )1 1 7 8 山田守,林宏,長沼勝義,加藤誠:名古屋工業技 )81 術試験所報告 35 1( ) 689 6, 247 ・
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