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高取町
新たな高取町の総合計画等
の策定に向けたワークショップ
2
第 2 回 2015 年 10 月 10 日(土)テーマ:高取町が抱える課題・解決の方向性
住んでいるからこそ気が付くことを話し合いました!
高取町では新たな高取町の総合計画等の策定に
あたり、住民の皆様の声を取り入れるためにワ
ークショップを開催しております。
ワークショップは全3回を予定しており、第 2
回 を 1 0 月 10 日 (土 )に 開 催 い た し ま し た 。
9 月 5 日 (土 )に 開 催 し ま し た 第 1 回 ワ ー ク シ ョ
ッ プ で は 高 取 町 の 「 良 い と こ ろ 」、「 悪 い と こ ろ 」
に つ い て 話 し 合 い 、「 住 環 境 」、「 自 然 環 境 」、「 観
光 資 源 」、「 産 業 ・ 商 業 等 」、「 住 民 特 性 」、「 行 政 」
について様々な意見が出ました。
第2回のワークショップでは第 1 回で協議した
「 良 い と こ ろ 」、「 悪 い と こ ろ 」 を 踏 ま え て 、 グ
第 2 回ワークショップ開催
ル ー プ 毎 に「 雇 用 創 出 」、
「 新 し い 人 の 流 れ 」、
「結
*もともとの意味は「工房」
「作業場」です。 婚 ・ 出 産 ・ 子 育 て 」、「 地 域 づ く り ・ 安 全 な 暮 ら
さまざまな立場の人々が集まって、自由に し ・ 地 域 の 連 携 」 の 4 つ の テ ー マ に つ い て 、
「高
意見を出し合い互いの考えを尊重しなが
取町の抱える課題、解決の方向性」について意
ら、意見や提案をまとめ上げていく場です。
見を出し合っていただきました。
◆当日のスケジュール
14:00
<<開会>>
・開会・挨拶
・第1回ワークショップ結果報告
・第2回ワークショップにあたり参考となる資料の説明
~高取町の現状~
・ワークショップの進め方説明
グループ別ワークショップ
・ワークショップの実施
~テーマ 1:高取町が抱える課題~
<<休憩>>
~テーマ 2:解決の方向性~
・各グループ代表者による発表及び全体協議
17:00
<<閉会>>
各グループ意見発表
◆第 2 回ワークショップのまとめ
各グループで出された主な意見は以下の通りです。
テーマ:雇用創出
課題
解決の方向性
雇 用 に お い て の ・顧客減少による自営業者の廃業の危機
・交流人口増加やシニア層移住の促進等によ
人の流れ
・町内に働く場所がなく、若者の町から流出
る自営業等の顧客増進
・町内企業や商店等の低迷
・企業や商店等への支援(企業誘致奨励制度、
誘致・支援
求職者と企業のマッチング等)
企画・立案
・雇用創出のための企画・立案等の体制の不 ・町民からのアイデアを募る体制づくり(町
アイディア
足
民会議の創設等)
・地場産業等の活用不足
・新たな地場産業等活用の検討推進(地元食
農業
材を民宿、給食等で利用等)
テーマ:新しい人の流れ
課題
定住人口
交流人口
解決の方向性
・住む場所が少なく、結婚後町から出ていく ・住む場所を生み出す工夫(空き家等の再生・
人が多数
活用、アパート等のための土地の確保等)
・高齢者増加に対する対応の遅れ
・高齢者が生き生きと暮らせる対策実施
(CCRC*の導入等)
・有効活用ができていない自然、観光スポッ ・地域資源の新たな活用検討(イベント、フ
ト
ットパス、歴史まちづくり法の活用等)
・積極的な PR の展開(様々な媒体の活用等)
※CCRC とは地方に高齢者が移りこみ、アクティブな生活を送り、様々なケアを受けることが可能な地域づくりのこと
テーマ:結婚・出産・子育て
①お金
②環境
③出会い
①コミュニティ
②地域・環境
③出産・医療
課題
解決の方向性
結婚(に至るまで)
・買い物できる場所が不足しているなど、暮
らしにくい
・暮らしやすい街づくり(スーパーの誘致、
住宅開発等)
・若い世代が少なく、結婚相手が不足
出産・子育て
・安心して子育てができる環境が不十分
テーマ:地域づくり・安全な暮らし・地域の連携
課題
情報
交通
防犯
地域コミュニテ
ィ
人口減少
その他
・町内の情報を知る手段が不足
・自家用車、電車以外の交通手段が不足
・お年寄りの移動手段の確保
・道が暗くて夜道が危険
・地域コミュニティの弱体化
・地域住民の交流の拠点となる場所が不足
・防犯上よくない空き家が多数
・高齢者生活支援
・出会いの場を提供
・子育て世代への支援策の充実(子育て世代
が集まれる場所、子育て費用の負担軽減策、
妊婦教室、赤ちゃん教室の開催等)
解決の方向性
・住民全体に情報が届くような体制整備
・高齢者のための移動手段の確保(デマンド
交通システムの導入等)
・防犯のための取り組み強化(街灯、防犯カ
メラ、防犯活動団体等)
・地域社会の開放性を高め、多世代との交流
・空き家の活性化促進
・社会保障の充実
第二回高取町ワークショップ まとめ(ア.雇用創出グループ)
※網掛けは各テーマの主な意見です。
課題
雇用においての
人の流れ
・人口減少に伴い、住民が主な顧客とする
自営業者は廃業に追い込まれる危機に瀕
している。
・若者の転出(進学によるもの)
・町内に働くところがないのでますます若
者の流失が続く。
解決の方向性
・交流人口を増やす取り組み
・住民憩の場を作り、雇用を増やす(子供、
高齢者、障がい者等)
・人口減少の対応策として、アクティブシニ
アの移住受入促進
・U ターンの支援
・昼間人口が少ない。町内企業で町民が働
く場所が少ない。
誘致・支援
・企業などの誘致奨励制度が策定されてい
・企業などの積極的な誘致奨励制度の策定
ない。企業が町民を雇用するような政策
・求職者と企業のマッチング
がない。企業への支援がない。
・町長のトップ外交による企業誘致。
・町役場と商工会の連携がない。
現在の具体例
・商店を開業、また継続するのが難しい。
廃校となった育成小学校跡に老建の誘致
観覚寺にダイヤ製薬の工場誘致
健幸の森に先進医療機関等の誘致
(町長は企業誘致だけすれば良い)
企画・立案・
アイディア
・雇用創出の企画・立案・とりまとめの体
制ができていない。
・大胆な政策やアイディアが出にくい環境
(出る杭は打たれるような環境)
・イノベーションの必要性。住民の危機感、
マインドが低い。
農業
・町民会議の創設(町民主体とした協議の場
を設ける。年齢や男女も均等な形で抽出。
裁判員制度のような形)
・兵庫県北播磨の太巻き寿司のような物産開
発による雇用創出(主婦 3 人が趣味で始め
た販売が現在年収 2 億円に)
・地場産業、薬草等のアイディアや情報支 ・民宿を広げ、地元の食材の提供し、収入を
援が少ない。
得る。
・農業で雇用を作り出すのが難しい(現在の ・学校給食で地元産農産物を利用する。その
農業制度の関係)
ための組織づくりが必要。
第二回高取町ワークショップ まとめ(イ.新しい人の流れ)
◆全体
・【新しい人の流れ】ということで、そこからさらに大きく【定住人口】と【交流人口】というテーマに分けて協
議を行った。
※網掛けは各テーマの主な意見です。
課題
定住人口
解決の方向性
・住む環境、場所が少ない(特に若い世代) ・空き家等の再生及び有効活用
→結婚して高取町に住む人より、結婚して
出ていく人の方が多い
・町内での働き口が少ない
→町を離れる若い世代が多い
・高齢者の増加に伴う、福祉(介護)の向き
合い方
→在宅を希望しているが、在宅介護の事業
・アパート、ハイツ等のための土地の確保
・児童手当や住宅手当など、出ていく人を引きとめ
るためのソフト面の充実
・CCRC の導入
※首都圏の高齢者が地方へ移りこみ、元気でアクテ
ィブな生活を送り、継続的に様々なケアを受ける
ことができるような地域づくり
所が少ない
→希望通りにいかない可能性が大いにあ
る
・若手芸術家、企業家の誘致
→町の雰囲気や町内にある観光資源等は若手芸術家
にとって魅力的であり、また若手であればお互い
にとってメリットがある。
交流人口
・自然の有効活用ができていない
・四季折々のイベント、事業を行う
・観光スポットが地味で、魅力的でなく、 ・観光地のアピール(HP、雑誌 etc.…
観光客が少ない
→活用できていない
・フットパスの整備
→「フットパス」とは、イギリス発祥とする「森林
や田園地帯、古い町並みなど地域に昔からあるあ
りのままの風景を楽しみにしながら歩くこと
【Foot】ができる小径(こみち)【Path】」のこと
である。
・歴史まちづくり法設定(※地域における歴史的風致
の維持及び向上に関する法律)
→市町村の歴史的風致の維持・向上の計画及び取り
組みを国が認定し、支援するもの
→現在 49 市町村が認定を受けており、県内では斑
鳩城(H26)、奈良市(H27)であり、高取城と同じ
く日本三大山城のある恵那市【岩村城】(H23)、
高梁市【備中松山城】(H22)も認定をすでに受け
ている。ある専門家曰く、高取町は高取城がある
ことなどを考えれば、認定されるだろう、とのこ
と
・観光客が来てもお金が落ちなければ意味がないの
で、
「たかとりマルシェ」(仮称)といった物産事業
も必要である。
第二回高取町ワークショップ
まとめ(ウ.結婚・出産・子育てグループ)
【テーマと内容】
内容を大きく「結婚(に至るまで)」と「出産と子育て」の 2 つに分け、それぞれ 3 つのテーマを
設けた。
※網掛けは各テーマの主な意見です。
課題
・買い物できる場所が少ない
・スーパーの誘致
・スーパーが無い
・インフラ費用(水道料金など)を下げる
①お金にま
(よって、暮らしにくい町と見られ、 ・企業の結婚(家族)手当の拡充
つわること
町内で暮らそうと思える人が現れ
にくい)
結婚
解決の方向性
・補助金などの助成の創設
・結婚しても夫婦で住む場所がない
・住宅開発が必要
・車がない人の交通機関がない
・町内の雇用安定
②環境にま ・独身でも暮らしていける時代が悪
つわること い
・女性の社会進出への支援
(に至るまで)
・結婚に適した若い世代が少ない
・出会いの場を提供する
・若い世代で結婚する人が減少して
・行政がカップリングパーティーなどを
いる(高取に限らず)
企画し、移住地をプレゼント(空き家の
有効活用)する
③出会いに
ついて
・人口減により、そもそも相手が見
つかりにくい
・やさしい男性・料理できる男性を育成
する場を設ける
・結婚年齢の上昇により高齢出産が
増え、リスクを恐れ出産しない人
が多い
・結婚のメリットがない
①コミュニ ・子育て中の母親が集まる場所がな
ティーにま
い(少ない)
つわること
・子育て世代の集まれる場所を提供する
(子育てサークルなどを利用しやすい
ように複数用意)
・子育て世代(母子)の交流の機会
(場)が少ない
・学童を利用しやすいように安く提供す
る
・休みの日に母親が集まる場所がほ
しい
・育児親のコミュニティー形成の手助け
・子ではなく、老人に目がいってい
る
・住民気質がのんびりしており、子
育て母の悩みに気づきにくいの
ではないか(子育て世代の交流場
所がなく、子育てに不安を覚えや
すい・ストレスを発散できない)
②地域・環
・子供の遊び場が少ない
境にまつわ
ること
出産・子育て
・ハイツなどの安価な住居を用意し高取
町でお試し居住できる環境を整える
・安全性の問題から、子供が一人で
出歩けない
・ハイツなど、住みやすい家が少な
(高取を気に入ってもらえる機会を設ける
(気に入れば高取に永住してもらえる))
・地域の見守りを強化
い
・住居の提供
・空き家が多い
・子育て費用の負担軽減策を用意
・習い事や塾など子育てにお金がか
かる
③出産・医 ・子どもに掛かる医療費補助が少な
療
・妊婦教室の開催(同世代の交流)
い
・育児支援・育児相談の開催
・産婦人科がない
・赤ちゃん教室の開催
・夜間の小児病院がない
・発達障害への相談・支援
・不妊治療に費用が掛かり途中で諦
める人も多いのでは
・子供用品を買うところが少ない
・相談員が少ない
・男性への子育て教室の開催
第二回高取町ワークショップ まとめ(エ.地域づくり・安全な暮らし・地域の連携グループ)
※網掛けは各テーマの主な意見です。
課題
情報
・町内の情報(サービス、制度、ボランティ
ア情報など)を知る方法が少ない
解決の方向性
・町で CATV を設置する
・住民全体に情報が届くような体制を整える
・ソフト面全般の開発、調整を担う司令塔機
・災害対策や防災計画が住民まで伝わって
能の充実
いない
交通
・自家用車、電車以外の交通手段がない
・買い物・病院・駅・公共施設などへのア
クセスが悪い
・お年寄りの移動手段確立
・お年寄りの移動手段を福祉施策として拡充
する
・福祉タクシーや介護タクシーの延長で活用
・デマンド交通システムの導入
・集落のネットワーク化
・介護予防や日常生活支援総合事業の充実
防犯
・人通りが少ないため、夜が危険
・街灯を設置し町全体を明るくする
・道が狭い
・防犯灯や防犯カメラの必要性を訴える
・常夜灯を設置しづらい(農作物の関係)
・自主防災、防犯活動団体が学校や警察、消
・子供や高齢者への見守り体制が不十分
防、自治体と協働する
・地理的には災害が起こりにくいためある
程度の防犯事業であれば地域に任せては
どうか
地域コミュニテ
・大字区長の高齢化
ィ
・地域コミュニティの弱体化(つきあいが薄
・地域住民と自治体が一体となり、協働して
まちづくりを構築していく
くなってきている、子ども会や婦人会が ・地域社会の開放性を高め、高齢者が地域社
ない)
・1 区 2 区 3 区の大字間断絶
・年齢に関係なく住民が集まり交流できる
ような場所がない
・地域住民の交流の拠点となるような場所
がない
会にとけ込み、多世代と交流・協働する
・自助、互助、共助のまちづくり(地域の力
や絆が強く、活力を維持し安定して生活が
できる地域社会の実現)
・健康でアクティブな生活(住民が積極的に
ボランティアに参加し、多様な活動が展開
でき、支援を必要とする人に対してボラン
ティアによる様々な支援が期待できる)
・魅力的なコミュニティの形成(住民誰もが
居場所と役割を見出して参加しそれぞれ
の人が持つ潜在的な能力をできる限り発
揮できる環境や従来の近隣住民同士の助
け合いに加えて地域全体で支えあうコミ
ュニティの確立)
・リベルテホールや憩の家の使用料を安くす
る
・高齢者に町の子育て事業へ参加してもらう
枠をもうける
人口減少
・空き家が多く防犯上よくない
・大字によって人数にへだたりがあり、存
続できない大字が出てくる可能性がある
・都市計画区画の見直しを行い、家を建てや
すくし人口を増やす
・空き家の活性化を促す(空き家の税金を上
げる、マッチング部門の強化)
・市尾駅周辺に住宅開発を呼び込む
・移住者の受け入れ(日本版 CCRC 構想)と
特典(町独自の優遇措置・税軽減等)
その他
・高齢者生活支援
・社会保障の充実
・快適で利便性の高い住環境
・子育て支援
・子育て支援助成金を交付する、優遇措置を
とるなどする
・教育の町高取町推進事業(小学校で英検や P
検の取得を町の教育方針として独自に導
入する)
・幼稚園でスクールバスを出す
・産業・観光
・企業や大規模小売店を誘致する
・歴史まちづくり法を活用した土佐街道・高
取町の整備事業
・特産物等の「目玉」を開発、宣伝
・四季とりどりの花々で本格的な観光コース
を確保
・イベント開催事業の開催、宣伝